JP2010096059A - スクロール型圧縮機 - Google Patents

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博之 元浪
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Abstract

【課題】安価に製造可能でありながら、可動スクロールや固定スクロールの摩耗及び動力損失をより一層生じ難いスクロール型圧縮機を提供する。
【解決手段】スクロール型圧縮機1において、吐出室47と背圧室39とは給気通路57によって連通されている。給気通路57は、固定スクロール16に形成され、吐出室47に連通する導入路81と、軸支部材15に形成され、背圧室39に連通する導出路82と、導入路81と導出路82とを連通させる連通路70とからなる。固定スクロール16と軸支部材15との間には可動スクロール22を固定スクロール16側に付勢する少なくとも1枚のプレート61が介在され、連通路70は、プレート61を含む複数の部材によってプレート61の周方向に形成されている。
【選択図】図3

Description

本発明はスクロール型圧縮機に関する。
特許文献1に従来のスクロール型圧縮機が開示されている。このスクロール型圧縮機では、ハウジング内に固定スクロールが固定されている。ハウジングと固定スクロールとは両者の間に吐出室を形成している。また、ハウジング内には可動スクロールが支持されている。可動スクロールは公転のみ可能にされており、固定スクロールと可動スクロールとは両者の間に圧縮室を形成している。そして、ハウジング内には軸支部材が固定されている。可動スクロールと軸支部材とは両者の間に背圧室を形成し、ハウジングと軸支部材とは両者の間に吸入室を形成している。
吐出室と背圧室とは給気通路によって連通されている。給気通路は、固定スクロールに形成されて吐出室に連通する導入路と、軸支部材に形成されて背圧室に連通する導出路とを有している。そして、固定スクロールと軸支部材との間には可動スクロールを固定スクロール側に付勢する1枚のプレートが介在されており、導入路と導出路とはこのプレートに周方向に形成されたスリットからなる連通路によって連通されている。
このような構成である従来のスクロール型圧縮機では、プレートによって可動スクロールが固定スクロール側に付勢される。また、吐出室内の高圧の冷媒ガスが給気通路を経て背圧室に供給されるため、可動スクロールがこの高圧の冷媒ガスによっても固定スクロールに向かって付勢される。このため、圧縮室が好適に封止され、圧縮効率が向上する。この際、スリットからなる連通路が吐出室から背圧室に流れる冷媒ガスの量を絞る。このため、可動スクロールは固定スクロールに向かって過度に付勢されず、可動スクロールや固定スクロールの摩耗が防止される。また、動力損失も低減される。
特開2004−144045号公報
しかし、断面積が小さく、かつ長さの長いスリットを1枚のプレートに形成することは容易ではない。例えば、肉厚が0.2〜0.3mm程度のプレートに、幅が0.5〜1mm程度と狭く、かつ長さの長いスリットをプレス加工によって安定して形成することは、打ち抜き金型の消耗等により困難である。そのようなプレートにレーザ加工によってそのようなスリットを形成するとすれば、製造コストの高騰化を生じてしまう。プレートの強度上、スリットの断面積を小さくするためにプレートの肉厚を薄くすることもできない。このため、このスクロール型圧縮機では、背圧室に流れる冷媒ガスの量を絞り難く、可動スクロールや固定スクロールの摩耗及び動力損失が懸念される。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、安価に製造可能でありながら、可動スクロールや固定スクロールの摩耗及び動力損失をより一層生じ難いスクロール型圧縮機を提供することを解決すべき課題としている。
本発明のスクロール型圧縮機は、ハウジングと、該ハウジング内に固定され、該ハウジングとの間に吐出室を形成する固定スクロールと、該ハウジング内で公転のみ可能に支持され、該固定スクロールとともに圧縮室を形成する可動スクロールと、該ハウジング内に固定され、該可動スクロールとの間に背圧室を形成する軸支部材とを備え、
該吐出室と該背圧室とが給気通路によって連通され、
該給気通路は、該ハウジング又は該固定スクロールに形成され、該吐出室に連通する導入路と、該ハウジング又は該軸支部材に形成され、該背圧室に連通する導出路と、該導入路と該導出路とを連通させる連通路とからなるスクロール型圧縮機であって、
前記固定スクロールと前記軸支部材との間には前記可動スクロールを該固定スクロール側に付勢する少なくとも1枚のプレートが介在され、
前記連通路は、該プレートを含む複数の部材によって該プレートの周方向に形成されていることを特徴とする。
本発明のスクロール型圧縮機では、連通路がプレートを含む複数の部材によってプレートの周方向に形成されている。このため、プレートには従来よりも短いスリットを形成し、他の部材にも従来よりも短い連通路を形成すればよいため、連通路の形成が容易になる。また、さほどの製造コストの高騰化を生じない。このため、このスクロール型圧縮機では、背圧室に流れる冷媒ガスの量を絞り易い。
したがって、本発明のスクロール型圧縮機は、安価に製造可能でありながら、可動スクロールや固定スクロールの摩耗及び動力損失をより一層生じ難い。
連通路がプレートを含む複数の部材によってプレートの周方向に形成されている具体例としては、以下が挙げられる。
プレートは1枚であり得る。このプレートには複数本のスリットが形成される。固定スクロール及び軸支部材の少なくとも一方には、各スリットを連通させる連通溝が形成される。そして、各スリット及び連通溝が連通路を構成している(請求項2)。
この場合、1枚のプレートに形成された複数本の短いスリットを連通溝により連通させて連通路を構成するので、全スリットが容易に長い連通路になる。
また、プレートは、第1プレートと、第1プレートに積層され、第1プレートより肉厚が薄い第2プレートとからなり得る。そして、第2プレートには、連通路を構成するスリットが形成されている(請求項3)。
この場合、第1プレートにはスリットを形成する必要がない。一方、第1プレートより肉厚が薄い第2プレートにスリットを形成するので、このスリットの断面積を小さくできる。また、第2プレートは、第1プレートに積層されるので、長いスリットを形成しても形態保持性の低下による悪影響を受け難い。
プレートは、第1プレートと、第1プレートに積層され、第1プレートより肉厚が薄い第2プレートとからなり得る。第2プレートには複数本のスリットが形成される。第1プレートには、各スリットを連通させる連通溝又は連通孔が形成される。そして、各スリット及び連通溝又は連通孔が連通路を構成している(請求項4)。
この場合、第1プレートには、スリットを形成する必要がなく、連通溝又は連通孔を形成するだけでよい。一方、第1プレートより肉厚が薄い第2プレートに複数本のスリットを形成するので、これらのスリットの断面積を小さくできる。そして、複数本の短いスリットを連通溝又は連通孔により連通させて連通路を構成するので、全スリットが容易に長い連通路になる。また、第2プレートは、第1プレートに積層されるので、長いスリットを形成しても形態保持性の低下による悪影響を受け難い。
また、プレートは、第1プレートと、第1プレートを挟んで積層される2枚の第2プレートとからなり得る。各第2プレートには1本のスリットが形成される。第1プレートには各スリットの一端同士を連通させる連通孔が形成される。そして、各スリット及び連通孔が連通路を構成している(請求項5)。
この場合、第1プレートには、スリットを形成する必要がなく、連通孔を形成するだけでよい。一方、2枚の第2プレートのそれぞれに形成された各スリットの一端同士を第1プレートの連通孔により連通させて連通路を構成するので、全スリットが容易に長い連通路になる。
上記の場合、両第2プレートは同一形状であり得る(請求項6)。この場合、第2プレートを共通化できるので、部品点数を削減して製造コストの低廉化を図ることができる。
プレートは互いに積層される複数枚であり得る。各プレートには同一長さのスリットが形成される。そして、各プレートが積層されて連続する各スリットが連通路を構成している(請求項7)。
この場合、各プレートが積層されて連続する各スリットにより連通路を構成するので、全スリットが容易に長い連通路になる。
上記の場合、各スリットは、他のスリットと重なる端部が拡径されていることが好ましい(請求項8)。この場合、各プレートを積層して各スリットの端部同士を連続させる際に位置ずれが生じても、各スリットを確実に連通させることが実施できるので、組み付け作業の効率化を図ることができる。
以下、本発明を具体化した実施例1〜5を図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明において、上下方向及び前後方向の各方位を図1に示すように定める。
(実施例1)
実施例1は、図1及び図2に示すように、電動スクロール型圧縮機である。このスクロール型圧縮機1は、ハウジング10と、固定スクロール16と、可動スクロール22と、軸支部材15とを備えている。
ハウジング10は、有底筒状のフロントハウジング11と蓋状のリヤハウジング12とからなる。フロントハウジング11内には、軸支部材15が設けられているとともに、軸支部材15の後方に固定スクロール16が設けられている。固定スクロール16と軸支部材15との間には、円環形状をなす金属薄板製のプレート61(図3参照)が介在されている。フロントハウジング11とリヤハウジング12とは、軸支部材15、プレート61及び固定スクロール16を互いに当接させた状態で収納しながら、フロントハウジング11の後端とリヤハウジング12の前端とが互いに突き合わされ、ボルト13によって相互に固定されている。これにより、プレート61は、その外周縁部を固定スクロール16の前面側外周縁部と軸支部材15の後面側外周縁部とで挟持された状態でハウジング10内に固定されている。
図3に示すように、プレート61の外周側には位置決め孔61m、61nが貫設されており、それぞれが固定スクロール16の前面側外周縁部又は軸支部材15の後面側外周縁部に凸設された図示しない位置決め凸部に嵌合する。これにより、プレート61のハウジング10に対する軸心周りの位置決めがなされる。
図1及び図2に示すように、フロントハウジング11の底壁11aの内面中央には円筒状の軸支部14が突設されている。一方、軸支部材15は、筒状の本体部17と、本体部17の後端の開口縁から外側に張り出す鍔部18とからなる。本体部17の底壁17aの中央には軸孔19が貫通して形成されている。鍔部18はフロントハウジング11の内周面に形成された段差21に当接して前止まりされている。鍔部18の後面側には、後述する可動スクロール22の自転を規制して、公転のみ可能とする自転阻止ピン23a(本実施例では6本。)が設けられている。鍔部18の後面側にはプレート61が位置しており、各自転阻止ピン23aは、プレート61に貫設された6個のピン用穴61p(図3参照)に挿通されつつ後方に向けて凸設されている。
軸支部材15と軸支部14とには、前後方向に延びる回転軸24の両端部がラジアル軸受25、26を介して回転可能に支持されている。軸支部材15と回転軸24との間には封止用のシール材30がサークリップ31によって介装されている。
回転軸24の後端部24bには、回転軸24の中心軸線から偏心した位置に円柱状の偏心ピン32が突出して形成されている。偏心ピン32には、円筒状のブッシュ33が嵌合して支持されている。ブッシュ33の外周面の略半周部分には、外側へ扇状に広がるバランスウェイト35が一体に形成されている。このバランスウェイト35は、可動スクロール22の公転に伴う遠心力を相殺する役割をはたす。
固定スクロール16は、基壁16a及び外周壁16bによって有底筒状をなす固定側基板16cと、外周壁16bの内側でかつ基壁16aの前面に立ち上げられた固定側渦巻壁16dとからなる。
一方、ブッシュ33と固定スクロール16との間にはラジアル軸受34を介して可動スクロール22が設けられている。可動スクロール22は、円板状の可動側基板22aと、可動側基板22aの後面に立ち上げられた可動側渦巻壁22bとからなる。
固定スクロール16と可動スクロール22とは、各渦巻壁16d、22bを介して互いに噛み合わされ、各渦巻壁16d、22bの先端が相手側の基板16c、22a上を摺動可能に構成されている。可動側基板22aの前面には、自転阻止ピン23aの先端部を遊嵌状態で受ける自転阻止孔37が凹設されている。自転阻止孔37には円筒状のリング23bが遊嵌されている。自転防止ピン23aがリング23bの内周面を摺動及び転動することにより、可動スクロール22は自転を規制されて公転のみ可能となっている。可動側基板22aの前面は、プレート61の後面と当接している。このため、可動スクロール22は、プレート61に対して摺接しながら公転するようになっている。プレート61は、肉厚が0.2〜0.3mm程度の金属薄板製であるので、弾性変形時の復元力により可動スクロール22を固定スクロール16側に付勢する。
固定側基板16c及び固定側渦巻壁16dと、可動側基板22a及び可動側渦巻壁22bとの間には、圧縮室38が形成されている。また、可動側基板22aの前面側(可動側基板22aを挟んで圧縮室38とは反対の背面側)であって、かつ可動側基板22aと軸支部材15との間には、回転軸24の後端部24bが臨む背圧室39が形成されている。軸支部材15の後面には、回転軸24を軸心とする円環形状をなす円環状凹部18aが凹設されている。背圧室39は、円環状凹部18a及び自転阻止孔37とも連通している。さらに、軸支部材15、外周壁16b及び可動側渦巻壁22bの最外周部との間には、吸入領域41が形成されている。
フロントハウジング11内には、軸支部材15より前方に、吸入室42が形成されている。吸入室42と吸入領域41とは、フロントハウジング11の内周面下方に凹設された吸入通路43を介して互いに連通している。吸入室42内には、円筒形状のステータ44がフロントハウジング11の内周面に固定して設けられ、さらに、回転軸24に固定されたロータ45がステータ44の内側に設けられている。ロータ45、ステータ44及び回転軸24によってモータ機構40が構成され、ステータ44への通電によって回転軸24及びロータ45が一体に回転されるようになっている。
フロントハウジング11の周壁の前端側には、図示しない蒸発器に配管によって接続される吸入口46が貫通して形成されている。蒸発器は配管によって膨張弁及び凝縮器と接続されている。スクロール型圧縮機1、蒸発器、膨張弁及び凝縮器は車両用空調装置の冷凍回路を構成している。冷凍回路における低圧でかつ低温の冷媒ガスは、吸入口46から吸入室42及び吸入通路43を経て吸入領域41内に供給されるようになっている。
固定側基板16cの後端とリヤハウジング12の前端との間には吐出室47が形成されている。固定側基板16cの中央には吐出ポート48が貫通して形成され、吐出ポート48を介して圧縮室38と吐出室47とが互いに連通している。また、固定側基板16cの後端には、吐出室47内において、吐出ポート48を開閉するための図示しない吐出弁と、この吐出弁の開度を規制するリテーナ49とが設けられている。
リヤハウジング12には、一端側が吐出室47と連通し、他端側がリヤハウジング12の外周面上方に開口する吐出口56が貫設されている。吐出口56は、図示しない凝縮器に配管によって接続されている。吐出室47に導入された冷媒ガスは、吐出口56を介して凝縮器に排出される。
吐出室47と背圧室39とは給気通路57によって連通されている。給気通路57は、固定スクロール16の外周壁16bを前後方向に貫通するように形成され、吐出室47に連通する導入路81と、軸支部材15に後面上方に溝状に凹設され、円環状凹部18aを介して背圧室39に連通する導出路82と、導入路81と導出路82とを連通させる連通路70とからなる。導出路82は、ハウジング10の軸心を挟んで導入路81とは反対側に配置されている。
図3及び図4に示すように、連通路70は、プレート61に形成された2本のスリット61a、61bと、軸支部材15に凹設された連通溝15cとにより構成されている。
各スリット61a、61bは、プレート61の外周側に仮想される一本の円周に沿って形成された角度90°程度の円弧形状のものである。スリット61aとスリット61bとは、上記円周に沿って直列に配置されている。スリット61a、61bの幅は、0.5〜1.0mm程度に狭くされている。スリット61a、61bは、肉厚が0.2〜0.3mm程度のプレート61をプレス加工することにより形成されている。なお、スリット61a、61bは、吸入領域41の形成領域より外側に配置されている。
図4に示すように、連通溝15cは、軸支部材15の後面において溝状に凹む形状とされている。連通溝15cの両端部は、固定スクロール16、プレート61及び軸支部材15がハウジング10内に固定された状態で、スリット61aにおけるスリット61bに近い側の端部と、スリット61bにおけるスリット61aに近い側の端部とに重なる位置に配置されている(図3において、前後方向で見た場合のスリット61a、61bと連通溝15cとの相対位置関係を示す。)。
このような構成であるスリット61a、61bと連通溝15cとは、図4に破線B1で示すように、固定スクロール16、プレート61及び軸支部材15がハウジング10内に固定された状態で連通する。これにより、角度180°程度の円弧形状をなす細長い連通路70がスリット61a、61b及び連通溝15cによりプレート61の周方向に形成される。
そして、図2に示すように、スリット61aにおけるスリット61bから離れる側の端部は導入路81に連通し、スリット61bにおけるスリット61aから離れる側の端部は導出路82に連通する。こうして、給気通路57は、導入路81、スリット61a、連通溝15c、スリット61b、導出路82がこの順序で接続することにより、吐出室47と背圧室39とを連通させる。そして、吐出室47内の吐出圧力の冷媒ガスは、給気通路57を通過する際、隙間が狭く長いスリット61a、61bにより絞られて、適度に圧力低下した状態で背圧室39に供給される。
吸入室42と背圧室39とは抽気通路66によって連通され、背圧室39から冷媒ガスが吸入室42に戻されるようになっている。抽気通路66は、軸支部材15を前後方向に貫通する形態とされ、その途中に差圧弁68が設けられている。背圧室39と吸入室42との差圧が一定値以上となった場合、この差圧弁68により背圧室39から吸入室42に冷媒ガスが戻され、背圧室39内の圧力が調整される。
以上のように構成されたスクロール型圧縮機1は次のように作動する。すなわち、車両の運転者の操作によってモータ機構40の回転軸24が回転されると、偏心ピン32が固定スクロール16の軸心周りに旋回される。このとき、可動スクロール22は、自転阻止ピン23aがリング23bの内周面に沿って摺動及び転動することにより、その自転が阻止されて公転のみが許容される。そして、可動スクロール22の公転によって圧縮室38が両スクロール16、22の渦巻壁16d、22bの外周側から中央へと容積を減少しながら移動される。このため、蒸発器から吸入口46を介して吸入室42に供給される冷媒ガスは、吸入通路43を介して吸入領域41内に取り込まれ、さらに吸入領域41から圧縮室38内へと吸入されて圧縮される。吐出圧力まで圧縮された冷媒ガスは、吐出ポート48から吐出室47に吐出され、吐出口56を介して凝縮器へ排出される。こうして、車両用空調装置の空調が行われる。
このスクロール型圧縮機1では、プレート61によって可動スクロール22が固定スクロール16側に付勢される。また、吐出室47内の高圧の冷媒ガスが給気通路57を経て背圧室39に供給されるので、可動スクロール22がこの高圧の冷媒ガスによっても固定スクロール16に向かって付勢される。このため、圧縮室38が好適に封止され、圧縮効率が向上する。この際、スリット61a、61b及び連通溝15cからなる連通路70が吐出室47から背圧室39に流れる冷媒ガスの量を絞る。このため、可動スクロール22は固定スクロール16に向かって過度に付勢されず、可動スクロール22や固定スクロール16の摩耗が防止される。また、動力損失も低減される。
ここで、スクロール型圧縮機1においては、連通路70がプレート61を含む複数の部材、すなわちスリット61a、61bが形成されたプレート60と、連通溝15cが形成された軸支部材15とによって形成されている。このため、このスクロール型圧縮機1では、プレート61に従来よりも短いスリット61a、61bを形成し、軸支部材15にも従来よりも短い連通溝15cを形成すればよい。スリット61a、61bが短ければ、プレス加工用の打ち抜き金型の消耗が抑制されるので、金型寿命が延び、幅が狭いスリット61a、61bを安定して形成することができる。その結果、連通路70の形成が容易になる。また、さほどの製造コストの高騰化を生じない。そして、このスクロール型圧縮機1では、背圧室39に流れる冷媒ガスの量を絞り易い。
したがって、このスクロール型圧縮機1は、安価に製造可能でありながら、可動スクロール22や固定スクロール16の摩耗及び動力損失をより一層生じ難い。
(実施例2)
実施例2のスクロール型圧縮機は、図5〜7に示すように、実施例1のスクロール型圧縮機1におけるプレート61の代わりに、第1プレート261及び第2プレート262を採用している。その他の構成については、実施例1のスクロール型圧縮機1と同様である。このため、第1プレート261及び第2プレート262について詳しく説明し、実施例1と同一の構成については、同一の符号を付して説明を省略又は簡略する。
図5に示すように、実施例2のスクロール型圧縮機では、軸支部材15、第2プレート262、第1プレート261及び固定スクロール16が前方から後方に向けてこの順序で互いに当接する状態でハウジング10内に収納されている。第1プレート261及び第2プレート262は、それらの外周縁部を固定スクロール16の前面側外周縁部と軸支部材15の後面側外周縁部とで挟持された状態でハウジング10内に固定されている。
図6及び図7に示すように、第1プレート261及び第2プレート262の外周側には、位置決め孔261m、261n、262m、262nが貫設されており、それぞれが固定スクロール16の前面側外周縁部又は軸支部材15の後面側外周縁部に凸設された図示しない位置決め凸部に嵌合する。これにより、第1プレート261及び第2プレート262のハウジング10に対する軸心周りの位置決めがなされる。また、第1プレート261には、各自転阻止ピン23aを挿通させる6個のピン用穴261pが貫設されている。
図5及び図6に示すように、第1プレート261には、実施例1のプレート61に形成されていたスリット61a、62bが形成されていない代わりに、連通孔261cが貫設されている。連通孔261cは、第1プレート261がハウジング10内に固定された状態で、導入路81と連通する位置に配置されている。第1プレート261の材質や肉厚等のその他の構成は、実施例1のプレート61と同じである。第1プレート261は、実施例1のプレート61と同様、可動スクロール22を固定スクロール16側に付勢する。
図7に示すように、第2プレート262は、第1プレート261と外径が同一で、内径が第1プレート261より大きな円環形状の金属薄板である。第2プレート262の外周側には、スリット262aが形成されている。第2プレート262の肉厚は、0.1〜0.2mm程度とされ、第1プレート61より肉厚が薄い。
スリット262aは、第2プレート262の外周側に仮想される一本の円周に沿って形成された角度180°程度の円弧形状のものである。スリット262aの幅は0.5〜1.0mm程度に狭くされている。スリット262aは第2プレート262をプレス加工することにより形成されている。第2プレート262は実施例1のプレート61より肉厚が薄いので、実施例1の場合と比較して、より狭い幅のスリット262aを第2プレート262に容易にプレス加工することができる。なお、スリット262aは、吸入領域41の形成領域より外側に配置されている。
このような構成である連通孔261cとスリット262aとにより、角度180°程度の円弧形状をなす細長い連通路270が第1、2プレート261、262の周方向に形成されている。
そして、図5に示すように、固定スクロール16、第1プレート261、第2プレート262及び軸支部材15がハウジング10内に固定された状態で、スリット262aの一端側が連通孔261cを介して導入路81と連通し、スリット262aの他端側が導出路82と連通する。こうして、給気通路57は、導入路81、連通孔261c、スリット262a、導出路82がこの順序で接続することにより、吐出室47と背圧室39とを連通させる。そして、吐出室47内の吐出圧力の冷媒ガスがスリット262aにより絞られて、適度に圧力低下した状態で背圧室39に供給される。
したがって、実施例2のスクロール型圧縮機も、実施例1のスクロール型圧縮機1と同様の作用効果を奏することができる。
また、このスクロール型圧縮機では、第1プレート261にスリットを形成する必要がない一方で、第1プレート261より肉厚が薄い第2プレート262にスリット262aを形成している。このため、スリット262aを長くしても、プレス加工用の打ち抜き金型の消耗が抑制される。このため、金型寿命が延びるので、幅が狭く、長さが長いスリット262aを安定して形成することができる。また、第2プレート262は、第1プレート261に積層されるので、長いスリット262aを形成しても形態保持性の低下による悪影響を受け難い。
(実施例3)
実施例3のスクロール型圧縮機は、図8及び図9に示すように、実施例2のスクロール型圧縮機における第1プレート261及び第2プレート262の代わりに、第1プレート361及び第2プレート362を採用している。その他の構成については、実施例2のスクロール型圧縮機と同様である。このため、第1プレート361及び第2プレート362について詳しく説明し、実施例2と同一の構成については、同一の符号を付して説明を省略又は簡略する。
図8に示すように、第1プレート361は、実施例2の第1プレート261に長孔形状の連通孔361cを追加形成したものである。第1プレート361の形状や肉厚等のその他の構成については、実施例2の第1プレート261と同一である。
図9に示すように、第2プレート362は、実施例2の第2プレート262に形成されていた2本のスリット262aを真ん中で分断して2本のスリット362a、362bとしたものである。第2プレート362の形状や肉厚等のその他の構成については、実施例2の第2プレート262と同一である。
連通孔361cの両端部は、固定スクロール16、第1プレート361、第2プレート362及び軸支部材15がハウジング10内に固定された状態で、スリット361aにおけるスリット361bに近い側の端部と、スリット361bにおけるスリット361aに近い側の端部とに重なる位置に配置されている(図9において、前後方向で見た場合のスリット361a、361bと連通孔361cとの相対位置関係を示す。)。
このような構成であるスリット362a、362bと連通孔361cとは、固定スクロール16、第1プレート361、第2プレート362及び軸支部材15がハウジング10内に固定された状態で連通する。これにより、角度180°程度の円弧形状をなす細長い連通路370が第1、2プレート361、362の周方向に形成される。
そして、図示は省略するが、スリット362aにおけるスリット362bから離れる側の端部は、第1プレート361の連通孔261cを介して導入路81に連通し、スリット362bにおけるスリット362aから離れる側の端部は導出路82に連通する。こうして、給気通路57は、導入路81、連通孔261c、スリット362a、連通孔361c、スリット362b、導出路82がこの順序で接続することにより、吐出室47と背圧室39とを連通させる。そして、吐出室47内の吐出圧力の冷媒ガスがスリット362a、362bにより絞られて、適度に圧力低下した状態で背圧室39に供給される。
したがって、実施例3のスクロール型圧縮機も、実施例1、2のスクロール型圧縮機と同様の作用効果を奏することができる。
また、このスクロール型圧縮機では、第1プレート261にスリットを形成する必要がない一方で、第1プレート361より肉厚が薄い第2プレート362に2本の短いスリット362a、362bを形成している。このため、プレス加工用の打ち抜き金型の消耗が一層抑制される。このため、金型寿命がさらに延びて、幅が狭いスリット362a、362bを安定して形成することができる。
(実施例4)
実施例4のスクロール型圧縮機は、図10〜13に示すように、実施例1のスクロール型圧縮機1におけるプレート61の代わりに、第1プレート461及び2枚の第2プレート462を採用している。それに伴い、図10に示すように、実施例1の導出路82と同一の機能を有する導出路482が導入路81の前方に移設されている。その他の構成については、実施例1のスクロール型圧縮機1と同様である。このため、第1プレート461及び第2プレート462について詳しく説明し、実施例1と同一の構成については、同一の符号を付して説明を省略又は簡略する。
実施例4のスクロール型圧縮機では、軸支部材15、第2プレート462、第1プレート461、第2プレート462及び固定スクロール16が前方から後方に向けてこの順序で互いに当接する状態でハウジング10内に収納されている。2枚の第2プレート462は、第1プレート461を挟んで積層されている。第1プレート461及び2枚の第2プレート462は、それらの外周縁部を固定スクロール16の前面側外周縁部と軸支部材15の後面側外周縁部とで挟持された状態でハウジング10内に固定されている。
図11及び図12に示すように、第1プレート461及び第2プレート462の外周側には、位置決め孔461m、461n、462m、462nが貫設されており、それぞれが固定スクロール16の前面側外周縁部又は軸支部材15の後面側外周縁部に凸設された図示しない位置決め凸部に嵌合する。これにより、第1プレート461及び2枚の第2プレート462のハウジング10に対する軸心周りの位置決めがなされる。また、第1プレート461には、各自転阻止ピン23aを挿通させる6個のピン用穴461pが貫設されている。
図11に示すように、第1プレート461には、実施例1のプレート61に形成されていたスリット61a、62bが形成されていない代わりに、連通孔461cが貫設されている。連通孔461cは、第1プレート261がハウジング10内に固定された状態で、ハウジング10の軸心を基準として導入路81とは反対側に配置されている。第1プレート461の材質や肉厚等のその他の構成は、実施例1のプレート61と同じである。第1プレート461は、実施例1のプレート61と同様に作用して、可動スクロール22を固定スクロール16側に付勢する。
図12に示すように、第2プレート462は、第1プレート461と外径が同一で、内径が第1プレート461より大きな円環形状の金属薄板である。第2プレート462の外周側には、スリット462aが形成されている。第2プレート462の肉厚は0.1〜0.2mm程度とされ、第1プレート461より薄い。
スリット462aは、第2プレート462の外周側に仮想される一本の円周に沿って形成された角度180°程度の円弧形状のものである。スリット462aの幅は0.5〜1.0mm程度に狭くされており、スリット462aは第2プレート462をプレス加工することにより形成される。第2プレート462は実施例1のプレート61より肉厚が薄いので、実施例1の場合と比較して、より狭い幅のスリット462aを第2プレート462に容易にプレス加工することができる。なお、スリット462aは、吸入領域41の形成領域より外側に配置されている。
図10及び図13に示すように、固定スクロール16、第1プレート461、2枚の第2プレート462及び軸支部材15がハウジング10内に固定された状態において、後方の第2プレート462のスリット462aの一端側は導入路81と連通し、その他端側は第1プレート461の連通孔461cと連通する。一方、前方の第2プレート462のスリット462aの一端側は導出路482と連通し、その他端側は連通孔461cと連通する。その結果、角度180°程度の円弧に沿って往復する形状をなす細長い連通路470が第1プレート461及び2枚の第2プレート462の周方向に形成される。
こうして、給気通路57は、導入路81、後方の第2プレート462のスリット462a、連通孔461c、前方の第2プレート462のスリット462a、導出路482がこの順序で接続することにより、吐出室47と背圧室39とを連通させる。そして、吐出室47内の吐出圧力の冷媒ガスが2本のスリット462a、462aにより絞られて、適度に圧力低下した状態で背圧室39に供給される。
したがって、実施例4のスクロール型圧縮機も、実施例1〜3のスクロール型圧縮機と同様の作用効果を奏することができる。
また、このスクロール型圧縮機では、第1プレート461にスリットを形成する必要がない一方で、2枚の第2プレート462のそれぞれに形成された各スリット462a、462aの端部同士を第1プレート461の連通孔461cにより連通させて連通路470を構成するので、容易に長い連通路470を形成できる。
さらに、このスクロール型圧縮機では、2枚の第2プレート462が同一形状の共通部品であるので、部品点数を削減して製造コストの低廉化を図ることができる。
(実施例5)
実施例5のスクロール型圧縮機は、図14〜18に示すように、実施例1のスクロール型圧縮機1におけるプレート61の代わりに、第1〜3プレート561、562、563を採用している。その他の構成については、実施例1のスクロール型圧縮機1と同様である。このため、第1〜3プレート561、562、563について詳しく説明し、実施例1と同一の構成については、同一の符号を付して説明を省略又は簡略する。
図14に示すように、実施例5のスクロール型圧縮機では、軸支部材15、第3プレート563、第1プレート561、第2プレート562及び固定スクロール16が前方から後方に向けてこの順序で互いに当接する状態でハウジング10内に収納されている。第2プレート562と第3プレート563とは、第1プレート561を挟んで積層されている。第1〜3プレート561、562、563は、それらの外周縁部を固定スクロール16の前面側外周縁部と軸支部材15の後面側外周縁部とで挟持された状態でハウジング10内に固定されている。
図15〜17に示すように、第1〜3プレート561、562、563の外周側には、位置決め孔561m、561n、562m、562n、563m、563nが貫設されており、それぞれが固定スクロール16の前面側外周縁部又は軸支部材15の後面側外周縁部に凸設された図示しない位置決め凸部に嵌合する。これにより、第1〜3プレート561、562、563のハウジング10に対する軸心周りの位置決めがなされる。また、第1プレート561には、各自転阻止ピン23aを挿通させる6個のピン用穴561p(図15参照)が貫設されている。
図15に示すように、第1プレート561には、実施例1のプレート61に形成されていたスリット61a、62bが形成されていない代わりに、スリット561aが形成されている。スリット561aは、第1プレート561の外周側に仮想される一本の円周に沿って形成された角度60°程度の円弧形状のものである。スリット561aの幅は0.5〜1.0mm程度に狭くされており、スリット561aは第1プレート561をプレス加工することにより形成される。スリット561aは、第1プレート561がハウジング10内に固定された状態で、ハウジング10の軸心に対して側方に位置するように配置されている。第1プレート561の材質や肉厚等のその他の構成は、実施例1のプレート61と同じである。第1プレート561は、実施例1のプレート61と同様、可動スクロール22を固定スクロール16側に付勢する。
図16に示すように、第2プレート562は、第1プレート561と外径が同一で、内径が第1プレート561より大きな円環形状の金属薄板である。第2プレート562の外周側には、スリット562aが形成されている。第2プレート562の肉厚は、0.1〜0.2mm程度とされ、第1プレート561より薄い。
スリット562aは、第2プレート562の外周側に仮想される一本の円周に沿って形成された角度60°程度の円弧形状のものである。スリット562aの幅は0.5〜1.0mm程度に狭くされている。スリット562aは第2プレート562をプレス加工することにより形成されている。スリット562aは、第2プレート562がハウジング10内に固定された状態で、ハウジング10の軸心に対して下方に位置するように配置されている。
図17に示すように、第3プレート563は、スリット562aの代わりにスリット562aと同一形状のスリット563aが形成されていること以外は、第2プレート562と同一構成である。スリット563aは、第3プレート563がハウジング10内に固定された状態で、ハウジング10の軸心に対して上方に位置するように配置されている。
各スリット561a、562a、563aは、吸入領域41の形成領域より外側に配置されている。図15〜17に示すように、各スリット561a、562a、563aの一方の端部561d、562d、563dは拡径されている。
図14及び図18に示すように、固定スクロール16、第1〜3プレート561、562、563及び軸支部材15がハウジング10内に固定された状態において、スリット562aの一方の端部562dは導入路81と連通する。スリット562aの他端はスリット561aの一方の端部561dと重なって連通する。スリット561aの他端は、スリット563aの一方の端部563dと重なって連通する。スリット563aの他端側は、導出路82に連通する。その結果、角度180°程度の円弧形状をなす細長い連通路570が第1〜3プレート561、562、563の周方向に形成される。この際、各スリット561a、562a、563aの一方の端部561d、562d、563dが拡径されているので、第1〜3プレート561、562、563を積層する際に位置ずれが生じても、各スリット561a、562a、563aを確実に連通させることができるので、組み付け作業の効率化を図ることができる。
こうして、給気通路57は、導入路81、スリット562a、561a、563a、導出路82がこの順序で接続することにより、吐出室47と背圧室39とを連通させる。そして、吐出室47内の吐出圧力の冷媒ガスがスリット561a、562a、563aにより絞られて、適度に圧力低下した状態で背圧室39に供給される。
したがって、実施例5のスクロール型圧縮機も、実施例1〜4のスクロール型圧縮機と同様の作用効果を奏することができる。
また、このスクロール型圧縮機は、第1〜3プレート561、562、563を積層して、各スリット561a、562a、563aを連続させることにより、容易に長い連通路570を構成することができる。
以上において、本発明を実施例1〜5に即して説明したが、本発明は上記実施例1〜5に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、実施例5では、3枚のプレートを積層して連通路570を構成しているが、より多い枚数のプレートを積層して連通路を構成してもよい。
本発明は空調装置に利用可能である。
実施例1のスクロール型圧縮機の縦断面図である。 実施例1のスクロール型圧縮機の部分拡大断面図である。 実施例1のスクロール型圧縮機に係り、プレートを後方から前方に向かって見た場合の正面図である。 実施例1のスクロール型圧縮機に係り、図3のIV−IV断面を示す部分拡大断面図である。 実施例2のスクロール型圧縮機の部分拡大断面図である。 実施例2のスクロール型圧縮機に係り、第1プレートを後方から前方に向かって見た場合の正面図である。 実施例2のスクロール型圧縮機に係り、第2プレートを後方から前方に向かって見た場合の正面図である。 実施例3のスクロール型圧縮機に係り、第1プレートを後方から前方に向かって見た場合の正面図である。 実施例3のスクロール型圧縮機に係り、第2プレートを後方から前方に向かって見た場合の正面図である。 実施例4のスクロール型圧縮機の部分拡大断面図である。 実施例4のスクロール型圧縮機に係り、第1プレートを後方から前方に向かって見た場合の正面図である。 実施例4のスクロール型圧縮機に係り、第2プレートを後方から前方に向かって見た場合の正面図である。 実施例4のスクロール型圧縮機に係り、第1プレートと、第1プレートを挟んで積層された2枚の第2プレートとを後方から前方に向かって見た場合の正面図である。 実施例5のスクロール型圧縮機の部分拡大断面図である。 実施例5のスクロール型圧縮機に係り、第1プレートを後方から前方に向かって見た場合の正面図である。 実施例5のスクロール型圧縮機に係り、第2プレートを後方から前方に向かって見た場合の正面図である。 実施例5のスクロール型圧縮機に係り、第3プレートを後方から前方に向かって見た場合の正面図である。 実施例5のスクロール型圧縮機に係り、互いに積層された第1〜3プレートを後方から前方に向かって見た場合の正面図である。
符号の説明
1…スクロール型圧縮機
10…ハウジング
15…軸支部材
16…固定スクロール
22…可動スクロール
38…圧縮室
39…背圧室
47…吐出室
57…給気通路
70、270、370、470、570…連通路
81…導入路
82、482…導出路
61…プレート
261、361、461、561…第1プレート
262、362、462、562…第2プレート
563…第3プレート
61a、61b、262a、362a、362b、462a、561a、562a、563a…スリット
15c…連通溝
261c、361c、461c…連通孔
561d、562d、563d…スリットの端部

Claims (8)

  1. ハウジングと、該ハウジング内に固定され、該ハウジングとの間に吐出室を形成する固定スクロールと、該ハウジング内で公転のみ可能に支持され、該固定スクロールとともに圧縮室を形成する可動スクロールと、該ハウジング内に固定され、該可動スクロールとの間に背圧室を形成する軸支部材とを備え、
    該吐出室と該背圧室とが給気通路によって連通され、
    該給気通路は、該ハウジング又は該固定スクロールに形成され、該吐出室に連通する導入路と、該ハウジング又は該軸支部材に形成され、該背圧室に連通する導出路と、該導入路と該導出路とを連通させる連通路とからなるスクロール型圧縮機であって、
    前記固定スクロールと前記軸支部材との間には前記可動スクロールを該固定スクロール側に付勢する少なくとも1枚のプレートが介在され、
    前記連通路は、該プレートを含む複数の部材によって該プレートの周方向に形成されていることを特徴とするスクロール型圧縮機。
  2. 前記プレートは1枚であり、該プレートには複数本のスリットが形成され、前記固定スクロール及び前記軸支部材の少なくとも一方には、各該スリットを連通させる連通溝が形成され、
    各該スリット及び該連通溝が前記連通路を構成している請求項1記載のスクロール型圧縮機。
  3. 前記プレートは、第1プレートと、該第1プレートに積層され、該第1プレートより肉厚が薄い第2プレートとからなり、
    該第2プレートには、前記連通路を構成するスリットが形成されている請求項1記載のスクロール型圧縮機。
  4. 前記プレートは、第1プレートと、該第1プレートに積層され、該第1プレートより肉厚が薄い第2プレートとからなり、
    該第2プレートには複数本のスリットが形成され、該第1プレートには、各該スリットを連通させる連通溝又は連通孔が形成され、
    各該スリット及び該連通溝又は該連通孔が前記連通路を構成している請求項1記載のスクロール型圧縮機。
  5. 前記プレートは、第1プレートと、該第1プレートを挟んで積層される2枚の第2プレートとからなり、
    各該第2プレートには1本のスリットが形成され、該第1プレートには各該スリットの一端同士を連通させる連通孔が形成され、
    各該スリット及び該連通孔が前記連通路を構成している請求項1記載のスクロール型圧縮機。
  6. 両前記第2プレートは同一形状である請求項5記載のスクロール型圧縮機。
  7. 前記プレートは互いに積層される複数枚であり、各該プレートには同一長さの1本のスリットが形成され、
    各該プレートが積層されて連続する各該スリットが前記連通路を構成している請求項1記載のスクロール型圧縮機。
  8. 各前記スリットは、他の前記スリットと重なる端部が拡径されている請求項7記載のスクロール型圧縮機。
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