JP2010072434A - 描画パターンの生成方法、フォトマスクの製造方法及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

描画パターンの生成方法、フォトマスクの製造方法及び半導体装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】的確な描画パターンを生成することが可能な方法を提供する。
【解決手段】マスクパターンのパターンデータに基づいて第1のパターン及び第2のパターンの重なり部分の重なり幅を求める工程S13と、重なり幅が予め決められた幅よりも大きいと判断された場合には、第1の方法によって描画パターンを生成する工程S15と、重なり幅が予め決められた幅よりも小さいと判断された場合には、第2の方法によって描画パターンを生成する工程S16とを備え、第1の方法では、第1のパターンと第2のパターンとを合成したパターンを予め決められた幅以上の幅を有し且つ互いに重ならない複数の図形に分割することで描画パターンを生成し、第2の方法では、重なり部分が重複して描画される部分となるようにして第1のパターン及び第2のパターンから描画パターンを生成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、描画パターンの生成方法、フォトマスクの製造方法及び半導体装置の製造方法に関する。
半導体装置が微細化されると、設計パターン通りのパターンを半導体基板上に形成することが困難になる。そのため、フォトマスク上に形成されるマスクパターンのデータを生成する際にアシストパターンを付加することが行われている(特許文献1、2参照)。描画パターンを生成する場合、通常はパターンを描画用の複数の図形に分割している。
しかしながら、従来の描画パターンの生成方法では、必ずしも的確な描画パターンが生成されているとは言えなかった。
特開2001−313253号公報 特開2006−227407号公報
本発明は、的確な描画パターンを生成することが可能な描画パターンの生成方法等を提供することを目的としている。
本発明の第1の視点に係る描画パターンの生成方法は、半導体基板上に回路パターンを形成するために用いられるマスクパターンをフォトマスク上に描画するための描画パターンの生成方法であって、前記マスクパターンのパターンデータに基づいて第1のパターン及び第2のパターンの重なり部分の重なり幅を求める工程と、前記重なり幅が予め決められた幅よりも大きいか否かを判断する工程と、前記重なり幅が予め決められた幅よりも大きいと判断された場合には、第1の方法によって描画パターンを生成する工程と、前記重なり幅が予め決められた幅よりも小さいと判断された場合には、第2の方法によって描画パターンを生成する工程と、前記重なり幅が予め決められた幅と等しいと判断された場合には、前記第1の方法及び第2の方法のいずれかによって描画パターンを生成する工程と、を備え、前記第1の方法では、前記第1のパターンと前記第2のパターンとを合成したパターンを前記予め決められた幅以上の幅を有し且つ互いに重ならない複数の図形に分割することで描画パターンを生成し、前記第2の方法では、前記重なり部分が重複して描画される部分となるようにして前記第1のパターン及び第2のパターンから描画パターンを生成する。
本発明の第2の視点に係るフォトマスクの製造方法は、前記の方法で生成された描画パターンに基づいてフォトマスクを作製する工程を備える。
本発明の第3の視点に係る半導体装置の製造方法は、前記の方法で製造されたフォトマスク上のパターンを半導体基板上のフォトレジストに転写する工程を備える。
本発明によれば、的確な描画パターンを生成することが可能となる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態の方法を示したフローチャートである。
まず、半導体集積回路装置の回路パターンの設計データを用意し(S11)、設計データに対してアシストパターンの設定や光近接効果補正(OPC)等の補正処理を行う(S12)。ここでは、回路パターンとしてホールパターンを想定している。この補正処理により、設計データに基づいて図2に示すようなパターンが生成される。すなわち、回路パターンに対応した主パターン10と、光近接効果等を補正するためのアシストパターン11〜14とを有するマスクパターンデータが生成される。
次に、図2に示したマスクパターンのデータから描画装置用のデータへの変換を行うフォーマッティング(formatting)処理を行う。以下、フォーマッティング処理について説明する。
まず、主パターン10とアシストパターン11〜14との重なり部分の所定方向の幅Wを求める(S13)。ここでは、図2の上下方向が所定方向となる。続いて、重なり部分の幅Wが、予め決められた幅W0よりも大きいか否かを判断する(S14)。幅W0は、例えば、後述する方法によって生成された描画パターンをフォトマスク上に形成する際に用いる描画装置の解像限界に基づいて決められる。解像限界とは、データ上は表現可能だが、描画装置で形成するビームのボケ分でパターン解像に至らない微小図形サイズを表す指標であり、解像限界が小さいほど解像能力が高いことになる。本実施形態では、この解像限界幅の値をW0としている。
図3に示すように、重なり部分の幅Wが予め決められた幅W0以上である(W≧W0)と判断された場合には、以下に述べる第1の方法によって描画データを生成する(S15)。第1の方法では、図4に示すように、主パターン10とアシストパターン11〜14とを合成した合成パターンを、複数の図形21〜27に分割することで描画パターンを生成する。具体的には、上述した所定方向(すなわち。図4の上下方向)で、合成パターンを予め決められた幅W0以上の幅を有する複数の矩形状の図形21〜27に分割する。図4に示すように、分割図形21〜27は、互いに重ならず且つ隣接する分割図形が互いに接するように生成される。各分割図形21〜27は、それぞれ1回のショットで描画される。
図5に示すように、重なり部分の幅Wが予め決められた幅W0よりも小さい(W<W0)と判断された場合には、以下に述べる第2の方法によって描画データを生成する(S16)。第2の方法では、重なり部分が重複して描画される部分となるようにとして、主パターン10及びアシストパターン11〜14から描画パターンを生成する。具体的には、図6に示すように、主パターン10に対応した図形30とアシストパターン11〜14に対応した図形31〜34を含んだ描画パターンを生成する。図5及び図6からわかるように、図6に示した描画パターンは図5に示したパターンの重なり部分に対応した重なり部分を有している。以下、説明を加える。
例えば、重なり部分の幅Wが予め決められた幅W0よりも小さい場合にも、第1の方法を用いて描画パターンを生成したとする。この場合、主パターン10とアシストパターン11〜14とを合成した合成パターンは、図7に示すように、複数の図形41〜47に分割される。ここで、図形42及び43の幅はWであり、予め決められた幅W0よりも小さい。そのため、例えば、幅W0が解像限界幅であるとすると、図形42及び43を適正な幅で描画することが困難である。その結果、例えば、図形42と図形42に隣接する図形(図形41,44或いは45)との境界部に隙間が生じるといった問題が起こる。そのため、適正な描画パターンが得られないおそれがある。そこで、重なり部分の幅Wが予め決められた幅W0よりも小さい場合には、第2の方法により、図6に示すような図形30〜34を含んだ描画パターンを生成する。ただし、第2の方法では、図6に示すように、図形30と隣接する図形(図形31、32、33或いは34)との間に重なり部分が生じる。しかしながら、重なり部分の幅が小さいため、大きな問題は生じない。以下、この点について説明を加える。
重なり部分では、重複して描画が行われるため、電子ビームが過剰に照射される。そのため、重なり部分では通常、所望のパターンを形成することが困難である。ところが、重なり部分が微小であれば、そのような問題を回避することが可能である。すなわち、一般的に電子ビーム描画では、エッジ部(特にコーナー部)で丸め(rounding)が起こる。そのため、実際の電子ビーム描画によって生じる重なり部分の面積は、描画パターンのデータ上の重なり部分の面積よりも小さくなる。したがって、重なり部分が小さければ、重複描画による悪影響を低減することができる。
このようにして、重なり部分の幅Wに応じて選択された第1の方法或いは第2の方法により、描画パターンのデータが得られる(S17)。
なお、図8や図9に示すように、主パターン10とアシストパターン11〜14との重なり部分がない場合には、パターン10〜14に対応した図形を有する描画パターンを生成すればよい。
以上のように、本実施形態では、重なり部分の幅に応じた方法で描画パターンのデータを生成することにより、的確な描画パターンを生成することが可能となる。
次に、本実施形態の変更例について、図10〜図12を参照して説明する。
上述した実施形態では、主パターン10及びアシストパターン11〜14を有するパターンを例に説明したが、図10に示すように、回路パターンに対応した2つ以上のパターン51及び52が隣接する場合にも、上述した実施形態の方法を用いることが可能である。すなわち、上述した実施形態と同様に、パターン51とパターン52との重なり部分の所定方向(図10の上下方向)における幅Wを求める。そして、幅Wが予め決められた幅W0以上の場合には、第1の方法を用いて描画パターンを生成する。すなわち、図11に示すように、パターン51及び52の合成パターンを複数の図形61、62及び63に分割する。一方、幅Wが予め決められた幅W0よりも小さい場合には、第2の方法を用いて描画パターンを生成する。すなわち、図12に示すように、パターン51に対応した図形71とパターン52に対応した図形72とを含んだ描画パターンを生成する。
上述した変更例においても、重なり部分の幅に応じた方法で描画パターンのデータを生成することにより、的確な描画パターンを生成することが可能となる。
図13は、本実施形態の他の変更例について示した図である。図13に示した例では、複数のパターン81〜83が近接して設けられており、パターン81とパターン82との重なり部分84の幅Waは予め決められた幅W0以上であり、パターン81とパターン83との重なり部分85の幅Waは予め決められた幅W0よりも小さくなっている。このような場合には、重なり部分84を含んだ領域では第1の方法によって描画パターンのデータを生成し、重なり部分85を含んだ領域では第2の方法によって描画パターンのデータを生成すればよい。このような場合にも、重なり部分の幅に応じた方法で描画パターンのデータが生成され、的確な描画パターンを生成することが可能となる。
なお、上述した実施形態及び各変更例では、重なり部分の幅Wが予め決められた幅W0以上である場合(W≧W0)には第1の方法で描画データを生成し、重なり部分の幅Wが予め決められた幅W0より小さい場合(W<W0)には第2の方法で描画データを生成するようにしたが、重なり部分の幅Wが予め決められた幅W0より大きい場合(W>W0)には第1の方法で描画データを生成し、重なり部分の幅Wが予め決められた幅W0以下である場合(W≦W0)には第2の方法で描画データを生成するようにしてもよい。
図14は、本実施形態の方法で生成された描画パターンに基づくフォトマスクの製造方法及び半導体装置の製造方法を示したフローチャートである。
本実施形態の方法で生成された描画パターンのデータを用意し(S21)、描画パターンデータ基づいて描画を行うことでフォトマスクを作製する(S22)。そして、作製されたフォトマスク上のパターンを半導体基板上のフォトレジストに転写する(S23)。さらにフォトレジストを現像してレジストパターンを形成し(S24)、形成されたレジストパターンをマスクとして用いて半導体基板上の導電膜や絶縁膜等をエッチングすることで、所望のパターンが得られる(S25)。
本実施形態の方法で的確な描画パターンデータを生成することにより、的確なパターンを有するフォトマスクを得ることができ、半導体基板上に所望のパターンを形成することが可能となる。
なお、上述した実施形態で述べた方法は、該方法の手順が記述されたプログラムによって動作が制御されるコンピュータによって、実現することが可能である。上記プログラムは、磁気ディスク等の記録媒体或いはインターネット等の通信回線(有線回線或いは無線回線)によって提供することが可能である。具体的には、上述した実施形態で述べた方法の所望の工程或いは所望の工程の組み合わせに基づく手順をプログラムに記述することが可能である。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施することが可能である。さらに、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示された構成要件を適宜組み合わせることによって種々の発明が抽出され得る。例えば、開示された構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、所定の効果が得られるものであれば発明として抽出され得る。
本発明の実施形態の方法を示したフローチャートである。 本発明の実施形態に係り、アシストパターン付きのパターンを模式的に示した図である。 本発明の実施形態に係り、アシストパターン付きのパターンを模式的に示した図である。 図3のパターンに基づく描画パターンを模式的に示した図である。 本発明の実施形態に係り、アシストパターン付きのパターンを模式的に示した図である。 図5のパターンに基づく描画パターンを模式的に示した図である。 図5のパターンに基づく描画パターンの不適切な例を示した図である。 本発明の実施形態に係り、アシストパターン付きのパターンを模式的に示した図である。 本発明の実施形態に係り、アシストパターン付きのパターンを模式的に示した図である。 本発明の実施形態の一変形例に係るパターンを模式的に示した図である。 図10のパターンに基づく描画パターンを模式的に示した図である。 図10のパターンに基づく描画パターンを模式的に示した図である。 本発明の実施形態の他の変形例に係るパターンを模式的に示した図である。 本発明の実施形態の方法を示したフローチャートである。
符号の説明
10…主パターン 11〜14…アシストパターン
21〜27、30〜34、41〜47…図形
51、52…パターン 61〜63、71、72…図形
81〜83…パターン

Claims (5)

  1. 半導体基板上に回路パターンを形成するために用いられるマスクパターンをフォトマスク上に描画するための描画パターンの生成方法であって、
    前記マスクパターンのパターンデータに基づいて第1のパターン及び第2のパターンの重なり部分の重なり幅を求める工程と、
    前記重なり幅が予め決められた幅よりも大きいか否かを判断する工程と、
    前記重なり幅が予め決められた幅よりも大きいと判断された場合には、第1の方法によって描画パターンを生成する工程と、
    前記重なり幅が予め決められた幅よりも小さいと判断された場合には、第2の方法によって描画パターンを生成する工程と、
    前記重なり幅が予め決められた幅と等しいと判断された場合には、前記第1の方法及び第2の方法のいずれかによって描画パターンを生成する工程と、
    を備え、
    前記第1の方法では、前記第1のパターンと前記第2のパターンとを合成したパターンを前記予め決められた幅以上の幅を有し且つ互いに重ならない複数の図形に分割することで描画パターンを生成し、
    前記第2の方法では、前記重なり部分が重複して描画される部分となるようにして前記第1のパターン及び第2のパターンから描画パターンを生成する
    ことを特徴とする描画パターンの生成方法。
  2. 前記予め決められた幅は、前記生成された描画パターンをフォトマスク上に描画する際に用いる描画装置の解像能力に基づいて決められる
    ことを特徴とする請求項1に記載の描画パターンの生成方法。
  3. 前記第1のパターン及び第2のパターンの一方はアシストパターンである
    ことを特徴とする請求項1に記載の描画パターンの生成方法。
  4. 請求項1に記載の方法で生成された描画パターンに基づいてフォトマスクを作製する工程を備えたことを特徴とするフォトマスクの製造方法。
  5. 請求項4に記載の方法で製造されたフォトマスク上のパターンを半導体基板上のフォトレジストに転写する工程を備えたことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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