JP2009017208A - 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、コンピュータプログラム及びコンピュータでの読み取りが可能な記録媒体 - Google Patents

画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、コンピュータプログラム及びコンピュータでの読み取りが可能な記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】1つの原稿に複数頁の原稿画像が集約された画像データから各頁の原稿画像を正しく分割することができる画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、コンピュータプログラム及びコンピュータでの読み取りが可能な記録媒体を提供する。
【解決手段】非画像部抽出部241は、主走査方向のライン毎の特徴量の分布に基づいて、割付原稿の原稿中央部の余白領域を抽出する。原稿分割位置判定部242は、原稿中央部の余白領域の中央の中央座標と、原稿の中央の位置座標とを比較し、割付原稿を分割する位置を決定する。画像整形処理部243は、原稿中央部の余白領域の中央の位置座標と原稿の中央の位置座標が所定値以上離れている場合、両者が一致するように画像データの編集(画像データの補間、読み出し制御など)を行う。
【選択図】図2

Description

本発明は、1つの原稿に複数頁の原稿画像が集約された画像を処理する画像処理装置、該画像処理装置を備える画像形成装置、画像処理方法、前記画像処理装置を実現するためのコンピュータプログラム及び該コンピュータプログラムを記録したコンピュータでの読み取りが可能な記録媒体に関する。
記録紙に画像を印刷(形成)する場合、記録紙の使用枚数を低減するために1枚の記録紙に2頁分の原稿画像、あるいは4頁分の原稿画像などを集約して印刷するNin1機能又はNup機能と称される方法があり、原稿画像を複写する場合、電子データとして保存する場合、あるいは、パーソナルコンピュータで作成した文書を印刷する場合に利用されている。
一方で、1つの原稿に2頁分あるいは4頁分などの複数頁の原稿画像が集約された画像データに基づいて、1つの原稿から1頁分の原稿画像に分割し、原稿画像毎に1枚の記録紙に印刷することも行われている。例えば、製本原稿の見開き左右頁を頁毎に分割して、それぞれ1枚の転写紙に複写することができる。
この場合、製本原稿の見開き左右頁の分割位置がずれ、その結果、例えば、見開き左頁の画像の一部が見開き右頁を印刷する転写紙に印刷されるという問題があり、これを解決するために、頁の綴じ部部分の読み取り画像を転写紙の綴じ部側に強制的にオーバーラップさせてプリントすることで、読み取り画像の左右頁の分割位置ずれによる画像欠けを防止することができる製本原稿画像形成装置が開示されている(特許文献1参照)。
また、A4サイズの本を開いて読取装置にセットし、読み取り面を2頁分に分割してA3サイズではなくA4サイズとして送信することで、2頁分割読み取り送信可能なファクシミリ装置が開示されている(特許文献2参照)。
特開平9−166938号公報 特開平10−190895号公報
しかしながら、特許文献1の装置にあっては、読み取り画像の欠けをなくすことは可能であるが、これは、あくまで画像を印刷した転写紙を製本し、オーバーラップして印刷された画像が製本の綴じ部に隠れることを想定したものである。すなわち、オーバーラップしている箇所がそのまま印刷されてしまため、特許文献1の手法を適用して、Nin1機能又はNup機能などにより集約された原稿画像を分割して1枚ずつ記録紙に印刷することができない。また、オーバーラップして印刷された画像が製本の綴じ部に隠れるとは限らないという問題もある。
また、特許文献2の装置にあっては、原稿を分割する位置が考慮されていないので、例えば、読取装置にセットした本の位置がずれている場合には、見開き左右頁の原稿が正しく分割できない場合という問題がある。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、1つの原稿に複数頁の原稿画像が集約された画像データから各頁の原稿画像を正しく分割することができる画像処理装置、該画像処理装置を備える画像形成装置、画像処理方法、前記画像処理装置を実現するためのコンピュータプログラム及び該コンピュータプログラムを記録したコンピュータでの読み取りが可能な記録媒体を提供することにある。
本発明に係る画像処理装置は、複数頁の原稿画像が集約された原稿に対して主走査方向及び副走査方向に走査して得られた画像データに基づいて、原稿画像それぞれを分割して出力する画像処理装置において、原稿の主走査方向及び/又は副走査方向に対する画像データの特徴量を抽出する特徴量抽出手段と、該特徴量抽出手段で抽出した特徴量と所定の閾値とを比較して、原稿画像で挟まれる余白領域を特定する余白領域特定手段と、該余白領域特定手段で特定した余白領域の主走査方向及び/又は副走査方向の中央位置を算出する余白中央算出手段と、原稿のサイズに基づいて、原稿の主走査方向及び/又は副走査方向の中央位置を算出する原稿中央算出手段と、前記余白領域及び原稿それぞれの中央位置に基づいて、原稿画像の分割位置を決定する決定手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係る画像処理装置は、前記特徴量抽出手段は、主走査方向及び/又は副走査方向のライン毎に画像データの特徴量を抽出するようにしてあることを特徴とする。
本発明に係る画像処理装置は、画像データの画素値を二値化する二値化手段を備え、前記特徴量抽出手段は、主走査方向及び/又は副走査方向のライン当たりの二値化された画素値の反転回数を特徴量として抽出するように構成してあることを特徴とする。
本発明に係る画像処理装置は、前記特徴量抽出手段は、主走査方向及び/又は副走査方向のライン当たりの画像データのエッジ数、画素値の平均値、又は画素値の分散のいずれかを特徴量として抽出するように構成してあることを特徴とする。
本発明に係る画像処理装置は、原稿の下地領域を判定する下地領域判定手段と、前記余白領域特定手段で特定した余白領域のうち下地領域でないと判定された領域を下地処理する下地処理手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係る画像処理装置は、前記下地処理手段は、下地領域でないと判定された領域の画素値を下地の画素値に置き換える処理を行うことを特徴とする。
本発明に係る画像形成装置は、前述の発明のいずれか1つに係る画像処理装置と、該画像処理装置で分割された原稿画像の形成を行う画像形成手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係る画像処理方法は、複数頁の原稿画像が集約された原稿に対して主走査方向及び副走査方向に走査して得られた画像データに基づいて、原稿画像それぞれを分割して出力する画像処理方法において、原稿の主走査方向及び/又は副走査方向に対する画像データの特徴量を抽出し、抽出した特徴量と所定の閾値とを比較して、原稿画像で挟まれる余白領域を特定し、特定した余白領域の主走査方向及び/又は副走査方向の中央位置を算出し、原稿のサイズに基づいて、原稿の主走査方向及び/又は副走査方向の中央位置を算出し、前記余白領域及び原稿それぞれの中央位置に基づいて、原稿画像の分割位置を決定することを特徴とする。
本発明に係る画像処理方法は、原稿の下地領域を判定し、特定した余白領域のうち下地領域でないと判定された領域を下地処理することを特徴とする。
本発明に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、複数頁の原稿画像が集約された原稿に対して主走査方向及び副走査方向に走査して得られた画像データに基づいて、原稿画像それぞれを分割させるためのコンピュータプログラムにおいて、コンピュータを、原稿の主走査方向及び/又は副走査方向に対する画像データの特徴量を抽出する手段と、抽出した特徴量と所定の閾値とを比較して、原稿画像で挟まれる余白領域を特定する手段と、特定した余白領域の主走査方向及び/又は副走査方向の中央位置を算出する手段と、原稿のサイズに基づいて、原稿の主走査方向及び/又は副走査方向の中央位置を算出する手段と、前記余白領域及び原稿それぞれの中央位置に基づいて、原稿画像の分割位置を決定する手段として機能させることを特徴とする。
本発明に係るコンピュータでの読み取りが可能な記録媒体は、前述の発明に係るコンピュータプログラムを記録してあることを特徴とする。
本発明にあっては、原稿の主走査方向及び/又は副走査方向に対する画像データの特徴量を抽出し、抽出した特徴量と所定の閾値とを比較して、原稿画像で挟まれる余白領域を特定する。例えば、1つの原稿の主走査方向に沿って2つの原稿画像が集約された画像データの場合、主走査方向の特徴量を、原稿画像の部分と原稿画像で挟まれる余白領域とで異なるようにすることで余白領域を特定することができる。1つの原稿に4つの原稿画像が集約された場合も同様に主走査方向及び副走査方向の特徴量を抽出し、余白領域を特定することができる。特定した余白領域の主走査方向及び/又は副走査方向の中央位置を算出する。例えば、原稿の一端を基準とした主走査方向の座標を考え、余白領域の座標の中点の位置を余白領域の中央位置とすることができる。原稿のサイズに基づいて、原稿の主走査方向及び/又は副走査方向の中央位置を算出し、余白領域及び原稿それぞれの中央位置に基づいて、原稿画像の分割位置を決定する。例えば、余白領域及び原稿それぞれの中央位置の差が所定の閾値より小さい場合、原稿の中央位置を分割位置とする。また、余白領域及び原稿それぞれの中央位置の差が所定の閾値より大きい場合、余白領域の中央位置を分割位置とする。これにより、例えば、読取装置にセットした原稿の位置がずれているなどして、1つの原稿に複数の原稿画像が集約された場合において、各原稿画像の位置がずれているようなときでも、原稿中央部の余白領域を精度良く求めることができ、原稿画像を分割して1頁毎に印刷する場合でも、精度良く分割位置を定めることができ、見開き頁の左右の画像の一部が欠落したり、一方の画像の一部が他方の画像に含まれたりするのを防止することができる。また、原稿画像が集約された原稿、又は書籍若しくは雑誌の見開き頁を1枚ずつ出力する場合、精度良く分割位置を決めることができるので、使い勝手が良く、また、品質の良い画像を出力することが可能となる。
本発明にあっては、主走査方向及び/又は副走査方向のライン毎に特徴量を抽出する。原稿画像の解像度によっては、複数のライン毎(ラインを間引きして)特徴量を抽出することも可能であるが、ライン毎に特徴量を抽出することで、主走査方向及び/又は副走査方向の最小微小単位での特徴量抽出を行うことができ、原稿画像の種類、解像度などに依存せずに、精度良く原稿画像の部分から余白領域を特定することができる。また、予め画像データを低解像度に変換することができ、データ量を削減して処理労力を少なくすることができる。
本発明にあっては、特徴量として、主走査方向及び/又は副走査方向のライン当たりの二値化された画素値の反転回数を用いる。例えば、「白」から「黒」、「黒」から「白」の反転回数の分布を求める。原稿画像では反転回数は大きく、余白領域では反転回数が小さいことを利用して余白領域を特定することができる。これにより、特殊なパラメータではなく、一般的によく用いられている特徴量を用いて原稿中央部の余白領域を抽出することができる。
本発明にあっては、特徴量として、主走査方向及び/又は副走査方向のライン当たりの画像データのエッジ数、ライン当たりの画素値の平均値、又はライン当たりの画素値の分散のいずれかを用いる。エッジ数の場合には、例えば、隣接する画素の画素値の差分が所定の閾値より大きい場合、エッジを計数する。また、主走査方向及び/又は副走査方向のライン当たりの画素値の平均値の場合、ライン単位で画素値を加算し、加算した画素値をライン当たりの画素数で除算して平均値を求める。画素値として輝度値を用いる場合、原稿画像では平均値は小さく、余白領域では平均値が大きいことを利用して余白領域を特定することができる。また、画素値の分散の場合、原稿画像では分散は大きく、余白領域では分散が小さいことを利用して余白領域を特定することができる。これにより、特殊なパラメータではなく、一般的によく用いられている特徴量を用いて原稿中央部の余白領域を抽出することができる。
本発明にあっては、特定した余白領域のうち下地領域でないと判定された領域を下地処理する。画素値として輝度値を用いる場合、余白領域として特定された領域の中で、輝度値が所定値以下の画素は、下地領域ではない(例えば、書籍又は雑誌の綴じ部の影に相当)と判定し、この領域に対して下地処理する。これにより、書籍や雑誌の綴じ部の影を除いて、それぞれの頁の原稿画像を出力することができる。
本発明にあっては、下地領域でないと判定された領域の画素値を下地の画素値(例えば、0「黒」〜255「白」の256階調の場合、220)に置き換える処理を行う。これにより、書籍や雑誌の綴じ部の影を除いて、それぞれの頁の原稿画像を出力することができる。
本発明にあっては、1つの原稿に複数の原稿画像が集約された場合において、各原稿画像の位置がずれているようなときでも、原稿中央部の余白領域を精度良く求めることができ、原稿画像を分割して1頁毎に印刷する場合でも、精度良く分割位置を定めることができ、見開き頁の左右の画像の一部が欠落したり、一方の画像の一部が他方の画像に含まれたりするのを防止することができる。また、原稿画像が集約された原稿、又は書籍若しくは雑誌の見開き頁を1枚ずつ出力する場合、精度良く分割位置を決めることができるので、使い勝手が良く、また、品質の良い画像を出力することが可能となる。
以下、本発明を実施の形態を示す図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る画像処理装置を備える画像形成装置100の構成を示すブロック図である。画像形成装置100は、例えば、デジタル複合機であり、カラー画像入力装置1、カラー画像処理装置2(画像処理装置)、画像形成手段としてのカラー画像出力装置3、各種操作を行うための操作パネル4などを備える。
カラー画像入力装置1は、例えば、CCD(Charged Coupled Device)を備えたスキャナ部より構成され、原稿からの反射光像をRGB(R:赤、G:緑、B:青)のアナログ信号としてCCDにて読み取り、読み取ったRGB信号をカラー画像処理装置2へ出力する。
カラー画像入力装置1にて読み取られたアナログ信号は、カラー画像処理装置2内を、A/D変換部20、シェーディング補正部21、原稿種別自動判別部22、入力階調補正部23、編集処理部24、領域分離処理部25、色補正部26、黒生成下色除去部27、空間フィルタ処理部28、出力階調補正部29、及び階調再現処理部30の順で送られ、CMYKのデジタルカラー信号として、カラー画像出力装置3へ出力される。
A/D変換部20は、RGBのアナログ信号をデジタル信号に変換するもので、シェーディング補正部21は、A/D変換部20より送られてきたデジタルのRGB信号に対して、カラー画像入力装置1の照明系、結像系、撮像系で生じる各種の歪みを取り除く処理を施すものである。また、シェーディング補正部21ではカラーバランスの調整を行う。
原稿種別自動判別部22では、シェーディング補正部21にて各種の歪みが取り除かれカラーバランスの調整がなされたRGB信号(RGBの反射率信号)を濃度信号などカラー画像処理装置2に採用されている画像処理システムの扱い易い信号に変換するとともに、文字原稿であるか、印刷写真原稿であるか、あるいは、文字と印刷写真が混在した文字印刷写真原稿であるか等の原稿種別の判別を行う。さらに、原稿種別自動判別部22において、割付原稿(集約原稿)であるか否かを判定する機能を備えていても良い。この場合、例えば、見開きの左右の頁を1枚ずつ出力するか否かを操作パネル4の表示部に表示し、ユーザに処理を促すようにしても良い。
入力階調補正部23は、下地濃度の除去やコントラストなどの画質調整処理を行う。
編集処理部24は、1つの原稿に複数頁の原稿画像が割り付けられた割付原稿に対して、原稿画像を分割する位置を決定して原稿画像を分割し、回転処理、拡大処理を行って1頁分の画像データに変換する処理を行う。割付原稿に対する処理を行わない場合、編集処理部24の処理はスルー(処理を行わない)となる。
領域分離処理部25は、RGB信号より、入力画像中の各画素を文字領域、網点領域、写真領域の何れかに分離するものである。領域分離処理部25は、分離結果に基づき、画素がどの領域に属しているかを示す領域識別信号を、色補正部26、黒生成下色除去部27、空間フィルタ処理部28、及び階調再現処理部30へと出力すると共に、入力階調補正部23より出力された入力信号をそのまま後段の色補正部26に出力する。
色補正部26は、色再現の忠実化実現のために、不要吸収成分を含むCMY(C:シアン・M:マゼンタ・Y:イエロー)色材の分光特性に基づいた色濁りを取り除く処理を行うものである。
黒生成下色除去部27は、色補正後のCMYの3色信号から黒(K)信号を生成する黒生成、元のCMY信号から黒生成で得たK信号を差し引いて新たなCMY信号を生成する処理を行うものであって、CMYの3色信号はCMYKの4色信号に変換される。
黒生成処理の一例として、スケルトンブラックによる黒生成を行う方法(一般的方法)がある。この方法では、スケルトンカーブの入出力特性をy=f(x)とし、入力されるデータをC、M、Yとし、出力されるデータをC′、M′、Y′、K′とし、UCR(Under Color Removal)率をα(0<α<1)とすると、黒生成下色除去処理により出力されるデータ夫々は、K′=f{min(C、M、Y)}、C′=C−αK′、M′=M−αK′、Y′=Y−αK′で表される。
空間フィルタ処理部28は、黒生成下色除去部27より入力されるCMYK信号の画像データに対して、領域識別信号に基づいてデジタルフィルタによる空間フィルタ処理を行い、空間周波数特性を補正することによって出力画像のぼやけや粒状性劣化を防ぐように処理する。
階調再現処理部30も、空間フィルタ処理部28と同様に、CMYK信号の画像データに対して、領域識別信号を基に所定の処理を施すものである。
例えば、領域分離処理部25にて文字に分離された領域は、特に黒文字或いは色文字の再現性を高めるために、空間フィルタ処理部28による空間フィルタ処理における鮮鋭強調処理で高周波数の強調量が大きくされる。同時に、階調再現処理部30においては、高域周波数の再現に適した高解像度のスクリーンでの二値化または多値化処理が選択される。
また、領域分離処理部25にて網点領域に分離された領域に関しては、空間フィルタ処理部28において、入力網点成分を除去するためのローパス・フィルタ処理が施される。そして、出力階調補正部29では、濃度信号などの信号をカラー画像出力装置3の特性値である網点面積率に変換する出力階調補正処理を行った後、階調再現処理部30で、最終的に画像を画素に分離してそれぞれの階調を再現できるように処理する階調再現処理(中間調生成)が施される。
領域分離処理部25にて写真に分離された領域に関しては、階調再現性を重視したスクリーンでの二値化または多値化処理が行われる。
操作パネル4は、例えば、液晶ディスプレイなどの表示部と設定ボタンなどより構成され、操作パネルより入力された情報に基づいてカラー画像入力装置1、カラー画像処理装置2、カラー画像出力装置3の動作が制御される。また、操作パネル4は、割付原稿に対する処理(見開きの左右の頁を1枚ずつ出力)を行うか否かの指示をユーザから受け付ける。ユーザは、操作パネル4より、画像モード(分割画像出力モード)を選択することができる。
上述した各処理が施された画像データは、一旦記憶手段に記憶され、所定のタイミングで読み出されてカラー画像出力装置3に入力される。カラー画像出力装置3は、画像データを記録媒体(例えば紙等)上に出力するもので、例えば、電子写真方式やインクジェット方式を用いたカラー画像出力装置等を挙げることができるが特に限定されるものではない。尚、以上の処理は不図示のCPU(Central Processing Unit)、あるいは、DSP(Digital Signal Processor)により制御される。
図2は編集処理部24の構成を示すブロック図である。編集処理部24は、非画像部抽出部241、原稿分割位置判定部242、画像整形処理部243などを備えている。
非画像部抽出部241は、割付原稿(集約原稿)について、原稿中央部の余白領域を抽出する。割付原稿とは、例えば、1つの原稿に複数の頁の画像(原稿画像)が割り付けられた(集約された)原稿という。また、余白領域は、原稿画像に挟まれた領域であって、画像が記録(印刷)されない領域である。余白領域は、例えば、1つの原稿に2頁分の原稿画像が割り付けられた2in1の場合、主走査方向に1箇所存在する。また、1つの原稿に4頁分の原稿画像が割り付けられた4in1の場合、余白領域は、主走査方向及び副走査方向それぞれに1箇所存在する。なお、非画像部抽出部241の詳細については後述する。
原稿分割位置判定部242は、原稿サイズ検知信号を取得し、原稿中央部の余白領域の中央の位置座標(中央座標)と、原稿サイズに基づいて原稿の中央の位置座標(原稿中心)とを比較し、割付原稿を分割する位置を決定する。位置座標は、例えば、原稿の一端を基準位置として、主走査方向、副走査方向の座標を考えることができる。また、原稿サイズは、例えば、カラー画像入力装置1内に配置されたフォトトランジスタなどの光電変換素子により、原稿台に載置された原稿の主走査方向及び副走査方向の長さ(寸法)を検知することにより得ることができる。あるいは、操作パネル4よりユーザにより選択された原稿のサイズを検知することもできる。
画像整形処理部243は、原稿中央部の余白領域の中央の位置座標と原稿の中央の位置座標が所定値以上離れている場合、両者が一致するように画像データの編集(画像データの補間、読み出し制御など)を行う。画像データの編集を行う場合、画像整形処理部243は、画像が無い領域については、原稿端部の画像データ(例えば、原稿画像の端部の下地データ)を用いて補間処理を行う。補間処理は、例えば、ニアレストネイバー法を用いることができる。
画像整形処理部243は、割付された領域の画像を拡大、回転処理を行って、1枚ずつ印刷するための出力処理を行う。画像の拡大処理は補間演算により行う。例えば、余白領域の中央を基準として有効画像領域を定めておき、原稿サイズがA4で割付数が2(2in1)の場合、有効画像領域のデータを1.41倍に拡大する。
図3は有効画像領域の一例を示す説明図である。図3の例は、1つの原稿に2頁分の原稿画像が割り付けられた場合(2in1)を示す。余白領域は、原稿画像で挟まれ、主走査方向のほぼ中央部に位置する領域である。また、有効画像領域は、余白領域の中央を基準として原稿を2つの領域に分割し、各原稿画像のうち原稿縁部の領域を除外した画像領域である。
補間演算の一例としてのニアレストネイバー法は、補間する画素に一番近い画素、あるいは、補間する画素に対して所定の位置関係にある既存画素の値をその補間画素の値とする手法である。なお、補間演算は、ニアレストネイバー法に限定されるものではなく、補間する画素を囲む周囲4点の既存画素の距離に比例した形で重み付けした値の平均を求め、その値をその補間画素とするバイリニア法、補間する画素を囲む4点に加え、更にそれらを囲む12点を加えた計16点の画素の値を用いて、補間演算を行うバイキュービック法などを用いることもできる。
なお、原稿種別自動判別部22などにおいて、割付された原稿であるか否かを自動で判別する場合、割付された領域の画像を拡大、回転処理を行って、1枚ずつ印刷するか否かをユーザに促すようにしても良い。これにより、ユーザの要望に応じて、割付原稿をそのまま複写、ファイリング、電子配信することができる。
図4は非画像部抽出部241の構成を示すブロック図である。非画像部抽出部241は、信号変換部2411、解像度変換部2412、主走査方向特徴量算出部2413、副走査方向特徴量算出部2414、主走査方向特徴量解析部2415、副走査方向特徴量解析部2416、座標位置算出部2417などを備えている。
信号変換部2411は、RGBデータを、Y=0.3R+0.39G+0.11Bなる式により輝度信号Yに変換する。なお、RGBデータが8ビット、すなわち、256階調の場合、Y=0が「黒」、Y=255が「白」である。なお、RGB信号のうち、G信号のみを用いて行っても良い。
また、輝度信号Yに代えて明度信号を用いても良い。例えば、均等色空間の信号であるL信号{CIE:国際照明委員会1976規定のL信号(L:明度、a・b:色度)}、L信号{CIE1976規定のL信号(L:明度、u・v:色度)}等を用いることもできる。
解像度変換部2412は、画像データの解像度を低解像度化する。例えば、1200dpiを150dpiに変換、あるいは、600dpiを75dpi等に変換する。これにより、後述の特徴量を抽出するのに十分な程度にまで画像データのデータ量を少なくすることができる。また、解像度の変換は、上述の画像整形処理部243で行う補間演算処理と同様の処理を用いることができる。また、後述する特徴量の算出する場合に、主走査方向、副走査方向の何ライン毎(1ライン〜複数ライン)に特徴量を抽出するかに応じて低解像度化の変換比率を変えることもできる。これにより、データ量を少なくして、処理の高速化、処理労力の削減を実現することができる。
主走査方向特徴量算出部2413は、画素値の二値化処理機能を備え、主走査方向のライン毎に特徴量を算出する。特徴量としては、ライン毎に「白」から「黒」、又は「黒」から「白」の反転回数を算出する。反転回数を特徴量として算出する場合、輝度信号を二値化処理部(不図示)で2値化し、「0」から「1」に、あるいは、「1」から「0」に変化する回数を計数する。2値化の閾値としては、例えば、128を用いて2値化することができる。あるいは、注目画素を中心に複数の画素よりなる画素ブロック(例えば、3×3画素)を設定し、画素ブロックの画素値の平均値を求め、平均値を閾値として2値化しても良い。
なお、反転回数に代えてエッジを検出することもできる。この場合、注目画素と注目画素に隣接する右隣、または、左隣の画素との差分の絶対値を求め、この絶対値が閾値(例えば、50)以上のとき計数する。なお、隣接する画素の差分値ではなく、ゾーベルフィルタ又は2次微分フィルタなど公知のエッジ検出方法を用いて、検出結果を閾値処理してエッジを検出するようにしても良い。
反転回数、エッジ数は、画像領域(原稿画像の領域)では大きくなり、余白領域(非画像領域、非画像部)では小さくなることを利用して、原稿画像の領域から余白領域を特定することが可能となる。
副走査方向特徴量算出部2414は、副走査方向のライン毎に特徴量を算出する。なお、構成、機能は主走査方向特徴量算出部2413と同様であるので説明は省略する。
なお、特徴量として、反転回数に代えてライン毎の画素値の平均値を用いることもできる。この場合、ライン単位で画素値を加算し、加算値をライン当たりの画素数で除算して平均値を求める。画素値の平均値は、画像領域(原稿画像の領域)では小さくなり、余白領域(非画像領域、非画像部)では大きくなることを利用して、原稿画像の領域から余白領域を特定することが可能となる。また、特徴量はライン毎の画素値の分散であっても良い。画像領域では、分散は大きくなり、余白領域では小さくなる。特徴量として、反転回数、エッジ数、画素値の平均値、画素値の分散などを利用することで、特殊なパラメータではなく、一般的によく用いられている特徴量を用いて原稿中央部の余白領域を抽出することができる。
主走査方向特徴量解析部2415は、主走査方向のライン毎の特徴量(例えば、反転回数)の分布より原稿中央部の余白領域を求める。すなわち、主走査方向特徴量解析部2415は、主走査方向に沿った特徴量の分布(度数)が原稿画像の領域と余白領域とで異なることを利用して、余白領域を特定する。
副走査方向特徴量解析部2416は、主走査方向のライン毎の特徴量(例えば、反転回数)の分布より原稿中央部の余白領域を求める。なお、構成、機能は主走査方向特徴量解析部2415と同様であるので説明は省略する。
座標位置算出部2417は、余白領域の中央の座標(中心座標)を算出する。主走査方向の余白領域の中央の座標は、原稿の一端を基準座標とした主走査方向の座標で、余白領域の両端の座標の中点の座標とすることができる。また、副走査方向の余白領域の中央の座標は、原稿の一端を基準座標とした副走査方向の座標で、余白領域の両端の座標の中点の座標とすることができる。
なお、原稿種別自動判別部22において、割付原稿であるか否かの判定を行い、その結果を用いて、上述の余白領域の特定方法と同様の処理を行うことで、原稿中央部の余白領域の抽出を行うようにしても良い。この場合、原稿種別自動判別部22では、余白領域の抽出を行い、その結果(例えば、割付原稿であることを示す信号、原稿中央部の余白部の座標位置のデータなど)を非画像部抽出部241へ出力する。この場合、非画像部抽出部241は、座標位置算出部2417のみで構成することができる。
次に編集処理部24の動作について説明する。図5は編集処理部24の処理手順を示すフローチャートである。編集処理部24は、RGBデータを輝度信号Yに信号変換し(S11)、所定の解像度に変換する(S12)。なお、信号変換の処理、解像度の変換処理は、編集処理部24の外部で行う構成とすることもできる。
編集処理部24は、主走査方向、副走査方向のライン毎の特徴量(例えば、反転回数)を算出する(S13)。なお、編集処理部24は、外部から原稿の割付数を取得するように構成することができ、例えば、2in1の場合、主走査方向のみのライン毎の特徴量を算出し、4in1の場合、主走査方向及び副走査方向のライン毎の特徴量を算出する。これにより、主走査方向、副走査方向それぞれの特徴量の分布(ヒストグラム)を求める。
図6は割付無しの場合の主走査方向及び副走査方向の特徴量のヒストグラムの模式図である。特徴量は反転回数を用いている。また、割付無し、すなわち、1つの原稿に1頁分の原稿画像が記録されている場合の例を示す。
図6に示すように、主走査方向には原稿画像の文章と文章との間に行間があるので、主走査方向の反転回数は、所定の間隔毎に反転回数が現れる分布になる。一方、副走査方向には行間がないので、副走査方向反転回数は連続した分布になる(なお、厳密には、文字と文字の間にわずかな空白があるので、低解像度化を行わずに、ライン単位で特徴量を求める場合は、ほぼ連続した分布になる)。
図7は割付数2の場合の主走査方向及び副走査方向の特徴量のヒストグラムの模式図である。特徴量は反転回数を用いている。また、割付数2、すなわち、1つの原稿に2頁分の原稿画像が記録されている場合の例を示す。
この場合、主走査方向には、2つの原稿画像が並んで記録されているため、主走査方向の反転回数は、連続した分布が2つでき、分布と分布の間に空白領域が存在する。副走査方向には原稿画像の文章と文章との間に行間があるので、副走査方向の反転回数は、所定の間隔毎に反転回数が現れる分布になる。
編集処理部24は、主走査方向、副走査方向の特徴量を解析し(S14)、原稿中央部の余白領域を抽出する(S15)。余白領域の抽出(特定)は、原稿に割り付けられた原稿画像のレイアウトに依存するが、図7の如く2in1の場合には、主走査方向に沿った反転回数のヒストグラム(反転回数の度数分布)が所定の閾値(例えば、5など)以下の連続するラインを抽出し、抽出したラインで構成される領域を余白領域として特定することができる。例えば、解像度が75dpiの場合、60ライン程度(20mm程度))の余白領域が存在する。
余白領域を特定する場合、原稿周辺部の余白は除くことができる。すなわち、反転回数が所定値以下の連続するラインに、主走査方向の最初のライン又は最終のラインが含まれる場合は、その連続するラインについては除外する。
また、反転回数が小さいラインとして、原稿の下地領域の他に、書籍又は雑誌の綴じ部が影となっている領域も抽出する場合がある。このような場合でも、余白領域を抽出する際に、画素値も算出し、算出した画素値が下地の画素値(例えば、220)よりも小さい画素値は、下地の画素値に置き換えることで、書籍又は雑誌の綴じ部の影を消去することができる。これにより、書籍や雑誌の綴じ部の影を除いて、それぞれの頁の原稿画像を出力することができる。
画素値の算出、置き換え処理は、主走査方向特徴量解析部2415、副走査方向特徴量解析部2416で行うことができる。なお、図7の例では、割付数が2の場合を例示しているが、割付数が4の場合(4in1の場合)には、主走査方向及び副走査方向の両者で空白領域を抽出することができる。
また、特徴量として反転回数に代えて画素値の平均値を用いた場合において、割付数が2のときは、主走査方向の反転回数は連続した平均値(0と255の間の値)分布が2つでき、分布と分布の間に余白領域{255に近い値(下地の色に依存するとともに、スキャナの読み取り誤差やノイズにより値が変動する)}が存在する。また、副走査方向の反転回数は行間があるので、所定の間隔毎に平均値が現れる分布になる。
編集処理部24は、原稿中央部の余白領域の中心座標Xbcを算出し(S16)、主走査方向の原稿の中心位置W/2を算出する(S17)。
図8は余白領域の中心座標Xbc及び原稿の中心位置W/2の算出例を示す説明図である。図8に示すように、原稿の一端を原点(基準座標)として主走査方向に座標を考える。原稿のサイズ(主走査方向の長さ)をWとすると、原稿の中心位置はW/2である。また、主走査方向に対して、余白領域の下端の座標をX1、上端の座標をX2とすると、余白領域の中心座標Xbcは、Xbc=(X1+X2)/2で算出することができる。
編集処理部24は、余白領域の中心座標Xbc及び原稿の中心位置W/2の大小関係に基づいて、分割位置を決定する。すなわち、編集処理部24は、(W/2−Xbc)の絶対値が所定の閾値THbc(例えば、100画素)以下であるか否かを判定する(S18)。(W/2−Xbc)の絶対値が閾値THbc以下である場合(S18でYES)、編集処理部24は、分割位置をW/2とし(S19)、(W/2−Xbc)の絶対値が閾値THbc以下でない場合(S18でNO)、分割位置をXbcとする(S20)。
図8の例は、(W/2−Xbc)の絶対値が閾値THbc以下である場合を示し、特にW/2=Xbcである場合を示す。この場合、分割位置は、W/2となる。
図9は分割位置の一例を示す説明図である。図9は(W/2−Xbc)の絶対値が閾値THbc以下でない場合の例を示し、特に、余白領域の中心座標Xbcが原稿中心W/2より下側(主走査方向と反対方向)にシフトしている。この場合、分割位置はXbcとなる。
図10は分割位置の他の例を示す説明図である。図10は(W/2−Xbc)の絶対値が閾値THbc以下でない場合の例を示し、特に、余白領域の中心座標Xbcが原稿中心W/2より上側(主走査方向)にシフトしている。この場合、分割位置はXbcとなる。
編集処理部24は、画像整形処理を行い(S21)、処理を終了する。例えば、図8の場合には、編集処理部24は、主走査方向の座標が0〜W/2の範囲の画像データを1頁目の画像データとして扱い、W/2〜Wの範囲の画像データを2頁目の画像データとして扱う。
また、図9の場合には、画像データが原稿に対して下側(主走査方向と反対方向)にシフトしているので、編集処理部24は、画像データ全体を{(W/2)−Xbc}だけ上側にシフトさせる。すなわち、中心座標Xbcで分割した第1頁の画像の座標値が0の側に{(W/2)−Xbc}分の画像データを補間する。補間を行う画像領域には、有効画像領域の最も原稿端部側の画像データ(下地の画像データ)を用いることができる。編集処理部24は、中心座標Xbcを第2頁の画像データの読み出し位置として画像データを読み出す。
また、図10の場合には、画像データが原稿に対して上側(主走査方向)にシフトしているので、編集処理部24は、画像データ全体を{(W/2)−Xbc}だけ下側にシフトさせる。すなわち、編集処理部24は、第1頁の画像データの読み出し位置を{(W/2)−Xbc}だけ、上側にシフトさせて、画像データを読み出す。また、編集処理部24は、中心座標Xbcで分割した第2頁の画像の座標値がWの側に{(W/2)−Xbc}分の画像データを補間する。補間を行う画像領域には、有効画像領域の最も原稿端部側の画像データ(下地の画像データ)を用いることができる。
本発明に係る画像処理装置を画像読取装置(フラットベッドスキャナ)に適用することも可能である。図11は画像読取装置50の構成を示すブロック図である。図11に示すように、画像読取装置50は、カラー画像入力装置1、カラー画像処理装置2を備え、カラー画像処理装置2は、A/D変換部20、シェーディング補正部21、原稿種別自動判別部22、編集処理部24などを備えている。
A/D変換部20、シェーディング補正部21、原稿種別自動判別部22、編集処理部24は、図1の場合の構成と同様であるので説明は省略する。画像読取装置50から出力された画像データ及び原稿種別判別信号は、ネットワークを介してプリンタ、複合機、パーソナルコンピュータなどに送信される。
以上説明したように、本発明にあっては、1つの原稿に複数の原稿画像が集約された(割り付けられた)場合において、各原稿画像の位置がずれているようなときでも、原稿中央部の余白領域を精度良く求めることができ、原稿画像を分割して1頁毎に印刷する場合でも、精度良く分割位置を定めることができ、見開き頁の左右の画像の一部が欠落したり、一方の画像の一部が他方の画像に含まれたりするのを防止することができる。また、原稿画像が集約された原稿、又は書籍若しくは雑誌の見開き頁を1枚ずつ出力する場合、精度良く分割位置を決めることができるので、使い勝手が良く、また、品質の良い画像を出力することが可能となる。
本発明は、画像形成手段を備えるデジタル複写機だけに適用されるものではなく、コピー機能、プリンタ機能、ファクシミリ送信機能、scan to e-mail機能等を備えるデジタルカラー複合機に適用しても良い。デジタルカラー複合機は、さらに、例えば、モデム又はネットワークカードよりなる通信装置を備えている。ファクシミリの送信を行う場合、モデムにて、相手先との送信手続きを行い送信可能な状態が確保されると、所定の形式で圧縮された画像データ(スキャナで読み込まれた画像データ)をメモリから読み出し、圧縮形式の変更など必要な処理を施して、相手先に通信回線を介して順次送信する。また、ファァクシミリを受信する場合、CPU(不図示)は、通信手続きを行いながら相手先から送信されてくる画像データを受信して画像処理装置に入力し、画像処理装置では、受信した画像データを、不図示の圧縮/伸張処理部にて伸張処理を施す。伸張された画像データは、必要に応じて、回転処理や解像度変換処理が行なわれ、出力階調補正、階調再現処理が施され、画像出力装置より出力される。
また、ネットワークカード、LANケーブルを介して、ネットワークに接続されたパーソナルコンピュータや他のデジタル複合機とデータ通信を行うこともできる。上述の例では、カラー複合機について説明したが、モノクロの複合機であっても構わない。
本発明は、中間コードプログラム、ソースプログラム)を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に、割付原稿の分割位置を決定する画像処理方法を記録するものとなっている。この結果、割付原稿の分割位置を決定する画像処理方法を行うプログラムコードを記録した記録媒体を持ち運び自在に提供することができる。
なお、本実施の形態では、この記録媒体としては、マイクロコンピュータで処理が行われるために図示していないメモリ、例えばROMのようなものそのものがプログラムメディアであっても良いし、また、図示していないが外部記憶装置としてプログラム読み取り装置が設けられ、そこに記録媒体を挿入することで読み取り可能なプログラムメディアであっても良い。いずれの場合においても、格納されているプログラムはマイクロプロセッサがアクセスして実行させる構成であっても良いし、あるいは、いずれの場合もプログラムを読み出し、読み出されたプログラムコードは、マイクロコンピュータの図示されていないプログラム記憶エリアにダウンロードされて、そのプログラムコードが実行される方式であってもよい。このダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納されているものとする。ここで、上記プログラムメディアは、本体と分離可能に構成される記録媒体であり、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フレキシブルディスクやハードディスク等の磁気ディスクやCCD−ROM、MO、MD、DVD等の光ディスクのディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、フラッシュROM等による半導体メモリを含めた固定的にプログラムコードを担持する媒体であっても良い。
また、本実施の形態においては、図示しないインターネットを含む通信ネットワークを接続可能なシステム構成であることから、通信ネットワークからプログラムコードをダウンロードするように流動的にプログラムを担持する媒体であっても良い。なお、このように通信ネットワークからプログラムコードをダウンロードする場合には、そのダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納しておくか、あるいは別な記録媒体からインストールされるものであっても良い。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。上記記録媒体は、デジタルカラー画像形成装置やコンピュータシステムに備えられるプログラム読み取り装置により読み取られることで上述した分割画像の検出と整形の処理が実行される。コンピュータシステムは、フラットベッドスキャナ、フィルムスキャナ、デジタルカメラなどの画像入力装置、所定のプログラムがロードされることにより上記画像処理方法など様々な処理が行われるコンピュータ、コンピュータの処理結果を表示するCRTディスプレイ又は液晶ディスプレイなどの画像表示装置、及びコンピュータの処理結果を紙などに出力するプリンタより構成される。さらには、ネットワークを介してサーバなどに接続するための通信手段としてのネットワークカードやモデムなどが備えられる。
本発明に係る画像処理装置を備える画像形成装置の構成を示すブロック図である。 編集処理部の構成を示すブロック図である。 有効画像領域の一例を示す説明図である。 非画像部抽出部の構成を示すブロック図である。 編集処理部の処理手順を示すフローチャートである。 割付無しの場合の主走査方向及び副走査方向の特徴量のヒストグラムの模式図である。 割付数2の場合の主走査方向及び副走査方向の特徴量のヒストグラムの模式図である。 余白領域の中心座標及び原稿の中心位置の算出例を示す説明図である。 分割位置の一例を示す説明図である。 分割位置の他の例を示す説明図である。 画像読取装置の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 カラー画像入力装置
2 カラー画像処理装置
3 カラー画像出力装置
24 編集処理部
241 非画像部抽出部
242 原稿分割位置判定部
243 画像整形処理部
2411 信号変換部
2412 解像度変換部
2413 主走査方向特徴量算出部
2414 副走査方向特徴量算出部
2415 主走査方向特徴量解析部
2416 副走査方向特徴量解析部
2417 座標位置算出部

Claims (11)

  1. 複数頁の原稿画像が集約された原稿に対して主走査方向及び副走査方向に走査して得られた画像データに基づいて、原稿画像それぞれを分割して出力する画像処理装置において、
    原稿の主走査方向及び/又は副走査方向に対する画像データの特徴量を抽出する特徴量抽出手段と、
    該特徴量抽出手段で抽出した特徴量と所定の閾値とを比較して、原稿画像で挟まれる余白領域を特定する余白領域特定手段と、
    該余白領域特定手段で特定した余白領域の主走査方向及び/又は副走査方向の中央位置を算出する余白中央算出手段と、
    原稿のサイズに基づいて、原稿の主走査方向及び/又は副走査方向の中央位置を算出する原稿中央算出手段と、
    前記余白領域及び原稿それぞれの中央位置に基づいて、原稿画像の分割位置を決定する決定手段と
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記特徴量抽出手段は、
    主走査方向及び/又は副走査方向のライン毎に画像データの特徴量を抽出するようにしてあることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 画像データの画素値を二値化する二値化手段を備え、
    前記特徴量抽出手段は、
    主走査方向及び/又は副走査方向のライン当たりの二値化された画素値の反転回数を特徴量として抽出するように構成してあることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記特徴量抽出手段は、
    主走査方向及び/又は副走査方向のライン当たりの画像データのエッジ数、画素値の平均値、又は画素値の分散のいずれかを特徴量として抽出するように構成してあることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像処理装置。
  5. 原稿の下地領域を判定する下地領域判定手段と、
    前記余白領域特定手段で特定した余白領域のうち下地領域でないと判定された領域を下地処理する下地処理手段と
    を備えることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の画像処理装置。
  6. 前記下地処理手段は、
    下地領域でないと判定された領域の画素値を下地の画素値に置き換える処理を行うことを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1つに記載された画像処理装置と、該画像処理装置で分割された原稿画像の形成を行う画像形成手段とを備えることを特徴とする画像形成装置。
  8. 複数頁の原稿画像が集約された原稿に対して主走査方向及び副走査方向に走査して得られた画像データに基づいて、原稿画像それぞれを分割して出力する画像処理方法において、
    原稿の主走査方向及び/又は副走査方向に対する画像データの特徴量を抽出し、
    抽出した特徴量と所定の閾値とを比較して、原稿画像で挟まれる余白領域を特定し、
    特定した余白領域の主走査方向及び/又は副走査方向の中央位置を算出し、
    原稿のサイズに基づいて、原稿の主走査方向及び/又は副走査方向の中央位置を算出し、
    前記余白領域及び原稿それぞれの中央位置に基づいて、原稿画像の分割位置を決定することを特徴とする画像処理方法。
  9. 原稿の下地領域を判定し、
    特定した余白領域のうち下地領域でないと判定された領域を下地処理することを特徴とする請求項8に記載の画像処理方法。
  10. コンピュータに、複数頁の原稿画像が集約された原稿に対して主走査方向及び副走査方向に走査して得られた画像データに基づいて、原稿画像それぞれを分割させるためのコンピュータプログラムにおいて、
    コンピュータを、原稿の主走査方向及び/又は副走査方向に対する画像データの特徴量を抽出する手段と、
    抽出した特徴量と所定の閾値とを比較して、原稿画像で挟まれる余白領域を特定する手段と、
    特定した余白領域の主走査方向及び/又は副走査方向の中央位置を算出する手段と、
    原稿のサイズに基づいて、原稿の主走査方向及び/又は副走査方向の中央位置を算出する手段と、
    前記余白領域及び原稿それぞれの中央位置に基づいて、原稿画像の分割位置を決定する手段と
    して機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
  11. 請求項10に記載のコンピュータプログラムを記録してあることを特徴とするコンピュータでの読み取りが可能な記録媒体。
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