JP6310729B2 - 給電システム、給電制御装置、給電システムにおける給電制御方法及びプログラム - Google Patents

給電システム、給電制御装置、給電システムにおける給電制御方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、給電経路に接続された負荷装置に電力を供給する給電システム、給電制御装置、給電システムにおける給電制御方法及びプログラムに関する。
近年、データセンタや通信局舎などにおいては、ルータやサーバ等の各種負荷装置へ直流電力を供給する直流給電システムの構築が進められている。この直流給電システムは、交流電力系統(商用電力系統)を入力とする直流電源装置により、商用交流電力を所定の電圧の直流電力に変換し、給電経路(電力供給線)を介して複数の負荷装置へ供給する。
また、この直流給電システムでは、交流電力系統を電源とする。その交流電力系統において系統事故等の異常が生じて、直流電源装置から負荷装置に直流電圧を正常に出力できなくなる場合に備え、電源のバックアップ用として燃料電池やエンジン発電機等を備えることがある。上記の燃料電池やエンジン発電機等は、発電のための燃料を必要とする。
また、一方で、太陽光発電装置は、燃料を必要とせずに発電可能であり、バックアップ用の電源として利用することができる。このような太陽光発電装置は、自ら発電した電力を変換するパワーコンディショナ(Power Conditioning Subsystem)と併せて用いられる。このパワーコンディショナ(以下の説明において、単に「PCS」と呼ぶことがある。)は、太陽光発電装置の出力電圧を昇圧(または降圧)して給電システムの給電経路に供給する他、太陽光発電装置等の発電量に応じて出力電力を制御する制御機能を備えている。
なお、関連する系統連系用インバータの電力供給システムがある(特許文献1)。この特許文献1に記載の電力供給システムは、共用蓄電池を共用する複数の需要家の中で最も重要な需要家が共用蓄電池から電力供給を受けられなくなることを防止する。このために、電力供給システムは、優先情報に基づいて需要家に電力を振り分ける。
特開2011−205871号公報
ところで、上述のPCSを直流電源装置からの給電経路(電力供給線)に接続して、直流電源装置の出力に連系させる場合、PCSは給電経路の電圧を検出する。そのため、直流電源装置の電源に当たる商用電力系統の停電や直流電源装置の故障などにより給電経路に電力の供給がなくなった場合、PCSは、自らが動作するための電圧を検出できなくなる。その場合、PCSは、直流電源装置の出力に連系していた運転状態を自立運転に切り替えて運転を継続する。PCSは、この自立運転の状態であれば、供給可能な電流容量の範囲で給電経路に電力を供給できる。ただし、PCSから供給可能な電流容量より負荷装置に流れる電流容量が多い場合や、太陽光発電装置が所定の日照量を得ることができず太陽光発電装置の出力電力の減少に伴ってPCSから供給可能な電流容量が減少した場合には、PCSは動作を継続できなくなる。一旦、出力を停止したPCSは、上記の場合が解消されても、PCSを起動させる動作電圧が供給されるまで給電経路に電圧を出力できない。
また、直流電源装置が停電している状態において、PCSを介して太陽光発電装置が発電する電力を負荷装置に供給する場合、電力を供給する負荷装置を選択して負荷装置で消費される総電力量を制限しないと、総電力量がPCSから供給可能な電力量を上回る場合が生じうる。この場合も、上記と同様にPCSは動作を継続できなくなるという問題がある。
また、ビル等において直流電源装置が停電すると、太陽光発電装置の発電量の制限から、ビル内の一部のエリアの負荷装置だけに電力が供給される場合がある。このような場合、負荷装置に電力が供給されないエリアに所在する人は、例えば、照明が消えて室内が暗くなることにより不安感を覚えたり、また、それまで行っていた作業を継続できなくなったりするなど著しく不便な状態におかれる。このため、電力が供給されないエリアに所在する人を、電力が供給されているエリアに円滑に移動させることが望まれる。これを実現するためには、電力が供給されないエリアに所在する人に対して、電力が供給されているエリアについての情報を的確に伝えることが必要になる。
本発明は、斯かる実情に鑑みてなされたものであり、太陽光発電装置から負荷装置に電力を供給する際に、電力の供給を必要とする負荷装置に対して優先的に電力を供給できるととともに、負荷装置への給電状況をユーザに提示できる、給電システム、給電制御装置、給電システムにおける給電制御方法及びプログラムを提供するものである。
この発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、本発明の給電システムは、電圧を出力する電源装置の給電経路に接続された複数の負荷装置に前記電源装置から前記給電経路を介して電力を供給するとともに、太陽光発電装置がパワーコンディショナを介して前記給電経路に接続され、該太陽光発電装置から前記給電経路に電力を供給する給電システムであって、前記給電経路において、前記太陽光発電装置からの電力を供給する給電範囲と前記電力を供給しない非給電範囲とを分割する箇所に配置されるスイッチ部と、前記太陽光発電装置から前記負荷装置に電力を供給する優先順位を示す優先順位の情報を保持する優先順位保持部と、前記スイッチ部の開閉状態を制御して、前記給電経路における給電範囲を設定するスイッチ制御部と、前記給電経路における給電状況に関連する情報を提示する情報提示部と、人が出発地から目的地まで移動する際の当該出発地と目的地を指定する設定入力を検出し、前記検出した出発地と目的地を示す情報を出力するとともに、前記出発地と目的地との間の移動ルートを表示する設定入力部と、前記設定入力部において前記出発地と目的地の指定が検出された場合に、前記出発地から前記目的地までの推奨される移動ルートを設定するとともに、該移動ルートを前記設定入力部に表示させる推奨ルート設定部と、を備え、前記スイッチ制御部は、前記給電経路に給電することが可能であるか否かを示す当該給電経路の状態を示す情報と前記太陽光発電装置が供給できる電力量と前記優先順位の情報とのうちの何れかの情報に基づいて、前記負荷装置に電力を供給する給電範囲を設定して、前記給電範囲に電力の供給を開始させるとともに、前記設定した給電経路における給電状況を前記情報提示部に提示させ、前記優先順位保持部は、前記推奨ルート設定部により推奨された移動ルートに応じて、前記負荷装置の優先順位を設定して保持し、前記スイッチ制御部は、前記移動ルートに応じて設定された前記負荷装置の優先順位に基づいて、前記太陽光発電装置から前記負荷装置に電力を供給する給電範囲を設定することを特徴とする。
また、上記給電システムにおいて、前記優先順位は、前記電源装置から前記給電経路に電力の供給ができない停電時における人の移動ルートに応じて設定され、前記情報提示部は、前記人の移動ルートに応じて設定された給電範囲を提示することを特徴とする。
また、上記給電システムにおいて、前記情報提示部は、前記スイッチ制御部により、前記給電経路における給電範囲が設定された際に、前記給電範囲を提示するとともに、前記給電範囲に人を誘導するための情報を提示することを特徴とする。
また、上記給電システムにおいて、前記給電経路において給電経路に障害が発生している給電経路の範囲を検出する障害発生検出部を備え、前記スイッチ制御部は、前記太陽光発電装置から電力を供給する給電範囲を設定する際に、前記障害が発生した給電経路を除外して給電範囲を設定するとともに、前記情報提示部は、前記給電経路において電力を供給する給電範囲と、前記障害が発生した給電経路である非給電範囲とを識別して表示することを特徴とする。
また、上記給電システムにおいて、前記優先順位は、前記負荷装置の種別と、当該負荷装置が設備される位置と、の何れか又は両方に応じて設定されることを特徴とする。
また、上記給電システムにおいて、前記優先順位は、時間帯、曜日、天候、又は季節の何れか又は全部に応じて設定されること特徴とする。
また、上記給電システムにおいて、前記スイッチ制御部と、前記優先順位保持部と、前記障害発生検出部と、を含む電源供給装置を備え、前記電源供給装置は、出力を停止した停止状態の前記パワーコンディショナに当該パワーコンディショナから電力を出力させることを可能にする動作電圧を供給することを特徴とする。
また、上記給電システムにおいて、前記スイッチ部は、前記電源供給装置からスイッチ制御信号を受信するスイッチ制御信号受信部と、前記スイッチ制御信号受信部により受信したスイッチ制御信号に基づき、前記スイッチ部の開閉を行うスイッチ開閉部と、を備えることを特徴とする。
また、上記給電システムにおいて、前記スイッチ部は、前記給電経路を接続及び遮断するための半導体スイッチング素子を含めて構成されることを特徴とする。
また、本発明の給電制御装置は、電圧を出力する電源装置の給電経路に接続された複数の負荷装置に前記電源装置から前記給電経路を介して電力を供給するとともに、太陽光発電装置がパワーコンディショナを介して前記給電経路に接続され、該太陽光発電装置から前記給電経路に電力を供給する給電システムにおける給電制御装置であって、前記給電経路に配置されるスイッチ部であって前記太陽光発電装置からの電力を供給する給電範囲と前記電力を供給しない非給電範囲とを分割する箇所に配置されるスイッチ部の開閉状態を制御することにより前記給電経路における給電範囲を設定するスイッチ制御部と、前記太陽光発電装置から前記負荷装置に電力を供給する優先順位を示す優先順位の情報を保持する優先順位保持部と、前記給電経路における給電状況に関連する情報を提示する情報提示部と、人が出発地から目的地まで移動する際の当該出発地と目的地を指定する設定入力を検出し、前記検出した出発地と目的地を示す情報を出力するとともに、前記出発地と目的地との間の移動ルートを表示する設定入力部と、前記設定入力部において前記出発地と目的地の指定が検出された場合に、前記出発地から前記目的地までの推奨される移動ルートを設定するとともに、該移動ルートを前記設定入力部に表示させる推奨ルート設定部と、を備え、前記スイッチ制御部は、前記給電経路に給電することが可能であるか否かを示す当該給電経路の状態を示す情報と前記太陽光発電装置が供給できる電力量と前記優先順位の情報とのうちの何れかの情報に基づいて、前記負荷装置に電力を供給する給電範囲を設定して、前記給電範囲に電力の供給を開始させるとともに、前記設定した給電経路における給電状況を前記情報提示部に提示させ、前記優先順位保持部は、前記推奨ルート設定部により推奨された移動ルートに応じて、前記負荷装置の優先順位を設定して保持し、前記スイッチ制御部は、前記移動ルートに応じて設定された前記負荷装置の優先順位に基づいて、前記太陽光発電装置から前記負荷装置に電力を供給する給電範囲を設定することを特徴とする。
また、本発明の給電制御方法は、電圧を出力する電源装置の給電経路に接続された複数の負荷装置に前記電源装置から前記給電経路を介して電力を供給するとともに、太陽光発電装置がパワーコンディショナを介して前記給電経路に接続され、該太陽光発電装置から前記給電経路に電力を供給する給電システムにおける給電制御方法であって、前記給電経路において、前記太陽光発電装置からの電力を供給する給電範囲と前記電力を供給しない非給電範囲とを分割する箇所にスイッチ部を配置するステップと、前記太陽光発電装置から前記負荷装置に電力を供給する優先順位を示す優先順位の情報を保持する優先順位保持ステップと、前記スイッチ部の開閉状態を制御して、前記給電経路における給電範囲を設定するスイッチ制御ステップと、前記給電経路における給電状況に関連する情報を情報提示部に提示する情報提示ステップと、設定入力部が、人が出発地から目的地まで移動する際の当該出発地と目的地を指定する設定入力を検出し、前記検出した出発地と目的地を示す情報を出力するとともに、前記出発地と目的地との間の移動ルートを表示する設定入力ステップと、前記設定入力部において前記出発地と目的地の指定が検出された場合に、推奨ルート設定部が、前記出発地から前記目的地までの推奨される移動ルートを設定するとともに、該移動ルートを前記設定入力部に表示させる推奨ルート設定ステップと、を含み、さらに、前記スイッチ制御ステップには、前記給電経路に給電することが可能であるか否かを示す当該給電経路の状態を示す情報と前記太陽光発電装置が供給できる電力量と前記優先順位の情報とのうちの何れかの情報に基づいて、前記負荷装置に電力を供給する給電範囲を設定して、前記給電範囲に電力の供給を開始させるとともに、前記設定した給電経路における給電状況を前記情報提示部に提示させるステップと、前記優先順位保持ステップにおいて、前記推奨ルート設定部により推奨された移動ルートに応じて、前記負荷装置の優先順位が設定されて保持され、前記移動ルートに応じて設定された前記負荷装置の優先順位に基づいて、前記太陽光発電装置から前記負荷装置に電力を供給する給電範囲を設定させるステップとを含むことを特徴とする。
また、本発明のプログラムは、電圧を出力する電源装置の給電経路に接続された複数の負荷装置に前記電源装置から前記給電経路を介して電力を供給するとともに、太陽光発電装置がパワーコンディショナを介して前記給電経路に接続され、該太陽光発電装置から前記給電経路に電力を供給する給電システムであって、前記給電経路において、前記太陽光発電装置からの電力を供給する給電範囲と前記電力を供給しない非給電範囲とを分割する箇所に配置されるスイッチ部と、前記太陽光発電装置から前記負荷装置に電力を供給する優先順位を示す優先順位の情報を保持する優先順位保持部と、前記スイッチ部の開閉状態を制御して、前記給電経路における給電範囲を設定するスイッチ制御部と、前記給電経路における給電状況に関連する情報を提示する情報提示部と、人が出発地から目的地まで移動する際の当該出発地と目的地を指定する設定入力を検出し、前記検出した出発地と目的地を示す情報を出力するとともに、前記出発地と目的地との間の移動ルートを表示する設定入力部と、前記設定入力部において前記出発地と目的地の指定が検出された場合に、前記出発地から前記目的地までの推奨される移動ルートを設定するとともに、該移動ルートを前記設定入力部に表示させる推奨ルート設定部と、を備える前記給電システム内のコンピュータに、前記スイッチ制御部により、前記太陽光発電装置から電力を供給する給電範囲を設定する際に、前記給電経路に給電することが可能であるか否かを示す当該給電経路の状態を示す情報と前記太陽光発電装置が供給できる電力量と前記優先順位の情報とのうちの何れかの情報に基づいて、前記負荷装置に電力を供給する給電範囲を設定して、前記給電範囲に電力の供給を開始させるとともに、前記設定した給電経路における給電状況を前記情報提示部に提示させるステップと、前記優先順位保持部に、前記推奨ルート設定部により推奨された移動ルートに応じて、前記負荷装置の優先順位を設定して保持し、前記スイッチ制御部により、前記移動ルートに応じて設定された前記負荷装置の優先順位に基づいて、前記太陽光発電装置から前記負荷装置に電力を供給する給電範囲を設定するステップとを実行させるためのプログラムである。
本発明の給電システム、電源供給装置、給電システムにおける給電制御方法及びプログラムによれば、太陽光発電装置から給電経路に電力を供給する際に、電力の供給を必要とする負荷装置に対して優先的に電力を供給できるととともに、負荷装置への給電状況をユーザに提示できる。
本発明の第1実施形態に係る直流給電システム1の概略構成を示す構成図である。 スイッチ部の構成を示す構成図である。 PCS5と電源供給装置6の構成例を示す構成図である。 スイッチ制御信号CNTの例を示す説明図である。 優先順位テーブルの例を示す説明図である。 直流給電システム1の停電時におけるPCS5の起動処理の手順を示すフローチャートである。 PCS5の起動処理の手順の第1の変形例を示すフローチャートである。 PCS5の起動処理の手順の第2の変形例を示すフローチャートである。 コントロールパネル64の一例を示す説明図である。 スイッチ部の制御回路の構成例を示す構成図である。 直流給電システムにおける優先順位に基づく電力供給処理の手順を示すフローチャートである。 直流給電システムにおけるコントロールパネルによる電力供給処理の手順を示すフローチャートである。 負荷装置の優先順位をエリアごとに設定する例を示す説明図である。 エリアごとに設定される優先順位テーブルの例を示す説明図である。 太陽光発電装置の停電時の人の動線の例を示す説明図である。 人の動線を考慮して設定される優先順位テーブルの例を示す説明図である。 給電範囲と移動ルートを示してユーザを誘導する表示画面の例を示す説明図である。 出発地と目的地の設定画面の例を示す説明図である。 推奨される移動ルートの表示画面の例を示す説明図である。 人の動線を考慮して設定される優先順位テーブルの例を示す説明図である。 給電範囲と移動ルートを示してユーザを誘導する表示画面の例を示す説明図である。 本発明の第2実施形態に係る直流給電システム1Bの構成を示す構成図である。 本発明の第3実施形態に係る直流給電システム1Cの構成を示す構成図である。 第3実施形態における電源供給装置6Bの構成例を示す構成図である。 障害発生検出部をスイッチ部に設ける例を示す構成図である。 給電経路に障害が発生していない場合の移動ルートの設定例を示す説明図である。 移動ルートR1に応じた優先順位テーブルの例を示す説明図である。 給電経路に障害が発生している場合の移動ルートの設定例を示す説明図である。 移動ルートR2に応じた優先順位テーブルの例を示す説明図である。 本発明の第4実施形態に係る交流給電システム1Dの概略構成を示す構成図である。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
(直流給電システム1の概略構成)
図1に、本発明の実施形態に係る直流給電システム1の概略構成を示す。この直流給電システム1は、例えば、データセンタや通信局舎等のビルに設備される直流給電システムの例である。
図1に示す直流給電システム1は、受電設備2、直流電源装置(REC)3、負荷装置までの給電経路、スイッチ部101から116、太陽光発電装置(PV)4、パワーコンディショナ(PCS)5、蓄電装置(BATT)7、PCS8、及び電源供給装置6を備える。
受電設備2は、遮断器(CB)2A、変圧器2C、及び保護継電器2Dを備えている。保護継電器2Dは、例えば、過電流継電器、地絡継電器、不足電圧継電器(何れも不図示)などを含んで構成されており、これらの継電器がそれぞれの検出条件に応じて異常状態を検出すると、その信号が遮断器2Aに送られ当該遮断器2Aを開放させる。
例えば、過電流継電器は、電路に過電流が流れたことを検出した場合に遮断器2Aを開放して、地絡継電器は、電路や機器に地絡が発生したことを検出した場合に遮断器2Aを開放して、不足電圧継電器は、停電や事故により商用電力系統PSから商用電力を受電できなくなったことを検出した場合に遮断器2Aを開放する。
なお、遮断器2Aには、主接触子と機械的に連動する補助接点2Bが設備されており、この補助接点2Bの開閉状態が、遮断器2Aの開閉状態を示す接点信号Auxとして、後述する電源供給装置6に出力される。つまり、直流給電システム1は、停電や事故により商用電力系統PSから商用電力を受電できなくなったことを接点信号Auxにより検出することができる。
また、商用電力系統PSが停電したことを検出する方法としては、例えば、変圧器2Cの2次側にボルティジ・センサ(電圧検出リレー)を設け、このボルティジ・センサにより商用電力系統PSが停電したことを検出してもよい。
また、直流電源装置3内に、商用電力系統PSが停電したことを検出するボルティジ・センサや電圧検出回路を設け、このボルティジ・センサや電圧検出回路により商用電力系統PSが停電したことを検出してもよい。
変圧器2Cは、商用電力系統PSから供給される高圧交流電圧(例えば、3相AC6600V)を所定の低圧交流電圧(例えば、3相AC400V)に降圧し、この低圧交流電圧を直流電源装置(REC)3に供給する。直流電源装置3は、商用交流電力を直流電力に変換する整流装置であり、変圧器2Cから入力される低圧交流電圧を所定の電圧の直流電圧に変換する。例えば、直流電源装置3はAC/DCコンバータであり、DC380Vの直流電圧を、主幹の電力供給線である給電経路P11及びN11へ出力する。
給電経路P11及びN11には、スイッチ部101及びパワーコンディショナ(PCS)5を介して、太陽光発電装置4が接続されている。スイッチ部101は、太陽光発電装置4のPCS5と、給電経路P11及びN11との間の接続/開放を行うための開閉器を含み、スイッチ部101が接続状態にある時にPCS5を直流電源装置3の出力に連系可能にする。
また、給電経路P11及びN11には、スイッチ部102及びPCS8を介して、蓄電池を備える蓄電装置(BATT)7が接続されている。スイッチ部102は、蓄電装置7のPCS8と、給電経路P11及びN11との間の接続/開放を行うための開閉器を含み、スイッチ部102が接続状態にある時にPCS8を直流電源装置3の出力に連系可能にする。
また、スイッチ部111からスイッチ部116は、給電経路P21及びN21から給電経路P28及びN28において電路を開閉するための開閉器を含む。また、給電経路P11及びP21から給電経路P28は、正極側の給電線を示し、給電経路N11及びN21から給電経路N28は、負極側の給電線を示している。
なお、以下の説明において、スイッチ部101、102、及びスイッチ部111から116を総称する場合は、「スイッチ部100」と呼ぶ。
また、蓄電装置7は、例えば、リチウムイオン電池、鉛電池、ニッケル水素電池等の2次電池を備える。蓄電装置7は、直流電源装置3の出力が停止した停電状態にない通常時には、PCS8を介して直流電源装置3からの電力によって蓄電される。蓄電装置7は、直流電源装置3の出力が停止した停電状態にある停電時(以下、「直流電源装置3の停電時」という。)には、蓄えた電力をPCS8を介して、給電経路P11及びN11に供給する。なお、PCS8は、通常時における使用電力のピークカットを目的に蓄電装置7の充放電制御を行うこともできる。
太陽光発電装置(PV)4は、太陽電池アレイ(太陽電池)4aを備えており、この太陽電池アレイ4aにより太陽光エネルギーを電気エネルギーに変換してPCS5に出力する。PCS5は、直流電源装置3が直流電力を供給している通常時には、太陽光発電装置4が発電した電力を給電経路P11及びN11に供給して、直流電源装置3から給電経路P11及びN11に供給される電力量を低減させる。また、PCS5は、直流電源装置3において停電が発生すると、この停電が発生したことを示す信号を直流電源装置3等から受信し、一旦その動作を停止する。その後、バックアップ用の蓄電装置7のPCS8から給電経路P11及びN11に電力の供給が開始され、やがてこの蓄電装置7に蓄積された電荷が不足又は枯渇し、蓄電装置7のPCS8から給電経路P11及びN11に電力を供給できなくなると、PCS5は、再び起動する。
つまり、PCS5は、直流電源装置3の停電時において、蓄電装置7から給電経路P11及びN11に電力の供給ができなくなると起動し、太陽光発電装置4が発電した電力を給電経路P11及びN11に供給する。
このようにして、太陽光発電装置4は、直流電源装置3及び蓄電装置7の双方から電力を供給できない状態において、電力の供給を必要とする負荷装置へ電力を供給する。例えば、照明装置等に電力を供給する。なお、PCS5の詳細については後述する。
なお、本実施形態の直流給電システム1では、PCS5の基本的な起動方法として、商用電力系統PSから電力を供給できない直流電源装置3の停電時において、PCS5が一旦動作を停止した後、蓄電装置7の電荷が不足又は枯渇した状態になるとPCS5が再起動する例について説明するが、PCS5の起動方法としては、他の起動方法を用いることもできる。
例えば、直流電源装置3の停電時にPCS5が一旦停止した後、電源供給装置6が母線電圧(給電経路P11及びN11の電圧)を検出し、この母線電圧が基準電圧範囲内、例えば、定格電圧の±10%以内であればPCS5を再起動するようにしてもよい。この起動方法の詳細については、後述する。
さらに、直流電源装置3の停電時にPCS5の動作を一旦停止させる場合に、電源供給装置6は、商用電力系統PSの停電を示す信号を受信せずに、給電母線となる給電経路P11及びN11が所定の電圧値以下、例えば、ゼロ電圧に近い値であることを検出して、PCS5の動作を停止するようにしてもよい。この起動方法の詳細については、後述する。
また、PCS5に接続されるスイッチ部101は、給電経路P11及びN11の系統に障害(例えば、線間短絡等)が発生した場合に開(オフ)状態になり、太陽光発電装置4を系統から分離させる。また、スイッチ部101は、直流電源装置3の停電時にも一旦開(オフ)状態になるものとする。
また、PCS8に接続されるスイッチ部102は、給電経路P11及びN11の系統に障害が発生した場合に開(オフ)状態になり、蓄電装置7を系統から分離させる。このスイッチ部102は、給電経路P11及びN11の系統に障害が発生していない通常の場合には、閉(オン)状態にされている。
なお、太陽光発電装置4のPCS5や蓄電装置7のPCS8が、給電経路P11及びN11の系統に障害が発生した場合に出力電流を遮断する保護機能を備える場合は、スイッチ部101及び102を省略することも可能である。
そして、上記給電経路P11及びN11は、分電盤(PDF)11の入力側に接続され、直流電源装置3は、この分電盤11を介して、給電経路P21及びN21から給電経路P28及びN28の系統内に配置されたそれぞれの負荷装置L11から負荷装置L16へ電力を供給する。負荷装置L11から負荷装置L16は、いずれも直流電源装置3から供給される直流電力によって動作する装置である。例えば、負荷装置L11から負荷装置L16は、直流家電、LED照明、パソコンやサーバなどの情報機器等である。また、給電経路P21及びN21から給電経路P28及びN28の所定の箇所には、負荷装置L11から負荷装置L16に電力を供給する給電範囲を設定するためのスイッチ部111からスイッチ部116が配置されている。つまり、スイッチ部111からスイッチ部116は、給電経路において、太陽光発電装置4からの電力を供給する給電範囲と、電力を供給しない非給電範囲とを分割する箇所に配置されている。
上記給電経路についてより詳細に説明すると、給電経路P11及びN11は、分電盤(PDF)11の入力側に接続され、この分電盤11内の過電流遮断器(不図示)等を用いた分岐回路により、給電経路P21及びN21と、給電経路P24及びN24と、に分岐される。そして、給電経路P21及びN21は、スイッチ部111を介して、給電経路P22及びN22に接続され、この給電経路P22及びN22には負荷装置L11が接続される。また、給電経路P22及びN22から、スイッチ部112を介して、給電経路P23及びN23が分岐され、この給電経路P23及びN23に、負荷装置L12が接続される。
一方、分電盤11から分岐される給電経路P24及びN24は、スイッチ部113を介して、給電経路P25及びN25に分岐され、この給電経路P25及びN25には、負荷装置L13が接続される。また、給電経路P24及びN24は、スイッチ部114を介して給電経路P26及びN26に分岐され、この給電経路P26及びN26には、負荷装置L14が接続される。また、給電経路P26及びN26は、スイッチ部115を介して給電経路P27及びN27に分岐され、この給電経路P27及びN27には、負荷装置L15が接続される。また、給電経路P26及びN26は、スイッチ部116を介して給電経路P28及びN28に分岐され、この給電経路P28及びN28には、負荷装置L16が接続される。
なお、上記スイッチ部111からスイッチ部116は、直流電源装置3に停電が発生し、その後、バックアップ用の蓄電装置7に蓄積された電荷が不足又は枯渇し、この蓄電装置7からシステム全体として必要な電力の供給ができなくなった場合に、一旦、開(オフ)状態になるものとする。そして、太陽光発電装置4のPCS5の起動後に、スイッチ部111からスイッチ部116の開閉状態を制御することにより、給電範囲を順次に拡大することができるようにしている。
図2は、スイッチ部の構成を示す構成図である。スイッチ部100は、図2(A)に示すスイッチSWのように、双投接点(2接点)を用いて、正極側の給電線Pと負極側の給電線Nのそれぞれを接続又は開放するように構成されている。なお、スイッチ部100は、図2(B)に示すスイッチSWのように、単投接点(1接点)を用いて、正極側の給電線P(又は負極側の給電線N)のみを接続又は開放するようにしてもよい。さらに、スイッチ部100は、図2(C)に示すように、第1方向スイッチSWaと、第2方向スイッチSWbと、第3方向スイッチSWcの接点とが相互に接続され、3方向のいずれかの方向から入力された電圧を、他の2方向又は1方向に出力することができるT型スイッチであってもよい。
また、図1及び図2では、スイッチ部100として、機械式接点を用いたスイッチの例を示しているが、実際には、スイッチSWは、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等の半導体スイッチング素子を用いた半導体スイッチで構成されている。この半導体スイッチは、給電経路を接続及び遮断させて、接続時に供給先の給電経路及び負荷装置に直流電流を供給するとともに、遮断時に当該負荷装置に流れる負荷電流を遮断できる能力を持つように構成されている。なお、このスイッチ部100の構成については後述する。
図1に戻り、電源供給装置6は、直流電源装置3の停電時において、直流電源装置3及び蓄電装置7の双方から給電経路P11及びN11に電力の供給ができなくなり、PCS5の2次側(出力側)の電圧がなくなった場合に、PCS5を起動させる基準となる動作電圧をPCS5に供給してこのPCS5を自立起動させる。つまり、電源供給装置6は、出力を停止した停止状態のPCS5にPCS5から電力を出力させることを可能にする動作電圧を供給して、PCS5を自立起動させる。
なお、直流電源装置3から給電経路P11及びN11に対して電力の供給がなくなる状態は、商用電力系統PSが停電した場合や、直流電源装置3が故障した場合や、給電経路P11及びN11が事故等により遮断された場合に発生する。
また、蓄電装置7から給電経路に電力が供給されない状態は、蓄電装置7の蓄電量(蓄積した電荷量)が低下した場合や、蓄電装置7のPCS8が電力の供給を停止した場合に発生する。なお、蓄電装置7のPCS8が電力の供給を停止する場合には、蓄電装置7の蓄電量を保持するなどの目的で、蓄電装置7の蓄電量が枯渇していない状態においても、PCS8を敢えて停止させる場合もある。
また、電源供給装置6は、PCS5を起動させた後、一旦開状態にされたスイッチ部100に対してスイッチ制御信号CNTを送信し、スイッチ部100の開閉状態を制御する。これにより、電源供給装置6は、太陽光発電装置4から給電経路P11及びN11に対して電力を供給させるとともに、給電経路P21及びN21から給電経路P28及びN28における給電範囲を制御する。
つまり、電源供給装置6は、スイッチ部111からスイッチ部116の開閉状態を制御することにより、給電経路P21及びN21から給電経路P28及びN28における給電範囲を調整する。これにより、電源供給装置6は、直流電源装置3と蓄電装置7の双方から電力の供給ができない場合に、太陽光発電装置4から電力を供給する停電時使用負荷装置(例えば、照明装置等)と、電力を供給しない負荷装置(例えば、空調装置等)とを選択することができる。
このようにして、電源供給装置6は、PCS5が停止状態になり、PCS5から電力を出力させることを可能にする動作電圧が給電経路P11及びN11からPCS5に供給されない場合に、PCS5に動作電圧を供給して該PCS5を起動させる。さらに、電源供給装置6は、スイッチ部100に対してスイッチ制御信号CNTを送信し、該スイッチ制御信号CNTによりスイッチ部100の開閉状態を制御する。これにより、電源供給装置6は、給電経路P21及びN21から給電経路P28及びN28における給電範囲を設定する。
(太陽光発電装置4のPCS5と電源供給装置6の構成)
図3は、太陽光発電装置4のPCS5と電源供給装置6の構成例を示す構成図である。図3に示すように、PCS5は、発電量制御部51と、系統連系制御部52と、DC/DCコンバータ53とを備える。
発電量制御部51は、太陽光発電装置4から最大電力を取り出すために、太陽電池アレイ4aのI−V(電流−電圧)特性において、太陽電池アレイ4aの出力を最大とする動作点(最大電力点)を制御する。太陽電池アレイ4aは、接続されている負荷が実際に必要としている電圧によって最大電力点がずれる。I−V特性は、日射強度やモジュール温度や状態等によって変化することから、最大電力を得るためには、最適な電圧又は電流を自動で追従しなければならない。そこで、発電量制御部51は、太陽電池アレイ4aを、最大電力点で動作させるように制御する。また、発電量制御部51は、太陽光発電装置4から出力可能な電力が、「所定値以上の電力であるか否かの情報」を電源供給装置6に通知する。この「太陽光発電装置4から出力可能な電力が所定値以上の電力であるか否かの情報」は、電源供給装置6が、一旦動作を停止したPCS5を再起動させる際の起動条件として用いられる。
また、系統連系制御部52は、給電母線となる給電経路P11及びN11の電圧を検出して、DC/DCコンバータ53の出力電圧を調整することにより、給電経路P12及びN12に対して連系させてPCS5から出力される電力を給電できるように制御する。DC/DCコンバータ53は、太陽光発電装置4の出力電圧を昇圧(または降圧)して給電経路P11及びN11に電力を供給するためのコンバータである。
電源供給装置6(給電制御装置)は、PCS起動部61と、母線電圧検出部61Aと、スイッチ制御部62と、優先順位保持部63と、コントロールパネル64と、蓄電池65と、を備える。
母線電圧検出部61Aは、給電母線となる給電経路P11及びN11の直流電圧を検出する。
PCS起動部61は、直流電源装置3と蓄電装置7の双方から給電経路P11及びN11に電力の供給ができなくなり、PCS5に動作電圧を供給されなくなったことを母線電圧検出部61Aが検出した場合に、内蔵する蓄電池65により太陽光発電装置4のPCS5に動作電圧を供給してこのPCS5を自立起動させる。
また、PCS起動部61は、PCS5の起動動作と停止動作とを制御するとともに、PCS8の起動動作と停止動作とを制御する。
スイッチ制御部62は、コントロールパネル64からの制御に応じてスイッチ部100を制御する。スイッチ制御部62は、スイッチ部101にスイッチ制御信号CNTを送信し、スイッチ部101を閉状態(オン状態)にすることにより、太陽光発電装置4を給電経路P11及びN11に接続して連系させる。また、スイッチ制御部62は、スイッチ部102にスイッチ制御信号CNTを送信し、スイッチ部102を閉状態(オン状態)にすることにより、蓄電装置7を給電経路P11及びN11に接続して連系させる。
さらに、スイッチ制御部62は、スイッチ部111からスイッチ部116に対してスイッチ制御信号CNTを送信し、スイッチ部111からスイッチ部116の開閉状態を制御する。
例えば、直流電源装置3の停電時において、蓄電装置7が負荷装置L11からL16に電力の供給ができなくなり、太陽光発電装置4から負荷装置に電力を供給する場合に、スイッチ制御部62は、負荷装置についての優先順位の情報を参照し、この優先順位の情報に基づいて、優先順位の高い負荷装置を優先させて優先順位の高い負荷装置から順に電力を供給する。優先順位の情報は、優先順位保持部63に保持される。なお、後述するように、太陽光発電装置4から電力を供給する負荷装置は、コントロールパネル64で設定されるユーザからの指示情報に基づいて選択することもできる。
図4は、スイッチ制御信号CNTの例を示す説明図である。この図4に示すスイッチ制御信号CNTの例では、スイッチ制御信号CNTを、「スイッチの識別情報」と、当該スイッチの「オン/オフ(開閉)情報」とで構成している。このスイッチ制御信号CNTをスイッチ部100に向けて送信することにより、「スイッチの識別情報」に該当するスイッチ部100では、「オン/オフ(開閉)情報」に基づいて、スイッチのオン/オフ(開閉)動作を行う。
図3に戻り、スイッチ制御信号CNTをスイッチ部100に送信する信号経路としては、専用の信号線を設けてもよく、又、給電経路P11及びN11、P21及びN21からP28及びN28のうち少なくとも一部の給電経路を信号線として利用するようにしてもよい。そして、専用の信号線を設ける場合は、スイッチ部100を動作させる電源もこの信号線を介して、電源供給装置6から供給することができる。
また、給電経路P11及びN11、P21及びN21からP28及びN28のうち少なくとも一部の給電経路を信号線として利用する場合は、例えば、スイッチ部111がオン状態にある場合にのみ、スイッチ部112にスイッチ制御信号CNTを送信できるなど、スイッチ部111からスイッチ部116の開閉(オン/オフ)状態に応じて、オフ状態にあるスイッチ部100より遠方側に対するスイッチ制御信号CNTの送信が制限される。また、給電経路を信号線として利用する場合、この給電経路を介して、スイッチ部100を動作させる電源を供給できる。
また、優先順位保持部63は、直流電源装置3の停電時において、太陽光発電装置4から負荷装置L11及びL16の各負荷装置に電力を供給する際の、負荷装置ごとの電力を供給する優先順位を示す情報を優先順位テーブルとして保持している。
図5は、優先順位テーブルの例を示す説明図である。この図5に示す優先順位テーブル631では、太陽光発電装置4の発電可能時間を「8:00〜18:00」と仮定し、この時間帯「8:00〜18:00」において、日照量の比較的少ない時間帯「8:00〜10:00」及び「16:00〜18:00」と、日照量の比較的多い時間帯「10:00〜16:00」とに分けて、負荷装置L11からL16に対する優先順位を設定している。つまり、優先順位テーブルには、2つの時間帯に対応する優先順位がそれぞれ設定されている。
例えば、時間帯「8:00〜10:00」及び「16:00〜18:00」において、負荷装置L11(例えば、照明装置)を優先順位の中で最も優先順位が高い第1位の優先順位、負荷装置L13(例えば、換気装置)を次に優先順位が高い第2位の優先順位、負荷装置L12(例えば、空調装置)を次に優先順位が高い第3位の優先順位の負荷装置とする。そして、太陽光発電装置4から第1位の優先順位の負荷装置L11に電力供給している状態において、太陽光発電装置4の電力供給能力に負荷装置L13に電力を供給するだけの余力がある場合は、次の第2位の負荷装置L13を選択して電力を供給する。さらに太陽光発電装置4の電力供給能力に負荷装置L12に電力を供給するだけの余力がある場合は、第3位の負荷装置L12を選択して電力を供給する。以下、同様である。
また、時間帯「10:00〜16:00」においては、上記の優先順位テーブルとは異なり、負荷装置L13(換気装置)と負荷装置L12(空調装置)の優先順位を入れ替えている。これは、例えば、夏場等において、時間帯「10:00〜16:00」には日照量が多くなり室温が高くなる可能性があるので、負荷装置L13(空調装置)の優先順位を高く設定して、冷房を優先して行えるようにするためである。
このように、優先順位テーブル631に保持する優先順位の情報は、時間帯ごとに異なる設定にできる他、天候、季節、曜日(平日、休日)に応じて異なる設定にできる。このように優先順位テーブル631を設定することにより、スイッチ制御部62は、時間帯、天候、季節、曜日(平日、休日)に応じて、負荷装置に電力を供給する優先順位を変更することができる。
そして、PCS5の起動後、太陽光発電装置4から給電経路P21及びN21から給電経路P28及びN28に電力を供給する場合に、スイッチ制御部62は、太陽光発電装置4の電力供給能力と、負荷装置L11からL16の優先順位の情報と、に基づいて、優先順位の高い負荷装置から順番に電力の供給を開始する。つまり、スイッチ制御部62は、PCS5から太陽光発電装置4の発電量の通知を受け、また、優先順位テーブル631を参照し、必要度の高い負荷装置L11から順番に電力の供給が行えるように、スイッチ部100の開閉状態を制御して給電経路における給電範囲を設定する。
なお、給電範囲の設定による電力を供給する負荷装置の選択は、スイッチ制御部62が、太陽光発電装置4の発電量の情報と優先順位テーブル631の情報とに基づいて設定することを基本にしているが、これと併せて、ユーザがコントロールパネル64により給電範囲を設定して、電力を供給する負荷装置を選択することも可能である。このコントロールパネル64による給電範囲の設定方法については、後述する。
また、電源供給装置6内の蓄電池65は、直流電源装置3から電力を供給する通常状態において、例えば、給電経路P11及びN11から常時充電されている。そして、直流電源装置3の停電時において、蓄電装置7が電力を出力できない状態となり、PCS5を起動させる際に、蓄電池65は、PCS5に電力を出力させるようにする動作電圧を電源供給装置6に供給して、電源供給装置6の動作を開始させるとともに、この電源供給装置6からPCS5に動作電圧を供給して、PCS5を自立起動させる。なお、蓄電池65に代えて、燃料電池やエンジン発電機を使用してPCS5を自立起動させてもよい。
(PCS5の起動処理の手順)
次に、直流給電システム1の停電時におけるPCS5の起動処理の手順について説明する。
図6は、直流給電システム1の停電時におけるPCS5の起動処理の手順を示すフローチャートである。この図6に示すフローチャートは、商用電力系統PSから直流電源装置3に電力を供給できない停電状態が発生した場合に、PCS5が一旦動作を停止し、蓄電装置7の電荷が不足又は枯渇した状態になるとPCS5が再起動する例である。
以下、図6に示すフローチャートを参照して、直流給電システム1におけるPCS5の起動処理の手順について説明する。
まず、商用電力系統PSから直流電源装置3に電力を供給することができない停電状態が発生したとする。
この商用電力系統PSにおいて停電状態が発生すると、受電設備2内の遮断器2Aが保護継電器2D内の不足電圧継電器(不図示)の動作により開放し、遮断器2Aの補助接点2Bが開放する。電源供給装置6は、遮断器2Aの補助接点2Bが開放されたことを、接点信号Auxにより検出して、商用電力系統PSに停電状態が発生したことを検知する(ステップS100)。
続いて、電源供給装置6は、蓄電装置7のPCS8を制御して、蓄電装置7から給電経路P11及びN11に向けての放電を開始させるとともに(ステップS105)、PCS5の動作を一旦停止させる(ステップS110)。また、電源供給装置6は、スイッチ部101を開放する(ステップS115)。これにより、電源供給装置6は、商用電力系統PSにおいて停電状態が発生したことを検出した場合に、PCS5の動作を一旦停止させるとともに、蓄電装置7から給電経路P11及びN11に電力を供給することができる。
続いて、電源供給装置6は、母線電圧検出部61Aにより、給電母線である給電経路P11及びN11の電圧が所定の電圧値以下(例えば、ゼロ電圧に近い値)に低下しているか否かを検出する(ステップS120)。つまり、蓄電装置7が放電を開始した後、蓄電装置7から給電経路P11及びN11に供給される直流電圧が、蓄電装置7の電荷の不足又は枯渇により、所定の電圧値以下に低下しているか否かを、電源供給装置6が検出する。
そして、ステップS120の処理において、給電経路P11及びN11の電圧が所定の電圧値以下に低下していると判定された場合(ステップS120:Yes)、電源供給装置6は、ステップS130の処理ステップに移行し、太陽光発電装置4から出力可能な電力が所定値以上の電力であるか否かを判定する(ステップS130)。すなわち、太陽光発電装置4が所定値以上の日照量を得ることができる状態にあり、PCS5から給電経路に所定値以上の電力を供給できる状態にあるか否かを判定する。この所定値は、例えば、少なくとも1つの負荷装置に電力を供給できる電力量を下限値として、任意の値に設定することができる。
続いて、ステップS130の処理において、太陽光発電装置4が給電経路に電力を出力できる状態にあると判定された場合(ステップS130:Yes)、電源供給装置6は、ステップS140の処理ステップに移行し、PCS起動部61により、PCS5から電力を出力させることを可能にする動作電圧を当該PCS5に供給して、PCS5を起動させる(ステップS140)。
続いて、電源供給装置6は、スイッチ制御部62により、スイッチ部101を投入して、PCS5から給電経路P11及びN11に直流電力を出力させる(ステップS150)。そして、このステップS150の処理を実行した後に、電源供給装置6は、このPCS5の起動処理を終える。
一方、ステップS120の処理において、給電経路P11及びN11の電圧が所定の電圧値以下に低下していないと判定された場合(ステップS120:No)、電源供給装置6は、ステップS110の処理に戻り、PCS5の動作停止状態とスイッチ部101の開放状態とを継続させる。
また、ステップS130の処理において、太陽光発電装置4が給電経路に電力を出力できる状態にないと判定された場合(ステップS130:No)、電源供給装置6は、ステップS110の処理に戻り、PCS5の動作停止状態とスイッチ部101の開放状態とを継続させる。
これにより、直流給電システム1では、商用電力系統PSから直流電源装置3に電力を供給できない停電状態が発生した場合に、PCS5の動作を一旦停止させるとともに、蓄電装置7から給電経路P11及びN11に電力を供給することができる。その後、蓄電装置7に蓄積された電荷が不足又は枯渇した場合に、電源供給装置6は、PCS5を起動して、太陽光発電装置4から給電経路に電力を供給させることができる。
なお、ステップS140によりPCS5を起動した後、ステップS150においてスイッチ部101を投入する際に、PCS5から給電経路P11及びN11に向けて過渡的に過大な電流が流れる可能性がある場合には、先にスイッチ部101を投入し、その後に、PCS5の出力電圧を立ち上げるようにしてもよい。例えば、スイッチ部101を投入した後に、PCS5の出力電圧を緩やかに立ち上げるようにして、過渡的な過大電流が流れることを回避するようにしてもよい。
さらには、直流電源装置3の停電時において、スイッチ部101を開放することなく閉状態にしておくことにより、ステップS115のスイッチ部101の開放処理と、ステップS150のスイッチ部101の投入処理とを、省略することも可能である(後述する図7及び図8においても同じ)。
(PCS5の起動処理の手順の第1の変形例)
また、図7は、PCS5の起動処理の手順の第1の変形例を示すフローチャートである。この図7に示すPCS5の起動処理の手順は、図6に示すPCS5の起動処理の手順と比較すると、図6に示すステップS120の処理を、図7に示すステップS120Aの処理に置き換えた点だけが異なり、他の処理ステップは、図6に示す処理手順と同様である。このため、同一の処理内容のステップには同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
この図7に示す起動処理の手順では、直流給電システム1において、商用電力系統PSから直流電源装置3に電力を供給することができない停電状態が発生したことを保護継電器2Dが検出した場合(ステップS100)、蓄電装置7が放電を開始し、蓄電装置7から給電経路P11及びN11に直流電力を供給する(ステップS105)。また、同時に、電源供給装置6は、PCS5の動作を一旦停止させる(ステップS110)。また、電源供給装置6は、スイッチ部101を開放する(ステップS115)。
続いて、電源供給装置6は、母線電圧検出部61Aにより給電経路P11及びN11の直流電圧が所定の基準電圧の範囲内(例えば、定格電圧の±10%以内)であるか否かを判定する(ステップS120A)。
そして、ステップS120Aの処理において、給電経路P11及びN11の直流電圧が所定の基準電圧の範囲内であると判定された場合(ステップS120A:Yes)、電源供給装置6は、ステップS130の処理に移行する。そして、ステップS130の処理において、太陽光発電装置4から給電経路に所定値以上の電力を供給できる状態にあると判定された場合に(ステップS130:Yes)、電源供給装置6は、ステップS140の処理に移行して、PCS5を起動させる。
一方、ステップS120Aの処理において、給電経路P11及びN11の直流電圧が所定の基準電圧の範囲内でないと判定された場合(ステップS120A:No)、電源供給装置6は、ステップS110の処理に戻り、PCS5の動作停止状態を継続させる。
つまり、図7に示す起動処理の手順では、蓄電装置7から給電経路P11及びN11に直流電圧が出力されている状態において、PCS5を起動させる。そして、PCS5が、蓄電装置7から給電経路P11及びN11に出力されている直流電圧を検出して連系する場合、PCS5は、給電経路P11及びN11に出力する直流電圧を、蓄電装置7のPCS8から出力される直流電圧よりも所定分だけ高い電圧(例えば、1%から数%高い電圧)とすることにより、PCS5を給電経路P11及びN11に自然に連系させることができる。
これにより、直流電源装置3の停電時において、蓄電装置7と太陽光発電装置4とから並列に給電経路P11及びN11に電力を供給することができる。
(PCS5の起動処理の手順の第2の変形例)
図6及び図7に示した起動処理の手順の例では、商用電力系統PSから直流電源装置3に電力を供給できない停電状態を示す信号(例えば、接点信号Aux)を電源供給装置6が検出した場合に、PCS5の動作を停止させる例について説明したが、電源供給装置6が、給電母線となる給電経路P11及びN11の電圧が所定の電圧値以下に低下したことを検出して、例えば、給電経路P11及びN11の直流電圧がゼロ電圧に近い値になったことを検出してPCS5の動作を停止させるようにしてもよい。
図8は、PCS5の起動処理の手順の第2の変形例を示すフローチャートである。
この図8に示すPCS5の起動処理の手順は、図7に示すPCS5の起動処理の手順と比較すると、図7に示す手順からステップS105の処理を省略して、ステップS105AとステップS115Aの処理とを新たに追加した点が異なり、他の処理は、図7に示す処理手順と同様である。このため、同一の処理内容のステップには同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
この図8に示す起動処理の手順では、直流給電システム1において、商用電力系統PSから直流電源装置3に電力を供給することができない停電状態が発生したことを保護継電器2Dが検出した場合(ステップS100)、遮断器2Aを開放させるが、この時点では、蓄電装置7から給電経路P11及びN11に直流電力を供給しない。
続いて、電源供給装置6は、母線電圧検出部61Aにより、直流電源装置3の停電により給電母線となる給電経路P11及びN11の直流電圧が所定の電圧値以下(例えば、ゼロ電圧に近い値)に低下したか否かを判定する(ステップS105A)。そして、給電経路P11及びN11の直流電圧が所定の電圧値以下に低下したと判定された場合に(ステップS105A:Yes)、電源供給装置6は、PCS5の動作を一旦停止させるととともに(ステップS110)、スイッチ部101を開放する(ステップS115)。
続いて、電源供給装置6は、PCS8を制御して、蓄電装置7から給電経路P11及びN11への電力の供給を開始させる(ステップS115A)。
その後の処理の手順は、図7に示すステップS120AからステップS150の処理の手順と同様である。
これにより、直流電源装置3の停電時において、電源供給装置6は、給電母線となる給電経路P11及びN11の直流電圧を検出して、PCS5の動作を停止させることができる。なお、PCS5自身が、給電経路P11及びN11の電圧が低下したことを検出して、PCS5が自分で動作を停止するようにしてもよい。
(コントロールパネル64についての説明)
次に、コントロールパネル64について説明する。コントロールパネル64(設定入力部)は、スイッチ部100の開閉状態(オン/オフ状態)を設定する操作を検出して、検出した操作に応じてスイッチ制御部62を制御するとともに、スイッチ部100の開閉状態を表示する。このコントロールパネル64は、例えば、タッチパネル式の表示装置を含めて構成することができる。
図9は、コントロールパネル64の一例を示す説明図である。この図9に示す例は、タッチパネル式の表示画面上に、「直流給電システム1の単線結線図の表示画面641」と、操作を検出する位置を示す「スイッチ選択ボタン642」、「投入ボタン643」、及び「開放ボタン644」と、を配置した場合を示す。
なお、図9に示す「直流給電システム1の単線結線図の表示画面641」では、直流給電システム1内の全ての負荷装置L11からL16を表示しているが、この表示画面641には、直流電源装置3の停電時において太陽光発電装置4から電力を供給することが必要な負荷装置のみを選択して表示するようにしてもよい。
例えば、この単線結線図の表示画面641において、スイッチ部100の状態を、当該スイッチ部を破線で囲む領域の色で示す。例えば、スイッチ部100が開放状態にある場合は「緑色」で表示し、スイッチ部100が閉状態にある場合は「赤色」で表示する。
そして、例えば、「SW111」で示す開放状態にあるスイッチ部111を投入する場合、ユーザは、スイッチ選択ボタン642を操作し、その後に、単線結線図の表示画面641上でスイッチ部111の破線で囲まれる領域を操作する。このスイッチ部111を示す領域を操作することにより、コントロールパネル64は、スイッチ部111を示す領域の点滅表示を開始させる。このスイッチ部111を示す領域が点滅表示されている状態において、投入ボタン643を操作することにより、コントロールパネル64は、上記の一連の操作に応じてスイッチ制御部62を介してスイッチ部111を投入させて閉状態にする。さらに、コントロールパネル64は、スイッチ部111の表示の色を「緑色」から「赤色」に変える。
また、閉状態にあるスイッチ部111を開放状態にする場合、スイッチ選択ボタン642を操作し、その後に、単線結線図の表示画面641上でスイッチ部111の破線で囲まれる領域を操作する。このスイッチ部111を示す領域を操作することにより、コントロールパネル64は、スイッチ部111の点滅表示を開始させる。このスイッチ部111を示す領域が点滅表示されている状態において、開放ボタン644を操作することにより、コントロールパネル64は、上記の一連の操作に応じてスイッチ制御部62を介してスイッチ部111を開放させる。さらに、コントロールパネル64は、スイッチ部111の表示の色を「赤色」から「緑色」に変える。他のスイッチ部100についても同様である。
なお、スイッチ選択ボタン642を操作してスイッチ部100を指定する場合、スイッチ部111部とスイッチ部112とを同時に指定するなど、複数のスイッチ部100を同時に指定することもできる。
(スイッチ部の制御回路の構成)
また、図10は、スイッチ部の制御回路の構成例を示す構成図である。この図10に示すように、スイッチ部100には、スイッチ制御信号受信部71と、スイッチ開閉部72と、開閉結果通知部73と、スイッチ74と、電源部75とが設けられている。
スイッチ制御信号受信部71は、電源供給装置6内のスイッチ制御部62からスイッチ制御信号CNTを受信する。
スイッチ開閉部72は、スイッチ制御信号受信部71により受信したスイッチ制御信号CNTに基づき、自身が「スイッチの識別情報」で指定されたスイッチであるか否かを判定する。そして、スイッチ開閉部72は、自身が「スイッチの識別情報」で指定されたスイッチであると判定した場合に、「スイッチのオン/オフ情報」に基づき、スイッチ74をオン/オフ(投入又は開放)させる。つまり、スイッチ開閉部72は、スイッチ74の開閉動作を行う。
そして、スイッチ74をオン/オフした場合、開閉結果通知部73は、スイッチ74をオン/オフした動作結果の情報を電源供給装置6のスイッチ制御部62に送信する。動作結果の情報を受けたスイッチ制御部62は、開閉結果通知部73から受信したスイッチ74のオン/オフの動作結果の情報を基にして、当該スイッチ74の開閉状態をコントロールパネル64上に表示させる。
電源部75は、スイッチ制御信号受信部71と、スイッチ開閉部72と、開閉結果通知部73のそれぞれに電源を供給する。なお、電源部75は、スイッチ制御信号受信部71と、スイッチ開閉部72と、開閉結果通知部73とを機能させる電力を蓄積しておいてもよい。
これにより、ユーザは、コントロールパネル64により、給電経路上のスイッチ74の開閉を指示できるととともに、その開閉結果をコントロールパネル64上に表示して確認することができる。
(優先順位に基づく電力供給処理)
次に、図11を参照して、直流給電システムにおける負荷装置の優先順位に基づく電力供給処理について説明する。
図11は、直流給電システムにおける負荷装置の優先順位に基づく電力供給処理の手順を示すフローチャートである。この図11では、直流電源装置3が停電状態になり、かつ蓄電装置7から電力の供給ができなくなった状態からの処理を示す。
まず、PCS起動部61は、PCS5に動作電圧を供給して、PCS5を起動させる(ステップS210)。続いて、コントロールパネル64は、スイッチ制御部62を制御して、スイッチ部101を投入する(ステップS220)。
続いて、スイッチ制御部62は、優先順位保持部63から負荷装置L11からL16についての優先順位の情報を入力する(ステップS230)。
続いて、スイッチ制御部62は、現在の太陽光発電装置4の電力の供給能力と、負荷装置L11からL16についての優先順位の情報と、に基づいて、太陽光発電装置4から電力を供給する負荷装置とその給電経路とを判定する(ステップS240)。
続いて、スイッチ制御部62は、太陽光発電装置4から電力を供給する判定された負荷装置について、第1位の優先順位の負荷装置から順番に電力が供給されるように、スイッチ部100にスイッチ制御信号CNTを送信して、スイッチ部100内のスイッチ74を投入させる(ステップS250)。
例えば、負荷装置L11に電力を供給する場合、スイッチ制御部62は、スイッチ部111を投入させるように、スイッチ制御信号CNTをスイッチ部111に送信し、スイッチ部111内のスイッチ74を投入させる。また、例えば、負荷装置L11とL12に電力を供給する場合、スイッチ制御部62は、スイッチ部111と、スイッチ部112とを順番に投入するように、スイッチ部111とスイッチ部112とにスイッチ制御信号CNTを順に送信し、スイッチ部111とスイッチ部112内のスイッチ74を順に投入させる。
続いて、スイッチ制御信号CNTが自身を対象とすると判定したスイッチ部100は、自身のスイッチ74を投入するとともに、その結果をスイッチ制御部62に通知する(ステップS260)。
続いて、スイッチ制御部62は、スイッチ部100から受けた通知に応じて、コントロールパネル64にその通知に含まれたスイッチ部100の開閉状態を表示させる。コントロールパネル64は、スイッチ部100の開閉状態をコントロールパネル64の表示画面641上に表示する(ステップS270)。そして、このステップS270の処理を実行した後に、電源供給装置6は、この電力供給処理を終える。
以上の電力供給処理により、太陽光発電装置4から電力を供給する負荷装置について、優先順位の高い負荷装置から順番に、該負荷装置が接続される給電範囲を設定して電力を供給することができる。
(コントロールパネル64による電力供給処理)
また、図12は、直流給電システムにおけるコントロールパネル64による電力供給処理の手順を示すフローチャートである。この図12では、直流電源装置3が停電状態になり、かつ蓄電装置7から電力の供給ができなくなり、太陽光発電装置4から優先順位の高い負荷装置に電力が供給されている状態からの処理を示す。
まず、コントロールパネル64は、ユーザの指示を検出し、検出した指示に応じて、電力の供給を必要とする負荷装置があることを検出する(ステップS310)。
続いて、コントロールパネル64は、検出した操作に応じたスイッチ部100(より正確には、スイッチ部100内のスイッチ74)を投入又は開放させるようにスイッチ制御部62を制御する(ステップS320)。
続いて、スイッチ制御信号CNTが自身を対象とすると判定したスイッチ部100は、自身のスイッチ74を投入又は開放するとともに、その結果をスイッチ制御部62に通知する(ステップS330)。
続いて、スイッチ制御部62は、スイッチ部100から受けた通知に応じて、コントロールパネル64にその通知に含まれたスイッチ部100の状態を表示させる。コントロールパネル64は、スイッチ部100の状態をコントロールパネル64の表示画面641上に表示する(ステップS340)。このステップS340の処理を実行した後に、電源供給装置6は、この電力供給処理を終える。
このように、ユーザは、コントロールパネル64上で、給電経路P11及びN11から給電経路P28及びN28に配置されたスイッチ部111からスイッチ部116の開閉を指示することにより、太陽光発電装置4から電力を供給しようとする給電経路の範囲を設定することができる。
(負荷装置の優先順位をエリアごとに設定する例)
上述した直流給電システム1の例では、負荷装置L11からL16についての時間帯ごとの優先順位を、予め優先順位テーブル631に保持し、この優先順位テーブル631に保持された時間帯ごとの優先順位の情報に基づいて、太陽光発電装置4から電力を供給する負荷装置を決めている。この負荷装置の優先順位の決め方については、他の方法を用いることもできる。
例えば、優先順位テーブルを、ビル等の建物内のエリア或いは部屋ごとに用意することができる。つまり、各エリア或いは部屋に設備される負荷装置のそれぞれについて優先順位を予め定めておき、この優先順位に従い太陽光発電装置4から負荷装置に電力を供給するようにしてもよい。
図13は、負荷装置の優先順位をエリアごとに設定する例を示す説明図である。この図13に示す直流給電システム1Aにおいては、直流電源装置3から電力を供給される給電経路を単線接線図で示しており、2つのエリアA1及びA2内の各負荷装置に、主幹の給電経路P11及びN11から電力が供給される例である。
図13において、第1エリアA1は、負荷装置L11からL16と、スイッチ部111から116とを含み、分電盤(PDF)11を介して、給電経路P11及びN11から電力が供給される。第2エリアA2は、負荷装置L21からL23と、スイッチ部121から123とを含み、分電盤(PDF)12を介して、給電経路P11及びN11から電力が供給される。なお、第1エリアA1の構成は、図1に示す負荷装置L11からL16と、スイッチ部111から116と、からなる構成とを同じであり、重複する説明は省略する。
第2エリアA2では、分電盤(PDF)12により、給電経路P31及びN31が、給電経路P11及びN11から分岐される。そして、給電経路P11及びN11には、スイッチ部121を介して負荷装置L21が接続され、スイッチ部122を介して負荷装置L22が接続され、また、スイッチ部123を介して負荷装置L23が接続される。
上記構成の直流給電システム1Aにおいて、例えば、図14に示す優先順位テーブル632を用いる。この優先順位テーブル632では、第1エリアA1及び第2エリアA2内のそれぞれの負荷装置について優先順位が設定される。
この図14に示す例では、第1エリアA1において、負荷装置L11(照明装置)が第1位の優先順位に、負荷装置L13(換気装置)が第2位の優先順位に、負荷装置L12(空調装置)が第3位の優先順位に設定されている。
また、第2エリアA2において、負荷装置L21(照明装置)が第1位の優先順位に、負荷装置L23(換気装置)が第2位の優先順位に、負荷装置L22(空調装置)が第3位の優先順位に設定されている。
そして、直流電源装置3の停電時において、太陽光発電装置4から負荷装置に電力を供給する際には、スイッチ制御部62は、最初に、第1エリアA1の第1優先順位の負荷装置L11(照明装置)と、第2エリアA2の第1優先順位の負荷装置L21(照明装置)との順に給電を行うように給電範囲を設定する。
そして、第1優先順位の負荷装置L11及びL21への電力の供給を開始した後、太陽光発電装置4の給電能力に負荷装置L13と負荷装置L23に電力を供給するだけの余力がある場合は、次に、第1エリアA1の第2優先順位の負荷装置L13(換気装置)と、第2エリアA2の第2優先順位の負荷装置L23(換気装置)との順に給電を行う。そして、さらに太陽光発電装置4の給電能力に次の優先順位の負荷装置に電力を供給するだけの余力がある場合は、さらに下位の優先順位の負荷装置に対して給電を行う。
このように、ビル等の建物内の各エリアに設備される負荷装置のそれぞれについての優先順位を予め定めておき、この優先順位に従い負荷装置に電力を供給することができる。
(負荷装置の優先順位を人の動線により設定する例)
また、負荷装置の優先順位は、直流電源装置3の停電時において人が移動する際の動線(移動ルート)を考慮して、この人の動線に基づいて、負荷装置の優先順位を定めることもできる。また、この場合は、コントロールパネル64上に、上記人の動線に基づいて設定された電力の供給範囲を表示してもよい。
図15は、太陽光発電装置の停電時の人の動線の例を示す説明図である。この図15において、直流給電システム1Aの構成は、図13に示す直流給電システム1Aと同じであり、この直流給電システム1Aの構成についての重複する説明は省略する。
この図15に示すように、直流給電システム1Aにおいて、直流電源装置3の停電時における人の動線DLを予め設定しておく。そして、この動線DLに沿った範囲の負荷装置に高い優先順位を与えるようにする。この図15に示す例では、動線DLの付近に設備される負荷装置、つまり、第2エリアA2の負荷装置L21と、第1エリアA1の負荷装置L11と、第1エリアA1の負荷装置L13と、に高い優先順位を与える。
図16は、人の動線を考慮して設定される優先順位テーブルの例を示す説明図である。この図16に示す優先順位テーブル633では、図15に示す動線DLに沿った範囲の負荷装置に高い優先順位が設定されている。
つまり、人の動線DLの進行方向に沿って、第2エリアA2の負荷装置L21(照明装置)を第1位の優先順位の負荷装置とし、第1エリアA1の負荷装置L11(照明装置)を第2位の優先順位の負荷装置とし、第1エリアA1の負荷装置L13(換気装置)を第3位の優先順位の負荷装置としている。
そして、人の動線DLに応じて設定された負荷装置L21,L11及びL13に電力が供給されると、この負荷装置L21,L11及びL13に電力が供給されたことをコントロールパネル64に表示する。例えば、図15に示す直流給電システム1Aの給電系統図をコントロールパネル64に表示し、負荷装置L21,L11及びL13の領域(実線で囲んだ領域)を赤色で表示する。また、動線DLの表示も行う。
これにより、直流電源装置3の停電時において、人が安全に、かつ不便が生じることなく移動できるように、照明等の負荷装置を優先して、太陽光発電装置4から電力を供給することができる。また、動線DLや負荷装置への給電状況をコントロールパネル64に表示することにより、ユーザが、電力が供給されている範囲を確認することができる。
(給電範囲を示して人を誘導する例)
上述の図15で説明したように、給電系統図をコントロールパネル64に表示し、この表示画面上に、人の移動ルートとなる動線DLを表示するとともに、この動線DLに応じて電力が供給される負荷装置を表示することができる。しかしながら、この表示方法では、ユーザが具体的な移動ルートを直感的に把握し辛い面がある。
そこで、ユーザが給電範囲と移動ルートとを容易に把握できるととともに、ユーザを移動ルートに効果的に誘導できる表示例について説明する。
図17は、給電範囲と移動ルートを示してユーザを誘導する表示画面の例を示す説明図である。この図17に示す表示画面200は、3階建てのビルの例を示し、このビルは、1F(1階)に、オフイスルーム等のエリアA11、A12、及びA13が配置され、2F(2階)に、エリアA21、A22及びA23が配置され、3F(3階)に、エリアA31及びA32が配置されている。また、説明を簡単にするために、各エリアには、負荷装置として照明装置LTと、空調装置CONだけが設備されているものとする。また、太陽光発電装置4には、照明装置LTに電力を供給する給電経路201Aと、空調装置CONに電力を供給する給電経路201Bが接続されており、太陽光発電装置4は、自身の発電量と負荷装置の優先順位とに応じて、給電経路201A及び給電経路201Bの何れか又は両方に電力を供給するものとする。
なお、分電盤やスイッチ部等の配置と動作状態は、ユーザが移動するに際しては必要のない情報であるため表示が省略されている。
そして、給電経路201Aは、3Fで分岐されて給電経路230Aとなり、2Fで分岐されて給電経路220Aとなり、1階で分岐されて給電経路210Aとなる。同じく、給電経路201Bは、3Fで分岐されて給電経路230Bとなり、2Fで分岐されて給電経路220Bとなり、1階で分岐されて給電経路210Bとなる。
また、1Fにおいて、給電経路210Aは、給電経路211Aと、給電経路212Aと、給電経路213Aとにそれぞれ分岐され、給電経路211Aは、エリアA11の照明装置LTに接続され、給電経路212Aは、エリアA12の照明装置LTに接続され、給電経路213Aは、エリアA13の照明装置LTに接続されている。また、1Fにおいて、給電経路210Bは、給電経路211Bと、給電経路212Bと、給電経路213Bとにそれぞれ分岐され、給電経路211Bは、エリアA11の空調装置CONに接続され、給電経路212Bは、エリアA12の空調装置CONに接続され、給電経路213Bは、エリアA13の空調装置CONに接続されている。2F及び3Fについても同様である。
そして、今ここで、直流電源装置3が停電し、スイッチ制御部62がスイッチ部100の開閉状態を制御することにより、太陽光発電装置4から「1FのエリアA12」の照明装置LTのみに電力が供給されるものとする。
このような状態において、コントロールパネル64は、表示画面200において、エリアA12の囲みの部分を、例えば、「緑色」で表示し、また、電力が供給される照明装置LTを、例えば、「橙色」で表示する。また、このエリアA12の給電経路212Aから給電経路201Aに繋がる給電経路ルートと、給電経路201Aとを、例えば、「青色」で表示する。つまり、図で示す、給電経路において、ハッチして示された部分を、給電範囲として表示する。なお、給電経路において、給電されていない部分は、例えば、「灰色」で表示する。
これにより、表示画面200を見たユーザは、太陽光発電装置4から電力が供給されているエリアと、電力が供給されている負荷装置とを一見して把握することができる。
さらに、この表示画面200には、各エリア及び階段ごとに対応する誘導表示部261から272が表示されている。この誘導表示部261から272は、矢印の向きが、図面上で上下左右のいずれかの方向になるように、コントロールパネル64により制御される。図17に示す例では、誘導表示部261から272の全てが、電力が供給されている「1FのエリアA12」に向かう移動ルートの方向を示すように表示されている。
例えば、「3FのエリアA32」から「1FのエリアA12」に向かう移動ルートにおいて、誘導表示部261及び262が、「3Fの通路243」から「3Fと2Fとの間の階段251」に向かう方向に表示され、この階段251において、誘導表示部263及び264が階段を下る方向に表示され、また、2Fと1Fとの間の階段252において、誘導表示部265及び266が階段を下る方向に表示される。そして、1F通路241の誘導表示部267が、「1FのエリアA12」に向かう方向に表示され、誘導表示部268が「1FのエリアA12」を指し示す方向に表示される。2F通路242の誘導表示部270から272についても、当該誘導表示部の位置から「1FのエリアA12」に向かう移動ルートの方向を示すように表示される。
これにより、ユーザは、誘導表示部261から272を見ることにより、現在の所在位置から電力が供給されているエリアまでの移動ルートを容易に知ることができる。このように、表示画面200上に誘導表示部261から272を表示することにより、ユーザを、電力が供給されているエリアまで的確に誘導することができる。
[第2実施形態]
上述した第1実施形態では、負荷装置の優先順位を予め優先順位テーブルに設定しておき、スイッチ制御部62が、優先順位テーブルを参照して、給電を行う負荷装置を選択する例を示したが、負荷装置の優先順位は、建物内における人の移動ルートに応じて動的に設定することもできる。
例えば、ユーザが、コントロールパネル64上で出発地と目的地を指定することにより、電源供給装置6において、推奨する人の移動ルートを推定し、この移動ルートに沿った範囲にある負荷装置に高い優先順位を与えるようにする。
つまり、負荷装置の優先順位を定める際に、電源供給装置6は、ユーザが、コントロールパネル64上で、出発地と目的地とを指定できるようにし、ユーザが目的地を指定すると、現在の位置から目的地までの推奨する移動ルートをコントロールパネル64に表示する。そして、電源供給装置6は、太陽光発電装置4から負荷装置に電力を供給する際に、この移動ルートの範囲と目的地の範囲とに設備された負荷装置に優先的に電力を供給する。
例えば、図18は、出発地と目的地の設定画面の例を示す説明図である。この図18に示した例では、表示画面651上に、出発地設定部652と、目的地設定部653と、ルート設定ボタン654と、確定ボタン655とが配置されている。
出発地設定部652は、出発地を設定するための操作部であり、各出発地を指定するためのボタンが縦方向に配列されている。目的地設定部653は、目的地を設定するための操作部であり、各目的地を指定するためのボタンが縦方向に配列されている。ルート設定ボタン654は、出発地と目的地を設定する処理を開始するためのボタンである。確定ボタン655は、ユーザが選択した出発地と目的地とを確定するためのボタンである。
そして、この表示画面651上で、ユーザは、まず、最初に、ルート設定ボタン654を操作する。このルート設定ボタン654を操作することにより、出発地設定部652における出発地の設定が可能になるとともに、目的地設定部653における目的地の設定が可能になる。つまり、コントロールパネル64は、ルート設定ボタン654の操作を検出することにより、出発地設定部652における出発地を設定する処理と、目的地設定部653における目的地を設定する処理とを実施する。
例えば、ユーザが、出発地設定部652において「2F(2階) エリアA21」のボタンを操作すると、コントロールパネル64は、当該「2F エリアA21」の囲みの部分を緑色で表示する。続いて、ユーザが、「目的地設定部653」において「1F(1階) ロビー」のボタンを操作すると、コントロールパネル64は、当該「1F ロビー」の囲みの部分を緑色で表示する。
そして、ユーザによる確定ボタン655の操作を検出することにより、コントロールパネル64は、「出発地」と「目的地」とを確定させる。上記一連の操作により、出発地と目的地とが確定すると、出発地と目的地との情報から推奨される移動ルートを推定する処理が行われ、コントロールパネル64は、出発地と目的地とに応じて推奨される移動ルートの画面を表示する。例えば、コントロールパネル64は、図19に示す表示画面661をポップアップ表示で表示する。
図19は、移動ルートの表示画面の例を示す説明図であり、出発地として「2F エリアA22」が設定され、目的地として「1F ロビー」が設定された例である。
この図19に示すように、表示画面661上に、出発地となる「2F エリアA22」のレイアウト画面662と、目的地となる「1F ロビー」のレイアウト画面663が表示され、さらに、このレイアウト画面上に、破線で示す推奨される移動ルートR1が表示される。
この移動ルートR1は、直流電源装置3の停電時において、出発地となる「2F エリアA22」から、「目的地」となる「1F ロビー」に移動する際に推奨される移動ルートを示している。より具体的には、この移動ルートR1は、「2F エリアA22」の出入口671から出発して、2Fのエレベータ(EV)672の前の通路673を図に示す点線に沿って移動して階段674に到達し、次に、階段674を下り、この階段674を下って、1Fの通路675を通って、「1Fのロビー676」に到達するルートを示している。
なお、表示画面661の下方に配置された「戻るボタン664」は、この図19に示す画面から、図18に示す「出発地と目的地の設定画面」651に戻るための操作ボタンである。ユーザは、この「戻るボタン664」を操作することにより、「出発地と目的地の設定画面」651に戻り、新たな出発地と目的地の設定を行うことができる。また、「確定ボタン665」は、ユーザが、図19に表示された移動ルートR1を受け入れる場合に、この「確定ボタン665」を操作することにより、移動ルートR1が確定する。つまり、コントロールパネル64は、「確定ボタン665」の操作を検出することにより、推定した移動ルートR1を確定する処理を実施する。
なお、図19に示す例は、一例であって、例えば、複数の移動ルートを表示して、ユーザが、複数の移動ルートの中から希望する移動ルートを選択できるようにしてもよい。
そして、移動ルートR1が、図19に示すように設定されると、図20に示す優先順位テーブル634が生成されて、優先順位保持部63に保持される。
図20は、人の動線を考慮して設定される優先順位テーブルの例を示す説明図である。
この図20に示す例では、移動ルートR1に沿って、2F(フロア)の通路673の照明装置が第1位の優先順位の負荷装置となり、階段674の照明装置が第2位の負荷装置となり、1F通路675の照明装置が第3位の負荷装置となり、1Fロビー676の照明装置が第4位の負荷装置となり、1Fロビー676の換気装置が第5位の負荷装置となる例である。
そして、スイッチ制御部62は、太陽光発電装置4から給電経路に電力を供給する際に、図20に示す優先順位テーブル634を参照して、優先順位の高い負荷装置から順に電力が供給されるように、スイッチ部100の開閉状態を制御して給電経路における給電範囲を設定する。
(給電範囲と移動ルートを示して人を誘導する例)
図19に示す表示例では、ビル内のレイアウト画面上に人の移動ルートR1となる動線を表示する例を示したが、ビル内のレイアウト画面上に人の移動ルートと給電範囲とを併せて表示することもできる。
図21は、給電範囲と移動ルートを示してユーザを誘導する表示画面の例を示す説明図である。
この図21に示す表示画面200Aは、2階建てのビルの例を示し、1F(1階)及び2F(2階)のレイアウトは、図19に示したレイアウトと基本的に同じである。また、この図21では、給電経路を示すために、1Fのレイアウトと2Fのレイアウトとを上下の階層に分けて表示している。この表示画面200Aにおいて、1Fには、オフイスルーム等のエリアA11と、エリアA12と、ロビー676とが配置され、2Fには、オフイスルーム等のエリアA21と、エリアA22とが配置されている。また、説明を簡単にするために、各エリアには、負荷装置として照明装置LTと、空調装置CONだけが設備されているものとする。
また、太陽光発電装置4には、照明装置LTに電力を供給する給電経路201Aと、空調装置CONに電力を供給する給電経路201Bが接続されており、太陽光発電装置4は、自身の発電量と負荷装置の優先順位とに応じて、給電経路201A及び201Bの何れか又は両方に電力を供給するものとする。なお、分電盤やスイッチ部等の配置と動作状態の表示は、ユーザが移動するに際しては必要のない情報であるため表示が省略されている。
そして、給電経路201Aは、2Fで分岐されて給電経路220Aとなり、1階で分岐されて給電経路210Aとなる。同じく、給電経路201Bは、2Fで分岐されて給電経路220Bとなり、1階で分岐されて給電経路210Bとなる。
そして、2Fにおいて、給電経路220Aは、給電経路221Aと、給電経路222Aとにそれぞれ分岐され、給電経路221Aは、エリアA21の照明装置LTに接続され、給電経路222Aは、エリアA22の照明装置LTに接続されている。また、2Fにおいて、給電経路220Bは、給電経路221Bと、給電経路222Bとにそれぞれ分岐され、給電経路221Bは、エリアA21の空調装置CONに接続され、給電経路222Bは、エリアA22の空調装置CONに接続されている。
また、2Fにおいて、給電経路201Aは、給電経路220Cに分岐され、この給電経路220Cは、2F通路673に設備された照明装置(LT)701及び702に接続されるとともに、1Fと2F間の階段674に設備された照明装置(LT)703に接続される。
また、1Fにおいて、給電経路210Aは、給電経路211Aと、給電経路212Aと、給電経路213Aとにそれぞれ分岐され、給電経路211Aは、エリアA11の照明装置LTに接続され、給電経路212Aは、エリアA12の照明装置LTに接続され、給電経路213Aは、ロビー676の照明装置(LT)706に接続されている。
また、1Fにおいて、給電経路210Bは、給電経路211Bと、給電経路212Bと、給電経路213Bとにそれぞれ分岐され、給電経路211Bは、エリアA11の空調装置CONに接続され、給電経路212Bは、エリアA12の空調装置CONに接続され、給電経路213Bは、ロビー676の空調装置CONに接続されている。
また、1Fにおいて、給電経路201Aは、給電経路210Cに分岐され、この給電経路210Cは、1F通路673に設備された照明装置(LT)704及び705に接続されている。
そして、今ここで、図18に示す「出発地と目的地の設定画面」で、出発地として「2F エリアA22」が指定され、目的地として「1F ロビー」が設定されたものとする。また、太陽光発電装置4から、各階の通路及び階段の照明装置と、「1F ロビー」の照明装置とにだけ電力が供給されるものとする。
これにより、「2F エリアA22」から「1F ロビー」に向かう移動ルートR1が設定され、この移動ルートR1に沿って、2F通路673に設備される照明装置(LT)701及び702と、階段674に設備される照明装置(LT)703と、1F通路675に設備される照明装置(LT)704及び705と、1Fロビーに設備される照明装置(LT)706と、に電力が供給される。
このような給電状況において、コントロールパネル64は、電力が供給される照明装置(LT)701から706を、例えば、「橙色」で表示する。また、太陽光発電装置4の給電経路201Aを、例えば、「青色」で表示し、また、この給電経路201Aと照明装置(LT)701から706とを結ぶ給電経路を、「青色」で表示する。この図21では、電力が供給されている給電経路をハッチを施した部分で示しており、このハッチを施した部分が、給電範囲であることを示す「青色」で表示される。
これにより、表示画面200Aを見たユーザは、太陽光発電装置4から電力が供給されているエリアと、電力が供給されている負荷装置とを一見して把握することができる。
また、この表示画面200Aには、各エリア及び階段ごとに対応する誘導表示部291から296が表示される。この誘導表示部291から296は、矢印の向きが、図面上で上下左右のいずれかの方向になるように、コントロールパネル64により制御され、図21に示す例では、誘導表示部291から296の全てが、現在位置から電力が供給されている「1Fのロビー」に向かう移動ルートR1を示すように表示される。
例えば、2F通路673において、誘導表示部291及び292が、「2F通路673」から「2Fと1Fとの間の階段674」に向かう方向に表示され、この階段674において、誘導表示部293及び294が階段を下る方向に表示される。また、1F通路675において、誘導表示部295及び296が、「1F通路」から「1Fロビー」に向かう方向に表示される。
このように、表示画面200A上に誘導表示部291から296を表示することにより、ユーザを、現在居る位置から電力が供給されているエリアまで誘導することができる。なお、この図21に示す例では、説明を簡単にするために、2階建てビルの場合の例を示したが、勿論、1階建て又は3階建て以上のビルであってもよい。
また、図22は、本発明の第2実施形態に係る直流給電システム1Bの構成を示す構成図である。この図22に示す直流給電システム1Bは、図1に示す直流給電システム1と比較して、電源供給装置6Aの構成だけが異なる。
この図22に示す電源供給装置6Aは、図3に示す電源供給装置6と比較して、推奨ルート設定部66を新たに追加した点が異なり、他の構成は、図3に示す電源供給装置6と同様である。このため、同一の構成部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
この推奨ルート設定部66は、直流給電システム1が設備された建物ついての情報が記録された建物データベース(建物DB)66Aを含んでいる。この建物データベース66Aには、当該建物のレイアウト情報、電源設備情報、負荷装置情報、及び給電経路の系統情報などの情報を保持している。当該建物のレイアウト情報は、例えば、当該建物のCAD情報であってもよい。
そして、図18に示す「出発地と目的地の設定画面」において出発地と目的地とが設定された場合、推奨ルート設定部66は、上記の建物データベース66Aを参照し、出発地から目的地の位置までの推奨する移動ルートR1を推定する。推奨ルート設定部66は、この推奨した移動ルートR1をコントロールパネル64に表示させる。
また、推奨ルート設定部66は、推奨した移動ルートR1に沿って移動ルートR1から予め定めた距離の範囲に存在する負荷装置を建物データベース66Aを参照して割り出し、この負荷装置の情報を優先順位保持部63に記憶させる。優先順位保持部63は、推奨ルート設定部66により通知された負荷装置の情報に基づいて、この負荷装置に優先順位を設定して保持する。そして、スイッチ制御部62は、移動ルートR1に応じて設定された負荷装置の優先順位の情報に基づいて、太陽光発電装置4から負荷装置に電力を供給する給電範囲を設定する。
このように、第2実施形態の直流給電システム1Bでは、ユーザが、コントロールパネル64上で出発地と目的地とを指定する操作を行うことにより、推奨する移動ルートR1をコントロールパネル64に表示することができる。また、この移動ルートR1に沿って定めた範囲と、目的地にある負荷装置に優先的に電力を供給することができる。
[第3実施形態]
上述のように、第1実施形態の直流給電システム1及び1Aと、第2実施形態の直流給電システム1Bとでは、太陽光発電装置4から給電経路に電力を供給する際に、電力の供給を必要とする負荷装置に対して優先的に電力を供給できるととともに、負荷装置への給電状況をユーザに提示できる。
一方で、災害発生時などにおいて直流電源装置3が停電する場合は、給電経路に障害が発生している可能性がある。このため、災害発生時などの場合に、太陽光発電装置4から給電経路に電力を供給する際には、給電経路における障害の発生を検出した後に、給電を開始する必要がある。
このため、本発明の第3実施形態として、給電経路における障害が発生を検出する直流給電システムの例について説明する。
図23は、本発明の第3実施形態に係る直流給電システム1Cの構成を示す構成図である。
この図23に示す直流給電システム1Cは、図22に示す第2実施形態の直流給電システム1Bと比較して、電源供給装置6Bの構成だけが異なる。
また、図24は、第3実施形態における電源供給装置6Bの構成例を示す構成図である。
この図24に示す電源供給装置6Bは、図22に示す第2実施形態の電源供給装置6Aと比較して、障害発生検出部67を新たに追加した点が異なり、他の構成は、図22に示す電源供給装置6Aと同様である。
この障害発生検出部67は、スイッチ制御部62からスイッチ部100に対して、給電経路P11及びN11を介してスイッチ制御信号CNTを送信する際に、給電経路P11及びN11に出力されるスイッチ制御信号CNTの電圧の変化を検出する。そして、障害発生検出部67は、スイッチ制御信号CNTの電圧が予め設定した電圧値以下に低下する場合に、スイッチ部100のスイッチを投入することより新たに接続される給電経路に障害が発生していると判定する。例えば、新たに接続される給電経路に短絡故障が発生している場合は、スイッチ制御信号CNTの電圧が0V近くになるので、これを検出して、給電経路に障害が発生していると判定する。
そして、スイッチ制御部62は、障害発生検出部67により給電経路における障害の発生が検出された場合、一旦投入したスイッチ部100を、再び開放状態に戻すことにより、障害が発生している給電経路を給電範囲から除外する。
これにより、スイッチ制御部62は、障害発生検出部67から通知を受けて、スイッチ部100により接続される給電経路に障害が発生していることを検出して、この障害が発生している給電経路を給電範囲から除外することができる。また、スイッチ制御部62は、障害が発生している給電経路を、コントロールパネル64上に表示させる。
例えば、コントロールパネル64は、障害が発生した給電経路を、給電経路の単線結線図の表示画面(例えば、図9に示す単線結線図の表示画面641を参照)上に表示する。例えば、コントロールパネル64は、障害の発生した給電経路を黄色の点滅表示で表示する。
そして、例えば、図18に示す「出発地と目的地の設定画面」において出発地と目的地とが設定され、推奨ルート設定部66が推奨する移動ルートを設定する場合に、障害が発生した給電経路を除外するようにして、移動ルートを設定する。この推奨ルート設定部66が、障害が発生した給電経路を除外して移動ルート設定する例については、後述する。
(障害発生検出部をスイッチ部100側に設ける例)
ところで、上述のように、スイッチ制御信号CNTをスイッチ部100に送信して当該スイッチ部100を閉状態にする場合、このスイッチ部100により新たに接続される給電経路に線間短絡故障等の障害が発生していると、給電経路全体の線間インピーダンスが著しく低下することになる。このように、給電経路の線間インピーダンスが低下する場合には、スイッチ制御部62からスイッチ部100にスイッチ制御信号CNTを送信できなくなるとともに、スイッチ部100からスイッチ制御部62に開閉結果の信号の通知ができなくなる。
この問題を回避する第1の方法として、障害発生検出部をスイッチ部100側に設けるようにする。図25は、障害発生検出部をスイッチ部に設ける例を示す構成図であり、スイッチ部100Aに障害発生検出部76を設けた例である。
この図25において、電源供給装置6Aは、図22に示す電源供給装置6と同じ構成の電源供給装置である。また、図25に示すスイッチ部100Aは、図24に示すスイッチ部100と構成と比較して、新たに障害発生検出部76を追加した点が異なり、他の構成は、図24に示すスイッチ部100と同様である。このため、同一の構成部分には同一の符号を付している。
このスイッチ部100Aにおいて、スイッチ74の状態は、このスイッチ74を構成する半導体スイッチ素子のオン/オフ状態を制御することにより、インピーダンスを有した閉状態と、通常の閉状態と、開状態との3つの状態を選択できるようにする。
例えば、スイッチ部100Aとして限流機能付の半導体遮断器を使用し、スイッチ部100Aにおいてスイッチ74を投入する際に、最初は、スイッチ74を、インピーダンスを有した閉状態にし、障害が発生した給電経路に流れる電流を制限する。
その後、障害発生検出部76が、スイッチ制御信号CNTの電圧の変化を検出し、スイッチ制御信号CNTの電圧が所定の値まで低下しない場合、新たに接続される給電経路に障害が発生していないと判定する。
一方、スイッチ74をインピーダンスを有した閉状態にし、スイッチ制御信号CNTの電圧が所定の値以下に低下した場合、障害発生検出部76は、新たに接続される給電経路に障害が発生していると判定する。障害発生検出部76は、給電経路を介して上記の判定結果をスイッチ制御部62に通知する。そして、スイッチ部100Aは、次のスイッチ制御信号CNTに応じて、通常の閉状態と、閉状態との何れかの状態に制御される。
なお、スイッチ74をインピーダンスを有した閉状態にして、障害発生検出部76により障害の発生が検出されなかった場合、スイッチ74をそのまま通常の閉状態にするようにしてもよい。
これにより、スイッチ制御部62は、障害発生検出部76から通知を受けて、スイッチ部100Aにより接続される給電経路に障害が発生していることを検出して、この障害が発生している給電経路を給電範囲から除外することができる。
また、別の方法として、スイッチ部100Aが過電流トリップ機能を備えるようにしてもよい。つまり、スイッチ74を投入して新たな給電経路が接続された場合に、スイッチ74に予め設定された電流値以上の電流が流れると、スイッチ74を自動で開放して障害が発生した給電経路を切り離す。そして、スイッチ74が過電流トリップした場合、障害発生検出部76は、その結果をスイッチ制御部62に通知する。障害発生検出部76から過電流トリップしたことの通知を受けたスイッチ制御部62は、スイッチ部100Aにより接続される給電経路に障害が発生していることを認識し、その情報をコントロールパネル64に表示する。
これにより、スイッチ部100Aは、障害が発生している給電経路を給電範囲から自動で切り離すことができる。
なお、給電経路の地絡故障を検出する場合についても、正極側の給電経路(又は、負極側の給電線)と接地線(アース線)との間にスイッチ制御信号CNTを印加する点を除いて、上記と第1及び第2に方法と同様の方法により、障害が発生した給電経路を検出して、給電範囲から除外することができる。
(推奨ルート設定部66による移動ルートの設定動作)
障害発生検出部67により障害が発生した給電経路が検出された場合、推奨ルート設定部66は、この障害が発生した給電経路を除外するようにして移動ルートを設定する。
最初に、給電経路に障害が発生していない場合の移動ルートの設定例について説明し、次に、給電経路に障害が発生している場合の移動ルートの設定例について説明する。
図26は、給電経路に障害が発生していない場合の移動ルートの設定例を示す説明図である。この図26は、コントロールパネル64に表示される表示画面200Bの例を示している。この図26に示す建物のレイアウトは、先に説明した図21に示す表示画面200Aにおける建物のレイアウトを一部変更した例である。
すなわち、図26に示す表示画面200Bにおけるレイアウトは、図21に示す表示画面200Aに示すレイアウトと比較して、図の右側に、新たに、階段677と、給電経路201Dと、給電経路220Dと、給電経路210Dと、給電経路211Dと、照明装置711から715と、を追加した点が異なる。他の部分は、図21に示すレイアウトと同様である。このため、同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図26に示す表示画面200Bにおいて、給電経路201Aから、給電経路220Aが分岐される他、給電経路201Dが分岐される。また、2Fにおいて、給電経路201Dから給電経路220Dが分岐され、この給電経路220Dは、2F通路673に設備された照明装置(LT)711及び712に接続されるとともに、1Fと2F間の階段674に設備された照明装置(LT)713に接続される。
また、1Fにおいて、給電経路201Dから、給電経路210Dと給電経路211Dとがそれぞれ分岐され、給電経路210Dは、ロビー676の照明装置(LT)714に接続され、給電経路211Dは、ロビー676の照明装置(LT)715に接続される。
(給電経路に障害が発生していない場合の移動ルートと給電範囲の設定例)
そして、今ここで、図18に示す「出発地と目的地の設定画面」で、出発地として「2F エリアA21」が指定され、目的地として「1F ロビー」が設定されたものとする。
これにより、推奨ルート設定部66は、安全に移動できるように最寄りの階段674を通る移動ルートを選択し、「2F エリアA21」から階段674を経て「1F ロビー」に向かう移動ルートR1を設定する。
そして、表示画面200Bには、各エリア及び階段ごとに対応する誘導表示部292から296が表示される。この誘導表示部292から296は、「2F エリアA21」から「1Fのロビー」に向かう移動ルートR1の方向を示すように表示される。
そして、推奨ルート設定部66は、この移動ルートR1に沿った範囲と、目的地にある負荷装置として、照明装置702から706と、1Fロビー676の空調装置707とを選択し、この選択した負荷装置の情報を優先順位保持部63に通知する。
優先順位保持部63は、推奨ルート設定部66から通知された負荷装置について、それぞれの優先順位を設定して、優先順位テーブルに保持する。
図27は、移動ルートR1に応じた優先順位テーブルの例を示す説明図である。この優先順位テーブル636に示すように、優先順位保持部63は、移動ルートR1に沿った範囲と目的地にある照明装置702から705に対して順番に優先順位を設定し、最後に、目的地である1Fロビー676の空調装置707に対して優先順位を設定する。
この結果、優先順位テーブル635は、照明装置702を優先順位の中で最も優先順位が高い第1位の優先順位の負荷装置、照明装置703を次に優先順位が高い第2位の優先順位の負荷装置、照明装置703を第3位の負荷装置、照明装置704を第4位の負荷装置、照明装置705を第5位の負荷装置、1Fロビーの空調装置707を第6位の負荷装置として設定する。
そして、スイッチ制御部62は、太陽光発電装置4から第1位の優先順位の照明装置702に電力供給している状態において、太陽光発電装置4の電力供給能力に照明装置703に電力を供給するだけの余力がある場合は、次の第2位の照明装置703を選択して電力を供給する。さらに太陽光発電装置4の電力供給能力に照明装置704に電力を供給するだけの余力がある場合は、第3位の照明装置704を選択して電力を供給する。以下、同様である。
そして、太陽光発電装置4の発電量の制限により、照明装置702から706に電力を供給でき、空調装置707に電力を供給できなかったとする。このような状態において、コントロールパネル64は、表示画面200Bにおいて、電力が供給される照明装置702から706を、例えば、「橙色」で表示する。また、照明装置702から706と給電経路201Aとを結ぶ給電ルートと、給電経路201Aとを、例えば、「青色」で表示する。つまり、図で示す給電経路において、ハッチして示された部分を、給電範囲として表示する。なお、給電経路において、給電されていない部分は、例えば、「灰色」で表示する。
(給電経路に障害が発生している場合の移動ルートと給電範囲の設定例)
次に、給電経路に障害が発生している場合の移動ルートと給電範囲の設定例について説明する。
図28は、給電経路に障害が発生している場合の移動ルートの設定例を示す説明図である。
なお、以下の説明では、給電経路に障害が発生していることを、障害発生検出部67(図24)により検出する例について説明するが、給電経路に障害が発生していることを、障害発生検出部76(図25)が検出する場合にも適用できるものである。
そして、今ここで、図18に示す「出発地と目的地の設定画面」で、出発地として「2F エリアA21」が指定され、目的地として「1F ロビー」が設定されたものとする。また、給電経路220Cにおいて障害が発生し、2F通路673及び階段674の照明装置701から703に電力を供給できないものとする。この給電経路220Cにおいて障害が発生したことは、障害発生検出部67により検出され、障害発生検出部67は、給電経路220Cにおける障害発生の検出情報を推奨ルート設定部66に通知する。
推奨ルート設定部66は、障害発生検出部67から、給電経路220Cにおける障害発生の検出情報の通知を受けることにより、「2F エリアA21」から最寄りの階段674を通る移動ルートを設定することを中止し、反対側の階段677を通る移動ルートを選択し、移動ルートとて、「2F エリアA21」から階段677を経て「1F ロビー」に向かう移動ルートR2を設定する。
そして、この表示画面200Cには、各エリア及び階段ごとに対応する誘導表示部292と、誘導表示部291と、誘導表示部297から299とが表示される。これらの誘導表は、「2F エリアA21」から階段677を経て「1Fのロビー」に向かう移動ルートR2の方向を示すように表示される。
そして、推奨ルート設定部66は、この移動ルートR2に沿った範囲と、目的地にある負荷装置として、照明装置711から715と、1Fロビー676の空調装置707とを選択し、この負荷装置の情報を優先順位保持部63に通知する。
優先順位保持部63は、推奨ルート設定部66から通知された負荷装置について、それぞれの優先順位を設定して、優先順位テーブルに保持する。
図29は、移動ルートR2に応じた優先順位テーブルの例を示す説明図である。この優先順位テーブル636に示すように、優先順位保持部63は、移動ルートR2に沿った範囲と目的地にある照明装置711から715に対して順番に優先順位を設定し、最後に、目的地である1Fロビー676の空調装置707に対して優先順位を設定する。
この結果、優先順位テーブル636は、照明装置711を優先順位の中で最も優先順位が高い第1位の優先順位の負荷装置、照明装置712を次に優先順位が高い第2位の優先順位の負荷装置、照明装置713を第3位の負荷装置、照明装置714を第4位の負荷装置、照明装置715を第5位の負荷装置、空調装置707を第6位の負荷装置として設定する。
そして、スイッチ制御部62は、太陽光発電装置4から第1位の優先順位の照明装置711に電力供給している状態において、太陽光発電装置4の電力供給能力に照明装置712に電力を供給するだけの余力がある場合は、次の第2位の照明装置712を選択して電力を供給する。さらに太陽光発電装置4の電力供給能力に照明装置713に電力を供給するだけの余力がある場合は、第3位の照明装置713を選択して電力を供給する。以下、同様である。
そして、太陽光発電装置4の発電量の制限により、照明装置711から715に電力を供給でき、空調装置707に電力を供給できなかったとする。このような給電状態において、コントロールパネル64は、表示画面200Cにおいて、電力が供給される照明装置711から715を、例えば、「橙色」で表示する。また、照明装置711から715に電力を供給する給電経路220Dと、給電経路201Dと、給電経路201Aにおける給電範囲とを、例えば、「青色」で表示する。つまり、図で示す給電経路において、ハッチして示された部分を、給電範囲として表示する。なお、給電経路において、給電されていない部分は、例えば、「灰色」で表示する。
なお、図28で示した移動ルートの設定例では、給電経路において障害が発生したことを検出し、この障害が発生した給電経路の範囲を回避するようにして、移動ルートR2を設定する例を示したが、これに限定されず、移動ルートと負荷装置の優先順位の設定は、太陽光発電装置4の発電量に応じて設定することも可能である。
このように、第3実施形態の直流給電システム1Cでは、給電経路に電力を供給することが可能であるか否かを示す障害発生の検出情報と、太陽光発電装置が供給できる電力量と、負荷装置の優先順位の情報とに基づいて、負荷装置に電力を供給する給電範囲を設定して電力の供給を開始させることができる。また、設定した給電経路における給電範囲をコントロールパネル64に表示させることができる。
[第4実施形態]
上記第1実施形態、第2実施形態、及び第3実施形態では、給電経路に接続される負荷装置に直流電力を供給する直流給電システムの例について説明したが、負荷装置に交流(例えば、AC400V)を供給する交流給電システムであってもよい。
図30は、本発明の第4実施形態に係る交流給電システム1Dの概略構成を示す構成図である。図30に示す交流給電システム1Dは、図1に示す直流給電システム1と比較すると、図1に示す直流電源装置3を省略し、PCS(パワーコンディショナ)5を交流電圧を出力するPCS5Aに代え、PCS8を交流電圧を出力するPCS8Aに代えた点が、構成上で異なる。
また、図1に示す直流電圧の給電経路P11及びN11を3相交流電圧の給電経路ACL11に代え、給電経路P21及びN21からP28及びN28を、3相又は単相の給電経路ACL21からACL28に代えた点が異なる。また、図30において、スイッチ部101から116は、交流電流を導通及び遮断する機能を備える半導体スイッチであり、負荷装置L11からL16は、3相又は単相の交流電圧を入力とする負荷装置である。
上記構成の交流給電システム1Dにおいて、商用電力系統PSから供給される高圧交流電圧(例えば、3相AC6600V)を変圧器2Cにより所定の低圧交流電圧(例えば、3相AC400V)に降圧し、この低圧交流電圧を、主幹の電力供給線である給電経路ACL11へ出力する。
給電経路ACL11には、パワーコンディショナ(PCS)5A及びスイッチ部101を介して太陽光発電装置4が接続されている。また、給電経路ACL11には、PCS8A及びスイッチ部102を介して、蓄電池を備える蓄電装置(BATT)7が接続されている。太陽光発電装置4のPCS5A及び蓄電装置7のPCS8Aは、DC/ACコンバータ(インバータ)や交流を所定の電圧に昇圧(または降圧)するPCS用変圧器などの電力変換装置を備える。
なお、交流給電システム1Dにおける制御動作は、直流給電システム1における直流電電圧を交流電圧に置き換えた点だけが異なり、電源供給装置6やPCS5Aやスイッチ部100等の基本的な動作は、図1に示す直流給電システム1における動作と同様である。
つまり、商用電力系統PSの停電時において、電源供給装置6は、PCS5Aに基準となる交流の動作電圧を供給して、このPCS5Aを自立起動させる。また、電源供給装置6は、スイッチ部111から116の開閉状態を設定して、給電経路ACL21からACL28における給電範囲を設定する。
なお、詳細な構成と制御動作については、直流給電システム1の場合と同様であるため、重複する説明は省略する。
これにより、交流給電システム1Dにおいて、太陽光発電装置から給電経路に電力を供給する際に、必要度の高い負荷装置から順に電力を供給することができる。
以上、本発明の第1実施形態の直流給電システム1及び1Aと、第2実施形態の直流給電システム1Bと、第3実施形態の直流給電システム1Cと、第4実施形態の交流給電システム1Dと、について説明したが、ここで説明した直流給電システム1及び1A、直流給電システム1B、直流給電システム1C、及び交流給電システム1Dは、蓄電装置7をバックアップ電源装置として設備している。しかしながら、蓄電装置7を設備しない場合においても、本発明は好適に適用できるものである。この蓄電装置7を設けない場合、例えば、直流給電システム1においては、直流電源装置3が停電状態になり、給電経路P11及びN11に電力が供給されなくなると、電源供給装置6は、PCS5を直ちに起動させるか、又は、ユーザの指示により起動させることになる。交流給電システム1Dにおいても同様である。
なお、上記実施形態において、電源供給装置6、電源供給装置6A、及び電源供給装置6B内の各処理部の機能は専用のハードウェアにより実現されるものであってもよく、また、各処理部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによりその機能を実現させるものであってもよい。
すなわち、電源供給装置6、電源供給装置6A、及び電源供給装置6Bは、内部にコンピュータシステムを有している。そして、上述した処理に関する一連の処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここで、コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。また、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
なお、ここで、本発明と上述した実施形態との対応関係について補足して説明する。本発明における給電システムは、直流給電システム1、直流給電システム1A、直流給電システム1B、直流給電システム1C、又は交流給電システム1Dが対応する。また、本発明における電源装置は、例えば、直流給電システム1等では、直流電源装置3が対応し、交流給電システム1Dでは、受電設備2が対応する。また、本発明における給電制御装置は、電源供給装置6、電源供給装置6A、又は電源供給装置6Bが対応する。また、本発明におけるスイッチ部は、スイッチ部100又はスイッチ部100Aが対応し、本発明におけるパワーコンディショナは、パワーコンディショナ(PCS)5又はパワーコンディショナ(PCS)5Aが対応する。また、本発明におけるパワーコンディショナ起動部は、PCS起動部61が対応し、本発明におけるスイッチ制御部は、スイッチ制御部62が対応する。また、本発明における優先順位保持部は、優先順位保持部63が対応し、本発明における推奨ルート設定部は、推奨ルート設定部66が対応する。また、本発明における障害発生検出部は、障害発生検出部67が対応し、本発明における情報提示部及び設定入力部は、コントロールパネル64が対応する。
(1)そして上記実施形態において、直流給電システム1(給電システム)は、電圧(例えば、DC380V)を出力する直流電源装置3(電源装置)の給電経路に接続された複数の負荷装置(例えば、負荷装置L11からL16)に直流電源装置3から給電経路を介して電力を供給するとともに、太陽光発電装置4がPCS5(パワーコンディショナ)を介して給電経路に接続され、該太陽光発電装置4から給電経路に電力を供給する直流給電システム1であって、給電経路において、太陽光発電装置4からの電力を供給する給電範囲と電力を供給しない非給電範囲とを分割する箇所に配置されるスイッチ部100と、太陽光発電装置4から負荷装置に電力を供給する優先順位を示す優先順位の情報を保持する優先順位保持部63と、スイッチ部の開閉状態を制御して、給電経路における給電範囲を設定するスイッチ制御部62と、給電経路における給電状況に関連する情報を提示するコントロールパネル64(情報提示部)と、を備え、スイッチ制御部62は、給電経路に給電することが可能であるか否かを示す当該給電経路の状態を示す情報と、太陽光発電装置4が供給できる電力量と、優先順位の情報とのうちの何れかの情報に基づいて、負荷装置に電力を供給する給電範囲を設定して、給電範囲に電力の供給を開始させるとともに、前記設定した給電経路における給電状況をコントロールパネル64に提示させる。
このように、本実施形態の直流給電システム1(給電システム)では、太陽光発電装置4から負荷装置(例えば、負荷装置L11からL16)に電力を供給する際に、太陽光発電装置4から電力を供給する給電範囲と電力を供給しない非給電範囲とを分割する箇所にスイッチ部100を配置する。そして、スイッチ制御部62は、太陽光発電装置4から電力を供給する給電範囲を設定する際に、給電経路における状態を示す情報(例えば、障害発生の検出情報)と、太陽光発電装置4が供給できる電力量と、優先順位保持部63に保持された負荷装置についての優先順位の情報と、に基づいて、負荷装置に電力を供給する給電範囲を設定する。また、スイッチ制御部62は、給電経路における給電状況をコントロールパネル64(情報提示部)に提示させる。
これにより、直流給電システム1(給電システム)では、太陽光発電装置4から負荷装置に電力を供給する際に、電力の供給を必要とする負荷装置に対して優先的に電力を供給できるととともに、負荷装置への給電状況をユーザに提示できる。
(2)また、上記実施形態において、例えば、図15の直流給電システム1Aに示すように、優先順位は、直流電源装置3(電源装置)から給電経路に電力の供給ができない停電時における人の移動ルートに応じて設定され、コントロールパネル64(情報提示部)は、人の移動ルートに応じて設定された給電範囲を提示する。
このように、直流給電システム1A(給電システム)では、負荷装置の優先順位を、直流電源装置3(電源装置)の停電時において人が移動する際の移動ルートである動線DLを考慮し、この人の動線に基づいて、負荷装置の優先順位を定める。例えば、直流電源装置3の停電時における人の動線を予め設定しておき、この動線に沿って定めた範囲と、目的地に存在する負荷装置に高い優先順位を与えるようにする。また、スイッチ制御部62は、人の動線に基づいて設定した給電範囲をコントロールパネル64(情報提示部)に表示してユーザに提示する。
これにより、直流電源装置3(電源装置)の停電時において、人が安全に、かつ不便が生じることなく移動できるように、人の動線の範囲内にある照明等の負荷装置を優先して、太陽光発電装置4から電力を供給することができる。また、人の動線や、給電経路における給電範囲をコントロールパネル64(情報提示部)に表示することにより、ユーザは、負荷装置に電力が供給されている給電範囲を確認することができる。
(3)また、上記実施形態において、例えば、図22に示す直流給電システム1B(給電システム)が設備される建物内には、人が出発地から目的地まで移動する際の当該出発地と目的地を指定する設定入力を検出し、この検出した出発地と目的地を示す情報を出力するとともに、出発地と目的地との間の移動ルートを表示するコントロールパネル64(設定入力部)と、コントロールパネル64において出発地と目的地の指定が検出された場合に、出発地から目的地までの推奨される移動ルートR1を設定するとともに、該移動ルートR1をコントロールパネル64に表示させる推奨ルート設定部66と、を備え、優先順位保持部63は、推奨ルート設定部66により推奨された移動ルートR1に応じて、負荷装置の優先順位を設定して保持し、スイッチ制御部62は、移動ルートに応じて設定された負荷装置の優先順位に基づいて、太陽光発電装置4から負荷装置に電力を供給する給電範囲を設定する。
このように、直流給電システム1B(給電システム)が設備される建物内において、ユーザが、コントロールパネル64(設定入力部)により出発地と目的地を指定することにより、推奨ルート設定部66は、建物データベース66Aを参照して、出発地から目的地までの推奨する移動ルートR1を推定し、この移動ルートR1をコントロールパネル64に表示させる。
また、推奨ルート設定部66は、推奨した移動ルートR1に沿って定めた範囲と、目的地に存在する負荷装置の情報を建物データベース66Aから取り出し、この負荷装置の情報を優先順位保持部63に通知する。優先順位保持部63では、推奨ルート設定部66により通知された負荷装置の情報に基づいて、この負荷装置に優先順位を設定して保持する。そして、スイッチ制御部62は、移動ルートR1に応じて設定された負荷装置の優先順位の情報に基づいて、太陽光発電装置4から負荷装置に電力を供給する給電範囲を設定する。
これにより、ユーザが、コントロールパネル64(設定入力部)上で出発地と目的地とを指定することにより、推奨ルート設定部66が、推奨する移動ルートR1を推定し、この推奨する移動ルートR1をコントロールパネル64に表示させることができる。また、スイッチ制御部62は、この移動ルートR1に沿って定めた範囲と、目的地にある負荷装置に優先的に電力を供給するように給電範囲を設定することができる。
(4)また、上記実施形態において、コントロールパネル64(情報提示部)は、スイッチ制御部62により、給電経路における給電範囲が設定された際に、給電範囲を提示するとともに、給電範囲に人を誘導するための情報を提示する。
このように、スイッチ制御部62により給電範囲が設定された場合に、コントロールパネル64(情報提示部)は、給電経路において電力が供給されている給電範囲と、電力が供給されていない非給電範囲とを、例えば、色分けして表示する。また、コントロールパネル64は、非給電範囲内のエリアから給電範囲内のエリアに向かう移動ルートに沿って、ユーザを誘導する誘導表示を行う。例えば、図21に示す誘導表示部291から296による誘導表示を行う。
これにより、ユーザは、容易に移動ルートを把握して、電力が供給されているエリアに移動することができる。
(5)また、上記実施形態において、例えば、図23に示す直流給電システム1Cの電源供給装置6Bは、給電経路において給電経路に障害が発生している給電経路の範囲を検出する障害発生検出部67を備え、スイッチ制御部62は、太陽光発電装置4から電力を供給する給電範囲を設定する際に、障害が発生した給電経路を除外して給電範囲を設定するとともに、コントロールパネル64(情報提示部)は、給電経路において電力を供給する給電範囲と、障害が発生した給電経路である非給電範囲とを識別して表示する。
このように、直流給電システム1C(給電システム)では、太陽光発電装置4から電力を供給する給電範囲を設定する際に、障害発生検出部67により、障害が発生している給電経路を検出する。そして、スイッチ制御部62は、障害が発生している給電経路を除外するようにして給電範囲を設定する。また、コントロールパネル64(情報提示部)は、給電経路において電力を供給する給電範囲と、障害が発生した給電経路である非給電範囲とを識別して表示する。
これにより、直流給電システム1C(給電システム)は、太陽光発電装置4から電力を供給する給電範囲を設定する際に、障害が発生している給電経路を除外して、給電範囲を設定することができる。また、ユーザは、障害が発生している給電経路を確認することができる。
(6)また、上記実施形態において、優先順位は、負荷装置の種別と、当該負荷装置が設備される位置と、の何れか又は両方に応じて設定される。
これにより、直流給電システム1(給電システム)では、直流電源装置3(電源装置)の停電時において、太陽光発電装置4から給電経路に電力を供給する場合に、負荷装置の種別と、この負荷装置が設備される位置と、に応じて電力を供給する負荷装置を選択することができる。例えば、負荷装置の種別として照明装置を優先して選択し、また、負荷装置の位置として、人の移動ルートの範囲にある負荷装置を優先して選択することができる。
(7)また、上記実施形態において、優先順位は、時間帯、曜日、天候、又は季節の何れか又は全部に応じて設定される。
これにより、直流給電システム1(給電システム)では、太陽光発電装置4の発電量が時間帯、天候、及び季節に応じて変化する場合に、この発電量の変化に応じて、太陽光発電装置4から電力を供給する負荷装置の優先順位を設定することができる。また、例えば、社員が出勤する平日であるか、又は休業日であるかに応じて、負荷装置の優先順位を設定することができる。
(8)また、上記実施形態において、例えば、図23に示す直流給電システム1C(給電システム)は、スイッチ制御部62と、優先順位保持部63と、障害発生検出部67と、を含む電源供給装置6Bを備え、電源供給装置6Bは、出力を停止した停止状態のPCS5(パワーコンディショナ)に当該PCS5から電力を出力させることを可能にする動作電圧を供給する。
このように、直流給電システム1C(給電システム)は、電源供給装置6Bを備え、この電源供給装置6Bは、スイッチ制御部62と、優先順位保持部63と、障害発生検出部67と、を備える。そして、スイッチ制御部62が、優先順位保持部63に保持された負荷装置の優先順位の情報に基づいて給電範囲を設定する際に、障害発生検出部67により障害が発生している給電経路を検出し、この障害が発生している給電範囲を除外して給電範囲を設定する。また、スイッチ制御部62は、障害が発生している給電経路を、コントロールパネル64(情報提示部)に表示させる。
これにより、スイッチ制御部62は、障害発生検出部67から通知を受けて、スイッチ部100により接続される給電経路に障害が発生していることを検出して、この障害が発生している給電経路を給電範囲から除外することができる。
さらに、電源供給装置6Bは、直流電源装置3(電源装置)の停電時において、一旦停止した太陽光発電装置4のPCS5(パワーコンディショナ)を起動するための動作電圧を該PCS5に供給できない場合に、PCS5に動作電圧を供給して、このPCS5を自立起動させる。
これにより、直流給電システム1C(給電システム)では、連系する電源系統から太陽光発電装置のPCS5(パワーコンディショナ)に動作可能とする動作電圧が供給されていない停電状態において、このPCS5を自立起動させることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の給電システムは、上述の図示例にのみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば、図1に示す直流給電システム1、図13に示す直流給電システム1A、図22に示す直流給電システム1B、図23に示す直流給電システム1C、及び図30に示す交流給電システム1Dでは、バッアップ用の電源装置として、太陽光発電装置4と蓄電装置7とが設備された例を示したが、バッアップ用の電源として、さらに燃料電池やエンジン発電機等が設備される場合においても、本発明は好適に適用できるものである。
また、図9に示したコントロールパネル64を用いてスイッチ部100の開閉を行う例は、一例を示したものであって、給電経路上のスイッチ部100を指定して開閉を行う他の制御方法を用いて行ってもよい。
1,1A,1B,1C・・・直流給電システム(給電システム)、
1D・・・交流給電システム(給電システム)、2・・・受電設備、2A・・・遮断器、
2C・・・変圧器、2D・・・保護継電器、3・・・直流電源装置(REC)、
4・・・太陽光発電装置(PV)、5,5A・・・パワーコンディショナ(PCS)、
6,6A,6B・・・電源供給装置(給電制御装置)、
7・・・蓄電装置(BATT)、
11,12・・・分電盤(PDF)、51・・・発電量制御部、
52・・・系統連系制御部、53・・・DC/DCコンバータ、
61・・・PCS起動部、61A・・・母線電圧検出部、62・・・スイッチ制御部、
63・・・優先順位保持部、631〜636・・・優先順位テーブル、
64・・・コントロールパネル(情報提示部、設定入力部)、
65・・・蓄電池、66・・・推奨ルート設定部、66A・・・建物データベース、
67・・・障害発生検出部、71・・・スイッチ制御信号受信部、
72・・・スイッチ開閉部、73・・・開閉結果通知部、74・・・スイッチ、
75・・・電源部、76・・・障害発生検出部、
261〜272,291〜299・・・誘導表示部、
100,100A,101〜116,121〜123・・・スイッチ部、
L11〜L16,L21〜L23・・・負荷装置、
ACL11,ACL21〜ACL28・・・給電経路、
P11,P21〜P28,N11,N21〜N28・・・給電経路

Claims (12)

  1. 電圧を出力する電源装置の給電経路に接続された複数の負荷装置に前記電源装置から前記給電経路を介して電力を供給するとともに、太陽光発電装置がパワーコンディショナを介して前記給電経路に接続され、該太陽光発電装置から前記給電経路に電力を供給する給電システムであって、
    前記給電経路において、前記太陽光発電装置からの電力を供給する給電範囲と前記電力を供給しない非給電範囲とを分割する箇所に配置されるスイッチ部と、
    前記太陽光発電装置から前記負荷装置に電力を供給する優先順位を示す優先順位の情報を保持する優先順位保持部と、
    前記スイッチ部の開閉状態を制御して、前記給電経路における給電範囲を設定するスイッチ制御部と、
    前記給電経路における給電状況に関連する情報を提示する情報提示部と、
    人が出発地から目的地まで移動する際の当該出発地と目的地を指定する設定入力を検出し、前記検出した出発地と目的地を示す情報を出力するとともに、前記出発地と目的地との間の移動ルートを表示する設定入力部と、
    前記設定入力部において前記出発地と目的地の指定が検出された場合に、前記出発地から前記目的地までの推奨される移動ルートを設定するとともに、該移動ルートを前記設定入力部に表示させる推奨ルート設定部と、
    を備え、
    前記スイッチ制御部は、
    前記給電経路に給電することが可能であるか否かを示す当該給電経路の状態を示す情報と前記太陽光発電装置が供給できる電力量と前記優先順位の情報とのうちの何れかの情報に基づいて、前記負荷装置に電力を供給する給電範囲を設定して、前記給電範囲に電力の供給を開始させるとともに、前記設定した給電経路における給電状況を前記情報提示部に提示させ
    前記優先順位保持部は、
    前記推奨ルート設定部により推奨された移動ルートに応じて、前記負荷装置の優先順位を設定して保持し、
    前記スイッチ制御部は、
    前記移動ルートに応じて設定された前記負荷装置の優先順位に基づいて、前記太陽光発電装置から前記負荷装置に電力を供給する給電範囲を設定する
    ことを特徴とする給電システム。
  2. 前記優先順位は、
    前記電源装置から前記給電経路に電力の供給ができない停電時における人の移動ルートに応じて設定され、
    前記情報提示部は、
    前記人の移動ルートに応じて設定された給電範囲を提示する
    ことを特徴とする請求項1に記載の給電システム。
  3. 前記情報提示部は、
    前記スイッチ制御部により、前記給電経路における給電範囲が設定された際に、
    前記給電範囲を提示するとともに、
    前記給電範囲に人を誘導するための情報を提示する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2の何れか一項に記載の給電システム。
  4. 前記給電経路において給電経路に障害が発生している給電経路の範囲を検出する障害発生検出部を備え、
    前記スイッチ制御部は、
    前記太陽光発電装置から電力を供給する給電範囲を設定する際に、前記障害が発生した給電経路を除外して給電範囲を設定するとともに、
    前記情報提示部は、
    前記給電経路において電力を供給する給電範囲と、前記障害が発生した給電経路である非給電範囲とを識別して表示する
    ことを特徴とする請求項1から請求項の何れか一項に記載の給電システム。
  5. 前記優先順位は、
    前記負荷装置の種別と、当該負荷装置が設備される位置と、の何れか又は両方に応じて設定される
    ことを特徴とする請求項1から請求項の何れか一項に記載の給電システム。
  6. 前記優先順位は、時間帯、曜日、天候、又は季節の何れか又は全部に応じて設定される
    こと特徴とする請求項に記載の給電システム。
  7. 前記スイッチ制御部と、前記優先順位保持部と、前記障害発生検出部と、を含む電源供給装置
    を備え、
    前記電源供給装置は、
    出力を停止した停止状態の前記パワーコンディショナに当該パワーコンディショナから電力を出力させることを可能にする動作電圧を供給する
    ことを特徴とする請求項に記載の給電システム。
  8. 前記スイッチ部は、
    前記電源供給装置からスイッチ制御信号を受信するスイッチ制御信号受信部と、
    前記スイッチ制御信号受信部により受信したスイッチ制御信号に基づき、前記スイッチ部の開閉を行うスイッチ開閉部と、
    を備えることを特徴とする請求項に記載の給電システム。
  9. 前記スイッチ部は、
    前記給電経路を接続及び遮断するための半導体スイッチング素子を含めて構成される
    ことを特徴とする請求項1から請求項の何れか一項に記載の給電システム。
  10. 電圧を出力する電源装置の給電経路に接続された複数の負荷装置に前記電源装置から前記給電経路を介して電力を供給するとともに、太陽光発電装置がパワーコンディショナを介して前記給電経路に接続され、該太陽光発電装置から前記給電経路に電力を供給する給電システムにおける給電制御装置であって、
    前記給電経路に配置されるスイッチ部であって前記太陽光発電装置からの電力を供給する給電範囲と前記電力を供給しない非給電範囲とを分割する箇所に配置されるスイッチ部の開閉状態を制御することにより前記給電経路における給電範囲を設定するスイッチ制御部と、
    前記太陽光発電装置から前記負荷装置に電力を供給する優先順位を示す優先順位の情報を保持する優先順位保持部と、
    前記給電経路における給電状況に関連する情報を提示する情報提示部と、
    人が出発地から目的地まで移動する際の当該出発地と目的地を指定する設定入力を検出し、前記検出した出発地と目的地を示す情報を出力するとともに、前記出発地と目的地との間の移動ルートを表示する設定入力部と、
    前記設定入力部において前記出発地と目的地の指定が検出された場合に、前記出発地から前記目的地までの推奨される移動ルートを設定するとともに、該移動ルートを前記設定入力部に表示させる推奨ルート設定部と、
    を備え、
    前記スイッチ制御部は、
    前記給電経路に給電することが可能であるか否かを示す当該給電経路の状態を示す情報と前記太陽光発電装置が供給できる電力量と前記優先順位の情報とのうちの何れかの情報に基づいて、前記負荷装置に電力を供給する給電範囲を設定して、前記給電範囲に電力の供給を開始させるとともに、前記設定した給電経路における給電状況を前記情報提示部に提示させ
    前記優先順位保持部は、
    前記推奨ルート設定部により推奨された移動ルートに応じて、前記負荷装置の優先順位を設定して保持し、
    前記スイッチ制御部は、
    前記移動ルートに応じて設定された前記負荷装置の優先順位に基づいて、前記太陽光発電装置から前記負荷装置に電力を供給する給電範囲を設定する
    ことを特徴とする給電制御装置。
  11. 電圧を出力する電源装置の給電経路に接続された複数の負荷装置に前記電源装置から前記給電経路を介して電力を供給するとともに、太陽光発電装置がパワーコンディショナを介して前記給電経路に接続され、該太陽光発電装置から前記給電経路に電力を供給する給電システムにおける給電制御方法であって、
    前記給電経路において、前記太陽光発電装置からの電力を供給する給電範囲と前記電力を供給しない非給電範囲とを分割する箇所にスイッチ部を配置するステップと、
    前記太陽光発電装置から前記負荷装置に電力を供給する優先順位を示す優先順位の情報を保持する優先順位保持ステップと、
    前記スイッチ部の開閉状態を制御して、前記給電経路における給電範囲を設定するスイッチ制御ステップと、
    前記給電経路における給電状況に関連する情報を情報提示部に提示する情報提示ステップと、
    設定入力部が、人が出発地から目的地まで移動する際の当該出発地と目的地を指定する設定入力を検出し、前記検出した出発地と目的地を示す情報を出力するとともに、前記出発地と目的地との間の移動ルートを表示する設定入力ステップと、
    前記設定入力部において前記出発地と目的地の指定が検出された場合に、推奨ルート設定部が、前記出発地から前記目的地までの推奨される移動ルートを設定するとともに、該移動ルートを前記設定入力部に表示させる推奨ルート設定ステップと、
    を含み、
    さらに、前記スイッチ制御ステップには、
    前記給電経路に給電することが可能であるか否かを示す当該給電経路の状態を示す情報と前記太陽光発電装置が供給できる電力量と前記優先順位の情報とのうちの何れかの情報に基づいて、前記負荷装置に電力を供給する給電範囲を設定して、前記給電範囲に電力の供給を開始させるとともに、前記設定した給電経路における給電状況を前記情報提示部に提示させるステップと、
    前記優先順位保持ステップにおいて、前記推奨ルート設定部により推奨された移動ルートに応じて、前記負荷装置の優先順位が設定されて保持され、前記移動ルートに応じて設定された前記負荷装置の優先順位に基づいて、前記太陽光発電装置から前記負荷装置に電力を供給する給電範囲を設定させるステップと
    を含むことを特徴とする給電制御方法。
  12. 電圧を出力する電源装置の給電経路に接続された複数の負荷装置に前記電源装置から前記給電経路を介して電力を供給するとともに、太陽光発電装置がパワーコンディショナを介して前記給電経路に接続され、該太陽光発電装置から前記給電経路に電力を供給する給電システムであって、
    前記給電経路において、前記太陽光発電装置からの電力を供給する給電範囲と前記電力を供給しない非給電範囲とを分割する箇所に配置されるスイッチ部と、
    前記太陽光発電装置から前記負荷装置に電力を供給する優先順位を示す優先順位の情報を保持する優先順位保持部と
    前記スイッチ部の開閉状態を制御して、前記給電経路における給電範囲を設定するスイッチ制御部と、
    前記給電経路における給電状況に関連する情報を提示する情報提示部と、
    人が出発地から目的地まで移動する際の当該出発地と目的地を指定する設定入力を検出し、前記検出した出発地と目的地を示す情報を出力するとともに、前記出発地と目的地との間の移動ルートを表示する設定入力部と、
    前記設定入力部において前記出発地と目的地の指定が検出された場合に、前記出発地から前記目的地までの推奨される移動ルートを設定するとともに、該移動ルートを前記設定入力部に表示させる推奨ルート設定部と、
    を備える前記給電システム内のコンピュータに、
    前記スイッチ制御部により、前記太陽光発電装置から電力を供給する給電範囲を設定する際に、
    前記給電経路に給電することが可能であるか否かを示す当該給電経路の状態を示す情報と前記太陽光発電装置が供給できる電力量と前記優先順位の情報とのうちの何れかの情報に基づいて、前記負荷装置に電力を供給する給電範囲を設定して、前記給電範囲に電力の供給を開始させるとともに、前記設定した給電経路における給電状況を前記情報提示部に提示させるステップと、
    前記優先順位保持部に、前記推奨ルート設定部により推奨された移動ルートに応じて、前記負荷装置の優先順位を設定して保持し、前記スイッチ制御部により、前記移動ルートに応じて設定された前記負荷装置の優先順位に基づいて、前記太陽光発電装置から前記負荷装置に電力を供給する給電範囲を設定するステップと
    を実行させるためのプログラム。
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