JP2010068652A - 直流給電システム及び蓄電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】商用電力系統の停電時及び非停電時の何れにおいても、蓄電装置を用いて直流母線の電圧維持を行うことができる直流給電システムを提供する。
【解決手段】制御手段14は、商用電力系統3の電圧が正常運転条件を満たす場合において、直流母線4の電圧が連系時基準電圧になるように整流器2の作動を制御すると共に、直流母線4の電圧が連系時基準電圧より大きい連系時上限電圧以上であるとき蓄電装置1を充電作動させ、及び、直流母線4の電圧が連系時基準電圧より小さい連系時下限電圧以下であるとき蓄電装置1を放電作動させ、並びに、商用電力系統3の電圧が所定の正常運転条件を満たさない場合において、整流器2の作動を停止させると共に、直流母線4の電圧が自立運転時基準電圧より大きいとき蓄電装置1を充電作動させ、及び、直流母線4の電圧が自立運転時基準電圧より小さいとき蓄電装置1を放電作動させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の電力消費ユニット及び複数の電力供給ユニットが共通して接続され、及び、商用電力系統が整流器を介して接続されている直流母線を備える直流給電システム及びそのような直流給電システムで用いられる蓄電装置に関する。
複数の電力消費ユニット及び複数の電力供給ユニットが共通して接続され、及び、商用電力系統が整流器を介して接続されている直流母線を備える直流給電システムにおいて、その直流母線に蓄電装置を接続したものがある。例えば、特許文献1に記載の直流給電システムでは、直流母線の電圧は、整流器を介して接続される商用電力系統からの電力、及び、蓄電装置からの電力を用いて一定電圧(直流電圧Vdc)に維持される。具体的には、整流器が制御目標とする直流母線の電圧と、蓄電装置が制御目標とする直流母線の電圧とは同じである。
特開2005−224009号公報(図1、段落0010)
特許文献1に記載の直流給電システムでは、直流母線が整流器を介して商用電力系統に連系されているときにも、蓄電装置は、整流器と同様に直流母線の電圧を維持する役割を担っている。蓄電装置をこのように運用している場合、蓄電装置は、直流母線の電圧維持を主目的に動作しているため、その充電率が適正な値に維持されているとは限らない。そのため、商用電力系統に停電が発生すると、直流母線の電圧を維持する役割を蓄電装置のみが担わなければならないが、充電率が適正ではない場合にはその役割を果たすことはできない。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、商用電力系統の停電時及び非停電時の何れにおいても、蓄電装置を用いて直流母線の電圧維持を行うことができる直流給電システム及びそのような直流給電システムで用いられる蓄電装置を提供する点にある。
上記目的を達成するための本発明に係る直流給電システムの特徴構成は、直流母線に対して共通して接続される、複数の電力消費ユニット、複数の電力供給ユニット及び蓄電装置と、商用電力系統から供給される交流電力を直流電力に変換して前記直流母線に供給する整流器と、前記蓄電装置及び前記整流器の作動を制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、
前記商用電力系統の電圧が、前記商用電力系統から直流母線に対して充分な電力を供給できるか否かを判定するための正常運転条件を満たす場合において、前記直流母線の電圧が連系時基準電圧になるように前記整流器の作動を制御すると共に、前記直流母線の電圧が前記連系時基準電圧より大きい連系時上限電圧以上であるとき前記蓄電装置を充電作動させ、及び、前記直流母線の電圧が前記連系時基準電圧より小さい連系時下限電圧以下であるとき前記蓄電装置を放電作動させ、並びに、
前記商用電力系統の電圧が前記正常運転条件を満たさない場合において、前記整流器の作動を停止させると共に、前記直流母線の電圧が自立運転時基準電圧より大きいとき前記蓄電装置を充電作動させ、及び、前記直流母線の電圧が前記自立運転時基準電圧より小さいとき前記蓄電装置を放電作動させるように構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、商用電力系統から正常に電力が供給されることで商用電力系統の電圧が正常運転条件を満たしているとき、整流器を作動させることで直流母線の電圧を連系時基準電圧に制御できる。また、電力消費ユニットによる負荷が、整流器を介して供給される電力と運転中の電力供給ユニットから供給される電力とでは賄いきれないほど急激に増大した場合、或いは、電力消費ユニットによる負荷が電力供給ユニットから供給される電力以下まで急激に減少した場合等により、直流母線の電圧が連系時上限電圧以上及び連系時下限電圧以下になると、蓄電装置を充電作動又は放電作動させることで、直流母線の電圧を連系時上限電圧又は連系時下限電圧に制御できる。つまり、整流器を用いて直流母線の電圧を連系時基準電圧に制御させつつ、蓄電装置を用いて直流母線の電圧が連系時上限電圧より大きくなること又は連系時下限電圧より小さくなることを抑制している。
一方で、商用電力系統から正常に電力が供給されないとき、蓄電装置を充電作動又は放電作動させることで、直流母線の電圧を自立運転時基準電圧に制御できる。
従って、商用電力系統の停電時及び非停電時の何れにおいても、蓄電装置を用いて直流母線の電圧維持を行うことができる直流給電システムを提供できる。
本発明に係る直流給電システムの別の特徴構成は、前記自立運転時基準電圧は、前記連系時下限電圧以上及び前記連系時上限電圧以下である点にある。
上記特徴構成によれば、停電などで商用電力系統から正常に電力が供給されないときであっても、直流母線の電圧を、商用電力系統から正常に電力が供給されているときと同程度の範囲の電圧(つまり、連系時下限電圧以上及び連系時上限電圧以下の電圧)に制御することができる。
本発明に係る直流給電システムの別の特徴構成は、前記制御手段は、前記商用電力系統の電圧が前記正常運転条件を満たし、且つ、前記直流母線の電圧が前記連系時下限電圧より大きく且つ前記連系時上限電圧より小さい場合において、前記蓄電装置の蓄電量が設定下限値より小さくなると前記蓄電装置を充電作動に切り換え、前記蓄電装置の蓄電量が設定上限値より大きくなると前記蓄電装置を放電作動に切り換える点にある。
上記特徴構成によれば、商用電力系統から正常に電力が供給されることで商用電力系統の電圧が正常運転条件を満たしているとき、直流母線の電圧が上記連系時下限電圧より大きく且つ上記連系時上限電圧より小さい場合には、整流器によって直流母線の電圧の維持が適切に行われているので、蓄電装置は直流母線の電圧維持を行うために作動しなくてよい。よって、制御部は、蓄電装置の蓄電量が設定下限値より小さくなると蓄電装置を充電作動に切り換え、蓄電装置の蓄電量が設定上限値より大きくなると蓄電装置を放電作動に切り換えることで、蓄電装置の蓄電量を設定下限値以上且つ設定上限の間に保つことができる。その結果、その後に商用電力系統に停電が発生したとしても、蓄電装置を用いて直流母線の電圧を維持することができる。
本発明に係る直流給電システムの別の特徴構成は、前記複数の電力供給ユニットが、設定最小出力と設定最大出力との間での運転状態又は停止状態に制御される複数の発電装置であり、
前記制御手段は、前記商用電力系統の電圧が前記正常運転条件を満たさない場合において、
前記蓄電装置を充電作動させるとき、前記複数の発電装置の合計電力供給量が前記設定最大出力以下の量だけ前記複数の電力消費ユニットの合計電力消費量よりも大きくなるように、前記発電装置の運転台数を制御し、及び、
前記蓄電装置を放電作動させるとき、前記複数の発電装置の合計電力供給量が前記発電装置の前記設定最大出力以下の量だけ前記複数の電力消費ユニットの合計電力消費量よりも小さくなるように、前記発電装置の運転台数を制御する点にある。
上記特徴構成によれば、合計電力消費量と合計電力供給量との差、即ち、充放電量が、発電装置の設定最大出力以下となるように、発電装置の運転台数が調整される。その結果、蓄電ユニットの過剰な充放電を回避できる。
上記目的を達成するための本発明に係る蓄電装置の特徴構成は、複数の電力消費ユニット及び複数の電力供給ユニットが共通して接続され、及び、商用電力系統が整流器を介して接続されている直流母線を備える直流給電システムにおいて、前記直流母線に接続される蓄電部と、前記直流母線から前記蓄電部への充電作動及び前記蓄電部から前記直流母線への放電作動を制御する制御手段とを備える蓄電装置であって、
前記整流器は、前記商用電力系統の電圧が正常運転条件を満たす場合において前記直流母線の電圧が連系時基準電圧になるように動作し、及び、前記商用電力系統の電圧が前記正常運転条件を満たさない場合において動作を停止し、
前記制御手段は、
前記商用電力系統の電圧が前記正常運転条件を満たす場合において、前記直流母線の電圧が前記連系時基準電圧より大きい連系時上限電圧以上であるとき前記蓄電部を充電作動させ、及び、前記直流母線の電圧が前記連系時基準電圧より小さい連系時下限電圧以下であるとき前記蓄電部を放電作動させ、並びに、
前記商用電力系統の電圧が前記正常運転条件を満たさない場合において、前記直流母線の電圧が自立運転時基準電圧より大きいとき前記蓄電部を充電作動させ、及び、前記直流母線の電圧が前記自立運転時基準電圧より小さいとき前記蓄電部を放電作動させる点にある。
上記特徴構成によれば、整流器が直流母線の電圧を連系時基準電圧に制御しているとき、電力消費ユニットによる負荷が、整流器を介して供給される電力と運転中の電力供給ユニットから供給される電力とでは賄いきれないほど急激に増大した場合、或いは、電力消費ユニットによる負荷が電力供給ユニットから供給される電力以下まで急激に減少した場合等により、直流母線の電圧が連系時上限電圧以上及び連系時下限電圧以下になると、蓄電装置を充電作動又は放電作動させることで、直流母線の電圧を連系時上限電圧又は連系時下限電圧に制御できる。つまり、直流母線の電圧を連系時基準電圧に制御する役割は整流器が担っている間、蓄電装置を用いて直流母線の電圧が連系時上限電圧より大きくなること又は連系時下限電圧より小さくなることを抑制している。
一方で、商用電力系統から正常に電力が供給されないとき、蓄電装置を充電作動又は放電作動させることで、直流母線の電圧を自立運転時基準電圧に制御できる。
従って、商用電力系統の停電時及び非停電時の何れにおいても、直流母線の電圧維持を行うことができる蓄電装置を提供できる。
本発明に係る蓄電装置の別の特徴構成は、前記自立運転時基準電圧は、前記連系時下限電圧以上及び前記連系時上限電圧以下である点にある。
上記特徴構成によれば、停電などで商用電力系統から正常に電力が供給されないときであっても、直流母線の電圧を、商用電力系統から正常に電力が供給されているときと同程度の範囲の電圧(つまり、連系時下限電圧以上及び連系時上限電圧以下の電圧)に制御することができる。
本発明に係る蓄電装置の別の特徴構成は、前記制御手段は、前記商用電力系統の電圧が前記正常運転条件を満たし、且つ、前記直流母線の電圧が前記連系時下限電圧より大きく且つ前記連系時上限電圧より小さい場合において、前記蓄電部の蓄電量が設定下限値より小さくなると前記蓄電部を充電作動に切り換え、前記蓄電部の蓄電量が設定上限値より大きくなると前記蓄電部を放電作動に切り換える点にある。
上記特徴構成によれば、商用電力系統から正常に電力が供給されることで商用電力系統の電圧が正常運転条件を満たしているとき、直流母線の電圧が上記連系時下限電圧より大きく且つ上記連系時上限電圧より小さい場合には、整流器によって直流母線の電圧の維持が適切に行われているので、蓄電装置は直流母線の電圧維持を行うために作動しなくてよい。よって、制御部は、蓄電装置の蓄電量が設定下限値より小さくなると蓄電装置を充電作動に切り換え、蓄電装置の蓄電量が設定上限値より大きくなると蓄電装置を放電作動に切り換えることで、蓄電装置の蓄電量を設定下限値以上且つ設定上限の間に保つことができる。その結果、その後に商用電力系統に停電が発生したとしても、蓄電装置を用いて直流母線の電圧を維持することができる。
<第1実施形態>
以下に図面を参照して第1実施形態の直流給電システム及びその直流給電システムで用いられる蓄電装置について説明する。
図1は、第1実施形態の直流給電システムS1の構成を説明する図である。図示するように、直流給電システムS1は、直流母線4に対して共通して接続される、複数の電力消費ユニットとしての電力消費装置12、13、複数の電力供給ユニットとしての発電装置9及び蓄電装置1と、商用電力系統3から供給される交流電力を直流電力に変換して直流母線4に供給する整流器2と、蓄電装置1及び整流器2の作動を制御する制御手段14とを備える。整流器2は遮断器5を介して商用電力系統3に接続されている。本実施形態では、電力消費ユニットが、交流負荷としての電力消費装置12と、直流負荷としての電力消費装置13とで構成される場合を例示する。電力消費装置12は、インバータ11を介して直流母線4に接続されて交流電力の供給を受ける。電力消費装置13は、直流母線4に接続されて直流電力の供給を受ける。
発電装置9は、直流発電装置又は交流発電装置を用いて構成される。直流発電装置としては、燃料電池などがある。また、交流発電装置としては、ガスエンジンの駆動力を用いたガスエンジン発電装置などがある。発電装置9が直流発電装置の場合、その発電装置9はDC/DCコンバータなどの電力変換器8を介して直流母線4に接続される。発電装置9が交流発電装置の場合、その発電装置は整流器などの電力変換器8を介して直流母線4に接続される。
上記燃料電池及び上記ガスエンジン発電装置は何れも、熱と電気とを併せて発生させることのできる熱電併給装置である。本実施形態では、発電装置9として上記燃料電池及び上記ガスエンジン発電装置を用いた場合を想定しているので、発電装置9から供給される熱を消費する熱消費装置10を設けている。熱消費装置10としては、給湯装置や暖房装置などがある。また、発電装置9から回収した熱エネルギを湯水の形態で貯蔵する貯湯装置を熱消費装置10の一例として考えることもできる。
蓄電装置1は、化学電池とキャパシタとフライホイールとのうちの少なくとも一つを備えて構成される。本実施形態では、蓄電装置1としての電気二重層キャパシタ1b(EDLC)がDC/DCコンバータ1aを介して直流母線4に接続された構成を例示する。よって、蓄電装置1の蓄電量は、そのキャパシタ1bの出力端子間電圧(以下、「キャパシタ電圧:VEDLC」と表記することもある)に相当する。
本実施形態において、直流給電システムS1の制御目標は、電力消費装置12、13に対して充分な電力を供給することである。よって、制御手段14は、直流母線4の電圧が適正な値になるように、少なくとも蓄電装置1及び整流器2の作動を制御する。
次に、図2〜図4に示すフローチャートを参照して、制御手段14による、蓄電装置1、整流器2及び発電装置9の作動制御について説明する。図2は、商用電力系統3が正常であるか否かに応じて、直流給電システムS1を連系運転モード又は自立運転モードに切り換えるときの制御を示すフローチャートである。図3は、上記連系運転モードのときに直流給電システムS1で実施される制御のフローチャートであり、図4は、上記自立運転モードのときに直流給電システムS1で実施される制御のフローチャートである。
図2に示すように、工程#10において制御手段14は、商用電力系統3の電圧が正常運転条件を満たしているか否かを判定する。正常運転条件は、商用電力系統3から直流母線4に対して充分な電力を供給できるか否かを判定するための条件である。本実施形態では、制御手段14は、電圧計6を用いて商用電力系統3の電圧を監視する。そして、制御手段14は、商用電力系統3の電圧が所定の判定電圧以上に維持される期間が交流電圧の2周期分継続した場合には上記正常運転条件を満たすと判定し、工程#20に移行して後述する連系運転モード制御で直流給電システムS1の作動を制御する。一方で、制御手段14は、商用電力系統3の電圧が上記判定電圧より低い期間が交流電圧の2周期分継続した場合には上記正常運転条件を満たさないと判定し、工程#30に移行して後述する自立運転モード制御で直流給電システムS1の作動を制御する。また、制御手段14は、商用電力系統3の電圧が正常運転条件を満たさなくなると遮断器5を解列作動させることもできる。
〔連系運転モード制御〕
制御手段14は、商用電力系統3の電圧が正常運転条件を満たしているとき、即ち、商用電力系統3から直流母線4に対して充分な電力を供給できるとき、図3に例示する連系運転モード制御で直流給電システムS1の作動を制御する。以下、図3を参照して、連系運転モード制御について説明する。
連系運転モード制御が行われているとき、制御手段14は、発電装置9に対して、各熱消費装置10の熱需要に見合った熱量を発生するような運転を許容している。つまり、各発電装置9から直流母線4に供給される電力は制御されておらず様々である。但し、制御手段14は、連系運転モード制御において、直流母線4の電圧が連系時基準電圧:VDC_refになるように整流器2の作動を制御する。よって、各発電装置9の運転状態に拘わらず、直流母線4の電圧は連系時基準電圧:VDC_refから大きく外れることはない。
しかし、電力消費装置12、13における消費電力の急上昇又は急低下、或いは、発電装置9における発電電力の急上昇又は急低下が発生すると、整流器2における電圧制御が間に合わず、直流母線電圧:VDCが連系時基準電圧:VDC_refから大きく外れる可能性がある。よって、制御手段14は、工程#21において、直流母線4の電圧を計測する電圧計7の監視結果を参照して、直流母線電圧:VDCの値を確認する。
そして、制御手段14は、直流母線電圧:VDCが連系時下限電圧:VDC_LL以下の場合には工程#22に移行して、キャパシタ1bから直流母線4へ電力を供給させる。具体的には、制御手段14は、直流母線電圧:VDCが連系時下限電圧:VDC_LLを下回らないように、キャパシタ1bを放電モードで作動させる。
一方で、制御手段14は、直流母線電圧:VDCが連系時上限電圧:VDC_UL以上の場合には工程#23に移行して、キャパシタ1bによって直流母線4から電力を回収させる。具体的には、制御手段14は、直流母線電圧:VDCが連系時上限電圧:VDC_ULを上回らないように、キャパシタ1bを充電モードで作動させる。
制御手段14が上述のような制御を行うことで、直流母線電圧:VDCが、少なくとも、連系時下限電圧:VDC_LLより大きく、且つ、連系時上限電圧:VDC_ULより小さい範囲で安定する。但し、本実施形態において、VDC_LL<VDC_ref<VDC_ULである。
制御手段14は、工程#21において、直流母線電圧:VDCが、連系時下限電圧:VDC_LLより大きく、且つ、連系時上限電圧:VDC_ULより小さい範囲にあると判定したとき、工程#24に移行する。ここで、直流母線電圧:VDCが、連系時下限電圧:VDC_LLより大きく、且つ、連系時上限電圧:VDC_ULより小さい範囲にあるということは、整流器2による直流母線4の電圧制御が確実に行われており、直流母線4の電圧制御にキャパシタ1bを運用する必要がないことを意味している。よって、制御手段14は、直流母線4の電圧制御とは無関係に、キャパシタ1bの充電量を適当な範囲内(設定下限値:VIC_LL以上且つ設定上限値:VIC_UL以下)に維持することを目的としてキャパシタ1bを充電又は放電させる。つまり、制御手段14は、直流母線4の電圧が急変動したとしても、その際に蓄電装置1を運用することで直流母線4の電圧を適正に保つことができるように、キャパシタ電圧VEDLCが設定下限電圧値VIC_LL以上且つ設定上限電圧値VIC_UL以下の設定電圧範囲内にあるようにする。
具体的には、制御手段14は、工程#24において、電圧計(図示せず)を用いて計測されるキャパシタ電圧:VEDLCの値を検証する。そして、制御手段14は、キャパシタ電圧:VEDLCが設定下限値:VIC_LLよりも小さくなると、工程#25に移行して、キャパシタ1bが充電作動するように充電モードに切り換える。一方で、制御手段14は、キャパシタ電圧:VEDLCが設定上限値:VIC_LLよりも大きくなると、工程#26に移行して、キャパシタ1bが放電作動するように放電モードに切り換える。制御手段14は、キャパシタ電圧:VEDLCが設定下限値:VIC_LL以上且つ設定上限値:VIC_UL以下であれば、モードの切り換えを行わず、現状の充電モード又は放電モードを維持する。
制御手段14は、以上のような連系運転モード制御が終了すると、図2に示した制御フローにリターンする。そして、制御手段14は、図2に示した制御フローで、再度、商用電力系統3の電圧が正常運転条件を満たしているか否かの判定を行う。
〔自立運転モード制御〕
制御手段14は、商用電力系統3の電圧が正常運転条件を満たしていないとき、即ち、商用電力系統3から直流母線4に対して充分な電力を供給できないとき、図4に例示する自立運転モード制御で直流給電システムS1の作動を制御する。以下、図4を参照して、自立運転モード制御について説明する。
この場合、直流母線4に対して商用電力系統3から電力は供給されないので、整流器2が直流母線電圧:VDCを連系時基準電圧:VDC_refとするように制御することはできない。よって、制御手段14は、キャパシタ1bから直流母線4へ放電する電力及びキャパシタ1bが直流母線4から充電する電力を利用して直流母線電圧:VDCを連系時基準電圧:VDC_refとするべく、キャパシタ1bの作動を制御する。
工程#31において制御手段14は、直流母線4の電圧を計測する電圧計7の監視結果を参照して、直流母線電圧:VDCの値を確認する。制御手段14は、直流母線電圧:VDCが自立運転時基準電圧:VDC_refから逸脱していれば、VDC=VDC_refとなるようにキャパシタ1bの充放電を制御する。具体的には、制御手段14は、直流母線電圧:VDCが自立運転時基準電圧:VDC_refよりも小さい場合、工程#32に移行してVDC=VDC_refとなるようにキャパシタ1bを放電モードで作動させる。一方で、制御手段14は、直流母線電圧:VDCが自立運転時基準電圧:VDC_refよりも大きい場合、工程#33に移行してVDC=VDC_refとなるようにキャパシタ1bを充電モードで作動させる。
本実施形態では、連系時基準電圧と自立運転時基準電圧とは、VDC_refで同じに設定されている。よって、商用電力系統3から正常に電力が供給されるときと、停電などで商用電力系統3から正常に電力が供給されないときとで、直流母線4の電圧を同じ電圧に制御することができる。但し、自立運転時基準電圧は、連系時下限電圧以上及び連系時上限電圧以下の電圧に設定されていればよい。そうすれば、停電などで商用電力系統3から正常に電力が供給されないときであっても、直流母線4の電圧を、商用電力系統3から正常に電力が供給されているときと同程度の電圧(つまり、連系時下限電圧以上及び連系時上限電圧以下の電圧)に制御することができる。
尚、直流母線4に対して商用電力系統3から充分な電力が供給されないので、発電装置9から直流母線4に供給される電力と電力消費装置12、13による消費電力とが大きくかけ離れていると、必然的にキャパシタ1bの充電量又は放電量が大きくなってしまう。そこで、制御手段14は、自立運転モード制御において、キャパシタ1bからの出力(充電量又は放電量)が適切な範囲となるように、電力消費装置12、13及び発電装置9の少なくとも一方の作動を制御する。
具体的には、工程#34において制御手段14は、キャパシタ1bからの出力が設定下限出力値以上且つ設定上限出力値以下の設定範囲内にあるか否かを判定する。ここで、キャパシタ1bからの出力は、複数の電力消費装置12、13の合計電力消費量から、複数の発電装置9の合計電力供給量を減算した値である。よって、キャパシタ1bからの出力が正の値であれば、キャパシタ1bから放電されていることを意味し、キャパシタ1bからの出力が負の値であれば、キャパシタ1bに充電されていることを意味する。
従って、制御手段14は、工程#33で設定された充電モードでキャパシタ1bを作動させる場合、キャパシタ1bへの充電が行われるように、複数の電力消費装置12、13の合計電力消費量より、複数の発電装置9の合計電力供給量が大きくなるように、電力消費装置12、13及び発電装置9の少なくとも一方の作動を制御する。また、制御手段14は、工程#32で設定された放電モードでキャパシタ1bを作動させる場合、キャパシタ1bからの放電が行われるように、複数の電力消費装置12、13の合計電力消費量より、複数の発電装置9の合計電力供給量が小さくなるように、電力消費装置12、13及び発電装置9の少なくとも一方の作動を制御する。
発電装置9は、その発電出力が可変である場合、設定最小出力と設定最大出力との間での運転状態又は停止状態に制御される。或いは、発電装置9の発電出力が可変でない場合(つまり、上述の場合において設定最小出力と設定最大出力とが同じ値であると見なす)、発電装置9は、定格出力(=設定最小出力=設定最大出力)での運転状態又は停止状態に制御される。
以下の説明では、発電装置9の発電出力が可変でない場合を例示する。この場合、発電装置9は、定格出力で運転されるか、或いは、停止しているかの何れかであり、発電装置9の定格出力が何れも300Wである場合を例示する。よって、発電装置9のそれぞれが出力し得る電力は0W又は300Wである。
従って、制御手段14は、合計電力消費量より合計電力供給量が大きくなるようにするためには、幾つかの発電装置9を始動して、合計電力供給量を大きくすればよい。また、制御手段14は、合計電力消費量より合計電力供給量が小さくなるようにするためには、幾つかの発電装置9を停止して、合計電力供給量を小さくすればよい。
よって、放電モードにおいて、キャパシタ1bからの出力PEDLCがPEDLC>300W(以下、簡単のため、PEDLCの不等式において、単位Wを省略する)であるとき、定格出力が300Wである発電装置9を1台又は複数台始動させると、キャパシタ1bからの出力が0≦PEDLC≦300になる。
また、充電モードにおいて、キャパシタ1bからの出力PEDLCがPEDLC<−300であるとき、定格出力が300Wである発電装置9を1台又は複数台停止させると、キャパシタ1bからの出力が−300≦PEDLC≦0の間になる。
以上のように、工程#34において制御手段14は、充電モードのときには−300≦PEDLC≦0であるか否かの判定を行い、放電モードのときには0≦PEDLC≦300であるか否かの判定を行う。制御手段14は、PEDLCが上限値をオーバーしているとき(即ち、充電モードにおいて0<PEDLCであるとき、及び、放電モードにおいてPEDLC>300であるとき)、工程#37に移行する。つまり、充電モードにおいてキャパシタ1bへの充電量が不足しているとき、キャパシタ1bへの充電量を増加させるべく、発電装置9の運転台数を増加させる。また、放電モードにおいてキャパシタ1bからの放電量が過剰であるとき、キャパシタ1bからの放電量を減少させるべく、発電装置9の運転台数を増加させる。
また、制御手段14は、PEDLCが下限値をオーバーしているとき、(即ち、充電モードにおいてPEDLC<−300であるとき、及び、放電モードにおいてPEDLC<0であるとき)、工程#35に移行する。つまり、充電モードにおいてキャパシタ1bへの充電量が過剰であるとき、キャパシタ1bへの充電量を減少させるべく、発電装置9の運転台数を減少させる。また、放電モードにおいてキャパシタ1bからの放電量が不足しているとき、キャパシタ1bからの放電量を増加させるべく、発電装置9の運転台数を減少させる。
一方で、制御手段14は、PEDLCが下限値及び上限値の間にあるとき(即ち、充電モードにおいて−300≦PEDLC≦0であるとき、及び、放電モードにおいて0≦PEDLC≦300であるとき)、工程#39に移行する。
つまり、制御手段14は、キャパシタ1b(蓄電装置1)を充電作動させるとき、発電装置9の合計電力供給量が発電装置9の定格出力(或いは、発電出力可変のときには設定最大出力)以下の量だけ電力消費装置12、13の合計電力消費量よりも大きくなるように発電装置9の運転台数を制御し、及び、蓄電装置1を放電作動させるとき、発電装置9の合計電力供給量が発電装置9の定格出力(或いは、発電出力可変のときには設定最大出力)以下の量だけ電力消費装置12、13の合計電力消費量よりも小さくなるように、発電装置9の運転台数を制御する。
本実施形態では、制御手段14は、発電出力が可変ではない発電装置9の定格出力が何れも300Wである場合において、放電モードではキャパシタ1bからの出力PEDLCが0≦PEDLC≦300となるように発電装置9の運転台数を制御し、充電モードでは−300≦PEDLC≦0となるように発電装置9の運転台数を制御している。その結果、過剰な放電や充電が行われないようにできる。
工程#35において制御手段14は、少なくとも1つの発電装置9を停止可能か否かを判定する。制御手段14は、少なくとも1つの発電装置9を停止可能であるときには工程#36に移行して停止させ、停止不可能であるときには工程#39に移行する。
工程#37において制御手段14は、少なくとも1つの発電装置9を始動可能か否かを判定する。制御手段14は、少なくとも1つの発電装置9を始動可能であるときには工程#38に移行して始動させ、始動不可能であるときには工程#39に移行する。
工程#39において制御手段14は、発電装置9の運転状態を維持するべく、発電装置9の始動及び停止を新たに行わない。
また、図4のフローチャートにおいて、電力消費装置12、13の作動を制御することで、合計電力消費量より合計電力供給量が小さくなるように、又は、合計電力消費量より合計電力供給量が大きくなるようにしてもよい。その場合、工程#35〜工程#39において、発電装置9の稼動状態はそのままで、電力消費装置12、13の消費電力を変更するように改変すればよい。
<第2実施形態>
第2実施形態の直流給電システムは、蓄電装置及び整流器のそれぞれが自立して作動を制御するように構成されている点で、第1実施形態に示した直流給電システムと異なっている。以下に、第2実施形態の直流給電システム及び蓄電装置の構成について説明するが、第1実施形態と同様の構成については説明を省略する。
図5は、第2実施形態の直流給電システムS2の構成を説明する図である。
本実施形態において、整流器2は、整流回路2aと制御手段2bとを備える。この制御手段2bは、整流器2の作動のみを独立して制御する。具体的には、制御手段2bは、電圧計6及び電圧計7の計測結果を参照して、商用電力系統3の電圧が正常運転条件を満たす場合において直流母線4の電圧:VDCが連系時基準電圧:VDC_refになるように整流回路2aを作動させ、及び、商用電力系統3の電圧が所定の正常運転条件を満たさない場合において整流回路2aの作動を停止させる。
つまり、整流器2は、商用電力系統3から直流母線4に対して充分な電力を供給できるとき、商用電力系統3から供給される電力を利用して、直流母線4の電圧:VDCを連系時基準電圧:VDC_refとするように整流回路2aの作動を制御する。一方で、整流器2は、商用電力系統3から直流母線4に対して充分な電力を供給できないとき作動を停止する。
整流器2の制御手段2bが行う、商用電力系統3の電圧が正常運転条件を満たすか否かの判定については、第1実施形態と同様である。
蓄電装置1は、蓄電部としてのキャパシタ1bがDC/DCコンバータ1aを介して直流母線4に接続された構成であり、DC/DCコンバータ1aの作動は蓄電装置1が備える制御手段1cによって制御される。つまり、制御手段1cがDC/DCコンバータ1aの作動を制御することで、キャパシタ1bの充電作動及び放電作動が制御される。この制御手段1cは、電圧計6及び電圧計7の計測結果を参照して、商用電力系統3の電圧が正常運転条件を満たす場合において、直流母線4の電圧が連系時基準電圧より大きい連系時上限電圧以上であるときキャパシタ1bを充電作動させ、及び、直流母線4の電圧が連系時基準電圧より小さい連系時下限電圧以下であるときキャパシタ1bを放電作動させる。また、制御手段1cは、商用電力系統3の電圧が所定の正常運転条件を満たさない場合において、直流母線4の電圧が自立運転時基準電圧より大きいときキャパシタ1bを充電作動させ、及び、直流母線4の電圧が自立運転時基準電圧より小さいときキャパシタ1bを放電作動させる。
蓄電装置1の制御手段1cが行う、商用電力系統3の電圧が正常運転条件を満たすか否かの判定、及び、連系時基準電圧と自立運転時基準電圧との関係については、第1実施形態と同様である。
加えて、蓄電装置1が備える制御手段1cは、商用電力系統3の電圧が正常運転条件を満たし、且つ、直流母線4の電圧が連系時下限電圧より大きく且つ連系時上限電圧より小さい場合において、キャパシタ1bの蓄電量が設定下限値より小さくなるとキャパシタ1bを充電作動に切り換え、キャパシタ1bの蓄電量が設定上限値より大きくなるとキャパシタ1bを放電作動に切り換える。
直流給電システムS2の制御手段15は、蓄電装置1の制御手段1c及び整流器2の制御手段2bと連係して動作することもできる。例えば、直流給電システムS2の制御手段15は、蓄電装置1が充電モードでキャパシタ1bを作動させている場合、キャパシタ1bへの充電が行われるように、複数の電力消費装置12、13の合計電力消費量より、複数の発電装置9の合計電力供給量が大きくなるように、電力消費装置12、13及び発電装置9の少なくとも一方の作動を制御する。また、制御手段15は、蓄電装置1が放電モードでキャパシタ1bを作動させる場合、キャパシタ1bからの放電が行われるように、複数の電力消費装置12、13の合計電力消費量より、複数の発電装置9の合計電力供給量が小さくなるように、電力消費装置12、13及び発電装置9の少なくとも一方の作動を制御する。
<別実施形態>
<1>
上記実施形態において、商用電力系統が正常であるか否かの判定基準(正常運転条件)は適宜変更できる。
<2>
上記実施形態において、自立運転時基準電圧を、連系時基準電圧よりも低い電圧に設定することで、停電などで商用電力系統3から正常に電力が供給されないときの直流母線の電圧を低く維持して、蓄電装置の放電を長続きさせることができる。
<3>
上記実施形態において、電力消費装置、発電装置及び蓄電装置の数は適宜変更できる。また、1つの電力消費ユニット、電力供給ユニット及び蓄電ユニットは、それぞれ1台の電力消費装置、発電装置及び蓄電装置で構成されている場合や、複数台の電力消費装置、発電装置及び蓄電装置で構成されている場合などがある。或いは、1台の発電装置の電力供給量を設定出力毎にステップ状に変化させることで複数台の発電装置の動作を模擬し、見かけ上、複数の電力供給ユニットを1台の発電装置で構成することもできる。
本発明に係る直流給電システム及び蓄電装置は、直流母線の電圧を適正に維持して、電力消費装置に対して充分な電力を供給するために利用できる。
第1実施形態の直流給電システムの構成を説明する図 直流給電システムを連系運転モード又は自立運転モードに切り換えるときの制御を示すフローチャート 連系運転モードのときに直流給電システムで実施される制御のフローチャート 自立運転モードのときに直流給電システムで実施される制御のフローチャート 第2実施形態の直流給電システムの構成を説明する図
符号の説明
1 蓄電装置
1c 制御手段
1b 蓄電部(キャパシタ)
2 整流器
3 商用電力系統
4 直流母線
9 発電装置(電力供給ユニット)
12、13 電力消費装置(電力消費ユニット)
14 制御手段
S1、S2 直流給電システム

Claims (7)

  1. 直流母線に対して共通して接続される、複数の電力消費ユニット、複数の電力供給ユニット及び蓄電装置と、商用電力系統から供給される交流電力を直流電力に変換して前記直流母線に供給する整流器と、前記蓄電装置及び前記整流器の作動を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、
    前記商用電力系統の電圧が、前記商用電力系統から直流母線に対して充分な電力を供給できるか否かを判定するための正常運転条件を満たす場合において、前記直流母線の電圧が連系時基準電圧になるように前記整流器の作動を制御すると共に、前記直流母線の電圧が前記連系時基準電圧より大きい連系時上限電圧以上であるとき前記蓄電装置を充電作動させ、及び、前記直流母線の電圧が前記連系時基準電圧より小さい連系時下限電圧以下であるとき前記蓄電装置を放電作動させ、並びに、
    前記商用電力系統の電圧が前記正常運転条件を満たさない場合において、前記整流器の作動を停止させると共に、前記直流母線の電圧が自立運転時基準電圧より大きいとき前記蓄電装置を充電作動させ、及び、前記直流母線の電圧が前記自立運転時基準電圧より小さいとき前記蓄電装置を放電作動させるように構成されている直流給電システム。
  2. 前記自立運転時基準電圧は、前記連系時下限電圧以上及び前記連系時上限電圧以下である請求項1記載の直流給電システム。
  3. 前記制御手段は、前記商用電力系統の電圧が前記正常運転条件を満たし、且つ、前記直流母線の電圧が前記連系時下限電圧より大きく且つ前記連系時上限電圧より小さい場合において、前記蓄電装置の蓄電量が設定下限値より小さくなると前記蓄電装置を充電作動に切り換え、前記蓄電装置の蓄電量が設定上限値より大きくなると前記蓄電装置を放電作動に切り換える請求項1又は2記載の直流給電システム。
  4. 前記複数の電力供給ユニットが、設定最小出力と設定最大出力との間での運転状態又は停止状態に制御される複数の発電装置であり、
    前記制御手段は、前記商用電力系統の電圧が前記正常運転条件を満たさない場合において、
    前記蓄電装置を充電作動させるとき、前記複数の発電装置の合計電力供給量が前記発電装置の前記設定最大出力以下の量だけ前記複数の電力消費ユニットの合計電力消費量よりも大きくなるように、前記発電装置の運転台数を制御し、及び、
    前記蓄電装置を放電作動させるとき、前記複数の発電装置の合計電力供給量が前記発電装置の前記設定最大出力以下の量だけ前記複数の電力消費ユニットの合計電力消費量よりも小さくなるように、前記発電装置の運転台数を制御する請求項3記載の直流給電システム。
  5. 複数の電力消費ユニット及び複数の電力供給ユニットが共通して接続され、及び、商用電力系統が整流器を介して接続されている直流母線を備える直流給電システムにおいて、前記直流母線に接続される蓄電部と、前記直流母線から前記蓄電部への充電作動及び前記蓄電部から前記直流母線への放電作動を制御する制御手段とを備える蓄電装置であって、
    前記整流器は、前記商用電力系統の電圧が、前記商用電力系統から直流母線に対して充分な電力を供給できるか否かを判定するための正常運転条件を満たす場合において前記直流母線の電圧が連系時基準電圧になるように動作し、及び、前記商用電力系統の電圧が前記正常運転条件を満たさない場合において動作を停止し、
    前記制御手段は、
    前記商用電力系統の電圧が前記正常運転条件を満たす場合において、前記直流母線の電圧が前記連系時基準電圧より大きい連系時上限電圧以上であるとき前記蓄電部を充電作動させ、及び、前記直流母線の電圧が前記連系時基準電圧より小さい連系時下限電圧以下であるとき前記蓄電部を放電作動させ、並びに、
    前記商用電力系統の電圧が前記正常運転条件を満たさない場合において、前記直流母線の電圧が自立運転時基準電圧より大きいとき前記蓄電部を充電作動させ、及び、前記直流母線の電圧が前記自立運転時基準電圧より小さいとき前記蓄電部を放電作動させる蓄電装置。
  6. 前記自立運転時基準電圧は、前記連系時下限電圧以上及び前記連系時上限電圧以下である請求項5記載の蓄電装置。
  7. 前記制御手段は、前記商用電力系統の電圧が前記正常運転条件を満たし、且つ、前記直流母線の電圧が前記連系時下限電圧より大きく且つ前記連系時上限電圧より小さい場合において、前記蓄電部の蓄電量が設定下限値より小さくなると前記蓄電部を充電作動に切り換え、前記蓄電部の蓄電量が設定上限値より大きくなると前記蓄電部を放電作動に切り換える請求項5又は6記載の蓄電装置。
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