JP2010087089A - 半導体記憶素子、半導体記憶素子の製造方法 - Google Patents

半導体記憶素子、半導体記憶素子の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】従来のSiNを用いた電荷蓄積膜に比べ、高効率に電荷を蓄積および消去でき、かつ、蓄積した電荷を長時間保持する半導体記憶素子、半導体記憶素子の製造方法を得る。
【解決手段】この半導体記憶素子は、半導体基板に設けられたソース領域およびドレイン領域と、ソース領域およびドレイン領域との間の半導体基板上に設けられたトンネル絶縁膜と、トンネル絶縁膜上に設けられた電荷蓄積膜と、電荷蓄積膜上に設けられたブロック絶縁膜と、ブロック絶縁膜上に設けられたゲート電極と、電荷蓄積層とブロック絶縁膜との界面付近に設けられた気体分子を含む領域とを具備する。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体記憶素子、半導体記憶素子の製造方法に関する。
不揮発性記憶回路を構成する半導体集積回路において、微細化の進展に伴い、記憶の実体である電荷蓄積膜の薄膜化が進展しつつある。
特に、従来のMONOS(metal/oxide/nitride/oxide/semiconductor)型のフラッシュメモリでは、電荷蓄積膜として窒化シリコン(SiN)が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−71877号公報
しかしながら、窒化シリコン(SiN)の比誘電率は高々9程度であり蓄積された電荷を遮蔽する力が弱い。このため、上述した電荷蓄積膜の薄膜化の進展により、十分な電荷を蓄積できなくなっている。また、電荷蓄積膜として比誘電率の高いHfONを用いることが提案されているが、電荷はHfON膜中に蓄積されることが前提となっており、これ以上の電荷を蓄積できない。このため、さらに高効率に電荷を蓄積することが可能な機構が求められている。
上記に鑑み、本発明は、従来のSiNを用いた電荷蓄積膜に比べ、高効率に電荷を蓄積および消去でき、かつ、蓄積した電荷を長時間保持する半導体記憶素子および半導体記憶素子の製造方法を得ることを目的とする。
本発明の一態様に係る半導体記憶素子は、半導体基板に設けられたソース領域およびドレイン領域と、ソース領域およびドレイン領域の間の半導体基板上に設けられたトンネル絶縁膜と、トンネル絶縁膜上に設けられた電荷蓄積膜と、電荷蓄積膜上に設けられたブロック絶縁膜と、ブロック絶縁膜上に設けられたゲート電極と、電荷蓄積層とブロック絶縁膜との界面付近に設けられた気体分子を含む領域とを具備することを特徴とする。
本発明の一態様に係る半導体記憶素子の製造方法は、半導体基板上にトンネル絶縁膜を形成するステップと、トンネル絶縁膜上に電荷蓄積膜を形成するステップと、電荷蓄積膜上にブロック絶縁膜を形成するステップと、ブロック絶縁膜を形成後、熱処理を行うことで電荷蓄積膜を変性させ、かつ、変性後の電荷蓄積膜とブロック絶縁膜との界面に気体分子を含む領域を形成するステップと、ブロック絶縁膜上にゲート電極を形成するステップとを具備することを特徴とする。
本願発明によれば、従来のHfONを用いた電荷蓄積膜に比べ、高効率に電荷を蓄積および消去でき、かつ、蓄積した電荷を長時間保持できる半導体記憶素子および半導体記憶素子の製造方法を得ることができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
(半導体記憶素子の構造)
図1は、この実施形態に係るMONOS型半導体記憶素子1(以下、単に半導体記憶素子1と称す)の基本構造を示す断面図である。
図1に示すように、この半導体記憶素子1は、シリコン基板11上に、トンネル絶縁膜12、電荷蓄積膜23、ブロック絶縁膜14および制御電極(ゲート電極)15が順次形成されたMONOS(metal/oxide/nitride/oxide/semiconductor)型構造を有する。また、半導体基板11の、上述した構成の積層体の両側にはそれぞれソース領域11A及びドレイン領域11Bが形成されている。領域21は、この半導体記憶素子1の製造工程で、電荷蓄積膜13とブロック絶縁膜14との界面に形成される。
なお、上記MONOS構造は、本願発明による半導体記憶素子1の構造の代表例であって、必ずしもMONOS型構造、例えば金属/酸化物/窒化物/酸化物/半導体などの積層体を採用する必要はない。
シリコン基板11は、(100)面が露出した単結晶シリコン(Si)の基板である。
トンネル絶縁膜12は、シリコン基板11の(100)面上に形成される。トンネル絶縁膜12の材料は、酸化シリコン(SiO)であるが、SiOに限らずSiONなど、様々な材料を使用できる。このトンネル絶縁膜12の材料は、本発明の本質とは関係がない。
電荷蓄積膜23は、酸化ハフニウム(HfO)膜である。電荷蓄積膜23は、窒素濃度が原子比で2%のHfON膜を後述する熱処理によりHfON膜をHfO膜に変性することで得られる。HfON膜をHfO膜に変性する処理の詳細については、後述の図2A乃至図4で説明する。なお、電荷蓄積膜23は、必ずしも全ての組成がHfOである必要はなく、一部に窒素が含まれていても良い。
領域21は、この半導体記憶素子1の製造工程で、電荷蓄積膜13とブロック絶縁膜14との境界に形成される。この領域21の形成方法については、後で図3Aから図3Fを用いて詳細に説明する。なお、領域21は、窒素分子または希ガスが含まれる領域、すなわち気体分子を含む領域のことである。また、この領域21は、窒素分子または希ガスが含まれた粒状構造となっている。
ブロック絶縁膜14は、MBE(Molecular Beam Epitaxy)法により電荷蓄積膜23上に配置される。ブロック絶縁膜14の材料は、酸化アルミニウム(Al)である。ブロック絶縁膜14の膜厚は、13nmである。なお、このブロック絶縁膜14の形成は、MBE法に限らずCVD法など様々な方法を使用できる。また、ブロック絶縁膜14の材質は、酸化アルミニウムに限らず、酸化シリコン(SiO)その他各種の電気的絶縁性能の高い絶縁膜を用いることが可能である。酸素を含有するブロック絶縁膜14を有することが本発明の本質として重要であり、酸素以外の材質や成膜法は本発明の本質ではない。
制御電極15は、抵抗加熱蒸着法によりブロック絶縁膜14上に形成された電極である。制御電極15の材料は、電気伝導性および熱伝導性に優れる金(Au)である。なお、この制御電極15の形成は、抵抗加熱蒸着法に限らず、スパッタ法など様々な方法を使用できる。また、制御電極15の材料は、Auに限らず、電気伝導性に優れていれば他の材料でも構わない。制御電極15の材料は耐熱性に優れればなお良い。また、仕事関数を適切な値に調整すればなお良く、例えばTaあるいはTa化合物電極などを用いることも可能である。制御電極15を有することが本発明の本質に重要であり、材質や成膜法は本発明の本質ではない。
(半導体記憶素子の製造方法)
図2A乃至図4は、半導体記憶素子1の製造方法の説明図である。以下、図2A乃至図4を用いて、この実施形態に係る半導体記憶素子1の製造方法について説明する。
初めに、シリコン基板11の(100)面に形成されている自然酸化膜を希フッ酸で剥離する。次に、シリコン基板11を熱酸化処理し、シリコン基板11の(100)面にSiO膜(トンネル絶縁膜12)を形成する。次に、SiO膜上に、化成スパッタ法によりHfON膜(電荷蓄積膜13)を11nm形成する。HfON膜の窒素濃度は原子比で2%である。ここで、[N]=N/(Hf+O+N)%である。
なお、電荷蓄積膜13の形成は、化成スパッタ法に限らず、CVD法(Chemical Vapor Deposition)、ALD法(Atomic Layer Deposition)、EB蒸着法(Electron Beam)など様々な方法を使用できる。ここで、本発明の本質として重要なのは、HfON膜中に含まれる窒素濃度であり、成膜法の違いではない。
次に、HfON膜(電荷蓄積膜13)上に、MBE法によりAl膜(ブロック絶縁膜14)を13nm形成する。この状態を示したのが図2Aである。
Al膜を形成後、酸素雰囲気中において、1000℃、30秒間の熱処理を行う。
この熱処理過程において、雰囲気中の酸素(O)がAl膜へ浸透(拡散)する。この状態を示したのが図2Bである。
そして、図2Cに示すように、Al膜へ酸素(O)が浸透し、Al膜中の酸素がHfON膜へ浸透する。この状態を示したのが図2Cである。
ここで、ハフニウム(Hf)との結合力は、窒素(N)より酸素(O)の方が強い。このため、Hfと結合しているNが、HfON膜中に浸透してきたOにより置換され乖離する。そして、乖離したNは、HfON膜中から脱離する。この状態を示したのが図2Dである。
一方、HfON膜中から脱離してきたNは、Al膜を通過できない。このため、Nは、HfON膜とAl膜との界面に偏析する。この状態を示したのが図2Eである。
そして、HfON膜中のNがほぼ完全に脱離し、N原子同士が結合したN分子が形成される。そして、形成されたN分子は、再度Hfと結合することがない。このため、HfON膜13はHfO膜23へと変性し、HfO膜とAl膜との界面付近にN分子を含む領域21が形成される。この状態を示したのが図2Fである。
熱処理により領域21が形成された後、Al膜上に抵抗加熱蒸着法にて制御電極15を形成する。この状態を示したのが図3である。さらに、シリコン基板11のトンネル絶縁膜12から制御電極15で構成される積層体をパターンニングし、この積層体の両側のシリコン基板11の表層部分に不純物ドープを行ってソース領域11A及びドレイン領域11Bを形成する。この状態を示したのが図4である。
(消去特性)
図5は、図2乃至図4で説明した方法により作成された試料(以下、単に試料と称する)の静電容量の特性(CV特性)の測定結果の一例である。なお、比較のため、電荷蓄積膜としてSiNを用いた試料の測定結果も示している。図5では、横軸に消去電圧を印加した時間(s)を、縦軸に、フラットバンド電圧(Vfb)を示した。
CV特性の測定は、以下のように行った。
1.20V、1msの書き込み電圧を試料へ印加する。
2.−14V、−16Vおよび−18Vの消去電圧を、時間を変えて試料に印加する。
3.消去電圧に対する静電容量の特性(CV特性)を測定する。
データAは、本願試料Hに−14Vの消去電圧を印加した場合の測定結果である。データBは、試料Hに−16Vの消去電圧を印加した場合の測定結果である。データCは、試料Hに−18Vの消去電圧を印加した場合の測定結果である。試料Hの電荷蓄積膜であるHfOの酸化膜換算膜厚(EOT: Effective Oxide Thickness)は、2.5nmである。
データDは、材料がSiNの電荷蓄積膜を持つ試料Sに−14Vの消去電圧を印加した場合の測定結果である。データEは、材料がSiNの電荷蓄積膜を持つ試料Sに−16Vの消去電圧を印加した場合の測定結果である。データFは、材料がSiNの電荷蓄積膜を持つ試料Sに−18Vの消去電圧を印加した場合の測定結果である。試料SのSiNの膜厚は、5nm(EOTが2.5nm)である。なお、試料Hと試料Sは、ブロック絶縁膜、電荷蓄積膜、トンネル絶縁膜においてそれぞれ同一のEOTを持つことに注意されたい。
図5では、同一の消去電圧を印加したデータAとデータDを比べた場合、消去電圧の印加時間がある時間以上になると、データAのフラットバンド電圧Vfbのシフト量が、データDのフラットバンド電圧Vfbのシフト量よりも大きくなっていることが示されている。
すなわち、消去電圧の印加時間が同一である場合、データDが得られた試料Sに比べて、データAが得られた試料Hのほうがより多くの電荷が消去されることがわかる。また、データDが得られた試料Sに比べてデータAが得られた試料Hのほうが同一のフラットバンド電圧Vfbに達するまでに必要な消去電圧の印加時間が短いことがわかる。
また、データBとデータEを比べた場合、およびデータCとデータFを比べた場合にも同様に、消去電圧の印加時間がある時間以上になると、データB、Cが得られた試料Hのフラットバンド電圧Vfbのシフト量が、データE、Fが得られた試料Sのフラットバンド電圧Vfbのシフト量よりも大きくなっていることが示されている。
以上のことから、本願試料Hを用いた場合、電荷蓄積膜としてSiNを用いた試料Sの場合よりも短い消去電圧の印加時間で、効率よく電荷蓄積膜に蓄積された電荷を消去できていることが分かる。なお、試料Hと試料Sの消去時間1μsにおけるフラットバンド電圧Vfbの値が異なる。これは、本質的ではない試料構造上の違いによるものであり、本測定結果から得られた結論に影響を与えるものではない。
図6は、消去時における本願試料Hのトンネル電界に対するフラットバンド電圧Vfbのシフト量(変化量)の測定結果の一例である。なお、比較のため、電荷蓄積膜としてSiNを用いた試料Sおよび本願試料Hよりさらに電荷蓄積膜を薄膜化した試料H2の測定結果も示した。試料H2は、従来の電荷蓄積膜の材料としてSiNを用いたものよりも、EOTをはるかに薄膜化した試料である。また、半導体記憶素子を微細化すると、隣接する半導体記憶素子間の電気的干渉が増加する。しかし、膜厚方向すなわちEOTを薄くすることで、前記電気的干渉を緩和することができる。このため、半導体記憶素子の微細化に寄与しうる。
図6では、横軸に正味の消去電圧Vgからフラットバンド電圧Vfbを減算した値を、EOT(Effective Oxide Thickness)あたりの値に換算し規格化することで消去する電界として示した。また、縦軸に消去電圧を印加した際のフラットバンド電圧Vfbの変化量を、EOTあたりの値に換算し規格化することで消去された電界として示した。
測定は、以下のように行った。
1.20V、1msの書き込み電圧を試料へ印加する。
2.−20V、−18V、−16V、−14V、−12Vの消去電圧を、100μs印加した際のフラットバンド電圧Vfbを測定する。
3.−20V、−18V、−16V、−14V、−12Vの消去電圧を、1ms印加した際のフラットバンド電圧Vfbを測定する。
試料Hは、HfO膜(電荷蓄積膜23)の膜厚が11nm(EOTが2.5nm)の場合の測定結果である。試料H2は、HfO膜の膜厚が4nm(EOTが0.9nm)の場合の測定結果である。また、試料Sは、SiNの膜厚が、5nm(EOTが2.5nm)の場合の測定結果である。
図6においては、横軸に示すトンネル電界の絶対値が小さい値において電荷の消去を行っても、縦軸に示すフラットバンド電圧のシフト量の絶対値が大きくなる方が、優れた電荷蓄積膜であることを意味する。
すなわち、図6においては、グラフの右下側に測定データが多数存在する電荷蓄積膜の方が、電荷蓄積膜の消去特性が優れていることを意味する。
図6に示すように、本願試料H、H2のデータ点が、従来試料Sのデータ点よりも右下側に存在することから、本願試料H、H2は、従来試料Sに比べ優れた消去特性を有する試料であることが分かる。すなわち、本願試料を用いた場合、電荷蓄積膜としてSiNを用いた場合よりも短い消去電圧の印加時間で、効率よく電荷蓄積膜に蓄積された電荷を消去できことが分かる。
(書き込み特性)
図7は、書き込み時におけるトンネル電界に対するフラットバンド電圧Vfbのシフト量(変化量)の測定結果の一例である。なお、比較のため、電荷蓄積膜としてSiNを用いた試料Sの測定結果も示した。
図7では、横軸に正味の書き込み電圧VgからVfbを減算した値を、EOT(Effective Oxide Thickness)あたりの値に換算し規格化することで書き込み電界として示した。また、縦軸に書き込み電圧を印加した際のフラットバンド電圧Vfbの変化量(以下、シフト量と称する)を、EOTあたりの値に換算し規格化することで書き込まれた電界として示した。
測定は、以下のように行った。
1.−20V、1msの消去電圧を試料へ印加する。
2.試料H2に対しては14V、12V、10V、8Vの書き込み電圧を、100μs印加した際のフラットバンド電圧Vfbを測定する。
3.試料Sに対しては24V、22V、20V、18V、16Vの書き込み電圧を、100μs印加した際のフラットバンド電圧Vfbを測定する。
なお試料H2は試料Sより電荷蓄積膜のEOTがはるかに薄い。このため、電荷蓄積膜にかかる電界が同じ程度になるためには、高い書き込み電圧をかける必要が無い。それゆえ、上記のように試料H2は試料Sとで異なる書き込み電圧を印加して測定を行った。
試料H2は、HfO膜の膜厚が4nm(EOTが0.9nm)の場合の測定結果である。試料Sは、SiNの膜厚が、5nm(EOTが2.5nm)の場合の測定結果である。
図7においては、横軸のトンネル電界の絶対値が小さい値において書き込みを行っても、縦軸のフラットバンド電圧のシフト量の絶対値が大きくなる方が、優れた電荷蓄積膜であることを意味する。
すなわち、図7においてはグラフの左上側に測定データが多数存在する電荷蓄積膜の方が、電荷蓄積膜の書き込み特性が優れていることを意味する。
図7に示すように、本願試料H2のデータ点が、従来試料Sのデータ点の左上側に存在することから、本願試料H2は、従来試料Sに比べて優れた試料であることが分かる。すなわち、本願試料を用いた場合、電荷蓄積膜としてSiNを用いた場合よりも短い書き込み電圧の印加時間で、効率よく電荷蓄積膜に電荷を蓄積できていることが分かる。
(電荷保持特性)
図8は、本願試料の電荷保持特性の測定結果の一例である。図8では、横軸に電荷書き込み後に、フラットバンド電圧を測定した時間を示した。また、縦軸にフラットバンド電圧Vfbを示した。
測定は、以下のように行った。
1.試料を85℃の温度に昇温する。
2.−20V、1msの消去電圧を試料へ印加する。
3.16Vの書き込み電圧を30μs間、3μs間、あるいは全く印加しないことで、フラットバンド電圧をそれぞれ3.4V、2.8V、0.7Vの値にシフトさせる。
4.20sから8000sの時間が経過する間、フラットバンド電圧Vfbの値を測定し続ける。
データGは、16Vの書き込み電圧を30μs間加えることでフラットバンド電圧を3.4Vにシフトさせた場合のフラットバンド電圧の時間変化を示す測定結果である。
データHは、16Vの書き込み電圧を3μs間加えることでフラットバンド電圧を2.8Vにシフトさせた場合のフラットバンド電圧の時間変化を示す測定結果である。
データIは、書き込み電圧を全くかけずフラットバンド電圧を0.7Vに保った場合のフラットバンド電圧の時間変化を示す測定結果である。
データG乃至Iの測定結果から、書き込まれたフラットバンド電圧の値にかかわらず、時間の経過によるフラットバンド電圧Vfbの変化がほとんどないことがわかる。以上より、85℃の温度下において、フラットバンド電圧Vfbの経時変化がほとんどなく、書き込まれた電荷の保持特性が良いことがわかる。なお、図には示していないが、125℃の温度下においても、同様に電荷の保持特性が良いことが確認された。
(半導体記憶素子の断面写真図)
図9は、本願試料の断面写真図である。なお、写真撮影は、TEM(透過電子顕微鏡)で行った。
図9のTEM写真には、下から、シリコン基板11、SiO膜(トンネル絶縁膜12)、HfO膜(電荷蓄積膜23)、Al膜(ブロック絶縁膜14)が撮像されている。
ここで、SiO膜、HfO膜、Al膜のそれぞれの膜厚は、5.3nm、11.3nm、13.1nmである。堆積時に窒素含有量[N]が2原子%のHfONであった膜は、熱処理により膜中の窒素がほぼ完全に脱離したことでHfOへと変化し、しかもほぼ均一な単結晶である。
図9のTEM写真から、HfO膜とAl膜との界面に、HfO膜やAl膜に比べて写真の色が薄い部分が存在していることがわかる。これは、HfO膜やAl膜に比べて密度の低い部分の存在を意味している。そして、本願試料において、このようなHfO膜やAl膜に比べて密度の低い部分を充填している物質として、窒素分子すなわちNが主成分となっている。
図10は、変性前のHfON組成の膜中における窒素の含有比率 [N]が19原子%である試料の断面写真図である。写真撮影は、図9と同様にTEMで行った。また、図11は、図10に示した試料を低倍率で撮像したTEM写真である。
図10、図11のTEM写真には、下から、シリコン基板11、SiO膜(トンネル絶縁膜12)、HfO膜(変性前の組成は、HfON)、Al膜(ブロック絶縁膜14)が撮像されている。
図10のTEM写真から、変性前のHfON組成の膜中における窒素の含有比率 [N]が19原子%の試料では、HfON組成であった膜(変性前は電荷蓄積膜13)とAl膜(ブロック絶縁膜14)との界面の凹凸が非常に激しいことが分かる。また、HfON組成であった膜に色の濃淡がみられる。これは、図9に示した変性前のHfON組成の膜中における窒素の含有比率 [N]が2原子%の場合と異なり、HfON組成であった膜が変性後に多結晶化しているためと考えられる。
また、図11のTEMから、HfON組成であった膜とAl膜との界面全体にわたって気体分子を含む領域が生じ、Al膜に膨れが生じていることが分かる。
これは、窒素の含有比率 [N]が19原子%の試料では、熱処理時にOと置換されるNの量が膨大であるため、HfON組成であった膜とAl膜との界面に偏析するNも大量であると考えられる。すなわち、偏析したNが大量であるため気体分子を含む領域が巨大化し、互いにつながってAl膜に膨れが生じたと考えられる。
一方、図9に示す本願試料の場合、熱処理時にOと置換されるNの量が少ないため、HfON組成であった膜、すなわち変性後のHfO膜とAl膜との界面に偏析するNの量も少なく、界面に気体分子を含む小さな領域を生成するにとどまったと考えられる。
図12から図15は、透過電子顕微鏡(Transmission Electron Microscopy:TEM)に電子エネルギ損失分光法(Electron Energy-Loss Spectroscopy:EELS)を組み合わせたTEM−EELSを用いて、変性前のHfON組成の膜中における窒素の含有比率 [N]が2原子%である本願試料を測定した結果を示した図である。
図12は、本願試料の断面写真図である。図12の断面写真図には、下から、シリコン基板11、SiO膜(トンネル絶縁膜12)、HfO膜(電荷蓄積膜23)、Al膜(ブロック絶縁膜14)が撮像されている。図12中の枠101は、EELSによる測定範囲(積分範囲)を示している。また、図12中の*1、*2(白抜き)は、EELSによる測定ポイント(測定位置)を示している。
図13は、図12の枠101の積分結果を示した図である。図13では、横軸に、図12に示した枠101の上部からの距離を示した。また、縦軸に輝度を示した。
図13に示すように、枠101の上部からの距離が0nmから12nm近辺まではAl膜(ブロック絶縁膜14)である。12nm近辺から25nm近辺まではHfO膜(電荷蓄積膜23)である。25nm近辺から31nm近辺までは、SiO膜(トンネル絶縁膜12)である。31nm近辺からは、Si基板(シリコン基板11)である。また、Al膜とHfO膜との界面である12nm付近に、領域21が存在する部分がある。
図14は、図12の*1の測定ポイントでのTEM−EELSによる測定結果を示した図である。図14では、横軸に、エネルギ損失(Energy Loss)を示した。また、縦軸に計測数(Counts)を示した。計測数とはエネルギの吸収強度に関する値である。
図14から、400eV付近および530eV付近にピークが表れており、窒素(N:400eV)と酸素(O:530eV)の存在が確認できる。また、窒素(N)の非常に鋭いピークは、N が分子すなわちNなる気体状態として存在することを意味する。
図15は、図12の*2の測定ポイントでのTEM−EELSによる測定結果を示した図である。図15では、横軸に、エネルギ損失(Energy Loss)を示した。また、縦軸に計測数(Counts)を示した。
図15の400eV付近に窒素(N)のピークがないことから、HfON膜中の窒素(N)が、酸素(O)に置換され、HfON膜中から窒素(N)が完全に追い出されて無くなり、HfO膜となっていることがわかる。
ただし、図12に示す測定位置*2のようなHfONであった膜の中央部の位置では全く窒素が観測されていないが、ブロック膜との界面部分にはNが存在する可能性がある。ただし現時点でのTEM−EELSの測定技術水準では、組成分析できる範囲は高々3nmくらいまでであって、それ以上狭い領域の組成を調べることができないため、上記窒素の存在を確認することは難しい。
以上のことから、気体分子を含む領域を適切な大きさで形成することによって電荷蓄積膜13の電荷蓄積特性が向上していると考えられる。
気体分子を含む領域を適切な大きさで形成することによって電荷蓄積膜13の電荷蓄積特性が向上する理由を以下に説明する。
図16は、領域21のモデル図である。
図16に示すように、領域21の壁面では電荷蓄積膜23(HfO)およびブロック絶縁膜(Al)を構成する原子のダングリングボンドが存在すると考えられる。そして、このダングリングボンドに電荷が捕らえられることにより、電荷蓄積膜13の電荷蓄積特性が向上するものと考えられる。
なお、図15に示した結果からは、電荷蓄積膜23において、膜中の窒素は脱離しているものと考えられる。しかしながら、領域21との界面近傍のブロック絶縁膜14における窒素が完全に脱離しているかどうかは現時点で確認することは困難である。窒素脱離の機構を考えれば、電荷蓄積膜23とブロック絶縁膜14との界面に膜構成元素と結合している窒素が多い部分が存在する可能性は当然考えられる。しかしながら、領域21との界面近傍の電荷蓄積膜23に窒素が残留しているかどうかは本モデルの本質とは関係ない。
つまり、図16では、領域21との界面近傍の電荷蓄積膜23における窒素原子が残留しているものとしてモデル図を示した。しかし、窒素原子が全く残留していない場合には、図16中の窒素原子の部分を酸素原子に置き換えたモデルが成り立つ。
また窒素が、領域21との界面近傍のブロック絶縁膜14において、ブロック絶縁膜14を構成する原子と結合している可能性も当然に考えられる。この場合、図16中のブロック絶縁膜14中の酸素原子の部分の一部を窒素原子で置換したモデルが成り立つ。
また、窒素原子が領域21との界面近傍の電荷蓄積膜23および領域21との界面近傍のブロック絶縁膜14の両方に存在するようなモデルも当然に成り立つし、窒素原子がどちらにも全く存在しないようなモデルも成り立つ。
SiNやHfONを用いた従来の電荷蓄積膜では、結晶欠陥に電荷が捕えられることにより電荷が蓄積される。本願に示した構造においては、電荷蓄積膜中の結晶欠陥のみならず、ブロック膜と電荷蓄積膜の界面に存在するダングリングボンドにも大量の電荷が蓄積されるために電荷蓄積膜の電荷蓄積特性が向上するものと考えられる。
図17は、本願試料の荷電中心の測定結果の一例を示した図である。図17では、横軸に書き込み電圧の印加時間を示した。また、縦軸に電荷中心のシリコン基板11からの距離を示した。
この測定では、SiO(トンネル絶縁膜12)の膜厚が5.3nm、HfO(電荷蓄積膜23)の膜厚のEOTが1.2nmの試料を用いた。
図17では、電荷中心がシリコン基板11から7nm付近にあり、電荷がHfO膜(電荷蓄積膜23)とAl膜(ブロック絶縁膜14)との間に存在することがわかる。これは、荷電中心が図9のTEMによる断面写真図にて領域21の存在が確認された位置と良く一致している。
なお、図17の電荷中心(7nm)と、SiOの膜厚(5.3nm)とHfOのSiO換算の膜厚(1.2nm)との和には、0.5nmの違いがあるが、これは測定誤差である。
図17では、書き込み電圧の印加時間が10msを超えると、電荷中心の位置がシリコン基板から離れていく。これは、HfO膜(電荷蓄積膜23)からのリーク電流が無視できなくなり、測定にずれが生ずるためである。
なお、アズデポ時の組成がHfONであった膜中のアズデポ時の窒素の含有比率 [N]が9原子%、19原子%の試料についても、本願試料と同様に、消去特性および書き込み特性についての実験を行った。しかし消去特性および書き込み特性の結果は好ましいものではなかった。
(窒素アニール)
ここでは、熱処理について説明する。
この上述した説明では、Alからなるブロック絶縁膜14を形成後、酸素雰囲気中において、1000℃、30秒間の熱処理を行った。しかし、測定結果は示していないが、Alからなるブロック絶縁膜14を形成後、窒素雰囲気中において、1000℃、30秒間の熱処理を行った場合にも、酸素の場合と同様に良好な書き込み特性、消去特性および電荷の保持特性が得られた。
これはブロック絶縁膜14であるAl膜の膜質がある程度以上であれば、Al膜中に豊富に含まれる酸素(O)がHfON膜中に浸透することで、HfON膜中の窒素(N)を置換するためと考えられる。なお、ここで言う、Alの膜質がある程度以上とは、Al膜にかかる電界が10MV/cmぐらいのときに、リーク電流が10−6A/cmより少ないことを言う。
なお、熱処理温度はブロック絶縁膜14や拡散層などの要請から1000℃以上1200℃以下であることが好ましい。また、熱ダメージを防止する観点から熱処理時間は30秒以下が好ましい。また、有効な熱処理を与える観点から熱処理時間は1秒以上であることが好ましい。
(窒素含有比率の下限)
ここでは、変性前のHfON中の窒素の含有比率 [N]について説明する。
電荷蓄積膜13を形成するHfON中の窒素の含有比率 [N]が2原子%の場合、書き込み特性、消去特性および電荷の保持特性のそれぞれについて良好な特性を得ることができた。また、HfON中の窒素の含有比率 [N]が9原子%、19原子%の場合、書き込み特性および消去特性は好ましいものではなかった。
以上のことから、HfON中の窒素の含有比率 [N]が2原子%以下で、0.002原子%以上であれば、電荷蓄積膜13としての特性が向上する作用があると考えられる。
なお、HfON中の窒素の含有比率 [N]の下限を0.002原子%とするのは、窒素の含有比率が0.002原子%以上であれば、N分子を含む粒の直径の最小値であるHfO結晶のユニットセルの大きさ(0.5nm)より大きくなると見積もられるためである。この理由は以下の通りである。即ち、2原子%における5nmに対して、HfON膜から脱離してくる窒素分子を主成分とする気体の体積が、HfON中の窒素濃度に比例すると考え、さらにHfON膜から脱離してくる窒素分子を主成分とする気体を主成分とする粒の数密度はHfON窒素濃度が変化しても変わらないものと実用上十分な程度に近似して考えると、2原子%×(0.5nm/5nm)=0.002原子%となるためである。
なお、HfON中の窒素の含有比率 [N]が少なくなれば、電荷蓄積膜13とブロック絶縁膜14との界面に生成される領域21の大きさは小さくなり、断面TEM画像でも気体分子を含む領域を同定することが難しくなってくることが予想される。
(電荷蓄積膜の材料)
ここでは、電荷蓄積膜13の材料について説明する。
電荷蓄積膜13の材料として、堆積する膜材料においてHfON以外に(Zr1−xHf)ON膜(0≦x<1)を用いても同様に、書き込み特性、消去特性および電荷の保持特性の向上が期待できる。
ジルコニウム(Zr)は、窒素(N)との結合より酸素(O)との結合の方が強い。このため、ZrON中へ拡散してきた酸素(O)によって窒素(N)が解離し、ブロック膜との界面に気体分子を含む領域を生成することが期待される。この場合、熱処理後に窒素が脱離した電荷蓄積膜23は(Zr1−xHf)O膜(0≦x<1)となっていることに注意されたい。
ZrONまたはZrOは、HfONまたはHfOより融点が若干低いが、本願に示した熱処理温度である1000℃よりはるかに高い。このため、融点の相違は無視できる。
また、ZrONが単結晶シリコン基板または多結晶シリコン基板などと直接接するような配置にある場合、1000℃程度の熱処理でもシリコン(Si)とZrONが反応してジルコニウムシリサイドを生成することが知られている。しかし、本願発明に係る半導体記憶素子1では、電荷蓄積膜とシリコン基板とは直接接しておらず、1000℃程度の熱処理を行ってもジルコニウムシリサイドを生成することはない。
(スパッタガス)
ここでは、スパッタガスについて述べる。
電荷蓄積膜13の材料としてHfONまたはZr1−xHfONを用いた。しかし、HfONやZr1−xHfON以外にも、トンネル絶縁膜12およびブロック絶縁膜14の双方に比べバンドギャップ(Band gap)が小さい絶縁物を電荷蓄積膜として用いる場合にも、アルゴン(Ar)を用いたスパッタ法で成膜した場合、スパッタガスであるアルゴンが電荷蓄積膜中に1%程度混入する。
また、ターゲットからの反跳アルゴンのエネルギが高く、かつ、反跳アルゴンの粒子数が多くなるようなスパッタ成膜条件を用いることで上記電荷蓄積膜中に含まれるアルゴンの量を3%程度まで増やすことが可能である。
ターゲットからの反跳アルゴンのエネルギが高く、かつ、反跳アルゴンの粒子数が多くなるようなスパッタ成膜条件は、たとえば、スパッタのRFパワーを調整することで得ることができる。
上記スパッタ法により成膜した電荷蓄積膜上にブロック絶縁膜14を堆積後、適切な工程中で熱処理する。すると、電荷蓄積膜の高密度化が生じ、格子間などに介在していた希ガス原子が脱離する。このため、ブロック絶縁膜14と電荷蓄積膜との界面に領域21を発生させることができる。そして、領域21が発生することにより、ダングリングボンドが発生し、書き込み特性、消去特性および電荷の保持特性が向上することが期待できる。
図18は、上記スパッタ法により作製したLSI(Large Scale Integration)用絶縁膜において、加熱後にスパッタガス中の希ガスからなる気体分子を含む領域が絶縁膜中に形成されたことを示す断面写真図である。
図18に示す*1の部分からはTEM-EDX法により希ガスが検出された。しかし、図18に示す*2の部分からはTEM-EDX法を用いても希ガスはほとんど検出されなかった。以上のことから、図18に示す*1の部分は希ガスからなる気体分子を含む領域であると考えられる。なお、ここでEDXとは、エネルギ分散型X線分光法のことである。
なお、スパッタ成膜は、製造コスト的な理由から希ガスとしてアルゴンを使うことが最も一般的である。しかし、クリプトン(Kr)、キセノン(Xe)のような原子量の大きい希ガスの方が大きな運動量を持つためブロック絶縁膜中に打ち込まれやすい成膜条件がある。このため、その後の熱処理による領域21の生成に有利である。
また、ヘリウム(He)、ネオン(Ne)のような原子量の小さい希ガスでは、電荷蓄積膜の堆積過程において、電荷蓄積膜中に取り込まれやすい。このため、その後の熱処理による領域21の生成に有利である。
なお、アルゴン(Ar)、クリプトン(Kr)、キセノン(Xe)、ヘリウム(He)、ネオン(Ne)といった希ガスを主成分あるいは混合成分として用いる場合、成膜条件を適切なものに調整することにより、電荷蓄積膜中の希ガス含有量を5%程度にまで高めることが可能である。このことは、ブロック絶縁膜14と電荷蓄積膜との界面で領域21を容易に発生できることを示唆する。
(ブロック絶縁膜の材料)
ここでは、ブロック絶縁膜の材料について説明する。
ブロック絶縁膜14の材料としてAl以外にも、様々な絶縁材料を用いることができる。たとえば、SiO、LaAlO、LaAlSiO、HfAlO、ZrAlO、HfO、ZrO、HfSiO、ZrSiOなどの窒素を含まない酸化物絶縁膜を用いることが可能である。窒素(N)は酸化物絶縁膜を透過しづらいため、電荷蓄積膜13とブロック絶縁膜14との界面に溜まって領域21を生成する。
(半導体記憶素子の他の構成)
上記では、電荷蓄積膜13を一層のみ具備した形態について説明した。
しかし、電荷蓄積膜13は、一層のみに限られない。たとえば、図19に示すように、電荷蓄積膜13(第1の電荷蓄積膜)を成膜後、SiOなどの窒素(N)を通しにくい窒素阻止膜16を成膜する。さらに、この窒素阻止膜16上に電荷蓄積膜17(第2の電荷蓄積膜)を成膜後、ブロック絶縁膜14を成膜することにより、電荷蓄積膜13を二層とすることができる。
その後、本願の実施形態で説明した熱処理を行うことで、電荷蓄積膜13中の窒素が、電荷蓄積膜13と窒素阻止膜16との界面および電荷蓄積膜17とブロック絶縁膜14との界面において酸素と置換される。そして、電荷蓄積膜13中の窒素が、電荷蓄積膜13と窒素阻止膜16との界面および電荷蓄積膜17とブロック絶縁膜14との界面に領域21が生成する。
電荷蓄積膜13と窒素阻止膜16との界面および電荷蓄積膜17とブロック絶縁膜14との界面に領域21が生成する結果、電化蓄積特性、すなわち書き込み特性、消去特性および電荷の保持特性の向上が期待できる。
なお、上記した窒素阻止膜は、一層に限られず複数層形成することが可能である。現実的には、電荷蓄積膜および窒素阻止膜それぞれの単層での膜厚と、全体の電荷蓄積膜の厚さから、窒素阻止膜の形成は10層が上限であると考えられる。
(その他の実施形態)
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記各実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、様々な発明を形成できる。たとえば、実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除しても良い。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせても良い。
半導体記憶素子の基本構造を示す断面図である。 半導体記憶素子の製造方法の説明図である。 半導体記憶素子の製造方法の説明図である。 半導体記憶素子の製造方法の説明図である。 半導体記憶素子の製造方法の説明図である。 半導体記憶素子の製造方法の説明図である。 半導体記憶素子の製造方法の説明図である。 半導体記憶素子の製造方法の説明図である。 半導体記憶素子の製造方法の説明図である。 消去時におけるフラットバンド電圧Vfbのシフト量の測定結果の一例である。 消去時におけるEOTで規格化したフラットバンド電圧Vfbのシフト量の測定結果の一例である。 書き込み時におけるEOTで規格化したフラットバンド電圧Vfbのシフト量の測定結果の一例である。 電荷保持特性の測定結果の一例である。 TEMによる断面写真図である。 TEMによる断面写真図である。 TEMによる断面写真図である。 図9におけるTEM−EELSによる測定箇所を示す図である。 図12に示した短冊状の領域において、水平方向に平均化した写真の輝度を縦軸とし、垂直方向の距離を横軸としてプロットした図である。 図12に示した*1の点をTEM−EELSにより測定した結果である。 図12に示した*2の点をTEM−EELSにより測定した結果である。 気体分子を含む領域のモデルの一例を示す図である。 荷電中心の測定結果の一例を示した図である。 希ガスからなる気体分子を含む領域が形成されたことを示す断面写真図である。 その他の実施形態に係る半導体記憶素子の基本構造を示す断面図である。
符号の説明
1…半導体記憶素子、11…シリコン基板、11A…ソース領域、11B…ドレイン領域、12…トンネル絶縁膜、13,17…変性前の電荷蓄積膜、14…ブロック絶縁膜、15…制御電極、16…窒素阻止膜、21…気体分子を含む領域、23…変性後の電荷蓄積膜、101…枠。

Claims (9)

  1. 半導体基板に設けられたソース領域およびドレイン領域と、
    前記ソース領域および前記ドレイン領域の間の半導体基板上に設けられたトンネル絶縁膜と、
    前記トンネル絶縁膜上に設けられた電荷蓄積膜と、
    前記電荷蓄積膜上に設けられたブロック絶縁膜と、
    前記ブロック絶縁膜上に設けられたゲート電極と、
    前記電荷蓄積層と前記ブロック絶縁膜との界面付近に設けられた気体分子を含む領域と
    を具備することを特徴とする半導体記憶素子。
  2. 前記電荷蓄積膜は、酸化ハフニウムを含むことを特徴とする請求項1に記載の半導体記憶素子。
  3. 前記気体分子を含む領域は、窒素分子または希ガスを含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の半導体記憶素子。
  4. 前記ブロック絶縁膜は、金属酸化膜であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の半導体記憶素子。
  5. 前記金属酸化膜は、酸化アルミニウムであることを特徴とする請求項4に記載の半導体記憶素子。
  6. 半導体基板上にトンネル絶縁膜を形成するステップと、
    前記トンネル絶縁膜上に電荷蓄積膜を形成するステップと、
    前記電荷蓄積膜上にブロック絶縁膜を形成するステップと、
    前記ブロック絶縁膜を形成後、熱処理を行うことで前記電荷蓄積膜を変性させ、かつ、前記変性後の電荷蓄積膜と前記ブロック絶縁膜との界面に気体分子を含む領域を形成するステップと、
    前記ブロック絶縁膜上にゲート電極を形成するステップと
    を具備することを特徴とする半導体記憶素子の製造方法。
  7. 前記変性前の電荷蓄積膜は、窒素を含むことを特徴とする請求項6に記載の半導体記憶素子の製造方法。
  8. 前記変性前の電荷蓄積膜は、希ガスを含むことを特徴とする請求項6に記載の半導体記憶素子の製造方法。
  9. 前記電荷蓄積膜と前記ブロック絶縁膜との間に、窒素阻止膜および電荷蓄積膜をこの順に形成するステップを具備することを特徴とする請求項6乃至請求項8のいずれか1項に記載の半導体記憶素子の製造方法。
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