JP2010094668A - アンモニア分解触媒およびその製造方法、ならびに、アンモニア処理方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】アンモニア分解触媒は、触媒活性成分が鉄族金属および金属酸化物を含有する。このアンモニア分解触媒は、鉄族金属の化合物を金属酸化物に担持させた後、前記化合物を還元処理して、前記鉄族金属を形成することにより製造される。このアンモニア分解触媒を用いて、アンモニアを含有するガスを処理すれば、前記アンモニアは窒素と水素とに分解される。
【選択図】なし
Description
本発明のアンモニア分解触媒は、触媒活性成分が鉄族金属および金属酸化物を含有することを特徴とする。
本発明の触媒は、比表面積が好ましくは1〜300m2/g、より好ましくは5〜260m2/g、さらに好ましくは18〜200m2/gである。なお、「比表面積」とは、例えば、全自動BET表面積測定装置(製品名「Marcsorb HM Model−1201」、株式会社マウンテック製)を用いて測定したBET比表面積を意味する。
本発明の触媒は、触媒活性成分をそのまま触媒とするか、あるいは、従来公知の方法を用いて、触媒活性成分を担体に担持してもよい。担体としては、特に限定されるものではないが、例えば、アルミナ、シリカ、チタニア、ジルコニア、セリアなどの金属酸化物が挙げられる。
以下に、本発明のアンモニア分解触媒を製造する方法の好適な具体例を示すが、本発明の課題が達成される限り、下記の製造方法に限定されるものではない。
(2)鉄族金属の化合物の水溶液を金属酸化物に含浸し、乾燥させ、水溶性の還元剤を用いて還元処理した後、濾過し、乾燥させる方法;
(3)添加成分を含有する水溶液を金属酸化物に添加し、乾燥させ、次いで、鉄族金属の化合物の水溶液を含浸し、乾燥させ、不活性ガスにより仮焼成した後、還元性ガスにより還元処理する方法;
(4)鉄族金属の化合物の水溶液を金属酸化物に含浸し、乾燥させ、さらに、鉄族金属の化合物の水溶液を金属酸化物に含浸し、乾燥させ、次いで、不活性ガスにより仮焼成した後、還元性ガスにより還元処理する方法;
(5)鉄族金属の化合物の水溶液を金属酸化物に含浸し、乾燥させ、不活性ガスにより仮焼成した後、還元性ガスにより還元処理し、添加成分を含有する水溶液を添加し、乾燥させ、再度、還元性ガスにより還元処理する方法;
(6)鉄族金属の化合物と、金属酸化物の前駆体となる水溶性金属塩とを含有する水溶液を、過剰量のアルカリ性水溶液(例えば、アンモニア水、水酸化テトラメチルアンモニウム水溶液、水酸化カリウム水溶液など)に、撹拌しながら、滴下し、得られた固体生成物を濾過し、水洗して乾燥し、次いで、還元処理する方法;
(7)鉄族金属の化合物と、金属酸化物の前駆体となる水溶性金属塩とを含有する水溶液に、過剰量のアルカリ性水溶液(例えば、アンモニア水、水酸化テトラメチルアンモニウム水溶液、水酸化カリウム水溶液など)を、攪拌しながら、滴下し、得られた固体生成物を濾過し、水洗して乾燥させ、次いで、還元処理する方法。
本発明のアンモニア処理方法は、上記のようなアンモニア分解触媒を用いて、アンモニアを含有するガスを処理して、前記アンモニアを窒素と水素とに分解して水素を取得することを特徴とする。処理対象となる「アンモニアを含有するガス」としては、特に限定されるものではないが、アンモニアガスやアンモニア含有ガスだけでなく、尿素などのように熱分解によりアンモニアを生じる物質を含有するガスであってもよい。また、アンモニアを含有するガスは、触媒毒にならない程度であれば、他の成分を含有していてもよい。
120℃で一晩乾燥させたγ−アルミナ(Strem Chemicals Inc.製)9.01gに、硝酸ニッケル六水和物5.51gを蒸留水4.55gに溶解させた水溶液を滴下して混合した。この混合物を密閉して1時間静置した後、湯浴上で乾燥させた。この乾燥した混合物を、窒素気流下、350℃で5時間焼成した後、空気気流下、500℃で3時間焼成した。この焼成物を環状炉に充填し、10体積%水素ガス(窒素希釈)を用いて、450℃で5時間還元処理して、触媒1を得た。なお、触媒1のニッケル担持量は、11質量%であった。
硝酸セシウム1.001gを蒸留水5.0476gに溶解させて水溶液1を得た。2.6787gの触媒1に、1.4768gの水溶液1を添加して混合した後、90℃で一晩乾燥させた。この乾燥した混合物に、再度、1.4804gの水溶液1を添加して混合した後、90℃で一晩乾燥させた。この乾燥した混合物を、窒素気流下、350℃で5時間焼成した後、空気気流下、500℃で3時間焼成した。この焼成物を環状炉に充填し、10体積%水素ガス(窒素希釈)を用いて、450℃で5時間還元処理して、触媒2を得た。
硝酸セシウム2.0011gを蒸留水4.9936gに溶解させて水溶液2を得た。2.8595gの触媒1に、1.5130gの水溶液2を添加して混合した後、90℃で一晩乾燥させた。この乾燥した混合物に、再度、1.4367gの水溶液2を添加して混合した後、90℃で一晩乾燥させた。この乾燥した混合物を、窒素気流下、350℃で5時間焼成した後、空気気流下、500℃で3時間焼成した。この焼成物を環状炉に充填し、10体積%水素ガス(窒素希釈)を用いて、450℃で5時間還元処理して、触媒3を得た。
120℃で一晩乾燥させたγ−アルミナ(Strem Chemicals Inc.製)10.00gに、硝酸ニッケル六水和物2.61gを蒸留水5.14gに溶解させた水溶液を滴下して混合した。この混合物を密閉して1時間静置した後、湯浴上で乾燥させた。この乾燥した混合物を、窒素気流下、350℃で5時間焼成した後、空気気流下、500℃で3時間焼成した。この焼成物を環状炉に充填し、10体積%水素ガス(窒素希釈)を用いて、450℃で5時間還元処理して、触媒4を得た。なお、触媒4のニッケル担持量は、5質量%であった。
120℃で一晩乾燥させたγ−アルミナ(Strem Chemicals Inc.製)10.02gに、硝酸ニッケル六水和物12.39gを蒸留水5.00gに溶解させた水溶液を滴下して混合した。この混合物を密閉して1時間静置した後、湯浴上で乾燥させた。この乾燥した混合物を、窒素気流下、350℃で5時間焼成した後、空気気流下、500℃で3時間焼成した。この焼成物を環状炉に充填し、10体積%水素ガス(窒素希釈)を用いて、450℃で5時間還元処理して、触媒5を得た。なお、触媒5のニッケル担持量は、20質量%であった。
γ−アルミナ(住友化学株式会社製)を950℃で10時間熱処理した後、粉砕し、120℃で一晩乾燥させた。この熱処理により、アルミナの結晶相は、γ相からκ相に転移していた。この熱処理アルミナ35gに、硝酸ニッケル六水和物17.34gを蒸留水28.0gに溶解させた水溶液を滴下して混合した。この混合物を湯浴上で乾燥後、環状炉に充填し、10体積%水素ガス(窒素希釈)を用いて、450℃で2時間還元処理して、触媒6を得た。なお、触媒6のニッケル担持量は、10質量%であった。
実験例6において、硝酸ニッケル六水和物17.34gを硝酸コバルト六水和物17.28gに変更したこと以外は、実験例6と同様にして、触媒7を得た。
γ−アルミナ(住友化学株式会社製)を950℃で10時間熱処理した後、粉砕し、120℃で一晩乾燥させた。この熱処理により、アルミナの結晶相は、γ相からκ相に転移していた。この熱処理アルミナ30gに、硝酸マグネシウム10.05gを蒸留水24.0gに溶解させた水溶液を滴下して混合した。この混合物を湯浴上で乾燥させた後、空気気流下、500℃で2時間焼成して、酸化マグネシウムが添加された熱処理アルミナを得た。この酸化マグネシウム添加熱処理アルミナ20gに、硝酸ニッケル六水和物6.7gを蒸留水16.0gに溶解させた水溶液を含浸して、酸化マグネシウム添加熱処理アルミナに硝酸ニッケル六水和物を均一に担持させた。この混合物を湯浴上で乾燥後、環状炉に充填し、10体積%水素ガス(窒素希釈)を用いて、450℃で2時間還元処理して、触媒8を得た。
実験例8において、硝酸マグネシウム10.05gをメタタングステン酸アンモニウム水溶液(略称「MW−2」、日本無機化学工業株式会社製;酸化タングステンとして、50質量%含有)2.104gに変更したこと以外は、実験例8と同様にして、触媒9を得た。
実験例6において、硝酸ニッケル六水和物17.34gを硫酸ニッケル六水和物6.61gに変更し、環状炉での10体積%水素ガスを用いた還元処理を行わなかったこと以外は、実験例6と同様にして、触媒10を得た。
硝酸ニッケル六水和物34.89g、硝酸セリウム六水和物5.21gおよびオキシ硝酸ジルコニウム水溶液(商品名「ジルコゾールZN」、第一稀元素化学工業株式会社製;酸化ジルコニウムとして25質量%含有)5.91gを蒸留水500mLに添加して混合し、均一な水溶液を調製した。この水溶液を、攪拌している蒸留水500mLに水酸化カリウム88.6gを溶解させた水溶液に滴下して、沈殿物を生成させた。この沈殿物を濾過し、水洗した後、120℃で一晩乾燥させた。この乾燥した沈殿物を粉砕し、環状炉に充填し、10体積%水素ガス(窒素希釈)を用いて、600℃で1時間還元処理して、触媒11を得た。得られた触媒11のX線回折パターンを図1に示す。
実験例11において、硝酸ニッケル六水和物34.89gを硝酸コバルト六水和物34.92gに変更したこと以外は、実験例11と同様にして、触媒12を得た。得られた触媒12のX線回折パターンを図2に示す。
硝酸鉄九水和物48.48g、硝酸セリウム六水和物5.21gおよびオキシ硝酸ジルコニウム水溶液(商品名「ジルコゾールZN」、第一稀元素化学工業株式会社製;酸化ジルコニウムとして、25質量%含有)5.91gを蒸留水500mLに添加して混合し、均一な水溶液を調製した。この水溶液に25質量%アンモニア水88.9gを滴下して、沈殿物を生成させた。この沈殿物を濾過し、水洗した後、120℃で一晩乾燥させた。この乾燥した沈殿物を粉砕し、環状炉に充填し、10体積%水素ガス(窒素希釈)を用いて、600℃で1時間還元処理して、触媒13を得た。
硝酸鉄九水和物48.48g、硝酸セリウム六水和物5.21gおよびオキシ硝酸ジルコニウム水溶液(商品名「ジルコゾールZN」、第一稀元素化学工業株式会社製;酸化ジルコニウムとして、25質量%含有)5.91gを蒸留水500mLに添加して混合し、均一な水溶液を調製した。この水溶液を25質量%アンモニア水600gに、撹拌下、滴下して、沈殿物を生成させた。この沈殿物を濾過し、水洗した後、120℃で一晩乾燥させた。この乾燥した沈殿物を粉砕し、環状炉に充填し、10体積%水素ガス(窒素希釈)を用いて、600℃で1時間還元処理して、触媒14を得た。
硝酸鉄九水和物20.20g、硝酸ニッケル六水和物14.54g、硝酸セリウム六水和物4.34gおよびオキシ硝酸ジルコニウム水溶液(商品名「ジルコゾールZN」、第一稀元素化学工業株式会社製;酸化ジルコニウムとして25質量%含有)4.93gを蒸留水500mLに添加して混合し、均一な水溶液を調製した。この水溶液を、攪拌している蒸留水500mLに水酸化カリウム87.9gを溶解させた水溶液に滴下して、沈殿物を生成させた。この沈殿物を濾過し、水洗した後、120℃で一晩乾燥させた。この乾燥した沈殿物を粉砕し、環状炉に充填し、10体積%水素ガス(窒素希釈)を用いて、600℃で1時間還元処理して、触媒15を得た。
硝酸コバルト六水和物32.17g、硝酸亜鉛六水和物0.33g、硝酸セリウム六水和物4.87gおよびオキシ硝酸ジルコニウム水溶液(商品名「ジルコゾールZN」、第一稀元素化学工業株式会社製;酸化ジルコニウムとして、25質量%含有)5.42gを蒸留水640mLに添加して混合し、均一な水溶液を調製した。この水溶液を、攪拌している蒸留水640mLに水酸化カリウム112.7gを溶解させた水溶液に滴下して、沈殿物を生成させた。この沈殿物を濾過し、水洗した後、120℃で一晩乾燥させた。この乾燥した沈殿物を粉砕し、環状炉に充填し、10体積%水素ガス(窒素希釈)を用いて、600℃で1時間還元処理して、触媒16を得た。
硝酸コバルト六水和物34.92g、硝酸セリウム六水和物5.21gおよび硝酸イットリウム六水和物4.60gを、蒸留水500mLに添加して混合し、均一な水溶液を調製した。この水溶液を、攪拌している蒸留水500mLに水酸化カリウム87.5gを溶解させた水溶液に滴下して、沈殿物を生成させた。この沈殿物を濾過し、水洗した後、120℃で一晩乾燥させた。この乾燥した沈殿物を粉砕し、環状炉に充填し、10体積%水素ガス(窒素希釈)を用いて、600℃で1時間還元処理して、触媒17を得た。
実験例17において、硝酸イットリウム六水和物4.60gを硝酸ランタン六水和物5.20gに変更したこと以外は、実験例17と同様にして、触媒18を得た。
硝酸コバルト六水和物34.92g、硝酸セリウム六水和物17.4gおよびオキシ硝酸ジルコニウム水溶液(商品名「ジルコゾールZN」、第一稀元素化学工業株式会社製:酸化ジルコニウムとして、25質量%含有)19.8gを蒸留水500mLに添加して混合し、均一な水溶液を調製した。この水溶液を、攪拌している蒸留水500mLに水酸化カリウム138gを溶解させた水溶液に滴下して、沈殿物を生成させた。この沈殿物を濾過し、水洗した後、120℃で一晩乾燥させた。この乾燥した沈殿物を粉砕し、環状炉に充填し、10体積%水素ガス(窒素希釈)を用いて、600℃で1時間還元処理して、触媒19を得た。
硝酸コバルト六水和物34.92g、硝酸セリウム六水和物2.60gおよびオキシ硝酸ジルコニウム水溶液(商品名「ジルコゾールZN」、第一稀元素化学工業株式会社製:酸化ジルコニウムとして、25質量%含有)2.95gを蒸留水500mLに添加して混合し、均一な水溶液を調製した。この水溶液を、攪拌している蒸留水500mLに水酸化カリウム77.9gを溶解させた水溶液に滴下して、沈殿物を生成させた。この沈殿物を濾過し、水洗した後、120℃で一晩乾燥させた。この乾燥した沈殿物を粉砕し、環状炉に充填し、10体積%水素ガス(窒素希釈)を用いて、600℃で1時間還元処理して、触媒20を得た。
硝酸コバルト六水和物29.1gおよびオキシ硝酸ジルコニウム水溶液(商品名「ジルコゾールZN」、第一稀元素化学工業株式会社製:酸化ジルコニウムとして、25質量%含有)9.86gを蒸留水500mLに添加して混合し、均一な水溶液を調製した。この水溶液を、攪拌している蒸留水500mLに水酸化カリウム75.0gを溶解させた水溶液に滴下して、沈殿物を生成させた。この沈殿物を濾過し、水洗した後、120℃で一晩乾燥させた。この乾燥した沈殿物を粉砕し、環状炉に充填し、10体積%水素ガス(窒素希釈)を用いて、600℃で1時間還元処理して、触媒21を得た。
硝酸コバルト六水和物34.92g、硝酸セリウム六水和物1.74gおよびオキシ硝酸ジルコニウム水溶液(商品名「ジルコゾールZN」、第一稀元素化学工業株式会社製:酸化ジルコニウムとして、25質量%含有)9.86gを蒸留水500mLに添加して混合し、均一な水溶液を調製した。この水溶液を、攪拌している蒸留水500mLに水酸化カリウム45.0gを溶解させた水溶液に滴下して、沈殿物を生成させた。この沈殿物を濾過し、水洗した後、120℃で一晩乾燥させた。この乾燥した沈殿物を粉砕し、環状炉に充填し、10体積%水素ガス(窒素希釈)を用いて、600℃で1時間還元処理して、触媒22を得た。
硝酸コバルト六水和物29.1gおよび硝酸セリウム六水和物8.68gを蒸留水500mLに添加混合して、均一な水溶液を調製した。この水溶液を、攪拌している蒸留水500mLに水酸化カリウム73.0gを溶解させた水溶液に滴下して、沈殿物を生成させた。この沈殿物を濾過し、水洗した後、120℃で一晩乾燥させた。この乾燥した沈殿物を粉砕し、環状炉に充填し、10体積%水素ガス(窒素希釈)を用いて、600℃で1時間還元処理して、触媒23を得た。
蒸留水20mLに硝酸セシウム0.0295gを溶解させた水溶液に、実験例12で調製した4gの触媒12を加え、湯浴上で加熱して乾固させ、触媒12に硝酸セシウムを含浸させた。この含浸物を120℃で一晩乾燥させた。この乾燥した含浸物を粉砕し、環状炉に充填し、10体積%水素ガス(窒素希釈)を用いて、600℃で1時間還元処理して、触媒24を得た。
実験例24において、硝酸セシウム0.0295gを硝酸セシウム0.0593gに変更したこと以外は、実験例24と同様にして、触媒25を得た。得られた触媒25のX線回折パターンを図3に示す。
実験例24において、硝酸セシウム0.0295gを硝酸セシウム0.12gに変更したこと以外は、実験例24と同様にして、触媒26を得た。
実験例24において、硝酸セシウム0.0295gを硝酸セシウム0.244gに変更したこと以外は、実験例24と同様にして、触媒27を得た。
実験例24において、硝酸セシウム0.0295gを硝酸セシウム0.374gに変更したこと以外は、実験例24と同様にして、触媒28を得た。
実験例24において、硝酸セシウム0.0295gを硝酸セシウム0.652gに変更したこと以外は、実験例24と同様にして、触媒29を得た。
蒸留水20mLに硝酸セシウム0.0295gを溶解させた水溶液に、実験例11で調製した4gの触媒11を加え、湯浴中で加熱して乾固させ、触媒11に硝酸セシウムを含浸させた。この含浸物を120℃で一晩乾燥させた。この乾燥した含浸物を粉砕し、環状炉に充填し、10体積%水素ガス(窒素希釈)を用いて、600℃で1時間還元処理して、触媒30を得た。
蒸留水20mLに硝酸カリウム0.052gを溶解させた水溶液に、実験例12で調製した4gの触媒12を加え、湯浴中で加熱して乾固させ、触媒12に硝酸カリウムを含浸させた。この含浸物を120℃で一晩乾燥させた。この乾燥した含浸物を粉砕し、環状炉に充填し、10体積%水素ガス(窒素希釈)を用いて、600℃で1時間還元処理して、触媒31を得た。
実験例31において、硝酸カリウム0.052gを硝酸カリウム0.104gに変更したこと以外は、実験例31と同様にして、触媒32を得た。
実験例31において、硝酸カリウム0.052gを硝酸カリウム0.211gに変更したこと以外は、実験例31と同様にして、触媒33を得た。
蒸留水20mLに硝酸バリウム0.077gを溶解させた水溶液に、実験例12で調製した4gの触媒12を加え、湯浴中で加熱して乾固させ、触媒12に硝酸バリウムを含浸させた。この含浸物を120℃で一晩乾燥させた。この乾燥した含浸物を粉砕し、環状炉に充填し、10体積%水素ガス(窒素希釈)を用いて、600℃で1時間還元処理して、触媒34を得た。
実験例34において、硝酸バリウム0.077gを硝酸バリウム0.155gに変更したこと以外は、実験例34と同様にして、触媒35を得た。
実験例34において、硝酸バリウム0.077gを硝酸バリウム0.846gに変更したこと以外は、実験例34と同様にして、触媒36を得た。
蒸留水20mLに硝酸ストロンチウム0.127gを溶解させた水溶液に、実験例12で調製した4gの触媒12を加え、湯浴中で加熱して乾固させ、触媒12に硝酸ストロンチウムを含浸させた。この含浸物を120℃で一晩乾燥させた。この乾燥した含浸物を粉砕し、環状炉に充填し、10体積%水素ガス(窒素希釈)を用いて、600℃で1時間還元処理して、触媒37を得た。
蒸留水20mLに硝酸セシウム0.0593gを溶解させた水溶液に、実験例13で調製した4gの触媒13を加え、湯浴中で加熱して乾固させ、触媒13に硝酸セシウムを含浸させた。この含浸物を120℃で一晩乾燥させた。この乾燥した含浸物を粉砕し、環状炉に充填し、10体積%水素ガス(窒素希釈)を用いて、600℃で1時間還元処理して、触媒38を得た。
実験例1〜38で得られた触媒1〜38について、触媒組成の定量、比表面積および結晶子サイズの測定を行った。結果を表1に示す。
実験例1〜38で得られた触媒1〜38、および、純度99.9体積%以上のアンモニアを用いて、アンモニア分解反応を行い、アンモニアを窒素と水素とに分解した。
Claims (6)
- アンモニアを窒素と水素とに分解する触媒であって、触媒活性成分が鉄族金属および金属酸化物を含有することを特徴とするアンモニア分解触媒。
- 前記金属酸化物が、セリア、ジルコニア、イットリア、酸化ランタン、アルミナ、マグネシア、酸化タングステンおよびチタニアよりなる群から選択される少なくとも1種である請求項1に記載のアンモニア分解触媒。
- 前記触媒活性成分が、さらに、アルカリ金属および/またはアルカリ土類金属を含有する請求項1または2に記載のアンモニア分解触媒。
- 鉄族金属の化合物を金属酸化物に担持させた後、前記化合物を還元処理して、前記鉄族金属を形成することを特徴とするアンモニア分解触媒の製造方法。
- 前記還元処理を還元性ガスにより300〜800℃の温度で行う請求項4に記載のアンモニア分解触媒の製造方法。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載のアンモニア分解触媒を用いて、アンモニアを含有するガスを処理して、前記アンモニアを窒素と水素とに分解して水素を取得することを特徴とするアンモニア処理方法。
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