JP2000233669A - 直流き電系統の給電システム - Google Patents
直流き電系統の給電システムInfo
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- JP2000233669A JP2000233669A JP11039325A JP3932599A JP2000233669A JP 2000233669 A JP2000233669 A JP 2000233669A JP 11039325 A JP11039325 A JP 11039325A JP 3932599 A JP3932599 A JP 3932599A JP 2000233669 A JP2000233669 A JP 2000233669A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/60—Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
- Y02T10/72—Electric energy management in electromobility
Abstract
(57)【要約】
【課題】 変電所から遠隔した位置での電車の制動や起
動で回生失効やき電電圧降下が起きる。 【解決手段】 変電所１から遠隔した駅３の近傍で、電
力用コンデンサ４Ａを電源とした電力貯蔵装置としての
直流電力充放電用キャパシタ設備４を設ける。この設備
４のコントローラ４Ｃは、電車Ａ又はＢの制動による回
生エネルギーでき電電圧が上昇したときにコンデンサへ
の急速充電で回生電力を吸収し、電車の起動によってき
電電圧が降下したときにコンデンサからの急速放電でき
電電圧の降下を防止するスイッチ制御を行う。
動で回生失効やき電電圧降下が起きる。 【解決手段】 変電所１から遠隔した駅３の近傍で、電
力用コンデンサ４Ａを電源とした電力貯蔵装置としての
直流電力充放電用キャパシタ設備４を設ける。この設備
４のコントローラ４Ｃは、電車Ａ又はＢの制動による回
生エネルギーでき電電圧が上昇したときにコンデンサへ
の急速充電で回生電力を吸収し、電車の起動によってき
電電圧が降下したときにコンデンサからの急速放電でき
電電圧の降下を防止するスイッチ制御を行う。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、直流き電系統の給
電システムに係り、特に変電所から遠隔した位置での電
車の回生失効対策及びき電電圧降下対策のための給電方
式に関する。
電システムに係り、特に変電所から遠隔した位置での電
車の回生失効対策及びき電電圧降下対策のための給電方
式に関する。
【０００２】
【従来の技術】直流き電系統において、閑散線区の変電
所は、その間隔が比較的長い距離を有して設備される。
このため、変電所から遠隔した地点に位置する電車で
は、その起動時など、大きな電流が流れるときに給電電
圧降下が大きくなり、パンタグラフ点の電圧が規定値よ
りも低くなってしまうことが予測される。この電圧降下
を補償するため、電源送り出し変電所（ＤＣＶＲ）を設
置したり、電車側でノッチ抑制を行っている。
所は、その間隔が比較的長い距離を有して設備される。
このため、変電所から遠隔した地点に位置する電車で
は、その起動時など、大きな電流が流れるときに給電電
圧降下が大きくなり、パンタグラフ点の電圧が規定値よ
りも低くなってしまうことが予測される。この電圧降下
を補償するため、電源送り出し変電所（ＤＣＶＲ）を設
置したり、電車側でノッチ抑制を行っている。
【０００３】また、閑散線区では、電車が回生運転状態
にあるときに、この回生エネルギーを他の電車が吸収す
ることが殆どないため、回生失効となり易い。この回生
失効では回生エネルギーの有効利用ができなくなる。こ
の対策として、給電系統に回生電力吸収用抵抗装置や回
生インバータを設備している。
にあるときに、この回生エネルギーを他の電車が吸収す
ることが殆どないため、回生失効となり易い。この回生
失効では回生エネルギーの有効利用ができなくなる。こ
の対策として、給電系統に回生電力吸収用抵抗装置や回
生インバータを設備している。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】従来の電圧降下対策と
しての電源送り出し変電所（ＤＣＶＲ）の設置は、あま
り大きな効果が得られない。また、電車側でのノッチ抑
制ではその運行操作に支障がある。
しての電源送り出し変電所（ＤＣＶＲ）の設置は、あま
り大きな効果が得られない。また、電車側でのノッチ抑
制ではその運行操作に支障がある。
【０００５】回生失効対策としての電力吸収用抵抗装置
や回生インバータの設置は、給電システム構成を大掛か
りにする。しかし、これら装置を設置しない給電システ
ムでは、電車を機械ブレーキで制動することになり、電
車の制輪子（ブレーキシュー）の寿命が短くなり、メン
テナンスコストがかさむ。
や回生インバータの設置は、給電システム構成を大掛か
りにする。しかし、これら装置を設置しない給電システ
ムでは、電車を機械ブレーキで制動することになり、電
車の制輪子（ブレーキシュー）の寿命が短くなり、メン
テナンスコストがかさむ。
【０００６】他の対策として、バッテリー変電所を設置
し、電圧降下補償や回生電力吸収等を行うことが考えら
れるが、系統からみて急峻な負荷変化になる電車特性へ
の対応が難しく、実現されていない。
し、電圧降下補償や回生電力吸収等を行うことが考えら
れるが、系統からみて急峻な負荷変化になる電車特性へ
の対応が難しく、実現されていない。
【０００７】本発明の目的は、負荷変化への応答性を高
めた電圧降下補償と回生電力吸収ができる給電システム
を提供することにある。
めた電圧降下補償と回生電力吸収ができる給電システム
を提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するため、電車の発着位置になる駅の近傍に電力用
コンデンサを電源とする電力貯蔵装置を設け、電車の制
動による回生エネルギーでき電電圧が上昇したときにコ
ンデンサへの急速充電で回生電力を吸収し、電車の起動
によってき電電圧が降下したときにコンデンサからの急
速放電でき電電圧の降下を防止するようにしたもので、
以下の構成を特徴とする。
解決するため、電車の発着位置になる駅の近傍に電力用
コンデンサを電源とする電力貯蔵装置を設け、電車の制
動による回生エネルギーでき電電圧が上昇したときにコ
ンデンサへの急速充電で回生電力を吸収し、電車の起動
によってき電電圧が降下したときにコンデンサからの急
速放電でき電電圧の降下を防止するようにしたもので、
以下の構成を特徴とする。
【０００９】変電所から直流き電系統に給電する給電シ
ステムにおいて、前記変電所から遠隔した駅の近傍で、
電力用コンデンサを電源とした電力貯蔵装置を設け、前
記電力貯蔵装置は、前記駅の近傍のき電線電圧が定格電
圧よりも高い設定電圧以上になったときに前記き電線か
ら前記コンデンサへ急速充電させることでき電線電圧の
上昇を抑制し、前記き電線電圧が定格電圧よりも低い設
定電圧以下になったときに前記コンデンサから前記き電
線へ急速放電させることでき電線電圧の降下を防止する
コントローラを備えたことを特徴とする。
ステムにおいて、前記変電所から遠隔した駅の近傍で、
電力用コンデンサを電源とした電力貯蔵装置を設け、前
記電力貯蔵装置は、前記駅の近傍のき電線電圧が定格電
圧よりも高い設定電圧以上になったときに前記き電線か
ら前記コンデンサへ急速充電させることでき電線電圧の
上昇を抑制し、前記き電線電圧が定格電圧よりも低い設
定電圧以下になったときに前記コンデンサから前記き電
線へ急速放電させることでき電線電圧の降下を防止する
コントローラを備えたことを特徴とする。
【００１０】
【発明の実施の形態】図１は、本発明の実施形態を示す
直流き電系統の給電システムの構成図である。直流き電
変電所１からトロリー線２Ａとレール２Ｂ間に所定電圧
の直流電力を供給する。この変電所１から遠隔した駅３
の近傍に電力貯蔵装置としての直流電力充放電用キャパ
シタ（電気二重層）設備４を設ける。
直流き電系統の給電システムの構成図である。直流き電
変電所１からトロリー線２Ａとレール２Ｂ間に所定電圧
の直流電力を供給する。この変電所１から遠隔した駅３
の近傍に電力貯蔵装置としての直流電力充放電用キャパ
シタ（電気二重層）設備４を設ける。
【００１１】この設備４は、直流電力を充放電できる電
力用コンデンサ４Ａと、トロリー線２Ａとレール２Ｂと
の間を接続できる開閉器４Ｂ及びコントローラ４Ｃで構
成される。
力用コンデンサ４Ａと、トロリー線２Ａとレール２Ｂと
の間を接続できる開閉器４Ｂ及びコントローラ４Ｃで構
成される。
【００１２】コントローラ４Ｃは、トロリー線２Ａとレ
ール２Ｂの間のき電電圧を検出し、このき電電圧の変化
に対して以下の制御を行う。
ール２Ｂの間のき電電圧を検出し、このき電電圧の変化
に対して以下の制御を行う。
【００１３】（１）き電電圧が定格値（例えば、１５０
０Ｖ）を越えた１６５０Ｖ以上になったとき、電車Ａ又
はＢの回生（制動）状態と判定し、き電線からコンデン
サ４Ａに充電電流を流す極性のスイッチをオンさせ、電
車からの回生エネルギーをコンデンサ４Ａに吸収させ、
回生失効を回避する。
０Ｖ）を越えた１６５０Ｖ以上になったとき、電車Ａ又
はＢの回生（制動）状態と判定し、き電線からコンデン
サ４Ａに充電電流を流す極性のスイッチをオンさせ、電
車からの回生エネルギーをコンデンサ４Ａに吸収させ、
回生失効を回避する。
【００１４】（２）き電電圧が定格値（例えば、１５０
０Ｖ）以下になったとき、電車Ａ又はＢの起動（力行）
回生状態と判定し、コンデンサ４Ａからき電線に放電電
流を流す極性のスイッチをオンさせ、電車の起動に必要
な電力を補助的に供給できるようコンデンサ４Ａから放
電し、き電電圧降下を防止する。
０Ｖ）以下になったとき、電車Ａ又はＢの起動（力行）
回生状態と判定し、コンデンサ４Ａからき電線に放電電
流を流す極性のスイッチをオンさせ、電車の起動に必要
な電力を補助的に供給できるようコンデンサ４Ａから放
電し、き電電圧降下を防止する。
【００１５】（３）き電電圧が定格値から許容される電
圧範囲内にあるとき、すなわち上記の電圧１５００〜１
６５０Ｖの範囲内にあるとき、き電線とコンデンサ４Ａ
との間を開路させた待機状態にする。
圧範囲内にあるとき、すなわち上記の電圧１５００〜１
６５０Ｖの範囲内にあるとき、き電線とコンデンサ４Ａ
との間を開路させた待機状態にする。
【００１６】このような構成の設備４を駅の近傍に設け
ることにより、例えば、電車Ａが駅に停車するためにそ
の前方から制動を開始したとき、この電車Ａが回生式電
車であれば、制動エネルギーをき電線に回生し、変電所
１までの距離が長いためき電線電圧が上昇する。この電
圧上昇に対して、コントローラ４Ｃはき電線からコンデ
ンサ４Ａに充電電流を流す極性のスイッチをオンさせ、
電車Ａからの回生エネルギーをコンデンサ４Ａに吸収さ
せ、回生失効を回避することができる。
ることにより、例えば、電車Ａが駅に停車するためにそ
の前方から制動を開始したとき、この電車Ａが回生式電
車であれば、制動エネルギーをき電線に回生し、変電所
１までの距離が長いためき電線電圧が上昇する。この電
圧上昇に対して、コントローラ４Ｃはき電線からコンデ
ンサ４Ａに充電電流を流す極性のスイッチをオンさせ、
電車Ａからの回生エネルギーをコンデンサ４Ａに吸収さ
せ、回生失効を回避することができる。
【００１７】また、電車Ｂが駅で停車した状態から発車
するために起動を開始したとき、き電線から電車に大き
な起動電流が流れ、き電線電圧が降下する。この電圧降
下に対して、コントローラ４Ｃはコンデンサ４Ａからき
電線に放電電流を流す極性のスイッチをオンさせ、電車
の起動に必要な電力を補助的に供給できるようコンデン
サ４Ａから放電し、き電電圧降下を防止する。
するために起動を開始したとき、き電線から電車に大き
な起動電流が流れ、き電線電圧が降下する。この電圧降
下に対して、コントローラ４Ｃはコンデンサ４Ａからき
電線に放電電流を流す極性のスイッチをオンさせ、電車
の起動に必要な電力を補助的に供給できるようコンデン
サ４Ａから放電し、き電電圧降下を防止する。
【００１８】したがって、本実施形態によれば、き電線
電圧の降下又は上昇に対して、コンデンサ４Ａからの放
電又は充電で電車のパンタグラフ点電圧を定格電圧近く
に保持し、回生失効及びき電電圧降下を無くすことがで
きるし、コンデンサ４Ａに対する放電と充電になって高
い応答性（数秒から数十秒の充放電）を持たせることが
できる。
電圧の降下又は上昇に対して、コンデンサ４Ａからの放
電又は充電で電車のパンタグラフ点電圧を定格電圧近く
に保持し、回生失効及びき電電圧降下を無くすことがで
きるし、コンデンサ４Ａに対する放電と充電になって高
い応答性（数秒から数十秒の充放電）を持たせることが
できる。
【００１９】また、電車の発着位置になる駅の近傍に設
備４を設けるため、電車とコンデンサ４Ａ間の充放電電
流路の抵抗損失が少なく、エネルギーを効率良く有効利
用することができる。
備４を設けるため、電車とコンデンサ４Ａ間の充放電電
流路の抵抗損失が少なく、エネルギーを効率良く有効利
用することができる。
【００２０】また、設備４は、変電所１からみてピーク
負荷の抑制手段になり、変電所１の整流器の過負荷耐量
を低減できる。
負荷の抑制手段になり、変電所１の整流器の過負荷耐量
を低減できる。
【００２１】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、電車の
発着位置になる駅の近傍に電力用コンデンサを電源とす
る電力貯蔵装置を設け、電車の制動による回生エネルギ
ーでき電電圧が上昇したときにコンデンサへの急速充電
で回生電力を吸収し、電車の起動によってき電電圧が降
下したときにコンデンサからの急速放電でき電電圧の降
下を防止するようにしたため、負荷変化への応答性を高
めた電圧降下補償と回生電力吸収ができる。具体的に
は、以下の効果がある。
発着位置になる駅の近傍に電力用コンデンサを電源とす
る電力貯蔵装置を設け、電車の制動による回生エネルギ
ーでき電電圧が上昇したときにコンデンサへの急速充電
で回生電力を吸収し、電車の起動によってき電電圧が降
下したときにコンデンサからの急速放電でき電電圧の降
下を防止するようにしたため、負荷変化への応答性を高
めた電圧降下補償と回生電力吸収ができる。具体的に
は、以下の効果がある。
【００２２】（１）従来の電源送り出し変電所（ＤＣＶ
Ｒ）やバッテリー変電所の設置に比べて、負荷変化への
応答性を高めて効果的な電圧安定化ができる。
Ｒ）やバッテリー変電所の設置に比べて、負荷変化への
応答性を高めて効果的な電圧安定化ができる。
【００２３】（２）従来の電力吸収用抵抗装置や回生イ
ンバータの設置に比べて、コンデンサとスイッチ制御の
コントローラのみで済むという簡単な設備になる。
ンバータの設置に比べて、コンデンサとスイッチ制御の
コントローラのみで済むという簡単な設備になる。
【００２４】（３）電車が発着する駅の近傍に設置する
ことで電力エネルギーを効率良く有効利用できる。
ことで電力エネルギーを効率良く有効利用できる。
【００２５】（４）変電所のピーク負荷の抑制が可能と
なり、その整流器の過負荷耐量を低減できる。
なり、その整流器の過負荷耐量を低減できる。
【図１】本発明の実施形態を示すシステム構成図。
１…変電所 ２Ａ…トロリー線 ２Ｂ…レール ３…駅 ４…直流電力充放電用キャパシタ設備 ４Ａ…電力用コンデンサ ４Ｂ…開閉器 ４Ｃ…コントローラ
Claims (1)
- 【請求項１】 変電所から直流き電系統に給電する給電
システムにおいて、 前記変電所から遠隔した駅の近傍で、電力用コンデンサ
を電源とした電力貯蔵装置を設け、 前記電力貯蔵装置は、前記駅の近傍のき電線電圧が定格
電圧よりも高い設定電圧以上になったときに前記き電線
から前記コンデンサへ急速充電させることでき電線電圧
の上昇を抑制し、前記き電線電圧が定格電圧よりも低い
設定電圧以下になったときに前記コンデンサから前記き
電線へ急速放電させることでき電線電圧の降下を防止す
るコントローラを備えたことを特徴とする直流き電系統
の給電システム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11039325A JP2000233669A (ja) | 1999-02-18 | 1999-02-18 | 直流き電系統の給電システム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11039325A JP2000233669A (ja) | 1999-02-18 | 1999-02-18 | 直流き電系統の給電システム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000233669A true JP2000233669A (ja) | 2000-08-29 |
Family
ID=12549956
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11039325A Pending JP2000233669A (ja) | 1999-02-18 | 1999-02-18 | 直流き電系統の給電システム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000233669A (ja) |
Cited By (19)
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-
1999
- 1999-02-18 JP JP11039325A patent/JP2000233669A/ja active Pending
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