JPH09191565A - 直流配電システム - Google Patents

直流配電システム

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JPH09191565A
JPH09191565A JP8000381A JP38196A JPH09191565A JP H09191565 A JPH09191565 A JP H09191565A JP 8000381 A JP8000381 A JP 8000381A JP 38196 A JP38196 A JP 38196A JP H09191565 A JPH09191565 A JP H09191565A
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bus
voltage
power
storage battery
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JP8000381A
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English (en)
Inventor
Seizo Yahashi
清三 矢橋
Hidekazu Igawa
英一 井川
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】信号線を用いることなく負荷や発電電源の解列
を行うようにし、負荷や発電電源の増設削除を容易に行
えるようにする。 【解決手段】交流系統1が停電したとき、交流直流変換
器4の運転を中止させると共に蓄電池6の電力を直流母
線2へ供給するように直流直流変換器5を制御し、蓄電
池6のエネルギー残量が所定値に低下したとき、直流母
線2の電圧を許容電圧変動範囲内の特定条件で変化させ
る制御手段21を備え、指令検出器17a〜17d がこ
の特定条件から開路指令を検出してスイッチ手段11a
〜11d を開路し、優先度の低い負荷から順に切り離し
を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビルディングなど
の施設内において、多数の負荷に直流電力を供給する直
流配電システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、負荷の平準化を目的として、分散
型電源システムが提案されている。この場合、省エネル
ギー効果、省資源効果、電力品質、供給信頼度を考慮
し、直流電力で給電するシステムがある。
【0003】図4は、上述した直流配電システムを示し
たもので、ビルディングなどの施設を対象とした例であ
る。図4において、交流直流変換器4は交流系統1と直
流母線2との間で電力の授受を行う。直流直流変換器5
は蓄電池6と直流母線2との間で電力の授受を行う。直
流母線2は分岐スイッチ7a 〜7c を介してそれぞれの
第2直流母線3a 〜3c に分岐される。各第2直流母線
3a 〜3c には、開閉スイッチ11a 〜11c とフィル
タ回路12a 〜12d を介してコンピュータ13a 、照
明器具13b 、給湯器13c 、空調用モータ13d 等の
各負荷が接続される。フィルタ回路12a 〜12d は各
負荷13a 〜13d に供給する直流電力を平滑するため
のコンデンサを備え、一般的には各負荷に内蔵される。
また、第2直流母線3a 〜3c には、開閉スイッチ14
を介して電力変換器15が接続され、太陽電池などでな
る独立した発電電源16の電力を第2直流母線3a 〜3
cへ供給する。制御装置21は交流直流変換器4と直流
直流変換器5の制御を行うと共に、開閉スイッチ11a
〜11c 、14の開閉操作を行う。電圧検出器22、2
3はそれぞれ交流系統1と直流母線2の電圧を検出す
る。
【0004】上記構成において、通常は、交流直流変換
器4は交流系統1から直流母線2へ電力を供給し、更
に、複数の分岐スイッチ7a 〜7c を介してそれぞれの
第2直流母線3a 〜3c に電力を供給し、各負荷13a
〜13d に電力を供給する。また、直流直流変換器5は
直流母線2から蓄電池6へ電力を供給して蓄電池6に所
定のエネルギーを蓄える。また、電力変換器15は発電
電源16から第2直流母線3a へ電力を供給する。従っ
て、通常の運転では、全ての負荷の消費電力から発電電
源16から供給される電力を差し引いた電力が交流系統
1から供給される。全ての負荷の消費電力が発電電源1
6から供給される電力より少ない場合には、交流直流変
換器4は直流母線2から交流系統1へ余剰電力を供給す
るように制御される。また、全ての負荷の消費電力が大
きくなる時間帯では蓄電池6に蓄えられたエネルギーか
ら直流母線2へ所定の電力を供給すると共に、全ての負
荷の消費電力が小さくなる時間帯で交流系統1から蓄電
池6に電力を供給して充電するように直流直流変換器5
を制御して、交流系統1に対する負荷の平準化が行われ
る。
【0005】交流系統1に停電が発生した場合には、交
流直流変換器4の運転を停止させ、直流直流変換器5は
蓄電池6に蓄えたエネルギーから直流母線2へ電力を供
給して直流母線2の電圧を定格電圧(例えば300V)
に保つように制御される。この場合、全ての負荷の消費
電力は発電電源16から供給される電力と蓄電池6から
供給される電力によってバックアップされる。
【0006】ここで、バックアップ運転中に蓄電池6に
蓄えたエネルギーが不足してくると、システムダウンと
なるおそれがあり、制御装置21は電圧検出器22で交
流系統1の停電を検出した場合、蓄電池6のエネルギー
残量の低下に基づいて、予め定めた解列順位に従って信
号線24に解列信号Soff を出力し、開閉スイッチ11
a 〜11c を開路し重要度の低い負荷から順次解列す
る。
【0007】解列順位とエネルギー残量、解列される負
荷との設定例を下記に示す 解列順位 エネルギー残量(%) 解列される負荷 1 75 空調用モータ 2 50 給湯器 3 25 照明器具 このようにして、コンピュータ負荷13a のような重要
な負荷に優先的に電力を継続供給し、信頼性の高い電源
を確保する。
【0008】また、バックアップ運転において、発電電
源16から供給される電力が負荷の消費電力より多い場
合には、余剰な電力を蓄電池6に充電するように直流直
流変換器5が制御される。この場合、蓄電池6が満充電
となり充電容量を越える場合、過充電を防止するため制
御装置21は解列信号Soff を出力し、開閉スイッチ1
4を開路して発電電源16を切り離し蓄電池6の過充電
を防止する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述した直流配電シス
テムでは、負荷や発電電源を解列するために、開閉スイ
ッチ毎に信号線を配線しなければならず、負荷や発電電
源の増設削除に対する信号線の増設削除が必要になり、
柔軟な配電システムの変更が困難であった。
【0010】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたもので、その目的とするところは、信号線を用い
ることなく負荷や発電電源の解列を行うようにし、負荷
や発電電源の増設削除を容易に行えるようにして柔軟性
の高い直流配電システムを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の直流配電システムは、交流系統と直流母
線との間に介在して電力の授受を行う交流直流変換器
と、蓄電池と前記直流母線との間に介在して電力の授受
を行う直流直流変換器と、前記直流母線から分岐された
複数の第2直流母線と、前記第2直流母線と複数の負荷
との間に介在して開閉を行う複数のスイッチ手段と、前
記第2直流母線の電圧の特定条件から前記スイッチ手段
を開路する指令を検出する複数の指令検出器と、通常は
前記交流系統から前記直流母線へ電力を供給するように
前記交流直流変換器を制御すると共に前記直流母線から
前記蓄電池へ電力を供給するように前記直流直流変換器
を制御し、前記交流系統が停電したとき、前記交流直流
変換器の運転を中止させると共に前記蓄電池から前記直
流母線へ電力を供給するように前記直流直流変換器を制
御し、前記蓄電池のエネルギー残量が所定値に低下した
とき、前記直流母線の電圧を許容電圧変動範囲内の前記
特定条件で変化させる制御手段を備え、前記指令検出器
がこの特定条件から開路指令を検出してスイッチ手段を
開路し、順次優先度の低い負荷を切り離す。(請求項
1) 更に、前記制御手段は、前記交流系統が停電したとき、
前記直流母線の電圧を一定に維持するように前記直流直
流変換器を制御すると共に、前記蓄電池のエネルギー残
量が予め定めた値に低下したとき、前記直流母線の電圧
を特定電圧に低下させ、前記指令検出器はこの特定電圧
に低下したことから開路指令を検出する。(請求項2) 更に、前記制御手段は、前記交流系統が停電したとき、
前記直流母線の電圧を一定に維持するように前記直流直
流変換器を制御すると共に、前記蓄電池のエネルギー残
量が予め定めた値に低下したとき、前記直流母線の電圧
を2値の特定電圧の間で変化させ、前記指令検出器はこ
の2値の特定電圧の変化から開路指令を検出する。(請
求項3) 更に、太陽電池などの発電電源から前記第2直流母線へ
第2スイッチ手段を介して電力を供給する電力供給手段
と、前記第2直流母線の電圧の第2特定条件から前記第
2スイッチ手段を開路する指令を検出する第2指令検出
器を備え、前記第2直流母線を介し前記直流母線に供給
される電力が負荷の消費電力より多いとき、前記制御手
段は前記直流母線に供給される余剰電力を前記蓄電池へ
充電するように前記直流直流変換器を制御すると共に、
前記蓄電池のエネルギー残量が所定値を越えるとき、前
記直流母線の電圧を許容電圧変動範囲内の前記第2特定
条件で変化させ、前記第2指令検出器がこの第2特定条
件から開路指令を検出して前記第2スイッチを開路し、
前記発電電源を前記第2直流母線から切り離し、蓄電池
の過充電を防止する。(請求項4) 更に、前記制御手段は、前記直流母線に供給される余剰
電力を前記蓄電池へ供給する場合、前記直流母線の電圧
を一定に維持するように前記直流直流変換器を制御する
と共に、前記蓄電池のエネルギー残量が所定値を越える
とき、前記直流母線の電圧を特定電圧に上昇させ、前記
第2指令検出器はこの特定電圧に上昇したことから開路
指令を検出する。(請求項5) 更に、前記制御手段は、前記直流母線に供給される余剰
電力を前記蓄電池へ供給する場合、前記直流母線の電圧
を一定に維持するように前記直流直流変換器を制御する
と共に、前記蓄電池のエネルギー残量が所定値を越える
とき、前記直流母線の電圧を2値の第2特定電圧の間で
変化させ、前記第2指令検出器はこの2値の第2特定電
圧の変化から開路指令を検出する。(請求項6) 更に、前記指令検出器或いは前記第2指令検出器は、前
記第2直流母線の電圧が所定期間の間、前記特定条件或
いは第2特定条件を満たすことを検出するフィルター手
段を備え、負荷変動や外部条件による電圧変動などに起
因する誤動作を防止する。(請求項7)
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1〜7に対応する
直流配電システムの実施例を図1に示す。この実施例で
用いる制御装置21は、交流系統1に停電が発生し、蓄
電池6に蓄えられたエネルギーから直流母線2へ電力を
供給するように直流直流変換器5を制御するバックアッ
プ運転の状態において、蓄電池6のエネルギー残量の低
下に基づいて直流母線2の電圧を幾つかの特定条件で変
化させるように直流直流変換器5を制御する機能を備え
ている。また、17a 〜17d と18は直流母線2から
分岐された第2直流母線3の電圧の特定条件と第2特定
条件から解列信号Soff を検出し、開閉スイッチ11a
〜11d と14をそれぞれ開路する指令検出器である。
その他は従来(図4)と同じものを適用することができ
る。
【0013】上記構成において、制御装置21は、電圧
検出器22を介して交流系統1の停電が検出されると交
流直流変換器4の運転を停止させ、蓄電池6に蓄えられ
たエネルギーから直流母線2へ電力を供給して直流母線
2の電圧を定格電圧(例えば300V)に維持するよう
に直流直流変換器5を制御してバックアップ運転を開始
させる。これにより、蓄電池6に蓄えていたエネルギー
が放出され、エネルギー残量が次第に低下する。制御装
置21は随時、エネルギー残量を監視し、予め定められ
たエネルギー残量に低下すると直流母線2の電圧を特定
条件で変化させるように直流直流変換器5を制御する。
この場合、負荷13a 〜13d の動作に影響を与えない
ように許容電圧変動の範囲内で変化させ、定格電圧より
少し低い電圧(例えば280V)に変化させる。指令検
出器17a 〜17d は上記特定条件で変化する電圧から
解列信号Soff を検出し、開閉スイッチ11d 、11c
、11b を順次に開路して優先度の低い負荷13d 、
13c 、13b を切り離し、重要な負荷13a に優先的
に電力を供給する。
【0014】また、制御装置21は、交流系統1が停電
したとき、太陽電池などの発電電源16から、電力変換
器15、開閉スイッチ14、第2直流母線3を介して直
流母線2に供給される電力と共に、蓄電池6から供給さ
れる電力を調節して直流母線2の電圧を一定に維持する
ように直流直流変換器5を制御し、発電電源16から直
流母線2に供給される電力が負荷の消費電力より多いと
き、余剰電力を蓄電池6に充電するように直流直流変換
器5を制御し、蓄電池6のエネルギー残量が満充電を越
える値に達すると、直流母線2の電圧を第2特定条件で
変化させるように直流直流変換器5を制御する。この場
合、給電している負荷13a の動作に影響を与えないよ
うに許容電圧変動の範囲内で少し高い電圧(例えば32
0V)に変化させる。指令検出器18は上記第2特定条
件で変化する電圧から解列信号Soff を検出し、開閉ス
イッチ14を開路して発電電源16を切り離し、蓄電池
6の過充電を防止する。
【0015】図2(a) は本発明の請求項3に対応する実
施例を説明するためのタイムチャートである。図1の構
成において、交流系統1が停電したとき、制御装置21
は前述したように蓄電池6に蓄えたエネルギーを放出し
て直流母線2の電圧Vd を定格電圧Vd0に維持するよう
に直流直流変換器5を制御する。これにより蓄電池6の
残存エネルギーEC が次第に減少し、予め定められた所
定の残存エネルギーECL以下に低下すると、制御装置2
1は、図2(a) に示すように、直流母線2の電圧Vd を
2値の特定電圧の間で変化させる。この実施例では、一
定の周期T0 内で短時間だけ電圧Vd を許容電圧変動−
ΔVの範囲内で低下させる。この場合、エネルギー残量
EC の低下に応じて定格電圧Vd0の期間T1 を減少さ
せ、T0 とT1 の比率(以下、T1 /T0 を時比率とす
る)を変化させる。従って、直流電圧の平均値は定格電
圧から許容電圧変動の範囲内で変化し、負荷の動作に影
響を与えることはない。直流母線2から分岐された第2
直流母線3の電圧も同様に変化し、各指令検出器17a
〜17d は第2直流母線3の電圧変化からそれぞれ予め
定められた時比率を検出し、順次、解列指令Soff を出
力して開閉スイッチ11d 、11c 、11b を順次に開
路して優先度の低い負荷13d 、13c 、13b の切り
離しを行う。従って、最終的にはコンピュータのような
重要な負荷13a にのみ電力を供給することができる。
【0016】定格電圧を300V、許容電圧変動を±1
0%とし、2値の特定電圧を300Vと280Vとした
場合の解列順位とエネルギー残量、時比率(Vd の平均
電圧)、解列される負荷の設定例を下記に示す。
【0017】 解列順序 エネルギー残量 時比率 解列される負荷 EC (%) (平均電圧) 1 75 0.75 空調用モータ13d (295V) 2 50 0.5 給湯器13c (290V) 3 25 0.25 照明器具13b (285V) この設定例では、エネルギー残量が75(%)に低下す
ると、制御装置21は直流母線2の電圧が300Vと2
80Vの間で時比率0.75となるように直流直流変換
器5を制御する。一方、指令検出器17d は直流母線3
の電圧変化から時比率0.75を検出すると解列指令S
off を出力して開閉スイッチ11d を開路し、空調用モ
ータ13d が第2直流母線3から切り離される。エネル
ギー残量が50(%)、25(%)と順次低下すると、
制御装置21は時比率0.5、0.25となるように順
次直流直流変換器5を制御し、指令検出器17c 、17
bが順次これを検出して解列指令Soff を出力し、開閉
スイッチ11c 、11b が順次開路され、給湯器13c
、照明器具13b が第2直流母線3から順次切り離さ
れ、最終的にはコンピュータ13a のみに電力が供給さ
れる。
【0018】なお、各指令検出器17a 〜17d は設定
された時比率を検出したとき、負荷に対して解列予告信
号Sanを出力し、一定時間後に解列指令Soff を出力す
ることができる。従って、各負荷では解列予告信号San
により停電に対する準備を行うことができる。
【0019】図2(b) は本発明の請求項6に対応する実
施例を説明するためのタイムチャートである。図1の構
成において、交流系統1が停電したとき、制御装置21
は、太陽電池などの発電電源16から直流母線2に供給
される電力と共に、蓄電池6に蓄えたエネルギーから直
流母線2に電力を供給して直流母線2の電圧を定格電圧
に維持するように直流直流変換器5の制御を行う。この
場合、発電電源16から直流母線2に供給される電力が
負荷の消費電力より多いとき、制御装置21は直流母線
2に供給される余剰電力を蓄電池6へ充電するように直
流直流変換器5を制御する。このような運転状態が継続
すると蓄電池6のエネルギー残量EC が次第に増加し所
定の値ECHを越えたとき、制御装置21は図2(b) に示
すように、直流母線2の電圧Vd を2値の第2特定電圧
の間で変化させる。この実施例では、一定の周期T0 内
で短時間だけ電圧Vd を許容電圧変動+ΔVの範囲内で
上昇させる。この場合、エネルギー残量EC の増加に応
じて、定格電圧Vd0の期間T1 を減少させ時比率を変化
させる。従って、直流電圧の平均値は定格電圧から許容
電圧変動の範囲内で上昇し、負荷の動作に影響を与える
ことはない。直流母線2から分岐された第2直流母線3
の電圧も同様に変化し、指令検出器18は第2直流母線
3の電圧変化から予め定められた時比率を検出し、解列
指令Soff を出力して開閉スイッチ14を開路して発電
電源16の切り離しを行い、蓄電池6の過充電を防止す
る。この実施例によれば、直流母線2に電力を供給する
発電電源が複数個存在する場合に、それぞれの指令検出
器18の検出する時比率を、異なる値に設定することに
より、直流母線2から切り離す発電電源の順序を定める
ことができる。
【0020】なお、指令検出器18は設定された時比率
を検出したとき、電力変換器15や発電電源16に対し
て解列予告信号Sanを出力し、一定時間後に解列指令S
offを出力することができる。従って、電力変換器15
や発電電源16は解列予告信号Sanにより直流母線から
の切り離しに対する準備を行うことができる。
【0021】図3は指令検出器17a 〜17d と18の
詳細構成図で、本発明の請求項7に対応する実施例を示
したものである。図3において、第2直流母線3a の瞬
時電圧が電圧検出器31を介しVd として検出される。
この検出電圧Vd の平均値Vdav が平均電圧検出器32
で検出され、減算器33で差分値(Vd −Vdav )が演
算され、交流成分ΔVa が抽出される。通常この交流成
分ΔVa の値はゼロであるが、前述したように直流母線
2の電圧が2値の特定電圧の間で一定周期で変化すると
その変化分が交流成分ΔVa として抽出される。極性判
別器34はこの交流成分ΔVa の極性に応じて一定の周
期T0 毎に時間幅T1 のパルス信号を出力し、周期検出
器35は上記周期T0 を検出する。時比率検出器36は
周期T0と時間幅T1 から前述した時比率α(=T1 /
T0 )を検出する。判定器37は検出された時比率αと
設定された時比率βとを比較し、α<βのとき、判定信
号Sp を出力する。時比率αが単調に減少する場合、判
定信号Sp は周期T0 毎に出力される。判定器38は周
期T0 毎に出力される判定信号Sp を監視し、所定回数
だけ連続して検出されたとき、解列予告信号Sanを出力
する。タイマー39は所定時限後に解列信号Soff を出
力する。従って、上記所定回数を適当に設定することに
より、所定期間の間、時比率αが検出レベルになったこ
とを検出するフィルター機能として作用し、負荷変動や
外部条件による電圧変動などに起因する誤動作を防止す
ることができる。また、解列予告信号Sanを使用しない
負荷の場合はこの信号Sanを解列信号として用いること
ができる。
【0022】上述の実施例では、交流系統が停電し、バ
ックアップ運転時において、負荷の切り離しや発電電源
の切り離しの例について説明したが、交流系統との連系
運転中でも、ビルディング内の業務停止時や節電要請時
における負荷の切り離しに応用することができる。
【0023】
【発明の効果】本発明の直流配電システムによれば、信
号線を用いることなく負荷や発電電源の解列を行うこと
ができ、負荷や発電電源の増設削除を容易に行うことが
可能となり、経済的で柔軟性の高い直流配電システムを
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1〜7に対応する実施例の構成
【図2】本発明の請求項3、6に対応する実施例の作用
を説明するための電圧波形図
【図3】図1の指令検出器17a 〜17d 、18の詳細
構成図
【図4】従来装置の構成図
【符号の説明】
1…交流系統 2…直流母
線 3…第2直流母線 4…交流直
流変換器 5…直流直流変換器 6…蓄電池 11a 〜11d 、14…開閉スイッチ 12a 〜1
2d …フィルタ回路 13a …コンピュータ 13b …照
明器具 13c …給湯器 13d …空
調用モータ 15…電力変換器 16…発電
電源 17a 〜17d 、18…指令検出器 22、23
…電圧検出器 31…電圧検出器 32…平均
電圧検出器 33…減算器 34…極性
判別器 35…周期検出器 36…時比
率検出器 37…判定器 38…判定
器 39…タイマー

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】交流系統と直流母線との間に介在して電力
    の授受を行う交流直流変換器と、蓄電池と前記直流母線
    との間に介在して電力の授受を行う直流直流変換器と、
    前記直流母線から分岐された複数の第2直流母線と、前
    記第2直流母線と複数の負荷との間に介在して開閉を行
    う複数のスイッチ手段と、前記第2直流母線の電圧の特
    定条件から前記スイッチ手段を開路する指令を検出する
    複数の指令検出器と、通常は前記交流系統から前記直流
    母線へ電力を供給するように前記交流直流変換器を制御
    すると共に前記直流母線から前記蓄電池へ電力を供給す
    るように前記直流直流変換器を制御し、前記交流系統が
    停電したとき、前記交流直流変換器の運転を中止させる
    と共に前記蓄電池から前記直流母線へ電力を供給するよ
    うに前記直流直流変換器を制御し、前記蓄電池のエネル
    ギー残量が所定値に低下したとき、前記直流母線の電圧
    を許容電圧変動範囲内の前記特定条件で変化させる制御
    手段を備え、前記指令検出器がこの特定条件から開路指
    令を検出してスイッチ手段を開路し、順次優先度の低い
    負荷を切り離すことを特徴とする直流配電システム。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の直流配電システムにおい
    て、前記制御手段は、前記交流系統が停電したとき、前
    記直流母線の電圧を一定に維持するように前記直流直流
    変換器を制御すると共に、前記蓄電池のエネルギー残量
    が予め定めた値に低下したとき、前記直流母線の電圧を
    特定電圧に低下させ、前記指令検出器はこの特定電圧に
    低下したことから開路指令を検出することを特徴とする
    直流配電システム。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の直流配電システムにおい
    て、前記制御手段は、前記交流系統が停電したとき、前
    記直流母線の電圧を一定に維持するように前記直流直流
    変換器を制御すると共に、前記蓄電池のエネルギー残量
    が予め定めた値に低下したとき、前記直流母線の電圧を
    2値の特定電圧の間で変化させ、前記指令検出器はこの
    2値の特定電圧の変化から開路指令を検出することを特
    徴とする直流配電システム。
  4. 【請求項4】請求項1に記載の直流配電システムにおい
    て、太陽電池などの発電電源から前記第2直流母線へ第
    2スイッチ手段を介して電力を供給する電力供給手段
    と、前記第2直流母線の電圧の第2特定条件から前記第
    2スイッチ手段を開路する指令を検出する第2指令検出
    器を備え、前記第2直流母線を介し前記直流母線に供給
    される電力が負荷の消費電力より多いとき、前記制御手
    段は前記直流母線に供給される余剰電力を前記蓄電池へ
    充電するように前記直流直流変換器を制御すると共に、
    前記蓄電池のエネルギー残量が所定値を越えるとき、前
    記直流母線の電圧を許容電圧変動範囲内の前記第2特定
    条件で変化させ、前記第2指令検出器がこの第2特定条
    件から開路指令を検出して前記第2スイッチを開路し、
    前記発電電源を前記第2直流母線から切り離し、蓄電池
    の過充電を防止することを特徴とする直流配電システ
    ム。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の直流配電システムにおい
    て、前記制御手段は、前記直流母線に供給される余剰電
    力を前記蓄電池へ供給する場合、前記直流母線の電圧を
    一定に維持するように前記直流直流変換器を制御すると
    共に、前記蓄電池のエネルギー残量が所定値を越えると
    き、前記直流母線の電圧を特定電圧に上昇させ、前記第
    2指令検出器はこの特定電圧に上昇したことから開路指
    令を検出することを特徴とする直流配電システム。
  6. 【請求項6】請求項4に記載の直流配電システムにおい
    て、前記制御手段は、前記直流母線に供給される余剰電
    力を前記蓄電池へ供給する場合、前記直流母線の電圧を
    一定に維持するように前記直流直流変換器を制御すると
    共に、前記蓄電池のエネルギー残量が所定値を越えると
    き、前記直流母線の電圧を2値の第2特定電圧の間で変
    化させ、前記第2指令検出器はこの2値の第2特定電圧
    の変化から開路指令を検出することを特徴とする直流配
    電システム。
  7. 【請求項7】請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の
    直流配電システムにおいて、前記指令検出器或いは前記
    第2指令検出器は、前記第2直流母線の電圧が所定期間
    の間、前記特定条件或いは第2特定条件を満たすことを
    検出するフィルター手段を備え、負荷変動や外部条件に
    よる電圧変動などに起因する誤動作を防止することを特
    徴とする直流配電システム。
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