JP2023141488A - スクロール圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】構成部品間の熱膨張量の差に影響を受けることなく、安定して運転が可能なスクロール圧縮機を提供する。【解決手段】スラストプレート7には位置決めピン8が固定され、スラスト受部6には、位置決めピン8の外径よりも内径が大きく、かつ、スラストプレート7がスラスト受部6に対して軸線Oの方向に相対移動可能となるように位置決めピン8が遊嵌されたピン配置穴6xが設けられ、スラスト受部6およびスラストプレート7が常温、かつ同一温度環境下において、位置決めピン8のピン中心Opと軸線Oとの距離をd1と定義し、ピン配置穴6xのピン配置穴中心Ohと軸線Oとの距離をd2と定義したとき、d1<d2を満足する。【選択図】図4

Description

本発明は、スクロール圧縮機に関する。
従来、ハウジングに固定された固定スクロールに対して旋回スクロールを回転軸の軸線回りに公転させることで、固定スクロールと旋回スクロールとによって形成された圧縮室内でガスを圧縮するスクロール圧縮機が知られている(例えば特許文献1)。スクロール圧縮機は、一般に冷凍機やカーエアコン等の空調機に使用され、ハウジング内に収容されたモータによって駆動される。
ところでスクロール圧縮機のハウジングには、ガスの吸入口および吐出口が形成されている。ガスは吸入口からハウジング内に吸入され、吐出口の近傍に配置された圧縮室へ導入され、圧縮室において圧縮された後に吐出口からハウジング外に吐出されるようになっている。
特許第6706346号公報
スクロール圧縮機においては、圧縮室に近い程、ハウジング内の空間のガス圧力が高くなり、かつガス温度も高くなる。このため構成部品が同等の材料によって形成されている場合、ハウジング内においては圧縮室に近い位置に配置された構成部品の方が、圧縮室から離れた位置に配置された構成部品のよりも、圧縮機の運転開始後に熱膨張量が大きくなる。しかしながら構成部品間の熱膨張量に差が生じてしまうと、例えば本来は非接触の状態で設けられているはずの構成部品同士が接触してしまい、可動部品がスタックしてしまう等の現象が発生し、スクロール圧縮機の運転に支障が出てしまう可能性がある。
そこで本発明は、構成部品間の熱膨張量の差に影響を受けることなく、安定して運転が可能なスクロール圧縮機を提供する。
本発明の一態様に係るスクロール圧縮機は、ガスが案内される吸入側空間、該吸入側空間を経由した該ガスが圧縮される圧縮空間、および、該圧縮空間から、圧縮された前記ガスが流れ込む吐出側空間が内部に形成されたハウジングと、前記吸入側空間において、軸線を中心として回転自在に配置される回転軸と、前記ハウジングにおける前記吸入側空間に設けられ、前記回転軸を回転可能に支持する軸受と、前記軸受が前記回転軸を支持する位置に対して前記圧縮空間の側に配置されて前記回転軸に設けられ、該回転軸の回転にともなって前記軸線を中心として公転する旋回スクロールと、前記旋回スクロールに対向する姿勢で、前記ハウジングにおける前記吐出側空間から前記圧縮空間に向けて前記ハウジングに固定され、前記旋回スクロールとの隙間に前記ガスを圧縮する圧縮室を該圧縮空間に形成する固定スクロールと、前記ハウジングに対して一体又は別体となる状態で、かつ前記吸入側空間に固定した状態で設けられ、前記旋回スクロールの周縁近傍に対して、前記軸線の方向の隙間となるスラスト隙間を空けた状態で対向するスラスト受部と、前記回転軸が挿通された状態で、前記スラスト隙間に配置される環状のプレート部材であって、前記吐出側空間の側を向く吐出側表面が前記旋回スクロールに対向し、前記吸入側空間の側を向く吸入側表面が前記スラスト受部に対向するスラストプレートと、前記スラスト受部および前記スラストプレートのうちの一方に対して一体又は別体となる状態で、かつ該一方に固定した状態で設けられ、他方に向かって延びる位置決めピンと、を備え、前記スラスト受部および前記スラストプレートのうちの前記他方には、前記位置決めピンの外径よりも内径が大きく、前記スラストプレートが前記スラスト受部に対して前記軸線の方向に相対移動可能となるように、前記位置決めピンが遊嵌されたピン配置穴が設けられ、前記スラスト受部および前記スラストプレートが常温、かつ同一温度環境下において、前記位置決めピンのピン中心と前記軸線との距離をd1と定義し、前記ピン配置穴のピン配置穴中心と前記軸線との距離をd2と定義したとき、前記位置決めピンが固定される前記一方が前記スラストプレートである場合にはd1<d2を満足し、前記位置決めピンが固定される前記一方が前記スラスト受部である場合にはd1>d2を満足する。
また上記スクロール圧縮機では、前記回転軸の径方向に沿う前記位置決めピンの外径と前記ピン配置穴の内径との差分の1/2をピン隙間sと定義し、前記距離d1と前記距離d2との差分の絶対値をΔdと定義したとき、s>Δdを満足してもよい。
また上記スクロール圧縮機では、前記位置決めピンおよび前記ピン配置穴は、それぞれ前記回転軸の周方向に間隔をあけて複数配置され、前記距離d1が、複数の前記位置決めピン同士の間で同一であり、前記距離d2が、複数の前記ピン配置穴同士の間で同一であってもよい。
また上記スクロール圧縮機では、前記スラスト受部および前記スラストプレートのうちの前記一方には、該一方に対して前記位置決めピンが相対移動不能となるように嵌合するピン嵌合穴が設けられ、前記スラスト受部および前記スラストプレートが常温、かつ同一温度環境下における、前記ピン嵌合穴のピン嵌合穴中心と前記軸線との距離をd3と定義したとき、前記位置決めピンが固定される前記一方が前記スラストプレートである場合にはd3<d2を満足し、前記位置決めピンが固定される前記一方が前記スラスト受部である場合にはd3>d2を満足してもよい。
本発明の他の態様に係るスクロール圧縮機は、ガスが案内される吸入側空間、該吸入側空間を経由した該ガスが圧縮される圧縮空間、および、該圧縮空間から、圧縮された前記ガスが流れ込む吐出側空間が内部に形成されたハウジングと、前記吸入側空間において、軸線を中心として回転自在に配置される回転軸と、前記ハウジングにおける前記吸入側空間に設けられ、前記回転軸を回転可能に支持する軸受と、前記軸受が前記回転軸を支持する位置に対して前記圧縮空間の側に配置されて前記回転軸に設けられ、該回転軸の回転にともなって前記軸線を中心として公転する旋回スクロールと、前記旋回スクロールに対向する姿勢で、前記ハウジングにおける前記吐出側空間から前記圧縮空間に向けて前記ハウジングに固定され、前記旋回スクロールとの隙間に前記ガスを圧縮する圧縮室を該圧縮空間に形成する固定スクロールと、前記ハウジングに対して一体又は別体となる状態で、かつ前記吸入側空間に固定した状態で設けられ、前記旋回スクロールの周縁近傍に対して、前記軸線の方向の隙間となるスラスト隙間を空けた状態で対向するスラスト受部と、前記回転軸が挿通された状態で、前記スラスト隙間に配置される環状のプレート部材であって、前記吐出側空間の側を向く吐出側表面が前記旋回スクロールに対向し、前記吸入側空間の側を向く吸入側表面が前記スラスト受部に対向するスラストプレートと、前記スラスト受部および前記スラストプレートのうちの一方に対して一体又は別体となる状態で、かつ該一方に固定した状態で設けられ、他方に向かって延びる位置決めピンと、を備え、前記スラスト受部および前記スラストプレートのうちの前記他方には、前記位置決めピンの外径よりも内径が大きく、前記スラストプレートが前記スラスト受部に対して前記軸線の方向に相対移動可能となるように、前記位置決めピンが遊嵌され、かつ前記回転軸の周方向よりも該回転軸の径方向に長い長穴形状をなすピン配置穴が設けられ、前記スラスト受部および前記スラストプレートが常温、かつ同一温度環境下において、前記位置決めピンの前記ピン配置穴との接触範囲における前記回転軸の径方向の最も外側の部分となるピン最外側部と前記軸線との距離をd4と定義し、前記ピン配置穴の前記位置決めピンとの接触範囲における前記径方向の最も外側の部分となるピン配置穴最外側部と前記軸線との距離をd5と定義したとき、前記位置決めピンが固定される前記一方が前記スラストプレートである場合にはd4<d5を満足し、前記スラスト受部および前記スラストプレートが常温、かつ同一温度環境下において、前記位置決めピンの前記ピン配置穴との接触範囲における前記径方向の最も内側の部分となるピン最内側部と前記軸線との距離をd6と定義し、前記ピン配置穴の前記位置決めピンとの接触範囲における前記径方向の最も内側の部分となるピン配置穴最内側部と前記軸線との距離をd7と定義したとき、前記位置決めピンが固定される前記一方が前記スラスト受部である場合にはd6>d7を満足する。
また上記スクロール圧縮機では、前記位置決めピンが固定される前記一方が前記スラストプレートである場合には、前記距離d6と前記距離d7とがd6>d7を満足し、前記位置決めピンが固定される前記一方が前記スラスト受部である場合には、前記距離d4と前記距離d5とがd4<d5を満足してもよい。
また上記スクロール圧縮機では、前記位置決めピンおよび前記ピン配置穴は、それぞれ前記回転軸の周方向に間隔をあけて複数配置され、前記位置決めピンが固定される前記一方が前記スラストプレートである場合には、前記距離d4が複数の前記位置決めピン同士の間で同一であり、かつ、前記距離d5が複数の前記ピン配置穴同士の間で同一であり、前記位置決めピンが固定される前記一方が前記スラスト受部である場合には、前記距離d6が複数の前記位置決めピン同士の間で同一であり、かつ、前記距離d7が複数の前記ピン配置穴同士の間で同一であってもよい。
また上記スクロール圧縮機では、前記スラスト受部および前記スラストプレートのうちの前記一方には、該一方に対して前記位置決めピンが相対移動不能となるように嵌合するピン嵌合穴が設けられ、前記スラスト受部および前記スラストプレートが常温、かつ同一温度環境下において、前記ピン嵌合穴の前記径方向の最も外側の部分となるピン嵌合穴最外側部と前記軸線との距離をd8と定義したとき、前記位置決めピンが固定される前記一方が前記スラストプレートである場合にはd8<d5を満足し、前記スラスト受部および前記スラストプレートが常温、かつ同一温度環境下において、前記ピン嵌合穴の前記径方向の最も内側の部分となるピン嵌合穴最内側部と前記軸線との距離をd9と定義したとき、前記位置決めピンが固定される前記一方が前記スラスト受部である場合にはd9>d7を満足してもよい。
また上記スクロール圧縮機では、前記スラスト受部の材質の線膨張係数に対して、前記スラストプレートの材質の線膨張係数が0.75倍以上となっていてもよい。
また上記スクロール圧縮機では、前記スラストプレートにおける前記吸入側表面と前記スラスト受部との間に設けられ、前記スラストプレートを前記旋回スクロールに付勢する付勢部材をさらに備えてもよい。
また上記スクロール圧縮機では、前記付勢部材は、前記回転軸を挿通させる環状をなすゴム製のシールリングであってもよい。
上記のスクロール圧縮機によれば、構成部品間の熱膨張量の差に影響を受けることなく、安定して運転が可能となる。
本発明の第一実施形態に係るスクロール圧縮機の縦断面図である。 上記第一実施形態に係るスクロール圧縮機におけるスラスト受部の上面図である。 上記第一実施形態に係るスクロール圧縮機におけるスラストプレートの上面図である。 上記第一実施形態に係るスクロール圧縮機におけるスラストプレートおよびスラスト受部についての軸線を含む断面図であって、(a)は常温下での状態を示し、(b)はスクロール圧縮機の運転開始中(常温よりも高温となっている条件下)の状態を示す。 上記第一実施形態に係るスクロール圧縮機における位置決めピンと、ピン配置穴との位置関係を示す要部拡大図である。 上記第一実施形態の変形例に係るスクロール圧縮機におけるスラストプレートおよびスラスト受部についての軸線を含む断面図であって、(a)は常温下での状態を示し、(b)はスクロール圧縮機の運転開始中の状態を示す。 本発明の第二実施形態に係るスクロール圧縮機におけるスラスト受部の上面図である。 上記第二実施形態に係るスクロール圧縮機におけるスラストプレートおよびスラスト受部についての軸線を含む断面図であって、(a)は常温下での状態を示し、(b)はスクロール圧縮機の運転開始中の状態を示す。 上記第二実施形態の変形例に係るスクロール圧縮機におけるスラストプレートの上面図である 上記第二実施形態の変形例に係るスクロール圧縮機におけるスラストプレートおよびスラスト受部についての軸線を含む断面図であって、(a)は常温下での状態を示し、(b)はスクロール圧縮機の運転開始中の状態を示す。
〔第一実施形態〕
以下、本発明の第一実施形態に係るスクロール圧縮機100について説明する。
(全体構成)
スクロール圧縮機100は、例えばヒートポンプ式のエアコンや冷凍機等における冷媒ガス(以下、単にガス)を圧縮する際に好適に使用される圧縮機である。具体的には図1に示すように、スクロール圧縮機100はハウジング1と、ハウジング1内に設けられた回転軸2、軸受3、旋回スクロール4、固定スクロール5、スラスト受部6、スラストプレート7、および位置決めピン8とを備えている。
(回転軸)
回転軸2は軸線Oを中心とした円柱状をなしている。回転軸2における軸線Oの方向の一方側の端部には、軸線Oに対して回転軸2の径方向(以下、軸径方向とする)にずれた位置に配置された偏心軸線O1を中心として、円柱状に形成された偏心軸部2aが設けられている。偏心軸部2aには後述する旋回スクロール4が設けられている。
(ハウジング)
ハウジング1は、内側にガスが流通する内部空間を形成している。この内部空間として、ガスが軸線Oの方向の一方側に向けて案内される吸入側空間A1、吸入側空間A1を経由したガスが圧縮される圧縮空間A2、および、圧縮されたガスが圧縮空間A2から流れ込む吐出側空間A3が、軸線Oの方向の一方側に向かってこの順に形成されている。よってハウジング1には、軸線Oの方向の他方側の位置において吸入側空間A1に連通し、ハウジング1の外部からガスを吸入するための吸入口1aが形成され、吸入口1aに対して軸線Oの方向の一方側の位置において、吐出側空間A3に通してハウジング1の外部へガスを吐出するための吐出口1bが形成されている。また圧縮空間A2には、後述する圧縮室Cが配置される。
またハウジング1の吸入側空間A1には、駆動装置となる電動モータMが設けられている。電動モータMには回転軸2が接続され、回転軸2は電動モータMによって回転させられる。吸入口1aから吸入側空間A1に吸入されたガスは、電動モータMの周囲を通過して圧縮空間A2に向かう。なおハウジング1には、吸入側空間A1に対してさらに軸線Oの方向の他方側において、インバーターInが設けられている。
(軸受)
軸受3は、ハウジング1における吸入側空間A1に設けられて、回転軸を回転可能に支持している。より具体的に本実施形態では、軸受3として、電動モータMに対して軸線Oの他方側の位置に設けられた第一軸受3aと、電動モータMに対して軸線Oの方向の一方側の位置の設けられた第二軸受3bとが設けられている。
(旋回スクロール)
旋回スクロール4は、第二軸受3bが回転軸2を支持する位置に対して圧縮空間A2の側に、すなわち吸入側空間A1と圧縮空間A2との間に配置され、回転軸2の偏心軸部2aに設けられている。具体的に旋回スクロール4は、円板状をなす旋回側底板4aと、旋回側底板4aから圧縮空間A2の側に突出する旋回側ラップ4bとを有している。そして旋回スクロール4は、回転軸2の回転にともなって軸線Oを中心として公転するようになっている。
なお旋回スクロール4は自転阻止機構によって自転が抑制されながら軸線O回りに公転するようになっている。この自転阻止機構は、例えば後述するスラストプレート7から延びる自転阻止ピン10によって構成されている。
(固定スクロール)
固定スクロール5は、旋回スクロール4に対向する姿勢で、ハウジング1における吐出側空間A3から圧縮空間A2へ向けて配置され、ハウジング1に固定されている。固定スクロール5は、軸線Oを中心とした円板状の固定側底板5aと、固定側底板5aから圧縮空間A2の側に突出する固定側ラップ5bとを有している。固定側ラップ5bは、旋回スクロール4における旋回側ラップ4bと噛み合い、旋回側底板4aと固定側底板5aとで挟まれた領域であってラップ4b、5b同士の隙間に、ガスを圧縮する圧縮室Cを形成している。この圧縮室Cはハウジング1の圧縮空間A2に配置されている。
固定側底板5aにはハウジング1の吐出口1bに連通する吐出ポートP1が形成されている。固定スクロール5の固定側底板5aとハウジング1の吐出口1bとの間には、ハウジング1における吐出側空間A3において、吐出ポートP1と吐出口1bとを連通するとともに圧縮室Cで圧縮されたガスが流入する吐出室C1が形成されている。また固定側底板5aには圧縮室Cにガスを吸入させるための吸入ポート(不図示)が形成されている。
(スラスト受部)
スラスト受部6は、ハウジング1に対して別体で、吸入側空間A1に固定した状態で設けられ、旋回スクロール4の周縁近傍(周方向外側の縁近傍)に対して、軸線Oの方向の隙間となるスラスト隙間を空けた状態で対向している。スラスト受部6は、例えばADC12等の合金によって形成され、スラスト受部6の材質の線膨張係数は、21×10-6/℃となっている。
スラスト受部6は板状をなし、吸入側空間A1において電動モータMに対して圧縮空間A2の側に配置されて回転軸2を挿通させており、いわゆるセンタープレートと呼称される。スラスト受部6には、圧縮空間A2の側から電動モータMに向かって軸線Oの方向に凹む軸線Oを中心とした環状をなす第一環状凹部11、および第一環状凹部11の底面から電動モータMに向かって延びる軸線Oを中心として環状をなす第二環状凹部12が形成されている。
第二環状凹部12の内径は、第一環状凹部11の内径よりも小径となっており、第二環状凹部12には上記の第二軸受3bが配置されている。また第一環状凹部11の底面は、吐出側空間A3の側を向く吐出側対向面11aとなっており、第一環状凹部11の内側面(軸径方向の内側を向く面)は径方向対向面11bとなっている。これら吐出側対向面11aおよび径方向対向面11bは、詳しく後述するスラストプレート7の外面に対向している。
そしてスラスト受部6は、ハウジング1の吸入側空間A1を軸線Oの方向に仕切っている。そして吸入側空間A1のうち、スラスト受部6よりも軸線Oの方向の他方側となる電動モータMの側の吸入圧領域X1では、ハウジングA1の吸入口1aから吸入したガスの圧力(吸入圧)と同等の圧力、温度のガスにスラスト受部6が晒された状態となっている。なお吸入圧領域X1でのガス温度は、スクロール圧縮機100の運転中には-40℃~50℃程度となっている。
一方で、吸入側空間A1のうち、スラスト受部6よりも軸線Oの方向の一方側となる旋回スクロール4の側の背圧領域Y1は、固定スクロール5の固定側底板5aの内部に配置されたオリフィス5cを介して、吐出側空間A3に連通していることで、吸入圧領域X1に比べて高圧、高温のガスによってスラスト受部6が晒された状態となっている。なお背圧領域Y1でのガス温度は、スクロール圧縮機100の運転中には-40℃~100℃程度となっている。
(ピン配置穴)
図2に示すようにスラスト受部6には、第一環状凹部11の底面となる吐出側対向面11aにおいて、回転軸2の周方向(以下、軸周方向)に間隔をあけて複数(本実施形態では二つ)のピン配置穴6xが設けられている。本実施形態では各々のピン配置穴6xは正円形状をなし、第一環状凹部11の吐出側対向面11aから軸線Oの方向に吸入圧領域X1の側に向かって中途位置まで凹んで形成されている(図1参照)。スラスト受部6および後述するスラストプレート7が常温、かつ同一温度環境下にある場合において、ピン配置穴中心Ohと軸線Oとの距離をd2と定義した場合、各々のピン配置穴6xにおける距離d2は互いに同一になっている。本実施形態では、例えば寒帯の最低気温および熱帯の最高気温を想定し、常温として-40℃~50℃の範囲が定義される。従って上記の「常温、かつ同一温度環境下」とは、-40℃~50℃の範囲で、同一温度となる条件のことを意味する。
また本実施形態では、各々のピン配置穴中心Oh同士は軸周方向に180度離れた位置に配置されている。ピン配置穴6xの内径は、詳しく後述する位置決めピン8の外径よりも大きくなっている。
(スラストプレート)
図1に戻ってスラストプレート7は、ハウジング1の吸入側空間A1の背圧領域Y1において、スラスト受部6の第一環状凹部11内に配置されており、回転軸2が挿通されている。すなわちスラストプレート7はスラスト受部6と旋回スクロール4との間の上記スラスト隙間に配置された環状のプレート部材となっている。そしてスラストプレート7における吐出側空間A3の側(圧縮空間A2の側)を向く吐出側表面7aが、旋回スクロール4における旋回側底板4aに対向し、吸入側空間A1の側を向く吸入側表面7bが、スラスト受部6における吐出側対向面11aに対向している。
またスラストプレート7における軸径方向の外側を向く外周面7cは、スラスト受部6における径方向対向面11bに対向している。スラストプレート7の外周面7cとスラスト受部6の径方向対向面11bとの間には、常に隙間が形成されるようになっていることで、スラストプレート7の熱膨張による拡径を許容している。そしてスラストプレート7は全体が背圧領域Y1に配置されており、スクロール圧縮機100の運転時には、スラストプレート7の全体が吸入圧領域X1に比べて高圧、高温のガスに晒される。
スラストプレート7は例えばAC4CH等の合金によって形成され、スラストプレート7の材質の線膨張係数は、21.5×10-6/℃となっている。そしてスラスト受部6の材質およびスラストプレート7の材質についての最大線膨張係数24×10-6/℃と、最小線膨張係数18×10-6/℃との比率から、スラスト受部6の材質の線膨張係数に対して、スラストプレート7の材質の線膨張係数は0.75倍~1.33倍となっている。
(ピン嵌合穴)
図3に示すようにスラストプレート7には、軸周方向に間隔をあけて複数(本実施形態では二つ)のピン嵌合穴7yが設けられている。本実施形態ではピン嵌合穴7yは正円形状をなし、スラストプレート7を軸線Oの方向に貫通している。スラスト受部6およびスラストプレート7が常温(-40℃~50℃)、かつ同一温度環境下にある場合において、ピン嵌合穴中心Okと軸線Oとの距離をd3と定義した場合、各々のピン嵌合穴7yにおける距離d3は互いに同一になっている。また本実施形態では、各々のピン嵌合穴中心Ok同士は軸周方向に180度離れた位置で、かつ上記のピン配置穴6xに対応する位置に形成されている。ピン嵌合穴7yを形成する際、ピン嵌合穴7yの内径は、後述する位置決めピン8の外径と同等か若干小さく形成される。これにより位置決めピン8がピン嵌合穴7yに圧入されると、ピン嵌合穴7yの内径と位置決めピン8の外径とは略同じ寸法となっている。
なおスラストプレート7には、ピン嵌合穴7yに対して軸径方向の内側の位置において、軸周方向に間隔をあけて複数の自転阻止ピン穴7zが設けられている。これら自転阻止ピン穴7zには、上記の自転阻止ピン10(自転阻止機構、図1参照))が挿通されるようになっている。
(位置決めピン)
図1に戻って位置決めピン8は断面正円形状をなし、スラストプレート7に対して別体でスラストプレート7に固定した状態で設けられ、軸線Oの方向に吸入圧領域X1の側に向かって、すなわちスラスト受部6に向かって延びている。より具体的には図4(a)および図4(b)に示すように、位置決めピン8はスラストプレート7に対して相対移動不能となるようにピン嵌合穴7yに嵌合し、位置決めピン8のピン中心Opがピン嵌合穴中心Okと略一致した状態となる。よって位置決めピン8は、軸周方向に間隔をあけて複数(本実施形態では二つ)設けられている。スラスト受部6およびスラストプレート7が常温(-40℃~50℃)、かつ同一温度環境下にある場合において、位置決めピン8のピン中心Opと軸線Oとの距離をd1と定義した場合、各々の位置決めピン8における距離d1は互いに同一になっている。また本実施形態では、各々のピン中心Op同士は軸周方向に180度離れた位置で設けられている。
そして本実施形態では、位置決めピン8におけるピン中心Opと軸線Oとの距離d1、および、ピン配置穴6xにおけるピン配置穴中心Ohと軸線Oとの距離d2がd1<d2を満足する。また距離d1およびピン嵌合穴7yにおけるピン嵌合穴中心Okと軸線Oとの距離d3がd3<d2を満足する。
また図5に示すように、位置決めピン8の外径よりもピン配置穴6xの内径が大きく形成されており、スラストプレート7がスラスト受部6に対して軸線Oの方向に相対移動可能となるように、位置決めピン8はピン配置穴6xに遊嵌されている。そして軸径方向に沿う位置決めピン8の外径とピン配置穴6xの内径との差分の1/2をピン隙間sと定義し、距離d1と距離d2との差分の絶対値をΔdと定義したとき、s>Δdを満足している。ピン隙間sは例えば10〔μm〕~20〔μm〕程度、好ましくは15〔μm〕となっている。
(付勢部材)
スラストプレート7における吸入側表面7bとスラスト受部6における吐出側対向面11aとの間には、圧縮効率を向上する目的でスラストプレート7を旋回スクロールの旋回側底板4aに向けて付勢する付勢部材9が設けられている。付勢部材9は、例えばゴム等の弾性変形可能な材料によって形成され、軸線Oを中心として環状をなすシールリングである。スクロール圧縮機100の運転時には、付勢部材9が圧縮空間A2の側に向けて、スラストプレート7を旋回スクロール4に押し付けた状態で旋回スクロール4が回転するようになっている。
(作用効果)
以上説明した本実施形態のスクロール圧縮機100によれば、スラストプレート7は背圧領域Y1に配置されており、スクロール圧縮機100の運転中においては、スラストプレート7はスラスト受部6に比べて高温のガスに晒されていることになる。したがってスラストプレート7は軸径方向に拡径するようにして、スラスト受部6に対して相対的に大きく熱膨張する。
ところで、スラストプレート7に固定された位置決めピン8がスラスト受部6のピン配置穴6xに遊嵌されていることで、旋回スクロール4の旋回側底板4aの軸線Oの方向の変位に合わせて、軸線Oの方向にスラストプレート7がスラスト受部6に対して相対移動可能となっている。ここで仮に、スラスト受部6に対してスラストプレート7の熱膨張量が大きくなり、位置決めピン8がピン配置穴6xに接触してしまうと、スラストプレート7がスラスト受部6に固着し、スラストプレート7が軸線Oの方向に動作できない状態となってしまう可能性がある。この際、スラストプレート7が旋回スクロール4を必要以上に押圧した状態でスラストプレート7がスタックしてしまうと、旋回スクロール4と固定スクロール5とに間に異常接触が発生し、圧縮機の運転に支障が出ることが考えられる。
この点、本実施形態では位置決めピン8におけるピン中心Opと軸線Oとの距離d1、および、ピン配置穴6xにおけるピン配置穴中心Ohと軸線Oとの距離d2がd1<d2を満足し、また、距離d1およびピン嵌合穴7yにおけるピン嵌合穴中心Okと軸線Oとの距離d3がd3<d2を満足している。
このため、スラストプレート7の熱膨張によって図4(a)に示す状態から図4(b)に示す状態に遷移した際には、位置決めピン8がピン配置穴6xに接触することなく、ピン中心Opがピン配置穴中心Ohに対して相対的に軸径方向の外側に移動する。この結果、スラストプレート7がスタックしてしまうことを回避でき、すなわち、構成部品であるスラスト受部6とスラストプレート7との間での熱膨張量の差に影響を受けることなく、安定してスクロール圧縮機100の運転が可能となる。
さらには、距離d1と距離d2との差分の絶対値をΔdとピン隙間sとが、s>Δdを満足しているため、スラストプレート7とスラスト受部6とを組み付ける際には、スラストプレート7に嵌合させた位置決めピン8がピン配置穴6xの内面に接触することなく、位置決めピン8をピン配置穴6xにスムーズに挿入することができる。よって構成部品の組み付け時の作業を容易化できる。
さらには、位置決めピン8およびピン配置穴6xが軸周方向に間隔をあけて複数設けられ、かつ、距離d1が複数の位置決めピン8同士の間で同一であり、距離d2が複数のピン配置穴6x同士の間で同一となっている。このため、複数の位置決めピン8によってスラストプレート7の位置決めを確実に行うとともに、スラストプレート7の熱膨張時には、各々の位置決めピン8が各々のピン配置穴6xに接触することなく移動し、スラストプレート7とスラスト受部6との間で熱膨張量の差が生じてもスラストプレート7のスタックを確実に回避できる。
またスラスト受部6の材質の線膨張係数に対して、スラストプレート7の材質の線膨張係数が0.75倍以上となっているため、一般的なスクロール圧縮機100の運転条件下では、スラストプレート7の方がスラスト受部6よりも熱膨張量が大きくなり、上記の通りd1<d2、d3<d2を満足することでスラストプレート7のスタックを回避可能となる。
またスラストプレート7とスラスト受部6との間に付勢部材9を設けたことで、スラストプレート7は旋回スクロール4を固定スクロール5の側に常に押圧した状態でスクロール圧縮機100が運転される。このため、スラストプレート7がスタックした際には旋回スクロール4と固定スクロール5とが異常接触してしまう可能性が高まる。この点、本実施形態では上記の通りd1<d2、d3<d2を満足することでスラストプレート7のスタックを回避でき、付勢部材9を設けて圧縮効率の向上を図りつつも、旋回スクロール4と固定スクロール5との異常接触のリスクを低減でき、スクロール圧縮機100の性能向上につながる。特に本実施形態では付勢部材9がシールリングとなっていることで、シール性も確保できつつ、旋回スクロール4と固定スクロール5との異常接触のリスク低減が可能となる。
〔第一実施形態の変形例〕
ここで図6(a)および図6(b)に示すように、位置決めピン8は、スラスト受部6の側に固定されていてもよい。この場合、スラスト受部6にピン嵌合穴6yが設けられ、スラストプレート7にピン配置穴7xが設けられる。そして位置決めピン8におけるピン中心Opと軸線Oとの距離d1、および、ピン配置穴7xにおけるピン配置穴中心Ohと軸線Oとの距離d2がd1>d2を満足する。また距離d1およびピン嵌合穴6yにおけるピン嵌合穴中心Okと軸線Oとの距離d3がd3>d2を満足する。この場合、スラスト受部6に対してスラストプレート7の熱膨張量が相対的に大きくなると、図6(a)に示す状態から図6(b)の状態に遷移し、位置決めピン8がピン配置穴7xに接触することなく、ピン配置穴中心Ohがピン中心Opおよびピン嵌合穴中心Okに対して相対的に軸径方向の外側に移動し、スラストプレート7がスタックしてしまうことを回避できる。
なお本実施形態では、位置決めピン8の断面形状は正円形状をなしていなくともよく、少なくともピン中心Opを定義できる形状をなしていればよい。例えば位置決めピン8の断面形状は正多角形、十字型、または星型等であってもよい。ピン配置穴6x、7xについても同様にピン配置穴中心Ohを定義できる形状をなしていればよく、特に限定されるものではない。
〔第二実施形態〕
次に、本発明の第二実施形態に係るスクロール圧縮機100Aについて説明する。本実施形態のスクロール圧縮機100Aでは、ピン配置穴60xが長穴形状をなしている点で、第一実施形態のスクロール圧縮機100と異なっている。
(ピン配置穴)
図7に示すように、ピン配置穴60xは、軸周方向よりも軸径方向に長い長円(楕円を含む)の形状をなしている。
図8(a)および図8(b)に示すように、スラスト受部60および後述するスラストプレート7が常温(-40℃~50℃)、かつ同一温度環境下にある場合において、位置決めピン8のピン配置穴60xとの接触範囲における軸径方向の最も外側の部分となるピン最外側部81と軸線Oとの距離をd4と定義し、ピン配置穴60xの位置決めピン8との接触範囲における軸径方向の最も外側の部分となるピン配置穴最外側部61と軸線Oとの距離をd5と定義した場合、各々の位置決めピン8における距離d4は互いに同一となっており、各々のピン配置穴60xにおける距離d5も互いに同一になっている。また、d4<d5を満足する。
さらに、スラスト受部60および後述するスラストプレート7が常温(-40℃~50℃)、かつ同一温度環境下にある場合において、位置決めピン8のピン配置穴60xとの接触範囲における軸径方向の最も内側の部分となるピン最内側部82と軸線Oとの距離をd6と定義し、ピン配置穴60xの位置決めピン8との接触範囲における軸径方向の最も内側の部分となるピン配置穴最内側部62と軸線Oとの距離をd7と定義したとき、d6>d7を満足する。
また本実施形態では第一実施形態と同様に、各々のピン配置穴60x同士は軸周方向に180度離れた位置に配置されている。ピン配置穴60xの内径は、ピン配置穴60xにおける穴周方向の各々の位置において位置決めピン8の外径よりも大きくなっており、ピン配置穴60xには位置決めピン8が遊嵌される。そして位置決めピン8とピン配置穴60xとが同軸上に配置された際には、位置決めピン8とピン配置穴60xとの最小隙間は、例えば10〔μm〕~20〔μm〕程度、好ましくは15〔μm〕となっている。
(ピン嵌合穴)
またスラスト受部6およびスラストプレート7が常温(-40℃~50℃)、かつ同一温度環境下にある場合において、ピン嵌合穴7yにおける位置決めピン8との軸径方向の最も外側の部分となるピン嵌合穴最外側部78と軸線Oとの距離をd8と定義したとき、各々のピン嵌合穴7yにおける距離d8は互いに同一になっている。また距離d8と、上述したピン配置穴最外側部61と軸線Oとの距離d5とがd8<d5を満足する。
(作用効果)
以上説明した本実施形態のスクロール圧縮機100Aによれば、ピン最外側部81と軸線Oとの距離d4と、ピン配置穴最外側部61と軸線Oとの距離d5とが、d4<d5を満足している。またピン嵌合穴最外側部78と軸線との距離d8と、ピン配置穴最外側部61と軸線Oとの距離d5とがd8<d5を満足している。このためスラストプレート7の熱膨張によって図8(a)に示す状態から図8(b)に示す状態に遷移した際には、位置決めピン8がピン配置穴60xの内面に接触することなく、ピン最外側部81がピン配置穴最外側部61に近接するようにピン配置穴最外側部61に対して相対的に軸径方向の外側に移動する。この結果、スラストプレート7がスタックしてしまうことを回避でき、すなわち、構成部品であるスラスト受部6とスラストプレート7との間での熱膨張量の差に影響を受けることなく、安定してスクロール圧縮機100Aの運転が可能となる。
また、ピン最内側部82と軸線Oとの距離d6と、ピン配置穴最内側部62と軸線Oとの距離d7がd6>d7を満足するため、スラストプレート7とスラスト受部6とを組み付ける際に、スラストプレート7に嵌合させた位置決めピン8がピン配置穴60xのピン配置穴最内側部62に接触することなく、位置決めピン8をピン配置穴60xにスムーズに挿入することができる。よって構成部品の組み付け時の作業を容易化できる。
またピン配置穴60xが軸径方向に長い長穴となっていることで、ピン配置穴60x内での位置決めピン8の軸周方向への移動をある程度規制しつつ、軸径方向への移動を許容することができ、スラストプレート7のスタックを回避しつつも、スラストプレート7の軸周方向へのがたつきも抑制することができる。
さらには、位置決めピン8およびピン配置穴60xが軸周方向に間隔をあけて複数設けられ、かつ、距離d4が複数の位置決めピン8同士の間で同一であり、距離d5が複数のピン配置穴60x同士の間で同一となっている。このため、複数の位置決めピン8によってスラストプレート7の位置決めを確実に行うとともに、スラストプレート7の熱膨張時には、各々の位置決めピン8が各々のピン配置穴60xに接触することなく移動し、スラストプレート7とスラスト受部6との間で熱膨張量の差が生じてもスラストプレート7のスタックを確実に回避できる。
〔第二実施形態の変形例〕
ここで位置決めピン8は、スラスト受部6の側に固定されていてもよい。この場合、図9に示すようにスラストプレート70にピン配置穴70xが設けられる。そして図10(a)および図10(b)に示すようにスラスト受部6にピン嵌合穴6yが設けられ、ピン最内側部82と軸線Oとの距離d6と、ピン配置穴最内側部62と軸線Oとの距離d7がd6>d7を満足し、ピン最外側部81と軸線Oとの距離d4と、ピン配置穴最外側部61と軸線Oとの距離d5とが、d4<d5を満足する。
さらに、スラスト受部6およびスラストプレート70が常温(-40℃~50℃)、かつ同一温度環境下にある場合において、ピン嵌合穴6yにおける軸径方向の最も内側の部分となるピン嵌合穴最内側部68と軸線Oとの距離をd9と定義したとき、各々のピン嵌合穴6yにおける距離d9は互いに同一になっている。また距離d9と、上述したピン配置穴最内側部62と軸線Oとの距離d7とがd9>d7を満足する。
この場合、スラストプレート70の熱膨張によって図10(a)に示す状態から図10(b)に示す状態に遷移した際には、位置決めピン8がピン配置穴70xの内面に接触することなく、ピン最内側部82がピン配置穴最内側部72に近接するようにピン配置穴最内側部62に対して相対的に軸径方向の内側に移動する。この結果、スラストプレート7がスタックしてしまうことを回避できる。
また、ピン最外側部81と軸線Oとの距離d4と、ピン配置穴最外側部71と軸線Oとの距離d5がd4<d5を満足するため、スラストプレート70とスラスト受部6とを組み付ける際に、スラスト受部6に嵌合させた位置決めピン8が、ピン配置穴70xのピン配置穴最外側部71に接触することなく、位置決めピン8をピン配置穴70xにスムーズに挿入することができる。
さらには、位置決めピン8およびピン配置穴70xが軸周方向に間隔をあけて複数設けられ、かつ、距離d6が複数の位置決めピン8同士の間で同一であり、距離d7が複数のピン配置穴70x同士の間で同一となっている。このため、複数の位置決めピン8によってスラストプレート70の位置決めを確実に行うとともに、スラストプレート70の熱膨張時には、各々の位置決めピン8が各々のピン配置穴70xに接触することなく移動し、スラストプレート70とスラスト受部6との間で熱膨張量の差が生じてもスラストプレート7のスタックを確実に回避できる。
なお本実施形態では、ピン配置穴60x、70xは長円形状をなしていなくともよく、例えば矩形状をなしていてもよく、少なくとも回転軸2の軸周方向よりも回転軸2の軸径方向に長い形状をなしていればよく、特に限定されるものではない。
ここで本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば、位置決めピン8が上述した自転阻止機構(自転阻止ピン10)の機能を兼ねていてもよい。すなわち、位置決めピン8がスラストプレート7、70を貫通し、旋回スクロール4の旋回側底板4aに向かって延びていてもよい。
また位置決めピン8は、スラスト受部6またはスラストプレート7と別体でなくともよく、スラスト受部6またはスラストプレート7と一体に成形されたものであってもよい。同様にスラスト受部6、60は、ハウジング1に対して別体で設けられなくともよく、ハウジング1と一体に成形されたものであってもよい。
本発明スクロール圧縮機によれば、構成部品間の熱膨張量の差に影響を受けることなく、安定して運転が可能となる。
1 ハウジング
2 回転軸
3 軸受
4 旋回スクロール
5 固定スクロール
6 スラスト受部
6x ピン配置穴
6y ピン嵌合穴
7 スラストプレート
7a 吐出側表面
7b 吸入側表面
7x ピン配置穴
7y ピン嵌合穴
8 位置決めピン
9 付勢部材
60 スラスト受部
60x ピン配置穴
61 ピン配置穴最外側部
62 ピン配置穴最内側部
68 ピン嵌合穴最内側部
70 スラストプレート
70x ピン配置穴
71 ピン配置穴最外側部
72 ピン配置穴最内側部
78 ピン嵌合穴最外側部
81 ピン最外側部
82 ピン最内側部
100、100A スクロール圧縮機
A1 吸入側空間
A2 圧縮空間
A3 吐出側空間
C 圧縮室
O 軸線
Oh ピン配置穴中心
Ok ピン嵌合穴中心
Op ピン中心

Claims (11)

  1. ガスが案内される吸入側空間、該吸入側空間を経由した該ガスが圧縮される圧縮空間、および、該圧縮空間から、圧縮された前記ガスが流れ込む吐出側空間が内部に形成されたハウジングと、
    前記吸入側空間において、軸線を中心として回転自在に配置される回転軸と、
    前記ハウジングにおける前記吸入側空間に設けられ、前記回転軸を回転可能に支持する軸受と、
    前記軸受が前記回転軸を支持する位置に対して前記圧縮空間の側に配置されて前記回転軸に設けられ、該回転軸の回転にともなって前記軸線を中心として公転する旋回スクロールと、
    前記旋回スクロールに対向する姿勢で、前記ハウジングにおける前記吐出側空間から前記圧縮空間に向けて前記ハウジングに固定され、前記旋回スクロールとの隙間に前記ガスを圧縮する圧縮室を該圧縮空間に形成する固定スクロールと、
    前記ハウジングに対して一体又は別体となる状態で、かつ前記吸入側空間に固定した状態で設けられ、前記旋回スクロールの周縁近傍に対して、前記軸線の方向の隙間となるスラスト隙間を空けた状態で対向するスラスト受部と、
    前記回転軸が挿通された状態で、前記スラスト隙間に配置される環状のプレート部材であって、前記吐出側空間の側を向く吐出側表面が前記旋回スクロールに対向し、前記吸入側空間の側を向く吸入側表面が前記スラスト受部に対向するスラストプレートと、
    前記スラスト受部および前記スラストプレートのうちの一方に対して一体又は別体となる状態で、かつ該一方に固定した状態で設けられ、他方に向かって延びる位置決めピンと、
    を備え、
    前記スラスト受部および前記スラストプレートのうちの前記他方には、前記位置決めピンの外径よりも内径が大きく、前記スラストプレートが前記スラスト受部に対して前記軸線の方向に相対移動可能となるように、前記位置決めピンが遊嵌されたピン配置穴が設けられ、
    前記スラスト受部および前記スラストプレートが常温、かつ同一温度環境下において、前記位置決めピンのピン中心と前記軸線との距離をd1と定義し、前記ピン配置穴のピン配置穴中心と前記軸線との距離をd2と定義したとき、
    前記位置決めピンが固定される前記一方が前記スラストプレートである場合にはd1<d2を満足し、前記位置決めピンが固定される前記一方が前記スラスト受部である場合にはd1>d2を満足するスクロール圧縮機。
  2. 前記回転軸の径方向に沿う前記位置決めピンの外径と前記ピン配置穴の内径との差分の1/2をピン隙間sと定義し、前記距離d1と前記距離d2との差分の絶対値をΔdと定義したとき、s>Δdを満足する請求項1に記載のスクロール圧縮機。
  3. 前記位置決めピンおよび前記ピン配置穴は、それぞれ前記回転軸の周方向に間隔をあけて複数配置され、
    前記距離d1が、複数の前記位置決めピン同士の間で同一であり、
    前記距離d2が、複数の前記ピン配置穴同士の間で同一である請求項1または2に記載のスクロール圧縮機。
  4. 前記スラスト受部および前記スラストプレートのうちの前記一方には、該一方に対して前記位置決めピンが相対移動不能となるように嵌合するピン嵌合穴が設けられ、
    前記スラスト受部および前記スラストプレートが常温、かつ同一温度環境下における、前記ピン嵌合穴のピン嵌合穴中心と前記軸線との距離をd3と定義したとき、前記位置決めピンが固定される前記一方が前記スラストプレートである場合にはd3<d2を満足し、前記位置決めピンが固定される前記一方が前記スラスト受部である場合にはd3>d2を満足する請求項1または2に記載のスクロール圧縮機。
  5. ガスが案内される吸入側空間、該吸入側空間を経由した該ガスが圧縮される圧縮空間、および、該圧縮空間から、圧縮された前記ガスが流れ込む吐出側空間が内部に形成されたハウジングと、
    前記吸入側空間において、軸線を中心として回転自在に配置される回転軸と、
    前記ハウジングにおける前記吸入側空間に設けられ、前記回転軸を回転可能に支持する軸受と、
    前記軸受が前記回転軸を支持する位置に対して前記圧縮空間の側に配置されて前記回転軸に設けられ、該回転軸の回転にともなって前記軸線を中心として公転する旋回スクロールと、
    前記旋回スクロールに対向する姿勢で、前記ハウジングにおける前記吐出側空間から前記圧縮空間に向けて前記ハウジングに固定され、前記旋回スクロールとの隙間に前記ガスを圧縮する圧縮室を該圧縮空間に形成する固定スクロールと、
    前記ハウジングに対して一体又は別体となる状態で、かつ前記吸入側空間に固定した状態で設けられ、前記旋回スクロールの周縁近傍に対して、前記軸線の方向の隙間となるスラスト隙間を空けた状態で対向するスラスト受部と、
    前記回転軸が挿通された状態で、前記スラスト隙間に配置される環状のプレート部材であって、前記吐出側空間の側を向く吐出側表面が前記旋回スクロールに対向し、前記吸入側空間の側を向く吸入側表面が前記スラスト受部に対向するスラストプレートと、
    前記スラスト受部および前記スラストプレートのうちの一方に対して一体又は別体となる状態で、かつ該一方に固定した状態で設けられ、他方に向かって延びる位置決めピンと、
    を備え、
    前記スラスト受部および前記スラストプレートのうちの前記他方には、前記位置決めピンの外径よりも内径が大きく、前記スラストプレートが前記スラスト受部に対して前記軸線の方向に相対移動可能となるように、前記位置決めピンが遊嵌され、かつ前記回転軸の周方向よりも該回転軸の径方向に長い長穴形状をなすピン配置穴が設けられ、
    前記スラスト受部および前記スラストプレートが常温、かつ同一温度環境下において、前記位置決めピンの前記ピン配置穴との接触範囲における前記回転軸の径方向の最も外側の部分となるピン最外側部と前記軸線との距離をd4と定義し、前記ピン配置穴の前記位置決めピンとの接触範囲における前記径方向の最も外側の部分となるピン配置穴最外側部と前記軸線との距離をd5と定義したとき、
    前記位置決めピンが固定される前記一方が前記スラストプレートである場合にはd4<d5を満足し、
    前記スラスト受部および前記スラストプレートが常温、かつ同一温度環境下において、前記位置決めピンの前記ピン配置穴との接触範囲における前記径方向の最も内側の部分となるピン最内側部と前記軸線との距離をd6と定義し、前記ピン配置穴の前記位置決めピンとの接触範囲における前記径方向の最も内側の部分となるピン配置穴最内側部と前記軸線との距離をd7と定義したとき、
    前記位置決めピンが固定される前記一方が前記スラスト受部である場合にはd6>d7を満足するスクロール圧縮機。
  6. 前記位置決めピンが固定される前記一方が前記スラストプレートである場合には、前記距離d6と前記距離d7とがd6>d7を満足し、
    前記位置決めピンが固定される前記一方が前記スラスト受部である場合には、前記距離d4と前記距離d5とがd4<d5を満足する請求項5に記載のスクロール圧縮機。
  7. 前記位置決めピンおよび前記ピン配置穴は、それぞれ前記回転軸の周方向に間隔をあけて複数配置され、
    前記位置決めピンが固定される前記一方が前記スラストプレートである場合には、前記距離d4が複数の前記位置決めピン同士の間で同一であり、かつ、前記距離d5が複数の前記ピン配置穴同士の間で同一であり、
    前記位置決めピンが固定される前記一方が前記スラスト受部である場合には、前記距離d6が複数の前記位置決めピン同士の間で同一であり、かつ、前記距離d7が複数の前記ピン配置穴同士の間で同一である請求項5または6に記載のスクロール圧縮機。
  8. 前記スラスト受部および前記スラストプレートのうちの前記一方には、該一方に対して前記位置決めピンが相対移動不能となるように嵌合するピン嵌合穴が設けられ、
    前記スラスト受部および前記スラストプレートが常温、かつ同一温度環境下において、前記ピン嵌合穴の前記径方向の最も外側の部分となるピン嵌合穴最外側部と前記軸線との距離をd8と定義したとき、前記位置決めピンが固定される前記一方が前記スラストプレートである場合にはd8<d5を満足し、
    前記スラスト受部および前記スラストプレートが常温、かつ同一温度環境下において、前記ピン嵌合穴の前記径方向の最も内側の部分となるピン嵌合穴最内側部と前記軸線との距離をd9と定義したとき、前記位置決めピンが固定される前記一方が前記スラスト受部である場合にはd9>d7を満足する請求項5または6に記載のスクロール圧縮機。
  9. 前記スラスト受部の材質の線膨張係数に対して、前記スラストプレートの材質の線膨張係数が0.75倍以上となっている請求項1、2、5、および6のいずれか一項に記載のスクロール圧縮機。
  10. 前記スラストプレートにおける前記吸入側表面と前記スラスト受部との間に設けられ、前記スラストプレートを前記旋回スクロールに付勢する付勢部材をさらに備える請求項1、2、5、および6のいずれか一項に記載のスクロール圧縮機。
  11. 前記付勢部材は、前記回転軸を挿通させる環状をなすゴム製のシールリングである請求項10に記載のスクロール圧縮機。
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