JP2010095112A - 車両用収納装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スイング可能なリッドで収納部の開口部を開閉する車両用収納装置において、収納部の容量を十分に確保する。
【解決手段】車両用収納装置20は、車体に設けられた収納部30と、収納部の開口部31を開閉するべく収納部にスイング可能に取り付けられたリッド50とを有する。この車両用収納装置は、収納部側に配置されリッドをスイング可能に支持するリッド支持軸61と、リッドに配置され収納部側に形成されたロック爪係止部46L,46Rに係脱可能なロック爪82L,82Rと、ロック爪をロック解除方向に操作する操作ノブ84と、リッドに一体に形成されリッドのスイング運動を規制するためのスイング運動規制用アーム54L,54Rとを有する。ロック爪とスイング運動規制用アームは、リッド支持軸に対し直交する方向に並べて配置される。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両に設けられた小物入れ等の収納部における開口部を、スイング可能なリッドによって開閉するようにした、車両用収納装置に関する。
車室内において、インストルメントパネルやセンタコンソール等の各部には、収納装置が設けられている。この収納装置においては、収納部(小物入れ)とリッドとを別体に設けたタイプのものがある(例えば、特許文献1参照。)。
実開昭58−39347号公報
この特許文献1で知られている車両用収納装置は、収納部の開口部を、スイング可能なリッドによって開閉するというものである。この車両用収納装置は、リッドの閉鎖状態を保持するためのロック装置を、リッドの左右両端部に設け、ロック装置を解除操作するための操作ノブをリッド上端部の左右中程に設けている。
ところで、収納部の容量は十分に確保されることが好ましい。そのためには、ロック装置が収納部の中へ突出しないことが求められる。
本発明は、スイング可能なリッドによって、収納部の開口部を開閉する車両用収納装置において、収納部の容量を十分に確保することができる技術を、提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、車体に設けられた収納部と、この収納部の開口部を開閉するべく収納部にスイング可能に取り付けられたリッドとを有する車両用収納装置であって、
前記収納部側に配置され、前記リッドをスイング可能に支持するリッド支持軸と、前記リッドに配置され、前記収納部側に形成されたロック爪係止部に係脱可能なロック爪と、このロック爪を、ロック解除方向に操作する操作ノブと、前記リッドに一体に形成され、前記リッドのスイング運動を規制するためのスイング運動規制用アームとを有しており、
前記ロック爪と前記スイング運動規制用アームとは、前記リッド支持軸に対して直交する方向に並べて配置されていることを特徴とした車両用収納装置。
請求項2に係る発明では、前記ロック爪は、前記リッドにおけるスイング先端の近傍に位置していることを特徴とする。
請求項3に係る発明では、前記ロック爪は、前記リッド支持軸と平行なロック用支持軸によりスイング可能に支持され、前記リッド支持軸の長手方向の両端にそのスイング方向が前記リッドの開閉方向と一致するように設けられていることを特徴とする。
請求項4に係る発明では、前記リッドは、スイング先端が切り欠かれることで形成された切欠き凹部を有し、前記操作ノブは、前記切欠き凹部にスイング可能に配置されるとともに、前記リッドの開き方向に対して、前記操作ノブのロック解除操作方向が一致するように取り付けられていることを特徴とする。
請求項5に係る発明では、前記ロック爪及び前記操作ノブは一体に形成されていることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、リッドのスイング運動(例えば、スイング量やスイング速度)を規制するためのスイング運動規制用アームを、リッドに一体に形成している。収納部の開口部から荷物等の収納物を出し入れするのであるから、スイング運動規制用アームは、開口部から外れた位置に配置される。また、リッドを閉鎖状態にロックするためのロック爪を、リッドに設けている。
これらのロック爪とスイング運動規制用アームとを、リッド支持軸に対して直交する方向に並べて配置した。このため、リッドの閉鎖状態において、ロック爪とスイング運動規制用アームとは、開口部から外れた位置で、収納部の側面に沿うように整列することができる。
例えば、リッド支持軸の径方向近傍に、スイング運動規制用アームを配置するとともに、このスイング運動規制用アームよりも径方向へ離れた位置にロック爪を配置することができる。
このため、リッドが閉鎖状態にあるときに、スイング運動規制用アーム及びロック爪が、開口部を通って収納部の中へ突出することはない。従って、リッドにスイング運動規制用アーム及びロック爪を設けたにもかかわらず、収納部の容量を十分に確保することができる。
しかも、スイング運動規制用アーム及びロック爪を、リッド支持軸の径方向に並べるので、リッド支持軸の長手方向に並べる場合に比べて、車両用収納装置の小型化を図ることができるとともに、省スペース化を図ることができる。
請求項2に係る発明では、ロック爪は、リッドにおけるスイング先端の近傍に位置している。このため、リッドの開放状態において、ロック爪は収納部の開口部から遠い位置にある。従って、収納部に荷物等の収納物を出し入れするときに、収納物がロック爪に引っ掛かりにくい。
また、ロック爪が、リッドにおけるスイング先端の近傍に位置しているので、ロック爪係止部及びロック爪からなるロック機構に作用するロック荷重は、小さくてすむ。ロック機構は、小荷重を受けるだけであるから、強度が小さい小型のものでよい。従って、ロック機構を設けるスペースを小さくすることができる。
請求項3に係る発明では、ロック爪は、ロック用支持軸における長手方向の両端に設けられた2個からなる。ロック爪係止部もロック爪に対応して2個設けられることになる。リッドの開閉方向に対して、ロック爪のスイング方向が一致している。互いに離れた位置にある各ロック爪は、リッドを閉じたときに、それぞれ対応するロック爪係止部にロックされる。このため、閉鎖状態のリッドにガタツキが発生することはない。
請求項4に係る発明では、リッドのスイング先端に形成された切欠き凹部に、操作ノブをスイング可能に配置した。このため、操作ノブをリッドの表裏方向(リッドのスイング方向)に大きくスイング操作することができる。操作ノブのスイング操作量が大きいので、ロック爪がロック解除方向に作動する作動量は大きい。従って、ロック爪が、ロック爪係止部に完全に係止する位置と、ロック爪係止部から完全に離脱する位置との間で、作動する作動範囲を、大きく設定することができる。この結果、ロック爪係止部に対してロック爪が半ロック状態(完全に係止した状態でもなく、また、完全に離脱した状態でもない状態)になることを、防止できる。収納部の開口部に対して、リッドを確実に閉鎖した状態(ロック状態)で維持させることができる。このため、閉鎖状態にあるリッドの開き防止、及びガタツキ防止を確実に行うことができる。
さらには、リッドの開き方向に対して、操作ノブのロック解除操作方向が一致するので、操作ノブを解除操作する操作力によって、リッドを開けることができる。このため、操作ノブを解除操作するとともにリッドを開け操作するための、操作力を低減することができるので、操作性が高まる。
請求項5に係る発明では、ロック爪及び操作ノブを一体に形成したので、別々に設ける場合に比べて、部品数を削減することができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。
図1は、本発明に係る車両用収納装置を備えたインストルメントパネル周りの斜視図である。車両10は、車室11内にインストルメントパネル12を備えている。インストルメントパネル12において、助手席前方の位置にはグローブボックス13を有し、車幅中央下部にはコンソールボックス30を有している。本実施例においては、コンソールボックス30を例示して車両用収納装置20を説明する。以下、コンソールボックス30のことを、適宜「収納部30」と言い換えることにする。
図2は図1に示す車両用収納装置においてリッドを開放した状態の斜視図である。図3は図2に示す車両用収納装置においてリッドを閉鎖した状態の斜視図である。図4は図3に示すリッド及びロック装置の分解図である。図5は図3の5−5線断面図である。図6は図3の6−6線断面図である。図7は図3の7−7線断面図である。
図2に示すように、車両用収納装置20は、図示せぬ車体(より具体的には、図1に示すインストルメントパネル12を取り付けるためのフレーム)に設けられた収納部30と、この収納部30に設けられた固定部分40(枠体40)と、収納部30の開口部31を開閉するリッド50とを有し、このリッド50を収納部30にスイング可能に取り付けたものである。以下、車両用収納装置20を詳細に説明する。
収納部30は、車室11(図1参照)内に向いた開口部31を有する収納空間が形成されている、概ね直方形のケースである。開口部31は、正面視略矩形状に形成されている。開口部31から収納空間に小物等の荷物を出し入れすることができる。
さらに、収納部30は、開口部31の周囲を囲む枠体40を有している。この枠体40は、収納部30に取り外し可能に取り付けられた正面視略矩形状の枠、いわゆる額縁状に形成されている。枠体40における内側の開口部41の形状及び大きさは、収納部30の開口部31の形状及び大きさと略同一である。このような枠体40は、左右の縦バー42L,42Rと、左右の縦バー42L,42Rの下端間を繋いだ下バー43と、左右の縦バー42L,42Rの上端間を繋いだ上バー44とからなる。なお、収納部30は、枠体40を一体に形成したものであってもよい。以下、収納部30の開口部31と言うときには、枠体40の開口部41を含むことにする。
さらに、図2及び図3に示すように、枠体40は、開口部41の下縁の近傍にリッド支持軸61(ヒンジ軸61)を設けている。このリッド支持軸61は、車幅方向に水平に延びており、リッド50の下端部をスイング可能に支持するものである。リッド支持軸61の中心Lsiのことを適宜「ヒンジ軸線Lsi又はリッド50のスイング中心線Lsi」と言う。
図2、図3及び図5に示すように、枠体40は、左右の縦バー42L,42Rに、それぞれアーム挿通孔45L,45R及びロック爪係止部46L,46Rを有している。左右2つのアーム挿通孔45L,45Rに対して、左右2つのロック爪係止部46L,46Rは上位に位置する。これらの2つのロック爪係止部46L,46Rは、正面視略矩形状の貫通孔からなる。このように、左右のアーム挿通孔45L,45R及び左右のロック爪係止部46L,46Rは、開口部31(開口部41を含む)から車幅方向外側へ外れた位置に配置されている。
さらに、図5に示すように、枠体40における右の縦バー42Rは、リッド50が全閉方向にスイングしたときに当たる、ストッパ62を有する。ストッパ62は、ゴム等の弾性を有した材料から成るクッション部材である。このため、リッド50が全閉までスイングしたときに、ストッパ62は、全閉位置の位置決めになるとともに、衝突音の発生を抑制する。なお、左の縦バー42Lも、同様にストッパ62を有する。
図2、図4、図6及び図7に示すように、リッド50はリッド本体51と、リッド本体51の背面を覆う背面板52(裏板52)とからなる。リッド本体51は、前記開口部31全体を覆う概ね矩形状の平板であり、左右のスイング基部53L,53Rと、左右のスイング運動規制用アーム54L,54Rと、図4に示す複数(例えば4個)の軸受部55とを一体に形成したものである。複数の軸受部55は、リッド支持軸61に対して平行な中心線Lrに配列されている。左右のスイング基部53L,53Rは、リッド本体51の背面において左右の端部に位置しており、リッド支持軸61に回転可能に嵌合している。
左右のスイング運動規制用アーム54L,54R(以下、単に「左右のアーム54L,54R」と言う。)は、リッド本体51の背面において左右の端部に位置している。これらのアーム54L,54Rは、左右のスイング基部53L,53Rよりもスイング軌道外側に位置しており、リッド支持軸61を中心とした側面視略扇状に形成されている。
リッド50のスイング運動に応じて、左右のアーム54L,54Rは各アーム挿通孔45L,45R内を移動する。これらのアーム54L,54Rは、それぞれ対応するアーム挿通孔45L,45Rによって、変位方向が規制される。このため、各アーム54L,54Rは、リッド支持軸61を中心にスイングする以外には、変位できない。この結果、リッド50は、開口部31に対して開閉する方向以外には変位できない。このように、左右のアーム54L,54Rは、左右のアーム挿通孔45L,45Rと協働して、リッド50の変位方向を規制する構成である。
また、上述のように、左右のアーム54L,54Rは、リッド50における左右の端部に位置するとともに、リッド支持軸61を中心とした側面視略扇状に形成されている。このため、図2に示すように、開いた状態のリッド50において、左右のアーム54L,54Rは、リッド50の左右両端における側板の役割を果たすことができる。従って、アーム54L,54Rは、収納部30に出し入れする荷物を案内するための、案内板の機能を有する。さらに、アーム54L,54Rは、収納部30に出し入れする荷物が、リッド50の側方から落下することを防止するための、落下防止板の機能を有する。
左右一方のスイング運動規制用アーム(例えば右のアーム54R)は、リッド本体51の背面から延びた先端に回転角規制用凸部63を有している。図5に示すリッド50が全開状態において、回転角規制用凸部63は右のアーム挿通孔45Rの上縁に有している、ストッパ64に当たる。このため、リッド50がこれ以上開くことはない。このように、右のアーム54Rは、ストッパ64と協働して、リッド50のスイング量(スイング運動)を規制する構成である。
さらに、図5に示すように、回転角規制用凸部63を有した方のアーム54Rは、リターンスプリング65によって閉鎖する方向へ付勢されている。具体的には、次の通りである。収納部30は、右の外側面から右側方へ突出した係止ピン66を有する。この係止ピン66は、リッド支持軸61に対して後方(車両前方)に位置する。右のアーム54Rは、先端近傍に開けられた係止孔67を有する。係止ピン66及び係止孔67は、リッド支持軸61に対して平行である。リターンスプリング65は、例えば「ねじりコイルばね」からなる。
ここで、図5に示すように車両用収納装置20を右側方から見たときに、リッド50の閉鎖状態において、リッド支持軸61と係止ピン66とを通る直線Lstのことを、基準線Lstと言うことにする。ねじりコイルばね65(リターンスプリング65)のコイル65a及び係止孔67は、基準線Lstに対して下方に位置するとともに、リッド支持軸61及び係止ピン66よりも下方に位置する。
ねじりコイルばね65の一端部65b(コイル65aから延びる一方の腕65b)は、係止ピン66に上下スイング可能に掛けられている。ねじりコイルばね65の他端部65c(コイル65aから延びる他方の腕65c)は、係止孔67に嵌合することによって、掛けられている。従って、リッド50の閉鎖状態において、ねじりコイルばね65の全体形状は、図5に示すように略V字状をなす。
リッド50が図5に示す全閉位置又はその近傍にあるときは、ねじりコイルばね65はリッド50を閉じる方向へ付勢している。その後、リッド50が開くにつれて、係止孔67がリッド支持軸61を中心にして図反時計回りに変位する。係止孔67が図反時計回りに一定角度を越えて変位すると、今度は、ねじりコイルばね65はリッド50を開く方向へ付勢する。つまり、ねじりコイルばね65がリッド50を付勢する方向に反転する。この結果、リッド50はねじりコイルばね65の付勢力によって自動的に開く。このように、右のアーム54Rは、ねじりコイルばね65と協働することによって、リッド50が自動的に開閉スイングする方向(スイング運動)を規制する構成である。リッド50を全開状態と全閉状態の両方において、ガタツキ無く保持することができる。
図2及び図7に示すように、車両用収納装置20はダンパ機構70を有している。ダンパ機構70は、回転式ダンパ71とピニオン72と内歯ギヤ73とからなる。
回転式ダンパ71は、回転軸71aの回転に所定の抵抗力(緩衝機能)を有することによって、回転軸71aの回転速度が緩やかになるように制限するものである。この回転式ダンパ71は、収納部30における左の外側面に取り付けられており、回転軸71aにピニオン72を有する。
内歯ギヤ73は、左右他方のスイング運動規制用アーム(例えば左のアーム54L)に形成されている。この内歯ギヤ73は、リッド支持軸61を中心とした円弧状に形成されており、ピニオン72に噛み合っている。このため、回転式ダンパ71の緩衝機能によって、リッド50は緩やかな速度でスイング動作する。このように、左のアーム54Lは、回転式ダンパ71と協働することによって、リッド50のスイング速度(スイング運動)を規制する構成である。
図4〜図6に示すように、リッド50は、リッドロック機構80によって収納部30にロック可能である。リッドロック機構80は、1つのロック用支持軸81と、左右2つのロック爪82L,82Rと、1つのロック用ばね83と、1つの操作ノブ84と、上記左右2つのロック爪係止部46L,46R(図5参照。但し、左のロック爪係止部46Lは図示せず)とからなる。以下、リッドロック機構80について詳しく説明する。
ロック用支持軸81は、リッド本体51の背面においてリッド50のスイング先端50a近傍に位置し、リッド支持軸61(スイング中心線Lsi)に対して平行に配置されるとともに、リッド50に回転可能に設けられた、支持基体である。詳しく述べると、ロック用支持軸81(支持基体81)は、2つの一体のピン部81a,81a及び2つの別体のピン81b、81bによって、複数の軸受部55に回転可能に支持されている。さらに、ロック用支持軸81は、バネ受部85と左右のスイング規制部86L,86Rとを一体に形成したものである。
左右2つのロック爪82L,82Rは、ロック用支持軸81における長手方向の両端に設けられており、リッド50が全閉状態にあるときに、ロック爪係止部46L,46Rに掛け止まるものである。左右2つのロック爪係止部46L,46R及び左右2つのロック爪82L,82Rは、開口部における縁よりも外周囲に位置している。このように、2つのロック爪82L,82Rは、各ロック爪係止部46L,46Rに係脱可能な部材であって、リッド50におけるスイング先端50aの近傍に位置している。
ここで、図5に示すように、リッド支持軸61(スイング中心線Lsi)からオフセット量Xoだけオフセットするとともに、リッド50に対して概ね平行な直線Lxのことを、オフセット線Lxと言うことにする。このオフセット線Lx上に、左右のアーム54L,54Rと左右のロック爪82L,82Rが配列されている。
つまり、図4及び図5に示すように、左のアーム54Lと左のロック爪82Lとは、リッド支持軸61(スイング中心線Lsi)に対して直交する方向に並べて配置されている。同様に、右のアーム54Rと右のロック爪82Rとは、リッド支持軸61に対して直交する方向に並べて配置されている。
図4〜図6に示すように、ロック用ばね83は、ロック爪係止部46L,46Rに対して各ロック爪82L,82Rを掛け止める方向に付勢する部材であって、例えば「ねじりコイルばね」からなる。図6に示すロック用ばね83、つまり、ねじりコイルばね83の一端部83b(コイル83aから延びる一方の腕83b)は、バネ受部85に掛けられている。ねじりコイルばね83の他端部83c(コイル83aから延びる他方の腕83c)は、リッド50の背面に掛けられている。
操作ノブ84は、ロック用支持軸81を介してロック爪82L,82Rをロック解除方向に操作するものである。この操作ノブ84は、リッド50におけるスイング先端50aに位置する。詳しく述べると、リッド50はスイング先端50a、つまり、リッド本体51及び背面板52における各スイング先端50aに、切欠き凹部56を有している。この切欠き凹部56は、リッド50のスイング先端50aが切り欠かれることによって、形成される。
このような操作ノブ84は、切欠き凹部56にスイング可能に配置されるとともに、図6に示すリッド50の開き方向Roに対して、操作ノブ84のロック解除操作方向Rrが一致するように取り付けられている。リッド50が全閉位置にあるときに、左右のスイング規制部86L,86Rがリッド本体51の背面に接することにより、操作ノブ84のスイングが規制される。
図4に示すように、左右のロック爪82L,82R及び操作ノブ84は一体に形成されている。このため、別々に設ける場合に比べて、部品数を削減することができる。
図2、図5及び図6に示すように、背面板52は、アーム54L,54R及びロック爪82L,82Rを除いて他の部分を覆うように、リッド本体51の背面に被せられた化粧板である。この背面板52は、リッド本体51に取り外し可能に取り付けられる。
以上の説明をまとめると、次の通りである。
リッド50のスイング運動(例えば、スイング量やスイング速度)を規制するためのアーム54L,54Rを、リッド50に一体に形成している。収納部30の開口部31から荷物等の収納物を出し入れするのであるから、アーム54L,54Rは、開口部31から外れた位置に配置される。また、リッド50を閉鎖状態にロックするためのロック爪82L,82Rを、リッド50に設けている。ロック爪係止部46L,46Rが、開口部31から外れた位置に配置されているので、ロック爪係止部46L,46Rに係脱可能なロック爪82L,82Rも、開口部31から外れた位置に配置されることになる。
これらのロック爪82L,82Rとアーム54L,54Rとを、リッド支持軸61に対して直交する方向に並べて配置した。このため、図2に示すリッド50の閉鎖状態において、アーム54L,54Rとロック爪82L,82Rとは、開口部31から外れた位置で、収納部30の側面に沿うように整列することができる。
例えば、図2に示すように、リッド支持軸61の径方向近傍に、アーム54L,54Rを配置するとともに、このアーム54L,54Rよりも径方向へ離れた上方の位置に、ロック爪82L,82Rを配置することができる。
このため、リッド50が閉鎖状態にあるときに、アーム54L,54R及びロック爪82L,82Rが、開口部31を通って収納部30の中へ突出することはない。従って、リッド50にアーム54L,54R及びロック爪82L,82Rを設けたにもかかわらず、収納部30の容量を十分に確保することができる。
しかも、アーム54L,54R及びロック爪82L,82Rを、リッド支持軸61の径方向に並べるので、ロック用支持軸61の長手方向に並べる場合に比べて、車両用収納装置20の小型化を図ることができるとともに、省スペース化を図ることができる。
さらには、ロック爪82L,82Rは、リッド50におけるスイング先端50aの近傍に位置している。このため、リッド50の開放状態において、ロック爪82L,82Rは収納部30の開口部31から遠い位置にある。従って、収納部30に荷物等の収納物を出し入れするときに、収納物がロック爪82L,82Rに引っ掛かりにくい。
また、ロック爪82L,82Rが、リッド50におけるスイング先端50aの近傍に位置しているので、ロック爪係止部46L,46R及びロック爪82L,82Rからなるリッドロック機構80に作用するロック荷重は、小さくてすむ。ロック機構80は、小荷重を受けるだけであるから、強度が小さい小型のものでよい。従って、ロック機構80を設けるスペースを小さくすることができる。
さらには、ロック爪82L,82Rは、ロック用支持軸81における長手方向の両端に設けられた2個からなる。ロック爪係止部46L,46Rもロック爪82L,82Rに対応して2個設けられることになる。リッド50の開閉方向に対して、ロック爪82L,82Rのスイング方向が一致している。互いに離れた位置にある各ロック爪82L,82Rは、リッド50を閉じたときに、それぞれ対応するロック爪係止部46L,46Rにロックされる。このため、閉鎖状態のリッド50にガタツキが発生することはない。
さらには、リッド50のスイング先端50aに形成された切欠き凹部56に、操作ノブ84をスイング可能に配置した。このため、操作ノブ84をリッド50の表裏方向(リッド50のスイング方向)に大きくスイング操作することができる。操作ノブ84のスイング操作量が大きいので、ロック爪82L,82Rがロック解除方向に作動する作動量は大きい。従って、ロック爪82L,82Rが、ロック爪係止部46L,46Rに完全に係止する位置と、ロック爪係止部46L,46Rから完全に離脱する位置との間で、作動する作動範囲を、大きく設定することができる。この結果、ロック爪係止部46L,46Rに対してロック爪82L,82Rが半ロック状態(完全に係止した状態でもなく、また、完全に離脱した状態でもない状態)になることを、防止できる。収納部30の開口部31に対して、リッド50を確実に閉鎖した状態(ロック状態)で維持させることができる。このため、閉鎖状態にあるリッド50の開き防止、及びガタツキ防止を確実に行うことができる。
さらには、図6に示すように、リッド50の開き方向Roに対して、操作ノブ84のロック解除操作方向Rrが一致するので、操作ノブ84を解除操作する操作力によって、リッド50を開けることができる。このため、操作ノブ84を解除操作するとともにリッド50を開け操作するための操作力を、低減することができるので、操作性が高まる。
なお、本発明では、アーム54L,54Rは、リッド50のスイング運動を規制する構成であればよく、リッド50のスイング量やスイング速度を規制する構成に限定されるものではない。
本発明の車両用収納装置20は、車両10のグローブボックス13やコンソールボックス30に用いるのに好適である。
本発明に係る車両用収納装置を備えたインストルメントパネル周りの斜視図である。 図1に示す車両用収納装置においてリッドを開放した状態の斜視図である。 図2に示す車両用収納装置においてリッドを閉鎖した状態の斜視図である。 図3に示すリッド及びロック装置の分解図である。 図3の5−5線断面図である。 図3の6−6線断面図である。 図3の7−7線断面図である。
符号の説明
10…車両、11…車室、12a…車体、20…車両用収納装置、30…収納部(コンソールボックス)、31…開口部、40…収納部に設けた固定部分(枠体)、46L、46R…ロック爪係止部、50…リッド、50a…リッドのスイング先端、54L,54R…スイング運動規制用アーム、56…切欠き凹部、61…リッド支持軸、81…ロック用支持軸、82L,82R…ロック爪、84…操作ノブ、Ro…リッドの開き方向、Rr…操作ノブのロック解除操作方向。

Claims (5)

  1. 車体に設けられた収納部と、この収納部の開口部を開閉するべく収納部にスイング可能に取り付けられたリッドとを有する車両用収納装置であって、
    前記収納部側に配置され、前記リッドをスイング可能に支持するリッド支持軸と、
    前記リッドに配置され、前記収納部側に形成されたロック爪係止部に係脱可能なロック爪と、
    このロック爪を、ロック解除方向に操作する操作ノブと、
    前記リッドに一体に形成され、前記リッドのスイング運動を規制するためのスイング運動規制用アームとを有しており、
    前記ロック爪と前記スイング運動規制用アームとは、前記リッド支持軸に対して直交する方向に並べて配置されていることを特徴とした車両用収納装置。
  2. 前記ロック爪は、前記リッドにおけるスイング先端の近傍に位置していることを特徴とした請求項1記載の車両用収納装置。
  3. 前記ロック爪は、前記リッド支持軸と平行なロック用支持軸によりスイング可能に支持され、前記リッド支持軸の長手方向の両端にそのスイング方向が前記リッドの開閉方向と一致するように設けられていることを特徴とした請求項1又は請求項2記載の車両用収納装置。
  4. 前記リッドは、スイング先端が切り欠かれることで形成された切欠き凹部を有し、
    前記操作ノブは、前記切欠き凹部にスイング可能に配置されるとともに、前記リッドの開き方向に対して、前記操作ノブのロック解除操作方向が一致するように取り付けられていることを特徴とした請求項3記載の車両用収納装置。
  5. 前記ロック爪及び前記操作ノブは一体に形成されていることを特徴とした請求項3又は請求項4記載の車両用収納装置。
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