JP2010085344A - 塩化物イオンの定量方法 - Google Patents

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Abstract

【目的】エチレンジアミン四酢酸およびエチレンジアミン四酢酸塩のうちの少なくとも一つを含む試験水における塩化物イオンを硝酸銀水溶液の滴定により正確に定量できるようにする。
【構成】二価の鉄イオン、三価の鉄イオン、マンガンイオンおよび亜鉛イオンからなる群から選ばれた金属イオンを放出可能な金属化合物が溶解されかつ指示薬が添加された試験水を硝酸銀水溶液で滴定し、指示薬の変色に要する硝酸銀水溶液の滴下量に基づいて試験水に含まれる塩化物イオンを定量する。ここで用いられる指示薬は、通常、ウラニンまたはクロム酸カリウムである。
【選択図】なし

Description

本発明は、塩化物イオンの定量方法、特に、エチレンジアミン四酢酸およびその塩のうちの少なくとも一つと塩化物イオンとを含む試験水における塩化物イオンを指示薬を用いた硝酸銀水溶液の滴定により定量する方法に関する。
ボイラは、給水やボイラ水に含まれる塩化物イオンの影響を受けて腐食が進行するため、腐食抑制の観点から給水やボイラ水における塩化物イオン濃度の管理および制御が求められている。塩化物イオンの管理や制御を目的とした水の塩化物イオンの定量方法として、モール法(Mohl法)が広く知られている。モール法は、指示薬としてクロム酸カリウムを添加した試験水を硝酸銀水溶液で滴定することで塩化物イオンを定量する方法であり、より具体的には、塩化物イオンと銀イオンとの反応による塩化銀の白色沈殿の生成および過剰の銀イオンとクロム酸カリウムとの反応による赤褐色のクロム酸銀の生成を利用して水中の塩化物イオンから塩化銀を生成するために必要な硝酸銀量を求め、その硝酸銀量に基づいて水中の塩化物イオンを定量する方法である。
ボイラ給水やボイラ水においても、塩化物イオンの定量のためにモール法を適用することができるが、ボイラ給水およびボイラ水の試験方法を規定している非特許文献1は、硝酸銀水溶液の滴定による塩化物イオンの定量方法としてクロム酸カリウムに代えてウラニンを指示薬として用いるファヤンス法(Fajans法)を規定している。ファヤンス法は、ウラニンが過剰の銀イオンの存在により蛍光性の黄緑色から蛍光性のないピンク色に変色するのを利用して水中の塩化物イオンから塩化銀を生成するために必要な硝酸銀量を求め、その硝酸銀量に基づいて水中の塩化物イオン濃度を定量する方法である。
日本工業規格 JIS B 8224:2005 「ボイラの給水及びボイラ水−試験方法」
ところで、ボイラは、給水中に含まれる微量の硬度分の影響により生成するスケールを抑制するため、給水やボイラ水に対してスケール分散剤として機能するエチレンジアミン四酢酸を添加することがある。しかし、エチレンジアミン四酢酸を含むボイラ給水やボイラ水は、塩化物イオンを定量するためにモール法やファヤンス法などの硝酸銀滴定法を適用すると、滴定に用いる硝酸銀水溶液に由来の銀イオンが塩化物イオンと反応する前にエチレンジアミン四酢酸と反応してキレート化合物を生成してしまう。このため、エチレンジアミン四酢酸を含むボイラ給水やボイラ水は、硝酸銀滴定法による塩化物イオンの定量が実質的に困難である。これは、ボイラ給水やボイラ水がエチレンジアミン四酢酸の塩を含む場合においても同じである。
本発明の目的は、エチレンジアミン四酢酸およびエチレンジアミン四酢酸塩のうちの少なくとも一つを含む試験水における塩化物イオンを硝酸銀水溶液の滴定により正確に定量できるようにすることにある。
本発明に係る塩化物イオンの定量方法は、エチレンジアミン四酢酸およびエチレンジアミン四酢酸塩のうちの少なくとも一つと塩化物イオンとを含む試験水における塩化物イオンを指示薬を用いた硝酸銀水溶液の滴定により定量する方法であり、この定量方法は、二価の鉄イオン、三価の鉄イオン、マンガンイオンおよび亜鉛イオンからなる群から選ばれた金属イオンを放出可能な金属化合物を溶解しかつ指示薬を添加した試験水を硝酸銀水溶液で滴定する工程と、指示薬の変色に要する硝酸銀水溶液の滴下量に基づいて、塩化物イオンを定量する工程とを含んでいる。
この定量方法において用いられる指示薬は、例えば、ウラニンおよびクロム酸カリウムのうちの一つである。また、この定量方法において用いられる金属化合物は、例えば、硝酸鉄(II)、硝酸鉄(III)、硫酸鉄(II)、硫酸鉄(III)、硝酸マンガン、硫酸マンガン、硝酸亜鉛および硫酸亜鉛からなる群から選択された少なくとも一つである。
本発明に係る塩化物イオンの定量方法は、所定の金属イオンを放出可能な金属化合物を試験水に溶解しているため、エチレンジアミン四酢酸およびエチレンジアミン四酢酸塩のうちの少なくとも一つを含む試験水における塩化物イオンを硝酸銀水溶液の滴定により正確に定量することができる。
本発明に係る塩化物イオンの定量方法では、先ず、塩化物イオンの定量が必要な水から試験水を採取する。この方法が適用される水は、ボイラへの給水やボイラ水などのボイラ関連水、工業用水、湖沼水、河川水、地下水および各種の廃水などの塩化物イオンを含む可能性があり、また、改質等の目的で添加された薬剤に由来のエチレンジアミン四酢酸(以下、EDTAという場合がある)およびエチレンジアミン四酢酸塩(以下、EDTA塩という場合がある)のうちの少なくとも一つを含むものである。
採取した試験水は、後述する指示薬の種類に応じ、指示薬が機能する範囲にpHを調節するのが好ましい。例えば、指示薬としてウラニンを用いるときは、酸性領域においてウラニンの変色が認められにくくなり、また、強いアルカリ性領域では酸化銀の沈殿が生じて滴定が困難になるため、試験水のpHを中性から弱アルカリ性領域である約7〜10に調節するのが好ましく、約7に調節するのが特に好ましい。一方、指示薬としてクロム酸カリウムを用いるときは、酸性領域においてクロム酸カリウムの解離が抑制されてクロム酸イオンが生成しにくくなるためにクロム酸カリウムの指示薬としての感度が低下し、また、強いアルカリ性領域では酸化銀の沈殿が生じて滴定が困難になるため、試験水のpHを中性から弱アルカリ性領域である約6〜10に調節するのが好ましい。
ここで、試験水のpHは、試験水に対して酸またはアルカリを添加することで調節することができる。pH調節用の酸としては、硝酸や硫酸を用いることができる。一方、アルカリとしては、炭酸ナトリウムや炭酸カリウムなどのアルカリ金属炭酸塩、炭酸水素ナトリウムや炭酸水素カリウムなどのアルカリ金属炭酸水素塩および水酸化ナトリウムや水酸化カリウムなどのアルカリ金属水酸化物を用いることができる。また、試験水のpHは、試験水に対してホウ酸ナトリウムなどのホウ酸塩を単独で添加することで調節することもできる。
次に、pH調節した試験水に対し、二価の鉄イオン、三価の鉄イオン、マンガンイオンおよび亜鉛イオンからなる群から選ばれた金属イオンを試験水中へ放出可能な金属化合物を添加して攪拌する。二価の鉄イオンを放出可能な金属化合物としては、硝酸鉄(II)および硫酸鉄(II)を例示することができる。三価の鉄イオンを放出可能な金属化合物としては、硝酸鉄(III)および硫酸鉄(III)を例示することができる。マンガンイオンを放出可能な金属化合物としては、硝酸マンガンおよび硫酸マンガンを例示することができる。亜鉛イオンを放出可能な金属化合物としては、硝酸亜鉛および硫酸亜鉛を例示することができる。金属イオンを放出可能な金属化合物は、二種類以上のものが併用されてもよい。また、金属化合物は、通常、水溶液として試験水へ添加する。
試験水へ添加した金属化合物は、試験水中で溶解してイオン化し、所定の金属イオンを試験水中へ放出する。この金属イオンは、試験水に含まれるEDTAやEDTA塩と反応してキレート化される。
試験水に対する金属化合物の添加量は、試験水に含まれるEDTAおよびEDTA塩の合計量(以下、「EDTA合計量」という場合がある)の当量以上に設定するのが好ましく、1.1倍当量以上に設定するのが特に好ましい。金属化合物の添加量がEDTA合計量の当量未満のときは、試験水において、金属イオンをキレート化しないEDTAやEDTA塩が残留し、この残留EDTAやEDTA塩の影響により塩化物イオンの定量精度が低下する可能性がある。なお、試験水に含まれるEDTA合計量は、測定により求めるのが好ましいが、試験水の種類によっては推測することも可能である。例えば、ボイラ給水やボイラ水は、通常、添加量を制御しながらEDTAやEDTA塩が添加されているため、ボイラ給水については容易にEDTA合計量を推測することができ、また、ボイラ水についてはボイラ給水のEDTA合計量および濃縮倍率に基づいてEDTA合計量を推測することができる。
次に、金属化合物を添加した試験水へ指示薬を添加して攪拌する。ここで用いられる指示薬は、後述する硝酸銀水溶液の添加により変色し得るものであり、例えば、ウラニン(フルオレセインナトリウム)やクロム酸カリウム等である。指示薬は、通常、水溶液として試験水へ添加される。ウラニンの水溶液としては、通常、ウラニン0.2gを蒸留水または純水に溶かして100ミリリットルとし、濃度を2g/リットルに設定したものを用いるのが好ましい。一方、クロム酸カリウムの水溶液としては、通常、クロム酸カリウム50gを蒸留水または純水に溶かして200ミリリットルとした後、わずかに赤褐色の沈殿が消えるまで硝酸銀溶液(5w/v%)を加えてからろ過し、そのろ液に蒸留水を加えて1リットルに調節したものを用いるのが好ましい。
指示薬としてウラニンを用いるときは、試験水に対し、ウラニンとともにデキストリン水溶液、特に、デキストリン水和物2gを蒸留水または純水に溶かして100ミリリットルに調節したものを1〜2滴添加するのが好ましい。デキストリン水溶液は、滴定により生成する塩化銀が凝結するのを防止するために添加するものである。
試験水への金属化合物および指示薬の添加は、順序を入れ替えることもできる。すなわち、金属化合物は、試験水へ指示薬を添加した後に添加することもできる。
次に、金属化合物および指示薬が添加された試験水を硝酸銀水溶液を用いて滴定する。ここでは、試験水を静かに攪拌しながら硝酸銀水溶液を滴下し、指示薬が変色したときを終点とする。例えば、指示薬としてウラニンを用いるときは、試験水において黄緑色の蛍光が消失してわずかに赤く変色したとき(ピンク色に変色したとき)を終点とし、また、指示薬としてクロム酸カリウムを用いるときは、試験水が赤褐色に変色したときを終点とする。
ここで用いられる硝酸銀水溶液の濃度は、指示薬の種類に応じて設定することができる。ウラニンを指示薬とするとき、硝酸銀水溶液は、硝酸銀4.8gを蒸留水または純水に溶かして1リットルにすることで濃度を28.2mmol/リットルに調節したものが好ましい。一方、クロム酸カリウムを指示薬とするとき、硝酸銀水溶液は、硝酸銀1.7gを蒸留水または純水に溶かして1リットルにすることで濃度を10mmol/リットルに調節したものが好ましい。
次に、試験水の滴定時における硝酸銀水溶液の滴下量に基づいて、試験水に含まれる塩化物イオンを定量する。
指示薬としてウラニンを用い、試験水へデキストリン水溶液を加えたときは、次の計算式により塩化物イオンを定量することができる。
Figure 2010085344
計算式における各要素は次のとおりである。
C:塩化物イオン濃度(mgCl/リットル)
a:滴定に要した28.2mmol/リットル硝酸銀水溶液量(ミリリットル)
f:28.2mmol/リットル硝酸銀水溶液のファクター
V:試験水量(ミリリットル)
l:28.2mmol/リットル硝酸銀水溶液1ミリリットルの塩化物イオン相当量(mg)
ここで、28.2mmol/リットル硝酸銀水溶液のファクターは、次の操作で算出することができる。先ず、塩化物イオン標準液(1mgCl/ミリリットル)20ミリリットルをビーカーにとり、蒸留水または純水を加えて液量を約50ミリリットルに設定する。この標準液にデキストリン溶液(デキストリン水和物2gを蒸留水または純水に溶かして100ミリリットルとしたもの)5ミリリットルとウラニン水溶液(ウラニン0.2gを蒸留水または純水に溶かして100ミリリットルとし、濃度を2g/リットルとしたもの)1,2滴とを加え、静かにかきまぜながら硝酸銀水溶液で滴定する。そして、塩化物イオン標準液において黄緑の蛍光が消失してわずかに赤く変色したときを終点とし、ここで要した硝酸銀水溶液の量(ミリリットル:x)から、次の式により28.2mmol/リットル硝酸銀水溶液のファクター(f)を算出する。
Figure 2010085344
一方、指示薬としてクロム酸カリウムを用いるときは、次の計算式により塩化物イオンを定量することができる。
Figure 2010085344
計算式における各要素は次のとおりである。
C:塩化物イオン濃度(mgCl/リットル)
a:滴定に要した10mmol/リットル硝酸銀水溶液量(ミリリットル)
f:10mmol/リットル硝酸銀水溶液のファクター
V:試験水量(ミリリットル)
l:10mmol/リットル硝酸銀水溶液1ミリリットルの塩化物イオン相当量(mg)
ここで、10mmol/リットル硝酸銀水溶液のファクターは、次の操作で算出することができる。先ず、10mmol/リットル塩化ナトリウム水溶液25ミリリットルをビーカーにとり、この水溶液にクロム酸カリウム水溶液(クロム酸カリウム50gを蒸留水または純水に溶かして200ミリリットルとした後、わずかに赤褐色の沈殿が消えるまで硝酸銀溶液(5w/v%)を加えてからろ過し、そのろ液に蒸留水を加えて1リットルに調節したもの)0.2ミリリットルを加え、静かにかきまぜながら硝酸銀水溶液で滴定する。そして、塩化ナトリウム水溶液が微橙色を呈したときを終点とし、ここで要した硝酸銀水溶液の量(ミリリットル:x)を求める。次に、10mmol/リットル塩化ナトリウム水溶液5ミリリットルを別のビーカーにとり、蒸留水または純水を加えて液量を50ミリリットルに設定する。この水溶液にクロム酸カリウム水溶液(上記と同じもの)0.2ミリリットルを加え、静かにかきまぜながら硝酸銀水溶液で滴定する。そして、塩化ナトリウム水溶液が微橙色を呈したときを終点とし、ここで要した硝酸銀水溶液の量(ミリリットル:y)を求める。以上により求めたxおよびyから、次の式により10mmol/リットルの硝酸銀水溶液のファクター(f)を算出する。
Figure 2010085344
また、塩化物イオンは、試験水の塩化物イオン量と滴定に要する硝酸銀水溶液量との関係を予め調べて検量線を作成し、この検量線に基づいて定量することもできる。
本発明の定量方法は、試験水へ金属化合物を添加する点を除き、公知の方法を参照して実施することができる。例えば、指示薬としてウラニンを用いるときは、公知の方法として日本工業規格 JIS B 8224:2005(非特許文献1)や日本工業規格 JIS K 0101:1998「工業用水試験方法」に規定されたファヤンス法による硝酸銀滴定法を参照して実施することができ、また、指示薬としてクロム酸カリウムを用いるときは、公知の方法として日本水道協会の「上水試験方法」に規定されたモール法による硝酸銀滴定法を参照して実施することができる。
本発明に係る塩化物イオンの定量方法は、試験水へ所定の金属イオンを放出可能な金属化合物と指示薬とを添加しているため、試験水に含まれるEDTAやEDTA塩は、金属化合物から放出される金属イオンと予め反応してキレート化合物を形成する。このため、硝酸銀水溶液の滴定時において硝酸銀に由来の銀イオンは、EDTAやEDTA塩との反応によるキレート化合物の形成のために消費されず、試験水中の塩化物イオンとの反応に消費されることになる。すなわち、本発明の定量方法は、硝酸銀水溶液の滴定量がEDTAやEDTA塩の影響を受けにくくなるため、試験水に含まれる塩化物イオンを正確に定量することができる。
以下の実施例および比較例等で用いた試薬等は次の通りである。
塩化物イオン標準液:和光純薬工業株式会社製、塩化物イオン濃度=1,005mg/リットル。
ほう酸塩pH標準液:和光純薬工業株式会社製、pH=9.18。
クロム酸カリウム水溶液:和光純薬工業株式会社の試薬特級を純水に溶解し、濃度を0.25重量%に調節したもの。
0.01M硝酸銀水溶液:和光純薬工業株式会社の容量分析用。
鉄塩水溶液:硝酸鉄(III)を0.1M硝酸水溶液に溶解し、濃度を1,000mg/リットルに調節したもの。
亜鉛塩水溶液:硝酸亜鉛(II)を0.1M硝酸水溶液に溶解し、濃度を1,000mg/リットルに調節したもの。
マンガン塩水溶液:硝酸マンガン(II)を0.1M硝酸水溶液に溶解し、濃度を1,000mg/リットルに調節したもの。
ビスマス塩水溶液:硝酸ビスマス(III)を1M硝酸水溶液に溶解し、濃度を1,000mg/リットルに調節したもの。
カルシウム塩水溶液:炭酸カルシウムを0.1M硝酸水溶液に溶解し、濃度を1,000mg/リットルに調節したもの。
鉛塩水溶液:硝酸鉛(II)を0.1M硝酸水溶液に溶解し、濃度を1,000mg/リットルに調節したもの。
銅塩水溶液:硝酸銅(II)を0.1M硝酸水溶液に溶解し、濃度を1,000mg/リットルに調節したもの。
検量線の作成
塩化物イオン標準液へ純水を加え、表1に示す5種類の塩化物イオン濃度の試料水を調製した。
Figure 2010085344
各試料水の調製時に用いた純水および各試料水のそれぞれ20ミリリットルについて、ほう酸塩pH標準液0.8ミリリットル、クロム酸カリウム水溶液1.2ミリリットルおよび塩化物イオン標準液0.4ミリリットルをこの順で添加しながら攪拌した後、0.01M硝酸銀水溶液を用いて滴定した。そして、純水または試料水が赤褐色へ変色した時点を終点とし、終点までの0.01M硝酸銀水溶液の滴下量を調べた。0.01M硝酸銀水溶液の滴下量と試料水の塩化物イオン濃度との関係を表2に示し、表2に基づいて作成した検量線を図1に示す。なお、塩化物イオン標準液0.4ミリリットルを添加することで純水および各試料水の塩化物イオン濃度を高めているのは、塩化物イオン濃度の低濃度領域での検量線の直線性を高めるためである。
Figure 2010085344
比較例1
塩化物イオン標準液へ純水を加え、塩化物イオン濃度が10mg/リットルに調節された試験水を調製した。この試料水20ミリリットルに対し、ほう酸塩pH標準液0.8ミリリットル、クロム酸カリウム水溶液1.2ミリリットルおよび塩化物イオン標準液0.4ミリリットルをこの順で添加しながら攪拌した後、0.01M硝酸銀水溶液を用いて滴定したところ、0.01M硝酸銀水溶液の滴下量が2.06ミリリットルのところで試験水が赤褐色へ変色した。0.01M硝酸銀水溶液の滴下量を検量線に適用して算出した試験水の塩化物イオン濃度は10.4mg/リットルであった。
比較例2
塩化物イオン標準液へ純水とエチレンジアミン四酢酸・2ナトリウム塩(以下、「EDTA・2Na」という)とを加え、塩化物イオン濃度およびEDTA・2Na濃度がいずれも10mg/リットルに調節された試験水を調製した。この試験水20ミリリットルに対してほう酸塩pH標準液0.8ミリリットル、クロム酸カリウム水溶液1.2ミリリットルおよび塩化物イオン標準液0.4ミリリットルをこの順で添加しながら攪拌した後、0.01M硝酸銀水溶液を用いて滴定したところ、0.01M硝酸銀水溶液の滴下量が5ミリリットルを超えても試験水は赤褐色へ変色しなかった。このため、試験水は、塩化物イオン濃度を測定することができなかった。
実施例1
塩化物イオン標準液へ純水とEDTA・2Na水溶液とを加え、塩化物イオン濃度およびEDTA・2Na濃度がそれぞれ30mg/リットルおよび10mg/リットルに調節された試験水を調製した。この試験水20ミリリットルに対してほう酸塩pH標準液0.8ミリリットル、クロム酸カリウム水溶液1.2ミリリットル、塩化物イオン標準液0.4ミリリットルおよび鉄塩水溶液0.2ミリリットル(鉄塩換算で試験水中のEDTA・2Naの約6倍当量相当)をこの順で添加しながら攪拌した後、0.01M硝酸銀水溶液を用いて滴定したところ、0.01M硝酸銀水溶液の滴下量が3.24ミリリットルのところで試験水が赤褐色に変色した。
0.01M硝酸銀水溶液の滴下量を検量線に適用して算出した試験水の塩化物イオン濃度は30.0mg/リットルであり、調製した試験水の塩化物イオン濃度と一致していた。
実施例2
鉄塩水溶液0.2ミリリットルに替えて亜鉛塩水溶液0.24ミリリットル(亜鉛塩換算で試験水中のEDTA・2Naの約6倍当量相当)を用いた点を除いて実施例1と同様に操作したところ、0.01M硝酸銀水溶液の滴下量が3.21ミリリットルのところで試験水が赤褐色に変色した。0.01M硝酸銀水溶液の滴下量を検量線に適用して算出した試験水の塩化物イオン濃度は29.5mg/リットルであり、調製した試験水の塩化物イオン濃度と略一致していた。
実施例3
鉄塩水溶液0.2ミリリットルに替えてマンガン塩水溶液0.2ミリリットル(マンガン塩換算で試験水中のEDTA・2Naの約6倍当量相当)を用いた点を除いて実施例1と同様に操作したところ、0.01M硝酸銀水溶液の滴下量が3.26ミリリットルのところで試験水が赤褐色に変色した。0.01M硝酸銀水溶液の滴下量を検量線に適用して算出した試験水の塩化物イオン濃度は30.3mg/リットルであり、調製した試験水の塩化物イオン濃度と略一致していた。
比較例3
鉄塩水溶液0.2ミリリットルに替えてビスマス塩水溶液0.75ミリリットル(ビスマス塩換算で試験水中のEDTA・2Naの約6倍当量相当)を用いた点を除いて実施例1と同様に操作したところ、0.01M硝酸銀水溶液の滴下量が5ミリリットルを超えても試験水は赤褐色へ変色せず、試験水の塩化物イオン濃度は測定できなかった。
比較例4
鉄塩水溶液0.2ミリリットルに替えてカルシウム塩水溶液0.15ミリリットル(カルシウム塩換算で試験水中のEDTA・2Naの約6倍当量相当)を用いた点を除いて実施例1と同様に操作したところ、0.01M硝酸銀水溶液の滴下量が3.35ミリリットルのところで試験水が赤褐色に変色した。0.01M硝酸銀水溶液の滴下量を検量線に適用して算出した試験水の塩化物イオン濃度は31.8mg/リットルであり、調製した試験水の塩化物イオン濃度と相違していた。
比較例5
鉄塩水溶液0.2ミリリットルに替えて鉛塩水溶液0.75ミリリットル(鉛塩換算で試験水中のEDTA・2Naの約6倍当量相当)を用いた点を除いて実施例1と同様に操作したところ、0.01M硝酸銀水溶液の滴下量が4.11ミリリットルのところで試験水が赤褐色に変色した。0.01M硝酸銀水溶液の滴下量を検量線に適用して算出した試験水の塩化物イオン濃度は44.5mg/リットルであり、調製した試験水の塩化物イオン濃度と大幅に相違していた。
比較例6
鉄塩水溶液0.2ミリリットルに替えて銅塩水溶液0.23ミリリットル(銅塩換算で試験水中のEDTA・2Naの約6倍当量相当)を用いた点を除いて実施例1と同様に操作したところ、0.01M硝酸銀水溶液の滴下量が2.54ミリリットルのところで試験水が赤褐色に変色した。0.01M硝酸銀水溶液の滴下量を検量線に適用して算出した試験水の塩化物イオン濃度は18.4mg/リットルであり、調製した試験水の塩化物イオン濃度と大幅に相違していた。
実施例4
塩化物イオン標準液へ純水とEDTA・2Na水溶液とを加え、塩化物イオン濃度およびEDTA・2Na濃度がいずれも30mg/リットルに調節された試験水を調製した。この試験水20ミリリットルについて、鉄塩水溶液の添加量を0.2ミリリットル(鉄塩換算で試験水中のEDTA・2Naの約6倍当量相当)に変更した点を除いて実施例1と同様に操作して滴定を実施したところ、0.01M硝酸銀水溶液の滴下量が3.21ミリリットルのところで試験水が赤褐色に変色した。0.01M硝酸銀水溶液の滴下量を検量線に適用して算出した試験水の塩化物イオン濃度は29.5mg/リットルであり、調製した試験水の塩化物イオン濃度と略一致していた。
実施例5
実施例4で調製したものと同じ試験水20ミリリットルについて、亜鉛塩水溶液の添加量を0.24ミリリットル(亜鉛塩換算で試験水中のEDTA・2Naの約6倍当量相当)に変更した点を除いて実施例2と同様に操作して滴定を実施したところ、0.01M硝酸銀水溶液の滴下量が3.26ミリリットルのところで試験水が赤褐色に変色した。0.01M硝酸銀水溶液の滴下量を検量線に適用して算出した試験水の塩化物イオン濃度は30.3mg/リットルであり、調製した試験水の塩化物イオン濃度と略一致していた。
実施例6
実施例4で調製したものと同じ試験水20ミリリットルについて、マンガン塩水溶液の添加量を0.2ミリリットル(マンガン塩換算で試験水中のEDTA・2Naの約6倍当量相当)に変更した点を除いて実施例3と同様に操作して滴定を実施したところ、0.01M硝酸銀水溶液の滴下量が3.25ミリリットルのところで試験水が赤褐色に変色した。0.01M硝酸銀水溶液の滴下量を検量線に適用して算出した試験水の塩化物イオン濃度は30.2mg/リットルであり、調製した試験水の塩化物イオン濃度と略一致していた。
比較例7
鉄塩水溶液0.2ミリリットルに替えてカルシウム塩水溶液0.15ミリリットルを用いた点を除いて実施例4と同様に操作したところ、0.01M硝酸銀水溶液の滴下量が8ミリリットルを超えても試験水は赤褐色へ変色せず、試験水の塩化物イオン濃度は測定できなかった。
比較例8
鉄塩水溶液0.2ミリリットルに替えて鉛塩水溶液0.75ミリリットルを用いた点を除いて実施例4と同様に操作したところ、0.01M硝酸銀水溶液の滴下量が5.67ミリリットルのところで試験水が赤褐色に変色した。0.01M硝酸銀水溶液の滴下量を検量線に適用して算出した試験水の塩化物イオン濃度は70.4mg/リットルであり、調製した試験水の塩化物イオン濃度と大幅に相違していた。
比較例9
鉄塩水溶液0.2ミリリットルに替えて銅塩水溶液0.23ミリリットルを用いた点を除いて実施例4と同様に操作したところ、0.01M硝酸銀水溶液の滴下量が2.45ミリリットルのところで試験水が赤褐色に変色した。0.01M硝酸銀水溶液の滴下量を検量線に適用して算出した試験水の塩化物イオン濃度は16.9mg/リットルであり、調製した試験水の塩化物イオン濃度と大幅に相違していた。
実施例において作成した検量線を示す図。

Claims (3)

  1. エチレンジアミン四酢酸およびエチレンジアミン四酢酸塩のうちの少なくとも一つと塩化物イオンとを含む試験水における前記塩化物イオンを指示薬を用いた硝酸銀水溶液の滴定により定量する方法であって、
    二価の鉄イオン、三価の鉄イオン、マンガンイオンおよび亜鉛イオンからなる群から選ばれた金属イオンを放出可能な金属化合物を溶解しかつ前記指示薬を添加した前記試験水を前記硝酸銀水溶液で滴定する工程と、
    前記指示薬の変色に要する前記硝酸銀水溶液の滴下量に基づいて、前記塩化物イオンを定量する工程と、
    を含む塩化物イオンの定量方法。
  2. 前記指示薬がウラニンおよびクロム酸カリウムのうちの一つである、請求項1に記載の塩化物イオンの定量方法。
  3. 前記金属化合物が硝酸鉄(II)、硝酸鉄(III)、硫酸鉄(II)、硫酸鉄(III)、硝酸マンガン、硫酸マンガン、硝酸亜鉛および硫酸亜鉛からなる群から選択された少なくとも一つである、請求項1または2に記載の塩化物イオンの定量方法。
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