JP2005080152A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像形成装置において、カラーバランスの変化を抑えつつ、裏写りを低減する。
【解決手段】文字領域抽出部22及び網点領域抽出部24は原稿画像100から文字領域及び網点領域をそれぞれ抽出する。この抽出結果に基づき総合判定部26が原稿画像100の各画素が文字領域、網点領域、非文字・非網点領域のいずれに属するかを示す領域識別信号110を生成する。疑似中間調処理部12は、スクリーニングの際に、原稿画像100の文字領域には高線数、網点領域には低線数のスクリーンを適用し、非文字・非網点領域には網点領域のスクリーンよりも高線数のスクリーンを適用する。一般に裏写り部分は非文字・非網点領域に属するため高線数のスクリーンが割り当てられる。電子写真方式の画像出力装置14はスクリーンの線数が高いほど応答性が低いので、裏写り部分の印刷濃度が低くなる。文字領域や網点領域は従来通りなのでカラーバランスは変化しない。
【選択図】図1

Description

本発明は、プリンタや複写機、デジタル複合機などの画像形成装置において、原稿の裏面の画像が表面に透けて印刷されてしまう「裏写り」現象を防止又は低減するための技術に関する。
複写の際に原稿の裏面の画像が薄く印刷される、いわゆる「裏写り」現象を防止又は低減するための技術として、特許文献1に示されるものがある。この従来技術では、中高周波数成分を強調処理した後、ハイライト(低濃度)部の入力データに対する出力を0に変換する階調補正を行い、この補正結果に対して平滑化フィルタを作用させることで後段の中間調処理部で干渉モアレを発生させる周波数成分を減衰させている。この処理では、網点の濃度起伏が平滑化により鈍る前に階調補正を行うことで網点画像部分の濃度が極端に低下することを防止している。またこの処理では、階調補正の前に中高周波数成分を強調しているので、ハイライトの網点画像部分が階調補正により消えてしまうことを防いでいる。
特許文献1にはカラー原稿を複写する場合についての説明がないが、仮にこの特許文献1の手法をカラー原稿の複写に適用した場合、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の各色のハイライト部の濃度を同時に下げることになるため、カラーバランスが崩れやすくなるという問題があった。
また特許文献2には、画像の濃度ヒストグラムを求め、このヒストグラムから裏写りの濃度範囲を特定し、この濃度範囲以下の部分の印字濃度を低減するように階調補正を行う技術が示されている。
しかしながら、特許文献2の技術には、裏写りと同レベルの低濃度画像が印刷結果に再現されなくなるという問題がある。また、この従来技術も、カラー画像に単に適用しただけでは、特許文献1の場合と同様カラーバランスの変化を招くという問題がある。
また特許文献3には、原稿を裏返して裏面をスキャンすることで裏面画像を読み取り、この裏面画像に係数を掛けたものを表面画像から減算することで裏写りを消去する点が開示されている。
しかしながら、特許文献3の技術では、正しい減算を行うために表面画像と裏面画像の精密な位置合わせが必要であり、非常に高精度の制御が要求される。表面画像と裏面画像の位置合わせの精度が悪いと、表面画像のエッジ部分にぼけが発生してしまう。また、この従来技術では、裏面読み取りの処理が必要となるため、複写処理の生産性が低下するという問題がある。また、この従来技術は製本やステープルどめされている原稿には適用が困難である。
また特許文献4には、原稿を反射光により読み取った画像と、同じ原稿を透過光により読み取った画像とを組み合わせることで、裏写りをなくした画像を生成する技術が示されている。
しかしながら、特許文献4の技術は、原稿を表面側だけでなく裏面側にも照明ランプやそれに付随する光学系が必要となり、装置の大型化やコスト高を招くという問題がある。またこの従来技術は製本やステープルどめされている原稿には適用が困難である。
特開2002−314814号公報 特開平10−65921号公報 特開平5−22572号公報 特開2002−281257号公報
本発明は、上記各従来技術の問題の少なくとも1つを解決することを目的とする。
本発明では、疑似中間調化のためのスクリーンが高線数になるほど、ハイライト部分の再現性が低下するという電子写真方式の印字機構の特性を利用し、裏写り領域に対しては、網点領域よりも高線数のスクリーンを適用する。これにより、従来よりも裏写り領域の印字濃度が低減される。
本発明のある側面では、画像形成装置は、原稿画像中から文字又は線画を示す文字領域と網点画像を示す網点領域とをそれぞれ抽出する領域抽出手段と、原稿画像中の裏写り領域を求める裏写り領域検出手段と、前記原稿画像中の前記文字領域及び前記網点領域に対してそれぞれ対応した線数のスクリーンを適用することにより疑似中間調画像を生成する疑似中間調処理手段であって、前記原稿画像中の前記裏写り領域に対しては、前記網点領域よりも高い線数のスクリーンを適用する疑似中間調処理手段と、を備え、前記疑似中間調処理手段で生成された前記疑似中間調画像を記録媒体上に画像形成する。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態(以下「実施形態」と呼ぶ)を説明する。
本実施形態の基本的な考え方は、原稿を読み取って得た原稿画像のうち、原稿の裏面の画像が薄く現れた「裏写り」領域に対して、スクリーニング(疑似中間調画像化。網掛けとも呼ばれる)の際に高い線数のスクリーンを適用するというものである。
すなわち、電子写真方式の画像形成装置では、一般に、プリントエンジンの特性として、スクリーン線数が高くなるほど(すなわち高周波数になるほど)ハイライト(低濃度)部分の印字濃度が低くなることが知られている。裏写り部分の画像濃度は一般に低いので、裏写り部分に対して高い線数のスクリーンを適用すれば、裏写り部分の印字濃度を低く抑えることができる。
従来より画像形成装置では、原稿画像を文字や線画などの領域(以下「文字領域」と呼ぶ)と、写真などの中間調画像の領域とに領域分離し、それら各領域に対して適切なハーフトーンスクリーンを適用することで、画質を向上させることが行われている。一般に、文字領域は高解像度が要求されるため線数の高いスクリーンが用いられるのに対し、中間調画像領域はハイライト部分の濃度の再現性を確保する必要があるため文字領域よりも線数の低いスクリーンが用いられる。従来装置の場合、裏写り部分が文字領域と判断されることはまずないので、裏写り部分には低線数のスクリーンが適用される。このため、中低濃度の裏写り部分が高い再現性で印刷されてしまう。これに対し、本実施形態では、裏写り部分に対して、中低濃度の濃度再現性が悪い(低い)高線数のスクリーンを適用するので、印刷結果における裏写り部分の濃度を低くすることができる。
次に図1を参照して、本実施形態の画像形成装置の構成例を説明する。なお、図1では、画像形成装置を構成する要素のうち、本実施形態の処理に関係が深い要素を示している。画像形成装置には、この他にも色空間変換など各種の処理のためのモジュールが含まれるが、これらは本実施形態の処理とは関係が少ないので図示を省略している。
図1において、原稿画像入力装置10は、複写対象の原稿を読み取る装置であり、例えば光学式の画像スキャナなどである。一方、画像出力装置14は、電子写真方式で画像を紙等の記録媒体に印刷する装置であり、疑似中間調処理部12でハーフトーン化された原稿画像のデータを受け取り、このデータに従って印刷を行う。
領域判定部20は、原稿画像入力装置10から入力された原稿画像100に対し、画像の領域分割処理を行う処理部である。この領域判定部20は、原稿画像100から文字領域を抽出する文字領域抽出部22と、原稿画像100から網点領域を抽出する網点領域抽出部24を備えている。網点領域とは、写真画像を印刷した場合などにできる中間調画像の領域であり、この領域では網点の大きさにより画像の濃度が表現される。
文字領域はエッジ強度が強いので、文字領域抽出部22は、例えばエッジ検出等の処理を利用して、文字領域を抽出する。一方、網点領域では、細かい網点がある一定の周期で密集しているので、網点領域抽出部24では、画像信号の周波数や周期の一定性を調べることで網点領域を抽出することができる。なお、このような文字領域抽出や網点領域抽出の処理は、従来の画像形成装置でも文字・絵柄分離(像域分離とも呼ばれる)のために行われており、文字領域抽出部22及び網点領域抽出部24としては従来から用いられているものを利用することができる。
総合判定部26は、文字領域抽出部22及び網点領域抽出部24の領域抽出結果に基づき、原稿画像100を領域分けし、その領域分けの結果を示す領域識別信号110を生成する。本実施形態では、原稿画像100を文字領域、網点領域、及び非文字・非網点領域の3種類の領域に分類する。非文字・非網点領域は、文字領域でも網点領域でもない領域である。領域識別信号110は、例えば原稿画像100の各画素が文字領域、網点領域、非文字・非網点領域のいずれであるかを示す信号である。
疑似中間調処理部12は、原稿画像入力装置10から入力された原稿画像100に対しスクリーニング処理を行うことで、CMYK各色の疑似中間調画像を作成する処理部である。このスクリーニング処理の際、疑似中間調処理部12は、領域識別信号110に基づき原稿画像100を文字領域、網点領域、非文字・非網点領域分類し、各領域に対して対応する線数のスクリーンを適応的に適用する。
このスクリーニング処理の一例を図2を参照して説明する。なお、この例では、疑似中間調処理部12は、適用可能なスクリーンとして200線(lpi:line par inch)と600線のスクリーンを有しているものとする。
スクリーニング処理では、疑似中間調処理部12は、原稿画像100中の文字領域に対し相対的に線数の高い600線のスクリーンを、網点領域に対して線数の低い200線のスクリーンを適用する(S10及びS12)。なお、S10とS12の順序は逆でもよい。次に、疑似中間調処理部12は、画像形成装置の現在の処理モードが裏写り低減モードがオン(該モードを使用)か否かを判定する(S14)。この画像形成装置は、裏写り低減モードのオン・オフを操作部からユーザが選択できるように構成されている。S14で裏写り低減モードがオフであると判定された場合、疑似中間調処理部12は、原稿画像100中の非文字・非網点領域に対して、網点領域と同じ200線のスクリーンを適用する(S18)。一方、S14で裏写り低減モードがオンであると判定された場合は、非文字・非網点領域に対し、網点領域のスクリーン線数よりも高い600線のスクリーンを適用する(S16)。
この処理において、裏写り低減モードがオフの場合の処理の流れは、従来の文字・絵柄分離を行う画像形成装置の処理と同等のものである。これに対し、裏写り低減モードがオンの場合に非文字・非網点領域に網点領域のスクリーン線数よりも高い線数のスクリーンを割り当てる処理は、従来にないものであり、この処理によれば、非文字・非網点領域におけるハイライト部分の印字濃度が低減される。一般に裏写り領域は、文字領域抽出部22及び網点領域抽出部24で文字領域とも網点領域とも判定されないので、非文字・非網点領域に属することになる。したがって、非文字・非網点領域に高線数のスクリーンを適用するという本実施形態の処理により、裏写り領域の濃度を低減することができる。しかも、文字領域や網点領域については、従来と同様の適切な線数のスクリーンが適用されるので、カラーバランスの劣化などの問題は起こらない。
また本実施形態では、原稿画像100から裏写り領域を特定する代わりに、裏写り領域を含んでいる非文字・非網点領域全体に対して裏写り低減のための処理、すなわち高線数スクリーンの適用を行っている。裏写り領域を特定するには例えば特許文献3,4に示される大がかりな機構又は高度な画像処理が必要になり、コスト高や処理時間の増大を招く。これに対し本実施形態での非文字・非網点領域の特定は、従来の画像形成装置に搭載されている文字領域抽出及び網点領域抽出の仕組みを用いて容易に実現でき、処理負荷が実質上増えない。また、高線数のスクリーンを適用した場合でも高濃度の部分の再現性までは劣化しないので、非文字・非網点領域に裏写り以外の画像が含まれていたとしても、その画像は一般には裏写りよりも高濃度なので再現性についての問題は少ない。
なお、特許文献3や4などの仕組みを利用して裏写り領域を特定し、その裏写り領域に対して網点領域よりも高線数のスクリーンを適用するという方式も、簡便さが損なわれるという欠点はあるが、裏写りの低減という点では上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
本実施形態の効果を図3A〜Dを参照して説明する。図3A及び図3Bは、実例としてあげる原稿の表面200と裏面210の画像を示している。
原稿表面200には、文字領域202、非網点領域203、及び網点領域204が存在している。例示の非網点領域203は、色つきの高濃度(C又はM又はYの少なくとも1つの出力濃度100%)の文字画像を印刷したものである。このように出力濃度が100%の領域には網点構造が現れないため、網点領域抽出部24で網点領域と認識されない。また、色つき文字の場合、色によっては十分なエッジ強度が得られない等の理由から、文字領域抽出部22で文字と認識されない場合がある。そのような場合の例が、非網点領域203である。以上、原稿の表面について説明したが、原稿裏面210には、網点領域212が存在している。
このような原稿の表面200を複写する場合を考えると、従来の一般的な画像形成装置では、図3Cに示すように、文字領域232には高線数(例えば600線)、それ以外の領域には低線数のスクリーンをそれぞれ割り当てていたので、文字領域に該当しない裏写り領域236には、非網点領域233及び網点領域234と同等の低い線数(例えば200線)のスクリーンが適用されて印刷される。このため、裏写り領域236の中低濃度の画像が印刷結果にも相応の濃度で再現されてしまい、裏写りが目立っていた。
これに対し、本実施形態の装置では、文字領域242でも網点領域244でもない非文字・非網点領域に対しては網点領域244よりも高線数(例えば600線)のスクリーンを割り当てるので、非文字・非網点領域に属する非網点領域243と裏写り領域246にもその高線数のスクリーンが適用される。この結果、高線数のハイライト部分の濃度再現性が悪いという画像出力装置14の性質から裏写り領域246の印刷濃度は低くなるため、裏写りを目立ちにくくすることができる。
以上に説明した例では、200線と600線の2種類の線数のスクリーンに対応した画像形成装置の例であったが、対応しているスクリーン線数の種類がもっと多い画像形成装置の場合でも、当然上記と同様の制御が可能である。この場合、裏写り低減モードがオンの場合に非文字・非網点領域に割り当てるスクリーンは、網点領域に割り当てるスクリーンよりも線数が高いものであれば、文字領域のスクリーンより低線数であっても、従来よりは複写結果における裏写りを低減することができる。また、非文字・非網点領域に対し、文字領域よりも高線数のスクリーンを割り当てるようにしてももちろんよい。
また、以上のような構成に加え、スクリーン線数ごとの階調補正の補正関数を工夫することも好適である。これを、図4A及び図4Bを参照して説明する。
図4Aは、電子写真方式の画像出力装置(プリントエンジン)の一般的な階調特性を模式的に示したものであり、横軸が入力濃度値Cin(印刷対象の画像の濃度)、縦軸が出力濃度値Dout(用紙に印刷される濃度)を示す。この図は、200,400,600線(lpi)の各場合の入出力の関係をそれぞれグラフで示している。この図から分かるように、スクリーン線数が高くなるほど、入力画像のハイライト部分(濃度が低い範囲)の出力濃度が低くなっている。
階調補正では、一般には、出力画像の濃度が入力画像の濃度と比例するよう、入力画像の濃度値を補正する。したがって、図4Aのような画像出力装置の特性を補償するためには、ハイライト部分の画像濃度が高くなるように補正する。ここで、本実施形態の階調補正では、単に図4Aの特性を補償するのではなく、高線数のスクリーン線数はハイライト部分の濃度の補償度合いを相対的に小さくして、ハイライト部分の濃度再現性を落とす。ここで、入力濃度値のうちどの範囲を「ハイライト部分」とするかは、どの濃度までを「裏写り」と判別するかに基づき決めればよい。
このような考え方に従った階調補正の補正関数(TRC:Tone Reproduction Curveとも呼ばれる)を図4Bに示す。図4Bは、200,400,600線の各線数についての補正関数を示しており、横軸が入力濃度値Cin、縦軸が入力濃度値に対応する階調補正後の濃度値Coutを示している。図4Aの出力特性では600線の場合のハイライト部分の出力濃度は400線のそれよりもわずかに低いが、図4Bの補正関数では、ハイライト部分の濃度補正は600線と400線とでほぼ等しくなっている。ハイライト部分では、600線に対応するDoutは400線より低いので、本来ならば階調補正では600線のCoutは400線の同入力濃度Cinに対するそれよりも高い値にすべきであるが、ここでは両者を同程度とすることで600線のハイライト再現性を相対的に落としている。これは、高線数スクリーンのハイライトの再現性の不安定さを回避するという意味でも、良好な制御である。なお、このように600線に対応する階調補正関数のハイライト部分の再現性を落としたとしても、濃度の高い部分の再現性は通常通りなので、非文字・非網点領域内に裏写り以外の濃度の高い画像がある場合でも、その画像の出力濃度が下がることはない。
疑似中間調処理部12では、原稿画像100の文字領域、網点領域、非文字・非網点領域の各領域毎に、各領域に対応するスクリーン線数に応じた階調補正を施した後、各領域に対応する線数のスクリーンを適用して疑似中間調化を行う。
次に図5を参照して、疑似中間調処理部12の処理の変形例を説明する。この変形例は、裏写り領域に割り当てるスクリーンの線数を、裏写りの濃度に応じて適応的に変化させようとするものである。なお、この変形例では、画像形成装置が200線、600線の他に1200線のスクリーン線数をサポートしているものとする。また、図5において、図2と同内容のステップについては、図2と同じ符号を付し説明を省略する。
図5の処理では、S14で裏写り低減モードがオンであると判定された場合、原稿画像100の裏写りの画像濃度を求める(S20)。この裏写り濃度の算出は、例えば非文字・非網点領域の濃度ヒストグラムを求め、この濃度ヒストグラムにおいて、ある濃度閾値以下の範囲での濃度の代表値を計算し、この代表値を裏写り濃度とする。代表値としては、濃度閾値以下の範囲でヒストグラムのピークとなる濃度や、該範囲における濃度の平均値など、様々なものを用いることができる。なお、濃度閾値以下の範囲に限定するのは、非文字・非網点領域に裏写り以外の画像が含まれる可能性を考慮したためである。濃度閾値としては、想定される裏写りの最高濃度程度の値を用いればよい。
次に、S20で求めた裏写り濃度を、スクリーン切換のための閾値と比較する(S22)。そして、この比較で裏写り濃度が閾値未満であれば、非文字・非網点領域に対して600線のスクリーンを適用し(S16)、裏写り濃度が閾値以上であれば、より高線数、すなわちより裏写り濃度低減効果の高い1200線のスクリーンを適用する(S24)。
図5の例では、裏写り低減モード時の非文字・非網点領域に適用するスクリーンを2種類の線数の間で切り換える例を示したが、もちろん線数種類を更に増やし、裏写り濃度の高さに応じて順次線数が高いスクリーンに切り換えていくような構成も可能である。
次に、別の変形例として、原稿モードに応じて裏写り低減のための処理を制御する方式を説明する。
原稿モードとは、画質面から見た原稿の種類を表すモードであり、文字モード(文字が主体の原稿)、文字・写真モード(文字と写真が混在する原稿)、印刷写真モード(網点で印刷した写真が主体の原稿)、印画紙モード(印画紙にプリントした写真の原稿)などの原稿モードが知られている。従来の画像形成装置は、原稿モードをユーザに指定させるためのユーザインタフェースを有しており、ユーザの指定した原稿モードに従って原稿画像への画像処理その他の処理内容を切り換えることで、原稿種類に適切な印刷結果を提供している。また、従来の画像形成装置の中には、読み取った原稿の画像を解析して原稿モードを判別するものもある。
この変形例では、原稿モードが印画紙モードである場合に着目する。印画紙は一般に普通紙に比べて厚いので、裏写りが発生しにくく、発生したとしても裏写りの程度は小さい。また印画紙写真原稿の場合、中間調画像が主体となるので、ハイライト部分もできるだけ忠実に再現する必要がある一方、その中間調画像は網点による擬似的なものでないので非文字・非網点領域と判定されてしまう。この場合、図2の処理手順では、写真のハイライト部分の再現性が落ちてしまう。そこで、この変形例では、印画紙モードの場合は、非文字・非網点領域に適用するスクリーンの線数を、印画紙モード以外の原稿モードの場合よりも低いものとすることで、ハイライト部分の再現性を確保する。
この変形例の処理手順の一例を図6に例示する。図6において、図2に示したステップと同様の処理を行うステップについては、同一符号を付して説明を省略する。この例では、画像形成装置は、200線及び600線以外に、400線のスクリーンにも対応しているものとする。
図6に示すように、S14で裏写り低減モードと判定した場合には原稿モードが印画紙モードか否かを判定し(S30)、印画紙モードでない場合は、図2の処理と同様、非文字・非網点領域に対して600線のスクリーンを適用する(S16)。これに対し、S30で印画紙モードと判定された場合は、非文字・非網点領域には400線のスクリーンを割り当てる(S32)。これにより、印画紙モードの場合には、裏写り低減モード時でのハイライト部分の再現性の低下を少なくすることができる。
なお、印画紙モードの場合に非文字・非網点領域に400線のスクリーンを割り当てたのは一例に過ぎない。この代わりに、例えば網点領域と同じ200線のスクリーンを割り当てるようにしてもよい。
また、印画紙モードの場合、裏写り低減のための処理自体を禁止してしまうことも好適である。この場合、画像形成装置は、まず原稿モードが印画紙モードか否かを判定し、印画紙モードでなければ図2や図5の処理手順を実行し、印画紙モードであれば従来と同じ適応スクリーニングを行うようにすればよい。
以上に説明した実施形態及び変形例はあくまで一例に過ぎず、本発明の技術的思想の範囲内で様々な変形が考えられる。
本発明に係る画像形成装置の概略的な構成を示す機能ブロック図である。 本発明に係る画像形成装置の疑似中間調処理部の処理手順の一例を示すフローチャートである。 原稿表面の画像を模式的に示す図である。 原稿裏面の画像を模式的に示す図である。 従来の装置で原稿表面を複写した時の出力画像を模式的に示す図である。 本実施形態の装置で原稿表面を複写した時の出力画像を模式的に示す図である。 画像出力装置の階調特性のスクリーン線数による変化を示す図である。 画像出力装置の階調特性を考慮した階調補正カーブを示す図である。 変形例の処理手順を示すフローチャートである。 更なる変形例の処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
10 原稿画像入力装置、12 疑似中間調処理部、14 画像出力装置、20 領域判定部、22 文字領域抽出部、24 網点領域抽出部、26 総合判定部、100 原稿画像、110 領域識別信号。

Claims (6)

  1. 原稿画像中から文字又は線画を示す文字領域と網点画像を示す網点領域とをそれぞれ抽出する領域抽出手段と、
    原稿画像中の裏写り領域を求める裏写り領域検出手段と、
    前記原稿画像中の前記文字領域及び前記網点領域に対してそれぞれ対応した線数のスクリーンを適用することにより疑似中間調画像を生成する疑似中間調処理手段であって、前記原稿画像中の前記裏写り領域に対しては、前記網点領域よりも高い線数のスクリーンを適用する疑似中間調処理手段と、
    を備え、前記疑似中間調処理手段で生成された前記疑似中間調画像を記録媒体上に画像形成する画像形成装置。
  2. 請求項1記載の画像形成装置であって、前記裏写り領域検出手段は、前記原稿画像のうち前記文字領域及び前記網点領域のいずれでもない領域を前記裏写り領域と判定することを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1又は2に記載の画像形成装置であって、前記裏写り領域検出手段で検出された裏写り領域の画像濃度が高いほど、前記裏写り領域に対して適用するスクリーンの線数を高くすることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置であって、前記疑似中間調処理手段は、疑似中間調画像の生成の際に用いる各スクリーンの線数ごとに階調補正関数を有し、前記各領域の画素濃度値を、該領域に適用するスクリーンの線数に対応する階調補正関数により補正し、この補正結果の前記各領域に対してそれぞれ対応するスクリーンを適用するとともに、
    前記裏写り領域に適用するスクリーンの線数に対応する階調補正関数は、所定の低濃度範囲については、入力濃度値に対する出力濃度値が、該線数のスクリーンを用いた場合の当該画像形成装置の入力濃度値と出力濃度値の関係を補償する値よりも低い値となるように作成されている、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置であって、原稿モードを判定する手段を備え、前記疑似中間調処理手段は、前記原稿モードが印画紙モードであると判定された場合には、前記裏写り領域に適用するスクリーンの線数を、印画紙モード以外の原稿モードの場合に前記裏写り領域に適用するスクリーンの線数よりも低くすることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置であって、原稿モードを判定する手段を備え、前記疑似中間調処理手段は、前記原稿モードが印画紙モードであると判定された場合には、前記裏写り領域に対して前記網点領域よりも高い線数のスクリーンを適用する処理を禁止することを特徴とする画像形成装置。
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