JP2010087966A - 画像処理装置、当該画像処理装置を含む画像形成装置、画像処理方法、画像処理プログラム、及び当該画像処理プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体 - Google Patents

画像処理装置、当該画像処理装置を含む画像形成装置、画像処理方法、画像処理プログラム、及び当該画像処理プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】両面原稿において裏写りの影響を考慮して高い精度でブランク原稿の判定を行なうことができる画像処理装置を提供する。
【解決手段】画像処理装置は、両面原稿画像の表面を領域分離する処理部100と、この分離結果から裏面の裏写り成分の影響を受け得る成分を有する第1の特定の領域を抽出する処理部102と、表面の所定濃度以上の画素数をカウントする処理部104と、全濃度情報に基づいて、表面がブランク原稿か否かを仮に判定する第1の原稿判定処理部106と、両面原稿の裏面を領域分離する処理部108と、この分離結果から表面への裏写りとなり得る成分を有する第2の特定の領域を抽出する処理部110と、第1の原稿判定処理部106により表面がブランク原稿でないと判定されたときに、第1の特定の領域及び第2の特定領域を比較することによって、表面がブランク原稿か否かを判定する第2の原稿判定処理部112とを含む。
【選択図】図3

Description

本発明は、画像処理装置に関し、特に電子写真方式を用いて両面原稿を印字等して当該両面原稿の画像を再生する際に利用される、画像処理装置、当該画像処理装置を含む画像形成装置、画像処理方法、画像処理プログラム、及びこのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体に関する。
一般に、電子写真方式の画像形成装置においては、原稿の画像の再生に当たり、まず、原稿の画像の読取が行なわれる。この読取では、スリットから光を照射しながら原稿を走査する。原稿からの反射光を光電変換素子(CCD:Charge Coupled Device)で受光して電圧変換する。CCDから得られたアナログ画像情報をデジタル変換処理する。以上で原稿の画像の読取が行なわれる。この画像を記録紙上に形成する際には、画像のデジタル信号が光変換され、均一に静電帯電された感光体上をその光で走査する。この結果、感光体上に原稿画像に応じた静電潜像が形成される。この静電潜像は、トナー(「現像剤」とも称される。)で現像される。感光体上のトナー像は、記録紙上に逆極性の電気により転写される。記録紙に転写されたトナー像は、加熱加圧されて定着される。
ところで、画像形成装置に何も描画されていない原稿がセットされる場合がある。以後、そのような原稿を白紙又はブランク原稿と呼ぶ。そうした原稿でも、例えば、パンチ孔、しわ、又は微細な汚れ等が存在する場合がある。人間であればこうした原稿はブランク原稿であると容易に判断することができる。人間であれば、ブランク原稿をコピーすることはしない。
この人間による処理と同様に、原稿を印刷する際に原稿がブランク原稿であるか否かの判定を行なって、ブランク原稿であると判定された場合に、その原稿を記録紙に印刷しないようにする画像形成装置が後掲の特許文献1に提案されている。このような処理を行なう理由は、原稿が白紙であると、それを印刷するための印刷用紙及びトナーが必要となるため、資源の無駄使いになるという問題が起こるからである。さらに、無駄な印刷を行なうことによって現像剤や感光体の劣化を早めるという問題があるからである。ブランク原稿を検出して、そのような原稿を記録紙に印刷しないようにすることによって、それらの問題を回避することができる。
特許文献1の画像形成装置は、原稿の片面の全領域の画像データ量と、その片面のある特定の領域の画像データ量との両方を算出する。特定の領域とは、例えば、ページ数が描画されている領域である。その特定の領域は、利用者によって予め定められているものとする。原稿に多くの画像が描画されているほど、画像データ量は多くなる。
通常、一連のページ数が描画された複数の原稿を印刷する場合、ページ数以外に何も描画されていない原稿があったとしても、そのような原稿を印刷する方が望ましい場合がある。なぜなら、印刷後に、あるページのための用紙が欠落していた場合、利用者はなぜ印刷されていないのかと混乱する場合があるからである。
画像形成装置は、全領域の画像データ量が予め定められた第1の基準値より小さく、かつ、特定の領域の画像データ量が予め定められた第2の基準値より小さいか否かを判定する。第1の基準値は、原稿の片面の全領域がブランク原稿であるか否かを判定するための値である。第2の値は、特定の領域にページ数が描画されているか否かを判定するための値である。
上記の判定結果がYESの場合、画像形成装置は、その原稿がブランク原稿であると判定する。画像形成装置は、ブランク原稿であると判定した場合に、その原稿を記録紙に印刷する処理を中止して、次の原稿の画像を印刷する処理に移行する。ページ数が印刷されていると、特定の領域の画像データ量は第2の基準値以上となる。その結果、それ以外の領域がブランクでもページ数が印刷されている用紙は記録紙に印刷される。
上記のようにして、特許文献1に記載の画像形成装置は、記録紙への無駄な印刷を行なわず、資源の無駄使いを防止するようにしている。
特開2001‐268335号公報
しかし、上記特許文献1に開示されている画像形成装置には、以下の問題点がある。
画像形成装置が読取る原稿には、両面原稿がある。両面原稿とは、原稿の表裏両面に画像が存在する原稿のことである。画像形成装置がスキャナにより原稿の一方の面の読取る際に、他方の面から裏写りしている画像をも読取ってしまう場合がある。
特許文献1記載の技術では、単に原稿の片面の画像データ量が基準値より小さいか否かを判定している。そのため、ブランク原稿であっても、裏写りのためにブランク原稿ではないと判定される場合が起こり得る。これは、資源の節約という面から見ても、装置の寿命という面から見ても望ましくないことである。従来、このように裏写りによってブランク原稿か否かの判定を誤るという問題点は意識されていなかった。
本発明の目的は、両面原稿において裏写りの影響を考慮して高い精度でブランク原稿の判定を行なうことができる画像処理装置、画像処理装置を備えた画像形成装置、画像処理方法、画像処理プログラム、及びこのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体を提供することである。
本発明の第1の局面に係る画像処理装置は、画像情報読取部で読取られた両面原稿の一方の面及び/又は他方の面の画像再生を行なうための画像処理装置であって、画像情報読取部から入力された一方の面を領域分離するための第1の領域分離処理手段と、第1の領域分離処理手段による領域分離結果から他方の面の裏写り成分の影響を受け得る成分を有する第1の特定の領域を抽出するための第1の特定領域抽出処理手段と、第1の領域分離処理手段による領域分離結果から一方の面の所定濃度以上の画素数をカウントするための全濃度情報検出手段と、全濃度情報検出手段の検出結果に基づいて、一方の面がブランク原稿か否かを判定するための第1の原稿判定処理手段と、画像情報読取部から入力された他方の面を領域分離するための第2の領域分離処理手段と、第2の領域分離処理手段による領域分離結果から一方の面への裏写りとなり得る成分を有する第2の特定の領域を抽出するための第2の特定領域抽出処理手段と、第1の原稿判定処理手段により一方の面がブランク原稿でないと判定されたときに、第1の特定の領域及び第2の特定の領域を比較することによって、一方の面がブランク原稿か否かを判定するための第2の原稿判定処理手段とを含む。
第1の領域分離処理手段は、両面原稿の一方の面を領域分離する。第1の特定領域抽出処理手段が、領域分離された結果のうちで、他方の面の裏写り成分の影響を受け得る成分を有する第1の特定の領域を抽出する。全濃度情報検出手段が、一方の面の画素のうち、所定濃度以上の画素数をカウントし全濃度情報として出力する。第1の原稿判定処理手段が、この全濃度情報に基づき、一方の面がブランク原稿か否かを判定する。第2の領域分離処理手段は他方の面を領域分離する。第2の特定領域抽出処理手段は、他方の面の領域分離結果に基づいて、一方の面への裏写りとなり得る成分を有する第2の特定の領域を抽出する。第1の原稿判定処理手段により一方の面がブランク原稿でないと判定されたときに、第2の原稿判定処理手段が、第1の特定の領域と第2の特定の領域とを比較することによって、最終的に一方の面がブランク原稿か否かを判定する。
ブランク原稿の判定に、一方の面の濃度情報だけでなく、他方の面からの裏写りまで考慮するので、ブランク原稿の判定をより正しく、高い精度で行なえる。ブランク原稿であるにもかかわらず、裏写りのためにブランク原稿でないと判定されてしまうことが防止でき、ブランク原稿であるにもかかわらず印刷してしまうことによる資源の無駄使いを防止できる。
好ましくは、第2の原稿判定処理手段は、第1の原稿判定処理手段により一方の面がブランク原稿でないと判定されたときに、第1の特定の領域のうち他方の面の裏写り成分の影響を受け得る成分を有する部分領域と第2の特定の領域とを比較することによって、一方の面がブランク原稿か否かを判定するための手段を含む。
判定するための手段は、第1の特定の領域のうち他方の面の裏写り成分の影響を受け得る成分を有する部分領域を抽出し、抽出した領域と第2の特定の領域とを比較することによって、一方の面がブランク原稿か否かを判定する。その結果、裏写り成分の影響をより正しく推定することができ、ブランク原稿の判定をより高い精度で行なうことができる。
より好ましくは、画像処理装置は、第1の特定の領域から所定濃度以上の領域を抽出するための領域抽出手段をさらに含む。判定するための手段は、第1の原稿判定処理手段により一方の面がブランク原稿でないと判定されたときに、領域抽出手段によって抽出された領域及び第2の特定の領域を比較することによって、一方の面がブランク原稿か否かを判定するための手段を含む。
第1の特定の領域は、裏写り成分の影響を受け得る成分を有するので、第1の特定の領域の中に裏写り成分の影響を受けていない成分が含まれる可能性がある。領域抽出手段は、第1の特定の領域から所定濃度以上の領域を抽出する。したがって、領域抽出手段によって、第1の特定の領域から、裏写り成分の影響を受けていないと考えられる成分を除去することが可能となる。判定するための手段は、領域抽出手段によって抽出された領域と第2の特定の領域とを比較することによって、ブランク原稿であるか否かを判定する。その結果、裏写り成分の影響をより正しく推定することができ、ブランク原稿の判定をより高い精度で行なうことができる。
さらに好ましくは、画像処理装置は、画像情報読取部から入力された一方の面の下地を検出し、当該下地の濃度を出力するための下地濃度情報処理手段をさらに含む。領域抽出手段は、第1の特定の領域のうち、下地濃度情報処理手段によって出力された下地の濃度を所定濃度に加味したしきい値以上である領域を抽出する。
裏写りの成分による第1の特定の領域への影響を判定する際に、一方の面の下地濃度を考慮したしきい値を用いて、第1の特定の領域から裏写り成分の影響を受け得る成分を抽出する。その結果、原稿の下地に色目が付いている場合であっても、高い精度で第1の特定の領域への裏写りの影響を判定でき、ブランク原稿の判定をより正しく行なうことができる。
本発明の第2の局面に係る画像形成装置は、上記した何れかの画像処理装置を含む。
本発明の第3の局面に係る画像処理方法は、コンピュータにおいて、画像情報読取部で読取られた両面原稿の一方の面及び/又は他方の面の画像再生を行なうための画像処理方法である。この方法は、画像情報読取部から入力された一方の面を領域分離する第1の領域分離処理ステップと、第1の領域分離処理ステップによる領域分離結果から他方の面の裏写り成分の影響を受け得る成分を有する第1の特定の領域を抽出する第1の特定領域抽出処理ステップと、第1の領域分離処理ステップによる領域分離結果から一方の面の所定濃度以上の画素数をカウントする全濃度情報検出ステップと、全濃度情報検出ステップの検出結果に基づいて、一方の面がブランク原稿か否かを判定する第1の原稿判定処理ステップと、画像情報読取部から入力された他方の面の画像情報を領域分離する第2の領域分離処理ステップと、第2の領域分離処理ステップによる領域分離結果から一方の面への裏写りとなり得る成分を有する第2の特定の領域を抽出する第2の特定領域抽出処理ステップと、第1の原稿判定処理ステップにより一方の面がブランク原稿でないと判定されたときに、第1の特定の領域及び第2の特定の領域を比較することによって、一方の面がブランク原稿か否かを判定する第2の原稿判定処理ステップとを含む。
好ましくは、第2の原稿判定処理ステップは、第1の原稿判定処理ステップにおいて一方の面がブランク原稿でないと判定されたときに、第1の特定の領域のうち他方の面の裏写り成分の影響を受け得る成分を有する部分領域と第2の特定の領域とを比較することによって、一方の面がブランク原稿か否かを判定するステップを含む。
より好ましくは、この方法は、第1の特定の領域から所定濃度以上の領域を抽出する領域抽出ステップをさらに含む。判定するステップは、第1の原稿判定処理ステップにおいて一方の面がブランク原稿でないと判定されたときに、領域抽出ステップにおいて抽出された領域及び第2の特定の領域を比較することによって、一方の面がブランク原稿か否かを判定するステップを含む。
さらに好ましくは、この方法は、画像情報読取部から入力された一方の面の下地を検出し、当該下地の濃度を出力する下地濃度情報処理ステップをさらに含む。領域抽出ステップは、第1の特定の領域のうち、下地濃度情報処理ステップによって出力された下地の濃度を所定濃度に加味したしきい値以上である領域を抽出するステップを含む。
本発明の第4の局面に係る画像処理プログラムは、コンピュータを、上記したいずれかの画像処理装置として機能させる。
本発明の第5の局面に係るに記録媒体は、上記した画像処理プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体である。
本発明によれば、ブランク原稿の判定に、一方の面の濃度情報だけでなく、他方の面からの裏写りまで考慮するので、ブランク原稿の判定をより正しく、高い精度で行なえる。ブランク原稿であるにもかかわらず、裏写りのためにブランク原稿でないと判定されてしまうことが防止でき、ブランク原稿であるにもかかわらず印刷してしまうことによる資源の無駄使いを防止できる。その結果、両面原稿において裏写りの影響を考慮して高い精度でブランク原稿の判定を行なうことができる画像処理装置、画像処理装置を備えた画像形成装置、画像処理方法、画像処理プログラム、及びこのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体を提供することができる。
以下の実施の形態の説明では、同一の部品には同一の参照番号を付してある。それらの機能及び名称も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
[第1の実施の形態]
(機能的構成)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置20の全体構成を示す図である。図1を参照して、画像形成装置20は、例えば、複写機、プリンタ及びファクシミリ装置等として機能する電子写真方式の複合機であって、装置本体22内に、(1)原稿の画像情報を読取り、RGB(R:Red、G:Green、B:Blue)アナログ画像信号を出力する画像情報読取部24と、(2)図2に示す画像処理回路82で処理された画像情報に基づいて記録紙に画像を形成する画像形成部26と、(3)多段給紙カセット28から記録紙を画像形成部26に対して供給する用紙供給部30と、(4)画像形成部26において画像形成された記録紙に転写された画像を定着させる定着部32と、(5)画像が定着された記録紙を排紙トレイ34に排出する用紙排出部36と、(6)本画像形成装置20全体を制御する制御装置38とを備えている。
また、本画像形成装置20では、画像形成部26に対しては手差しトレイ40及び装置本体22外の自動給紙カセット42からも記録紙が用紙供給部30を介して供給される。手差しトレイ40は、排紙トレイ34と反対側に配置されている。自動給紙カセット42は、大量の記録紙を収容することが可能であり、手差しトレイ40の下方において外付けにより装置本体22に接続されている。
画像情報読取部24は、原稿の白黒画像又はカラー画像が読取可能な光学系44を備えており、この光学系44の上方には、透明ガラス体からなる原稿台46が配置されている。
光学系44は、原稿走査ユニット、光学レンズ及びCCDラインセンサ等を含み、原稿台46上に備えられた原稿自動搬送装置48との関連した動作により、原稿台46上の原稿読取位置に給送された原稿の白黒画像又はカラー画像を所定の露光位置(読取位置)において相対的に読取る。この光学系44にて読取られた原稿の画像情報は、上記の画像処理回路82に出力される。
原稿自動搬送装置48は、その一端部が、原稿台46上に直接原稿を載置できるように装置本体22に所定の角度で回動自在に支持されている。この原稿自動搬送装置48には、原稿給紙トレイ50、反転パス経路52及び原稿排紙トレイ54等が含まれており、原稿給紙トレイ50上に載置された複数枚の原稿を1枚ずつ自動的に原稿台46の原稿読取位置上へ給送する。
上記画像情報読取部24では、原稿給紙トレイ50上に載置された原稿が両面原稿である場合には、両面原稿が原稿給紙トレイ50から原稿台46の原稿読取位置上に表面を下向きにした状態で給送される。原稿読取位置上に給送された両面原稿の表面の画像情報が、光学系44で読取られる。表面の画像情報の読取りが終了すると、原稿自動搬送装置48内の反転パス経路52で表裏が反転されて両面原稿が読取位置上に裏面を下向きにした状態で給送され、給送された両面原稿の裏面の画像情報が光学系44で再度読取られる。原稿の表裏両面の画像情報の読取りが終了すると、両面原稿は、原稿自動搬送装置48の原稿排紙トレイ54に排出される。
画像形成部26は、感光体ドラム56、帯電器58、露光ユニットとして機能するレーザスキャニングユニット(以下、「LSU」という)60、現像器62、転写ユニット63、クリーニング器64及びトナー供給器66を含む。帯電器58は、感光体ドラム56を所定の電位に帯電させる。LSU60は、画像情報読取部24で読取った画像情報、又は図2に示すクライアントパーソナルコンピュータ(以下、「クライアントPC」という)88等の外部装置から転送された画像情報等の画像データに応じてレーザ光を照射して感光体ドラム56上に静電潜像を形成する。現像器62は、感光体ドラム56上に形成された静電潜像に現像ローラを介してトナーを供給してトナー像を顕像化する。転写ユニット63は、感光体ドラム56上に形成されたトナー像を記録紙に転写する。クリーニング器64は、転写工程終了後の感光体ドラム56上に残留したトナー等を回収する。トナー供給器66は、現像器62内にトナーを供給する。
感光体ドラム56は、図1における時計周りに回転自在に装置本体22に支持されている。この感光体ドラム56の回転方向に沿って、帯電器58、LSU60、現像器62、転写ユニット63及びクリーニング器64がこの順で配置されている。
定着部32は、上側の加圧ローラ68と下側の加熱ローラ70との1組のローラ対を備えている。加熱ローラ70には、ヒータが内蔵されており、この加熱ローラ70の温度が定着温度センサによって検出される。
(ハードウェア構成)
図2は画像形成装置20のハードウェア構成を示すブロック図である。図2を参照して、画像形成装置20は、画像情報読取部24、画像形成部26、用紙供給部30、定着部32、用紙排出部36、原稿自動搬送装置48、及び自動給紙カセット42と、LAN(Local Area Network)回線86を介して外部装置の1つであるクライアントPC88等とインターフェースをとるNIC(Network Interface Card)90と、図示しない表示部及び操作部からなる操作パネル84とを含む。
画像形成装置20はさらに、共通バスライン38Lを介して、画像情報読取部24、画像形成部26、用紙供給部30、定着部32、用紙排出部36、原稿自動搬送装置48、自動給紙カセット42、NIC90、及び操作パネル84に接続され、これらを制御して、画像処理装置として機能する制御装置38を含む。
制御装置38は、実質的にコンピュータであって、本実施の形態の画像処理を実現するためのコンピュータプログラムを実行することにより、画像形成装置としての機能を実現するCPU72と、共通バスライン38Lを介していずれもCPU72に接続された、CPU72が実行するプログラムを記憶するROM74、種々のプログラムの記憶領域を提供するためのRAM76、通電が遮断された場合であっても各種プログラム及びデータ等を保持可能な不揮発性記憶装置であるHDD(Hard Disk Drive)78、画像情報読取部24によって読取られた画像データを記憶するための画像メモリ80、及び、画像情報読取部24で読取られた両面原稿の一方の面の画像情報、又は更に他方の面の画像情報の画像再生を行なうための回路であって、画像処理装置として機能する画像処理回路82とを含む。
ROM74に記憶されたプログラムは、実行時には当該ROM74から読出されてRAM76に格納される。格納されたプログラムは、CPU72内のプログラムカウンタ(図示せず)として機能するレジスタにより示される、RAM76内でのアドレスから読出される。読出されたプログラムは、CPU72により解釈・実行される。実行に必要なデータは、CPU72内のレジスタ、RAM76、又はHDD78の、命令によって指定されるアドレスから読出される。実行の結果も、これと同様に、CPU72内のレジスタ、RAM76、又はHDD78の、命令により指定されるアドレスに記憶される。
CPU72は、画像情報読取部24、画像形成部26、用紙供給部30、定着部32、自動給紙カセット42及び原稿自動搬送装置48並びにNIC90を制御して、原稿読取、原稿出力及びクライアントPC88等の外部装置との通信等の所望の動作を実行させ、RAM76、HDD78及び画像メモリ80にデータを格納したり、そこから読出したりする。
本画像形成装置20では、画像処理装置として機能する制御装置38は、画像情報読取部24又はクライアントPC88等の外部装置から入力される画像情報を各色の電気信号に変換し、画像形成部26のLSU60にそれぞれ出力する。
なお、本実施の形態に係る画像処理プログラムを、LAN回線86及びNIC90を介して他の装置から制御装置38に送信し、HDD78に記憶するようにしてもよい。
(画像処理回路82の構成)
図10は画像処理回路82の構成を示す機能ブロック図である。図10を参照して、画像処理回路82は、操作パネル84を用いることによって利用者が指定した設定内容に応じて、画像情報読取部24に読取られたRGBアナログ画像信号をCMYK(C:シアン、M:マゼンダ、Y:イエロー、K:黒)のデジタル信号に変換し、当該デジタル信号を画像形成部26に出力する。
画像処理回路82は、画像情報読取部24によって読取られたRGBアナログ画像信号をデジタル信号に変換して出力するためのA/D(アナログ/デジタル)変換部1000と、A/D変換部1000によって出力されたデジタル信号に対して、画像情報読取部24の照明系、結像系及び撮像系で生じる各種の歪みを取り除く処理を施して、かつ、RGBの反射率信号を濃度信号に変換すると共にカラーバランスを整える処理を行なうためのシェーディング補正部1020とを含む。
画像処理回路82はさらに、シェーディング補正部1020によって出力されたRGBデジタル信号から、原稿の画像を、例えば、文字エッジ領域、網点領域、高濃度写真領域、及び低濃度写真領域に分離し、分離した結果及び好ましくは濃度情報にしたがって、原稿画像がブランク原稿であるか否かを判定するブランク判定/領域分離処理部1040を含む。以後、原稿の画像を、例えば、文字エッジ領域、網点領域、高濃度写真領域、及び低濃度写真領域に分離することを、「領域分離」と呼ぶ。
画像処理回路82はさらに、ブランク判定/領域分離処理部1040による領域分離の結果に基づいて、シェーディング補正部1020によって出力されたRGBデジタル信号に対して下地濃度の除去及びコントラスト等の画質調整処理を施すための入力階調補正部1060と、入力階調補正部1060によって出力されたRGBデジタル信号に対して、色再現の忠実化実現のために、不要吸収成分を含むCMY色材の分光特性に基づいた色濁りを取り除く処理を行なって、色補正後のCMYの3色信号を出力するための色補正部1080とを含む。
画像処理回路82はさらに、ブランク判定/領域分離処理部1040による領域分離の結果に基づいて、色補正後のCMYの3色信号から黒(K)信号を生成する黒生成処理と元のCMY信号から黒生成処理で得た黒信号を差引いて新たなCMY信号を出力する処理とを実行するための黒生成下色除去部1100と、黒生成下色除去部1100より出力されるCMYK信号の画像データに対して、ブランク判定/領域分離処理部1040による領域分離結果を基にデジタルフィルタによる空間フィルタ処理を行ない、空間周波数特性を補正することによって出力画像のぼやけ及び粒状性劣化を防ぐように処理するための空間フィルタ処理部1120とを含む。
画像処理回路82はさらに、空間フィルタ処理部1120によって出力されたCMYK信号に対して、操作パネル84上で利用者によって設定された倍率に応じて、画像データの拡大又は縮小処理を施すための拡大縮小処理部1140と、拡大縮小処理部1140によって出力されたCMYK信号に対して、ブランク判定/領域分離処理部1040による領域分離の結果に基づいて、最適なスクリーンにて階調を再現できるように処理する中間調処理を施すための中間調処理部1160とを含む。
ブランク判定/領域分離処理部1040において、ブランク原稿であると判定された場合、画像処理回路82は、入力階調補正部1060、色補正部1080、黒生成下色除去部1100、空間フィルタ処理部1120、拡大縮小処理部1140、及び中間調処理部1160による処理を実行しない。また、画像処理回路82は、CMYKデジタル信号を画像形成部26に出力しない。その結果、ブランク原稿であると判定された場合、画像形成装置20は、その原稿の画像を用紙に形成しないことになる。
上記の黒生成下色除去部1100で実行される黒生成処理の一般的な方法として、スケルトンブラックによる黒生成を行なう方法がある。その方法を以下に示す。ここで、スケルトンカーブの入出力特性をy=f(x)とし、UCR(Under Color Removal)率をα(0<α<1)とし、色補正部1080から黒生成下色除去部1100に入力されるデータをC、M、及びYとし、黒生成下色除去部1100によって出力されるデータをC’、M’、Y’、及びK’とする。そうすると、C’、M’、Y’、及びK’は、下記の式で出力される。
Figure 2010087966
空間フィルタ処理部1120は、特に、黒文字又は色文字の再現性を高めるために、ブランク判定/領域分離処理部1040において領域分離された文字エッジ領域において、空間フィルタ処理における鮮鋭強調処理で高周波数の強調量を大きくする。また、空間フィルタ処理部1120は、網点領域に判定された領域に対して、入力網点成分を除去するためのローパス・フィルタ処理を施す。
中間調処理部1160は、各領域分離結果に応じた最適なスクリーンにて階調を再現できるようにする中間調処理を施す。
(ブランク判定/領域分離処理部1040の構成)
図3は、ブランク判定/領域分離処理部1040の機能ブロック図である。図3を参照して、ブランク判定/領域分離処理部1040は、画像情報読取部24から入力された一方の面の画像情報を領域分離するための第1の領域分離処理部100と、第1の領域分離処理部100による領域分離結果から、他方の面の裏写り成分の影響を受け得る成分を有する、後述する第1の特定の領域を抽出するための第1の特定領域抽出処理部102と、第1の領域分離処理部100の処理が終了した後、画像の濃度を示す濃度情報を数値として検出するための全濃度情報検出処理部104と、全濃度情報検出処理部104によって検出された濃度情報にしたがって、当該一方の面がブランク原稿であるか否かを仮に(一次的に)判定するための第1の原稿判定処理部106とを含む。
ブランク判定/領域分離処理部1040はさらに、画像情報読取部24から入力された他方の面の画像情報を領域分離するための第2の領域分離処理部108と、第2の領域分離処理部108による領域分離結果から、一方の面への裏写りとなり得る成分を有する、後述する第2の特定の領域を抽出するための第2の特定領域抽出処理部110と、第1の原稿判定処理部106において一方の面がブランク原稿でないと判定された場合に、第1の特定領域抽出処理部102によって抽出された第1の特定の領域、及び第2の特定領域抽出処理部110によって抽出された第2の特定の領域を比較することによって、一方の面がブランク原稿であるか否かを最終的に判定するための第2の原稿判定処理部112とを含む。
全濃度情報検出処理部104は、原稿のある面の全領域において、濃度の値が第1のしきい値以上である画素の数をカウントし、カウントした数を、濃度情報として出力する。この濃度情報は、原稿に何らかの描画内容が存在するか否かを示す指標である。原稿に複雑な画像が描画されているほど、そのカウントした数は大きくなる。第1のしきい値は、実験により予め定められる。
原稿のある面がブランク原稿であれば、全濃度情報検出処理部104によって検出される濃度情報の値は小さくなる。第1の原稿判定処理部106は、全濃度情報検出処理部104によって検出された濃度情報が第2のしきい値より小さいか否かにしたがって、一方の面がブランク原稿か否かを仮に判定する。第2のしきい値も実験によって予め定められる。
(領域分離処理の詳細)
以下、領域分離処理の詳細について説明する。
領域分離処理では、先ず、網点領域を抽出するための網点判定処理を行なう。網点判定処理では、画像を各々9画素からなるブロックに分けその各ブロック内の9画素に対して信号レベルの平均値(Dave)を求め、その平均値を用いてブロック内の各画素を2値化する。また、最大画素信号レベル(Dmax)及び最小画素信号レベル(Dmin)も同時に求める。その後、網点領域では、小領域における画像信号の変動が大きいこと、及び背景に比べて濃度が高いことを利用して、その領域を網点領域と識別する。具体的には、2値化されたデータに対して主走査及び副走査方向で、それぞれ、「0」から「1」への変化点数、及び「1」から「0」への変化点数を求めて、それぞれをK及びKとし、しきい値T及びTと比較して両者が共にしきい値を上回った場合には網点領域とする。ただしこの場合、背景との誤判定を防ぐために、上記の画素信号レベルの最大値Dmaxと画素信号レベルの平均値Daveとの差、及び画素信号レベルの最小値Dminと画素信号レベルの平均値Daveとの差を、それぞれしきい値B及びBと比較する。両者がいずれもしきい値より大きければ背景ではないと判定する。
以上をまとめると、以下の条件にしたがってその領域が網点領域か否かを判定する。
Figure 2010087966
網点領域の抽出の後、文字エッジ領域を抽出する。文字エッジ領域では、画素信号レベルの最大値と最小値との差が大きいか、又は最大濃度が高いか、又は最小濃度が低い。したがって、文字エッジ領域の識別を以下のように行なう。網点判定処理において分割した各ブロックにおいて、画素信号レベルの最大値Dmax、最小値Dmin、及びDmax及びDminとの差分(Dsub)を、それぞれしきい値P、P、Pと比較する、以下の条件式にしたがって、文字エッジ領域であるか否かを判定する。
Figure 2010087966
写真領域と判定された画素に関しては、さらにしきい値THdが用いられ、上記の濃度差がTHd以上であれば高濃度写真領域と判定され、THd未満であれば低濃度写真領域であると判定される。
上記した第1の特定の領域は、原稿のある面において、文字エッジ領域、網点領域、及び高濃度写真領域のいずれの領域でもない部分である。第2の特定の領域は、原稿のある面において、文字エッジ領域、網点領域、及び高濃度写真領域のいずれかと判定された領域である。
(ソフトウェア構成)
図4は、ブランク判定/領域分離処理部1040で実行されるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。このプログラムは、両面原稿の一方の面の画像情報、又は更に他方の面の画像情報の画像再生を行なう際に、シェーディング補正部1020によってRGBデジタル信号が出力されたときに起動される。このプログラムは、上述したように、画像形成装置20の制御装置38内のROM74に記憶されている。この機能の実現は、上記の実質的にコンピュータである制御装置38内のCPU72が、上記のプログラムにしたがって画像処理回路82を制御することによって達成される。
図4を参照して、このプログラムは、起動後、第1の領域分離処理部100が、入力された面の画像情報についての領域分離処理を行なうステップ140と、ステップ140の後、全濃度情報検出処理部104が、入力された面の全領域において、濃度の値が第1のしきい値以上である画素数をカウントして、カウントした数を濃度情報として出力するステップ144と、ステップ144の後、カウントされた数と第1のしきい値とを比較するステップ150と、ステップ150の後、ステップ150においてカウントされた数が第2のしきい値より小さいか否かを判定し、判定結果に応じて制御の流れを分岐させるステップ152とを含む。この判定により、原稿がブランク原稿か否かについての仮の判定が行なわれる。すなわち、カウントされた数が第2のしきい値より小さければブランク原稿と判定され、それ以外のときにはブランク原稿ではないと仮に判定される。
このプログラムはさらに、ステップ152においてNOと判定された後に実行され、第1の特定領域抽出処理部102が、ステップ140における領域分離結果から、第1の特定の領域を抽出するステップ146と、ステップ146の後に実行され、第2の領域分離処理部108が、裏面の画像情報についての領域分離処理を行なうステップ142と、ステップ142の後、第2の特定領域抽出処理部110が、ステップ142における領域分離結果から、第2の特定の領域を抽出するステップ148とを含む。
このプログラムはさらに、ステップ152においてNO(カウントされた数が第2のしきい値以上)と判定され、かつステップ148の処理が終了した後に実行され、抽出された第1の特定の領域と第2の特定の領域とが重なるか否かを判定するステップ154と、ステップ154の後、ステップ154において、重なると判定されたか否かを判定し、判定結果に応じて制御の流れを分岐させるステップ156とを含む。この判定により、原稿がブランク原稿か否かが最終的に判定される。すなわち、第1の特定の領域と第2の特定の領域とが重なれば、原稿はブランク原稿と判定される。それ以外のときには原稿はブランク原稿ではないと判定される。ステップ154では、以下に述べる処理を実行する。それぞれ抽出された第1の特定の領域が第2の特定の領域と合致する割合Rmatを求める。このRmatが、所定のしきい値THmat以上であれば、ブランク原稿であると判定する。Rmatが、THmatより小さければブランク原稿でないと判定する。
このプログラムはさらに、ステップ156の判定結果がNOの場合、表面の画像をHDD78に保存し、かつ記録紙に印刷して、処理を終了するステップ160と、ステップ152の判定結果がYESの場合、又はステップ156の判定結果がYESの場合に実行され、表面の画像のHDD78への保存及び記録紙への印刷を中止して、処理を終了するステップ158とを含む。
図5は、図4に示すステップ140及びステップ142において実行される領域分離処理機能を実現するためのルーチンのプログラム構造をフローチャート形式で示す図である。図5を参照して、このルーチンは、網点領域を抽出するステップ200と、ステップ200の後、文字エッジ領域、高濃度写真領域、及び低濃度写真領域を抽出して、処理を終了するステップ202とを含む。これらステップでの処理については前述したとおりである。
(動作)
図1〜図5を参照して、上記した構成を持つ本実施の形態に係る画像形成装置20は以下のように動作する。
利用者が、原稿を原稿自動搬送装置48にセットし、画像形成装置20にその原稿の画像を記録紙にコピーさせるように指示したものとする。
画像形成装置20の画像情報読取部24は、原稿の両面の画像を読取る。
画像形成装置20は、先ず、原稿の一方の面に対して以下の処理を行なう。
画像形成装置20のA/D変換部1000は、画像情報読取部24によって読取られたRGBアナログ信号をデジタル信号に変換して、変換した信号をRGBデジタル信号として出力する。画像形成装置20のシェーディング補正部1020は、A/D変換部1000によって出力されたRGBデジタル信号に対して、画像情報読取部24の照明系、結像系及び撮像系で生じる各種の歪みを取り除く処理を施して、かつ、RGBの反射率信号を濃度信号に変換すると共にカラーバランスを整える処理を行なう。
シェーディング補正部1020の処理が施されたRGBデジタル信号に対して、画像形成装置20のブランク/領域分離処理部1040において、以下の処理が行なわれる。
画像形成装置20は、一方の面の画像を領域分離して(図4に示すステップ140)、画像の濃度情報を出力する(図4に示すステップ144)。画像形成装置20は、その濃度情報にしたがって、原稿の一方の面がブランク原稿か否かを仮に判定する(図4に示すステップ150)。
ステップ150においてブランク原稿であると判定した場合(図4に示すステップ152においてYES)、画像形成装置20は、表面の画像のHDD78への保存及び記録紙への印刷を中止して、処理を終了する(図14に示すステップ158)。
ステップ150において、ブランク原稿でないと判定した場合(図4に示すステップ152においてNO)、画像形成装置20は、ステップ140において出力された領域分離結果から第1の特定の領域を抽出する(図4に示すステップ146)。画像形成装置20は、裏側の面(他方の面)を領域分離して(図4に示すステップ142)、第2の特定の領域を抽出する(図4に示すステップ148)。画像形成装置20は、第1の特定の領域と第2の特定の領域とが重なるか否かにしたがって、一方の面がブランク原稿であるか否かを判定する(図4に示すステップ154)。すなわち、両者が重なっていればブランク原稿であると判定し、さもなければブランク原稿ではないと判定する。
ステップ154において、ブランク原稿であると判定した場合(図4に示すステップ156においてYES)、画像形成装置20は、表面の画像のHDD78への保存及び記録紙への印刷を中止して、処理を終了する。
ステップ154において、ブランク原稿でないと判定した場合(図4に示すステップ156においてNO)、画像形成装置20は、一方の面の画像をHDD78に保存し、かつ記録紙に印刷して、処理を終了する(図4に示すステップ160)。
上記したブランク/領域分離処理部1040の処理によって画像形成装置20がブランク原稿でないと判定した場合、印刷処理が実行される。画像形成装置20がブランク原稿であると判定した場合、印刷処理は実行されない。
利用者が、両面印刷を指定していた場合、画像形成装置20は、原稿の一方の面と他方の面との関係を逆転させ、他方の面に対して、上記ステップ140〜ステップ160の処理を実行する。
(本実施の形態の効果)
本実施の形態によると、以下の効果を奏する。
(1)両面原稿の一方の面に対する他方の面の裏写りの影響を確認するために、両方の面の画像情報を領域分離した情報が用いられる。したがって、白紙(ブランク原稿)に対する裏写りの有無を正確に判断することができる。その結果、簡単な構成で白紙(ブランク原稿)の判定を行なうことができる。
(2)白紙(ブランク原稿)であると判定された場合、その原稿画像の記憶装置への記憶及び印刷を行なわない。したがって、メモリ容量、並びに印刷用紙及びトナー等のサプライ品の無駄な消費を抑えることができる。また、印刷時間を短縮することができる。
(3)白紙(ブランク原稿)を印刷することがなくなる。したがって、感光体及び現像剤を無駄に動作させることがなくなり、画像形成装置全体の寿命アップを図ることができる。
[第2の実施の形態]
第1の実施の形態では、第1の特定の領域と第2の特定の領域とを比較することによって、ブランク原稿であるか否かを判定していた。第2の実施の形態においては、第1の特定の領域に対して更に濃度情報を考慮することにより、第1の特定の領域からより裏写りしている可能性の高い領域のみを抽出する。その後、抽出された領域と第2の特定の領域とを比較することにより、ブランク原稿の判定精度を向上させる。
以下に説明する第2の実施の形態に係る画像形成装置は、そのような機能を持つ。本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置は、第1の実施の形態に係る画像形成装置20とほぼ同様であるが、制御装置38に代えて、以下に説明する制御装置を含む点において異なる。
本実施の形態に係る制御装置は、第1の実施の形態に係る制御装置38とほぼ同様であるが、第1の実施の形態に係る画像処理回路82とは異なる画像処理回路を含む点において異なる。
本実施の形態に係る画像処理回路は、第1の実施の形態に係る画像処理回路82とほぼ同様であるが、ブランク判定/領域分離処理部1040に代えて、第1の特定の領域から裏写りしている可能性が高い領域を抽出し、その抽出した領域と第2の特定の領域とを比較することによって、ブランク原稿か否かを判定するブランク判定/領域分離処理部250(図6)を含む点において異なる。
図6は、ブランク判定/領域分離処理部250の機能ブロック図である。図6を参照して、ブランク判定/領域分離処理部250は、第1の実施の形態に係るブランク判定/領域分離処理部1040とほぼ同様であるが、第1の特定領域抽出処理部102によって抽出された第1の特定の領域から裏写りしている可能性が高い領域を抽出して出力する濃度情報検出処理部252をさらに含む点と、第2の原稿判定処理部112に代えて、第1の原稿判定処理部106において一方の面がブランク原稿でないと判定された場合に、濃度情報検出処理部252によって抽出された領域と第2の特定領域抽出処理部110によって抽出された第2の特定の領域とを比較することによって、一方の面がブランク原稿であるか否かを判定するための第2の原稿判定処理部254を含む点とにおいて異なる。
濃度情報検出処理部252は、以下のようにして第1の特定の領域から裏写りしている可能性が高い領域を抽出する。濃度情報検出処理部252は、第1の特定の領域において、濃度の値が第1のしきい値以上である領域を抽出する。
第2の原稿判定処理部254は、濃度情報検出処理部252において抽出された領域と第2の特定の領域とが重なるか否かを判定することによって、ブランク原稿であるか否かを判定する。すなわち、両者の領域が重なっていれば、ブランク原稿であると判定し、重なっていなければブランク原稿ではないと判定する。
(ソフトウェア構成)
図7は、ブランク判定/領域分離処理部250で実行されるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。このプログラムは、第1の実施の形態に係るブランク判定/領域分離処理部1040で実行されるプログラムとほぼ同様であるが、ステップ146の後、ステップ146において抽出された第1の特定の領域から、第1のしきい値以上である領域を抽出するステップ260をさらに含む点と、ステップ154に代えて、ステップ152の判定結果がNOの場合であり、かつ、ステップ148の処理が終了した後に実行され、ステップ260において抽出された領域と第2の特定の領域とが重なるか否かにしたがって、ブランク原稿であるか否かを判定するステップ262を含む点とにおいて異なる。
(動作)
図6及び図7を参照して、上記した構成を持つ本実施の形態に係る画像形成装置は以下のように動作する。
本実施の形態に係る画像形成装置の動作は、第1の実施の形態に係る画像形成装置20の動作とほぼ同様であるが、画像形成装置が、ステップ150においてブランク原稿でないと判定した後から、2度目のブランク原稿であるか否かの判定を行なうまでの動作が異なる。
ステップ150において、ブランク原稿でないと判定した場合(図7に示すステップ150においてNO)、画像形成装置は、ステップ140において出力された領域分離結果から第1の特定の領域を抽出する(図7に示すステップ146)。画像形成装置は、抽出された第1の特定の領域から、その濃度信号が第1のしきい値以上である領域を抽出する(図7に示すステップ260)。画像形成装置は、裏側の面を領域分離して(図7に示すステップ142)、第2の特定の領域を抽出する(図7に示すステップ148)。画像形成装置は、ステップ260において抽出された領域と第2の特定の領域との重なり、及び第1の特定の領域の濃度情報にしたがって、ブランク原稿であるか否かを判定する(図7に示すステップ262)。
すなわち、両方の領域が重なっていればブランク原稿であると判定し、重なっていなければブランク原稿ではないと判定する。
(本実施の形態の効果)
本実施の形態によると、第1の実施の形態の(1)〜(3)と同様の効果を奏することに加えて、2度目にブランク原稿であるか否かの判定を行なうとき、第1の特定の領域のうち、裏写りしている可能性が高い領域を抽出し、その抽出した領域と第2の特定の領域とを比較して、ブランク原稿であるか否かを判定している。したがって、第1の実施の形態に係る画像形成装置と比較すると、より正確で精度の高い判定が実行される。
[第3の実施の形態]
画像処理装置でカラー原稿を処理する場合の問題として、原稿の下地の色目がある。下地とは、原稿の中で、文字、写真、又は画像等が印刷されていない部分のことをいう。紙原稿の場合、経時変化により、もともとは白かった下地の色目が黄色に変色したりする場合がある。また、インクジェット専用紙等のように紙自体が青みがかっていたりする場合もある。さらに、用紙自体に色目が付いている場合がある。これらの場合にも、精度良くブランク原稿であるか否かの判定を行なう必要がある。
以下に述べる第3の実施の形態に係る画像形成装置は、そのような機能を持つ。
本発明の第3の実施の形態に係る画像形成装置は、第3の実施の形態に係る画像形成装置とほぼ同様であるが、第2の実施の形態に係る制御装置とは異なる制御装置を含む点において異なる。
本実施の形態に係る制御装置は、第2の実施の形態に係る制御装置とほぼ同様であるが、画像処理回路に代えて、第2の実施の形態に係る画像処理回路を含む点において異なる。
本実施の形態に係る画像処理回路は、第2の実施の形態に係る画像処理回路とほぼ同様であるが、ブランク判定/領域分離処理部250に代えて、第1の特定の領域及び第2の特定の領域の比較だけでなく、原稿の下地の濃度をも加味して、ブランク原稿であるか否かを最終的に判定するブランク判定/領域分離処理部300を含む点において異なる。
なお、下地に色目が付いている場合に下地の濃度を検出する方法は種々提案されており、例えば、特開2003‐51946号公報に開示されている方法が適用可能である。以下に、その方法について簡単に説明する。
この方法では、先ず、読取った原稿の画像からCMYの3色信号を算出し、その3色信号を0〜255の濃度値を取るGrayデータに変換する。0〜255を互いに重複しない複数の区分に分割して、区分ごとに度数が算出された、Grayデータのヒストグラムを作成する。
画像が描画されている部分と比較すると、通常、下地の面積はかなり大きい。したがって、Grayデータのヒストグラムにおいて、下地の濃度を含む区分の度数は、他の区分の度数に比べて大きい。
そこで、以下の処理を実行する。先ず、Grayデータのヒストグラムにおいて、ある区分の度数が所定のしきい値以上であるか否かを判定する。その区分の度数が所定のしきい値より小さい場合は、その区分よりも濃度が低く、かつ直近の区分に対して、同様の判定処理を行なう。
上記の判定処理を、その度数が所定のしきい値以上である区分が見つかるまで繰返す。そのような区分が見つかった場合、上記の繰返しの処理を終了し、その区分を下地の濃度を示す区分の候補とする。その区分を、下地候補区分と呼ぶ。なお、最も濃度が低い区分まで上記の判定処理を行なっても下地候補区分が見つからなかった場合、下地が存在しないと判定する。
下地候補区分の度数と、下地候補区分よりも濃度が低く、かつ直近の区分(以下、直近区分と呼ぶ。)の度数とを比較する。下地候補区分の度数が直近区分の度数以上である場合、下地候補区分に含まれる濃度値を下地の濃度と判定する。下地候補区分の度数が直近区分の度数より小さい場合、直近区分に含まれる濃度値を下地の濃度と判定する。
図8は、ブランク判定/領域分離処理部300の機能ブロック図である。図8を参照して、ブランク判定/領域分離処理部300は、第2の実施の形態に係る画像処理回路250とほぼ同様であるが、第1の領域分離処理部100の領域分離の処理が終了してから、原稿の画像の下地を検出するための下地検出処理部304、及び下地検出処理部304において検出された下地の濃度の値を検出するための下地濃度検出処理部306をさらに含む点と、濃度情報検出処理部252に代えて、第1の原稿判定処理部106において抽出された第1の特定の領域の全領域において、下地濃度検出処理部306によって出力された下地の濃度にしたがって、第1の特定の領域から、下地を除去した領域であって、かつ裏写りしている可能性が高い領域を抽出して出力するための濃度情報検出処理部302を含む点と、第2の原稿判定処理部254に代えて、濃度情報検出処理部302によって抽出された領域と第2の特定領域抽出処理部110によって抽出された第2の特定の領域とを比較することによって、一方の面がブランク原稿であるか否かを判定するための第2の原稿判定処理部308を含む点とにおいて異なる。
下地が白色である場合、下地の濃度の値は0に近いが、下地に色目が付いている場合、下地の濃度の値は大きくなる。その結果、第1の特定の領域の画素の濃度も全体により大きな値にシフトする。本実施の形態では、第3のしきい値を、検出された下地の濃度から算出するものとし、そのしきい値を用いて下地を第1の特定の領域から除去し、かつ裏写りしている可能性が高い領域を抽出することとする。本実施の形態では、第1、第2の実施の形態において用いられた第1のしきい値を下地の濃度だけシフトさせたものを第3のしきい値とする。なお、第3のしきい値は、第1のしきい値を下地の濃度だけシフトさせたものに限定されず、下地の濃度を考慮したものであればどのようなものでも良い。
濃度情報検出処理部302では、第1の特定の領域において、その濃度の値が第3のしきい値以上である領域を抽出する。そうすることによって、第1の特定の領域から、下地を除去した領域であって、かつ裏写りしている可能性が高い領域が抽出される。
(ソフトウェア構成)
図9は、画像処理回路300で実行されるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。このプログラムは、第2の実施の形態に係る画像処理回路250で実行されるプログラムとほぼ同様であるが、ステップ152においてNOと判定された後に、ステップ146と並列に実行され、一方の面の下地を検出するステップ330と、ステップ330の後、検出された下地の濃度を出力するステップ332をさらに含む点と、ステップ260に代えて、ステップ146及びステップ332の処理が終了した後、ステップ146において抽出された第1の特定の領域から、第3のしきい値以上である領域を抽出して出力するステップ334を含む点と、ステップ262に代えて、ステップ152の判定結果がNOの場合であり、かつ、ステップ148の処理が終了した後に実行され、ステップ334において抽出された領域と第2の特定の領域とが重なるか否かにしたがって、ブランク原稿であるか否かを判定するステップ336を含む点とにおいて異なる。
(動作)
図8及び図9を参照して、上記した構成を持つ本実施の形態に係る画像形成装置は以下のように動作する。
本実施の形態に係る画像形成装置の動作は、第2の実施の形態に係る画像形成装置の動作とほぼ同様であるが、画像形成装置が、ステップ150においてブランク原稿でないと判定した後から、2度目のブランク原稿であるか否かの判定を行なうまでの動作が異なる。
ステップ150において、ブランク原稿でないと判定した場合(図9に示すステップ150においてNO)、画像形成装置は、ステップ140において出力された領域分離結果から第1の特定の領域を抽出する(図9に示すステップ146)。画像形成装置は、ステップ146の処理と並列して、一方の面の下地を検出する処理を実行する(図9に示すステップ330)。画像形成装置は、検出された下地の濃度値を出力する(図9に示すステップ332)。画像形成装置は、第1の特定の領域の全領域において、下地の濃度値から算出された第3のしきい値を用い、第1の特定の領域から下地を除去した領域であって、かつ裏写りしている可能性が高い領域を抽出して出力する(図9に示すステップ334)。画像形成装置は、裏側の面を領域分離して(図9に示すステップ142)、第2の特定の領域を抽出する(図9に示すステップ148)。画像形成装置は、ステップ334において抽出された領域と第2の特定の領域との重なり、及び第1の特定の領域の濃度情報にしたがって、ブランク原稿であるか否かを判定する(図9に示すステップ336)。
(本実施の形態の効果)
本実施の形態によると、第2の実施の形態の(1)〜(3)と同様の効果を奏することに加えて、2度目にブランク原稿であるか否かの判定を行なうとき、第1の特定の領域に下地の濃度を考慮した濃度情報を加味して判定しているので、第2の実施の形態に係る画像形成装置と比較すると、さらに正確な判定が実行される。
[変形例]
上記した実施の形態では、画像処理回路82で実行されるプログラムはROM74に記憶されていたが、当該プログラムはHDD78に記憶されていても良い。
今回開示された実施の形態は単に例示であって、本発明が上記した実施の形態のみに限定されるわけではない。本発明の範囲は、発明の詳細な説明の記載を参酌した上で、特許請求の範囲の各請求項によって示され、そこに記載された文言と均等の意味及び範囲内でのすべての変更を含む。
本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の全体構成を示す図である。 同画像形成装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 ブランク判定/領域分離処理部の機能ブロック図である。 同画像形成装置の画像処理機能を実現するためのプログラム構造をフローチャート形式で示す図である。 領域分離処理機能を実現するためのルーチンのプログラム構造をフローチャート形式で示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置に適用されるブランク判定/領域分離処理部の機能ブロック図である。 同画像形成装置の画像処理機能を実現するためのプログラム構造をフローチャート形式で示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る画像形成装置に適用されるブランク判定/領域分離処理部の機能ブロック図である。 同画像形成装置の画像処理機能を実現するためのプログラム構造をフローチャート形式で示す図である。 画像処理回路82の構成を示す機能ブロック図である。
符号の説明
20 画像形成装置
24 画像情報読取部
38 制御装置
60 LSU
72 CPU
74 ROM
76 RAM
78 HDD
80 画像メモリ
82 画像処理回路
100 第1の領域分離処理部
102 第1の特定領域抽出処理部
104 全濃度情報検出処理部
106 第1の原稿判定処理部
108 第2の領域分離処理部
110 第2の特定領域抽出処理部
112,254,308 第2の原稿判定処理部
252,302 濃度情報検出処理部
304 下地検出処理部
306 下地濃度検出処理部
1000 A/D変換部
1020 シェーディング補正部
1040,250,300 ブランク判定/領域分離処理部
1060 入力階調補正部
1080 色補正部
1100 黒生成下色除去部
1120 空間フィルタ処理部
1140 拡大縮小処理部
1160 中間調処理部

Claims (11)

  1. 画像情報読取部で読取られた両面原稿の一方の面及び/又は他方の面の画像再生を行なうための画像処理装置であって、
    前記画像情報読取部から入力された前記一方の面を領域分離するための第1の領域分離処理手段と、
    前記第1の領域分離処理手段による領域分離結果から前記他方の面の裏写り成分の影響を受け得る成分を有する第1の特定の領域を抽出するための第1の特定領域抽出処理手段と、
    前記第1の領域分離処理手段による領域分離結果から前記一方の面の所定濃度以上の画素数をカウントするための全濃度情報検出手段と、
    前記全濃度情報検出手段の検出結果に基づいて、前記一方の面がブランク原稿か否かを判定するための第1の原稿判定処理手段と、
    前記画像情報読取部から入力された前記他方の面を領域分離するための第2の領域分離処理手段と、
    前記第2の領域分離処理手段による領域分離結果から前記一方の面への裏写りとなり得る成分を有する第2の特定の領域を抽出するための第2の特定領域抽出処理手段と、
    前記第1の原稿判定処理手段により前記一方の面がブランク原稿でないと判定されたときに、前記第1の特定の領域及び前記第2の特定の領域を比較することによって、前記一方の面がブランク原稿か否かを判定するための第2の原稿判定処理手段とを含む、画像処理装置。
  2. 前記第2の原稿判定処理手段は、前記第1の原稿判定処理手段により前記一方の面がブランク原稿でないと判定されたときに、前記第1の特定の領域のうち前記他方の面の裏写り成分の影響を受け得る成分を有する部分領域と前記第2の特定の領域とを比較することによって、前記一方の面がブランク原稿か否かを判定するための手段を含む、請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記第1の特定の領域から所定濃度以上の領域を抽出するための領域抽出手段をさらに含み、
    前記判定するための手段は、前記第1の原稿判定処理手段により前記一方の面がブランク原稿でないと判定されたときに、前記領域抽出手段によって抽出された領域及び前記第2の特定の領域を比較することによって、前記一方の面がブランク原稿か否かを判定するための手段を含む、請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記画像情報読取部から入力された前記一方の面の下地を検出し、当該下地の濃度を出力するための下地濃度情報処理手段をさらに含み、
    前記領域抽出手段は、前記第1の特定の領域のうち、前記下地濃度情報処理手段によって出力された下地の濃度を前記所定濃度に加味したしきい値以上である領域を抽出する、請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 請求項1〜請求項4の何れかに記載の画像処理装置を含む、画像形成装置。
  6. コンピュータにおいて、画像情報読取部で読取られた両面原稿の一方の面及び/又は他方の面の画像再生を行なうための画像処理方法であって、
    前記画像情報読取部から入力された前記一方の面を領域分離する第1の領域分離処理ステップと、
    前記第1の領域分離処理ステップによる領域分離結果から前記他方の面の裏写り成分の影響を受け得る成分を有する第1の特定の領域を抽出する第1の特定領域抽出処理ステップと、
    前記第1の領域分離処理ステップによる領域分離結果から前記一方の面の所定濃度以上の画素数をカウントする全濃度情報検出ステップと、
    前記全濃度情報検出ステップの検出結果に基づいて、前記一方の面がブランク原稿か否かを判定する第1の原稿判定処理ステップと、
    前記画像情報読取部から入力された前記他方の面の画像情報を領域分離する第2の領域分離処理ステップと、
    前記第2の領域分離処理ステップによる領域分離結果から前記一方の面への裏写りとなり得る成分を有する第2の特定の領域を抽出する第2の特定領域抽出処理ステップと、
    前記第1の原稿判定処理ステップにより前記一方の面がブランク原稿でないと判定されたときに、前記第1の特定の領域及び前記第2の特定の領域を比較することによって、前記一方の面がブランク原稿か否かを判定する第2の原稿判定処理ステップとを含む、画像処理方法。
  7. 前記第2の原稿判定処理ステップは、前記第1の原稿判定処理ステップにおいて前記一方の面がブランク原稿でないと判定されたときに、前記第1の特定の領域のうち前記他方の面の裏写り成分の影響を受け得る成分を有する部分領域と前記第2の特定の領域とを比較することによって、前記一方の面がブランク原稿か否かを判定するステップを含む、請求項6に記載の画像処理方法。
  8. 前記第1の特定の領域から所定濃度以上の領域を抽出する領域抽出ステップをさらに含み、
    前記判定するステップは、前記第1の原稿判定処理ステップにおいて前記一方の面がブランク原稿でないと判定されたときに、前記領域抽出ステップにおいて抽出された領域及び前記第2の特定の領域を比較することによって、前記一方の面がブランク原稿か否かを判定するステップを含む、請求項7に記載の画像処理方法。
  9. 前記画像情報読取部から入力された前記一方の面の下地を検出し、当該下地の濃度を出力する下地濃度情報処理ステップをさらに含み、
    前記領域抽出ステップは、前記第1の特定の領域のうち、前記下地濃度情報処理ステップによって出力された下地の濃度を前記所定濃度に加味したしきい値以上である領域を抽出するステップを含む、請求項8に記載の画像処理方法。
  10. コンピュータを、請求項1〜請求項4の何れかに記載の画像処理装置として機能させる、画像処理プログラム。
  11. 請求項10に記載の画像処理プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
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