JP2010088436A - 細胞の特定部位穿孔技術 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】光等の刺激とその刺激により活性化される化合物とを生体膜等の膜上で反応させることにより、部位を限定して膜破壊を生じさせる方法。この方法を利用して取得される、部位を限定して膜破壊が生じた細胞等の膜構造体。また、この膜構造体を利用した遺伝子等の物質の導入。さらに、部位を限定して膜破壊を生じさせるための膜破壊部材が提供される。例えば、マイクロインジェクション装置、マイクロマニピュレーター、微小電極等を構成する微小部材で従来細胞膜を貫通することが困難であったものでも、容易に貫通させることができる。
【選択図】なし
Description
しかしながら、このような物質導入や取り出しの技法として効率的なものは限られている。
a)不特定の細胞群を対象にした導入手法
b)特定の細胞を対象とした導入手法
の2者に分けられる。
また、細胞内の組織を無傷のまま取り出すためには、精巧なマイクロマニピュレータが必要であり、上記のマイクロインジェクション法と同様の問題が存在していた。
1)クローン生物の作成には卵細胞の膜を介して核または染色体遺伝子を注入する作業が必須であるが、成功率は非常に低い。
2)特定の細胞に磁性体を組み込んだ細胞を作製することができれば、細胞の位置を磁気的に制御することが可能となる。一般的には、磁性細菌由来の磁性体生成遺伝子を導入する手段が用いられており、成功例があるが、医療用途の細胞等においては人工的な磁性体を挿入した方が適する場合も多い。
3)マイクロマシン、例えば細胞レベルの微小手術機械を作製するためには、単なる物理的手段では細胞膜を切開するに足る切削出力が得られないことは容易に想像される。また、単なる化学反応による膜破壊では破壊制御の上で問題がある。
4)神経細胞の活動電位計測・電気刺激において、基礎研究用の電極を除く実用電極はいずれも細胞外での計測・刺激を行っていた。これは本来の神経活動に関わる電位閾値に比較して検出信号の微弱化/刺激入力の増大という、精度の向上を妨げる問題の原因となっていた。神経細胞内に電極を設置可能となれば、神経の本来の電位閾値に同等の計測・刺激が可能となることに加え、電極と神経の情報交換が一対一の精度で行うことが可能となる。
5)エネルギー変換工学分野において、人工光合成を目指し光起電力を持つ微小な光電変換素子の人工膜への配置の研究が行われている。これは光電変換素子による起電力を膜間電位発生に利用するものである。このような微小光電変換素子を細胞膜中/ミトコンドリア膜中に配置可能となれば、細胞代謝に必要なエネルギーを光で供給することが可能になる。すなわち、様々な細胞に植物のような光エネルギー利用能力を付加することが可能になるものと考えられる。
1) 影響なし
2) 抵抗減少後回復
3) 抵抗消失
の3段階に制御可能であることを明らかにした。
(1) 特定の刺激により膜変性反応が誘起される特定の化合物を含む薬剤を膜の一部または全部に接触させた後、該刺激を与えることにより該膜の特定の部位を変性または穿孔する方法。
(2)膜が細胞膜、細胞壁、生体膜または人工膜であることを特徴とする(1)に記載の方法。
(3)刺激を与える領域が薬剤を接触させる領域に含まれることを特徴とする(1)または(2)のいずれかに記載の方法。
(4)薬剤を接触させる領域が刺激を与える領域に含まれることを特徴とする(1)または(2)のいずれかに記載の方法。
(5)薬剤が支持体を用いて接触せしめられることを特徴とする(4)に記載の方法。
(6)特定の刺激が光であり、化合物が光増感化合物であることを特徴とする(1)〜(5)のいずれかに記載の方法。
(7)(1)〜(6)のいずれかの方法を用いて得られる、特定の部位が変性または穿孔された膜または該膜を含む膜構造体。
(8)膜が細胞膜、生体膜または人工膜であることを特徴とする(7)に記載の膜または該膜を含む膜構造体。
(9)膜構造体が細胞、ミセルまたはリポソームであることを特徴とする(7)または(8)のいずれかに記載の膜構造体。
(10)注入を目的とする化合物を含む薬剤とキャリアーとからなる複合体と、(7)〜(9)のいずれかに記載の構造体とを混合することにより構造体内部に該化合物を注入する方法。
(11)キャリアーが液体または固体であることを特徴とする(10)に記載の方法。
(12)物質が核酸または蛋白質であることを特徴とする(10)または(11)のいずれかに記載の方法。
(13)支持体と、この支持体の表面の少なくとも一部に形成した、物理的剪断力以外の膜変性力を有する膜変性反応促進部位とを含む、膜の特定の部位を変性または穿孔することを目的とする膜破壊部材。
(14)支持体が棒状、管状、針状、または球状であることを特徴とする(13)に記載の膜破壊部材。
(15)膜変性反応促進部位に膜変性反応を生じせしめる化合物が塗布または固定されていることを特徴とする(13)または(14)のいずれかに記載の膜破壊部材。
(16)膜変性反応が活性酸素種の直接・間接的な生成反応により開始される膜成分の連鎖的な過酸化反応を利用するものであることを特徴とする、(15)に記載の膜破壊部材。
(17)膜変性反応が、特定の刺激および反応前駆物質により誘起され膜の変性または破壊を生じせしめる反応を含む反応であることを特徴とする(15)または(16)のいずれかに記載の膜破壊部材。
(18)特定の刺激が光で、反応前駆物質が光増感化合物であることを特徴とする(17)に記載の膜破壊部材。
(19)膜の変性または破壊後、支持体が該膜を貫通し、貫通した該膜が該支持体と密着して接触することを特徴とする(13)〜(18)のいずれかに記載の膜破壊部材。
(20)膜が細胞膜、生体膜または人工膜であることを特徴とする(13)〜(19)のいずれかに記載の膜破壊部材。
膜に変性や穿孔を受けた膜を含む構造体として、特定の数の穴が開いた細胞やミセルを例示することができる。細胞としては、動物、植物、微生物、生殖細胞、体細胞等が例示される。
まず、膜体操作としては、細胞・ウイルスといった膜を持つ物体の操作の機能を有する操作体と、対象となる膜体との結合・接触能力を持つ結合体を膜変成/破壊剤に連結・あるいは併用することで、目的となる膜体に膜破壊/変成とそのほかの操作を行うことが可能である。操作体と結合体と膜変性/破壊剤の三者は、三者単独、あるいは一体が二者を兼ねることも可能である。この場合の対象になる膜はリポソーム・細胞膜・細胞内器官膜・ウィルス膜等であり、結合体はポリクローナル抗体・モノクローナル抗体・金属ビーズ・プラスチックビーズ・ウイルス・細胞・生物等が挙げられる。使用環境としては大気中、液中、生体中等を利用しうる。細胞・ウイルス操作としては変形・破壊・成長促進/抑制・形質転換・細胞死誘発・分裂/融合促進・凝集/解離促進・物質取込/排出促進等を例示できる。
神経系株化細胞PC12細胞は、中枢神経のモデルとして用いられるラット副腎髄質由来の神経節類似細胞である。熱非働化した馬血清10%、牛胎児血清5%、L-グルタミン酸 7.35 mg/l、L-グルタミン 2 mMを含むNeuroBasal Medium(GIBCO BRL社製) (pH 7.3)を用いてPC12細胞を95% CO2下で培養した。
1) リン酸緩衝食塩水(phosphate buffered saline,PBS;組成は、KH2PO4 2.10 g/l、NaCl 90.00 g/l、NaHPO4・7H2O 7.26 g/l、1 N NaOH液でpH pH 7.4に調整した。)
2) 牛血清アルブミン(Bovine Serum Albumin,BSA) 2 mgを 上記 PBS 1000 μl(pH 7.4に調整済)に分散し、分散液を ポアサイズ0.22 μmのフィルタを通し滅菌し た。
3) この滅菌液100 μlと NGF solution 100 μg/ml(GIBCO BRL社市販品)を加え全量を200 μlに調整し、これを8 μlづつミニチューブに入れ、-20℃で凍結保存し た。
PC12細胞はプラスチックボトルの壁面に弱く接着し、小さいクラスターを形成しながら生育した。神経化した細胞の培養にはコラーゲンコートディッシュ(IWAKI Glass社製)を使用した。
以下の電気生理実験には神経様細胞に分化開始後六日以上経過した細胞を使用した。
使用した光増感剤はαターチエニル誘導体、5'5"-bis(aminomethyl)-2,2':5',2"-terthiophene (BAT)である。本化合物は六車により論文[J. Heterocyclic Chem., 33, 1-6 (1996)]に従って合成され、 BAT二塩酸塩の状態で提供された。BAT二塩酸塩の構造式を図1に示した。
アミノメチル基を末端に持つチオフェンオリゴマーは末端アミノメチル基ゆえに同種の他の誘導体に比較して水溶性が高い。このアミノメチル基の解離状態によって水溶性は変化する。一方、本BATの場合は、酸性水溶液中では二価の正電 荷を持ち容易に溶解するが、生体に適した pH領域(7.4付近)の水溶液中では、一価の正電荷を持ち水溶性の高さを維持しているもの及び、無電価になりコロイド状に凝集しやすいものが共存する性質を持つ。この pH条件下においてBAT分散液で細胞を灌流することで、この分子を細胞表面に容易に付加させることが可能となった。BAT分子の親水性は、αターチエニル誘導体をはじめとする他の修飾 チオフェンオリゴマーに限らず、導電性高分子モノマーとして設計された他の分子には類のない新規な性質である。
細胞レベルでの微小な膜障害を、回復過程も含めて秒から数分のオーダーでモニタリングする必要があるため、電気生理実験の手法であるパッチクランプ法により細胞膜間電位、あるいは細胞膜を透過するイオン電流を測定した。
この実験用に用いた培地は、最終的にNaOH添加によりpH 7.4に調整した、NaCl, 124mM; KCl, 5mM; CaC12.2H2O, 2.4mM; MgSO4・7H2O, 1.3mM; glucose 10mMである。蒸発による影響を防ぐため、電気生理実験用培地は最長でも40分 に一度はピペットにより交換した。
マイクロマニピュレーターに保持された微小ガラスピペットにマイクロインジェクション装置を接続し、微小ガラスピペット内部に光増感剤BAT分散液(BAT濃度 2 mM、水溶媒)を充填した。このガラスピペット先端が、パッチ電極に接続され膜電位・膜抵抗を計測する細胞の近傍 200 μm以内になるように配置した。微小ガラスピペットを加圧することによりBAT分散液を放出し、目的となる細胞膜にBATを付着させた。レーザー光を実施例3と同様に照射したところ、細胞膜 電位の脱分極が観察された。
膜破壊を利用した物質導入をマイクロインジェクション処理に適用した。
マイクロインジェクション処理の成否を判定するため、インジェクション液に水溶性蛍光色素Lucifer Yellow CH ( LY ) を添加した。インジェクション処理後、蛍光顕微鏡によって細胞内にLY由来の黄色蛍光が観察された場合をインジェクション処理が成功したものと判定した。インジェクション液中の光増感剤BATの有無、およびBAT励起光照射の有無によって、細胞へのLYインジェクション成功率がどのように変化するか評価を行った。
塩化ナトリウム(NaCl、キシダ科学製)、塩化カリウム(KCl、キシダ科学製)、リン酸水素二ナトリウム(Na2HPO4、和光純薬製)、リン酸二水素カリウム(KH2PO4、和光純薬製)、蛍光マーカー Lucifer Yellow CH, Lithium salt(LY、ex.428 nm, em.536 nm. Moleculer Probes 社製)
なおBATを含まない対照処理用のインジェクション液も調整した。
1)インジェクション処理時には細胞が培養されたディッシュからNeuroBasal 培地の全量3 mlを除去し、ディッシュ上の細胞をPhosphate Buffered Saline, 7.4 Ca、Mg不含(PBS、 GIBCO BRL社製) 1 mlを流すことによって洗浄した。このPBS全量を除去し、新たなPBS 1 mlで同様に洗浄を行った後、PBS全量を除去し、最終的にディッシュはインジェクション処理用Hib-A培地 2 mlによって充たされた。細胞はこのHib-A培地により維持された。
2)使用したマイクロマニピュレーター装置においては、インジェクション実行時にキャピラリー先端部が細胞に刺入可能であるように、キャピラリー先端がディッシュ面に最接近する限界位置(Z limit)を設定することが必要であった。このZ limit位置がディッシュ上の細胞核の位置と一致する様にマニピュレーターを設定した。
3)キャピラリー位置をZ limit の上方30 μmに変更し、その他の条件についてもプローチ速度入力値 700 μm s-1(実効値1000 μm s-1 )、インジェクション時間 1.1 s (実効値 1.0 s)に変更した。この条件下で10細胞以上に対し、成功率80%以上の確率で通常の物理的なマイクロインジェクション処理が可能となるようにZ limit 位置を調整した。成功率が低い場合にはZ limit 位置を再設定した。
4)キャピラリー位置をZ limit の上方10 μmに変更し、アプローチ速度入力値5 μm s-1に設定、インジェクション時間を124 秒(実効値 120 秒)に変更した。
5)顕微鏡の落射蛍光光源をLY蛍光の観察に適した紫色光励起(U-MWBVミラーユニット)フィルタセットに切り替えて、インジェクターのClear機能( 7000 hPaをキャピラリー内のインジェクション液に加圧し、キャピラリーの詰まりを除去する )により、LYのキャピラリーからの放出を確認した。キャピラリーが詰まっていた場合は新しいキャピラリーに交換した。
6)インジェクション圧の設定はキャピラリ先端からLYが徐放される程度の圧力に設定した。なお、インジェクション処理においてキャピラリー先端からLYの徐放が認められるために必要な圧力は、キャピラリー先端の状況によって 10 hPaから1000 hPaと大きなばらつきがあったため、適宜圧力の補正を行った。このばらつきの原因は、キャピラリー先端への細胞膜片や微小なごみの付着にあった。キャピラリー先端にこれらの付着物があった場合には、インジェクション液に同じ圧力を印加した場合であっても有効なインジェクション液の放出量が大きく変化したため、補正を行う必要があった。
7)顕微鏡視野において、細胞中心にキャピラリー先端が位置するように細胞とキャピラリーの位置を調整した。BATを励起するため、適宜、落射蛍光光源を紫外光励起(U-MWUミラーユニット)フィルタセットに切り替えて紫外光を照射した。また、励起用紫外光以外の光による影響を抑制するため、細胞観察用の透過光源は遮断した。
8)マニピュレーターのインジェクション処理スイッチを押した。キャピラリーが細胞に接し、その位置においてインジェクション液を設定時間、設定圧力で放出した後に、キャピラリーは元の位置に戻る、以上のプロセスが自動的に実行された。
9)インジェクション処理終了後、顕微鏡の落射蛍光光源のフィルタを紫外光用から紫色光用 (U-MWBVミラーユニット)に切り替え、LY励起光を照射し、細胞がLY染色されているか確認した。死細胞にインジェクションを行った場合は速やかにLYが細胞膜から漏出して蛍光が消失するので、そのような細胞はデータから除いた。
10)細胞観察用の透過光源を再び開き、細胞を観察しつつ次の細胞にキャピラリー先端位置を合わせる。
11)5)に戻り、繰り返しインジェクション処理を行った。
インジェクション処理後、ディッシュからインジェクション処理用Hib-A培地を除去し、PBS 1mlによる2回の洗浄を行った後、培養用のNeuroBasal培地3mlに戻す。以降は通常の手順に従い培地交換を行う。
なお、インジェクション処理後のNeuroBasal培地には抗生物質ペニシリン・ストレプトマイシン混合物を添加し、カビやバクテリアによる細胞培地の汚染を防止した。
図12において横軸はインジェクション処理条件、縦軸はインジェクション成功率(単位;%)を示す。
図13において横軸は、インジェクション処理後の経過日数(単位;日)。縦軸は生存率(単位;%)である。
エッチングにより加工された市販のシリコン単結晶走査プローブ(Nanosensors社製、シングルビームシリコン単結晶走査プローブ、カンチレバー長さ約 130 μm)の探針側(測定面)に厚さ220nmの金(Au)をスパッタリング(芝浦製作所,スパッタ作業圧力 0.3 Pa,出力100 W)により鍍金した。測定側金属端子および機器接続側金属端子以外の領域をスパッタリングにより厚さ 100 nmの二酸化珪素で絶縁包埋した。この走査プローブを、原子間力顕微鏡(Nanoscope III, Digital Instruments 社製)に装備し、機器側金属端子を電気穿孔装置(Gene Pulser, BIO-RAD laboratories社製) の負極に接続した。電気穿孔装置の正極をAFMサンプルプレート 上の金属基板(銅、白金等)に接続し、絶縁破壊前、すなわち二酸化珪素で絶縁包埋された状態の探針を基板に接触させた。なお 3 MΩ抵抗を走査プローブ−基板と電気穿孔装置の間に直列に接続し、走査プローブの絶縁破壊後の過剰な電流による同プローブの破壊を防止した。電気穿孔装置の蓄電容量を 0.25 μF、電圧 50 Vに設定し、基板と走査プローブ探針部の間を瞬間的に通電した。この通電 により、探針先端部の絶縁が破壊され、探針先端部の金層を露出させた。以上により、走査プローブの探針先端部のみが電極として露出した微小金属電極が完成した。
以上のプロセスにより、原子間力顕微鏡の走査プローブの機能と、電極機能をもつ膜破壊部材を作成した。
Claims (20)
- 特定の刺激により膜変性反応が誘起される特定の化合物を含む薬剤を膜の一部または全部に接触させた後、該刺激を与えることにより該膜の特定の部位を変性または穿孔する方法。
- 膜が細胞膜、細胞壁、生体膜または人工膜であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 刺激を与える領域が薬剤を接触させる領域に含まれることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の方法。
- 薬剤を接触させる領域が刺激を与える領域に含まれることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の方法。
- 薬剤が支持体を用いて接触せしめられることを特徴とする請求項4に記載の方法。
- 特定の刺激が光であり、化合物が光増感化合物であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
- 請求項1〜6のいずれかの方法を用いて得られる、特定の部位が変性または穿孔された膜または該膜を含む膜構造体。
- 膜が細胞膜、生体膜または人工膜であることを特徴とする請求項7に記載の膜または該膜を含む膜構造体。
- 膜構造体が細胞、ミセルまたはリポソームであることを特徴とする請求項7または8のいずれかに記載の膜構造体。
- 注入を目的とする化合物を含む薬剤とキャリアーとからなる複合体と、請求項7〜9のいずれかに記載の構造体とを混合することにより構造体内部に該化合物を注入する方法。
- キャリアーが液体または固体であることを特徴とする請求項10に記載の方法。
- 物質が核酸または蛋白質であることを特徴とする請求項10または11のいずれかに記載の方法。
- 支持体と、この支持体の表面の少なくとも一部に形成した、物理的剪断力以外の膜変性力を有する膜変性反応促進部位とを含む、膜の特定の部位を変性または穿孔することを目的とする膜破壊部材。
- 支持体が棒状、管状、針状、または球状であることを特徴とする請求項13に記載の膜破壊部材。
- 膜変性反応促進部位に膜変性反応を生じせしめる化合物が塗布または固定されていることを特徴とする請求項13または14のいずれかに記載の膜破壊部材。
- 膜変性反応が活性酸素種の直接・間接的な生成反応により開始される膜成分の連鎖的な過酸化反応を利用するものであることを特徴とする、請求項15に記載の膜破壊部材。
- 膜変性反応が、特定の刺激および反応前駆物質により誘起され膜の変性または破壊を生じせしめる反応を含む反応であることを特徴とする請求項15または16のいずれかに記載の膜破壊部材。
- 特定の刺激が光で、反応前駆物質が光増感化合物であることを特徴とする請求項17に記載の膜破壊部材。
- 膜の変性または破壊後、支持体が該膜を貫通し、貫通した該膜が該支持体と密着して接触することを特徴とする請求項13〜18のいずれかに記載の膜破壊部材。
- 膜が細胞膜、生体膜または人工膜であることを特徴とする請求項13〜19のいずれかに記載の膜破壊部材。
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