JP2007302224A - エアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エアバッグのベントホールを塞ぐベントホールカバーの位置ずれを防止する。
【解決手段】エアバック32に、インフレータ開口37aと、インフレータ開口37aの側方に設けられたベントホール37bと、ベントホール37bを塞ぐベントホールカバー50を備えるエアバッグ装置であって、ベントホールカバー50は、ベントホール37bを覆う帯状の閉塞部51と、閉塞部51の長手方向中間部54からインフレータ開口37aへ指向して延出する延出部55とを有し、閉塞部51の両端部52,53がエアバッグ展開時に破断する縫製部39でエアバッグ32に接合されている。
【選択図】図4

Description

この発明は、乗員保護用のエアバッグ装置に関するものである。
車両の衝突時にインフレータから供給されるガスでエアバッグを車室内に展開して乗員を拘束するエアバッグ装置には、エアバッグの内圧が過剰に上昇するのを防止するためにベントホールを設け、このベントホールをエアバッグの展開途中で開放するものがある。
また、エアバッグ装置には、エアバッグの容積膨張および内圧を制御するために、展開途中で破断する破断接合部をエアバッグに予め設けておき、破断接合部の破断によりエアバッグの容積を徐々に拡大するものがある。
例えば、特許文献1には、ベントホールを塞ぐベントホールカバーの端部を破断接合部でエアバッグに接合し、エアバッグの展開時に破断接合部が破断されたときにベントホールカバーがベントホールから外れ、ベントホールを開放させるエアバッグ装置が記載されている。
この場合、破断接合部が破断される前のエアバッグ展開途中においてベントホールカバーの位置がずれてベントホールが開放されないようにする必要がある。これについて、特許文献1には、ベントホールの近傍でベントホールカバーをエアバッグに縫製することが記載されている。
特開2005−199987号公報
しかしながら、従来のベントホールカバー位置ずれ防止技術では、縫製部が増えて生産性が低下してしまうので、改善の余地があった。
また、エアバッグ製造時にベントホールカバーを配置するのに手間がかかり、改善の余地があった。
そこで、この発明は、ベントホールを塞ぐベントホールカバーの位置ずれを防止でき且つ生産性が向上するエアバッグ装置を提供するものである。
この発明に係るエアバッグ装置では、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
請求項1に係る発明は、エアバック(例えば、後述する実施例におけるエアバッグ32)に、インフレータ開口(例えば、後述する実施例における開口37a)と、該インフレータ開口の側方に設けられたベントホール(例えば、後述する実施例におけるベントホール37b)と、該ベントホールを塞ぐベントホールカバー(例えば、後述する実施例におけるベントホールカバー50)を備えるエアバッグ装置であって、前記ベントホールカバーは、前記ベントホールを覆う帯状の閉塞部(例えば、後述する実施例における閉塞部51)と、該閉塞部の長手方向中間部(例えば、後述する実施例における中間部54)から前記インフレータ開口へ指向して延出する延出部(例えば、後述する実施例における延出部55)とを有し、前記閉塞部の両端部(例えば、後述する実施例における端部52,53)がエアバッグ展開時に破断する破断接合部(例えば、後述する実施例における縫製部39)で前記エアバッグに接合されていることを特徴とするエアバッグ装置である。
このように構成することにより、エアバッグの製造時および展開時にベントホールカバーが位置ずれするのを防止することができ、ベントホールカバーの端部がエアバッグから外れるまでベントホールの閉塞を維持することができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の発明において、前記延出部は、前記インフレータ開口の周囲を覆うことを特徴とする。
このように構成することにより、エアバッグ装置の製造時にベントホールカバーをエアバッグに容易にセットすることができる。また、延出部がインフレータ開口周りのエアバッグを補強する補強部材として機能する。
請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載の発明において、前記閉塞部の端部は、前記破断接合部で幅が狭く形成されていることを特徴とする。
このように構成することにより、ベントホールカバーがベントホールから抜け出す際の抵抗を低減することができる。
請求項4に係る発明は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の発明において、前記閉塞部の両端部と前記エアバッグとの接合時に前記エアバッグに対して前記ベントホールカバーを位置決めする位置決め手段(例えば、後述する実施例における位置決め用ライン60,61)を備えることを特徴とする。
このように構成することにより、ベントホールカバーをエアバッグに対して適正な位置に容易に配置することができるとともに、適正な位置に配置されたことを容易に確認することができるので、エアバッグとベントホールカバーを確実に重合して破断接合部を形成することができる。
請求項5に係る発明は、請求項4に記載の発明において、前記位置決め手段は、前記エアバッグの色と前記ベントホールカバーの色とを異ならせることにより構成されていることを特徴とする。
このように構成することにより、エアバッグの内側に配置されるベントカバーの位置を適切に把握することができる。
請求項6に係る発明は、請求項4または請求項5に記載の発明において、前記位置決め手段は、前記エアバッグにおける前記ベントホールカバーが配置される部位に設けられたマーク(例えば、後述する実施例における位置決め用ライン60)を有することを特徴とする。
このように構成することにより、エアバッグとベントホールカバーとの相対位置を適切に調整することができる。
請求項7に係る発明は、請求項4から請求項6のいずれか1項に記載の発明において、前記位置決め手段は、前記ベントホールカバーの端部近傍に設けられたマーク(例えば、後述する実施例における位置決め用ライン61)を有することを特徴とする。
このように構成することにより、ベントホールカバーの端部をエアバッグの所望する位置に配置することが容易にできる。
請求項8に係る発明は、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の発明において、前記エアバッグを折り畳んだ状態で収納するエアバッグカバー(例えば、後述する実施例におけるフロントカバー17、リヤカバー19)を備え、前記ベントホールは、前記エアバッグの展開状態において前記エアバッグカバーの展開軌跡(例えば、後述する実施例における)展開軌跡23と干渉しない位置に形成されていることを特徴とする。
このように構成することにより、エアバッグの展開時に、ベントホールが展開したエアバッグカバーと干渉するのを防止することができ、ベントホールからの排気をスムーズに安定して行うことができ、また、エアバッグの荷重特性を安定化させることができる。
請求項9に係る発明は、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の発明において、車両のステアリングホイール(例えば、後述する実施例におけるステアリングホイール12)に設けられ、前記ベントホールは、前記エアバッグの展開状態において前記ステアリングホイールのグリップ部(例えば、後述する実施例におけるステアリングホイール本体21)よりも内側に位置することを特徴とする。
このように構成することにより、エアバッグの展開時に、ベントホールがステアリングホイールのグリップ部と干渉するのを防止することができ、ベントホールからの排気をスムーズに安定して行うことができ、また、エアバッグの荷重特性を安定化させることができる。
請求項1に係る発明によれば、エアバッグの製造時および展開時にベントホールカバーの位置がずれなくなり、ベントホールカバーの端部がエアバッグから外れるまでベントホールの閉塞を維持することができるので、エアバッグを適切に内圧制御および展開制御することができる。
請求項2に係る発明によれば、エアバッグ装置の製造時にベントホールカバーをエアバッグに容易にセットすることができるので、生産性が向上する。
また、延出部がインフレータ開口周りのエアバッグを補強する補強部材として機能するので、部品点数を増やさずにインフレータ開口周りを補強することができる。
請求項3に係る発明によれば、ベントホールカバーがベントホールから抜け出す際の抵抗を低減することができる。
請求項4に係る発明によれば、ベントホールカバーをエアバッグに対して適正な位置に容易に配置することができるとともに、適正な位置に配置されたことを容易に確認することができるので、エアバッグとベントホールカバーを確実に重合して破断接合部を形成することができ、エアバッグ展開時にベントホールから安定にガスを排出することができる。
請求項5に係る発明によれば、エアバッグの内側に配置されるベントカバーの位置を適切に把握することができる。
請求項6に係る発明によれば、エアバッグとベントホールカバーとの相対位置を適切に調整することができる。
請求項7に係る発明によれば、ベントホールカバーの端部をエアバッグの所望する位置に配置することが容易にできる。
請求項8および請求項9に係る発明によれば、ベントホールからの排気をスムーズに安定して行うことができ、また、エアバッグの荷重特性を安定化させることができる。
以下、この発明に係るエアバッグ装置の実施例を図1から図11の図面を参照して説明する。なお、以下に記載する各実施例のエアバッグ装置は、車両の運転者用にハンドル内に格納されたエアバッグ装置の態様であり、以下の説明において「前後」は車体における前後と同じである。
図1に示すように、運転席のシート11の前方に配置されたステアリングホイール12の内部に、エアバッグ装置のエアバッグモジュール13が収納されている。
図2に示すように、ステアリングホイール12はステアリングシャフト14の後端にナット15によりボス部16が固定され、ボス部16にカップ状のフロントカバー17が固定されている。フロントカバー17の周縁には、フロントカバー17を閉塞するように複数のボルト18によりリヤカバー19が固定されている。フロントカバー17の外周面には放射状に延びる複数のスポーク部20が取り付けられ、このスポーク部20にステアリングホイール本体(グリップ部)21が支持されている。
リヤカバー19の内周面にはリテーナ22がボルト18により共締めされ、このリテーナ22にエアバッグモジュール13が支持されている。フロントカバー17とリヤカバー19は、エアバッグモジュール13を収納するエアバッグカバーを構成する。
リヤカバー19の内面には破断を促進するためのティアライン19aが形成されている。図8に示すように、リヤカバー19を正面から見たときにティアライン19aは略H字状に形成されており、リヤカバー19はこのティアライン19aに沿って破断し、図中上側および下側に分かれて展開するようになる。
エアバッグモジュール13は、燃焼により高圧ガスを発生する推薬を充填したインフレータ31と、基布を縫製して構成されインフレータ31が発生させた高圧ガスが導入されて膨張するエアバッグ32と、エアバッグ32の基部を固定する固定リング33とを備えている。リテーナ22の前面及び後面に、インフレータ31のフランジ31aと固定リング33とが重合され、複数のボルト34及びナット35で締め付け固定されている。このリテーナ22の後面と固定リング33の前面との間にエアバッグ32の基部が挟み込まれた状態で固定されている。
図3に示すように、円形のエアバッグ32は後側(乗員に対向する側)の第1基布36と、その前面に重合される第2基布37とを備え、第1基布36と第2基布37はその外周部を縫製部38で一体に縫製されている。また、重ね合わされた第1基布36と第2基布37が、縫製部38の内側で、渦巻き状の複数の縫製部(破断接合部)39で縫製されている。この実施例では渦巻き状の縫製部39を3個としているが、2個あるいは4個以上であってもよい。外周の縫製部38はエアバッグ32の膨張時に破断しないように太めの糸で強固に縫製されているが、その内側の渦巻き状の3つの縫製部39はエアバッグ32の膨張時に破断できるように細目の糸で脆弱に縫製されている。
渦巻き状の縫製部39の径方向内端39aはエアバッグ32の中心を指向しており、エアバッグ32の展開時に径方向内端39aに応力を集中させて縫製部39の破断開始を促進している。
第2基布37にはインフレータ31を囲む円形の開口(インフレータ開口)37aと、この開口37aの周囲に形成された複数のボルト34の貫通孔37cと、エアバッグ32の膨張時に内部のガスの一部を逃がす円形のベントホール37bとが形成されている。開口37aは第2基布37の中心に配置され、ベントホール37bは開口37aの側部に配置され、第2基布37の中心から偏心して配置されている。
前述したようにリテーナ22の後面と固定リング33の前面との間には、第2基布37が挟まれて複数のボルト34で締め付けられているため、インフレータ31が発生するガスは第2基布37の中央の開口37aからエアバッグ32の内部に供給される。
エアバッグ32には、その内圧を制御するベントホールカバー50が設けられている。
図3及び図4に示すように、ベントホールカバー50は平面視略T字状をなし、直線的な帯状をなしその両端部52,53をエアバッグ32の外周部に配置される閉塞部51と、閉塞部51の長手方向の中間部54から開口37aに指向して延出する延出部55とを備えている。
閉塞部51の中間部54はベントホール37bを閉塞可能なようにベントホール37bよりも幅広に形成されており、閉塞部51は中間部54から両端部52,53に接近するにしたがって幅が狭くなっている。このベントホールカバー50は第2基布37の内面に沿って、中間部54でベントホール37bを閉塞可能な位置に配置されており、閉塞部51の両端部52,53は第1基布36及び第2基布37の周縁に沿うように縫製部38の手前で弧状にカットされ、第1基布36と第2基布37とを接合する3つの渦巻き状の縫製部39で同時に縫製されている。
延出部55はその全長に亘ってほぼ同一幅に形成され、延出部55の先端部56は第2基布37の開口37aの周囲を覆うように配置されている。先端部56には、開口37aと同一径で開口37aと同心上に位置する孔55aと、孔55aの周囲に配置され第2基布37の貫通孔37cに対応して形成された複数の貫通孔55bが設けられている。延出部55の先端部56は、第2基布37とともにリテーナ22の後面と固定リング33の前面との間に挟まれ、第2基布37とともにボルト34でリテーナ22に共締めされている
なお、エアバッグ32は、第1基布36と第2基布37の外周部を縫製部38で接合した後、第2基布37にベントホールカバー50を仮置きし、さらに裏返してから渦巻き状の縫製部39で縫製部38の内側を接合するが、裏返す際にベントホールカバー50が位置ずれしないように、裏返す前に第2基布37にベントホールカバー50をベントホール37bが塞がれる適正な位置に合わせて仮止めしてもよい。
また、ベントホールカバー50の仮止めの有無に関わらず、縫製部39を縫製する前には第2基布37に対してベントホールカバー50の両端部52,53が適正な位置に配置されているか確認する。この確認を容易にするために、次のようなベントホールカバー50の位置決め手段を用いるのが好ましい。
第1の位置決め手段は、第1基布36および第2基布37の色よりも、ベントホールカバー50の色を濃い色にする。すなわち、第1基布36および第2基布37の色と、ベントホールカバー50の色とを異ならせておく。このように色を変えておくと、第1基布36と第2基布37の間に配置されたベントホールカバー50を、第1基布36あるいは第2基布37を透かして見ることができるので、ベントホールカバー50の閉塞部51の両端部52,53が縫製部39が形成される位置に正しく配置されているか否かを容易に目視確認することができる。そして、適正な位置に配置されていないときには、ベントホールカバー50の位置を適正な位置に容易に調整することができる。
第2の位置決め手段は、図10に示すように、第2基布37においてベントホールカバー50を装着する面に、予めベントホールカバー50の閉塞部51の外縁を沿わすべき位置に、位置決め用ライン(マーク)60を印刷等により描画しておく。このようにしておくと、第1基布36あるいは第2基布37を透かして見たときに、ベントホールカバー50の閉塞部51の外縁が第2基布37の位置決め用ライン60に沿って配置されていれば、閉塞部51の両端部52,53が縫製部39が形成される位置に正しく配置されていると容易に目視確認することができる。そして、適正な位置に配置されていないときには、ベントホールカバー50の位置を適正な位置に容易に調整することができる。なお、位置決め用ライン60に代えて丸印などのマークでも構わない。
第3の位置決め手段は、図11に示すように、ベントホールカバー50の両端部52,53において縫製部39が形成される位置に、予め位置決め用ライン(マーク)61を印刷等により描画しておく。このようにしておくと、第1基布36あるいは第2基布37を透かして見たときに、ベントホールカバー50の閉塞部51の位置決め用ライン61が第2基布37の外周部に配置されることにより、閉塞部51の両端部52,53が縫製部39が形成される位置に正しく配置されていることを容易に目視確認することができる。そして、適正な位置に配置されていないときには、ベントホールカバー50の位置を適正な位置に容易に調整することができる。なお、位置決め用ライン61に代えて丸印などのマークでも構わない。
また、前記第1の位置決め手段と前記第2の位置決め手段と前記第3の位置決め手段を適宜組み合わせてもよい。
このようにベントホールカバー50の位置決め手段を設けておくと、ベントホールカバー50の両端部52,53を第2基布37に対して適正な位置に容易に配置することができるとともに、適正な位置に配置されたことを容易に目視確認することができるので、第1基布36、第2基布37、ベントホールカバー50を確実に重合して縫製し縫製部39を形成することができる。その結果、ベントホール37bをベントホールカバー50で適正に閉塞することができるとともに、後述するようにエアバッグ32の展開時にベントホール37bから安定にガスを排出することができ、性能バラツキを抑制することができる。
このように構成されたエアバッグ装置では、車両衝突時に所定以上の重力加速度が検出されるとインフレータ31が点火し、折り畳まれたエアバッグ32がインフレータ31が発生するガスで膨張を開始する。エアバッグ32が膨張するとこの圧力を受けてリヤカバー19はティアライン19aで破断し、そこに形成された開口からエアバッグ32が車室内に展開する。
図6に示すように、エアバッグ32が膨張するときに3つの渦巻き状の縫製部39が第1基布36、第2基布37を一体に接合しているので、エアバッグ32が一気に膨張するのを防止して、小容量のエアバッグを早期に形成した後に、エアバッグ32の内圧の増加に伴って3つの縫製部39が径方向内側から外側へと破断することで、エアバッグ32は適切な内圧を維持しながら次第に容積を増加させ、最終的に前後方向に扁平な形状に展開して最大限の拘束力を発揮することができる。
3つの縫製部39が全て破断するまでの間、ベントホールカバー50は閉塞部51の両端部52,53が第1基布36と第2基布37の縫製部39によって拘束され、延出部55の先端部56がリテーナ22と固定リング33によって挟持されているので、ベントホール37bはベントホールカバー50により閉塞されてガスの漏洩を防止され、エアバッグ32の内圧を速やかに立ち上げると共に、その内圧を適切に保持することができる。
そして、エアバッグ32の展開末期に3つの縫製部39が全て破断すると、延出部55の先端部56はリテーナ22と固定リング33によって挟持され固定されているが、閉塞部51の両端部52,53dの拘束は解除されるため、ベントホールカバー50において閉塞部51の中間部54の一部(図4において上側部分)が、図7に示すように、ベントホール37bから外部に押し出されることでベントホール37bが開放する。その結果、エアバッグ32内の余剰のガスがベントホール37bから排出されエアバッグ32の内圧の過剰な上昇を防止することができ、エアバッグ32の荷重特性を所望に設定することができる。このとき、ベントホール37bは第2基布37に設けてあるため、ベントホール37bから排出されるガスが運転者に直接的に当たることがなく、運転者に不快感を与えることがない。
なお、図9に示すように、エアバッグ32の展開状態において、ベントホール37bが、フロントカバー17の展開軌跡23よりも外側に位置し、且つ、インフレータ31よりも外側に位置し、且つ、ステアリングホイール本体21の内側に位置するように設定するのが好ましい。このようにすると、エアバッグが展開したときに、ベントホール37bが破断展開したフロントカバー17と干渉したり、インフレータ31に干渉したり、ステアリングホイール本体21と干渉するのを防止することができるので、ベントホール37bからの排気をスムーズに安定して行うことができ、また、エアバッグ32の荷重特性を安定化させることができる。
また、このエアバッグ装置では、延出部55の先端部56がリテーナ22と固定リング33によって挟持されているので、エアバッグ32の製造時にベントホールカバー50の中間部54が位置ずれするのを防止することができるとともに、エアバッグ32の展開途中においてエアバッグ32が膨張し丸みを帯びたときにも、ベントホールカバー50の中間部54がエアバッグ32の径方向外側に位置ずれするのを防止することができる。
さらに、この実施例では、閉塞部51がその中間部54から両端部52,53に接近するにしたがって幅が狭くなっているので、ベントホールカバー50がベントホール37bから抜け出す際の抵抗を低減することができる。
その結果、縫製部39が破断してベントホールカバー50の閉塞部51の端部52,53の少なくとも一方がエアバッグ32から外れるまでベントホール37bの閉塞を維持することができ、端部52,53の少なくとも一方がエアバッグ32から外れたときにベントホール37bを開放することができるので、エアバッグの内圧を適切に制御することができ、エアバッグ32を適切に展開制御することができる。
また、延出部55の先端部56が開口37a周りの第2基布37を補強する補強部材として機能するので、部品点数を増やさずに開口37a周りを補強することができる。
また、エアバッグ装置の製造時には、ベントホールカバー50の延出部55の先端部56を第2基布37の中央に重ね合わせ、開口37aと孔55aを同心上に配置し、ボルト34をベントホールカバー50の貫通孔55bおよび第2基布37の貫通孔37cに挿通することにより、ベントホールカバー50をエアバッグ32に容易に位置決めし、セットすることができる。よって、生産性が向上する。
なお、図10に示すように、第2基布37の織り目方向X、Yを、ベントホール37bの中心とエアバッグ32の中心(開口37aの中心)とを結んだ直線Lに対して、垂直および平行に配置するのが好ましい。このようにすると、エアバッグ32の展開時に第2基布37の伸びを最小限に抑えて、ベントホール37bの変形を最小限に抑えることができ、ベントホール37bからのガスの排出を安定化することができる。
なお、前述した実施例では、図5に示すように、ベントホールカバー50の端部52,53を最も外側の縫製部39に至る部位に渡って縫製しているが、最も外側の縫製部39よりも内側の縫製部39、例えば内側から2番目の縫製部39まででベントホールカバー50の縫製をとめておくことができる。このように構成することで、最も外側の縫製部39が破断した時には既にベントホール37bが開いているような設定とすることができる。これによりベントホール37bが開放されるタイミングやエアバッグ32の内圧を調整することができる。
前述した実施例では縫製部39を渦巻き状に形成したが、同心円状に形成してもよく、また、縫製部39を全周に設けずにエアバッグ32の外周部に部分的に設けてもよい。
前述した実施例ではエアバッグ32の破断接合部を縫製部39で構成したが、破断接合部は縫製に限るものではなく、織り合わせや接合などで構成してもよい。
ベントホールカバー50の形状は、前述した実施例に限るものではなく、例えば延出部55の先端部56を円形にしても構わない。
さらに前述した実施例では、ベントホールカバー50の延出部55の先端部56を第2基布37の開口(インフレータ開口)37aの周囲を覆うように配置してリテーナ22と共締めしているが、開口37aの周囲で部分的にリテーナ22と共締めしてもよいし、リテーナ22との共締め以外の手段で留めるようにしてもよい。
また、前述した実施例ではハンドル内に格納されたエアバッグ装置の態様で説明したが、この発明はハンドル内格納式以外のエアバッグ装置にも適用可能である。
この発明に係るエアバッグ装置を備えた車輌の車室内を示す斜視図である。 図1のA−A線に沿う断面図である。 本発明に係るエアバッグ装置の一実施例におけるエアバッグの分解斜視図である。 前記実施例におけるエアバッグの背面図である。 図4のB−B線に沿う断面図である。 前記実施例のエアバッグ展開初期の断面図である。 前記実施例のエアバッグ展開後期の断面図である。 前記実施例におけるステアリングホイールの正面図である。 エアバッグ展開時におけるステアリングホイールとインフレータとベントホールの相対位置関係を示す図である。 エアバッグの第2基布の平面図である。 ベントホールカバーの平面図である。
符号の説明
17 フロントカバー(エアバッグカバー)
19 リヤカバー(エアバッグカバー)
21 ステアリングホイール本体(グリップ部)
32 エアバッグ
37a 開口(インフレータ開口)
37b ベントホール
39 縫製部(破断接合部)
50 ベントホールカバー
51 閉塞部
52,53 端部
54 中間部
55 延出部
60,61 位置決め用ライン(マーク)

Claims (9)

  1. エアバックに、インフレータ開口と、該インフレータ開口の側方に設けられたベントホールと、該ベントホールを塞ぐベントホールカバーを備えるエアバッグ装置であって、
    前記ベントホールカバーは、前記ベントホールを覆う帯状の閉塞部と、該閉塞部の長手方向中間部から前記インフレータ開口へ指向して延出する延出部とを有し、前記閉塞部の両端部がエアバッグ展開時に破断する破断接合部で前記エアバッグに接合されていることを特徴とするエアバッグ装置。
  2. 前記延出部は、前記インフレータ開口の周囲を覆うことを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ装置。
  3. 前記閉塞部の端部は、前記破断接合部で幅が狭く形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のエアバッグ装置。
  4. 前記閉塞部の両端部と前記エアバッグとの接合時に前記エアバッグに対して前記ベントホールカバーを位置決めする位置決め手段を備えることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のエアバッグ装置。
  5. 前記位置決め手段は、前記エアバッグの色と前記ベントホールカバーの色とを異ならせることにより構成されていることを特徴とする請求項4に記載のエアバッグ装置。
  6. 前記位置決め手段は、前記エアバッグにおける前記ベントホールカバーが配置される部位に設けられたマークを有することを特徴とする請求項4または請求項5に記載のエアバッグ装置。
  7. 前記位置決め手段は、前記ベントホールカバーの端部近傍に設けられたマークを有することを特徴とする請求項4から請求項6に記載のいずれか1項に記載のエアバッグ装置。
  8. 前記エアバッグを折り畳んだ状態で収納するエアバッグカバーを備え、
    前記ベントホールは、前記エアバッグの展開状態において前記エアバッグカバーの展開軌跡と干渉しない位置に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のエアバッグ装置。
  9. 車両のステアリングホイールに設けられ、
    前記ベントホールは、前記エアバッグの展開状態において前記ステアリングホイールのグリップ部よりも内側に位置することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のエアバッグ装置。
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