JP2010100499A - 成形型及びガラス成形体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】溶融ガラスを加圧成形し、対向する2つの成形面と、外径規制面とを有するガラス成形体を製造する成形型において、前記ガラス成形体の第1の成形面を形成する下型と、前記第1の成形面に対向する第2の成形面を形成する上型と前記外径規制面を形成する外径規制型と、を有し、前記外径規制型は、加圧成形された前記ガラス成形体と共に回収出来るように取り外し可能に構成される。
【選択図】図1
Description
前記ガラス成形体の第1の成形面を形成する下型と、
前記第1の成形面に対向する第2の成形面を形成する上型と、
前記外径規制面を形成する外径規制型と、を有し、
前記外径規制型は、加圧成形された前記ガラス成形体と共に回収出来るように取り外し可能に構成されることを特徴とする成形型。
前記外径規制型の外周と接して位置決めする前記規制型位置決め部材の内周は、前記ガラス成形体を取り出す方向に向かって径が広がるテーパ形状であることを特徴とする前記2に記載の成形型。
0.1° ≦ θ ≦ 60°
5.前記ガラス成形体の材料のTgにおける前記外径規制型の材料の熱膨張係数は、規制型位置決め部材の材料の前記Tgにおける熱膨張係数以上であることを特徴とする前記3又は4に記載の成形型。
外径規制型が載置された下型に溶融ガラスを供給し、前記下型と上型とで供給された溶融ガラスを加圧して前記2つの成形面を形成し、前記外径規制型で前記外径規制面を成形する成形工程と、
前記上型と前記下型とを型開きし、成形されたガラス成形体を前記外径規制型と共に回収する工程と、
前記ガラス成形体を前記外径規制型から取り外す工程と、
を有することを特徴とするガラス成形体の製造方法。
本発明に係わる成形型の一例について、図1、図2を参照しながら説明する。図1は、成形型10を模式的に示す断面図である。また、図2は、成形型10を用いて製造されるガラス成形体20の一例を示す図である。
規制型位置決め部材の材料の熱膨張係数 ≦ 外径規制型の材料の熱膨張係数 (1)
規制型位置決め部材14と外径規制型13とが互いに接するテーパ面が嵌合するように加工されている場合、規制型位置決め部材14を有する下型11に外径規制型13を載置し、加熱すると、条件式(1)を満足することにより、規制型位置決め部材14と外径規制型13とが接する箇所に隙間が生じ難くなり、外径規制型13は、規制型位置決め部材14により確実に位置決めされる。
外径規制型の材料の熱膨張係数 < ガラス成形体材料の熱膨張係数 (2)
上記の条件式(2)を満足していることにより、下型11から取り出されたガラス成形体20を有した外径規制型13を、例えば取り扱いが容易な40℃から50℃以下に冷却することにより、ガラス成形体20を外径規制型13からより容易に取り外することができる。よって、条件式(1)、(2)を満足することにより、ガラス成形体20の製造をより効率良く行うことが出来る。
ガラス成形体20の製造方法の一例について、図3〜図5を参照しながら詳細に説明する。図3は、ガラス成形体の製造方法のフローチャートである。また、図4は、各工程における成形型10の状態を示す模式図であり、図5は、溶融ガラス滴を滴下する方法の別の例を示す模式図である。
(実施例1〜9)
下型11、上型12、規制型位置決め部材14及び外径規制型13の材料には、いずれも炭化タングステンを主成分とする超硬材料(WC超硬材料、熱膨張係数:5.0×10−6/℃)を用いた。規制型位置決め部材14及び外径規制型13のテーパ角度θは、10°とした。
外径規制型13以外は、上記と同様として、1000個ずつのガラス成形体20を作製し、外径規制型13からのガラス成形体20の取り外し不良の発生回数を評価した。評価結果を表2に示す。
下型11、規制型位置決め部材14の材料をSiC(熱膨張係数:4.5×10−6/℃)、外径規制型13の材料をWC超硬材料(熱膨張係数:5.0×10−6/℃)とし、外径規制型13の外側壁と接して保持する規制型位置決め部材の嵌合面のテーパ角を0度(実施例17)、0.1度(実施例18)、60度(実施例19)、65度(実施例20)、70度(実施例21)とした。外径規制型13の規制型面13Sの算術平均粗さRaは、実施例5と同様にして40nmから50nmの範囲とした。
また、下型11、規制型位置決め部材14の材料をWC超硬材料(熱膨張係数:5.0×10−6/℃)、外径規制型13の材料をSiC(熱膨張係数:4.5×10−6/℃)とし、規制型位置決め部材14及び外径規制型13のテーパ角度θを0度(実施例22)、0.1度(実施例23)、60度(実施例24)、65度(実施例25)、70度(実施例26)とした。規制型位置決め部材14と外径規制型13との加工時の嵌合状態(加工公差)は、実施例17〜20と同じとした。外径規制型13の規制型面13Sの算術平均粗さRaは、エッチングガスをCCl4とO2との混合ガスとしたドライエッチングによる処理を20分間行うにより40nmから50nmの範囲とした。
実施例1〜16において、下型11から外径規制型13は、特に問題なく全数良好に取り出すことができ、ガラス成形体20の偏芯不良も確認されなかった。
(実施例27)
上記の実施例に加えて、規制型面13Sの算術平均粗さRaを40nmから50nmの範囲とする外径規制型13を30個準備し、これ以外は実施例5と同じとして、成形し、型開きした後、直ちに下型11からガラス成形体20を外径規制型13と共に回収し、準備した別の外径規制型13を下型11に載置するようにしてガラス成形体の製造を1000個行った。この間、別工程で室温近くまで冷却した外径規制型13からガラス成形体20を取り外した。
(比較例1)
図6に示すように、成形型50として下型11に外径規制型54を外周に嵌合された下型11を用いて、後は、実施例1と同じとしてガラス成形体20を製造した。
11 下型
11S 第1型面(下型面)
12 上型
12S 第2型面(上型面)
13 外径規制型
13S 規制型面
14 規制型位置決め部材
20 ガラス成形体
21 第1の成形面(下成形面)
22 第2の成形面(上成形面)
23 外径規制面
24 中心軸
31、35 溶融ガラス滴
33 滴下ノズル
34 溶融槽
36 貫通孔
37 微小化部材
38 吸着装置
Claims (13)
- 溶融ガラスを加圧成形し、対向する2つの成形面と、外径規制面とを有するガラス成形体を製造する成形型において、
前記ガラス成形体の第1の成形面を形成する下型と、
前記第1の成形面に対向する第2の成形面を形成する上型と、
前記外径規制面を形成する外径規制型と、を有し、
前記外径規制型は、加圧成形された前記ガラス成形体と共に回収出来るように取り外し可能に構成されることを特徴とする成形型。 - 前記外径規制型は、前記第1の成形面と前記外径規制面とを成形可能とし、前記下型から取り外し可能な状態で前記下型に載置されることを特徴とする請求項1に記載の成形型。
- 前記下型は、前記下型に載置される前記外径規制型の径方向の位置決めをする規制型位置決め部材を備え、
前記外径規制型の外周と接して位置決めする前記規制型位置決め部材の内周は、前記ガラス成形体を取り出す方向に向かって径が広がるテーパ形状であることを特徴とする請求項2に記載の成形型。 - 前記テーパ形状のテーパ角度θは、以下の条件式を満足することを特徴とする請求項3に記載の成形型。
0.1° ≦ θ ≦ 60° - 前記ガラス成形体の材料のTgにおける前記外径規制型の材料の熱膨張係数は、規制型位置決め部材の材料の前記Tgにおける熱膨張係数以上であることを特徴とする請求項3又は4に記載の成形型。
- 前記ガラス成形体の材料のTgと室温との平均温度における前記外径規制型の材料の熱膨張係数は、前記ガラス成形体の材料の前記平均温度での熱膨張係数未満であることを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載の成形型。
- 前記外径規制型の材料は、金属又はセラミックであることを特徴とする請求項5又は6に記載の成形型。
- 前記外径規制面を成形する前記外径規制型の成形面の算術平均粗さRaは、16nm以上100nm以下であることを特徴とする請求項1から7の何れか一項に記載の成形型。
- 溶融ガラスを加圧成形し、対向する2つの成形面と、外径規制面とを有するガラス成形体を製造するガラス成形体の製造方法において、
外径規制型が載置された下型に溶融ガラスを供給し、前記下型と上型とで供給された溶融ガラスを加圧して前記2つの成形面を形成し、前記外径規制型で前記外径規制面を成形する成形工程と、
前記上型と前記下型とを型開きし、成形されたガラス成形体を前記外径規制型と共に回収する工程と、
前記ガラス成形体を前記外径規制型から取り外す工程と、
を有することを特徴とするガラス成形体の製造方法。 - 前記ガラス成形体を前記外径規制型から取り外す前に、前記ガラス成形体を冷却することを特徴とする請求項9に記載のガラス成形体の製造方法。
- 前記ガラス成形体と共に回収された前記外径規制型は、前記ガラス成形体が取り外された後、前記下型に再び載置されることを特徴とする請求項9に記載のガラス成形体の製造方法。
- 前記外径規制型は、複数個準備され、前記成形工程と前記ガラス成形体を前記外径規制型から取り外す工程とを並行して行うことを特徴とする請求項9に記載のガラス成形体の製造方法。
- 前記溶融ガラスの前記下型への供給は、溶融ガラス滴を滴下することにより行うことを特徴とする請求項9に記載のガラス成形体の製造方法。
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