JP2013177865A - 内燃機関 - Google Patents

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恵美 徳納
Hideaki Mizuno
秀昭 水野
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Abstract

【課題】一端が回転し、他端が揺動する内燃機関のリンクの入力荷重を低減する。
【解決手段】内燃機関1のピストン−クランク機構6は、支点を中心に揺動可能なロッカアーム10と、ロッカアーム10の一端とピストン2とを繋ぐ第1リンク11と、ロッカアーム10の他端とクランクピン5とを繋ぐ第2リンク12と、を有している。そして、第2リンク12の重心は、クランクシャフト軸方向視で、第2リンク12とロッカアーム10との連結部分の中心とクランクピン5の中心とを結ぶ線分の中点Nよりもクランクピン5側に位置するよう設定されている。これよって、クランクシャフト軸方向視で、第2リンク12に対して加わる第2リンク12とロッカアーム10との連結部分の中心とクランクピン5の中心とを通る直線に対して直交する方向の入力荷重を低減することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、ピストンの往復直線運動をクランクシャフトの回転運動に変換して伝達するレシプロ式の内燃機関に関し、特に内燃機関が有するピストン−クランク機構のリンク部材に関する。
本出願人が先に出願した特許文献1には、支点を中心に揺動可能なロッカアームと、このロッカアームの一端とピストンとを繋ぐ第1リンクと、ロッカアームの他端とクランクシャフトのクランクピンとを繋ぐ第2リンクと、有するピストン−クランク機構を備え、クランクシャフトの回転中心がシリンダの側方に配置された内燃機関が開示されている。
特開2006−52667号公報
このような内燃機関のピストン−クランク機構においては、第2リンクが、ピストンの往復運動に伴い、クランクピンに連結された部分が回転し、ロッカアームの他端に連結された部分が揺動することになる。そして、第2リンクに加わるクランクシャフト軸方向視で第2リンクとロッカアームとの連結部分の中心と上記クランクピンの中心とを通る直線に直交する方向の入力荷重は第2リンクの重心位置により変化する。
そのため、第2リンクに加わるクランクシャフト軸方向視で第2リンクとロッカアームとの連結部分の中心と上記クランクピンの中心とを通る直線に直交する方向の入力荷重が低減されるように、第2リンクの重心位置を設定することが重要となる。
そこで、本発明の内燃機関は、揺動可能なロッカアームと、該ロッカアームの一端とピストンとを繋ぐ第1リンクと、上記ロッカアームの他端とクランクシャフトのクランクピンとを繋ぐ第2リンクと、を有するピストン−クランク機構を備え、第2リンクの重心が、クランクシャフト軸方向視で、上記第2リンクと上記ロッカアームとの連結部分の中心と上記クランクピンの中心とを結ぶ線分の中点よりも上記クランクピン側に位置することを特徴としている。
本発明によれば、クランクシャフト軸方向視で、第2リンクに加わる第2リンクとロッカアームとの連結部分の中心とクランクピンの中心とを通る直線に対して直交する方向の入力荷重を低減することができる。
本発明に係る内燃機関を模式的に示した説明図。 本発明に係る内燃機関に適用されるピストン−クランク機構を模式的に示した説明図。 第2リンクに入力される入力荷重のクランクアングルに対する変化を模式的に示した特性図。 第2リンクの重心Gにおける並進加速度のクランクアングルに対する変化を示した特性図。 第2リンクに入力される入力荷重のクランクアングルに対する変化を模式的に示した特性図。 第2リンクの重心Gにおける並進加速度のクランクアングルに対する変化を示した特性図。 本発明の第2実施例の内燃機関を模式的に示した説明図。 本発明の第3実施例における第2リンクを模式的に示した説明図。 本発明の第4実施例における第2リンクを模式的に示した説明図。 本発明の第5実施例における第2リンクを模式的に示した説明図。 本発明の第6実施例における第2リンクを模式的に示した説明図。 本発明の第7実施例における第2リンクを模式的に示した説明図。 本発明の第8実施例における第2リンクを模式的に示した説明図。
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明に係る内燃機関1の一例を模式的に示した説明図であって、クランクシャフト軸方向視での内燃機関1の断面に相当する説明図である。
図1に示すように、レシプロ式の内燃機関1は、ピストン2が摺動可能に収容されたシリンダ3の側方に、クランクシャフト4が配置された構成となっている。
ここで、「シリンダ3の側方」の「側方」とは、機関幅方向に沿う方向での側方を意味している。従って、シリンダ3とクランクシャフト4とが機関幅方向に沿って並んで配置されている。「機関幅方向」とは、クランクシャフト4の軸線に沿う機関前後方向に直交すると共に、機関上下方向に直交する方向である。「機関上下方向」とは、直列式内燃機関ではシリンダ中心軸線に沿う方向であり、V型内燃機関ではバンク角を2等分するバンク中心線に沿う方向である。
この内燃機関1は、ピストン2とクランクシャフト4のクランクピン5とを複数のリンク部材により機械的に連係し、ピストン2のシリンダ3内での往復直線運動をクランクシャフト4の回転運動に変換する複リンク式のピストン−クランク機構6を有している。
このピストン−クランク機構6は、揺動支点7を中心に揺動可能な細長いロッカアーム10と、このロッカアーム10の一端とピストン2とを繋ぐ細長い棒状の第1リンク11と、ロッカアーム10の他端とクランクシャフト4のクランクピン5とを繋ぐ細長い棒状の第2リンク12と、を有している。
ロッカアーム10は、例えば、内燃機関1のシリンダブロック(図示せず)に固定された揺動支軸13に回転可能に取り付けられ、揺動支軸13の軸心を揺動支点7として揺動するものである。
第1リンク11の一端(下端)とロッカアーム10の一端とは、第1連結ピン14によって相対回転可能に連結されている。つまり、第1連結ピン14が、第1リンク11とロッカアーム10との連結点となっている。ピストン2と第1リンク11の他端(上端)とは、ピストンピン15によって相対回転可能に連結されている。つまり、ピストンピン15が、ピストン2と第1リンク11との連結点となっている。ロッカアーム10の他端と第2リンク12の一端(下端)とは、第2連結ピン16によって相対回転可能に連結されている。つまり、第2連結ピン16が、第2リンク12とロッカアーム10との連結点となっている。第2リンク12の他端(上端)は、クランクピン5に連結されている。そして、一連に接続された第1リンク11、ロッカアーム10、及び第2リンク12は、クランクシャフト軸方向視で、全体として略U字形状に配置され、ピストン2と、クランクシャフト4との間に位置するシリンダ壁部17が、これらリンク部材によって三方より囲まれている。また、第2リンク12の上端はクランクピン5に連結されている。
なお、図1中の4aはクランクシャフト4の回転中心、図1中の5aはクランクピン5の中心、図1中の14aは第1連結ピン14の中心、図1中の15aはピストンピン15の中心、図1中の16aは第2連結ピン16の中心である。また、図1中の18は吸気弁、図1中の19は排気弁である。
図2は、ピストン−クランク機構6を、クランクシャフト軸方向視で、模式的に示した説明図である。
図2に示すように、第2リンク12とロッカアーム10との連結部分の中心である第2連結ピン中心16aと、クランクピン中心5aとを通る直線を第1直線L1とし、第2連結ピン中心16aを通り、上記第1直線L1に対して直交する直線を第2直線L2する。また、クランクシャフト軸方向視で、ロッカアーム10と第2リンク12との挟角をθとする。換言すれば、クランクシャフト軸方向視で、第2連結ピン中心16aと揺動支点7とを通る直線と、上記第1直線L1との挟角をθとする。
そうした場合、本実施例のピストン−クランク機構6は、上死点位置において、上記挟角θが最小となっている。そして、ピストン−クランク機構6は、上死点位置において、ピストン2と第1リンク11との連結点であるピストンピン15と、クランクシャフト4の回転中心4aとが、上記第2直線L2に対して同じ側に位置するよう設定されている。
なお、図2おけるNは、第2リンク12とロッカアーム10との連結部分の中心である第2連結ピン中心16aとクランクピン中心5aとを結ぶ線分の中点であり、図2におけるGは上記第1直線L1上に位置する第2リンク12の重心である。本実施例において、第2リンク12の重心Gは、上記第1直線L1上に位置するよう設定される。
このような本実施例の第2リンク12は、一端がロッカアーム10に連結されて揺動し、他端がクランクピン5に連結されて回転する。そのため、第2リンク12には、クランクシャフト軸方向視で、上記第1直線L1と直交する方向(第2直線L2と平行な方向)に並進加速度が加わることになる。
ここで、本発明の発明者らは、第2リンク12に加わる上記第1直線L1と直交する方向の並進加速度や入力荷重が、第2リンク12の重心Gの位置に応じて変化することに着目した。なお、第2リンク12の重心G周りの角速度や、第2リンク12の重心G周りの角加速度は、第2リンク12の重心Gの位置が変わっても、内燃機関1の回転数や回転方向が同じであれば変化することはない。
図3は、クランクシャフト軸方向視で、第2リンク12とロッカアーム10との連結点から上記第1直線L1に平行な方向に第2リンク12に入力される入力荷重のクランクアングルに対する変化を模式的に示した特性図である。図4は、クランクシャフト軸方向視で、第2リンク12の重心Gにおける上記第1直線L1に平行な方向の並進加速度のクランクアングルに対する変化を示した特性図である。図5は、クランクシャフト軸方向視で、第2リンク12とロッカアーム10との連結点から上記第2直線L2に平行な方向に第2リンク12に入力される入力荷重のクランクアングルに対する変化を模式的に示した特性図である。図6は、クランクシャフト軸方向視で、第2リンク12の重心Gにおける上記第2直線L2に平行な方向の並進加速度のクランクアングルに対する変化を示した特性図である。
これら図3〜図6においては、クランクピン5と連結される第2リンク12の他端(クランクピン中心5a)から第2リンク12の重心Gまでの距離がa1の場合を実線、a2の場合を破線、a3の場合を一点鎖線、a4の場合を2点鎖線でそれぞれ示している。ここで、a1〜a4は、クランクシャフト軸方向視で、上記中点Nからクランクピン中心5aまでの距離よりも小さい値であり、さらにa1<a2<a3<a4となっている。また、図3〜図6は、内燃機関1の回転数及び回転方向を同一とした場合の特性図である。
図3及び図4に示すように、第2リンク12とロッカアーム10との連結点から上記第1直線L1に平行な方向に第2リンク12に入力される入力荷重や、第2リンク12の重心Gにおける上記第1直線L1に平行な方向の並進加速度は、第2リンク12の重心Gの位置が変化しても、殆ど変化することはない。これは、上死点及び下死点において、クランクシャフト中心、クランクピン5及び第2リンク12とロッカアーム10の連結点が略一直線上に位置するためである。
しかしながら、第2リンク12の重心Gにおける上記第2直線L2に平行な方向の並進加速度は、第2リンク12の重心Gの位置によってモーメントが増減するため、図6に示すように、第2リンク12の重心Gの位置によって増減する。そのため、図5に示すように、第2リンク12とロッカアーム10との連結点から上記第2直線L2に平行な方向に第2リンク12に入力される入力荷重も、第2リンク12の重心Gの位置によって増減する。
詳述すると、第2リンク12の重心Gに加わる上記第2直線L2に平行な方向の並進加速度の大きさは、図6に示すように、第2リンク12の重心Gが上記中点Nからクランクピン中心5a側に移動するほど、所定のクランクアングル付近で大きくなる傾向がある。
一方、第2リンク12とロッカアーム10との連結点から上記第2直線L2に平行な方向に第2リンク12に入力される入力荷重の大きさは、図5に示すように、第2リンク12の重心Gが上記中点Nからクランクピン中心5a側に移動するほど、所定のクランクアングル付近では小さくなるものの、別の所定のクランクアングル付近では大きくなる傾向がある。
つまり、第2リンク12の重心Gを、クランクシャフト軸方向視で、上記中点Nよりもクランクピン側となるように設定することで、第2リンク12の重心Gにおける上記第2直線L2に平行な方向の並進加速度の大きさや、第2リンク12とロッカアーム10との連結点から上記第2直線L2に平行な方向に第2リンク12に入力される入力荷重の大きさを相対的に小さくすることが可能である。
そこで、本実施例では、第2リンク12の重心Gを、図2に示すように、クランクシャフト軸方向視で、上記中点Nよりもクランクピン5側となるように設定する。
これによって、第2リンク12の重心Gに加わるクランクシャフト軸方向視で上記第2直線L2に平行な方向の並進加速度を低減し、第2リンク12に加わるクランクシャフト軸方向視で上記第2直線L2に平行な方向の入力荷重を低減することができる。そのため、第2リンク12のリンク長い場合であっても、クランクシャフト軸方向視で第2リンク12に対する上記第2直線L2と平行な方向への変形を効果的に抑制することができる。
また、第2リンク12の重心Gがクランクピン中心5aに近くなるほど、図6に示すように、第2リンク12の重心Gに加わる上記第2直線L2に平行な方向の並進加速度が大きくなる傾向があるので、本実施例では、第2リンク12の重心Gを、図2に示すように、クランクシャフト軸方向視で、クランクピン5よりも上記中点側となるように設定する。詳述すると、第2リンク12の重心Gは、クランクシャフト軸方向視で、クランクピン5の外形線と、第2連結ピン中心16aとクランクピン中心5aとを結ぶ線分と、の交点Rよりも上記中点N側に位置するように設定されている。
このように設定することで、第2リンク12の重心Gがクランクピン中心5a側に近づきすぎないようにすることができ、クランクシャフト軸方向視で第2リンク12の重心Gに加わる上記第2直線L2に平行な方向の並進加速度と、クランクシャフト軸方向視で第2リンク12に加わる上記第2直線L2に平行な方向の入力荷重と、をバランス良く低減できる。
次に、本発明の他の実施例について説明する。なお、上述した実施例と同一の構成要素については、同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図7は、本発明の第2実施例の内燃機関21を模式的に示した説明図である。この第2実施例の内燃機関21は、上述した第1実施例の内燃機関1と略同一構成となっているが、第2リンク22は、クランクシャフト軸方向視で、クランクピン5と連結される他端側の幅が、ロッカアーム10と連結される一端側の幅よりも幅広に形成されている。そのため、この第2実施例においても、第2リンク22の重心Gが、図7に示すように、上記中点Nよりもクランクピン5側となり、かつ上記交点Rよりも上記中点N側に位置するように設定可能となる。従って、この第2実施例の内燃機関21においても、上述した第1実施例と同様の作用効果を得ることができる。
また、本発明の内燃機関に適用される第2リンクは、以下のように構成することで、その重心Gの位置を上記中点Nよりもクランクピン5側となり、かつ上記交点Rよりも上記中点N側に位置するように設定可能である。
図8は、本発明の第3実施例における第2リンク26を示している。第3実施例における第2リンク26は、クランクシャフト軸直角方向視で、クランクピンと連結される他端側(図8における上端側)の幅が、ロッカアームと連結される一端側(図8における下端側)の幅よりも幅広に形成されている。
このような第3実施例の第2リンク26においても、第2リンク26の重心Gが、上述した第1実施例と同様に、上記中点Nよりもクランクピン側(図8における上端側)となり、かつ上記交点Rよりも上記中点N側に位置するように設定可能となる。
従って、上述した第1実施例の内燃機関1において、第1実施例の第2リンク12に代えてこの第3実施例の第2リンク26を適用しても、上述した第1実施例と同様の作用効果を得ることができる。
図9は、本発明の第4実施例における第2リンク31を示している。第4実施例における第2リンク31は、上述した第3実施例の第2リンク26と略同一構成となっているが、クランクピンとの連結部分となる第2リンク31の他端側(図9における上端側)が、クランクシャフト軸方向視で、クランクピン中心5aを通り、上記第1直線L1に対して直交する平面によって分割されている。つまり、第2リンク31は、一端側にロッカアームとの連結部分を有する本体部32と、クランクピンとの連結部分を本体部32の他端と構成するキャップ部33と、を有する構成となっている。
そして、本体部32とキャップ部33とは、クランクシャフト軸方向視で、上記第1直線L1と平行な姿勢のボルト34により、キャップ部33側から締結されている。換言すれば、本体部32とキャップ部33とは、クランクシャフト軸方向視で、上記第1直線L1と平行な姿勢のボルト34により、第2リンク31の他端側から締結されている。
このような第4実施例の第2リンク31においても、第2リンク31の重心Gが、上述した第1実施例と同様に、上記中点Nよりもクランクピン側となり、かつ上記交点Rよりも上記中点N側に位置するように設定可能となる。
従って、上述した第1実施例の内燃機関1において、第1実施例の第2リンク12に代えてこの第4実施例の第2リンク31を適用しても、上述した第1実施例と同様の作用効果を得ることができる。
また、この第4実施例の第2リンク31は、他端側が分割されているので、第2リンク31のクランピンへの組み付け性を容易にすることができる。
そして、本体部32とキャップ部33とは、キャップ部33側からボルト34により締結されているので、締結状態でのボルト34の位置を相対的に第2リンク31の他端側に寄せることができる。そのため、第2リンク31の重心Gの位置を設定するあたって、ボルト34の自重を効果的に利用することができ、第2リンク31の形状を設定する際の設計自由度を相対的に向上させることができる。
図10は、本発明の第5実施例における第2リンク36を示している。第5実施例における第2リンク36は、上述した第3実施例の第2リンク26と略同一構成となっているが、クランクピンとの連結部分となる第2リンク36の他端側が、クランクシャフト軸方向視で、クランクピン中心5aを通り、ロッカアームからの最大入力荷重が加わる方向に対して直交する平面P1によって分割されている。つまり、第2リンク36は、一端側にロッカアームとの連結部分を有する本体部37と、クランクピンとの連結部分を本体部37の他端と構成するキャップ部38とを有する構成となっている。
そして、本体部37とキャップ部38とは、クランクシャフト軸方向視で、上記第1直線L1と平行な姿勢のボルト39により、キャップ部38側から締結されている。換言すれば、本体部37とキャップ部38とは、クランクシャフト軸方向視で、上記第1直線L1と平行な姿勢のボルト39により、第2リンク36の他端側から締結されている。
このような第5実施例の第2リンク36においても、第2リンク36の重心Gが、上述した第1実施例と同様に、上記中点Nよりもクランクピン側となり、かつ上記交点Rよりも上記中点N側に位置するように設定可能となる。
従って、上述した第1実施例の内燃機関1において、第1実施例の第2リンク12に代えてこの第5実施例の第2リンク36を適用しても、上述した第1実施例と同様の作用効果を得ることができる。
また、この第5実施例の第2リンク36は、他端側が分割されているので、第2リンク36のクランピンへの組み付け性を容易にすることができる。
そして、本体部37とキャップ部38とは、キャップ部38側からボルト39により締結されているので、締結状態でのボルト39の位置を相対的に第2リンク36の他端側に寄せることができる。そのため、第2リンク36の重心Gの位置を設定するあたって、ボルト39の自重を効果的に利用することができ、第2リンク36の形状を設定する際の設計自由度を相対的に向上させることができる。
さらに、この第5実施例においては、第2リンク36が、クランクシャフト軸方向視で、クランクピン中心5aを通り、ロッカアームからの最大入力荷重が加わる方向に対して直交する平面P1によって分割されているので、第2リンク36に加わる並進加速度を低減する上で有利である。
図11は、本発明の第6実施例における第2リンク41を示している。第6実施例における第2リンク41は、クランクシャフト軸方向視で、その中央部分に、第2リンク41長手方向に沿って細長く延びる矩形の凹部42が形成されており、凹部42が形成された部分が相対的に薄肉になっている。この凹部42は、クランクシャフト軸方向視で、上記第1直線L1に対して対称となるよう形成されている。
このような第6実施例の第2リンク41においては、凹部42を形成して部分的に薄肉化することで、第2リンク41が運動する際に発生する慣性力を相対的に低減することができる。
また、第2リンク41は、クランクシャフト軸方向視で、クランクピンと連結される他端側(図11における上端側)の幅が、ロッカアームと連結される一端側(図11における下端側)の幅よりも幅広に形成されている。
そのため、このような第6実施例の第2リンク41においても、第2リンク41の重心Gが、上述した第1実施例と同様に、上記中点Nよりもクランクピン側(図11における上端側)となり、かつ上記交点Rよりも上記中点N側に位置するように設定可能となる。
従って、上述した第1実施例の内燃機関1において、第1実施例の第2リンク12に代えてこの第6実施例の第2リンク41を適用しても、上述した第1実施例と同様の作用効果を得ることができる。
図12は、本発明の第7実施例における第2リンク46を示している。第7実施例における第2リンク46は、クランクシャフト軸方向視で、上記中点Nよりもクランクピン側の中央部分に、第2リンク46長手方向に沿って延びる凹部47が形成されており、凹部47が形成された部分が相対的に薄肉になっている。この凹部47は、クランクシャフト軸方向視で、上記第1直線L1に対して対称となるよう形成されている。
このような第7実施例の第2リンク46においては、凹部47を形成して上記中点Nよりもクランクピン側を部分的に薄肉化することで、第2リンク46が運動する際に発生する慣性力を相対的に低減することができる。
また、第2リンク46は、クランクシャフト軸方向視で、クランクピンと連結される他端側(図12における上端側)の幅が、ロッカアームと連結される一端側(図12における下端側)の幅よりも幅広に形成されている。
そのため、このような第7実施例の第2リンク46においても、第2リンク46の重心Gが、上述した第1実施例と同様に、上記中点Nよりもクランクピン側(図11における上端側)となり、かつ上記交点Rよりも上記中点N側に位置するように設定可能となる。
従って、上述した第1実施例の内燃機関1において、第1実施例の第2リンク12に代えてこの第7実施例の第2リンク46を適用しても、上述した第1実施例と同様の作用効果を得ることができる。
図13は、本発明の第8実施例における第2リンク51を示している。第8実施例における第2リンク51は、クランクシャフト軸直角方向視で、その中央部分に、第2リンク51長手方向に沿って細長く延びる凹部52が形成されており、凹部52が形成された部分が相対的に薄肉になっている。
このような第8実施例の第2リンク51においては、凹部52を形成して部分的に薄肉化することで、第2リンク52が運動する際に発生する慣性力を相対的に低減することができる。
また、このような第8実施例の第2リンク51においても、第2リンク51の重心Gが、上述した第1実施例と同様に、上記中点Nよりもクランクピン側(図11における上端側)となり、かつ上記交点Rよりも上記中点N側に位置するように設定可能である。
従って、上述した第1実施例の内燃機関1において、第1実施例の第2リンク12に代えてこの第8実施例の第2リンク51を適用しても、上述した第1実施例と同様の作用効果を得ることができる。
なお、本発明に係る内燃機関1に適用されるピストン−クランク機構6は、クランクシャフト4がシリンダ3の側方に位置したものに限定されるものではなく、例えば、クランクシャフト4がシリンダ3の側方ではなく、シリンダ3よりも機関上下方向で、下方に配置された構成となっていてもよい。詳述すると、ピストン−クランク機構6は、下死点位置において、ピストン2と第1リンク11との連結点であるピストンピン15と、クランクシャフト4の回転中心4aとが、上記第2直線L2を挟んで位置するように設定されたものであってもよい。
1…内燃機関
2…ピストン
3…シリンダ
4…クランクシャフト
5…クランクピン
5a…クランクピン中心
6…ピストン−クランク機構
7…揺動支点
10…ロッカアーム
11…第1リンク
12…第2リンク
13…揺動支軸
14…第1連結ピン
14a…第1連結ピン中心
15…ピストンピン
15a…ピストンピン中心
16…第2連結ピン
16a…第2連結ピン中心

Claims (11)

  1. 支点を中心に揺動可能なロッカアームと、該ロッカアームの一端とピストンとを繋ぐ第1リンクと、上記ロッカアームの他端とクランクシャフトのクランクピンとを繋ぐ第2リンクと、を有するピストン−クランク機構を備えた内燃機関において、
    第2リンクの重心は、クランクシャフト軸方向視で、上記第2リンクと上記ロッカアームとの連結部分の中心と上記クランクピンの中心とを結ぶ線分の中点よりも上記クランクピン側に位置することを特徴とする内燃機関。
  2. クランクシャフト軸方向視で、上記第2リンクと上記ロッカアームとの連結部分の中心と、上記クランクピンの中心とを通る直線を第1直線とし、上記第2リンクと上記ロッカアームとの連結部分の中心を通り、上記第1直線に対して直交する直線を第2直線とした際に、上記ピストン−クランク機構が、クランクシャフト軸方向視で、上記ロッカアームと上記第2リンクとの挟角が最小となるリンク姿勢のとき、上記ピストンと上記第1リンクとの連結点と、上記クランクシャフトの中心位置とが、上記第2直線に対して同じ側に位置するよう設定されていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関。
  3. 上記第2リンクの重心は、クランクシャフト軸方向視で、上記クランクピンの外形線と、上記第2リンクと上記ロッカアームとの連結部分の中心と上記クランクピンの中心とを結ぶ線分との交点よりも、上記中点側に位置することを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関。
  4. 上記第2リンクは、クランクシャフト軸方向視で、上記クランクピンと連結される部分側の幅が、上記ロッカアームと連結される部分側の幅よりも幅広に形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の内燃機関。
  5. 上記第2リンクは、クランクシャフト軸直角方向視で、上記クランクピンと連結される部分側の幅が、上記ロッカアームと連結される部分側の幅よりも幅広に形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の内燃機関。
  6. 上記第2リンクは、上記クランクピンとの連結部分となる一端側が、クランクシャフト軸方向視で、上記第2リンクと上記ロッカアームとの連結部分の中心と上記クランクピンの中心とを結ぶ線分に対して直交する平面によって分割されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の内燃機関。
  7. 上記第2リンクは、上記クランクピンとの連結部分となる一端側が、クランクシャフト軸方向視で、上記ロッカアームからの最大入力荷重が作用する方向に対して直交する平面によって分割されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の内燃機関。
  8. 上記第2リンクは、分割された上記クランクピンとの連結部分が、クランクシャフト軸方向視で、上記第2リンクと上記ロッカアームとの連結部分の中心と上記クランクピンの中心とを結ぶ線分に対して平行なボルトにより、上記第2リンクの一端側から締結されていることを特徴とする請求項6または7に記載の内燃機関。
  9. 上記第2リンクは、クランクシャフト軸方向視で、その中央部分に、該第2リンクの長手方向に沿って延びる凹部が形成されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の内燃機関。
  10. 上記第2リンクは、クランクシャフト軸方向視で、上記中点よりもクランクピン側の中央部分に、該第2リンクの長手方向に沿って延びる凹部が形成されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の内燃機関。
  11. 上記第2リンクは、クランクシャフト軸直角方向視で、その中央部分に、該第2リンクの長手方向に沿って延びる凹部が形成されていることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の内燃機関。
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