JP2010094001A - 回転電機のロータ構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】モータの低振動化を図ることができる回転電機のロータ構造を提供する。
【解決手段】通常モータに対して磁石数が半数のハーフマグネット型モータ1において、ロータ3の磁石9を、磁極がロータ周方向X1を向きつつ、磁極が同じ方向を向くように配置する。また、ロータ3の突極の位置、即ち隣り合う磁石9,9同士の中間位置10に、磁気バリアとして働く放射状空隙11を形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ステータの巻線に発生する磁界の変化により、磁石を持つロータがステータに対して回転する回転電機のロータ構造に関する。
従来、車両、家電製品、AV機器等の種々の装置や機器では、その駆動源としてモータが広く使用されている。この種のモータの中のブラシレスモータの一種には、例えばロータ(回転子)に永久磁石を使用するPM(Permanent Magnetic)モータがあり、この種のPMモータには、例えばSPM(Surface PM)モータやIPM(Interior PM)モータがある。SPMモータは、ロータの表面に永久磁石を貼り付けたPMモータである。また、IPMモータは、ロータの内部に永久磁石を組み込んだPMモータである。ところで、IPMモータは永久磁石によるトルクのみならずリラクタンストルクが発生するので、SPMモータよりも大きなトルクが得られ利点がある反面、永久磁石をロータの内部に組み込む分だけ高コストであるという利点欠点があり、実際のところは種々の状況によってSPMモータやIPMモータが使い分けられている。
この種のPMモータでは、省資源や低コスト等の観点から、ロータに取り付ける磁石を半数に減らしたハーフマグネット型モータの一例として、例えばコンシクエントポール型モータ(通称、ハーフマグネットモータともいう)というものが考案されている。コンシクエントポール型モータは、従来ならばロータの回転方向(周方向)に沿って交互に入れ替わって並ぶN極磁石及びS極磁石のうち一方の磁石を省略するとともに、この省略した側の磁極を鉄心により代用してこれを突極とするモータである。このコンシクエントポール型モータの一例は、例えば特許文献1等に開示されている。
図12にコンシクエントポール型モータ81の一例を図示すると、同モータ81がインナーロータ型の場合、同モータ81の外枠を形成するステータ82の内部には、ロータ83が回転可能な状態で収納されている。このロータ83には、同極磁石84(図12ではN極)がロータ周方向に沿って1つおきに配置され、同極磁石を飛ばした箇所は鉄心により埋められて、この箇所が突極85とされている。この突極85には、両側に同極磁石84が配置されているので、この同極磁石84の反対極が形成される。このため、ロータ83は、同極磁石84の部分がN極発生領域となり、突極85の部分がS極発生領域となる。よって、モータ81として回転するのに必要なロータ83の表面の磁束分布が確保され、ロータ83はステータ82に対して回転する動きをとる。
特開2004−357489号公報
ところで、図12に示すロータ83では、同極磁石84をモータ径方向(図12の矢印Xa)の外側がN極、モータ径方向の内側がS極を向く方向で、しかもこの磁極向きをとる同極磁石84をモータ周方向(図12の矢印Xb)に沿ってロータ外周に1つおきに配置することにより、ロータ83にN極発生領域とS極発生領域とを形成している。このため、S極発生領域の磁束の方向性や密度は、同極磁石84のS極というロータ表面から遠い箇所の磁極に寄るものとなるので、ある意味自然に任せた状態となり、同極磁石84のN極がそのまま利くN極発生領域に比べて、磁束の方向性が弱くしかも磁束が疎となってしまう。
従って、ロータ83は同極磁石84のN極発生領域では磁束の方向性が強く磁束が密で、突極85のS極発生領域では磁束の方向性が弱く磁束が疎となるように、ロータ83の表面において磁束の方向性や磁束密度が均等にならず、ロータ83からステータ82にかかる磁束に偏りが発生してしまう。よって、これが原因でトルクリップルが大きくなったり、或いは主トルクのリップルの数が半減したりすることから、例えば低周波数振動が大きくなり、これが振動騒音増加の問題に繋がっていた。
本発明の目的は、モータの低振動化を図ることができる回転電機のロータ構造を提供することにある。
前記問題点を解決するために、本発明では、複数の巻線が巻回されたステータと、N極及びS極からなる磁極を複数組持つロータとを備え、前記ロータの鉄心において隣り合う磁石の間を突極としてこれを磁極とするハーフマグネット型の回転電機のロータ構造において、磁極が前記ロータの周方向を向きつつ、しかも当該周方向において同じ方向を向くように前記磁石を放射状に配置するとともに、前記突極の位置に前記ロータの径方向に沿った空隙を形成して、当該隙間の両側における前記鉄心を2磁極としたことを要旨とする。
この構成によれば、ロータの鉄心において隣り合う磁石の間を突極としたハーフマグネット型回転電機のロータの磁石を、磁極がロータの周方向を向きつつ、しかもこの周方向において同じ方向を向くように配置した。このため、ロータの表面において磁石の磁束によって生成されるN極とS極との磁束発生向きがロータ周方向において対称形状になるので、N極及びS極の磁束方向性の均一化を図ることが可能となる。また、本構成においては、ロータの突極の位置にロータの径方向に沿った空隙を形成することにより、鉄心において隙間の両側を2磁極(N極とS極)とした。ところで、この種の空隙には磁気バリア機能があるので、突極の位置に空隙を形成すれば、この空隙位置でロータ内の磁束を急激に「0」に落とし込むことが可能となるので、各々強い磁束部分でN極又はS極が生成される。よって、N極及びS極がともに強い磁束領域で生成された領域となるので、磁束の疎密の均一化も図ることが可能となる。
よって、本構成のようにロータから発生される磁束の方向性及び疎密の均一化を図って磁束の偏りが小さく抑えられれば、その分だけモータのトルクリップルを小さく抑えることが可能となる。ところで、この種のトルクリップルが大きいと、モータの振動が増大したり、或いはこの振動で騒音が発生したりするなども問題が起こってしまう。しかし、本構成では磁束の偏りを少なく抑えてトルクリップルを小さく抑えているので、その分だけモータの低振動化を図ることが可能となり、ひいては低騒音化の効果を得ることにも繋がる。
本発明では、前記ロータが回転可能に前記ステータの内部に収納され、前記ロータが前記ステータの内部において回転動作をとるインナーロータ型であることを要旨とする。
この構成によれば、振動や騒音等の少ないインナーロータ型モータを提供することが可能となる。
本発明では、前記磁石は、前記ロータに形成された磁石収納部に収納され、前記空隙は、前記磁石収納部と同一形状をとっていることを要旨とする。
この構成によれば、空隙と磁石収納部とのこれら2者を同じ一作業工程で製造することが可能となるので、ロータ製造作業、ひいてはモータ製造作業の簡素化を図ることが可能となる。また、例えばロータから発生するN極とS極との磁束を両方とも磁石で生成するモータを従来型のモータとした場合、本構成のように磁石収納部と空隙とを同一形状とすれば、従来型モータのロータから同極の磁石を抜き取ってその孔を空隙とすれば、これは本構成のモータで使用するロータとなる。よって、従来型モータと本構成のモータとの間でロータの共用化を図ることが可能となり、部品点数の削減等の効果を得ることが可能となる。
本発明では、前記ロータの軸方向の両端には、当該ロータに取り付けた前記磁石の外れを防止する磁石保持部が固定ピンを介して取り付けられ、前記空隙が当該固定ピンの挿込先として利用されていることを要旨とする。
この構成によれば、磁気バリア用にロータに形成された空隙は、磁石保持部をロータに取り付け固定する固定ピンの挿込先として利用される。ところで、もし仮に固定ピン取り付け用の挿込先として新たな孔をロータに設けた場合を想定すると、このときはこの孔によってロータ内の磁気的通路が影響を受けて、これが磁気特性の悪化に繋がる懸念もある。しかし、本構成の場合には、空隙を固定ピン用の挿込先として利用するので、この種の孔をロータに新たに設けずに済み、固定ピン挿込先の新規形成を起因とする磁気特性悪化の問題を考えずに済む。
本発明では、前記空隙の内部には、当該空隙を前記ロータの径方向において分断するように前記鉄心を延設することにより、当該空隙の内部における磁束の通路として磁束通路部が形成されていることを要旨とする。
この構成によれば、空隙の内部に、この空隙内部における新たな磁気的通路として磁束通路部を形成したので、隙間を横断する新たな磁束の流れを形成することが可能となる。よって、この磁束通路部を流れる磁束によって新たなリラクタンストルクがモータに発生するので、その分だけモータの発生トルクを確保することが可能となる。このため、ロータに空隙を形成したことによるモータの低振動化と、新たな磁束通路部を形成したことによるモータのトルク量確保との両立を図ることが可能となる。
本発明では、前記磁石は、前記ロータに形成された磁石収納部に収納され、前記磁石収納部において前記ロータの径方向の少なくとも一方の端部位置には、前記鉄心を間に残して前記周方向の両側に一対の補助空隙が形成されていることを要旨とする。
この構成によれば、ロータ内に流れる磁束は補助空隙の磁気バリア機能によってその箇所からロータ外部に漏れ出る状況が生じ難くなる。このため、ロータからの磁束漏れを少なく抑えることが可能となり、その分だけトルク量を確保することが可能となる。
本発明では、前記空隙の内部に前記磁束通路部を設けることによって形成される一対の狭空隙は、各々が向き合う前記磁石収納部に形成された前記補助空隙において、前記ステータから遠い側で、かつ自身と向き合う側のものにそれぞれ連結されることにより、前記ロータの磁極を反ステータ側から囲むように空隙距離が延長されていることを要旨とする。
この構成によれば、距離延長した空隙によってロータの磁極を囲むことが可能となるので、隣の磁極への磁束漏れや磁石の端部付近での磁束漏れを、より効果的に防ぐことが可能となる。このため、ロータからの磁束漏れをより一層低減することが可能となり、モータの高トルク化に一層効果が高くなる。
本発明によれば、モータに発生し得る振動を小さく抑えることができる。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した回転電機のロータ構造の第1実施形態を図1〜図5に従って説明する。
図1に示すように、モータ1には、同モータ1の固定側であるステータ2と、同モータ1の回転側であるロータ3とが設けられている。本例のモータ1は、円筒形状のステータ2の内部に、円柱形状のロータ3が回転可能に収納されたインナーロータ型となっている。また、本例のモータ1は、ロータ3の回転角に応じて巻線(図示略)に流れる電流の向き、即ち巻線から発生する磁束の向きを変える際に、これを機械的接点である整流子(ブラシ)を用いずに行ってロータ3をステータ2に対して回転させるブラシレスモータでもある。なお、モータ1が回転電機に相当する。
モータ1がブラシレス型の場合、ステータ2の本体部分をなすステータコア4の内周面には、巻線の巻回箇所として複数のティース5,5…がロータ3の周方向(ロータ周方向:図1の矢印X1)、即ちロータ3の回転方向に沿って等間隔に並び、かつ隣接する状態で突設されている。これらティース5,5には、各々対向するものを組として、一対のU相、一対のV相、一対のW相の巻線がそれぞれ巻回されている。このため、本例のモータ1は、計6つの巻線からなる6相交流モータでもある。なお、ロータ周方向X1が周方向に相当する。
また、ロータ3の本体部分をなすロータコア6は、例えば鉄心からなるとともに、中央部にモータ軸7が一体回動可能に挿通されている。このロータコア6には、ロータ3の径断面が略長四角形状をなした磁石収納部8がロータ3の周方向に沿って等間隔に複数(図1では4個)設けられている。この磁石収納部8には、長細い形状をなした永久磁石からなる磁石9が収納されている。よって、本例のブラシレス型モータ1は、永久磁石からなる磁石9がロータ3(ロータコア6)の内部に埋め込まれた取り付け状態をとるIPM型でもある。
本例の磁石9は、N極及びS極を形成する永久磁石を同じ磁極向きでロータ周方向に等間隔に並べるとともに、隣り合う永久磁石の間の鉄心を突極として、この部分を磁極とする磁石配置関係をとっている。即ち、本例のモータ1は、通常モータに対して磁石数が半数のハーフマグネット型となっている。また、磁石9は、磁極がロータ周方向X1を向きつつ、しかも磁極が同じ方向を向くように配置されている。即ち、磁石9は、N極とS極との境目の線がロータ3の径方向(ロータ径方向:図1の矢印X2)に沿う向きに配置され、更に言い換えるならば、放射状の配置状態が採用されている。また、本例の磁石9は、紙面反時計回り側がN極、紙面時計回り側がS極をとる向きに配置されている。なお、ロータ径方向X2が径方向に相当する。
ロータコア6には、ロータ3の突極の位置に、即ち隣同士に位置する磁石9,9の各々の中間位置10に、ロータ3の回転軸心Oを中心として放射状に配置された空隙(以降、放射状空隙と記す)11が貫設されている。この放射状空隙11は、磁石9から発生する磁束(磁界)の磁気バリアとして働き、この磁気バリア機能によって磁束の流れをこの位置で遮って、磁束を空隙で急激に「0」に落とし込むことにより、ロータ3の鉄心部分に発生する磁束を強いもの、即ち密とする働きを持つ。このため、ロータコア6においては磁石9に近い部分と放射状空隙11に近い部分との両方において強い磁束が発生する状態をとり、磁束密度の均一化が図られる。なお、放射状空隙11が空隙を構成する。
また、この放射状空隙11は、孔断面形状及び長さ方向形状ともに磁石収納部8と同一形状をとっている。ここで、本例のロータ3として例えば従来型のロータ、即ちN極とS極とを両方とも磁石により発生させる従来型ロータを使用した場合には、一方極の磁極の磁石を抜き取った後に残る磁石収納部を放射状空隙11として使用してもよい。即ち、この種の従来型ロータでは、N極磁石とS極磁石とがロータ周方向に沿って交互にロータに設けられているので、一方の磁極、例えばS極の磁石を抜き取り、この磁石が収納されていた収納部を放射状空隙11として使用することも可能である。
また、磁石9は磁極がロータ周方向X1を向きつつ、しかも磁極が同じ方向を向くように配置されているので、ロータコア6において磁石9のN極と放射状空隙11との間の部分には、N極を発生し得る磁束の流れが発生し、磁石9のS極と放射状空隙11との間の部分には、S極を発生し得る磁束の流れが発生する。このため、図2に示すように、本例のロータ3は、磁石9のN極と放射状空隙11との間の部分がN極発生領域となり、磁石9のS極と放射状空隙11との間の部分がS極発生領域となっている。また、本例のモータ1は、計8個の磁極領域(N極発生領域及びS極発生領域)と12個のティース5とを持つことから、8極12スロット構造をとっている。
さて、ステータ2の巻線に電流が流された際には、巻線周囲に磁束が発生し、この磁束がロータ3に付与されて、ロータ3がステータ2に対して回転する。ところで、本例においては、ハーフマグネット型の磁石配置関係をとる磁石9を、磁極がロータ周方向X1を向きつつ、磁極が同じ方向を向くように配置するので、ロータコア6において磁石9のN極側と放射状空隙11との間にかかる磁束と、同じくロータコア6において磁石9のS極側と放射状空隙11との間にかかる磁束とが対称形状をとる。即ち、ロータ3のN極発生領域で発生する磁束とロータ3のS極発生領域で発生する磁束とが、放射状空隙11を境目として対称形状をとる。このため、ロータ3のN極発生領域に発生する磁束と、S極発生領域に発生する磁束との磁束方向性の均一化を図ることが可能となる。なお、ここで言う磁束方向性が均一とは、N極とS極とで極の向きは逆となるものの、方向自体の角度が同じ向きで並ぶ状態のことをいう。
また、ここで、例えば隣同士の磁石9の間にもし仮に放射状空隙11が存在していない場合を想定すると、例えば磁石9のN極から発生した密な磁束は、磁石9から離れるに従って徐々に低下していってN極とS極との境界で0になり、この境界から今度は値が徐々に増加していって、隣の磁石9のS極で再び密となる磁束変化をとる。即ち、磁石9に近い側は磁束が密となり、隣り合う2つの磁石9の境界付近は磁束が疎となるように、ロータ3の鉄心において磁束の疎密が発生してしまう。
しかし、本例のように隣り合う磁石9同士の間に放射状空隙11を形成すれば、この放射状空隙11が持つ磁気バリア機能によって、磁石9から発生する磁束の通過経路を、隣同士に位置する磁石9の中間位置で区切ることが可能となる。このように、隣り合う磁石9同士の中間位置10で磁束経路を分断することが可能となれば、この中間位置10で急激に磁束を「0」にするという磁束経路の寸断を行うことが可能となり、強い磁束がかかる部分のみをロータ3の鉄心として残すことが可能となる。このため、本例のロータ3は、磁石9に近い部分と、放射状空隙11に近い部分との両者に強い磁束(磁束領域)が発生する状態をとり、ロータ3に発生する磁束密度の均一化が図られる。
以上により、本例においては、磁束方向性の均一性が図られるとともに、磁束密度の均一性も図られるので、ロータ3から発生するN極及びS極の磁束について、これらの間における磁束の偏りが低く抑えられる。このため、本例のようにロータ3における磁束の偏りが低く抑えられれば、モータ回転時における振動の要因となるトルクリップルを低く抑えることが可能となるので、モータ1の低振動化、ひいては低騒音化を図ることが可能となる。
また、図3及び図4に示すように、ロータコア6においてその軸方向(ロータ軸方向:図3の矢印X3)の両端には、ロータコア6に取り付けた磁石9が磁石収納部8から外れて飛び出してしまうことを防止する一対の磁石飛び出し防止板12,12が取り付けられる場合もある。これら磁石飛び出し防止板12,12は、ピン形状をなした複数のリベット13によってロータコア6に固定されている。このとき、ロータコア6に空けられている放射状空隙11を、リベット13の挿込先として利用してもよい。この場合、ロータコア6にリベット13の挿入先を新たに空ける必要がなくなるので、この種の孔をロータコア6に設けた場合に生じ得る磁気特性の悪化という問題を、この場合は考えなくて済む。なお、磁石飛び出し防止板12が磁石保持部に相当し、リベット13が固定ピンに相当し、ロータ軸方向X3が軸方向に相当する。
ところで、回転時のモータ1が発生するトルクには、巻線に印加される起電力による成分のみならず、コギングトルクの成分も大きく関係しており、トルクリップルを低減するためには、コギングトルクを小さく抑えることも効果があることが知られている。ここで、例えば図5に示すように、10極12スロット構造にした場合には、実験結果からコギングトルクが低減することが分かった。このため、モータ1を10極12スロット構造とすれば、回転時にモータ1に発生し得る振動や騒音を、より一層低く抑えることが可能となる。
従って、本実施形態の構成によれば、以下に記載の効果を得ることができる。
(1)本例のようにハーフマグネット型モータ1のロータ3において、この磁石9を磁極がロータ周方向X1を向きつつ、しかも磁極が同じ方向を向くように配置し、しかもロータ3の突極の位置、即ち隣り合う磁石9,9同士の中間位置10に、磁気バリアとして働く放射状空隙11を形成した。このため、ロータ3の表面に発生するN極及びS極の磁束の方向性及び疎密の均一化を図ることが可能となるので、このように磁束の偏りが小さく抑えられれば、モータ1に発生し得るトルクリップルを小さく抑えることができる。よって、本例のようにトルクリップルの低減が可能となれば、その分だけモータ1の低振動化、ひいては低騒音化を図ることができる。
(2)本例では、振動や騒音の少ないインナーロータ型のモータ1を提供することができる。
(3)磁石収納部8と放射状空隙11とを同一形状としたので、ロータ3にこれら部材を形成するに際しては、同じ一作業工程で製造することが可能となる。よって、ロータ3の製造作業、ひいてはモータ1の製造作業の簡素化を図ることができる。また、例えばロータ3から発生するN極とS極とを両者とも磁石により生成するモータを従来型モータとした場合、本例のように磁石収納部8と放射状空隙11とを同一形状とすれば、従来型モータのロータから同極の磁石を抜き取って、その孔を放射状空隙11とすることが可能となる。このため、従来型モータと本例のモータ1とでロータ3を共用することが可能となるので、部品点数の削減等の効果を得ることができる。
(4)ロータコア6に空けられた放射状空隙11をリベット13の挿込先として利用すれば、ロータコア6の両端に磁石飛び出し防止板12をリベット13により取り付ける構造をとったとしても、ロータコア6にリベット13を挿し込む新たな孔を設けずに済む。このため、ロータコア6にリベット挿込用の新たな孔を形成することを起因とする磁気特性悪化の問題を考えずに済む。
(5)モータ1として10極12スロット構造を採用した場合には、トルクリップルがより小さく抑えられるので、モータ1の低振動化をより一層図ることができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態を図6〜図9に従って説明する。なお、第2実施形態は、第1実施形態に記載した空隙の形状を変更した実施形態であって、他の基本的な構成は第1実施形態と同様である。よって、第1実施形態と同一部分には同一符号を付して詳しい説明を省略し、異なる部分についてのみ詳述する。
図6及び図7に示すように、放射状空隙11の内部には、この空隙内部においてロータコア6の鉄心をロータ径方向X2において延ばして放射状空隙11を分断することにより、放射状空隙11内における磁束の通路として磁束通路部14が形成されている。この磁束通路部14は、放射状空隙11の内部において新たな磁束の流れ(図7に示す太矢印)を形成することにより、ロータ3の内部に新たなリラクタンストルクを発生させ、磁石数が半数しかなく低トルクの傾向が高い本例のようなハーフマグネット型の磁石配置関係を磁石9がとっていても、高トルク出力を確保する働きを持つ。なお、図7では、磁束の流れを1つのみ図示したが、実際には各磁束通路部14で同様の新たな磁束流れが発生する。
また、磁束通路部14においてロータ周方向X1の両側には、空隙がロータ径方向X2に沿って細長く延びた一対の狭空隙15,15が形成されている。これら狭空隙15,15は、各々が向き合う磁石9においてロータ径方向X2の中心側の端部位置まで延長されている。これら狭空隙15,15は、放射状空隙11を2つに分断することにより形成されるものであるので、ロータ3の突極に対応する位置に配置されている。なお、本例においては、一対の狭空隙15,15のうち、磁石9のN極側に位置するものをN極側狭空隙15nとし、磁石9のS極側に位置するものをS極側狭空隙15sとする。なお、狭空隙15(15n,15s)が空隙を構成する。
ところで、本例の場合には、図8に示すように、元々のロータ3においては磁石収納部8のロータ径方向X2の両端に、それぞれ一対の補助空隙16,17が設けられている。これら補助空隙16,17は、間に鉄心を残してロータ周方向X1に少量延びた形状をとり、ロータ3内における磁束漏れを抑制するように働く。なお、本例においては、ステータ2側のものを外径側補助空隙16とし、ロータ3の中心側のものを内径側補助空隙17とする。また、本例においては、一対の内径側補助空隙17,17のうち、N極側に位置するものをN極側補助空隙17nとし、S極側に位置するものをS極側補助空隙17sとする。そして、本例の狭空隙15,15は、N極側狭空隙15nのロータ中心側の端部をN極側補助空隙17nまで延ばして連結し、S極側狭空隙15sのロータ中心側の端部をS極側補助空隙17sまで延ばすことにより、ロータ径方向X2の中心側の端部位置まで空隙距離が延長されている。
また、磁束通路部14は、狭空隙15,15を磁石収納部8側に延ばすことによって、磁気通路が元の放射状空隙11の位置から延長されている。即ち、本例の磁束通路部14は、第1実施形態に記載の放射状空隙11を両側に空隙を残して埋めることにより形成された第1磁束通路部14aと、これら第1磁束通路部14aをロータ3の中心側で連結する円環状の第2磁束通路部14bとからなる。また、第1磁束通路部14aは、第1実施形態に記載の放射状空隙11に形成されていることから、これと同様にロータ3のモータ軸7を中心として放射状に延びる形状をとっている。
ところで、磁石配置構造がハーフマグネット型をとる本例のロータ3では、磁石数が従来のものに対して半数と少ないので、この種のモータ1に発生する一トルク成分のリラクタンストルクは、モータ1のトルク力を確保する上で、非常に重要なトルク成分の一要素となる。なお、リラクタンストルクとは、磁気抵抗が小さくなろうとする箇所に発生するトルク、即ち磁気が流れ難いところに磁束を流そうとロータ3がステータ2に対して回転することにより発生するトルクである。しかし、第1実施形態のようにロータ3に放射状空隙11のような空隙を形成すると、その分だけ磁気的通路が少なくなるので、リラクタンストルクを有効発生できない問題に繋がる。
しかし、本例の場合には、第1実施形態に記載の放射状空隙11の内部に新たな磁気的通路として磁束通路部14を形成したので、この磁束通路部14に磁束が流れて、ロータ3に新たなリラクタンストルクが発生する。このため、ロータ3に磁束偏りを抑制する空隙(一対の狭空隙15,15)を設けても、ロータ3にはリラクタンストルク発生を促進する磁束通路部14が形成されることにより、リラクタンストルクの発生が助長されるので、空隙形成の効果として得られるモータ1の低振動化と、リラクタンストルク発生を助長することによるトルク力確保との両立を図ることが可能となる。
なお、本例のように狭空隙15,15の間に磁束通路部14を形成してリラクタンストルクを確保する場合、モータ1を回転する際の駆動制御としては、例えば巻線を通電するタイミングを早めることでモータ1の回転速度を制御する進角制御を採用するとよい。このように、モータ1の駆動制御として進角制御を採用するのは、一対の狭空隙15,15の間に磁束通路部14(要は鉄心)が存在するので、ロータ3はN極発生領域−磁束通路部14(鉄心)−S極発生領域が交互に現れるものとなるので、磁束通路部14を吸引する処理を含めたモータ駆動制御が必要となるためである。
また、図9に示すように、第1実施形態と同様にこれら狭空隙15,15をリベット13の挿込孔として利用することも可能である。但し、本例の狭空隙15,15は幅が狭い空隙であるので、リベット13を挿し込むには空隙幅を少し大きくする変更が必要となる。しかし、狭空隙15,15として孔が空いている箇所に大きめの孔を形成するだけであるので、例えばリベット13を挿通する孔をロータ3に新たに形成する場合に比べれば、磁気特性の悪化は低く抑えられる。よって、この場合も、ロータ3に磁石飛び出し防止板12,12をリベット13で固定する場合であっても、磁気特性が大きく悪化する懸念は発生し難い。
従って、本実施形態の構成によれば、第1実施形態の(1),(2),(4),(5)に記載の効果に加え、以下の効果を得ることができる。
(6)放射状空隙11の内部に、この空隙11内における新たな磁気的通路として磁束通路部14を形成したので、この部分を流れる磁束によって新たなリラクタンストルクを発生させることが可能となり、その分だけモータ1の発生トルクを高トルクとすることが可能となる。このため、ロータ3に空隙(狭空隙15n,15s)を形成したことによるモータ1の低振動化と、新たな磁束通路部14を形成したことによるモータ1のトルク量確保との両立を図ることができる。
(7)磁石9のロータ径方向X2の端部位置に補助空隙16,17を設けたので、磁石9の端部位置からの磁束漏れを少なく抑えることが可能となる。このため、ロータ3からの磁束漏れをその分だけ少なく抑えることが可能となるので、モータ1の高トルク化を図る上で効果が高くなる。
(8)放射状空隙11の内部に磁束通路部14を設けることにより形成される一対の狭空隙15n,15sは、各々が向き合う磁石収納部8に形成された補助空隙16,17において、ステータ2から遠い側(即ち、ロータ中央側)で、しかも各々の向き合う側のものに各々連結すること、即ち狭空隙15nを補助空隙17nに連結し、狭空隙15sを補助空隙17sに各々連結することにより、狭空隙15n,15sの空隙距離が延長されている。このため、距離延長した狭空隙15n,15sによってロータ3の磁極(N極発生領域、S極発生領域)をロータ中央側から囲むことが可能となるので、隣の磁極への磁束漏れや磁石9の端部付近での磁束漏れを、より効果的に防ぐことが可能となる。よって、ロータ3からの磁束漏れをより一層低減することが可能となり、モータ1の高トルク化に一層効果が高くなる。
(9)本例のようにモータ1の駆動制御として進角制御を採用した場合、例えば故意にラジアル方向に振動を起こさせることにより、モータ1が元来持っているラジアル振動にこの振動を重畳させて、モータ1の振動を更に低減することもできる。この場合、モータ1がより一層振動の少ないものとなるので、本例のモータ1を高機能モータとして提供することができる。
なお、実施形態はこれまでに述べた構成に限らず、以下の態様に変更してもよい。
・ 第2実施形態において、磁束通路部14は、必ずしも狭空隙15,15を補助空隙16,17まで延ばして経路を延長した構造をとることに限定されない。例えば、図10に示すように、元の放射状空隙11の部分にのみ磁束通路部14が形成されることにより、延長されていない形状をとっていてもよい。なお、補助空隙16,17は、必ずしも存在しなければならないものではなく、これを省略してもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、図11に示すように、補助空隙16,17は、放射状空隙11や狭空隙15,15(図11では放射状空隙11を図示)に連続する形状をとることに限定されず、これら空隙から分離した形状をとっていてもよい。また、補助空隙16,17は、必ずしも磁石収納部8のロータ径方向両端に形成されず、片側一方のみでもよい。さらに、図11に示すように、放射状空隙11のロータ径方向X2の少なくとも一方(図11では両端)に補助空隙16,17を形成してもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、磁石9は、必ずしも永久磁石を使用することに限らず、どのような種の磁石を使用してもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、ステータ2の巻線形式は、集中巻や分布巻きなど、種々の巻線形式が採用可能である。
・ 第1及び第2実施形態において、モータ1は、必ずしも8極12スロット構造のように、4の整数倍の極数を持つロータ3を持つものに限定されず、種々の極数を持つものを採用可能である。
・ 第1及び第2実施形態において、モータ1は、必ずしも10極12スロット構造のように、1つの相を2つのティース5の組で形成されるものに限らず、例えば1つの相を1つのティース5の組で形成するものでもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、空隙11,15の形状は、種々の形状が採用可能であることは言うまでもない。
・ 第1及び第2実施形態において、モータ1(ステータ2)の外観形状は、円筒に限定されず、種々の形状が採用可能である。
・ 第1及び第2実施形態において、磁石9の配置向きは、本例のように図1の紙面反時計回り側がN極で、時計回り側がS極であることに限定されず、この組み合わせを逆としてもよい。
・ 第1実施形態において、磁石収納部8と放射状空隙11とは、必ずしも同一形状をとることに限定されず、これらが各々異なる形状をとっていてもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、磁石保持部は、必ずしも板形状の磁石飛び出し防止板12に限らず、例えば爪や舌片等の他の形状をなしていてもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、固定ピンは必ずしもリベット13に限らず、磁石飛び出し防止板12をロータコア6に固定できるものであれば、どのような種のものでもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、モータ1は、8極12スロット構造や10極12スロット構造に限定されず、極数やスロット数は適宜変更可能である。
・ 第1及び第2実施形態において、モータ1は、必ずしもIPM型に限定されず、例えばSPM型を採用してもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、モータ1は、必ずしもインナーロータ型に限定されず、例えばアウターロータ型を採用してもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記する。
(1)複数の巻線が巻回されたステータと、N極及びS極からなる磁極を複数組持つロータとを備え、前記ロータの鉄心において隣り合う当該磁石の間を突極としてこれを磁極とするハーフマグネット型回転電機において、磁極が前記ロータの周方向を向きつつ、しかも当該周方向において同じ方向を向くように前記磁石を放射状に配置するとともに、前記突極の位置に前記ロータの径方向に沿った空隙を形成して、当該隙間の両側における前記鉄心を2磁極としたことを特徴とする回転電機。
(2)複数の巻線が巻回されたステータと、N極及びS極からなる磁極を複数組持つロータとを備え、前記ロータの鉄心において隣り合う当該磁石の間を突極としてこれを磁極とするハーフマグネット型回転電機のロータにおいて、磁極が前記ロータの周方向を向きつつ、しかも当該周方向において同じ方向を向くように前記磁石を放射状に配置するとともに、前記突極の位置に前記ロータの径方向に沿った空隙を形成して、当該隙間の両側における前記鉄心を2磁極としたことを特徴とする回転電機のロータ。
第1実施形態における8極12スロットモータの内部構造を示す断面図。 ロータにおける発生磁極を説明するロータの模式図。 磁石飛び出し防止板がリベットにより取り付けられたロータを示す斜視図。 リベットが挿し込まれたロータを示す断面図。 10極12スロットモータの内部構造を示す断面図。 第2実施形態におけるモータの内部構造を示す断面図。 ロータにおける発生磁極を説明するロータの模式図。 狭空隙を距離延長する前のロータの内部構造を示す断面図。 リベットが挿し込まれたロータを示す断面図。 別例における他形状の空隙を例示するロータの模式図。 同じく他の別例における他形状の空隙を例示するモータの断面図。 従来におけるモータの内部構造を示す断面図。
符号の説明
1…回転電機としてのモータ、2…ステータ、3…ロータ、8…磁石収納部、9…磁石、11…空隙を構成する放射状空隙、12…磁石保持板としての磁石飛び出し防止板、13…固定ピンとしてのリベット、14(14a,14b)…磁束通路部、15(15n,15s)…空隙を構成する狭空隙、16…補助空隙、17(17n,17s)…補助空隙、X1…周方向としてのロータ周方向、X2…径方向としてのロータ径方向、X3…軸方向としてのロータ軸方向。

Claims (7)

  1. 複数の巻線が巻回されたステータと、N極及びS極からなる磁極を複数組持つロータとを備え、前記ロータの鉄心において隣り合う磁石の間を突極としてこれを磁極とするハーフマグネット型の回転電機のロータ構造において、
    磁極が前記ロータの周方向を向きつつ、しかも当該周方向において同じ方向を向くように前記磁石を放射状に配置するとともに、前記突極の位置に前記ロータの径方向に沿った空隙を形成して、当該隙間の両側における前記鉄心を2磁極としたことを特徴とする回転電機のロータ構造。
  2. 前記ロータが回転可能に前記ステータの内部に収納され、前記ロータが前記ステータの内部において回転動作をとるインナーロータ型であることを特徴とする請求項1に記載の回転電機のロータ構造。
  3. 前記磁石は、前記ロータに形成された磁石収納部に収納され、前記空隙は、前記磁石収納部と同一形状をとっていることを特徴とする請求項1又は2に記載の回転電機のロータ構造。
  4. 前記ロータの軸方向の両端には、当該ロータに取り付けた前記磁石の外れを防止する磁石保持部が固定ピンを介して取り付けられ、前記空隙が当該固定ピンの挿込先として利用されていることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の回転電機のロータ構造。
  5. 前記空隙の内部には、当該空隙を前記ロータの径方向において分断するように前記鉄心を延設することにより、当該空隙の内部における磁束の通路として磁束通路部が形成されていることを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の回転電機のロータ構造。
  6. 前記磁石は、前記ロータに形成された磁石収納部に収納され、前記磁石収納部において前記ロータの径方向の少なくとも一方の端部位置には、前記鉄心を間に残して前記周方向の両側に一対の補助空隙が形成されていることを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか一項に記載の回転電機のロータ構造。
  7. 前記空隙の内部に前記磁束通路部を設けることによって形成される一対の狭空隙は、各々が向き合う前記磁石収納部に形成された前記補助空隙において、前記ステータから遠い側で、かつ自身と向き合う側のものにそれぞれ連結されることにより、前記ロータの磁極を反ステータ側から囲むように空隙距離が延長されていることを特徴とする請求項6に記載の回転電機のロータ構造。
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