JP2010076801A - 合成樹脂製パレット - Google Patents

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Abstract

【課題】同一部材による構成とすることで、温度変化に伴う反りの発生が抑制されるとともに、部品管理にかかるコストを低減することができ、さらにリサイクルにかかる手間や時間の低減が図れ、組み立て作業を簡単にすることができる。
【解決手段】合成樹脂製パレット1は、略同一構成の一対のパレット構成部材1A、1Bを横方向に連結して組み立てられ、パレット構成部材1A、1Bのそれぞれの連結面10には、凸状筒体11と凹状筒体12とがそれぞれ筒軸線方向を連結方向に向けた状態で設けられており、凸状筒体11にラッチが設けられると共に、凹状筒体12にはラッチに対応する係合開口部が設けられている。パレット構成部材1A、1B同士が接合した状態で、凹状筒体12に凸状筒体11が嵌合しつつ、ラッチと係合開口部とを係合させる構成とした。
【選択図】図4

Description

本発明は、種々の物品を載荷面に載置して運搬や保管等するために使用される合成樹脂製パレットに関する。
従来、物品を運搬したり保管したりする際に使用される合成樹脂製パレットとして、二方差しのパレットや四方差しのパレットが使用されている。
このような合成樹脂製パレットとして、一体成形したものがあるが、一般的に金型によって製造されるため、大型のパレットの場合には金型や射出成形機も大型となることから、それらを設置するための広いスペースが必要となっている。これに対して、横方向に複数に分割して形成したもの同士を連結面で突き合わせて、簡易的な嵌合構造により連結する構成のパレットが、例えば特許文献1に開示されている。
特許文献1は、平面視で2分割或いは4分割など複数に分割されたパレット部分を相互に結合するための相互錠止手段を設けた構造であり、これら分割されたパレット部分の側面に形成されている凸形状のナックル同士を互い違いに噛合させ、その噛合したナックル同士にその接合方向と直交する方向から串刺し状にロッドを挿通させて、パレット部分同士を連結させる構造のパレットについて記載したものである。このパレット部分の材料としては、ABS樹脂、高密度ポリエチレンなどの高分子材料で形成し得る材料が採用されている。
特許第2526338号公報
しかしながら、従来の合成樹脂製パレットでは以下のような問題があった。
すなわち、特許文献1に示すパレットでは、結合部を構成するナックルを一体に備えたパレット部分は高分子材料からなるリサイクル可能な材料が使用されている。これに対して、ナックル同士を連結するためのロッドは、それ自体に曲げ或いはせん断に対応する十分な強度が必要であり、金属製の材料が用いられることが考えられる。ところが、この場合、パレット部材とロッドとが異なる部材となることから、熱膨張係数の違いから温度変化による反りが生じたり、部品管理の点からコスト増加にもなってしまう。また、廃棄の際にそれら異なる部材を分別するための作業が発生し、リサイクルにかかる手間が増大するという問題もある。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、同一部材による構成とすることで、温度変化に伴う反りの発生が抑制されるとともに、部品管理にかかるコストを低減することができ、さらにリサイクルにかかる手間や時間の低減が図れ、組み立て作業を簡単にすることができる合成樹脂製パレットを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る合成樹脂製パレットでは、一体成形による合成樹脂製からなる略同一構成の一対のパレット構成部材を横方向に連結して組み立てられる合成樹脂製パレットであって、パレット構成部材の連結面には、凸状筒体と凹状筒体とがそれぞれ筒軸線方向を連結方向に向けた状態で設けられており、凸状筒体及び凹状筒体のいずれか一方に係合突起が設けられると共に、他方には係合突起に対応する係合凹部が設けられ、パレット構成部材同士が接合した状態で、凹状筒体に凸状筒体が嵌合しつつ、係合突起と係合凹部とが係合されることを特徴とするものである。
これにより、凹状筒体内に凸状筒体を挿入させつつ嵌合させることで、係合突起と係合凹部とが係合し、一対のパレット構成部材同士を外れることなく確実に連結することができる。そして、例えば凸状筒体と凹状筒体との断面形状を矩形とすることで、嵌合される双方の筒体同士が全周で面接触した連結構造となるため、物品の荷重によって連結部が受ける曲げ応力に対して確実に耐え得る強固な連結構造を実現することが可能となり、パレットの撓みが抑えられ、しかも凸状筒体と凹状筒体とが中空構造となるので軽量化が図れるという作用効果を奏する。さらに、両パレット構成部材の連結が筒体同士の嵌合構造となることから、嵌合方向に略直交する水平方向への筒体同士の相対移動が規制されるとともに、各筒体の係合突起と係合凹部とが係合しているので、パレット構成部材同士の横方向へのずれを防止することができる。
また、本合成樹脂製パレットでは、凸状筒体及び凹状筒体のそれぞれに係合突起、或いは係合凹部を一体成形することが可能な簡単な連結構造となり、さらにはパレット構成部材を同一の形状、寸法にすることで、1つの金型で製造することができることから、製造にかかる作業の簡略化を図ることが可能となる。そして、一対のパレット構成部材を同一の構成とすることで、例えば形状の大きなパレットであっても金型形状はその半分の大きさで済むことから、小さな成形機で大きなパレットを製造することができる利点がある。
本発明の合成樹脂製パレットによれば、凸状筒体と凹状筒体とを一体形成させたパレット構成部材が合成樹脂製の同一の部材から構成されているため、それぞれの部材の熱膨張係数が等しくなり、温度変化に伴う反りの発生が抑制されるとともに、部品管理にかかるコストを低減することができる。また、廃棄の際に部品を分別する作業が不要となり、リサイクルにかかる手間や時間を低減することができる効果を奏する。さらに、パレット構成部材同士の組み立てが同一部材の凸状筒体と凹状筒体との嵌合となり、異なる部材同士の組み立てと比べて破損が少なくなることから、組み立て作業を簡単にすることができる。
本発明の実施の形態による合成樹脂製パレットでは、凸状筒体と凹状筒体は、それぞれパレット構成部材の略厚さ方向全体にわたって延在していることが好ましい
これにより、荷重がパレットの上面から下面へと厚さ方向に確実に伝達され、連結面に作用する過重負荷を凸状筒体と凹状筒体の嵌合構造によって受けもたせることが可能となり、パレット全体としての荷重バランスを一様に保つことができ、撓み等の発生を抑えた安定した構造を実現することができる。
また、本発明の実施の形態による合成樹脂製パレットでは、係合突起と係合凹部は、それぞれ凸状筒体と凹状筒体の側壁に設けられていることが好ましい。
これにより、凸状筒体と凹状筒体の縦方向に延びる側壁同士が一体化された補強構造となるので、これら両側壁によって上下方向の荷重に対応することができ、パレットの撓みをより確実に抑えることができる。
本発明の実施の形態による合成樹脂製パレットでは、凸状筒体と凹状筒体は、連結面において複数設けられていることが好ましい。
そのため、例えばフォーク差し込み用通路を塞がない領域において、凸状筒体及び凹状筒体を適宜な数量を配置させることで、連結強度を載荷重量に応じて調整することができる。
以下、本発明の実施例による合成樹脂製パレットについて、図1乃至図7により説明する。
図1は実施例による合成樹脂製パレットの斜視図、図2は図1に示す合成樹脂製パレットの上面図、図3は合成樹脂製パレットの側面図であって、図2に示すA−A線矢視図、図4はパレット構成部材同士を連結する状態の斜視図、図5は図4に示す合成樹脂製パレットの上面図、図6は図4に示す連結面の要部拡大図、図7は凸状筒体と凹状筒体を嵌合させる手順を示す水平断面図であって、(a)は連結前の状態を示す図、(b)は連結状態を示す図である。
図1乃至図3に示す実施例による合成樹脂製パレット(以下、単にパレットということがある)1は全体として略四角形、例えば略長方形の箱形を呈した四方差し片面使用のパレットである。合成樹脂製パレット1は、一体成形による合成樹脂製からなる一対の第1パレット構成部材1A及び第2パレット構成部材1Bを横方向に連結して組み立てられて構成されている。
合成樹脂製パレット1の第1パレット構成部材1A及び第2パレット構成部材1Bは、略同一の構成をなし、それぞれ上デッキ板1a及び下デッキ板1bが略格子状に形成され、1側面に連結部を構成する連結面10が形成され、他の3側面にはそれぞれ桁端板1cが設けられた構造となっている。そして、第1パレット構成部材1A及び第2パレット構成部材1Bのそれぞれの連結面10、10を対向させて、連結面10に形成される後述する筒体11、12同士(図4参照)を突き合わせて接合する構造をなす合成樹脂製パレット1を形成することになる。
第1パレット構成部材1A及び第2パレット構成部材1Bを接合した合成樹脂製パレット1において、上下面に間隔をもって対向配置される上デッキ板1a、下デッキ板1b同士の間にはフォーク差し込み口を有する一対二方向に形成された連通孔2を構成する。
図4及び図5に示すように、連結面10は、一部に複数の凸状筒体11と凹状筒体12とが筒軸線方向(すなわち、先端11a、12a)を連結方向に向けて突出させた状態で形成されており、一方のパレット構成部材の凸状筒体11が他方のパレット構成部材の凹状筒体12内に嵌合される構成となっている。
具体的に連結面10には、その面内において、略中央部に配置された中央連結部10Aと、両側の側面に寄った位置に配置される端部連結部10B、10Cとの3箇所設けられている。中央連結部10Aには一対の凸状筒体11と一対の凹状筒体12とがそれぞれ離間して設けられ、一方の端部連結部10Bには複数(3つ)の凸状筒体11がそれぞれ離間して設けられ、他方の端部連結部10Cには複数(3つ)の凹状筒体12が離間して設けられている。
図6に示すように、凸状筒体11は、中空、矩形断面をなすとともに、第1パレット構成部材1A及び第2パレット構成部材1Bの略厚さ方向全体にわたって延在してなり、上壁11c、下壁11d、側壁11e、11fにより構成されている。凸状筒体11の基端11bは連結端面10aに接続されている。そして、左右両側の側壁11e、11fの少なくとも一方の上デッキ板1a寄りと下デッキ板1b寄りの二箇所の位置にラッチ13(係合突起)が設けられている。このラッチ13は、凸状筒体11の先端11a寄りの位置で側方に突出して設けられ、凸状筒体11の先端11aから基端11bに向うにしたがって漸次側壁11e、11fから離れる方向に向う傾斜面13aを形成してなり、後述する係合開口部14に係合する構成となっている。
凹状筒体12は、前記凸状筒体11よりわずかに大きい中空、矩形断面をなすとともに、第1パレット構成部材1A及び第2パレット構成部材1Bの略厚さ方向全体にわたって延在してなり、上壁12c、下壁12d、側壁12e、12fにより構成されている。凹状筒体12の基端12bは連結端面10aに接続されている。そして、左右両側の側壁12e、12fには、内方に凸状筒体11を挿入させた状態で、上記ラッチ13と嵌合する位置に係合開口部14(係合凹部)が形成されている。すなわち、係合開口部14は、凹状筒体12の基端12b寄りの位置で、且つ上下方向が上デッキ板1a寄りと下デッキ板1b寄りに位置している。
そして、凸状筒体11及び凹状筒体12の突出長さ寸法(連結方向の長さ寸法)は、一対のパレット構成部材1A、1B同士が連結した状態で、一方のパレット構成部材の凹状筒体12の先端12aが他方のパレット構成部材の連結端面10aに当接する長さ寸法となっている。
これにより、第1パレット構成部材1A及び第2パレット構成部材1Bを連結させた状態で、それぞれの凸状筒体11と凹状筒体12とに嵌合するとともに、ラッチ13と係合開口部14とが係合する構造となっている。
次に、このような構成による連結面を備えたパレット構成部材の作用および連結手順について説明する。
図6及び図7(a)、(b)に示すように、凸状筒体11が凹状筒体12の凹部内に入るように、第1パレット構成部材1Aと第2パレット構成部材1Bとを対向させて、両連結面10、10の位置を合わせ、凸状筒体11を凹状筒体12内に進入させて嵌合させる。このとき、凸状筒体11の側壁11e、11f(図6参照)が凹状筒体12のラッチ13を乗り越えながら進入し、凹状筒体12の先端12aが連結端面10aに当接する位置においてラッチ13と係合開口部14とが係合することになる。
このように、凹状筒体12内に凸状筒体11を挿入させつつ嵌合させることで、ラッチ13と係合開口部14とが係合し、一対のパレット構成部材1A、1B同士を外れることなく確実に連結することができる。そして、凸状筒体11と凹状筒体12の断面形状が矩形状であるので、嵌合される双方の筒体11、12同士が全周で面接触した連結構造となるため、物品の荷重によって連結部が受ける曲げ応力に対して確実に耐え得る強固な連結構造を実現することが可能となり、パレット1の撓みが抑えられ、しかも凸状筒体11と凹状筒体12とが中空構造となるので軽量化が図れるという作用効果を奏する。
さらに、両パレット構成部材1A、1Bの連結が筒体11、12同士の嵌合構造となることから、嵌合方向に略直交する水平方向への筒体11、12同士の相対移動が規制されるとともに、各筒体11、12のラッチ13と係合開口部14とが係合しているので、パレット構成部材1A、1B同士の横方向へのずれを防止することができる。
そして、凸状筒体11と凹状筒体12は、それぞれパレット構成部材1A、1Bの略厚さ方向全体にわたって延在しているので、荷重がパレットの上面(上デッキ板1a)から下面(下デッキ板1b)へと厚さ方向に確実に伝達され、この連結面10に作用する過重負荷を凸状筒体11と凹状筒体12の嵌合構造によって受けもたせることが可能となり、パレット全体としての荷重バランスを一様に保つことができ、撓み等の発生を抑えた安定した構造を実現することができる。
また、ラッチ13と係合開口部14は、それぞれ凸状筒体11と凹状筒体12の側壁11e、11f、12e、12f(図6参照)に設けられていることから、凸状筒体11と凹状筒体12の縦方向に延びる側壁同士が一体化された補強構造となるので、これら両側壁によって上下方向の荷重に対応することができ、パレット1の撓みをより確実に抑えることができる。
さらに、凸状筒体11と凹状筒体12は、パレット構成部材1A、1Bの連結面10において複数設けることができることから、本実施例にようにフォーク差し込み用通路を塞がない領域において、凸状筒体11及び凹状筒体12を適宜な数量を配置させることで、連結強度を載荷重量に応じて調整することができる。
また、本合成樹脂製パレットでは、凸状筒体11及び凹状筒体12のそれぞれにラッチ13或いは係合開口部14を一体成形することが可能な簡単な連結構造となり、さらにはパレット構成部材1A、1Bを同一の形状、寸法にすることで、1つの金型で製造することができることから、製造にかかる作業の簡略化を図ることが可能となる。
そして、一対のパレット構成部材1A、1Bを同一の構成とすることで、例えば形状の大きなパレットであっても金型形状はその半分の大きさで済むことから、小さな成形機で大きなパレットを製造することができる利点がある。
上述のように本実施例による合成樹脂製パレットでは、凸状筒体11と凹状筒体12とを一体形成させたパレット構成部材1A、1Bが合成樹脂製の同一の部材から構成されているため、それぞれの部材の熱膨張係数が等しくなり、温度変化に伴う反りの発生が抑制されるとともに、部品管理にかかるコストを低減することができる。
また、廃棄の際に部品を分別する作業が不要となり、リサイクルにかかる手間や時間を低減することができる効果を奏する。さらに、パレット構成部材1A、1B同士の組み立てが同一部材の凸状筒体11と凹状筒体12との嵌合となり、異なる部材同士の組み立てと比べて破損が少なくなることから、組み立て作業を簡単にすることができる。
次に、本発明の変形例について図8乃至図11に基づいて説明する。
図8は本発明の変形例による合成樹脂製パレットを示す斜視図、図9は図8に示す合成樹脂製パレットの上面図、図10はパレット構成部材同士を連結する状態の斜視図、図11は図10に示す合成樹脂製パレットの上面図である。
図8及び図9に示す変形例による合成樹脂製パレット3(単に、パレット3ということもある)は、二方差しの両面使用のパレットに適用した一例であり、ほぼ同一の構成をなす第1パレット構成部材3A及び第2パレット構成部材3Bからなり、各パレット構成部材3A、3Bにおける連結面10の配置構成が上述した実施例の四方差し片面使用のパレット1(図1参照)と異なる構成となっている。なお、本変形例のパレット3は両面使用となるので、上下面ともに載荷面として使用できるが、ここでは説明の都合上、図8乃至図11において紙面上側に配置される方向を上面、上側として定義している。
図10および図11に示すように、第1パレット構成部材3A及び第2パレット構成部材3Bのそれぞれに配置される連結面10は、その長手方向の一端から他端に向けて凸状筒体11及び凹状筒体12が交互に連続的に配置された構成であり、図4に示す実施例の中央連結部10A、端部連結部10B、10Cが部分的に配置された構成のパレット1とは異なっている。そして、第1パレット構成部材3A及び第2パレット構成部材3Bのそれぞれの連結面10、10を対向させて、連結面10に形成される凸状筒体11、凹状筒体12同士を突き合わせて接合する構造となっている。そして、第1パレット構成部材3A及び第2パレット構成部材3Bを接合した合成樹脂製パレット3において、上下面に間隔をもって対向配置される上デッキ板3a、下デッキ板3b同士の間にはフォーク差し込み口として一方向に延びる一対の連通孔2、2が形成されている(図8参照)。つまり、各パレット構成部材3A(3B)において、一方向に延びる連通孔2が連結面10の長手方向に平行に設けられている。
各連結面10を構成する凸状筒体11と凹状筒体12とは、上述した実施例と同様の構成であるので詳しい説明は省略するが、筒軸線方向(すなわち、先端11a、12a)を連結方向に向けて突出させた状態で櫛状に配置されてなり、一方のパレット構成部材の凸状筒体11が他方のパレット構成部材の凹状筒体12内に嵌合される構成となっている。そして、凸状筒体11の左右両側の側壁11e、11fの所定箇所にはラッチ13(係合突起)が設けられ、凹状筒体12の左右両側の側壁12e、12fの所定箇所(他方のパレット構成部材のラッチ13に対応する位置)にラッチ13と嵌合する係合開口部14(係合凹部)が形成された構成となっている。
このように構成される本変形例のパレット3では、四方差し使用のように連結面10に対してフォーク差し込み口に相当する連通孔2が直交方向に配置されることがない二方差し使用のパレットであることから、連結面10に凸状筒体11と凹状筒体12とを連続配置させた構造となり、これらを部分的に配置させた上述した実施例のパレット1と比べて、より強固な連結構造となり、パレットの撓みを抑えることができる効果を奏する。
以上、本発明による合成樹脂製パレットの実施例及び変形例について説明したが、本発明は上記の実施例及び変形例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本実施例及び変形例では凸状筒体11にラッチ13を設け、凹状筒体12に係合開口部14を設けた構成としているが、これに限定されることはなく、凸状筒体11に係合開口部14を設け、凹状筒体12にラッチ13を設けた構成であってもかまわない。要は、凸状筒体11と凹状筒体12とが嵌合した状態でラッチ13と係合開口部14とが係合するように設けられていればよいのである。つまり、ラッチ13及び係合開口部14の位置は、本実施例及び変形例のように各筒体11、12の側壁11e、11f、12e、12fであることに限定されることはなく、上壁、或いは下壁であってもかまわない。
ただし、本実施例及び変形例のようにラッチ13及び係合開口部14の位置は、それぞれ側壁において凸状筒体11の先端11a寄りの位置、凹状筒体12の基端12b寄りの位置が好ましく、またそれぞれ上下方向の位置が上デッキ板1a寄り(或いは、下デッキ板1b寄り)の位置が好ましい。
すなわち、ラッチ13の位置を基端11b寄りとし、係合開口部14の位置を先端12a寄りとすると、係合開口部14から先端12aまでの寸法が小さくなって剛性が低下し、その係合開口部14脇の細い部分においてラッチ13との係合時に割れが生じるおそれがあることから、係合開口部14の位置としては凹状筒体12の基端12b寄りの位置が好適である。また、ラッチ13の位置としては、ラッチ13を有する凸状筒体11を凹状筒体12内にスムーズに挿入させるために、ラッチ13の取り付け部に適宜な弾性力が必要とされることから、凸状筒体11の先端11a(連結面10を連結方向から見た形状)で短辺部に相当する上壁11c、下壁11dよりも撓みの大きい側壁11e、11fが好適である。しかしながら、その撓み量が過大となると、ラッチ13と係合開口部14との係合が外れ易くなることから、ラッチ13の上下方向の位置としては、上デッキ板1a寄り(或いは、下デッキ板1b寄り)が好適である。
なお、上下方向略中間部にラッチ13を設ける構造の場合には、これに対応する係合開口部14も凹状筒体12の上下方向略中間部の位置となるが、係合開口部14を成形する金型の抜き構造が複雑となるため、ラッチ13も係合開口部14も上下方向略中間部から外れた位置とすることが好ましい。
また、凸状筒体11及び凹状筒体12の数量、離間、形状、寸法等の構成、さらに連結面10における凸状筒体11及び凹状筒体12の位置(つまり中央連結部10Aや端部連結部10B、10Cの位置)は本実施例に制限されることはなく、合成樹脂製パレットの大きさ、形状、厚さ寸法、載荷物品の重量等の条件に対応して任意に設定することができる。
また、ラッチ13、係合開口部14の形状、大きさ等の構成は、本実施例に限定されるものではなく、例えばラッチ13に代えて半球形状の突起とし、この半円突起に対応する形状の係合開口部とすることができる。
さらに、本実施例では四方差し片面使用の合成樹脂製パレット1を、本変形例では二方差し両面使用の合成樹脂製パレット3を採用しているが、パレット形式の適用対象はこれに制限されることはなく、四方差し両面使用のものや、二方差し片面使用のパレットを対象としてもよい。
さらにまた、本実施例では、合成樹脂製パレット1の長手寸法中心で二分割して第1パレット構成部材1Aと第2パレット構成部材1Bとを構成しているが、これに代えて短手寸法中心で二分割する構造であってもよい。
実施例による合成樹脂製パレットの斜視図である。 図1に示す合成樹脂製パレットの上面図である。 合成樹脂製パレットの側面図であって、図2に示すA−A線矢視図である。 パレット構成部材同士を連結する状態の斜視図である。 図4に示す合成樹脂製パレットの上面図である。 図4に示す連結面の要部拡大図である。 凸状筒体と凹状筒体を嵌合させる手順を示す水平断面図であって、(a)は連結前の状態を示す図、(b)は連結状態を示す図である。 本発明の変形例による合成樹脂製パレットを示す斜視図である。 図8に示す合成樹脂製パレットの上面図である。 パレット構成部材同士を連結する状態の斜視図である。 図10に示す合成樹脂製パレットの上面図である。
符号の説明
1、3 合成樹脂製パレット
1A、3A 第1パレット構成部材
1B、3B 第2パレット構成部材
1a、3a 上デッキ板
1b、3b 下デッキ板
1c 桁端板
2 連通孔
10 連結面
10A 中央連結部
10B、10C 端部連結部
11 凸状筒体
11e、11f 側壁
12 凹状筒体
12e、12f 側壁
13 ラッチ(係合突起)
14 係合開口部(係合凹部)

Claims (4)

  1. 一体成形による合成樹脂製からなる略同一構成の一対のパレット構成部材を横方向に連結して組み立てられる合成樹脂製パレットであって、
    前記パレット構成部材の連結面には、凸状筒体と凹状筒体とがそれぞれ筒軸線方向を連結方向に向けた状態で設けられており、
    前記凸状筒体及び前記凹状筒体のいずれか一方に係合突起が設けられると共に、他方には前記係合突起に対応する係合凹部が設けられ、
    前記パレット構成部材同士が接合した状態で、前記凹状筒体に前記凸状筒体が嵌合しつつ、前記係合突起と前記係合凹部とが係合されることを特徴とする合成樹脂製パレット。
  2. 前記凸状筒体と前記凹状筒体は、それぞれ前記パレット構成部材の略厚さ方向全体にわたって延在していることを特徴とする請求項1に記載の合成樹脂製パレット。
  3. 前記係合突起と前記係合凹部は、それぞれ前記凸状筒体と前記凹状筒体の側壁に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の合成樹脂製パレット。
  4. 前記凸状筒体と前記凹状筒体は、前記連結面において複数設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の合成樹脂製パレット。
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