JPH10125815A - 電界効果トランジスタ - Google Patents
電界効果トランジスタInfo
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- JPH10125815A JPH10125815A JP8663997A JP8663997A JPH10125815A JP H10125815 A JPH10125815 A JP H10125815A JP 8663997 A JP8663997 A JP 8663997A JP 8663997 A JP8663997 A JP 8663997A JP H10125815 A JPH10125815 A JP H10125815A
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- gate electrode
- channel region
- effect transistor
- floating gate
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、ゲート絶縁膜又はトンネル酸化膜
中に生成されるトラップに起因するデバイス特性の劣化
を防止し、トランジスタ動作の信頼性を向上させること
ができる電界効果トランジスタを提供することを目的と
する。 【解決手段】 例えばp型シリコン基板10上に形成さ
れたフィールド酸化膜12によって周囲を囲まれた素子
領域表面には、n+ 型ソース領域14及びn+ 型ドレイ
ン領域16が相対して形成され、これらn+ 型ソース領
域14とn+ 型ドレイン領域16とに挟まれたチャネル
領域18上方には、例えばポリシリコンからなるゲート
電極20が形成され、このゲート電極20とチャネル領
域18との間には、10nmの間隔の減圧状態の空隙2
2が設けられている。即ち、チャネル領域18を挟むフ
ィールド酸化膜12間にゲート電極20が橋架され、こ
のゲート電極20がチャネル領域18上方を通る構造と
なっている。
中に生成されるトラップに起因するデバイス特性の劣化
を防止し、トランジスタ動作の信頼性を向上させること
ができる電界効果トランジスタを提供することを目的と
する。 【解決手段】 例えばp型シリコン基板10上に形成さ
れたフィールド酸化膜12によって周囲を囲まれた素子
領域表面には、n+ 型ソース領域14及びn+ 型ドレイ
ン領域16が相対して形成され、これらn+ 型ソース領
域14とn+ 型ドレイン領域16とに挟まれたチャネル
領域18上方には、例えばポリシリコンからなるゲート
電極20が形成され、このゲート電極20とチャネル領
域18との間には、10nmの間隔の減圧状態の空隙2
2が設けられている。即ち、チャネル領域18を挟むフ
ィールド酸化膜12間にゲート電極20が橋架され、こ
のゲート電極20がチャネル領域18上方を通る構造と
なっている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電界効果トランジ
スタ(Field Effect Transistor )に関するものであ
る。
スタ(Field Effect Transistor )に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の電界効果トランジスタにおいて
は、MIS(Metal Insulator Semiconductor )構造が
一般的である。このMIS構造においては、例えばシリ
コン基板表面に設けられたチャネル領域とゲート電極と
の間に、ゲート絶縁膜が介在し、このゲート絶縁膜によ
ってゲート電極とチャネル領域との電気的絶縁が確保さ
れている。そしてゲート電極に所定の電圧が印加される
と、その電界効果により、チャネル領域を流れる電流が
制御されるようになっている。
は、MIS(Metal Insulator Semiconductor )構造が
一般的である。このMIS構造においては、例えばシリ
コン基板表面に設けられたチャネル領域とゲート電極と
の間に、ゲート絶縁膜が介在し、このゲート絶縁膜によ
ってゲート電極とチャネル領域との電気的絶縁が確保さ
れている。そしてゲート電極に所定の電圧が印加される
と、その電界効果により、チャネル領域を流れる電流が
制御されるようになっている。
【0003】例えば従来のnチャネルMOS(Metal Ox
ide Semiconductor )トランジスタを、そのエネルギー
帯構造を示す図25を用いて説明する。シリコン基板2
00上に、厚さ6nmのゲート酸化膜202を介して、
例えば金属シリサイドからなるゲート電極204が形成
されている。そして、ゲート電極204に印加するゲー
ト電圧Vgが零、即ちVg =0のとき、図25(a)に
示されるように、ゲート電極204の仕事関数φがシリ
コン基板200の電子親和力χS より大きいことによ
り、ゲート電極204のフェルミ準位Ef はシリコン基
板200の伝導帯下端のエネルギー準位Ec よりも電子
に対するポテンシャルエネルギーが低くなっている。
ide Semiconductor )トランジスタを、そのエネルギー
帯構造を示す図25を用いて説明する。シリコン基板2
00上に、厚さ6nmのゲート酸化膜202を介して、
例えば金属シリサイドからなるゲート電極204が形成
されている。そして、ゲート電極204に印加するゲー
ト電圧Vgが零、即ちVg =0のとき、図25(a)に
示されるように、ゲート電極204の仕事関数φがシリ
コン基板200の電子親和力χS より大きいことによ
り、ゲート電極204のフェルミ準位Ef はシリコン基
板200の伝導帯下端のエネルギー準位Ec よりも電子
に対するポテンシャルエネルギーが低くなっている。
【0004】次に、ゲート電極204に正のゲート電圧
Vgを印加すると、即ちVg >0のとき、図25(b)
に示されるように、ゲート電極204のフェルミ準位E
f はシリコン基板200の伝導帯下端のエネルギー準位
Ec に対して更にポテンシャルエネルギーが低くなる。
そしてゲート酸化膜202との界面近傍のシリコン基板
200表面には、電子が蓄積され、nチャネルが形成さ
れる。なお、ここでは、シリコン基板200表面におけ
るエネルギーバンドの湾曲は図示しないこととする。
Vgを印加すると、即ちVg >0のとき、図25(b)
に示されるように、ゲート電極204のフェルミ準位E
f はシリコン基板200の伝導帯下端のエネルギー準位
Ec に対して更にポテンシャルエネルギーが低くなる。
そしてゲート酸化膜202との界面近傍のシリコン基板
200表面には、電子が蓄積され、nチャネルが形成さ
れる。なお、ここでは、シリコン基板200表面におけ
るエネルギーバンドの湾曲は図示しないこととする。
【0005】しかしながら、上記従来のnチャネルMO
Sトランジスタにおいては、ゲート酸化膜202中に生
成されるトラップにより、デバイス動作の信頼性が劣化
するという問題があった。即ち、図26(a)、(b)
に示されるように、ゲート酸化膜202中にトラップ2
06があると、このトラップ206に電子208が捕獲
される。そしてこの場合には、電子208に対するポテ
ンシャル障壁が大きいことから、電子208が一度トラ
ップ206に捕獲されると、ゲート電圧Vgが、図26
(a)に示すVg =0のときでも、図26(b)に示す
Vg >0のときでも、電子208は容易にトラップ20
6から放出されない。このため、リーク電流やホットキ
ャリアの発生等によるnチャネルMOSトランジスタの
動作の信頼性の劣化を引き起こすことになる。また、ゲ
ート酸化膜202とシリコン基板200又はゲート電極
204との熱膨張係数の相違により、ゲート酸化膜20
2に歪が生じる場合がある。そしてこのゲート酸化膜2
02の歪によっても、トラップ206が存在する場合と
同様、nチャネルMOSトランジスタの動作の信頼性の
劣化が引き起こされていた。
Sトランジスタにおいては、ゲート酸化膜202中に生
成されるトラップにより、デバイス動作の信頼性が劣化
するという問題があった。即ち、図26(a)、(b)
に示されるように、ゲート酸化膜202中にトラップ2
06があると、このトラップ206に電子208が捕獲
される。そしてこの場合には、電子208に対するポテ
ンシャル障壁が大きいことから、電子208が一度トラ
ップ206に捕獲されると、ゲート電圧Vgが、図26
(a)に示すVg =0のときでも、図26(b)に示す
Vg >0のときでも、電子208は容易にトラップ20
6から放出されない。このため、リーク電流やホットキ
ャリアの発生等によるnチャネルMOSトランジスタの
動作の信頼性の劣化を引き起こすことになる。また、ゲ
ート酸化膜202とシリコン基板200又はゲート電極
204との熱膨張係数の相違により、ゲート酸化膜20
2に歪が生じる場合がある。そしてこのゲート酸化膜2
02の歪によっても、トラップ206が存在する場合と
同様、nチャネルMOSトランジスタの動作の信頼性の
劣化が引き起こされていた。
【0006】次に、MOSトランジスタのゲート酸化膜
中に電荷蓄積部を設けることにより、例えばEPROM
(Erasable and Programable Read Only Memory )やE
EPROM(Electrically Erasable and Programable
Read Only Memory)として使用される従来の不揮発性メ
モリについて述べる。
中に電荷蓄積部を設けることにより、例えばEPROM
(Erasable and Programable Read Only Memory )やE
EPROM(Electrically Erasable and Programable
Read Only Memory)として使用される従来の不揮発性メ
モリについて述べる。
【0007】なお、このような不揮発性メモリには、電
荷蓄積部としてポリシリコン層を用いたフローティング
ゲート構造や、電荷蓄積部として積層されたシリコン窒
化膜及びシリコン酸化膜を用いたMNOS(Metal Nitr
ide Oxide Semiconductor )構造又はMONOS(Meta
l Oxide Nitride Oxide Semiconductor )構造などがあ
るが、ここではフローティングゲート構造の不揮発性メ
モリについて、図27を用いて説明する。
荷蓄積部としてポリシリコン層を用いたフローティング
ゲート構造や、電荷蓄積部として積層されたシリコン窒
化膜及びシリコン酸化膜を用いたMNOS(Metal Nitr
ide Oxide Semiconductor )構造又はMONOS(Meta
l Oxide Nitride Oxide Semiconductor )構造などがあ
るが、ここではフローティングゲート構造の不揮発性メ
モリについて、図27を用いて説明する。
【0008】例えばp型シリコン基板210上に、フィ
ールド酸化膜212が形成され、素子間分離が行われて
いる。このフィールド酸化膜212によって周囲を囲ま
れた素子領域表面には、n+ 型ソース領域214及びn
+ 型ドレイン領域216が相対して形成されている。ま
た、これらのn+ 型ソース領域214とn+ 型ドレイン
領域216とに挟まれたチャネル領域218上には、薄
膜のゲート酸化膜220を介して、ポリシリコン層から
なるフローティングゲート電極222が形成されてい
る。更に、このフローティングゲート電極222上に
は、シリコン酸化膜224を介して、ポリシリコン層か
らなるコントロールゲート電極226が形成されてい
る。即ち、2層ポリシリコンゲート構造になっている。
ールド酸化膜212が形成され、素子間分離が行われて
いる。このフィールド酸化膜212によって周囲を囲ま
れた素子領域表面には、n+ 型ソース領域214及びn
+ 型ドレイン領域216が相対して形成されている。ま
た、これらのn+ 型ソース領域214とn+ 型ドレイン
領域216とに挟まれたチャネル領域218上には、薄
膜のゲート酸化膜220を介して、ポリシリコン層から
なるフローティングゲート電極222が形成されてい
る。更に、このフローティングゲート電極222上に
は、シリコン酸化膜224を介して、ポリシリコン層か
らなるコントロールゲート電極226が形成されてい
る。即ち、2層ポリシリコンゲート構造になっている。
【0009】そしてこうしたフローティングゲート構造
の不揮発性メモリにおける情報の記憶は、フローティン
グゲート電極222への電荷の蓄積によって行う。即
ち、コントロールゲート電極226及びn+ 型ドレイン
領域216に高電圧のプログラム電圧を印加して、n+
型ドレイン領域216近傍のチャネル領域218におい
て発生した高エネルギーのホットエレクトロンをトンネ
ル効果によってフローティングゲート電極222に注入
する、いわゆるドレインサイドCHE(Channel Hot El
ectron)注入により、データの書き込みを行う。
の不揮発性メモリにおける情報の記憶は、フローティン
グゲート電極222への電荷の蓄積によって行う。即
ち、コントロールゲート電極226及びn+ 型ドレイン
領域216に高電圧のプログラム電圧を印加して、n+
型ドレイン領域216近傍のチャネル領域218におい
て発生した高エネルギーのホットエレクトロンをトンネ
ル効果によってフローティングゲート電極222に注入
する、いわゆるドレインサイドCHE(Channel Hot El
ectron)注入により、データの書き込みを行う。
【0010】また、データの消去は、EPROMの場合
には、紫外線を照射してフローティングゲート電極22
2の電子を自由電子として解き放つことによって行い、
EEPROMの場合には、n+ 型ソース領域214に高
電圧の消去電圧を印加してフローティングゲート電極2
22の電子をトンネル効果によって引き抜く、いわゆる
FN(Fowler-Nordheim )トンネル放出によって行う。
には、紫外線を照射してフローティングゲート電極22
2の電子を自由電子として解き放つことによって行い、
EEPROMの場合には、n+ 型ソース領域214に高
電圧の消去電圧を印加してフローティングゲート電極2
22の電子をトンネル効果によって引き抜く、いわゆる
FN(Fowler-Nordheim )トンネル放出によって行う。
【0011】このように、上記従来のフローティングゲ
ート構造の不揮発性メモリにおいては、電荷がゲート酸
化膜220を通り抜けるトンネル効果を利用したフロー
ティングゲート電極222への電荷の蓄積又は放電によ
ってデータの書き込み/消去を行うことから、書き込み
/消去の度ごとに電荷の流出入が行われるゲート酸化膜
220の劣化が避けられず、書き込み/消去の閾値電圧
Vthが次第に変化し、ゲート酸化膜220の寿命により
データの書き込み/消去の回数が106 回程度に制限さ
れるという問題があった。
ート構造の不揮発性メモリにおいては、電荷がゲート酸
化膜220を通り抜けるトンネル効果を利用したフロー
ティングゲート電極222への電荷の蓄積又は放電によ
ってデータの書き込み/消去を行うことから、書き込み
/消去の度ごとに電荷の流出入が行われるゲート酸化膜
220の劣化が避けられず、書き込み/消去の閾値電圧
Vthが次第に変化し、ゲート酸化膜220の寿命により
データの書き込み/消去の回数が106 回程度に制限さ
れるという問題があった。
【0012】なお、ここではフローティングゲート構造
の不揮発性メモリについて説明したが、MNOS構造又
はMONOS構造の不揮発性メモリの場合においても、
同様の問題があった。即ち、この場合の情報の記憶は、
フローティングゲート電極への電荷の蓄積により行う代
わりに、ゲート酸化膜とシリコン窒化膜との界面のトラ
ップ又はシリコン窒化膜中の深いエネルギーレベルのト
ラップへの電荷の蓄積により行う点が異なるが、データ
の書き込み/消去のメカニズムはフローティングゲート
構造の場合と同様であるため、同様にしてゲート酸化膜
の劣化が避けられず、このゲート酸化膜の寿命によりデ
ータの書き込み/消去の回数が制限されるという問題が
あった。
の不揮発性メモリについて説明したが、MNOS構造又
はMONOS構造の不揮発性メモリの場合においても、
同様の問題があった。即ち、この場合の情報の記憶は、
フローティングゲート電極への電荷の蓄積により行う代
わりに、ゲート酸化膜とシリコン窒化膜との界面のトラ
ップ又はシリコン窒化膜中の深いエネルギーレベルのト
ラップへの電荷の蓄積により行う点が異なるが、データ
の書き込み/消去のメカニズムはフローティングゲート
構造の場合と同様であるため、同様にしてゲート酸化膜
の劣化が避けられず、このゲート酸化膜の寿命によりデ
ータの書き込み/消去の回数が制限されるという問題が
あった。
【0013】次に、EEPROMのうち一括消去が可能
ないわゆるフラッシュEEPROMについて、その中で
も、上記図27に示すようにチャネル領域が全てフロー
ティングゲート電極によってカバーされているスタック
トゲート(stackedgate)型ではなく、チャ
ネル領域の一部がコントロールゲート電極によってカバ
ーされているスプリットゲート(split gat
e)型のフラッシュEEPROMとして使用される不揮
発性メモリについて述べる。このスプリットゲート型の
フラッシュEEPROMは、コントロールゲート電極が
チャネル領域の一部を直接に制御することにより、フロ
ーティングゲート電極の蓄積電荷が正方向に大きなばら
つきが生じても、書き込み/消去の閾値電圧Vthがばら
つくことを抑制して、安定した特性を得ることができる
ようにしたものである。
ないわゆるフラッシュEEPROMについて、その中で
も、上記図27に示すようにチャネル領域が全てフロー
ティングゲート電極によってカバーされているスタック
トゲート(stackedgate)型ではなく、チャ
ネル領域の一部がコントロールゲート電極によってカバ
ーされているスプリットゲート(split gat
e)型のフラッシュEEPROMとして使用される不揮
発性メモリについて述べる。このスプリットゲート型の
フラッシュEEPROMは、コントロールゲート電極が
チャネル領域の一部を直接に制御することにより、フロ
ーティングゲート電極の蓄積電荷が正方向に大きなばら
つきが生じても、書き込み/消去の閾値電圧Vthがばら
つくことを抑制して、安定した特性を得ることができる
ようにしたものである。
【0014】なお、このようなスプリットゲート型フラ
ッシュEEPROMとしては、これまでに数種類の構造
が提案されている。例えば、コントロールゲート電極及
びフローティングゲート電極にポリシリコン層を用いた
2層ポリシリコンゲート構造に、消去ゲート電極となる
ポリシリコン層を加えた、いわゆる3層ポリシリコンゲ
ート構造(F.Masuda, et al.,“A new Flash E2PROM ce
ll using triple polysilicon technology" Proc. IEEE
Int. Electron Devices Meet., p.464 (1984)等を参
照)、2層ポリシリコンゲート構造に加え、ワード線を
なす2本のコントロールゲート電極間に配置した3層目
のポリシリコン層を、共通の消去ゲート電極として使用
する、いわゆるサン・ディスク(Sun Disk)型構造(R.
Cemea, etal.,“A 34Mb 3.3V Serial Flash EEPROM for
Solid-State Disk Applications"Proc. IEEE Int. Sol
id-State Circuits Conf., p.126 (1995)等を参照)、
消去ゲート電極を使用せず、ドレイン領域へのFNトン
ネル放出によってデータの消去を行う、いわゆるSEE
Q型構造(G.Samachisa, et al.,“A 128K Flash EEPRO
M Using Double-Polysilicon Technology" IEEE J. Sol
id-State Circuits,Vol. SC-22, No.5, p.676 (1987)
等を参照)、消去ゲート電極を使用せず、コントロール
ゲート電極へのFNトンネル放出によってデータの消去
を行う、いわゆるSTT型構造(S.Kianian, et al.,
“A novel 3volts-only, small sectorerase, high den
sity Flash E2PROM" Proc. IEEE Symp. VLSI Tech., p.
71 (1994)等を参照)などがある。
ッシュEEPROMとしては、これまでに数種類の構造
が提案されている。例えば、コントロールゲート電極及
びフローティングゲート電極にポリシリコン層を用いた
2層ポリシリコンゲート構造に、消去ゲート電極となる
ポリシリコン層を加えた、いわゆる3層ポリシリコンゲ
ート構造(F.Masuda, et al.,“A new Flash E2PROM ce
ll using triple polysilicon technology" Proc. IEEE
Int. Electron Devices Meet., p.464 (1984)等を参
照)、2層ポリシリコンゲート構造に加え、ワード線を
なす2本のコントロールゲート電極間に配置した3層目
のポリシリコン層を、共通の消去ゲート電極として使用
する、いわゆるサン・ディスク(Sun Disk)型構造(R.
Cemea, etal.,“A 34Mb 3.3V Serial Flash EEPROM for
Solid-State Disk Applications"Proc. IEEE Int. Sol
id-State Circuits Conf., p.126 (1995)等を参照)、
消去ゲート電極を使用せず、ドレイン領域へのFNトン
ネル放出によってデータの消去を行う、いわゆるSEE
Q型構造(G.Samachisa, et al.,“A 128K Flash EEPRO
M Using Double-Polysilicon Technology" IEEE J. Sol
id-State Circuits,Vol. SC-22, No.5, p.676 (1987)
等を参照)、消去ゲート電極を使用せず、コントロール
ゲート電極へのFNトンネル放出によってデータの消去
を行う、いわゆるSTT型構造(S.Kianian, et al.,
“A novel 3volts-only, small sectorerase, high den
sity Flash E2PROM" Proc. IEEE Symp. VLSI Tech., p.
71 (1994)等を参照)などがある。
【0015】ここでは3層ポリシリコンゲート構造及び
SEEQ型構造のスプリットゲート型フラッシュEEP
ROMについて、それぞれ図28及び図29を用いて説
明する。なお、図28(a)は従来の3層ポリシリコン
ゲート構造のスプリットゲート型フラッシュEEPRO
Mを示すチャネル長方向の断面図、図28(b)はその
垂直方向の断面図であり、図29は従来のSEEQ型構
造のスプリットゲート型フラッシュEEPROMを示す
チャネル長方向の断面図である。
SEEQ型構造のスプリットゲート型フラッシュEEP
ROMについて、それぞれ図28及び図29を用いて説
明する。なお、図28(a)は従来の3層ポリシリコン
ゲート構造のスプリットゲート型フラッシュEEPRO
Mを示すチャネル長方向の断面図、図28(b)はその
垂直方向の断面図であり、図29は従来のSEEQ型構
造のスプリットゲート型フラッシュEEPROMを示す
チャネル長方向の断面図である。
【0016】図28(a)、(b)に示されるように、
従来の3層ポリシリコンゲート構造のスプリットゲート
型フラッシュEEPROMにおいては、例えばp型シリ
コン基板230上にフィールド酸化膜232が形成さ
れ、このフィールド酸化膜232によって周囲を囲まれ
た素子領域表面にn+ 型ソース領域234及びn+ 型ド
レイン領域236が相対して形成されている。また、こ
れらのn+ 型ソース領域234とn+ 型ドレイン領域2
36とに挟まれて、チャネル領域238が設けられてい
る。
従来の3層ポリシリコンゲート構造のスプリットゲート
型フラッシュEEPROMにおいては、例えばp型シリ
コン基板230上にフィールド酸化膜232が形成さ
れ、このフィールド酸化膜232によって周囲を囲まれ
た素子領域表面にn+ 型ソース領域234及びn+ 型ド
レイン領域236が相対して形成されている。また、こ
れらのn+ 型ソース領域234とn+ 型ドレイン領域2
36とに挟まれて、チャネル領域238が設けられてい
る。
【0017】また、フィールド酸化膜232上には、第
1ポリシリコン層からなる消去ゲート電極240が形成
されている。そしてn+ 型ドレイン領域236に近いチ
ャネル領域238上には、薄膜のゲート酸化膜242を
介して、第2ポリシリコン層からなるフローティングゲ
ート電極244が形成されている。また、このフローテ
ィングゲート電極244は消去ゲート電極240上方に
まで延びており、これらフローティングゲート電極24
4と消去ゲート電極240との間にはトンネル酸化膜2
46が介在している。
1ポリシリコン層からなる消去ゲート電極240が形成
されている。そしてn+ 型ドレイン領域236に近いチ
ャネル領域238上には、薄膜のゲート酸化膜242を
介して、第2ポリシリコン層からなるフローティングゲ
ート電極244が形成されている。また、このフローテ
ィングゲート電極244は消去ゲート電極240上方に
まで延びており、これらフローティングゲート電極24
4と消去ゲート電極240との間にはトンネル酸化膜2
46が介在している。
【0018】また、n+ 型ソース領域234に近いチャ
ネル領域238上及びフローティングゲート電極244
上には、それぞれゲート酸化膜248及びシリコン酸化
膜250を介して、第3ポリシリコン層からなるコント
ロールゲート電極252が形成されている。こうして、
消去ゲート電極240、フローティングゲート電極24
4、及びコントロールゲート電極252からなる3層ポ
リシリコンゲート構造になっている。
ネル領域238上及びフローティングゲート電極244
上には、それぞれゲート酸化膜248及びシリコン酸化
膜250を介して、第3ポリシリコン層からなるコント
ロールゲート電極252が形成されている。こうして、
消去ゲート電極240、フローティングゲート電極24
4、及びコントロールゲート電極252からなる3層ポ
リシリコンゲート構造になっている。
【0019】そしてこの3層ポリシリコンゲート構造の
不揮発性メモリにおける情報の記憶は、フローティング
ゲート電極244への電荷の蓄積によって行う。即ち、
データの書き込みは、n+ 型ソース領域234を接地し
てコントロールゲート電極252及びn+ 型ドレイン領
域236に高電圧のプログラム電圧を印加し、ドレイン
領域236近傍のチャネル領域238において発生した
アバランシェ効果による高エネルギーのホットエレクト
ロンをゲート酸化膜242を介してフローティングゲー
ト電極244に注入する、いわゆるドレインサイドCH
E注入によって行う。また、データの消去は、消去ゲー
ト電極240に高電圧の消去電圧を印加し、フローティ
ングゲート電極244に蓄積された電子をフローティン
グゲート電極244底面からトンネル酸化膜246を介
して消去ゲート電極240へ引き抜く、いわゆるFNト
ンネル放出によって行う。
不揮発性メモリにおける情報の記憶は、フローティング
ゲート電極244への電荷の蓄積によって行う。即ち、
データの書き込みは、n+ 型ソース領域234を接地し
てコントロールゲート電極252及びn+ 型ドレイン領
域236に高電圧のプログラム電圧を印加し、ドレイン
領域236近傍のチャネル領域238において発生した
アバランシェ効果による高エネルギーのホットエレクト
ロンをゲート酸化膜242を介してフローティングゲー
ト電極244に注入する、いわゆるドレインサイドCH
E注入によって行う。また、データの消去は、消去ゲー
ト電極240に高電圧の消去電圧を印加し、フローティ
ングゲート電極244に蓄積された電子をフローティン
グゲート電極244底面からトンネル酸化膜246を介
して消去ゲート電極240へ引き抜く、いわゆるFNト
ンネル放出によって行う。
【0020】このように、上記従来の3層ポリシリコン
ゲート構造のスプリットゲート型フラッシュEEPRO
Mにおいては、電荷がゲート酸化膜242及びトンネル
酸化膜246を通り抜けるトンネル効果を利用したフロ
ーティングゲート電極244への電荷の蓄積又は放電に
よってデータの書き込み/消去を行うことから、書き込
み/消去の度ごとに電荷の流出入が行われるゲート酸化
膜242及びトンネル酸化膜246の劣化が避けられ
ず、書き込み/消去の閾値電圧Vthが次第に変化し、ゲ
ート酸化膜242及びトンネル酸化膜246の寿命によ
りデータの書き込み/消去の回数が制限されるという問
題があった。
ゲート構造のスプリットゲート型フラッシュEEPRO
Mにおいては、電荷がゲート酸化膜242及びトンネル
酸化膜246を通り抜けるトンネル効果を利用したフロ
ーティングゲート電極244への電荷の蓄積又は放電に
よってデータの書き込み/消去を行うことから、書き込
み/消去の度ごとに電荷の流出入が行われるゲート酸化
膜242及びトンネル酸化膜246の劣化が避けられ
ず、書き込み/消去の閾値電圧Vthが次第に変化し、ゲ
ート酸化膜242及びトンネル酸化膜246の寿命によ
りデータの書き込み/消去の回数が制限されるという問
題があった。
【0021】なお、ここでは3層ポリシリコンゲート構
造について説明したが、同じく消去ゲート電極を使用す
るサン・ディスク型構造のスプリットゲート型フラッシ
ュEEPROMにおいても、同様の問題があった。即
ち、この場合のデータの書き込みは、ドレインサイドC
HE注入によって行い、データの消去は、フローティン
グゲート電極に蓄積された電子をその側面からトンネル
酸化膜を介して消去ゲート電極側面へ引き抜く、いわゆ
るFNトンネル放出によって行うため、上記3層ポリシ
リコンゲート構造の場合と同様にして、チャネル領域と
フローティングゲート電極との間のゲート酸化膜及びフ
ローティングゲート電極側面と消去ゲート電極側面との
間のトンネル酸化膜の劣化が避けられず、これらゲート
酸化膜及びトンネル酸化膜の寿命によりデータの書き込
み/消去の回数が制限されるという問題があった。
造について説明したが、同じく消去ゲート電極を使用す
るサン・ディスク型構造のスプリットゲート型フラッシ
ュEEPROMにおいても、同様の問題があった。即
ち、この場合のデータの書き込みは、ドレインサイドC
HE注入によって行い、データの消去は、フローティン
グゲート電極に蓄積された電子をその側面からトンネル
酸化膜を介して消去ゲート電極側面へ引き抜く、いわゆ
るFNトンネル放出によって行うため、上記3層ポリシ
リコンゲート構造の場合と同様にして、チャネル領域と
フローティングゲート電極との間のゲート酸化膜及びフ
ローティングゲート電極側面と消去ゲート電極側面との
間のトンネル酸化膜の劣化が避けられず、これらゲート
酸化膜及びトンネル酸化膜の寿命によりデータの書き込
み/消去の回数が制限されるという問題があった。
【0022】また、図29に示されるように、従来のS
EEQ型構造のスプリットゲート型フラッシュEEPR
OMにおいては、例えばp型シリコン基板230上のフ
ィールド酸化膜(図示せず)によって周囲を囲まれた素
子領域表面にn+ 型ソース領域234及びn+ 型ドレイ
ン領域236が相対して形成されている。また、これら
のn+ 型ソース領域234とn+ 型ドレイン領域236
とに挟まれて、チャネル領域238が設けられている。
EEQ型構造のスプリットゲート型フラッシュEEPR
OMにおいては、例えばp型シリコン基板230上のフ
ィールド酸化膜(図示せず)によって周囲を囲まれた素
子領域表面にn+ 型ソース領域234及びn+ 型ドレイ
ン領域236が相対して形成されている。また、これら
のn+ 型ソース領域234とn+ 型ドレイン領域236
とに挟まれて、チャネル領域238が設けられている。
【0023】また、n+ 型ドレイン領域236上及びこ
れに隣接するチャネル領域238上には、薄膜のゲート
酸化膜254を介して、第1ポリシリコン層からなるフ
ローティングゲート電極256が形成されている。ま
た、n+ 型ソース領域234上及びこれに隣接するチャ
ネル領域238上並びにフローティングゲート電極25
6上には、それぞれゲート酸化膜258及びシリコン酸
化膜260を介して、第2ポリシリコン層からなるコン
トロールゲート電極262が形成されている。
れに隣接するチャネル領域238上には、薄膜のゲート
酸化膜254を介して、第1ポリシリコン層からなるフ
ローティングゲート電極256が形成されている。ま
た、n+ 型ソース領域234上及びこれに隣接するチャ
ネル領域238上並びにフローティングゲート電極25
6上には、それぞれゲート酸化膜258及びシリコン酸
化膜260を介して、第2ポリシリコン層からなるコン
トロールゲート電極262が形成されている。
【0024】そしてこのSEEQ型構造の不揮発性メモ
リにおける情報の記憶は、フローティングゲート電極2
56への電荷の蓄積によって行う。即ち、データの書き
込みは、上記3層ポリシリコンゲート構造の場合と同様
にドレインサイドCHE注入によって行う。また、デー
タの消去は、n+ 型ドレイン領域236に高電圧の消去
電圧を印加し、フローティングゲート電極256に蓄積
された電子をその底面からゲート酸化膜254を介して
n+ 型ドレイン領域236へ引き抜く、いわゆるFNト
ンネル放出によって行う。
リにおける情報の記憶は、フローティングゲート電極2
56への電荷の蓄積によって行う。即ち、データの書き
込みは、上記3層ポリシリコンゲート構造の場合と同様
にドレインサイドCHE注入によって行う。また、デー
タの消去は、n+ 型ドレイン領域236に高電圧の消去
電圧を印加し、フローティングゲート電極256に蓄積
された電子をその底面からゲート酸化膜254を介して
n+ 型ドレイン領域236へ引き抜く、いわゆるFNト
ンネル放出によって行う。
【0025】このように、上記従来のSEEQ型構造の
スプリットゲート型フラッシュEEPROMにおいて
は、電荷がゲート酸化膜254を通り抜けるトンネル効
果を利用したフローティングゲート電極256への電荷
の蓄積又は放電によってデータの書き込み/消去を行う
ことから、書き込み/消去の度ごとに電荷の流出入が行
われるゲート酸化膜254の劣化が避けられず、書き込
み/消去の閾値電圧Vthが次第に変化し、ゲート酸化膜
254の寿命によりデータの書き込み/消去の回数が制
限されるという問題があった。
スプリットゲート型フラッシュEEPROMにおいて
は、電荷がゲート酸化膜254を通り抜けるトンネル効
果を利用したフローティングゲート電極256への電荷
の蓄積又は放電によってデータの書き込み/消去を行う
ことから、書き込み/消去の度ごとに電荷の流出入が行
われるゲート酸化膜254の劣化が避けられず、書き込
み/消去の閾値電圧Vthが次第に変化し、ゲート酸化膜
254の寿命によりデータの書き込み/消去の回数が制
限されるという問題があった。
【0026】なお、ここではSEEQ型構造について説
明したが、同じく消去ゲート電極を使用しないSTT型
構造のスプリットゲート型フラッシュEEPROMにお
いても、同様の問題があった。即ち、この場合のデータ
の書き込みは、SEEQ型構造の場合と同様にドレイン
サイドCHE注入によって行い、データの消去は、コン
トロールゲート電極に高電圧の消去電圧を印加し、フロ
ーティングゲート電極に蓄積された電子をトンネル酸化
膜を介してコントロールゲート電極へ引き抜く、いわゆ
るFNトンネル放出によって行うため、チャネル領域と
フローティングゲート電極との間のゲート酸化膜及びフ
ローティングゲート電極とコントロールゲート電極との
間のトンネル酸化膜の劣化が避けられず、これらゲート
酸化膜及びトンネル酸化膜の寿命によりデータの書き込
み/消去の回数が制限されるという問題があった。
明したが、同じく消去ゲート電極を使用しないSTT型
構造のスプリットゲート型フラッシュEEPROMにお
いても、同様の問題があった。即ち、この場合のデータ
の書き込みは、SEEQ型構造の場合と同様にドレイン
サイドCHE注入によって行い、データの消去は、コン
トロールゲート電極に高電圧の消去電圧を印加し、フロ
ーティングゲート電極に蓄積された電子をトンネル酸化
膜を介してコントロールゲート電極へ引き抜く、いわゆ
るFNトンネル放出によって行うため、チャネル領域と
フローティングゲート電極との間のゲート酸化膜及びフ
ローティングゲート電極とコントロールゲート電極との
間のトンネル酸化膜の劣化が避けられず、これらゲート
酸化膜及びトンネル酸化膜の寿命によりデータの書き込
み/消去の回数が制限されるという問題があった。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、上記従
来のMOSトランジスタにおいては、ゲート酸化膜中に
生成されるトラップによるデバイス動作の信頼性の劣化
を防止し、信頼性を向上させるという課題があった。
来のMOSトランジスタにおいては、ゲート酸化膜中に
生成されるトラップによるデバイス動作の信頼性の劣化
を防止し、信頼性を向上させるという課題があった。
【0028】また、上記従来の不揮発性メモリにおいて
は、ゲート酸化膜又はトンネル酸化膜にトンネル電流を
流してデータの書き込み/消去を行うことによるゲート
酸化膜又はトンネル酸化膜の劣化を防止し、これらゲー
ト酸化膜又はトンネル酸化膜の寿命により制限されるデ
ータの書き込み/消去の回数を向上させるという課題が
あった。
は、ゲート酸化膜又はトンネル酸化膜にトンネル電流を
流してデータの書き込み/消去を行うことによるゲート
酸化膜又はトンネル酸化膜の劣化を防止し、これらゲー
ト酸化膜又はトンネル酸化膜の寿命により制限されるデ
ータの書き込み/消去の回数を向上させるという課題が
あった。
【0029】そこで本発明は、上記問題点を鑑みてなさ
れたものであり、ゲート絶縁膜中に生成されるトラップ
に起因するデバイス特性の劣化を防止し、トランジスタ
動作の信頼性を向上させることができる電界効果トラン
ジスタを提供することを目的とする。
れたものであり、ゲート絶縁膜中に生成されるトラップ
に起因するデバイス特性の劣化を防止し、トランジスタ
動作の信頼性を向上させることができる電界効果トラン
ジスタを提供することを目的とする。
【0030】また、不揮発性メモリとして使用される電
界効果トランジスタにおいて、データの書き込み/消去
を行う際の電荷の流出入によるゲート酸化膜又はトンネ
ル酸化膜の劣化を防止し、これらゲート酸化膜又はトン
ネル酸化膜の寿命により制限されるデータの書き込み/
消去の回数を向上させることができる電界効果トランジ
スタを提供することを目的とする。
界効果トランジスタにおいて、データの書き込み/消去
を行う際の電荷の流出入によるゲート酸化膜又はトンネ
ル酸化膜の劣化を防止し、これらゲート酸化膜又はトン
ネル酸化膜の寿命により制限されるデータの書き込み/
消去の回数を向上させることができる電界効果トランジ
スタを提供することを目的とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】上記課題は、以下の本発
明に係る電界効果トランジスタにより達成される。即
ち、請求項1に係る電界効果トランジスタは、半導体基
板と、この半導体基板表面に設けられたチャネル領域
と、このチャネル領域上方に形成されたゲート電極とを
有し、チャネル領域とゲート電極との間に所定の間隔の
空隙が設けられていることを特徴とする。このように請
求項1に係る電界効果トランジスタにおいては、チャネ
ル領域上方に所定の間隔の空隙を介してゲート電極が形
成されていることにより、通常のMIS型電界効果トラ
ンジスタにおけるゲート絶縁膜が存在しない。このた
め、ゲート絶縁膜中に生成されるトラップ又はゲート絶
縁膜の歪が原因となるデバイス特性の劣化は生じない。
明に係る電界効果トランジスタにより達成される。即
ち、請求項1に係る電界効果トランジスタは、半導体基
板と、この半導体基板表面に設けられたチャネル領域
と、このチャネル領域上方に形成されたゲート電極とを
有し、チャネル領域とゲート電極との間に所定の間隔の
空隙が設けられていることを特徴とする。このように請
求項1に係る電界効果トランジスタにおいては、チャネ
ル領域上方に所定の間隔の空隙を介してゲート電極が形
成されていることにより、通常のMIS型電界効果トラ
ンジスタにおけるゲート絶縁膜が存在しない。このた
め、ゲート絶縁膜中に生成されるトラップ又はゲート絶
縁膜の歪が原因となるデバイス特性の劣化は生じない。
【0032】また、請求項2に係る電界効果トランジス
タは、上記請求項1に係る電界効果トランジスタにおい
て、チャネル領域上にトンネル絶縁膜が形成されてお
り、チャネル領域上のトンネル絶縁膜とゲート電極との
間に所定の間隔の空隙が設けられている構成とすること
により、上記請求項1に係る電界効果トランジスタの場
合と同様の作用を奏する。また、仮にチャネル領域上の
トンネル絶縁膜中にトラップが生成されても、このトラ
ップに捕獲された電子はトンネル効果によりトンネル絶
縁膜を容易に通り抜けることが可能である。このため、
チャネル領域上のトンネル絶縁膜中に生成されるトラッ
プが原因となるデバイス特性の劣化が抑制される。更
に、チャネル領域表面がトンネル絶縁膜によって覆われ
ているため、チャネル領域表面が露出していることによ
るデバイス特性の劣化が防止される。
タは、上記請求項1に係る電界効果トランジスタにおい
て、チャネル領域上にトンネル絶縁膜が形成されてお
り、チャネル領域上のトンネル絶縁膜とゲート電極との
間に所定の間隔の空隙が設けられている構成とすること
により、上記請求項1に係る電界効果トランジスタの場
合と同様の作用を奏する。また、仮にチャネル領域上の
トンネル絶縁膜中にトラップが生成されても、このトラ
ップに捕獲された電子はトンネル効果によりトンネル絶
縁膜を容易に通り抜けることが可能である。このため、
チャネル領域上のトンネル絶縁膜中に生成されるトラッ
プが原因となるデバイス特性の劣化が抑制される。更
に、チャネル領域表面がトンネル絶縁膜によって覆われ
ているため、チャネル領域表面が露出していることによ
るデバイス特性の劣化が防止される。
【0033】また、請求項3に係る電界効果トランジス
タは、上記請求項1又は2に係る電界効果トランジスタ
において、ゲート電極底面にトンネル絶縁膜が形成さ
れ、チャネル領域とゲート電極底面のトンネル絶縁膜と
の間又はチャネル領域上のトンネル絶縁膜とゲート電極
底面のトンネル絶縁膜との間に所定の間隔の空隙が設け
られている構成とすることにより、上記請求項1に係る
電界効果トランジスタの場合と同様の作用を奏すること
に加え、ゲート電極底面がトンネル絶縁膜によって覆わ
れているため、ゲート電極底面が露出していることによ
るデバイス特性の劣化が防止される。。また、仮にゲー
ト電極底面のトンネル絶縁膜中にトラップが生成されて
も、このトラップに捕獲された電子はトンネル効果によ
りトンネル絶縁膜を容易に通り抜けることが可能であ
る。このため、ゲート電極底面のトンネル絶縁膜中に生
成されるトラップが原因となるデバイス特性の劣化が抑
制される。
タは、上記請求項1又は2に係る電界効果トランジスタ
において、ゲート電極底面にトンネル絶縁膜が形成さ
れ、チャネル領域とゲート電極底面のトンネル絶縁膜と
の間又はチャネル領域上のトンネル絶縁膜とゲート電極
底面のトンネル絶縁膜との間に所定の間隔の空隙が設け
られている構成とすることにより、上記請求項1に係る
電界効果トランジスタの場合と同様の作用を奏すること
に加え、ゲート電極底面がトンネル絶縁膜によって覆わ
れているため、ゲート電極底面が露出していることによ
るデバイス特性の劣化が防止される。。また、仮にゲー
ト電極底面のトンネル絶縁膜中にトラップが生成されて
も、このトラップに捕獲された電子はトンネル効果によ
りトンネル絶縁膜を容易に通り抜けることが可能であ
る。このため、ゲート電極底面のトンネル絶縁膜中に生
成されるトラップが原因となるデバイス特性の劣化が抑
制される。
【0034】また、請求項4に係る電界効果トランジス
タは、上記請求項1〜3のいずれかに係る電界効果トラ
ンジスタにおいて、半導体基板上にゲート電極を支える
ためのスペーサが設けられている構成とすることによ
り、チャネル領域上方に所定の間隔の空隙を隔てて形成
されたゲート電極が安定的に支持されると共に、チャネ
ル領域とゲート電極との間の空隙が所定の間隔に保持さ
れる。
タは、上記請求項1〜3のいずれかに係る電界効果トラ
ンジスタにおいて、半導体基板上にゲート電極を支える
ためのスペーサが設けられている構成とすることによ
り、チャネル領域上方に所定の間隔の空隙を隔てて形成
されたゲート電極が安定的に支持されると共に、チャネ
ル領域とゲート電極との間の空隙が所定の間隔に保持さ
れる。
【0035】また、請求項5に係る電界効果トランジス
タは、上記請求項1〜4のいずれかに係る電界効果トラ
ンジスタにおいて、膜厚の厚いフィールド絶縁膜を利用
し、このフィールド絶縁膜間にチャネル領域を挟んでゲ
ート電極が橋架されている構造とすることにより、チャ
ネル領域上方に所定の間隔の空隙を隔ててゲート電極が
容易に形成される。
タは、上記請求項1〜4のいずれかに係る電界効果トラ
ンジスタにおいて、膜厚の厚いフィールド絶縁膜を利用
し、このフィールド絶縁膜間にチャネル領域を挟んでゲ
ート電極が橋架されている構造とすることにより、チャ
ネル領域上方に所定の間隔の空隙を隔ててゲート電極が
容易に形成される。
【0036】また、請求項6に係る電界効果トランジス
タは、上記請求項1〜5のいずれかに係る電界効果トラ
ンジスタにおいて、チャネル領域又はチャネル領域上の
トンネル絶縁膜とゲート電極又はゲート電極底面のトン
ネル絶縁膜との間の空隙が常圧の気体又は減圧された気
体により充填されている構成とすることにより、たとえ
チャネル領域表面が露出していても、それに起因するデ
バイス特性の劣化が抑制される。もっとも、環境による
デバイス特性の変動を防止するという観点からは、チャ
ネル領域表面が露出しないようにトンネル絶縁膜が形成
された状態において、上記空隙が常圧の気体又は減圧さ
れた気体により充填されていることが望ましい。この場
合の空隙を充填する気体としては、空気、窒素、酸素等
の気体があり、半導体デバイスを構成する絶縁膜、ゲー
ト電極膜等の導体膜から発生する不純物ガスが混入する
場合も含まれる。また、減圧された気体というとき、い
わゆる工学上の真空状態であることが特性的には望まし
いが、必ずしも程度の高い減圧状態に限定されるもので
はなく、ある程度の減圧状態であればよい。
タは、上記請求項1〜5のいずれかに係る電界効果トラ
ンジスタにおいて、チャネル領域又はチャネル領域上の
トンネル絶縁膜とゲート電極又はゲート電極底面のトン
ネル絶縁膜との間の空隙が常圧の気体又は減圧された気
体により充填されている構成とすることにより、たとえ
チャネル領域表面が露出していても、それに起因するデ
バイス特性の劣化が抑制される。もっとも、環境による
デバイス特性の変動を防止するという観点からは、チャ
ネル領域表面が露出しないようにトンネル絶縁膜が形成
された状態において、上記空隙が常圧の気体又は減圧さ
れた気体により充填されていることが望ましい。この場
合の空隙を充填する気体としては、空気、窒素、酸素等
の気体があり、半導体デバイスを構成する絶縁膜、ゲー
ト電極膜等の導体膜から発生する不純物ガスが混入する
場合も含まれる。また、減圧された気体というとき、い
わゆる工学上の真空状態であることが特性的には望まし
いが、必ずしも程度の高い減圧状態に限定されるもので
はなく、ある程度の減圧状態であればよい。
【0037】また、請求項7に係る電界効果トランジス
タは、上記請求項1〜5のいずれかに係る電界効果トラ
ンジスタにおいて、チャネル領域又はチャネル領域上の
トンネル絶縁膜とゲート電極又はゲート電極底面のトン
ネル絶縁膜との間の空隙が不活性なガスにより充填され
ている構成とすることにより、上記請求項6の場合とほ
ぼ同様の作用を奏する。この場合の不活性なガスとして
は、He(ヘリウム)、Ar(アルゴン)、Ne(ネオ
ン)等の不活性気体、フロンガス、窒素等の反応しにく
い気体を用いる。
タは、上記請求項1〜5のいずれかに係る電界効果トラ
ンジスタにおいて、チャネル領域又はチャネル領域上の
トンネル絶縁膜とゲート電極又はゲート電極底面のトン
ネル絶縁膜との間の空隙が不活性なガスにより充填され
ている構成とすることにより、上記請求項6の場合とほ
ぼ同様の作用を奏する。この場合の不活性なガスとして
は、He(ヘリウム)、Ar(アルゴン)、Ne(ネオ
ン)等の不活性気体、フロンガス、窒素等の反応しにく
い気体を用いる。
【0038】また、請求項8に係る電界効果トランジス
タは、半導体基板と、この半導体基板表面に設けられた
チャネル領域と、このチャネル領域上方に形成されたフ
ローティングゲート電極と、このフローティングゲート
電極上方に形成されたコントロールゲート電極とを有
し、チャネル領域とフローティングゲート電極との間
に、所定の間隔の空隙が設けられていることを特徴とす
る。このように請求項8に係る電界効果トランジスタに
おいては、チャネル領域上方に所定の間隔の空隙を介し
てフローティングゲート電極が形成されていることによ
り、通常のフローティングゲート構造の不揮発性メモリ
におけるゲート絶縁膜が存在しない。このため、電荷は
ゲート酸化膜を通り抜ける代わりに、所定の間隔の空隙
を通り抜けてフローティングゲート電極への電荷の蓄積
又はフローティングゲート電極からの電荷の放電が行わ
れる。従って、ゲート酸化膜の劣化によってデータの書
き込み/消去の回数が制限されることはなくなり、その
書き込み/消去の回数を大幅に、場合によっては半永久
的に増加させることが可能になる。また、ゲート酸化膜
の劣化によるデータの書き込み/消去の閾値電圧Vthシ
フトの経時変化がなくなり、書き込み/消去の動作電圧
も常に低く抑えることができ、消費電圧を低減させるこ
とが可能になる。
タは、半導体基板と、この半導体基板表面に設けられた
チャネル領域と、このチャネル領域上方に形成されたフ
ローティングゲート電極と、このフローティングゲート
電極上方に形成されたコントロールゲート電極とを有
し、チャネル領域とフローティングゲート電極との間
に、所定の間隔の空隙が設けられていることを特徴とす
る。このように請求項8に係る電界効果トランジスタに
おいては、チャネル領域上方に所定の間隔の空隙を介し
てフローティングゲート電極が形成されていることによ
り、通常のフローティングゲート構造の不揮発性メモリ
におけるゲート絶縁膜が存在しない。このため、電荷は
ゲート酸化膜を通り抜ける代わりに、所定の間隔の空隙
を通り抜けてフローティングゲート電極への電荷の蓄積
又はフローティングゲート電極からの電荷の放電が行わ
れる。従って、ゲート酸化膜の劣化によってデータの書
き込み/消去の回数が制限されることはなくなり、その
書き込み/消去の回数を大幅に、場合によっては半永久
的に増加させることが可能になる。また、ゲート酸化膜
の劣化によるデータの書き込み/消去の閾値電圧Vthシ
フトの経時変化がなくなり、書き込み/消去の動作電圧
も常に低く抑えることができ、消費電圧を低減させるこ
とが可能になる。
【0039】また、請求項9に係る電界効果トランジス
タは、上記請求項8に係る電界効果トランジスタにおい
て、フローティングゲート電極とコントロールゲート電
極との間にも所定の間隔の空隙が設けられている構成と
することにより、上記請求項8に係る電界効果トランジ
スタの場合と同様の作用を奏する。また、フローティン
グゲート電極とコントロールゲート電極との間に絶縁膜
が介在している場合よりも両電極間の絶縁性に優れてい
るため、フローティングゲート電極とコントロールゲー
ト電極との間隔をより小さくすることが可能になる。
タは、上記請求項8に係る電界効果トランジスタにおい
て、フローティングゲート電極とコントロールゲート電
極との間にも所定の間隔の空隙が設けられている構成と
することにより、上記請求項8に係る電界効果トランジ
スタの場合と同様の作用を奏する。また、フローティン
グゲート電極とコントロールゲート電極との間に絶縁膜
が介在している場合よりも両電極間の絶縁性に優れてい
るため、フローティングゲート電極とコントロールゲー
ト電極との間隔をより小さくすることが可能になる。
【0040】また、請求項10に係る電界効果トランジ
スタは、上記請求項8又は9に係る電界効果トランジス
タにおいて、チャネル領域上にトンネル絶縁膜が形成さ
れており、このチャネル領域上のトンネル絶縁膜とフロ
ーティングゲート電極との間に所定の間隔の空隙が設け
られている構成とすることにより、上記請求項8又は9
に係る電界効果トランジスタの場合と同様の作用を奏す
ることに加え、チャネル領域表面がトンネル絶縁膜によ
って覆われているため、チャネル領域表面が露出してい
ることによるデバイス特性の劣化が防止される。
スタは、上記請求項8又は9に係る電界効果トランジス
タにおいて、チャネル領域上にトンネル絶縁膜が形成さ
れており、このチャネル領域上のトンネル絶縁膜とフロ
ーティングゲート電極との間に所定の間隔の空隙が設け
られている構成とすることにより、上記請求項8又は9
に係る電界効果トランジスタの場合と同様の作用を奏す
ることに加え、チャネル領域表面がトンネル絶縁膜によ
って覆われているため、チャネル領域表面が露出してい
ることによるデバイス特性の劣化が防止される。
【0041】また、請求項11に係る電界効果トランジ
スタは、上記請求項8〜10のいずれかに係る電界効果
トランジスタにおいて、フローティングゲート電極底面
にトンネル絶縁膜が形成されており、チャネル領域又は
チャネル領域上のトンネル絶縁膜とフローティングゲー
ト電極底面のトンネル絶縁膜との間に所定の間隔の空隙
が設けられている構成とすることにより、上記請求項8
に係る電界効果トランジスタの場合と同様の作用を奏す
ることに加え、フローティングゲート電極底面がトンネ
ル絶縁膜によって覆われているため、フローティングゲ
ート電極底面が露出していることによるデバイス特性の
劣化が防止される。
スタは、上記請求項8〜10のいずれかに係る電界効果
トランジスタにおいて、フローティングゲート電極底面
にトンネル絶縁膜が形成されており、チャネル領域又は
チャネル領域上のトンネル絶縁膜とフローティングゲー
ト電極底面のトンネル絶縁膜との間に所定の間隔の空隙
が設けられている構成とすることにより、上記請求項8
に係る電界効果トランジスタの場合と同様の作用を奏す
ることに加え、フローティングゲート電極底面がトンネ
ル絶縁膜によって覆われているため、フローティングゲ
ート電極底面が露出していることによるデバイス特性の
劣化が防止される。
【0042】また、請求項12に係る電界効果トランジ
スタは、上記請求項8〜11のいずれかに係る電界効果
トランジスタにおいて、半導体基板とフローティングゲ
ート電極との間に、フローティングゲート電極を支える
スペーサが設けられている構成とすることにより、チャ
ネル領域上方に所定の間隔の空隙を隔てて形成されたフ
ローティングゲート電極を安定的に支持すると共に、チ
ャネル領域とフローティングゲート電極との間の空隙が
所定の間隔に保持される。
スタは、上記請求項8〜11のいずれかに係る電界効果
トランジスタにおいて、半導体基板とフローティングゲ
ート電極との間に、フローティングゲート電極を支える
スペーサが設けられている構成とすることにより、チャ
ネル領域上方に所定の間隔の空隙を隔てて形成されたフ
ローティングゲート電極を安定的に支持すると共に、チ
ャネル領域とフローティングゲート電極との間の空隙が
所定の間隔に保持される。
【0043】また、請求項13に係る電界効果トランジ
スタは、上記請求項9〜12のいずれかに係る電界効果
トランジスタにおいて、半導体基板又はフローティング
ゲート電極とコントロールゲート電極との間に、コント
ロールゲート電極を支えるスペーサが設けられている構
成とすることにより、コントロールゲート電極が安定的
に支持されると共に、フローティングゲート電極とコン
トロールゲート電極との間の空隙が所定の間隔に保持さ
れる。
スタは、上記請求項9〜12のいずれかに係る電界効果
トランジスタにおいて、半導体基板又はフローティング
ゲート電極とコントロールゲート電極との間に、コント
ロールゲート電極を支えるスペーサが設けられている構
成とすることにより、コントロールゲート電極が安定的
に支持されると共に、フローティングゲート電極とコン
トロールゲート電極との間の空隙が所定の間隔に保持さ
れる。
【0044】また、請求項14に係る電界効果トランジ
スタは、上記請求項8〜13のいずれかに係る電界効果
トランジスタにおいて、膜厚の厚いフィールド絶縁膜を
利用し、このフィールド絶縁膜間にチャネル領域を挟ん
でフローティングゲート電極が橋架されている構造とす
ることにより、チャネル領域上方に所定の間隔の空隙を
隔ててフローティングゲート電極が容易に形成される。
スタは、上記請求項8〜13のいずれかに係る電界効果
トランジスタにおいて、膜厚の厚いフィールド絶縁膜を
利用し、このフィールド絶縁膜間にチャネル領域を挟ん
でフローティングゲート電極が橋架されている構造とす
ることにより、チャネル領域上方に所定の間隔の空隙を
隔ててフローティングゲート電極が容易に形成される。
【0045】また、請求項15に係る電界効果トランジ
スタは、上記請求項8〜14のいずれかに係る電界効果
トランジスタにおいて、チャネル領域若しくはチャネル
領域上のトンネル絶縁膜とフローティングゲート電極若
しくはフローティングゲート電極底面のトンネル絶縁膜
との間の空隙、又はフローティングゲート電極とコント
ロールゲート電極との間の空隙が、常圧の気体又は減圧
された気体により充填されている構成とすることによ
り、たとえチャネル領域表面が露出していても、それに
起因するデバイス特性の劣化が抑制される。
スタは、上記請求項8〜14のいずれかに係る電界効果
トランジスタにおいて、チャネル領域若しくはチャネル
領域上のトンネル絶縁膜とフローティングゲート電極若
しくはフローティングゲート電極底面のトンネル絶縁膜
との間の空隙、又はフローティングゲート電極とコント
ロールゲート電極との間の空隙が、常圧の気体又は減圧
された気体により充填されている構成とすることによ
り、たとえチャネル領域表面が露出していても、それに
起因するデバイス特性の劣化が抑制される。
【0046】また、請求項16に係る電界効果トランジ
スタは、上記請求項8〜14のいずれかに係る電界効果
トランジスタにおいて、チャネル領域若しくはチャネル
領域上のトンネル絶縁膜とフローティングゲート電極若
しくはフローティングゲート電極底面のトンネル絶縁膜
との間の空隙、又はフローティングゲート電極とコント
ロールゲート電極との間の空隙が、不活性なガスにより
充填されている構成とすることにより、上記請求項15
の場合とほぼ同様の作用を奏する。
スタは、上記請求項8〜14のいずれかに係る電界効果
トランジスタにおいて、チャネル領域若しくはチャネル
領域上のトンネル絶縁膜とフローティングゲート電極若
しくはフローティングゲート電極底面のトンネル絶縁膜
との間の空隙、又はフローティングゲート電極とコント
ロールゲート電極との間の空隙が、不活性なガスにより
充填されている構成とすることにより、上記請求項15
の場合とほぼ同様の作用を奏する。
【0047】また、請求項17に係る電界効果トランジ
スタは、半導体基板と、この半導体基板表面に設けられ
たチャネル領域と、このチャネル領域上方に形成された
電荷蓄積層と、この電荷蓄積層上に形成されたコントロ
ールゲート電極とを有し、チャネル領域と電荷蓄積層と
の間に、所定の間隔の空隙が設けられていることを特徴
とする。このように請求項17に係る電界効果トランジ
スタにおいては、チャネル領域上方に、所定の間隔の空
隙を介して電荷蓄積層が形成されていることにより、通
常のMNOS構造やMONOS構造の不揮発性メモリに
おけるゲート絶縁膜が存在しない。このため、電荷がゲ
ート酸化膜を通り抜ける代わりに、所定の間隔の空隙を
通り抜けて電荷蓄積層への電荷の蓄積又は電荷蓄積層か
らの電荷の放電が行われる。従って、ゲート酸化膜の劣
化によりデータの書き込み/消去の回数が制限されるこ
とはなくなり、その書き込み/消去の回数を大幅に、場
合によっては半永久的に増加させることが可能になる。
また、ゲート酸化膜の劣化によるデータの書き込み/消
去の閾値電圧Vthシフトの経時変化がなくなり、書き込
み/消去の動作電圧も常に低く抑えることができ、消費
電圧を低減させることが可能になる。
スタは、半導体基板と、この半導体基板表面に設けられ
たチャネル領域と、このチャネル領域上方に形成された
電荷蓄積層と、この電荷蓄積層上に形成されたコントロ
ールゲート電極とを有し、チャネル領域と電荷蓄積層と
の間に、所定の間隔の空隙が設けられていることを特徴
とする。このように請求項17に係る電界効果トランジ
スタにおいては、チャネル領域上方に、所定の間隔の空
隙を介して電荷蓄積層が形成されていることにより、通
常のMNOS構造やMONOS構造の不揮発性メモリに
おけるゲート絶縁膜が存在しない。このため、電荷がゲ
ート酸化膜を通り抜ける代わりに、所定の間隔の空隙を
通り抜けて電荷蓄積層への電荷の蓄積又は電荷蓄積層か
らの電荷の放電が行われる。従って、ゲート酸化膜の劣
化によりデータの書き込み/消去の回数が制限されるこ
とはなくなり、その書き込み/消去の回数を大幅に、場
合によっては半永久的に増加させることが可能になる。
また、ゲート酸化膜の劣化によるデータの書き込み/消
去の閾値電圧Vthシフトの経時変化がなくなり、書き込
み/消去の動作電圧も常に低く抑えることができ、消費
電圧を低減させることが可能になる。
【0048】また、請求項18に係る電界効果トランジ
スタは、上記請求項17に係る電界効果トランジスタに
おいて、チャネル領域上にトンネル絶縁膜が形成されて
おり、このチャネル領域上のトンネル絶縁膜と電荷蓄積
層との間に所定の間隔の空隙が設けられている構成とす
ることにより、上記請求項17に係る電界効果トランジ
スタの場合と同様の作用を奏することに加え、チャネル
領域表面がトンネル絶縁膜によって覆われているため、
チャネル領域表面が露出していることによるデバイス特
性の劣化が防止される。
スタは、上記請求項17に係る電界効果トランジスタに
おいて、チャネル領域上にトンネル絶縁膜が形成されて
おり、このチャネル領域上のトンネル絶縁膜と電荷蓄積
層との間に所定の間隔の空隙が設けられている構成とす
ることにより、上記請求項17に係る電界効果トランジ
スタの場合と同様の作用を奏することに加え、チャネル
領域表面がトンネル絶縁膜によって覆われているため、
チャネル領域表面が露出していることによるデバイス特
性の劣化が防止される。
【0049】また、請求項19に係る電界効果トランジ
スタは、上記請求項17又は18に係る電界効果トラン
ジスタにおいて、半導体基板と電荷蓄積層との間に、電
荷蓄積層を支えるスペーサが設けられている構成とする
ことにより、電荷蓄積層が安定的に支持されると共に、
チャネル領域と電荷蓄積層との間の空隙が所定の間隔に
保持される。
スタは、上記請求項17又は18に係る電界効果トラン
ジスタにおいて、半導体基板と電荷蓄積層との間に、電
荷蓄積層を支えるスペーサが設けられている構成とする
ことにより、電荷蓄積層が安定的に支持されると共に、
チャネル領域と電荷蓄積層との間の空隙が所定の間隔に
保持される。
【0050】また、請求項20に係る電界効果トランジ
スタは、上記請求項17〜19のいずれかに係る電界効
果トランジスタにおいて、膜厚の厚いフィールド絶縁膜
を利用し、このフィールド絶縁膜間にチャネル領域を挟
んで電荷蓄積層が橋架されている構造とすることによ
り、チャネル領域上方に所定の間隔の空隙を隔てて電荷
蓄積層が容易に形成される。
スタは、上記請求項17〜19のいずれかに係る電界効
果トランジスタにおいて、膜厚の厚いフィールド絶縁膜
を利用し、このフィールド絶縁膜間にチャネル領域を挟
んで電荷蓄積層が橋架されている構造とすることによ
り、チャネル領域上方に所定の間隔の空隙を隔てて電荷
蓄積層が容易に形成される。
【0051】なお、上記請求項17〜20のいずれかに
係る電界効果トランジスタにおいて、電荷蓄積層として
はシリコン窒化膜を用いることが好適である。この場
合、情報の記憶は、シリコン窒化膜中の深いエネルギー
レベルのトラップへの電荷の蓄積により行われる。ま
た、上記請求項17〜20のいずれかに係る電界効果ト
ランジスタにおいて、電荷蓄積層としては順に積層され
たシリコン酸化膜及びシリコン窒化膜を用いることが好
適である。この場合、情報の記憶は、シリコン窒化膜中
の深いエネルギーレベルのトラップ又はシリコン窒化膜
とシリコン酸化膜との界面のトラッへの電荷の蓄積によ
り行われる。
係る電界効果トランジスタにおいて、電荷蓄積層として
はシリコン窒化膜を用いることが好適である。この場
合、情報の記憶は、シリコン窒化膜中の深いエネルギー
レベルのトラップへの電荷の蓄積により行われる。ま
た、上記請求項17〜20のいずれかに係る電界効果ト
ランジスタにおいて、電荷蓄積層としては順に積層され
たシリコン酸化膜及びシリコン窒化膜を用いることが好
適である。この場合、情報の記憶は、シリコン窒化膜中
の深いエネルギーレベルのトラップ又はシリコン窒化膜
とシリコン酸化膜との界面のトラッへの電荷の蓄積によ
り行われる。
【0052】また、請求項23に係る電界効果トランジ
スタは、上記請求項17〜20のいずれかに係る電界効
果トランジスタにおいて、チャネル領域又はチャネル領
域上のトンネル絶縁膜と電荷蓄積層との間の空隙が、常
圧の気体又は減圧された気体により充填されている構成
とすることにより、チャネル領域表面が露出していて
も、それに起因するデバイス特性の劣化が抑制される。
また、請求項24に係る電界効果トランジスタは、上記
請求項17〜20のいずれかに係る電界効果トランジス
タにおいて、チャネル領域又はチャネル領域上のトンネ
ル絶縁膜と電荷蓄積層との間の空隙が、不活性なガスに
より充填されている構成とすることにより、上記請求項
23の場合とほぼ同様の作用を奏する。
スタは、上記請求項17〜20のいずれかに係る電界効
果トランジスタにおいて、チャネル領域又はチャネル領
域上のトンネル絶縁膜と電荷蓄積層との間の空隙が、常
圧の気体又は減圧された気体により充填されている構成
とすることにより、チャネル領域表面が露出していて
も、それに起因するデバイス特性の劣化が抑制される。
また、請求項24に係る電界効果トランジスタは、上記
請求項17〜20のいずれかに係る電界効果トランジス
タにおいて、チャネル領域又はチャネル領域上のトンネ
ル絶縁膜と電荷蓄積層との間の空隙が、不活性なガスに
より充填されている構成とすることにより、上記請求項
23の場合とほぼ同様の作用を奏する。
【0053】また、請求項25に係る電界効果トランジ
スタは、半導体基板と、この半導体基板表面に設けられ
たチャネル領域と、このチャネル領域周囲のフィールド
絶縁膜上に形成された消去電極と、チャネル領域上方に
形成され、消去電極上方にまで延びているフローティン
グゲート電極と、チャネル領域上方に形成され、フロー
ティングゲート電極上方にまで延びているコントロール
ゲート電極とを有し、チャネル領域とフローティングゲ
ート電極との間、及び消去電極とフローティングゲート
電極との間に、それぞれ所定の間隔の空隙が設けられて
いることを特徴とする。このように請求項25に係る電
界効果トランジスタにおいては、チャネル領域上方及び
消去電極上方に、所定の間隔の空隙を介してフローティ
ングゲート電極が形成されていることにより、従来の3
層ポリシリコンゲート構造のスプリットゲート型フラッ
シュEEPROMにおけるゲート絶縁膜及びトンネル絶
縁膜が存在しない。このため、電荷はゲート酸化膜及び
トンネル絶縁膜を通り抜ける代わりに、所定の間隔の空
隙を通り抜けてフローティングゲート電極への電荷の蓄
積又はフローティングゲート電極からの電荷の放電が行
われる。従って、ゲート酸化膜及びトンネル絶縁膜の劣
化によりデータの書き込み/消去の回数が制限されるこ
とはなくなり、その書き込み/消去の回数を大幅に、場
合によっては半永久的に増加させることが可能になる。
また、ゲート酸化膜及びトンネル絶縁膜の劣化によるデ
ータの書き込み/消去の閾値電圧Vthシフトの経時変化
がなくなり、書き込み/消去の動作電圧も常に低く抑え
ることができ、消費電圧を低減させることが可能にな
る。
スタは、半導体基板と、この半導体基板表面に設けられ
たチャネル領域と、このチャネル領域周囲のフィールド
絶縁膜上に形成された消去電極と、チャネル領域上方に
形成され、消去電極上方にまで延びているフローティン
グゲート電極と、チャネル領域上方に形成され、フロー
ティングゲート電極上方にまで延びているコントロール
ゲート電極とを有し、チャネル領域とフローティングゲ
ート電極との間、及び消去電極とフローティングゲート
電極との間に、それぞれ所定の間隔の空隙が設けられて
いることを特徴とする。このように請求項25に係る電
界効果トランジスタにおいては、チャネル領域上方及び
消去電極上方に、所定の間隔の空隙を介してフローティ
ングゲート電極が形成されていることにより、従来の3
層ポリシリコンゲート構造のスプリットゲート型フラッ
シュEEPROMにおけるゲート絶縁膜及びトンネル絶
縁膜が存在しない。このため、電荷はゲート酸化膜及び
トンネル絶縁膜を通り抜ける代わりに、所定の間隔の空
隙を通り抜けてフローティングゲート電極への電荷の蓄
積又はフローティングゲート電極からの電荷の放電が行
われる。従って、ゲート酸化膜及びトンネル絶縁膜の劣
化によりデータの書き込み/消去の回数が制限されるこ
とはなくなり、その書き込み/消去の回数を大幅に、場
合によっては半永久的に増加させることが可能になる。
また、ゲート酸化膜及びトンネル絶縁膜の劣化によるデ
ータの書き込み/消去の閾値電圧Vthシフトの経時変化
がなくなり、書き込み/消去の動作電圧も常に低く抑え
ることができ、消費電圧を低減させることが可能にな
る。
【0054】また、請求項26に係る電界効果トランジ
スタは、半導体基板と、この半導体基板表面に設けられ
たチャネル領域と、このチャネル領域周囲のフィールド
絶縁膜上に形成された消去電極と、チャネル領域上方に
形成されたフローティングゲート電極と、チャネル領域
上方に形成され、フローティングゲート電極上方にまで
延びているコントロールゲート電極とを有し、チャネル
領域とフローティングゲート電極との間及び消去電極と
フローティングゲート電極との間に、それぞれ所定の間
隔の空隙が設けられていることを特徴とする。このよう
に請求項26に係る電界効果トランジスタにおいては、
チャネル領域上方に所定の間隔の空隙を介してフローテ
ィングゲート電極が形成されていると共に、消去電極と
フローティングゲート電極との間にも所定の間隔の空隙
が設けられていることにより、従来のサン・ディスク型
構造のスプリットゲート型フラッシュEEPROMにお
けるゲート絶縁膜及びトンネル絶縁膜が存在しない。こ
のため、電荷はゲート酸化膜及びトンネル絶縁膜を通り
抜ける代わりに、所定の間隔の空隙を通り抜けてフロー
ティングゲート電極への電荷の蓄積又はフローティング
ゲート電極からの電荷の放電が行われる。従って、ゲー
ト酸化膜及びトンネル絶縁膜の劣化によりデータの書き
込み/消去の回数が制限されることはなくなり、その書
き込み/消去の回数を大幅に、場合によっては半永久的
に増加させることが可能になる。また、ゲート酸化膜及
びトンネル絶縁膜の劣化によるデータの書き込み/消去
の閾値電圧Vthシフトの経時変化がなくなり、書き込み
/消去の動作電圧も常に低く抑えることができ、消費電
圧を低減させることが可能になる。
スタは、半導体基板と、この半導体基板表面に設けられ
たチャネル領域と、このチャネル領域周囲のフィールド
絶縁膜上に形成された消去電極と、チャネル領域上方に
形成されたフローティングゲート電極と、チャネル領域
上方に形成され、フローティングゲート電極上方にまで
延びているコントロールゲート電極とを有し、チャネル
領域とフローティングゲート電極との間及び消去電極と
フローティングゲート電極との間に、それぞれ所定の間
隔の空隙が設けられていることを特徴とする。このよう
に請求項26に係る電界効果トランジスタにおいては、
チャネル領域上方に所定の間隔の空隙を介してフローテ
ィングゲート電極が形成されていると共に、消去電極と
フローティングゲート電極との間にも所定の間隔の空隙
が設けられていることにより、従来のサン・ディスク型
構造のスプリットゲート型フラッシュEEPROMにお
けるゲート絶縁膜及びトンネル絶縁膜が存在しない。こ
のため、電荷はゲート酸化膜及びトンネル絶縁膜を通り
抜ける代わりに、所定の間隔の空隙を通り抜けてフロー
ティングゲート電極への電荷の蓄積又はフローティング
ゲート電極からの電荷の放電が行われる。従って、ゲー
ト酸化膜及びトンネル絶縁膜の劣化によりデータの書き
込み/消去の回数が制限されることはなくなり、その書
き込み/消去の回数を大幅に、場合によっては半永久的
に増加させることが可能になる。また、ゲート酸化膜及
びトンネル絶縁膜の劣化によるデータの書き込み/消去
の閾値電圧Vthシフトの経時変化がなくなり、書き込み
/消去の動作電圧も常に低く抑えることができ、消費電
圧を低減させることが可能になる。
【0055】また、請求項27に係る電界効果トランジ
スタは、上記請求項25又は26に係る電界効果トラン
ジスタにおいて、チャネル領域とコントロールゲート電
極との間及びフローティングゲート電極とコントロール
ゲート電極との間にも所定の間隔の空隙が設けられてい
る構成とすることにより、上記請求項25又は26に係
る電界効果トランジスタの場合と同様の作用を奏するこ
とに加え、チャネル領域とコントロールゲート電極との
間及びフローティングゲート電極とコントロールゲート
電極との間にそれぞれゲート絶縁膜及び絶縁膜が介在し
ている場合よりも絶縁性に優れているため、チャネル領
域とコントロールゲート電極との間隔及びフローティン
グゲート電極とコントロールゲート電極との間隔をより
小さくすることが可能になる。
スタは、上記請求項25又は26に係る電界効果トラン
ジスタにおいて、チャネル領域とコントロールゲート電
極との間及びフローティングゲート電極とコントロール
ゲート電極との間にも所定の間隔の空隙が設けられてい
る構成とすることにより、上記請求項25又は26に係
る電界効果トランジスタの場合と同様の作用を奏するこ
とに加え、チャネル領域とコントロールゲート電極との
間及びフローティングゲート電極とコントロールゲート
電極との間にそれぞれゲート絶縁膜及び絶縁膜が介在し
ている場合よりも絶縁性に優れているため、チャネル領
域とコントロールゲート電極との間隔及びフローティン
グゲート電極とコントロールゲート電極との間隔をより
小さくすることが可能になる。
【0056】また、請求項28に係る電界効果トランジ
スタは、半導体基板と、この半導体基板表面に設けられ
たチャネル領域と、このチャネル領域上方に形成された
フローティングゲート電極と、チャネル領域上方に形成
され、フローティングゲート電極上方にまで延びている
コントロールゲート電極とを有し、チャネル領域とフロ
ーティングゲート電極との間に所定の間隔の空隙が設け
られていることを特徴とする。このように請求項28に
係る電界効果トランジスタにおいては、チャネル領域上
方に所定の間隔の空隙を介してフローティングゲート電
極が形成されていることにより、従来のSEEQ型構造
のスプリットゲート型フラッシュEEPROMにおける
ゲート絶縁膜が存在しない。このため、電荷はゲート酸
化膜を通り抜ける代わりに、所定の間隔の空隙を通り抜
けてフローティングゲート電極への電荷の蓄積又はフロ
ーティングゲート電極からの電荷の放電が行われる。従
って、ゲート酸化膜の劣化によりデータの書き込み/消
去の回数が制限されることはなくなり、その書き込み/
消去の回数を大幅に、場合によっては半永久的に増加さ
せることが可能になる。また、ゲート酸化膜の劣化によ
るデータの書き込み/消去の閾値電圧Vthシフトの経時
変化がなくなり、書き込み/消去の動作電圧も常に低く
抑えることができ、消費電圧を低減させることが可能に
なる。
スタは、半導体基板と、この半導体基板表面に設けられ
たチャネル領域と、このチャネル領域上方に形成された
フローティングゲート電極と、チャネル領域上方に形成
され、フローティングゲート電極上方にまで延びている
コントロールゲート電極とを有し、チャネル領域とフロ
ーティングゲート電極との間に所定の間隔の空隙が設け
られていることを特徴とする。このように請求項28に
係る電界効果トランジスタにおいては、チャネル領域上
方に所定の間隔の空隙を介してフローティングゲート電
極が形成されていることにより、従来のSEEQ型構造
のスプリットゲート型フラッシュEEPROMにおける
ゲート絶縁膜が存在しない。このため、電荷はゲート酸
化膜を通り抜ける代わりに、所定の間隔の空隙を通り抜
けてフローティングゲート電極への電荷の蓄積又はフロ
ーティングゲート電極からの電荷の放電が行われる。従
って、ゲート酸化膜の劣化によりデータの書き込み/消
去の回数が制限されることはなくなり、その書き込み/
消去の回数を大幅に、場合によっては半永久的に増加さ
せることが可能になる。また、ゲート酸化膜の劣化によ
るデータの書き込み/消去の閾値電圧Vthシフトの経時
変化がなくなり、書き込み/消去の動作電圧も常に低く
抑えることができ、消費電圧を低減させることが可能に
なる。
【0057】また、請求項29に係る電界効果トランジ
スタは、上記請求項28に係る電界効果トランジスタに
おいて、フローティングゲート電極とコントロールゲー
ト電極との間に所定の間隔の空隙が設けられていること
を特徴とする。このように請求項29に係る電界効果ト
ランジスタにおいては、チャネル領域上方に所定の間隔
の空隙を介してフローティングゲート電極が形成されて
いると共に、フローティングゲート電極とコントロール
ゲート電極との間にも所定の間隔の空隙が設けられてい
ることにより、従来のSTT型構造のスプリットゲート
型フラッシュEEPROMにおけるゲート絶縁膜及びト
ンネル絶縁膜が存在しない。このため、電荷はゲート酸
化膜及びトンネル絶縁膜を通り抜ける代わりに、所定の
間隔の空隙を通り抜けてフローティングゲート電極への
電荷の蓄積又はフローティングゲート電極からの電荷の
放電が行われる。従って、ゲート酸化膜及びトンネル絶
縁膜の劣化によりデータの書き込み/消去の回数が制限
されることはなくなり、その書き込み/消去の回数を大
幅に、場合によっては半永久的に増加させることが可能
になる。また、ゲート酸化膜及びトンネル絶縁膜の劣化
によるデータの書き込み/消去の閾値電圧Vthシフトの
経時変化がなくなり、書き込み/消去の動作電圧も常に
低く抑えることができ、消費電圧を低減させることが可
能になる。
スタは、上記請求項28に係る電界効果トランジスタに
おいて、フローティングゲート電極とコントロールゲー
ト電極との間に所定の間隔の空隙が設けられていること
を特徴とする。このように請求項29に係る電界効果ト
ランジスタにおいては、チャネル領域上方に所定の間隔
の空隙を介してフローティングゲート電極が形成されて
いると共に、フローティングゲート電極とコントロール
ゲート電極との間にも所定の間隔の空隙が設けられてい
ることにより、従来のSTT型構造のスプリットゲート
型フラッシュEEPROMにおけるゲート絶縁膜及びト
ンネル絶縁膜が存在しない。このため、電荷はゲート酸
化膜及びトンネル絶縁膜を通り抜ける代わりに、所定の
間隔の空隙を通り抜けてフローティングゲート電極への
電荷の蓄積又はフローティングゲート電極からの電荷の
放電が行われる。従って、ゲート酸化膜及びトンネル絶
縁膜の劣化によりデータの書き込み/消去の回数が制限
されることはなくなり、その書き込み/消去の回数を大
幅に、場合によっては半永久的に増加させることが可能
になる。また、ゲート酸化膜及びトンネル絶縁膜の劣化
によるデータの書き込み/消去の閾値電圧Vthシフトの
経時変化がなくなり、書き込み/消去の動作電圧も常に
低く抑えることができ、消費電圧を低減させることが可
能になる。
【0058】また、請求項30に係る電界効果トランジ
スタは、上記請求項28又は29に係る電界効果トラン
ジスタにおいて、チャネル領域とコントロールゲート電
極との間間にも所定の間隔の空隙が設けられている構成
とすることにより、上記請求項28又は29に係る電界
効果トランジスタの場合と同様の作用を奏することに加
え、チャネル領域とコントロールゲート電極との間にゲ
ート絶縁膜が介在している場合よりも絶縁性に優れてい
るため、チャネル領域とコントロールゲート電極との間
隔をより小さくすることが可能になる。
スタは、上記請求項28又は29に係る電界効果トラン
ジスタにおいて、チャネル領域とコントロールゲート電
極との間間にも所定の間隔の空隙が設けられている構成
とすることにより、上記請求項28又は29に係る電界
効果トランジスタの場合と同様の作用を奏することに加
え、チャネル領域とコントロールゲート電極との間にゲ
ート絶縁膜が介在している場合よりも絶縁性に優れてい
るため、チャネル領域とコントロールゲート電極との間
隔をより小さくすることが可能になる。
【0059】また、請求項31に係る電界効果トランジ
スタは、上記請求項25〜30のいずれかに係る電界効
果トランジスタにおいて、チャネル領域とフローティン
グゲート電極との間の空隙、消去電極とフローティング
ゲート電極との間の空隙、消去電極とコントロールゲー
ト電極との間の空隙、チャネル領域とコントロールゲー
ト電極との間の空隙、又はフローティングゲート電極と
コントロールゲート電極との間の空隙が、常圧の気体又
は減圧された気体により充填されている構成とすること
により、チャネル領域表面が露出していても、それに起
因するデバイス特性の劣化が抑制される。
スタは、上記請求項25〜30のいずれかに係る電界効
果トランジスタにおいて、チャネル領域とフローティン
グゲート電極との間の空隙、消去電極とフローティング
ゲート電極との間の空隙、消去電極とコントロールゲー
ト電極との間の空隙、チャネル領域とコントロールゲー
ト電極との間の空隙、又はフローティングゲート電極と
コントロールゲート電極との間の空隙が、常圧の気体又
は減圧された気体により充填されている構成とすること
により、チャネル領域表面が露出していても、それに起
因するデバイス特性の劣化が抑制される。
【0060】また、請求項32に係る電界効果トランジ
スタは、上記請求項25〜30のいずれかに係る電界効
果トランジスタにおいて、チャネル領域とフローティン
グゲート電極との間の空隙、消去電極とフローティング
ゲート電極との間の空隙、消去電極とコントロールゲー
ト電極との間の空隙、チャネル領域とコントロールゲー
ト電極との間の空隙、又はフローティングゲート電極と
コントロールゲート電極との間の空隙が、不活性なガス
により充填されている構成とすることにより、上記請求
項31の場合とほぼ同様の作用を奏する。
スタは、上記請求項25〜30のいずれかに係る電界効
果トランジスタにおいて、チャネル領域とフローティン
グゲート電極との間の空隙、消去電極とフローティング
ゲート電極との間の空隙、消去電極とコントロールゲー
ト電極との間の空隙、チャネル領域とコントロールゲー
ト電極との間の空隙、又はフローティングゲート電極と
コントロールゲート電極との間の空隙が、不活性なガス
により充填されている構成とすることにより、上記請求
項31の場合とほぼ同様の作用を奏する。
【0061】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら本
発明の実施の形態を説明する。 (第1の実施形態)本発明の第1の実施形態に係る電界
効果トランジスタを、図1及び図2を用いて説明する。
ここで、図1は本実施形態に係る電界効果トランジスタ
を示す平面図、図2(a)はそのA−A´線断面を示す
断面図、図2(b)はそのB−B´線断面を示す断面図
である。例えばp型シリコン基板10上に、フィールド
酸化膜12が形成され、素子間分離が行われている。こ
のフィールド酸化膜12によって周囲を囲まれた素子領
域表面には、例えばAs(ヒ素)等のn型不純物がドー
プされたn+ 型ソース領域14及びn+ 型ドレイン領域
16が相対して形成されている。また、これらのn+ 型
ソース領域14とn+ 型ドレイン領域16とに挟まれ
て、チャネル領域18が設けられている。
発明の実施の形態を説明する。 (第1の実施形態)本発明の第1の実施形態に係る電界
効果トランジスタを、図1及び図2を用いて説明する。
ここで、図1は本実施形態に係る電界効果トランジスタ
を示す平面図、図2(a)はそのA−A´線断面を示す
断面図、図2(b)はそのB−B´線断面を示す断面図
である。例えばp型シリコン基板10上に、フィールド
酸化膜12が形成され、素子間分離が行われている。こ
のフィールド酸化膜12によって周囲を囲まれた素子領
域表面には、例えばAs(ヒ素)等のn型不純物がドー
プされたn+ 型ソース領域14及びn+ 型ドレイン領域
16が相対して形成されている。また、これらのn+ 型
ソース領域14とn+ 型ドレイン領域16とに挟まれ
て、チャネル領域18が設けられている。
【0062】そしてチャネル領域18を挟むフィールド
酸化膜12間に、例えばポリシリコンからなるゲート電
極20が橋架され、このゲート電極20がチャネル領域
18上方を通る構造となっている。従って、チャネル領
域18上方にゲート電極20が形成され、このゲート電
極20とチャネル領域18との間に、10nmの間隔の
減圧状態の空隙22が設けられている点に本実施形態の
特徴がある。ここで、減圧状態とは、空隙22を充填し
ている空気や半導体デバイスを構成する絶縁膜、導体膜
から発生した不純物ガスが減圧された状態であることを
いう。なお、フィールド酸化膜12とゲート電極20と
の間には、例えば厚さ10nmの絶縁薄膜24が介在し
ている。
酸化膜12間に、例えばポリシリコンからなるゲート電
極20が橋架され、このゲート電極20がチャネル領域
18上方を通る構造となっている。従って、チャネル領
域18上方にゲート電極20が形成され、このゲート電
極20とチャネル領域18との間に、10nmの間隔の
減圧状態の空隙22が設けられている点に本実施形態の
特徴がある。ここで、減圧状態とは、空隙22を充填し
ている空気や半導体デバイスを構成する絶縁膜、導体膜
から発生した不純物ガスが減圧された状態であることを
いう。なお、フィールド酸化膜12とゲート電極20と
の間には、例えば厚さ10nmの絶縁薄膜24が介在し
ている。
【0063】次に、図1及び図2に示す電界効果トラン
ジスタの製造方法を、図3〜図7を用いて説明する。こ
こで、図3〜図7はそれぞれ図1及び図2に示す電界効
果トランジスタの製造方法を説明するための工程断面図
である。なお、各図中において、(a)は図1のA−A
´線断面に対応する工程断面図であり、(b)はB−B
´線断面に対応する工程断面図である。
ジスタの製造方法を、図3〜図7を用いて説明する。こ
こで、図3〜図7はそれぞれ図1及び図2に示す電界効
果トランジスタの製造方法を説明するための工程断面図
である。なお、各図中において、(a)は図1のA−A
´線断面に対応する工程断面図であり、(b)はB−B
´線断面に対応する工程断面図である。
【0064】先ず、p型シリコン基板10上に、例えば
LOCOS(Local Oxidation of Silicon)法を用い
て、フィールド酸化膜12を選択的に形成し、素子間分
離を行う。続いて、このフィールド酸化膜12によって
周囲を囲まれた素子領域表面に、例えば不純物拡散法を
用いて、As等のn型不純物を選択的に添加し、n+ 型
ソース領域14及びn+ 型ドレイン領域16を相対して
形成する。そしてこれらのn+ 型ソース領域14とn+
型ドレイン領域16とに挟まれた領域がチャネル領域1
8となる(図3参照)。
LOCOS(Local Oxidation of Silicon)法を用い
て、フィールド酸化膜12を選択的に形成し、素子間分
離を行う。続いて、このフィールド酸化膜12によって
周囲を囲まれた素子領域表面に、例えば不純物拡散法を
用いて、As等のn型不純物を選択的に添加し、n+ 型
ソース領域14及びn+ 型ドレイン領域16を相対して
形成する。そしてこれらのn+ 型ソース領域14とn+
型ドレイン領域16とに挟まれた領域がチャネル領域1
8となる(図3参照)。
【0065】次いで、例えばSOG(Spin On Glass )
法を用いて、全面に、厚さ10nmの絶縁薄膜24を形
成する(図4参照)。続いて、例えばCVD(Chemical
Vapor Deposition )法を用いて、全面に、ポリシリコ
ン層20aを堆積する(図5参照)。そしてフォトリソ
グラフィ技術及びエッチング技術を用いて、このポリシ
リコン層20aを所定の形状にパターニングして、チャ
ネル領域18上方を通りフィールド酸化膜12上方にま
で延びているゲート電極20を形成する(図6参照)。
法を用いて、全面に、厚さ10nmの絶縁薄膜24を形
成する(図4参照)。続いて、例えばCVD(Chemical
Vapor Deposition )法を用いて、全面に、ポリシリコ
ン層20aを堆積する(図5参照)。そしてフォトリソ
グラフィ技術及びエッチング技術を用いて、このポリシ
リコン層20aを所定の形状にパターニングして、チャ
ネル領域18上方を通りフィールド酸化膜12上方にま
で延びているゲート電極20を形成する(図6参照)。
【0066】次いで、エッチング技術を用いて、絶縁薄
膜24を除去する。このとき、露出している絶縁薄膜2
4を除去するだけでなく、チャネル領域18上方の幅の
狭いゲート電極20下の絶縁薄膜24もサイドエッチン
グして除去する。他方、フィールド酸化膜12上方の幅
の広いゲート電極20下の絶縁薄膜24はこのエッチン
グによっても残存する。こうして、チャネル領域18を
挟むフィールド酸化膜12間にゲート電極20が橋架さ
れ、このゲート電極26がチャネル領域18上方を通る
構造となり、チャネル領域18とゲート電極20との間
には10nmの間隔の空隙22が形成される(図7参
照)。
膜24を除去する。このとき、露出している絶縁薄膜2
4を除去するだけでなく、チャネル領域18上方の幅の
狭いゲート電極20下の絶縁薄膜24もサイドエッチン
グして除去する。他方、フィールド酸化膜12上方の幅
の広いゲート電極20下の絶縁薄膜24はこのエッチン
グによっても残存する。こうして、チャネル領域18を
挟むフィールド酸化膜12間にゲート電極20が橋架さ
れ、このゲート電極26がチャネル領域18上方を通る
構造となり、チャネル領域18とゲート電極20との間
には10nmの間隔の空隙22が形成される(図7参
照)。
【0067】次いで、図示はしないが、通常のMOSト
ランジスタの製造方法と同様の工程に従って、配線層形
成等の前処理を終了した後、後処理においてパッケージ
に内装し、減圧封止を行う。こうして、図1及び図2に
示す電界効果トランジスタを作製する。
ランジスタの製造方法と同様の工程に従って、配線層形
成等の前処理を終了した後、後処理においてパッケージ
に内装し、減圧封止を行う。こうして、図1及び図2に
示す電界効果トランジスタを作製する。
【0068】以上のように、第1の実施形態に係る電界
効果トランジスタによれば、チャネル領域18とゲート
電極20との間に、10nmの間隔の減圧状態の空隙2
2が設けられていることにより、通常のMIS型電界効
果トランジスタにあるゲート絶縁膜が存在しないため、
ゲート絶縁膜中に生成されるトラップ又はゲート絶縁膜
の歪が原因となるデバイス特性の劣化が生じない。従っ
て、電界効果トランジスタの動作の信頼性を向上させる
ことができる。
効果トランジスタによれば、チャネル領域18とゲート
電極20との間に、10nmの間隔の減圧状態の空隙2
2が設けられていることにより、通常のMIS型電界効
果トランジスタにあるゲート絶縁膜が存在しないため、
ゲート絶縁膜中に生成されるトラップ又はゲート絶縁膜
の歪が原因となるデバイス特性の劣化が生じない。従っ
て、電界効果トランジスタの動作の信頼性を向上させる
ことができる。
【0069】また、厚さ10nmの絶縁薄膜24を形成
し、この絶縁薄膜24上にゲート電極20を形成した
後、チャネル領域18上方の幅の狭いゲート電極20下
の絶縁薄膜24もサイドエッチングして除去することに
より、チャネル領域18を挟むフィールド酸化膜12間
にゲート電極20が橋架される構造を形成することがで
きるため、チャネル領域18とゲート電極20との間に
容易に空隙22を設けることができる。
し、この絶縁薄膜24上にゲート電極20を形成した
後、チャネル領域18上方の幅の狭いゲート電極20下
の絶縁薄膜24もサイドエッチングして除去することに
より、チャネル領域18を挟むフィールド酸化膜12間
にゲート電極20が橋架される構造を形成することがで
きるため、チャネル領域18とゲート電極20との間に
容易に空隙22を設けることができる。
【0070】更に、チャネル領域18上に形成した絶縁
薄膜24の厚さがそのまま空隙22の間隔となるため、
絶縁薄膜24の厚さを制御することにより、空隙22の
間隔が制御される。従って、空隙22の間隔を容易にか
つ高精度に制御することができる。
薄膜24の厚さがそのまま空隙22の間隔となるため、
絶縁薄膜24の厚さを制御することにより、空隙22の
間隔が制御される。従って、空隙22の間隔を容易にか
つ高精度に制御することができる。
【0071】(第2の実施形態)本発明の第2の実施形
態に係る電界効果トランジスタを、図8及び図9を用い
て説明する。ここで、図8は本実施形態に係る電界効果
トランジスタを示す平面図、図9(a)はそのA−A´
線断面を示す断面図、図9(b)はそのB−B´線断面
を示す断面図である。なお、上記図1及び図2に示した
電界効果トランジスタと同一の要素には同一の符号を付
して説明を省略する。例えばp型シリコン基板10上に
は、フィールド酸化膜12が形成され、このフィールド
酸化膜12によって周囲を囲まれた素子領域表面には、
n型不純物がドープされたn+ 型ソース領域14及びn
+ 型ドレイン領域16が相対して形成されている。ま
た、これらのn+ 型ソース領域14とn+ 型ドレイン領
域16とに挟まれて、チャネル領域18が設けられてい
る。
態に係る電界効果トランジスタを、図8及び図9を用い
て説明する。ここで、図8は本実施形態に係る電界効果
トランジスタを示す平面図、図9(a)はそのA−A´
線断面を示す断面図、図9(b)はそのB−B´線断面
を示す断面図である。なお、上記図1及び図2に示した
電界効果トランジスタと同一の要素には同一の符号を付
して説明を省略する。例えばp型シリコン基板10上に
は、フィールド酸化膜12が形成され、このフィールド
酸化膜12によって周囲を囲まれた素子領域表面には、
n型不純物がドープされたn+ 型ソース領域14及びn
+ 型ドレイン領域16が相対して形成されている。ま
た、これらのn+ 型ソース領域14とn+ 型ドレイン領
域16とに挟まれて、チャネル領域18が設けられてい
る。
【0072】そしてチャネル領域18を挟むフィールド
酸化膜12間には、例えばポリシリコン層及び金属シリ
サイド層が積層されたポリサイドからなるゲート電極2
6が橋架されて、このゲート電極26がチャネル領域1
8上方を通る構造となっている。従って、チャネル領域
18上方には、ゲート電極26が形成され、このゲート
電極26とチャネル領域18との間には、8nmの間隔
の減圧状態の空隙28が設けられている。なお、フィー
ルド酸化膜12とゲート電極26との間には、例えば厚
さ8nmの絶縁薄膜30が介在している。
酸化膜12間には、例えばポリシリコン層及び金属シリ
サイド層が積層されたポリサイドからなるゲート電極2
6が橋架されて、このゲート電極26がチャネル領域1
8上方を通る構造となっている。従って、チャネル領域
18上方には、ゲート電極26が形成され、このゲート
電極26とチャネル領域18との間には、8nmの間隔
の減圧状態の空隙28が設けられている。なお、フィー
ルド酸化膜12とゲート電極26との間には、例えば厚
さ8nmの絶縁薄膜30が介在している。
【0073】更に、n+ 型ソース領域14及びn+ 型ド
レイン領域16上方には、ゲート電極26が食み出して
おり、この食み出したゲート電極26とn+ 型ソース領
域14及びn+ 型ドレイン領域16との間に、ゲート電
極26を支えるスペーサ30a、30bが設けられてい
る。従って、ゲート電極26とチャネル領域18との間
に、8nmの間隔の減圧状態の空隙28が設けられてい
ると共に、ゲート電極26がスペーサ30a、30bに
よって支えられている点に本実施形態の特徴がある。
レイン領域16上方には、ゲート電極26が食み出して
おり、この食み出したゲート電極26とn+ 型ソース領
域14及びn+ 型ドレイン領域16との間に、ゲート電
極26を支えるスペーサ30a、30bが設けられてい
る。従って、ゲート電極26とチャネル領域18との間
に、8nmの間隔の減圧状態の空隙28が設けられてい
ると共に、ゲート電極26がスペーサ30a、30bに
よって支えられている点に本実施形態の特徴がある。
【0074】次に、図8及び図9に示す電界効果トラン
ジスタの製造方法を説明する。なお、この電界効果トラ
ンジスタの製造方法は、上記図3〜図7を用いて説明し
た場合とほぼ同様であるため、図は用いない。先ず、p
型シリコン基板10上に、例えばLOCOS法を用い
て、フィールド酸化膜12を選択的に形成した後、この
フィールド酸化膜12によって周囲を囲まれた素子領域
表面に、例えば不純物拡散法を用いて、n+ 型ソース領
域14及びn+ 型ドレイン領域16を相対して形成し、
これらのn+ 型ソース領域14とn+ 型ドレイン領域1
6とに挟まれた領域をチャネル領域18とする。
ジスタの製造方法を説明する。なお、この電界効果トラ
ンジスタの製造方法は、上記図3〜図7を用いて説明し
た場合とほぼ同様であるため、図は用いない。先ず、p
型シリコン基板10上に、例えばLOCOS法を用い
て、フィールド酸化膜12を選択的に形成した後、この
フィールド酸化膜12によって周囲を囲まれた素子領域
表面に、例えば不純物拡散法を用いて、n+ 型ソース領
域14及びn+ 型ドレイン領域16を相対して形成し、
これらのn+ 型ソース領域14とn+ 型ドレイン領域1
6とに挟まれた領域をチャネル領域18とする。
【0075】次いで、例えばプラズマCVD法を用い
て、全面に、厚さ8nmの絶縁薄膜30を形成する。続
いて、全面に、ポリシリコン層及び金属シリサイド層を
順に堆積した後、フォトリソグラフィ技術及びエッチン
グ技術を用いて、所定の形状にパターニングし、ポリシ
リコン層及び金属シリサイド層が積層されたポリサイド
からなるゲート電極26を形成する。このとき、ゲート
電極26は、チャネル領域18上方を通りフィールド酸
化膜12上方にまで延びると共に、n+ 型ソース領域1
4及びn+ 型ドレイン領域16上方にも食み出す。
て、全面に、厚さ8nmの絶縁薄膜30を形成する。続
いて、全面に、ポリシリコン層及び金属シリサイド層を
順に堆積した後、フォトリソグラフィ技術及びエッチン
グ技術を用いて、所定の形状にパターニングし、ポリシ
リコン層及び金属シリサイド層が積層されたポリサイド
からなるゲート電極26を形成する。このとき、ゲート
電極26は、チャネル領域18上方を通りフィールド酸
化膜12上方にまで延びると共に、n+ 型ソース領域1
4及びn+ 型ドレイン領域16上方にも食み出す。
【0076】次いで、エッチング技術を用いて、絶縁薄
膜30を除去する。このとき、露出している絶縁薄膜3
0を除去するだけでなく、チャネル領域18上方の幅の
狭いゲート電極26下の絶縁薄膜30もサイドエッチン
グして除去する。他方、フィールド酸化膜12上方の幅
の広いゲート電極26下の絶縁薄膜30はこのエッチン
グによっても残存する。また、n+ 型ソース領域14及
びn+ 型ドレイン領域16上方に食み出した幅の広いゲ
ート電極26下の絶縁薄膜30も残存して、ゲート電極
26を支えるスペーサ30a、30bとなる。
膜30を除去する。このとき、露出している絶縁薄膜3
0を除去するだけでなく、チャネル領域18上方の幅の
狭いゲート電極26下の絶縁薄膜30もサイドエッチン
グして除去する。他方、フィールド酸化膜12上方の幅
の広いゲート電極26下の絶縁薄膜30はこのエッチン
グによっても残存する。また、n+ 型ソース領域14及
びn+ 型ドレイン領域16上方に食み出した幅の広いゲ
ート電極26下の絶縁薄膜30も残存して、ゲート電極
26を支えるスペーサ30a、30bとなる。
【0077】こうして、チャネル領域18を挟むフィー
ルド酸化膜12間にゲート電極26が橋架され、このゲ
ート電極26がチャネル領域18上方を通る構造とな
り、チャネル領域18とゲート電極26との間には8n
mの間隔の空隙28が形成されると共に、ゲート電極2
6を支えるスペーサ30a、30bが形成される。
ルド酸化膜12間にゲート電極26が橋架され、このゲ
ート電極26がチャネル領域18上方を通る構造とな
り、チャネル領域18とゲート電極26との間には8n
mの間隔の空隙28が形成されると共に、ゲート電極2
6を支えるスペーサ30a、30bが形成される。
【0078】次いで、通常のMOSトランジスタの製造
方法と同様の工程に従って、配線層形成等の前処理を終
了した後、後処理においてパッケージに内装し、減圧封
止を行う。こうして、図8及び図9に示す電界効果トラ
ンジスタを作製する。
方法と同様の工程に従って、配線層形成等の前処理を終
了した後、後処理においてパッケージに内装し、減圧封
止を行う。こうして、図8及び図9に示す電界効果トラ
ンジスタを作製する。
【0079】以上のように、第2の実施形態に係る電界
効果トランジスタによれば、チャネル領域18とゲート
電極26との間に、8nmの間隔の減圧状態の空隙28
が設けられていることにより、上記第2の実施形態に係
る電界効果トランジスタの場合と同様の効果を奏するこ
とができる。
効果トランジスタによれば、チャネル領域18とゲート
電極26との間に、8nmの間隔の減圧状態の空隙28
が設けられていることにより、上記第2の実施形態に係
る電界効果トランジスタの場合と同様の効果を奏するこ
とができる。
【0080】また、ゲート電極26がスペーサ30a、
30bによって支えられていることにより、ゲート電極
26が安定的に支持されると共に、チャネル領域18と
ゲート電極26との間の空隙28が常に一定の間隔に保
持されるため、電界効果トランジスタの安定した動作を
確保することができる。
30bによって支えられていることにより、ゲート電極
26が安定的に支持されると共に、チャネル領域18と
ゲート電極26との間の空隙28が常に一定の間隔に保
持されるため、電界効果トランジスタの安定した動作を
確保することができる。
【0081】(第3の実施形態)本発明の第3の実施形
態に係る電界効果トランジスタを、図10を用いて説明
する。ここで、図10(a)は本実施形態に係る電界効
果トランジスタを示す平面図、図10(b)はそのA−
A´線断面を示す断面図である。なお、上記図1及び図
2に示した電界効果トランジスタと同一の要素には同一
の符号を付して説明を省略する。例えばp型シリコン基
板10上には、フィールド酸化膜12が形成され、この
フィールド酸化膜12によって周囲を囲まれた素子領域
表面には、n型不純物がドープされたn+ 型ソース領域
14及びn+ 型ドレイン領域16が相対して形成されて
いる。また、これらのn+ 型ソース領域14とn+ 型ド
レイン領域16とに挟まれて、チャネル領域18が設け
られている。
態に係る電界効果トランジスタを、図10を用いて説明
する。ここで、図10(a)は本実施形態に係る電界効
果トランジスタを示す平面図、図10(b)はそのA−
A´線断面を示す断面図である。なお、上記図1及び図
2に示した電界効果トランジスタと同一の要素には同一
の符号を付して説明を省略する。例えばp型シリコン基
板10上には、フィールド酸化膜12が形成され、この
フィールド酸化膜12によって周囲を囲まれた素子領域
表面には、n型不純物がドープされたn+ 型ソース領域
14及びn+ 型ドレイン領域16が相対して形成されて
いる。また、これらのn+ 型ソース領域14とn+ 型ド
レイン領域16とに挟まれて、チャネル領域18が設け
られている。
【0082】また、チャネル領域18上には、厚さ1n
mのトンネル酸化膜32が形成されている。そしてチャ
ネル領域18を挟むフィールド酸化膜12間には、例え
ば金属シリサイドからなるゲート電極34が橋架され、
このゲート電極34がチャネル領域18上のトンネル酸
化膜32上方を通る構造となっている。従って、チャネ
ル領域18上方には、ゲート電極34が形成され、この
ゲート電極34とチャネル領域18上のトンネル酸化膜
32との間に、5nmの間隔の減圧状態の空隙36が設
けられている点に本実施形態の特徴がある。
mのトンネル酸化膜32が形成されている。そしてチャ
ネル領域18を挟むフィールド酸化膜12間には、例え
ば金属シリサイドからなるゲート電極34が橋架され、
このゲート電極34がチャネル領域18上のトンネル酸
化膜32上方を通る構造となっている。従って、チャネ
ル領域18上方には、ゲート電極34が形成され、この
ゲート電極34とチャネル領域18上のトンネル酸化膜
32との間に、5nmの間隔の減圧状態の空隙36が設
けられている点に本実施形態の特徴がある。
【0083】次に、図10に示す電界効果トランジスタ
の製造方法を説明する。なお、この電界効果トランジス
タの製造方法は、上記図3〜図7を用いて説明した場合
とほぼ同様であるため、図は用いない。先ず、p型シリ
コン基板10上に、例えばLOCOS法を用いて、フィ
ールド酸化膜12を選択的に形成した後、このフィール
ド酸化膜12によって周囲を囲まれた素子領域表面に、
例えば不純物拡散法を用いて、n+ 型ソース領域14及
びn+ 型ドレイン領域16を相対して形成し、これらの
n+ 型ソース領域14とn+ 型ドレイン領域16とに挟
まれた領域をチャネル領域18とする。
の製造方法を説明する。なお、この電界効果トランジス
タの製造方法は、上記図3〜図7を用いて説明した場合
とほぼ同様であるため、図は用いない。先ず、p型シリ
コン基板10上に、例えばLOCOS法を用いて、フィ
ールド酸化膜12を選択的に形成した後、このフィール
ド酸化膜12によって周囲を囲まれた素子領域表面に、
例えば不純物拡散法を用いて、n+ 型ソース領域14及
びn+ 型ドレイン領域16を相対して形成し、これらの
n+ 型ソース領域14とn+ 型ドレイン領域16とに挟
まれた領域をチャネル領域18とする。
【0084】次いで、例えば熱酸化法を用いて、チャネ
ル領域18を含む素子領域上に厚さ1nmのトンネル酸
化膜32を形成する。続いて、素子領域のトンネル酸化
膜32上に、例えば厚さ5nmのレジスト材を形成す
る。更に、全面に、金属シリサイド層を堆積した後、フ
ォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を用いて、所
定の形状にパターニングし、チャネル領域18上方を通
りフィールド酸化膜12上にまで延びる金属シリサイド
からなるゲート電極34を形成する。
ル領域18を含む素子領域上に厚さ1nmのトンネル酸
化膜32を形成する。続いて、素子領域のトンネル酸化
膜32上に、例えば厚さ5nmのレジスト材を形成す
る。更に、全面に、金属シリサイド層を堆積した後、フ
ォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を用いて、所
定の形状にパターニングし、チャネル領域18上方を通
りフィールド酸化膜12上にまで延びる金属シリサイド
からなるゲート電極34を形成する。
【0085】次いで、レジスト材を除去する。このと
き、露出しているレジスト材を除去するだけでなく、チ
ャネル領域18上方の幅の狭いゲート電極34下のレジ
スト材も除去する。こうして、チャネル領域18を挟む
フィールド酸化膜12間にゲート電極34が橋架され、
このゲート電極34がチャネル領域18上のトンネル酸
化膜32上方を通る構造となり、トンネル酸化膜32と
ゲート電極34との間には5nmの間隔の空隙36が形
成される。
き、露出しているレジスト材を除去するだけでなく、チ
ャネル領域18上方の幅の狭いゲート電極34下のレジ
スト材も除去する。こうして、チャネル領域18を挟む
フィールド酸化膜12間にゲート電極34が橋架され、
このゲート電極34がチャネル領域18上のトンネル酸
化膜32上方を通る構造となり、トンネル酸化膜32と
ゲート電極34との間には5nmの間隔の空隙36が形
成される。
【0086】次いで、通常のMOSトランジスタの製造
方法と同様の工程に従って、配線層形成等の前処理を終
了した後、後処理においてパッケージに内装し、減圧封
止を行う。こうして、図10に示す電界効果トランジス
タを作製する。
方法と同様の工程に従って、配線層形成等の前処理を終
了した後、後処理においてパッケージに内装し、減圧封
止を行う。こうして、図10に示す電界効果トランジス
タを作製する。
【0087】次に、図10に示す電界効果トランジスタ
のエネルギー帯構造を、図11を用いて説明する。ここ
で、図11はゲート部におけるエネルギー帯構造を示す
エネルギー帯図である。図10に示す電界効果トランジ
スタのゲート部においては、シリコン基板10表面のチ
ャネル領域18上に、厚さ1nmのトンネル酸化膜32
が形成され、更にその上方に、5nmの間隔の減圧状態
の空隙36を介して金属シリサイドからなるゲート電極
34が形成されている。従って、このゲート部における
エネルギー帯構造は、ゲート電極34に印加するゲート
電圧Vgが零のとき、即ちVg =0のとき、図11
(a)に示されるようになる。
のエネルギー帯構造を、図11を用いて説明する。ここ
で、図11はゲート部におけるエネルギー帯構造を示す
エネルギー帯図である。図10に示す電界効果トランジ
スタのゲート部においては、シリコン基板10表面のチ
ャネル領域18上に、厚さ1nmのトンネル酸化膜32
が形成され、更にその上方に、5nmの間隔の減圧状態
の空隙36を介して金属シリサイドからなるゲート電極
34が形成されている。従って、このゲート部における
エネルギー帯構造は、ゲート電極34に印加するゲート
電圧Vgが零のとき、即ちVg =0のとき、図11
(a)に示されるようになる。
【0088】即ち、トンネル酸化膜32の電子親和力χ
OXはシリコン基板10の電子親和力χS より小さいた
め、トンネル酸化膜32のエネルギー準位はシリコン基
板10の伝導帯下端のエネルギー準位Ec よりも電子に
対するポテンシャルエネルギーが高くなる。また、減圧
状態の空隙36は真空エネルギー準位となる。更に、ゲ
ート電極34の仕事関数φはシリコン基板10の電子親
和力χより大きいため、ゲート電極34のフェルミ準位
Ef はシリコン基板10の伝導帯下端のエネルギー準位
Ec よりも電子に対するポテンシャルエネルギーが低く
なる。そしてこの場合、図中に示すように、トンネル酸
化膜32中にトラップ38があったとしても、このトラ
ップ38に捕獲された電子40はトンネル酸化膜32を
自由に通り抜けることができる。このため、リーク電流
やホットキャリアの発生等による電界効果トランジスタ
の動作の信頼性の劣化が引き起こされることはない。
OXはシリコン基板10の電子親和力χS より小さいた
め、トンネル酸化膜32のエネルギー準位はシリコン基
板10の伝導帯下端のエネルギー準位Ec よりも電子に
対するポテンシャルエネルギーが高くなる。また、減圧
状態の空隙36は真空エネルギー準位となる。更に、ゲ
ート電極34の仕事関数φはシリコン基板10の電子親
和力χより大きいため、ゲート電極34のフェルミ準位
Ef はシリコン基板10の伝導帯下端のエネルギー準位
Ec よりも電子に対するポテンシャルエネルギーが低く
なる。そしてこの場合、図中に示すように、トンネル酸
化膜32中にトラップ38があったとしても、このトラ
ップ38に捕獲された電子40はトンネル酸化膜32を
自由に通り抜けることができる。このため、リーク電流
やホットキャリアの発生等による電界効果トランジスタ
の動作の信頼性の劣化が引き起こされることはない。
【0089】また、ゲート電極34に正のゲート電圧V
gを印加するとき、即ちVg >0のときは、図11
(b)に示されるように、ゲート電極34のフェルミ準
位Ef はシリコン基板10の伝導帯下端のエネルギー準
位Ec に対して更にポテンシャルエネルギーが低くな
る。そしてこの場合も、図中に示すように、トンネル酸
化膜32中のトラップ38に捕獲された電子40はトン
ネル酸化膜32を自由に通り抜けることができるため、
電界効果トランジスタの動作の信頼性の劣化が引き起こ
されることはない。
gを印加するとき、即ちVg >0のときは、図11
(b)に示されるように、ゲート電極34のフェルミ準
位Ef はシリコン基板10の伝導帯下端のエネルギー準
位Ec に対して更にポテンシャルエネルギーが低くな
る。そしてこの場合も、図中に示すように、トンネル酸
化膜32中のトラップ38に捕獲された電子40はトン
ネル酸化膜32を自由に通り抜けることができるため、
電界効果トランジスタの動作の信頼性の劣化が引き起こ
されることはない。
【0090】以上のように、第3の実施形態に係る電界
効果トランジスタによれば、チャネル領域18上のトン
ネル酸化膜32とゲート電極34との間に、5nmの間
隔の減圧状態の空隙36が設けられていることにより、
上記第1の実施形態に係る電界効果トランジスタの場合
と同様の効果を奏することができる。また、チャネル領
域18上にトンネル酸化膜32が形成されているため、
減圧された気体中とはいえ、チャネル領域18表面が露
出していることによるデバイス特性の劣化を防止するこ
とができる。更に、このトンネル酸化膜32の厚さは1
nmと極めて薄いため、このトンネル酸化膜32中にト
ラップ38が生成されても、このトラップ38に捕獲さ
れた電子40はトンネル効果によりトンネル酸化膜32
を容易に通り抜けることが可能であるため、デバイス特
性の劣化を抑制することができる。
効果トランジスタによれば、チャネル領域18上のトン
ネル酸化膜32とゲート電極34との間に、5nmの間
隔の減圧状態の空隙36が設けられていることにより、
上記第1の実施形態に係る電界効果トランジスタの場合
と同様の効果を奏することができる。また、チャネル領
域18上にトンネル酸化膜32が形成されているため、
減圧された気体中とはいえ、チャネル領域18表面が露
出していることによるデバイス特性の劣化を防止するこ
とができる。更に、このトンネル酸化膜32の厚さは1
nmと極めて薄いため、このトンネル酸化膜32中にト
ラップ38が生成されても、このトラップ38に捕獲さ
れた電子40はトンネル効果によりトンネル酸化膜32
を容易に通り抜けることが可能であるため、デバイス特
性の劣化を抑制することができる。
【0091】(第4の実施形態)本発明の第4の実施形
態に係る電界効果トランジスタを、図12を用いて説明
する。ここで、図12(a)は本実施形態に係る電界効
果トランジスタを示す平面図、図12(b)はそのA−
A´線断面を示す断面図である。なお、上記図1及び図
2に示した電界効果トランジスタと同一の要素には同一
の符号を付して説明を省略する。例えばp型シリコン基
板10上には、フィールド酸化膜12が形成され、この
フィールド酸化膜12によって周囲を囲まれた素子領域
表面には、n型不純物がドープされたn+ 型ソース領域
14及びn+ 型ドレイン領域16が相対して形成されて
いる。また、これらのn+ 型ソース領域14とn+ 型ド
レイン領域16とに挟まれて、チャネル領域18が設け
られている。
態に係る電界効果トランジスタを、図12を用いて説明
する。ここで、図12(a)は本実施形態に係る電界効
果トランジスタを示す平面図、図12(b)はそのA−
A´線断面を示す断面図である。なお、上記図1及び図
2に示した電界効果トランジスタと同一の要素には同一
の符号を付して説明を省略する。例えばp型シリコン基
板10上には、フィールド酸化膜12が形成され、この
フィールド酸化膜12によって周囲を囲まれた素子領域
表面には、n型不純物がドープされたn+ 型ソース領域
14及びn+ 型ドレイン領域16が相対して形成されて
いる。また、これらのn+ 型ソース領域14とn+ 型ド
レイン領域16とに挟まれて、チャネル領域18が設け
られている。
【0092】また、チャネル領域18上には、厚さ1n
mのトンネル酸化膜32が形成されている。また、チャ
ネル領域18上方には、例えば金属シリサイドからなる
ゲート電極42が形成され、このゲート電極42表面上
には、厚さ1nmのトンネル酸化膜44が形成されてい
る。即ち、チャネル領域18を挟むフィールド酸化膜1
2間にゲート電極42が橋架され、底面にトンネル酸化
膜44が形成されたゲート電極42がチャネル領域18
上のトンネル酸化膜32上方を通る構造となっている。
従って、ゲート電極42底面のトンネル酸化膜44とチ
ャネル領域18上のトンネル酸化膜32との間に、4n
mの間隔の減圧状態の空隙46が設けられている点に本
実施形態の特徴がある。
mのトンネル酸化膜32が形成されている。また、チャ
ネル領域18上方には、例えば金属シリサイドからなる
ゲート電極42が形成され、このゲート電極42表面上
には、厚さ1nmのトンネル酸化膜44が形成されてい
る。即ち、チャネル領域18を挟むフィールド酸化膜1
2間にゲート電極42が橋架され、底面にトンネル酸化
膜44が形成されたゲート電極42がチャネル領域18
上のトンネル酸化膜32上方を通る構造となっている。
従って、ゲート電極42底面のトンネル酸化膜44とチ
ャネル領域18上のトンネル酸化膜32との間に、4n
mの間隔の減圧状態の空隙46が設けられている点に本
実施形態の特徴がある。
【0093】次に、図12に示す電界効果トランジスタ
の製造方法を説明する。なお、この電界効果トランジス
タの製造方法は、上記図3〜図7を用いて説明した場合
とほぼ同様であるため、図は用いない。先ず、p型シリ
コン基板10上に、例えばLOCOS法を用いて、フィ
ールド酸化膜12を選択的に形成した後、このフィール
ド酸化膜12によって周囲を囲まれた素子領域表面に、
例えば不純物拡散法を用いて、n+ 型ソース領域14及
びn+ 型ドレイン領域16を相対して形成し、これらの
n+ 型ソース領域14とn+ 型ドレイン領域16とに挟
まれた領域をチャネル領域18とする。
の製造方法を説明する。なお、この電界効果トランジス
タの製造方法は、上記図3〜図7を用いて説明した場合
とほぼ同様であるため、図は用いない。先ず、p型シリ
コン基板10上に、例えばLOCOS法を用いて、フィ
ールド酸化膜12を選択的に形成した後、このフィール
ド酸化膜12によって周囲を囲まれた素子領域表面に、
例えば不純物拡散法を用いて、n+ 型ソース領域14及
びn+ 型ドレイン領域16を相対して形成し、これらの
n+ 型ソース領域14とn+ 型ドレイン領域16とに挟
まれた領域をチャネル領域18とする。
【0094】次いで、素子領域上に、例えば厚さ6nm
のレジスト材を形成する。続いて、全面に、金属シリサ
イド層を堆積した後、フォトリソグラフィ技術及びエッ
チング技術を用いて、所定の形状にパターニングし、金
属シリサイドからなるゲート電極42を形成する。次い
で、レジスト材を除去する。このとき、露出しているレ
ジスト材を除去するだけでなく、チャネル領域18上方
の幅の狭いゲート電極42下のレジスト材も除去する。
こうして、チャネル領域18を挟むフィールド酸化膜1
2間にゲート電極42が橋架され、このゲート電極42
がチャネル領域18上のトンネル酸化膜32上方を通る
構造となる。
のレジスト材を形成する。続いて、全面に、金属シリサ
イド層を堆積した後、フォトリソグラフィ技術及びエッ
チング技術を用いて、所定の形状にパターニングし、金
属シリサイドからなるゲート電極42を形成する。次い
で、レジスト材を除去する。このとき、露出しているレ
ジスト材を除去するだけでなく、チャネル領域18上方
の幅の狭いゲート電極42下のレジスト材も除去する。
こうして、チャネル領域18を挟むフィールド酸化膜1
2間にゲート電極42が橋架され、このゲート電極42
がチャネル領域18上のトンネル酸化膜32上方を通る
構造となる。
【0095】次いで、例えば熱酸化法を用いて、チャネ
ル領域18を含む素子領域上に厚さ1nmのトンネル酸
化膜32を形成すると共に、ゲート電極42表面上に厚
さ1nmのトンネル酸化膜44を形成する。こうして、
チャネル領域18上のトンネル酸化膜32とゲート電極
42底面のトンネル酸化膜44との間に、4nmの間隔
の空隙46が形成される。
ル領域18を含む素子領域上に厚さ1nmのトンネル酸
化膜32を形成すると共に、ゲート電極42表面上に厚
さ1nmのトンネル酸化膜44を形成する。こうして、
チャネル領域18上のトンネル酸化膜32とゲート電極
42底面のトンネル酸化膜44との間に、4nmの間隔
の空隙46が形成される。
【0096】次いで、通常のMOSトランジスタの製造
方法と同様の工程に従って、配線層形成等の前処理を終
了した後、後処理においてパッケージに内装し、減圧封
止を行う。こうして、図12に示す電界効果トランジス
タを作製する。
方法と同様の工程に従って、配線層形成等の前処理を終
了した後、後処理においてパッケージに内装し、減圧封
止を行う。こうして、図12に示す電界効果トランジス
タを作製する。
【0097】次に、図12に示す電界効果トランジスタ
のエネルギー帯構造を、図13を用いて説明する。ここ
で、図13はゲート部におけるエネルギー帯構造を示す
エネルギー帯図である。なお、図11に示すエネルギー
帯構造と共通する部分については説明を省略する。図1
2に示す電界効果トランジスタのゲート部においては、
シリコン基板10表面のチャネル領域18上に、厚さ1
nmのトンネル酸化膜32が形成され、更にその上方
に、5nmの間隔の減圧状態の空隙46を介して、底面
にトンネル酸化膜44を有するゲート電極42が形成さ
れている。従って、このゲート部におけるエネルギー帯
構造は、ゲート電極42に印加するゲート電圧Vgが零
のとき、即ちVg =0のとき、図13(a)に示される
ようになる。即ち、図11(a)に示すエネルギー帯構
造に対して、減圧状態の空隙46とゲート電極42との
間に、シリコン基板10の電子親和力χS より小さい電
子親和力χOXをもつトンネル酸化膜44が存在する点に
特徴がある。
のエネルギー帯構造を、図13を用いて説明する。ここ
で、図13はゲート部におけるエネルギー帯構造を示す
エネルギー帯図である。なお、図11に示すエネルギー
帯構造と共通する部分については説明を省略する。図1
2に示す電界効果トランジスタのゲート部においては、
シリコン基板10表面のチャネル領域18上に、厚さ1
nmのトンネル酸化膜32が形成され、更にその上方
に、5nmの間隔の減圧状態の空隙46を介して、底面
にトンネル酸化膜44を有するゲート電極42が形成さ
れている。従って、このゲート部におけるエネルギー帯
構造は、ゲート電極42に印加するゲート電圧Vgが零
のとき、即ちVg =0のとき、図13(a)に示される
ようになる。即ち、図11(a)に示すエネルギー帯構
造に対して、減圧状態の空隙46とゲート電極42との
間に、シリコン基板10の電子親和力χS より小さい電
子親和力χOXをもつトンネル酸化膜44が存在する点に
特徴がある。
【0098】そしてこの場合、図中に示すように、トン
ネル酸化膜44中にトラップ48があったとしても、こ
のトラップ48に捕獲された電子40はトンネル酸化膜
44を自由に通り抜けることができる。このため、リー
ク電流やホットキャリアの発生等による電界効果トラン
ジスタの動作の信頼性の劣化が引き起こされることはな
い。また、ゲート電極42に正のゲート電圧Vgを印加
するとき、即ちVg >0のときは、図13(b)に示さ
れるように、ゲート電極42のフェルミ準位Ef はシリ
コン基板10の伝導帯下端のエネルギー準位Ec に対し
て更にポテンシャルエネルギーが低くなる。そしてこの
場合も、図中に示すように、トンネル酸化膜44中のト
ラップ48に捕獲された電子40はトンネル酸化膜44
を自由に通り抜けることができるため、電界効果トラン
ジスタの動作の信頼性の劣化が引き起こされることはな
い。
ネル酸化膜44中にトラップ48があったとしても、こ
のトラップ48に捕獲された電子40はトンネル酸化膜
44を自由に通り抜けることができる。このため、リー
ク電流やホットキャリアの発生等による電界効果トラン
ジスタの動作の信頼性の劣化が引き起こされることはな
い。また、ゲート電極42に正のゲート電圧Vgを印加
するとき、即ちVg >0のときは、図13(b)に示さ
れるように、ゲート電極42のフェルミ準位Ef はシリ
コン基板10の伝導帯下端のエネルギー準位Ec に対し
て更にポテンシャルエネルギーが低くなる。そしてこの
場合も、図中に示すように、トンネル酸化膜44中のト
ラップ48に捕獲された電子40はトンネル酸化膜44
を自由に通り抜けることができるため、電界効果トラン
ジスタの動作の信頼性の劣化が引き起こされることはな
い。
【0099】以上のように、第4の実施形態に係る電界
効果トランジスタによれば、チャネル領域18上の厚さ
1nmのトンネル酸化膜32とゲート電極42底面のト
ンネル酸化膜44との間に、4nmの間隔の減圧状態の
空隙46が設けられていることにより、上記第3の実施
形態に係る電界効果トランジスタの場合と同様の効果を
奏することができる。また、ゲート電極42底面にトン
ネル酸化膜44が形成されているが、このトンネル酸化
膜44の厚さは1nmと極めて薄いため、このトンネル
酸化膜44中にトラップ48が生成されても、このトラ
ップ48に捕獲された電子40はトンネル効果によりト
ンネル酸化膜44を容易に通り抜けることが可能である
ため、デバイス特性の劣化を生じることはない。
効果トランジスタによれば、チャネル領域18上の厚さ
1nmのトンネル酸化膜32とゲート電極42底面のト
ンネル酸化膜44との間に、4nmの間隔の減圧状態の
空隙46が設けられていることにより、上記第3の実施
形態に係る電界効果トランジスタの場合と同様の効果を
奏することができる。また、ゲート電極42底面にトン
ネル酸化膜44が形成されているが、このトンネル酸化
膜44の厚さは1nmと極めて薄いため、このトンネル
酸化膜44中にトラップ48が生成されても、このトラ
ップ48に捕獲された電子40はトンネル効果によりト
ンネル酸化膜44を容易に通り抜けることが可能である
ため、デバイス特性の劣化を生じることはない。
【0100】なお、上記第1〜第4の実施形態におい
て、ゲート電極20とチャネル領域18との間に、10
nmの間隔の減圧状態の空隙22が設けられている点に
特徴がある場合(第1の実施形態)、ゲート電極26と
チャネル領域18との間に、8nmの間隔の減圧状態の
空隙28が設けられていると共に、ゲート電極26がス
ペーサ30a、30bによって支えられている点に特徴
がある場合(第2の実施形態)、ゲート電極34とチャ
ネル領域18上に形成されたトンネル酸化膜32との間
に、5nmの間隔の減圧状態の空隙36が設けられてい
る点に特徴がある場合(第3の実施形態)、ゲート電極
42底面に形成されたトンネル酸化膜44とチャネル領
域18上に形成されたトンネル酸化膜32との間に、4
nmの間隔の減圧状態の空隙46が設けられている点に
特徴がある場合(第4の実施形態)についてそれぞれ述
べたが、例えば上記第2の実施形態と上記第3の実施形
態とを組み合わせてもよいし、上記第2の実施形態と上
記第4の実施形態とを組み合わせてもよい。
て、ゲート電極20とチャネル領域18との間に、10
nmの間隔の減圧状態の空隙22が設けられている点に
特徴がある場合(第1の実施形態)、ゲート電極26と
チャネル領域18との間に、8nmの間隔の減圧状態の
空隙28が設けられていると共に、ゲート電極26がス
ペーサ30a、30bによって支えられている点に特徴
がある場合(第2の実施形態)、ゲート電極34とチャ
ネル領域18上に形成されたトンネル酸化膜32との間
に、5nmの間隔の減圧状態の空隙36が設けられてい
る点に特徴がある場合(第3の実施形態)、ゲート電極
42底面に形成されたトンネル酸化膜44とチャネル領
域18上に形成されたトンネル酸化膜32との間に、4
nmの間隔の減圧状態の空隙46が設けられている点に
特徴がある場合(第4の実施形態)についてそれぞれ述
べたが、例えば上記第2の実施形態と上記第3の実施形
態とを組み合わせてもよいし、上記第2の実施形態と上
記第4の実施形態とを組み合わせてもよい。
【0101】また、上記第1〜第4の実施形態において
は、いずれの空隙22、28、36、46も減圧状態に
保持されているが、減圧状態の代りに常圧の空気等を充
填してもよい。あるいはまた、空気等の代わりに例えば
He,Ar,Ne等の不活性気体、フロンガス、窒素な
どの不活性なガスを封入してもよい。特に上記第3又は
第4の実施形態においては、チャネル領域18表面がト
ンネル酸化膜32によって覆われているため、空隙3
6、46を不活性なガスで充填してもデバイス特性の劣
化は防止される。
は、いずれの空隙22、28、36、46も減圧状態に
保持されているが、減圧状態の代りに常圧の空気等を充
填してもよい。あるいはまた、空気等の代わりに例えば
He,Ar,Ne等の不活性気体、フロンガス、窒素な
どの不活性なガスを封入してもよい。特に上記第3又は
第4の実施形態においては、チャネル領域18表面がト
ンネル酸化膜32によって覆われているため、空隙3
6、46を不活性なガスで充填してもデバイス特性の劣
化は防止される。
【0102】また、上記第1〜第4の実施形態において
は、不純物拡散法を用いてn+ 型ソース領域14及びn
+ 型ドレイン領域16を相対して形成した後、これらの
n+型ソース領域14とn+ 型ドレイン領域16とに挟
まれたチャネル領域18上方にゲート電極20、26、
34、42を形成する製造方法を採用しているが、ゲー
ト電極を形成した後に、このゲート電極をマスクとする
不純物イオン注入法を用いて、ソース領域及びドレイン
領域を自己整合的に形成する製造方法を採用してもよ
い。
は、不純物拡散法を用いてn+ 型ソース領域14及びn
+ 型ドレイン領域16を相対して形成した後、これらの
n+型ソース領域14とn+ 型ドレイン領域16とに挟
まれたチャネル領域18上方にゲート電極20、26、
34、42を形成する製造方法を採用しているが、ゲー
ト電極を形成した後に、このゲート電極をマスクとする
不純物イオン注入法を用いて、ソース領域及びドレイン
領域を自己整合的に形成する製造方法を採用してもよ
い。
【0103】以上、上記第1〜第4の実施形態において
は、何れもゲート電極とシリコン基板表面のチャネル領
域との間に所定の間隔の減圧状態の空隙が設けられてい
る電界効果トランジスタについて述べたが、次の第5〜
第8の実施形態においては、ゲート電極とシリコン基板
表面のチャネル領域との間に電荷蓄積部を有し、この電
荷蓄積部とチャネル領域との間に所定の間隔の減圧状態
の空隙が設けられている電界効果トランジスタ、即ちE
PROMやEEPROM等として使用される不揮発性メ
モリについて述べる。
は、何れもゲート電極とシリコン基板表面のチャネル領
域との間に所定の間隔の減圧状態の空隙が設けられてい
る電界効果トランジスタについて述べたが、次の第5〜
第8の実施形態においては、ゲート電極とシリコン基板
表面のチャネル領域との間に電荷蓄積部を有し、この電
荷蓄積部とチャネル領域との間に所定の間隔の減圧状態
の空隙が設けられている電界効果トランジスタ、即ちE
PROMやEEPROM等として使用される不揮発性メ
モリについて述べる。
【0104】(第5の実施形態)本発明の第5の実施形
態に係る電界効果トランジスタを、図14を用いて説明
する。ここで、図14(a)は本実施形態に係る電界効
果トランジスタを示すチャネル長方向の断面図、図14
(b)はその垂直方向の断面図である。例えばp型シリ
コン基板50上には、フィールド酸化膜52が形成さ
れ、このフィールド酸化膜52によって周囲を囲まれた
素子領域表面には、例えばAs等のn型不純物がドープ
されたn+ 型ソース領域54及びn+ 型ドレイン領域5
6が相対して形成されている。また、これらのn+ 型ソ
ース領域54とn+ 型ドレイン領域56とに挟まれて、
チャネル領域58が設けられている。
態に係る電界効果トランジスタを、図14を用いて説明
する。ここで、図14(a)は本実施形態に係る電界効
果トランジスタを示すチャネル長方向の断面図、図14
(b)はその垂直方向の断面図である。例えばp型シリ
コン基板50上には、フィールド酸化膜52が形成さ
れ、このフィールド酸化膜52によって周囲を囲まれた
素子領域表面には、例えばAs等のn型不純物がドープ
されたn+ 型ソース領域54及びn+ 型ドレイン領域5
6が相対して形成されている。また、これらのn+ 型ソ
ース領域54とn+ 型ドレイン領域56とに挟まれて、
チャネル領域58が設けられている。
【0105】そしてチャネル領域58を挟むフィールド
酸化膜52間には、例えば厚さ100nmのポリシリコ
ン層からなるフローティングゲート電極60が橋架さ
れ、このフローティングゲート電極60がチャネル領域
58上方を通る構造となっている。従って、チャネル領
域58上方にフローティングゲート電極60が形成され
ており、このフローティングゲート電極60とチャネル
領域58との間に、例えば8nmの間隔の減圧状態の空
隙62が設けられている点に本実施形態の特徴がある。
また、フローティングゲート電極60上には、例えば厚
さ17nmのシリコン酸化膜64を介して、例えば厚さ
200nmのポリシリコン層からなるコントロールゲー
ト電極66が形成されている。このようにして、従来の
フローティングゲート構造のゲート酸化膜が減圧状態の
空隙62に置換された不揮発性メモリが構成される。
酸化膜52間には、例えば厚さ100nmのポリシリコ
ン層からなるフローティングゲート電極60が橋架さ
れ、このフローティングゲート電極60がチャネル領域
58上方を通る構造となっている。従って、チャネル領
域58上方にフローティングゲート電極60が形成され
ており、このフローティングゲート電極60とチャネル
領域58との間に、例えば8nmの間隔の減圧状態の空
隙62が設けられている点に本実施形態の特徴がある。
また、フローティングゲート電極60上には、例えば厚
さ17nmのシリコン酸化膜64を介して、例えば厚さ
200nmのポリシリコン層からなるコントロールゲー
ト電極66が形成されている。このようにして、従来の
フローティングゲート構造のゲート酸化膜が減圧状態の
空隙62に置換された不揮発性メモリが構成される。
【0106】次に、図14に示す電界効果トランジスタ
の不揮発性メモリとしての情報の記憶について説明す
る。情報の記憶は、フローティングゲート電極60への
電荷の蓄積によって行う。即ち、データの書き込みは、
ソース領域54を接地してコントロールゲート電極66
及びドレイン領域54に高電圧のプログラム電圧を印加
し、ドレイン領域54近傍のチャネル領域において発生
したアバランシェ効果による高エネルギーのホットエレ
クトロンを減圧状態の空隙62を介してフローティング
ゲート電極60に注入することによって行う。こうして
周囲を電気的に絶縁されたフローティングゲート電極6
0に注入された電子は、不揮発性メモリの電源を切った
後においてもエネルギー的にはポテンシャルの井戸に捕
獲された状態となるため、外部からこのポテンシャル井
戸の高さに相当するエネルギーを得ない限り、安定して
この状態を維持する。
の不揮発性メモリとしての情報の記憶について説明す
る。情報の記憶は、フローティングゲート電極60への
電荷の蓄積によって行う。即ち、データの書き込みは、
ソース領域54を接地してコントロールゲート電極66
及びドレイン領域54に高電圧のプログラム電圧を印加
し、ドレイン領域54近傍のチャネル領域において発生
したアバランシェ効果による高エネルギーのホットエレ
クトロンを減圧状態の空隙62を介してフローティング
ゲート電極60に注入することによって行う。こうして
周囲を電気的に絶縁されたフローティングゲート電極6
0に注入された電子は、不揮発性メモリの電源を切った
後においてもエネルギー的にはポテンシャルの井戸に捕
獲された状態となるため、外部からこのポテンシャル井
戸の高さに相当するエネルギーを得ない限り、安定して
この状態を維持する。
【0107】また、データの消去は、EPROMの場合
には、例えば波長2537オングストームの紫外線を照
射してフローティングゲート電極60に蓄積された電子
を自由電子として解き放つことによって行い、EEPR
OMの場合には、ソース電極(図示せず)に高電圧の消
去電圧を印加してフローティングゲート電極60に蓄積
された電子を引き抜くことによって行う。
には、例えば波長2537オングストームの紫外線を照
射してフローティングゲート電極60に蓄積された電子
を自由電子として解き放つことによって行い、EEPR
OMの場合には、ソース電極(図示せず)に高電圧の消
去電圧を印加してフローティングゲート電極60に蓄積
された電子を引き抜くことによって行う。
【0108】なお、図14に示す電界効果トランジスタ
の製造方法については、p型シリコン基板50上のフィ
ールド酸化膜52によって周囲を囲まれた素子領域にお
けるn+ 型ソース領域54及びn+ 型ドレイン領域56
間のチャネル領域58上に減圧状態の空隙62を介して
フローティングゲート電極60を形成するまでの工程
は、上記第1の実施形態における図3〜図7に示す工程
と基本的に同様であり、その後のフローティングゲート
電極60上にシリコン酸化膜64を介してコントロール
ゲート電極66を形成するまでの工程は、従来の場合と
同様であるため、その説明を省略する。
の製造方法については、p型シリコン基板50上のフィ
ールド酸化膜52によって周囲を囲まれた素子領域にお
けるn+ 型ソース領域54及びn+ 型ドレイン領域56
間のチャネル領域58上に減圧状態の空隙62を介して
フローティングゲート電極60を形成するまでの工程
は、上記第1の実施形態における図3〜図7に示す工程
と基本的に同様であり、その後のフローティングゲート
電極60上にシリコン酸化膜64を介してコントロール
ゲート電極66を形成するまでの工程は、従来の場合と
同様であるため、その説明を省略する。
【0109】以上のように、第5の実施形態に係る電界
効果トランジスタによれば、チャネル領域58とフロー
ティングゲート電極60との間に8nmの間隔の減圧状
態の空隙62が設けられていることにより、従来のフロ
ーティングゲート構造の不揮発性メモリにおけるゲート
酸化膜が存在せず、フローティングゲート電極60へ注
入したりフローティングゲート電極60から放出したり
する電荷は従来のゲート酸化膜の代わりに8nmの間隔
の減圧状態の空隙62を通り抜けるため、ゲート酸化膜
の劣化によりデータの書き込み/消去の回数が制限され
ることはなくなり、その書き込み/消去の回数を大幅
に、場合によっては半永久的に増加させることができ
る。
効果トランジスタによれば、チャネル領域58とフロー
ティングゲート電極60との間に8nmの間隔の減圧状
態の空隙62が設けられていることにより、従来のフロ
ーティングゲート構造の不揮発性メモリにおけるゲート
酸化膜が存在せず、フローティングゲート電極60へ注
入したりフローティングゲート電極60から放出したり
する電荷は従来のゲート酸化膜の代わりに8nmの間隔
の減圧状態の空隙62を通り抜けるため、ゲート酸化膜
の劣化によりデータの書き込み/消去の回数が制限され
ることはなくなり、その書き込み/消去の回数を大幅
に、場合によっては半永久的に増加させることができ
る。
【0110】また、従来のようなゲート酸化膜の劣化に
よるデータの書き込み/消去の閾値電圧Vthのシフトの
経時変化がなくなり、書き込み/消去の動作電圧も常に
低く抑えることができるため、消費電圧を低減させるこ
とができる。
よるデータの書き込み/消去の閾値電圧Vthのシフトの
経時変化がなくなり、書き込み/消去の動作電圧も常に
低く抑えることができるため、消費電圧を低減させるこ
とができる。
【0111】(第6の実施形態)本発明の第6の実施形
態に係る電界効果トランジスタを、図15を用いて説明
する。ここで、図15(a)は本実施形態に係る電界効
果トランジスタを示すチャネル長方向の断面図、図15
(b)はその垂直方向の断面図である。なお、上記図1
4に示した電界効果トランジスタと同一の要素には同一
の符号を付して説明を省略する。例えばp型シリコン基
板50上には、フィールド酸化膜52が形成され、この
フィールド酸化膜52によって周囲を囲まれた素子領域
表面には、n+ 型ソース領域54及びn+ 型ドレイン領
域56が相対して形成されている。また、これらのn+
型ソース領域54とn+ 型ドレイン領域56とに挟まれ
たチャネル領域58上方には、例えば8nmの間隔の減
圧状態の空隙62を介して、例えば厚さ100nmのポ
リシリコン層からなるフローティングゲート電極60が
橋架されている。
態に係る電界効果トランジスタを、図15を用いて説明
する。ここで、図15(a)は本実施形態に係る電界効
果トランジスタを示すチャネル長方向の断面図、図15
(b)はその垂直方向の断面図である。なお、上記図1
4に示した電界効果トランジスタと同一の要素には同一
の符号を付して説明を省略する。例えばp型シリコン基
板50上には、フィールド酸化膜52が形成され、この
フィールド酸化膜52によって周囲を囲まれた素子領域
表面には、n+ 型ソース領域54及びn+ 型ドレイン領
域56が相対して形成されている。また、これらのn+
型ソース領域54とn+ 型ドレイン領域56とに挟まれ
たチャネル領域58上方には、例えば8nmの間隔の減
圧状態の空隙62を介して、例えば厚さ100nmのポ
リシリコン層からなるフローティングゲート電極60が
橋架されている。
【0112】更に、フローティングゲート電極60上に
は、例えば17nmの間隔の減圧状態の空隙68を介し
て、例えば厚さ200nmのポリシリコン層からなるコ
ントロールゲート電極66が形成されている点に本実施
形態の特徴がある。このようにして、従来のフローティ
ングゲート構造のゲート酸化膜及び上記図14における
シリコン酸化膜64が減圧状態の空隙62、68に置換
された不揮発性メモリが構成される。
は、例えば17nmの間隔の減圧状態の空隙68を介し
て、例えば厚さ200nmのポリシリコン層からなるコ
ントロールゲート電極66が形成されている点に本実施
形態の特徴がある。このようにして、従来のフローティ
ングゲート構造のゲート酸化膜及び上記図14における
シリコン酸化膜64が減圧状態の空隙62、68に置換
された不揮発性メモリが構成される。
【0113】なお、図15に示す電界効果トランジスタ
の不揮発性メモリとしての情報の記憶は、上記第5の実
施形態に係る電界効果トランジスタの場合と同様である
ため、その説明は省略する。また、図15に示す電界効
果トランジスタの製造方法については、p型シリコン基
板50上のフィールド酸化膜52によって周囲を囲まれ
た素子領域におけるn+ 型ソース領域54及びn+ 型ド
レイン領域56間のチャネル領域58上に減圧状態の空
隙62を介してフローティングゲート電極60を形成す
るまでの工程は、上記第1の実施形態における図3〜図
7に示す工程と基本的に同様であり、その後のフローテ
ィングゲート電極60上に減圧状態の空隙68を介して
コントロールゲート電極66を形成するまでの工程は、
チャネル領域58上に減圧状態の空隙62を介してフロ
ーティングゲート電極60を形成する工程と基本的に同
様であるため、その説明を省略する。
の不揮発性メモリとしての情報の記憶は、上記第5の実
施形態に係る電界効果トランジスタの場合と同様である
ため、その説明は省略する。また、図15に示す電界効
果トランジスタの製造方法については、p型シリコン基
板50上のフィールド酸化膜52によって周囲を囲まれ
た素子領域におけるn+ 型ソース領域54及びn+ 型ド
レイン領域56間のチャネル領域58上に減圧状態の空
隙62を介してフローティングゲート電極60を形成す
るまでの工程は、上記第1の実施形態における図3〜図
7に示す工程と基本的に同様であり、その後のフローテ
ィングゲート電極60上に減圧状態の空隙68を介して
コントロールゲート電極66を形成するまでの工程は、
チャネル領域58上に減圧状態の空隙62を介してフロ
ーティングゲート電極60を形成する工程と基本的に同
様であるため、その説明を省略する。
【0114】以上のように、第6の実施形態に係る電界
効果トランジスタによれば、チャネル領域58とフロー
ティングゲート電極60との間に8nmの間隔の減圧状
態の空隙62が設けられていることにより、上記第4の
実施形態に係る電界効果トランジスタの場合と同様の効
果を奏することができる。
効果トランジスタによれば、チャネル領域58とフロー
ティングゲート電極60との間に8nmの間隔の減圧状
態の空隙62が設けられていることにより、上記第4の
実施形態に係る電界効果トランジスタの場合と同様の効
果を奏することができる。
【0115】これに加えて、フローティングゲート電極
60とコントロールゲート電極66との間にも17nm
の間隔の減圧状態の空隙68が設けられており、減圧の
誘電率はシリコン酸化膜等の絶縁膜の誘電率より小さ
く、絶縁性に優れているため、フローティングゲート電
極60とコントロールゲート電極66との間隔を、従来
の絶縁膜が介在している場合よりも小さくすることが可
能になるため、素子の微細化に寄与することができる。
60とコントロールゲート電極66との間にも17nm
の間隔の減圧状態の空隙68が設けられており、減圧の
誘電率はシリコン酸化膜等の絶縁膜の誘電率より小さ
く、絶縁性に優れているため、フローティングゲート電
極60とコントロールゲート電極66との間隔を、従来
の絶縁膜が介在している場合よりも小さくすることが可
能になるため、素子の微細化に寄与することができる。
【0116】なお、上記第5及び第6の実施形態におい
ては、チャネル領域58とフローティングゲート電極6
0との間に8nmの間隔の減圧状態の空隙62が設けら
れている点に特徴があるが、上記第3の実施形態の場合
のように、チャネル領域58上にトンネル酸化膜を形成
して、このトンネル酸化膜とフローティングゲート電極
60との間に減圧状態の空隙を設けてもよい。また、上
記第4の実施形態の場合のように、チャネル領域58上
及びフローティングゲート電極60底面にそれぞれトン
ネル酸化膜を形成して、これら2つのトンネル酸化膜間
に減圧状態の空隙を設けてもよい。更には、フローティ
ングゲート電極60底面にトンネル酸化膜を形成して、
このトンネル酸化膜とチャネル領域58との間に減圧状
態の空隙を設けてもよい。
ては、チャネル領域58とフローティングゲート電極6
0との間に8nmの間隔の減圧状態の空隙62が設けら
れている点に特徴があるが、上記第3の実施形態の場合
のように、チャネル領域58上にトンネル酸化膜を形成
して、このトンネル酸化膜とフローティングゲート電極
60との間に減圧状態の空隙を設けてもよい。また、上
記第4の実施形態の場合のように、チャネル領域58上
及びフローティングゲート電極60底面にそれぞれトン
ネル酸化膜を形成して、これら2つのトンネル酸化膜間
に減圧状態の空隙を設けてもよい。更には、フローティ
ングゲート電極60底面にトンネル酸化膜を形成して、
このトンネル酸化膜とチャネル領域58との間に減圧状
態の空隙を設けてもよい。
【0117】また、上記第2の実施形態の場合のよう
に、チャネル領域58とフローティングゲート電極60
との間に減圧状態の空隙62を設けると共にフローティ
ングゲート電極60を支えるスペーサを設けてもよい
し、或いはチャネル領域58上及びフローティングゲー
ト電極60底面のいずれか一方又は双方にトンネル酸化
膜を形成した場合と上記第2の実施形態のスペーサを設
ける場合とを組み合わせてもよい。
に、チャネル領域58とフローティングゲート電極60
との間に減圧状態の空隙62を設けると共にフローティ
ングゲート電極60を支えるスペーサを設けてもよい
し、或いはチャネル領域58上及びフローティングゲー
ト電極60底面のいずれか一方又は双方にトンネル酸化
膜を形成した場合と上記第2の実施形態のスペーサを設
ける場合とを組み合わせてもよい。
【0118】また、上記第6の実施形態においては、フ
ローティングゲート電極60とコントロールゲート電極
66との間にも17nmの間隔の減圧状態の空隙68が
設けられている点に特徴があるが、上記第2の実施形態
の場合のように、フローティングゲート電極60とコン
トロールゲート電極66との間に減圧状態の空隙68を
設ける共に、シリコン基板50とコントロールゲート電
極66との間又はフローティングゲート電極60とコン
トロールゲート電極66との間に、コントロールゲート
電極66を支えるスペーサを設けてもよい。
ローティングゲート電極60とコントロールゲート電極
66との間にも17nmの間隔の減圧状態の空隙68が
設けられている点に特徴があるが、上記第2の実施形態
の場合のように、フローティングゲート電極60とコン
トロールゲート電極66との間に減圧状態の空隙68を
設ける共に、シリコン基板50とコントロールゲート電
極66との間又はフローティングゲート電極60とコン
トロールゲート電極66との間に、コントロールゲート
電極66を支えるスペーサを設けてもよい。
【0119】(第7の実施形態)本発明の第7の実施形
態に係る電界効果トランジスタを、図16を用いて説明
する。ここで、図16(a)は本実施形態に係る電界効
果トランジスタを示すチャネル長方向の断面図、図16
(b)はその垂直方向の断面図である。なお、上記図1
4に示した電界効果トランジスタと同一の要素には同一
の符号を付して説明を省略する。例えばp型シリコン基
板50上には、フィールド酸化膜52が形成され、この
フィールド酸化膜52によって周囲を囲まれた素子領域
表面には、n+ 型ソース領域54及びn+ 型ドレイン領
域56が相対して形成されている。また、これらのn+
型ソース領域54とn+ 型ドレイン領域56とに挟まれ
て、チャネル領域58が設けられている。
態に係る電界効果トランジスタを、図16を用いて説明
する。ここで、図16(a)は本実施形態に係る電界効
果トランジスタを示すチャネル長方向の断面図、図16
(b)はその垂直方向の断面図である。なお、上記図1
4に示した電界効果トランジスタと同一の要素には同一
の符号を付して説明を省略する。例えばp型シリコン基
板50上には、フィールド酸化膜52が形成され、この
フィールド酸化膜52によって周囲を囲まれた素子領域
表面には、n+ 型ソース領域54及びn+ 型ドレイン領
域56が相対して形成されている。また、これらのn+
型ソース領域54とn+ 型ドレイン領域56とに挟まれ
て、チャネル領域58が設けられている。
【0120】そしてチャネル領域58を挟むフィールド
酸化膜52間には、電荷蓄積層として例えば厚さ50n
mのシリコン窒化膜70が橋架され、このシリコン窒化
膜70がチャネル領域58上方を通る構造となってい
る。従って、チャネル領域58上方にシリコン窒化膜7
0が形成されており、このシリコン窒化膜70とチャネ
ル領域58との間に、例えば3nmの間隔の減圧状態の
空隙72が設けられている点に本実施形態の特徴があ
る。
酸化膜52間には、電荷蓄積層として例えば厚さ50n
mのシリコン窒化膜70が橋架され、このシリコン窒化
膜70がチャネル領域58上方を通る構造となってい
る。従って、チャネル領域58上方にシリコン窒化膜7
0が形成されており、このシリコン窒化膜70とチャネ
ル領域58との間に、例えば3nmの間隔の減圧状態の
空隙72が設けられている点に本実施形態の特徴があ
る。
【0121】また、シリコン窒化膜70上には、例えば
厚さ200nmのポリシリコン層からなるコントロール
ゲート電極66が形成されている。このようにして、従
来のMNOS構造のゲート酸化膜が減圧状態の空隙72
に置換された不揮発性メモリが構成される。
厚さ200nmのポリシリコン層からなるコントロール
ゲート電極66が形成されている。このようにして、従
来のMNOS構造のゲート酸化膜が減圧状態の空隙72
に置換された不揮発性メモリが構成される。
【0122】次に、図16に示す電界効果トランジスタ
の不揮発性メモリとしての情報の記憶について説明す
る。情報の記憶は、上記第5の実施形態の場合と基本的
に同様であるが、上記図14におけるフローティングゲ
ート電極60の代わりに、シリコン窒化膜70中のトラ
ップへの電荷の蓄積によって行う。即ち、データの書き
込みは、ソース領域54を接地してコントロールゲート
電極66及びドレイン領域54に高電圧のプログラム電
圧を印加し、ドレイン領域54近傍のチャネル領域にお
いて発生したアバランシェ効果による高エネルギーのホ
ットエレクトロンを減圧状態の空隙72を介してシリコ
ン窒化膜70中のトラップに注入することによって行
う。こうしてシリコン窒化膜70中の深いエネルギーレ
ベルのトラップに捕獲された電子は、不揮発性メモリの
電源を切った後でも、安定してこの状態を維持する。
の不揮発性メモリとしての情報の記憶について説明す
る。情報の記憶は、上記第5の実施形態の場合と基本的
に同様であるが、上記図14におけるフローティングゲ
ート電極60の代わりに、シリコン窒化膜70中のトラ
ップへの電荷の蓄積によって行う。即ち、データの書き
込みは、ソース領域54を接地してコントロールゲート
電極66及びドレイン領域54に高電圧のプログラム電
圧を印加し、ドレイン領域54近傍のチャネル領域にお
いて発生したアバランシェ効果による高エネルギーのホ
ットエレクトロンを減圧状態の空隙72を介してシリコ
ン窒化膜70中のトラップに注入することによって行
う。こうしてシリコン窒化膜70中の深いエネルギーレ
ベルのトラップに捕獲された電子は、不揮発性メモリの
電源を切った後でも、安定してこの状態を維持する。
【0123】また、データの消去は、書き込みの場合と
逆極性の高電圧の消去電圧をコントロールゲート電極6
6に印加して、シリコン窒化膜70中のトラップに捕獲
された電子を追い出すことによって行う。
逆極性の高電圧の消去電圧をコントロールゲート電極6
6に印加して、シリコン窒化膜70中のトラップに捕獲
された電子を追い出すことによって行う。
【0124】なお、図16に示す電界効果トランジスタ
の製造方法については、p型シリコン基板50上のフィ
ールド酸化膜52によって周囲を囲まれた素子領域にお
けるn+ 型ソース領域54及びn+ 型ドレイン領域56
間のチャネル領域58上に減圧状態の空隙72を介して
シリコン窒化膜70を形成するまでの工程は、ポリシリ
コン層の代わりにシリコン窒化膜70を用いる点で異な
るものの、上記第1の実施形態における図3〜図7に示
す工程と基本的に同様であり、その後のシリコン窒化膜
70上にコントロールゲート電極66を形成するまでの
工程は、従来の場合と同様であるため、その説明を省略
する。
の製造方法については、p型シリコン基板50上のフィ
ールド酸化膜52によって周囲を囲まれた素子領域にお
けるn+ 型ソース領域54及びn+ 型ドレイン領域56
間のチャネル領域58上に減圧状態の空隙72を介して
シリコン窒化膜70を形成するまでの工程は、ポリシリ
コン層の代わりにシリコン窒化膜70を用いる点で異な
るものの、上記第1の実施形態における図3〜図7に示
す工程と基本的に同様であり、その後のシリコン窒化膜
70上にコントロールゲート電極66を形成するまでの
工程は、従来の場合と同様であるため、その説明を省略
する。
【0125】以上のように、第7の実施形態に係る電界
効果トランジスタによれば、チャネル領域58とシリコ
ン窒化膜70との間に3nmの間隔の減圧状態の空隙7
2が設けられていることにより、従来のMNOS構造の
不揮発性メモリにおけるゲート酸化膜が存在せず、シリ
コン窒化膜70中のトラップへ注入したりそのトラップ
から放出したりする電荷は従来のゲート酸化膜の代わり
に3nmの間隔の減圧状態の空隙72を通り抜けるた
め、従来のようにゲート酸化膜の劣化によりデータの書
き込み/消去の回数が制限されることはなくなり、その
書き込み/消去の回数を大幅に、場合によっては半永久
的に増加させることができる。
効果トランジスタによれば、チャネル領域58とシリコ
ン窒化膜70との間に3nmの間隔の減圧状態の空隙7
2が設けられていることにより、従来のMNOS構造の
不揮発性メモリにおけるゲート酸化膜が存在せず、シリ
コン窒化膜70中のトラップへ注入したりそのトラップ
から放出したりする電荷は従来のゲート酸化膜の代わり
に3nmの間隔の減圧状態の空隙72を通り抜けるた
め、従来のようにゲート酸化膜の劣化によりデータの書
き込み/消去の回数が制限されることはなくなり、その
書き込み/消去の回数を大幅に、場合によっては半永久
的に増加させることができる。
【0126】また、従来のようなゲート酸化膜の劣化に
よるデータの書き込み/消去の閾値電圧Vthのシフトの
経時変化がなくなり、書き込み/消去の動作電圧も常に
低く抑えることができるため、消費電圧を低減させるこ
とができる。
よるデータの書き込み/消去の閾値電圧Vthのシフトの
経時変化がなくなり、書き込み/消去の動作電圧も常に
低く抑えることができるため、消費電圧を低減させるこ
とができる。
【0127】(第8の実施形態)本発明の第8の実施形
態に係る電界効果トランジスタを、図17を用いて説明
する。ここで、図17(a)は本実施形態に係る電界効
果トランジスタを示すチャネル長方向の断面図、図17
(b)はその垂直方向の断面図である。なお、上記図1
6に示した電界効果トランジスタと同一の要素には同一
の符号を付して説明を省略する。例えばp型シリコン基
板50上には、フィールド酸化膜52が形成され、この
フィールド酸化膜52によって周囲を囲まれた素子領域
表面には、n+ 型ソース領域54及びn+ 型ドレイン領
域56が相対して形成されている。また、これらのn+
型ソース領域54とn+ 型ドレイン領域56とに挟まれ
て、チャネル領域58が設けられている。
態に係る電界効果トランジスタを、図17を用いて説明
する。ここで、図17(a)は本実施形態に係る電界効
果トランジスタを示すチャネル長方向の断面図、図17
(b)はその垂直方向の断面図である。なお、上記図1
6に示した電界効果トランジスタと同一の要素には同一
の符号を付して説明を省略する。例えばp型シリコン基
板50上には、フィールド酸化膜52が形成され、この
フィールド酸化膜52によって周囲を囲まれた素子領域
表面には、n+ 型ソース領域54及びn+ 型ドレイン領
域56が相対して形成されている。また、これらのn+
型ソース領域54とn+ 型ドレイン領域56とに挟まれ
て、チャネル領域58が設けられている。
【0128】そしてチャネル領域58を挟むフィールド
酸化膜52間には、電荷蓄積層として例えば厚さ50n
mのシリコン窒化膜74及び例えば厚さ4nmのシリコ
ン酸化膜76が積層されて橋架され、これら積層された
シリコン窒化膜74及びシリコン酸化膜76がチャネル
領域58上方を通る構造となっている。従って、チャネ
ル領域58上方にシリコン窒化膜74及びシリコン酸化
膜76が形成されており、この下層のシリコン窒化膜7
4とチャネル領域58との間に、例えば3nmの間隔の
減圧状態の空隙78が設けられている点に本実施形態の
特徴がある。また、シリコン窒化膜74上には、例えば
厚さ4nmのシリコン酸化膜76を介して、例えば厚さ
200nmのポリシリコン層からなるコントロールゲー
ト電極66が形成されている。このようにして、従来の
MONOS構造のゲート酸化膜が減圧状態の空隙78に
置換された不揮発性メモリが構成される。
酸化膜52間には、電荷蓄積層として例えば厚さ50n
mのシリコン窒化膜74及び例えば厚さ4nmのシリコ
ン酸化膜76が積層されて橋架され、これら積層された
シリコン窒化膜74及びシリコン酸化膜76がチャネル
領域58上方を通る構造となっている。従って、チャネ
ル領域58上方にシリコン窒化膜74及びシリコン酸化
膜76が形成されており、この下層のシリコン窒化膜7
4とチャネル領域58との間に、例えば3nmの間隔の
減圧状態の空隙78が設けられている点に本実施形態の
特徴がある。また、シリコン窒化膜74上には、例えば
厚さ4nmのシリコン酸化膜76を介して、例えば厚さ
200nmのポリシリコン層からなるコントロールゲー
ト電極66が形成されている。このようにして、従来の
MONOS構造のゲート酸化膜が減圧状態の空隙78に
置換された不揮発性メモリが構成される。
【0129】なお、図16に示す電界効果トランジスタ
の不揮発性メモリとしての情報の記憶は、シリコン窒化
膜70中のトラップへの電荷の蓄積によって行う代わり
に、シリコン窒化膜74中の深いエネルギーレベルのト
ラップ及びシリコン窒化膜74とシリコン酸化膜76と
の界面のトラップへの電荷の蓄積によって行う点を除け
ば、上記第7の実施形態に係る電界効果トランジスタの
場合と同様であるため、その説明は省略する。
の不揮発性メモリとしての情報の記憶は、シリコン窒化
膜70中のトラップへの電荷の蓄積によって行う代わり
に、シリコン窒化膜74中の深いエネルギーレベルのト
ラップ及びシリコン窒化膜74とシリコン酸化膜76と
の界面のトラップへの電荷の蓄積によって行う点を除け
ば、上記第7の実施形態に係る電界効果トランジスタの
場合と同様であるため、その説明は省略する。
【0130】また、図17に示す電界効果トランジスタ
の製造方法については、シリコン窒化膜74上にシリコ
ン酸化膜76を形成する点を除けば、上記第7の実施形
態における工程と基本的に同様であるため、その説明を
省略する。
の製造方法については、シリコン窒化膜74上にシリコ
ン酸化膜76を形成する点を除けば、上記第7の実施形
態における工程と基本的に同様であるため、その説明を
省略する。
【0131】以上のように、第8の実施形態に係る電界
効果トランジスタによれば、チャネル領域58とシリコ
ン窒化膜74との間に3nmの間隔の減圧状態の空隙7
8が設けられていることにより、従来のMONOS構造
の不揮発性メモリにおけるゲート酸化膜が存在せず、シ
リコン窒化膜74中のトラップ及びシリコン窒化膜74
とシリコン酸化膜76との界面のトラップへ注入したり
これらのトラップから放出したりする電荷は従来のゲー
ト酸化膜の代わりに3nmの間隔の減圧状態の空隙78
を通り抜けるため、上記第7の実施形態に係る電界効果
トランジスタの場合と同様の効果を奏することができ
る。
効果トランジスタによれば、チャネル領域58とシリコ
ン窒化膜74との間に3nmの間隔の減圧状態の空隙7
8が設けられていることにより、従来のMONOS構造
の不揮発性メモリにおけるゲート酸化膜が存在せず、シ
リコン窒化膜74中のトラップ及びシリコン窒化膜74
とシリコン酸化膜76との界面のトラップへ注入したり
これらのトラップから放出したりする電荷は従来のゲー
ト酸化膜の代わりに3nmの間隔の減圧状態の空隙78
を通り抜けるため、上記第7の実施形態に係る電界効果
トランジスタの場合と同様の効果を奏することができ
る。
【0132】なお、上記第7及び第8の実施形態におい
ては、チャネル領域58とシリコン窒化膜70、74と
の間に減圧状態の空隙72、78が設けられている点に
特徴があるが、上記第3の実施形態の場合のように、チ
ャネル領域58上にトンネル酸化膜を形成して、このト
ンネル酸化膜とシリコン窒化膜70、74との間に減圧
状態の空隙を設けてもよい。
ては、チャネル領域58とシリコン窒化膜70、74と
の間に減圧状態の空隙72、78が設けられている点に
特徴があるが、上記第3の実施形態の場合のように、チ
ャネル領域58上にトンネル酸化膜を形成して、このト
ンネル酸化膜とシリコン窒化膜70、74との間に減圧
状態の空隙を設けてもよい。
【0133】また、上記第2の実施形態の場合のよう
に、チャネル領域58とシリコン窒化膜70、74との
間に減圧状態の空隙72、78を設けると共にシリコン
窒化膜70、74を支えるスペーサを設けてもよいし、
チャネル領域58上にトンネル酸化膜を形成した場合と
上記第2の実施形態のスペーサを設ける場合とを組み合
わせてもよい。また、上記第5〜第8の実施形態におい
ては、いずれの空隙62、68、72、78も減圧状態
に保持されているが、減圧状態の代りに常圧の空気等を
充填してもよいし、あるいはまた、不活性なガスを封入
してもよい。
に、チャネル領域58とシリコン窒化膜70、74との
間に減圧状態の空隙72、78を設けると共にシリコン
窒化膜70、74を支えるスペーサを設けてもよいし、
チャネル領域58上にトンネル酸化膜を形成した場合と
上記第2の実施形態のスペーサを設ける場合とを組み合
わせてもよい。また、上記第5〜第8の実施形態におい
ては、いずれの空隙62、68、72、78も減圧状態
に保持されているが、減圧状態の代りに常圧の空気等を
充填してもよいし、あるいはまた、不活性なガスを封入
してもよい。
【0134】以上、上記第5〜第8の実施形態において
は、何れもチャネル領域が全てフローティングゲート電
極等の電荷蓄積部によってカバーされているスタックト
ゲート型のEEPROM等として使用される電界効果ト
ランジスタについて述べたが、次の第9〜第14の実施
形態においては、チャネル領域の一部がフローティング
ゲート電極によってカバーされ、チャネル領域の他の部
分がコントロールゲート電極によってカバーされている
スプリットゲート型のフラッシュEEPROMとして使
用される不揮発性メモリについて述べる。
は、何れもチャネル領域が全てフローティングゲート電
極等の電荷蓄積部によってカバーされているスタックト
ゲート型のEEPROM等として使用される電界効果ト
ランジスタについて述べたが、次の第9〜第14の実施
形態においては、チャネル領域の一部がフローティング
ゲート電極によってカバーされ、チャネル領域の他の部
分がコントロールゲート電極によってカバーされている
スプリットゲート型のフラッシュEEPROMとして使
用される不揮発性メモリについて述べる。
【0135】(第9の実施形態)本発明の第9の実施形
態に係る電界効果トランジスタを、図18及び図19を
用いて説明する。ここで、図18は本実施形態に係る電
界効果トランジスタを示す平面図、図19(a)は図1
8の電界効果トランジスタを示すチャネル長方向の断面
図、図19(b)はその垂直方向の断面図である。本実
施形態に係る電界効果トランジスタは、基本的に従来の
3層ポリシリコンゲート構造のスプリットゲート型フラ
ッシュEEPROMと同様の構造である。即ち、例えば
p型シリコン基板80上にはフィールド酸化膜82が形
成され、このフィールド酸化膜82によって周囲を囲ま
れた素子領域表面には例えばAs等のn型不純物がドー
プされたn+ 型ソース領域84及びn+ 型ドレイン領域
86が相対して形成されている。また、これらのn+ 型
ソース領域84とn+ 型ドレイン領域86とに挟まれ
て、チャネル領域88が設けられている。
態に係る電界効果トランジスタを、図18及び図19を
用いて説明する。ここで、図18は本実施形態に係る電
界効果トランジスタを示す平面図、図19(a)は図1
8の電界効果トランジスタを示すチャネル長方向の断面
図、図19(b)はその垂直方向の断面図である。本実
施形態に係る電界効果トランジスタは、基本的に従来の
3層ポリシリコンゲート構造のスプリットゲート型フラ
ッシュEEPROMと同様の構造である。即ち、例えば
p型シリコン基板80上にはフィールド酸化膜82が形
成され、このフィールド酸化膜82によって周囲を囲ま
れた素子領域表面には例えばAs等のn型不純物がドー
プされたn+ 型ソース領域84及びn+ 型ドレイン領域
86が相対して形成されている。また、これらのn+ 型
ソース領域84とn+ 型ドレイン領域86とに挟まれ
て、チャネル領域88が設けられている。
【0136】また、フィールド酸化膜82上には、例え
ば厚さ400nmの第1ポリシリコン層からなる消去ゲ
ート電極90が形成され、チャネル長方向と平行な方向
に延びている。そしてチャネル領域88のn+ 型ドレイ
ン領域86に近い領域を挟むフィールド酸化膜82間に
は、例えば厚さ400nmの第2ポリシリコン層からな
るフローティングゲート電極92が橋架され、このフロ
ーティングゲート電極92がチャネル領域88上方を部
分的に通ると共に、消去ゲート電極90上方を交差して
通る構造となっている。従って、チャネル領域88上方
及び消去ゲート電極90上方にフローティングゲート電
極92が形成されており、このフローティングゲート電
極92とチャネル領域88との間、及びフローティング
ゲート電極92と消去ゲート電極90との間に、例えば
5nmの間隔の減圧状態の空隙94a、94bが設けら
れている点に本実施形態の特徴がある。なお、フィール
ド酸化膜82とフローティングゲート電極92との間
に、例えば5nmの絶縁薄膜96が介在している。ま
た、チャネル領域88のn+ 型ソース領域84に近い領
域上及びフローティングゲート電極92上には、例えば
厚さ5nmのシリコン酸化膜98を介して、例えば厚さ
400nmの第3ポリシリコン層からなるコントロール
ゲート電極100が形成されている。
ば厚さ400nmの第1ポリシリコン層からなる消去ゲ
ート電極90が形成され、チャネル長方向と平行な方向
に延びている。そしてチャネル領域88のn+ 型ドレイ
ン領域86に近い領域を挟むフィールド酸化膜82間に
は、例えば厚さ400nmの第2ポリシリコン層からな
るフローティングゲート電極92が橋架され、このフロ
ーティングゲート電極92がチャネル領域88上方を部
分的に通ると共に、消去ゲート電極90上方を交差して
通る構造となっている。従って、チャネル領域88上方
及び消去ゲート電極90上方にフローティングゲート電
極92が形成されており、このフローティングゲート電
極92とチャネル領域88との間、及びフローティング
ゲート電極92と消去ゲート電極90との間に、例えば
5nmの間隔の減圧状態の空隙94a、94bが設けら
れている点に本実施形態の特徴がある。なお、フィール
ド酸化膜82とフローティングゲート電極92との間
に、例えば5nmの絶縁薄膜96が介在している。ま
た、チャネル領域88のn+ 型ソース領域84に近い領
域上及びフローティングゲート電極92上には、例えば
厚さ5nmのシリコン酸化膜98を介して、例えば厚さ
400nmの第3ポリシリコン層からなるコントロール
ゲート電極100が形成されている。
【0137】このようにして、従来の3層ポリシリコン
ゲート構造のスプリットゲート型フラッシュEEPRO
Mにおけるゲート酸化膜及びトンネル酸化膜が減圧状態
の空隙94a、94bに置換された不揮発性メモリが構
成される。
ゲート構造のスプリットゲート型フラッシュEEPRO
Mにおけるゲート酸化膜及びトンネル酸化膜が減圧状態
の空隙94a、94bに置換された不揮発性メモリが構
成される。
【0138】次に、図18及び図19に示す電界効果ト
ランジスタの不揮発性メモリとしての情報の記憶につい
て説明する。情報の記憶は、フローティングゲート電極
92への電荷の蓄積によって行う。即ち、データの書き
込みは、ソース領域84を接地してコントロールゲート
電極100及びドレイン領域86に高電圧のプログラム
電圧を印加し、ドレイン領域86近傍のチャネル領域に
おいて発生したアバランシェ効果による高エネルギーの
ホットエレクトロンを減圧状態の空隙94aを介してフ
ローティングゲート電極92に注入する、いわゆるドレ
インサイドCHE注入によって行う。こうして周囲を電
気的に絶縁されたフローティングゲート電極92に注入
された電子は、不揮発性メモリの電源を切った後におい
てもエネルギー的にはポテンシャルの井戸に捕獲された
状態となるため、外部からこのポテンシャル井戸の高さ
に相当するエネルギーを得ない限り、安定してこの状態
を維持する。
ランジスタの不揮発性メモリとしての情報の記憶につい
て説明する。情報の記憶は、フローティングゲート電極
92への電荷の蓄積によって行う。即ち、データの書き
込みは、ソース領域84を接地してコントロールゲート
電極100及びドレイン領域86に高電圧のプログラム
電圧を印加し、ドレイン領域86近傍のチャネル領域に
おいて発生したアバランシェ効果による高エネルギーの
ホットエレクトロンを減圧状態の空隙94aを介してフ
ローティングゲート電極92に注入する、いわゆるドレ
インサイドCHE注入によって行う。こうして周囲を電
気的に絶縁されたフローティングゲート電極92に注入
された電子は、不揮発性メモリの電源を切った後におい
てもエネルギー的にはポテンシャルの井戸に捕獲された
状態となるため、外部からこのポテンシャル井戸の高さ
に相当するエネルギーを得ない限り、安定してこの状態
を維持する。
【0139】また、データの消去は、消去ゲート電極9
0に高電圧の消去電圧を印加し、フローティングゲート
電極92に蓄積された電子をフローティングゲート電極
92底面から減圧状態の空隙94bを介して消去ゲート
電極90へ引き抜く、いわゆるFNトンネル放出によっ
て行う。
0に高電圧の消去電圧を印加し、フローティングゲート
電極92に蓄積された電子をフローティングゲート電極
92底面から減圧状態の空隙94bを介して消去ゲート
電極90へ引き抜く、いわゆるFNトンネル放出によっ
て行う。
【0140】次に、図18及び図19に示す電界効果ト
ランジスタの製造方法について説明する。p型シリコン
基板80上のフィールド酸化膜82上に第1ポリシリコ
ン層からなる消去ゲート電極90を形成する工程は、従
来の3層ポリシリコンゲート構造のスプリットゲート型
フラッシュEEPROMの場合と同様である。
ランジスタの製造方法について説明する。p型シリコン
基板80上のフィールド酸化膜82上に第1ポリシリコ
ン層からなる消去ゲート電極90を形成する工程は、従
来の3層ポリシリコンゲート構造のスプリットゲート型
フラッシュEEPROMの場合と同様である。
【0141】次いで、フィールド酸化膜82によって周
囲を囲まれた素子領域表面に、n+型ソース領域84及
びn+ 型ドレイン領域86並びにこれらn+ 型ソース領
域84とn+ 型ドレイン領域86とに挟まれたチャネル
領域88を形成した後、チャネル領域88上及び消去ゲ
ート電極90上に減圧状態の空隙94a、94bを介し
て第2ポリシリコン層からなるフローティングゲート電
極92を形成するまで工程は、上記第1の実施形態にお
ける図3〜図7に示す工程と基本的に同様である。
囲を囲まれた素子領域表面に、n+型ソース領域84及
びn+ 型ドレイン領域86並びにこれらn+ 型ソース領
域84とn+ 型ドレイン領域86とに挟まれたチャネル
領域88を形成した後、チャネル領域88上及び消去ゲ
ート電極90上に減圧状態の空隙94a、94bを介し
て第2ポリシリコン層からなるフローティングゲート電
極92を形成するまで工程は、上記第1の実施形態にお
ける図3〜図7に示す工程と基本的に同様である。
【0142】次いで、チャネル領域88上及びフローテ
ィングゲート電極92上にシリコン酸化膜98を介して
第3ポリシリコン層からなるコントロールゲート電極1
00を形成する工程は、従来の3層ポリシリコンゲート
構造のスプリットゲート型フラッシュEEPROMの場
合と同様である。
ィングゲート電極92上にシリコン酸化膜98を介して
第3ポリシリコン層からなるコントロールゲート電極1
00を形成する工程は、従来の3層ポリシリコンゲート
構造のスプリットゲート型フラッシュEEPROMの場
合と同様である。
【0143】以上のように、第9の実施形態に係る電界
効果トランジスタによれば、チャネル領域88とフロー
ティングゲート電極92との間に5nmの間隔の減圧状
態の空隙94aが設けられ、フローティングゲート電極
92と消去ゲート電極90との間に10nmの間隔の減
圧状態の空隙94bが設けられていることにより、従来
の3層ポリシリコンゲート構造のスプリットゲート型フ
ラッシュEEPROMにおけるゲート酸化膜及びトンネ
ル酸化膜が存在せず、フローティングゲート電極92へ
注入する電荷は従来のゲート酸化膜の代わりに5nmの
間隔の減圧状態の空隙94aを通り抜け、フローティン
グゲート電極92から放出する電荷は従来のトンネル酸
化膜の代わりに5nmの間隔の減圧状態の空隙94bを
通り抜けるため、ゲート酸化膜及びトンネル酸化膜の劣
化によりデータの書き込み/消去の回数が制限されるこ
とはなくなり、その書き込み/消去の回数を大幅に、場
合によっては半永久的に増加させることができる。
効果トランジスタによれば、チャネル領域88とフロー
ティングゲート電極92との間に5nmの間隔の減圧状
態の空隙94aが設けられ、フローティングゲート電極
92と消去ゲート電極90との間に10nmの間隔の減
圧状態の空隙94bが設けられていることにより、従来
の3層ポリシリコンゲート構造のスプリットゲート型フ
ラッシュEEPROMにおけるゲート酸化膜及びトンネ
ル酸化膜が存在せず、フローティングゲート電極92へ
注入する電荷は従来のゲート酸化膜の代わりに5nmの
間隔の減圧状態の空隙94aを通り抜け、フローティン
グゲート電極92から放出する電荷は従来のトンネル酸
化膜の代わりに5nmの間隔の減圧状態の空隙94bを
通り抜けるため、ゲート酸化膜及びトンネル酸化膜の劣
化によりデータの書き込み/消去の回数が制限されるこ
とはなくなり、その書き込み/消去の回数を大幅に、場
合によっては半永久的に増加させることができる。
【0144】また、従来のようなゲート酸化膜の劣化に
よるデータの書き込み/消去の閾値電圧Vthのシフトの
経時変化がなくなり、書き込み/消去の動作電圧も常に
低く抑えることができるため、消費電圧を低減させるこ
とができる。
よるデータの書き込み/消去の閾値電圧Vthのシフトの
経時変化がなくなり、書き込み/消去の動作電圧も常に
低く抑えることができるため、消費電圧を低減させるこ
とができる。
【0145】(第10の実施形態)本発明の第10の実
施形態に係る電界効果トランジスタを、図20を用いて
説明する。ここで、図20(a)は本実施形態に係る電
界効果トランジスタを示すチャネル長方向の断面図、図
20(b)はその垂直方向の断面図である。なお、上記
図19に示した電界効果トランジスタと同一の要素には
同一の符号を付して説明を省略する。
施形態に係る電界効果トランジスタを、図20を用いて
説明する。ここで、図20(a)は本実施形態に係る電
界効果トランジスタを示すチャネル長方向の断面図、図
20(b)はその垂直方向の断面図である。なお、上記
図19に示した電界効果トランジスタと同一の要素には
同一の符号を付して説明を省略する。
【0146】本実施形態に係る電界効果トランジスタ
も、上記第9の実施形態の場合と同じく、基本的に従来
の3層ポリシリコンゲート構造のスプリットゲート型フ
ラッシュEEPROMと同様の構造である。即ち、p型
シリコン基板80上には、フィールド酸化膜82が形成
され、このフィールド酸化膜82によって周囲を囲まれ
た素子領域表面には、n+ 型ソース領域84及びn+ 型
ドレイン領域86が相対して形成されている。また、こ
れらのn+ 型ソース領域84とn+ 型ドレイン領域86
とに挟まれて、チャネル領域88が設けられている。
も、上記第9の実施形態の場合と同じく、基本的に従来
の3層ポリシリコンゲート構造のスプリットゲート型フ
ラッシュEEPROMと同様の構造である。即ち、p型
シリコン基板80上には、フィールド酸化膜82が形成
され、このフィールド酸化膜82によって周囲を囲まれ
た素子領域表面には、n+ 型ソース領域84及びn+ 型
ドレイン領域86が相対して形成されている。また、こ
れらのn+ 型ソース領域84とn+ 型ドレイン領域86
とに挟まれて、チャネル領域88が設けられている。
【0147】また、フィールド酸化膜82上には、厚さ
400nmの第1ポリシリコン層からなる消去ゲート電
極90が形成され、チャネル長方向と平行な方向に延び
ている。そしてチャネル領域88のn+ 型ドレイン領域
86に近い領域を挟むフィールド酸化膜82間には、厚
さ400nmの第2ポリシリコン層からなるフローティ
ングゲート電極92が橋架され、このフローティングゲ
ート電極92がチャネル領域88上方を部分的に通ると
共に、消去ゲート電極90上方を交差して通る構造とな
っている。従って、チャネル領域88上方及び消去ゲー
ト電極90上方にフローティングゲート電極92が形成
されており、このフローティングゲート電極92とチャ
ネル領域88との間、及びフローティングゲート電極9
2と消去ゲート電極90との間に、例えば5nmの間隔
の減圧状態の空隙94a、94bが設けられている。
400nmの第1ポリシリコン層からなる消去ゲート電
極90が形成され、チャネル長方向と平行な方向に延び
ている。そしてチャネル領域88のn+ 型ドレイン領域
86に近い領域を挟むフィールド酸化膜82間には、厚
さ400nmの第2ポリシリコン層からなるフローティ
ングゲート電極92が橋架され、このフローティングゲ
ート電極92がチャネル領域88上方を部分的に通ると
共に、消去ゲート電極90上方を交差して通る構造とな
っている。従って、チャネル領域88上方及び消去ゲー
ト電極90上方にフローティングゲート電極92が形成
されており、このフローティングゲート電極92とチャ
ネル領域88との間、及びフローティングゲート電極9
2と消去ゲート電極90との間に、例えば5nmの間隔
の減圧状態の空隙94a、94bが設けられている。
【0148】また、チャネル領域88のn+ 型ソース領
域84に近い領域上及びフローティングゲート電極92
上には、例えば5nmの間隔の減圧状態の空隙102
a、102bを介して、厚さ400nmの第3ポリシリ
コン層からなるコントロールゲート電極100が形成さ
れている点に本実施形態の特徴がある。なお、フィール
ド酸化膜82上方におけるフローティングゲート電極9
2とコントロールゲート電極100との間に、例えば5
nmの絶縁薄膜104が介在している。
域84に近い領域上及びフローティングゲート電極92
上には、例えば5nmの間隔の減圧状態の空隙102
a、102bを介して、厚さ400nmの第3ポリシリ
コン層からなるコントロールゲート電極100が形成さ
れている点に本実施形態の特徴がある。なお、フィール
ド酸化膜82上方におけるフローティングゲート電極9
2とコントロールゲート電極100との間に、例えば5
nmの絶縁薄膜104が介在している。
【0149】このようにして、従来の3層ポリシリコン
ゲート構造のスプリットゲート型フラッシュEEPRO
Mにおけるゲート酸化膜及びトンネル酸化膜が減圧状態
の空隙94a、94b、102a、102bに置換され
た不揮発性メモリが構成される。
ゲート構造のスプリットゲート型フラッシュEEPRO
Mにおけるゲート酸化膜及びトンネル酸化膜が減圧状態
の空隙94a、94b、102a、102bに置換され
た不揮発性メモリが構成される。
【0150】なお、図20に示す電界効果トランジスタ
の不揮発性メモリとしての情報の記憶は、上記第9の実
施形態に係る電界効果トランジスタの場合と同様である
ため、その説明は省略する。
の不揮発性メモリとしての情報の記憶は、上記第9の実
施形態に係る電界効果トランジスタの場合と同様である
ため、その説明は省略する。
【0151】次に、図20に示す電界効果トランジスタ
の製造方法について説明する。p型シリコン基板80上
のフィールド酸化膜82上に第1ポリシリコン層からな
る消去ゲート電極90を形成した後、チャネル領域88
上及び消去ゲート電極90上に減圧状態の空隙94a、
94bを介して第2ポリシリコン層からなるフローティ
ングゲート電極92を形成するまでの工程は、上記第9
の実施形態の場合と同様である。
の製造方法について説明する。p型シリコン基板80上
のフィールド酸化膜82上に第1ポリシリコン層からな
る消去ゲート電極90を形成した後、チャネル領域88
上及び消去ゲート電極90上に減圧状態の空隙94a、
94bを介して第2ポリシリコン層からなるフローティ
ングゲート電極92を形成するまでの工程は、上記第9
の実施形態の場合と同様である。
【0152】次いで、チャネル領域88上及びフローテ
ィングゲート電極92上に減圧状態の空隙102a、1
02bを介して第3ポリシリコン層からなるコントロー
ルゲート電極100を形成する工程は、前述のチャネル
領域88上及び消去ゲート電極90上に減圧状態の空隙
94a、94bを介してフローティングゲート電極92
を形成する工程と基本的に同様である。
ィングゲート電極92上に減圧状態の空隙102a、1
02bを介して第3ポリシリコン層からなるコントロー
ルゲート電極100を形成する工程は、前述のチャネル
領域88上及び消去ゲート電極90上に減圧状態の空隙
94a、94bを介してフローティングゲート電極92
を形成する工程と基本的に同様である。
【0153】以上のように、第10の実施形態に係る電
界効果トランジスタによれば、チャネル領域88とフロ
ーティングゲート電極92との間に5nmの間隔の減圧
状態の空隙94aが設けられ、フローティングゲート電
極92と消去ゲート電極90との間に5nmの間隔の減
圧状態の空隙94bが設けられていることにより、上記
第9の実施形態に係る電界効果トランジスタの場合と同
様の効果を奏することができる。
界効果トランジスタによれば、チャネル領域88とフロ
ーティングゲート電極92との間に5nmの間隔の減圧
状態の空隙94aが設けられ、フローティングゲート電
極92と消去ゲート電極90との間に5nmの間隔の減
圧状態の空隙94bが設けられていることにより、上記
第9の実施形態に係る電界効果トランジスタの場合と同
様の効果を奏することができる。
【0154】これに加えて、チャネル領域88とコント
ロールゲート電極100との間に5nmの間隔の減圧状
態の空隙102aが設けられ、フローティングゲート電
極92とコントロールゲート電極100との間に5nm
の間隔の減圧状態の空隙102bが設けられていること
により、チャネル領域88とコントロールゲート電極1
00との間隔を、従来の絶縁膜が介在している場合より
も小さくすることが可能になるため、素子の微細化に寄
与することができる。
ロールゲート電極100との間に5nmの間隔の減圧状
態の空隙102aが設けられ、フローティングゲート電
極92とコントロールゲート電極100との間に5nm
の間隔の減圧状態の空隙102bが設けられていること
により、チャネル領域88とコントロールゲート電極1
00との間隔を、従来の絶縁膜が介在している場合より
も小さくすることが可能になるため、素子の微細化に寄
与することができる。
【0155】なお、上記第9及び第10の実施形態にお
いては、チャネル領域88とフローティングゲート電極
92との間に5nmの間隔の減圧状態の空隙94aが設
けられ、フローティングゲート電極92と消去ゲート電
極90との間に5nmの間隔の減圧状態の空隙94bが
設けられている点に特徴があるが、チャネル領域88上
及び消去ゲート電極90上にそれぞれトンネル酸化膜を
形成して、これらのトンネル酸化膜とフローティングゲ
ート電極92との間に減圧状態の空隙を設けてもよい。
また、チャネル領域88上及び消去ゲート電極90上並
びにフローティングゲート電極92底面にそれぞれトン
ネル酸化膜を形成して、これら上下2つのトンネル酸化
膜間に減圧状態の空隙を設けてもよい。更には、フロー
ティングゲート電極92底面にトンネル酸化膜を形成し
て、このトンネル酸化膜とチャネル領域88との間及び
このトンネル酸化膜と消去ゲート電極90との間にそれ
ぞれ減圧状態の空隙を設けてもよい。
いては、チャネル領域88とフローティングゲート電極
92との間に5nmの間隔の減圧状態の空隙94aが設
けられ、フローティングゲート電極92と消去ゲート電
極90との間に5nmの間隔の減圧状態の空隙94bが
設けられている点に特徴があるが、チャネル領域88上
及び消去ゲート電極90上にそれぞれトンネル酸化膜を
形成して、これらのトンネル酸化膜とフローティングゲ
ート電極92との間に減圧状態の空隙を設けてもよい。
また、チャネル領域88上及び消去ゲート電極90上並
びにフローティングゲート電極92底面にそれぞれトン
ネル酸化膜を形成して、これら上下2つのトンネル酸化
膜間に減圧状態の空隙を設けてもよい。更には、フロー
ティングゲート電極92底面にトンネル酸化膜を形成し
て、このトンネル酸化膜とチャネル領域88との間及び
このトンネル酸化膜と消去ゲート電極90との間にそれ
ぞれ減圧状態の空隙を設けてもよい。
【0156】(第11の実施形態)本発明の第11の実
施形態に係る電界効果トランジスタを、図21を用いて
説明する。ここで、図21(a)は本実施形態に係る電
界効果トランジスタを示すチャネル長方向の断面図、図
21(b)はその垂直方向の断面図である。なお、上記
図19に示した電界効果トランジスタと同一の要素には
同一の符号を付して説明を省略する。本実施形態に係る
電界効果トランジスタは、基本的に従来のサン・ディス
ク型構造のスプリットゲート型フラッシュEEPROM
と同様の構造である。即ち、例えばp型シリコン基板8
0上には、フィールド酸化膜82が形成され、このフィ
ールド酸化膜82によって周囲を囲まれた素子領域表面
には、n+ 型ソース領域84及びn+ 型ドレイン領域8
6が相対して形成されている。また、これらのn+ 型ソ
ース領域84とn+ 型ドレイン領域86とに挟まれて、
チャネル領域88が設けられている。
施形態に係る電界効果トランジスタを、図21を用いて
説明する。ここで、図21(a)は本実施形態に係る電
界効果トランジスタを示すチャネル長方向の断面図、図
21(b)はその垂直方向の断面図である。なお、上記
図19に示した電界効果トランジスタと同一の要素には
同一の符号を付して説明を省略する。本実施形態に係る
電界効果トランジスタは、基本的に従来のサン・ディス
ク型構造のスプリットゲート型フラッシュEEPROM
と同様の構造である。即ち、例えばp型シリコン基板8
0上には、フィールド酸化膜82が形成され、このフィ
ールド酸化膜82によって周囲を囲まれた素子領域表面
には、n+ 型ソース領域84及びn+ 型ドレイン領域8
6が相対して形成されている。また、これらのn+ 型ソ
ース領域84とn+ 型ドレイン領域86とに挟まれて、
チャネル領域88が設けられている。
【0157】また、フィールド酸化膜82を挟んで隣り
合う2つのチャネル領域88におけるn+ 型ドレイン領
域86に近い領域を挟むフィールド酸化膜82間に、例
えば厚さ300nmの第1ポリシリコン層からなるフロ
ーティングゲート電極106a、106bがそれぞれ橋
架され、これらのフローティングゲート電極106a、
106bがそれぞれ隣り合う2つのチャネル領域88上
方を部分的に通る構造となっている。従って、隣り合う
2つのチャネル領域88上方にフローティングゲート電
極106a、106bがそれぞれ形成されており、これ
らのフローティングゲート電極106a、106bとチ
ャネル領域88との間に、例えば5nmの間隔の減圧状
態の空隙108がそれぞれ設けられている。なお、フィ
ールド酸化膜82とフローティングゲート電極106
a、106bとの間には、例えば5nmの絶縁薄膜(図
示せず)が介在している。
合う2つのチャネル領域88におけるn+ 型ドレイン領
域86に近い領域を挟むフィールド酸化膜82間に、例
えば厚さ300nmの第1ポリシリコン層からなるフロ
ーティングゲート電極106a、106bがそれぞれ橋
架され、これらのフローティングゲート電極106a、
106bがそれぞれ隣り合う2つのチャネル領域88上
方を部分的に通る構造となっている。従って、隣り合う
2つのチャネル領域88上方にフローティングゲート電
極106a、106bがそれぞれ形成されており、これ
らのフローティングゲート電極106a、106bとチ
ャネル領域88との間に、例えば5nmの間隔の減圧状
態の空隙108がそれぞれ設けられている。なお、フィ
ールド酸化膜82とフローティングゲート電極106
a、106bとの間には、例えば5nmの絶縁薄膜(図
示せず)が介在している。
【0158】また、フィールド酸化膜82を挟んで隣り
合う2つのチャネル領域88におけるn+ 型ソース領域
84に近い領域上及びフローティングゲート電極106
a、106b上には、例えば5nmの間隔の減圧状態の
空隙110を介して、例えば厚さ300nmの第2ポリ
シリコン層からなるコントロールゲート電極112a、
112bがそれぞれ形成されている。なお、これらのフ
ローティングゲート電極106a、106bとコントロ
ールゲート電極112a、112bとの間には、例えば
5nmの絶縁薄膜(図示せず)が介在している。
合う2つのチャネル領域88におけるn+ 型ソース領域
84に近い領域上及びフローティングゲート電極106
a、106b上には、例えば5nmの間隔の減圧状態の
空隙110を介して、例えば厚さ300nmの第2ポリ
シリコン層からなるコントロールゲート電極112a、
112bがそれぞれ形成されている。なお、これらのフ
ローティングゲート電極106a、106bとコントロ
ールゲート電極112a、112bとの間には、例えば
5nmの絶縁薄膜(図示せず)が介在している。
【0159】また、隣り合う2つのチャネル領域88に
挟まれたフィールド酸化膜82上には、例えば厚さ10
00nmの第3ポリシリコン層からなる消去ゲート電極
114が形成され、チャネル長方向と平行な方向に延び
ている。そして、この消去ゲート電極114側面と2つ
のフローティングゲート電極106a、106b側面と
の間には、例えば5nmの間隔の減圧状態の空隙116
がそれぞれ設けられ、また消去ゲート電極114側面と
2つのコントロールゲート電極112a、112b側面
との間には、例えば5nmの間隔の減圧状態の空隙11
8がそれぞれ設けられている。
挟まれたフィールド酸化膜82上には、例えば厚さ10
00nmの第3ポリシリコン層からなる消去ゲート電極
114が形成され、チャネル長方向と平行な方向に延び
ている。そして、この消去ゲート電極114側面と2つ
のフローティングゲート電極106a、106b側面と
の間には、例えば5nmの間隔の減圧状態の空隙116
がそれぞれ設けられ、また消去ゲート電極114側面と
2つのコントロールゲート電極112a、112b側面
との間には、例えば5nmの間隔の減圧状態の空隙11
8がそれぞれ設けられている。
【0160】このようにして、従来のサン・ディスク型
構造のスプリットゲート型フラッシュEEPROMにお
けるゲート酸化膜及びトンネル酸化膜が減圧状態の空隙
108、110a、110b、116、118に置換さ
れた不揮発性メモリが構成される。
構造のスプリットゲート型フラッシュEEPROMにお
けるゲート酸化膜及びトンネル酸化膜が減圧状態の空隙
108、110a、110b、116、118に置換さ
れた不揮発性メモリが構成される。
【0161】次に、図21に示す電界効果トランジスタ
の不揮発性メモリとしての情報の記憶について説明す
る。情報の記憶は、フローティングゲート電極106
a、106bへの電荷の蓄積によって行う。即ち、デー
タの書き込みは、上記第9の実施形態に係る電界効果ト
ランジスタの場合と同様に、ドレイン領域84近傍のチ
ャネル領域88において発生したアバランシェ効果によ
る高エネルギーのホットエレクトロンを減圧状態の空隙
108を介してフローティングゲート電極106a、1
06bに注入する、いわゆるドレインサイドCHE注入
によって行う。また、データの消去は、消去ゲート電極
114に高電圧の消去電圧を印加し、フローティングゲ
ート電極106a、106bに蓄積された電子をフロー
ティングゲート電極106a、106b側面から減圧状
態の空隙116を介して消去ゲート電極114へ引き抜
く、いわゆるFNトンネル放出によって行う。
の不揮発性メモリとしての情報の記憶について説明す
る。情報の記憶は、フローティングゲート電極106
a、106bへの電荷の蓄積によって行う。即ち、デー
タの書き込みは、上記第9の実施形態に係る電界効果ト
ランジスタの場合と同様に、ドレイン領域84近傍のチ
ャネル領域88において発生したアバランシェ効果によ
る高エネルギーのホットエレクトロンを減圧状態の空隙
108を介してフローティングゲート電極106a、1
06bに注入する、いわゆるドレインサイドCHE注入
によって行う。また、データの消去は、消去ゲート電極
114に高電圧の消去電圧を印加し、フローティングゲ
ート電極106a、106bに蓄積された電子をフロー
ティングゲート電極106a、106b側面から減圧状
態の空隙116を介して消去ゲート電極114へ引き抜
く、いわゆるFNトンネル放出によって行う。
【0162】次に、図21に示す電界効果トランジスタ
の製造方法について説明する。p型シリコン基板80上
のフィールド酸化膜82によって周囲を囲まれた素子領
域表面に、n+ 型ソース領域84及びn+ 型ドレイン領
域86並びにこれらのn+ 型ソース領域84とn+ 型ド
レイン領域86とに挟まれたチャネル領域88を形成し
た後、チャネル領域88上に減圧状態の空隙108を介
して第1ポリシリコン層からなるフローティングゲート
電極106a、106bを形成するまでの工程は、上記
第1の実施形態における図3〜図7に示す工程と基本的
に同様である。
の製造方法について説明する。p型シリコン基板80上
のフィールド酸化膜82によって周囲を囲まれた素子領
域表面に、n+ 型ソース領域84及びn+ 型ドレイン領
域86並びにこれらのn+ 型ソース領域84とn+ 型ド
レイン領域86とに挟まれたチャネル領域88を形成し
た後、チャネル領域88上に減圧状態の空隙108を介
して第1ポリシリコン層からなるフローティングゲート
電極106a、106bを形成するまでの工程は、上記
第1の実施形態における図3〜図7に示す工程と基本的
に同様である。
【0163】次いで、チャネル領域88上及びフローテ
ィングゲート電極106a、106b上に減圧状態の空
隙110a、110bを介して第2ポリシリコン層から
なるコントロールゲート電極112a、112bを形成
する工程は、前述のチャネル領域88上に減圧状態の空
隙108を介してフローティングゲート電極106a、
106bを形成する工程と基本的に同様である。
ィングゲート電極106a、106b上に減圧状態の空
隙110a、110bを介して第2ポリシリコン層から
なるコントロールゲート電極112a、112bを形成
する工程は、前述のチャネル領域88上に減圧状態の空
隙108を介してフローティングゲート電極106a、
106bを形成する工程と基本的に同様である。
【0164】次いで、基体全面に、例えばスパッタ法等
を用いて絶縁膜(図示せず)を堆積した後、フィールド
酸化膜82上の絶縁膜を選択的にエッチング除去して、
フィールド酸化膜82に達する開口部を形成すると共
に、コントロールゲート電極112a、112b側面及
びフローティングゲート電極106a、106b側面を
露出させる。その後、例えばプラズマCVD法を用いて
コントロールゲート電極112a、112b側面及びフ
ローティングゲート電極106a、106b側面に膜厚
400nmのCVD酸化膜(図示せず)を付着させる。
を用いて絶縁膜(図示せず)を堆積した後、フィールド
酸化膜82上の絶縁膜を選択的にエッチング除去して、
フィールド酸化膜82に達する開口部を形成すると共
に、コントロールゲート電極112a、112b側面及
びフローティングゲート電極106a、106b側面を
露出させる。その後、例えばプラズマCVD法を用いて
コントロールゲート電極112a、112b側面及びフ
ローティングゲート電極106a、106b側面に膜厚
400nmのCVD酸化膜(図示せず)を付着させる。
【0165】次いで、基体全面に第3ポリシリコン層を
堆積した後、所定の形状にパターニングして、フィール
ド酸化膜82上の開口部に第3ポリシリコン層からなる
消去ゲート電極114を形成する。そして、CVD酸化
膜を選択的にエッチング除去して、消去ゲート電極11
4側面とコントロールゲート電極112a、112b側
面との間に5nmの間隔の空隙118を形成すると共
に、消去ゲート電極114側面とフローティングゲート
電極106a、106b側面との間に5nmの間隔の空
隙116を形成する。
堆積した後、所定の形状にパターニングして、フィール
ド酸化膜82上の開口部に第3ポリシリコン層からなる
消去ゲート電極114を形成する。そして、CVD酸化
膜を選択的にエッチング除去して、消去ゲート電極11
4側面とコントロールゲート電極112a、112b側
面との間に5nmの間隔の空隙118を形成すると共
に、消去ゲート電極114側面とフローティングゲート
電極106a、106b側面との間に5nmの間隔の空
隙116を形成する。
【0166】以上のように、第11の実施形態に係る電
界効果トランジスタによれば、チャネル領域88とフロ
ーティングゲート電極106a、106bとの間に5n
mの間隔の減圧状態の空隙108が設けられ、フローテ
ィングゲート電極106a、106b側面と消去ゲート
電極114側面との間に5nmの間隔の減圧状態の空隙
116が設けられていることにより、従来のサン・ディ
スク型構造のスプリットゲート型フラッシュEEPRO
Mにおけるゲート酸化膜及びトンネル酸化膜が存在せ
ず、上記第9の実施形態に係る電界効果トランジスタの
場合と同様の効果を奏することができる。
界効果トランジスタによれば、チャネル領域88とフロ
ーティングゲート電極106a、106bとの間に5n
mの間隔の減圧状態の空隙108が設けられ、フローテ
ィングゲート電極106a、106b側面と消去ゲート
電極114側面との間に5nmの間隔の減圧状態の空隙
116が設けられていることにより、従来のサン・ディ
スク型構造のスプリットゲート型フラッシュEEPRO
Mにおけるゲート酸化膜及びトンネル酸化膜が存在せ
ず、上記第9の実施形態に係る電界効果トランジスタの
場合と同様の効果を奏することができる。
【0167】これに加えて、チャネル領域88とコント
ロールゲート電極112a、112bとの間に5nmの
間隔の減圧状態の空隙110aが設けられ、フローティ
ングゲート電極106a、106bとコントロールゲー
ト電極112a、112bとの間に5nmの間隔の減圧
状態の空隙110bが設けられ、コントロールゲート電
極112a、112b側面と消去ゲート電極114側面
との間に5nmの減圧状態の空隙118が設けられてい
ることにより、チャネル領域88とコントロールゲート
電極112a、112bとの間隔、フローティングゲー
ト電極106a、106bとコントロールゲート電極1
12a、112bとの間隔、及びコントロールゲート電
極112a、112b側面と消去ゲート電極114側面
との間隔を、従来の絶縁膜等が介在している場合よりも
小さくすることが可能になるため、素子の微細化に寄与
することができる。
ロールゲート電極112a、112bとの間に5nmの
間隔の減圧状態の空隙110aが設けられ、フローティ
ングゲート電極106a、106bとコントロールゲー
ト電極112a、112bとの間に5nmの間隔の減圧
状態の空隙110bが設けられ、コントロールゲート電
極112a、112b側面と消去ゲート電極114側面
との間に5nmの減圧状態の空隙118が設けられてい
ることにより、チャネル領域88とコントロールゲート
電極112a、112bとの間隔、フローティングゲー
ト電極106a、106bとコントロールゲート電極1
12a、112bとの間隔、及びコントロールゲート電
極112a、112b側面と消去ゲート電極114側面
との間隔を、従来の絶縁膜等が介在している場合よりも
小さくすることが可能になるため、素子の微細化に寄与
することができる。
【0168】なお、上記第11の実施形態においては、
チャネル領域88とフローティングゲート電極106
a、106bとの間に5nmの間隔の減圧状態の空隙1
08aが設けられ、フローティングゲート電極106
a、106b側面と消去ゲート電極114側面との間に
5nmの間隔の減圧状態の空隙108bが設けられてい
る点に特徴があるが、チャネル領域88上にトンネル酸
化膜を形成して、このトンネル酸化膜とフローティング
ゲート電極106a、106bとの間に減圧状態の空隙
を設けてもよいし、消去ゲート電極114側面にトンネ
ル酸化膜を形成して、このトンネル酸化膜とフローティ
ングゲート電極106a、106bとの間に減圧状態の
空隙を設けてもよい。また、チャネル領域88上及びフ
ローティングゲート電極60底面にそれぞれトンネル酸
化膜を形成して、これらのトンネル酸化膜間に減圧状態
の空隙を設けてもよいし、フローティングゲート電極1
06a、106b側面及び消去ゲート電極114側面に
それぞれトンネル酸化膜を形成して、これらのトンネル
酸化膜間に減圧状態の空隙を設けてもよい。更には、フ
ローティングゲート電極60底面及び側面にトンネル酸
化膜を形成して、このトンネル酸化膜とチャネル領域8
8との間及びこのトンネル酸化膜と消去ゲート電極11
4側面との間にそれぞれ減圧状態の空隙を設けてもよ
い。
チャネル領域88とフローティングゲート電極106
a、106bとの間に5nmの間隔の減圧状態の空隙1
08aが設けられ、フローティングゲート電極106
a、106b側面と消去ゲート電極114側面との間に
5nmの間隔の減圧状態の空隙108bが設けられてい
る点に特徴があるが、チャネル領域88上にトンネル酸
化膜を形成して、このトンネル酸化膜とフローティング
ゲート電極106a、106bとの間に減圧状態の空隙
を設けてもよいし、消去ゲート電極114側面にトンネ
ル酸化膜を形成して、このトンネル酸化膜とフローティ
ングゲート電極106a、106bとの間に減圧状態の
空隙を設けてもよい。また、チャネル領域88上及びフ
ローティングゲート電極60底面にそれぞれトンネル酸
化膜を形成して、これらのトンネル酸化膜間に減圧状態
の空隙を設けてもよいし、フローティングゲート電極1
06a、106b側面及び消去ゲート電極114側面に
それぞれトンネル酸化膜を形成して、これらのトンネル
酸化膜間に減圧状態の空隙を設けてもよい。更には、フ
ローティングゲート電極60底面及び側面にトンネル酸
化膜を形成して、このトンネル酸化膜とチャネル領域8
8との間及びこのトンネル酸化膜と消去ゲート電極11
4側面との間にそれぞれ減圧状態の空隙を設けてもよ
い。
【0169】また、チャネル領域88とコントロールゲ
ート電極112a、112bとの間に5nmの間隔の減
圧状態の空隙110aが設けられ、フローティングゲー
ト電極106a、106bとコントロールゲート電極1
12a、112bとの間に5nmの間隔の減圧状態の空
隙110bが設けられているが、これらの減圧状態の空
隙110a、110bの代わりに絶縁膜が介在していて
もよい。この場合においても、この絶縁膜が介在する箇
所は電荷が通り抜ける部分ではないため、上記第9の実
施形態に係る電界効果トランジスタの場合と同様の効果
を奏することは可能である。
ート電極112a、112bとの間に5nmの間隔の減
圧状態の空隙110aが設けられ、フローティングゲー
ト電極106a、106bとコントロールゲート電極1
12a、112bとの間に5nmの間隔の減圧状態の空
隙110bが設けられているが、これらの減圧状態の空
隙110a、110bの代わりに絶縁膜が介在していて
もよい。この場合においても、この絶縁膜が介在する箇
所は電荷が通り抜ける部分ではないため、上記第9の実
施形態に係る電界効果トランジスタの場合と同様の効果
を奏することは可能である。
【0170】(第12の実施形態)本発明の第12の実
施形態に係る電界効果トランジスタを、図22を用いて
説明する。ここで、図22(a)は本実施形態に係る電
界効果トランジスタを示すチャネル長方向の断面図、図
22(b)はその垂直方向の断面図である。なお、上記
図19に示した電界効果トランジスタと同一の要素には
同一の符号を付して説明を省略する。
施形態に係る電界効果トランジスタを、図22を用いて
説明する。ここで、図22(a)は本実施形態に係る電
界効果トランジスタを示すチャネル長方向の断面図、図
22(b)はその垂直方向の断面図である。なお、上記
図19に示した電界効果トランジスタと同一の要素には
同一の符号を付して説明を省略する。
【0171】本実施形態に係る電界効果トランジスタ
は、基本的に従来のSEEQ型構造のスプリットゲート
型フラッシュEEPROMと同様の構造である。即ち、
例えばp型シリコン基板80上には、フィールド酸化膜
82が形成され、このフィールド酸化膜82によって周
囲を囲まれた素子領域表面には、n+ 型ソース領域84
及びn+ 型ドレイン領域86が相対して形成されてい
る。また、これらのn+ 型ソース領域84とn+ 型ドレ
イン領域86とに挟まれて、チャネル領域88が設けら
れている。
は、基本的に従来のSEEQ型構造のスプリットゲート
型フラッシュEEPROMと同様の構造である。即ち、
例えばp型シリコン基板80上には、フィールド酸化膜
82が形成され、このフィールド酸化膜82によって周
囲を囲まれた素子領域表面には、n+ 型ソース領域84
及びn+ 型ドレイン領域86が相対して形成されてい
る。また、これらのn+ 型ソース領域84とn+ 型ドレ
イン領域86とに挟まれて、チャネル領域88が設けら
れている。
【0172】また、n+ 型ドレイン領域86及びこれに
隣接するチャネル領域88を挟むフィールド酸化膜82
間には、例えば厚さ300nmの第1ポリシリコン層か
らなるフローティングゲート電極120が橋架され、こ
のフローティングゲート電極120がn+ 型ドレイン領
域86上方及びチャネル領域88上方を部分的に通る構
造となっている。従って、n+ 型ドレイン領域86上方
及びチャネル領域88上方にフローティングゲート電極
120が形成されており、このフローティングゲート電
極120とn+ 型ドレイン領域86及びチャネル領域8
8との間に、例えば5nmの間隔の減圧状態の空隙12
2が設けられている点に本実施形態の特徴がある。な
お、フィールド酸化膜82とフローティングゲート電極
120との間に、例えば5nmの絶縁薄膜124が介在
している。
隣接するチャネル領域88を挟むフィールド酸化膜82
間には、例えば厚さ300nmの第1ポリシリコン層か
らなるフローティングゲート電極120が橋架され、こ
のフローティングゲート電極120がn+ 型ドレイン領
域86上方及びチャネル領域88上方を部分的に通る構
造となっている。従って、n+ 型ドレイン領域86上方
及びチャネル領域88上方にフローティングゲート電極
120が形成されており、このフローティングゲート電
極120とn+ 型ドレイン領域86及びチャネル領域8
8との間に、例えば5nmの間隔の減圧状態の空隙12
2が設けられている点に本実施形態の特徴がある。な
お、フィールド酸化膜82とフローティングゲート電極
120との間に、例えば5nmの絶縁薄膜124が介在
している。
【0173】また、n+ 型ソース領域84上及びこれに
隣接するチャネル領域88上並びにフローティングゲー
ト電極120上には、例えば厚さ5nmのシリコン酸化
膜126を介して、例えば厚さ300nmの第2ポリシ
リコン層からなるコントロールゲート電極128が形成
されている。このようにして、従来のSEEQ型構造の
スプリットゲート型フラッシュEEPROMにおけるゲ
ート酸化膜が減圧状態の空隙122に置換された不揮発
性メモリが構成される。
隣接するチャネル領域88上並びにフローティングゲー
ト電極120上には、例えば厚さ5nmのシリコン酸化
膜126を介して、例えば厚さ300nmの第2ポリシ
リコン層からなるコントロールゲート電極128が形成
されている。このようにして、従来のSEEQ型構造の
スプリットゲート型フラッシュEEPROMにおけるゲ
ート酸化膜が減圧状態の空隙122に置換された不揮発
性メモリが構成される。
【0174】次に、図22に示す電界効果トランジスタ
の不揮発性メモリとしての情報の記憶について説明す
る。情報の記憶は、フローティングゲート電極120へ
の電荷の蓄積により行う。即ち、データの書き込みは、
上記第9の実施形態に係る電界効果トランジスタの場合
と同様に、ドレイン領域84近傍のチャネル領域88に
おいて発生したアバランシェ効果による高エネルギーの
ホットエレクトロンを減圧状態の空隙122を介してフ
ローティングゲート電極120に注入する、いわゆるド
レインサイドCHE注入によって行う。また、データの
消去は、n+ 型ドレイン領域86に高電圧の消去電圧を
印加し、フローティングゲート電極120に蓄積された
電子をフローティングゲート電極120底面から減圧状
態の空隙122を介してn+ 型ドレイン領域86へ引き
抜く、いわゆるFNトンネル放出によって行う。
の不揮発性メモリとしての情報の記憶について説明す
る。情報の記憶は、フローティングゲート電極120へ
の電荷の蓄積により行う。即ち、データの書き込みは、
上記第9の実施形態に係る電界効果トランジスタの場合
と同様に、ドレイン領域84近傍のチャネル領域88に
おいて発生したアバランシェ効果による高エネルギーの
ホットエレクトロンを減圧状態の空隙122を介してフ
ローティングゲート電極120に注入する、いわゆるド
レインサイドCHE注入によって行う。また、データの
消去は、n+ 型ドレイン領域86に高電圧の消去電圧を
印加し、フローティングゲート電極120に蓄積された
電子をフローティングゲート電極120底面から減圧状
態の空隙122を介してn+ 型ドレイン領域86へ引き
抜く、いわゆるFNトンネル放出によって行う。
【0175】次に、図22に示す電界効果トランジスタ
の製造方法について説明する。p型シリコン基板80上
のフィールド酸化膜82によって周囲を囲まれた素子領
域上に減圧状態の空隙122を介して第1ポリシリコン
層からなるフローティングゲート電極120を形成する
までの工程は、上記第1の実施形態における図4〜図7
に示す工程と基本的に同様である。但し、上記第1の実
施形態の場合と異なり、未だ素子領域表面にn+ 型ソー
ス領域及びn+ 型ドレイン領域を形成してはいない。続
いて、素子領域上及びフローティングゲート電極120
上にシリコン酸化膜126を介して第2ポリシリコン層
からなるコントロールゲート電極128を形成するまで
の工程は、従来の場合と同様である。
の製造方法について説明する。p型シリコン基板80上
のフィールド酸化膜82によって周囲を囲まれた素子領
域上に減圧状態の空隙122を介して第1ポリシリコン
層からなるフローティングゲート電極120を形成する
までの工程は、上記第1の実施形態における図4〜図7
に示す工程と基本的に同様である。但し、上記第1の実
施形態の場合と異なり、未だ素子領域表面にn+ 型ソー
ス領域及びn+ 型ドレイン領域を形成してはいない。続
いて、素子領域上及びフローティングゲート電極120
上にシリコン酸化膜126を介して第2ポリシリコン層
からなるコントロールゲート電極128を形成するまで
の工程は、従来の場合と同様である。
【0176】次いで、コントロールゲート電極128及
びフローティングゲート電極120をマスクとする不純
物イオン注入法を用いて、素子領域表面にn型不純物を
選択的に添加し、n+ 型ソース領域84及びn+ 型ドレ
イン領域86を相対して形成する。そしてこれらのn+
型ソース領域84とn+ 型ドレイン領域86とに挟まれ
た領域がチャネル領域88となる。
びフローティングゲート電極120をマスクとする不純
物イオン注入法を用いて、素子領域表面にn型不純物を
選択的に添加し、n+ 型ソース領域84及びn+ 型ドレ
イン領域86を相対して形成する。そしてこれらのn+
型ソース領域84とn+ 型ドレイン領域86とに挟まれ
た領域がチャネル領域88となる。
【0177】以上のように、第12の実施形態に係る電
界効果トランジスタによれば、チャネル領域88及びn
+ 型ドレイン領域86とフローティングゲート電極12
0との間に5nmの間隔の減圧状態の空隙122が設け
られていることにより、従来のSEEQ型構造のスプリ
ットゲート型フラッシュEEPROMにおけるゲート酸
化膜が存在せず、フローティングゲート電極120へ注
入する電荷及びフローティングゲート電極120から放
出する電荷は従来のゲート酸化膜の代わりに5nmの間
隔の減圧状態の空隙122を通り抜けるため、上記第9
の実施形態の場合と同様に、ゲート酸化膜の劣化により
データの書き込み/消去の回数が制限されることはなく
なり、その書き込み/消去の回数を大幅に、場合によっ
ては半永久的に増加させることができる。
界効果トランジスタによれば、チャネル領域88及びn
+ 型ドレイン領域86とフローティングゲート電極12
0との間に5nmの間隔の減圧状態の空隙122が設け
られていることにより、従来のSEEQ型構造のスプリ
ットゲート型フラッシュEEPROMにおけるゲート酸
化膜が存在せず、フローティングゲート電極120へ注
入する電荷及びフローティングゲート電極120から放
出する電荷は従来のゲート酸化膜の代わりに5nmの間
隔の減圧状態の空隙122を通り抜けるため、上記第9
の実施形態の場合と同様に、ゲート酸化膜の劣化により
データの書き込み/消去の回数が制限されることはなく
なり、その書き込み/消去の回数を大幅に、場合によっ
ては半永久的に増加させることができる。
【0178】また、従来のようなゲート酸化膜の劣化に
よるデータの書き込み/消去の閾値電圧Vthのシフトの
経時変化がなくなり、書き込み/消去の動作電圧も常に
低く抑えることができるため、消費電圧を低減させるこ
とができる。
よるデータの書き込み/消去の閾値電圧Vthのシフトの
経時変化がなくなり、書き込み/消去の動作電圧も常に
低く抑えることができるため、消費電圧を低減させるこ
とができる。
【0179】(第13の実施形態)本発明の第13の実
施形態に係る電界効果トランジスタを、図23を用いて
説明する。ここで、図23(a)は本実施形態に係る電
界効果トランジスタを示すチャネル長方向の断面図、図
23(b)はその垂直方向の断面図である。なお、上記
図22に示した電界効果トランジスタと同一の要素には
同一の符号を付して説明を省略する。
施形態に係る電界効果トランジスタを、図23を用いて
説明する。ここで、図23(a)は本実施形態に係る電
界効果トランジスタを示すチャネル長方向の断面図、図
23(b)はその垂直方向の断面図である。なお、上記
図22に示した電界効果トランジスタと同一の要素には
同一の符号を付して説明を省略する。
【0180】本実施形態に係る電界効果トランジスタ
も、上記第12の実施形態の場合と同じく、基本的に従
来のSEEQ型構造のスプリットゲート型フラッシュE
EPROMと同様の構造である。即ち、p型シリコン基
板80上には、フィールド酸化膜82が形成され、この
フィールド酸化膜82によって周囲を囲まれた素子領域
表面には、n+ 型ソース領域84及びn+ 型ドレイン領
域86が相対して形成されている。また、これらのn+
型ソース領域84とn+ 型ドレイン領域86とに挟まれ
て、チャネル領域88が設けられている。
も、上記第12の実施形態の場合と同じく、基本的に従
来のSEEQ型構造のスプリットゲート型フラッシュE
EPROMと同様の構造である。即ち、p型シリコン基
板80上には、フィールド酸化膜82が形成され、この
フィールド酸化膜82によって周囲を囲まれた素子領域
表面には、n+ 型ソース領域84及びn+ 型ドレイン領
域86が相対して形成されている。また、これらのn+
型ソース領域84とn+ 型ドレイン領域86とに挟まれ
て、チャネル領域88が設けられている。
【0181】また、n+ 型ドレイン領域86及びこれに
隣接するチャネル領域88を挟むフィールド酸化膜82
間には、厚さ300nmの第1ポリシリコン層からなる
フローティングゲート電極120が橋架され、このフロ
ーティングゲート電極120がn+ 型ドレイン領域86
上方及びチャネル領域88上方を部分的に通る構造とな
っている。従って、n+ 型ドレイン領域86上方及びチ
ャネル領域88上方にフローティングゲート電極120
が形成されており、このフローティングゲート電極12
0とn+ 型ドレイン領域86及びチャネル領域88との
間に、5nmの間隔の減圧状態の空隙122が設けられ
ている。
隣接するチャネル領域88を挟むフィールド酸化膜82
間には、厚さ300nmの第1ポリシリコン層からなる
フローティングゲート電極120が橋架され、このフロ
ーティングゲート電極120がn+ 型ドレイン領域86
上方及びチャネル領域88上方を部分的に通る構造とな
っている。従って、n+ 型ドレイン領域86上方及びチ
ャネル領域88上方にフローティングゲート電極120
が形成されており、このフローティングゲート電極12
0とn+ 型ドレイン領域86及びチャネル領域88との
間に、5nmの間隔の減圧状態の空隙122が設けられ
ている。
【0182】また、n+ 型ソース領域84上及びこれに
隣接するチャネル領域88上並びにフローティングゲー
ト電極120上には、例えば5nmの間隔の減圧状態の
空隙130a、130bを介して、厚さ300nmの第
2ポリシリコン層からなるコントロールゲート電極12
8が形成されている点に本実施形態の特徴がある。な
お、フィールド酸化膜82上方におけるフローティング
ゲート電極120とコントロールゲート電極128との
間に、例えば5nmの絶縁薄膜132が介在している。
隣接するチャネル領域88上並びにフローティングゲー
ト電極120上には、例えば5nmの間隔の減圧状態の
空隙130a、130bを介して、厚さ300nmの第
2ポリシリコン層からなるコントロールゲート電極12
8が形成されている点に本実施形態の特徴がある。な
お、フィールド酸化膜82上方におけるフローティング
ゲート電極120とコントロールゲート電極128との
間に、例えば5nmの絶縁薄膜132が介在している。
【0183】このようにして、従来のSEEQ型構造の
スプリットゲート型フラッシュEEPROMにおけるゲ
ート酸化膜及びシリコン酸化膜が減圧状態の空隙12
2、130a、130bに置換された不揮発性メモリが
構成される。
スプリットゲート型フラッシュEEPROMにおけるゲ
ート酸化膜及びシリコン酸化膜が減圧状態の空隙12
2、130a、130bに置換された不揮発性メモリが
構成される。
【0184】なお、図23に示す電界効果トランジスタ
の不揮発性メモリとしての情報の記憶は、上記第9の実
施形態に係る電界効果トランジスタの場合と同様である
ため、その説明は省略する。
の不揮発性メモリとしての情報の記憶は、上記第9の実
施形態に係る電界効果トランジスタの場合と同様である
ため、その説明は省略する。
【0185】次に、図23に示す電界効果トランジスタ
の製造方法について説明する。p型シリコン基板80上
のフィールド酸化膜82によって周囲を囲まれた素子領
域上に、空隙122を介して第1ポリシリコン層からな
るフローティングゲート電極120を形成するまでの工
程は、上記第12の実施形態の場合と同様である。次い
で、素子領域上及びフローティングゲート電極120上
に空隙130a、130bを介して第2ポリシリコン層
からなるコントロールゲート電極128を形成する工程
は、前述の素子領域上に空隙122を介してフローティ
ングゲート電極120を形成する工程と基本的に同様で
ある。次いで、不純物イオン注入法を用いて、n+ 型ソ
ース領域84及びn+ 型ドレイン領域86並びにこれら
n+ 型ソース領域84とn+ 型ドレイン領域86とに挟
まれたチャネル領域88を形成する工程は、上記第12
の実施形態の場合と同様である。
の製造方法について説明する。p型シリコン基板80上
のフィールド酸化膜82によって周囲を囲まれた素子領
域上に、空隙122を介して第1ポリシリコン層からな
るフローティングゲート電極120を形成するまでの工
程は、上記第12の実施形態の場合と同様である。次い
で、素子領域上及びフローティングゲート電極120上
に空隙130a、130bを介して第2ポリシリコン層
からなるコントロールゲート電極128を形成する工程
は、前述の素子領域上に空隙122を介してフローティ
ングゲート電極120を形成する工程と基本的に同様で
ある。次いで、不純物イオン注入法を用いて、n+ 型ソ
ース領域84及びn+ 型ドレイン領域86並びにこれら
n+ 型ソース領域84とn+ 型ドレイン領域86とに挟
まれたチャネル領域88を形成する工程は、上記第12
の実施形態の場合と同様である。
【0186】以上のように、第13の実施形態に係る電
界効果トランジスタによれば、チャネル領域88及びn
+ 型ドレイン領域86とフローティングゲート電極12
0との間に5nmの間隔の減圧状態の空隙122が設け
られていることにより、上記第12の実施形態に係る電
界効果トランジスタの場合と同様の効果を奏することが
できる。
界効果トランジスタによれば、チャネル領域88及びn
+ 型ドレイン領域86とフローティングゲート電極12
0との間に5nmの間隔の減圧状態の空隙122が設け
られていることにより、上記第12の実施形態に係る電
界効果トランジスタの場合と同様の効果を奏することが
できる。
【0187】これに加えて、チャネル領域88及びn+
型ソース領域84とコントロールゲート電極128との
間に5nmの間隔の減圧状態の空隙130aが設けら
れ、フローティングゲート電極120とコントロールゲ
ート電極128との間に5nmの間隔の減圧状態の空隙
130bが設けられていることにより、ソース領域84
及びチャネル領域88とコントロールゲート電極128
との間隔を、従来の絶縁膜が介在している場合よりも小
さくすることが可能になるため、素子の微細化に寄与す
ることができる。
型ソース領域84とコントロールゲート電極128との
間に5nmの間隔の減圧状態の空隙130aが設けら
れ、フローティングゲート電極120とコントロールゲ
ート電極128との間に5nmの間隔の減圧状態の空隙
130bが設けられていることにより、ソース領域84
及びチャネル領域88とコントロールゲート電極128
との間隔を、従来の絶縁膜が介在している場合よりも小
さくすることが可能になるため、素子の微細化に寄与す
ることができる。
【0188】なお、上記第12及び第13の実施形態に
おいては、n+ 型ドレイン領域86及びチャネル領域8
8とフローティングゲート電極120との間に5nmの
間隔の減圧状態の空隙122が設けられている点に特徴
があるが、チャネル領域88上及びn+ 型ドレイン領域
86上にトンネル酸化膜を形成し、このトンネル酸化膜
とフローティングゲート電極120との間に減圧状態の
空隙を設けてもよい。また、チャネル領域88上及びn
+ 型ドレイン領域86上並びにフローティングゲート電
極120底面にそれぞれトンネル酸化膜を形成し、これ
ら上下2つのトンネル酸化膜間に減圧状態の空隙を設け
てもよい。更には、フローティングゲート電極120底
面にトンネル酸化膜を形成し、このトンネル酸化膜とチ
ャネル領域88及びn+ 型ドレイン領域86との間に減
圧状態の空隙を設けてもよい。
おいては、n+ 型ドレイン領域86及びチャネル領域8
8とフローティングゲート電極120との間に5nmの
間隔の減圧状態の空隙122が設けられている点に特徴
があるが、チャネル領域88上及びn+ 型ドレイン領域
86上にトンネル酸化膜を形成し、このトンネル酸化膜
とフローティングゲート電極120との間に減圧状態の
空隙を設けてもよい。また、チャネル領域88上及びn
+ 型ドレイン領域86上並びにフローティングゲート電
極120底面にそれぞれトンネル酸化膜を形成し、これ
ら上下2つのトンネル酸化膜間に減圧状態の空隙を設け
てもよい。更には、フローティングゲート電極120底
面にトンネル酸化膜を形成し、このトンネル酸化膜とチ
ャネル領域88及びn+ 型ドレイン領域86との間に減
圧状態の空隙を設けてもよい。
【0189】(第14の実施形態)本発明の第14の実
施形態に係る電界効果トランジスタを、図24を用いて
説明する。ここで、図24(a)は本実施形態に係る電
界効果トランジスタを示すチャネル長方向の断面図、図
24(b)はその垂直方向の断面図である。なお、上記
図22に示した電界効果トランジスタと同一の要素には
同一の符号を付して説明を省略する。
施形態に係る電界効果トランジスタを、図24を用いて
説明する。ここで、図24(a)は本実施形態に係る電
界効果トランジスタを示すチャネル長方向の断面図、図
24(b)はその垂直方向の断面図である。なお、上記
図22に示した電界効果トランジスタと同一の要素には
同一の符号を付して説明を省略する。
【0190】本実施形態に係る電界効果トランジスタ
は、基本的に従来のSTT型構造のスプリットゲート型
フラッシュEEPROMと同様の構造である。即ち、例
えばp型シリコン基板80上には、フィールド酸化膜8
2が形成され、このフィールド酸化膜82によって周囲
を囲まれた素子領域表面には、n+ 型ソース領域134
及びn+ 型ドレイン領域136が相対して形成されてい
る。ここで、n+ 型ソース領域134の接合深さはn+
型ドレイン領域136のそれよりも深くなっている点に
特徴がある。また、これらのn+ 型ソース領域134と
n+ 型ドレイン領域136とに挟まれて、チャネル領域
138が設けられている。
は、基本的に従来のSTT型構造のスプリットゲート型
フラッシュEEPROMと同様の構造である。即ち、例
えばp型シリコン基板80上には、フィールド酸化膜8
2が形成され、このフィールド酸化膜82によって周囲
を囲まれた素子領域表面には、n+ 型ソース領域134
及びn+ 型ドレイン領域136が相対して形成されてい
る。ここで、n+ 型ソース領域134の接合深さはn+
型ドレイン領域136のそれよりも深くなっている点に
特徴がある。また、これらのn+ 型ソース領域134と
n+ 型ドレイン領域136とに挟まれて、チャネル領域
138が設けられている。
【0191】また、n+ 型ソース領域134及びこれに
隣接するチャネル領域138を挟むフィールド酸化膜8
2間には、厚さ300nmの第1ポリシリコン層からな
るフローティングゲート電極140が橋架され、このフ
ローティングゲート電極140がn+ 型ソース領域13
4上方及びチャネル領域138上方を部分的に通る構造
となっている。従って、n+ 型ソース領域134上方及
びチャネル領域138上方にフローティングゲート電極
140が形成されており、このフローティングゲート電
極140とn+ 型ソース領域134及びチャネル領域1
38との間に、5nmの間隔の減圧状態の空隙142が
設けられている。なお、フローティングゲート電極14
0上面端部の角は尖った形状をしている。また、フィー
ルド酸化膜82とフローティングゲート電極140との
間に、例えば5nmの絶縁薄膜144が介在している。
隣接するチャネル領域138を挟むフィールド酸化膜8
2間には、厚さ300nmの第1ポリシリコン層からな
るフローティングゲート電極140が橋架され、このフ
ローティングゲート電極140がn+ 型ソース領域13
4上方及びチャネル領域138上方を部分的に通る構造
となっている。従って、n+ 型ソース領域134上方及
びチャネル領域138上方にフローティングゲート電極
140が形成されており、このフローティングゲート電
極140とn+ 型ソース領域134及びチャネル領域1
38との間に、5nmの間隔の減圧状態の空隙142が
設けられている。なお、フローティングゲート電極14
0上面端部の角は尖った形状をしている。また、フィー
ルド酸化膜82とフローティングゲート電極140との
間に、例えば5nmの絶縁薄膜144が介在している。
【0192】また、n+ 型ソース領域134上及びこれ
に隣接するチャネル領域138上並びにフローティング
ゲート電極140上には、それぞれ減圧状態の空隙14
6a、146bを介して、厚さ300nmの第2ポリシ
リコン層からなるコントロールゲート電極148が形成
されている。ここで、チャネル領域138及びn+ 型ド
レイン領域136とコントロールゲート電極148フロ
ーティングゲート電極140との間の減圧状態の空隙1
42は例えば5nmの間隔であるが、フローティングゲ
ート電極140上面端部の角は尖った形状をしているた
め、このフローティングゲート電極140とコントロー
ルゲート電極148との間の減圧状態の空隙146bの
うち、フローティングゲート電極140上面端部の尖っ
た角とコントロールゲート電極148との間隔は例えば
4nmとなっている。なお、フィールド酸化膜82上方
におけるフローティングゲート電極140とコントロー
ルゲート電極148との間には、例えば5nmの絶縁薄
膜150が介在している。従って、フローティングゲー
ト電極140とn+ 型ソース領域134及びチャネル領
域138との間に、5nmの間隔の減圧状態の空隙14
2が設けられていると共に、フローティングゲート電極
140上面端部の尖った角とコントロールゲート電極1
48との間に、5nmの間隔の減圧状態の空隙146b
が設けられている点に本実施形態の特徴がある。
に隣接するチャネル領域138上並びにフローティング
ゲート電極140上には、それぞれ減圧状態の空隙14
6a、146bを介して、厚さ300nmの第2ポリシ
リコン層からなるコントロールゲート電極148が形成
されている。ここで、チャネル領域138及びn+ 型ド
レイン領域136とコントロールゲート電極148フロ
ーティングゲート電極140との間の減圧状態の空隙1
42は例えば5nmの間隔であるが、フローティングゲ
ート電極140上面端部の角は尖った形状をしているた
め、このフローティングゲート電極140とコントロー
ルゲート電極148との間の減圧状態の空隙146bの
うち、フローティングゲート電極140上面端部の尖っ
た角とコントロールゲート電極148との間隔は例えば
4nmとなっている。なお、フィールド酸化膜82上方
におけるフローティングゲート電極140とコントロー
ルゲート電極148との間には、例えば5nmの絶縁薄
膜150が介在している。従って、フローティングゲー
ト電極140とn+ 型ソース領域134及びチャネル領
域138との間に、5nmの間隔の減圧状態の空隙14
2が設けられていると共に、フローティングゲート電極
140上面端部の尖った角とコントロールゲート電極1
48との間に、5nmの間隔の減圧状態の空隙146b
が設けられている点に本実施形態の特徴がある。
【0193】このようにして、従来のSTT型構造のス
プリットゲート型フラッシュEEPROMにおけるゲー
ト酸化膜及びトンネル酸化膜が減圧状態の空隙142、
146a、146bに置換された不揮発性メモリが構成
される。
プリットゲート型フラッシュEEPROMにおけるゲー
ト酸化膜及びトンネル酸化膜が減圧状態の空隙142、
146a、146bに置換された不揮発性メモリが構成
される。
【0194】次に、図24に示す電界効果トランジスタ
の不揮発性メモリとしての情報の記憶について説明す
る。情報の記憶は、フローティングゲート電極140へ
の電荷の蓄積により行う。即ち、データの書き込みは、
n+ 型ドレイン領域136を接地してコントロールゲー
ト電極148及びn+ 型ソース領域134に高電圧のプ
ログラム電圧を印加し、n+ 型ソース領域134近傍の
チャネル領域138において発生したアバランシェ効果
による高エネルギーのホットエレクトロンを減圧状態の
空隙142を介してフローティングゲート電極140に
注入する、いわゆるソースサイドCHE注入ことによっ
て行う。また、データの消去は、コントロールゲート電
極148に高電圧の消去電圧を印加し、フローティング
ゲート電極140に蓄積された電子をフローティングゲ
ート電極140上面端部の尖った角から減圧状態の空隙
146bを介してコントロールゲート電極148へ引き
抜く、いわゆるFNトンネル放出によって行う。
の不揮発性メモリとしての情報の記憶について説明す
る。情報の記憶は、フローティングゲート電極140へ
の電荷の蓄積により行う。即ち、データの書き込みは、
n+ 型ドレイン領域136を接地してコントロールゲー
ト電極148及びn+ 型ソース領域134に高電圧のプ
ログラム電圧を印加し、n+ 型ソース領域134近傍の
チャネル領域138において発生したアバランシェ効果
による高エネルギーのホットエレクトロンを減圧状態の
空隙142を介してフローティングゲート電極140に
注入する、いわゆるソースサイドCHE注入ことによっ
て行う。また、データの消去は、コントロールゲート電
極148に高電圧の消去電圧を印加し、フローティング
ゲート電極140に蓄積された電子をフローティングゲ
ート電極140上面端部の尖った角から減圧状態の空隙
146bを介してコントロールゲート電極148へ引き
抜く、いわゆるFNトンネル放出によって行う。
【0195】次に、図24に示す電界効果トランジスタ
の製造方法について説明する。p型シリコン基板80上
のフィールド酸化膜82を形成して素子分離を行った後
に、基体全面に絶縁薄膜144を介して第1ポリシリコ
ン層を形成するまでの工程は、上記第1の実施形態にお
ける図4〜図6に示す工程と基本的に同様である。但
し、上記第1の実施形態の場合と異なり、未だ素子領域
表面にn+ 型ソース領域及びn+ 型ドレイン領域を形成
してはいない。
の製造方法について説明する。p型シリコン基板80上
のフィールド酸化膜82を形成して素子分離を行った後
に、基体全面に絶縁薄膜144を介して第1ポリシリコ
ン層を形成するまでの工程は、上記第1の実施形態にお
ける図4〜図6に示す工程と基本的に同様である。但
し、上記第1の実施形態の場合と異なり、未だ素子領域
表面にn+ 型ソース領域及びn+ 型ドレイン領域を形成
してはいない。
【0196】次いで、第1ポリシリコン層上に窒化膜
(図示せず)を形成した後、この窒化膜を選択的にエッ
チングして、フローティングゲート電極形状の開口部を
形成する。続いて、窒化膜をマスクとして第1ポリシリ
コン層を選択的に酸化し、第1ポリシリコン層上にシリ
コン酸化膜(図示せず)を形成した後、窒化膜を全面除
去する。続いて、シリコン酸化膜をマスクとして第1ポ
リシリコン層をパターニングした後、シリコン酸化膜を
除去する。こうして、n+ 型ソース領域134上方及び
隣接するチャネル領域138上方を部分的に通り、フィ
ールド酸化膜82上方にまで延びる第1ポリシリコン層
からなるフローティングゲート電極140を形成する。
ここで、第1ポリシリコン層の選択酸化の際に、シリコ
ン酸化膜の端部にバーズビークができるため、このシリ
コン酸化膜を除去した後の第1ポリシリコン層、即ちフ
ローティングゲート電極140はその上面端部の角が尖
った形状となる。
(図示せず)を形成した後、この窒化膜を選択的にエッ
チングして、フローティングゲート電極形状の開口部を
形成する。続いて、窒化膜をマスクとして第1ポリシリ
コン層を選択的に酸化し、第1ポリシリコン層上にシリ
コン酸化膜(図示せず)を形成した後、窒化膜を全面除
去する。続いて、シリコン酸化膜をマスクとして第1ポ
リシリコン層をパターニングした後、シリコン酸化膜を
除去する。こうして、n+ 型ソース領域134上方及び
隣接するチャネル領域138上方を部分的に通り、フィ
ールド酸化膜82上方にまで延びる第1ポリシリコン層
からなるフローティングゲート電極140を形成する。
ここで、第1ポリシリコン層の選択酸化の際に、シリコ
ン酸化膜の端部にバーズビークができるため、このシリ
コン酸化膜を除去した後の第1ポリシリコン層、即ちフ
ローティングゲート電極140はその上面端部の角が尖
った形状となる。
【0197】次いで、基体全面に絶縁薄膜150を介し
て第2ポリシリコン層を形成した後、この第2ポリシリ
コン層を所定の形状にパターニングする。こうして、n
+ 型ソース領域134上方及び隣接するチャネル領域1
38上方並びにフローティングゲート電極140上方を
通り、フィールド酸化膜82上方にまで延びる第2ポリ
シリコン層からなるコントロールゲート電極148を形
成する。
て第2ポリシリコン層を形成した後、この第2ポリシリ
コン層を所定の形状にパターニングする。こうして、n
+ 型ソース領域134上方及び隣接するチャネル領域1
38上方並びにフローティングゲート電極140上方を
通り、フィールド酸化膜82上方にまで延びる第2ポリ
シリコン層からなるコントロールゲート電極148を形
成する。
【0198】次いで、不純物イオン注入法を用い、コン
トロールゲート電極148及び所定の形状にパターニン
グしたレジスタをマスクとして、素子領域表面にn+ 型
不純物を添加してn+ 型ソース領域134を形成する。
続いて、同様にして、n+ 型ドレイン領域136を形成
する。このとき、n+ 型不純物のイオン注入条件を制御
して、n+ 型ソース領域134の接合深さがn+ 型ドレ
イン領域136のそれよりも深くなるようにする。
トロールゲート電極148及び所定の形状にパターニン
グしたレジスタをマスクとして、素子領域表面にn+ 型
不純物を添加してn+ 型ソース領域134を形成する。
続いて、同様にして、n+ 型ドレイン領域136を形成
する。このとき、n+ 型不純物のイオン注入条件を制御
して、n+ 型ソース領域134の接合深さがn+ 型ドレ
イン領域136のそれよりも深くなるようにする。
【0199】次いで、上記第1の実施形態における図7
に示す工程と同様にして、絶縁薄膜144、150を除
去する。こうして、フィールド酸化膜82とフローティ
ングゲート電極140との間に絶縁薄膜144を残存さ
せつつ、n+ 型ソース領域134及びチャネル領域13
8とフローティングゲート電極140との間に5nmの
間隔の空隙142を形成する。また、フィールド酸化膜
82とコントロールゲート電極148との間に絶縁薄膜
144、150を残存させつつ、n+ 型ドレイン領域1
36及びチャネル領域138とコントロールゲート電極
148との間に5nmの間隔の空隙146aを形成す
る。更に、フィールド酸化膜82上方におけるフローテ
ィングゲート電極140とコントロールゲート電極14
8との間に絶縁薄膜150を残存させつつ、フローティ
ングゲート電極140とコントロールゲート電極148
との間に空隙146bを形成し、フローティングゲート
電極140上面端部の尖った角とコントロールゲート電
極148との間隔を5nmとする。
に示す工程と同様にして、絶縁薄膜144、150を除
去する。こうして、フィールド酸化膜82とフローティ
ングゲート電極140との間に絶縁薄膜144を残存さ
せつつ、n+ 型ソース領域134及びチャネル領域13
8とフローティングゲート電極140との間に5nmの
間隔の空隙142を形成する。また、フィールド酸化膜
82とコントロールゲート電極148との間に絶縁薄膜
144、150を残存させつつ、n+ 型ドレイン領域1
36及びチャネル領域138とコントロールゲート電極
148との間に5nmの間隔の空隙146aを形成す
る。更に、フィールド酸化膜82上方におけるフローテ
ィングゲート電極140とコントロールゲート電極14
8との間に絶縁薄膜150を残存させつつ、フローティ
ングゲート電極140とコントロールゲート電極148
との間に空隙146bを形成し、フローティングゲート
電極140上面端部の尖った角とコントロールゲート電
極148との間隔を5nmとする。
【0200】以上のように、第14の実施形態に係る電
界効果トランジスタによれば、チャネル領域138とフ
ローティングゲート電極140との間に5nmの間隔の
減圧状態の空隙142が設けられ、フローティングゲー
ト電極140上面端部の尖った角とコントロールゲート
電極148との間に5nmの間隔の減圧状態の空隙14
6bが設けられていることにより、従来のSTT型構造
のスプリットゲート型フラッシュEEPROMにおける
ゲート酸化膜及びトンネル酸化膜が存在せず、フローテ
ィングゲート電極140へ注入する電荷及びフローティ
ングゲート電極140から放出する電荷は従来のゲート
酸化膜及びトンネル酸化膜の代わりに5nmの間隔の減
圧状態の空隙142及び5nmの間隔の減圧状態の空隙
146bを通り抜けるため、上記第12の実施形態に係
る電界効果トランジスタの場合と同様の効果を奏するこ
とができる。
界効果トランジスタによれば、チャネル領域138とフ
ローティングゲート電極140との間に5nmの間隔の
減圧状態の空隙142が設けられ、フローティングゲー
ト電極140上面端部の尖った角とコントロールゲート
電極148との間に5nmの間隔の減圧状態の空隙14
6bが設けられていることにより、従来のSTT型構造
のスプリットゲート型フラッシュEEPROMにおける
ゲート酸化膜及びトンネル酸化膜が存在せず、フローテ
ィングゲート電極140へ注入する電荷及びフローティ
ングゲート電極140から放出する電荷は従来のゲート
酸化膜及びトンネル酸化膜の代わりに5nmの間隔の減
圧状態の空隙142及び5nmの間隔の減圧状態の空隙
146bを通り抜けるため、上記第12の実施形態に係
る電界効果トランジスタの場合と同様の効果を奏するこ
とができる。
【0201】これに加えて、チャネル領域138とコン
トロールゲート電極148との間に5nmの間隔の減圧
状態の空隙146aが設けられていることにより、チャ
ネル領域138とコントロールゲート電極148との間
隔を、従来の絶縁膜が介在している場合よりも小さくす
ることが可能になる。
トロールゲート電極148との間に5nmの間隔の減圧
状態の空隙146aが設けられていることにより、チャ
ネル領域138とコントロールゲート電極148との間
隔を、従来の絶縁膜が介在している場合よりも小さくす
ることが可能になる。
【0202】なお、上記第14の実施形態においては、
チャネル領域138とフローティングゲート電極140
との間に5nmの間隔の減圧状態の空隙142が設けら
れ、フローティングゲート電極140上面端部の尖った
角とコントロールゲート電極148との間に5nmの間
隔の減圧状態の空隙146bが設けられている点に特徴
があるが、チャネル領域138上にゲート酸化膜を形成
し、このゲート酸化膜とフローティングゲート電極14
0との間に減圧状態の空隙を設けてもよい。また、チャ
ネル領域138上及びフローティングゲート電極140
底面にそれぞれトンネル酸化膜を形成し、これら上下2
つのトンネル酸化膜間に減圧状態の空隙を設けてもよ
い。更には、コントロールゲート電極148底面にトン
ネル酸化膜を形成し、このトンネル酸化膜とフローティ
ングゲート電極140上面端部の尖った角との間に減圧
状態の空隙を設けてもよい。
チャネル領域138とフローティングゲート電極140
との間に5nmの間隔の減圧状態の空隙142が設けら
れ、フローティングゲート電極140上面端部の尖った
角とコントロールゲート電極148との間に5nmの間
隔の減圧状態の空隙146bが設けられている点に特徴
があるが、チャネル領域138上にゲート酸化膜を形成
し、このゲート酸化膜とフローティングゲート電極14
0との間に減圧状態の空隙を設けてもよい。また、チャ
ネル領域138上及びフローティングゲート電極140
底面にそれぞれトンネル酸化膜を形成し、これら上下2
つのトンネル酸化膜間に減圧状態の空隙を設けてもよ
い。更には、コントロールゲート電極148底面にトン
ネル酸化膜を形成し、このトンネル酸化膜とフローティ
ングゲート電極140上面端部の尖った角との間に減圧
状態の空隙を設けてもよい。
【0203】また、上記第9〜第14の実施形態におい
ては、いずれの空隙94a、94b、102a、102
b、108、110a、110b、122、130a、
130b、142、146a、146bも減圧状態に保
持されているが、減圧状態の代わりに常圧の空気等を充
填してもよいし、あるいはまた、不活性なガスを封入し
てもよい。
ては、いずれの空隙94a、94b、102a、102
b、108、110a、110b、122、130a、
130b、142、146a、146bも減圧状態に保
持されているが、減圧状態の代わりに常圧の空気等を充
填してもよいし、あるいはまた、不活性なガスを封入し
てもよい。
【0204】
【発明の効果】以上、詳細に説明した通り、本発明に係
る電界効果トランジスタによれば、次のような効果を奏
することができる。即ち、請求項1に係る電界効果トラ
ンジスタによれば、チャネル領域上方に所定の間隔の空
隙を介してゲート電極が形成されていることにより、通
常のMIS型電界効果トランジスタにあるゲート絶縁膜
が存在しないため、ゲート絶縁膜中に生成されるトラッ
プ又はゲート絶縁膜の歪が原因となるデバイス特性の劣
化が生じず、電界効果トランジスタの動作の信頼性を向
上させることができる。
る電界効果トランジスタによれば、次のような効果を奏
することができる。即ち、請求項1に係る電界効果トラ
ンジスタによれば、チャネル領域上方に所定の間隔の空
隙を介してゲート電極が形成されていることにより、通
常のMIS型電界効果トランジスタにあるゲート絶縁膜
が存在しないため、ゲート絶縁膜中に生成されるトラッ
プ又はゲート絶縁膜の歪が原因となるデバイス特性の劣
化が生じず、電界効果トランジスタの動作の信頼性を向
上させることができる。
【0205】また、請求項2に係る電界効果トランジス
タによれば、チャネル領域上にトンネル絶縁膜が形成さ
れ、このトンネル絶縁膜とゲート電極との間に所定の間
隔の空隙が設けられていることにより、チャネル領域上
のトンネル絶縁膜中にトラップが生成されても、このト
ラップに捕獲された電子はトンネル効果によりトンネル
絶縁膜を容易に通り抜けることが可能であるため、チャ
ネル領域上のトンネル絶縁膜中に生成されるトラップが
原因となるデバイス特性の劣化を抑制することができ、
電界効果トランジスタの動作の信頼性を向上させること
ができる。また、チャネル領域表面がトンネル絶縁膜に
よって覆われているため、チャネル領域表面が露出して
いることによるデバイス特性の劣化を防止することがで
きる。
タによれば、チャネル領域上にトンネル絶縁膜が形成さ
れ、このトンネル絶縁膜とゲート電極との間に所定の間
隔の空隙が設けられていることにより、チャネル領域上
のトンネル絶縁膜中にトラップが生成されても、このト
ラップに捕獲された電子はトンネル効果によりトンネル
絶縁膜を容易に通り抜けることが可能であるため、チャ
ネル領域上のトンネル絶縁膜中に生成されるトラップが
原因となるデバイス特性の劣化を抑制することができ、
電界効果トランジスタの動作の信頼性を向上させること
ができる。また、チャネル領域表面がトンネル絶縁膜に
よって覆われているため、チャネル領域表面が露出して
いることによるデバイス特性の劣化を防止することがで
きる。
【0206】また、請求項3に係る電界効果トランジス
タによれば、ゲート電極底面にトンネル絶縁膜が形成さ
れ、チャネル領域とゲート電極底面のトンネル絶縁膜と
の間又はチャネル領域上のトンネル絶縁膜とゲート電極
底面のトンネル絶縁膜との間に所定の間隔の空隙が設け
られていることにより、ゲート電極底面のトンネル絶縁
膜中にトラップが生成されても、このトラップに捕獲さ
れた電子はトンネル効果によりトンネル絶縁膜を容易に
通り抜けることが可能であるため、ゲート電極底面のト
ンネル絶縁膜中に生成されるトラップが原因となるデバ
イス特性の劣化を抑制することができ、電界効果トラン
ジスタの動作の信頼性を向上させることができる。
タによれば、ゲート電極底面にトンネル絶縁膜が形成さ
れ、チャネル領域とゲート電極底面のトンネル絶縁膜と
の間又はチャネル領域上のトンネル絶縁膜とゲート電極
底面のトンネル絶縁膜との間に所定の間隔の空隙が設け
られていることにより、ゲート電極底面のトンネル絶縁
膜中にトラップが生成されても、このトラップに捕獲さ
れた電子はトンネル効果によりトンネル絶縁膜を容易に
通り抜けることが可能であるため、ゲート電極底面のト
ンネル絶縁膜中に生成されるトラップが原因となるデバ
イス特性の劣化を抑制することができ、電界効果トラン
ジスタの動作の信頼性を向上させることができる。
【0207】また、請求項4に係る電界効果トランジス
タによれば、半導体基板上にゲート電極を支えるための
スペーサが設けられていることにより、チャネル領域上
方に所定の間隔の空隙を隔てて形成されたゲート電極を
安定的に支持すると共に、チャネル領域とゲート電極と
の間の空隙を所定の間隔に保持することができるため、
電界効果トランジスタの安定した動作を確保することが
できる。
タによれば、半導体基板上にゲート電極を支えるための
スペーサが設けられていることにより、チャネル領域上
方に所定の間隔の空隙を隔てて形成されたゲート電極を
安定的に支持すると共に、チャネル領域とゲート電極と
の間の空隙を所定の間隔に保持することができるため、
電界効果トランジスタの安定した動作を確保することが
できる。
【0208】また、請求項5に係る電界効果トランジス
タによれば、膜厚の厚いフィールド絶縁膜を利用し、こ
のフィールド絶縁膜間にチャネル領域を挟んでゲート電
極が橋架されている構造であるため、チャネル領域上方
に所定の間隔の空隙を隔ててゲート電極を容易に形成す
ることができる。
タによれば、膜厚の厚いフィールド絶縁膜を利用し、こ
のフィールド絶縁膜間にチャネル領域を挟んでゲート電
極が橋架されている構造であるため、チャネル領域上方
に所定の間隔の空隙を隔ててゲート電極を容易に形成す
ることができる。
【0209】また、請求項6に係る電界効果トランジス
タによれば、チャネル領域又はチャネル領域上のトンネ
ル絶縁膜とゲート電極又はゲート電極底面のトンネル絶
縁膜との間の空隙が、常圧の気体又は減圧された気体に
より充填されていることにより、たとえチャネル領域表
面が露出していても、それに起因するデバイス特性の劣
化を抑制することができる。
タによれば、チャネル領域又はチャネル領域上のトンネ
ル絶縁膜とゲート電極又はゲート電極底面のトンネル絶
縁膜との間の空隙が、常圧の気体又は減圧された気体に
より充填されていることにより、たとえチャネル領域表
面が露出していても、それに起因するデバイス特性の劣
化を抑制することができる。
【0210】また、請求項7に係る電界効果トランジス
タによれば、チャネル領域又はチャネル領域上のトンネ
ル絶縁膜とゲート電極又はゲート電極底面のトンネル絶
縁膜との間の空隙が、不活性なガスにより充填されてい
ることにより、上記請求項6の場合とほぼ同様にデバイ
ス特性の劣化を抑制することができる。
タによれば、チャネル領域又はチャネル領域上のトンネ
ル絶縁膜とゲート電極又はゲート電極底面のトンネル絶
縁膜との間の空隙が、不活性なガスにより充填されてい
ることにより、上記請求項6の場合とほぼ同様にデバイ
ス特性の劣化を抑制することができる。
【0211】また、請求項8に係る電界効果トランジス
タによれば、チャネル領域上方に所定の間隔の空隙を介
してフローティングゲート電極が形成されていることに
より、通常のフローティングゲート構造の不揮発性メモ
リにおけるゲート絶縁膜が存在せず、所定の間隔の空隙
を通り抜けてフローティングゲート電極への電荷の蓄積
又はフローティングゲート電極からの電荷の放電が行わ
れるため、従来のようにゲート酸化膜の劣化によりデー
タの書き込み/消去の回数が制限されることはなくな
り、その書き込み/消去の回数を大幅に、場合によって
は半永久的に増加させることができる。また、従来のよ
うなゲート酸化膜の劣化によるデータの書き込み/消去
の閾値電圧Vthシフトの経時変化がなくなり、書き込み
/消去の動作電圧も常に低く抑えることができ、消費電
圧を低減させることができる。
タによれば、チャネル領域上方に所定の間隔の空隙を介
してフローティングゲート電極が形成されていることに
より、通常のフローティングゲート構造の不揮発性メモ
リにおけるゲート絶縁膜が存在せず、所定の間隔の空隙
を通り抜けてフローティングゲート電極への電荷の蓄積
又はフローティングゲート電極からの電荷の放電が行わ
れるため、従来のようにゲート酸化膜の劣化によりデー
タの書き込み/消去の回数が制限されることはなくな
り、その書き込み/消去の回数を大幅に、場合によって
は半永久的に増加させることができる。また、従来のよ
うなゲート酸化膜の劣化によるデータの書き込み/消去
の閾値電圧Vthシフトの経時変化がなくなり、書き込み
/消去の動作電圧も常に低く抑えることができ、消費電
圧を低減させることができる。
【0212】また、請求項9に係る電界効果トランジス
タによれば、フローティングゲート電極とコントロール
ゲート電極との間に所定の間隔の空隙が設けられている
が、チャネル領域上方に所定の間隔の空隙を介してフロ
ーティングゲート電極が形成されているため、上記請求
項8に係る電界効果トランジスタの場合と同様の効果を
奏することができる。また、フローティングゲート電極
とコントロールゲート電極との間に絶縁膜が介在してい
る場合よりも両電極間の絶縁性に優れているため、フロ
ーティングゲート電極とコントロールゲート電極との間
隔をより小さくすることが可能になり、素子の微細化に
寄与することができる。
タによれば、フローティングゲート電極とコントロール
ゲート電極との間に所定の間隔の空隙が設けられている
が、チャネル領域上方に所定の間隔の空隙を介してフロ
ーティングゲート電極が形成されているため、上記請求
項8に係る電界効果トランジスタの場合と同様の効果を
奏することができる。また、フローティングゲート電極
とコントロールゲート電極との間に絶縁膜が介在してい
る場合よりも両電極間の絶縁性に優れているため、フロ
ーティングゲート電極とコントロールゲート電極との間
隔をより小さくすることが可能になり、素子の微細化に
寄与することができる。
【0213】また、請求項10に係る電界効果トランジ
スタによれば、チャネル領域上にトンネル絶縁膜が形成
されており、このチャネル領域上のトンネル絶縁膜とフ
ローティングゲート電極との間に所定の間隔の空隙が設
けられていることにより、チャネル領域表面がトンネル
絶縁膜によって覆われているため、チャネル領域表面が
露出していることによるデバイス特性の劣化を防止する
ことができる。
スタによれば、チャネル領域上にトンネル絶縁膜が形成
されており、このチャネル領域上のトンネル絶縁膜とフ
ローティングゲート電極との間に所定の間隔の空隙が設
けられていることにより、チャネル領域表面がトンネル
絶縁膜によって覆われているため、チャネル領域表面が
露出していることによるデバイス特性の劣化を防止する
ことができる。
【0214】また、請求項11に係る電界効果トランジ
スタによれば、フローティングゲート電極底面にトンネ
ル絶縁膜が形成されており、チャネル領域又はチャネル
領域上のトンネル絶縁膜とフローティングゲート電極底
面のトンネル絶縁膜との間に所定の間隔の空隙が設けら
れていることにより、フローティングゲート電極底面が
トンネル絶縁膜によって覆われているため、フローティ
ングゲート電極底面が露出していることによるデバイス
特性の劣化を防止することができる。
スタによれば、フローティングゲート電極底面にトンネ
ル絶縁膜が形成されており、チャネル領域又はチャネル
領域上のトンネル絶縁膜とフローティングゲート電極底
面のトンネル絶縁膜との間に所定の間隔の空隙が設けら
れていることにより、フローティングゲート電極底面が
トンネル絶縁膜によって覆われているため、フローティ
ングゲート電極底面が露出していることによるデバイス
特性の劣化を防止することができる。
【0215】また、請求項12に係る電界効果トランジ
スタによれば、半導体基板とフローティングゲート電極
との間に、フローティングゲート電極を支えるスペーサ
が設けられていることにより、チャネル領域上方に所定
の間隔の空隙を隔てて形成されたフローティングゲート
電極を安定的に支持すると共に、チャネル領域とフロー
ティングゲート電極との間の空隙を所定の間隔に保持す
ることができる。
スタによれば、半導体基板とフローティングゲート電極
との間に、フローティングゲート電極を支えるスペーサ
が設けられていることにより、チャネル領域上方に所定
の間隔の空隙を隔てて形成されたフローティングゲート
電極を安定的に支持すると共に、チャネル領域とフロー
ティングゲート電極との間の空隙を所定の間隔に保持す
ることができる。
【0216】また、請求項13に係る電界効果トランジ
スタによれば、半導体基板又はフローティングゲート電
極とコントロールゲート電極との間に、コントロールゲ
ート電極を支えるスペーサが設けられていることによ
り、コントロールゲート電極を安定的に支持すると共
に、フローティングゲート電極とコントロールゲート電
極との間の空隙を所定の間隔に保持することができる。
スタによれば、半導体基板又はフローティングゲート電
極とコントロールゲート電極との間に、コントロールゲ
ート電極を支えるスペーサが設けられていることによ
り、コントロールゲート電極を安定的に支持すると共
に、フローティングゲート電極とコントロールゲート電
極との間の空隙を所定の間隔に保持することができる。
【0217】また、請求項14に係る電界効果トランジ
スタによれば、膜厚の厚いフィールド絶縁膜を利用し、
このフィールド絶縁膜間にチャネル領域を挟んでフロー
ティングゲート電極が橋架されていることにより、チャ
ネル領域上方に所定の間隔の空隙を隔ててフローティン
グゲート電極を容易に形成することができる。
スタによれば、膜厚の厚いフィールド絶縁膜を利用し、
このフィールド絶縁膜間にチャネル領域を挟んでフロー
ティングゲート電極が橋架されていることにより、チャ
ネル領域上方に所定の間隔の空隙を隔ててフローティン
グゲート電極を容易に形成することができる。
【0218】また、請求項15に係る電界効果トランジ
スタによれば、チャネル領域若しくはチャネル領域上の
トンネル絶縁膜とフローティングゲート電極若しくはフ
ローティングゲート電極底面のトンネル絶縁膜との間の
空隙又はフローティングゲート電極とコントロールゲー
ト電極との間の空隙が常圧の気体又は減圧された気体に
より充填されていることにより、たとえチャネル領域表
面が露出していても、それに起因するデバイス特性の劣
化をできるだけ抑制することができる。
スタによれば、チャネル領域若しくはチャネル領域上の
トンネル絶縁膜とフローティングゲート電極若しくはフ
ローティングゲート電極底面のトンネル絶縁膜との間の
空隙又はフローティングゲート電極とコントロールゲー
ト電極との間の空隙が常圧の気体又は減圧された気体に
より充填されていることにより、たとえチャネル領域表
面が露出していても、それに起因するデバイス特性の劣
化をできるだけ抑制することができる。
【0219】また、請求項16に係る電界効果トランジ
スタによれば、チャネル領域若しくはチャネル領域上の
トンネル絶縁膜とフローティングゲート電極若しくはフ
ローティングゲート電極底面のトンネル絶縁膜との間の
空隙又はフローティングゲート電極とコントロールゲー
ト電極との間の空隙が不活性なガスにより充填されてい
ることにより、上記請求項15の場合とほぼ同様の作用
を奏することができる。
スタによれば、チャネル領域若しくはチャネル領域上の
トンネル絶縁膜とフローティングゲート電極若しくはフ
ローティングゲート電極底面のトンネル絶縁膜との間の
空隙又はフローティングゲート電極とコントロールゲー
ト電極との間の空隙が不活性なガスにより充填されてい
ることにより、上記請求項15の場合とほぼ同様の作用
を奏することができる。
【0220】また、請求項17に係る電界効果トランジ
スタによれば、チャネル領域上方に所定の間隔の空隙を
介して電荷蓄積層が形成されていることにより、通常の
MNOS構造やMONOS構造の不揮発性メモリにおけ
るゲート絶縁膜が存在せず、所定の間隔の空隙を通り抜
けて電荷蓄積層への電荷の蓄積又は放電が行われるた
め、従来のようにゲート酸化膜の劣化によりデータの書
き込み/消去の回数が制限されることはなくなり、その
書き込み/消去の回数を大幅に、場合によっては半永久
的に増加させることができる。また、従来のようなゲー
ト酸化膜の劣化によるデータの書き込み/消去の閾値電
圧Vthシフトの経時変化がなくなり、書き込み/消去の
動作電圧も常に低く抑えることができ、消費電圧を低減
させることができる。
スタによれば、チャネル領域上方に所定の間隔の空隙を
介して電荷蓄積層が形成されていることにより、通常の
MNOS構造やMONOS構造の不揮発性メモリにおけ
るゲート絶縁膜が存在せず、所定の間隔の空隙を通り抜
けて電荷蓄積層への電荷の蓄積又は放電が行われるた
め、従来のようにゲート酸化膜の劣化によりデータの書
き込み/消去の回数が制限されることはなくなり、その
書き込み/消去の回数を大幅に、場合によっては半永久
的に増加させることができる。また、従来のようなゲー
ト酸化膜の劣化によるデータの書き込み/消去の閾値電
圧Vthシフトの経時変化がなくなり、書き込み/消去の
動作電圧も常に低く抑えることができ、消費電圧を低減
させることができる。
【0221】また、請求項18に係る電界効果トランジ
スタによれば、チャネル領域上にトンネル絶縁膜が形成
されており、このチャネル領域上のトンネル絶縁膜と電
荷蓄積層との間に所定の間隔の空隙が設けられているこ
とにより、チャネル領域表面がトンネル絶縁膜によって
覆われているため、チャネル領域表面が露出しているこ
とによるデバイス特性の劣化を防止することができる。
スタによれば、チャネル領域上にトンネル絶縁膜が形成
されており、このチャネル領域上のトンネル絶縁膜と電
荷蓄積層との間に所定の間隔の空隙が設けられているこ
とにより、チャネル領域表面がトンネル絶縁膜によって
覆われているため、チャネル領域表面が露出しているこ
とによるデバイス特性の劣化を防止することができる。
【0222】また、請求項19に係る電界効果トランジ
スタによれば、半導体基板と電荷蓄積層との間に電荷蓄
積層を支えるスペーサが設けられていることにより、電
荷蓄積層を安定的に支持すると共に、チャネル領域と電
荷蓄積層との間の空隙を所定の間隔に保持することがで
きる。
スタによれば、半導体基板と電荷蓄積層との間に電荷蓄
積層を支えるスペーサが設けられていることにより、電
荷蓄積層を安定的に支持すると共に、チャネル領域と電
荷蓄積層との間の空隙を所定の間隔に保持することがで
きる。
【0223】また、請求項20に係る電界効果トランジ
スタによれば、膜厚の厚いフィールド絶縁膜を利用し、
このフィールド絶縁膜間にチャネル領域を挟んで電荷蓄
積層が橋架されていることにより、チャネル領域上方に
所定の間隔の空隙を隔てて電荷蓄積層を容易に形成する
ことができる。
スタによれば、膜厚の厚いフィールド絶縁膜を利用し、
このフィールド絶縁膜間にチャネル領域を挟んで電荷蓄
積層が橋架されていることにより、チャネル領域上方に
所定の間隔の空隙を隔てて電荷蓄積層を容易に形成する
ことができる。
【0224】また、請求項21に係る電界効果トランジ
スタによれば、電荷蓄積層としてシリコン窒化膜を用い
ることにより、シリコン窒化膜中の深いエネルギーレベ
ルのトラップへの電荷の蓄積によって情報の記憶を行う
ことができる。
スタによれば、電荷蓄積層としてシリコン窒化膜を用い
ることにより、シリコン窒化膜中の深いエネルギーレベ
ルのトラップへの電荷の蓄積によって情報の記憶を行う
ことができる。
【0225】また、請求項22に係る電界効果トランジ
スタによれば、電荷蓄積層として順に積層されたシリコ
ン酸化膜及びシリコン窒化膜を用いることにより、シリ
コン窒化膜中の深いエネルギーレベルのトラップ又はシ
リコン窒化膜とシリコン酸化膜との界面のトラッへの電
荷の蓄積によって情報の記憶を行うことができる。
スタによれば、電荷蓄積層として順に積層されたシリコ
ン酸化膜及びシリコン窒化膜を用いることにより、シリ
コン窒化膜中の深いエネルギーレベルのトラップ又はシ
リコン窒化膜とシリコン酸化膜との界面のトラッへの電
荷の蓄積によって情報の記憶を行うことができる。
【0226】また、請求項23に係る電界効果トランジ
スタによれば、チャネル領域と電荷蓄積層との間の空隙
が常圧の気体又は減圧された気体により充填されている
ことにより、チャネル領域表面が露出していても、それ
に起因するデバイス特性の劣化をできるだけ抑制するこ
とができる。
スタによれば、チャネル領域と電荷蓄積層との間の空隙
が常圧の気体又は減圧された気体により充填されている
ことにより、チャネル領域表面が露出していても、それ
に起因するデバイス特性の劣化をできるだけ抑制するこ
とができる。
【0227】また、請求項24に係る電界効果トランジ
スタによれば、チャネル領域と電荷蓄積層との間の空隙
が不活性なガスにより充填されていることにより、上記
請求項23の場合とほぼ同様の作用を奏することができ
る。
スタによれば、チャネル領域と電荷蓄積層との間の空隙
が不活性なガスにより充填されていることにより、上記
請求項23の場合とほぼ同様の作用を奏することができ
る。
【0228】また、請求項25に係る電界効果トランジ
スタによれば、チャネル領域上方及び消去電極上方に所
定の間隔の空隙を介してフローティングゲート電極が形
成されていることにより、従来の3層ポリシリコンゲー
ト構造のスプリットゲート型フラッシュEEPROMに
おけるゲート絶縁膜及びトンネル絶縁膜が存在せず、所
定の間隔の空隙を通り抜けてフローティングゲート電極
への電荷の蓄積又はフローティングゲート電極からの電
荷の放電が行われるため、従来のようにゲート酸化膜及
びトンネル絶縁膜の劣化によりデータの書き込み/消去
の回数が制限されることはなくなり、その書き込み/消
去の回数を大幅に、場合によっては半永久的に増加させ
ることができる。また、従来のようなゲート酸化膜及び
トンネル絶縁膜の劣化によるデータの書き込み/消去の
閾値電圧Vthシフトの経時変化がなくなり、書き込み/
消去の動作電圧も常に低く抑えることができ、消費電圧
を低減させることができる。
スタによれば、チャネル領域上方及び消去電極上方に所
定の間隔の空隙を介してフローティングゲート電極が形
成されていることにより、従来の3層ポリシリコンゲー
ト構造のスプリットゲート型フラッシュEEPROMに
おけるゲート絶縁膜及びトンネル絶縁膜が存在せず、所
定の間隔の空隙を通り抜けてフローティングゲート電極
への電荷の蓄積又はフローティングゲート電極からの電
荷の放電が行われるため、従来のようにゲート酸化膜及
びトンネル絶縁膜の劣化によりデータの書き込み/消去
の回数が制限されることはなくなり、その書き込み/消
去の回数を大幅に、場合によっては半永久的に増加させ
ることができる。また、従来のようなゲート酸化膜及び
トンネル絶縁膜の劣化によるデータの書き込み/消去の
閾値電圧Vthシフトの経時変化がなくなり、書き込み/
消去の動作電圧も常に低く抑えることができ、消費電圧
を低減させることができる。
【0229】また、請求項26に係る電界効果トランジ
スタによれば、チャネル領域上方に所定の間隔の空隙を
介してフローティングゲート電極が形成されていると共
に、消去電極とフローティングゲート電極との間にも所
定の間隔の空隙が設けられていることにより、従来のサ
ン・ディスク型構造のスプリットゲート型フラッシュE
EPROMにおけるゲート絶縁膜及びトンネル絶縁膜が
存在せず、所定の間隔の空隙を通り抜けてフローティン
グゲート電極への電荷の蓄積又はフローティングゲート
電極からの電荷の放電が行われるため、ゲート酸化膜及
びトンネル絶縁膜の劣化によりデータの書き込み/消去
の回数が制限されることはなくなり、その書き込み/消
去の回数を大幅に、場合によっては半永久的に増加させ
ることができる。また、ゲート酸化膜及びトンネル絶縁
膜の劣化によるデータの書き込み/消去の閾値電圧Vth
シフトの経時変化がなくなり、書き込み/消去の動作電
圧も常に低く抑えることができ、消費電圧を低減させる
ことができる。
スタによれば、チャネル領域上方に所定の間隔の空隙を
介してフローティングゲート電極が形成されていると共
に、消去電極とフローティングゲート電極との間にも所
定の間隔の空隙が設けられていることにより、従来のサ
ン・ディスク型構造のスプリットゲート型フラッシュE
EPROMにおけるゲート絶縁膜及びトンネル絶縁膜が
存在せず、所定の間隔の空隙を通り抜けてフローティン
グゲート電極への電荷の蓄積又はフローティングゲート
電極からの電荷の放電が行われるため、ゲート酸化膜及
びトンネル絶縁膜の劣化によりデータの書き込み/消去
の回数が制限されることはなくなり、その書き込み/消
去の回数を大幅に、場合によっては半永久的に増加させ
ることができる。また、ゲート酸化膜及びトンネル絶縁
膜の劣化によるデータの書き込み/消去の閾値電圧Vth
シフトの経時変化がなくなり、書き込み/消去の動作電
圧も常に低く抑えることができ、消費電圧を低減させる
ことができる。
【0230】また、請求項27に係る電界効果トランジ
スタによれば、チャネル領域とコントロールゲート電極
との間及びフローティングゲート電極とコントロールゲ
ート電極との間にも所定の間隔の空隙が設けられている
構成とすることにより、上記請求項25又は26に係る
電界効果トランジスタの場合と同様の作用を奏する。ま
た、チャネル領域とコントロールゲート電極との間にゲ
ート絶縁膜が介在し、フローティングゲート電極とコン
トロールゲート電極との間に絶縁膜が介在している場合
よりも絶縁性に優れているため、チャネル領域とコント
ロールゲート電極との間隔及びフローティングゲート電
極とコントロールゲート電極との間隔をより小さくする
ことが可能になり、素子の微細化に寄与することができ
る。
スタによれば、チャネル領域とコントロールゲート電極
との間及びフローティングゲート電極とコントロールゲ
ート電極との間にも所定の間隔の空隙が設けられている
構成とすることにより、上記請求項25又は26に係る
電界効果トランジスタの場合と同様の作用を奏する。ま
た、チャネル領域とコントロールゲート電極との間にゲ
ート絶縁膜が介在し、フローティングゲート電極とコン
トロールゲート電極との間に絶縁膜が介在している場合
よりも絶縁性に優れているため、チャネル領域とコント
ロールゲート電極との間隔及びフローティングゲート電
極とコントロールゲート電極との間隔をより小さくする
ことが可能になり、素子の微細化に寄与することができ
る。
【0231】また、請求項28に係る電界効果トランジ
スタによれば、チャネル領域上方に所定の間隔の空隙を
介してフローティングゲート電極が形成されていること
により、従来のSEEQ型構造のスプリットゲート型フ
ラッシュEEPROMにおけるゲート絶縁膜が存在せ
ず、所定の間隔の空隙を通り抜けてフローティングゲー
ト電極への電荷の蓄積又はフローティングゲート電極か
らの電荷の放電が行われるため、ゲート酸化膜の劣化に
よりデータの書き込み/消去の回数が制限されることは
なくなり、その書き込み/消去の回数を大幅に、場合に
よっては半永久的に増加させることができる。また、ゲ
ート酸化膜の劣化によるデータの書き込み/消去の閾値
電圧Vthシフトの経時変化がなくなり、書き込み/消去
の動作電圧も常に低く抑えることができ、消費電圧を低
減させることができる。
スタによれば、チャネル領域上方に所定の間隔の空隙を
介してフローティングゲート電極が形成されていること
により、従来のSEEQ型構造のスプリットゲート型フ
ラッシュEEPROMにおけるゲート絶縁膜が存在せ
ず、所定の間隔の空隙を通り抜けてフローティングゲー
ト電極への電荷の蓄積又はフローティングゲート電極か
らの電荷の放電が行われるため、ゲート酸化膜の劣化に
よりデータの書き込み/消去の回数が制限されることは
なくなり、その書き込み/消去の回数を大幅に、場合に
よっては半永久的に増加させることができる。また、ゲ
ート酸化膜の劣化によるデータの書き込み/消去の閾値
電圧Vthシフトの経時変化がなくなり、書き込み/消去
の動作電圧も常に低く抑えることができ、消費電圧を低
減させることができる。
【0232】また、請求項29に係る電界効果トランジ
スタによれば、チャネル領域上方に所定の間隔の空隙を
介してフローティングゲート電極が形成されていると共
に、フローティングゲート電極とコントロールゲート電
極との間にも所定の間隔の空隙が設けられていることに
より、従来のSTT型構造のスプリットゲート型フラッ
シュEEPROMにおけるゲート絶縁膜及びトンネル絶
縁膜が存在せず、所定の間隔の空隙を通り抜けてフロー
ティングゲート電極への電荷の蓄積又はフローティング
ゲート電極からの電荷の放電が行われるため、ゲート酸
化膜及びトンネル絶縁膜の劣化によりデータの書き込み
/消去の回数が制限されることはなくなり、その書き込
み/消去の回数を大幅に、場合によっては半永久的に増
加させることができる。また、ゲート酸化膜及びトンネ
ル絶縁膜の劣化によるデータの書き込み/消去の閾値電
圧Vthシフトの経時変化がなくなり、書き込み/消去の
動作電圧も常に低く抑えることができ、消費電圧を低減
させることができる。
スタによれば、チャネル領域上方に所定の間隔の空隙を
介してフローティングゲート電極が形成されていると共
に、フローティングゲート電極とコントロールゲート電
極との間にも所定の間隔の空隙が設けられていることに
より、従来のSTT型構造のスプリットゲート型フラッ
シュEEPROMにおけるゲート絶縁膜及びトンネル絶
縁膜が存在せず、所定の間隔の空隙を通り抜けてフロー
ティングゲート電極への電荷の蓄積又はフローティング
ゲート電極からの電荷の放電が行われるため、ゲート酸
化膜及びトンネル絶縁膜の劣化によりデータの書き込み
/消去の回数が制限されることはなくなり、その書き込
み/消去の回数を大幅に、場合によっては半永久的に増
加させることができる。また、ゲート酸化膜及びトンネ
ル絶縁膜の劣化によるデータの書き込み/消去の閾値電
圧Vthシフトの経時変化がなくなり、書き込み/消去の
動作電圧も常に低く抑えることができ、消費電圧を低減
させることができる。
【0233】また、請求項30に係る電界効果トランジ
スタによれば、チャネル領域とコントロールゲート電極
との間間にも所定の間隔の空隙が設けられている構成と
することにより、上記請求項28又は29に係る電界効
果トランジスタの場合と同様の作用を奏する。また、チ
ャネル領域とコントロールゲート電極との間にゲート絶
縁膜が介在している場合よりも絶縁性に優れているた
め、チャネル領域とコントロールゲート電極との間隔を
より小さくすることが可能になり、素子の微細化に寄与
することができる。
スタによれば、チャネル領域とコントロールゲート電極
との間間にも所定の間隔の空隙が設けられている構成と
することにより、上記請求項28又は29に係る電界効
果トランジスタの場合と同様の作用を奏する。また、チ
ャネル領域とコントロールゲート電極との間にゲート絶
縁膜が介在している場合よりも絶縁性に優れているた
め、チャネル領域とコントロールゲート電極との間隔を
より小さくすることが可能になり、素子の微細化に寄与
することができる。
【0234】また、請求項31に係る電界効果トランジ
スタは、チャネル領域とフローティングゲート電極との
間の空隙、消去電極とフローティングゲート電極との間
の空隙、消去電極とコントロールゲート電極との間の空
隙、チャネル領域とコントロールゲート電極との間の空
隙、又はフローティングゲート電極とコントロールゲー
ト電極との間の空隙が、常圧の気体又は減圧された気体
により充填されている構成とすることにより、たとえチ
ャネル領域表面等が露出していても、それに起因するデ
バイス特性の劣化をできるだけ抑制することができる。
スタは、チャネル領域とフローティングゲート電極との
間の空隙、消去電極とフローティングゲート電極との間
の空隙、消去電極とコントロールゲート電極との間の空
隙、チャネル領域とコントロールゲート電極との間の空
隙、又はフローティングゲート電極とコントロールゲー
ト電極との間の空隙が、常圧の気体又は減圧された気体
により充填されている構成とすることにより、たとえチ
ャネル領域表面等が露出していても、それに起因するデ
バイス特性の劣化をできるだけ抑制することができる。
【0235】また、請求項32に係る電界効果トランジ
スタによれば、チャネル領域とフローティングゲート電
極との間の空隙、消去電極とフローティングゲート電極
との間の空隙、消去電極とコントロールゲート電極との
間の空隙、チャネル領域とコントロールゲート電極との
間の空隙、又はフローティングゲート電極とコントロー
ルゲート電極との間の空隙が、不活性なガスにより充填
されている構成とすることにより、上記請求項31の場
合とほぼ同様の作用を奏することができる。
スタによれば、チャネル領域とフローティングゲート電
極との間の空隙、消去電極とフローティングゲート電極
との間の空隙、消去電極とコントロールゲート電極との
間の空隙、チャネル領域とコントロールゲート電極との
間の空隙、又はフローティングゲート電極とコントロー
ルゲート電極との間の空隙が、不活性なガスにより充填
されている構成とすることにより、上記請求項31の場
合とほぼ同様の作用を奏することができる。
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る電界効果トラ
ンジスタを示す平面図である。
ンジスタを示す平面図である。
【図2】図1の電界効果トランジスタの断面を示す断面
図である。
図である。
【図3】図1及び図2に示す電界効果トランジスタの製
造方法を説明するための工程断面図(その1)である。
造方法を説明するための工程断面図(その1)である。
【図4】図1及び図2に示す電界効果トランジスタの製
造方法を説明するための工程断面図(その2)である。
造方法を説明するための工程断面図(その2)である。
【図5】図1及び図2に示す電界効果トランジスタの製
造方法を説明するための工程断面図(その3)である。
造方法を説明するための工程断面図(その3)である。
【図6】図1及び図2に示す電界効果トランジスタの製
造方法を説明するための工程断面図(その4)である。
造方法を説明するための工程断面図(その4)である。
【図7】図1及び図2に示す電界効果トランジスタの製
造方法を説明するための工程断面図(その5)である。
造方法を説明するための工程断面図(その5)である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る電界効果トラ
ンジスタを示す平面図である。
ンジスタを示す平面図である。
【図9】図8の電界効果トランジスタの断面を示す断面
図である。
図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態に係る電界効果ト
ランジスタを示す平面図及び断面図である。
ランジスタを示す平面図及び断面図である。
【図11】図10に示す電界効果トランジスタのゲート
部におけるエネルギー帯構造を示すエネルギー帯図であ
る。
部におけるエネルギー帯構造を示すエネルギー帯図であ
る。
【図12】本発明の第4の実施の形態に係る電界効果ト
ランジスタを示す平面図及び断面図である。
ランジスタを示す平面図及び断面図である。
【図13】図12に示す電界効果トランジスタのゲート
部におけるエネルギー帯構造を示すエネルギー帯図であ
る。
部におけるエネルギー帯構造を示すエネルギー帯図であ
る。
【図14】本発明の第5の実施の形態に係る電界効果ト
ランジスタを示すチャネル長方向及びその垂直方向の断
面図である。
ランジスタを示すチャネル長方向及びその垂直方向の断
面図である。
【図15】本発明の第6の実施の形態に係る電界効果ト
ランジスタを示すチャネル長方向及びその垂直方向の断
面図である。
ランジスタを示すチャネル長方向及びその垂直方向の断
面図である。
【図16】本発明の第7の実施の形態に係る電界効果ト
ランジスタを示すチャネル長方向及びその垂直方向の断
面図である。
ランジスタを示すチャネル長方向及びその垂直方向の断
面図である。
【図17】本発明の第8の実施の形態に係る電界効果ト
ランジスタを示すチャネル長方向及びその垂直方向の断
面図である。
ランジスタを示すチャネル長方向及びその垂直方向の断
面図である。
【図18】本発明の第9の実施の形態に係る電界効果ト
ランジスタを示す平面図である。
ランジスタを示す平面図である。
【図19】図18の電界効果トランジスタを示すチャネ
ル長方向及びその垂直方向の断面図である。
ル長方向及びその垂直方向の断面図である。
【図20】本発明の第10の実施の形態に係る電界効果
トランジスタを示すチャネル長方向及びその垂直方向の
断面図である。
トランジスタを示すチャネル長方向及びその垂直方向の
断面図である。
【図21】本発明の第11の実施の形態に係る電界効果
トランジスタを示すチャネル長方向及びその垂直方向の
断面図である。
トランジスタを示すチャネル長方向及びその垂直方向の
断面図である。
【図22】本発明の第12の実施の形態に係る電界効果
トランジスタを示すチャネル長方向及びその垂直方向の
断面図である。
トランジスタを示すチャネル長方向及びその垂直方向の
断面図である。
【図23】本発明の第13の実施の形態に係る電界効果
トランジスタを示すチャネル長方向及びその垂直方向の
断面図である。
トランジスタを示すチャネル長方向及びその垂直方向の
断面図である。
【図24】本発明の第14の実施の形態に係る電界効果
トランジスタを示すチャネル長方向及びその垂直方向の
断面図である。
トランジスタを示すチャネル長方向及びその垂直方向の
断面図である。
【図25】従来のMOSトランジスタのゲート部におけ
るエネルギー帯構造を示すエネルギー帯図である。
るエネルギー帯構造を示すエネルギー帯図である。
【図26】従来のMOSトランジスタのゲート部におけ
るエネルギー帯構造を示すエネルギー帯図である。
るエネルギー帯構造を示すエネルギー帯図である。
【図27】従来のフローティングゲート構造の不揮発性
メモリを示す断面図である。
メモリを示す断面図である。
【図28】従来の3層ポリシリコンゲート構造のスプリ
ットゲート型フラッシュEEPROMを示すチャネル長
方向及びその垂直方向の断面図である。
ットゲート型フラッシュEEPROMを示すチャネル長
方向及びその垂直方向の断面図である。
【図29】従来のSEEQ型構造のスプリットゲート型
フラッシュEEPROMフローティングゲート構造の不
揮発性メモリを示すチャネル長方向の断面図である。
フラッシュEEPROMフローティングゲート構造の不
揮発性メモリを示すチャネル長方向の断面図である。
10……p型シリコン基板、12……フィールド酸化
膜、14……n+ 型ソース領域、16……n+ 型ドレイ
ン領域、18……チャネル領域、20……ゲート電極、
20a……ポリシリコン層、22……空隙、24……絶
縁薄膜、26……ゲート電極、28……空隙、30……
絶縁薄膜、30a、30b……スペーサ、32……トン
ネル酸化膜、34……ゲート電極、36……空隙、38
……トラップ、40……電子、42……ゲート電極、4
4……トンネル酸化膜、46……空隙、48……トラッ
プ、50……p型シリコン基板、52……フィールド酸
化膜、54……n+ 型ソース領域、56……n+ 型ドレ
イン領域、58……チャネル領域、60……フローティ
ングゲート電極、62……空隙、64……シリコン酸化
膜、66……コントロールゲート電極、68……空隙、
70……シリコン窒化膜、72……空隙、74……シリ
コン窒化膜、76……シリコン酸化膜、78……空隙、
80……p型シリコン基板、82……フィールド酸化
膜、84……n+型ソース領域、86……n+ 型ドレイ
ン領域、88……チャネル領域、90……消去電極、9
2……フローティングゲート電極、94a、94b……
空隙、96……絶縁薄膜、98……シリコン酸化膜、1
00……コントロールゲート電極、102a、102b
……空隙、104……絶縁薄膜、106a、106b…
…フローティングゲート電極、108、110a、11
0b……空隙、112a、112b……コントロールゲ
ート電極、114……消去電極、116、118……空
隙、120……フローティングゲート電極、122……
空隙、124……絶縁薄膜、126……シリコン酸化
膜、128……コントロールゲート電極、130a、1
30b……空隙、132……絶縁薄膜、134……n+
型ソース領域、136……n+ 型ドレイン領域、138
……チャネル領域、140……フローティングゲート電
極、142……空隙、144……絶縁薄膜、146a、
146b……空隙、148……コントロールゲート電
極、150……絶縁薄膜、200……p型シリコン基
板、202……ゲート酸化膜、204……ゲート電極、
206……トラップ、208……電子、210……p型
シリコン基板、212……フィールド酸化膜、214…
…n+ 型ソース領域、216……n+ 型ドレイン領域、
218……チャネル領域、220……ゲート酸化膜、2
22……フローティングゲート電極、224……シリコ
ン酸化膜、226……コントロールゲート電極、230
……p型シリコン基板、232……フィールド酸化膜、
234……n+ 型ソース領域、236……n+ 型ドレイ
ン領域、238……チャネル領域、240……消去電
極、242……ゲート酸化膜、244……フローティン
グゲート電極、246……トンネル酸化膜、248……
ゲート酸化膜、250……シリコン酸化膜、252……
コントロールゲート電極、254……ゲート酸化膜、2
56……フローティングゲート電極、258…………ゲ
ート酸化膜、260……シリコン酸化膜、262……コ
ントロールゲート電極。
膜、14……n+ 型ソース領域、16……n+ 型ドレイ
ン領域、18……チャネル領域、20……ゲート電極、
20a……ポリシリコン層、22……空隙、24……絶
縁薄膜、26……ゲート電極、28……空隙、30……
絶縁薄膜、30a、30b……スペーサ、32……トン
ネル酸化膜、34……ゲート電極、36……空隙、38
……トラップ、40……電子、42……ゲート電極、4
4……トンネル酸化膜、46……空隙、48……トラッ
プ、50……p型シリコン基板、52……フィールド酸
化膜、54……n+ 型ソース領域、56……n+ 型ドレ
イン領域、58……チャネル領域、60……フローティ
ングゲート電極、62……空隙、64……シリコン酸化
膜、66……コントロールゲート電極、68……空隙、
70……シリコン窒化膜、72……空隙、74……シリ
コン窒化膜、76……シリコン酸化膜、78……空隙、
80……p型シリコン基板、82……フィールド酸化
膜、84……n+型ソース領域、86……n+ 型ドレイ
ン領域、88……チャネル領域、90……消去電極、9
2……フローティングゲート電極、94a、94b……
空隙、96……絶縁薄膜、98……シリコン酸化膜、1
00……コントロールゲート電極、102a、102b
……空隙、104……絶縁薄膜、106a、106b…
…フローティングゲート電極、108、110a、11
0b……空隙、112a、112b……コントロールゲ
ート電極、114……消去電極、116、118……空
隙、120……フローティングゲート電極、122……
空隙、124……絶縁薄膜、126……シリコン酸化
膜、128……コントロールゲート電極、130a、1
30b……空隙、132……絶縁薄膜、134……n+
型ソース領域、136……n+ 型ドレイン領域、138
……チャネル領域、140……フローティングゲート電
極、142……空隙、144……絶縁薄膜、146a、
146b……空隙、148……コントロールゲート電
極、150……絶縁薄膜、200……p型シリコン基
板、202……ゲート酸化膜、204……ゲート電極、
206……トラップ、208……電子、210……p型
シリコン基板、212……フィールド酸化膜、214…
…n+ 型ソース領域、216……n+ 型ドレイン領域、
218……チャネル領域、220……ゲート酸化膜、2
22……フローティングゲート電極、224……シリコ
ン酸化膜、226……コントロールゲート電極、230
……p型シリコン基板、232……フィールド酸化膜、
234……n+ 型ソース領域、236……n+ 型ドレイ
ン領域、238……チャネル領域、240……消去電
極、242……ゲート酸化膜、244……フローティン
グゲート電極、246……トンネル酸化膜、248……
ゲート酸化膜、250……シリコン酸化膜、252……
コントロールゲート電極、254……ゲート酸化膜、2
56……フローティングゲート電極、258…………ゲ
ート酸化膜、260……シリコン酸化膜、262……コ
ントロールゲート電極。
Claims (32)
- 【請求項1】 半導体基板と、 前記半導体基板表面に設けられたチャネル領域と、 前記チャネル領域上方に形成されたゲート電極と、を有
し、 前記チャネル領域と前記ゲート電極との間に、所定の間
隔の空隙が設けられていることを特徴とする電界効果ト
ランジスタ。 - 【請求項2】 請求項1記載の電界効果トランジスタに
おいて、 前記チャネル領域上に、トンネル絶縁膜が形成されてお
り、 前記チャネル領域上の前記トンネル絶縁膜と前記ゲート
電極との間に、所定の間隔の空隙が設けられていること
を特徴とする電界効果トランジスタ。 - 【請求項3】 請求項1又は2に記載の電界効果トラン
ジスタにおいて、 前記ゲート電極底面に、トンネル絶縁膜が形成されてお
り、 前記チャネル領域又は前記チャネル領域上の前記トンネ
ル絶縁膜と前記ゲート電極底面の前記トンネル絶縁膜と
の間に、所定の間隔の空隙が設けられていることを特徴
とする電界効果トランジスタ。 - 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載の電界
効果トランジスタにおいて、 前記半導体基板と前記ゲート電極との間に、前記ゲート
電極を支えるスペーサが設けられていることを特徴とす
る電界効果トランジスタ。 - 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかに記載の電界
効果トランジスタにおいて、 前記チャネル領域周囲の前記半導体基板上に、フィール
ド絶縁膜が形成されており、 前記チャネル領域を挟む前記フィールド絶縁膜間に、前
記ゲート電極が橋架されていることを特徴とする電界効
果トランジスタ。 - 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれかに記載の電界
効果トランジスタにおいて、 前記チャネル領域又は前記チャネル領域上の前記トンネ
ル絶縁膜と前記ゲート電極又は前記ゲート電極底面の前
記トンネル絶縁膜との間の空隙が、常圧の気体又は減圧
された気体により充填されていることを特徴とする電界
効果トランジスタ。 - 【請求項7】 請求項1乃至5のいずれかに記載の電界
効果トランジスタにおいて、 前記チャネル領域又は前記チャネル領域上の前記トンネ
ル絶縁膜と、前記ゲート電極又は前記ゲート電極底面の
前記トンネル絶縁膜との間の空隙が、不活性なガスによ
り充填されていることを特徴とする電界効果トランジス
タ。 - 【請求項8】 半導体基板と、 前記半導体基板表面に設けられたチャネル領域と、 前記チャネル領域上方に形成されたフローティングゲー
ト電極と、 前記フローティングゲート電極上方に形成されたコント
ロールゲート電極と、を有し、 前記チャネル領域と前記フローティングゲート電極との
間に、所定の間隔の空隙が設けられていることを特徴と
する電界効果トランジスタ。 - 【請求項9】 請求項8記載の電界効果トランジスタに
おいて、 前記フローティングゲート電極と前記コントロールゲー
ト電極との間に、所定の間隔の空隙が設けられているこ
とを特徴とする電界効果トランジスタ。 - 【請求項10】 請求項8又は9に記載の電界効果トラ
ンジスタにおいて、 前記チャネル領域上に、トンネル絶縁膜が形成されてお
り、 前記チャネル領域上の前記トンネル絶縁膜と前記フロー
ティングゲート電極との間に、所定の間隔の空隙が設け
られていることを特徴とする電界効果トランジスタ。 - 【請求項11】 請求項8乃至10のいずれかに記載の
電界効果トランジスタにおいて、 前記フローティングゲート電極底面に、トンネル絶縁膜
が形成されており、 前記チャネル領域又は前記チャネル領域上の前記トンネ
ル絶縁膜と前記フローティングゲート電極底面の前記ト
ンネル絶縁膜との間に、所定の間隔の空隙が設けられて
いることを特徴とする電界効果トランジスタ。 - 【請求項12】 請求項8乃至11のいずれかに記載の
電界効果トランジスタにおいて、 前記半導体基板と前記フローティングゲート電極との間
に、前記フローティングゲート電極を支えるスペーサが
設けられていることを特徴とする電界効果トランジス
タ。 - 【請求項13】 請求項9乃至12のいずれかに記載の
電界効果トランジスタにおいて、 前記半導体基板又は前記フローティングゲート電極と前
記コントロールゲート電極との間に、前記コントロール
ゲート電極を支えるスペーサが設けられていることを特
徴とする電界効果トランジスタ。 - 【請求項14】 請求項8乃至13のいずれかに記載の
電界効果トランジスタにおいて、 前記チャネル領域周囲の前記半導体基板上に、フィール
ド絶縁膜が形成されており、 前記チャネル領域を挟む前記フィールド絶縁膜間に、前
記フローティングゲート電極が橋架されていることを特
徴とする電界効果トランジスタ。 - 【請求項15】 請求項8乃至14のいずれかに記載の
電界効果トランジスタにおいて、 前記チャネル領域若しくは前記チャネル領域上の前記ト
ンネル絶縁膜と前記フローティングゲート電極若しくは
前記フローティングゲート電極底面の前記トンネル絶縁
膜との間の空隙、又は前記フローティングゲート電極と
前記コントロールゲート電極との間の空隙が、常圧の気
体又は減圧された気体により充填されていることを特徴
とする電界効果トランジスタ。 - 【請求項16】 請求項8乃至14のいずれかに記載の
電界効果トランジスタにおいて、 前記チャネル領域若しくは前記チャネル領域上の前記ト
ンネル絶縁膜と前記フローティングゲート電極若しくは
前記フローティングゲート電極底面の前記トンネル絶縁
膜との間の空隙、又は前記フローティングゲート電極と
前記コントロールゲート電極との間の空隙が、不活性な
ガスにより充填されていることを特徴とする電界効果ト
ランジスタ。 - 【請求項17】 半導体基板と、 前記半導体基板表面に設けられたチャネル領域と、 前記チャネル領域上方に形成された電荷蓄積層と、 前記電荷蓄積層上に形成されたコントロールゲート電極
と、を有し、 前記チャネル領域と前記電荷蓄積層との間に、所定の間
隔の空隙が設けられていることを特徴とする電界効果ト
ランジスタ。 - 【請求項18】 請求項17記載の電界効果トランジス
タにおいて、 前記チャネル領域上に、トンネル絶縁膜が形成されてお
り、 前記チャネル領域上の前記トンネル絶縁膜と前記電荷蓄
積層との間に、所定の間隔の空隙が設けられていること
を特徴とする電界効果トランジスタ。 - 【請求項19】 請求項17又は18に記載の電界効果
トランジスタにおいて、 前記半導体基板と前記電荷蓄積層との間に、前記電荷蓄
積層を支えるスペーサが設けられていることを特徴とす
る電界効果トランジスタ。 - 【請求項20】 請求項17乃至19のいずれかに記載
の電界効果トランジスタにおいて、 前記チャネル領域周囲の前記半導体基板上に、フィール
ド絶縁膜が形成されており、 前記チャネル領域を挟む前記フィールド絶縁膜間に、前
記電荷蓄積層が橋架されていることを特徴とする電界効
果トランジスタ。 - 【請求項21】 請求項17乃至20のいずれかに記載
の電界効果トランジスタにおいて、 前記電荷蓄積層が、シリコン窒化膜からなることを特徴
とする電界効果トランジスタ。 - 【請求項22】 請求項17乃至20のいずれかに記載
の電界効果トランジスタにおいて、 前記電荷蓄積層が、順に積層されたシリコン酸化膜及び
シリコン窒化膜からなることを特徴とする電界効果トラ
ンジスタ。 - 【請求項23】 請求項17乃至22のいずれかに記載
の電界効果トランジスタにおいて、 前記チャネル領域又は前記チャネル領域上の前記トンネ
ル絶縁膜と前記電荷蓄積層との間の空隙が、常圧の気体
又は減圧された気体により充填されていることを特徴と
する電界効果トランジスタ。 - 【請求項24】 請求項17乃至22のいずれかに記載
の電界効果トランジスタにおいて、 前記チャネル領域又は前記チャネル領域上の前記トンネ
ル絶縁膜と前記電荷蓄積層との間の空隙が、不活性なガ
スにより充填されていることを特徴とする電界効果トラ
ンジスタ。 - 【請求項25】 半導体基板と、 前記半導体基板表面に設けられたチャネル領域と、 前記チャネル領域周囲のフィールド絶縁膜上に形成され
た消去電極と、 前記チャネル領域上方に形成され、前記消去電極上方に
まで延びているフローティングゲート電極と、 前記チャネル領域上方に形成され、前記フローティング
ゲート電極上方にまで延びているコントロールゲート電
極と、を有し、 前記チャネル領域と前記フローティングゲート電極との
間、及び前記消去電極と前記フローティングゲート電極
との間に、それぞれ所定の間隔の空隙が設けられている
ことを特徴とする電界効果トランジスタ。 - 【請求項26】 半導体基板と、 前記半導体基板表面に設けられたチャネル領域と、 前記チャネル領域周囲のフィールド絶縁膜上に形成され
た消去電極と、 前記チャネル領域上方に形成されたフローティングゲー
ト電極と、 前記チャネル領域上方に形成され、前記フローティング
ゲート電極上方にまで延びているコントロールゲート電
極と、を有し、 前記チャネル領域と前記フローティングゲート電極との
間、前記消去電極と前記フローティングゲート電極との
間、及び前記消去電極と前記コントロールゲート電極と
の間に、それぞれ所定の間隔の空隙が設けられているこ
とを特徴とする電界効果トランジスタ。 - 【請求項27】 請求項25又は26に記載の電界効果
トランジスタにおいて、 前記チャネル領域と前記コントロールゲート電極との
間、及び前記フローティングゲート電極と前記コントロ
ールゲート電極との間に、それぞれ所定の間隔の空隙が
設けられていることを特徴とする電界効果トランジス
タ。 - 【請求項28】 半導体基板と、 前記半導体基板表面に設けられたチャネル領域と、 前記チャネル領域上方に形成されたフローティングゲー
ト電極と、 前記チャネル領域上方に形成され、前記フローティング
ゲート電極上方にまで延びているコントロールゲート電
極と、を有し、 前記チャネル領域と前記フローティングゲート電極との
間に、所定の間隔の空隙が設けられていることを特徴と
する電界効果トランジスタ。 - 【請求項29】 請求項28記載の電界効果トランジス
タにおいて、 前記フローティングゲート電極と前記コントロールゲー
ト電極との間に、所定の間隔の空隙が設けられているこ
とを特徴とする電界効果トランジスタ。 - 【請求項30】 請求項28又は29に記載の電界効果
トランジスタにおいて、 前記チャネル領域と前記コントロールゲート電極との間
に、所定の間隔の空隙が設けられていることを特徴とす
る電界効果トランジスタ。 - 【請求項31】 請求項25乃至30のいずれかに記載
の電界効果トランジスタにおいて、 前記チャネル領域と前記フローティングゲート電極との
間の空隙、前記消去電極と前記フローティングゲート電
極との間の空隙、前記消去電極と前記コントロールゲー
ト電極との間の空隙、前記チャネル領域と前記コントロ
ールゲート電極との間の空隙、又は前記フローティング
ゲート電極と前記コントロールゲート電極との間の空隙
が、常圧の気体又は減圧された気体により充填されてい
ることを特徴とする電界効果トランジスタ。 - 【請求項32】 請求項25乃至30のいずれかに記載
の電界効果トランジスタにおいて、 前記チャネル領域と前記フローティングゲート電極との
間の空隙、前記消去電極と前記フローティングゲート電
極との間の空隙、前記消去電極と前記コントロールゲー
ト電極との間の空隙、前記チャネル領域と前記コントロ
ールゲート電極との間の空隙、又は前記フローティング
ゲート電極と前記コントロールゲート電極との間の空隙
が、不活性なガスにより充填されていることを特徴とす
る電界効果トランジスタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8663997A JPH10125815A (ja) | 1996-04-08 | 1997-04-04 | 電界効果トランジスタ |
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8521396 | 1996-04-08 | ||
JP8-225248 | 1996-08-27 | ||
JP22524896 | 1996-08-27 | ||
JP8-85213 | 1996-08-27 | ||
JP8663997A JPH10125815A (ja) | 1996-04-08 | 1997-04-04 | 電界効果トランジスタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10125815A true JPH10125815A (ja) | 1998-05-15 |
Family
ID=27304794
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8663997A Pending JPH10125815A (ja) | 1996-04-08 | 1997-04-04 | 電界効果トランジスタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10125815A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007324188A (ja) * | 2006-05-30 | 2007-12-13 | Renesas Technology Corp | 半導体装置 |
JP2008270641A (ja) * | 2007-04-24 | 2008-11-06 | Elpida Memory Inc | 電界効果トランジスタ |
JP2009111049A (ja) * | 2007-10-29 | 2009-05-21 | Toshiba Corp | 不揮発性半導体記憶装置、及びその製造方法 |
JP2010080561A (ja) * | 2008-09-25 | 2010-04-08 | Toshiba Corp | 不揮発性半導体記憶装置 |
JP2010087089A (ja) * | 2008-09-30 | 2010-04-15 | Toshiba Corp | 半導体記憶素子、半導体記憶素子の製造方法 |
-
1997
- 1997-04-04 JP JP8663997A patent/JPH10125815A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US8426276B2 (en) | 2007-10-29 | 2013-04-23 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Non-volatile semiconductor storage device and method of manufacturing the same |
JP2010080561A (ja) * | 2008-09-25 | 2010-04-08 | Toshiba Corp | 不揮発性半導体記憶装置 |
US8148769B2 (en) | 2008-09-25 | 2012-04-03 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Nonvolatile semiconductor memory device and method of manufacturing the same |
US8569133B2 (en) | 2008-09-25 | 2013-10-29 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Nonvolatile semiconductor memory device and method of manufacturing the same |
JP2010087089A (ja) * | 2008-09-30 | 2010-04-15 | Toshiba Corp | 半導体記憶素子、半導体記憶素子の製造方法 |
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