JP2009027763A - 直流電力貯蔵装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】直流/直流変換装置に要求される定格電流を高くすることなく直流電源系統への放電容量を増加することができる。
【解決手段】電気二重層キャパシタ8と直流き電線(外線)との間に、第3のアーム(SW3,D3)とフライホイールダイオードD4をもつ昇降圧チョッパ7を設ける。き電線電圧が上限を上回るときに、電気二重層キャパシタへの降圧充電によりき電線電圧を降圧する。また、き電線電圧が下限を下回り、かつ電気二重層キャパシタの充電電圧がき電線電圧よりも低いときに、電気二重層キャパシタからき電線への昇圧放電によりき電線電圧を高める。また、き電線電圧が下限を下回り、かつ電気二重層キャパシタの充電電圧がき電線電圧よりも高いときに、電気二重層キャパシタからき電線への降圧放電によりき電線電圧を高める。
【選択図】図1

Description

本発明は、直流電源系統に並列に接続され、直流電源系統の電圧が上限電圧を上回るまたは下限電圧を下回るときにそれを抑制する電力を電力蓄積媒体から充放電する直流電力貯蔵装置に係り、特に放電容量を増加した直流電力貯蔵装置に関する。
この種の直流電力貯蔵装置として、直流電気鉄道の外線に並列に接続され、電気車の力行運転時に電力を供給および回生運転時の電力を吸収する直流電力貯蔵装置がある。この装置では外線の電圧降下対策、電気車の回生電力吸収対策および電気車の回生失効防止対策のための電力貯蔵媒体の充放電制御を行う。
以下、直流電気鉄道に並列接続される直流電力貯蔵装置を対象として、本発明を説明する。また、き電変電所の整流器の直流側、電力貯蔵装置のき電線出力側、き電線、架線およびトロリ線を総称して外線と呼称して説明する。
直流き電系統において、閑散線区の変電所は、その間隔が比較的長い距離を有して設備される。このため、変電所から遠隔した地点に位置する電気車では、その起動時など、大きな電流が流れるときに外線の電圧降下が大きくなり、パンタ点の電圧が規定値よりも低くなってしまうことが予測される。この電圧降下を補償するため、電源送り出し変電所(DCVR)を設置したり、電気車側でノッチ抑制を行っている。
また、閑散線区では、電気車が回生運転状態にあるときに、この回生エネルギーを他の電気車で力行電力として吸収する機会が少ないため、電気車側で回生失効(電気制動不能)となり易い。また、閑散線区でなくとも、電気車が回生運転状態のときに他の電気車が力行状態を終了した場合には、負荷の急激な減少による回生失効が起こる。
この回生失効では、電気車側は回生動作を中止し、電気ブレーキから機械ブレーキに制動切り替えを行うが、切り替え操作の移行時間による制動遅れが生じる。この制動遅れにより、電気車の定点停止の失敗、機械ブレーキを急制動することで、車輪とブレーキシューの磨耗増による寿命短縮などの問題が残る。この回生失効防止のための回生電力吸収対策としては以下の方式のものがある。
(1)インバータ装置による交流電源への電力回生方式
図6の(a)に示すように、電気車1が回生する直流電力を、外線側を直流電源とするインバータ装置2とインバータ用変圧器3によって電圧と周波数を制御した交流電力に変換し、交流電源側に回生する。
この方式の場合、回生電力を吸収する交流負荷が必要であること、及び変圧器、交流遮断器、インバータ装置、直流遮断器等が必要であり、装置全体が高コストになる。
(2)チョッパによる回生抵抗装置への電力回生方式
図6の(b)に示すように、電気車1が回生する直流電力を、チョッパ装置4によって電圧制御した直流電力に変換し、これを回生抵抗装置5で熱として吸収させる。
この方式の場合、回生電力の全てを抵抗装置によって熱吸収させるため、回生電力は有効利用されないことや、大型の抵抗装置が必要になる。また、抵抗装置に発生する熱量の放散処理のための換気設備や放熱設備が必要であり、チョッパ等を含めると比較的高価な設備になる。
(3)直流電力貯蔵装置を利用した電力回生方式
図6の(c)に示すように、整流器6の直流側に、昇降圧チョッパ7と電力貯蔵媒体8からなる直流電力貯蔵装置を設備し、電気車1の回生運転によって外線電圧がその定格電圧範囲の上限を上回る場合は、チョッパ7により外線電圧を降圧制御し、外線からチョッパ7を通して電力貯蔵媒体8の充電電流として回生電力を吸収させる(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
この方式は、電気車の力行運転によって外線の定格電圧範囲の下限を下回った場合は、チョッパ7により外線電圧を昇圧制御し、電力貯蔵媒体8からチョッパ7を通して外線側に電力供給を行うことで電圧降下対策にも利用できる。また、交流電源側からみた負荷の平準化を図ることもできる。
図7は、直流電力貯蔵装置の主回路構成を示す。昇降圧チョッパ7は、高圧側が断路器9、直流高速遮断器10およびフィルタリアクトル11を介して外線(図示ではき電線)に接続され、外線から流れ込む充電電流を制御できる向きに一端を外線側に接続した半導体スイッチSW1および該半導体スイッチSW1と逆並列接続したダイオードD1からなる高圧側アームと、前記半導体スイッチSW1と電流を制御できる向きが同じで且つ半導体スイッチSW1の他端と直列接続した半導体スイッチSW2および該半導体スイッチSW2と逆並列接続したダイオードD2からなる低圧側アームと、前記半導体スイッチSW1の他端に一端を接続して他端を電力貯蔵媒体8としての電気二重層キャパシタ(EDLC)に接続したリアクトルLとからなる。昇降圧チョッパ7の低圧側は断路器12を介してレールに接続される。13は昇降圧チョッパ7に並列接続されるフィルタコンデンサである。
この構成において、図7に矢印で降圧充電電流経路を示すように、電気車1の回生動作で外線電圧が定格電圧範囲の上限を上回るときに、昇降圧チョッパ7により外線電圧を定格電圧範囲内に降下させる制御を行う。すなわち、スイッチSW1をスイッチング動作させ、そのオン期間には外線からSW1→Lを通してEDLCに充電電流を流し、そのオフ期間にはリアクトルLからEDLC→D2を通した循環電流でEDLCに充電電流を流し、電気車からの回生電力をEDLCの充電電力として外線の電圧上昇を抑制する。
また、図8に矢印で昇圧放電電流経路を示すように、電気車1の力行動作で外線電圧が定格電圧範囲の下限を下回ったときに、昇降圧チョッパ7により外線電圧を定格電圧範囲内に上昇させる制御を行う。すなわち、スイッチSW2をスイッチング動作させ、そのオン期間にはEDLCからL→SW2を通してEDLCに短絡電流を流してリアクトルLに電磁エネルギーとして蓄積し、そのオフ期間にはEDLCからリアクトルL→D1の経路で外線に放電電流を流し、外線の電圧降下を抑制する。
なお、電力貯蔵媒体8には、電気二重層キャパシタ(EDLC)のほかに蓄電池が使用される。この蓄電池を用いる場合は、長時間のエネルギー蓄積および蓄積量に優れるが、急速充放電特性で劣り、立ち上がりの速い回生電力等の充電に遅れが生じることや、電気車の始動・加速時等の負荷急変に追従した放電に遅れが生じ、外線電圧の急変や回生失効を招く恐れがある。一方、電気二重層キャパシタを用いる場合は、急速充放電性能に優れ、電気車からの回生電力吸収や、負荷急変に応動できる。
特開2000−233669 特開2001−260718
昇降圧チョッパと電気二重層キャパシタを用いた電力貯蔵装置は各種回路構成が提案されている。代表例として図7および図8に示す昇降圧チョッパ7は外線側電圧を降圧して電気二重層キャパシタEDLCに充電を行い、電気二重層キャパシタEDLCの端子電圧を外線電圧以上に昇圧して放電を行う。
図7および図8に示す昇降圧チョッパ7において、外線側電圧:Vg、外線側電流:Ig、電気二重層キャパシタ端子電圧:Vc、電気二重層キャパシタ側電流:Icとすると、充放電電力関係にはVg×Ig=Vc×Icが成立する。したがって、Ic=Vg×Ig/Vcとなり、同じ電力(Vg×Ig=Vc×Ic)をき電線側に供給するには、電気二重層キャパシタの端子電圧Vcが放電で低下するほど電気二重層キャパシタ側電流Icが大きくなる。
このため、昇降圧チョッパの定格電流はIgとIcにより決定されることから、Vg,Igが一定と考えるとIcにより決定され、電気二重層キャパシタ端子電圧Vcが低くなるほど、電流Icも非常に大きくなり、昇降圧チョッパの電流も大きくなり、その実用化には装置の大型化とコスト高になる。
このことを具体的な例で説明する。外線側電圧Vg=1200Vとし、放電時の外線側電流Ig=2000Aとする。電気二重層キャパシタの端子電圧Vcを500V〜1200Vとすると、前記端子電圧Vc=1200Vの時には電気二重層キャパシタ側電流Ic=1200×2000/1200=2000Aであり、Vc=500Vの時にはIc=1200×2000/500=4800Aとなり、放電時の外線側電流Ig=2000Aを確保するためには昇降圧チョッパに要求される最大電流は4800Aとなり、昇降圧チョッパの大型化、高価格化となってしまう。
このため、従来は電気二重層キャパシタ側電流Icにリミッタを設けて外線側電流Igを端子電圧により減少させる方法を用いている場合もあるが、この場合には要求されている外線側電流Igを満足させる放電が行えない。
この具体例として、電気二重層キャパシタ側電流Icの最大電流を2000Aとして制限すると、端子電圧Vc=1200Vの時は外線側電流Ig=2000Aとなるが、放電が進むにつれて外線側電流が減少し、Vc=500VではIg=500×2000/1200=833Aしか供給できない。
上記の課題を解消するため、電気二重層キャパシタの電圧を高くしておくことが考えられるが、この対策は現実的でない。すなわち、電気二重層キャパシタの端子電圧Vcが外線側の定格電圧範囲として規定する最低電圧以上になると、降圧チョッパのSW1をオフ制御しておくも、それに逆方向のダイオードD1を通して、電気二重層キャパシタの充電電力が放電されてしまう。このため、電気二重層キャパシタの端子電圧Vcとしては、考えられる外線側最低電圧以下とする必要があり、結果的に電気二重層キャパシタに充電される電力量が制約され、その有効活用ができない。この問題は、電力貯蔵媒体として、ハイブリッドキャパシタ、大容量キャパシタ、蓄電池を使用する場合にもある。
本発明の目的は、直流/直流変換装置に要求される定格電流を高くすることなく直流電源系統への放電容量を増加することができる直流電力貯蔵装置を提供することにある。
本発明は、昇圧放電モードと降圧放電モードを有して放電できる直流/直流変換装置とすることにより、直流/直流変換装置に必要とする定格電流を高くすることなく、電気二重層キャパシタなどの電力貯蔵媒体に許容される端子電圧範囲を広い範囲とすることにより、直流電源系統への放電容量を増加でき、電力貯蔵媒体の有効活用を図るものであり、以下の構成を特徴とする。
(1)電力貯蔵媒体と直流電源系統との間に、該電力貯蔵媒体を電源とする直流/直流変換装置を設け、直流電源系統との間で直流電力の充放電を行う直流電力貯蔵装置であって、
前記直流/直流変換装置は、
直流電源系統の電圧が定格電圧範囲の上限を上回るときに、直流電源系統から前記電力貯蔵媒体への降圧充電により直流電源系統の電圧を降圧する降圧充電制御手段と、
直流電源系統の電圧が定格電圧範囲の下限を下回り、かつ前記電力貯蔵媒体の充電電圧が直流電源系統の電圧よりも低いときに、前記電力貯蔵媒体から直流電源系統への昇圧放電により直流電源系統の電圧を高める昇圧放電制御手段と、
直流電源系統の電圧が定格電圧範囲の下限を下回り、かつ前記電力貯蔵媒体の充電電圧が直流電源系統の電圧よりも高いときに、前記電力貯蔵媒体から直流電源系統への降圧放電により直流電源系統の電圧を高める降圧放電制御手段と、
を備えたことを特徴とする。
(2)前記直流/直流変換装置は、直流電源系統の電圧が定格電圧範囲内にあるときに、前記電力貯蔵媒体の電圧を直流電源系統の定格電圧範囲内に充電しておくことを特徴とする。
(3)前記直流/直流変換装置の主回路は、
外線から前記電力貯蔵媒体に流れ込む充電電流を制御できる向きに一端を外線に接続してスイッチング制御し降圧充電をする半導体スイッチSW1および該半導体スイッチSW1と逆並列接続したダイオードD1からなる高圧側アームと、
前記半導体スイッチSW1と電流を制御できる向きが同じで且つ半導体スイッチSW1の他端と直列接続した半導体スイッチSW2および該半導体スイッチSW2と逆並列接続したダイオードD2からなる低圧側アームと、
前記半導体スイッチSW1とSW2の直列接続点に一端を接続したリアクトルLと、
前記リアクトルLの他端と前記電力貯蔵媒体との間に接続され、該電力貯蔵媒体から外線への放電電流を制御できる向きに接続してスイッチング制御し降圧放電をする半導体スイッチSW3および該半導体スイッチSW3と逆並列接続したダイオードD3からなる第3のアームと、
前記リアクトルLと半導体スイッチSW3の直列接続点側にカソードを接続し、接地線側をアノードに接続したフライホイールダイオードD4と、
を備えたことを特徴とする。
以上のとおり、本発明によれば、昇圧放電モードと降圧放電モードを有して放電できる直流/直流変換装置とすることにより、直流/直流変換装置に必要とする定格電流を高くすることなく、電気二重層キャパシタなどの電力貯蔵媒体に許容される端子電圧範囲を広い範囲とすることにより、直流電源系統への放電容量を増加することができる。
具体的には、昇降圧チョッパと電気二重層キャパシタで構成する場合、
(1)昇降圧チョッパの定格電流を抑制しつつ要求される外線側電流Igに合わせた放電電流が確保でき、昇降圧チョッパの小型化、低価格化が可能である。
(2)電気二重層キャパシタの放電可能容量を増すことができる。
(3)電力貯蔵媒体の充電電圧を高くするに伴い、上記の効果はより大きくなる。
図1は、本発明の実施形態を示す回路構成図であり、主回路構成が図7と異なる部分は、昇降圧チョッパ7には、リアクトルLの他端と電力貯蔵媒体との間に接続し、該電力貯蔵媒体から外線への放電電流を制御できる向きの半導体スイッチSW3、該半導体スイッチSW3と逆並列接続したダイオードD3からなる第3のアームを設け、さらにリアクトルLとスイッチSW3の直列接続点側にカソードを接続し、接地線側をアノードに接続したフライホイールダイオードD4を設けた点にある。
制御装置14は、昇降圧チョッパ7のスイッチSW1,SW2のスイッチング制御に加えて、スイッチSW3のスイッチング制御機能を設け、各種電圧条件設定と電圧検出信号の監視の基に、以下の降圧充電モード、昇圧放電モードおよび降圧放電モードにより、外線と電気二重層キャパシタ(EDLC)8との間の充放電制御をする。
(1)降圧充電モード
電気車1の回生動作で外線電圧が定格電圧範囲の上限を上回るときに、昇降圧チョッパ7により、外線から電気二重層キャパシタ(EDLC)8への降圧充電により外線電圧を定格電圧範囲内に降下させる制御を行う。すなわち、図2に矢印で降圧充電電流経路を示すように、スイッチSW1をスイッチング動作させ、そのオン期間には外線からSW1→L→D3を通してEDLCに充電電流を流し、そのオフ期間にはリアクトルLからD3→EDLC→D2を通した循環電流でEDLCに充電電流を流し、電気車1の回生電力をEDLCの充電電力として外線の電圧上昇を抑制する。
(2)昇圧放電モード
電気車1の力行動作で外線電圧が定格電圧範囲の下限を下回り、かつ電気二重層キャパシタ(EDLC)8の端子電圧が外線電圧よりも低いときに、昇降圧チョッパ7により、電気二重層キャパシタ(EDLC)8から外線への昇圧放電で外線電圧を定格電圧範囲内となるように上昇させる制御を行う。すなわち、図3に矢印で昇圧放電電流経路を示すように、スイッチSW3をオン状態にし、スイッチSW2をスイッチング動作させ、そのオン期間にはEDLCからSW3→L→SW2を通してEDLCに短絡電流を流してリアクトルLに電磁エネルギーとして蓄積し、そのオフ期間にはEDLCからSW3→リアクトルL→D1の経路で外線に放電電流を流し、外線の電圧降下を抑制する。
(3)降圧放電モード
電気車1の力行動作で外線電圧が定格電圧範囲の下限を下回り、かつ電気二重層キャパシタ(EDLC)8の端子電圧が外線電圧よりも高いときに、昇降圧チョッパ7により、電気二重層キャパシタ(EDLC)8から外線への降圧放電で外線電圧を定格電圧範囲内となるように上昇させる制御を行う。すなわち、図4に矢印で降圧放電電流経路を示すように、スイッチSW3をスイッチング動作させ、そのオン期間にはEDLCからSW3→L→D1を通して外線に放電し、そのオフ期間にはリアクトルLに蓄積される電磁エネルギーをD4→L→D1を通して外線に放電電流として流し、外線の電圧降下を抑制する。
この降圧放電モードにより、電気二重層キャパシタ(EDLC)8の端子電圧が外線電圧よりも高い場合にも放電制御が可能となり、電気二重層キャパシタ(EDLC)8に許容される充電電圧の上限を高くすること、すなわち電気二重層キャパシタ(EDLC)8に許容される充電電圧範囲を広くすることができる。これにより、昇降圧チョッパに要求される定格電流を小さくして直流電源系統への放電容量を増やすことができるので、電気二重層キャパシタ(EDLC)8などの電力貯蔵媒体の貯蔵エネルギーの有効活用を図ることができる。このことを具体例で以下に説明する。
電気二重層キャパシタへの充電時(き電系統の無負荷時)には外線電圧Vg=1550V以上とし、前記キャパシタ(EDLC)8が許容する最大端子電圧を1550Vとする。また、放電時の外線電圧Vg=1200Vとし、放電電流を2000Aとする。
上記の条件のとき、電気二重層キャパシタ(EDLC)8の端子電圧が1200V〜1550V間はSW3のスイッチング制御により、電気二重層キャパシタ(EDLC)8の端子電圧を1200Vに降圧して放電を行う。この場合、本実施形態では図5の(a)に放電電流範囲を示すように、電気二重層キャパシタ(EDLC)8の電流IcはVc=1550Vの時Ic=1200×2000/1550=1548Aであり、Vc=1200Vの時に2000Aとなる。なお、電気二重層キャパシタ(EDLC)8の端子電圧が1200V以下となった場合は電気二重層キャパシタ(EDLC)8の電流Icの最大が2000A以下となるように昇降圧チョッパ7の電流をリミッタで制限することができる。
したがって、電気二重層キャパシタ(EDLC)8の端子電圧が1550V〜1200Vまでは放電電流Igの最大は2000Aとなり、1200V〜500V間は電気二重層キャパシタ(EDLC)8の端子電圧に応じて放電電流が減少する。つまり、
(a)外線側が要求する電流に対して端子電圧1200V〜1550V間は昇降圧チョッパの電流を大きくすること無く、2000A定格で放電が可能となる。
(b)電気二重層キャパシタ(EDLC)8の使用電圧範囲を1550V〜500Vまでとする事ができ、放電容量の増加が可能である。
(c)き電系統の無負荷時の充電電圧を高くする事により、電気二重層キャパシタ(EDLC)8の端子電圧をより高くすることが可能であり、2000Aを出力できる範囲は増加する。
一方、図5の(b)は従来装置で昇降圧チョッパを2000A定格とした場合の放電電流範囲を示し、装置の定格電流を超えない電気二重層キャパシタ(EDLC)8の端子電圧は放電電流は電圧Vcが1200V以下に制限される。
次に、直流電力貯蔵装置の放電可能容量について、従来装置と対比して説明する。電気二重層キャパシタ(EDLC)8は複数個のセルを直列接続したユニットとし、そのユニット定格を最高電圧175V、静電容量4.5Fとして比較を行う。比較を行うために、ユニット数を等しいものとし、約1000個とする。
(A)従来方式での放電可能容量
EDLC直列数:1200/175=6.86→7個
1直列静電容量:4.5F/7=0.64F
並列数:1000/7=142.8→143並列
合計静電容量:0.64×142.8=91.4F
使用電圧範囲:500V〜1200V
放電可能容量:91.4×(1200×1200−500×500)/2=54.4MW・s
(B)本方式での放電可能容量
EDLC直列数:1550/175=8.86→9個
1直列静電容量:4.5F/9=0.5F
並列数:1000/9=111.1→112並列
合計静電容量:0.5×111.1=55.6F
使用電圧範囲:500V〜1550V
放電可能容量:55.6×(1550×1550−500×500)/2=60MW・s
したがって、同一ユニット数を使用した場合に放電可能容量は60/54.4=1.1より10%増加する。
本発明の実施形態を示す回路構成図。 降圧充電モードの電流経路図。 昇圧放電モードの電流経路図。 降圧放電モードの電流経路図。 実施形態と従来の放電電流範囲。 従来の電力回生方式の概略図。 従来の昇降圧チョッパによる降圧充電電流経路図。 従来の昇降圧チョッパによる昇圧放電電流経路図。
符号の説明
7 昇降圧チョッパ
8 電気二重層キャパシタ
14 制御装置
SW1,SW2,SW3 半導体スイッチ
D1,D2,D3,D4 ダイオード
L リアクトル

Claims (3)

  1. 電力貯蔵媒体と直流電源系統との間に、該電力貯蔵媒体を電源とする直流/直流変換装置を設け、直流電源系統との間で直流電力の充放電を行う直流電力貯蔵装置であって、
    前記直流/直流変換装置は、
    直流電源系統の電圧が定格電圧範囲の上限を上回るときに、直流電源系統から前記電力貯蔵媒体への降圧充電により直流電源系統の電圧を降圧する降圧充電制御手段と、
    直流電源系統の電圧が定格電圧範囲の下限を下回り、かつ前記電力貯蔵媒体の充電電圧が直流電源系統の電圧よりも低いときに、前記電力貯蔵媒体から直流電源系統への昇圧放電により直流電源系統の電圧を高める昇圧放電制御手段と、
    直流電源系統の電圧が定格電圧範囲の下限を下回り、かつ前記電力貯蔵媒体の充電電圧が直流電源系統の電圧よりも高いときに、前記電力貯蔵媒体から直流電源系統への降圧放電により直流電源系統の電圧を高める降圧放電制御手段と、
    を備えたことを特徴とする直流電力貯蔵装置。
  2. 前記直流/直流変換装置は、直流電源系統の電圧が定格電圧範囲内にあるときに、前記電力貯蔵媒体の電圧を直流電源系統の定格電圧範囲内に充電しておくことを特徴とする請求項1に記載の直流電力貯蔵装置。
  3. 前記直流/直流変換装置の主回路は、
    外線から前記電力貯蔵媒体に流れ込む充電電流を制御できる向きに一端を外線に接続してスイッチング制御し降圧充電をする半導体スイッチSW1および該半導体スイッチSW1と逆並列接続したダイオードD1からなる高圧側アームと、
    前記半導体スイッチSW1と電流を制御できる向きが同じで且つ半導体スイッチSW1の他端と直列接続した半導体スイッチSW2および該半導体スイッチSW2と逆並列接続したダイオードD2からなる低圧側アームと、
    前記半導体スイッチSW1とSW2の直列接続点に一端を接続したリアクトルLと、
    前記リアクトルLの他端と前記電力貯蔵媒体との間に接続され、該電力貯蔵媒体から外線への放電電流を制御できる向きに接続してスイッチング制御し降圧放電をする半導体スイッチSW3および該半導体スイッチSW3と逆並列接続したダイオードD3からなる第3のアームと、
    前記リアクトルLと半導体スイッチSW3の直列接続点側にカソードを接続し、接地線側をアノードに接続したフライホイールダイオードD4と、
    を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の直流電力貯蔵装置。
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