JP2015164373A - 直流給電システム、電源供給装置、直流給電システムにおける給電制御方法及びプログラム - Google Patents

直流給電システム、電源供給装置、直流給電システムにおける給電制御方法及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2015164373A
JP2015164373A JP2014039539A JP2014039539A JP2015164373A JP 2015164373 A JP2015164373 A JP 2015164373A JP 2014039539 A JP2014039539 A JP 2014039539A JP 2014039539 A JP2014039539 A JP 2014039539A JP 2015164373 A JP2015164373 A JP 2015164373A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power
power supply
conditioner
switch
pcs
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014039539A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6373016B2 (ja
Inventor
政俊 則竹
Masatoshi Noritake
政俊 則竹
哲史 津村
Tetsushi Tsumura
哲史 津村
英徳 松尾
Hidenori Matsuo
英徳 松尾
圭一 廣瀬
Keiichi Hirose
圭一 廣瀬
慶朗 早川
Yoshiaki Hayakawa
慶朗 早川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTT Facilities Inc
Original Assignee
NTT Facilities Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTT Facilities Inc filed Critical NTT Facilities Inc
Priority to JP2014039539A priority Critical patent/JP6373016B2/ja
Publication of JP2015164373A publication Critical patent/JP2015164373A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6373016B2 publication Critical patent/JP6373016B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】連系する電源系統から太陽光発電装置のPCSに動作可能とする動作電圧が供給されていない停電状態において、当該PCSを起動させて、給電経路に電力を供給することができる直流給電システムを提供する。【解決手段】直流給電システム1は、直流電圧を出力する直流電源装置3の給電経路に接続された負荷装置に前記直流電源装置3から電力を供給する。太陽光発電装置4がPCS5を介して前記給電経路に接続され、太陽光発電装置4から前記給電経路に電力を供給する。電源供給装置6は、出力を停止した停止状態のPCS5にPCS5から電力を出力させることを可能にする動作電圧を供給する。電源供給装置6は、PCS5が前記停止状態になり、PCS5から電力を出力させることを可能にする動作電圧が直流電源装置3からPCS5に供給されない場合に、PCS5に動作電圧を供給してPCS5を起動させる。【選択図】図3

Description

本発明は、直流電圧の給電経路に接続された負荷装置に電力を供給する直流給電システム、電源供給装置、直流給電システムにおける給電制御方法及びプログラムに関する。
近年、データセンタや通信局舎などにおいては、ルータやサーバ等の各種負荷装置へ直流電力を供給する直流給電システムの構築が進められている。この直流給電システムは、交流電力系統(商用電力系統)を入力とする直流電源装置により、商用交流電力を所定の電圧の直流電力に変換し、給電経路(電力供給線)を介して複数の負荷装置へ供給する。
また、この直流給電システムでは、交流電力系統を電源とする。その交流電力系統において系統事故等の異常が生じて、直流電源装置から負荷装置に直流電圧を正常に出力できなくなる場合に備え、電源のバックアップ用として燃料電池やエンジン発電機等を備えることがある。上記の燃料電池やエンジン発電機等は、発電のための燃料を必要とする。
また、一方で、太陽光発電装置は、燃料を必要とせずに発電可能であり、バックアップ用の電源として利用することができる。このような太陽光発電装置は、自ら発電した電力を変換するパワーコンディショナ(Power Conditioning Subsystem)と併せて用いられる。このパワーコンディショナ(以下の説明において、単に「PCS」と呼ぶことがある。)は、太陽光発電装置の出力電圧を昇圧(または降圧)して給電システムの給電経路に供給する他、太陽光発電装置等の発電量に応じて出力電力を制御する制御機能を備えている。この太陽光発電装置と蓄電装置を使い、負荷装置へ給電することも提案されている。
例えば、特許文献1の電力制御装置がある。この特許文献1に記載の電力制御装置において、需要家は、太陽電池を備える太陽光発電装置と、蓄電池を備える蓄電装置とを備える。需要家の電気負荷には、電源系統と太陽光発電装置と蓄電装置とから選択的に電力が供給される。
特開2012−152093号公報
ところで、上述のPCSを直流電源装置からの給電経路(電力供給線)に接続して、直流電源装置の出力に連系させる場合、PCSは給電経路の電圧を検出する。そのため、直流電源装置の電源に当たる商用電力系統の停電や直流電源装置の故障などにより給電経路に電力の供給がなくなった場合、PCSは、自らが動作するための電圧を検出できなくなる。その場合、PCSは、直流電源装置の出力に連系していた運転状態を自立運転に切り替えて運転を継続する。PCSは、この自立運転の状態であれば、供給可能な電流容量の範囲で給電経路に電力を供給できる。ただし、PCSから供給可能な電流容量より負荷装置に流れる電流容量が多い場合や、太陽光発電装置が所定の日照量を得ることができず太陽光発電装置の出力電力の減少に伴ってPCSから供給可能な電流容量が減少した場合には、PCSは動作を継続できなくなる。一旦、出力を停止したPCSは、上記の場合が解消されても、PCSを起動させる動作電圧が供給されるまで給電経路に電圧を出力できないという問題がある。
本発明は、斯かる実情に鑑みてなされたものであり、連系する電源系統から太陽光発電装置のパワーコンディショナに動作可能とする動作電圧が供給されていない停電状態において、太陽光発電装置のパワーコンディショナが出力を停止した後に、当該停電状態におかれたまま当該パワーコンディショナを起動させて、給電経路に電力を供給することができる直流給電システム、電源供給装置、直流給電システムにおける給電制御方法及びプログラムを提供するものである。
この発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、本発明の直流給電システムは、直流電圧を出力する直流電源装置の給電経路に接続された負荷装置に前記直流電源装置から前記給電経路を介して電力を供給するとともに、太陽光発電装置がパワーコンディショナを介して前記給電経路に接続され、該太陽光発電装置から前記給電経路に電力を供給する直流給電システムであって、出力を停止した停止状態の前記パワーコンディショナに当該パワーコンディショナから電力を出力させることを可能にする動作電圧を供給する電源供給装置を備え、前記電源供給装置は、前記パワーコンディショナが前記停止状態になり、前記パワーコンディショナから電力を出力させることを可能にする動作電圧が前記直流電源装置から当該パワーコンディショナに供給されない場合に、当該パワーコンディショナに動作電圧を供給して該パワーコンディショナを起動させることを特徴とする。
また、上記直流給電システムにおいて、前記給電経路において、前記太陽光発電装置からの電力を供給する給電範囲と前記電力を供給しない非給電範囲とを分割する箇所に配置されるスイッチ部を備え、前記電源供給装置は、前記スイッチ部に対してスイッチ制御信号を送信し、該スイッチ制御信号により前記スイッチ部の開閉状態を制御することにより、前記給電経路における給電範囲を設定することを特徴とする。
また、上記直流給電システムにおいて、前記電源供給装置は、前記動作電圧がパワーコンディショナに供給されない場合に、前記太陽光発電装置のパワーコンディショナに動作電圧を供給して該パワーコンディショナを起動させるパワーコンディショナ起動部と、前記スイッチ部に対してスイッチ制御信号を送信し、該スイッチ制御信号により前記スイッチ部の開閉状態を制御するスイッチ制御部と、前記スイッチ部の開閉状態を設定する設定入力部と、を備え、前記スイッチ制御部は、前記設定入力部において設定された前記スイッチ部の開閉状態の設定情報に基づいて、前記スイッチ部の開閉状態を制御することを特徴とする。
また、上記直流給電システムにおいて、前記スイッチ部は、前記電源供給装置から前記スイッチ制御信号を受信するスイッチ制御信号受信部と、前記スイッチ制御信号受信部により受信したスイッチ制御信号に基づき、スイッチの開閉を行うスイッチ開閉部と、を備えることを特徴とする。
また、上記直流給電システムにおいて、前記スイッチ部は、前記給電経路を接続及び遮断するための半導体スイッチング素子で構成されることを特徴とする。
また、本発明の電源供給装置は、直流電圧を出力する直流電源装置の給電経路に接続された負荷装置に前記直流電源装置から前記給電経路を介して電力を供給するとともに、太陽光発電装置がパワーコンディショナを介して前記給電経路に接続され、該太陽光発電装置から前記給電経路に電力を供給する直流給電システムにおける電源供給装置であって、出力を停止した停止状態の前記パワーコンディショナに当該パワーコンディショナから電力を出力させることを可能にする動作電圧を供給し、前記パワーコンディショナが前記停止状態になり、前記パワーコンディショナから電力を出力させることを可能にする動作電圧が前記直流電源装置から当該パワーコンディショナに供給されない場合に、当該パワーコンディショナに動作電圧を供給して該パワーコンディショナを起動させることを特徴とする。
また、本発明の直流給電システムにおける給電制御方法は、直流電圧を出力する直流電源装置の給電経路に接続された負荷装置に前記直流電源装置から前記給電経路を介して電力を供給するとともに、太陽光発電装置がパワーコンディショナを介して前記給電経路に接続され、該太陽光発電装置から前記給電経路に電力を供給する直流給電システムにおける給電制御方法であって、出力を停止した停止状態の前記パワーコンディショナに当該パワーコンディショナから電力を出力させることを可能にする動作電圧を供給する電源供給ステップを含み、さらに、前記電源供給ステップには、前記パワーコンディショナが前記停止状態になり、前記パワーコンディショナから電力を出力させることを可能にする動作電圧が前記直流電源装置から当該パワーコンディショナに供給されない場合に、当該パワーコンディショナに動作電圧を供給して該パワーコンディショナを起動させるステップを含むことを特徴とする。
また、本発明のプログラムは、直流電圧を出力する直流電源装置の給電経路に接続された負荷装置に前記直流電源装置から前記給電経路を介して電力を供給するとともに、太陽光発電装置がパワーコンディショナを介して前記給電経路に接続され、該太陽光発電装置から前記給電経路に電力を供給する直流給電システムであって、出力を停止した停止状態の前記パワーコンディショナに当該パワーコンディショナから電力を出力させることを可能にする動作電圧を供給する電源供給装置を備える直流給電システムにおける前記電源供給装置内のコンピュータに、前記パワーコンディショナが前記停止状態になり、前記パワーコンディショナから電力を出力させることを可能にする動作電圧が前記直流電源装置から当該パワーコンディショナに供給されない場合に、当該パワーコンディショナに動作電圧を供給して該パワーコンディショナを起動させるステップを実行させるためのプログラムである。
本発明の直流給電システム、直流給電システムにおける給電制御方法及びプログラムによれば、連系する電源系統から太陽光発電装置のパワーコンディショナに動作可能とする動作電圧が供給されていない停電状態において、太陽光発電装置のパワーコンディショナが出力を停止した後に、当該停電状態におかれたまま当該パワーコンディショナを起動させて、給電経路に電力を供給することができる。
本発明の実施形態に係る直流給電システム1の概略構成を示す構成図である。 スイッチ部の構成を示す構成図である。 PCS5と電源供給装置6の構成例を示す構成図である。 スイッチ制御信号CNTの例を示す説明図である。 PCS5の起動処理の手順を示すフローチャートである。 PCS5の起動処理の手順の第1の変形例を示すフローチャートである。 PCS5の起動処理の手順の第2の変形例を示すフローチャートである。 コントロールパネル63の一例を示す説明図である。 スイッチ部の制御回路の構成例を示す構成図である。 直流給電システムにおける電力供給処理の手順を示すフローチャートである。 直流給電システム1の変形例の概略構成を示す構成図である。 直流給電システム1AにおけるPCS5の起動処理の手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
(直流給電システム1の概略構成)
図1に、本発明の実施形態に係る直流給電システム1の概略構成を示す。この直流給電システム1は、例えば、データセンタや通信局舎等のビルに設備される直流給電システムの例である。
図1に示す直流給電システム1は、受電設備2、直流電源装置(REC)3、負荷装置までの給電経路、スイッチ部101から116、太陽光発電装置(PV)4、パワーコンディショナ(PCS)5、蓄電装置(BATT)7、PCS8、及び電源供給装置6を備える。
受電設備2は、遮断器(CB)2A、変圧器2C、及び保護継電器2Dを備えている。保護継電器2Dは、例えば、過電流継電器、地絡継電器、不足電圧継電器(何れも不図示)などを含んで構成されており、これらの継電器がそれぞれの検出条件に応じて異常状態を検出すると、その信号が遮断器2Aに送られ当該遮断器2Aを開放させる。
例えば、過電流継電器は、電路に過電流が流れたことを検出した場合に遮断器2Aを開放して、地絡継電器は、電路や機器に地絡が発生したことを検出した場合に遮断器2Aを開放して、不足電圧継電器は、停電や事故により商用電力系統PSから商用電力を受電できなくなったことを検出した場合に遮断器2Aを開放する。
なお、遮断器2Aには、主接触子と機械的に連動する補助接点2Bが設備されており、この補助接点2Bの開閉状態が、遮断器2Aの開閉状態を示す接点信号Auxとして、後述する電源供給装置6に出力される。つまり、直流給電システム1は、停電や事故により商用電力系統PSから商用電力を受電できなくなったことを接点信号Auxにより検出することができる。
また、商用電力系統PSが停電したこと検出する方法としては、例えば、変圧器2Cの2次側にボルティジ・センサ(電圧検出リレー)を設け、このボルティジ・センサにより商用電力系統PSが停電したことを検出してもよい。
また、直流電源装置3内に、商用電力系統PSが停電したこと検出するボルティジ・センサや電圧検出回路を設け、このボルティジ・センサや電圧検出回路により商用電力系統PSが停電したことを検出してもよい。
変圧器2Cは、商用電力系統PSから供給される高圧交流電圧(例えば、3相AC6600V)を所定の低圧交流電圧(例えば、3相AC400V)に降圧し、この低圧交流電圧を直流電源装置(REC)3に供給する。直流電源装置3は、商用交流電力を直流電力に変換する整流装置であり、変圧器2Cから入力される低圧交流電圧を所定の電圧の直流電圧に変換する。例えば、直流電源装置3はAC/DCコンバータであり、DC380Vの直流電圧を、主幹の電力供給線である給電経路P11及びN11へ出力する。
給電経路P11及びN11には、パワーコンディショナ(PCS)5及びスイッチ部101を介して、太陽光発電装置4が接続されている。スイッチ部101は、太陽光発電装置4のPCS5と、給電経路P11及びN11との間の接続/開放を行うための開閉器を含み、スイッチ部101が接続状態にある時にPCS5を直流電源装置3の出力に連系可能にする。
また、給電経路P11及びN11には、PCS8及びスイッチ部102を介して、蓄電池を備える蓄電装置(BATT)7が接続されている。スイッチ部102は、蓄電装置7のPCS8と、給電経路P11及びN11との間の接続/開放を行うための開閉器を含み、スイッチ部102が接続状態にある時にPCS8を直流電源装置3の出力に連系可能にする。
また、スイッチ部111からスイッチ部116は、給電経路P21及びN21から給電経路P28及びN28において電路を開閉するための開閉器を含む。また、給電経路P11及びP21から給電経路P28は、正極側の給電線を示し、給電経路N11及びN21から給電経路N28は、負極側の給電線を示している。
なお、以下の説明において、スイッチ部101、102、及びスイッチ部111から116を総称する場合は、「スイッチ部100」と呼ぶ。
また、蓄電装置7は、直流電源装置3の出力が停止した停電状態にない通常時には、PCS8を介して直流電源装置3からの電力によって蓄電される。蓄電装置7は、直流電源装置3の出力が停止した停電状態にある停電時(以下、「直流電源装置3の停電時」という。)には、蓄えた電力をPCS8を介して、給電経路P11及びN11に供給する。なお、PCS8は、通常時における使用電力のピークカットを目的に蓄電装置7の充放電制御を行うこともできる。
太陽光発電装置(PV)4は、太陽電池アレイ(太陽電池)4aを備えており、この太陽電池アレイ4aにより太陽エネルギーを電気に変換してPCS5に出力する。PCS5は、直流電源装置3が直流電力を供給している通常時には、太陽光発電装置4が発電した電力を給電経路P11及びN11に供給して、直流電源装置3から給電経路P11及びN11に供給される電力量を低減させる。また、PCS5は、直流電源装置3において停電が発生すると、この停電が発生したことを示す信号を直流電源装置3等から受信し、一旦その動作を停止する。その後、バックアップ用の蓄電装置7のPCS8から給電経路P11及びN11に電力の供給が開始され、やがてこの蓄電装置7に蓄積された電荷が不足又は枯渇し、蓄電装置7のPCS8から給電経路P11及びN11に電力を供給できなくなると、PCS5は、再び起動する。
つまり、PCS5は、直流電源装置3の停電時において、蓄電装置7から給電経路P11及びN11に電力の供給ができなくなると起動し、太陽光発電装置4が発電した電力を給電経路P11及びN11に供給する。
このようにして、太陽光発電装置4は、直流電源装置3及び蓄電装置7の双方から電力を供給できない状態において、電力の供給を必要とする負荷装置へ電力を供給する。例えば、照明装置等に電力を供給する。なお、PCS5の詳細については後述する。
なお、上述したPCS5の起動の例では、商用電力系統PSから直流電源装置3に電力を供給できない停電状態が発生した場合に、PCS5が一旦動作を停止し、蓄電装置7の電荷が不足又は枯渇した状態になるとPCS5が再起動する例について示したが、他の起動方法を用いることができる。例えば、商用電力系統PSから直流電源装置3に電力を供給できない停電状態が発生して、PCS5が一旦停止した後に、電源供給装置6は、母線電圧(給電経路P11及びN11の電圧)を検出し、この母線電圧が動作電圧範囲内、例えば、定格電圧の±10%以内であればPCS5を再起動するようにしてもよい。この起動方法の詳細については、後述する。
さらに、直流給電システム1では、商用電力系統PSの停電を示す信号を受信せずに、給電母線となる給電経路P11及びN11が所定の電圧値以下、例えば、ゼロ電圧であることを検出した際に、PCS5の動作を停止するようにしてもよい。この起動方法の詳細については、後述する。
なお、PCS5に接続されるスイッチ部101は、給電経路P11及びN11の系統に障害(例えば、線間短絡等)が発生した場合に開(オフ)状態になり、太陽光発電装置4を系統から分離させる。また、スイッチ部101は、直流電源装置3の停電時にも一旦開(オフ)状態になるものとする。
また、PCS8に接続されるスイッチ部102は、給電経路P11及びN11の系統に障害が発生した場合に開(オフ)状態になり、蓄電装置7を系統から分離させる。このスイッチ部102は、給電経路P11及びN11の系統に障害が発生していない通常の場合には、閉(オン)状態にされている。
なお、太陽光発電装置4のPCS5や蓄電装置7のPCS8が、給電経路P11及びN11の系統に障害が発生した場合に出力電流を遮断する保護機能を備える場合は、スイッチ部101及び102を省略することも可能である。
そして、上記給電経路P11及びN11は、分電盤(PDF)11の入力側に接続され、直流電源装置3は、この分電盤11を介して、給電経路P21及びN21から給電経路P28及びN28の系統内に配置されたそれぞれの負荷装置L11から負荷装置L16へ電力を供給する。負荷装置L11から負荷装置L16は、いずれも直流電源装置3から供給される直流電力によって動作する装置である。例えば、負荷装置L11から負荷装置L16は、直流家電、LED照明、パソコンやサーバなどの情報機器等である。また、給電経路P21及びN21から給電経路P28及びN28の所定の箇所には、負荷装置L11から負荷装置L16に電力を供給する給電範囲を設定するためのスイッチ部111からスイッチ部116が配置されている。つまり、スイッチ部111からスイッチ部116は、給電経路において、太陽光発電装置4からの電力を供給する給電範囲と、電力を供給しない非給電範囲とを分割する箇所に配置されている。
上記給電経路についてより詳細に説明すると、給電経路P11及びN11は、分電盤(PDF)11の入力側に接続され、この分電盤11内の過電流遮断器(不図示)等を用いた分岐回路により、給電経路P21及びN21と、給電経路P24及びN24と、に分岐される。そして、給電経路P21及びN21は、スイッチ部111を介して、給電経路P22及びN22に接続され、この給電経路P22及びN22には負荷装置L11が接続される。また、給電経路P22及びN22から、スイッチ部112を介して、給電経路P23及びN23が分岐され、この給電経路P23及びN23に、負荷装置L12が接続される。
一方、分電盤11から分岐される給電経路P24及びN24は、スイッチ部113を介して、給電経路P25及びN25に分岐され、この給電経路P25及びN25には、負荷装置L13が接続される。また、給電経路P24及びN24は、スイッチ部114を介して給電経路P26及びN26に分岐され、この給電経路P26及びN26には、負荷装置L14が接続される。また、給電経路P26及びN26は、スイッチ部115を介して給電経路P27及びN27に分岐され、この給電経路P27及びN27には、負荷装置L15が接続される。また、給電経路P26及びN26は、スイッチ部116を介して給電経路P28及びN28に分岐され、この給電経路P28及びN28には、負荷装置L16が接続される。
なお、上記スイッチ部111からスイッチ部116は、直流電源装置3に停電が発生し、その後、バックアップ用の蓄電装置7に蓄積された電荷が不足又は枯渇し、この蓄電装置7からシステム全体として必要な電力の供給ができなくなった場合に、一旦、開(オフ)状態になるものとする。そして、太陽光発電装置4のPCS5の起動後に、スイッチ部111からスイッチ部116の開閉状態を制御することにより、給電範囲を順次に拡大することができるようにしている。
図2は、スイッチ部の構成を示す構成図である。スイッチ部100は、図2(A)に示すスイッチSWのように、双投接点(2接点)を用いて、正極側の給電線Pと負極側の給電線Nのそれぞれを接続又は開放するように構成されている。なお、スイッチ部100は、図2(B)に示すスイッチSWのように、単投接点(1接点)を用いて、正極側の給電線P(又は負極側の給電線N)のみを接続又は開放するようにしてもよい。さらに、スイッチ部100は、図2(C)に示すように、第1方向スイッチSWaと、第2方向スイッチSWbと、第3方向スイッチSWcの接点とが相互に接続され、3方向のいずれかの方向から入力された電圧を、他の2方向又は1方向に出力することができるT型スイッチであってもよい。
また、図1及び図2では、スイッチ部100として、機械式接点を用いたスイッチの例を示しているが、実際には、スイッチSWは、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等の半導体スイッチング素子を用いた半導体スイッチで構成されている。この半導体スイッチは、給電経路を接続及び遮断させて、接続時に供給先の給電経路及び負荷装置に直流電流を供給するとともに、遮断時に当該負荷装置に流れる負荷電流を遮断できる能力を持つように構成されている。なお、このスイッチ部100の構成については後述する。
図1に戻り、電源供給装置6は、直流電源装置3の停電時において、直流電源装置3及び蓄電装置7の双方から給電経路P11及びN11に電力の供給ができなくなり、PCS5の2次側(出力側)の電圧がなくなった場合に、PCS5を起動させる基準となる動作電圧をPCS5に供給してこのPCS5を自立起動させる。つまり、電源供給装置6は、出力を停止した停止状態のPCS5にPCS5から出力させる動作電圧を供給して、PCS5を自立起動させる。
なお、直流電源装置3から給電経路P11及びN11に対して電力の供給がなくなる状態は、商用電力系統PSが停電した場合や、直流電源装置3が故障した場合や、給電経路P11及びN11が事故等により遮断された場合に発生する。
また、蓄電装置7から給電経路に電力が供給されない状態は、蓄電装置7の蓄電量が低下した場合や、蓄電装置7のPCS8が電力の供給を停止した場合に発生する。なお、蓄電装置7のPCS8が電力の供給を停止する場合には、蓄電装置7の蓄電量を保持するなどの目的で、蓄電装置7の蓄電量が枯渇していない状態においても、PCS8を敢えて停止させる場合もある。
また、電源供給装置6は、PCS5を起動させた後、一旦開状態にされたスイッチ部100に対してスイッチ制御信号CNTを送信し、スイッチ部100の開閉状態を制御する。これにより、電源供給装置6は、太陽光発電装置4から給電経路P11及びN11に対して電力を供給させるとともに、給電経路P21及びN21から給電経路P28及びN28における給電範囲を制御する。
つまり、電源供給装置6は、スイッチ部111からスイッチ部116の開閉状態を制御することにより、給電経路P21及びN21から給電経路P28及びN28における給電範囲を調整する。これにより、電源供給装置6は、直流電源装置3と蓄電装置7の双方から電力の供給ができない場合に、太陽光発電装置4から電力を供給する停電時使用負荷装置(例えば、照明装置等)と、電力を供給しない負荷装置(例えば、空調装置等)とを選択することができる。
このようにして、電源供給装置6は、PCS5が停止状態になり、PCS5から電力を出力させることを可能にする動作電圧が直流電源装置3からPCS5に供給されない場合に、PCS5に動作電圧を供給して該PCS5を起動させる。さらに、電源供給装置6は、スイッチ部100に対してスイッチ制御信号を送信し、該スイッチ制御信号によりスイッチ部100の開閉状態を制御する。これにより、電源供給装置6は、給電経路における給電範囲を設定する。
(太陽光発電装置4のPCS5と電源供給装置6の構成)
図3は、太陽光発電装置4のPCS5と電源供給装置6の構成例を示す構成図である。図3に示すように、PCS5は、発電量制御部51と、系統連系制御部52と、DC/DCコンバータ53とを備える。
発電量制御部51は、太陽光発電装置4から最大電力を取り出すために、太陽電池アレイ4aのI−V(電流−電圧)特性において、太陽電池アレイ4aの出力を最大とする動作点(最大電力点)を制御する。太陽電池アレイ4aは、接続されている負荷が実際に必要としている電圧によって最大電力点がずれる。I−V特性は、日射強度やモジュール温度や状態等によって変化することから、最大電力を得るためには、最適な電圧又は電流を自動で追従しなければならない。また、発電量制御部51は、太陽光発電装置4から出力可能な電力が、「所定値以上の電力であるか否かの情報」を電源供給装置6に通知する。この「太陽光発電装置4から出力可能な電力が所定値以上の電力であるか否かの情報」は、電源供給装置6が、一旦動作を停止したPCS5を再起動させる際の起動条件として用いられる。
また、系統連系制御部52は、給電母線となる給電経路P11及びN11の電圧を検出して、DC/DCコンバータ53の出力電圧を調整することにより、給電経路P12及びN12に対して連系させてPCS5から出力される電力を給電できるように制御する。DC/DCコンバータ53は、太陽光発電装置4の出力電圧を昇圧(または降圧)して給電経路P11及びN11に電力を供給するためのコンバータである。
電源供給装置6は、PCS起動部61と、母線電圧検出部61Aと、スイッチ制御部62と、コントロールパネル63と、蓄電池64と、を備える。
母線電圧検出部61Aは、給電母線となる給電経路P11及びN11の直流電圧を検出する。
PCS起動部61は、直流電源装置3と蓄電装置7の双方から給電経路P11及びN11に電力の供給ができなくなり、PCS5に動作電圧を供給されなくなったことを母線電圧検出部61Aが検出した場合に、内蔵する蓄電池64により太陽光発電装置4のPCS5に動作電圧を供給してこのPCS5を自立起動させる。また、PCS起動部61は、PCS5の起動動作と停止動作とを制御するとともに、PCS8の起動動作と停止動作とを制御する。
スイッチ制御部62は、コントロールパネル63からの制御に応じてスイッチ部100を制御する。スイッチ制御部62は、スイッチ部101にスイッチ制御信号CNTを送信し、スイッチ部101を閉状態(オン状態)にすることにより、太陽光発電装置4を給電経路P11及びN11に接続して連系させる。また、スイッチ制御部62は、スイッチ部102にスイッチ制御信号CNTを送信し、スイッチ部102を閉状態(オン状態)にすることにより、蓄電装置7を給電経路P11及びN11に接続して連系させる。
さらに、スイッチ制御部62は、スイッチ部111からスイッチ部116に対してスイッチ制御信号CNTを送信し、スイッチ部111からスイッチ部116の開閉状態を制御する。
つまりスイッチ制御部62は、スイッチ部111からスイッチ部116の開閉状態を制御することにより、給電経路P21及びN21から給電経路P28及びN28における給電範囲を制御する。
例えば、直流電源装置3の停電時において、蓄電装置7が負荷装置L11からL16に電力の供給ができなくなった場合に、スイッチ制御部62は、太陽光発電装置4により電力を供給する停電時使用負荷装置として、照明装置等を選択して電力を供給するように給電経路P21及びN21から給電経路P28及びN28における給電範囲を設定する。
図4は、スイッチ制御信号CNTの例を示す図である。この図4に示すスイッチ制御信号CNTの例では、スイッチ制御信号CNTを、「スイッチの識別情報」と、当該スイッチの「オン/オフ(開閉)情報」とで構成している。このスイッチ制御信号CNTをスイッチ部100に向けて送信することにより、「スイッチの識別情報」に該当するスイッチ部100では、「オン/オフ(開閉)情報」に基づいて、スイッチのオン/オフ(開閉)動作を行う。
図3に戻り、スイッチ制御信号CNTをスイッチ部100に送信する信号経路としては、専用の信号線を設けてもよく、又、給電経路P11及びN11、P21及びN21からP28及びN28のうち少なくとも一部の給電経路を信号線として利用するようにしてもよい。そして、専用の信号線を設ける場合は、スイッチ部100を動作させる電源もこの信号線を介して、電源供給装置6から供給することができる。
また、給電経路P11及びN11、P21及びN21からP28及びN28のうち少なくとも一部の給電経路を信号線として利用する場合は、例えば、スイッチ部111がオン状態にある場合にのみ、スイッチ部112にスイッチ制御信号CNTを送信できるなど、スイッチ部111からスイッチ部116の開閉(オン/オフ)状態に応じて、オフ状態にあるスイッチ部100より遠方側に対するスイッチ制御信号CNTの送信が制限される。また、給電経路を信号線として利用する場合、この給電経路を介して、スイッチ部100を動作させる電源を太陽光発電装置4や蓄電装置7から供給できる。
また、電源供給装置6内の蓄電池64は、直流電源装置3から電力を供給する通常状態において、例えば、給電経路P11及びN11から常時充電されている。そして、直流電源装置3の停電時において、蓄電装置7が電量を出力できない状態となり、PCS5を起動させる際に、蓄電池64は、電源供給装置6からPCS5に電力を出力させるようにする動作電圧を電源供給装置6に供給して、電源供給装置6の動作を開始させるとともに、この電源供給装置6からPCS5に動作電圧を供給して、PCS5を自立起動させる。なお、蓄電池64に代えて、燃料電池やエンジン発電機を使用してPCS5を自立起動させてもよい。
(PCS5の起動処理の手順)
図5は、直流給電システム1の停電時におけるPCS5の起動処理の手順を示すフローチャートである。
以下、図5に示すフローチャートを参照して、直流給電システム1におけるPCS5の起動処理の手順について説明する。
まず、商用電力系統PSから直流電源装置3に電力を供給することができない停電状態が発生したとする。
この商用電力系統PSにおいて停電状態が発生すると、受電設備2内の遮断器2Aが保護継電器13内の不足電圧継電器(不図示)の動作により開放し、遮断器2Aの補助接点2Bが開放する。電源供給装置6は、遮断器2Aの補助接点2Bが開放されたことを、接点信号Auxにより検出して、商用電力系統PSに停電状態が発生したことを検知する(ステップS100)。
続いて、電源供給装置6は、蓄電装置7のPCS8を制御して、蓄電装置7から給電経路P11及びN11に向けての放電を開始させるとともに(ステップS105)、PCS5の動作を一旦停止させる(ステップS110)。また、電源供給装置6は、スイッチ部101を開放する(ステップS115)。これにより、電源供給装置6は、商用電力系統PSにおいて停電状態が発生したことを検出した場合に、PCS5の動作を一旦停止させるとともに、蓄電装置7から給電経路P11及びN11に電力を供給することができる。
続いて、電源供給装置6は、母線電圧検出部61Aにより、給電母線である給電経路P11及びN11の電圧が所定の電圧値以下(例えば、ゼロ電圧付近の値)に低下しているか否かを検出する(ステップS120)。つまり、蓄電装置7が放電を開始した後、蓄電装置7から給電経路P11及びN11に供給される直流電圧が、蓄電装置7の電荷の不足又は枯渇により、所定の電圧値以下に低下しているか否かを、電源供給装置6が検出する。
そして、ステップS120の処理において、給電経路P11及びN11の電圧が所定の電圧値以下に低下していると判定された場合(ステップS120:Yes)、電源供給装置6は、ステップS130の処理ステップに移行し、太陽光発電装置4から出力可能な電力が所定値以上の電力であるか否かを判定する(ステップS130)。すなわち、太陽光発電装置4が所定値以上の日照量を得ることができる状態にあり、PCS5から給電経路に所定値以上の電力を供給できる状態にあるか否かを判定する。この所定値は、例えば、少なくとも1つの負荷装置に電力を供給できる電力量を下限値として、任意の値に設定することができる。
続いて、ステップS130の処理において、太陽光発電装置4が給電経路に電力を出力できる状態にあると判定された場合(ステップS130:Yes)、電源供給装置6は、ステップS140の処理ステップに移行し、PCS起動部61により、PCS5から電力を出力させることを可能にする動作電圧を当該PCS5に供給して、PCS5を起動させる(ステップS140)。
続いて、電源供給装置6は、スイッチ制御部62により、スイッチ部101を投入して、PCS5から給電経路P11及びN11に直流電力を出力させる(ステップS145)。そして、このステップS145の処理を実行した後に、電源供給装置6は、このPCS5の起動処理を終える。
一方、ステップS120の処理において、給電経路P11及びN11の電圧が所定の電圧値以下に低下していないと判定された場合(ステップS120:No)、電源供給装置6は、ステップS110の処理ステップに戻り、PCS5の動作停止状態とスイッチ部101の開放状態とを継続させる。
また、ステップS130の処理において、太陽光発電装置4が給電経路に電力を出力できる状態にないと判定された場合(ステップS130:No)、電源供給装置6は、ステップS110の処理ステップに戻り、PCS5の動作停止状態とスイッチ部101の開放状態とを継続させる。
これにより、直流給電システム1では、商用電力系統PSから直流電源装置3に電力を供給できない停電状態が発生した場合に、PCS5の動作を一旦停止させるとともに、蓄電装置7から給電経路P11及びN11に電力を供給することができる。その後、蓄電装置7に蓄積された電荷が不足又は枯渇した場合に、電源供給装置6は、PCS5を起動して、太陽光発電装置4から給電経路に電力を供給させることができる。
なお、ステップS140によりPCS5を起動した後、ステップS145においてスイッチ部101を投入する際に、PCS5から給電経路P11及びN11に向けて過渡的に過大な電流が流れる可能性がある場合には、先にスイッチ部101を投入し、その後に、PCS5の出力電圧を立ち上げるようにしてもよい。例えば、スイッチ部101を投入した後に、PCS5の出力電圧を緩やかに立ち上げるようにして、過渡的な過大電流が流れることを回避するようにしてもよい。
さらには、直流電源装置3の停電時において、スイッチ部101を開放することなく閉状態にしておくことにより、ステップS115のスイッチ部101の開放処理と、ステップS145のスイッチ部101の投入処理とを、省略することも可能である(後述する図6、図7、及び図12においても同じ)。
(PCS5の起動処理の手順の第1の変形例)
また、図6は、PCS5の起動処理の手順の第1の変形例を示すフローチャートである。この図6に示すPCS5の起動処理の手順は、図5に示すPCS5の起動処理の手順と比較して、図5に示すステップS120の処理ステップを、図6に示すステップS120Aの処理に置き換えた点だけが異なり、他の処理ステップは、図5に示す処理手順と同様である。このため、同一の処理内容のステップには同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
この図6に示す起動処理の手順では、直流給電システム1において、商用電力系統PSから直流電源装置3に電力を供給することができない停電状態が発生したことを保護継電器2Dが検出した場合(ステップS100)、蓄電装置7が放電を開始し、蓄電装置7から給電経路P11及びN11に直流電力を供給する(ステップS105)。また、同時に、電源供給装置6は、PCS5の動作を一旦停止させる(ステップS110)。
続いて、電源供給装置6は、母線電圧検出部61Aにより給電経路P11及びN11の直流電圧が所定の基準電圧の範囲内(例えば、定格電圧の±10%以内)であるか否かを判定する(ステップS120A)。
そして、ステップS120Aの処理において、給電経路P11及びN11の直流電圧が所定の基準電圧の範囲内であると判定された場合(ステップS120A:Yes)、電源供給装置6は、ステップS130の処理に移行する。そして、ステップS130の処理において、太陽光発電装置4から給電経路に所定値以上の電力を供給できる状態にあると判定された場合に(ステップS130:Yes)、電源供給装置6は、ステップS140の処理に移行して、PCS5を起動させる。
一方、ステップS120Aの処理において、給電経路P11及びN11の直流電圧が所定の基準電圧の範囲内でないと判定された場合(ステップS120A:No)、電源供給装置6は、ステップS110の処理に戻り、PCS5の動作停止状態を継続させる。
つまり、図6に示す起動処理の手順では、蓄電装置7から給電経路P11及びN11に直流電圧が出力されている状態において、PCS5を起動させる。そして、PCS5が、蓄電装置7から給電経路P11及びN11に出力されている直流電圧を検出して連系する場合、PCS5は、給電経路P11及びN11に出力する直流電圧を、蓄電装置7のPCS8から出力される直流電圧よりも所定分だけ高い電圧(例えば、1%から数%高い電圧)とすることにより、PCS5を給電経路P11及びN11に自然に連系させることができる。
これにより、直流電源装置3の停電時において、蓄電装置7と太陽光発電装置4とから並列に給電経路P11及びN11に電力を供給することができる。
(PCS5の起動処理の手順の第2の変形例)
図5及び図6に示した起動処理の手順の例では、商用電力系統PSから直流電源装置3に電力を供給できない停電状態を示す信号(例えば、接点信号Aux)を電源供給装置6が検出した場合に、PCS5の動作を停止させる例について説明したが、電源供給装置6が、給電母線となる給電経路P11及びN11の電圧が所定の電圧値以下に低下したことを検出して、例えば、給電経路P11及びN11の直流電圧がゼロ電圧になったことを検出してPCS5の動作を停止させるようにしてもよい。
図7は、PCS5の起動処理の手順の第2の変形例を示すフローチャートである。
この図7に示すPCS5の起動処理の手順は、図6に示すPCS5の起動処理の手順と比較すると、図6に示す手順からステップS105の処理を省略して、ステップS105AとステップS115Aの処理とを新たに追加した点が異なり、他の処理は、図6に示す処理手順と同様である。このため、同一の処理内容のステップには同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
この図7に示す起動処理の手順では、直流給電システム1において、商用電力系統PSから直流電源装置3に電力を供給することができない停電状態が発生したことを保護継電器2Dが検出した場合(ステップS100)、遮断器2Aを開放させるが、この時点では、蓄電装置7から給電経路P11及びN11に直流電力を供給しない。
続いて、電源供給装置6は、直流電源装置3の停電により給電母線となる給電経路P11及びN11の直流電圧が所定の電圧値以下に低下したか否かを判定する(ステップS105A)。そして、給電経路P11及びN11の直流電圧が所定の電圧値以下に低下したと判定された場合に(ステップS105A:Yes)、電源供給装置6は、PCS5の動作を一旦停止させるととともに(ステップS110)、スイッチ部101を開放する(ステップS115)。
続いて、電源供給装置6は、PCS8を制御して、蓄電装置7から給電経路P11及びN11への電力の供給を開始させる(ステップS115A)。
その後の処理の手順は、図6に示すステップS120AからステップS145の処理の手順と同様である。
これにより、直流電源装置3の停電時において、電源供給装置6は、給電母線となる給電経路P11及びN11の直流電圧を検出して、PCS5の動作を停止させることができる。
(コントロールパネル63についての説明)
次に、コントロールパネル63について説明する。コントロールパネル63(設定入力部)は、スイッチ部100の開閉状態(オン/オフ状態)を設定する操作を検出して、検出した操作に応じてスイッチ制御部62を制御するとともに、スイッチ部100の開閉状態を表示する。このコントロールパネル63は、例えば、タッチパネル式の表示装置を含めて構成することができる。
図8は、コントロールパネル63の一例を示す説明図である。この図8に示す例は、タッチパネル式の表示画面上に、「直流給電システム1の単線結線図の表示画面63a」と、操作を検出する位置を示す「スイッチ選択ボタン63b」、「投入ボタン63c」、及び「開放ボタン63d」と、を配置した場合を示す。
なお、図8に示す「直流給電システム1の単線結線図の表示画面63a」では、直流給電システム1内の全ての負荷装置L11からL16を表示しているが、この表示画面63aには、直流電源装置3の停電時において太陽光発電装置4から電力を供給することが必要な負荷装置のみを選択して表示するようにしてもよい。
例えば、この単線結線図の表示画面63aにおいて、スイッチ部100の状態を、当該スイッチ部を破線で囲む領域の色で示す。例えば、スイッチ部100が開放状態にある場合は「緑色」で表示し、スイッチ部100が閉状態にある場合は「赤色」で表示する。
「SW111」で示す開放状態にあるスイッチ部111を投入する場合、ユーザは、スイッチ選択ボタン63bを操作し、その後に、単線結線図の表示画面63a上でスイッチ部111の破線で囲まれる領域を操作する。このスイッチ部111を示す領域を操作することにより、コントロールパネル63は、スイッチ部111を示す領域の点滅表示を開始させる。このスイッチ部111を示す領域が点滅表示されている状態において、投入ボタン63cを操作することにより、コントロールパネル63は、上記の一連の操作に応じてスイッチ制御部62を介してスイッチ部111を投入させて閉状態にする。さらに、コントロールパネル63は、スイッチ部111の表示の色を「緑色」から「赤色」に変える。
また、閉状態にあるスイッチ部111を開放状態にする場合、スイッチ選択ボタン63bを操作し、その後に、単線結線図の表示画面63a上でスイッチ部111の破線で囲まれる領域を操作する。このスイッチ部111を示す領域を操作することにより、コントロールパネル63は、スイッチ部111の点滅表示を開始させる。このスイッチ部111を示す領域が点滅表示されている状態において、開放ボタン63dを操作することにより、コントロールパネル63は、上記の一連の操作に応じてスイッチ制御部62を介してスイッチ部111を開放させる。さらに、コントロールパネル63は、スイッチ部111の表示の色を「赤色」から「緑色」に変える。他のスイッチ部100についても同様である。
なお、スイッチ選択ボタン63bを操作してスイッチ部100を指定する場合、スイッチ部111部とスイッチ部112とを同時に指定するなど、複数のスイッチ部100を同時に指定することもできる。
(スイッチ部の制御回路の構成)
また、図9は、スイッチ部の制御回路の構成例を示す構成図である。この図9に示すように、スイッチ部100には、スイッチ制御信号受信部71と、スイッチ開閉部72と、開閉結果通知部73と、スイッチ74と、電源部75とが設けられている。
スイッチ制御信号受信部71は、電源供給装置6内のスイッチ制御部62からスイッチ制御信号CNTを受信する。
スイッチ開閉部72は、スイッチ制御信号受信部71により受信したスイッチ制御信号CNTに基づき、自身が「スイッチの識別情報」で指定されたスイッチであるか否かを判定する。そして、スイッチ開閉部72は、自身が「スイッチの識別情報」で指定されたスイッチであると判定した場合に、「スイッチのオン/オフ情報」に基づき、スイッチ74をオン/オフ(投入又は開放)させる。つまり、スイッチ開閉部72は、スイッチ74の開閉動作を行う。
そして、スイッチ74をオン/オフした場合、開閉結果通知部73は、スイッチ74をオン/オフした動作結果の情報を電源供給装置6のスイッチ制御部62に送信する。動作結果の情報を受けたスイッチ制御部62は、開閉結果通知部73から受信したスイッチ74のオン/オフの動作結果の情報を基にして、当該スイッチ74の開閉状態をコントロールパネル63上に表示させる。
電源部75は、スイッチ制御信号受信部71と、スイッチ開閉部72と、開閉結果通知部73のそれぞれに電力を供給する。なお、電源部75は、スイッチ制御信号受信部71と、スイッチ開閉部72と、開閉結果通知部73とを機能させる電力を蓄積しておいてもよい。
これにより、ユーザは、コントロールパネル63により、給電経路上のスイッチ74の開閉を指示できるととともに、その開閉結果をコントロールパネル63上に表示して確認することができる。
次に、図10を参照して、直流給電システムにおける電力供給処理について説明する。
図10は、直流給電システムにおける電力供給処理の手順を示すフローチャートである。この図10では、直流電源装置3が停電状態になり、かつ蓄電装置7から電力の供給ができなくなった状態からの処理を示す。
まず、コントロールパネル63は、ユーザの指示を検出し、検出した指示に応じて、電力の供給を必要とする負荷装置があることを検出する(ステップS210)。続いて、PCS起動部61は、PCS5を起動させる(ステップS220)。
続いて、コントロールパネル63は、スイッチ制御部62を制御して、スイッチ部101を投入する(ステップS230)。
続いて、コントロールパネル63は、電力の供給範囲を指定するユーザの操作を検出する。例えば、コントロールパネル63は、スイッチ部111とスイッチ部112とが指定されたことを検出する(ステップS240)。
続いて、コントロールパネル63は、検出した操作に応じたスイッチ部100(より正確にはスイッチ部100内のスイッチ74)を順に投入させるようにスイッチ制御部62を制御する。例えば、スイッチ制御部62は、スイッチ部111と、スイッチ部112とを順番に投入するように、スイッチ部111とスイッチ部112とにスイッチ制御信号CNTを順に送りスイッチ部111とスイッチ部112とを順に投入させる(ステップS250)。
続いて、スイッチ制御信号CNTが自身を対象とすると判定したスイッチ部100は、自身のスイッチ74を投入するとともに、その結果をスイッチ制御部62に通知する(ステップS260)。
続いて、スイッチ制御部62は、スイッチ部100から受けた通知に応じて、コントロールパネル63にその通知に含まれたスイッチ部100の状態を表示させる。コントロールパネル63は、スイッチ部100の状態をコントロールパネル63の表示画面63a上に表示する(ステップS270)。
以上の電力供給処理により、負荷装置L11と負荷装置L12とが接続される給電範囲を設定して電力を供給することができる。
なお、上記の変形例として、スイッチ部111と、スイッチ部112とが開放している状態において、ユーザがスイッチ部112を直接指定して投入を指示することにより、電源供給装置6内のスイッチ制御部62が、自動的に、スイッチ部111の投入と、スイッチ部112の投入とを順番に実行するようにしてもよい。
同様にして、直流電源装置3の停電状態において、負荷装置L14と負荷装置L15とに電力を供給する場合、ユーザは、スイッチ部114と、スイッチ部115とを順番に投入することにより、負荷装置L14と負荷装置L15とが接続される給電範囲を設定して、電力を供給することができる。
さらに異なる変形例として、電源供給装置6内のスイッチ制御部62は、それぞれのスイッチ部100の設定を最初に纏めて実施して、全ての設定が完了した後に電力を供給してもよい。
このように、ユーザは、コントロールパネル63上で、給電経路P11及びN11から給電経路P28及びN28に配置されたスイッチ部111からスイッチ部116の開閉を指示することにより、太陽光発電装置4から電力を供給しようとする給電経路の範囲を設定することができる。
これにより、ユーザは、直流電源装置3の停電時において、直流電源装置3と蓄電装置7の双方から負荷装置に電力の供給ができず、太陽光発電装置4から電力を供給する場合に、コントロールパネル63上でスイッチ部111からスイッチ部116の開閉を指示することにより、太陽光発電装置4から電力を供給できる負荷装置を選択できる。また、太陽光発電装置4の電力の給電能力に応じて、電力を供給する負荷装置の範囲を、順次に拡大して行くことができる。
なお、上記直流給電システム1では、蓄電装置7をバックアップ電源装置として設備した例を示しているが、蓄電装置7を設備しない場合においても、本発明は好適に適用できるものである。この蓄電装置7を設けない場合、直流電源装置3が停電状態になり、給電経路P11及びN11に電力が供給されなくなると、電源供給装置6は、PCS5を直ちに起動させるか、又は、ユーザの指示により起動させることになる。
(直流給電システム1の変形例)
図11は、直流給電システム1Aの概略構成を示す構成図である。この図11に示す直流給電システム1Aは、図3に示す直流給電システム1と比較すると、図3に示す蓄電装置7とパワーコンディショナ(PCS)8とスイッチ部102とを省略した点だけが異なり、他の構成は、図3に示す直流給電システム1と同様である。このため、同一の構成部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
また、図12は、直流給電システム1AにおけるPCS5の起動処理の手順を示すフローチャートである。この図12に示すPCS5の起動処理の手順は、図5に示す直流給電システム1におけるPCS5の起動処理の手順と比較すると、図5に示すステップS105の処理ステップを省略した点だけが異なり、他の処理ステップは、図5に示す処理手順と同様である。このため、同一の処理内容のステップには同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
つまり、直流給電システム1Aにおいては、商用電力系統PSから直流電源装置3に電力を供給することができない停電状態が発生したことを保護継電器2Dが検出した場合(ステップS100)、蓄電装置7から給電経路P11及びN11に直流電力を供給することなく、PCS5の動作を一旦停止させる(ステップS110)。その後の処理の手順は、図5に示すステップS115からステップS145の処理の手順と同様である。
このように、図11に示す直流給電システム1Aでは、商用電力系統PSから直流電源装置3に電力を供給できない停電状態が発生したことを保護継電器13が検出した場合に、遮断器2Aを開放するとともに、PCS5が、一旦その動作を停止する。そして、電源供給装置6は、母線電圧検出部61Aにより給電経路P11及びN11の電圧が所定の電圧値以下に低下したことを検出し、この検出後に、PCS5を再起動して、太陽光発電装置4からPCS5を介して給電経路P11及びN11に電力を供給させる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態において、電源供給装置6内の各処理部の機能は専用のハードウェアにより実現されるものであってもよく、また、各処理部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによりその機能を実現させるものであってもよい。
すなわち、電源供給装置6は内部にコンピュータシステムを有している。そして、上述した処理に関する一連の処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここで、コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。また、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
以上、説明したように、本発明の実施形態に係る直流給電システム1は、直流電圧(DC380V)を出力する直流電源装置3の給電経路に接続された負荷装置L11からL16に直流電源装置3から給電経路P11及びN11を介して電力を供給するとともに、太陽光発電装置4がパワーコンディショナ(PCS)5を介して給電経路P11及びN11に接続され、該太陽光発電装置4から給電経路P11及びN11に電力を供給する直流給電システム1であって、出力を停止した停止状態のパワーコンディショナ(PCS)5にパワーコンディショナ5から電力を出力させることを可能にする動作電圧を供給する電源供給装置6を備え、電源供給装置6は、パワーコンディショナ5が停止状態になり、パワーコンディショナ5から電力を出力させることを可能にする動作電圧が直流電源装置3から当該パワーコンディショナ5に供給されない場合に、当該パワーコンディショナ5に動作電圧を供給して該パワーコンディショナ5を起動させる。
このように、本実施形態の直流給電システム1では、直流電源装置3の停電時において、一旦停止した太陽光発電装置4のパワーコンディショナ(PCS)5を起動するための動作電圧を該パワーコンディショナ5に供給できない場合に、電源供給装置6がパワーコンディショナ5に動作電圧を供給して、パワーコンディショナ5を自立起動させる。また、電源供給装置6は、パワーコンディショナ5が起動した後に、スイッチ部100の開閉状態を制御することにより、太陽光発電装置4から負荷装置L11からL16に対して電力を供給する給電経路の範囲を設定する。
これにより、直流給電システム1では、連系する電源系統から太陽光発電装置のパワーコンディショナ5に動作可能とする動作電圧が供給されていない停電状態において、太陽光発電装置のパワーコンディショナ5が出力を停止した後に、当該停電状態におかれたまま当該パワーコンディショナ5を起動させて、給電経路に電力を供給することができる。
また、上記実施形態の直流給電システム1では、給電経路P21及びN21から給電経路P28及びN28において、太陽光発電装置4からの電力を供給する給電範囲と電力を供給しない非給電範囲とを分割する箇所に配置されるスイッチ部100を備え、電源供給装置6は、スイッチ部100に対してスイッチ制御信号CNTを送信し、該スイッチ制御信号CNTによりスイッチ部100の開閉状態を制御することにより、給電経路における給電範囲を設定する。
このように、本実施形態の直流給電システム1では、パワーコンディショナ5が起動した後に、電源供給装置6は、スイッチ部100にスイッチ制御信号CNTを送信し、スイッチ部100の開閉状態を制御することにより、太陽光発電装置4から負荷装置L11からL16に対して電力を供給する給電経路の範囲を設定する。
これにより、直流給電システム1では、太陽光発電装置4のパワーコンディショナ5を起動した後に、所望の負荷装置を選択して電力を供給することができる。つまり、直流電源装置3の停電時において、太陽光発電装置4から負荷装置L11からL16に電力を供給する場合、太陽光発電装置4の電力の供給能力に応じて、電力を供給する負荷装置を選択することができる。例えば、直流電源装置3の停電時において、照明装置等を選択して電力を供給することができる。
また、上記実施形態において、電源供給装置6は、動作電圧がパワーコンディショナ(PCS)5に供給されない場合に、太陽光発電装置4のパワーコンディショナ5に動作電圧を供給して該パワーコンディショナ5を起動させるパワーコンディショナ起動部(PCS起動部61)と、スイッチ部100に対してスイッチ制御信号CNTを送信し、該スイッチ制御信号CNTによりスイッチ部100の開閉状態を制御するスイッチ制御部62と、スイッチ部100の開閉状態を設定する設定入力部(コントロールパネル63)と、を備え、スイッチ制御部62は、設定入力部において設定されたスイッチ部100の開閉状態の設定情報に基づいて、スイッチ部100の開閉状態を制御する。
このように、電源供給装置6では、直流電源装置3の停電時において、一旦停止した太陽光発電装置4のパワーコンディショナ(PCS)5を起動するための動作電圧を該パワーコンディショナ5に供給できない場合に、パワーコンディショナ起動部(PCS起動部61)が、太陽光発電装置4のパワーコンディショナ(PCS)5に動作電圧を供給して該パワーコンディショナ5を自立起動させる。また、設定入力部は、スイッチ部100の開閉状態の設定と、このスイッチ部100の開閉状態の表示とを行うためのコントロールパネル63であり、ユーザは、コントロールパネル63により、給電経路(P11及びN11、P21及びN21からP28及びN28)に配置されたスイッチ部100の開閉を指示する。スイッチ制御部62は、コントロールパネル63において設定されたスイッチ部100の開閉状態の設定情報に基づいて、スイッチ部100の開閉状態を制御する。
これにより、ユーザは、設定入力部(コントロールパネル63)によりスイッチ部100の開閉を指示することにより、太陽光発電装置4から電力を供給する負荷装置を任意に選択できる。また、太陽光発電装置4の給電能力に応じて、電力を供給する負荷装置の範囲を、順次に拡大して行くことができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の直流給電システムは、上述の図示例にのみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば、図1に示す直流給電システムは、給電経路に接続される負荷装置に直流電力を供給する例について説明したが、負荷装置に交流(例えば、AC400V)を供給する交流給電システムであってもよい。そして、交流給電システムの場合、太陽光発電装置4のPCS5及び蓄電装置7のPCS8は、DC/ACコンバータ(インバータ)や交流を所定の電圧に昇圧(または降圧)するPCS用変圧器などの電力変換装置を備えるものであってもよい。
また、図1に示す直流給電システム1では、バッアップ用の電源装置として、太陽光発電装置4と蓄電装置7とが設備された例を示したが、バッアップ用の電源として、さらに燃料電池やエンジン発電機等が設備される場合においても、本発明は好適に適用できるものである。
また、図8に示したコントロールパネル63を用いてスイッチ部100の開閉を行う例は、一例を示したものであって、給電経路上のスイッチ部100を指定して開閉を行う他の制御方法を用いて行ってもよい。
1,1A・・・直流給電システム、2・・・受電設備、2A・・・遮断器、
2B・・・補助接点、2C・・・変圧器、2D・・・保護継電器、
3・・・直流電源装置(REC)、
4・・・太陽光発電装置(PV)、5,8・・・パワーコンディショナ(PCS)、
6・・・電源供給装置、7・・・蓄電装置(BATT)、
11・・・分電盤(PDF)、51・・・発電量制御部、52・・・系統連系制御部、
53・・・DC/DCコンバータ、61・・・PCS起動部、
61A・・・母線電圧検出部、
62・・・スイッチ制御部、63・・・コントロールパネル(設定入力部)、
63a・・・単線結線図の表示画面、63b・・・スイッチ選択ボタン、
63c・・・投入ボタン、63d・・・開放ボタン、
64・・・蓄電池、71・・・スイッチ制御信号受信部、72・・・スイッチ開閉部、
73・・・開閉結果通知部、スイッチ74、電源部75、
100、101〜116・・・スイッチ部、
L11〜L16・・・負荷装置、Aux・・・接点信号、
P11,P21〜P28,N11,N21〜N28・・・給電経路

Claims (8)

  1. 直流電圧を出力する直流電源装置の給電経路に接続された負荷装置に前記直流電源装置から前記給電経路を介して電力を供給するとともに、太陽光発電装置がパワーコンディショナを介して前記給電経路に接続され、該太陽光発電装置から前記給電経路に電力を供給する直流給電システムであって、
    出力を停止した停止状態の前記パワーコンディショナに当該パワーコンディショナから電力を出力させることを可能にする動作電圧を供給する電源供給装置
    を備え、
    前記電源供給装置は、
    前記パワーコンディショナが前記停止状態になり、前記パワーコンディショナから電力を出力させることを可能にする動作電圧が前記直流電源装置から当該パワーコンディショナに供給されない場合に、当該パワーコンディショナに動作電圧を供給して該パワーコンディショナを起動させる
    ことを特徴とする直流給電システム。
  2. 前記給電経路において、前記太陽光発電装置からの電力を供給する給電範囲と前記電力を供給しない非給電範囲とを分割する箇所に配置されるスイッチ部
    を備え、
    前記電源供給装置は、
    前記スイッチ部に対してスイッチ制御信号を送信し、該スイッチ制御信号により前記スイッチ部の開閉状態を制御することにより、前記給電経路における給電範囲を設定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の直流給電システム。
  3. 前記電源供給装置は、
    前記動作電圧がパワーコンディショナに供給されない場合に、前記太陽光発電装置のパワーコンディショナに動作電圧を供給して該パワーコンディショナを起動させるパワーコンディショナ起動部と、
    前記スイッチ部に対してスイッチ制御信号を送信し、該スイッチ制御信号により前記スイッチ部の開閉状態を制御するスイッチ制御部と、
    前記スイッチ部の開閉状態を設定する設定入力部と、
    を備え、
    前記スイッチ制御部は、
    前記設定入力部において設定された前記スイッチ部の開閉状態の設定情報に基づいて、前記スイッチ部の開閉状態を制御する
    ことを特徴とする請求項2に記載の直流給電システム。
  4. 前記スイッチ部は、
    前記電源供給装置から前記スイッチ制御信号を受信するスイッチ制御信号受信部と、
    前記スイッチ制御信号受信部により受信したスイッチ制御信号に基づき、スイッチの開閉を行うスイッチ開閉部と、
    を備えることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の直流給電システム。
  5. 前記スイッチ部は、
    前記給電経路を接続及び遮断するための半導体スイッチング素子で構成される
    ことを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載の直流給電システム。
  6. 直流電圧を出力する直流電源装置の給電経路に接続された負荷装置に前記直流電源装置から前記給電経路を介して電力を供給するとともに、太陽光発電装置がパワーコンディショナを介して前記給電経路に接続され、該太陽光発電装置から前記給電経路に電力を供給する直流給電システムにおける電源供給装置であって、
    出力を停止した停止状態の前記パワーコンディショナに当該パワーコンディショナから電力を出力させることを可能にする動作電圧を供給し、前記パワーコンディショナが前記停止状態になり、前記パワーコンディショナから電力を出力させることを可能にする動作電圧が前記直流電源装置から当該パワーコンディショナに供給されない場合に、当該パワーコンディショナに動作電圧を供給して該パワーコンディショナを起動させる
    ことを特徴とする電源供給装置。
  7. 直流電圧を出力する直流電源装置の給電経路に接続された負荷装置に前記直流電源装置から前記給電経路を介して電力を供給するとともに、太陽光発電装置がパワーコンディショナを介して前記給電経路に接続され、該太陽光発電装置から前記給電経路に電力を供給する直流給電システムにおける給電制御方法であって、
    出力を停止した停止状態の前記パワーコンディショナに当該パワーコンディショナから電力を出力させることを可能にする動作電圧を供給する電源供給ステップ
    を含み、
    さらに、前記電源供給ステップには、前記パワーコンディショナが前記停止状態になり、前記パワーコンディショナから電力を出力させることを可能にする動作電圧が前記直流電源装置から当該パワーコンディショナに供給されない場合に、当該パワーコンディショナに動作電圧を供給して該パワーコンディショナを起動させるステップを
    含むことを特徴とする直流給電システムにおける給電制御方法。
  8. 直流電圧を出力する直流電源装置の給電経路に接続された負荷装置に前記直流電源装置から前記給電経路を介して電力を供給するとともに、太陽光発電装置がパワーコンディショナを介して前記給電経路に接続され、該太陽光発電装置から前記給電経路に電力を供給する直流給電システムであって、
    出力を停止した停止状態の前記パワーコンディショナに当該パワーコンディショナから電力を出力させることを可能にする動作電圧を供給する電源供給装置を備える直流給電システムにおける前記電源供給装置内のコンピュータに、
    前記パワーコンディショナが前記停止状態になり、前記パワーコンディショナから電力を出力させることを可能にする動作電圧が前記直流電源装置から当該パワーコンディショナに供給されない場合に、当該パワーコンディショナに動作電圧を供給して該パワーコンディショナを起動させるステップを
    実行させるためのプログラム。
JP2014039539A 2014-02-28 2014-02-28 直流給電システム、電源供給装置、直流給電システムにおける給電制御方法及びプログラム Active JP6373016B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014039539A JP6373016B2 (ja) 2014-02-28 2014-02-28 直流給電システム、電源供給装置、直流給電システムにおける給電制御方法及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014039539A JP6373016B2 (ja) 2014-02-28 2014-02-28 直流給電システム、電源供給装置、直流給電システムにおける給電制御方法及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015164373A true JP2015164373A (ja) 2015-09-10
JP6373016B2 JP6373016B2 (ja) 2018-08-15

Family

ID=54187069

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014039539A Active JP6373016B2 (ja) 2014-02-28 2014-02-28 直流給電システム、電源供給装置、直流給電システムにおける給電制御方法及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6373016B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109754123A (zh) * 2019-01-12 2019-05-14 国网江西省电力有限公司经济技术研究院 馈线供电范围划分的旋转中心线距离加权交替定位方法
JP2022050642A (ja) * 2021-01-25 2022-03-30 バイドゥ ユーエスエイ エルエルシー データ・センタのための電流検出ベースの再生可能エネルギー・システム

Citations (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002354677A (ja) * 2001-05-28 2002-12-06 Japan Storage Battery Co Ltd 太陽光発電用パワーコンディショナ
JP2004266951A (ja) * 2003-03-03 2004-09-24 Nissan Motor Co Ltd 車輌用電源システム
JP2009159731A (ja) * 2007-12-26 2009-07-16 Panasonic Electric Works Co Ltd 直流配電システム
JP2010068652A (ja) * 2008-09-11 2010-03-25 Osaka Gas Co Ltd 直流給電システム及び蓄電装置
WO2011039601A1 (en) * 2009-10-02 2011-04-07 Panasonic Electric Works Co., Ltd. Load control system
JP2011083052A (ja) * 2009-10-02 2011-04-21 Panasonic Electric Works Co Ltd 負荷制御システム
JP2011083058A (ja) * 2009-10-02 2011-04-21 Panasonic Electric Works Co Ltd 電力供給システムの蓄電池電力供給源監視装置
US20110148213A1 (en) * 2009-12-22 2011-06-23 Direct Power Technologies, Inc. 380 volt direct current power distribution system for information and communication technology systems and facilities
JP2012070536A (ja) * 2010-09-24 2012-04-05 Mitsubishi Electric Corp 電力システム
JP2013081337A (ja) * 2011-10-05 2013-05-02 Ntt Facilities Inc 直流給電システム
JP2013126300A (ja) * 2011-12-14 2013-06-24 Osaka Gas Co Ltd 電力供給システム
WO2013121618A1 (ja) * 2012-02-13 2013-08-22 三菱電機株式会社 電力変換装置
JP2013179767A (ja) * 2012-02-28 2013-09-09 Omron Corp 蓄電制御装置、蓄電制御装置の制御方法、プログラム、および蓄電システム
JP2013207922A (ja) * 2012-03-28 2013-10-07 Osaka Gas Co Ltd 電力供給システムの運転方法

Patent Citations (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002354677A (ja) * 2001-05-28 2002-12-06 Japan Storage Battery Co Ltd 太陽光発電用パワーコンディショナ
JP2004266951A (ja) * 2003-03-03 2004-09-24 Nissan Motor Co Ltd 車輌用電源システム
JP2009159731A (ja) * 2007-12-26 2009-07-16 Panasonic Electric Works Co Ltd 直流配電システム
JP2010068652A (ja) * 2008-09-11 2010-03-25 Osaka Gas Co Ltd 直流給電システム及び蓄電装置
US20120209441A1 (en) * 2009-10-02 2012-08-16 Panasonic Corporation Load control system
WO2011039601A1 (en) * 2009-10-02 2011-04-07 Panasonic Electric Works Co., Ltd. Load control system
JP2011083052A (ja) * 2009-10-02 2011-04-21 Panasonic Electric Works Co Ltd 負荷制御システム
JP2011083058A (ja) * 2009-10-02 2011-04-21 Panasonic Electric Works Co Ltd 電力供給システムの蓄電池電力供給源監視装置
JP2011083051A (ja) * 2009-10-02 2011-04-21 Panasonic Electric Works Co Ltd 負荷制御システム
US20110148213A1 (en) * 2009-12-22 2011-06-23 Direct Power Technologies, Inc. 380 volt direct current power distribution system for information and communication technology systems and facilities
JP2012070536A (ja) * 2010-09-24 2012-04-05 Mitsubishi Electric Corp 電力システム
JP2013081337A (ja) * 2011-10-05 2013-05-02 Ntt Facilities Inc 直流給電システム
JP2013126300A (ja) * 2011-12-14 2013-06-24 Osaka Gas Co Ltd 電力供給システム
WO2013121618A1 (ja) * 2012-02-13 2013-08-22 三菱電機株式会社 電力変換装置
US20150001932A1 (en) * 2012-02-13 2015-01-01 Mitsubishi Electric Corporation Power conversion device
JP2013179767A (ja) * 2012-02-28 2013-09-09 Omron Corp 蓄電制御装置、蓄電制御装置の制御方法、プログラム、および蓄電システム
JP2013207922A (ja) * 2012-03-28 2013-10-07 Osaka Gas Co Ltd 電力供給システムの運転方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109754123A (zh) * 2019-01-12 2019-05-14 国网江西省电力有限公司经济技术研究院 馈线供电范围划分的旋转中心线距离加权交替定位方法
JP2022050642A (ja) * 2021-01-25 2022-03-30 バイドゥ ユーエスエイ エルエルシー データ・センタのための電流検出ベースの再生可能エネルギー・システム
JP7280395B2 (ja) 2021-01-25 2023-05-23 バイドゥ ユーエスエイ エルエルシー データ・センタのための電流検出ベースの再生可能エネルギー・システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP6373016B2 (ja) 2018-08-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6378900B2 (ja) 給電システム、給電システムにおける給電制御方法、及びプログラム
US11196272B2 (en) Rapid de-energization of DC conductors with a power source at both ends
US20150092311A1 (en) Methods, systems, and computer readable media for protection of direct current building electrical systems
JP2011019312A (ja) 電力変換装置
US20160248246A1 (en) Detecting faults in electricity grids
JP2016135016A (ja) 太陽光発電システム
JP2018033296A (ja) 太陽光発電設備のための安全装置
JP2016157364A (ja) 電力制御装置及びその制御方法
JP2020127357A (ja) 充放電装置及び電源切替システム
JP6373016B2 (ja) 直流給電システム、電源供給装置、直流給電システムにおける給電制御方法及びプログラム
JP6310729B2 (ja) 給電システム、給電制御装置、給電システムにおける給電制御方法及びプログラム
JP6321996B2 (ja) 給電システム、給電制御装置、給電システムにおける給電制御方法及びプログラム
JP6310728B2 (ja) 給電システム、給電制御装置、給電システムにおける給電制御方法及びプログラム
JP6375122B2 (ja) 給電システム、給電制御装置、給電システムにおける給電制御方法及びプログラム
JP6373017B2 (ja) 直流給電システム、電源供給装置、直流給電システムにおける給電制御方法、及びプログラム
JP2015165729A (ja) 給電システム、給電制御装置、給電システムにおける給電制御方法及びプログラム
JP2005203145A (ja) 燃料電池発電装置における自立負荷への給電方法
JP2012253842A (ja) 電力供給システム
JP2019198204A (ja) 全負荷対応型分電盤および全負荷対応型分電盤に対応した蓄電システム
JP7176611B2 (ja) 太陽光発電システム
AU2012201384B2 (en) Configuration method of an electric power conversion installation and installation implementing one such method
JP5983997B2 (ja) 電源システムおよび電源システムの運転方法
JP5458912B2 (ja) 交直変換装置
WO2020115275A1 (en) Methods of controlling an electrical system to extinguish an electric arc, and electrical systems
US11855438B2 (en) Multi-circuit DC breaking system

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161122

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170828

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170905

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171025

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180327

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180521

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180619

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180717

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6373016

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350