JP2010089617A - 車載オーディオ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】周囲へのオーディオ音量に関する迷惑防止を簡易化することのできる車載オーディオ装置を提供する。
【解決手段】マイコン8が車両情報信号インターフェース部7を介して走行速度パラメータを受信する。次にマイコン8はプログラムされているソフトウェア制御において、あらかじめ設定されている走行速度パラメータに対する制御閾値と受信した走行速度パラメータを比較する。この比較結果、受信した走行速度パラメータが制御閾値を下回っている場合、マイコン8は低速走行状態または停車状態にあると判断する。これにより、マイコン8はオーディオ制御部3の音量調整部12にボリュームを一定のレベルに減衰する制御信号を送信する。マイコン8からの制御信号を受信したオーディオ制御部3は音量調整部12により出力を減衰し、音声増幅器4に制御後の音声信号を送信する。これにより、オーディオのスピーカ出力を減衰する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車載オーディオ装置において、車載オーディオ装置の音声出力に対する周囲への迷惑防止の簡易化に関するものである。
従来の車載オーディオ装置として、自動車のドア又はウィンドウが開放された際に自動的に音量を抑制させ、車外の他人に迷惑が及ぶことを防止すると共に、車外の者と会話を交わす場合に逐一音量調整操作を行うことなく明瞭に聴き取れるようにするものが提案されている(例えば特許文献1参照)。
実開平6−031216号公報
しかしながら、上記従来の車載オーディオ装置においては、オーディオのスピーカー出力による周囲への迷惑騒音に関し、影響を与える時間が比較的長くなると考えられる車両の低速走行状態および停車状態における影響に対して対策されておらず、騒音防止機能に対する効果が的確に得られていなかったという課題があった。
本発明は、従来の問題を解決するためになされたもので、車両からの走行速度情報に基づいて車載オーディオのスピーカー出力(音声出力)を自動的に減衰することにより、周囲への迷惑騒音防止を効果的に実現するとともに、運転者の操作を不要としたことにより運転者は運転操作に集中することができる車載オーディオ装置を提供することを目的とする。
本発明の車載オーディオ装置は、車両に搭載され、前記車両の走行状態を示す走行状態信号を出力する車両情報出力部に接続される車載オーディオ装置であって、前記走行状態信号を受信して受信した前記走行状態信号と予め設定された閾値とを比較して前記車両の走行状態を判別する主制御部と、前記主制御部に接続され、前記車両の走行状態に応じて自装置の音声出力音量を制御するオーディオ制御部とを備え、前記主制御部が、前記車両は所定の速度よりも遅い速度で走行していると判別した場合、前記オーディオ制御部は、自装置の音声出力音量を予め設定された減衰音量に変更する構成を有している。
この構成により、交差点、公共スペースへの侵入が予測される、低速走行状態および停車状態をマイコンが判断し、運転者の操作を必要とせず自動的に車載オーディオのスピーカー出力を減衰させ、周囲への迷惑防止を実現することができる。
また、本発明の車載オーディオ装置は、前記減衰音量は、予め設定された一定の音量である構成を有している。
この構成により、車載オーディオのスピーカー出力を減衰させた場合においても完全にミュート動作することがないため、使用者は車載オーディオの電源がONとなっていることを認識することができる。
また、本発明の車載オーディオ装置は、前記減衰音量は、前記走行状態信号に比例して変化する構成を有している。
この構成により、複数段階に音量を変化させるため、急激な音量変化により運転者の注意が運転操作から阻害される事態を避けることができる。
さらに、本発明の車載オーディオ装置は、前記減衰音量は、前記減衰音量に変更される前の自装置の音声出力音量から予め設定された一定の音量を差し引いた音量である構成を有している。
この構成により、音量の変化量の上限を規定できるため、急激な音量変化により運転者の注意が運転操作から阻害される事態を避けることができる。
さらに、本発明の車載オーディオ装置は、前記減衰音量は、ミュート音量である本構成を有している。
この構成により、夜間など使用者が意図的に音声出力をミュートしたい場合において本制御による車載オーディオのスピーカー出力の減衰状態をミュートとすることができる。
さらに、本発明の車載オーディオ装置は、前記自装置の音声出力音量を前記車両の走行状態に応じて減衰音量に変更する自動音量制御モードと、前記自装置の音声出力音量を前記車両の走行状態に応じて減衰音量に変更しない通常モードと、を切替えるモード切替手段を備えた構成を有している。
この構成により、本制御は本制御を必要とする使用者が自ら選択して使用することができ、不要な場合は制御を行わないようにモードを切り替えて使用することができる。
さらに、本発明の車載オーディオ装置は、前記車両情報出力部は、前記車両の停車状態を示す停車状態信号を出力し、前記主制御部が前記停車状態信号を受信して受信した前記停車状態信号から前記車両が停車しているか否かを判別し、前記主制御部が前記車両は停車していると判別した場合、前記オーディオ制御部は、前記自装置の音声出力音量を前記車両の走行状態に応じて減衰音量に変更しない構成を有している。
この構成により、使用者が意図的に車両を停車させ、音楽を楽しみたい場合において本制御による車載オーディオの音声出力音量の減衰状態を解除することができる。
さらに、本発明の車載オーディオ装置は、前記オーディオ制御部はナビゲーション装置またはハンズフリー通話装置の出力音声が入力可能であり、前記主制御部は前記ナビゲーション装置または前記ハンズフリー通話装置から自装置へ音声が出力されているか否かを判別し、前記主制御部が前記ナビゲーション装置または前記ハンズフリー通話装置から自装置へ音声が出力されていると判別した場合、前記オーディオ制御部は、前記自装置の音声出力音量を前記車両の走行状態に応じて減衰音量に変更しない構成を有している。
この構成により、走行状況を問わず必要な音声情報であるナビゲーション装置からのガイダンス音声やハンズフリー通話装置からの通話音声に関してはスピーカー出力を減衰することなく使用者に出力することができる。
さらに、本発明の車載オーディオ装置は、前記減衰音量に変更する前の音量が前記減衰音量よりも大きい場合にのみ、自装置の音声出力音量を減衰音量に変更する構成を有している。
この構成により、使用者の選択したボリュームレベルが制御時の減衰レベルよりも低い場合、低速走行状態および停車状態において本制御により音声が増幅される状態が発生しないこととなる。
ここで、車両とは公道を走行する二輪車両、三輪車両、四輪車量などの、原動機の動力によって推進する車であり、国道や市道などの公道を走行することのできる車を指す。
また、走行状態信号とは、走行速度パラメータであって、車両のファイナルギア等の回転数などから生成される電気信号を示すものであって、パルス信号あるいは数値化されたCANなどで伝送される通信信号である。また、低速走行状態とは、歩行者の歩行時程度の速度(約10km/h程度)で走行している状態を言う。また、停車状態とは、走行パラメーターが下限となる状態にあることを言う。
そして、ミュート音量とは、音量調整部で設定できる音量の下限値であり、使用者に聞き取れないレベルまで音量が減衰された音量を言う。
また、本発明の車載オーディオ装置と車両情報出力部との接続方式は、有線あるいは無線のいずれでも良い。
減衰音量とは、車両に搭乗している状態において音声出力を聴取できる音量であり、なおかつ、車両の周囲にいる第3者がその音声を騒音とは感じず、ほとんど気にならないと考えられる音量である。
停車状態信号とは、車両の停車状態を示す信号であって、例えば、四輪車両であればパーキングブレーキが利いている状態を示す信号や、二輪車両であればキックスタンドが使用されている状態を示す信号などが用いられる。あるいは、その他に、例えば、車速がゼロであることを検出して車速ゼロの連続時間から判断するなどしても良い。
走行速度パラメータとは、車両のファイナルギア等の回転数などから生成される電気信号を示すものであって、パルス信号あるいは数値化されたCANなどで伝送される通信信号である。また、低速走行状態とは、歩行者の歩行時程度の速度(約10km/h程度)で走行している状態を言う。また、停車状態とは、走行パラメーターが下限となる状態にあることを言う。
本発明は、車両が低速走行状態であることを判断し、オーディオ制御部のボリューム調整機能を用いて自動的にスピーカー出力を減衰する構成とすることにより運転者の操作を必要とせず自動的に車載オーディオのスピーカー出力を減衰させるので、車両の低速走行時や停車時における周囲への騒音防止を実現することができる車載オーディオ装置を提供することができるものである。
以下、本発明の実施の形態の車載オーディオ装置について、図面を用いて説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1における車載オーディオ装置のブロック図を図1に示す。
図1において、車載オーディオ装置1は、一般的なオーディオ装置と同様に、以下のものを備えている。すなわち、車載オーディオ装置1は、ラジオ放送の音声や、CD(Compact Disc)あるいはDVD(Digital Versatile Disc)などの円盤状記録媒体の再生音、もしくはSDカード(Secure Digital memory card)や他のメモリカードなどの記録媒体の再生音を出力する音声再生部2と、この音声再生部2から出力された音声のうち使用者が選択した音声に切り替えて、その音質や音量を調整するためのオーディオ制御部3と、オーディオ制御部3で制御された音声を増幅するための音声増幅器4と、車載オーディオ装置1の使用者が音声再生部2のいずれの音声を再生するか、あるいは、どの程度の音量で音声を出力させるか、などの各種操作を行うための操作部5と、操作部5によって操作された内容を表示したり、例えばディスクのどのトラックが再生されているか、あるいは、音声出力されているラジオの放送局の周波数などを表示するための表示部6と、車載オーディオ装置1が搭載される車両の電装品に接続され、後述する車両情報信号を車載オーディオ装置1で処理することができるように信号変換するための車両情報信号インターフェース部7と、車載オーディオ装置1の全体的な制御処理を行うマイコン8と、などを備えている。
また、車載オーディオ装置1は、音声増幅器4から出力された音声信号を音声出力するためのスピーカ9に接続可能となっている。さらに、車載オーディオ装置1が搭載される車両には、車両の走行制御のために設けられ、走行速度を示す走行状態信号としての走行速度パラメータ信号を出力するエンジンECU21と、車両の走行速度やエンジン回転数などを表示するために設けられ、エンジンECU21からの信号をドライバーに認識できる形式に変換するメータ22と、例えば四輪車両におけるサイドブレーキや二輪車両におけるキックスタンドなどのように、車両が停車しているか否かを検出し、その検出結果を示す停車状態検出信号を出力する停車検出部23とを備えた車両情報出力部24が設けられており、車載オーディオ装置1は、上述のエンジンECU21、メータ22、停車検出部23が出力する各車両情報信号を受信できるように信号線などで接続されている。
ここで、上述のオーディオ制御部3は、所謂DSP(Digital Signal Processor)機能を有したLSIもしくは個別の各機能を有したICを接続した回路であり、信号処理、A/D(Analog-Digital)変換、D/A(Digital- Analog)変換、ボリュームなどの主要な機能を備えている。具体的には、オーディオ制御部3は、音声再生部2が出力し得る複数の音声信号を、マイコン8に接続されてマイコン8からの信号に応じて処理すべき信号のみをその後段に入力するように切り替える入力切替部10と、入力切替部10の後段に接続され、入力切替された音声信号の信号処理を施して所望の音質に変更するための音質調整部11と、さらに音質が調整された音声信号の音量を調整する音量調整部12とを備えている。なお、オーディオ制御部3は、入力切替部10、音質調整部11および音量調整部12の制御を実行するためにマイコン8に接続されている。
マイコン8は、図1に示すとおり、信号の入出力ポートであるI/Oポート13、およびRAM(Random Access Memory)15とROM(Read Only Memory)14、そしてCPU(Central Processing Unit)16を備えている。
なお、本実施の形態において、音声再生部2は、SDあるいはメモリカードなどの記録媒体を再生するためのメディア再生部17と、FM、AMなどのラジオ放送を受信するためのラジオチューナ18と、CDあるいはDVDなどの円盤状の記録媒体を再生するために必要な光ピックアップやターンテーブルなどを備えたディスク再生部19とを備えているが、音声再生部2は、メディア再生部17、ラジオチューナ18、ディスク再生部19の全てが備えられた構成としても良く、あるいは、そのいずれかが設けられている構成であっても良い。
以上のように構成された車載オーディオ装置について、図3のフロー図を用いてその動作を説明する。
まず、音量調整の設定値を初期値に設定する(ステップS101)。この初期値は、車載オーディオ装置1に電源が初めて接続された場合において電源がONされていることが確認できる程度の音量値であり、使用者が操作部5を操作しない場合においても、電源がONとなっていることを認識することができることとなる。また、音量調整の設定値が不定状態となることを防止することができるため、運転操作を誤るほどの使用者が意図しない大音量で車載オーディオ装置1の電源がONとなることを防止することができる値である。
そして次に、使用者が操作部5を操作して所望の音量値に音量を設定する、あるいはそれ以前に電源がOFFになった時点の音量をRAM15に記憶していた音量値が選択値として用いられる(ステップS102)。
ステップS102において音量調整の設定値を使用者の選択値に設定した後に、使用者は、自動音量制御モードか通常モードかの選択を行う(ステップS103)。ここで、自動音量制御モードとは、詳細は後述するが、車両の走行速度によって車載オーディオ装置1の音声出力の音量を変化させるモードであり、本実施の形態において車載オーディオ装置1は、この自動音量制御モードと車両の走行速度によって音量を変化させない通常モードとを操作部5を操作することによって使用者が自由に切り替えて使用できるようになっている。
ステップS103で使用者がモードを選択すると、自動音量制御モードか否かをマイコン8が判別する(ステップS104)。ステップS104でNoとなった場合、すなわち、自動音量制御モードが選択されず通常モードが選択された場合、マイコン8は、ステップS102で設定した音量値を音量調整部12へ送信することとなる(ステップS111)。
ステップS104でYesとなった場合、すなわち、使用者が自動音量制御モードを選択した場合、次に、マイコン8が車両のサイドブレーキ(あるいは、二輪車の場合は例えばキックスタンド)がOFFか否かを判別する(ステップS105)。もちろんこの場合、車両のサイドブレーキのみならず、例えばエンジンECU21から出力される信号を用いても良いし、車載オーディオ装置1に接続可能なナビゲーション装置などからの信号を利用しても良い。
ステップS105で、Noの場合、つまりサイドブレーキがON(サイドブレーキが効いている、あるいは、自立スタンドを使用している)状態にあるときは、車両が駐車中(停車中)であるとマイコン8が判断した場合、マイコン8は、ステップS102で設定した音量値を音量調整部12に送信することとなる(ステップS111)。すると、音量調整部12は、マイコン8から送信されてきた信号に応じて所望の音量値で音声増幅器4へ音声信号を出力する。もちろん、モード設定において駐車状態を検出することによる自動の制御を無効とする構成としても良い。
ステップS105でYesの場合、つまりサイドブレーキがOFF(サイドブレーキが効いていない、あるいはキックスタンドを使用していない)状態であるときは、車両が走行中、または、一旦停止中ですぐにも走行開始可能な状態にあるとマイコン8が判断し、走行速度パラメータを取得する(ステップS106)。ここで、走行速度パラメータとは、本実施の形態においては、エンジンECU21もしくはメータ22から信号として得られるものであるが、車両のファイナルギヤ等に設けられた車速センサーで生成され、車のスピードに比例して発生する電気信号である車速パルスから得た信号のパラメータであって、その時々の車両の走行速度を示すものである。ただし、車速パルスを用いる以外にCANデータなどの通信信号を用いることも可能である。
ステップS106で走行速度パラメータを取得すると、マイコン8は、マイコン8の内部に設けられたRAM15に記憶している閾値と取得した走行速度パラメータとを比較する(ステップS107)。ここで、閾値は、渋滞していない市街地での走行を想定しているため、歩行者の歩行速度程度に設定されているが、断続的な渋滞において制御の切り替えが頻繁とならないように、より高い速度に設定されていても良い。
ステップS107においてマイコン8の判別がNoの場合、すなわち、あらかじめマイコン8に記憶された閾値よりも走行パラメータが大きい場合、これは、車両の走行状態があらかじめ設定した閾値が示す走行速度よりも速い速度で走行している状態にある場合であるが、この場合は、ステップS102で設定した音量値を音量調整部12へ送信することとなる(ステップS111)。
ステップS107においてマイコン8の判別がYesの場合、すなわち、あらかじめマイコン8に記憶された走行パラメータが閾値以下の場合、これは、車両の走行状態があらかじめ設定した閾値が示す走行速度以下の遅い速度で走行している状態にある場合であるが、この場合は、スピーカ9から出力される音声の音声出力レベルを、減衰音量としての、減衰目標の音声出力レベル(低速走行状態時に見合った音声出力レベルであって、車両の周辺の他者に迷惑とならない程度の音声出力レベル)にするための値である制御値と使用者が選択した設定音量値(すなわち、S102で設定した音量値)とを比較する(ステップS108)。
ステップS108で比較した結果、ステップS109でNoとなった場合、すなわち、使用者が設定した現在の設定音量が制御値よりも小さい場合は、音声出力の減衰が必要ないと判断し、ステップS102で設定した音量で音声を出力することとなる(ステップS111)。
ステップS108で比較した結果、ステップS109でYesとなった場合、すなわち、使用者が設定した現在の設定音量が制御値以上の場合は、あらかじめ設定された、現在の音量設定よりも低い音量が設定され(ステップS110)この設定音量値が音量調整部12へ送信されて(ステップS111)、音量調整部12から音声増幅器4を経由して、所望の音量でスピーカ9から音声が出力されることとなる。
このような本発明の実施の形態1の車載オーディオ装置によれば、マイコン8にプログラムされているソフトウェア制御において、走行速度パラメータに対する制御閾値を設けることにより、車両が交差点や公共スペースへ侵入したと予測される、低速走行状態および停車状態にあるとマイコン8が判断し、運転者の操作を必要とせず自動的に音量調整部12を制御することにより、オーディオのスピーカー出力を減衰させ、周囲への騒音防止を実現することができる。また、オーディオのスピーカー出力を減衰させた場合においても完全にミュートしないため、使用者は制御状態においてもオーディオの電源がONとなっていることを認識することができる。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2の車載オーディオ装置は、本発明の実施の形態1の車載オーディオ装置と同一の構成で実現できるため、詳細の説明を省略する。
本発明の実施の形態2における車載オーディオ装置について、図4のフロー図を用いてその動作を説明する。
まず、車両の電源(バッテリー)に接続されることによって、車載オーディオ装置1の音量は初期値に設定される(ステップS201)。この初期値は、車載オーディオ装置1に電源が初めて接続された場合において電源がONされていることが確認できる程度の音量値であり、使用者が操作部5を操作しない場合においても、電源がONとなっていることを認識することができることとなる。また、音量調整の設定値が不定状態となることを防止することができるため、運転操作を誤るほどの使用者が意図しない大音量で車載オーディオ装置1の電源がONとなることを防止することができる値である。そして次に、使用者が操作部5を操作して所望の音量値に音量を設定する、あるいはそれ以前に電源がOFFになった時点の音量をRAM15に記憶していた値が選択値としてを用いられる(ステップS202)。
ステップS202において音量調整の設定値を使用者の選択値に設定した後に、使用者は、自動音量制御モードか通常モードかの選択を行う(ステップS203)。ここで、自動音量制御モードとは、本発明の実施の形態1の説明で述べたものと同じ内容であり、本実施の形態においても車載オーディオ装置1は、この自動音量制御モードと車両の走行速度によって音量を変化させない通常モードとを操作部5を操作することによって使用者が自由に切り替えて使用できるようになっている。
ステップS203で使用者がモードを選択すると、自動音量制御モードか否かをマイコン8が判別する(ステップS204)。ステップS204でNoとなった場合、すなわち、自動音量制御モードが選択されず通常モードが選択された場合、マイコン8は、ステップS202で設定した音量値を音量調整部12へ送信することとなる(ステップS211)。
ステップS204でYesとなった場合、すなわち、使用者が自動音量制御モードを選択した場合、次にマイコン8が車両のサイドブレーキ(あるいは、二輪車の場合は例えばキックスタンド)がOFFか否かを判別する(ステップS205)。もちろんこの場合、車両のサイドブレーキのみならず、例えばエンジンECU21から出力される信号を用いても良いし、車載オーディオ装置1に接続可能なナビゲーション装置などからの信号を利用しても良い。
ステップS205でNoの場合、つまりサイドブレーキがON(サイドブレーキが効いている、あるいは、自立スタンドを使用している)状態にあるときは、車両が駐車中であるとマイコン8が判断した場合、マイコン8は、ステップS202で設定した音量で音声を出力することとなる(ステップS211)。もちろん、モード設定において駐車状態を検出することによる自動の制御を無効とする構成としても良い。
ステップS205でYesの場合、つまりサイドブレーキがOFF(サイドブレーキが効いていない、あるいはキックスタンドを使用していない)状態であるときは、車両が走行中、または、一旦停止中ですぐにも走行開始可能な状態にあるとマイコン8が判断し、走行速度パラメータを取得する(ステップS206)。ここで、走行速度パラメータとは、本実施の形態においても実施の形態1と同様のものを指す。
ステップS206で走行速度パラメータを取得すると、マイコン8は、マイコン8の内部に設けられたRAM15に記憶している閾値と取得した走行速度パラメータとを比較する(ステップS207)。ここで、閾値は、渋滞していない市街地での走行を想定しているため、歩行者の歩行速度程度に設定されているが、断続的な渋滞において制御の切り替えが頻繁とならないように、より高い速度に設定されていても良い。
ステップS207においてマイコン8の判別がNoの場合、すなわち、あらかじめマイコン8に記憶された閾値よりも走行パラメータが大きい場合、これは、車両の走行状態があらかじめ設定した閾値が示す走行速度よりも速い速度で走行している状態にある場合であるが、この場合は、ステップS202で設定した音量で音声を出力することとなる(ステップS211)。
ステップS207においてマイコン8の判別がYesの場合、すなわち、走行パラメータがあらかじめマイコン8に記憶された閾値以下の場合、これは、車両の走行状態があらかじめ設定した閾値が示す走行速度以下の遅い速度で走行している状態(低速走行状態)にある場合であるが、この場合は、スピーカ9から出力される音声の音声出力レベルを、減衰音量としての、減衰目標の音声出力レベル(低速走行状態時に見合った音声出力レベルであって、車両の周辺の他者に迷惑とならない程度の音声出力レベル)である制御値と使用者が選択した設定音量値(すなわち、ステップS202で設定した音量値)とを比較する(ステップS208)。
ステップS208で比較した結果、ステップS209でNoとなった場合、すなわち、使用者が設定した現在の設定音量が制御値よりも小さい場合は、音声出力の減衰が必要ないと判断し、ステップS202で設定した音量で音声を出力することとなる(ステップS211)。
ステップS208で比較した結果、ステップS209でYesとなった場合、すなわち、使用者が設定した現在の設定音量が制御値以上の場合は、あらかじめマイコン8のRAM15にデータテーブルとして格納されていた走行速度パラメータに比例した低い音量値が読み出されて設定され(ステップS210)、この設定音量値が音量調整部12へ送信されて(ステップS211)、音量調整部12から音声増幅器4を経由して、所望の音量でスピーカ9から音声が出力されることとなる。
なお、あらかじめマイコン8のRAM15にデータテーブルとして格納する、走行速度パラメータに比例した音量値は、走行速度パラメータが減少すれば設定する音量値も下がることとなるが、音量値の設定は、走行速度パラメータに対応して直線的に音量値が下がるように設定しても、曲線的に音量値が下がるように設定しても良く、車載オーディオ装置1を搭載する車両の特性に合わせて適宜設定すれば良い。
以上のように、本発明の実施の形態2の車載オーディオ装置によれば、制御時のボリューム設定値に走行速度パラメータに比例する値を設定することにより、複数段階に音量を変化させる構成を有しているため、急激な音量変化により運転者の注意が運転操作から阻害される事態を避けることができる。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3の車載オーディオ装置は、本発明の実施の形態1の車載オーディオ装置と同一で実現できるため、詳細の説明を省略する。
本発明の実施の形態3における車載オーディオ装置について、図5のフロー図を用いてその動作を説明する。
まず、車両の電源(バッテリー)に接続されることによって、車載オーディオ装置1の音量は初期値に設定される(ステップS301)。この初期値は、車載オーディオ装置1に電源が初めて接続された場合において電源がONされていることが確認できる程度の音量値であり、使用者が操作部5を操作しない場合においても、電源がONとなっていることを認識することができる値である。また、音量調整の設定値が不定状態となることを防止することができるため、運転操作を誤るほどの使用者が意図しない大音量で車載オーディオ装置1の電源がONとなることを防止することができる値でもある。そして次に、使用者が操作部5を操作して所望の音量値に音量を設定する、あるいはそれ以前に電源がOFFになった時点の音量をRAM15に記憶していた音量値が選択値として用いられる(ステップS302)。
ステップS302において音量調整の設定値を使用者の選択値に設定した後に、使用者は、自動音量制御モードか通常モードかの選択を行う(ステップS303)。ここで、自動音量制御モードとは、本発明の実施の形態1の説明で述べたものと同じ内容であり、本実施の形態においても車載オーディオ装置1は、この自動音量制御モードと車両の走行速度によって音量を変化させない通常モードとを操作部5を操作することによって使用者が自由に切り替えて使用できるようになっている。
ステップS303で使用者がモードを選択すると、自動音量制御モードか否かをマイコン8が判別する(ステップS304)。ステップS304でNoとなった場合、すなわち、自動音量制御モードが選択されず通常モードが選択された場合、マイコン8は、ステップS302で設定した音量で音声を出力することとなる(ステップS311)。
ステップS304でYesとなった場合、すなわち、使用者が自動音量制御モードを選択した場合、次にマイコン8が車両のサイドブレーキ(あるいは、二輪車の場合は例えばキックスタンド)がOFFか否かを判別する(ステップS305)。もちろんこの場合、車両のサイドブレーキのみならず、例えばエンジンECU21から出力される信号を用いても良いし、車載オーディオ装置1に接続可能なナビゲーション装置などからの信号を利用しても良い。
ステップS305でNoの場合、つまりサイドブレーキがON(サイドブレーキが効いている、あるいは、自立スタンドを使用している)状態にあるときは、車両が駐車中であるとマイコン8が判断した場合、車載オーディオ装置1は、現在の音量設定、すなわち、ステップS302で設定した音量で音声を出力することとなる(ステップS311)。もちろん、モード設定において駐車状態を検出することによる自動の制御を無効とする構成としても良い。
ステップS305でYesの場合、つまりサイドブレーキがOFF(サイドブレーキが効いていない、あるいはキックスタンドを使用していない)状態であるときは、車両が走行中、または、一旦停止中ですぐにも走行開始可能な状態にあるとマイコン8が判断し、走行速度パラメータを取得する(ステップS306)。ここで、走行速度パラメータとは、本実施の形態においても、実施の形態1と同様のもの指す。
ステップS306で走行速度パラメータを取得すると、マイコン8は、マイコン8の内部に設けられたRAM15に記憶している閾値と取得した走行速度パラメータとを比較する(ステップS307)。ここで、閾値は、渋滞していない市街地での走行を想定するため、歩行者の歩行速度程度に設定されているが、断続的な渋滞において制御の切り替えが頻繁とならないように、より高い速度に設定されていても良い。
ステップS307においてマイコン8の判別がNoの場合、すなわち、あらかじめマイコン8に記憶された閾値よりも走行パラメータが大きい場合、これは、車両の走行状態があらかじめ設定した閾値が示す走行速度よりも速い速度で走行している状態にある場合であるが、この場合は、現在の音量設定、すなわち、ステップS302で設定した音量で音声を出力することとなる(ステップS311)。
ステップS307においてマイコン8の判別がYesの場合、すなわち、走行パラメータがあらかじめマイコン8に記憶された閾値以下の場合、これは、車両の走行状態があらかじめ設定した閾値が示す走行速度以下の遅い速度で走行している状態にある場合であるが、この場合は、ステップS302で設定した音量からあらかじめ設定された一定値を差し引きする(ステップS308)。
その後、ステップS309において差し引き後の設定値とあらかじめ設定した制御最低ボリューム値を比較する。
ステップS309で比較した結果、マイコン8の判別がNoの場合、すなわち、差し引き後の設定値が使用者が電源ONであることを認識するために、あらかじめ設定された必要最低限の音量である制御最低ボリューム値よりも大きい場合、ステップS308で設定された音量が減衰音量として設定され(ステップS310)、この設定音量で音声を出力することとなる(ステップS311)。
ステップS309で比較した結果、マイコン8の判別がYesの場合、すなわち、差し引き後の設定値が制御最低ボリューム値以下の場合、過剰な音量減衰を防止するため、あらかじめ設定した制御最低ボリューム値の音量が設定され(ステップS310)、この設定音量で音声を出力することとなる(ステップS311)。
以上のように、本発明の実施の形態3の車載オーディオ装置によれば、あらかじめ設定した最低ボリューム値を下限として、一定のボリューム値を減衰することにより、音量の変化量の上限を規定できる構成を有しているため、急激な音量変化により運転者の注意が運転操作から阻害される事態を避けることができる。
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4の車載オーディオ装置は、本発明の実施の形態1の車載オーディオ装置と同一の構成で実現できるため、詳細の説明を省略する。
本発明の実施の形態4における車載オーディオ装置について、図6のフロー図を用いてその動作を説明する。
まず、車両の電源(バッテリー)に接続されることによって、車載オーディオ装置1の音量は初期値に設定される(ステップS401)。この初期値は、車載オーディオ装置1に電源が初めて接続された場合において電源がONされていることが確認できる程度の音量値が設定されており、使用者が操作部5を操作しない場合においても、電源がONとなっていることを認識することができることとなる。また、音量調整の設定値が不定状態となることを防止することができるため、運転操作を誤るほどの使用者が意図しない大音量で車載オーディオ装置1の電源がONとなることを防止することができる値でもある。そして次に、使用者が操作部5を操作して所望の音量値に音量を設定する、あるいはそれ以前に電源がOFFになった時点の音量をRAM15に記憶していた値が選択値として用いられる(ステップS402)。
ステップS402において音量調整の設定値を使用者の選択値に設定した後に、使用者は、自動音量制御モードか通常モードかの選択を行う(ステップS403)。ここで、自動音量制御モードとは、本発明の実施の形態1の説明で述べたものと同じ内容であり、本実施の形態においても車載オーディオ装置1は、この自動音量制御モードと車両の走行速度によって音量を変化させない通常モードとを操作部5を操作することによって使用者が自由に切り替えて使用できるようになっている。
ステップS403で使用者がモードを選択すると、自動音量制御モードか否かをマイコン8が判別する(ステップS404)。ステップS404でNoとなった場合、すなわち、自動音量制御モードが選択されず通常モードが選択された場合、車載オーディオ装置1は、現在の音量設定、すなわち、ステップS402で設定した音量で音声を出力することとなる(ステップS409)。
ステップS404でYesとなった場合、すなわち、使用者が自動音量制御モードを選択した場合、次にマイコン8が車両のサイドブレーキ(あるいは、二輪車の場合は例えばキックスタンド)がOFFか否かを判別する(ステップS405)。もちろんこの場合、車両のサイドブレーキのみならず、例えばエンジンECU21から出力される信号を用いても良いし、車載オーディオ装置1に接続可能なナビゲーション装置などからの信号を利用しても良い。
ステップS405でNoの場合、つまりサイドブレーキがON(サイドブレーキが効いている、あるいは、自立スタンドを使用している)状態にあるときは、車両が駐車中であるとマイコン8が判断した場合、車載オーディオ装置1は、現在の音量設定、すなわち、ステップS402で設定した音量で音声を出力することとなる(ステップS409)。もちろん、モード設定において駐車状態を検出することによる自動の制御を無効とする構成としても良い。
ステップS405でYesの場合、つまりサイドブレーキがOFF(サイドブレーキが効いていない、あるいはキックスタンドを使用していない)状態であるときは、車両が走行中、または、一旦停止中ですぐにも走行開始可能な状態にあるとマイコン8が判断し、走行速度パラメータを取得する(ステップS406)。ここで、走行速度パラメータとは、本実施の形態においても実施の形態1と同様のものを指す。
ステップS406で走行速度パラメータを取得すると、マイコン8はマイコン8の内部に設けられたRAM15に記憶している閾値と取得した走行速度パラメータとを比較する(ステップS407)。ここで、閾値は、渋滞していない市街地での走行を想定しているため、歩行者の歩行速度程度に設定されているが、断続的な渋滞において制御の切り替えが頻繁とならないように、より高い速度に設定されていても良い。
ステップS407においてマイコン8の判別がNoの場合、すなわち、あらかじめマイコン8に記憶された閾値よりも走行パラメータが大きい場合、これは、車両の走行状態があらかじめ設定した閾値が示す走行速度よりも速い速度で走行している状態にある場合であるが、この場合は、ステップS402で設定した音量で音声を出力することとなる(ステップS409)。
ステップS407においてマイコン8の判別がYesの場合、すなわち、走行パラメータがあらかじめマイコン8に記憶された閾値以下の場合、これは、車両の走行状態があらかじめ設定した閾値が示す走行速度以下の遅い速度で走行している状態(低速走行状態)にある場合であるが、この場合は、音声出力を実質ゼロにするミュート音量が減衰音量として設定され(ステップS408)、この設定音量で音声を出力することとなる(ステップS409)。ここで、ミュート音量とは、音声出力が実質ゼロになれば良く、使用者に聞き取れない音量まで十分に音声が減衰されている状態であれば問題ない。
以上のように、本発明の実施の形態4の車載オーディオ装置によれば、制御時のボリューム設定値にミュートを設定する構成を有しているため、夜間など使用者が意図的に音声出力をミュートしたい場合において本制御によるオーディオのスピーカー出力の減衰状態をミュートとすることができる。
(実施の形態5)
さらに、本発明の実施の形態5のブロック図を図2に示す。
図2において、車載オーディオ装置1は、図1に記載した構成に対して、さらに、オーディオ音声信号のほかにナビゲーション装置30もしくはハンズフリー通話装置31、あるいは、その両方の音声をオーディオ制御装部3へ入力することができるように配線を有しており、さらに、マイコン8に音声出力状態を通知する配線を有している。ナビゲーション装置30もしくはハンズフリー通話装置31からマイコン8に音声出力信号が通知されることにより、マイコン8は、オーディオ制御部装置3内の入力切替部10を制御し、音声出力信号を通知したナビゲーション装置30もしくはハンズフリー通話装置31の音声を後段の音質調整部11以降に接続することによりスピーカ9からその音声を出力することができる。
もちろん、ナビゲーション装置30およびハンズフリー通話装置31の両方から音声出力信号が通知されることもあるが、この場合、マイコン8は、どちらか片方を選択して音声をスピーカから出力する構成としても良く、あるいは、異なる出力スピーカに音声出力を割り当て、両方を同時に出力する構成としても良い。
以上のように構成された車載オーディオ装置について、図7のフロー図を用いてその動作を説明する。
まず、車両の電源(バッテリー)に接続されることによって、車載オーディオ装置1の音量は初期値に設定される(ステップS501)。この初期値は、車載オーディオ装置1に電源が初めて接続された場合において電源がONされていることが確認できる程度の音量値であり、使用者が操作部5を操作しない場合においても、電源がONとなっていることを認識することができることとなる。また、音量調整の設定値が不定状態となることを防止することができるため、運転操作を誤るほどの使用者が意図しない大音量で車載オーディオ装置1の電源がONとなることを防止することができる値である。そして次に、使用者が操作部5を操作して所望の音量値に音量を設定する、あるいはそれ以前に電源がOFFになった時点の音量をRAM15に記憶していた音量値が選択値として用いられる(ステップS502)。
ステップS502において音量調整の設定値を使用者の選択値に設定した後に、使用者は、自動音量制御モードか通常モードかの選択を行う(ステップS503)。ここで、自動音量制御モードとは、本発明の実施の形態1の説明で述べたものと同じ内容であり、本実施の形態においても車載オーディオ装置1は、この自動音量制御モードと車両の走行速度によって音量を変化させない通常モードとを操作部5を操作することによって使用者が自由に切り替えて使用できるようになっている。
ステップS503で使用者がモードを選択すると、自動音量制御モードか否かをマイコン8が判別する(ステップS504)。ステップS504でNoとなった場合、すなわち、自動音量制御モードが選択されず通常モードが選択された場合、車載オーディオ装置1は、S502で設定した音量で音声を出力することとなる(ステップS512)。
ステップS504でYesとなった場合、すなわち、使用者が自動音量制御モードを選択した場合、次にマイコン8がナビゲーション装置30およびハンズフリー通話装置31の音声出力信号を確認し、出力されている音声を判別する(ステップS505)。ステップS505でNoとなった場合、すなわち、出力されている音声がナビゲーション装置30もしくはハンズフリー通話装置31以外の場合、車載オーディオ装置1は、ステップS502で設定した音量で音声を出力することとなる(ステップS512)。
ステップS505でYesとなった場合、すなわち、出力されている音声がナビゲーション装置30もしくはハンズフリー通話装置31であった場合、車両のサイドブレーキ(あるいは、二輪車の場合は例えばキックスタンド)がOFFか否かを判別する(ステップS506)。もちろんこの場合、車両のサイドブレーキのみならず、例えばエンジンECUから出力される信号を用いても良いし、ナビゲーション装置からの信号を利用しても良い。
ステップS506でNoの場合、つまりサイドブレーキがON(サイドブレーキが効いている、あるいは、自立スタンドを使用している)状態にあるときは、車両が駐車中であるとマイコン5が判断した場合であるが、車載オーディオ装置1は、ステップS502で設定した音量で音声を出力することとなる(ステップS512)。もちろん、モード設定において駐車状態を検出することによる自動の制御を無効とする構成としても良い。
ステップS506でYesの場合、つまりサイドブレーキがOFF(サイドブレーキが効いていない、あるいはキックスタンドを使用していない)状態であるときは、車両が走行中、または、一旦停止中ですぐにも走行開始可能な状態にあるとマイコン8が判断し、走行速度パラメータを取得する(ステップS507)。ここで、走行速度パラメータとは、本実施の形態においても実施の形態1と同様のものを指す。
ステップS507で走行速度パラメータを取得すると、マイコン8は、マイコン8の内部に設けられたRAM15に記憶している閾値と取得した走行速度パラメータとを比較する(ステップS508)。ここで、閾値は、渋滞していない市街地での走行を想定するため、歩行者の歩行速度程度に設定されているが、断続的な渋滞において制御の切り替えが頻繁とならないように、より高い速度に設定されていても良い。
ステップS508においてマイコン8の判別がNoの場合、すなわち、あらかじめマイコン8に記憶された閾値よりも走行パラメータが大きい場合、これは、車両の走行状態があらかじめ設定した閾値が示す走行速度よりも速い速度で走行している状態にある場合であるが、この場合は、ステップS502で設定した音量で音声を出力することとなる(ステップS512)。
ステップS508においてマイコン8の判別がYesの場合、すなわち、走行パラメータがあらかじめマイコン8に記憶された閾値以下の場合、これは、車両の走行状態があらかじめ設定した閾値が示す走行速度以下の遅い速度で走行している状態(低速走行状態)にある場合であるが、この場合は、スピーカ9から出力される音声の音声出力レベルを、減衰音量としての、減衰目標の音声出力レベル(低速走行状態時に見合った音声出力レベルであって、車両の周辺の他者に迷惑とならない程度の音声出力レベル)である制御値と使用者が設定した現在の設定音量(すなわち、S502で設定した音量)とを比較する(ステップS509)。
ステップS509で比較した結果、ステップS510でNoとなった場合、すなわち、使用者が設定した現在の設定音量が制御値よりも小さい場合は、音声出力の減衰が必要ないと判断し、ステップS502で設定した音量で音声を出力することとなる(ステップS512)。
ステップS509で比較した結果、ステップS510でYesとなった場合、すなわち、使用者が設定した現在の設定音量が制御値以上の場合は、あらかじめ設定された、現在の音量設定よりも低い音量が減衰音量として設定され(ステップS511)、この設定音量で音声を出力することとなる(ステップS512)。
以上のように、本発明の実施の形態5の車載オーディオ装置によれば、ナビゲーション装置30およびハンズフリー通話装置31の音声出力状態を確認し、いずれかが音声出力状態にある場合、その音声に対し本制御を無効とする構成を有しているため、走行状況を問わず必要な音声情報であるナビゲーション装置からのガイダンス音声やハンズフリー通話装置からの通話音声に関してはスピーカ9からの音声出力を減衰することなく使用者に出力することができる。
なお、実施の形態5の説明において、車両の走行状態が低速走行状態にある場合の減衰音量を一定の音量であるとしていたが、その他の実施の形態で説明した減衰音量を用いても良い。すなわち、減衰音量として走行速度パラメータに比例して変化する値や、変更前の音量から予め設定された一定の音量を差し引いた値、あるいは、ミュート音量としても良い。
また、上記各実施の形態1〜5におけるモード切替について、「切り替え」の動作は必須とする必要はなく、例えばモード切替手段としてのモード選択ボタンを一つだけ用意しておいて、通常モードにしたい場合のみそのボタンを押すようにし、ボタンが押されずに所定時間経過したら自動音量制御モードにするよう設定しても良いし、もちろん、自動音量制御モードのみの設定としても良い。モード設定を自由に行えることで、走行時には自動音量制御モードを選択し、使用者の操作が軽減することができるが、通常モードを選択することで、電源を確保することが難しい屋外などで使用者が意図的に停車状態において、音量を上げた音楽を楽しむこともできるというメリットがあり、また、経過時間を利用すれば、モード切替忘れを防止することができるし、制御モードのみの設定の場合、使用者の操作が軽減できる
以上のように、本発明にかかる車載オーディオ装置は、走行速度パラメータを入手し、制御パラメータの閾値を設定することで停車状態もしくは低速走行状態を判断し、オーディオ制御部3内の音量調整部12を用いて自動的にスピーカー出力を減衰するという効果を有し、周囲への迷惑防止の簡易化等として有用である。
本発明の実施の形態1〜4における車載オーディオ装置のブロック図 本発明の実施の形態5における車載オーディオ装置のブロック図 本発明の実施の形態1におけるオーディオ制御装置の動作説明のためのフロー図 本発明の実施の形態2におけるオーディオ制御装置の動作説明のためのフロー図 本発明の実施の形態3におけるオーディオ制御装置の動作説明のためのフロー図 本発明の実施の形態4におけるオーディオ制御装置の動作説明のためのフロー図 本発明の実施の形態5におけるオーディオ制御装置の動作説明のためのフロー図
符号の説明
1 車載オーディオ装置
2 音声再生部
3 オーディオ制御部
4 音声増幅器
5 操作部
6 表示部
7 車両情報信号インターフェース部
8 マイコン(主制御部)
9 スピーカ
10 入力切替部
11 音質調整部
12 音量調整部
13 I/Oポート
14 ROM
15 RAM
16 CPU
17 メディア再生部
18 ラジオチューナ
19 ディスク再生部
21 エンジンECU
22 メータ
23 停車検出部
24 車両情報出力部
30 ナビゲーション装置
31 ハンズフリー通話装置

Claims (9)

  1. 車両に搭載され、前記車両の走行状態を示す走行状態信号を出力する車両情報出力部に接続される車載オーディオ装置であって、
    前記走行状態信号を受信して受信した前記走行状態信号と予め設定された閾値とを比較して前記車両の走行状態を判別する主制御部と、
    前記主制御部に接続され、前記車両の走行状態に応じて自装置の音声出力音量を制御するオーディオ制御部とを備え、
    前記主制御部が、前記車両は所定の速度よりも遅い速度で走行していると判別した場合、前記オーディオ制御部は、自装置の音声出力音量を予め設定された減衰音量に変更することを特徴とする車載オーディオ装置。
  2. 前記減衰音量は、予め設定された一定の音量であることを特徴とする請求項1記載の車載オーディオ装置。
  3. 前記減衰音量は、前記走行状態信号に比例して変化することを特徴とする請求項1記載の車載オーディオ装置。
  4. 前記減衰音量は、前記減衰音量に変更される前の自装置の音声出力音量から予め設定された一定の音量を差し引いた音量であることを特徴とする請求項1記載の車載オーディオ装置。
  5. 前記減衰音量は、ミュート音量であることを特徴とする請求項1記載の車載オーディオ装置。
  6. 前記自装置の音声出力音量を前記車両の走行状態に応じて減衰音量に変更する自動音量制御モードと、前記自装置の音声出力音量を前記車両の走行状態に応じて減衰音量に変更しない通常モードと、を切替えるモード切替手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の車載オーディオ装置。
  7. 前記車両情報出力部は、前記車両の停車状態を示す停車状態信号を出力し、
    前記主制御部が前記停車状態信号を受信して受信した前記停車状態信号から前記車両が停車しているか否かを判別し、前記主制御部が前記車両は停車していると判別した場合、前記オーディオ制御部は、前記自装置の音声出力音量を前記車両の走行状態に応じて減衰音量に変更しないことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の車載オーディオ装置。
  8. 前記オーディオ制御部はナビゲーション装置またはハンズフリー通話装置の出力音声が入力可能であり、前記主制御部は前記ナビゲーション装置または前記ハンズフリー通話装置から自装置へ音声が出力されているか否かを判別し、前記主制御部が前記ナビゲーション装置または前記ハンズフリー通話装置から自装置へ音声が出力されていると判別した場合、前記オーディオ制御部は、自装置の音声出力音量を前記車両の走行状態に応じて減衰音量に変更しないことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の車載オーディオ装置。
  9. 前記減衰音量に変更する前の音量が前記減衰音量よりも大きい場合にのみ、自装置の音声出力音量を減衰音量に変更することを特徴とする請求項1ないし請求項8記載の車載オーディオ装置。
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