JP2010074990A - ポンプ用dcモータの放熱構造 - Google Patents

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【目的】本発明は、ステータコアの放熱性を良好にすると共に、該ステータコアは外部環境から保護できるようにし、さらには、構成を簡単にすること。
【構成】電磁石としてのステータコア1と、インペラ4下部のインナーロータマグネット2とハウジング3と、前記ステータコア1の一部を覆うケーシング5とからなること。ステータコア1は絶縁性焼結体若しくは絶縁体で覆われた焼結体製とし、筒状のステータコア1外周部の内周側より4以上の偶数で等間隔をもって配置されたコイル線を巻着したステータポール12を有する。前記ステータコア1外周部の外周に放熱フィン13を複数設けたこと。ステータコア1は、ハウジング3とケーシング5間に水密的に介在されると共に、ステータコア1の放熱フィン13は外部に露出されてなること。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ステータコアの放熱性を良好にすると共に、該ステータコアは外部環境から保護できるようにし、さらには、構成を簡単にしたポンプ用DCモータにおける放熱構造に関する。
従来より、車両用の電動ウォーターポンプとして、ステータとしての電磁石と、その電磁石の内周側にモータのインナーロータとしての役割を兼ねる磁石を内蔵したインペラでモータを形成し、インナーロータとしてのインペラが電磁石の内周側で回転するタイプのモータ部分とポンプ部分が一体化された一体型電動ウォーターポンプが採用され始めている。このような一体型電動ウォーターポンプの例として下記文献が挙げられる。
これは外周部にステータ(電磁石)を設け、内周部にモータのインナーロータとしての役割を兼ねる磁石を内蔵したインペラを配置し、ステータとインナーロータとの磁気吸引反発作用によりインペラが回転し、冷却水が運搬される構造となっている。ところで、上記電動ウォーターポンプの駆動について考えると、通常のエンジン駆動時はメインである機械式ウォーターポンプが駆動しているため電動ウォーターポンプの駆動は少なくても問題は無い。但しハイブリッド車両やアイドリングストップ車両等でエンジンが停止している時はメインである機械式ウォーターポンプも停止してしまうため、電動ウォーターポンプの方を頻繁に且つ長時間駆動させる必要がある。また、ハイブリット車両ではインバータ等の電気部品の冷却にも、電動ウォータポンプは用いられる。この場合は、機械式ウォータポンプを使用するのは一般的でない為、エンジン冷却回路とは別の独立した冷却回路で電動ウォータポンプを頻繁に且つ長時間駆動させる必要がある。
上記電動ウォーターポンプが頻繁且つ長時間駆動することにより、外周部のステータである電磁石からの発熱量が大きくなる。従って、電磁石を内蔵した電動ウォーターポンプにおいて、熱によるトラブルを未然に防止するために、ステータである電磁石を冷却する必要が生じる。更に電磁石に巻かれるコイル線に使用される銅などの金属は一般的に温度が上昇すると抵抗値も上昇してしまうため電流値が低下し、電動ウォーターポンプの出力が低下してしまうことになる。この温度上昇抑制技術として、特許文献1(特開2004−183595)及び2(特開2002−295387)が存在している。
該温度上昇抑制技術としては、一般に冷却手段または温度上昇抑制手段としてフィンを設ける構造である。特許文献1では、ステータである電磁石は伝熱ポッティング材で覆われ、電磁石で発生した熱は伝熱ポッティング材を介してハウジング23へ伝えられる。そしてハウジングの円筒部全体から徐々に放熱される構造となっている。また、特許文献1では、フィン43を設けたヒートシンク42が設置されているが、該ヒートシンクはあくまで回路基板上の電子部品(MOS型FET41)から発生した熱を放出させる構成である。
また、特許文献2においても、温水循環用ポンプ(電動ウォーターポンプ)における連結胴部11の外側にフィン部18が取り付けられた構成が開示されている。特許文献1及び2の共通の構造として、外周部にステータである電磁石を配置し、内周部に磁石を内蔵したインペラを配置した電動ウォーターポンプにおいて、ステータである電磁石の外周全体を覆うように円筒状のハウジングやケーシングで完全に密封する。そして円筒状のハウジングやその付近部材(前述の連結胴部11など)の外側にフィンが配置される構造となっている。
さらに、特許文献1及び2の共通の構造としては、ステータである電磁石の外周全体を覆うように円筒状のハウジング等で完全に密封されている。特に、自動車に搭載した場合、一般にエンジンルームはボンネットで覆われているが、雨水や泥土(でいど)等が吹き込んでくることは避けられない。そのためエンジンルーム内に設置されている電動ウォーターポンプにおいても雨水や泥土が電動ウォーターポンプ内に浸入することを防ぐ構造であることは必須である。そのためエンジンルーム内に設置することを前提に設計された特許文献1では電動ウォーターポンプはハウジング23やポッティング材で覆われることにより、電動ウォーターポンプ内に雨水や泥土が浸入することを防止している。
また、特許文献2については用途が車両用ではないが、給湯、床暖房用であり、外部環境の影響を受ける場所で使用されるものであると想定されるため、特許文献1と同様に電動ウォーターポンプ内に雨水や泥土が浸入することを防止する構造となっている。以上より、外部環境の影響を受ける場所で使用される電動ウォーターポンプにおいては、雨水や泥土からモータを保護するためにハウジング等で完全に密封する構造が必要である。
ところで、外部環境からモータを保護する構成によって次のような重大な課題が発生してしまう。それは、電動ウォーターポンプ内に雨水や泥土が浸入しないようにハウジング等やポッティング材でステータである電磁石を覆うと、ステータ自体の直接的な放熱が出来なくなり、間接的な放熱となり放熱性が極端に低下しまうことである。この点を詳述すると、ステータである電磁石から発生した熱は、ポッティング材に伝わり、該ポッティング材からハウジング等に伝わり、ハウジング等からフィンに伝わる構造となっている。つまり、発熱源と放熱部材が離間して配置されているため、放熱性効率が低下してしまうものである。
さらに、発熱源と放熱部材が離間して配置されると次のような課題も発生してしまう。特許文献1及び2のどちらでもステータである電磁石はポッティング材で包まれ、そのポッティング材を覆うように円筒状のハウジング等が配置されている。そのポッティング材の材質、特性には伝熱性の良いもの、断熱性の良いもの、防水性の良いもの、吸振性の良いものなど様々な種類があり、一般に、伝熱性の良いポッティング材でも熱伝導率で見ると数W/(m・K)程度の値でしかなく、ものによっては1W/(m・K)以下のものも多数存在している。それに対して鉄の熱伝導率は約80W/(m・K)、アルミに至っては約230乃至240W/(m・K)と歴然とした差が存在するため、ポッティング材を介しての熱伝導率は低いものであり、ポッティング材介在の円筒状のハウジングでは、理論的にも放熱性効率が低下している現状である。
それでは、ポッティング材を使用せずにステータである電磁石とハウジング等を直に接するような構造としてみても、マクロ的に見ると、電磁石とハウジング同士が良好に接しているように見えても、ミクロ的に見ると、面形状及び面粗度の影響も受けて、凸と凸同士の極々微少な面積でしか接することができず、ポッティング材を介して伝熱させる構造と比較しても、さらに熱伝導率が悪化させてしまう問題があった。
特開2004−183595 特開2002−295387
このため、本発明が解決しようとする課題(技術的課題又は目的等)は、外部環境からモータの主要部(ステータ)を保護するためにハウジング等を設置することは電動ウォーターポンプでは必須構成要件ではあるものの、ハウジング等が設置されることによってステータである電磁石の放熱性を低下させてしまう現状であることを回避することを実現させることである。つまり、ステータは外部環境から保護できるようにしつつ、ステータの放熱性を良好にすることである。さらには、構成を簡単にしつつ安価なるDCモータの開発を目的とする。
そこで、発明者は上記課題を解決すべく鋭意,研究を重ねた結果、請求項1の発明を、電磁石としてのステータコアと、該ステータコアの内部に回転可能に設けたインペラ下部のインナーロータマグネットと、該インナーロータマグネットとステータコアとの間で冷却水を設けて隔壁機能を有するハウジングと、前記ステータコアの一部を覆うケーシングとからなり、前記ステータコアは絶縁性焼結体若しくは絶縁体で覆われた焼結体製とし、筒状のステータコア外周部の内周側より4以上の偶数で等間隔をもって配置されたコイル線を巻着したステータポールを有し、且つ前記ステータコア外周部の外周に放熱フィンを複数設けてなり、前記ステータコアは、前記ハウジングと前記ケーシング間に水密的に介在されると共に、前記ステータコアの放熱フィンは外部に露出されてなることを特徴とするポンプ用DCモータにおける放熱構造としたことにより、前記課題を解決した。
請求項2の発明を、請求項1において、前記放熱フィンは、前記ステータコア外周部と同材質で一体形成されてなることを特徴とするポンプ用DCモータにおける放熱構造としたことにより、前記課題を解決した。請求項3の発明を、請求項1又は2において、前記ハウジングに設けた鍔状部の下側と前記ステータコアのステータコア外周部の上部との間、該ステータコア外周部の下側と前記ケーシングの上側との間では、それぞれOリングが設けられてなることを特徴とするポンプ用DCモータにおける放熱構造としたことにより、前記課題を解決した。また、請求項4の発明を、請求項1,2又は3において、前記ケーシングの外周に複数設けた窓部から、前記ステータコアの放熱フィンが外部に露出されてなることを特徴とするポンプ用DCモータにおける放熱構造としたことにより、前記課題を解決したものである。
請求項1の発明においては、ステータコアは、ハウジングとケーシング間に水密的に介在されると共に、前記ステータコアの放熱フィンは外部に露出されてなることで、発熱源であるステータコアは、外気で冷却されることとなり、極めて放熱性を良好にできる利点がある。特に、前記ケーシングにて前記ステータコアの全体を被覆しない構成にしつつ、ステータコアの冷却性を向上させている点に大きな効果がある。請求項2の発明では、特に、ステータコアに放熱フィンを一体形成したことで、前記ステータコアを高効率で放熱させることができる。請求項3の発明では、該ステータコアは、ハウジングとケーシングとの間でOリングにて水密性の確保を確実にできる。請求項4の発明では、ケーシングの窓部から前記放熱フィンが露出されていることで、前記放熱フィンの冷却性を請求項1の発明と同様の効果を奏する。
以下、本発明の実施形態について図1乃至4に基づいて説明する。本発明のDCモータ部は、外周のステータコア(電磁石)1と、内周にインナーロータマグネット2と、隔壁機能を有するハウジング3とから構成されている。前記インナーロータマグネット2は、前記ステータコア1内側に回転可能に設けられている。前記インナーロータマグネット2と前記ハウジング3間には冷却水が密封されている。そのDCモータ部を構成する部材である前記インナーロータマグネット2の上部には、インペラ4が一体形成されて電動ウォーターポンプの主要部を構成する。
本発明は、DCモータ部にあり、その箇所の具体的構造について詳述する。前記ステータコア1は、絶縁性焼結体コア若しくは絶縁体で覆われた焼結体コアにて構成されている。該ステータコア1は、図1乃至3に示すように、筒状のステータコア外周部11の内周側より4以上の偶数で等間隔をもって配置されたコイル線mを巻着したステータポール12を有している。具体的には、図3に示すように、筒状のステータコア外周部11の内周側より60度の間隔をもって配置された,コイル線mをバイファイラ巻きなどする棒片12aとコア内周部12bとからなるステータポール12,12,…が設けられて、6極として構成されている。
前記ステータコア外周部11の外周に、放熱フィン13が複数設けられている。該放熱フィン13は、薄板状片(約1mm前後)が適宜の間隔(約1mm乃至数mm)をおいて前記ステータコア外周部11の外周において、その放射方向に、略同一形状のものが数枚乃至10数枚設けられている。前記放熱フィン13の実施形態としては、原則として、図3(B)及び図4(B)に示すように、一体形成されている。すなわち、略同一形状の放熱フィン部13aが数枚乃至10数枚で単位体としての放熱フィン13を構成している。
該放熱フィン13は、雨水や泥土による錆等を防ぐために防錆処理が施されている。絶縁および防錆手法としてはメッキ等の手段もあるが、焼結体の特徴である鉄粉と鉄粉の間の隙間領域に樹脂を含有させるような構造にすれば、絶縁処理および防錆処理が同時に行え、加工工数も短く且つ加工コストも安価となる。なお、前記ステータコア1は電気的に絶縁させなければ、コイル線mのみに電流が流れる構成にできず、モータとして機能できないため、絶縁処理も必須である。また、絶縁および防錆が行える処理方法ならば他の手法(塗装等)でも何ら問題ない。
前述したように、電磁石である前記ステータコア1の外周部には放熱フィン13が一体に設けられ、該放熱フィン13が外気に露出するように構成されている。該放熱フィン13が一体となった前記ステータコア1としての電磁石の構造としては、鉄芯部分の軸方向(上下方向)の両端面に凹形状が設けられている。つまり、前述したように、前記ステータポール12のコア内周部12bと前記ステータコア外周部11の筒状部上端は同等高さに形成されているが、前記ステータポール12の棒片12aが縮小形状となっているために、断面としてみた場合に、凹形状に形成されている。上下の凹形状箇所、すなわち、棒片12aにコイル線mが巻着されることによりステータコア1の鉄芯の両端面はコイル線がはみ出さない形状に構成されている。
また、前記インナーロータマグネット2は、プラスチックマグネット又は埋め込み磁石にて円柱状に構成され、一体として形成されている。具体的には、該インナーロータマグネット2は、60度の間隔をもって円周が6等分されて、S極,N極,…と交互になるように永久磁石として構成されている。該インナーロータマグネット2の上端は、前記インペラ4の下部中央に固着されている。このように、永久磁石を内蔵した前記インナーロータマグネット2付きインペラ4を前記ステータコア1の磁気吸引反発力により回転させるというものである。また、前述の説明では、該前記ステータコア1のステータポール12のコア内周部12bは円形状をなしているが、図4(A)及び(B)に示すように、不連続となるように内端膨大部12cとして形成されることもある。この場合でも、前記ステータポール12の棒片12a箇所にそれぞれ発生する極が、S極,N極,…と交互になるように永久磁石として構成されている。
前記ハウジング3は、円筒形状をしており、機能としては冷却水を貯留する隔壁であり、円筒状容器部31と、該円筒状容器部31の開放側上端の外周に設けた鍔状部32とから構成されている。前記ハウジング3の内部には、前記インペラ4付きインナーロータマグネット2が回転自在に配置されている。また磁力を通過させる必要があるため前記ハウジング3の材質は合成樹脂製である。また、前記ケーシング5は、前記ステータコア1を支持する部材であり、ひいては、電動ウォーターポンプ自体を支持・固定する役割を担うものであり、基本的には軽量化のため合成樹脂製で構成されているが、仕様環境によってはアルミニウム製の場合も存在する。
前記ハウジング3は前記ステータコア1の上側(内側)に設けられている。つまり、前記ステータコア1は、前記ハウジング3と前記ケーシング5間に水密的に介在されると共に、前記ステータコア1の放熱フィン13は外部に露出されて構成されている。該放熱フィン13の外部への露出構成は、具体的には、図1に示すように、前記ケーシング5に設けた窓部51を介して露出している。つまり、前記ステータコア1の外周部に設けられた放熱フィン13は外気と接することができるように、該放熱フィン13と、ほぼ同形状若しくは該放熱フィン13よりも若干大きい窓部51が前記ケーシング5に開けられている。さらに、図2に示すように、前記放熱フィン13は前記ステータコア外周部11の円周上に、複数(実施形態では3箇所等分)設けられ、前記窓部51も対応している。
前記ハウジング3の上端外周に設けた鍔状部32の下側と前記ステータコア1のステータコア外周部11の上部との間、さらには、該ステータコア外周部11の下側と前記ケーシング5の底部鍔部52の上側との間では、それぞれOリング6,6がそれぞれ介在されて上下からサンドイッチ状に挟み込まれて固定されている。具体的な固定手段としては、図2に示すように、前記ステータコア1の突起部11aとケーシング5の上部鍔部53の凹部53aとが嵌合されるとともに、ピン53bにて固定されている。また、前記ハウジング3の鍔状部32とケーシング5の上部鍔部53とがピン53cにて固定されている。なお、図中54は、図2において、他の部材を取り付けるための取付ブラケット、また、図1(A)において、8aは、前記インナーロータマグネット2の上端の回転軸、8bは軸受、9aはポンプ吸入部、9bはポンプ吐出部、10はポンプケーシングである。
さらに、前記Oリング6,6が挿入される円形溝32a,52aがそれぞれ前記鍔状部32の下面及びケーシング5の底部鍔部52の上面に形成されている。前記ハウジング3,ケーシング5,ステータコア1で囲まれた空間に溶融した合成樹脂が流し込まれる。この合成樹脂は伝熱性の高い樹脂を使用する。溶融した合成樹脂は温度が下がれば硬化して封止材7となる。該封止材7は、伝熱、防水、防塵、振動吸収等の役割を担う。前記Oリング6は、前記ハウジング3とステータコア1とケーシング5のそれぞれの軸方向端面には封止材7の外部への流出阻止及び外部からの雨水や泥土の流入を阻止するために封入されている。つまり、Oリング6が無いと、溶融した合成樹脂を流し込むときに合成樹脂が前記ハウジング3とステータコア1、ケーシング5とステータコア1のそれぞれの隙間から漏れてしまうため、その漏れを防止するという重要な役割と、外部から浸入した雨水、泥土により前記封止材7が浸食されるのを防止する機能も兼ねている。
発熱源であるステータコア1を見ると、該ステータコア1の上端面、内周側面、下端面は熱伝導性の良い封止材7にて覆われている。該封止材7に伝わった熱はハウジング3を介してポンプ内の冷却水に排出される。また、前記封止材7に覆われていない前記ステータコア1の外周側面には放熱フィン13が一体形成され、且つ放熱フィン13は外部に露出されている。これによって、本発明のステータコア1は、全ての面が熱伝導性の良い封止材または放熱フィン13に覆われるため、ステータコア1の熱がどこの面にも滞留することが無い。同時に、放熱フィン13を露出させながらも、外部環境から水密性保持の目的でOリング6にて保護している。
さらに、従来技術との関連では、本願発明の実施形態と、特許文献1及び2と比較すると、本願では、ステータコア1に直接設けた放熱フィン13は直接外気に接しているため、放熱性は抜群である。特に、特許文献1及び2では、ステータである電磁石の外周側面にモータを外部環境から保護するためのハウジシグ等を配置せざるを得ないことにより放熱性が低下する重大な課題を、本発明の構造にすることにより解決できたこととなる。つまり本発明の構造により、放熱性の向上と部品点数の削減を果たすことができる。
また、本発明の実施形態では、放熱性が向上することで、ステータコア1の電磁石のコイル線m自体の温度が低下するため、コイル線mの抵抗値が下がり、同一モータであるならばより高出力化が可能となり、同じ出力で良いのなら更なるモータのコンパクト化を図ることができる。また、コイル線mの温度の低下により、電磁石に隣接して設置されている制御回路の温度も低下するために制御回路の信頼性、耐久性についても向上させ得る。
前記放熱フィン13は、前記ステータコア外周部11の外周に、原則として、一体形成されているが、別体形成の場合も存在する。この場合には、図5に示すように、弧状取付板部13bと複数の放熱フィン部13aとから構成され、放熱性の優れた材質を適宜選択できる。この別部材の場合は、ミクロ的に見ると正確なる面接触は無理としても、外気に直接触れる別体形成の前記放熱フィン13でも、放熱性を良好にできる。
このはみ出し構成について、従来技術との関連を詳述すると、特許文献1では巻線31、特許文献2ではコイル25で図示されているようにコイル線がステータの両端からはみ出すように巻かれているため、軸方向(上下方向)の寸法がばらつく問題がある。これはコイル線の巻き数は必要とされる特性・性能により大きく異なるが、一般には数百回程度であり、巻き方、巻くときの引張力などの理由によりコイル線全体の体積はばらつくものとなる。
そのため、特許文献1及び特許文献2共に、ステータの軸方向両端には、ステータのコイル線全体の体積ばらつきに対応(吸収)するために予備空間が設けられた構成となっているが、本発明の実施形態では、ステータコア1の軸方向寸法としては、上下の凹形状箇所、すなわち、前記棒片12aにコイル線mが巻かれて、凹形状箇所よりはみ出さないかぎり、ステータコア1自体そのものが、鉄芯の軸方向高さそのものであるため、特許文献1又は特許文献2のような予備空間は不要となる。このため、本発明の電動ウォーターポンプでは、軸方向寸法を短縮することができる。
(A)は本発明の断面図、(B)は(A)の要部箇所の斜視図である。 本発明の主要部材の分解斜視図である。 (A)は本発明のステータコアの斜視図、(B)は(A)の一部断面とした平面図である。 (A)は本発明における別の実施形態のステータコアの斜視図、(B)は(A)の横断図にインナーロータマグネット及びハウジングを加えた箇所の横断平面図である。 (A)は別の実施形態の放熱フィン取付箇所の要部斜視図、(B)は別の実施形態の放熱フィンの平面図、(C)はさらに別の実施形態の放熱フィンの平面図である。
符号の説明
1…ステータコア、11…ステータコア外周部、12…ステータポール、
13…放熱フィン、2…インナーロータマグネット、3…ハウジング、4…インペラ、
5…ケーシング、51…窓部、6…Oリング。

Claims (4)

  1. 電磁石としてのステータコアと、該ステータコアの内部に回転可能に設けたインペラ下部のインナーロータマグネットと、該インナーロータマグネットとステータコアとの間で冷却水を設けて隔壁機能を有するハウジングと、前記ステータコアの一部を覆うケーシングとからなり、前記ステータコアは絶縁性焼結体若しくは絶縁体で覆われた焼結体製とし、筒状のステータコア外周部の内周側より4以上の偶数で等間隔をもって配置されたコイル線を巻着したステータポールを有し、且つ前記ステータコア外周部の外周に放熱フィンを複数設けてなり、前記ステータコアは、前記ハウジングと前記ケーシング間に水密的に介在されると共に、前記ステータコアの放熱フィンは外部に露出されてなることを特徴とするポンプ用DCモータにおける放熱構造。
  2. 請求項1において、前記放熱フィンは、前記ステータコア外周部と同材質で一体形成されてなることを特徴とするポンプ用DCモータにおける放熱構造。
  3. 請求項1又は2において、前記ハウジングに設けた鍔状部の下側と前記ステータコアのステータコア外周部の上部との間、該ステータコア外周部の下側と前記ケーシングの上側との間では、それぞれOリングが設けられてなることを特徴とするポンプ用DCモータにおける放熱構造。
  4. 請求項1,2又は3において、前記ケーシングの外周に複数設けた窓部から、前記ステータコアの放熱フィンが外部に露出されてなることを特徴とするポンプ用DCモータにおける放熱構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107769471A (zh) * 2017-10-16 2018-03-06 常州朗奇威电器有限公司 一种电机定子铁芯结构
CN108612649A (zh) * 2018-07-05 2018-10-02 福州鑫洋机械制造有限公司 一种具有提升结构强度的新型泵壳
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