JP2010096160A - 複リンク式エンジンの振動低減構造 - Google Patents

複リンク式エンジンの振動低減構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2010096160A
JP2010096160A JP2008270149A JP2008270149A JP2010096160A JP 2010096160 A JP2010096160 A JP 2010096160A JP 2008270149 A JP2008270149 A JP 2008270149A JP 2008270149 A JP2008270149 A JP 2008270149A JP 2010096160 A JP2010096160 A JP 2010096160A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
link
center
pin
control
engine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008270149A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5146250B2 (ja
Inventor
Yusuke Sato
裕介 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=42118983&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2010096160(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2008270149A priority Critical patent/JP5146250B2/ja
Priority to MX2011004275A priority patent/MX341377B/es
Priority to BRPI0920203-0A priority patent/BRPI0920203B1/pt
Priority to EP09821657.5A priority patent/EP2337936B1/en
Priority to RU2011120181/06A priority patent/RU2467186C1/ru
Priority to CN200980141774.3A priority patent/CN102187073B/zh
Priority to US13/123,697 priority patent/US9617912B2/en
Priority to PCT/IB2009/006995 priority patent/WO2010046741A1/en
Priority to KR1020117008894A priority patent/KR101262531B1/ko
Publication of JP2010096160A publication Critical patent/JP2010096160A/ja
Publication of JP5146250B2 publication Critical patent/JP5146250B2/ja
Application granted granted Critical
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/32Engines characterised by connections between pistons and main shafts and not specific to preceding main groups
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/04Engines with variable distances between pistons at top dead-centre positions and cylinder heads
    • F02B75/048Engines with variable distances between pistons at top dead-centre positions and cylinder heads by means of a variable crank stroke length
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/04Engines with variable distances between pistons at top dead-centre positions and cylinder heads
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F15/00Suppression of vibrations in systems; Means or arrangements for avoiding or reducing out-of-balance forces, e.g. due to motion
    • F16F15/22Compensation of inertia forces
    • F16F15/24Compensation of inertia forces of crankshaft systems by particular disposition of cranks, pistons, or the like
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/06Engines with means for equalising torque

Abstract

【課題】簡素な構成で、ピストン移動方向に対して横方向の振動を低減できる複リンク式エンジンの振動低減構造を提供する。
【解決手段】ピストンピン16を介してピストン11に連結されるアッパリンク13と、アッパリンク13にアッパピン17を介して連結されるとともにクランクピン12Aに回転可能に連結されるロアリンク14と、コントロールピン18を介してロアリンク14に連結されるとともに揺動軸21に揺動可能に連結されるコントロールリンク15とを備える複リンク式エンジン100の振動低減構造であって、少なくともアッパリンク13とコントロールリンク15に、エンジン回転2次以上の少なくともいずれか1つの所定次数の慣性力が、ピストン移動方向に対して左右横方向に作用し、各リンクの所定次数の左方向の慣性力と右方向の慣性力の総和が釣り合うようにアッパリンク13、ロアリンク14及びコントロールリンク15を構成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、複リンク式エンジンの振動低減構造に関する。
従来から、ピストンとクランクシャフトとを複数のリンクを介して連結する複リンク式エンジンが知られている。
例えば、特許文献1には、ピストンとクランクシャフトとをアッパリンク及びロアリンクを介して連結し、ロアリンクの姿勢を制御することで圧縮比を可変に制御する複リンク式エンジンが開示されている。この複リンク式エンジンは、一端がロアリンクに連結し、他端がコントロールシャフトの偏心軸に連結するコントロールリンクを備え、コントロールシャフトの回転角を変化させることでコントロールリンクを介してロアリンクの姿勢を制御する。
特開2006−207634号公報
ところで、複リンク式エンジンでは、各リンクの慣性力等に起因して、ピストン移動方向だけでなく、ピストン移動方向に対して横方向(クランクシャフト軸方向から見た場合のピストン移動方向に対する左右横方向)にも振動が生じる。この横方向の振動の中で、例えばエンジン回転2次の振動成分は、ピストンとクランクシャフトとを1本のコンロッドで連結する従来のピストン−クランク機構では問題とならず、複リンク式エンジンに特有のものである。
なお、振動成分の次数は、エンジン回転の周期(クランクシャフトが1回転するときの周期)と同じ周期の振動成分が1次であり、2分の1周期の振動成分は2次、以下何分の1周期かによって高次の振動成分の次数が特定される。
特許文献1に記載の複リンク式エンジンは、クランクシャフトの下方に2次バランサー装置を備え、2次バランサー装置の第1バランサーシャフト及び第2バランサーシャフトをクランクシャフト回転方向とは逆方向に回転させることで、ピストン移動方向に対して傾斜する方向の2次振動を低減する。
しかしながら、特許文献1に記載の複リンク式エンジンでは、2次バランサー装置を別途備えるので、コストアップとなるだけでなく、2次バランサー装置駆動時のフリクション増によって燃費性能が悪化するという問題がある。
そこで、本発明は、このような問題点に着目してなされたものであり、簡素な構成で、ピストン移動方向に対して横方向の振動を低減できる複リンク式エンジンの振動低減構造を提供することを目的とする。
本発明は以下のような解決手段によって前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために本発明の実施形態に対応する符号を付するが、これに限定されるものではない。
本発明は、一端がピストンピン(16)を介してピストン(11)に連結されるアッパリンク(13)と、アッパリンク(13)の他端にアッパピン(17)を介して連結されるとともに、クランクシャフト(12)のクランクピン(12A)に回転可能に連結されるロアリンク(14)と、一端がコントロールピン(18)を介してロアリンク(14)に連結されるとともに、他端が揺動軸(21)に揺動可能に連結されるコントロールリンク(15)とを備える複リンク式エンジン(100)の振動低減構造であって、少なくともアッパリンク(13)とコントロールリンク(15)に、エンジン回転2次以上の少なくともいずれか1つの所定次数の慣性力が、ピストン移動方向に対して左右横方向に作用し、各リンク(13〜15)の所定次数の左方向の慣性力と右方向の慣性力の総和が釣り合うように、アッパリンク(13)、ロアリンク(14)及びコントロールリンク(15)を構成することを特徴とする。
本発明によれば、簡素な構成で、複リンク式エンジン本体に発生するピストン移動方向に対して横方向の2次以上の振動を低減することができ、コストアップや燃費性能の悪化を抑制することができる。
以下、図面を参照して本発明の第1実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態の複リンク式エンジンを示す概略構成図である。
複リンク式エンジン100は、車両用の直列4気筒エンジンであって、ピストン上死点位置を変化させて圧縮比を変更する圧縮比可変機構10を備える。圧縮比可変機構10は、ピストン11とクランクシャフト12とを、アッパリンク13及びロアリンク14で連結し、コントロールリンク15によってロアリンク14の姿勢を制御することで圧縮比を変更する。
アッパリンク13は、上端でピストンピン16を介してピストン11に連結する。アッパリンク13は、下端でアッパピン17を介してロアリンク14の一端に連結する。ロアリンク14の他端は、コントロールピン18を介してコントロールリンク15に連結する。
ロアリンク14は、アッパピン17の中心とコントロールピン18の中心との間にクランクピン12Aが配置されるように、クランクピン12Aが連結される連結孔14Aを形成する。ロアリンク14は、図中左右の2部材から分割可能に構成され、ほぼ中央に連結孔14Aを有する。ロアリンク14は、連結孔14Aにクランクシャフト12のクランクピン12Aを挿入し、クランクピン12Aを中心に揺動する。
クランクシャフト12は、クランクピン12A、ジャーナル12B及びカウンターウェイト12Cを備える。クランクピン12Aの中心はジャーナル12Bの中心から所定量偏心している。カウンターウェイト12Cは、クランクアームに一体形成されて、ピストン運動の回転1次振動成分を低減する。
コントロールリンク15の上端は、コントロールピン18を介してロアリンク14に対して回動自在に連結する。コントロールリンク15の下端は、コントロールシャフト20の偏心軸(揺動軸)21に連結する。コントロールリンク15は、偏心軸21を中心に揺動する。
コントロールシャフト20は、クランクシャフト12と平行に配置され、シリンダブロックに回転自在に支持される。コントロールシャフト20の偏心軸21は、コントロールシャフト軸心から所定量偏心した位置に形成される。コントロールシャフト20は、図示しないアクチュエータによって回転制御され、偏心軸21を移動させる。
アクチュエータによってコントロールシャフト20が回転し、偏心軸21がコントロールシャフト20の中心軸に対して相対的に低くなる方向に移動すると、ロアリンク14はクランクピン12Aを中心としてアッパピン17の位置が相対的に上昇する方向に傾く。これによりピストン11が上昇して、複リンク式エンジン100の圧縮比が高くなる。これに対して、偏心軸21がコントロールシャフト20の中心軸に対して相対的に高くなる方向に移動すると、ロアリンク14はクランクピン12Aを中心としてアッパピン17の位置が相対的に低くなる方向に傾く。これによりピストン11が下降して、複リンク式エンジン100の圧縮比が低くなる。
複リンク式エンジン100では、例えば高負荷運転領域においてエンジン回転速度によらずノッキング防止のために低圧縮比に設定され、ノッキング発生のおそれが低い低中負荷運転領域において出力の向上を図るために高圧縮比に設定される。
ところで、上記のような複リンク式エンジンでは、アッパリンク、ロアリンク及びコントロールリンクの各リンクに生じる慣性力の総和がエンジン本体を加振する加振力となり、この加振力によってエンジン本体はピストン移動方向(エンジン上下方向)だけでなく、ピストン移動方向に対して横方向(エンジン左右方向)にも振動する。このエンジン左右方向の振動の中で、例えばエンジン回転2次の振動成分は、複リンク式エンジンに特有のものである。
複リンク式エンジン100は4気筒エンジンであることから、エンジン左右方向の振動のうち1次振動の影響は小さいので、エンジン回転に対して2次以上の振動を低減することを目的とする。特に、車室内騒音であるこもり音の要因となるエンジン左右方向の2次振動を低減する必要がある。そこで、複リンク式エンジン100では、エンジン回転2次以上の少なくともいずれか1つの所定次数の慣性力として、アッパリンク13、ロアリンク14及びコントロールリンク15の各リンクの重心位置におけるエンジン左右方向2次の左方向慣性力の総和と右方向慣性力の総和が釣り合うように、各リンクの質量、形状等を構成して、エンジン左右方向の2次振動の低減を図る。
図2は、各リンクの重心位置におけるエンジン左右方向の2次以上慣性力の総和を計算するための複リンク式エンジン100のモデル図である。図2は、クランクシャフト12の回転中心を座標中心(0,0)として示した直交座標であって、エンジン左右方向にx軸を設け、エンジン上下方向にy軸を設ける。
図2に示すように、ピストンピン16の中心を位置(x4,y4)とし、アッパピン17の中心を位置(x3,y3)とし、クランクピン12Aの中心を位置(x1,y1)とし、コントロールピン18の中心を位置(x2,y2)とし、コントロールシャフト20の偏心軸21の中心を位置(xc、yc)とする。
アッパリンク13は、質量をmuとし、ピストンピン16の中心とアッパピン17の中心との間の長さをL6とする。アッパリンク重心Guは、ピストンピン中心とアッパピン中心とを通る直線上又はその近傍に位置しており、直線近傍に位置する場合も簡略化の観点で、ピストンピン中心とアッパピン中心の内分点になっていると仮定する。そして、ピストンピン中心からアッパリンク重心Guまでの距離をxgu0とする。距離xgu0は、ピストンピン中心に対して、アッパピン側が正、その逆側が負となる。
ロアリンク14は、質量をmlとし、アッパピン17の中心とクランクピン12Aの中心との間の長さをL4とし、クランクピン中心とコントロールピン18の中心との間の長さをL2とする。ロアリンク14においては、アッパピン17の中心とコントロールピン18の中心との間にクランクピン12Aが配置されるように、クランクピン12Aが連結される連結孔14Aを形成するように構成されることから、ロアリンク重心Gl及び連結孔14Aに挿入されるクランクピン12Aの中心が共に、アッパピン中心とコントロールピン中心とを通る直線上又はその近傍に位置している。直線近傍に位置する場合も簡略化の観点で、それぞれがアッパピン中心とコントロールピン中心の内分点になっていると仮定する。そして、クランクピン中心からロアリンク重心Glまでの距離をxgl0とする。距離xgl0は、クランクピン中心に対して、コントロールピン側が正、アッパピン側が負となる。
コントロールリンク15は、質量をmcとし、コントロールピン18の中心と偏心軸21の中心との間の長さをL3とする。コントロールリンク重心Gcは、コントロールピン中心と偏心軸中心とを通る直線上又はその近傍に位置しており、直線近傍に位置する場合も簡略化の観点で、コントロールピン中心と偏心軸中心の内分点になっていると仮定する。そして、偏心軸中心からコントロールリンク重心Gcまでの距離をxgc0とする。距離xgc0は、偏心軸中心に対して、コントロールピン側が正、その逆側が負となる。
アッパピン17及びコントロールピン18は、いずれかのリンクの一部分とみなすことで、各リンクの質量及び重心位置を求める際にその影響が織り込まれているものとする。
なお、クランクシャフト12の回転中心とクランクピン12Aの中心を通る線と、x軸とのなす角度をクランク角度θAとする。
上記のようなモデル設定において、各リンクの重心位置におけるエンジン左右方向の2次以上慣性力の総和を算出するのに際し、まずロアリンク重心Glのエンジン左右方向変位xgl、アッパリンク重心Guのエンジン左右方向変位xgu及びコントロールリンク重心Gcのエンジン左右方向変位xgcをそれぞれ求める。
各リンクのエンジン左右方向変位xgl、xgu、xgcは、(1)〜(3)式のように表わされる。
Figure 2010096160
Figure 2010096160
Figure 2010096160
ここで、コントロールピン18のエンジン左右方向変位x2は、(4)式に示すように、エンジン回転に対して1次の変位x2Lと2次以上の変位x2Hに分離することができる。1次変位x2L及び2次以上変位x2Hは、それぞれ各リンク形状等によって決まる定数An、Bnとクランク角度θAとから算出される。
Figure 2010096160
一方、クランクシャフト12はシャフト端部に設けられたフライホイールによって回転変動が抑制されるので、クランクピン12Aのエンジン左右方向変位x1は(5)式のように1次変位だけで表わされ、2次以上変位x1Hはゼロとなる。
Figure 2010096160
また、ピストン11はシリンダに沿って摺動するので、ピストンピン16はエンジン左右方向に変位しない。そのため、ピストンピン16のエンジン左右方向の2次以上変位x4Hは(6)式のようにゼロになる。
Figure 2010096160
偏心軸21はコントロールシャフト20が回転すると移動するが、偏心軸21の移動速度はエンジン回転速度に比べて小さく、偏心軸21は固定端とみなせるので、偏心軸21のエンジン左右方向の2次以上変位xcHは(7)式のようにゼロになる。
Figure 2010096160
上記(4)式〜(7)式を用いて(1)〜(3)式をエンジン左右方向の2次以上変位として整理すると、ロアリンク重心Glの2次以上変位xglH、アッパリンク重心Guの2次以上変位xguH及びコントロールリンク重心Gcの2次以上変位xgcHは(8)〜(10)式となる。
Figure 2010096160
Figure 2010096160
Figure 2010096160
そして、各リンク重心位置におけるエンジン左右方向の2次以上慣性力の総和Fesは、各リンク質量ml、mu、mcと上記(8)〜(10)式によって、(11)式のように表わされる。なお、(11)式において、右辺第1項はロアリンク14の慣性力を示し、右辺第2項はコントロールリンク15の慣性力を示し、右辺第3項はアッパリンク13の慣性力を示す。
Figure 2010096160
上記(11)式においてエンジン左右方向の2次以上慣性力の総和Fesがゼロ、具体的には(11)式を整理して得られる(12)式がゼロになれば、つまり各リンクのエンジン左右方向2次の左方向慣性力の総和と右方向慣性力の総和が釣り合うようになれば、エンジン本体をエンジン左右方向に加振する2次以上の加振力がなくなって、エンジン左右方向の2次以上の振動が抑制される。
Figure 2010096160
したがって、本実施形態の複リンク式エンジン100では、(12)式を満たすように、アッパリンク13、ロアリンク14及びコントロールリンク15の質量、形状等を決定する。
図3は、(12)式を満足するように設計した各リンクを示す図である。図3(A)はアッパリンク13を示し、図3(B)はロアリンク14を示し、図3(C)コントロールリンク15を示す。
図3(A)に示すように、アッパリンク13は、質量がmuで、ピストンピン16の中心とアッパピン17の中心との間の長さがL6となるように形成される。アッパリンク13は棒状部材として形成され、ピストンピン16の中心線とアッパピン17の中心線を含んだ平面を挟んで対称な立体形状となっている。アッパリンク重心Guは、ピストンピン中心とアッパピン中心とを通る線上又はその近傍であってピストンピン中心とアッパピン中心との間に設定される。ピストンピン中心からアッパリンク重心Guまでの距離はxgu0である。
図3(B)に示すように、ロアリンク14は、質量がmlで、アッパピン17の中心とクランクピン12Aの中心との間の長さがL4で、クランクピン中心とコントロールピン18の中心との間の長さがL2となるように形成される。ロアリンク14には、アッパピン17とコントロールピン18との間であって、アッパピン中心とコントロールピン中心とを通る線上又はその近傍にクランクピン中心が配置されるように、連結孔14Aが形成される。このように連結孔14Aを形成すれば、連結孔14Aを挟んでアッパピン側とコントロールピン側が概ね対称となるロアリンク14の構造上、ロアリンク重心Glについてもアッパピン中心とコントロールピン中心とを通る線上又はその近傍に設定される。また、ロアリンク14は、ロアリンク重心Glがアッパピン中心とコントロールピン中心とを通る線上であって、コントロールピン中心とクランクピン中心との間に配置されるように構成される。なお、クランクピン中心からロアリンク重心Glまでの距離はxgl0である。
図3(C)に示すように、コントロールリンク15は、質量がmcで、コントロールピン18の中心と偏心軸21の中心との間の長さがL3となるように形成される。コントロールリンク15は棒状部材として形成され、コントロールピン18の中心線と偏心軸18の中心線を含んだ平面を挟んで対称な立体形状となっている。コントロールリンク重心Gcはコントロールピン中心と偏心軸中心とを通る線上又はその近傍であってコントロールピン中心と偏心軸中心との間に設定される。偏心軸中心からコントロールリンク重心Gcまでの距離はxgc0である。
上記の各リンクについて、質量、ピン間長さ、所定のピン中心から重心までの距離で表わされる重心位置を(12)式を満足するように構成すれば、複リンク式エンジン100ではエンジン左右方向の2次以上の振動が抑制される。
図4及び図5を参照して、複リンク式エンジン100の効果について説明する。図4は、複リンク式エンジン100に対する比較例であって、(12)式を満たしていない複リンク式エンジン200を示す図である。図5は、複リンク式エンジン100における、エンジン左右方向の2次慣性力を示す図である。
図4(A)に示す複リンク式エンジン200は、基本的には複リンク式エンジン100と同じようなリンク配置であるが、複リンク式エンジン100と比較して、アッパリンク213の質量が軽く、コントロールリンク215の質量が重く、さらにクランクピン中心からロアリンク重心までの距離が長くなるように構成されている。ロアリンク214の質量は、アッパリンク213やコントロールリンク215の質量よりも重く設定されている。このような場合には(12)式の左辺にある3つの項の内、2つの正の項(第1項と第2項)の絶対値は1つの負の項(第3項)の絶対値よりも相対的に大きくなりやすく、(12)式を満足しにくくなる。(12)式を満たしていない複リンク式エンジン200では、図4(B)に示すように、各リンクのエンジン左右方向の2次慣性力が釣り合わず、2次慣性力の総和を低減することができない。そのため、複リンク式エンジン200では、エンジン左右方向の2次振動が発生する。
これに対して、複リンク式エンジン100は(12)式を満足するように各リンクが構成されており、図5に示すように、ロアリンク14の2次慣性力((12)式の左辺第1項に相当)及びコントロールリンク15の2次慣性力((12)式の左辺第3項に相当)がアッパリンク13の2次慣性力((12)式の左辺第2項に相当)の半分程度となって、各リンクの2次の左右どちらか一方の向きの慣性力の総和とその反対向きの慣性力の総和が釣り合う。そのため各リンク重心位置におけるエンジン左右方向の2次慣性力の総和が、ほぼゼロとなる。これによりエンジン本体を振動させる2次加振力もほぼゼロになるので、複リンク式エンジン100ではエンジン左右方向の2次振動の発生が抑制される。
以上、エンジン回転2次の振動に着目して説明したが、エンジン回転2次以上の少なくともいずれか1つの次数のピストン移動方向に対して左右横方向に作用する慣性力について、各リンクの所定次数の左方向慣性力と右方向慣性力の総和が釣り合うようにすれば、こもり音の抑制に寄与する。本実施形態の複リンク式エンジン100では(12)式を満足するように各リンクを構成しているので、2次よりも高い高次振動の発生も抑制される。
以上により、第1実施形態の複リンク式エンジン100では、下記の効果を得ることができる。
複リンク式エンジン100では、アッパリンク13、ロアリンク14及びコントロールリンク15のエンジン左右方向の2次以上の慣性力の総和が略ゼロとなるように、具体的には(12)式を満たすように、アッパリンク13、ロアリンク14及びコントロールリンク15の質量、形状等を決定するので、簡素な構成でエンジン左右方向の2次以上の振動を低減することが可能となる。
ところで、本実施形態の(12)式については、ロアリンク14においてロアリンク重心Gl及び連結孔14Aに挿入されるクランクピン12Aの中心がアッパピン中心とコントロールピン中心を通る線上にあることが望ましい。しかしながら、種々の制約から、図6(A)に示すように、ロアリンク重心Glやクランクピン12Aの中心をアッパピン中心とコントロールピン中心を通る線上からずらしてその近傍に位置するように、ロアリンク14を形成せざるを得ない場合もあり得る。
図6(B)は、ロアリンク14においてロアリンク重心Glがアッパピン中心とコントロールピン中心を通る線からずれた場合における、ロアリンク重心Glのずれ量Dと、各リンクのエンジン左右方向の2次慣性力の総和である2次加振力との関係を示す。ロアリンク重心Glのずれ量Dは、アッパピン中心とコントロールピン中心を通る線と、ロアリンク重心Glとの距離として表わされる。
複リンク式エンジン100では、図6(B)の実線Aに示すように、ロアリンク重心Glがアッパピン中心とコントロールピン中心を通る線からずれるほど、エンジン左右方向の2次加振力は大きくなるが、ロアリンク重心Glのずれ量Dが0mmから十数mm以内の範囲R1であれば、破線Bで示されるエンジン左右方向の慣性力を考慮していない複リンク式エンジン(例えば、図4の比較例)よりも2次加振力を小さくして、車室内騒音であるこもり音を抑制することができる。このように複リンク式エンジン100では、ロアリンク重心Glのずれが僅かであれば、(12)式を満たすように各リンクを構成して、エンジン左右方向の2次以上の振動を低減することが可能である。
図6(C)は、クランクピン12Aの中心がアッパピン中心とコントロールピン中心を通る線からずれるようにロアリンク14の連結孔14Aが形成された場合における、クランクピン中心のずれ量相関値θBと、各リンクのエンジン左右方向の2次慣性力の総和である2次加振力との関係を示す。クランクピン中心のずれ量相関値θBは、アッパピン中心とクランクピン中心を通る線と、コントロールピン中心とクランクピン中心を通る線とがなす角度として表わされる。
複リンク式エンジン100では、クランクピン中心のずれ量相関値θBが180°よりも小さくなると、図6(C)の実線Cに示すようにエンジン左右方向の2次加振力は大きくなるが、クランクピン中心のずれ量相関値θBが180°から十数°以内の範囲R2であれば、破線Bで示されるエンジン左右方向の慣性力を考慮していない複リンク式エンジン(例えば、図4の比較例)よりも2次加振力を小さくして、車室内騒音であるこもり音を抑制することができる。このように複リンク式エンジン100では、クランクピン中心のずれが僅かであれば、(12)式を満たすように各リンクを構成して、エンジン左右方向の2次以上の振動を低減することが可能である。
(第2実施形態)
図7は、第2実施形態の複リンク式エンジン100の各リンクを示す図である。図7(A)〜図7(C)は、それぞれロアリンク14、アッパリンク13、コントロールリンク15を示す。
第2実施形態の複リンク式エンジン100の基本構成は、第1実施形態とほぼ同様であるが、ロアリンク14の構成において相違する。以下に、その相違点を中心に説明する。
図7(A)に示すように、ロアリンク14には、アッパピン17の中心とコントロールピン18の中心とを通る線上であって、アッパピン中心とコントロールピン中心との間にクランクピン中心が配置されるように連結孔14Aが形成される。また、ロアリンク14は、ロアリンク重心Glが連結孔14Aに挿入されるクランクピン12Aの中心に一致するように形成される。
このようにロアリンク14を形成すると、クランクピン中心からロアリンク重心Glまでの距離xgl0がゼロになる。そして、連結孔14Aを挟んでアッパピン側とコントロールピン側が概ね対称となるロアリンク14の構造上、アッパピン中心からクランクピン中心までの長さL4とクランクピン中心からコントロールピン中心までの長さL2が略等しくなる。
距離xgl0がゼロになると(12)式の左辺第1項のロアリンク項がゼロになり、長さL2及びL4が略等しくなると(12)式の左辺第3項のアッパリンク項を整理できるので、(12)式は(13)式のように変形される。
Figure 2010096160
上記のアッパリンク13とコントロールリンク15について、質量、ピン間長さ、所定のピン中心から重心までの距離で表わされる重心位置を(13)式を満足するように構成すれば、複リンク式エンジン100ではエンジン左右方向の2次以上の振動が抑制される。
つまり、各リンクにピストン移動方向に対して横方向に作用する、エンジン回転2次以上の少なくともいずれか1つの次数の振動を抑制するように、ロアリンク14は、アッパピン中心とコントロールピン中心との間にクランクピンが配置されるようにクランクピン12Aが連結される連結孔14Aを形成する。また、アッパリンク13及びコントロールリンク15は、ピストンピン中心からアッパピン中心までの長さL6に対するピストンピン中心からアッパリンク重心までの距離xgu0の比と、アッパリンク質量muとの積が、コントロールピン中心から揺動軸中心までの長さL3に対する揺動軸中心からコントロールリンク重心までの距離xgc0の比と、コントロールリンク質量mcとの積と、バランスするように構成される。
ここで、アッパリンク13及びコントロールリンク15は、図7(B)及び図7(C)に示すように2つの連結部13A、15Aを有する棒状部材であって、ほぼ同じような形状として形成される。そのため、アッパリンク13においてピストンピン中心からアッパリンク重心Guまでの距離xgu0をピストンピン中心とアッパピン中心との間の長さL6で割った値と、偏心軸中心からコントロールリンク重心Gcまでの距離xgc0をコントロールピン中心と偏心軸中心との間の長さL3で割った値とはおおよそ等しくなる。したがって、アッパリンク13の質量muと、コントロールリンク15の質量mcとをほぼ等しく設定すれば、(13)式を満たすことができる。
本実施形態では、各リンクにピストン移動方向に対して横方向に作用する、エンジン回転2次以上の少なくともいずれか1つの次数の振動を抑制するように、ロアリンク14は、アッパピン中心とコントロールピン中心との間にクランクピン12Aが配置されるようにクランクピン12Aが連結される連結孔14Aを形成するとともに、アッパリンク13及びコントロールリンク15は、アッパリンク質量とコントロールリンク質量とが等しくなるように構成されている。
以上により、第2実施形態の複リンク式エンジン100では、下記の効果を得ることができる。
複リンク式エンジン100では、ロアリンク14は、アッパピン中心とコントロールピン中心とを通る線上であって、アッパピン中心とコントロールピン中心との間にクランクピン中心が配置されるように連結孔14Aを形成するとともに、ロアリンク重心Glがクランクピン中心に略一致するように構成され、アッパリンク13及びコントロールリンク15は、アッパリンク質量muとコントロールリンク質量mcがほぼ等しくなるように構成されるので、(13)式を満たし、第1実施形態と同様にエンジン左右方向の2次以上の振動を低減することが可能となる。
(第3実施形態)
図8及び図9を参照して、第3実施形態の複リンク式エンジン100について説明する。図8は、第3実施形態の複リンク式エンジン100の概略構成図である。図9は、各リンク重心に作用するエンジン左右方向の2次慣性力を示す図である。
第3実施形態の複リンク式エンジン100は、(12)式を満たすように各リンクを形成する点において第1実施形態と同様であるが、コントロールリンク15の構成において相違する。つまり、コントロールリンク15にバランスウェイト15Bを設置するようにしたもので、以下にその相違点を中心に説明する。
(11)式に示したように、エンジン左右方向の2次以上の慣性力のうち、ロアリンク14及びコントロールリンク15に作用する慣性力はそれぞれ同方向にあり(正の項で示される)、コントロールリンク15に作用する慣性力のみが逆方向にある(負の項で示される)。そのためロアリンク14、コントロールリンク15の慣性力の和をアッパリンク13の慣性力によって打ち消して(12)式を満足させる場合には、アッパリンク13の質量muを増加させる等してアッパリンク13の慣性力をかなり大きくする必要がある。
そこで、第3実施形態の複リンク式エンジン100では、コントロールリンク15にバランスウェイト15Bを設け、ロアリンク14とコントロールリンク15の慣性力の和を出来る限り小さくすることで、各リンクの慣性力の釣り合いの容易化を図りつつ、エンジン左右方向の2次以上の振動を低減する。
図8に示すように、複リンク式エンジン100のコントロールリンク15は、偏心軸側端部にバランスウェイト15Bを備える。バランスウェイト15Bによって、コントロールリンク重心Gcは、コントロールピン18の中心と偏心軸21の中心を通る線上であって、偏心軸中心に対してコントロールピン側とは逆側に設定される。
このようにコントロールリンク重心Gcを設定すると、コントロールリンク重心Gcのエンジン左右方向の挙動が第1実施形態とは逆となる。そのため、コントロールリンク重心Gcにおけるエンジン左右方向の2次慣性力の向きは、図9に示すように、ロアリンク重心Glに作用する慣性力の向きと逆向きとなって、アッパリンク重心Guに作用する慣性力と同じ向きとなる。これは、偏心軸中心からコントロールリンク重心Gcまでの距離xgc0が負の値となって、(11)式及び(12)式のコントロールリンク項((12)式の左辺第1項)が負になることを意味している。
以上により、第3実施形態の複リンク式エンジン100では、下記の効果を得ることができる。
複リンク式エンジン100では、コントロールリンク15の偏心軸側端部にバランスウェイト15Bを設け、コントロールリンク重心Gcをコントロールピン中心と偏心軸中心を通る線上であって、偏心軸中心からコントロールピン側とは逆側に設定する。ロアリンク14はコントロールリンク15よりも質量が重くなりがちで、2次以上慣性力も大きくなりやすいが、コントロールリンク重心Gcに作用するエンジン左右方向の2次以上慣性力の向きを第1実施形態や第2実施形態とは逆向きにすることができるので、ロアリンク14とコントロールリンク15の2次以上慣性力の和を小さくすることができる。これにより、ロアリンク14及びコントロールリンク15に起因するエンジン左右方向の2次以上振動を低減することができる。また、ロアリンク14とコントロールリンク15の慣性力の和が小さくなれば、アッパリンク13によってエンジン左右方向の2次以上慣性力をバランスさせやすくなり、各リンクの慣性力の釣り合いの容易化を図ることができる。
複リンク式エンジン100では、アッパリンク重心及びコントロールリンク重心におけるエンジン左右方向の2次以上慣性力の和と、ロアリンク重心におけるエンジン左右方向の2次以上の慣性力を等しく設定し、各リンクが(12)式を満たすように構成するので、図9に示すように、エンジン左右方向の2次慣性力の総和もほぼゼロとなる。これによりエンジン本体を振動させる2次加振力が低減され、2次振動の発生が抑制される。
図9においては2次振動についてのみ説明したが、第3実施形態の複リンク式エンジン100においても、第1実施形態と同様に2次よりも高い高次振動の発生も抑制される。
なお、第3実施形態では、コントロールリンク重心Gcがコントロールピン中心と偏心軸中心を通る線上であって、偏心軸中心からコントールピン側とは逆側に設定されるように、バランスウェイト15Bをコントロールリンク15に設置したが、これに限られるものではない。つまり、コントロールリンク重心Gcがコントロールピン中心と偏心軸中心を通る線上であって、偏心軸中心とコントールピン中心との間にある場合であっても、バランスウェイト15Bをコントロールリンク15に設置して、コントロールリンク重心Gcを偏心軸中心に近づけるようにしてもよい。そうすると、偏心軸中心からコントロールリンク重心Gcまでの距離xgc0が短くなって、(12)式のコントロールリンク項の値を小さくなるので、ロアリンク14とコントロールリンク15の2次以上慣性力の和を小さくすることができ、各リンクの慣性力の釣り合いの容易化を図りつつ、エンジン左右方向の2次以上の振動を低減することができる。
(第4実施形態)
図10及び図11を参照して、第4実施形態の複リンク式エンジン100について説明する。図10(A)は第4実施形態の複リンク式エンジン100の概略構成図であり、図10(B)はコントロールリンク15の概略構成図である。図11(A)及び図11(B)は、エンジン左右方向及びエンジン上下方向(ピストン移動方向)の2次慣性力を示す。
第4実施形態の複リンク式エンジン100の構成は、第3実施形態とほぼ同様であるが、コントロールリンク15の重心位置において相違する。つまり、コントロールリンク重心Gcがコントロールピン中心と偏心軸中心とを通る線からずれるように、コントロールリンク15にバランスウェイト15Bを設置したもので、以下にその相違点を中心に説明する。
図10(A)に示すように、複リンク式エンジン100のコントロールリンク15は、偏心軸側端部にバランスウェイト15Bを備える。バランスウェイト15Bは、コントロールリンク15に設置された時に、コントロールリンク重心Gcが偏心軸21の中心からコントールピン側とは逆側で、コントロールピン18の中心と偏心軸中心を通る線の近傍であって、当該線から若干ずれるように構成される。
したがって、コントロールリンク重心Gcは、図10(B)に示すように、偏心軸21の中心を基準にすると、コントロールピン中心と偏心軸中心を通る線X上の重心成分Pと、線Xに直交し、偏心軸中心を通る線Y上の重心成分Qとを有している。
重心成分Pは、コントロールピン中心と偏心軸中心を通る線上であって、偏心軸中心からコントロールピン側とは逆側にあり、第3実施形態において詳述したように、コントロールリンク15のエンジン左右方向の慣性力に寄与する。コントロールリンク15において、重心成分Pに作用するエンジン左右方向の2次以上慣性力の向きは、ロアリンク重心Glに作用する2次以上慣性力とは逆向きになるので、第3実施形態と同様に、各リンクの2次以上慣性力の釣り合いの容易化を図りつつ、図11(A)に示すようにエンジン左右方向の2次以上の振動を低減することができる。
これに対して、重心成分Qは、コントロールリンク15が偏心軸21を中心に揺動した時にエンジン上下方向に揺動するので、コントロールリンク15のエンジン上下方向の慣性力に寄与する。そのため、バランスウェイト15Bの形状や質量等を調整して、偏心軸中心から重心成分Qまでの距離ygc0を調整すれば、図11(B)に示すように、各リンク13〜15及びピストン11に作用するエンジン上下方向の2次慣性力の総和をほぼゼロにすることができ、エンジン上下方向の2次振動を低減することができる。
以上により、第4実施形態の複リンク式エンジン100では、下記の効果を得ることができる。
複リンク式エンジン100では、コントロールリンク15の偏心軸側端部にバランスウェイト15Bを設け、コントロールリンク重心Gcを偏心軸中心からコントールピン側とは逆側で、コントロールピン中心と偏心軸中心を通る線からずれるように設定することにより、エンジン左右方向だけでなく、エンジン上下方向の振動を低減することが可能となる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。
第1〜第4実施形態では、本発明を4気筒エンジンに適用した例を説明したが、本発明を6気筒エンジンに適用すれば、6気筒エンジンおいて問題となるエンジン左右方向の3次振動を低減することができる。
第1実施形態の複リンク式エンジンの概略構成図である。 各リンクの重心位置における慣性力の総和を計算するための複リンク式エンジンのモデル図である。 アッパリンク、ロアリンク及びコントロールリンクの概略構成図である。 比較例である複リンク式エンジンの概略構成図である。 各リンク重心におけるエンジン左右方向の2次慣性力を示す図である。 ロアリンク重心とエンジン左右方向の2次加振力との関係、及びクランクピン中心とエンジン左右方向の2次加振力との関係について示す図である。 第2実施形態の複リンク式エンジンのアッパリンク、ロアリンク及びコントロールリンクの概略構成図である。 第3実施形態の複リンク式エンジンの概略構成図である。 エンジン左右方向の2次慣性力を示す図である。 第4実施形態の複リンク式エンジンの概略構成図である。 エンジン左右方向及びエンジン上下方向の2次慣性力を示す図である。
符号の説明
100 複リンク式エンジン
11 ピストン
12 クランクシャフト
12A クランクピン
13 アッパリンク
14 ロアリンク
14A 連結孔
15 コントロールリンク
15B バランスウェイト
16 ピストンピン
17 アッパピン
18 コントロールピン
20 コントロールシャフト
21 偏心軸(揺動軸)

Claims (10)

  1. 一端がピストンピンを介してピストンに連結されるアッパリンクと、前記アッパリンクの他端にアッパピンを介して連結されるとともに、クランクシャフトのクランクピンに回転可能に連結されるロアリンクと、一端がコントロールピンを介して前記ロアリンクに連結されるとともに、他端が揺動軸に揺動可能に連結されるコントロールリンクとを備える複リンク式エンジンの振動低減構造であって、
    少なくとも前記アッパリンクと前記コントロールリンクに、エンジン回転2次以上の少なくともいずれか1つの所定次数の慣性力が、ピストン移動方向に対して左右横方向に作用し、各リンクの前記所定次数の左方向の慣性力と右方向の慣性力の総和が釣り合うように、前記アッパリンク、前記ロアリンク及び前記コントロールリンクを構成する、
    ことを特徴とする複リンク式エンジンの振動低減構造。
  2. 前記ロアリンクは、アッパピン中心とコントロールピン中心との間にクランクピンが配置されるように前記クランクピンが連結される連結孔を形成する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の複リンク式エンジンの振動低減構造。
  3. 前記クランクピンの中心は、アッパピン中心とコントロールピン中心とを結ぶ線上に配置される、
    ことを特徴とする請求項2に記載の複リンク式エンジンの振動低減構造。
  4. 前記ロアリンクの重心は、前記クランクピン中心と一致する、
    ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の複リンク式エンジンの振動低減構造。
  5. 一端がピストンピンを介してピストンに連結されるアッパリンクと、前記アッパリンクの他端にアッパピンを介して連結されるとともに、クランクシャフトのクランクピンに回転可能に連結されるロアリンクと、一端がコントロールピンを介して前記ロアリンクに連結されるとともに、他端が揺動軸に揺動可能に連結されるコントロールリンクとを備える複リンク式エンジンの振動低減構造であって、
    前記アッパリンクは、質量をmuとし、ピストンピン中心とアッパピン中心との間の長さをL6とし、ピストンピン中心からアッパリンク重心までの距離をxgu0とし、
    前記ロアリンクは、質量をmlとし、アッパピン中心とクランクピン中心との間の長さをL4とし、クランクピン中心とコントロールピン中心との間の長さをL2とし、クランクピン中心からロアリンク重心までの距離をxgl0として、アッパピン中心とコントロールピン中心とを通る線上であってアッパピン中心とコントロールピン中心との間に、ロアリンク重心が位置するとともに、クランクピン中心が配置されるように前記クランクピンが連結される連結孔を形成し、
    前記コントロールリンクは、質量をmcとし、コントロールピン中心と揺動軸中心との間の長さをL3とし、揺動軸中心からコントロールリンク重心までの距離をxgc0とし、
    前記アッパリンク、前記ロアリンク及び前記コントロールリンクが下記(1)式を満たすように構成する、
    ことを特徴とする複リンク式エンジンの振動低減構造。
    Figure 2010096160
  6. 一端がピストンピンを介してピストンに連結されるアッパリンクと、前記アッパリンクの他端にアッパピンを介して連結されるとともに、クランクシャフトのクランクピンに回転可能に連結されるロアリンクと、一端がコントロールピンを介して前記ロアリンクに連結されるとともに、他端が揺動軸に揺動可能に連結されるコントロールリンクとを備える複リンク式エンジンの振動低減構造であって、
    前記ロアリンクは、アッパピン中心とコントロールピン中心とを通る線上であって、アッパピン中心とコントロールピン中心との間にクランクピン中心が配置されるように前記クランクピンが連結される連結孔を形成するとともに、ロアリンク重心が前記クランクピン中心に一致するように構成され、
    前記アッパリンクは、質量をmuとし、ピストンピン中心とアッパピン中心との間の長さをL6とし、ピストンピン中心からアッパリンク重心までの距離をxgu0とし、
    前記コントロールリンクは、質量をmcとし、コントロールピン中心と揺動軸中心との間の長さをL3とし、揺動軸中心からコントロールリンク重心までの距離をxgc0とし、
    前記アッパリンク及び前記コントロールリンクが下記(2)式を満たすように構成する、
    ことを特徴とする複リンク式エンジンの振動低減構造。
    Figure 2010096160
  7. 前記アッパリンク及び前記コントロールリンクは、アッパリンク質量muとコントロールリンク質量mcとが等しくなるように構成される、
    ことを特徴とする請求項6に記載の複リンク式エンジンの振動低減構造。
  8. 一端がピストンピンを介してピストンに連結されるアッパリンクと、前記アッパリンクの他端にアッパピンを介して連結されるとともに、クランクシャフトのクランクピンに回転可能に連結されるロアリンクと、一端がコントロールピンを介して前記ロアリンクに連結されるとともに、他端が揺動軸に揺動可能に連結されるコントロールリンクとを備える複リンク式エンジンの振動低減構造であって、
    各リンクにピストン移動方向に対して横方向に作用する、エンジン回転2次以上の少なくともいずれか1つの次数の振動を抑制するように、
    前記ロアリンクは、アッパピン中心とコントロールピン中心との間に前記クランクピンが配置されるように前記クランクピンが連結される連結孔を形成するとともに、
    前記アッパリンク及び前記コントロールリンクは、アッパリンク質量とコントロールリンク質量とが等しくなるように構成される、
    ことを特徴とする複リンク式エンジンの振動低減構造。
  9. 一端がピストンピンを介してピストンに連結されるアッパリンクと、前記アッパリンクの他端にアッパピンを介して連結されるとともに、クランクシャフトのクランクピンに回転可能に連結されるロアリンクと、一端がコントロールピンを介して前記ロアリンクに連結されるとともに、他端が揺動軸に揺動可能に連結されるコントロールリンクとを備える複リンク式エンジンの振動低減構造であって、
    各リンクにピストン移動方向に対して横方向に作用する、エンジン回転2次以上の少なくともいずれか1つの次数の振動を抑制するように、
    前記ロアリンクは、アッパピン中心とコントロールピン中心との間に前記クランクピンが配置されるように前記クランクピンが連結される連結孔を形成するとともに、
    前記アッパリンク及び前記コントロールリンクは、ピストンピン中心からアッパピン中心までの長さに対するピストンピン中心からアッパリンク重心までの距離の比と、アッパリンク質量との積が、コントロールピン中心から揺動軸中心までの長さに対する揺動軸中心からコントロールリンク重心までの距離の比と、コントロールリンク質量との積と、バランスするように構成される、
    ことを特徴とする複リンク式エンジンの振動低減構造。
  10. 前記複リンク式エンジンは、4気筒エンジンである、
    ことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1つに記載の複リンク式エンジンの振動低減構造。
JP2008270149A 2008-10-20 2008-10-20 複リンク式エンジンの振動低減構造 Active JP5146250B2 (ja)

Priority Applications (9)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008270149A JP5146250B2 (ja) 2008-10-20 2008-10-20 複リンク式エンジンの振動低減構造
US13/123,697 US9617912B2 (en) 2008-10-20 2009-09-29 Multi-link engine
BRPI0920203-0A BRPI0920203B1 (pt) 2008-10-20 2009-09-29 Motor de múltiplos braços (multi link)
EP09821657.5A EP2337936B1 (en) 2008-10-20 2009-09-29 Multi-link engine design
RU2011120181/06A RU2467186C1 (ru) 2008-10-20 2009-09-29 Многозвенный двигатель
CN200980141774.3A CN102187073B (zh) 2008-10-20 2009-09-29 多连杆式发动机
MX2011004275A MX341377B (es) 2008-10-20 2009-09-29 Motor de enlaces multiples.
PCT/IB2009/006995 WO2010046741A1 (en) 2008-10-20 2009-09-29 Multi-link engine
KR1020117008894A KR101262531B1 (ko) 2008-10-20 2009-09-29 멀티 링크 엔진

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008270149A JP5146250B2 (ja) 2008-10-20 2008-10-20 複リンク式エンジンの振動低減構造

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012133737A Division JP5327361B2 (ja) 2012-06-13 2012-06-13 複リンク式エンジンの振動低減構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010096160A true JP2010096160A (ja) 2010-04-30
JP5146250B2 JP5146250B2 (ja) 2013-02-20

Family

ID=42118983

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008270149A Active JP5146250B2 (ja) 2008-10-20 2008-10-20 複リンク式エンジンの振動低減構造

Country Status (9)

Country Link
US (1) US9617912B2 (ja)
EP (1) EP2337936B1 (ja)
JP (1) JP5146250B2 (ja)
KR (1) KR101262531B1 (ja)
CN (1) CN102187073B (ja)
BR (1) BRPI0920203B1 (ja)
MX (1) MX341377B (ja)
RU (1) RU2467186C1 (ja)
WO (1) WO2010046741A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016516947A (ja) * 2013-05-03 2016-06-09 ブラックストック, スコットBlackstock, Scott 可変圧縮比エンジン
JP2019132176A (ja) * 2018-01-31 2019-08-08 日産自動車株式会社 内燃機関の可変圧縮比機構におけるロアリンク

Families Citing this family (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102010032441A1 (de) * 2010-07-28 2012-02-02 Audi Ag Brennkraftmaschine mit Mehrgelenkskurbeltrieb und Zusatzmassen an Anlenkpleueln des Mehrgelenkskurbeltriebs zur Tilgung von freien Massenkräften
DE102010055584B4 (de) 2010-12-21 2021-11-18 Iav Gmbh Ingenieurgesellschaft Auto Und Verkehr Vorrichtung zum Massenausgleich
US8757125B2 (en) * 2011-03-04 2014-06-24 Chris Karabatsos Engine crankshaft and method of use
DE102011104531A1 (de) 2011-06-18 2012-12-20 Audi Ag Brennkraftmaschine
DE102012008244B4 (de) * 2012-04-25 2017-04-06 Audi Ag Mehrgelenkskurbeltrieb einer Brennkraftmaschine
CN105189978B (zh) * 2013-02-22 2018-06-22 日产自动车株式会社 内燃机的控制装置以及控制方法
US10094276B2 (en) * 2013-08-27 2018-10-09 Nissan Motor Co., Ltd. Multi-link piston-crank mechanism for internal combustion engine
BR112017005373B1 (pt) * 2014-09-17 2023-12-05 Nissan Motor Co., Ltd. Motor de combustão interna
JP6229801B2 (ja) 2014-09-29 2017-11-22 日産自動車株式会社 車両用防振装置
WO2016113872A1 (ja) * 2015-01-15 2016-07-21 日産自動車株式会社 内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構
EP3327269B1 (en) * 2015-07-21 2020-02-19 Nissan Motor Co., Ltd. Internal combustion engine
KR101806157B1 (ko) * 2015-12-15 2017-12-07 현대자동차 주식회사 가변 압축비 장치
CN108104958B (zh) * 2017-12-15 2020-04-07 东风汽车集团有限公司 一种可变压缩比的发动机机构
CN112189085B (zh) * 2018-06-07 2022-06-24 日产自动车株式会社 内燃机的多连杆式活塞曲柄机构
CN110671197B (zh) * 2018-12-29 2021-08-20 长城汽车股份有限公司 发动机及具有其的车辆
CN110671198B (zh) * 2018-12-29 2021-07-20 长城汽车股份有限公司 发动机及具有其的车辆
CN110671196B (zh) * 2018-12-29 2021-07-20 长城汽车股份有限公司 发动机
US11255259B2 (en) * 2019-08-01 2022-02-22 International Engine Intellectual Property Company, Llc. Engine with variable compression ratio
JP2023067837A (ja) * 2021-10-29 2023-05-16 株式会社アルテミス レシプロエンジン

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001227367A (ja) * 2000-02-16 2001-08-24 Nissan Motor Co Ltd レシプロ式内燃機関
JP2002129995A (ja) * 2000-08-14 2002-05-09 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関のピストンクランク機構
JP2006046125A (ja) * 2004-08-03 2006-02-16 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関のピストンクランク機構におけるロアリンク
JP2006183483A (ja) * 2004-12-27 2006-07-13 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関
JP2008064061A (ja) * 2006-09-11 2008-03-21 Honda Motor Co Ltd ストローク特性可変エンジン

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SU878990A1 (ru) * 1977-11-09 1981-11-07 Новочеркасский ордена Трудового Красного Знамени политехнический институт им. Серго Орджоникидзе Двигатель внутреннего сгорани
RU2166653C2 (ru) * 1997-12-24 2001-05-10 Акционерное общество открытого типа - Холдинговая компания "Барнаултрансмаш" Двигатель внутреннего сгорания
RU2161258C1 (ru) * 1999-04-27 2000-12-27 Шортов Сергей Юрьевич Поршневой двигатель
JP4062867B2 (ja) * 2000-07-31 2008-03-19 日産自動車株式会社 可変圧縮比機構を備えた内燃機関
JP3726678B2 (ja) * 2000-12-15 2005-12-14 日産自動車株式会社 複リンク型レシプロ式内燃機関のクランク機構
JP4300749B2 (ja) * 2002-05-09 2009-07-22 日産自動車株式会社 レシプロ式内燃機関のリンク機構
JP4271152B2 (ja) 2005-01-26 2009-06-03 本田技研工業株式会社 エンジンの振動除去装置
JP4798061B2 (ja) * 2007-05-15 2011-10-19 日産自動車株式会社 可変圧縮比機構
US8100097B2 (en) * 2007-10-26 2012-01-24 Nissan Motor Co., Ltd. Multi-link engine

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001227367A (ja) * 2000-02-16 2001-08-24 Nissan Motor Co Ltd レシプロ式内燃機関
JP2002129995A (ja) * 2000-08-14 2002-05-09 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関のピストンクランク機構
JP2006046125A (ja) * 2004-08-03 2006-02-16 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関のピストンクランク機構におけるロアリンク
JP2006183483A (ja) * 2004-12-27 2006-07-13 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関
JP2008064061A (ja) * 2006-09-11 2008-03-21 Honda Motor Co Ltd ストローク特性可変エンジン

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016516947A (ja) * 2013-05-03 2016-06-09 ブラックストック, スコットBlackstock, Scott 可変圧縮比エンジン
US9822701B2 (en) 2013-05-03 2017-11-21 Scott BLACKSTOCK Variable compression ratio engine
JP2019132176A (ja) * 2018-01-31 2019-08-08 日産自動車株式会社 内燃機関の可変圧縮比機構におけるロアリンク
JP7109202B2 (ja) 2018-01-31 2022-07-29 日産自動車株式会社 内燃機関の可変圧縮比機構におけるロアリンク

Also Published As

Publication number Publication date
EP2337936B1 (en) 2019-02-20
JP5146250B2 (ja) 2013-02-20
US9617912B2 (en) 2017-04-11
MX341377B (es) 2016-08-18
BRPI0920203B1 (pt) 2020-02-18
US20110192371A1 (en) 2011-08-11
BRPI0920203A2 (pt) 2015-12-22
EP2337936A4 (en) 2015-12-16
KR20110069111A (ko) 2011-06-22
RU2467186C1 (ru) 2012-11-20
CN102187073A (zh) 2011-09-14
KR101262531B1 (ko) 2013-05-08
WO2010046741A1 (en) 2010-04-29
CN102187073B (zh) 2015-06-17
EP2337936A1 (en) 2011-06-29
MX2011004275A (es) 2011-05-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5146250B2 (ja) 複リンク式エンジンの振動低減構造
JP5984921B2 (ja) エンジン
JP2001227367A (ja) レシプロ式内燃機関
JP4992602B2 (ja) 複リンク型ピストンクランク機構
WO2009118614A1 (en) Internal combustion engine
JP5327361B2 (ja) 複リンク式エンジンの振動低減構造
JP5293856B2 (ja) 複リンク式エンジンの振動低減構造
JP5417977B2 (ja) マルチリンクエンジンの振動低減構造
JP5077189B2 (ja) 複リンク式エンジンの振動低減構造
JP5790157B2 (ja) 内燃機関のクランクシャフト
JP4591079B2 (ja) 内燃機関のクランク機構
JP5126100B2 (ja) 複リンク機構
JP4822183B2 (ja) ストローク特性可変エンジン
JP5696573B2 (ja) 内燃機関の複リンク式ピストン−クランク機構
JP2005344530A (ja) 内燃機関
JP2013167214A (ja) 内燃機関
JP5790158B2 (ja) 内燃機関のクランクシャフトのバランスウエイト配置構造
JP4888518B2 (ja) レシプロ式内燃機関
JP4581675B2 (ja) 内燃機関
JP2010203345A (ja) 複リンク式内燃機関の軸受構造
JP2006002613A (ja) V型2気筒エンジンのバランサ構造
JP2009036143A (ja) 内燃機関
JP2010121555A (ja) 複リンク式エンジンのトルク変動低減構造
JP2013177865A (ja) 内燃機関
JP2013256882A (ja) 内燃機関

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110928

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120417

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120613

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121030

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121112

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5146250

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151207

Year of fee payment: 3