JP2004168202A - コンテンツ再生機器およびコンテンツ再生機器の制御方法 - Google Patents

コンテンツ再生機器およびコンテンツ再生機器の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】コンテンツ再生機器のOFF状態における運転者の操作状態に応じてコンテンツの再生を制御することを目的とする。
【解決手段】車輌に搭載されてコンテンツを再生するコンテンツ再生機器100は、制御手段としてのマイクロプロセッサ17によりその動作を制御される。マイクロプロセッサ17は、コンテンツの再生OFF状態にて車輌の運転者における作業状態を認識する認識手段としてのセンサ部31により認識された作業状態に基づいてコンテンツの再生を制御する。またセンサ部31は、車輌の周囲の状況を認識する認識手段として機能し、この場合、マイクロプロセッサ17は、認識された車輌の周囲の状況に基づいてコンテンツの再生を制御する。さらに、マイクロプロセッサ17は、バッテリに接続されたACC端子から供給される電源の状態を認識し、ACC_onとなった場合に装置の電源をONとしコンテンツを再生する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、音楽等のコンテンツを再生するコンテンツ再生機器に係り、より詳しくは、車輌に搭載されたコンテンツを再生するコンテンツ再生機器等に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ランダムアクセスが可能な記録メディア、例えば、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)やDVD(Digital Versatile Disc)、半導体メモリ等の各種メモリの大容量化が急速に進んでおり、これらの記録メディアが、車載オーディオ装置等のコンテンツ再生機器に搭載されている。また、音声圧縮技術であるMP3(MPEG−1 Audio Layer−III)等に代表される圧縮技術の発展に伴い、更に多くのコンテンツ(例えば、音楽コンテンツ)が各種メモリに記録できるようになってきた。
【0003】
このようなコンテンツ再生機器は、車輌にて再生されることから、車輌を運転する運転者の状態に対して大きな影響を与える。ここで、運転者が車輌を運転する際には、様々な状況が考えられる。例えば、単独で運転している場合等には眠気を感じる場合や、疲労を感じる場合がある。また、渋滞に突入した場合などには、イライラ状態となる場合もある。さらに、運転操作を行う際の状況としては、通常の道路走行ばかりでなく、例えば、駐車場に車輌を駐車する場合や、窓を開けて車輌外の人に道を尋ねる場合等、様々な状況が考えられる。
【0004】
ここで、運転中に運転者に対して注意を喚起することのできる技術として、運転者が眠気を感じたことを検出し、この検出に応じた出力に基づいて、運転者に対する警報を伝達する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。また、運転者の疲労度や眠気に応じて操作系の操作力、エンジン出力、音響装置の設定または空調の設定を制御する技術が開示されている(例えば、特許文献2)。
【0005】
【特許文献1】
特開平5−262161号公報(第3頁、図1)
【特許文献2】
特開平6−107032号公報(第4−5頁、図1)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した特許文献1では、運転者の眠気を検出した場合に座席を機械的に振動させることやブザーまたはチャイム等の音響により、注意を喚起することが提案されているが、車両における運転者の状態とコンテンツ再生機器の動作とが連動しておらず、車載されたコンテンツ再生機器が運転者に与える強い影響を利用するものではない。また、上述した特許文献2では、運転者の疲労度や眠気の度合いに基づいて音量を上下させる技術が示されているが、運転者の状態に応じてコンテンツの再生をON/OFFさせる技術までは開示されていない。また、音量の上下は、運転者の疲労度や眠気の度合いに限定されており、車両の状態や車両が与える周囲の状況等に応じて音量を制御するものではない。
【0007】
本発明は、上記のような技術的課題を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、コンテンツ再生機器のOFF状態における運転者の操作状態に応じてコンテンツの再生を制御することにある。
また他の目的は、車輌の置かれた周囲環境を考慮してコンテンツ再生機器の制御を行うことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
かかる目的のもと、本発明は、以下のような機能を実現するコンテンツ再生機器を提供することができる。すなわち、本発明にて提供される、車輌に搭載されてコンテンツを再生するコンテンツ再生機器は、認識手段によりコンテンツの再生OFF状態にて車輌の運転者における作業状態を認識し、制御手段により認識された作業状態に基づいてコンテンツの再生を制御する。
ここで、この認識手段は、車輌の車速およびハンドルの角度を認識し、制御手段は、認識された車速が所定以上であり、且つハンドルの角度が所定時間内に変化しない場合に運転者の眠気解消に関するコンテンツを再生する。またここで、認識手段は、車輌が渋滞に巻き込まれていることを認識し、制御手段は、この認識手段による認識結果に基づいて運転者のストレス解消に関するコンテンツを再生する。
【0009】
上記のコンテンツ再生機器は、バッテリに接続された端子から供給される電源の状態を認識する電源状態認識手段をさらに備えた構成とすることができる。このような構成において制御手段は、この電源状態認識手段にて認識された端子の状態がACC_onとなった場合に装置の電源をONとしコンテンツを再生する。
【0010】
また、本発明にて提供される、車輌に搭載されてコンテンツを再生するコンテンツ再生機器は、認識手段により車輌の周囲の状況を認識し、制御手段によりこの認識手段により認識された車輌の周囲の状況に基づいてコンテンツの再生を制御する。
ここで、この認識手段は、車輌が料金所から所定距離以内であることを認識し、制御手段は、認識手段による認識結果に基づいてコンテンツの再生音量を制御する。またここで、認識手段は、車輌が後退していることを認識し、制御手段は、この認識手段による認識結果に基づいてコンテンツの再生音量を制御する。
【0011】
また、本発明は、以下のようなコンテンツ再生機器の制御方法を提供することができる。本発明にて提供されるコンテンツ再生機器の制御方法には、少なくとも、以下の2つの態様がある。コンテンツを再生するコンテンツ再生機器の制御方法としての1つ目の態様では、コンテンツの再生OFF状態にて車輌の運転者における作業状態を認識し、認識された作業状態に基づいてコンテンツの再生を制御する。また、コンテンツを再生するコンテンツ再生機器の制御方法としての2つ目の態様では、車輌の周囲の状況を認識し、認識された車輌の周囲の状況に基づいてコンテンツの再生を制御する。
ここで本発明は、上述したコンテンツ再生機器の制御方法を、コンピュータを制御して実行するプログラムとして実現することができる。このプログラムは、磁気ディスクや光ディスク、半導体メモリ、その他の記録媒体に格納して配布したり、ネットワークを介して配信したりすることにより、提供することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら本実施の形態について詳細に説明する。
図1は、コンテンツ再生機器100の全体構成を示すブロック図である。本実施の形態が適用されるコンテンツ再生機器100は、音楽データ等のコンテンツが記録されると共にランダムアクセスが可能な記録メディアからコンテンツデータを読み出す駆動装置であるドライブ11と、外部入力装置13を介して外部機器との間で所定の通信方式にて通信を行うTCP/IP通信部12と、上記の記録メディアと同様にコンテンツを記録すると共にコンテンツの書き替えおよび消去が可能な大容量の記録装置であるHDD14と、再生制御によりドライブ11またはHDD14より読み出されたコンテンツを音声として出力するスピーカ22を制御するサウンドコントロール部15と、装置全体の動作を制御する制御手段であるマイクロプロセッサ17と、これらの各部を接続する内部データBUS19を制御するBUSコントローラ16とを備える。また、マイクロプロセッサ17には、タイマとしての機能を実現する時計部18、コントロールパネルなどに配設され装置の操作を行う操作キー等からなる操作部21、および装置の動作状態や再生中のコンテンツに関する情報を表示する表示部23が接続されている。さらに、本実施の形態のコンテンツ再生機器100のマイクロプロセッサ17には、運転者による車輌に対する操作状態や車輌の状態などを検知する認識手段であるセンサ部31が接続されている。
【0013】
駆動装置としてのドライブ11の一例としては、記録メディアであるCD(Compact Disc)を駆動するCDドライブやDVDを駆動するDVDドライブなどが挙げられる。図1ではドライブ11を1つだけ示したが、このドライブ11は、複数設けられる構成としても構わない。例えば、CDドライブやDVDドライブと共に、MD(Mini Disc)ドライブを設けた構成であっても良い。このドライブ11は、操作部21に対して行われた操作に応じたマイクロプロセッサ17の制御に基づいて動作する。そして、マイクロプロセッサ17の制御によりドライブ11にてコンテンツの再生動作が行われると、記録メディアから読み出されたコンテンツデータは、内部データBUS19およびサウンドコントロール部15を介してスピーカ22から音楽等の音声として出力される。
【0014】
外部入力装置13としては、例えば無線LAN(Wireless Local Area Network)カードなどを用いることができる。外部入力装置13は、TCP/IP等の通信プロトコルを用いて、例えば、パーソナルコンピュータ装置やコンテンツ配信サイトなどの外部機器との間でデータ通信を行うことができる。そして、この外部入力装置13を介して上記の外部機器より取得されたコンテンツは、TCP/IP通信部12に入力され、内部データBUS19を介してHDD14に記録される。ここでは、外部入力装置13の一例として、無線LANカードを用いる場合について例示したが、例えばイーサネットケーブルを介して上記の外部機器と有線にて接続し、データ通信を行うようにしても構わない。またここでは、通信プロトコルとしてTCP/IPを用いる場合について例示したが、他の通信方式を利用することも可能である。
【0015】
また、上記のHDD14は、ドライブ11にて再生されたコンテンツや、外部入力装置13およびTCP/IP通信部12を介して入力されたコンテンツ、またはチューナ(図示せず)により受信されたコンテンツを記録することができる。これによりHDD14は、コンテンツ再生機器100のユーザである運転者の好みのコンテンツを大量に記録することが可能である。そしてHDD14は、操作部21に対して行われた操作に応じたマイクロプロセッサ17の制御に基づいて動作する。マイクロプロセッサ17によりコンテンツの再生制御が行われると、HDD14から読み出されたコンテンツデータは、ドライブ11から読み出されたコンテンツと同様にスピーカ22から音声として出力される。
【0016】
マイクロプロセッサ17はコンテンツ再生装置100における通常の機能として、コンテンツの再生に関する制御を行う。すなわち、このマイクロプロセッサ17は、操作部21に対する再生操作に応じて、ドライブ11やHDD14、またはチューナ(図示せず)などのソースを選択して制御することにより、この再生操作に基づいて選択されたソースからコンテンツを再生(音声出力)する。さらに、このマイクロプロセッサ17は、操作部21に対する音量調整操作に応じてサウンドコントロール部15を制御することにより、スピーカ22から出力される音量を調整する。
また、本実施の形態におけるマイクロプロセッサ17は、後述するセンサ部31にて検知され、入力される運転者の操作状態(運転に関する作業状態)、またはこのセンサ部31にて検知される車室内または車輌の周囲の状態(状況)に応じて各部を制御することにより、これらの各状態に応じてコンテンツ再生機器100における所定の動作を制御することができる。この認識された状態に応じた制御が行われる際の各処理については、後に図2〜図8に示すフローチャートを用いて詳述する。
【0017】
上記のセンサ部31では、上述のように、運転者の操作状態や車輌の周囲の状態などが検知される。センサ部31の例については後述するが、このセンサ部31は車輌の各部に設けられ、このセンサ部31で検知された情報は、マイクロプロセッサ17に出力される。マイクロプロセッサ17は、センサ部31から入力された情報に基づいて、上述したような各状態を認識することができる。
【0018】
コンテンツ再生機器100では、以上説明した外部入力装置13、TCP/IP通信部12、HDD14をマイクロプロセッサ17により制御して、ワイヤレスAI(Wireless AI(Artificial Intelligence))機能を実現することができる。つまり、上述のように、外部入力装置13、TCP/IP通信部12を介して取得されたコンテンツをHDD14に記録することによりワイヤレス配信機能が実現される。そして、後述するような、マイクロプロセッサ17に予めプログラムされた機能であって、センサ部31からの情報に応じた処理に基づいたAI機能を実現することができる。すなわち、マイクロプロセッサ17に、運転者の好みに応じたコンテンツの再生制御や、各状態に応じたコンテンツ再生機器100の制御パターンを記憶させておくことにより、センサ部31にて検知され、マイクロプロセッサ17に通知された情報に応じた制御を行うことができる。
【0019】
次に、本実施の形態のセンサ部31において検出される情報について説明する。
運転者の操作状態を検出するセンサ部31の一例としては、車速パルスより車輌の速度を検知する車速センサ、ハンドルを回した舵角(角度)を検知するハンドル角度検出センサ、アクセルペダルの踏み込みよりアクセルの開度を検知するアクセル開度検出センサ、アクセルの開閉に伴って変化するエンジンの回転数を検知するエンジン回転数センサ、ワイパーの動作状況を検知するワイパー動作センサ、ウィンカーの点灯状況を検知するウィンカー動作センサ、ドアの開閉状態を検知するドア開閉状態センサ、窓ガラスの開閉状態を検知する窓ガラス開閉状態センサ、ギヤがどの位置に入れられているかを検知するギヤセンサなどが挙げられる。また、上述の運転者の操作状態に伴って変化する車輌の状態を検出するセンサ部31の一例としては、エンジンの回転や外気温などの影響によって変化するラジエータの温度を検知する水温計センサ、燃料の残量を検知する燃料計センサ、バッテリから供給可能な電圧を検知する電圧計センサなどが挙げられる。
【0020】
また、車輌の周囲の状態(車輌が置かれている車輌外の環境)を認識するセンサ部31の一例としては、ナビゲーション装置等に搭載されGPS(Global Positioning Systems)衛星からの電波を受信して2次元(緯度・経度)位置、さらには高度を測定する位置センサであるGPS受信機、車輌外の気温を検知する気温センサ、車輌外の湿度を検知する湿度センサ、車輌外の気圧を検知する気圧センサ、太陽光や街燈からの光量を検知する光センサなどが挙げられる。
【0021】
さらに、運転者の状態を認識するセンサ部31の一例としては、座席に対する圧力などから運転者の姿勢を検知する姿勢センサ、ハンドルなどに設けられ運転者の掌からの発汗量を検知する発汗センサ、運転者に取り付けられた電極などにより運転者の心拍数を検知する心拍数センサ、および運転者の体温を検知する体温センサなどが挙げられる。
さらにまた、運転者の周囲の状態(運転者が置かれている車室内の環境)を認識するセンサ部31の一例としては、車室内の気温を検知する気温センサ、車室内の湿度を検知する湿度センサなどが挙げられる。
【0022】
また、車室内にカメラを設け、このカメラにて運転者を撮影し、所定時間間隔でカメラから出力される運転者の姿勢を比較することにより、この比較結果をセンサ部31から出力される姿勢検出センサからの情報として用いることができる。さらに、車室内または車輌外にマイクロフォンを設け、このマイクロフォンにて集音された音を検知し、この音の大きさをセンサ部31から出力される情報として用いることも可能である。例えば、車室内の音を集音する場合は、運転者または同乗者の声やコンテンツ再生機器100から出力される音声を集音することが可能であり、車輌外の音を集音する場合は、タイヤと路面との間で発生するロードノイズやエンジン音、各種ファンの音を集音することができる。
以上例示した以外にも、車輌に関する種々の情報を検知するセンサ部31を設け、このセンサ部31からの情報をマイクロプロセッサ17に出力することが可能である。
【0023】
ところで、車輌に搭載されるコンテンツ再生機器100やナビゲーション装置などは、ACC端子に接続されると共に、バッテリから電源が供給される。車輌においては、搭載されている各機器のCPU(マイクロプロセッサ17)を動作させるための微弱な電流が常に流れている。機器によって異なるが、この微弱電流としては、例えば3mA程度の電流が常時流れることになる。車輌のキーが差し込まれていない場合、またはキーが差し込まれてはいるがACCの位置まで回されていない場合には、上記のような微弱電流が流れており、各機器のCPUは待機している状態である。本実施の形態では、このような状態をACC_off状態とする。このACC_offの状態において、バッテリからコンテンツ再生機器100に対して出力される電気信号の状態は”L”である。
【0024】
一方、キーがACCの位置よりも先に回された場合には、コンテンツ再生機器100の各部に電源を供給し、これら各部を動作させることが可能となる。この動作可能となった状態(例えば、時計部18により計時された時間が表示部23に表示されており、スピーカ22からは音声が出力されていない状態)においては、例えば200〜1000mAの電流が流れる。本実施の形態では、このような状態をACC_on状態とする。このACC_on状態において、バッテリからコンテンツ再生機器100に対して出力される電気信号の状態は”H”である。
【0025】
車輌が運転されている場合、キーは必ずACCの位置よりも先に回された状態であり、ACC_onの状態が保たれる。すなわち運転中であれば、コンテンツ再生機器100のマイクロプロセッサ17ばかりでなく他の各部に対しても電源を供給することができる。これによりマイクロプロセッサ17は、ACC_onの状態であれば運転者が意図しない場合であっても各部の制御を行うことができる。マイクロプロセッサ17は、ACC端子の状態がHであるかLであるかを常に監視しており、このACC端子の状態が”L”(ACC_offの状態)であれば、運転中ではないので制御を行うことはない。一方、ACC端子の状態が”H”であれば、運転中(エンジンがかかった状態)であるので、バッテリの状況を気にすることなく上記のセンサ部31にて検知された情報に基づいてコンテンツ再生機器100を制御し、コンテンツの再生などに関する動作制御を行うことができる。
【0026】
以下、フローチャートを用いて本実施の形態におけるマイクロプロセッサ17によって実現される機能について説明する。
図2は、運転者の眠気を検知して運転者に注意を喚起する際の処理の流れを示すフローチャートである。
コンテンツ再生機器100のマイクロプロセッサ17は、車輌が運転されているか否かに関わらずバッテリから電源の供給を受けており、このマイクロプロセッサ17により、ACC端子の状態が”H”であるか否かが監視される(ステップ201)。ここで、ACC端子の状態が”L”であると判断された場合には、車輌のエンジンがかかっていない筈なのでACC端子の状態が”H”となるまで待機する。ステップ201において、ACC端子の状態が”H”であると判断された場合、マイクロプロセッサ17では、運転者の運転操作に伴って変化する車輌の車速が所定の速度以上であるか否かの判断が行われる(ステップ202)。この車速は、センサ部31としての車速センサによって、車速パルスを検知することにより検出され、検出された車速情報は、センサ部31からマイクロプロセッサ17に出力される。マイクロプロセッサ17は、このセンサ部31より取得された車速に応じてステップ202の判断を行う。車速を判断する際の所定の速度としては、例えば、時速20Kmを閾値とすることができる。ここで、ステップ202において、車速が所定の速度以下であると判断された場合には、この所定の速度以上となるまで待機する。
【0027】
ステップ202にて、車速が所定の速度以上であると判断された場合には、運転者の運転操作に伴って変化するハンドルの角度(舵角)が所定時間内に変化したか否かの判断が行われる(ステップ203)。このハンドルの角度は、センサ部31としてのハンドル角度検出センサによって、ハンドルを回した舵角を検知することにより検出され、検出された角度情報は、センサ部31からマイクロプロセッサ17に出力される。マイクロプロセッサ17は、このセンサ部31より取得された角度が所定時間内(例えば、20秒間毎)に変化しているか否かによりステップ203の判断を行う。ところで、車輌を運転する運転者は、通常時であれば、真直な道路を走行している場合であってもハンドルを細かく切ることにより車線に対する車輌の位置の微調整(運転操作)を行いながら走行している。この運転者が運転中に睡眠に入ろうとする段階(居眠り運転の状態に陥る段階)には、上記の微調整が行われなくなる。そのため、或る一定時間ハンドルの切り角に変化がないことを検出することにより、マイクロプロセッサ17は、ドライバが睡眠に入ろうとしていることを認識することができる。ステップ203において、ハンドルの角度が所定時間内に変化していると判断された場合には、マイクロプロセッサ17により運転者が睡眠に入ってはいないものと判断され、ハンドルの角度が所定時間内に変化しない状態が検出されるまで待機する。
【0028】
ステップ203において、ハンドルの角度が所定時間内に変化していないと判断された場合、すなわち、運転者が睡眠に入ろうとしていることが認識された場合には、コンテンツ再生機器100の電源がOFFの場合であっても、マイクロプロセッサ17は、ACC端子から供給された電源により、各部の電源をONとしてコンテンツ再生機器100を起動させ、指定されたコンテンツを再生する(ステップ204)。つまり、マイクロプロセッサ17は、運転中でACC端子の状態が”H”(ACC_onの状態)であればコンテンツ再生機器100の電源を自動的にONにする。そして、マイクロプロセッサ17は、HDD14に予めジャンル別に分類されて記録されたコンテンツの中から、予め指定されていた眠気を解消することのできるコンテンツを選択して再生することにより音楽を出力する。これにより、眠気を感じ睡眠に入ろうとしている運転者に対して、運転に集中するように注意を喚起することができ、居眠りによる事故の発生を未然に防止することができる。
【0029】
図2のステップ204に示した例では、コンテンツの再生を例示したが、コンテンツ再生機器100の起動後の動作はコンテンツの再生に限られるものではなく、予めHDD14等に記録されたメッセージを出力するようにしても構わない。またステップ204では、HDD14に記録されたコンテンツを再生する場合について例示したが、ドライブ11に挿入されたCDもしくはDVD、または殆どの車輌に搭載されているチューナを選択するようにしても構わない。つまり、コンテンツ再生機器100に記録されたコンテンツデータを選択するのではなく、再生元のソースを選択し、このソースの動作制御を行うようにしても構わない。但し、ドライブ11が選択されている場合には、このドライブ11内に再生されるべき記録メディアが挿入されていることが必須となるため、HDD14に記録されているコンテンツを選択するのが最も好ましい。
【0030】
このようにすれば、マイクロプロセッサ17により、運転者の運転操作に基づいて眠気を検知し、コンテンツ再生機器100からコンテンツを出力させ、運転者の眠気を解消させることができる。また、ACC端子の状態が”H”(運転中にエンジンがかかった状態)であれば、コンテンツ再生機器100の電源がOFFであった場合であっても、自動的に電源をONにし、コンテンツを出力させることができる。
【0031】
図3は、運転者の状態を検知して、運転者の状態に応じたコンテンツを再生する際の処理の流れを示すフローチャートである。ここでは、渋滞による運転者のストレス状態を検知し、ストレスが検知された場合には、リラックスすることを促すようなコンテンツを自動的に再生する際の処理を例示する。
車輌の走行中において、コンテンツ再生機器100のマイクロプロセッサ17では、運転者の運転操作に伴って変化するエンジンの回転数がアイドリング時の回転数よりも高いか否かの判断が行われる(ステップ301)。このエンジンの回転数は、センサ部31としてのエンジン回転数センサによって、エンジンの回転数を検知することによって検出され、検出された回転数の情報は、センサ部31からマイクロプロセッサ17に出力される。マイクロプロセッサ17は、このセンサ部31より取得された回転数に応じてステップ301の判断を行う。アイドリング時のエンジンの回転数は、概ね800rpm程度であるので、この値を閾値として用いることができる。ここで、ステップ301において、エンジンの回転数がアイドリング時の回転数よりも高くない、すなわち、アイドリング状態が継続していると判断された場合には、エンジンの回転数がアイドリング時よりも高くなるまで待機する。
【0032】
ステップ301にて、エンジンの回転数が所定のアイドリング時の回転数(閾値)以上であると判断された場合、マイクロプロセッサ17により運転者がアクセルの開閉操作(運転操作)を行っているものと判断され、さらに、車速が所定以下の状態が所定時間以上継続しているか否かの判断が行われる(ステップ302)。ここでは、例えば、時速20Km以下での走行状態が30分以上継続しているか否かを判断するものとする。このような状態が継続している場合、車輌が渋滞に巻き込まれているものと判断することができる。車速が所定以下の状態であることの判断は、車速と車輌の位置とを検出することにより実現できる。この車速は、図2のステップ202にて説明したのと同様にして検知され、車速情報としてマイクロプロセッサ17に出力される。また、車輌の位置は、センサ部31としてのGPS受信機によって車輌の位置を測定することによって検出され、検出された位置情報は、センサ部31からマイクロプロセッサ17に出力される。車速が所定以下であることを判断する場合、上記の車速情報と位置情報とに基づいて判断しても良いし、何れか一方の情報に基づいて判断しても構わない。さらに、所定時間以上継続しているか否かを判断するにあたっては、時計部18により上記の車速が所定以下の状態が維持された時間を計時し、時間情報をマイクロプロセッサ17にて判断することにより実現される。ここで、ステップ302において、車速が所定以下の状態が所定時間以上継続していないと判断された場合、マイクロプロセッサ17では、渋滞が発生していないものと判断され、渋滞が発生するまではステップ301およびステップ302の処理を繰り返す。
【0033】
ステップ302において車速が所定以下の状態が所定時間以上継続していると判断された場合には、運転者がストレスを感じているか否かの判断が行われる(ステップ303)。運転者がストレスを感じているか否かの判断は、例えば、運転者の発汗量、姿勢、体温、心拍数等の各情報に基づいて運転者の状態を認識することによって実現することができる。この発汗量、姿勢、体温、心拍数は、それぞれ、センサ部31としての発汗センサ、姿勢センサ、体温センサ、心拍数センサによって検出され、検出された各情報は、センサ部31からマイクロプロセッサ17に出力される。マイクロプロセッサ17は、このセンサ部31より取得された各情報に基づいて運転者のストレス状態を判断する。ここで、ステップ303において、運転者がストレスを感じていないと判断された場合には、渋滞が発生し且つストレスが検知されるまで、ステップ301〜ステップ303の処理を繰り返す。
【0034】
ステップ303において、運転者がストレスを感じていると判断された場合には、コンテンツ再生機器100の電源がOFFの場合であっても、マイクロプロセッサ17は、ACC端子から供給された電源により、各部の電源をONとしてコンテンツ再生機器100を起動させ、指定されたコンテンツを再生する(ステップ304)。ステップ304の処理については、図2のステップ204に示した処理と同様であるので、説明を省略するが、ステップ304にて再生されるコンテンツは、運転者をリラックスさせてストレスを解消(軽減)することのできるようなコンテンツであるものとする。
【0035】
このようにすれば、マイクロプロセッサ17により、運転者の操作状態および運転者の状態に基づいてストレス状態を検知し、コンテンツ再生機器100からコンテンツを出力させ、運転者のストレスを解消させることができる。また、コンテンツ再生機器100の電源がOFFであった場合であっても、自動的に電源をONにし、コンテンツを出力させることができる。そして、コンテンツの再生を自動的に行うことにより、運転中における操作の必要がなくなるので、特に渋滞中においては、操作に気を取られて事故を起こすといった危険性を低減させることができる。
【0036】
図4は、車輌の周囲の状態を検知して、この周囲の状態に応じて出力される音量を制御する際の処理の流れを示すフローチャートである。ここでは、高速道路を走行中に走行している位置を検知し、料金所が近づいた場合に出力音量を下げる場合の処理について説明する。
コンテンツ再生機器100のマイクロプロセッサ17は、車輌が高速道路を走行中であることを認識する(ステップ401)。高速道路を走行中であることの認識は、車輌の位置と車速とから判断することができる。この車輌の位置と車速とは、図3のステップ302にて説明したのと同様にして検知され、検知された位置情報および車速情報は、センサ部31からマイクロプロセッサ17に出力される。高速道路では、時速80〜100km程度で走行することが多いため、車速が左記の範囲内であれば高速道路を走行しているものと認識することができる。
【0037】
ステップ401において、高速道路を走行中であることが認識されると、料金所から所定距離以内であるか否かの判断が行われる(ステップ402)。ここでは、例えば、料金所までの距離が1Km以内となったか否かを判断するものとする。料金所までの距離の判断は、センサ部31としてのGPS受信機によって車輌の位置を測定することによって検出され、検出された位置情報をセンサ部31からマイクロプロセッサ17に出力することにより実現できる。ここで、ステップ402において、料金所から所定距離以内ではないと判断された場合、料金所が近づくまで待機する。
【0038】
ステップ402において料金所から所定距離以内であると判断された場合には、車速が所定以下になったか否かの判断が行われる(ステップ403)。運転者は、高速道路を走行中であっても、料金所付近においては減速し(場合によってはランプウェイを通過し)、徐行または一旦停車することにより料金の支払いを行わなければならない。ここでは、例えば、車速が時速30Km以下になったか否かを判断するものとする。ステップ403において、車速が所定以下ではないと判断された場合には、現在近づいている料金所では高速道路を下りることなく通過するものと判断され、ステップ402およびステップ403の処理を繰り返す。
【0039】
ステップ403において車速が所定以下であると判断された場合、すなわち、運転者の運転操作により高速道路を下りようとしていると判断された場合には、コンテンツ再生機器100にてコンテンツが再生され、出力されている音量を下げる(ステップ404)。つまり、マイクロプロセッサ17は、サウンドコントロール部15を制御することにより、スピーカ22から出力される音楽などのボリュームレベルを、現在のボリュームレベルよりも下げる。
【0040】
一般的に、高速道路を走行している場合には、ロードノイズが大きいために、コンテンツ再生機器100のボリュームを上げてコンテンツを再生し音楽を聴いていることが考えられる。しかしながら、大音量にてコンテンツの再生を行いながら、料金所での支払いをするのは周囲に対して迷惑である。そこで上述のように、マイクロプロセッサ17により、車輌の周囲の状態および運転者の操作状態に基づいて料金所が近づいたことを検知し、自動的にボリュームのコントロールを行うことができる。このようにすれば、操作に気を取られて事故を起こすといった危険性を低減させることができると共に、運転者以外の周囲に対しても迷惑が及ぶのを避けることができる。
【0041】
図5は、運転者の操作に基づいた車輌の状態を検知して、この車輌の状態に応じてコンテンツ再生機器100を制御する際の処理の流れを示すフローチャートである。ここでは、車輌が停止して窓が開けられた際に、コンテンツ再生機器100の電源をOFFにする場合の処理について説明する。
コンテンツ再生機器100のマイクロプロセッサ17では、運転者の運転操作に伴って走行状態から停止状態になったか否かの判断が行われる(ステップ501)。車輌の車速は、センサ部31としての車速センサによって車速パルスを検知することにより検出され、マイクロプロセッサ17は、検知された車速パルスの値が”0”となったことによりステップ501の判断を行う。ここで、ステップ501において走行状態から停止状態になっていないと判断された場合には、この状態が検出されるまで待機する。
【0042】
ステップ501にて、走行状態から停止状態になったと判断された場合には、車輌の位置が駐車場、料金所、自宅の何れか以外であるか否かの判断が行われる(ステップ502)。車輌の位置は、センサ部31としてのGPS受信機によって車輌の位置を測定することによって検出され、検出された位置情報は、センサ部31からマイクロプロセッサ17に出力される。ステップ502において、上記の何れか以外の場所ではない(駐車場、料金所、自宅の何れかの場所である)と判断された場合には、ステップ501およびステップ502の処理を繰り返す。
【0043】
ステップ502において、上記の何れか以外の場所であると判断された場合には、運転席または助手席側の窓が開けられたか否かの判断が行われる(ステップ503)。この窓の開閉は、センサ部31としての窓ガラス開閉センサによって、窓ガラスの開閉状態を検知することによって検出され、検出された開閉情報は、センサ部31からマイクロプロセッサ17に出力される。ここで、窓が開けられていないと判断された場合には、マイクロプロセッサ17により、停止しただけであると判断され、ステップ501からステップ503の処理を繰り返す。
【0044】
ステップ503において、運転席または助手席側の窓が開けられたと判断された場合、マイクロプロセッサ17は、道を尋ねるために停止したものであると判断し、コンテンツ再生機器100の電源をOFFにする(ステップ504)。ここでは、コンテンツ再生機器100の電源をOFFにする場合について例示するが、勿論、ボリュームを下げる等の処理を行っても構わない。これにより、運転者ばかりでなく同乗者に対しても配慮することができ、さらには、道を尋ねる相手に不快感を与えることもなくなる。
【0045】
図6は、車輌の周囲の状態を検知して、この周囲の状態に応じて出力される音量を制御する際の処理の流れを示すフローチャートである。ここでは、車輌が走行している位置を検知し、自宅が近づいた場合に出力音量を下げる場合の処理について説明する。
コンテンツ再生機器100のマイクロプロセッサ17は、車輌が走行しているか否かを判断する(ステップ601)。運転者の運転操作により車輌が走行しているか否かについては、上述したのと同様の手法にて判断することができる。走行状態ではないと判断された場合には、走行状態が検出されるまで待機する。
ステップ601にて走行状態であると判断された場合には、自宅から所定距離以内であるか否かの判断が行われる(ステップ602)。ここでは、例えば、自宅までの距離が500m以内となったか否かを判断するものとする。ステップ602にて自宅から所定距離以内ではないと判断された場合には、ステップ601およびステップ602の処理を繰り返す。
ステップ602において自宅から所定距離以内であると判断された場合には、図4のステップ404にて説明したのと同様に、出力されている音量を下げる(ステップ603)。このようにすれば、自宅が近づいた際に自動的にボリュームを下げることができ、運転者の聴いている音楽などの音声が近所迷惑になるのを避けることができる。
【0046】
図7は、運転者の操作に基づいた車輌の状態(周囲の状況)を検知して、この車輌の状態に応じてコンテンツ再生機器100を制御する際の処理の流れを示すフローチャートである。ここでは、ギヤがバック(後退)ギヤに入ったら駐車場で駐車しようとしているものと判断して出力音量を下げる場合の処理について説明する。
コンテンツ再生機器100のマイクロプロセッサ17では、運転者の運転操作に伴って走行状態から停止状態になったか否かの判断が行われる(ステップ701)。ステップ701における判断は、図5のステップ501における判断と同様なので説明を省略する。ここで、ステップ701において走行状態から停止状態になっていないと判断された場合には、この状態が検出されるまで待機する。
【0047】
ステップ701にて、走行状態から停止状態になったと判断された場合には、車輌の位置が駐車場または自宅であるか否かの判断が行われる(ステップ702)。ステップ702における判断は、図5のステップ502における判断と同様なので説明を省略する。ステップ702において、駐車場または自宅ではないと判断された場合には、ステップ701およびステップ702の処理を繰り返す。
【0048】
ステップ702において、駐車場または自宅であると判断された場合には、ギヤの状態がバックギヤか否かの判断が行われる(ステップ703)。このギヤの状態の検出は、センサ部31としてのギヤセンサによって、ギヤの入れられた位置を検知することにより検出され、検出されたギヤの位置を示す情報は、センサ部31からマイクロプロセッサ17に出力される。マイクロプロセッサ17は、このセンサ部31より取得されたギヤの状態に応じてステップ703の判断を行う。ここで、ステップ703においてバックギヤの状態ではないと判断された場合には、ステップ701〜ステップ703の処理を繰り返す。
【0049】
ステップ703においてバックギヤの状態であると判断された場合には、駐車場に駐車しようとしているものと判断し、コンテンツ再生機器100の電源をOFFにする(ステップ704)。ここでは、コンテンツ再生機器100の電源をOFFにする場合について例示するが、勿論、ボリュームを下げる等の処理を行っても構わない。これにより、運転者はコンテンツ再生機器100にて再生されるコンテンツ等に気を取られることなく運転に注意を払うことができる。
【0050】
図8は、車輌の状態を検知して、この車輌の状態に応じてコンテンツ再生機器100を制御する際の処理の流れを示すフローチャートである。ここでは、車輌からの何らかの警告が発生する場合における処理について説明する。
コンテンツ再生機器100のマイクロプロセッサ17では、燃料の残りは僅かであるか否かの判断が行われる(ステップ801)。燃料の残量は、センサ部31としての燃料センサによって、燃料タンク内の残量を検知することにより検出され、検出された残燃料情報は、センサ部31からマイクロプロセッサ17に出力される。マイクロプロセッサ17は、このセンサ部31より取得された残燃料情報に応じてステップ801の判断を行う。
【0051】
ステップ801において、燃料の残りが僅かであると判断された場合、マイクロプロセッサ17は、コンテンツ再生機器100から出力される再生されたコンテンツの音量を下げるか、コンテンツ再生機器100からメッセージを再生する(ステップ804)。これにより、コンテンツ再生機器100からのコンテンツの再生が燃料の残量など、車輌より発生した警告に対する妨げとならないようにすることができる。また、コンテンツ再生機器100からメッセージを再生するようにすれば、LED点灯等の通常の燃料残量警告よりも、よりいっそう注意を喚起することができる。ここで、このステップ804における制御については、運転者の好みに応じて適宜設定することが可能である。
【0052】
ステップ801において、燃料の残りが僅かではない、すなわち、充分な残量があると判断された場合、マイクロプロセッサ17では、オーバーヒート状態であるか否かの判断が行われる(ステップ802)。このオーバーヒート状態は、センサ部31としての水温計センサによって、エンジンの回転や外気温などの影響によって変化するラジエータの温度を検知することにより検出され、検出された水温情報は、センサ部31からマイクロプロセッサ17に出力される。マイクロプロセッサ17は、このセンサ部31より取得された水温情報に応じてステップ802の判断を行う。ステップ802においてオーバーヒート状態であると判断された場合、マイクロプロセッサ17は、上記のステップ804の処理にしたがいコンテンツ再生機器100を制御する。
【0053】
ステップ802において、オーバーヒート状態ではないと判断された場合、マイクロプロセッサ17では、バッテリ電圧が低下しているか否かの判断が行われる(ステップ803)。このバッテリの状態は、センサ部31としての電圧計センサによって、バッテリから供給可能な電圧を検知することにより検出され、検出された電圧情報は、センサ部31からマイクロプロセッサ17に出力される。マイクロプロセッサ17は、このセンサ部31より取得された電圧情報に応じてステップ803の判断を行う。ステップ803においてバッテリ電圧が低下していると判断された場合、マイクロプロセッサ17は、上記のステップ804の処理にしたがいコンテンツ再生機器100を制御する。また、ステップ803においてバッテリ電圧が低下していないと判断された場合には、ステップ801〜ステップ803の処理を繰り返すことにより、車輌の状態を監視する。
【0054】
以上説明したようなマイクロプロセッサ17による処理により、コンテンツ再生機器100の動作を制御することができる。また、フローチャートに例示した以外にも、センサ部31として他のセンサを用いることにより、運転者の操作状態や車輌の周囲の状態に応じた種々の制御を行うことができる。
【0055】
このように、本実施の形態によれば、時計部18にて実現される時計機能や、センサ部31にて実現される各種センサ機能により、運転者の運転操作に関する情報や車輌の周囲の情報を取得することができる。そして、これらの情報をマイクロプロセッサ17にて監視することにより、コンテンツ再生機器100の電源がOFFの状態であってもONにすることができる。また、これらの情報に応じてコンテンツ再生機器100に記録されたコンテンツを再生したり、メッセージを出力したりすることにより、運転者に伝える必要のある情報を自動的に伝えることができる。
【0056】
また、本実施の形態によれば、上記の時計機能やセンサ機能に基づいて得られる各情報をマイクロプロセッサ17で監視することにより、コンテンツ再生機器100の電源をONからOFFの状態にしたり、音量を制御したり(例えば、ミュートさせるなど)することにより、運転者が運転操作を行う際にコンテンツ再生機器100におけるコンテンツの再生等が邪魔をせず、運転操作を確実に行うことができる。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、コンテンツ再生機器のOFF状態における運転者の操作状態に応じてコンテンツの再生を制御することができる。
また、本発明によれば、車輌の置かれた周囲環境を考慮してコンテンツ再生機器の制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンテンツ再生機器の全体構成を示すブロック図である。
【図2】運転者の眠気を検知して運転者に注意を喚起する際の処理の流れを示すフローチャートである。
【図3】運転者の状態を検知して、運転者の状態に応じたコンテンツを再生する際の処理の流れを示すフローチャートである。
【図4】車輌の周囲の状態を検知して、この周囲の状態に応じて出力される音量を制御する際の処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】運転者の操作に基づいた車輌の状態を検知して、この車輌の状態に応じてコンテンツ再生機器を制御する際の処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】車輌の周囲の状態を検知して、この周囲の状態に応じて出力される音量を制御する際の処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】運転者の操作に基づいた車輌の状態を検知して、この車輌の状態に応じてコンテンツ再生機器を制御する際の処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】車輌の状態を検知して、この車輌の状態に応じてコンテンツ再生機器を制御する際の処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
11…ドライブ、12…TCP/IP通信部、13…外部入力装置、14…HDD(ハードディスクドライブ)、15…サウンドコントロール部、16…BUSコントローラ、17…マイクロプロセッサ、18…時計部、19…内部データBUS、21…操作部、22…スピーカ、23…表示部、31…センサ部、100…コンテンツ再生機器

Claims (9)

  1. 車輌に搭載されてコンテンツを再生するコンテンツ再生機器において、
    コンテンツの再生OFF状態にて前記車輌の運転者における作業状態を認識する認識手段と、
    前記認識手段より認識された前記作業状態に基づいてコンテンツの再生を制御する制御手段と
    を備えたことを特徴とするコンテンツ再生機器。
  2. 前記認識手段は、前記車輌の車速およびハンドルの角度を認識し、
    前記制御手段は、認識された前記車速が所定以上であり、且つ前記ハンドルの角度が所定時間内に変化しない場合に運転者の眠気解消に関するコンテンツを再生することを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ再生機器。
  3. 前記認識手段は、前記車輌が渋滞に巻き込まれていることを認識し、
    前記制御手段は、前記認識手段による認識結果に基づいて運転者のストレス解消に関するコンテンツを再生することを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ再生機器。
  4. バッテリに接続された端子から供給される電源の状態を認識する電源状態認識手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記電源状態認識手段にて認識された前記端子の状態がACC_onとなった場合に装置の電源をONとしコンテンツを再生することを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ再生装置。
  5. 車輌に搭載されてコンテンツを再生するコンテンツ再生機器において、
    前記車輌の周囲の状況を認識する認識手段と、
    前記認識手段により認識された前記車輌の周囲の状況に基づいてコンテンツの再生を制御する制御手段と
    を備えたことを特徴とするコンテンツ再生装置。
  6. 前記認識手段は、前記車輌が料金所から所定距離以内であることを認識し、
    前記制御手段は、前記認識手段による認識結果に基づいてコンテンツの再生音量を制御することを特徴とする請求項5に記載のコンテンツ再生機器。
  7. 前記認識手段は、前記車輌が後退していることを認識し、
    前記制御手段は、前記認識手段による認識結果に基づいてコンテンツの再生音量を制御することを特徴とする請求項5に記載のコンテンツ再生機器。
  8. コンテンツを再生するコンテンツ再生機器の制御方法であって、
    コンテンツの再生OFF状態にて車輌の運転者における作業状態を認識し、
    認識された前記作業状態に基づいてコンテンツの再生を制御することを特徴とするコンテンツ再生機器の制御方法。
  9. コンテンツを再生するコンテンツ再生機器の制御方法であって、
    車輌の周囲の状況を認識し、
    認識された前記車輌の周囲の状況に基づいてコンテンツの再生を制御することを特徴とするコンテンツ再生機器の制御方法。
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