JP2010070013A - 車両用エアバッグ装置。 - Google Patents

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Abstract

【課題】エアバッグ袋体の膨張で開くリッドから受けるベントホール及びベントホールカバーの機能の阻害を防ぐ車両用エアバッグ装置を提供する。
【解決手段】車両用エアバッグ装置13は、インフレータと、ベントホール34を備えたエアバッグ袋体30と、エアバッグ袋体30を折り畳んだ状態で覆うカバー体105と、を備える。ベントホール34を覆うベントホールカバー60は、延出部62と、延出部62に略直交する直交部63と、を備える。カバー体105は、エアバッグ袋体30の膨張で開き、且つ、直交部63側に配置されている第1リッド111、第2リッド112と、第1リッド111、第2リッド112にそれぞれ直交部63とは交差する傾斜で形成されている第1ヒンジ部117、第2ヒンジ部118と、を備えている。
【選択図】図5

Description

本発明は、車両に衝突エネルギーが作用したときに、インフレータが発生したガスによってエアバッグを膨張させる、車両用エアバッグ装置に関する。
車両用エアバッグ装置では、エアバッグ袋体を有し、エアバッグ袋体は、第1の基布及び第2の基布における、外周部同士を接合することによって構成したものである。このようなエアバッグ袋体において、乗員方向への膨張過程における内圧の変動を抑制し、乗員とエアバッグ袋体との接触時期によらず安定した緩衝効果を得ることのできる技術の開発が進められている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2005−193881公報
この特許文献1で知られている車両用エアバッグ装置の袋体は、第1及び第2の基布が、中央部から外周部へ向けて概ね円周方向に連続する、縫合部によって縫合されたというものである。この縫合部は、エアバッグ袋体が膨張するときのバッグ内圧により、中央部から外周部へ向けて、順次破断される。これに伴い、エアバッグ袋体の展開初期から膨張形状の安定化を図るとともに、内圧の変動を抑制しつつエアバッグ袋体の容積を暫時増大させて、バッグ内圧の変化を適切に制御することができる。
また、エアバッグ装置は、ステアリングホイールの中央のハブ部に内蔵され、乗員に向いているハブ部のリヤカバー(リッド)がエアバッグの膨張で開かれる。そして、第2の基布にベントホールが形成されることで、インフレータによるエアバッグの膨張時にベントホールが開いてガスの一部を逃がしている。
しかし、特許文献1のエアバッグ装置では、リッドが干渉した場合にベントホールからの排気機能に影響するため、より好ましいリッドの形状が望まれていた。
また、ハブ部のリヤカバー(リッド)の中央には、例えば、マークなどの加飾パネルが取付けられることがある。ベントホールを展開する際に、加飾パネルの影響を受け難いリッドの形状が望まれていた。
本発明は、エアバッグ袋体の膨張で開くリッドから受けるベントホール及びベントホールカバーの機能の阻害を防ぎ、加飾パネルが分割されない、加飾パネルの悪影響を低減した車両用エアバッグ装置を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、ガスを発するインフレータと、ガスによる内圧の設定越えを防止するベントホールを備えたエアバッグ袋体と、エアバッグ袋体を折り畳んだ状態で覆うカバー体と、を備えた車両用エアバッグ装置であって、ベントホールを覆うベントホールカバーを備え、ベントホールカバーは、略T字形で、インフレータ側からエアバッグ袋体の径方向に延出している延出部と、延出部の先端から延出部に略直交する直交部と、を備え、カバー体は、エアバッグ袋体の膨張により回動することで開く複数のリッドと、リッドのうち、エアバッグ袋体が展開した状態における直交部側に配置される少なくとも2つのリッドのそれぞれに、直交部とは交差する傾斜で形成されているヒンジ部と、を備えていることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、リッドのうち、直交部の延出する方向と平行なヒンジ部を有するリッドの表面に加飾パネルを配置していることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、インフレータと、ベントホールを備えたエアバッグ袋体と、エアバッグ袋体を折り畳んだ状態で覆うカバー体と、ベントホールを覆うベントホールカバーを備え、ベントホールカバーは、インフレータ側からエアバッグ袋体の径方向に延出している延出部と、延出部の先端から延出部に略直交する直交部と、を備え、カバー体は、エアバッグ袋体の膨張により回動することで開く複数のリッドと、リッドのうち、エアバッグ袋体が展開した状態における直交部側に配置される少なくとも2つのリッドのそれぞれに、直交部とは交差する傾斜で形成されているヒンジ部と、を備えているので、それぞれのヒンジ部によって、カバー体から出てきて展開するベントホールカバーの展開していく方向に向かって開くことで、ベントホールカバーの出てくる方向と同一方向へリッドを開くことができる。従って、ベントホール及びベントホールカバーの機能の阻害を防ぐことができる。
つまり、リッドはベントホールとベントホールカバーとで発揮される機能を低下させないという利点がある。
請求項2に係る発明では、リッドのうち、直交部の延出する方向と平行なヒンジ部を有するリッドの表面に加飾パネルを配置しているので、複数のリッドを開いても、複数のリッドで加飾パネルが分割されないという利点がある。
また、加飾パネルの重量に起因するリッドの開き方の違いが起き難く、加飾パネルをリッドに取付けても、加飾パネルの悪影響を低減することができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」は運転者から見た方向に従い、Frは前側、Rrは後側、Leは左側、Riは右側を示す。
図1は、本発明の車両用エアバッグ装置を採用した車両の斜視図である。
車両10は、運転席11の前方に配置されたステアリングホイール12に車両用エアバッグ装置13を収納したものである。このエアバッグ装置13は、車両10に衝突エネルギーが作用したときに、図示しないインフレータからエアバッグ袋体にガスを導入し、運転者の前側に展開することによって、運転者(以下、「乗員」と言う)を拘束して保護するものである。以下、エアバッグ装置13を詳細に説明する。
図2は、車両用エアバッグ装置のエアバッグ袋体を車両前方から見た図である。
図3は、図2の3−3線断面図である。
図4は、図2に示したエアバッグ袋体の分解図である。図1を併用して説明する。
エアバッグ装置13は、インフレータ20(図4参照)と、リテーナ22(図3、図4参照)と、固定リング23と、エアバッグ袋体30とから成る。インフレータ20は、車両10に衝突エネルギーが作用したことによって点火信号を受けたときに、図示せぬガス発生剤に点火することにより、バッグ膨張用の高圧ガス(以下、単に「ガス」と言う)を発生させて、エアバッグ袋体30に供給するものである。このインフレータ20は取付フランジ21を有する。リテーナ22は、エアバッグ袋体30を折り畳み状態で保持するとともにインフレータ20を支持する部材であり、ステアリングホイール12上(図1参照)に設けられている。取付フランジ21に形成した貫通孔に、エアバッグ袋体30内に配置される固定リング23と一体形成されるボルト24を挿通して固定リング23とフランジ21とでリテーナ22を挟持した状態でナットで締結することにより、インフレータ20はステアリングホイール12に固定される。
図2〜図4に示すように、エアバッグ袋体30は、それぞれ円形状を呈した第1の基布31及び第2の基布41から成る。第1の基布31は、エアバッグ袋体30が展開したときに、ステアリングホイール12に対面するように位置する、前側のシートである。第2の基布41は、エアバッグ袋体30が展開したときに、乗員に対面するように位置する、後側のシートである。第1及び第2の基布31,41を重ね合わせて、外周部42同士を接合する(外周の縫合部43で一体に縫製する)ことによって、正面視円形状のエアバッグ袋体30が構成される。
第1の基布31には、1つのインフレータ挿入孔32と、複数のボルト孔33と、1つのベントホール34とが形成されている。
インフレータ挿入孔32は、第1の基布31の中心CPに配置されており、挿入されたインフレータ20を取り囲む、円形状の貫通孔である。インフレータ20が発生したガスは、エアバッグ袋体30の内部へ供給される。以下、第1の基布31の中心CPのことを、適宜「インフレータ挿入孔32の中心CP」、「インフレータ20の中心CP」と言い換える。
複数のボルト孔33は、インフレータ挿入孔32の周囲に配置されている。インフレータ20の取付フランジ21に第1の基布31及び固定リング23を重ね合わせ、ボルト孔33に挿入したボルト24(図4参照)を取付フランジ21にねじ結合することによって、エアバッグ袋体30はステアリングホイール12上のリテーナ22に取り付けられる。
ベントホール34は、エアバッグ袋体30の膨張時において、ガスの一部を外部へ放出するための、円形状の貫通孔であり、インフレータ挿入孔32の中心CPから所定の距離だけオフセットした位置HP(ホール中心HP)に、配置されている。ガスの一部を放出することによって、エアバッグ袋体30内のガス圧(バッグ内圧)が過大となることを抑制することができる。
図2及び図3に示すように、重ね合わされた第1及び第2の基布31,41は、中央部から外周部へ向けて概ね円周方向に連続する複数条、例えば3条の縫合部51,52,53により縫合されている。これらの縫合部51〜53は、エアバッグ袋体30が膨張するときのバッグ内圧により、中央部から外周部へ向けて縫合糸が順次破断されることによって分離する構成である。以下、この分離可能な縫合部51〜53のことを「破断用縫合部51〜53」と言う。
ベントホールカバー60は、正面視略T字状に形成されており、環状の基部61と、縦帯状の延出部62と、横帯状の直交部63とからなる。このベントホールカバー60は、基準線SL1に対して左右対称形である。
直交部63は、基準線SL1に対し互いに離反する方向へ延びる左右一対の帯状部64,64から成る。左右の帯状部64,64の先端部64a,64a、つまり、直交部63の両端部は、各破断用縫合部51〜53によって、第1・第2の基布31,41に縫合されている。
再び図1に戻って折り畳んだエアバッグ袋体30を覆うカバー体105を主体に説明する。
カバー体105はステアリングホイール12に配置されている。
ステアリングホイール12は、前輪(図に示していない)に連なるステアリングコラム101に接続されているハブ部102と、ハブ部102に支持されているステアリング本体103と、を備える。
ハブ部102のカバー体105の中央には、加飾パネル106が取付けられている。
図5は、エアバッグ装置が配置されているステアリングホイールの正面図である。
ハブ部102は、エアバッグ袋体30を折り畳んで収納し、ハブ部102のカバー体105で覆い、カバー体105の乗員に向いている第1リッド111、第2リッド112、第3リッド113が二点鎖線で示すように押し開かれつつ、エアバッグ袋体30を二点鎖線で示すように展開した状態で支持する。
図6は、図5のリッドを有するステアリングホイールのハブ部の詳細図である。カバー体105の正面図である。
図7は、図6の7−7線断面図である。図2〜図5を併用して説明する。
車両用エアバッグ装置13は、既に見た、車両情報でガスを発するインフレータ20と、ガスによる内圧の設定値越えを防止するベントホール34を備えたエアバッグ袋体30と、エアバッグ袋体30を折り畳んだ状態で覆うカバー体105と、ベントホール34を内圧調整可能に覆うベントホールカバー60を備える。
ベントホールカバー60は、先に触れた、略T字形で、インフレータ20側(具体的にはインフレータ20の中心CP)からエアバッグ袋体30の径方向(矢印a1の方向)に延出している延出部62と、延出部62の先端115から延出部62に略直交する直交部63と、を備える。
カバー体105は、エアバッグ袋体30の膨張により一部破断し回動することで開く複数のリッド(第1リッド111〜第3リッド113)と、リッドのうち、前記エアバッグ袋体が展開した状態における直交部63側に配置される少なくとも2つのリッド(第1リッド111、第2リッド112)のそれぞれに、直交部63とは交差する傾斜で形成されているヒンジ部(第1ヒンジ部117、第2ヒンジ部118)と、を備えている。
「直交部63とは交差する」とは、第1ヒンジ部117、第2ヒンジ部118の延長線が交差する、又は直交部63に平行な線に交差するという意味である。
リッド(第1リッド111〜第3リッド113)のうち、直交部63の延出する方向(左右方向(X軸方向))と平行なヒンジ部(第3ヒンジ部121)を有するリッド(第3リッド113)の表面に加飾パネル106を配置している。
図8は、ハブ部兼リッドの背面図である。
図9は、図6の9−9線断面図である。図10は、図6の10−10線断面図である。図1、図4〜図7を併用して説明する。
ハブ部102は、ステアリングコラム101にインフレータ20とともに接続され、インフレータ20の外方を覆っている枠体124と、枠体124に一体に乗員に向け形成しているカバー体105と、を備える。
カバー体105は、具体的には、平面視(図6の視点)で、カバー体105の中心Mcを通る垂直中心線V、中心Mcを通る水平中心線Hとしたときに、中央(中心Mc)に加飾パネル106を取付けるために形成したマーク取付け部127と、マーク取付け部127を避けて、カバー体105に向かって左上にL字形(詳しくはL字を天地反転させた形状)に形成した第1リッド111と、第1リッド111に対して垂直中心線V(対称線)を基準に対称に形成された第2リッド112と、第1リッド111及び第2リッド112に連ねて略長方形の中央に加飾パネル106用のマーク取付け部127を一体に出した略凸形状に形成されている第3リッド113と、を備える。
またカバー体105は、エアバッグ袋体30の膨張力で破断する破断部(テイアライン)131を備え、破断部(テイアライン)131のうちの環状の破断部(テイアライン)132が第1ヒンジ部117、第2ヒンジ部118、第3ヒンジ部121によって上破断部134、第1縦向き破断部135、第2縦向き破断部136に分断され、破断部(テイアライン)131が破断することで第1リッド111、第2リッド112、第3リッド113に分割され、且つ、第1リッド111を第1ヒンジ部117で支持し、第2リッド112を第2ヒンジ部118で支持し、第3リッド113を第3ヒンジ部121で支持する。138は第1縦向き破断部135から第2縦向き破断部136まで延びる中央破断部、141は上破断部134から中央破断部138まで延びる左右2分割破断部である。
第1縦向き破断部135は、図9に示した第3リッド113部と枠部124との境界の内側に薄肉溝部143が形成されている。なお、薄肉溝部143は第1リッド111にも同様に形成されている。
そして、薄肉溝部143が、図10に示したように第1リッド111において第1ヒンジ部117に達している。なお、第1リッド111においては、中途で枠部124から乖離している。
第1リッド111は、斜め上に開く。つまり展開したベントホールカバー60のほぼ先端部64aに向かって開くように第1ヒンジ部117が直交部63(または水平中心線H)とは交差する傾斜で形成されている。別の言い方をすると、第1ヒンジ部117(第1ヒンジ軸146)は、ほぼベントホールカバー60の先端部64aに向いて(図6の矢印a2の方向)いる。148は第2ヒンジ部118の第2ヒンジ軸である。
第3ヒンジ部121は、直交部63の延出する方向と平行なヒンジ部(第3ヒンジ部121)を有する。別の言い方をすると、第3ヒンジ部121(第3ヒンジ軸151)は水平中心線Hに略平行で、垂直中心線V(対称線)を基準に対称である。
なお、第1ヒンジ部117〜第3ヒンジ部121の肉厚は、カバー体105の肉厚である。
加飾パネル106は、例えば、マークを印刷したプレートであり、プレートのかしめ軸153をマーク取付け部127の孔に通し、貫通させた、かしめ軸153の頭154をかしめることで一体的に固定されている。
次に、本発明の車両用エアバッグ装置の作用を図2、図5、図6で説明する。
エアバッグ装置13では、エアバッグ袋体30が膨張すると、カバー体105は破断部131(薄肉溝部143)から破断して開き、エアバッグ袋体30が膨出展開するための開口を形成する。この結果、エアバッグ袋体30は車室内に展開し始める。
図2及び図3に示すように、エアバッグ袋体30は第1及び第2の基布31,41同士が3つの破断用縫合部51〜53によって一体に縫合されている。このため、エアバッグ袋体30は展開初期にその膨張容積を規制され、中心と破断用縫合部51〜53間の規制された容積内で速やかに一様な膜圧分布に達する。この時点で乗員がステアリングホイール12に近接した位置に存在し、接触開始する場合には、内圧の上昇とともに破断用縫合部51〜53の破断が進行することにより内圧上昇量が抑制され、柔らかく乗員を拘束することができる。
また、乗員との接触がない場合にも、インフレータ20からのガス流入によるエアバッグ袋体30におけるバッグ内圧の増加に応じて、3つの破断用縫合部51〜53は、縫合始点54から縫合終点55へ向かって順次破断される。このため、エアバッグ袋体30は、適切なバッグ内圧を維持しながら、次第に容積を増加し、所定の形状となるように展開する。
また、ベントホールカバー60における左右の帯状部64,64の先端部64a,64aは、各破断用縫合部51〜53によって、第1・第2の基布31,41に縫合されている。このため、各破断用縫合部51〜53が破断するまでは、先端部64a,64aが第1・第2の基布31,41に拘束されている。ベントホール34が、ベントホールカバー60により閉鎖されているので、エアバッグ袋体30内のガスは外部へ逃げることを阻止されている。この結果、エアバッグ袋体30内のガス圧は速やかに上昇し、そのガス圧が適切に保持される。エアバッグ袋体30内のガス圧は、カバーガイド部材70の開口77を通して、ベントホールカバー60の直交部63における中央部に作用している。
その後、エアバッグ袋体30の展開末期に、全ての破断用縫合部51〜53が破断すると、帯状部64,64の先端部64a,64aの拘束が解かれる。ベントホールカバー60の直交部63における中央部は、ベントホール34から外部へ押し出される。押し出されるにつれて、左右の帯状部64,64はガイド部72に案内されて(ガイド用縫合部73〜75に案内されて)、ベントホール34へ向かって移動する。この結果、ベントホール34が開放される。
このように各破断用縫合部による圧力上昇の緩和が終了した後にも、エアバッグ袋体30内の余剰のガスがベントホール34から排出されるので、エアバッグ袋体30は最大形状となった後もエアバッグ袋体30のバッグ内圧の過剰な上昇を防止される。その際、第1リッド111、第2リッド112は、展開するときのベントホールカバー60の延出方向(矢印a3、a4の方向)と同一方向に開くので、第1リッド111、第2リッド112がベントホールカバー60の機能阻害の要因とならず、ベントホール34及びベントホールカバー60の機能を確保することができる。
また、カバー体105は、加飾パネル106の下方にベントホールカバー60の直交部63の延出する方向(左右方向(X軸方向))と平行に第3ヒンジ部121を配置し、第3ヒンジ部121に連なる第3リッド113を、加飾パネル106用のマーク取付け部127を一体に出した略凸形状に形成し、第3ヒンジ部121を支点に開くので、ベントホールカバー60の近傍に加飾パネル106を配置しても、加飾パネル106は、ベントホールカバー60の展開に悪影響を与えることなく、分割されないで開かれるという利点がある。
尚、本発明の車両用エアバッグ装置は、実施の形態ではステアリングホイールに採用されているが、ステアリングホイール以外にも採用可能である。
本発明の車両用エアバッグ装置は、運転者用としてステアリングホイールにハイツ好適である。
本発明の車両用エアバッグ装置を採用した車両の斜視図である。 車両用エアバッグ装置のエアバッグ袋体30を車両前方から見た図である。 図2の3−3線断面図である。 図2に示したエアバッグの分解図である。 エアバッグ装置が配置されているステアリングホイールの正面図である。 図5のリッドを有するステアリングホイールのハブ部の詳細図である。 図6の7−7線断面図である。 ハブ部102兼リッドの背面図である。 図6の9−9線断面図である。 図6の10−10線断面図である。
符号の説明
13…車両用エアバッグ装置、20…インフレータ、30…エアバッグ袋体、34…ベントホール、60…ベントホールカバー、62…延出部、63…直交部、105…カバー体、106…加飾パネル、111…第1リッド、112…第2リッド、113…第3リッド、115…延出部の先端、117…傾斜しているヒンジ部(第1ヒンジ部)、118…傾斜しているヒンジ部(第2ヒンジ部)、121…平行なヒンジ部(第3ヒンジ部)。

Claims (2)

  1. ガスを発するインフレータと、前記ガスによる内圧の設定越えを防止するベントホールを備えたエアバッグ袋体と、該エアバッグ袋体を折り畳んだ状態で覆うカバー体と、を備えた車両用エアバッグ装置であって、
    前記ベントホールを覆うベントホールカバーを備え、
    前記ベントホールカバーは、略T字形で、前記インフレータ側からエアバッグ袋体の径方向に延出している延出部と、該延出部の先端から前記延出部に略直交する直交部と、を備え、
    前記カバー体は、前記エアバッグ袋体の膨張により回動することで開く複数のリッドと、該リッドのうち、前記エアバッグ袋体が展開した状態における前記直交部側に配置される少なくとも2つのリッドのそれぞれに、直交部とは交差する傾斜で形成されているヒンジ部と、を備えていることを特徴とする車両用エアバッグ装置。
  2. 前記リッドのうち、前記直交部の延出する方向と平行なヒンジ部を有するリッドの表面に加飾パネルを配置していることを特徴とする請求項1記載の車両用エアバッグ装置。
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