JP2010078018A - 回転速度検出装置付転がり軸受ユニット - Google Patents

回転速度検出装置付転がり軸受ユニット Download PDF

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Abstract

【課題】エンコーダに対するセンサの位置決め精度を確保し易く、しかも、カバーの強度の確保と磁束の透過性の確保とを両立させ易い構造を実現する。
【解決手段】上記センサ20aを上記外輪4の軸方向内端部に、直接支持固定する。オーステナイト系ステンレス鋼板製である上記カバー18aの外面を、弾性材25により覆う。但し、上記センサ20aの検出部が対向する部分は、この弾性材25が薄く乃至は省略した部分31とする。そして、この部分に、上記センサ20aの検出部を入り込ませる。
【選択図】図1

Description

この発明は、自動車の車輪を懸架装置に対し回転自在に支持すると共に、この車輪の回転速度を検出する為の回転速度検出装置付転がり軸受ユニットの改良に関する。具体的には、エンコーダ部分への異物の侵入を有効に防止でき、しかも、長期間に亙り信頼性の高い回転速度検出を行える構造を実現するものである。
自動車の懸架装置に車輪を回転自在に支持すると共に、この車輪の回転速度を検出する為の回転速度検出装置付転がり軸受ユニットとして、従来から各種構造のものが知られている。何れの構造の場合も、車輪と共に回転するハブの一部に支持固定したエンコーダの被検出面に、回転しない部分に支持固定したセンサの検出部を対向させている。そして、上記エンコーダの回転に伴って変化する、このセンサの出力信号の周波数又は周期に基づいて、このエンコーダと共に回転する上記車輪の回転速度を求める様に構成している。
この様な回転速度検出装置付転がり軸受ユニットを構成するエンコーダが凍結等により損傷する事を防止する為、或はこのエンコーダに磁性粉等の異物が付着して、このエンコーダを利用した回転速度検出の信頼性が損なわれる事を防止する為、非磁性板によりこのエンコーダを外部から隔てる構造が、特許文献1〜3に記載される等により、従来から知られている。図10は、このうちの特許文献1に記載された構造の1例を示している。
この回転速度検出装置付転がり軸受ユニット1は、転がり軸受ユニット2と回転速度検出装置3とを組み合わせて成る。このうちの転がり軸受ユニット2は、外輪4とハブ5と複数個の転動体6、6とを備える。このうちの外輪4は、内周面に複列の外輪軌道7、7を、外周面に静止側フランジ8を、それぞれ有する。そして、使用状態で上記外輪4は、懸架装置を構成するナックル9に支持されて回転しない。又、上記ハブ5は、ハブ本体10と内輪11とを、かしめ部12により結合固定して成るもので、外周面に複列の内輪軌道13、13を有し、上記外輪4の内径側にこの外輪4と同心に支持されている。又、上記ハブ本体10の軸方向外端部(軸方向に関して外とは、懸架装置に組み付けた状態で、車体の幅方向外寄りとなる側を言う。本明細書及び特許請求の範囲全体で同じ。)で上記外輪4の軸方向外端開口部よりも軸方向外方に突出した部分に、車輪を支持する為の回転側フランジ14を設けている。又、上記各転動体6、6は、上記両外輪軌道7、7と上記両内輪軌道13、13との間に、両列毎に複数個ずつ、保持器15、15により保持された状態で、転動自在に設けられている。更に、上記各転動体6、6を設置した内部空間16の軸方向両端部は、シールリング17とカバー18とにより塞いでいる。このカバー18は、非磁性板製としている。
一方、上記回転速度検出装置3は、エンコーダ19とセンサ20とを備える。このうちのエンコーダ19は、磁性金属板を断面L字形で全体を円環状とした支持環21と、ゴム磁石等の永久磁石製のエンコーダ本体22とから成る。このエンコーダ本体22は、軸方向に着磁すると共に、着磁方向を円周方向に関して交互に且つ等間隔で変化させる事により、被検出面である軸方向内側面(軸方向に関して内とは、懸架装置に組み付けた状態で、車体の幅方向中央寄りとなる側を言う。本明細書及び特許請求の範囲全体で同じ。)にS極とN極とを、交互に且つ等間隔に配置している。この様なエンコーダ本体22の被検出面は、上記カバー18の内面に、微小隙間を介して近接対向させている。又、上記センサ20は、前記ナックル9に支持している。そして、このセンサ20の検出部を上記エンコーダ本体22の被検出面に、上記カバー18を介して対向させている。
上述の様な従来から知られている回転速度検出装置付転がり軸受ユニット1は、次の(1)(2)の点で改良の余地がある。
(1) エンコーダ19に対するセンサ20の位置決め精度を確保しにくい。
(2) カバー18の強度の確保と磁束の透過性の確保とを両立させにくい。
以下、これら(1)(2)に就いて順番に説明する。
「(1) の点に就いて」
上記センサ20の出力信号を、上記エンコーダ19の回転に伴って十分に変化させる為には、このエンコーダ19に対する上記センサ20の位置決め精度を十分に高くする必要がある。これに対して図10に示した従来構造の場合には、上記センサ20を上記ナックル9に支持固定しており、上記エンコーダ19とこのセンサ20との間に存在する部材が多いので、上記位置決め精度を確保しにくい。特に、外輪4とナックル9との間の位置決め精度は、回転速度検出の面からは十分に高いとは言えず、上記センサ20の出力信号の変化量を確保する面からは不利である。特許文献2〜3に記載された構造も、同様の問題がある。
特許文献4にはセンサをカバーに支持固定する構造が、特許文献5にはセンサを外輪の軸方向内端面に支持固定する構造が、それぞれ記載されている。但し、上記特許文献4、5に記載された構造は、センサの検出部をエンコーダの被検出面に、非磁性板を介する事なく、直接対向させている。この様な構造の場合には、これら検出部と被検出面との間を流れる磁束の強度を確保し易く、前記非磁性板製のカバー18を設けた構造の場合程は、センサとエンコーダとの位置決め精度を高くする必要性がない。この為、上記特許文献4〜5の何れに記載された技術も、センサの設置位置をカバー或は外輪とした以上には、このセンサの位置決め精度を向上させる為の工夫はしていない。尚、特許文献4に記載されている様に、センサをカバーに支持する構造の場合には、このカバーとエンコーダとの位置決めさえ図れば、このエンコーダとセンサとの位置決めを図れる。但し、上記カバーとして、十分な支持剛性を得られるだけの、厚さ寸法の大きなものを使用する必要がある。その分、上記カバーとして非磁性金属板製のものを使用し、上記センサの検出部と上記エンコーダの被検出面とを、上記カバーを介して対向させた場合には、これら検出部と被検出面との距離が大きくなり、回転速度検出の信頼性確保の面から不利になる。
「(2) の点に就いて」
上記カバー18を構成する非磁性板として特許文献1には、ステンレス鋼板、アルミニウム合金板、高機能樹脂が記載されている。一方、上記カバー18には、自動車の走行に伴って跳ね上げられた小石等が勢い良くぶつかって大きな衝撃荷重が加わる事がある。この様な衝撃荷重に拘らず、上記カバー18が損傷する事を防止する為には、このカバー18をステンレス鋼板製とする事が好ましい。そして、ステンレス鋼板製とする場合には、前記エンコーダ19の被検出面と上記センサ20の検出部との間で磁束が流れる様にすべく、非磁性であるオーステナイト系のステンレス鋼板を使用する必要がある。ところが、オーステナイト系のステンレス鋼は、跳ね石等に伴う機械的衝撃に基づいて生じるマルテンサイト変態により、次第に磁性を帯びる事がある。そして、上記カバー18を構成するステンレス鋼板が磁性を帯びた場合には、上記エンコーダ19の被検出面と上記センサ20の検出部との間に磁束が流れなくなって、回転速度検出を行えなくなる。
特許文献1〜5の何れにも、この様な問題に対処する為の技術は記載されていない。
特開2000−249138号公報 特開2002−267680号公報 米国特許第6045267号明細書 特許第3440800号公報 特開2001−83166号公報
本発明は、上述の様な事情に鑑みて、エンコーダに対するセンサの位置決め精度を確保し易く、しかも、カバーの強度の確保と磁束の透過性の確保とを両立させ易い構造を実現すべく発明したものである。
本発明の回転速度検出装置付転がり軸受ユニットは、前述した従来から知られている回転速度検出装置付転がり軸受ユニットと同様に、外輪と、ハブと、複数個の転動体と、エンコーダと、カバーと、センサとを備える。
このうちの外輪は、内周面に複列の外輪軌道を有し、使用状態で、ナックル等の懸架装置の一部に支持されて回転しない。
又、上記ハブは、外周面に複列の内輪軌道を有し、上記外輪の内径側にこの外輪と同心に支持されたもので、外周面のうちでこの外輪の軸方向外端部よりも軸方向外方に突出した部分に、車輪を支持する為の回転側フランジを設けている。
又、上記各転動体は、上記両外輪軌道と上記両内輪軌道との間に、両列毎に複数個ずつ、転動自在に設けられている。
又、上記エンコーダは、軸方向内側面の磁気特性を円周方向に関して交互に変化させて成る円環状で、上記ハブの軸方向内端部にこのハブと同心に支持されている。
又、上記カバーは、非磁性金属板製で、上記外輪の軸方向内端部に支持固定されて、この外輪の軸方向内端開口部のうち、少なくとも上記エンコーダの軸方向内側面と対向する外径寄り部分を、全周に亙って塞いでいる。
更に、上記センサは、その検出部を上記エンコーダの軸方向内側面に、上記カバーを介して対向させている。
特に、本発明の回転速度検出装置付転がり軸受ユニットに於いては、上記センサを、上記外輪の軸方向内端部に、この外輪に対し直接、支持固定している。
又、上記カバーの外面(転動体を設置した内部空間とは逆の面で、軸方向に関しては内側面)のうちで、少なくとも径方向位置が上記センサの検出部から外れた部分を、弾性材により覆っている。そして、少なくともこのセンサの検出部が対向する部分は、この弾性材を、薄く乃至は省略している。
更に、この弾性材のうちで薄く乃至は省略している部分を除く部分の表面を、上記センサの検出部の先端面よりも軸方向内側に存在させている。言い換えれば、この検出部の先端面と上記弾性材とを、径方向に重畳させている。
この様な本発明を実施する場合に好ましくは、請求項2に記載した発明の様に、上記センサの軸方向外側面に段差面を設ける。そして、この段差面と上記外輪の周面とを係合させる(径方向に突き合わせる)事により、この外輪の径方向に関する上記センサの位置決めを図る。
又、この様な請求項2に記載した発明を実施する場合に、より好ましくは、請求項3に記載した発明の様に、上記外輪の円周方向に関して上記センサの両側面に、この円周方向に突出した張り出し部を設ける。そして、上記段差面をこの張り出し部を含む部分に、上記外輪の周面に合致する曲率半径を有する部分円弧面として形成する。
又、本発明を実施する場合に好ましくは、請求項4に記載した発明の様に、上記カバーを構成する非磁性金属板をオーステナイト系のステンレス鋼板とし、上記弾性材をゴムとする。
尚、本発明は、従動輪(FR車及びMR車の前輪、FF車の後輪)用の転がり軸受ユニットであっても、或は駆動輪(FR車及びMR車の後輪、FF車の前輪、4WD車の全輪)用の転がり軸受ユニットであっても、実施できる。
従動輪用の転がり軸受ユニットに関して実施する場合には、例えば請求項5に記載した発明の様に、上記弾性材が薄く乃至は省略された部分を、外輪と同心に、全周に亙り円環状に設ける事ができる。
又、転がり軸受ユニットが従動輪用又は駆動輪用である場合には、請求項6に記載した発明の様に、上記弾性材が薄く乃至は省略された部分を、円周方向の一部にのみ設ける事が好ましい。
上述の様に構成する本発明の回転速度検出装置付転がり軸受ユニットによれば、エンコーダに対するセンサの位置決め精度を確保し易く、しかも、カバーの強度の確保と磁束の透過性の確保とを両立させ易い構造を実現できる。
先ず、上記エンコーダに対する上記センサの位置決め精度の確保は、このセンサを外輪の軸方向内端部に支持固定する事により図れる。即ち、この外輪と上記エンコーダを支持固定するハブとは、何れも転がり軸受ユニットの構成部材であり、互いの位置関係は精度良く定められ、事後的に変化する事も殆どないか、仮にあっても、極く少ない。しかも、上記ハブに対する上記エンコーダの位置決めは、回転速度検出装置付転がり軸受ユニットの製造工場で、上記外輪を基準として行える。即ち、上記センサの位置決めと上記エンコーダの位置決めとを、何れも上記外輪を基準として行える。この為、このエンコーダに対する上記センサの位置決め精度を確保し易い。
特に、請求項2に記載した発明の構造を採用すれば、上記外輪の径方向に関する上記センサの位置決めを図り易くでき、更に請求項3に記載した発明の構造を採用すれば、このセンサの取付位置が、上記外輪に対し傾斜方向に不正になる事を防止し易くなる。
又、上記カバーの強度の確保と磁束の透過性の確保との両立は、このカバーの外面を弾性材により覆う事により図れる。本発明の場合、このカバーの外面を、請求項4に記載した発明の様に、ゴム等の弾性材により覆う為、跳ね石等がこのカバーの外面にぶつかっても、このカバー自体に大きな衝撃荷重が加わる事はない。上記跳ね石等の衝突エネルギは上記弾性材が弾性変形する事により吸収し、上記カバー自体に加わる衝撃エネルギは限られたものに止まる。この為、このカバーを、請求項4に記載した発明の様に、機械的強度が高い非磁性金属板である、オーステナイト系のステンレス鋼板により造っても、上記カバーを、長期間に亙って非磁性の状態のままに維持(マルテンサイト変態を防止)して、磁束の透過性を確保できる。しかも、上記センサを上記カバーに支持する事はないので、このカバーの厚さを、このセンサの支持剛性を確保できる程に厚くする必要はない。この為、このセンサの検出部と、上記エンコーダの被検出面との距離を短くして、回転速度検出の信頼性確保を図り易くなる。
[実施の形態の第1例]
図1〜7は、本発明の実施の形態の第1例を示している。尚、本例を含めて、本発明の回転速度検出装置付転がり軸受ユニット1aの特徴は、回転速度検出装置3を構成するカバー18a及びセンサ20aの取付部の構造にある。転がり軸受ユニット2の構造及び作用に就いては、前述の図10に示した構造を含めて、従来から広く知られている構造と同様であるから、同等部分には同一符号を付して重複する説明を省略し、以下、本例の特徴部分、及び、先に説明しなかった部分を中心に説明する。尚、図1には保持器15、15(図10参照)を省略しているが、実際の場合には、本発明を実施する場合にも、各転動体6、6は、保持器により転動自在に保持する。
本例の回転速度検出装置付転がり軸受ユニット1aを構成する上記カバー18aは、SUS304等、オーステナイト系である、SUS300系列のステンレス鋼板製で、底板部23と円筒部24とを備える。このうちの底板部23は、円形平板状であり、円筒部24は、上記底板部23の外周縁から軸方向外方に直角に折れ曲がっている。又、この円筒部24のうち、上記底板部23寄り部分である軸方向内端部の外径を、この底板部23から遠い、軸方向中間部乃至外端部の外径よりも小さくしている。この様なカバー18aの外面のうち、上記底板部23の軸方向内側面、及び、上記円筒部24の軸方向内端部外周面に、ゴムの如きエラストマー等の弾性材25を被覆している。即ち、上記底板部23の軸方向内側面の大部分をこの弾性材25により覆うと共に、この弾性材25の一部により、上記円筒部24の軸方向内端部外周面も被覆している。この円筒部24の軸方向内端部外周面に被覆した弾性材25の自由状態での外径は、図5に示す様に、この円筒部24の軸方向中間部乃至外端部の外径よりも少し大きい。
上述の様なカバー18aは、上記円筒部24の軸方向中間部乃至外端部を、前記転がり軸受ユニット2を構成する外輪4の軸方向内端部に締り嵌めで内嵌する事により、この外輪4に対し固定する。この際、この外輪4の軸方向内端面を基準として、上記カバー18aの底板部23の軸方向位置を規制する。特に、本例の場合には、上記外輪4の軸方向内端面を基準としてこの外輪4の内周面に形成した段差面33に、上記円筒部24の軸方向外端縁を突き当てる事で、上記底板部23の軸方向位置を規制している。上記円筒部24の軸方向内端部外周面に被覆された上記弾性材25の一部は、この円筒部24の軸方向内端部外周面と上記外輪4の軸方向内端部内周面との間で、全周に亙り弾性的に圧縮される。この為、この外輪4と上記円筒部24との嵌合部の水密を確実に保持できる。
一方、前記回転速度検出装置3を構成するエンコーダ19は、上記外輪4の軸方向内端開口を上記カバー18aにより塞ぐのに先立って、上記転がり軸受ユニット2を構成するハブ5の(内輪11の)軸方向内端部に、締り嵌めにより外嵌固定しておく。この際、上記エンコーダ19の被検出面である、エンコーダ本体22の軸方向内側面の軸方向位置を、上記外輪4の軸方向内端面を基準として規制する。この様に、上記エンコーダ本体22の軸方向内側面、及び、上記カバー18aの底板部23の軸方向位置を、何れも上記外輪4の軸方向内端面を基準として規制する為、上記エンコーダ19の被検出面と上記カバー18aの底板部23との位置関係を精度良く規制できる。
又、前記センサ20aは、上記外輪4の軸方向内端面に、ねじ26により支持固定している。このセンサ20aは、ホール素子、磁気抵抗素子等の、磁束の方向に応じて特性を変化させる磁気検出素子を、合成樹脂製のホルダの先端部に包埋支持して成るもので、この磁気検出素子を包埋支持した先端部27を、軸方向外方に向け突出させている。又、上記ホルダの軸方向外側面のうちで、上記外輪4の径方向に関して中間部に、外径側に向いた段差面28を設けている。この外輪4の軸方向内端面に上記センサ20aを支持固定するには、この段差面28とこの外輪4の内周面とを、図1〜2及び図3の(A)に示す様に係合させた(径方向に突き合わせた)状態で、上記ホルダを挿通した上記ねじ26を、この外輪4の軸方向内端面に開口したねじ孔29に螺合し、更に締め付ける。この状態で上記センサ20aが上記外輪4に対し、この外輪4の径方向に関する位置決めを十分に精度良く図った状態で、支持固定される。
尚、上記外輪4に対する上記センサ20aの位置決めをより精度良く行わせる為には、図3の(B)に示す様に、上記外輪4の円周方向に関して、上記センサ20aを構成するホルダの両側面に、この円周方向に突出した張り出し部30、30を設ける。そして、上記段差面28をこれら両張り出し部30、30を含む部分に、上記外輪4の内周面に合致する曲率半径を有する部分円弧面として形成する。この様に構成すれば、上記センサ20aの取付位置が、上記外輪4に対し傾斜方向に不正になる事を防止し易くなる。言い換えれば、上記センサ20aの幅方向(円周方向)に関する中心線の方向と、上記外輪4の径方向とを精度良く一致させ易くできる。尚、上記外輪4の軸方向内端部で上記ねじ孔29を設ける部分の径方向に関する肉厚は、他の部分と同じでも良いが、図4の(A)(B)に示す様に、上記外輪4の軸方向内端部で上記ねじ孔29を設ける部分から円周方向に外れた部分の肉厚を小さくする(この外れた部分に肉盗み部を設ける)事もできる。この様に構成すれば、上記外輪4の軽量化を図れる。
何れにしても、上記センサ20aを上記外輪4の軸方向内端面に支持固定した状態で、このセンサ20aの先端面は、前記カバー18aの底板部23の外面(軸方向内側面)に、当接若しくは近接対向する。この為、この底板部23に被覆した弾性材25のうち、少なくとも上記センサ20aの検出部である先端部27が対向する部分は、図6の(A)又は(B)に示す様に、上記弾性材25を薄く乃至は省略して、この薄く乃至は省略する部分31を他の部分よりも軸方向外方に凹ませている。
この様に弾性材25を薄く乃至は省略する部分31は、少なくとも上記センサ20aの先端部27(検出部)が対向する部分とする。これに対して、この先端部27が対向する部分から外れた部分は、可能な限り、上記弾性材25により覆っている。逆に言えば、上記底板部23の外面のうち、少なくとも上記外輪4の径方向に関する位置が上記センサ20aの検出部から外れた部分を、上記弾性材25により覆っている。具体的には、上記薄く乃至は省略する部分31を軸方向内方から見た形状を、図7の(A)〜(C)に示した何れかとしている。
このうちの(A)は、上記センサ20aの先端部27が対向する部分にのみ、上記薄く乃至は省略する部分31を設けたものである。この様な形状は、上記底板部23が露出する面積を実質的になくす事で、本発明の作用・効果を得る(カバー18aを構成するオーステナイト系ステンレス鋼板のマルテンサイト変態を防止する)面からは、最も好ましい。又、(B)は、上記センサ20aの先端部27が対向する部分と径方向位置が一致する部分、言い換えれば、上記外輪4の中心軸をその中心とし、上記先端部27に外接する円と、同じく内接する円との間に位置する円環状部分に、上記薄く乃至は省略する部分31を設けたものである。この様な形状は、上記外輪4に対し前記カバー18aを嵌合固定する際に、円周方向に関する位相合わせに関して考慮する必要がなく、組立作業の容易化を図れる。更に、(C)は、上記薄く乃至は省略する部分31を、部分円弧状としたものである。この様な形状は、上記底板部23が露出する面積を最小限に止めつつ、上記外輪4に対し上記カバー18aを嵌合固定する際の円周方向に関する位相合わせの容易化を図れる。
上記薄く乃至は省略する部分31の形状を何れにした場合でも、上記センサ20aを上記外輪4に対し支持固定した状態で、図6の(A)又は(B)に示す様に、このセンサ20aの検出部の先端面(上記先端部27の軸方向外端面)よりも上記弾性材25の表面が、軸方向内側に存在する。言い換えれば、上記センサ20aの検出部の先端面と上記弾性材25とが、径方向に重畳する。この状態でこのセンサ20aの検出部の先端面は前記エンコーダ19の被検出面(エンコーダ本体22の軸方向内側面)と、上記底板部23を介して近接対向する。これら先端面及び被検出面の軸方向位置は何れも、上記外輪4の軸方向内端面を基準として規制しているので、これら先端面及び被検出面同士の軸方向距離を精度良く規制できる。この様に本例の回転速度検出装置付転がり軸受ユニット1aによれば、上記エンコーダ19の被検出面に対する上記センサ20aの検出部の位置決め精度を確保し易くできる。
又、上記カバー18aの底板部23を上記弾性材25により覆っているので、このカバー18aの強度の確保と磁束の透過性の確保との両立を図れる。即ち、このカバー18aの外面を、ゴム等の弾性材25により覆っている為、跳ね石等がこのカバー18aの外面にぶつかっても、このカバー18a自体に大きな衝撃荷重が加わる事はない。上記跳ね石等の衝突エネルギは、内部損失が大きな材料である、上記弾性材25が弾性変形する事により吸収し、上記カバー18a自体に加わる衝撃エネルギは限られたものに止まる。この為、本例の様に、このカバー18aを、機械的強度が高い非磁性金属板である、オーステナイト系のステンレス鋼板により造っても、上記カバー18aを、長期間に亙って非磁性の状態のままに維持(マルテンサイト変態を防止)して、磁束の透過性を確保できる。しかも、上記センサ20aを上記カバー18aに支持する事はないので、このカバー18a(のうちの底板部23)の厚さを、上記センサ20aの支持剛性を確保できる程に厚くする必要はない。この為、このセンサ20aの検出部と、上記エンコーダ19の被検出面との距離を短くして、回転速度検出の信頼性確保を図り易くなる。更に、上記センサ20aの検出部(先端面)を上記弾性材25により覆っているので、この検出部を、小石等の異物の衝突による損傷から保護する事もできる。又、本例の場合には、上記カバー18aを構成する円筒部24の軸方向外端縁を、前記外輪4の内周面に形成した段差面33に突き当てている為、上記カバー18aの外面に上記弾性材25を介して跳ね石等が衝突した場合にも、このカバー18aが軸方向外側に移動し、上記エンコーダ19の被検出面と接触する事を、有効に防止できる。
[実施の形態の第2例]
図8は、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例の場合には、センサ20bを構成するホルダの一部を、このホルダの軸方向外側面に形成した段差面28aを外輪4の外周面に係合させた状態で、この外輪4の外周面に設けた静止側フランジ8に対しねじ止め固定している。この場合でも、上記ホルダの一部を上記外輪4の軸方向内端面に突き合わせ、この外輪4の軸方向内端面を基準として、上記センサ20bの位置決めを図る。このセンサ20b固定用のねじ26を螺合させる為に、上記静止側フランジ8に形成したねじ孔29aは、この静止側フランジ8を軸方向に貫通する状態で形成している。この為、このねじ孔29aの加工時に発生する切り屑等の排出を、能率良く行える。尚、このねじ孔29aの両端開口に関して、上記静止側フランジ8の軸方向両側面を、上記外輪4の中心軸に対し直角方向に存在する平面とすれば、上記ねじ孔29aを加工する為のドリル刃やタップ等の工具を突き抜け易くして、工具寿命延長によるコスト低減を図れる。又、本例の場合には、弾性材25を、カバー18bのうちの底板部23の外面にのみ被覆している。円筒部24の外周面には弾性材を被覆せず、この円筒部24の外周面と上記外輪4の内端部内周面との間の水密を、これら両周面同士の金属接触でのみ図っている。
その他の部分の構成及び作用は、上述した実施の形態の第1例の場合と同様である。
[実施の形態の第3例]
図9は、本発明の実施の形態の第3例を示している。本例の場合も、上述した実施の形態の第2例と同様に、弾性材25をカバー18bのうちの底板部23の外面にのみ被覆している。但し、本例の場合には、円筒部24の外周面と外輪4の軸方向内端部内周面との間の水密を、この外輪4の軸方向内端部内周面に係止した、Oリング32により図っている。
その他の部分の構成及び作用は、前述した実施の形態の第1例の場合と同様である。
図示の各例は、従動輪用の回転速度検出装置付転がり軸受ユニットに本発明を適用した場合に就いて示している。従動輪用の回転速度検出装置付転がり軸受ユニットの場合、外輪の軸方向内端開口を塞ぐカバーの面積が大きく、しかも、このカバーの外面が路面に対してそのまま露出している場合が多い為、跳ね石等により機械的衝撃を受ける機会が多く、本発明を適用する事により得られる効果が大きい。但し、本発明は、駆動輪用の回転速度検出装置付転がり軸受ユニットに適用する事もできる。この場合には、カバーを円輪状(円環状)に構成すると共に、このカバーの内周縁に係止したシールリップの内周縁を等速ジョイントの外周面に、全周に亙って摺接させる。
尚、駆動輪用の回転速度検出装置付転がり軸受ユニットに適用する場合には、カバーを覆う弾性材を薄く乃至は省略する部分は、前述の図7の(A)に示す様に、センサの検出部に対向する部分のみとする。即ち、駆動輪用の回転速度検出装置付転がり軸受ユニットに組み込むカバーの場合、径方向に関する幅寸法が小さい。この為、弾性材を薄く乃至は省略した部分とセンサとの位相合わせを容易にすべく、この様に弾性材を薄く乃至は省略した部分を、前述の図7の(B)に示す様に全周に亙って設けると、弾性材により覆われた部分の割合が少なくなって、本発明を実施する事のメリットが少なくなる。但し、前述の図7の(C)に示す様に、上記弾性材を薄く乃至は省略した部分を部分円弧状とする構造を採用すれば、本発明を、駆動輪用の回転速度検出装置付転がり軸受ユニットに適用する場合でも、十分な効果を得られる。
尚、図示の各例は何れも、弾性材25の一部でセンサ20a、20bの検出部を対向させるべき部分に、この弾性材25を薄く乃至は省略する部分31を形成し、上記センサ20a、20bの先端部27をこの薄く乃至は省略する部分31に入り込ませている。これに対して、エンコーダを構成するエンコーダ本体として、コバルト磁石等の磁束強度が高いものを使用する事で、このエンコーダ本体の被検出面から出入りして上記センサ20a、20bの検出部に達する磁束の密度を確保できる場合には、上記薄く乃至は省略する部分31を省略する(センサ20a、20bの検出部が対向する部分を含めて、弾性材25の厚さを均一にする)事もできる。又、懸架装置の構造上、カバーやセンサの先端部に大きな石等の異物が衝突しにくく、このカバーを構成するオーステナイト系ステンレス鋼がマルテンサイト化しにくい、或は上記センサの先端部が損傷を受けにくい等の事情がある場合も、上記薄く乃至は省略する部分31を省略する事ができる。
本発明の実施の形態の第1例を示す半部断面図。 図1のX部拡大図。 センサと外輪との係合状態の2例を、図2の右方から見た状態で示す図。 外輪のうちでねじ孔を形成した部分の形状を示す、部分断面図(A)及び端面図(B)。 カバーを取り出して示す部分断面図。 弾性材のうちでセンサの検出部が対向する部分に設けた、この弾性材を省略する部分(A)及び薄くする部分(B)の、図5のY部に相当する断面図。 弾性材のうちでセンサの検出部が対向する部分に設けた、この弾性材を薄く乃至は省略する部分の形状の3例を示す、図6の右方から見た図。 本発明の実施の形態の第2例を示す半部断面図。 同第3例を示す半部断面図。 回転速度検出装置付転がり軸受ユニットの従来構造の1例を示す半部断面図。
符号の説明
1、1a 回転速度検出装置付転がり軸受ユニット
2 転がり軸受ユニット
3 回転速度検出装置
4 外輪
5 ハブ
6 転動体
7 外輪軌道
8 静止側フランジ
9 ナックル
10 ハブ本体
11 内輪
12 かしめ部
13 内輪軌道
14 回転側フランジ
15 保持器
16 内部空間
17 シールリング
18、18a、18b カバー
19 エンコーダ
20、20a、20b センサ
21 支持環
22 エンコーダ本体
23 底板部
24 円筒部
25 弾性材
26 ねじ
27 先端部
28、28a 段差面
29、29a ねじ孔
30 張り出し部
31 薄く乃至は省略する部分
32 Oリング
33 段差面

Claims (7)

  1. 内周面に複列の外輪軌道を有し、使用状態で懸架装置に支持されて回転しない外輪と、外周面に複列の内輪軌道を有し、この外輪の内径側にこの外輪と同心に支持され、外周面のうちでこの外輪の軸方向外端部よりも軸方向外方に突出した部分に車輪を支持する為の回転側フランジを設けたハブと、上記両外輪軌道と上記両内輪軌道との間に、両列毎に複数個ずつ転動自在に設けられた転動体と、軸方向内側面の磁気特性を円周方向に関して交互に変化させて成り、上記ハブの軸方向内端部にこのハブと同心に支持された、円環状のエンコーダと、上記外輪の軸方向内端部に支持固定されて、この外輪の軸方向内端開口部のうち、少なくとも上記エンコーダの軸方向内側面と対向する外径寄り部分を全周に亙って塞いだ、非磁性金属板製のカバーと、その検出部を上記エンコーダの軸方向内側面に、このカバーを介して対向させたセンサとを備えた回転速度検出装置付転がり軸受ユニットに於いて、このセンサは上記外輪の軸方向内端部に、この外輪に対し直接、支持固定されており、上記カバーの外面のうちで、少なくとも径方向位置が上記センサの検出部から外れた部分が弾性材により覆われており、少なくともこのセンサの検出部が対向する部分は、この弾性材が薄く乃至は省略されており、この弾性材のうちで薄く乃至は省略されている部分を除く部分の表面が、上記センサの検出部の先端面よりも軸方向内側に存在する事を特徴とする回転速度検出装置付転がり軸受ユニット。
  2. センサの軸方向外側面に段差面が設けられており、この段差面と外輪の周面とを係合させる事により、この外輪の径方向に関する上記センサの位置決めを図っている、請求項1に記載した回転速度検出装置付転がり軸受ユニット。
  3. 外輪の円周方向に関してセンサの両側面に、この円周方向に突出した張り出し部を設け、段差面をこの張り出し部を含む部分に、上記外輪の周面に合致する曲率半径を有する部分円弧面として形成している、請求項2に記載した回転速度検出装置付転がり軸受ユニット。
  4. カバーを構成する非磁性金属板がオーステナイト系のステンレス鋼板であり、弾性材がゴムである、請求項1〜3のうちの何れか1項に記載した回転速度検出装置付転がり軸受ユニット。
  5. 転がり軸受ユニットが従動輪用であり、弾性材が薄く乃至は省略された部分が、外輪と同心に、全周に亙り円環状に設けられている、請求項1〜4のうちの何れか1項に記載した回転速度検出装置付転がり軸受ユニット。
  6. 転がり軸受ユニットが従動輪用又は駆動輪用であり、弾性材が薄く乃至は省略された部分が、円周方向の一部にのみ設けられている、請求項1〜4のうちの何れか1項に記載した回転速度検出装置付転がり軸受ユニット。
  7. カバーは、円形で平板状の底板部と、この底板部の外周縁から軸方向外方に直角に折れ曲がった円筒部とを備えたもので、この円筒部を外輪の軸方向内端部に締り嵌めで内嵌する事により、この外輪に対し上記カバーを固定しており、上記円筒部のうちで上記底板部寄りの軸方向内端部の外径が、この底板部から遠い側部分の外径よりも小さくなっており、この底板部の軸方向内側面を覆っている弾性材の一部が上記円筒部の軸方向内端部外周面にも被覆されていて、この円筒部を上記外輪の軸方向内端部に内嵌した状態で、上記弾性材の一部が上記円筒部の軸方向内端部外周面と上記外輪の軸方向内端部内周面との間で、全周に亙り弾性的に圧縮されている、請求項1〜6のうちの何れか1項に記載した回転速度検出装置付転がり軸受ユニット。
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