JP5276399B2 - 合成樹脂製パレット - Google Patents

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Description

本発明は、物品の運搬、移送、保管等に使用される合成樹脂製パレットに関するものである。
従来、合成樹脂製パレットの四隅に配置された隅桁と、隅桁の中間部に配置された中間桁と、中央部に配置された中央桁とを有する、所謂、四方差しの合成樹脂製パレットが、一例として、特許文献1に開示されている。
特開2000−142696号公報
荷物が載置されている合成樹脂製パレットのフォーク差込孔に、フォークリフトのフォークを挿入して、合成樹脂製パレットを搬送する際には、図9に示されているように、フォーク差込孔に挿入されているフォークFの先端f1を上方に傾斜させて、合成樹脂製パレットP’に載置されている荷物Lが落ちないようにすることが行われている。
また、合成樹脂製パレットP’を、フォークリフトで搬送する際に、合成樹脂製パレットP’が、完全に、床や地面Gから浮き上がった後に、フォークリフトを走行させることなく、実際には、合成樹脂製パレットP’が、床や地面Gから離れる前に、フォークリフトを走行させることが、しばしば、行われており、このように、合成樹脂製パレットP’が、床や地面Gから離れる前に、フォークリフトを走行させると、フォークの根元f2側に位置する合成樹脂製パレットP’の下面が、床や地面Gに当接したまま、合成樹脂製パレットP’が引き摺られるように移動するので、フォークの根元f2側に位置する合成樹脂製パレットP’の下面が削られるという問題があった。
更に、荷物Lが載置されている合成樹脂製パレットP’のフォーク差込孔p1’に、フォークFを挿入して、合成樹脂製パレットP’を搬送する際には、荷物Lの重みで、合成樹脂製パレットP’のフォークFに略平行な側端部が、図10に示されているように、湾曲することになり、また、上述したように、フォーク差込孔p1’に挿入されているフォークFの先端f1を上方に傾斜させた際には、フォークの根元f2側に位置する合成樹脂製パレットP’の下面角部(四方差し合成樹脂製パレットの場合には、フォークFの根元f2側に位置する隅桁の下面)が、特に、削られるという問題があった。
更にまた、フォークリフトで搬送された合成樹脂製パレットP’を、所定の場所で下ろす際に、フォークFを下降させると、フォークFの根元f2側に位置する合成樹脂製パレットP’の下面角部が、最初に、床や地面Gに当接することになり、この部分に大きな負荷が加わることになる。
従来の合成樹脂製パレットにおいては、上述したように、合成樹脂製パレットの下面角部が削られたり、大きな負荷が加わることにより、合成樹脂製パレットの下面角部が損傷し、合成樹脂製パレットの強度や剛性が低下するとともに、合成樹脂製パレットの耐用年数が短くなるという問題があった。
本発明の目的は、上述した従来の合成樹脂製パレットが有する課題を解決することにある。
本発明は、上述した目的を達成するために、相対するデッキボードと該デッキボードを連結する隅桁と中間桁と中央桁と からなるフォーク差込孔を有する合成樹脂製パレットにおいて、第1には、隅桁内が、両端部において、相対するデッキボードを連結するデッキボード連結リブ部と、該デッキボード連結リブ部間に位置する低部リブ部とからなる桁内リブを、互いに交差するように配置することにより、複数の区画領域により区画されているとともに、区画領域内に位置するデッキボードの肉厚を、隅桁外に位置するデッキボードの肉厚より肉厚で、且つ、外側角部に向かうにしたがって、より肉厚に形成したものであり、第には、隅桁の周壁を構成する外側壁部の肉厚を、外側角部に向かうにしたがって、より肉厚に形成したものであり、第には、桁内リブの肉厚を、外側角部に向かうにしたがって、より肉厚に形成したものである。
桁とフォーク差込孔を有する合成樹脂製パレットにおいて、合成樹脂製パレットの角部に位置する桁内のデッキボードの肉厚を、前記角部以外に位置するデッキボードの肉厚より肉厚で、且つ、外側角部に向かうにしたがって、より肉厚に形成したので、合成樹脂製パレットの角部に位置する内に位置するデッキボードが、引き摺りにより削られても、桁内に形成された桁内リブ等が露出されるような、致命的な損傷を受けるようなことを防止することができるとともに、合成樹脂製パレットの角部の強度や剛性を高めることができる。
桁内リブを構成する低部リブ部の高さを、外側角部に向かうにしたがって、より高くしたので、合成樹脂製パレットの角部の強度や剛性を更に高めることができる。
桁を構成する周壁の内壁面と桁内に位置するのデッキボードの裏面とにより形成される隅部に形成されたコーナー部の曲率半径を、外側角部に向かうにしたがって、より大きくしたので、合成樹脂製パレットの角部の強度や剛性を更に高めることができる。
周壁を構成する外側壁部の肉厚を、外側角部に向かうにしたがって、より肉厚に形成したので、合成樹脂製パレットの角部の強度や剛性を更に高めることができる。
桁内リブの肉厚を、外側角部に向かうにしたがって、より肉厚に形成したので、合成樹脂製パレットの角部の強度や剛性を更に高めることができる。
以下に、本発明の実施例について説明するが、本発明の趣旨を越えない限り何ら、本実施例に限定されるものではない。
先ず最初に、図1及び図2を用いて、合成樹脂製パレットの全体構成について説明する。この実施例における合成樹脂製パレットPは、公知のように、合成樹脂製パレットPの半製品であるスキッドP1を、2枚、溶着することにより形成されている。
スキッドP1は、平面形状が略方形状のデッキボード1と、デッキボード1の四隅に形成された隅桁部2’と、隅桁部2’の中間部に形成された中間桁部3’と、デッキボード1の中央部に形成された中央桁部4’とを有している。
一対のスキッドP1の隅桁部2’の端面同士、中間桁部3’の端面同士及び中央桁部4’の端面同士を、それぞれ溶着することにより、図2に示されているような、両面使用の合成樹脂製パレットPが形成されることになる。そして、隅桁部2’の端面同士を溶着することにより、隅桁2が形成され、また、中間桁部3’の端面同士を溶着することにより、中間桁3が形成され、更に、中央桁部4’の端面同士を溶着することにより、中央桁4が形成されることになり、隅桁2と中間桁3の間及び中間桁3と中央桁4との間には、フォークリフトのフォークが挿入可能なフォーク差込孔5が形成されている。
図3及び図4に示されているように、隅桁2は、略角筒状の周壁2aを有しており、周壁2aは、デッキボード1の角部を挟んで互いに略直交する辺部1aに沿った一対の外側壁部2a1により形成された角部(以下、単に、外側角部という。)C1を有しており、また、周壁2aは、フォーク差込孔5に沿って位置するとともに、互いに略垂直な一対のフォーク差込孔側壁部2a2により形成された角部(以下、単に、内側角部という。)C2を有している。更に、周壁2aは、外側壁部2a1と該外側壁部2a1に略垂直なフォーク差込孔側壁部2a2により形成された互いに対向する一対の角部(以下、単に、中間桁側角部という。)C3を有している。
また、隅桁2内には、一対の外側壁部2a1のうちの一方の外側壁部2a1と該外側壁部2a1に対向するフォーク差込孔側壁部2a2とを連結するとともに、外側壁部2a1とフォーク差込孔側壁部2a2に略垂直な複数本の桁内リブ2dが形成されており、同様に、隅桁2内には、一対の外側壁部2a1のうちのもう一方の外側壁部2a1と該外側壁部2a1に対向するフォーク差込孔側壁部2a2とを連結するとともに、外側壁部2a1とフォーク差込孔側壁部2a2に略垂直で、且つ、上記桁内リブ2dと交差するように、複数本の桁内リブ部2dが形成されている。
上述した桁内リブ2dのうち、外側壁部2a1と隣り合うように位置する互いに交差する一対の桁内リブ2dを、外側桁内リブと称し、符号2d1を付し、また、上述した桁内リブ2dのうち、フォーク差込孔側壁部2a2と隣り合うように位置する互いに交差する一対の桁内リブ2dを、内側桁内リブと称し、符号2d2を付し、更に、上述した桁内リブ2dのうち、外側桁内リブ2d1と内側桁内リブ2d2との間に位置する互いに交差する一対の桁内リブ2dを、中間桁内リブと称し、符号2d3が付されている。本実施例においては、2本の外側桁内リブ2d1と2本の内側桁内リブ2d2と2本の中間桁内リブ2d3により、桁内リブ2dが形成されている。
上述した桁内リブ2d(外側桁内リブ2d1、内側桁内リブ2d2及び中間桁内リブ2d3)は、その両端部において、相対するデッキボード1の裏面同士を連結するように構成されているとともに、その中央領域においては、高さ(デッキボード1の裏面から、桁内リブ2dの先端までの距離)が低く形成されており、隅桁2内に位置する一方のデッキボード1の裏面に形成された桁内リブ2dと隅桁2内に位置するもう一方のデッキボード1の裏面に形成された桁内リブ2dとの先端間には、間隙が形成されるように構成されている。なお、桁内リブ2dの両端部に位置するとともに、相対するデッキボード1の裏面同士を連結する部分を、デッキボード連結リブ部と称し、符号2d’を付し、また、デッキボード連結リブ部2d’間に位置する、高さの低い部分を、低部リブ部と称し、符号2d”が付されている。
また、隅桁2の外側角部C1と互いに交差する外側桁内リブ2d1の交差点X1との間には、桁内リブ2dを構成する対角桁内リブ2d4が形成されている。対角桁内リブ2d4は、外側角部C1側において、相対するデッキボード1の裏面同士を連結するように構成されているとともに、交差点X1側においては、高さ(デッキボード1の裏面から、桁内リブ2dの先端までの距離)が低く形成されており、隅桁2内に位置する一方のデッキボード1の裏面に形成された対角桁内リブ2d4と隅桁2内に位置するもう一方のデッキボード1の裏面に形成された対角桁内リブ2d4との先端間には、間隙が形成されるように構成されている。なお、対角桁内リブ2d4の外側角部C1側に位置するとともに、相対するデッキボード1の裏面同士を連結する部分を、上述したと同様に、デッキボード連結リブ部と称し、符号2d’を付し、また、交差点X1側の高さの低い部分を、上述したと同様に、低部リブ部と称し、符号2d”が付されている。
上述したように構成することにより、隅桁2内に位置するのデッキボード1の裏面は、周壁2aと、互いに交差する2本の外側桁内リブ2d1と、互いに交差する2本の内側桁内リブ2d2と、互いに交差する2本の中間桁内リブ2d3とにより、16の区画領域に区画されている。
上述した区画領域のうち、隅桁2の外側角部C1に位置する区画領域を、外側角部区画領域と称し、A1が付されており、また、隅桁2の内側角部C2に位置する区画領域を、内側角部区画領域と称し、A2が付されており、更に、隅桁2の中間桁側角部C3に位置する区画領域を、中間桁側区画領域と称し、A3が付されている。
また、上述した区画領域のうち、外側角部C1と中間桁側角部C3との間に位置するとともに、周壁2aを構成する外側壁部2a1に沿った区画領域を、外壁側区画領域と称し、A4が付されている。本実施例には、4つの外壁側区画領域A4が形成されている。更に、上述した区画領域のうち、内側角部C2と中間桁側角部C3との間に位置するとともに、周壁2aを構成するフォーク差込孔側壁部2a2に沿った区画領域を、内壁側区画領域と称し、A5が付されている。本実施例には、4つの内壁側区画領域A5が形成されている。
更に、上述した区画領域のうち、互い交差する2本の外側桁内リブ2d1と、該外側桁内リブ2d1と隣り合う、互い交差する2本の中間桁内リブ2d3とにより区画領域A6が形成されているとともに、互い交差する2本の内側桁内リブ2d2と、該外側桁内リブ2d1と隣り合う、互い交差する2本の中間桁内リブ2d3とにより区画領域A7が形成されており、区画領域A6と区画領域A7とは、外側角部C1と内側角部C2とを結ぶ対角線に沿って位置しているので、区画領域A6及び区画領域A7を、対角区画領域と称する。
更にまた、上述した区画領域のうち、1本の外側桁内リブ2d1、該外側桁内リブ2d1と交差する1本の内側桁内リブ2d2及び互い交差する2本の中間桁内リブ2d3とにより区画領域A8が形成されており(本実施例においては、2個の区画領域A8が形成されている。)、区画領域A8は、互いに対向する中間桁側角部C3を結ぶ対角線に沿って位置しているので、区画領域A8を、対角区画領域と称する。
なお、本実施例においては、外側桁内リブ2d1と内側桁内リブ2d2との間には、1本の中間桁内リブ2d3が形成されている例が示されているが、外側桁内リブ2d1と内側桁内リブ2d2との間に、複数本の中間桁内リブ2d3を形成することができる。このように、複数本の中間桁内リブ2d3を形成することにより、相対する中間桁内リブ2d3と該相対する中間桁内リブ2d3と交差する相対する中間桁内リブ2d3とにより囲まれた複数の区画領域が形成されることになる。また、上述した区画領域(対角区画領域)A6と上述した区画領域(対角区画領域)A8との間、及び、上述した区画領域(対角区画領域)A7と上述した区画領域(対角区画領域)A8との間にも、複数の区画領域が形成されることになる。
隅桁2内に位置するデッキボード1の肉厚のうち、外側角部区画領域A1の肉厚t1は、隅桁2外に位置するデッキボード1の肉厚t0より肉厚く形成されている。また、周壁2aを構成する互いに垂直な外側壁部2a1に沿って形成された外壁側区画領域A4のうち、外側角部C1側に位置する外壁側区画領域A4の肉厚t2は、外側角部区画領域A1の肉厚t1より薄く、且つ、隅桁2外に位置するデッキボード1の肉厚t0より肉厚く形成されている。
更に、周壁2aを構成する互いに垂直な外側壁部2a1に沿って形成された外壁側区画領域A4のうち、中間桁側角部C3側に位置する外壁側区画領域A4の肉厚t3は、外側角部C1側に位置する外壁側区画領域A4の肉厚t2より薄く、且つ、隅桁2外に位置するデッキボード1の肉厚t0より肉厚く形成されているとともに、相対する外壁側区画領域A4に挟まれた対角区画領域A6の肉厚は、中間桁側角部C3側に位置する外壁側区画領域A4の肉厚t3と略同じ肉厚さに形成されている。換言すれば、中間桁側角部C3側に位置する相対する外壁側区画領域A4の肉厚と該相対する外壁側区画領域A4に挟まれた対角区画領域A6の肉厚t3とは、略同じで、外側角部C1側に位置する外壁側区画領域A4の肉厚t2より薄く、且つ、隅桁2外に位置するデッキボード1の肉厚t0より肉厚く形成されている。
更にまた、隅桁2の中間桁側角部C3に位置する中間桁側区画領域A3の肉厚t4は、外壁側区画領域A4のうち、中間桁側角部C3側に位置する外壁側区画領域A4の肉厚t3より薄く、且つ、隅桁2外に位置するデッキボード1の肉厚t0より肉厚く形成されているとともに、相対する中間桁側区画領域A3に挟まれた対角区画領域A8の肉厚は、中間桁側区画領域A3の肉厚t4と略同じ肉厚さに形成されている。換言すれば、中間桁側区画領域A3の肉厚t4と相対する中間桁側区画領域A3に挟まれた対角区画領域A8の肉厚とは、略同じで、中間桁側角部C3側に位置する外壁側区画領域A4の肉厚t3より薄く、且つ、隅桁2外に位置するデッキボード1の肉厚t0より肉厚く形成されている。
上述したように、隅桁2内に位置するのデッキボード1の裏面には、周壁2aを構成する外側壁部2a1に沿って、外側角部C1から中間桁側角部C3に向かって、外側角部区画領域A1、外壁側区画領域A4及び中間桁側区画領域A3が配置されており、外側角部区画領域A1、外壁側区画領域A4及び中間桁側区画領域A3の肉厚は、隅桁2外に位置するデッキボード1の肉厚t0より肉厚で、且つ、中間桁側角部C3から外側角部C1に向かうにしたがって、肉厚に形成されている。
また、隅桁2内に位置するのデッキボード1の裏面には、外側角部C1と内側角部C2とを結ぶ対角線に沿って、外側角部C1から内側角部C2に向かって、外側角部区画領域A1、対角区画領域A6、A7及び内側角部区画領域A2が配置されており、外側角部区画領域A1、対角区画領域A6、A7及び内側角部区画領域A2の肉厚は、隅桁2外に位置するデッキボード1の肉厚t0より肉厚で、且つ、内側角部C2から外側角部C1に向かうにしたがって、肉厚に形成されている。
更に、隅桁2内に位置するのデッキボード1の裏面に形成されている他の区画領域、例えば、対向する中間桁側角部C3を結ぶ対角線に沿って配置された相対する中間桁側区画領域A3に挟まれた対角区画領域A8の肉厚も、隅桁2外に位置するデッキボード1の肉厚t0より肉厚で、且つ、外側角部区画領域A1に、より近い区画領域の肉厚より薄く形成されている。
上述したように、隅桁2内に位置するのデッキボード1の裏面に形成されている区画領域の肉厚を、隅桁2外に位置するデッキボード1の肉厚t0より肉厚で、且つ、外側角部C1に向かうにしたがって、より肉厚に形成することにより、合成樹脂製パレットPの角部に位置する隅桁2内に位置するデッキボード1が、引き摺りにより削られても、隅桁2内に形成された桁内リブ等が露出されるような、致命的な損傷を受けるようなことを防止することができるとともに、合成樹脂製パレットPの角部の強度や剛性を高めることができる。
なお、上述した実施例においては、隅桁2内に位置するデッキボード1の裏面に形成されている区画領域の肉厚を、外側角部C1に向かうにしたがって、肉厚t4、肉厚t3、肉厚t2及び肉厚t1と、段階的に厚くした例が示されているが、外側角部C1に向かうにしたがって、肉厚を、連続的に、肉厚とすることもできる。
図5に示されている実施例は、上述した、隅桁2内に位置するデッキボード1の裏面に形成されている区画領域の肉厚を、隅桁2外に位置するデッキボード1の肉厚t0より肉厚で、且つ、外側角部C1に向かうにしたがって、肉厚とした構成に加えて、桁内リブ2dを構成する低部リブ部2d”の高さ(デッキボード1の裏面1a’から、低部リブ部2d”の先端2d1”までの距離)h1を、外側角部C1に向かうにしたがって、より高くすることにより、合成樹脂製パレットPの角部の強度や剛性を更に高めるように構成したものである。
一例として、外側桁内リブ2d1を構成する低部リブ部2d”の高さh1を、中間桁内リブ2d3を構成する低部リブ部2d”の高さh2より高くし、また、内側桁内リブ2d2を構成する低部リブ部2d”の高さh3を、中間桁内リブ2d3を構成する低部リブ部2d”の高さh2より高くしたものである。このように、外側桁内リブ2d1を構成する低部リブ部2d”の高さh1、中間桁内リブ2d3を構成する低部リブ部2d”の高さh2及び内側桁内リブ2d2を構成する低部リブ部2d”の高さh3を、周壁2aを構成するフォーク差込孔側壁部2a2から外側壁部2a1に向かうにしたがって、より高くすることにより、合成樹脂製パレットPの角部の強度や剛性を更に高めることができる。
図6に示されている実施例は、上述した、隅桁2内に位置するのデッキボード1の裏面に形成されている区画領域の肉厚を、隅桁2外に位置するデッキボード1の肉厚t0より肉厚で、且つ、外側角部C1に向かうにしたがって、肉厚とした構成に加えて、周壁2aの内壁面2a’と隅桁2内に位置するのデッキボード1の裏面1a’とにより形成される隅部2bに形成されたアール部2c1〜2c4の大きさ、即ち、アール部2c1〜2c4の曲率半径の大きさを、中間桁側角部C3から外側角部C1に向かうにしたがって、大きくしたものである。
具体的には、中間桁側区画領域A3内に位置するアール部2c1より、中間桁側角部C3側に位置する外壁側区画領域A4内に位置するアール部2c2を大きくし、また、中間桁側角部C3側に位置する外壁側区画領域A4内に位置するアール部2c2より、外側角部C1側に位置する外壁側区画領域A4内に位置するアール部2c3を大きくし、更に、外側角部C1側に位置する外壁側区画領域A4内に位置するアール部2c3より、外側角部区画領域A1内に位置するアール部2c4を大きくしたものである。
上述したように、隅桁2を構成する周壁2aの内壁面2a’と隅桁2内に位置するのデッキボード1の裏面1a’とにより形成される隅部2bに形成されたアール部2c1〜2c4の大きさを、中間桁側角部C3から外側角部C1に向かうにしたがって、より大きくすることにより、合成樹脂製パレットPの角部の強度や剛性を更に高めることができる。
図7に示されている実施例は、上述した、隅桁2内に位置するのデッキボード1の裏面に形成されている区画領域の肉厚を、隅桁2外に位置するデッキボード1の肉厚t0より肉厚で、且つ、外側角部C1に向かうにしたがって、肉厚とした構成に加えて、周壁2aを構成する外側壁部2a1の肉厚を、中間桁側角部C3から外側角部C1に向かうにしたがって、より肉厚に形成したものである。
具体的には、中間桁側区画領域A3内に位置する外側壁部2a1の肉厚t5より、中間桁側角部C3側に位置する外壁側区画領域A4内に位置する外側壁部2a1の肉厚t6を肉厚とし、また、中間桁側角部C3側に位置する外壁側区画領域A4内に位置する外側壁部2a1の肉厚t6より、外側角部C1側に位置する外壁側区画領域A4内に位置する外側壁部2a1の肉厚t7を肉厚とし、更に、外側角部C1側に位置する外壁側区画領域A4内に位置する外側壁部2a1の肉厚t7より、外側角部区画領域A1内に位置する外側壁部2a1の肉厚t8を肉厚としたものである。なお、中間桁側区画領域A3内に位置する外側壁部2a1の肉厚t5、中間桁側角部C3側に位置する外壁側区画領域A4内に位置する外側壁部2a1の肉厚t6、外側角部C1側に位置する外壁側区画領域A4内に位置する外側壁部2a1の肉厚t7及び外側角部区画領域A1内に位置する外側壁部2a1の肉厚t8を、段階的に厚くした例が示されているが、肉厚t5〜t8を、連続的に、肉厚とすることもできる。
上述したように、隅桁2を構成する周壁2aの外側壁部2a1の肉厚t5〜t8を、中間桁側角部C3から外側角部C1に向かうにしたがって、より肉厚に形成することにより、合成樹脂製パレットPの角部の強度や剛性を更に高めることができる。
図8に示されている実施例は、上述した、隅桁2内に位置するのデッキボード1の裏面に形成されている区画領域の肉厚を、隅桁2外に位置するデッキボード1の肉厚t0より肉厚で、且つ、外側角部C1に向かうにしたがって、肉厚とした構成に加えて、対角桁内リブ2d4を構成するデッキボード連結リブ部2d’の肉厚t9、外側桁内リブ2d1を構成するデッキボード連結リブ部2d’の肉厚t10、中間桁内リブ2d3を構成するデッキボード連結リブ部2d’の肉厚t11及び内側桁内リブ2d2を構成するデッキボード連結リブ部2d’の肉厚t12を、中間桁側角部C3から外側角部C1に向かうにしたがって、より肉厚に形成したものである。
上述したように、対角桁内リブ2d4を構成するデッキボード連結リブ部2d’の肉厚t9、外側桁内リブ2d1を構成するデッキボード連結リブ部2d’の肉厚t10、中間桁内リブ2d3を構成するデッキボード連結リブ部2d’の肉厚t11及び内側桁内リブ2d2を構成するデッキボード連結リブ部2d’の肉厚t12を、中間桁側角部C3から外側角部C1に向かうにしたがって、より肉厚に形成したことにより、合成樹脂製パレットPの角部の強度や剛性を更に高めることができる。
図5〜図8に示されている各実施例の全てを、隅桁2内に位置するのデッキボード1の裏面に形成されている区画領域の肉厚を、隅桁2外に位置するデッキボード1の肉厚t0より肉厚で、且つ、外側角部C1に向かうにしたがって、肉厚とした構成に付加することもできるし、また、図5〜図8に示されている各実施例の幾つかを、隅桁2内に位置するのデッキボード1の裏面に形成されている区画領域の肉厚を、隅桁2外に位置するデッキボード1の肉厚t0より肉厚で、且つ、外側角部C1に向かうにしたがって、肉厚とした構成に付加することもできる。
上述した実施例には、2枚のスキッドP1を溶着することにより形成された合成樹脂製パレットPが示されているが、一体成形された合成樹脂製パレットに、上述した構成を適用することもできる。
また、上述した実施例においては、合成樹脂製パレットの四隅に配置された隅桁2と、隅桁2の中間部に配置された中間桁3と、中央部に配置された中央桁4とを有する、所謂、四方差しの合成樹脂製パレットP1の隅桁2に、上述した本願発明の構成を適用した例が示されているが、相対する側部桁と該相対する側部桁間に形成された中間桁とからなり、側部桁と中間桁との間にフォーク差込孔が形成されている、所謂、2方差しの合成樹脂製パレットの側部桁の両端部に、上述した本願発明の構成を適用することもできる。
図1は、本発明の合成樹脂製パレットを構成するスキッドの斜視図である。 図2は、本発明の合成樹脂製パレットの斜視図である。 図3は、本発明の合成樹脂製パレットを構成するスキッドの隅桁付近の拡大斜視図である。 図4は、本発明の合成樹脂製パレットを構成するスキッドの垂直断面を含む隅桁付近の拡大斜視図である。 図5は、本発明の別の実施例の合成樹脂製パレットを構成するスキッドの垂直断面を含む隅桁付近の拡大斜視図である。 図6は、本発明の更に別の実施例の合成樹脂製パレットを構成するスキッドの垂直断面を含む隅桁付近の拡大斜視図である。 図7は、本発明のなお更に別の実施例の合成樹脂製パレットを構成するスキッドの垂直断面を含む隅桁付近の拡大斜視図である。 図8は、本発明のなお更なる別の実施例の合成樹脂製パレットを構成するスキッドの垂直断面を含む隅桁付近の拡大斜視図である。 図9は、従来の合成樹脂製パレットのフォーク差込孔に、フォークが挿入された状態の概略側面図である。 図10は、従来の合成樹脂製パレットのフォーク差込孔に、フォークが挿入された状態の概略正面図である。
符号の説明
A1〜A8・・・・・・・・・区画領域
C1・・・・・・・・・・・・外側角部
C2・・・・・・・・・・・・内側角部
C3・・・・・・・・・・・・中間桁側角部
P・・・・・・・・・・・・・合成樹脂製パレット
P1・・・・・・・・・・・・スキッド
1・・・・・・・・・・・・・デッキボード
2・・・・・・・・・・・・・隅桁
2a・・・・・・・・・・・・周壁
2d・・・・・・・・・・・・桁内リブ
3・・・・・・・・・・・・・中間桁
4・・・・・・・・・・・・・中央桁
5・・・・・・・・・・・・・フォーク差込孔

Claims (3)

  1. 相対するデッキボードと該デッキボードを連結する隅桁と中間桁と中央桁と
    からなるフォーク差込孔を有する合成樹脂製パレットにおいて、隅桁内が、両端部において、相対するデッキボードを連結するデッキボード連結リブ部と、該デッキボード連結リブ部間に位置する低部リブ部とからなる桁内リブを、互いに交差するように配置することにより、複数の区画領域により区画されているとともに、区画領域内に位置するデッキボードの肉厚が、隅桁外に位置するデッキボードの肉厚より肉厚で、且つ、外側角部に向かうにしたがって、より肉厚に形成されていることを特徴とする合成樹脂製パレット。
  2. 隅桁の周壁を構成する外側壁部の肉厚が、外側角部に向かうにしたがって、より肉厚に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の合成樹脂製パレット。
  3. 桁内リブの肉厚が、外側角部に向かうにしたがって、より肉厚に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の合成樹脂製パレット。
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