JP4043982B2 - 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、画像処理プログラム、並びにそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、画像処理プログラム、並びにそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、本発明は対象画像の画像データに基づいて原稿種別を自動判定し、その判定結果に基づいて、対象画像に適した画像処理を行う画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、画像処理プログラム、並びにそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電子複写機などの画像形成装置は、従来のアナログ式のほかにデジタル式のものが普及している。また、デジタル画像処理技術の進展によって、カラー画像を高画質に再現するフルカラーのデジタル複写機が製品化されている。複写される原稿画像に関しては、文字、線画、写真や、これらを組み合わせたものが存在しており、良好な再現画像を得るためには、それぞれの原稿にあった画像処理を行う必要がある。
【0003】
このような状況の中で、複写機の操作モードとして、原稿の種類を選択するための、文字モード、文字/写真モード、写真モードなどが用意されている。しかしながら、操作者が各原稿に対してモードの切り替えを行うことは、非常に煩わしい作業である。また、不適切なモードを選択した場合などでは、著しい画像の劣化が見られることも多く、無駄な複写が行われることにもなる。
【0004】
そこで、このような問題を解決するために、原稿の種別を自動的に判別処理する方法が提案されている。
【0005】
例えば、原稿の有彩無彩の判定を行うと共に、画像分離の機能、すなわち、エッジ分離・網点判定を行うことにより、原稿を▲1▼線画、▲2▼中間調画、▲3▼連続調画、▲4▼線画と中間調画、▲5▼中間調と連続調画、▲6▼連続調画と線画、▲7▼線画・中間調・連続調画からなる7通りの何れかであるかを判定する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この判定結果に基づいて、対応した処理モードを、自動的にフィルタ、色補正、セレクタおよび階調処理に与えることができる。ここで、原稿種別の判定を行う際には、線画部・中間調画部・連続調画部それぞれの判定結果の連続性と頻度とを計数し、いずれかが設定値以上になるか否かにより判定を行っている。
【0006】
【特許文献1】
特開平8−251406号公報(1996年9月27日公開)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1の構成では、原稿によっては、線画部・中間調画部・連続調画部それぞれの判定結果の連続性と頻度のいずれもが設定値以上にならない場合がある。この場合、原稿種別の判別ができない。
【0008】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、入力原稿の原稿種別を精度良く判別することができ、かつ処理速度が速い画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、画像処理プログラム、並びにそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の画像処理装置は、上記の課題を解決するために、画像入力手段によって原稿を走査して読み込まれた入力画像データに基づいて上記原稿の種別を自動的に判別する原稿種別判別手段を備え、この判別結果に基づいて上記入力画像データに画像処理を施す画像処理装置において、上記原稿種別判別手段は、上記入力画像データのうち上記原稿の一部に相当する部分画像データを抽出する判定ブロック部と、注目画素が、下地領域、文字領域、網点領域、印画紙写真領域のいずれの領域に属するかを上記部分画像データの画素ごとに判定する画素判定手段と、上記画素判定手段による1つの上記部分画像データの各画素に対する判定結果に基づいて上記原稿の種別が文字原稿、網点原稿、印画紙写真原稿、文字・網点・印画紙写真が混在した原稿のいずれかである、あるいは上記原稿の種別のいずれでもないと判別する画素原稿種別判別手段とを備えた第1判別手段と、上記原稿全体に相当する全入力画像データにおける各画素の濃度とその度数との関係を示す濃度ヒストグラムを作成するヒストグラム作成手段と、上記濃度ヒストグラムと上記画素判定手段による画素ごとの判定結果とに基づいて上記原稿の種別を判別する総合原稿種別判別手段とを備えた第2判別手段と、上記第1判別手段の判別結果、および上記第2判別手段の判別結果のいずれを上記原稿の種別判別結果とするかを選択する選択手段とを備え、上記選択手段は、上記第1判別手段が上記原稿を上記原稿の種別のいずれかであると判定した場合には上記第2判別手段による原稿の種別の判別処理を行うことなく上記第1判別手段の判別結果を上記原稿の種別判別結果とし、上記第1判別手段が上記原稿を上記原稿の種別のいずれでもないと判定した場合には上記第2判別手段による原稿の種別の判別処理を行ってその判別結果を上記原稿の種別を判別結果とすることを特徴としている。
【0010】
上記の構成によれば、第1判別手段により、原稿全体に対して局所的な特徴量を用いて原稿種別を判別することにより、精度よく原稿の種別を判別できると共に、局所的な特徴量を用いるがために種別が判別できない原稿については、第2判別手段により、原稿全体に対応する大局的な特徴量を用いて原稿の種別を判別することができる。
【0011】
従って、用いる特徴量が異なる両判別手段を用いることにより、原稿の種別をさらに精度良く判別することができる。
【0014】
また、上記の構成によれば、第1判別手段のみで判別できる場合には第1判別手段のみを用いるように選択できることにより、処理速度を速くすることができる。
【0015】
また、第1判別手段において不確定原稿であると判別された場合に第2判別手段による原稿種別の判別を行うことにより、不確定原稿をなくすことができ、判別の精度を向上させることができる。
【0017】
また、上記の構成によれば、画素ごとに各領域のいずれかに分類し、その分類結果を用いて原稿種別を判別することにより、より細かい原稿種別の判別を可能にすることができる。
【0019】
また、上記の構成によれば、大局的な特徴量を用いた濃度ヒストグラムを作成し、これに基づいて原稿種別を判別することにより、簡単に、いずれかの原稿種別に判別することができる。
【0020】
また、第1判別手段による判別の後、ヒストグラムを作成するだけで、より制度の良い判別を可能とすることができる。
【0021】
本発明の画像形成装置は、上記記載の画像処理装置を備えることを特徴としている。
【0022】
上記の構成によれば、原稿種別の判別が精度良く行われ、しかも、原稿種別に応じた適切な画像処理が行われる画像処理装置を備えた画像形成装置(複写機やインクジェットプリンタなど)を提供することができる。
【0023】
本発明の画像処理方法は、画像入力手段によって原稿を走査して読み込まれた入力画像データに基づいて上記原稿の種別を自動的に判別する原稿種別判別処理を備え、この判別結果に基づいて上記入力画像データに画像処理を施す画像処理方法において、上記原稿種別判別処理は、上記入力画像データのうち上記原稿の一部に相当する部分画像データを抽出する抽出工程と、注目画素が、下地領域、文字領域、網点領域、印画紙写真領域のいずれの領域に属するかを上記部分画像データの画素ごとに判定する画素判定工程と、上記画素判定工程による1つの上記部分画像データの各画素に対する判定結果に基づいて上記原稿の種別が文字原稿、網点原稿、印画紙写真原稿、文字・網点・印画紙写真が混在した原稿のいずれかである、あるいは上記原稿の種別のいずれでもないと判別する画素原稿種別判別工程とを含む第1判別工程と、上記原稿全体に相当する全入力画像データにおける各画素の濃度とその度数との関係を示す濃度ヒストグラムを作成するヒストグラム作成工程と、上記濃度ヒストグラムと上記画素判定工程による画素ごとの判定結果とに基づいて上記原稿の種別を判別する総合原稿種別判別工程とを含む第2判別工程と、上記第1判別工程の判別結果、および上記第2判別工程の判別結果を上記原稿の種別判別結果とするかを選択する選択工程とを備え、上記選択工程は、上記第1判別工程で上記原稿が上記原稿の種別のいずれかであると判定された場合には上記第2判別工程を行うことなく上記第1判別工程の判別結果を上記原稿の種別判別結果とし、上記第1判別工程で上記原稿が上記原稿の種別のいずれでもないと判定された場合には上記第2判別工程による原稿の種別の判別処理を行ってその判別結果を上記原稿の種別を判別結果とすることを特徴とする。
【0024】
上記の方法によれば、用いる特徴量が異なる両判別工程を用いることにより、原稿の種別をさらに精度良く判別することができる。また、第1判別工程のみで判別できる場合には第1判別工程のみを用いるように選択できることにより、処理速度を速くすることができる。
【0026】
また、上記の方法によれば、第1判別工程において不確定原稿であると判別された場合に第2判別工程による原稿種別の判別を行うことにより、不確定原稿をなくすことができ、判別の精度を向上させることができる。
【0027】
本発明の画像処理プログラムは、上記記載の画像処理装置を動作させる画像処理プログラムであって、コンピュータを上記の各手段として機能させるためのである。
【0028】
上記の構成によれば、コンピュータで上記画像処理装置の各手段を実現することによって、上記画像処理装置を実現することができる。従って、原稿の種別をさらに精度良く判別することができる。
【0029】
本発明のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、上記記載の画像処理プログラムを記録している。
【0030】
上記の構成によれば、上記記録媒体から読み出された画像処理プログラムによって、上記画像処理装置をコンピュータ上に実現することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態について図1ないし図18に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0032】
図2は、本実施の形態に係る画像形成装置の要部の構成を示す。本画像形成装置は、例えば、電子写真プロセスを用いたデジタルカラー複写機であり、同図に示すように、画像処理装置1、カラー画像入力装置(画像入力手段)2、およびカラー画像出力装置3を備える構成である。画像処理装置1には、カラー画像入力装置2およびカラー画像出力装置3が接続されると共にユーザからの入力が可能な操作パネル4が接続されている。操作パネル4を介して、ユーザは例えばモード設定などを行うことができる。
【0033】
カラー画像入力装置2は、例えば入力原稿を走査して読み取る図示しないスキャナ部により構成されており、原稿からの反射光像をRGB(R:赤・G:緑・B:青)アナログ信号としてCCD(Charge Coupled Device)にて読み取るものである。
【0034】
カラー画像出力装置3は、後述する画像処理装置1にて所定の画像処理が行われた結果を出力する装置である。カラー画像出力装置3は、例えば図示しない感光体と、画像処理装置1から出力される複数色の画像信号に基づいて感光体を露光する図示しない露光部と、上記露光によって感光体表面に形成される静電潜像を複数色のトナーにより現像する図示しない現像部と、現像されたトナー像を用紙に転写する図示しない転写部とを少なくとも有しており、画像処理装置1にて処理された信号を基にしてカラー画像を用紙上に出力する。
【0035】
画像処理装置1は、画像入力装置2にて読み取られた原稿画像を基にして所望の画像処理を行うものであり、A/D(アナログ/デジタル)変換部11、シェーディング補正部12、原稿種別自動判別部13(原稿種別判別手段)、入力階調補正部14、色補正部15、領域分離処理部16、黒生成下色除去部17、空間フィルタ処理部18、出力階調補正部19、および階調再現処理部20を備える。即ち、本実施の形態における画像処理装置1は、入力される画像データに基づいて原稿の種別を自動的に判別する原稿種別自動判別部13を備えており、原稿種別自動判別部13での原稿種別判別結果に応じた画像処理を行うものとなっている。
【0036】
即ち、画像処理装置1では、後述する原稿種別自動判別処理された結果を基に、入力階調補正処理・色補正処理・領域分離処理・黒生成下色除去処理・空間フィルタ処理・階調再現処理(中間調生成処理)などの処理が切り換えられる。
【0037】
A/D変換部11は、カラー画像入力装置2にて読み取ったアナログ信号をデジタル信号に変換するものである。即ち、カラー画像入力装置2において、原稿からの反射光像がRGBアナログ信号として図示しないCCDにて読み取られると、上記CCDにより読み取られたRGBアナログ信号は、A/D変換部11によりデジタル信号に変換される。
【0038】
シェーディング補正部12は、カラー画像入力装置2の照明系・結像系・撮像系で生じる各種歪みを取り除くためのシェーディング補正を行うものである。
【0039】
原稿種類自動判別部13は、シェーディング補正部12にて各種の歪みが取り除かれたRGB信号(RGBの反射率信号)に対して、濃度信号などカラー画像処理装置に採用されている画像処理システムの扱い易い信号に変換すると共に、入力された原稿画像が、文字原稿、印刷写真写原稿、印画紙写真であるか、あるいはそれらを組み合わせた文字/印刷写真原稿であるかなど原稿種別の判別を行う。原稿種類自動判別部13の構成については、後に詳述する。
【0040】
入力階調補正部14は、上記原稿種類自動判別部13の判定結果を基に下地領域濃度の除去やコントラストなどの画質調整処理を施す。
【0041】
色補正部15は、色再現の忠実化実現のために、不要吸収成分を含むCMY(C:シアン・M:マゼンタ・Y:イエロー)色材の分光特性に基づいた色濁りを取り除く色補正処理を行う。なお、色補正処理された画像信号は、領域分離処理部16にて、上記原稿種類自動判別部13の判定結果を基に画素毎に文字、網点、写真(その他)領域の何れかに分離される。この領域分離処理部16は、分離結果に基づき、画素がどの領域に属しているかを示す領域識別信号を、黒生成下色除去部17、空間フィルタ処理部18、および階調再現処理部20へと出力する。
【0042】
黒生成下色除去部17は、色補正後のCMYの3色信号から黒(K)信号を生成する黒生成処理を行う一方、元のCMY信号から黒生成で得たK信号を差し引いて新たなCMY信号を生成する下色除去処理を行うものである。そして、これらの処理(黒生成処理・下色除去処理)の結果、CMYの3色信号はCMYKの4色信号に変換される。
【0043】
空間フィルタ処理部18は、デジタルフィルタによる空間フィルタ処理を行う。上記空間フィルタ処理では、空間周波数特性を補正することによって、出力画像のボヤケや粒状性劣化を防ぐよう処理される。
【0044】
出力階調補正部19は、CMYKの濃度信号を、カラー画像出力装置3の特性値である網点面積率に変換する出力階調補正処理を行う。
【0045】
階調再現処理部20は、最終的に画像を画素に分割してそれぞれの階調を再現できるように処理する階調再現処理(中間調生成処理)を行う。
【0046】
なお、上記領域分離処理部16にて黒文字や場合によっては色文字として抽出された画像領域は、黒文字あるいは色文字の再現性を高めるために、空間フィルタ処理部18において、高周波数域の空間周波数の強調量を大きくして鮮鋭度強調処理が行われる。この場合、階調再現処理部20での中間調生成処理においては、高周波数再現に適した高解像のスクリーンでの二値化または多値化処理を選択するように構成している。
【0047】
一方、領域分離処理部16により網点と判別された領域に関しては、空間フィルタ処理部18において、入力網点成分を除去するためのローパス・フィルタ処理が施される。この場合、階調再現処理部20では、階調再現性を重視したスクリーンでの二値化または多値化処理が行われる。
【0048】
このように、上述した各処理が施された画像データは、一旦図示しない記憶手段に記憶され、所定のタイミングで読み出されてカラー画像出力装置3に入力される。なお、上記の処理はCPU(Central Processing Unit)により行われる。
【0049】
なお、カラー画像出力装置3は、画像データを記録媒体(例えば紙等)上に出力するもので、例えば、電子写真方式やインクジェット方式を用いたカラー画像形成装置等を挙げることができるが特にこれに限定されるものではない。
【0050】
次に、本発明の特徴点である原稿種別自動判別部13の構成および原稿種別自動判別処理について説明する。なお、原稿種別自動判別部13での原稿種別自動判別処理では、RGBの画像入力信号、あるいは、RGBの補色であるCMYに変換された信号を用いて行われるが、以下では、信号変換部31(図4参照)によりCMY信号に変換された信号を用いて処理を行う場合について説明する。
【0051】
図1に示すように、原稿種別自動判別部13は、第1原稿種別判別部(第1判別手段)30および第2原稿種別判別部(第2判別手段)60からなる構成である。
【0052】
第1原稿種別判別部30は、入力された画像データ(入力画像データ)のうち、原稿の一部に相当する画像データを抽出して特徴量を求めることにより原稿について原稿種別の判別を行う。この第1原稿種別判別部30による判別処理を第1の原稿判別処理という。第1原稿種別判別部30は、第1の原稿判別処理により、原稿が、文字原稿、網点原稿、印画紙写真原稿、文字・網点・印画紙写真が混在した原稿のいずれかである、あるいは、文字原稿、網点原稿、印画紙写真原稿、文字・網点・印画紙写真が混在した原稿のいずれでもない(以下、不確定原稿と称する)と判定する。ここで、文字・網点・印画紙写真が混在した原稿とは、文字、網点、および印画紙写真のうち、少なくとも2種類が任意に組み合わされて存在している原稿である。
【0053】
第2原稿種別判別部60は、全入力画像データの特徴量を求めることにより走査された原稿について原稿種別の判別を行う。この第2原稿種別判別部60による判別処理を第2の原稿判別処理という。
【0054】
図3に示すように、原稿種別自動判別部13における原稿種別自動判別処理は、まず、第1原稿種別判別部30により第1の原稿判別処理が行われ(S1)、原稿が、文字原稿、網点原稿、印画紙写真原稿、文字・網点・印画紙写真が混在した原稿のいずれかであると判定された場合は(S2でNO)、その判定結果を有効として(S3)原稿種別自動判別処理を終了させる。即ち、この場合は、第1の原稿判別処理の結果が、原稿種別自動判別処理の結果とされる。
【0055】
一方、原稿が、文字原稿、網点原稿、印画紙写真原稿、文字・網点・印画紙写真が混在した原稿のいずれでもない、即ち不確定原稿であると判定された場合は(S2でYES)、続いて、第2原稿種別判別部60において第2の原稿判別処理を行う(S4)。
【0056】
このように、原稿種別自動判別処理は、まず第1の原稿判別処理を行い、その結果、不確定原稿であると判定された場合にだけ、第2原稿種別判別部60において第2の原稿判別処理を行う。即ち、第1の原稿判別処理において、原稿が、文字原稿、網点原稿、印画紙写真原稿、文字・網点・印画紙写真が混在した原稿のいずれかであると判定された場合は、そこで原稿種別自動判別処理は終了する。
【0057】
以下、第1原稿種別判別部30の構成および第1の原稿判別処理について、図4〜図12を用いて説明する。
【0058】
図4に示すように、第1原稿種別判別部30は、信号変換部31、判定ブロック部32、主走査方向判定部33…、副走査方向判定部34…、信号別判定部35…、画素判定部36、および、原稿判定部37を備えている。
【0059】
信号変換部31は、シェーディング補正部12より入力されたRGBの反射率信号を濃度信号に変換すると共に、RGB濃度信号から補色のCMY信号に変換する。
【0060】
判定ブロック部32は、信号変換部31において変換された信号に対して、例えば15×7等の、n×mの複数画素よりなるブロックの画像データを格納する。
【0061】
主走査方向判定部(主走査方向判定手段)33は、判定ブロック部32の各画像データに対して、注目画素を含む主走査方向つまりスキャナの走査方向に対して直交する方向の画像データを抽出して領域分離処理を行う。この領域分離処理において、各画素は、下地、文字、網点、印画紙写真、あるいは、これらのいずれにも属さない不確定画素のいずれかに分類される。
【0062】
副走査方向判定部(副走査方向判定手段)34は、注目画素を含む副走査方向つまりスキャナの走査方向と同じ方向の画像データを抽出して領域分離処理を行う。ここでも、領域分離処理において、各画素は、下地、文字、網点、印画紙写真、あるいは、これらのいずれにも属さない不確定画素のいずれかに分類される。
【0063】
なお、主走査方向判定部33および副走査方向判定部34は、色ごとに設けられており、ここでは、C、M、Yの各色信号に対応するように設けられている。
【0064】
信号別判定部(画素判定手段)35は、主走査方向判定部33の領域分離結果と、副走査方向判定部34の領域分離結果とが同じ場合に、その画素ごとの判定結果を有効とする。あるいは、各信号別判定部35の判定結果が、下地を含む2種類のみである場合、下地以外のもう1種類の判定結果を有効とする。上記両領域分離結果が下地以外でそれぞれ異なる場合は、判定不可能とする。なお、この信号別判定部35における判定処理は、各色信号別に行われる。
【0065】
画素判定部(画素判定手段)36は、各色信号ごとの信号別判定部35…の結果に基づき最終的な画素の判定を行う。即ち、まず各色成分において色成分画素種別を判定し、その後、各色成分画素種別の判定結果に基づき、原稿判定部37にて原稿種別を判別する。
【0066】
原稿判定部(画素原稿種別判別手段)37における判定方法は特に限定されるものではない。ここで、例えば、画素判定部36における画素ごとの判定結果を、分類された領域ごとに計数し、その領域の全画素数に対する比率を色成分原稿種別の判定に用いる例について説明する。
【0067】
この場合、上記各領域の全画素数に対する比率を、予め設定されている閾値と比較することにより色成分原稿種別が判定される。
【0068】
例えば、文字領域の比率と網点領域の比率とが、それぞれ閾値以上の場合は、文字/網点原稿であると判定される。
【0069】
また、文字、網点、印画紙写真の順に検出精度が高いとすると、文字領域の比率が全画素数の30%の場合には文字原稿、網点領域の比率が全画素数の20%の場合には網点原稿、印画紙写真領域の比率が全画素数の10%の場合には印画紙写真原稿であると判定する。
【0070】
さらに、上記各領域の全画素数に対する比率が、予め設定されている閾値よりも全て小さい場合は不確定原稿であると判定する。
【0071】
また、次に、各色成分原稿種別の判定結果に基づき、原稿種別を判別する方法の一例について説明する。
【0072】
ここでは、各色成分原稿種別の判定結果が全色成分で全て同じものである場合には、その判定結果を有効とする。
【0073】
また、各色成分原稿種別の判定結果が、下地を含む2種類のみである場合、下地以外のもう1種類の判定結果を有効とする。例えば、CとMとの色成分原稿種別の判定結果が網点であり、Yの色成分原稿種別の判定結果が下地であれば、網点を有効とし、その原稿種別は網点原稿であると判別する。
【0074】
これにより、色文字のようにすべての色成分の信号が文字としての特徴量をもっていない、即ち、同じ画素であっても色成分の信号によって濃度値が変わるものでも判定可能となる。
【0075】
例えば、黒文字はすべての色成分の信号が同じ文字としての特徴量を持っているが、赤い文字ではM・Y信号は文字としての特徴量を持っているが、C信号は持っていない。
【0076】
このような場合であっても、第1原稿種別判別部30では原稿種別の判別が可能であり、精度の良い原稿種別の判別をすることができる。
【0077】
また、各色成分原稿種別の判定結果が全て異なる場合は、不確定原稿であると判定される。さらに、いずれかの色成分原稿種別の判定結果が不確定原稿の場合には、不確定原稿であると判定するようにしてもかまわない。
【0078】
次に、各信号において、注目画素を含む主走査方向および副走査方向ごとの領域分離が行なわれる主走査方向判定部33および副走査方向判定部34の具体的な構成を、図5に基づいて説明する。即ち、主走査方向判定部33および副走査方向判定部34は、いずれも同じ構成を有している。ただし、主走査方向判定部33で用いる画素は、判定ブロック部32に格納されている注目画素を含むn×mの判定ブロックの主走査方向のみの画素である一方、副走査方向判定部34にて用いる画素は、注目画素を含むn×mの判定ブロックの副走査方向のみの画素である。ここでは図5は、主走査方向判定部33の構成を示すものとする。
【0079】
図5に示すように、主走査方向判定部33は、最小濃度値算出部41、最大濃度値算出部42、最大濃度差算出部43、総和差分値算出部44、下地判定部45、印画紙判定部46、文字判定部47、および網点判定部48を備えている。
【0080】
最小濃度値算出部41は、n×mの判定ブロックの最小濃度値を算出する。
【0081】
最大濃度値算出部42は、上記判定ブロックの最大濃度値を算出する。
【0082】
最大濃度差算出部(最大濃度差算出手段)43は、最小濃度値算出部41および最大濃度値算出部42にて算出された最小濃度値および最大濃度値を用いて最大濃度差を算出する。
【0083】
総和差分値算出部44は、隣接する画素の濃度差の絶対値の総和(総和差分値)を算出する。
【0084】
下地判定部45、印画紙判定部46、文字判定部47、および網点判定部48は、最大濃度差算出部43で算出された最大濃度差および総和差分値算出部44で算出された総和差分値を、予め設定された閾値と比較することにより、各画素を、下地、文字、網点、印画紙写真、あるいは、これらのいずれにも属さない不確定画素のいずれかに分類する。
【0085】
また、下地判定部45は、下地最大濃度差閾値設定部51・下地総和差分値閾値設定部52を、印画紙判定部46は、印画紙最小濃度差閾値設定部53・印画紙最大濃度差閾値設定部54・印画紙判定閾値設定部55を、文字判定部47は、文字最小濃度差閾値設定部56・文字判定閾値設定部57を、網点判定部48は、網点総和差分値閾値設定部58・網点判定閾値設定部59を有し、それぞれ対応する各閾値が設定されている。
【0086】
ここで、文字・網点・印画紙写真・下地領域における画素濃度の分布の例を、図7〜図10に基づいて説明する。また、それぞれの領域に対する最大濃度差と総和差分値による分布図を、図12に基づいて説明する。なお、同図において、最大濃度差=総和差分値以下の領域は、総和差分値が最大濃度差以下となることはなく、画素が存在しない領域を示している。
【0087】
図7に示すように、下地領域の濃度分布は、通常、濃度変化が少ないため最大濃度差および総和差分値がともに非常に小さくなり、図12に示す領域Aに分布している。
【0088】
印画紙写真領域の濃度分布は、図8に示すように、通常、滑らかな濃度変化をしており、最大濃度差および総和差分値はともに小さく、かつ、下地領域よりは多少大きくなるため、図12に示す領域Bに分布している。
【0089】
また、網点領域の濃度分布は、図9に示すように、最大濃度差は網点によりさまざまであるが、総和差分値が網点の数だけ濃度変化が存在するので、最大濃度差に対する総和差分値の割合が大きくなる。このため、図12に示領域Dのような分布になる。
【0090】
文字領域の濃度分布は、図10に示すように、最大濃度差が大きく、それに伴い総和差分値も大きくなるが、網点領域よりも濃度変化が少ないため、網点領域よりも総和差分値は小さくなる。特に、最大濃度差に対する総和差分値の割合が小さくなるため、図12に示す領域Cのような分布になる。
【0091】
ここで、本実施の形態においては、文字領域と網点領域とが重なる領域、下地領域と印画紙写真領域とが重なる領域、および、その他、いずれの領域に属するか不明な領域は、図11に示すように、不確定領域とされ、この不確定領域に分類された画素は、不確定画素と判定される。
【0092】
以下、主走査方向判定部33における画素ごとの領域分離処理について、図6のフローチャートを用いて説明する。
【0093】
同図に示すように、先ず、注目画素を含むn×mのブロックにおける最大濃度値を算出するとともに(S11)、最小濃度値の算出を行う(S12)。次いで、算出された最小濃度値と最大濃度値とを用いて最大濃度差を算出し(S13)、さらに、隣接する画素の濃度差の絶対値の総和、つまり総和差分値を算出する(S14)。
【0094】
次に、注目画素が、下地画素(図11のA領域)であるか否かの判定を行う。即ち、算出された最大濃度差と下地最大濃度差閾値設定部51に予め記憶されている下地最大濃度差閾値との比較、および、算出された総和差分値と下地総和差分値閾値設定部52に予め設定されている下地総和差分値閾値との比較が行なわれる(S15)。
【0095】
そして、最大濃度差<下地最大濃度差閾値、かつ、総和差分値<下地総和差分値閾値の場合(S15でYes)、下地画素であると判定する(S19)。
【0096】
一方、S15でNoの場合、さらに、注目画素が、印画紙写真画素(図11のB領域)であるか否かの判定を行う。即ち、算出された最大濃度差と印画紙最小濃度差閾値設定部53に予め記憶されている印画紙最小濃度差閾値および印画紙最大濃度差閾値設定部54に予め記憶されている印画紙最大濃度差閾値との比較、および、算出された総和差分値と印画紙判定閾値設定部55に予め設定されている印画紙判定閾値を最大濃度差に乗じた値との比較が行われる(S16)。
【0097】
そして、印画紙最小濃度差閾値<最大濃度差<印画紙最大濃度差閾値、かつ、総和差分値<最大濃度差×印画紙判定閾値の場合(S16でYes)、印画紙写真画素であると判定する(S20)。
【0098】
一方、S16でNoの場合、さらに、注目画素が、文字画素(図11のC領域)であるか否かの判定を行う。即ち、算出された最大濃度差と文字最小濃度差閾値設定部56に予め記憶されている文字最小濃度差閾値との比較、および、算出された総和差分値と文字判定閾値設定部57に予め設定されている文字判定閾値を最大濃度差に乗じた値との比較が行われる(S17)。
【0099】
そして、文字最小濃度差閾値<最大濃度差、かつ、総和差分値<最大濃度差×文字判定閾値の場合(S17でYes)、文字画素であると判定する(S21)。
【0100】
一方、S17でNoの場合、さらに、注目画素が、網点画素(図11のD領域)であるか否かの判定を行う。即ち、算出された総和差分値と網点総和差分値閾値設定部58に予め記憶されている網点総和差分値閾値との比較、および、算出された総和差分値と網点判定閾値設定部59に予め設定されている網点判定閾値を最大濃度差に乗じた値との比較が行われる(S18)。
【0101】
そして、総和差分値>網点総和差分値閾値、かつ、総和差分値>最大濃度差×網点判定閾値の場合(S18でYes)、網点画素であると判定する(S21)。
【0102】
一方、S18でNoの場合、不確定画素と判定される(S23)。
【0103】
また、その後、原稿判定部(画素原稿種別判別手段)37において、このように下地・印画紙写真・文字・網点・不確定のそれぞれに判定された画素を、種類(A〜Dおよびその他の各領域)ごとに計数し(S24)、原稿種別の判定を行う(S25)。
【0104】
また、上記の設定した各閾値においては、任意に調節することにより、より広範囲な処理を行うことが可能となる。これら閾値については、予想される複数の値を予めROM(Read Only Memory) 等の記憶媒体に記憶させておき、必要に応じてスイッチ等により、メモリ等の記憶手段に格納される値を設定できるようにしておけばよい。
【0105】
なお、第1原稿種別判別部30の第1の原稿判別処理において、不確定原稿であると判定される原稿には、例えば次のようなものがある。図15に示すように、原稿の大きさに対して、文字や写真等の構成要素が小さい原稿、白紙に写真を貼り付けた原稿、夕陽や空のように階調に偏りのある原稿などがこれに該当する。ここで、図15に示す構成要素が文字の場合の原稿についての濃度ヒストグラムを図17に、白紙に写真を貼り付けた原稿や印刷写真原稿についての濃度ヒストグラムを図16に、夕陽や空のように階調に偏りのある原稿についての濃度ヒストグラムを図18に示す。
【0106】
第1原稿種別判別部30の第1の原稿判別処理において、不確定であると判定された場合に第2の原稿判別処理を行う第2原稿種別判別部60の構成について、図13および図14を用いて説明する。
【0107】
第2原稿種別判別部60は、図13に示すように、ヒストグラム作成部61、下地濃度区分抽出部62、単色系原稿判定部63、および、カウント数判定部64・65を備えている。
【0108】
ヒストグラム作成部61は、CMY信号より輝度信号Gを求め、各画素の濃度と度数により濃度ヒストグラムを作成する。ここで、輝度信号Gは、G=a・C+b・M+c・Yとする。なお、a=0.34,b=0.58,c=0.08である。
【0109】
濃度ヒストグラムとしては、256段階の濃度毎に各々の度数が表されるヒストグラムが作成される。本実施の形態では、256段階の濃度を32分割して簡略化している。これにより、ハードウエアを大幅に簡略化することができる。
【0110】
濃度区分を分割する方法としては、濃度区分を均等にすることが望ましいが、濃度区分の幅が一定でないときは、濃度区分の幅による差がでないようにその平均値を取っても良い。読み取られた画素の濃度値は、どの濃度区分の濃度値であるかに応じて、該当する濃度区分のヒストグラム度数を1加算していく。即ち、ある濃度区分をaiとし濃度区分の幅をbiとすると、任意の濃度区分Diにおける度数Hiは、Hi=Σhj/bi(hjは濃度区分Diに含まれている256段階の度数)として求められる。
【0111】
下地濃度区分抽出部62は、濃度ヒストグラムより、最大度数を示す濃度区分を抽出し、最大度数値MAX≧下地閾値の時、この濃度区分および隣接する濃度区分を下地とみなし、濃度ヒストグラムより除去する。この除去する濃度区分の一例については、図16・17に黒塗りおよび斜線で示す。構成要素が原稿に対して非常に小さい場合、下地領域を除去した残りのヒストグラムより原稿種別を判別するためである。また、下地濃度区分抽出部62は、下地閾値格納部66を有し、上記下地とみなす際に用いる下地閾値を予め格納している。
【0112】
単色系原稿判定部63は、低度数閾値TH_low以上の濃度区分を抽出する。また、単色系原稿判定部63は、低度数閾値格納部67を有し、低度数閾値TH_lowを予め格納している。
【0113】
単色系原稿判定部63は、低度数閾値TH_low以上の濃度区分数≦閾値THの時(例えば、TH=2)、文字原稿・下地網点原稿(単色系原稿)と判定する。これは、構成要素が小さい原稿の場合、下地を除いた後のヒストグラムでは、文字部分あるいは下地網点の度数、濃度幅は非常に小さいからである(図17参照)。
【0114】
また、単色系原稿判定部63は、低度数閾値TH_low以上の濃度区分数>閾値THの時、写真(印画紙写真・印刷写真・文字/印刷写真原稿・文字/印画紙写真原稿)原稿(多色系原稿)であると判定する。これは、写真原稿の場合、階調性を有しており、各濃度区分の度数が比較的多くなるからである(図16参照)。
【0115】
カウント数判定部64・65は、第1原稿種別判別部30の各画素の判別結果を用いて、原稿種別を判別する。即ち、文字・網点・印画紙写真の各領域の画素数を計数し、全画素数に対する比率を算出する。
【0116】
ここで、カウント数判定部65において算出した各領域の比率を、文字領域はCt、網点領域はCh、印画紙写真領域はCpとする。また、カウント数判定部64においては、Ct・Chを算出する。
【0117】
カウント数判定部64は、予め設定された閾値THt・THhを用いて、Ct/THtおよびCh/THhを算出する。そして、Ch/THh<Ct/THt(条件1)を充たせば、文字原稿であると判定し、条件1を充たさない場合は網点下地原稿であると判定する。
【0118】
カウント数判定部65は、予め設定された閾値THt・THh・THpを用いて、Ct/THt、Ch/THh、および、Cp/THpを算出する。そして、Ch/THh<Cp/THp(条件2)、Cj/THj×TH2<Ct/THt[j=h,p](条件3)を充たすか否かについて検討する。ここで、TH2は特に限定されるものではないが、例えば、ここでは0.8とする。
【0119】
そして、条件2・条件3[j=p]とも充たす場合は文字/印画紙写真原稿、条件2を充たし条件3[j=p]を充たさない場合は印画紙写真原稿、条件3[j=h]を充たし条件2を充たさない場合は文字/印刷写真(網点)原稿、条件2・条件3[j=h]とも充たさない場合は印刷写真原稿であると判定する。
【0120】
なお、閾値THt・THh・THpは、領域毎で異なるものとする。
【0121】
以下、上述した第2原稿種別判別部60の第2の原稿判別処理について、図14に示すフローチャートを用いて説明する。
【0122】
まず、輝度信号Gを算出して(S41)、濃度ヒストグラムを作成する(S42)。そして、下地濃度区分を抽出し(S43)、下地とみなせる区分があれば、その下地とみなせる濃度区分を濃度ヒストグラムより除去する(S44)。
【0123】
次に、低度数閾値TH以上の濃度区分を抽出し(S46)、低度数閾値TH_low以上の濃度区分数≦閾値THの場合(S47でYes)、文字原稿・下地網点原稿と判定する。この場合、第1原稿種別判別部30の判別結果に基づいて、Ct/THtおよびCh/THhを算出する(S56)。そして、Ch/THh<Ct/THt(条件1)を充たさなければ網点下地原稿(S57・58)、条件1を充たせば文字原稿であると判定する(S57・59)。
【0124】
一方、低度数閾値TH_low以上の濃度区分数>閾値THの場合(S47でNo)、写真(印画紙写真・印刷写真・文字/印刷写真原稿・文字/印画紙写真原稿)原稿であると判定する。この場合、第1原稿種別判別部30の判別結果に基づいて、Ct/THt、Ch/THh、および、Cp/THpを算出する(S48)。
【0125】
そして、Ch/THh<Cp/THp、かつ、Cp/THp×TH2<Ct/THtの場合(S49・50)は文字/印画紙写真原稿(S52)、Ch/THh<Cp/THp、かつ、Cp/THp×TH2≧Ct/THtの場合(S49・50)は印画紙写真原稿(S53)、Ch/THh≧Cp/THp、かつ、Ch/THh×TH2<Ct/THtの場合(S49・51)は文字/印刷写真原稿(S54)、Ch/THh≧Cp/THp、かつ、Ch/THh×TH2≧Ct/THtの場合(S49・51)は印刷写真原稿(S55)であると判定される。
【0126】
以上のように、画像処理装置1は、カラー画像入力装置2によって原稿を走査して読み込まれた入力画像データより原稿の種別を自動的に判別する原稿種別自動判別部13を備え、この判別結果に基づいて入力画像データに画像処理を施す。また、原稿種別自動判別部13は、入力画像データのうち、原稿の一部に相当する画像データを抽出して特徴量を求めることにより原稿の種別を判別する第1原稿種別判別部30と、原稿全体に相当する全入力画像データの特徴量を求めることにより原稿の種別を判別する第2原稿種別判別部60とを備える。
【0127】
また、原稿種別自動判別部13は、第1原稿種別判別部30のみを用いて原稿の種別を判別するのか、または、第1原稿種別判別部30と第2原稿種別判別部60とを用いて原稿の種別を判別するのかを選択する選択手段であるCPUを備える。
【0128】
これにより、第1原稿種別判別部30によって、原稿全体に対して局所的な特徴量を用いて原稿種別を判別することにより、精度よく原稿の種別を判別できると共に、局所的な特徴量を用いるがために種別が判別できない原稿については、第2原稿種別判別部60によって、原稿全体に対応する大局的な特徴量を用いて原稿の種別を判別することができる。
【0129】
従って、用いる特徴量が異なる両判別部を用いることにより、原稿の種別をさらに精度良く判別することができる。
【0130】
また、CPU(選択手段)において、第1原稿種別判別部30のみで判別できる場合には第1原稿種別判別部30のみを用いるように選択できることにより、処理速度を速くすることができる。
【0131】
このような原稿種別自動判別部13による原稿種別自動判別処理により、入力階調補正・色補正・黒生成下色除去処理・空間フィルタ処理・階調再現処理・領域分離処理の処理を切り換えることができる。
【0132】
例えば、原稿が文字原稿の場合について説明する。
【0133】
領域分離処理において、文字、線画として領域分離されたところを有効とし、網点、印画紙といった連続階調と判別されたところは誤分離とみなし、反映させないようにすることができる。ここで、誤分離とみなすのは、文字原稿であったとしても、原稿の種類によっては誤判別される場合があるためである。
【0134】
また、入力階調補正処理・階調再現処理において、領域分離処理結果に基づいて、ハイライトを多めに除去したり、コントラストを大きくするような補正曲を用いたりすることができる。
【0135】
あるいは、色補正処理・黒生成下色除去処理において、色文字に対しては彩度を重視した色補正処理を行い、黒文字に対しては黒生成下色除去処理では黒生成量が多めに設定することができる。
【0136】
また、空間フィルタ処理において、文字に対してはでエッジを強調し、平滑化処理を弱くするようにフィルタ係数を設定することができる。
【0137】
また、文字/印画紙写真原稿の場合について説明する。この場合、各処理において文字原稿処理と印画紙写真原稿処理の中間パラメータを用いた処理が行われる。
【0138】
例えば、領域分離処理において、文字、線画あるいは印画紙として領域分離されたところを有効とし、網点といった領域分離されたところは誤分離とみなし(文字・印画紙原稿であったとしても、原稿の種類によっては誤判別される場合があるため)、反映させないようにすることができる。
【0139】
また、入力階調補正処理・階調再現処理において、文字原稿あるいは印画紙写真原稿のどちらを重視するかに基づいて、印画紙写真原稿処理と文字原稿処理との中間のパラメータを用いてハイライトの除去やコントラストの調整を行うことができる。
【0140】
さらに、彩度の強弱や階調性のバランスが極端にならないような色補正処理を行ったり、黒生成下色除去処理では印画紙写真画像に影響が出ない程度に黒生成量の調整を行ったりすることができる。
【0141】
なお、本発明はコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に、画像処理方法を記録するものとすることもできる。この結果、画像処理方法を行うプログラムを記録した記録媒体を持ち運び自在に提供することができる。
【0142】
なお、本実施の形態では、この記録媒体としては、マイクロコンピュータで処理が行われるために図示していないメモリ、例えばROMのようなものがプログラムメディアであっても良いし、また、図示していないが外部記憶装置としてプログラム読み取り装置が設けられ、そこに記録媒体を挿入することで読み取り可能なプログラムメディアであっても良い。
【0143】
いずれの場合においても、格納されているプログラムはマイクロプロセッサがアクセスして実行させる構成であっても良いし、あるいは、いずれの場合もプログラムを読み出し、読み出されたプログラムは、マイクロコンピュータの図示されていないプログラム記憶エリアにダウンロードされて、そのプログラムが実行される方式であってもよい。このダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納されているものとする。
【0144】
ここで、上記プログラムメディアは、本体と分離可能に構成される記録媒体であり、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピーディスクやハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD等の光ディスクのディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、フラッシュROM等による半導体メモリを含めた固定的にプログラムを担持する媒体であっても良い。
【0145】
また、本実施の形態においては、インターネットを含む通信ネットワークを接続可能なシステム構成とすることもできるため、通信ネットワークからプログラムをダウンロードするように流動的にプログラムを担持する媒体であっても良い。なお、このように通信ネットワークからプログラムをダウンロードする場合には、そのダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納しておくか、あるいは別な記録媒体からインストールされるものであっても良い。上記記録媒体は、デジタルカラー画像形成装置に備えられるプログラム読み取り装置により読み取られることで上述した画像処理方法が実行される。
【0146】
【発明の効果】
本発明の画像処理装置は、以上のように、原稿種別判別手段が、入力画像データのうち、原稿の一部に相当する画像データを抽出して特徴量を求めることにより原稿の種別を判別する第1判別手段と、原稿全体に相当する全入力画像データの特徴量を求めることにより原稿の種別を判別する第2判別手段とを備える構成である。
【0147】
これにより、第1判別手段によって、精度よく原稿の種別を判別できると共に、局所的な特徴量を用いるがために種別が判別できない原稿については、第2判別手段によって、原稿全体に対応する大局的な特徴量を用いて原稿の種別を判別することができる。
【0148】
従って、用いる特徴量が異なる両判別手段を用いることにより、原稿の種別をさらに精度良く判別することができるといった効果を奏する。
【0149】
本発明の画像処理装置は、原稿種別判別手段が、第1判別手段のみを用いて原稿の種別を判別するのか、または、第1判別手段と第2判別手段とを用いて原稿の種別を判別するのかを選択する選択手段を備える構成である。
【0150】
具体的には、本発明の画像処理装置は、選択手段は、第1判別手段が、原稿が少なくとも、文字原稿、網点原稿(印刷写真原稿)、印画紙写真原稿のいずれか、あるいは、文字・網点・印画紙写真が混在した原稿であると判定した場合は、第1判別手段のみを用いて原稿の種別を判別する一方、第1判別手段が、原稿が文字原稿、網点原稿、印画紙写真原稿、文字・網点・印画紙写真が混在した原稿のいずれでもない(不確定原稿)と判定した場合は、さらに、第2判別手段を用いて上記原稿の種別を判別する構成である。
【0151】
これにより、第1判別手段のみで判別できる場合には第1判別手段のみを用いるように選択できることによって、処理速度を速くすることができる。
【0152】
また、第1判別手段において不確定原稿であると判別された場合に第2判別手段による原稿種別の判別を行うことにより、不確定原稿をなくすことができ、判別の精度を向上させることができるといった効果を奏する。
【0153】
本発明の画像処理装置は、第1判別手段は、注目画素が、下地領域、文字領域、網点領域、または、印画紙写真領域のいずれの領域に属するかを画素ごとに判定する画素判定手段と、画素判定手段の判定結果に基づいて、原稿の種別を判別する画素原稿種別判別手段とを備える構成である。
【0154】
これにより、画素ごとに各領域のいずれかに分類し、その分類結果を用いて原稿種別を判別することで、より細かい原稿種別の判別を可能にすることができるといった効果を奏する。
【0155】
本発明の画像処理装置は、第2判別手段が、全入力画像データに基づいて、各画素の濃度とその度数との関係を示す濃度ヒストグラムを作成するヒストグラム作成手段と、濃度ヒストグラムと、画素判定手段による画素ごとの判定結果とに基づいて、原稿の種別を判別する総合原稿種別判別手段を備える構成である。
【0156】
これにより、大局的な特徴量を用いた濃度ヒストグラムを作成し、これに基づいて原稿種別を判別することとなり、簡単に、いずれかの原稿種別に判別することができる。
【0157】
また、第1判別手段による判別の後、ヒストグラムを作成するだけで、より制度の良い判別を可能とすることができるといった効果を奏する。
【0158】
本発明の画像形成装置は、上記記載の画像処理装置を備える構成である。これにより、原稿種別の判別が精度良く行われ、しかも、原稿種別に応じた適切な画像処理が行われる画像処理装置を備えた画像形成装置(複写機やインクジェットプリンタなど)を提供することができるといった効果を奏する。
【0159】
本発明の画像処理方法は、原稿種別判別処理が、入力画像データのうち、原稿の一部に相当する画像データを抽出して特徴量を求めることにより原稿の種別を判別する第1判別工程と、原稿全体に相当する全入力画像データの特徴量を求めることにより原稿の種別を判別する第2判別工程とを備える構成である。
【0160】
上記の方法によれば、用いる特徴量が異なる両判別工程を用いることにより、原稿の種別をさらに精度良く判別することができるといった効果を奏する。
【0161】
本発明の画像処理方法は、第2判別工程が、第1判別工程において、原稿が文字原稿、網点原稿、印画紙写真原稿、あるいは、文字・網点・印画紙写真が混在した原稿のいずれでもない(不確定原稿)と判定された場合にのみ行われる構成である。
【0162】
これにより、不確定原稿をなくすことができ、判別の精度を向上させることができるといった効果を奏する。
【0163】
本発明の画像処理プログラムは、上記記載の画像処理装置を動作させる画像処理プログラムであって、コンピュータを上記の各手段として機能させる構成である。
【0164】
これにより、コンピュータで上記画像処理装置の各手段を実現することによって、上記画像処理装置を実現することができる。従って、原稿の種別をさらに精度良く判別することができるといった効果を奏する。
【0165】
本発明のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、上記記載の画像処理プログラムを記録している構成である。
【0166】
これにより、上記記録媒体から読み出された画像処理プログラムによって、上記画像処理装置をコンピュータ上に実現することができるといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る画像処理装置の実施の一形態を示すものであり。原稿種別自動判別部の要部の構成を示すブロック図である。
【図2】上記画像処理装置を備えた画像形成装置の全体構成を示すブロック図である。
【図3】原稿種別自動判別部の第1原稿種別判別部および第2原稿種別判別部による原稿種別自動判別処理を示すフローチャートである。
【図4】第1原稿種別判別部の構成を示すブロック図である。
【図5】第1原稿種別判別部における主走査方向判定部の構成を示すブロック図である。
【図6】主走査方向判定部における画素ごとの領域分離処理を含む第1の原稿判別処理を示すフローチャートである。
【図7】下地領域の濃度分布を示す図である。
【図8】印画紙写真領域の濃度分布を示す図である。
【図9】網点領域の濃度分布を示す図である。
【図10】文字領域の濃度分布を示す図である。
【図11】下地・印画紙写真・網点・文字領域と、各閾値との関係を示す図である。
【図12】下地・印画紙写真・網点・文字領域における最大濃度差と総和差分値とに対する分布を示す図である。
【図13】第2原稿種別判別部の構成を示すブロック図である。
【図14】第2原稿種別判別部の第2の原稿判別処理を示すフローチャートである。
【図15】原稿の大きさに対して、文字や写真等の構成要素が小さい原稿を示す図である。
【図16】図15に示す構成要素が印画紙写真(白紙に写真を貼り付けた原稿)や印刷写真である場合の濃度ヒストグラムを示す図である。
【図17】図15に示す構成要素が文字の場合の濃度ヒストグラムを示す図である。
【図18】階調に偏りのある原稿についての濃度ヒストグラムを示す図である。
【符号の説明】
1 画像処理装置
2 カラー画像入力装置
3 カラー画像出力装置
13 原稿種別自動判別部(原稿種別判別手段)
30 第1原稿種別判別部(第1判別手段)
31 信号変換部
32 判定ブロック部
33 主走査方向判定部
34 副走査方向判定部
35 信号別判定部(画素判定手段)
36 画素判定部(画素判定手段)
37 原稿判定部(画素原稿種別判別手段)
41 最小濃度値算出部
42 最大濃度値算出部
43 最大濃度差算出部
44 総和差分値算出部
45 下地判定部
46 印画紙判定部
47 文字判定部
48 網点判定部
60 第2原稿種別判別部(第2判別手段)
61 ヒストグラム作成部(ヒストグラム作成手段)
62 下地濃度区分抽出部
63 単色系原稿判定部(総合原稿種別判別手段)
64、65 カウント数判定部(総合原稿種別判別手段)

Claims (5)

  1. 画像入力手段によって原稿を走査して読み込まれた入力画像データに基づいて上記原稿の種別を自動的に判別する原稿種別判別手段を備え、この判別結果に基づいて上記入力画像データに画像処理を施す画像処理装置において、
    上記原稿種別判別手段は、
    上記入力画像データのうち上記原稿の一部に相当する部分画像データを抽出する判定ブロック部と、注目画素が、下地領域、文字領域、網点領域、印画紙写真領域のいずれの領域に属するかを上記部分画像データの画素ごとに判定する画素判定手段と、上記画素判定手段による1つの上記部分画像データの各画素に対する判定結果に基づいて上記原稿の種別が文字原稿、網点原稿、印画紙写真原稿、文字・網点・印画紙写真が混在した原稿のいずれかである、あるいは上記原稿の種別のいずれでもないと判別する画素原稿種別判別手段とを備えた第1判別手段と、
    上記原稿全体に相当する全入力画像データにおける各画素の濃度とその度数との関係を示す濃度ヒストグラムを作成するヒストグラム作成手段と、上記濃度ヒストグラムと上記画素判定手段による画素ごとの判定結果とに基づいて上記原稿の種別を判別する総合原稿種別判別手段とを備えた第2判別手段と、
    上記第1判別手段の判別結果、および上記第2判別手段の判別結果のいずれを上記原稿の種別判別結果とするかを選択する選択手段とを備え、
    上記選択手段は、上記第1判別手段が上記原稿を上記原稿の種別のいずれかであると判定した場合には上記第2判別手段による原稿の種別の判別処理を行うことなく上記第1判別手段の判別結果を上記原稿の種別判別結果とし、上記第1判別手段が上記原稿を上記原稿の種別のいずれでもないと判定した場合には上記第2判別手段による原稿の種別の判別処理を行ってその判別結果を上記原稿の種別を判別結果とすることを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項に記載の画像処理装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
  3. 画像入力手段によって原稿を走査して読み込まれた入力画像データに基づいて上記原稿の種別を自動的に判別する原稿種別判別処理を備え、この判別結果に基づいて上記入力画像データに画像処理を施す画像処理方法において、
    上記原稿種別判別処理は、
    上記入力画像データのうち上記原稿の一部に相当する部分画像データを抽出する抽出工程と、注目画素が、下地領域、文字領域、網点領域、印画紙写真領域のいずれの領域に属するかを上記部分画像データの画素ごとに判定する画素判定工程と、上記画素判定工程による1つの上記部分画像データの各画素に対する判定結果に基づいて上記原稿の種別が文字原稿、網点原稿、印画紙写真原稿、文字・網点・印画紙写真が混在した原稿のいずれかである、あるいは上記原稿の種別のいずれでもないと判別する画素原稿種別判別工程とを含む第1判別工程と、
    上記原稿全体に相当する全入力画像データにおける各画素の濃度とその度数との関係を示す濃度ヒストグラムを作成するヒストグラム作成工程と、上記濃度ヒストグラムと上記画素判定工程による画素ごとの判定結果とに基づいて上記原稿の種別を判別する総合原稿種別判別工程とを含む第2判別工程と、
    上記第1判別工程の判別結果、および上記第2判別工程の判別結果を上記原稿の種別判別結果とするかを選択する選択工程とを備え、
    上記選択工程は、上記第1判別工程で上記原稿が上記原稿の種別のいずれかであると判定された場合には上記第2判別工程を行うことなく上記第1判別工程の判別結果を上記原稿の種別判別結果とし、上記第1判別工程で上記原稿が上記原稿の種別のいずれでもないと判定された場合には上記第2判別工程による原稿の種別の判別処理を行ってその判別結果を上記原稿の種別を判別結果とすることを特徴とする画像処理方法。
  4. 請求項に記載の画像処理装置を動作させる画像処理プログラムであって、コンピュータを上記の各手段として機能させるための画像処理プログラム。
  5. 請求項に記載の画像処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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