JP2010076856A - クレーン制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】巻下運転中のクレーンをクリープ速度にまで減速する減速動作を制御するクレーン制御装置において、クレーンを駆動する電動機と、電動機の駆動を制御するドライブ装置と、クレーンの巻下速度を検出する速度検出手段と、クレーン軌道上の所定位置に設けられ、クレーンの所定位置通過を検出する通過検出手段と、巻下運転中のクレーンの所定位置通過を通過検出手段が検出した場合に、クレーンの所定位置通過時における巻下運転速度に基づいて減速開始遅延時間を算出し、クレーンが所定位置を通過してから減速開始遅延時間が経過した後に減速動作を開始するように制御する制御装置本体と、を備える。
【選択図】図2
Description
図において、巻上直流ドライブ装置1は、三相交流電源2から供給される三相交流電圧を直流電圧に変換し、クレーン(図示せず)の巻上(巻下)動作を駆動する直流電動機3(DCM)へと出力することにより、この直流電動機3を可変速で駆動する。前記直流電動機3の運転速度は、速度センサ4(SS)により検出されて前記巻上直流ドライブ装置1へとフィードバックされ、速度制御に用いられる。
前記巻上直流ドライブ装置1には、PLC(プログラマブル・ロジック・コントローラ)からなる制御装置本体5が通信可能に接続されており、この制御装置本体5は前記巻上直流ドライブ装置1と必要な情報をやり取りしつつ前記巻上直流ドライブ装置1の動作制御を行う。
また、クレーンの巻上位置を検出するためのデジタル式の巻上位置センサ7が設けられており、前記巻上位置センサ7により検出されたクレーンの巻上位置情報は前記制御装置本体5へと出力されて、前記制御装置本体5による前記巻上直流ドライブ装置1を介した当該クレーンの動作制御に利用される。
ここで、この減速制御における減速開始位置はハードウェア的に設けられたリミットスイッチ(LS)であるハード減速LS6の設置位置L0により規定され、このハード減速LS6は、クレーンが設置位置L0を通過したことを検出すると、通過検出信号を前記制御装置本体5へと出力する。このハード減速LS6の設置位置L0はハードウェア的に固定されているため、クレーンを目標位置に停止させるために行われる減速制御の減速開始位置はこのL0で固定される。
従って、図9に示すごとく、クレーンの巻上速度が最高速度であるMhSpd1で前記ハード減速LS6設置位置L0を通過した場合には、減速完了ポイントL2において前記クリープ速度にまでの減速が完了し、その後停止指令があるまで前記クリープ速度による低速運転がなされる一方、前記MhSpd1よりも遅い速度であるMhSpd2で前記L0を通過した場合には、前記MhSpd1のときよりも早く前記クリープ速度への減速が完了し(この場合の減速完了ポイントはL1となる。)、停止指令が出されるまでのクリープ速度による低速運転時間が長くなる。
この場合、前述のごとく前記ハード減速LS6により規定される減速開始位置L0は、巻上速度に関わらず固定されるので、前記MhSpd1よりも遅い速度であるMhSpd2で前記L0を通過した場合には、前記MhSpd1のときよりも早く前記クリープ速度への減速が完了し、図9中のL1−L2[m](巻上側を距離大、地上側を距離小とする。この時、L1>L2となる。)の距離だけクリープ速度での運転区間が長くなるため荷役効率の低下を招いてしまう。
このスマートスローダウン方式による速度制御の様子を示すのが図10である。
このスマートスローダウン方式においては、減速開始位置は固定せず巻上運転速度に応じて可変させることが特徴であり、減速における減速変化率は巻上運転速度によらず一定である。
前記制御装置本体5は、クレーンが前記ハード減速LS6を通過した際における巻上運転速度を前記速度センサ4を介して取得して、このクレーンが前記ハード減速LS6を通過した際における巻上運転速度に応じて、減速完了位置が目標位置L2となるための減速開始位置を算出する。
そして、前記制御装置本体5は、前記巻上位置センサ7によりクレーンの現在位置を取得し、クレーンの巻上位置が先程算出した減速開始位置を通過したことが検出されると前記巻上直流ドライブ装置1へと減速指令を出力する。この減速指令に基づいて前記巻上直流ドライブ装置1は前記直流電動機3を減速制御し、クレーンは減速目標位置L2においてクリープ速度にまで減速される。
特に、既設のクレーン装置に対してスマートスローダウン方式を適用しようとした場合には、巻上運転速度に応じた減速開始位置を検出するための専用の巻上位置センサを追加して設置しなければならず、このスマートスローダウン方式を適用するために必要なデジタル式巻上位置センサは高価であってこの追加について費用がかさむという課題や、巻上位置センサの設置に際してはこの巻上位置センサ用の専用線をクレーン装置に敷設しなければならず、作業が煩雑で手数が掛かるという課題もある。
図1及び図2は、この発明の実施の形態1に関するもので、図1はクレーン制御装置の全体構成を示すブロック図、図2はクレーン制御装置の巻下動作制御における時間とクレーンの巻下速度及び巻下位置との関係を示す図である。
図において1は三相交流電源2から供給される三相交流電圧を直流電圧に変換して、直流電動機3(DCM)へと出力することにより、この直流電動機3を可変速で駆動する巻上直流ドライブ装置1であり、この直流電動機3により、図示しないクレーンの巻上(巻下)動作が駆動される。また、前記直流電動機3の運転速度は、速度センサ4(SS)により検出されて前記巻上直流ドライブ装置1へとフィードバックされ、速度制御に用いられる。
前記クレーンの巻下軌道上の所定位置L0には、前記クレーンがこの所定位置L0を通過したことを検出するためにハードウェア的に設けられたリミットスイッチであるハード減速LS6が設置されており、このハード減速LS6は、前記クレーンが設置位置L0を通過したことを検出すると、通過検出信号を前記制御装置本体5へと出力する。
前記ハード減速LS6の設置位置L0は、前記クレーンの巻下運転速度が最高速度Vtopである場合に、所定のクリープ(減速)速度Vsdにまで減速し終える減速完了位置がL2となるようにするために減速を開始すべき位置に配置される。
まず、前記制御装置本体5は、前記クレーンが前記ハード減速LS6の設置位置L0を通過した時における前記速度センサ4が検出した前記クレーンの巻下運転速度を、前記巻上直流ドライブ装置1を介して取得する。
次に、前記制御装置本体5は、取得した前記クレーンのL0通過時における巻下運転速度を用いて、このL0通過時巻下運転速度から前記クリープ速度にまで減速するために必要な距離(減速距離Lsd)を算出する。ここで、図2に示すごとく、この減速距離Lsdは、前記クレーンのL0通過時における巻下運転速度が前記最高速度Vtopの時に最大値L0−L2となり(巻上側を距離大、地上側を距離小とする。この時、L0>L2となる。)、巻下運転速度が前記最高速度Vtopより遅い場合には、L0−L2よりも短い距離となる。
従って、巻下運転速度が前記最高速度Vtopより遅い場合において、減速完了位置を巻下運転速度が前記最高速度Vtopである場合と同じL2とするためには、前記クレーンが位置L0を通過した時に直ちに減速を開始するのではなく、前記クレーンが位置L0を通過してから巻下運転速度に応じた時間だけ空走させた後、前記クレーンが減速完了目標位置であるL2から前記減速距離Lsdだけ手前の位置を通過したときから減速を開始すればよいことになる。
そして、前記制御装置本体5は、前記ハード減速LS6により前記クレーンが位置L0を通過したことが検出されてから前記減速開始遅延時間Tsdだけ経過した時に、減速指令を前記巻上直流ドライブ装置1へと出力し、前記巻上直流ドライブ装置1は、この減速指令に基づいて前記直流電動機3を駆動制御して前記クレーンの減速を開始し、この結果、前記クレーンは減速完了位置L2において前記クリープ速度にまで減速される。
こうして前記クリープ速度に減速された前記クレーンは、その後所定距離の間前記クリープ速度にて運転した後、前記制御装置本体5の停止指令に従って所定の停止目標位置に前記クレーンは停止する。
まず、減速運転時の前記クレーンの運動を、加速度がa[m/s^2](^2は2乗を表す)の等加速度運動とし、時間をt[s]、移動距離をl[m]、巻下速度をv(t)[m/s]、初速度をv0[m/s]とすると、時刻tにおける巻下速度v(t)は次の式で表すことができる。
従って、前記クレーンが位置L0を通過してから減速を開始するまでの時間である前記減速開始遅延時間Tsdは、次の式により求めることができる。
なお、この前記減速開始遅延時間Tsdを、減速動作の都度、毎回前記クレーンのL0通過時における巻下運転速度v0を用いて算出してもよいが、予め、前記クレーンのL0通過時における巻下運転速度v0について、代表的な速度としてV1〜Vnのn個選択して、これらに対する前記減速開始遅延速度T1〜Tnを算出し(図2)、減速開始遅延速度テーブルを作成して前記制御装置本体5に格納しておき、実際の減速動作を行う際には、前記クレーンのL0通過時における巻下運転速度v0に応じて、適切な前記減速開始遅延時間Tsdを前記制御装置本体5に格納された前記減速開始遅延時間テーブルから選択することにより、得るようにしてもよい。
このように予め前記減速開始遅延時間テーブルを用意することにより、前記減速開始遅延時間Tsdを、減速動作の都度、毎回算出する必要がなくなるため、前記制御装置本体5に対する負荷を軽減して、動作速度を向上させることが可能である。
この減速開始遅延時間は、巻下運転をしているクレーンをクリープ速度にまで減速完了する減速完了位置が、所定位置L0通過時の巻下げ速度に関わらず、クレーンの所定位置L0通過時における巻下運転速度が最高速度であって所定位置L0通過後直ちに減速動作を開始した場合の減速完了位置と、同じ位置となるようにして決定されるため、専用の巻上位置センサを必要とすることなく、クレーンが最高速度より遅い速度であっても最高速度の時と同等のクリープ速度運転区間距離となるように減速制御が可能であり、また、構成が簡潔であって既設のクレーン装置に対しても制御装置本体における安価かつ容易な改修により当該減速制御ができるようにすることが可能である。
図3は、この発明の実施の形態2に関するもので、クレーン制御装置の巻下動作制御における時間とクレーンの巻下速度及び巻下位置との関係を示す図である。
ここで説明する実施の形態2は、前述した実施の形態1の構成・動作に加えて、巻下運転中にクレーンがハード減速LS設置位置L0近傍にあるときに、クレーンのオペレータの任意操作によりクレーンの巻下方向への加速指令がなされた場合において、クレーン位置がハード減速LS設置位置L0よりも下方位置にあるときには、当該加速指令を無視し、加速は行わずに現在の巻下速度を維持するようにしたものである。
例えば、図3に示すごとく、前記クレーンのL0通過時における巻下運転速度v0がV3であり、このV3に対応する前記減速開始遅延時間TsdがT3である場合の、前記クレーンがL0を通過した後、減速動作が開始するまで、すなわち前記減速開始遅延時間T3が経過するまでに前記クレーンが進む距離は、V3・T3となる。
一方、前記クレーンがL0を通過した後、前記減速開始遅延時間T3が経過する前に、当該クレーンのオペレータが任意操作により前記クレーンを巻下方向へ加速する操作を行った場合、この加速度をα、加速時間をT4とすると、前記クレーンがL0を通過した後、減速動作が開始するまで、すなわち前記減速開始遅延時間T3が経過するまでに前記クレーンが進む距離は、(1/2)・α・T4^2+V3・T3となり、先程の加速がなかった場合と比べて減速動作前に、(1/2)・α・T4^2だけ長い距離を進んでしまっていることになる。
従って、この時点から減速を開始すると、前記クリープ速度にまで減速するのに必要な前記減速距離Lsdは、(4)式からも明らかなように、減速動作時点における前記クレーンの巻下速度がV3である場合と比べて大きくなる。
すなわち、前記減速開始遅延時間T3は、前記クレーンの巻下速度がV3であるときの減速完了位置がL2となるようにして決定されたものであるから、減速開始位置における前記クレーンの巻下速度がV3より速い速度であるときの減速完了位置はL2を逸脱してしまうことになる。
なお、他の構成及び動作については実施の形態1と同様である。
図4及び図5は、この発明の実施の形態3に関するもので、図4はクレーン制御装置の全体構成を示すブロック図、図5はクレーン制御装置の巻下動作制御におけるクレーンの巻下位置とクレーンの巻下速度との関係を示す図である。
ここで説明する実施の形態3は、前述した実施の形態1又は実施の形態2の構成・動作に加えて、当該クレーンに備えられている、クレーンの巻上位置を表示するためのアナログ式の巻上位置センサから制御装置本体へと取り込まれるアナログ入力信号を利用して、このアナログ入力信号から得られるクレーンの現在位置に応じて、クレーンの巻下速度に対して速度制限をかける、より詳しくは、クレーンの現在位置が減速完了目標位置に近くなるほど、クレーンの巻下速度に対する制限速度が、よりクリープ速度に近い速度となるように速度制限をかけることにより、何らかの異常が発生し前述した実施の形態1又は実施の形態2の動作を行うことができない場合であっても、クレーンが減速完了目標位置に到達した時点においてクリープ速度にまで減速が完了しているようにする、バックアップ機能を備えるようにしたものである。
この場合において、前記クレーンの現在位置に応じた前記クレーンの巻下速度に対する制限速度は、次のようにして算出される。
まず、(4)式をv0について解くと次の式を得る。
なお、この制限速度を、バックアップ動作の都度、毎回前記巻上位置センサ7からアナログ入力信号として入力された前記クレーンの現在位置に(7)式を適用することにより算出してもよいが、予め、前記クレーンの現在位置に対する制限速度を算出して、制限速度テーブルを作成して前記制御装置本体5に格納しておき、実際のバックアップ動作を行う際には、前記巻上位置センサ7からアナログ入力信号として入力された前記クレーンの現在位置に応じて、適切な制限速度を前記制御装置本体5に格納された前記制限速度テーブルから選択することにより、得るようにしてもよい。
このように予め前記制限速度テーブルを用意することにより、前記制限速度を、バックアップ動作の都度、毎回算出する必要がなくなるため、前記制御装置本体5に対する負荷を軽減して、動作速度を向上させることが可能である。
また、この他の動作については実施の形態1又は実施の形態2と同様である。
なお、ここで説明した巻上位置センサからアナログ入力信号として入力されたクレーンの現在位置に基づく速度制限は、何らかの異常が発生し前述した実施の形態1又は実施の形態2の動作を行うことができない状態を検出してから初めて行うのではなく、減速制御時において常に当該速度制限をかけるようにしてもよい。
図6は、この発明の実施の形態4に関するもので、クレーン制御装置の巻下動作制御における時間とクレーンの巻下速度及び巻下位置との関係を示す図である。
ここで説明する実施の形態4は、前述した実施の形態3の構成・動作において、何らかの異常が発生し前述した実施の形態1又は実施の形態2の動作を行うことができない場合であっても、クレーンの巻上位置を表示するためのアナログ式の巻上位置センサから制御装置本体へと取り込まれるアナログ入力信号に異常が発生していると判断されるときには、前述した実施の形態1及び実施の形態2の減速制御動作並びに実施の形態3のバックアップ動作を行わずに、クレーンがハード減速LSの設置位置を通過した時点から直ちに減速動作を開始するようにしたものである。
そして、アナログ入力信号に異常が発生していると判断された場合には、何らかの異常により前述した実施の形態1又は実施の形態2の動作を行うことができない時であっても、前述した実施の形態3のバックアップ動作を行わずに、前記制御装置本体5は、前記クレーンが前記ハード減速LS6の設置位置L0を通過した時点で直ちに減速指令を前記巻上直流ドライブ装置1に対し出力する。
なお、この他の構成及び動作については実施の形態3と同様である。
なお、巻上位置センサから出力されたアナログ入力信号に異常が発生していると判断された場合に、制御装置本体が収められた主幹制御盤に設けられた故障ランプを点灯させたり、スピーカから当該異常が発生した旨を鳴動させたりすることにより、外部に対し異常発生を報知できるようにしてもよい。
図7は、この発明の実施の形態5に関するもので、クレーン制御装置の全体構成を示すブロック図である。
ここで説明する実施の形態5は、前述した実施の形態1から実施の形態4の構成において、直流電動機に替えて交流電動機を用いたものであり、直流電動機の場合に用いていた巻上直流ドライブ装置に相当するものとして、コンバータ及びインバータを使用する。
すなわち、三相交流電源2から供給される三相交流電圧は、回生動作可能なコンバータ8により一定の直流電圧に変換されてインバータ9へと出力され、このインバータ9は、前記コンバータ8からの直流電圧を可変周波数可変電圧に変換して、交流電動機10(IM)へと出力することにより、この交流電動機10を可変速で駆動する。この交流電動機10の運転速度は、速度センサ4により検出されて前記インバータ9とフィードバックされ、速度制御に用いられる。
そして、前記インバータ9には、PLCからなる制御装置本体5が通信可能に接続されており、この制御装置本体5は前記インバータ9と必要な情報をやり取りしつつ前記インバータ9の動作制御を行うように構成されており、他の構成及び動作については実施の形態1から実施の形態4と同様である。
2 三相交流電源
3 直流電動機
4 速度センサ
5 制御装置本体
5a AI基板
6 ハード減速LS
7 巻上位置センサ
8 コンバータ
9 インバータ
10 交流電動機
Claims (7)
- 巻下運転をしているクレーンをクリープ速度にまで減速する減速動作を制御するクレーン制御装置であって、
前記クレーンを駆動する電動機と、
三相交流の供給を受けて前記電動機の駆動を制御するドライブ装置と、
前記クレーンの巻下速度を検出する速度検出手段と、
前記クレーンの巻下軌道上の所定位置に設けられ、前記クレーンが前記所定位置を通過したことを検出する通過検出手段と、
前記ドライブ装置の動作を制御することによりクレーンの動作を制御する制御装置本体と、を備え、
前記制御装置本体は、前記クレーンが巻下運転中に前記クレーンが前記所定位置を通過したことを前記通過検出手段が検出した場合において、前記速度検出手段が検出した、前記クレーンの前記所定位置通過時における巻下運転速度に基づいて減速開始遅延時間を算出し、前記クレーンが前記所定位置を通過したことを前記通過検出手段が検出してから前記減速開始遅延時間が経過した後に前記減速動作を開始するように制御することを特徴とするクレーン制御装置。 - 前記減速開始遅延時間は、巻下運転中の前記クレーンを前記クリープ速度にまで減速完了する減速完了位置が、前記クレーンの前記所定位置通過時における巻下運転速度が最高速度であった場合に前記所定位置通過後直ちに前記減速動作を開始したときの減速完了位置と、同じ位置となるようにして決定されることを特徴とする請求項1に記載のクレーン制御装置。
- 前記クレーンの位置を表示するためのアナログ式の位置センサを備え、
前記制御装置本体は、前記位置センサからアナログ入力信号として入力された前記クレーンの現在位置に応じて、前記クレーンが前記減速完了位置に到達した時点において前記クリープ速度にまで減速されているように速度制限をかけるように制御することを特徴とする請求項2に記載のクレーン制御装置。 - 前記制御装置本体は、前記位置センサから出力された前記アナログ入力信号に異常が発生していると判断される場合には、前記クレーンが前記所定位置通過後直ちに前記減速動作を開始するように制御することを特徴とする請求項3に記載のクレーン制御装置。
- 前記制御装置本体は、当該クレーンのオペレータの任意操作により前記クレーンの巻下方向への加速指令がなされた場合であっても、前記クレーンが前記所定位置を通過したことを前記通過検出手段が検出した後は、加速は行わずに前記所定位置通過時の巻下速度を維持するように制御することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のクレーン制御装置。
- 前記電動機は、直流電動機であり、
前記ドライブ装置は、三相交流電圧を直流電圧に変換して前記直流電動機へと出力することにより、前記直流電動機を可変速で駆動する直流ドライブ装置であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載のクレーン制御装置。 - 前記電動機は、交流電動機であり、
前記ドライブ装置は、三相交流電圧を一定の直流電圧に変換して出力する回生動作可能なコンバータと、前記コンバータから出力された直流電圧を可変周波数可変電圧に変換して前記交流電動機へと出力することにより、前記交流電動機を可変速で駆動するインバータと、からなることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載のクレーン制御装置。
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