JP4312308B2 - 2方差し合成樹脂製パレット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、物品を載置して運搬、保管等に供される2方差し合成樹脂製パレットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
先ず最初に、図5を用いて、従来の2方差し合成樹脂製パレット(以下、単に、2方差しパレットともいう。)について説明する。
【0003】
従来、上部デッキボードと下部デッキボードとに、一方の相対する辺に沿って平行に形成された端部桁p1と、該端部桁p1に沿って中央部に形成された中央桁p2とを形成し、端部桁p1と中央桁p2の端面を、それぞれ、溶着接合することにより、端部桁p1と中央桁p2との間に、2つのフォーク差込み孔p3が形成された、所謂、2方差しのパレットpにおいて、フォーク差込み孔p3の幅d1が、フォーク差込み孔p3の間口p3’から、フォーク差込み孔p3の中央に向かって、徐々に広くなるように構成された2方差しパレットpが知られている(実開昭57−77127号公報参照のこと)。
【0004】
上述したように構成することにより、フォークfが、フォーク差込み孔p3に、フォーク差込み孔p3に沿った2方差しパレットpの中心線cに対して傾斜して挿入された場合にも、フォークfの先端部分が、2方差しパレットpのフォーク差込み孔p3を形成する内壁p4に当接するとともに、フォークfの更なる前進により、2方差しパレットpを、その中心点Oを中心に、図5において、時計方向に回転させて、2方差しパレットpの中心線cがフォークfの長手方向に略一致するように姿勢修正できるように構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の2方差しパレットpにおいては、フォーク差込み孔p3の幅d1が、フォーク差込み孔p3の中央に向かって、徐々に広くなるように構成されているために、端部桁p1及び中央桁p2の幅が、端部桁p1及び中央桁p2の中央部に行くにしたがって狭くなり、従って、端部桁p1及中央桁p2の強度が低下し、ひいては、2方差しパレットpの強度が低下し、2方差しパレットpの耐用年数が短くなるという問題があった。
【0006】
また、フォーク差込み孔p3の幅d1が、フォーク差込み孔p3の中央に向かって、徐々に広くなるように構成されているために、端部桁p1と中央桁p2との間の幅が広くなり、従って、端部桁p1と中央桁p2との間に位置する上部デッキボード及び下部デッキボードの撓み強度が低下し、2方差しパレットpの撓みが大きくなるという問題があった。
【0007】
本発明の目的は、上述した従来の2方差し合成樹脂製パレットが有する課題を解決することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述した目的を達成するために、一対の端部桁と該端部桁の中央部に形成された中央桁とを有し、前記端部桁と前記中央桁との間に、フォーク差込み孔が形成されている2方差し合成樹脂製パレットにおいて、前記端部桁のフォーク差込み口孔側の内壁を、該内壁の中央部から前記フォーク差込み孔の間口に向かうにしたがって、前記端部桁の角部方向に傾斜して形成するとともに、前記中央桁のフォーク差込み孔側の相対する一対の内壁を、該内壁の中央部から前記フォーク差込み孔の間口に向かうにしたがって、前記フォーク差込み孔に沿ったデッキボードの中心線方向に傾斜して形成することにより、前記フォーク差込み孔の幅が、前記フォーク差込み孔の中央に向かって、徐々に狭くなるようにしたものであり、また、フォークの先端部が当接する端部桁の内壁及び中央桁の内壁の肉厚を、他の部分より厚くしたものである。
【0009】
【実施例】
図1〜図4を用いて、本発明の2方差し合成樹脂製パレットPの一実施例について説明するが、本発明の趣旨を超えない限り何ら、本実施例に限定されるものではない。
【0010】
1は、上部デッキボードであり、2は下部デッキボードであり、上部デッキボード1と下部デッキボード2とは、同一形状に、射出成形等により成形される。上部デッキボード1と下部デッキボード2とには、一方の相対する辺に沿って形成された端部桁1a、2aと、該端部桁1a、2aに沿って、且つ、2方差しパレットPの中央部に形成された中央桁1b、2bとが、それぞれ形成されており、端部桁1a、2aと中央桁1b、2bの端面を、それぞれ、溶着接合することにより、2方差しパレットPが形成される。このように、上部デッキボード1と下部デッキボード2の端部桁1a、2a同士及び中央桁1b、2b同士を、それぞれ、溶着接合することにより、端部桁1a、2aと中央桁1b、2bとの間に、2つのフォーク差込み孔3が形成される。
【0011】
上部デッキボード1と下部デッキボード2に形成された端部桁1a、2aと中央桁1b、2bの構成について説明するが、その構成は、上部デッキボード1と下部デッキボード2について同じであるので、以下においては、下部デッキボード2に形成された端部桁2aと中央桁2bの構成について説明する。
【0012】
本実施例においては、端部桁2aを構成するフォーク差込み孔3側の内壁2cが、その中央部2c’からフォーク差込み孔3の間口3aに向かうにしたがって、下部デッキボード2の角部2d方向に傾斜して形成されている。また、中央桁2bを構成するフォーク差込み孔3側の相対する一対の内壁2eが、その中央部2e’からフォーク差込み孔3の間口3aに向かうにしたがって、下部デッキボード2の角部2dから離れる方向、換言すれば、フォーク差込み孔3に沿った下部デッキボード2の中心線C方向に傾斜して形成されている。
【0013】
上述したように、下部デッキボード2の端部桁2aのフォーク差込み口孔側の内壁2cを、その中央部2c’からフォーク差込み孔3の間口3aに向かうにしたがって、下部デッキボード2の角部2d方向に傾斜して形成するとともに、中央桁2bのフォーク差込み孔3側の相対する一対の内壁2eを、その中央部2e’からフォーク差込み孔3の間口3aに向かうにしたがって、フォーク差込み孔3に沿った下部デッキボード2の中心線C方向に傾斜して形成することにより、フォーク差込み孔3の幅D1が、フォーク差込み孔3の中央に向かって、徐々に狭くなるように構成されている。
【0014】
上述したように構成されているので、図3に示されているように、フォークfが、フォーク差込み孔3に沿った2方差しパレットPの中心線Cに対して、一方の端部桁2a側に偏向して位置した場合にも、フォークfが前進することにより、フォークfの先端部が、一方の端部桁2aの内壁2c及び中央桁2bの一方の内壁2eに当接し、2方差しパレットPを、図3において、左方向に移動させて、図4に示されているように、フォークfが、フォーク差込み孔3の長手方向の略中心部に位置するように、2方差しパレットPの位置を修正することができる。従って、フォークfが、2方差しパレットPの一方の端部桁2a側に偏向して位置した状態で、フォークfを上昇させた際の2方差しパレットPの不安定な状態を防止することができる。なお、フォークfの先端部が当接する端部桁2aの内壁2c及び中央桁2bの内壁2eの肉厚を、端部桁2a及び中央桁2bの他の部分の肉厚より厚くすることにより、フォークfの先端部の当接に対して、端部桁2a及び中央桁2bが破損するようなことがなく、従って、2方差しパレットPの耐用年数が長くなる。
【0015】
上述した従来の2方差しパレットpの場合には、フォーク差込み孔p3の幅d1が、フォーク差込み孔p3の中央に向かって、徐々に広くなるように構成されているので、フォークfが、フォーク差込み孔p3に沿った2方差しパレットpの中心線cに対して、一方の端部桁p1側に偏向して位置した場合でも、フォークfの先端部が、一方の端部桁p1の内壁p4及び中央桁p2の一方の内壁p4に当接することがないので、2方差しパレットpを、左右の何方かに移動させることができない。
【0016】
また、本実施例においては、フォーク差込み孔3の幅D1が、フォーク差込み孔3の中央に向かって、徐々に狭くなるように構成されているので、従って、端部桁2a及び中央桁2bの中央部の幅が広く形成されることになり、端部桁2a及び中央桁2bの強度が増大し、2方差しパレットPの強度が増大し、ひいては、2方差しパレットPの耐用年数が長くなる。
【0017】
更に、フォーク差込み孔3の幅D1が、フォーク差込み孔3の中央に向かって、徐々に狭くなるように構成されているので、フォーク差込み孔3の間口3aの幅D2を広くすることができるので、フォークfのフォーク差込み孔3への挿入が容易になる。
【0018】
更にまた、フォーク差込み孔3の幅D1が、フォーク差込み孔3の中央に向かって、徐々に狭くなるように構成されているために、端部桁1a、2aと中央桁1b、2bとの間の幅が狭くなり、従って、端部桁1a、2aと中央桁1b、2bとの間に位置する上部デッキボード1及び下部デッキボード2の撓み強度が増し、2方差しパレットPの撓みが小さくなり、よって、2方差しパレットPの強度が増大するとともに、2方差しパレットPの耐用年数が長くなる。
【0019】
上述した構成は、当然のことながら、2方差しパレットPを、ハンドフォークリフトを用いて取り扱う場合にも適用できるものである。
【0020】
【発明の効果】
本発明は、以上説明した構成を有しているので、以下に記載する効果を奏するものである。
【0021】
2方差し合成樹脂製パレットを、フォークが、フォーク差込み孔の長手方向の略中心部に位置するように、その位置を修正することができるので、安定した状態で、2方差し合成樹脂製パレットを取り扱うことができる。
【0022】
端部桁及び中央桁の幅を広く形成することができるので、端部桁及び中央桁の強度が増大し、従って、2方差し合成樹脂製パレットの強度が増大するとともに、2方差し合成樹脂製パレットの耐用年数が長くなる。
【0023】
フォーク差込み孔の幅が、フォーク差込み孔の中央に向かって、徐々に狭くなるように構成されているので、フォーク差込み孔の間口の幅を広くすることができるので、フォークのフォーク差込み孔への挿入が容易になる。
【0024】
端部桁と中央桁との間に位置する上部デッキボード及び下部デッキボードの撓み強度が増し、2方差しパレットの撓みが小さくなり、よって、2方差しパレットの強度が増大するとともに、2方差しパレットPの耐用年数が長くなる。
【0025】
フォークの先端部が当接する端部桁の内壁及び中央桁の内壁の肉厚を、他の部分より厚くしたので、フォークの先端部の当接に対して、端部桁及び中央桁が破損するようなことがなく、従って、2方差しパレットの耐用年数が長くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の2方差し合成樹脂製パレットの斜視図である。
【図2】図2は図1のI−I線に沿った本発明の2方差し合成樹脂製パレットの水平断面図である。
【図3】図3は図2と同様の本発明の2方差し合成樹脂製パレットの水平断面図である。
【図4】図4は同じく図2と同様の本発明の2方差し合成樹脂製パレットの水平断面図である。
【図5】図5は従来の2方差し合成樹脂製パレットの水平断面図である。
【符号の説明】
P・・・・・・・・2方差し合成樹脂製パレット
1・・・・・・・・上部デッキボード
2・・・・・・・・下部デッキボード
3・・・・・・・・フォーク差込み孔
Claims (2)
- 一対の端部桁と該端部桁の中央部に形成された中央桁とを有し、前記端部桁と前記中央桁との間に、フォーク差込み孔が形成されている2方差し合成樹脂製パレットにおいて、前記端部桁のフォーク差込み口孔側の内壁を、該内壁の中央部から前記フォーク差込み孔の間口に向かうにしたがって、前記端部桁の角部方向に傾斜して形成するとともに、前記中央桁のフォーク差込み孔側の相対する一対の内壁を、該内壁の中央部から前記フォーク差込み孔の間口に向かうにしたがって、前記フォーク差込み孔に沿ったデッキボードの中心線方向に傾斜して形成することにより、前記フォーク差込み孔の幅が、前記フォーク差込み孔の中央に向かって、徐々に狭くなるように構成されていることを特徴とする2方差し合成樹脂製パレット。
- フォークの先端部が当接する端部桁の内壁及び中央桁の内壁の肉厚を、他の部分より厚くしたことを特徴とする請求項1に記載の2方差し合成樹脂製パレット。
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