JP4867454B2 - 多極磁石エンコーダ付き密封装置該密封装置を備えた転がり軸受及び車輪支持用軸受ユニット - Google Patents
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Description
従来、多極磁石エンコーダとして、図12に示すような円環状に形成されたゴム製の多極磁石エンコーダ(例えばフェライト粉に結合材としてゴム材を混合したものに着磁し、周方向にS極とN極が交互に備えられる)1が知られており、転がり軸受に組み込まれている密封装置を構成する断面視逆L字形状のシール部材(例えばスリンガ)における軸受外方に向いた側周面に、その磁極を軸受外方に向けた状態で一体に備えていた。すなわち、多極磁石エンコーダ1は軸受外方にて露呈状に備えていたものがある。
また、磁性体の塵埃が表面に付着してしまうと、信号精度が低下してしまうという問題もあった。
このような不都合を解消するため、多極磁石エンコーダ1の周辺は、周辺部品を取り込んだ形でラビリンスが形成されるよう配慮された設計となっているものもあるが、多極磁石エンコーダ付きの密封装置又はその密封装置を組み込んだ転がり軸受と、足回り周辺部品の供給業者は別である。従って、ラビリンスの性能が十分でない場合が起こり得る。
そこで昨今、多極磁石エンコーダ付きの密封装置を組み込んだ転がり軸受で、塵埃の付着を防止し得る先行技術の一例として、例えば特許文献1又は2に開示の技術が提供されている。
このように1)〜3)までの距離(G1+W+G2)が、多極磁石エンコーダ1と磁気センサSとの間にあることで、磁気信号が弱くなり、磁気信号精度の信頼性が劣ってしまう。
すなわち、磁束は均一ではなく、中心部領域A1が高めであることから、その高めの領域A1に磁気センサSを位置させてセンシングするのが精度上好ましいものである。このため精度を高めるためには検出領域を前記高めの領域A1とする必要があった。
しかし、特許文献1に開示の技術によると、図10に示すように、多極磁石エンコーダ1とシール部材100のシールリップ領域が径方向に並んで配置されているものであるため、それぞれ径方向の制限を受けてしまい、狭い空間領域で多極磁石エンコーダ1を配設しなければならず、必然的に径方向幅の狭い多極磁石エンコーダ1しか配設し得ないのが現状である。
よって、精度の高い検出領域(中心部領域A1)はさらに狭い領域となり、検出精度の信頼性が劣ってしまう虞もある。
さらに、シール100の領域も径方向の制限を受けてしまい、狭い領域でシール性能を満たさなければならないという問題も抱えている。
「実施例1」
本実施例の転がり軸受は、同心円に配して相対回転可能とした回転部材としての内輪2と固定部材としての外輪3と、内輪2の外径2aに備えた軌道面2bと、外輪3の内径3aに備えた軌道面3bとの間で保持器10を介して組み込まれた複数個の転動体(玉)11と、内輪2と外輪3の端部領域Fに組み込まれて内外輪2,3間の環状の軸受内空間を密封する密封装置Mとで構成されている。なお、本実施例では、転動体11として玉を採用しているが、ころを採用することも本発明の範囲内である。
また、図中破線は、多極磁石エンコーダ1に向けて固定側(車体側)に配置され、多極磁石エンコーダ1の磁気信号をセンシングする磁気センサSを示す。
密封装置Mは、インボード側(車体側)とアウトボード側(ホイール側)に備えられ、インボード側の密封装置として本発明の多極磁石エンコーダ付き密封装置12が採用されている。アウトボード側の密封装置24は特に図示省略するが、軸受内に封入した潤滑剤(例えば、グリース、油)が軸受外部に漏洩したり、異物(例えば、水、塵埃)が軸受内部に侵入したりすることを防止可能な周知の密封装置、例えば接触シール、非接触シール(シールドを含む)が本発明の範囲内で適宜選択される。また、芯金やシールリップの有無なども設計変更可能である。
このように、本実施例の転がり軸受は、インボード側に組み込まれる多極磁石エンコーダ付き密封装置12に特徴的な構成を有し、それ以外の軸受構成にあっては周知形態であるため、以下、本発明の特有構成である多極磁石エンコーダ付き密封装置12について具体的に説明し、それ以外の軸受構成についての説明は上述の程度に留める。
なお、以下の実施例では第一のシール部材13と第二のシール部材17とからなる密封装置12で説明するが、内輪(回転部材)2に固定されて回転し、外輪(固定部材)3との間で非接触のシール領域(ラビリンス隙間)を形成する少なくとも一つの環状シール部(本実施例でいうところの第一のシール部材13)を有し、該環状シール部に、周方向に交互に磁極が形成された環状の多極磁石エンコーダ1が固着され、その内面側にバックヨーク16を備えてなるものであれば本発明の範囲内である。
また、特に図示はしないが、背面組合せ軸受の外輪を一体化した複列アンギュラ玉軸受又は複列円すいころ軸受(第一世代)に本発明を適用することも可能である。
また、本実施例では、内輪回転の形態であるが、外輪回転の場合であっても適用可能である。
多極磁石エンコーダ付き密封装置12は、内輪2に固定される第一のシール部材13と、外輪3に固定される第二のシール部材17とで構成されており、この第一のシール部材13と第二のシール部材17とを組み合わせて断面視略矩形状に構成される、いわゆるパックシールとして提供されるものである。
また、多極磁石エンコーダ1は、前記軸受の端部領域Fにて、その磁極を軸受外方に向けた状態で備えられている。すなわち、磁極が第一円板部15の内面15aに加硫成形されている加硫面(外面)1a側に存しているため、磁気センサSは、第一円板部15を通して磁気信号をセンシングする。
本実施例では、多極磁石エンコーダ1を第一円板部15に加硫成形により一体に固着するものとしているため、第一円板部15の内面15aに加硫成形した後に着磁させることとなる。多極磁石エンコーダ1は、図12に示す従来構造と同様である。
なお、多極磁石エンコーダ1は、別途成形・着磁した後に、第一円板部15の内面15aに接着剤などを介して固着させることも可能である。
また、本実施例では、この多極磁石エンコーダ1が、ゴム製の多極磁石エンコーダである実施の一例をもって説明するが、樹脂製であってもよく、その他周知の多極磁石エンコーダが仕様に応じて適宜選択可能である。
このバックヨーク16は磁力を集中させるものであって、磁力によってエンコーダ内面1cに吸着されている。本実施例では、このバックヨーク16が多極磁石エンコーダ1と同一の径方向幅に形成され、第一円板部15・多極磁石エンコーダ1と同様に、第二のシール部材17との間に所定の径方向隙間(ラビリンス隙間)L3を形成している。
また、このバックヨーク16は接着剤を介して多極磁石エンコーダ1の内面1cに固着させてもよい。
シールリップ21は本実施例によれば、ダストシールとして機能する第一リップ21aとオイルシールとして機能する第二リップ21bを円環状にそれぞれ備え、それぞれのリップ21a,21bは、第一シール部材13の第一円筒部14の外径に接触し、接触のシール領域22,23を形成している。
なお、シールリップ21の本数は一本又は複数本いずれでもよく本数は制限されない。シールリップ21の形状は特に図示形態に限定解釈されるものではなく、周知の形態が適宜選択される。また本実施例では、シールリップ21がゴム材からなるもので説明したが軟質樹脂材からなるものであってもよい。
本実施例では、それぞれのシールリップ21a,21bが第一円筒部14の外径に接触してシール領域22,23を形成しているが、第一円筒部14の軸方向長さを短く(又は第二円筒部18の軸方向長さを長く)して、一方又は双方のシールリップ21a,21bを内輪外径2aに接触させる形態を採用することも可能である。第二のシール部材17は、芯金20の全部をゴム又は軟質樹脂材で被覆するものであってもよい。
また、シール領域も径方向の制限を受けないため、シール性能を十分かつ容易に満たすことができる。
「変形例1」
「実施例2」
また、本実施例では、第一のシール部材13のスリンガを構成する第一円板部15よりも、多極磁石エンコーダ1及びバックヨーク16が小径で、それぞれの径方向端部1b,16bが第一円板部15の径方向端部15bよりも一段下がった形態としている。
この第二円筒部側シールリップ26は、基端側よりも先端側がインボード側に向いた構造を採用したダストシールであって、多極磁石エンコーダ1及びバックヨーク16が一段下がった形態を採用した結果、軸受内方向に露呈する第一円板部15の端部近傍の内面15a領域に、そのリップ先端26aが接触した接触のシール領域36を形成している。
従って、本実施例によれば、第一円板部15の端部15bと、第二円筒部18内径を被覆している弾性部材25との間の1つのラビリンス隙間L1(非接触のシール領域35)と、この第二円筒部側シールリップ26を含む3つのシールリップ21a,21b,26の3つの接触のシール領域22,23,36により軸受内方が密封されている。
この第二円筒部側シールリップ26は、基端側よりも先端側がインボード側に向いた構造を採用したダストシールであって、そのリップ先端26aが第一円板部15の端部に接触した接触のシール領域36を形成している。
従って、本実施例によれば、多極磁石エンコーダ1とバックヨーク16のそれぞれの径方向端部1b,16bと、第二円筒部18の内径の1つのラビリンス隙間L2〜L3(非接触のシール領域35)と、この第二円筒部側シールリップ26を含む3つのシールリップ21a,21b,26の3つの接触のシール領域22,23,36により軸受内方が密封されている。
また、本実施例では、第一のシール部材13のスリンガを構成する第一円板部15よりも、多極磁石エンコーダ1及びバックヨーク16が小径で、かつ第一円板部15の径方向端部15bの周方向全域が、多極磁石エンコーダ1の径方向端部1bの周方向全域を被覆するように軸受内方に向けて折り曲げられている。
この第二円筒部側シールリップ26は、基端側よりも先端側がインボード側に向いた構造を採用したダストシールであって、前記したように軸受内方に向けて折り曲げられている端部15bの外面領域に、そのリップ先端26aが接触した接触のシール領域36を形成している。
従って、本実施例によれば、この第二円筒部側シールリップ26を含む3つのシールリップ21a,21b,26による3つの接触のシール領域22,23,36によって軸受内方が密封されている。
また、本実施例によれば、多極磁石エンコーダ1は、第一円筒部14、第一円板部15及びバックヨーク16によって、その全領域が外方に露呈されていない状態となる。
「実施例3」
なお、サイドシールリップ27が突設され、バックヨーク16との間で接触のシール領域37を形成している点以外のその他の形態および作用効果は図1及び図2の形態と同様であるため、同一箇所に同一符号を付してその説明は省略する。なお、本実施例では、サイドシールリップ27が接触のシール領域37を形成している形態で説明するが、このサイドシールリップ27は、非接触のシール領域を形成するものであってもよく本発明の範囲内で設計変更可能である。
従って、本実施例によれば、1つのラビリンス隙間L1〜L3(非接触のシール領域35)と、3つの接触シールリップ21a,21b,27の3つの接触のシール領域22,23,37により軸受内方が密封されている。
図4(b)は、図3(c)の形態と略同一であるが、前述したサイドシールリップ27がバックヨーク16の内面16aに接触して接触のシール領域37を形成している点で相違する。
従って、本実施例によれば、1つのラビリンス隙間L1(非接触のシール領域35)と、4つの接触シールリップ21a,21b,26,27の4つの接触のシール領域22,23,36,37により軸受内方が密封されている。
なお、本実施例は、前述の実施例1(図2(a))や実施例2、3で説明した密封装置に採用することも可能である。
「実施例4」
本実施例では、多極磁石エンコーダ1の端部1bを周方向全域で第一円板部15の径方向端部15b近傍の外面全域を被覆することで、実施例1の変形例1(段落番号[0041]参照)と同様ラビリンスを狭く設定できる効果を持たせたものもある。
本実施例の場合、この多極磁石エンコーダ1の径方向端部1b及びバックヨーク16の径方向端部16bと、第二のシール部材17の第二円筒部18の内径との間に極めて狭いラビリンス隙間L1〜L3(非接触のシール領域35)を形成している。シール領域数は、図2(a)の場合と同様である。
なお、本実施例は、前述の実施例1(図2(a))や実施例2、3で説明した密封装置に採用することも可能である。
「実施例5」
また、このエンコーダ側シールリップ28は、基端側よりも先端側がインボード側に向いた構造を採用したダストシールである。シール領域数は、図3(b)の場合と同様である。
なお、本実施例は、前述の実施例1(図2(a))や実施例2、3で説明した密封装置に採用することも可能である。
「実施例6」
例えば、図7(a)は、第一円板部15の内面15aの所定箇所に、円筒状などの所定形状のボス29を一個乃至複数個突設し、該ボス29を、別途成形・着磁してなる多極磁石エンコーダ1の外面所定箇所に備えた対応するボス孔30に嵌合して、多極磁石エンコーダ1を第一円板部15の内面15aに固着させる。この時、多極磁石エンコーダ1と第一円板部15との接合面には接着剤を介在させるものとするとさらによい。
図7(b)は、ボス孔30を多極磁石エンコーダ1の内外面1c,1aに貫通して備え、該ボス孔30に長尺のボス29を貫通させて突出させるとともに、その突出部分を溶かしてボス孔30よりも大径の抜け止め部29aを形成することにより、多極磁石エンコーダ1を第一円板部15の内面15aに固着させている。この時、多極磁石エンコーダ1と第一円板部15との接合面には接着剤を介在させるものとするとさらによい。この場合、第一のシール部材13は樹脂材料からなるものとする。
なお、本実施例は、前述の実施例1乃至5で説明した密封装置に採用することが可能である。
「実施例7」
本発明の車輪支持用軸受ユニットは、例えば自動車や鉄道車両などの各種車両に用いることができるが、ここでは一例として自動車の駆動輪に組込まれる車輪支持用軸受ユニットを想定して説明する。なお、従動輪に組込まれる車輪支持用軸受ユニットも対象である。
また、図示した本実施例の車輪支持用軸受ユニットは、内方部材32と外方部材33にそれぞれフランジ32b,33bが備えられているいわゆる第三世代(HUBIIIともいう。)として区別される形式である。
具体的には、例えば前記実施例1乃至6に開示の多極磁石エンコーダ付き密封装置12が組み込まれる。
なお、アウトボード側の密封装置24にあっては、軸受内に封入した潤滑剤(例えば、グリース、油)が軸受外部に漏洩したり、異物(例えば、水、塵埃)が軸受内部に侵入したりすることを防止可能な周知の密封装置、例えば接触シール、非接触シール(シールドを含む)が本発明の範囲内で適宜選択される。また、芯金やシールリップの有無なども設計変更可能である。
また、車輪支持用軸受ユニットは、図示した本実施例形態に限定されるものではなく、本発明範囲内の全てのユニットが適用対象である。
なお、多極磁石エンコーダ付き密封装置12の構造及び作用効果にあっては、実施例1乃至7で説明した通りであるため、ここでの説明は省略する。
なお、本実施例では、外方部材33を静止輪、内方部材32を回転輪とした実施の一例について説明するが、外方部材33を回転輪、内方部材32を静止輪とする形態であってもよく本発明の範囲内である。
「変形例1」
2 回転部材(内輪)
3 固定部材(外輪)
12 多極磁石エンコーダ付き密封装置
13 第一のシール部材(スリンガ)
14 第一円筒部
15 第一円板部
16 バックヨーク
17 第二のシール部材
18 第二円筒部
19 第二円板部
21a,21b シールリップ
22,23,36,37,38 接触のシール領域
31 ハブ
32 内方部材
33 外方部材
F 端部領域
L1,L2,L3 非接触のシール領域(ラビリンス隙間)
S 磁気センサ
Claims (6)
- 同心円に配された回転部材と固定部材との間の端部領域で、前記回転部材と固定部材との間に形成される環状の内部空間を密閉する密封装置であって、回転部材側に固定されて回転し、固定部材との間で接触若しくは非接触のシール領域を形成する少なくとも一つの環状シール部を有し、該環状シール部には、ゴム材料に磁性粉を混入して円環状に成形され、かつ、周方向に交互に磁極が着磁されてなるゴム製の多極磁石エンコーダが、前記端部領域にてその磁極を軸受外方に向けた状態で備えられている密封装置において、
前記環状シール部が非磁性材料で形成されているとともに、
環状シール部は、回転部材側に固定される第一のシール部材と、固定部材側に固定される第二のシール部材とを有し、
第一のシール部材は、回転部材に固定される第一円筒部と、該第一円筒部から径方向に延設される第一円板部とで構成され、
第二のシール部材は、固定部材に固定される第二円筒部と、該第二円筒部から径方向に延設される第二円板部とで構成され、該第二円板部の端部が、前記第一円筒部の周面と回転部材の周面とのいずれか一方若しくは双方と接触若しくは非接触のシール領域を形成しており、
第二のシール部材は、第二円筒部と第二円板部とで構成される断面視L字形状の芯金と、該芯金の一部若しくは全部を覆うゴム又は軟質樹脂材とを備え、
該ゴム又は軟質樹脂材は、第二円板部の端部領域に一本又は複数本の円環状のシールリップを形成しており、
第二のシール部材は、ゴム又は軟質樹脂材からなる円環状のシールリップが第二円筒部の軸受外方側の内径から突設され、
該シールリップが、第一のシール部材を構成する第一円板部との間で接触のシール領域を形成しており、
該第一のシール部材の第一円板部の内面に多極磁石エンコーダを接触させて配するとともに、その多極磁石エンコーダの内面側からバックヨークにより挟持させることで、該多極磁石エンコーダは、第一円板部とバックヨークとの間に挟持され、その磁極が軸受外方に露出しないように保護されており、
バックヨークの内径と第一円筒部の外径は、同一径となっているとともに、バックヨークは、磁力によって多極磁石エンコーダに吸着されていることを特徴とする多極磁石エンコーダ付き密封装置。 - 第一円板部が、多極磁石エンコーダよりも径方向に大径に形成され、
第二円筒部から突設されたシールリップが、前記第一円板部の内面側領域に接触して接触のシール領域を形成することを特徴とする請求項1に記載の多極磁石エンコーダ付き密封装置。 - 多極磁石エンコーダの固定部材側の端面が、第一円板部の端面側で覆われ、バックヨークとの間で多極磁石エンコーダ全域が封入されており、
第二円筒部から突設されたシールリップが、第一円板部に接触して接触のシール領域を形成することを特徴とする請求項1に記載の多極磁石エンコーダ付き密封装置。 - 回転部材が内輪、固定部材が外輪で、該内輪と外輪との間の端部領域に密封装置を組み込み、該密封装置の外方近傍に備えられる磁気センサにより車輪速を検出する転がり軸受において、
前記密封装置として、請求項1乃至3のいずれかに記載の多極磁石付き密封装置を用いたことを特徴とする転がり軸受。 - 一列若しくは複数列の軌道面を有したハブと、該ハブのインボード側外周に嵌め込まれ、前記軌道面と隣接する一列若しくは複数列の軌道面を有した内輪とで構成されるか、又はハブの外周に嵌め込まれ、複数列の軌道面を有した内輪とで構成される回転部材と、
前記回転部材の複数列の軌道面と対向する複数列の軌道面を有した固定部材と、
前記回転部材の軌道面と固定部材の軌道面との間に組み込まれる複数個の転動体と、
前記回転部材と固定部材との間の端部領域に組み込んで軸受の内部空間を密閉する密封装置と、
該密封装置の外方近傍に備えられる磁気センサにより車輪速を検出する車輪支持用軸受ユニットにおいて、
前記密封装置として、請求項1乃至3のいずれかに記載の多極磁石エンコーダ付き密封装置を用いたことを特徴とする車輪支持用軸受ユニット。 - 少なくとも回転部材に、制動部材及びホイールが固定されるフランジを備えているか、
固定部材に、車体側に固定されるフランジが備えられていることを特徴とする請求項5に記載の車輪支持用軸受ユニット。
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