以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
(第1実施形態)
<全体構成>
図1は、本発明の一実施形態に係るスロットマシン100の外観斜視図である。スロットマシン100は、メダルの投入により遊技が開始され、遊技の結果によりメダルが払い出されるものである。
スロットマシン100は、略箱状の本体101と、この本体101の前面開口部に取り付けられた前面扉102とを有して構成されている。スロットマシン100の本体101の中央内部には、外周面に複数種類の図柄が所定コマ数だけ配置されたリールが3個(左リール110、中リール111、右リール112)収納され、スロットマシン100の内部で回転できるように構成されている。各図柄は帯状部材に等間隔で適当数印刷され、この帯状部材が所定の円形枠材に貼り付けられて各リール110〜112が構成されている。リール110〜112上の図柄は、遊技者から見ると、図柄表示窓113から縦方向に概ね3つ表示され、合計9つの図柄が見えるようになっている。そして、各リール110〜112を回転させることにより、遊技者から見える図柄の組み合せが変動することとなる。なお、本実施形態では、3個のリールをスロットマシン100の中央内部に備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
また、図柄表示窓113の外枠には、点滅や点灯などの点灯制御によって、後述する有効ラインや入賞ラインを報知するためのライン表示LED(図示省略)が配置されている。
さらに、スロットマシン100内部において各々のリール110〜112の近傍には、投光部と受光部からなる光学式センサ(図示省略)が設けられており、この光学式センサの投光部と受光部の間を、リールに設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。このセンサの検出結果に基づいてリール上の図柄の回転方向の位置を判断し、目的とする図柄が入賞ライン114上に表示されるようにリール110〜112を停止させる。
入賞ライン表示ランプ120は、有効となる入賞ラインを示すランプである。有効となる入賞ラインは、スロットマシン100に投入されたメダルの数によって予め定まっている。5本の入賞ライン114のうち、例えば、メダルが1枚投入された場合、中段の水平入賞ラインが有効となり、メダルが2枚投入された場合、上段水平入賞ラインと下段水平入賞ラインが追加された3本が有効となり、メダルが3枚投入された場合、右下り入賞ラインと右上り入賞ラインが追加された5本が入賞ラインとして有効になる。なお、入賞ライン114の数については5本に限定されるものではない。
スタートランプ121は、リール110〜112が回転することができる状態にあることを遊技者に知らせるランプである。再遊技ランプ122は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技役に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であること(メダルの投入なしに、前回遊技で投入した枚数と同じ枚数のメダルを投入したものとして遊技可能であること)を遊技者に知らせるランプである。告知ランプ123は、後述する内部抽選において、特定の入賞役(例えば、BB(ビッグボーナス)やRB(レギュラーボーナス)等のボーナス)に内部当選していることを遊技者に知らせるランプである。メダル投入ランプ124は、メダルの投入が可能であることを知らせるランプである。
払出枚数表示器125は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払出されるメダルの枚数を表示するための表示器である。遊技回数表示器126は、メダル投入時のエラー表示や、ビッグボーナスゲーム中(BBゲーム中)の遊技回数、所定の入賞役の入賞回数等を表示するための表示器である。貯留枚数表示器127は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示器である。リールパネルランプ128は、演出用のランプである。
メダル投入ボタン(ベットボタン)130、131は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダル(クレジットという)を所定の枚数分投入するためのボタンである。本実施形態においては、メダル投入ボタン130が押下される毎に1枚ずつ最大3枚まで投入され、メダル投入ボタン131が押下されると3枚投入されるようになっている。メダル投入口134は、遊技を開始するに当たって遊技者がメダルを投入するための投入口である。すなわち、メダルの投入は、メダル投入ボタン130又は131により電子的に投入することもできるし、メダル投入口134から実際のメダルを投入することもできる。
精算ボタン132は、スロットマシン100に電子的に貯留されたメダル及びベットされたメダル(ベットされているが、未だ遊技に使用されていないメダル)を精算し、メダル払出口155よりメダル受皿156に排出するためのボタンである。ここで、精算とは、遊技に使用する遊技媒体(例えば、メダル)を遊技者に返却することを意味し、遊技に使用する遊技媒体には、上述したように、電子的に貯留された遊技媒体と、ベットされているが未だ遊技に使用されていない遊技媒体と、を含んでもよいし、また、電子的に貯留された遊技媒体だけであってもよい。メダル返却ボタン133は、投入されたメダルが詰まった場合に押下してメダルを取り除くためのボタンである。
スタートレバー135は、遊技の開始操作を行うためのレバー型のスイッチである。すなわち、メダル投入口134に所望する枚数のメダルを投入して、スタートレバー135を操作すると、これを契機としてリール110〜112が回転し、遊技が開始される。ストップボタンユニット136に設けられたストップボタン137〜139は、スタートレバー135の操作によって回転を開始したリール110〜112を個別に停止させるためのボタン型のスイッチであり、各リール110〜112に対応して設けられている。そして、いずれかのストップボタン137〜139を操作すると対応するいずれかのリール110〜112が停止することになる。
ドアキー孔140は、スロットマシン100の前面扉102のロックを解除するためのキーを挿入する孔である。メダル払出口155は、メダルを払出すための払出口である。メダル受皿156は、メダル払出口155から払出されたメダルを溜めるための器である。なお、メダル受皿156は、本実施形態では発光可能な受皿を採用している。
上部ランプ150、サイドランプ151、中央ランプ152、腰部ランプ153、下部ランプ154は、遊技を盛り上げるための装飾用のランプである。演出装置600は、例えば開閉自在な扉装置(シャッター)163が前面に取り付けられた液晶表示装置157を含み、この演出装置190には、例えば小役告知等の各種の情報が表示される。音孔160は、スロットマシン100内部に設けられているスピーカの音を外部に出力するための孔である。タイトルパネル162には、スロットマシン100を装飾するための図柄が描かれている。
<筐体内部の構成>
次に、スロットマシン100の筐体内部の構成について簡単に説明する。図2は、スロットマシン100の前面扉102を開放した状態(かつ、右側面板の下方一部を欠截した状態)の斜視図である。本体101の内部には、主基板収納ケース210、副制御基板収納ケース220及びリールユニット185や、図示を省略した電源ボックス、メダル払出装置180、メダル補助収納ケース240、中央スピーカユニット、外部中継端子板等の諸装置が配設されている。
リールユニット185は、樹脂製のケース221内にステッピングモータで駆動されるリール110〜112を個別に着脱可能に取り付けて構成している。そして、このリールユニット185は、ケース221により3本のリールをユニット化し、本体101に設けたリールユニット載置台278に対する着脱を容易に行えるように構成している。また、リールユニット載置台278の下部には、音通路277が取り付けられ、前面扉102が本体101に閉じられた状態で前面扉102に取り付けられた音通路268と組み合わさるように構成している。中央スピーカユニットから出力された音は、この音通路277および音通路268を通過して外部に出力される。
本体101の内部には、透明な樹脂ケースからなる基板収納ケースが、本体101を構成している後板の上部に取り付けられている。この主基板収納ケース210の内部空間には、スロットマシン100の全体的な制御を行う主制御部300を構成する電気部品を実装した主制御基板が収納されている。
また、図示を省略した電源ボックスは、本体101の後板の壁面に装着され、金属製ケースの内部に、スロットマシン100の諸装置へ必要な電力を供給するための電源基板が収納されている。
さらに、本体101の内部下方には、メダルを払い出すためのメダル払出装置180(以下、ホッパー180ということがある)が配設されている。メダル払出装置180は、DCモータで駆動されメダルを1枚ずつ払い出すと共に、メダルを払い出す毎に検出信号を出力する払出装置本体182と、払出装置本体182にメダルを供給するとともにメダルを蓄積するメダルタンク181とで構成される。そして、メダル払出装置180の横には、メダル補助収納ケース240が置かれており、メダル払出装置180がメダルでいっぱいになると、余分なメダルは流れ落ち、このメダル補助収納ケース240内に蓄積される。
また、前記主制御基板及びリール110〜112の側方、すなわち向って左側の側板には、副制御部400を構成する電気部品を実装した副制御基板を収納した副基板収納ケース220が配設してある。
一方、本体101の側板にヒンジ装置276を介して蝶着された前面扉102には、演出装置600、この演出装置600を制御する演出制御基板を収納した演出制御基板収納ケース274、上部スピーカ272、図柄表示窓113を有するリールパネル270、投入されたメダルを選別するためのメダルセレクタ170、このメダルセレクタ170が不正なメダル等をメダル受皿156に落下させる際にメダルが通過する通路266等が設けてある。メダルセレクタ170は、さらに、投入されたメダルをメダルタンク(バケット)181に案内する通路267を備えている。
<メダル払出装置>
次に、図3及び図4を参照して、メダル払出装置180の構成について詳しく説明する。ここで、図3(a)は、メダル払出装置180の外観斜視図であり、図3(b)は、メダル払出装置180の一部を欠截した断面斜視図である。また、図4は、スロットマシン100の内部に配設されたメダル払出装置180及びメダル補助収納ケース240を右側から見たときの側面図である。
メダル払出装置180の概略は、メダルを蓄積するメダルタンク181と、メダルをメダル払出口1811へ導く案内手段と、この案内手段を駆動させる駆動手段と、を備えている。
すなわち、メダル払出装置180が備えるメダルを蓄積するメダルタンク181は、上方が開口すると共に、底面1812が傾斜する箱状であって、底面1812にはメダルを案内手段へ導く導出口(図示せず)を有している。また、メダルをメダル払出口1811へ導く案内手段は、メダルが一枚ずつ嵌入する嵌入孔1823を備えるディスク1821であって、このディスク1821がモータ1831を駆動源として回転することにより、嵌入孔1823に嵌入しているメダルを、メダル払出口1811から排出させる。
更に、メダルタンク181の側面には、当該メダルタンク181に収容しきれなくなったメダルを、メダル補助収納ケース240に排出するための排出口1813が開設してある。なお、モータ1831やディスク1821はフレーム1814に組み付けられており、ディスク1821を回転可能に支持している払出装置本体182も、傾斜状に位置しており、ディスク1821もまた傾斜面において回転するように構成してある。もちろん、ディスク1821を水平面において回転するように構成してもよい。また、メダルが一枚ずつ嵌入する嵌入孔1823は、切欠部であってもよい。
また、本実施形態においては、島設備がメダル自動補給機能を備えており、メダル払出装置180には、図4に示すように、スロットマシン100の本体背板1011に穿設された取付孔を介して、メダル自動補給装置800の供給口801が挿入されているとともに、自動補給センサ803が配設されている。メダル自動補給装置800より供給されるメダルは、供給口801から下方に落下し、メダルタンク181内に蓄積される。自動補給センサ803は、メダルタンク181に蓄積されたメダルが所定量に達したか否かを検知するセンサであり、メダルタンク181内のメダルが不足し、メダル自動補給装置800がメダルを補給する際には、当該自動補給センサ803がメダルの所定量を検知するまでメダルを補給し、メダルが所定量に達すると、メダルの補給を停止するようになっている。なお、メダルタンク181からオーバーフローしたメダルは、排出口1813を介して、メダル補助収納ケース240に落下して、回収される。
<メダル補助収納ケース>
次に、図5〜図9を用いて、メダル補助収納ケース240の構成について説明する。図5は、メダル補助収納ケース240の外観斜視図であり、図6(a)は、メダル補助収納ケース240を本体101に設置した状態の外観斜視図、図6(b)は、メダル補助収納ケース240を本体101から取り外した状態の外観斜視図である。図7は、メダル補助収納ケース240及び本体底板1012の開口位置とメダル自動回収装置900の回収口901との位置関係を示す側面図であり、図7(a)は、前方位置にメダル自動回収装置900の回収口901が配設される場合、図7(b)は、後方位置にメダル自動回収装置900の回収口901が配設される場合の側面図である。図8は、メダル補助収納ケース240のケース底板260の外観図であり、図8(a)は、ケース底板260の外観斜視図、側面図、及び下面図であり、図8(b)は、ケース底板260の支持棒262の分解斜視図である。図9は、メダル補助収納ケース240のケース底板260が底面にメダル排出孔243を形成している状態を示す図であり、図9(a)は、後方底面にメダル排出孔243を形成している状態のメダル補助収納ケース240の外観斜視図、図9(b)は、前方底面及び後方底面にメダル排出孔243を形成したときのケース底板260のそれぞれの位置を示す側面図及びメダル排出孔243の位置を示す上面図である。
メダル補助収納ケース240は、図5及び図6に示すように、本体101に着脱自在な、上方が開口するやや下すぼみの箱体であって、本体101に設置されるときは本体底板1012の上に載置される。
詳しくは、メダル補助収納ケース240は、上方を開口し、メダルタンク181の排出口1813から排出されたメダルを取り入れるケース本体250と、ケース本体250の底面を形成するとともに、その底面にメダル排出口243を形成し、ケース本体250に取り入れたメダルをメダル自動回収装置900に案内するケース底板260と、を備えている。すなわち、メダル補助収納ケース240は、島設備がメダル自動回収機能を備えていない場合、及び備えている場合の双方に対応可能であり、島設備がメダル自動回収機能を備えていない場合には、ケース本体250の底面を閉じて、メダルを貯留させるメダル貯留庫としての機能を有する一方、島設備がメダル自動回収機能を備えている場合には、メダル自動回収装置900の回収口901に対応する位置に底面を開口させて、メダルタンク181から溢れたメダルをメダル自動回収装置900に誘導案内する案内部材としての機能を有している。
なお、本実施形態では、図7に示すように、島設備はメダル自動回収機能を備えており、本体底板1012の下方には、回収口901を上方に向けたメダル自動回収装置900が配設されている。具体的には、図7(a)に示すように、前方位置に回収口901が配設されている場合には、メダル補助収納ケース240は、底面の前方位置にメダル回収孔243を開口させ、また、図7(b)に示すように、後方位置に回収口901が配設されている場合には、メダル補助収納ケース240は、底面の後方位置にメダル回収孔243を開口させて、メダルタンク181から溢れたメダルをメダル自動回収装置900に排出するようになっている。
勿論、メダル補助収納ケース240を本体101に設置した状態において、メダル補助収納ケース240の底面下方に位置する本体底板1012上には、メダル自動回収装置900の回収口901(メダル補助収納ケース240のメダル回収孔243)の位置に合わせて、排出孔1013が穿設可能に形成されている。具体的には、メダル補助収納ケース240を載置する載置板としての本体底板1012は、図6(b)に示すように、前後方向に2つの排出孔1013a及び1013bを備えており、前方位置に回収口901が配設されている場合には、図6(b)及び図7(a)に示すように、排出孔1013aを穿設し、また、後方位置に回収口901が配設されている場合には、図6(b)及び図7(b)に示すように、排出孔1013bを穿設する。
ケース本体250は、上方に開口241を有する断面略ロ字状の側面部251と、長手方向の両端部を除いてほぼ面全体に矩形の開口孔242を形成した底面部252と、から構成されている。側面部251のうち、一方の短手側面251aには、2つの挿通口253が穿設されており、図6に示すように、メダル補助収納ケース240をスロットマシン100の前面方向から本体101に設置する場合には、この挿通口253が形成された短手側面251aを後方に向けて、本体101に配設する。
ケース本体250の短手側面251aに穿設された挿通口253には、図6に示すように、本体背板1011に配設されたオーバーフローセンサ327の接触端子751が挿通される。ここで、オーバーフローセンサ327は、メダル補助収納ケース240に貯留されたメダルが所定量に達したか否かを検知するセンサであり、メダル補助収納ケース240に貯留されたメダルがほぼ満杯になったときは、外部装置(ホールコンピュータ)に対してメダル満杯を示す信号を出力するようになっている。具体的には、メダル補助収納ケース240内のメダルが増えて、メダルが一対の接触端子751に接触すると両接触端子751は導通するので、この両接触端子751の導通により、スロットマシン100はメダル補助収納ケース240のメダル満杯を検知するようになっている。すなわち、オーバーフローセンサ327は、実質的には、島設備がメダル自動回収機能を備えていない場合であって、メダル補助収納ケース240の底面部252の開口孔242を閉じた状態で使用するときに有効に機能するものである。
また、図5に示すように、メダル補助収納ケース240の両長手側面251bそれぞれには、対向位置にT字状の案内孔254が形成されており、ケース底板260の支持棒262が、この案内孔254に嵌合して、案内孔254上を移動可能となっている。この結果、ケース底板260は、支持棒262の動きに応じて、姿勢を変えつつケース本体250内を移動可能となっており、後述するように、ケース本体250に傾斜支持されることが可能である(図9参照)。なお、以下においては、案内孔254のうち、底面に垂直方向に形成された案内孔254を案内孔254a、水平方向に形成された案内孔254を案内孔254bと称して説明を行う。
ケース本体250の底面部252には、上述したように矩形状の開口孔242が穿設されており、図5に示すように、メダル補助収納ケース240の底面を全閉状態とする場合には、この開口孔242上にケース底板260が載置されて、開口孔242は塞がれるようになっている。一方、図9に示すように、メダル補助収納ケース240の底面を一部開口状態とする場合には、ケース底板260の長手方向の一端部を側面部251の上方開口縁に係止させるとともに、支持棒262を案内孔254bの一端または他端に係止させて、ケース底板260を傾斜支持し、開口孔242の一部をメダル排出孔243として形成するようになっている。なお、ケース底板260の配設位置とメダル排出孔243の形成位置の関係に関しては、詳しくは後述する。
ケース底板260は、図8に示すように、矩形状のプレート261と、プレート261の長手側面中央を短手方向に貫通する支持棒262と、プレート261の長手方向両端からそれぞれL字状に下方に突設された係止突部263と、を備えている。
プレート261は、開口孔242全体を覆う大きさを有する矩形状の金属または樹脂プレートであり、長手側面中央には、支持棒262を挿通させるための貫通孔264が形成されている。
支持棒262は、金属製の棒であり、さらに詳しくは、図8(b)に示すように、円筒状の支持棒本体262aと、支持棒本体262の両先端に螺合される円筒キャップ状の抜止部材262bと、から構成され、抜止部材262bの外径は支持棒本体262aの外径よりもやや大きく形成されている。すなわち、支持棒本体262aの外径は、案内孔254及び貫通孔264の内径よりもやや小さく形成される一方、抜止部材262bの外径は、案内孔254及び貫通孔264の内径よりもやや大きく形成されているので、支持棒262はプレート261から抜脱不可能であるとともに、支持棒262が案内孔254に沿って移動する際には、ケース底板260はケース本体251から抜脱不可能となっている。
なお、ケース底板260をケース本体250に取り付けるときは、まず、プレート261をケース本体250の開口241から底面部252に載置し、次いで、プレート261の貫通孔264を案内孔254aの位置に合わせて、支持棒本体262aを案内孔254a及び貫通孔264に挿通し、支持棒本体262aを案内孔254a及び貫通孔264に挿通して支持棒本体262aをケース本体250から突出させた状態で、長手側面251bの外側から抜止部材262bを支持棒本体262aに螺合して固定する。
このように本実施形態においては、ケース底板260は、ケース本体250に着脱可能であるが、案内孔254に沿って移動及び支持される限りにおいては、ケース本体250から抜脱不可能となっている。
次に、図9を用いて、ケース底板260の配設位置とメダル排出孔243の形成位置との関係について、詳しく説明する。
図9(a)及び(b)の左側に示すように、ケース底板260の支持棒262が案内孔254bの前方側一端P2に係止して支持されるときは、ケース底板260の係止突部263がケース本体250の前方側の短手側面251aの上端に係止されて、ケース底板260は斜めの姿勢となるので、底面部252の開口孔242の後方半分が開口されたメダル排出孔243が形成されるとともに、ケース底板260はメダルをメダル排出孔243に導く傾斜案内路となっている。
一方、図9(b)の右側に示すように、ケース底板260の支持棒262が案内孔254bの後方側一端P3に係止して支持されるときは、ケース底板260の係止突部263がケース本体250の後方側の短手側面250aの上端に係止されて、ケース底板260は斜めの姿勢となるので、底面部252の開口孔242の前方半分が開口されたメダル排出孔243が形成されるとともに、ケース底板260はメダルをメダル排出孔243に導く傾斜案内路となっている。
このように本実施形態においては、ケース底板260の配設位置に応じて、開口位置が異なる2つのメダル排出孔243を形成することができる。すなわち、図7に示すように、メダル自動回収装置900の回収口901の位置に応じて、ケース底板260の配設位置を設定することにより、回収口901の位置に応じたメダル排出孔243を形成することができる。なお、図9に示す2つのメダル排出孔243は、開口位置は前後に異なるが、開口面積は同一である。
また、本実施形態においては、ケース底板260の支持棒262は、T字状の案内孔254上、すなわち、ケース本体250の開口孔242を全閉とする第1位置(P1)からケース本体250の開口孔242を一部開口させる第2位置(P2、P3)との間の経路上を移動可能となっているが、経路上ではケース本体250から脱抜不可能に構成しているので、ケース底板260を移動させて開口位置が異なるメダル排出孔243を形成しつつも、ケース底板260を紛失することがない。
なお、本実施形態においては、支持棒262の両先端に円筒キャップ状の抜止部材262bを設けることにより、支持棒262が案内孔254から抜け出ないようにしたが、支持棒262が案内孔254から抜け出ない機構であれば、抜止部材262bはいかなる形状及び部材であってもよい。例えば、支持棒262の両先端に形成された挿入孔に割ピンを差し込むことによって、支持棒262の両先端に突出部を設け、これによって支持棒262が案内孔254から抜け出ないようにしてもよい。
また、本実施形態においては、ケース底板260の配設位置に応じて開口位置が異なる2つのメダル排出孔243を形成したが、開口位置は2つに限定されるものではなく、3つ以上のメダル排出孔243を形成するように案内孔254を構成してもよい。
図10は、メダル排出孔243の開口位置が4箇所形成可能なメダル補助収納ケース240Aの側面図であり、後方側にメダル排出孔243を形成するときの底板250の位置とメダル排出孔243の関係を示している。
図10に示した案内孔254Aは、概略T字状の孔を形成しているが、支持棒260が係止支持される支持位置を4つ(具体的には、P2、P3、P4、及びP5の4つ)備えている。詳しくは、P2、P3、P4、及びP5は、それぞれ、水平方向に形成された案内孔254Abから下方に突出して穿設された孔の下端に位置し、P2及びP3は、案内孔254Abの一端及び他端に形成され、P4はP2よりも長手方向やや中央寄り、P5はP3よりも長手方向やや中央寄りに形成されている。なお、図10には支持棒260をP2及びP4で支持したときのメダル排出孔243の形成位置を示しているが、P3及びP5で支持したときも同様であり、メダル排出孔243の前後方向の位置が異なるだけである。
詳しくは、図10に示すように、ケース底板260の支持棒262が案内孔254AのP2に係止して支持されるときは、ケース底板260の係止突部263がケース本体250の短手側面250aの上端に係止され、ケース底板260の支持棒262が案内孔254AのP4に係止して支持されるときは、ケース底板260の係止突部263がケース本体250の短手側面250aの段差部255に係止されて、ケース底板260はケース本体250Aに傾斜支持される。
この結果、メダル補助収納ケース240Aは、それぞれの支持位置に応じて、開口位置が異なる4つのメダル排出孔243を形成することができる。なお、本変形例では、図10に示すように、開口位置だけでなく、開口面積も異ならせたメダル排出孔243を形成することができる。
<制御部の回路構成>
次に、図11および図12を用いて、スロットマシン100の制御部の回路構成について説明する。
スロットマシン100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分の制御、すなわち、スロットマシン100の遊技進行に関する処理を実行する主制御部300と、主制御部300より送信された信号(制御コマンド)に応じて各種機器を制御、すなわち、演出に関する処理を実行する副制御部400と、によって構成されている。
<主制御部>
まず、図11を用いて、スロットマシン100の主制御部300について説明する。なお、同図は主制御部300の回路ブロック図を示したものである。
主制御部300は、主制御部300の全体を制御するための演算処理装置であるCPU310や、CPU310が各ICや各回路と信号の送受信を行うためのデータバス及びアドレスバスを備え、その他、以下に述べる構成を有する。クロック補正回路314は、水晶発振器311から発振されたクロックを分周してCPU310に供給する回路である。例えば、水晶発振器311の周波数が12MHzの場合に、分周後のクロックは6MHzとなる。CPU310は、クロック補正回路314により分周されたクロックをシステムクロックとして受け入れて動作する。
また、CPU310には、センサやスイッチの状態を常時監視するためのタイマ割り込み処理の周期やモータの駆動パルスの送信周期を設定するためのタイマ回路315がバスを介して接続されている。CPU310は、電源が投入されると、データバスを介してROM312の所定エリアに格納された分周用のデータをタイマ回路315に送信する。タイマ回路315は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに、割り込み要求をCPU310に送信する。CPU310は、この割込み要求を契機に、各センサ等の監視や駆動パルスの送信を実行する。例えば、CPU310のシステムクロックを8MHz、タイマ回路315の分周値を1/256、ROM312の分周用のデータを47に設定した場合、この割り込みの基準時間は、256×47÷8MHz=1.504msとなる。
さらに、CPU310には、各ICを制御するためのプログラム、入賞役の内部抽選時に用いる抽選データ、リールの停止位置等の各種データを記憶しているROM312や、一時的なデータを保存するためのRAM313が接続されている。これらのROM312やRAM313については他の記憶手段を用いてもよく、この点は後述する副制御部400においても同様である。また、CPU310には、外部の信号を受信するための入力インタフェース360が接続され、割込み時間ごとに入力インタフェース360を介して、メダル投入センサ320、スタートレバーセンサ321、ストップボタンセンサ322、メダル投入ボタンセンサ323、精算スイッチセンサ324、メダル払い出しセンサ326、オーバーフローセンサ327、及びリセットスイッチ328の状態を検出し、各センサを監視している。
メダル投入センサ320は、メダル投入口134の内部の通路に設置されており、メダル投入口134に投入されたメダルを検出するためのセンサである。スタートレバーセンサ321はスタートレバー135の操作を検出するためのセンサである。ストップボタンセンサ322はストップボタン137〜139のいずれかが押された場合、どのストップボタンが押されたかを検出するためのセンサである。メダル投入ボタンセンサ323はメダル投入ボタン130、131のいずれかが押下された場合、どのメダル投入ボタンが押されたかを検出するためのセンサである。精算スイッチセンサ324は、精算ボタン132に設けられており、精算ボタン132が一回押されると、貯留されているメダル及びベットされているメダル(ベットされているが、未だ遊技に使用されていないメダル)が精算されて払い出されることになる。メダル払い出しセンサ326は、払い出されるメダルを検出するためのセンサである。オーバーフローセンサ327は、メダル補助収納ケース240に収納されたメダルのオーバーフローを検出するためのセンサである。リセットスイッチ328は、RAM313に記憶されている情報を初期化するためのスイッチである。
CPU310には、更に、入力インタフェース361、出力インタフェース370及び371がアドレスデコード回路350を介してアドレスバスに接続されている。CPU310は、これらのインタフェースを介して外部のデバイスと信号の送受信を行っている。
入力インタフェース361には、インデックスセンサ325が接続されている。インデックスセンサ325は、各リール110〜112の取付台の所定位置に設置されており、リール110〜112に設けた遮光片がこのインデックスセンサ325を通過するたびにハイレベルになる。CPU310は、この信号を検出すると、リールが1回転したものと判断し、リールの回転位置情報をゼロにリセットする。
出力インタフェース370には、リールを駆動させるためのモータを制御するリールモータ駆動部330と、ホッパー(メダル払出装置180)のモータを駆動するためのホッパーモータ駆動部331と、遊技ランプ340(具体的には、入賞ライン表示ランプ120、スタートランプ121、再遊技ランプ122、告知ランプ123、メダル投入ランプ124等)と、7セグメント(SEG)表示器341(払出枚数表示器125、遊技回数表示器126、貯留枚数表示器127、7セグ表示器等)が接続されている。
また、CPU310には、乱数発生回路317がデータバスを介して接続されている。乱数発生回路317は、水晶発振器311及び水晶発振器316から発振されるクロックに基づいて、一定の範囲内で値をインクリメントし、そのカウント値をCPU310に出力することのできるインクリメントカウンタであり、後述する入賞役の内部抽選をはじめ各種抽選処理に使用される。
CPU310のデータバスには、副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェース371が接続されている。主制御部300と副制御部400との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は副制御部400へコマンドを送信するが、副制御部400から主制御部300へ何らかのコマンド等を送信することはできない。
<副制御部>
次に、図12を用いて、スロットマシン100の副制御部400について説明する。なお、同図は副制御部400の回路ブロック図を示したものである。
副制御部400は、主制御部300より送信された主制御コマンド等に基づいて副制御部400の全体を制御する演算処理装置であるCPU410や、CPU410が各IC、各回路と信号の送受信を行うためのデータバス及びアドレスバスを備え、以下に述べる構成を有する。クロック補正回路414は、水晶発振器411から発振されたクロックを補正し、補正後のクロックをシステムクロックとしてCPU410に供給する回路である。
また、CPU410にはタイマ回路415がバスを介して接続されている。CPU410は、所定のタイミングでデータバスを介してROM412の所定エリアに格納された分周用のデータをタイマ回路415に送信する。タイマ回路415は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに、割り込み要求をCPU410に送信する。CPU410は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
また、CPU410には、副制御部400の全体を制御するための命令及びデータ、ライン表示LEDの点灯パターンや各種表示器を制御するためのデータが記憶されたROM412や、データ等を一時的に保存するためのRAM413が各バスを介して接続されている。
さらに、CPU410には、外部の信号を送受信するための入出力インタフェース460が接続されており、入出力インタフェース460には、図柄表示窓113の外枠に配設され、点滅や点灯などの点灯制御によって有効ラインや入賞ラインを報知するためのライン表示LED420、前面扉102の開閉を検出するための扉センサ421、RAM413に記憶されている情報を初期化するリセットスイッチ422が接続されている。
CPU410には、データバスを介して主制御部300から主制御コマンドを受信するための入力インタフェース461が接続されており、入力インタフェース461を介して受信したコマンドに基づいて、遊技全体を盛り上げる演出処理が実行される。また、CPU410のデータバスとアドレスバスには、音源IC480が接続されている。音源IC480は、CPU410からの命令に応じて音声の制御を行う。また、音源IC480には、音声データが記憶されたROM481が接続されており、音源IC480は、ROM481から取得した音声データをアンプ482で増幅させてスピーカ483から出力する。CPU410には、主制御部300と同様に、外部ICを選択するためのアドレスデコード回路450が接続されており、アドレスデコード回路450には、主制御部300からのコマンドを受信するための入力インタフェース461、時計IC423、7セグメント表示器440への信号を出力するための出力インタフェース472等が接続されている。
時計IC423が接続されていることで、CPU410は、現在時刻を取得することが可能である。7セグメント表示器440は、スロットマシン100の内部に設けられており、たとえば副制御部400に設定された所定の情報を遊技店の係員等が確認できるようになっている。更に、出力インタフェース470には、デマルチプレクサ419が接続されている。デマルチプレクサ419は、出力インタフェース470から送信された信号を各表示部等に分配する。すなわち、デマルチプレクサ419は、CPU410から受信されたデータに応じて上部ランプ150、サイドランプ151、中央ランプ152、腰部ランプ153、下部ランプ154、リールパネルランプ128、タイトルパネルランプ170、払出口ストロボ171を制御する。タイトルパネルランプ170は、タイトルパネル162を照明するランプであり、払出口ストロボ171は、メダル払出口155の内側に設置されたストロボタイプのランプである。なお、CPU410は、デマルチプレクサ419を介して、扉・液晶画面制御部490への信号送信を実施する。扉・液晶画面制御部490は、液晶表示装置157及び扉装置163を制御する制御部である。
<遊技の基本的制御>
図13は、本実施形態のスロットマシン100における遊技の基本的制御を示す主制御部メイン処理のフローチャートである。遊技の基本的制御は、主制御部300のCPU310が中心になって行い、電源断等を検知しないかぎり、同図のステップS101からS110の処理を繰り返し実行する。
ステップS101では、メダル投入に関する処理を行う。ここでは、メダルの投入の有無をチェックし、投入されたメダルの枚数に応じて入賞ライン表示ランプ120を点灯させる。なお、前回の遊技で再遊技に入賞した場合はメダルの投入が不要である。
ステップS102では、遊技のスタート操作に関する処理を行う。ここでは、スタートレバー135が操作されたか否かのチェックを行い、スタート操作されたと判断した場合は、投入されたメダル枚数を確定する。また、副制御部400に対してスタートレバー受付コマンドを送信する。副制御部400は、このスタートレバー受付コマンドを受信することによって遊技の開始を把握する。
ステップS103では、有効な入賞ラインを確定する。
ステップS104では、乱数発生器311で発生させた乱数を取得する。
ステップS105では、ステップS104で取得した乱数値と、ROM312に格納されている入賞役抽選テーブルの抽選データを用いて、入賞役の内部抽選を行う。内部抽選の結果、いずれかの入賞役に内部当選した場合、その入賞役のフラグが内部的にONになる。また、副制御部400に対して内部当選結果コマンドを送信する。例えば、再遊技当選、BB(ビッグボーナス)当選などの内部当選結果コマンドを送信する。副制御部400は、この内部当選結果コマンドを受信することによって内部抽選の結果を把握する。
ステップS106では、リール回転開始処理により、全リール110〜112の回転を開始させる。
ステップS107では、ストップボタン137〜139の受け付けが可能となり、リール制御処理により、押されたストップボタン137〜139に対応するリール110〜112の回転を停止させる。この際、各リール110〜112を、ステップS105の入賞役内部抽選の結果に基づいて選択したリール停止制御データに従って停止させる。また、このステップS107では、副制御部400に対して停止位置図柄コマンドを送信する。副制御部400は、この停止位置図柄コマンドを受信することによって、各リール110〜112が、どの図柄位置で停止しているかを把握する。
ステップS108では、ストップボタン137〜139が押されることによって停止した図柄の入賞判定を行う。ここでは、有効ライン上に、内部当選した入賞役またはフラグ持越し中の入賞役に対応する入賞図柄組合せが揃った(表示された)場合にその入賞役に入賞したと判定する。例えば、有効ライン上に、「リプレイ−リプレイ−リプレイ」が揃っていたならば再遊技入賞と判定する。また、ステップS108では、副制御部400に対して判定結果コマンドを送信する。例えば、本実施形態においては、BB入賞、再遊技入賞などの判定結果コマンドを送信する。副制御部400は、この判定結果コマンドを受信することによって入賞の結果を把握する。
ステップS109では、メダル払出処理を行う。このメダル払出処理では、払い出し(配当)のある何らかの入賞役に入賞していれば、その入賞役に対応する枚数のメダルを払い出す。
ステップS110では、遊技状態制御処理を行う。遊技状態制御処理では、遊技状態を移行するための制御が行われ、例えば、BB入賞の場合に次回からBB遊技を開始できるよう準備し、それらの最終遊技では、次回から通常遊技が開始できるよう準備する。また、ステップS110では、副制御部400に対して現在の遊技状態を示す状態コマンドを送信する。副制御部400は、この状態コマンドを受信することによって現在の遊技状態を把握する。
以上により1遊技が終了し、以降、ステップS101〜S110を繰り返すことにより遊技が進行することになる。
以上述べたように、本実施形態のスロットマシン100のメダル補助収納ケース240は、ケース本体250とケース底板260とを備え、ケース本体250は、対向する長手側面上それぞれにT字状の案内孔254を形成し、ケース底板260の支持棒262を嵌合させるとともに、支持棒262を、底部を全閉状態とする第1の位置(P1)と、底部を一部開口状態とする第2の位置(P2,P3)との間で移動可能とし、第2の位置では、底部の開口位置が異なる複数のメダル排出孔243を形成する。また、支持棒262は両先端に抜止部材262bを突設しているため、支持棒262はケース本体から取り外し困難に支持されている。この結果、本実施形態のメダル補助収納ケース240によれば、ケース底板260の紛失を防ぐとともに、メダル自動回収装置900の回収口901に合わせて、メダル排出口243の開口位置を柔軟に設定することができる。
また、変形例のメダル補助収納ケース240Aによれば、案内孔154A上に第2の位置を4箇所設けているので、メダル排出口243の開口位置をさらに柔軟に設定することができる。
(第2実施形態)
図14は、第2実施形態のメダル補助収納ケース240Bの外観を示しており、図14(a)は、メダル補助収納ケース240Bの外観斜視図、図14(b)は、ケース底板260Bの側面図及び下面図である。なお、以下においては、上記実施形態と異なる構成及び機能のみ説明し、その他の構成及び機能に関しては同一部位には同一符号を付して説明を省略する。
メダル補助収納ケース240Bは、ケース本体250Bと、一体成型化された樹脂製のケース底板260Bと、から構成されている。
ケース本体250Bは、上記実施形態と同様に、側面部251Bと底面部252を備えているが、側面部251Bの両短手側面251Ba上には、それぞれ2つの挿通孔253が穿設されている。このため、メダル補助収納ケース240Bをスロットマシン100の前面方向から本体101に設置する場合には、いずれの短手側面251Bを後方に向けても、本体101に配設することが可能である。
また、側面部251Bの両長手側面251Bbそれぞれには、対向位置にL字状の案内孔254Bが形成されており、ケース底板260Bの支持突起262Bが、この案内孔254Bに嵌合して、案内孔254B上を移動するようになっている。
ケース底板260Bの外形は、図14(b)に示すように、ケース底板260と略同一であるが、支持棒262の代わりに、長手両側面中央からは外側に向けて支持突起262Bが支持部材として形成されており、また、支持突起262Bの両先端には、支持棒262Bを案内孔254B上から脱抜不可能とするための抜出突起262Bbが突設されている。
上記実施形態と同様に、メダル補助収納ケース240Bの底面を全閉状態とする場合には、図14(a)に示すように、開口孔242上にケース底板260Bが載置されて、開口孔242は塞がれる。これに対して、ケース底板260Bの支持棒262Bが案内孔254Bの一端P2に係止して支持されるときは、図示しないが、上記実施形態と同様に、ケース底板260Bの係止突部263Bがケース本体250Bの前方側の短手側面251Baの上端に係止されるので、底面部252の開口孔242の後方半分が開口されたメダル排出孔243が形成される。
なお、底面部252の開口孔244の前方半分が開口されたメダル排出孔243を形成する場合には、図14に示すメダル補助収納ケース240Bの本体101への配設方向を前後方向に180度回転させればよい。メダル補助収納ケース240Bを前後方向に180度回転させることにより、水平方向に形成された案内孔254Bbは後方側に配置されるので、底面部252の開口孔244の前方半分が開口されたメダル排出孔243が形成される。
このように本実施形態においては、ケース本体250Bの本体101への配設方向、及びケース底板260Bの配設位置に応じて、開口位置が異なる2つのメダル排出孔243を形成することができる。なお、本実施形態においては、2つのメダル排出孔243は、開口位置は前後に異なるが、開口面積は同一である。
また、本実施形態においては、ケース底板260Bの支持棒262Bは、L字状の案内孔254B上、すなわち、ケース本体250Bの開口孔242を全閉とする第1位置(P1)からケース本体250Bの開口孔242を一部開口させる第2位置(P2)との間の経路上を移動可能となっているが、経路上ではケース本体250Bから脱抜不可能に構成しているので、ケース底板260Bを移動させて開口位置が異なるメダル排出孔243を形成しつつも、ケース底板260Bを紛失することがない。
なお、本実施形態において、ケース底板260Bをケース本体250Bに取り付ける際には、ケース底板260Bをやや斜めにして、ケース本体250Bの開口241から、ケース本体250B内に挿入した後、案内孔254Bの上端P3に形成された円孔に、ケース底板260Bの支持棒262Bの両端を挿通して、支持棒262Bの両端が長手側面251Bbの外側に突出した状態で、ケース底板260Bを案内孔254Bに沿って底面部252に載置することにより、図14に示す取付状態とすることができる。すなわち、P3には、案内孔254Bの幅よりも大きな内径を有して、支持棒262Bの抜出突起262Bbが挿通可能な円孔が形成されているので、このP3の円孔を介してケース底板260Bをケース本体250Bに嵌合して取り付ける。
(第3実施形態)
図15は、第3実施形態のメダル補助収納ケース240Cの外観を示しており、図15(a)は、ケース底板260Cをケース本体250Cの底面部252に載置して、開口孔242を塞いだ状態のメダル補助収納ケース240Cの外観斜視図であり、図15(b)は、ケース底板260Cをケース本体250Cの側面部251Cに立てかけて、開口孔242を全開にして、メダル排出孔243を形成した状態のメダル補助収納ケース240Cの外観斜視図である。
ケース本体250Cは、第2実施形態と同様に、側面部251Cの両短手側面251Ca上には、それぞれ2つの挿通孔253が穿設されているため、メダル補助収納ケース240Cをスロットマシン100の前面方向から本体101に設置する場合には、いずれの短手側面251Cを後方に向けても、本体101に配設することが可能である。
ケース本体250Cの側面部251Cの両長手側面251Cbそれぞれには、底面近傍の対向位置に波状の凹凸が長手方向に形成された案内孔254Cが穿設されており、ケース底板260Cの支持棒262Cは、この案内孔254Cに嵌合して、案内孔254C上を移動可能となっている。また、ケース底板260Cの支持棒262Cは、案内孔254Cの凹部に係止可能となっているので、ケース底板260Cは支持棒262Cを中心に上下方向に回動して、ケース本体250Cに傾斜して支持されることも可能である。
ケース底板260Cの外形は、上記実施形態のケース底板260及び260Bと略同一であるが、支持棒262Cが長手側面の一端に挿設されている点、係止突部263がない点において、ケース底板260及び260Bと異なっている。なお、支持棒262Cの両先端には、抜止部材が突設されているので、上記実施形態と同様に、支持棒262Cは案内孔254C上を脱抜不可能となっている。
メダル補助収納ケース240Cの底面を全閉状態とする場合には、図15(a)に示すように、ケース底板260Cの一端に挿通された支持棒262Cを案内孔262Cの最後方に位置付けるとともに、ケース底板260Cを開口孔242上に載置して、開口孔242を塞ぐ。
一方、メダル補助収納ケース240Cの底面を全開状態とする場合には、図15(b)に示すように、ケース底板260Cの一端に挿通された支持棒262Cを案内孔254Cの最前方に位置付けるとともに、ケース底板260Cの他端をケース本体250Cの短手側面251Ca上に係止することにより、開口孔242全体をそのまま露出させ、メダル排出孔243とすることができる。勿論、支持棒262Cを案内孔254Cの端以外の所定位置に係止すれば、支持棒262Cの位置に応じて、メダル排出孔243の位置及び大きさを変化させることが可能である。
このように本実施形態においては、ケース底板260Cの配設位置に応じて、開口位置及び開口面積が異なる複数のメダル排出孔243を形成することができる。特に案内孔254Cを長手方向に沿って波状の凹凸形状に形成し、案内孔254C上にケース底板260Cを係止可能な位置を多数設けたので、よりきめ細やかにメダル排出孔243の位置及び大きさを決定することができる。
また、本実施形態においては、ケース底板260Cの支持棒262Cは、波状の凹凸を形成した案内孔252C上を移動可能となっているが、移動経路上ではケース本体250Cから脱抜不可能に構成しているので、ケース底板260Cを移動させて開口位置が異なる多様なメダル排出孔243を形成しつつも、ケース底板260Cを紛失することがない。
(第4実施形態)
図16は、第4実施形態のメダル補助収納ケース240Dの外観を示しており、図16(a)は、ケース底板260Dをケース本体250Dの底面部252に載置して、開口孔242を塞いだ状態のメダル補助収納ケース240Dの外観斜視図であり、図16(b)は、ケース底板260Dをケース本体250Dの側面部251Dに立てかけて、開口孔242の一部をメダル排出孔243とした状態のメダル補助収納ケース240Dの外観斜視図であり、図16(c)は、ケース底板260Dをケース本体250Dの側面部251Dに立てかけたときのケース底板260Dの傾斜姿勢を示す側面透視図である。
ケース本体250Dは、第2及び第3実施形態と同様に、側面部251Dの両短手側面251Da上には、それぞれ2つの挿通孔253が穿設されているため、メダル補助収納ケース240Dをスロットマシン100の前面方向から本体101に設置する場合には、いずれの短手側面251Cを後方に向けても、本体101に配設することが可能である。
ケース本体250Dの側面部251Dの両長手側面251Cbそれぞれには、底面近傍の対向位置に直線状の案内孔254Dが長手方向に形成されており、ケース底板260Dの支持棒262Dは、この案内孔254Dに嵌合して、案内孔254C上を移動可能となっている。
また、ケース本体250Dの一方の短手側面251Daには、高さが異なる複数(本実施形態では4つ)の段状係止片256が突設されており、ケース底板260Dの一端が段状係止片255に係止されるようになっている。なお、図16には図示していないが、ケース底板260Dの一端、及び段状係止片256は、係止を強化する構造となっている(例えば、お互いが鉤状となっているなど)。
ケース底板260Dは、第3実施形態のケース底板260Cと略同一であり、支持棒262Dが長手側面の一端に挿設されているとともに、支持棒262Dの両先端には、抜止部材が突設されているので、支持棒262Dは案内孔254D上を脱抜不可能となっている。
メダル補助収納ケース240Dの底面を全閉状態とする場合には、図16(a)に示すように、ケース底板260Dの一端に挿通された支持棒262Dを案内孔262Dの前方一端P1に位置付けるとともに、ケース底板260Dを開口孔242上に載置して、開口孔242を塞ぐ。
一方、メダル補助収納ケース240Dの底面を開口状態とする場合には、図16(b)に示すように、ケース底板260Dの一端に挿通された支持棒262Dを案内孔254Dの中間所定位置P3に位置付けるとともに、ケース底板260Dの他端をケース本体250Dの短手側面251Da上に突設された段状係止片256に係止することにより、開口孔242の前方側一部をメダル排出孔243とすることができる。
このとき、ケース底板260Dの他端をいずれの段状係止片256に係止させるかで、図16(c)に示すように、ケース底板260Dの傾斜姿勢及びメダル排出孔243の開口位置及び開口面積が決定される。具体的には、図16に示すように後方側の短手側面251Daに段状係止片256が形成されている場合には、開口孔242の前方側一部をメダル排出孔243として形成可能であり、ケース底板260Dをより高い位置の段状係止片256に係止することで、メダル排出孔243の開口面積はより大きく形成される。
なお、底面部252の開口孔242の後方が開口されたメダル排出孔243を形成する場合には、図16に示すメダル補助収納ケース240Dの本体101への配設方向を前後方向に180度回転させて設置すればよい。この場合には、段状係止片256突設された短手側面251Eaは前方側に配置されるので、底面部252の開口孔242の後方が開口されたメダル排出孔243が形成される。
このように本実施形態においては、ケース本体250Dの本体101への配設方向、及びケース底板260Dの配設位置に応じて、開口位置及び開口面積が異なる複数のメダル排出孔243を形成することができる。
また、本実施形態においては、ケース底板260Dの支持棒262Dは、直線状の案内孔254D上を移動可能となっているが、ケース本体250Dから脱抜不可能に構成しているので、メダルケース底板260Dを移動させて複数の異なるメダル排出孔243を形成しつつも、ケース底板260Dを紛失することがない。
(第5実施形態)
図17は、第5実施形態のメダル補助収納ケース240Eの外観を示しており、図17(a)は、2つのケース底板260Eをケース本体250Eの底面部252に載置して、開口孔242を塞いだ状態のメダル補助収納ケース240Eの外観斜視図であり、図17(b)は、2つのケース底板260Eをケース本体250Eの側面部251Eに立てかけて、開口孔242の一部をメダル排出孔243とした状態のメダル補助収納ケース240Eの外観斜視図であり、図17(c)は、ケース底板260Eをケース本体250Eの側面部251Eに立てかけたときのケース底板260Eの傾斜姿勢を示す側面透視図である。
メダル補助収納ケース240Eは、第4実施形態のメダル補助収納ケース240Dと略同一の構成をしているが、2つのケース底板260Eを備える点、段状係止片256を両短手側面251Ea双方に備えている点が、メダル補助収納ケース240Dと異なっている。
すなわち、ケース本体250Eの2つの短手側面251Eaには、高さが異なる複数(本実施形態では3つ)の段差係止片255がそれぞれ突設されており、ケース底板260Eの一端が段状係止片256に係止されるようになっている。
また、ケース底板260Eは、第4実施形態のケース底板260Dと略同一の形状であるがその大きさはケース底板260Dの約半分である。すなわち、各ケース底板260Eは、長手側面の一端に支持棒262Eが挿設されているとともに、支持棒262Eの両先端には、抜止部材が突設されているので、2つの支持棒262Eは案内孔25D上を脱抜不可能となっている。
メダル補助収納ケース240Eの底面を全閉状態とする場合には、図17(a)に示すように、一方のケース底板260Eの一端に挿通された支持棒262Eを案内孔262Eの略中央P1に位置付けるとともに、ケース底板260Eを開口孔242の前方半分上に載置して、開口孔242の前方半分を塞ぐ。また、他方のケース底板260Eの一端に挿通された支持棒262Eを案内孔262Eの略中央P2に位置付けるとともに、ケース底板260Eを開口孔242の後方半分上に載置して、開口孔242の後方半分を塞ぐ。この結果、ケース底板260Eの開口孔242は塞がれて、メダル補助収納ケース240Eの底面は全閉状態となる。
一方、メダル補助収納ケース240Eの底面を開口状態とする場合には、図17(b)に示すように、一方のケース底板260Eの一端に挿通された支持棒262Eを案内孔254Dの中間所定位置P3に位置付けるとともに、ケース底板260Eの他端をケース本体250Eの前方側の短手側面251Ea上に突設された段状係止片256に係止する。また、他方のケース底板260Eの一端に挿通された支持棒262Eを案内孔254Dの中間所定位置P4に位置付けるとともに、ケース底板260Eの他端をケース本体250Eの後方側の短手側面251Ea上に突設された段状係止片256に係止する。この結果、開口孔242の中央一部をメダル排出孔243とすることができる。
本実施形態においては第4実施形態と同様に、2つのケース底板260Eの支持棒262Eが挿設されていない一端をいずれの段状係止片256に係止するかで、図17(c)に示すように、2つのケース底板260Eの傾斜姿勢及びメダル排出孔243の開口位置及び開口面積が決定される。具体的には、2つのケース底板260Eをより高い位置の段状係止片256に係止することで、メダル排出孔243の開口面積はより大きく形成される。
なお、本実施形態においては、段状係止片256を両短手側面251Ea双方に備えて、2つのケース底板260Eを備えているため、メダル排出孔243の開口位置及び開口面積は、第4実施形態と比べて、より多様性を有するものである。図18に、ケース底板260Eの傾斜姿勢とメダル排出孔243の開口位置を対応させた図を示す。ここで、図18(a)は、2つのケース底板260Eを開口孔242上に載置して、メダル排出孔243を形成しない場合、図18(b)は、一方のケース底板260Eを最上段(下から三段目)に係止し、他方のケース底板260Eを開口孔242上に載置した場合、図18(c)は、一方のケース底板260Eを中段(下から二段目)に係止し、他方のケース底板260Eを最下段(下から一段目)に係止した場合、図18(d)は、2つのケース底板260Eをそれぞれ中段(下から二段目)に係止した場合を示している。
このように本実施形態においては、ケース本体250Eの2つのケース底板260Eの配設位置に応じて、開口位置及び開口面積が異なる複数のメダル排出孔243を形成することができる。
また、本実施形態においては、2つのケース底板260Eの支持棒262Eは、直線状の案内孔252E上を移動可能となっているが、ケース本体250Eから脱抜不可能に構成しているので、2つのケース底板260Eを移動させて多様なメダル排出孔243を形成しつつも、ケース底板260Eを紛失することがない。
さらには、本実施形態においては、上記実施形態では露出していたケース本体の底面部における長手方向端部が、2つのケース底板260Eによって遮蔽されているので、メダル補助収納ケース240Eに落ちてくるメダルは確実にメダル排出孔243に案内され、メダル自動回収装置900に回収されるようになっている。すなわち、上記実施形態では、ケース本体の底面部の長手方向一端(ケース底板が係止されていない側)には、メダルが貯留してしまう可能性があったが、本実施形態においては、ケース本体の底面部の長手方向の両端には、2つのケース底板260Eが存在し、かつ、2つのケース底板260Eが傾斜配設されているので、メダル補助収納ケース240Eに収容されるメダルは確実にメダル排出孔243に案内されるようになっている。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は、上述した実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、本発明の実施の形態に対して種々の変形や変更を施すことができ、そのような変形や変更を伴うものもまた、本発明の技術的範囲に含まれるものである。また、発明の実施の形態に記載された、作用及び効果は、本発明から生じる最も好適な作用及び効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用及び効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。