JP5953185B2 - 電力供給システム - Google Patents

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Description

本発明は、停電時における電力供給システム関するものである。
近年、燃料電池や、エネファーム(登録商標)やエコウィル(登録商標)などの家庭用発電装置が利用されている。このような家庭用発電装置は、停電時において単体では発電できないか、できたとしても定格容量に対して少量の負荷にしか電気の供給ができない。従って、停電時に運転するために蓄電池と組み合わせて用いられる。
このような蓄電池は、自立運転が可能であり、停電時における予備電源として使用することができる。しかし、長時間にわたる停電時において、各家庭の通常の電気需要を完全に賄うためには、蓄電池の容量には限界がある。
このような停電時において、予備電源に切り替わった際の各家庭の電力消費量を一定以下に抑制する方法がある(特許文献1)。
特開2009−247045号公報
特許文献1では、停電時においても稼働させる必要がある機器が接続される第1電気系統を割り振り、停電時に需要者が使用した積算電力量が所定値以上となった場合に、ブレーカを強制的に切るものである。しかしながら、特許文献1の方法では、蓄電池の充電量の状態によって、問題が生じる恐れがある。
例えば、蓄電池の充電量が100%に近くなると、家庭用発電機による過剰な発電を蓄電池で吸収することができなくなる。また、蓄電池の充電残量が例えば30%以下となると、電力の供給ができなくなる恐れがある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、停電時において一部の負荷に対して安定して電力を供給することが可能な電力供給システム等を提供することを目的とする。
前述した目的を達するために本発明は、停電時に使用可能な電力供給システムであって、複数の発電装置と、前記発電装置で発電された電力を充電可能な蓄電池と、前記発電装置で発電された電力または前記蓄電池に充電された電力を消費する複数の電力消費部と、前記蓄電池の各時点における充電残量および充放電量を監視し、前記電力消費部および前記発電装置を制御する制御部と、を具備し、前記制御部は、前記蓄電池の充電残量に応じて不感帯を設定し、前記蓄電池に対する実際の充放電量が前記不感帯を超えた際に、前記発電装置の発電状態または、前記電力消費部の消費状態の少なくとも一方を変更するように、前記発電装置および前記電力消費部の制御を行い、前記蓄電池の充電残量に応じて前記不感帯を変化させることで、前記蓄電池の充電残量が所定範囲内になるように制御を行い、前記電力消費部は、停電時においても特に稼働が要求される重要負荷と、停電時において優先的に使用が制限される一般負荷と、を有し、前記制御部は、前記電力消費部ごとの前記一般負荷のブレーカのon/offを制御可能であり、前記不感帯に対し、前記蓄電池に対する実際の充放電量が、充電量過多側に超えた場合には、前記一般負荷のブレーカを一つonにして、放電量を増加させ、前記不感帯に対し、前記蓄電池に対する実際の充放電量が、放電量過多側に超えた場合には、前記一般負荷のブレーカを一つoffにして、放電量を減少させることを特徴とする電力供給システムである。
このようにすることで、蓄電池の充電状態に応じて、発電装置および電力消費部の発電量または消費電力を制御することができる。特に、蓄電池の充電状態に応じて制御を行わない充放電量範囲(不感帯)を変更するため、蓄電池の充電残量が、常に所定範囲内に収まるように制御することができる。したがって、蓄電池の充電残量を所定範囲内に維持することができる。このため、発電装置からの過剰な発電量を吸収することができるとともに、急激な電力消費等にも追従して、安定した電力供給を行うことができる。
また、電力消費量部における電力消費量を、一般負荷の電力使用量によって制御することができる。したがって、特に稼働が要求される重要負荷を安定して使用することができる。また、一般負荷における電力消費量を制御することで、蓄電池に対する充放電量を、不感帯に収めることができる。したがって、蓄電池の充電残量を所定範囲内に維持することができる。
また、本発明では、前記制御部は、前記不感帯に対し、前記蓄電池に対する実際の充放電量が、充電量過多側に超えた場合において、前記一般負荷のブレーカの全てがonになっている場合には、前記発電装置を1台停止して充電量を減少させ、前記不感帯に対し、前記蓄電池に対する実際の充放電量が、放電量過多側に超えた場合において、前記一般負荷のブレーカの全てがoffになっている場合には、前記発電装置を1台起動して充電量を増加させることができる。
このように、本発明では、蓄電池に対する充放電量が不感帯を超えた際に、発電装置の起動または停止の制御よりも、一般負荷のブレーカのon/off制御を優先させる。したがって、発電装置の起動および停止の頻度を低くすることができる。通常、発電装置は、起動時に大きな電力を消費するとともに、安定した発電を行うことができるようになるまでに時間を要する。したがって、発電装置の起動および停止の頻度はできるだけ少なくすることが望ましい。本発明によれば、蓄電池に対する充放電量を不感帯内におさめるために、まず一般負荷のブレーカのon/offを制御するため、発電装置の起動および停止の頻度を低くすることができる。
また、本発明では、前記制御部は、前記蓄電池に対する実際の充放電量が、前記不感帯内ある場合において、off状態の前記一般負荷が存在し、かつ、非稼働状態の前記発電装置が存在する場合には、前記発電装置を1台起動することができる。
このように、蓄電池に対する充放電量が不感帯で安定した状態であっても、off状態の一般負荷が存在し、さらに停止中の発電装置が存在する場合には、発電装置を一台起動する。このため、発電量を増加することができる。このようにして、充放電量が不感帯を超えた際に、一般負荷の使用量を増加することで、蓄電池に対する充放電量が不感帯内になるように制御することができる。このため、できるだけ多くの一般負荷に対して、電力を供給することができる。
また、本発明では、前記制御部は、前記蓄電池に対する実際の充放電量が、前記不感帯を所定時間継続して超えた際に、前記蓄電池に対する実際の充放電量が前記不感帯を超えたと判断することが望ましい。
このようにすることで、蓄電池に対する充放電量が瞬間的に変動したような場合に、過敏に電力消費部や発電装置を制御することを防止することができる。
また、本発明では、前記制御部は、停電直前の当初使用電力量を取得し、前記当初使用電力量に応じて必要稼働発電装置台数を設定し、前記必要稼働発電装置台数に対して、停電直前の稼働発電装置台数が少ない場合には、前記必要稼働発電装置台数となるように、前記発電装置を起動し、起動する前記発電装置が複数台ある場合に、所定時間をあけて前記発電装置を順次起動することが望ましい。
このようにすることで、停電時に使用される電力に合わせて、発電装置の稼働台数を速やかに起動することができる。この際、発電装置の稼働を、所定時間毎にずらして行うため、一度に多くの起動のための電力を消費することを防止することができる。
また、本発明では、さらに太陽光発電装置を有し、前記制御部は、停電直後には、前記太陽光発電装置を解列し、所定時間経過後に、前記発電装置を起動する必要がある場合であって、前記太陽光発電装置による発電量が規定値以上ある場合には、前記発電装置の起動に代えて前記太陽光発電装置を起動し、前記太陽光発電装置による発電を行っている状態で、前記発電装置を停止する必要がある場合には、前記発電装置の停止に代えて前記太陽光発電装置を解列することができる。
このように、太陽光発電装置を併用する場合には、電力供給システムが安定するまで、太陽光発電装置を解列する。これにより、充電量の不安定要因を減らすことができる。また、電力供給システムが安定した後、太陽光発電装置の発電量が十分である場合に、太陽光発電装置を起動する。このようにすることで、充電量を増加することができる。すなわち、電力消費量を増加させることができる。また、発電装置の停止に代えて、太陽光発電装置の解列を優先させるため、発電装置の起動および停止頻度を減らすことができる。
本発明によれば、停電時において一部の負荷に対して安定して電力を供給することが可能な電力供給システム等を提供することができる。
電力供給システム1を示すブロック図。 電力供給システム1の制御方法を示すフローチャート。 蓄電池5の充電残量による不感帯(制御を行わない充放電量範囲)の設定例を示す図。 電力供給システム1の制御方法を示すフローチャート。 電力供給システム1の制御方法を示すフローチャート。 電力供給システム1の制御方法を示すフローチャート。 電力供給システム1の制御方法を示すフローチャート。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。図1は、電力供給システム1を示すブロック図である。電力供給システム1は、蓄電池5、制御部11、電力消費部13、発電装置15等から構成される。電力供給システム1は、複数の需要者(電力消費部13)と複数の発電装置15に対して、1台の蓄電池5を用いたシステムである。
発電装置15は複数台配置され、それぞれ独立して稼働可能である。なお、発電装置15は、例えば燃料電池やガスエンジン等であり、公知の家庭用発電装置を適用することができる。
電力消費部13は、例えば集合住宅における各家庭である。したがって、本実施例では、複数の電力消費部(需要者)が存在する。電力消費部13においては、重要負荷23と一般負荷19とが区別される。重要負荷23は、停電時であっても最低限必要な電力を消費する部位である。例えば、最低限の照明や通信手段等である。
一般負荷19は、家電製品等に対して通常使用されるものである。一般負荷19には、遠隔でon/off操作が可能なブレーカ21が接続される。ブレーカ21がoff状態となると、対応する一般負荷19は使用できなくなる。なお、重要負荷23においても、図示を省略したブレーカが配置され、所定以上の電力が使用された場合には、強制トリップするようにすることもできる。
なお、図示を省略するが、電力消費部13には、各家庭での負荷以外に共用部での重要負荷が存在する。共用部とは、集合住宅における共有部等であり、例えば、集合住宅の入り口や階段などの照明や、エレベータ等の移動手段、警報機器等であるが、このうち重要負荷とは停電時の自立運転の運用に必要な制御電源等であり、各家庭における重要負荷23と同様に、停電時でも電力供給が継続する回路構成となっている。
制御部11は、例えばコンピュータ等であり、電力消費部13および発電装置15を制御する。具体的には、制御部11は、各電力消費部13におけるブレーカ21のon/offを切り替えることができる。また、制御部11は、各発電装置15をそれぞれ独立に起動または停止を行うことができる。
なお、制御部11は、蓄電池5により駆動電力が供給される。また、制御部11は、電力計17により、蓄電池5に対する充放電量を連続的に取得する。これにより、制御部11は、蓄電池5の充電残量(有効に使用可能な最低充電量から満充電量に対する比率)を取得可能である。
電力計17は、発電装置15と電力消費部13とを接続するラインと、蓄電池5との接続間に設置される。したがって、発電装置15による総発電量と、電力消費部13における総消費電力とが一致すると、蓄電池5からの充放電は行われない。すなわち、発電装置15により発電される総発電量と、電力消費部13で消費される総消費電力とのバランスによって、蓄電池5に対する充放電が行われる。
例えば、発電装置15により発電される総発電量が、電力消費部13で消費される総消費電力よりも多い場合には、余剰分が蓄電池5に充電される。また、発電装置15により発電される総発電量よりも、電力消費部13で消費される総消費電力が多い場合には、不足分が蓄電池5から放電される。制御部11は、蓄電池5に対する実際の充放電量を逐次監視して、蓄電池5の充電残量を算出する。なお、蓄電池5の出力電圧等により充電残量が把握できる場合には、累積充放電量の監視以外の方法で、充電残量を取得しても良い。
次に、電力供給システム1の動作について説明する。電力供給システム1は、交流配電線3に接続される。通常時には、交流配電線3からの電力供給が可能であり、発電装置15による電力供給との合計した電力供給により、安定して電力消費部13の電力負荷を賄うことができる。一方、停電発生時には、停電シーケンス9が起動し、停電時遮断スイッチ7が切断される。制御部11および発電装置15は、自立運転する蓄電池5によって稼働することができる。
図2から図7は、制御部11による制御方法を示すフローチャート等である。図2に示すように、制御部11は、まず、停電直前に運転していた発電装置15の台数および専用部および重要負荷における総電力負荷を取得する。例えば、制御部11は、所定時間毎に、発電装置15の運転台数および専用部等の電力負荷を監視し、記憶部(メモリなど)に記憶する。停電が発生した場合には、制御部11は、記憶部から、最も新しい発電装置運転台数情報および専用部等の電力負荷情報を取得する。
また、制御部11は、予め記憶部に記憶されているテーブルから、停電直前の発電装置運転台数情報および専用部等の電力負荷情報に対応する、必要稼働発電装置台数を設定する(ステップ101)。例えば、発電装置15の発電量が1kWであり、専用部等における電力消費量が5.5〜6.5kWであった場合には、必要稼働発電装置台数は6台と設定される。
次に、制御部11は、必要稼働発電装置台数と停電直前の発電装置運転台数とを比較し、必要に応じて発電装置15を起動する。例えば、前述の例において、停電直前に4台の発電装置15が稼働していた場合には、残りの2台の発電装置15の稼働を開始する。この際、複数台の発電装置15を起動する際には、同時に起動するのではなく、所定時間間隔をあけて順次起動する(ステップ102)。これは、発電装置15の起動には、多くの電力を消費するためであり、複数台の同時起動を回避することで、大容量の電力が不必要となるためである。なお、所定間隔としては、例えば5分程度とすればよい。
次に、制御部11は、蓄電池5の充電残量を取得する。充電残量は、例えば、前述したように、通常時から連続して取得した充放電量を累積することで算出することができる。また、制御部11は、予め記憶部に記憶されているテーブルから、充電残量に応じた不感帯を設定する(ステップ103)。不感帯とは、蓄電池5の充電残量に応じて、制御を行わない充放電量範囲である。すなわち、蓄電池5に対する充放電量が不感帯の範囲内であるときには、制御部11は、基本的には電力消費部13および発電装置15の制御を行わず、現状での状態を維持する。
図3は、不感帯の設定例を示す図である。例えば、蓄電池5の充電残量が50%未満である場合には、不感帯が−4kW〜0kWに設定される。同様に、蓄電池5の充電残量が50%〜70%である場合には、不感帯が−2kW〜2kWに設定され、蓄電池5の充電残量が70%を超える場合には、不感帯が0kW〜4kWに設定される。ここで、不感帯がマイナスとは、蓄電池5に対して充電される量を示し、不感帯がプラスとは、蓄電池5から放電される量を示す。すなわち、−2kW以上であるとは、充電量が2kW以下であることを示す。また、2kW以下であるとは、放電量が2kW以下であることを示す。
このようにすることで、蓄電池5の充電残量は、常に50%〜70%の範囲に入るように制御される。例えば、充電残量が80%と過多側である場合には、不感帯下限が0kWであるため、蓄電池5に充電される場合に不感帯を超えることになる。この場合には制御部11による制御がなされて、例えば放電量を増加する。また、充電残量が40%と過少側である場合には、不感帯上限が0kWであるため、蓄電池5から放電される場合に不感帯を超えることになる。この場合には制御部11による制御がなされて、放電量が抑制される。
このように、蓄電池5の充電残量を所定範囲内におくことで、電力を安定して供給可能となり、発電された電力を有効に活用することができる。例えば、充電残量が過剰になると、電力消費量以上に発電装置15で発電された電力を吸収することができなくなる。また、充電残量が過少になると、急激な電力消費量の変化や、瞬間的な電力消費等に対応することができなくなる。したがって、蓄電池5の充電残量は、多すぎず、少なすぎず、適正な範囲内に収めておくことが望ましい。
なお、不感帯を設定する充電残量の上下限や、不感帯の上下限値は、図3に示した例に限られず、システムの全体に適した数値で設定すればよい。また、充電残量の区分をさらに増やして、より細かく不感帯を設定しても良い。
次に、制御部11は、設定された不感帯と蓄電池5に対するその時点における実際の充放電量とを比較する(ステップ104)。充放電量は例えば電力計17により取得することができる。
次に、制御部11は、蓄電池5に対する実際の充放電量が、不感帯の範囲内であるかどうかを判定する(ステップ105)。例えば、図3に示した例において、蓄電池5の充電残量が60%である場合には、不感帯は−2kW〜2kWに設定される。したがって、実際の蓄電池5に対する充放電量が−1kW(充電量が1kW)であれば、不感帯の範囲内となる。この場合には、制御Dに進む。
なお、後述する制御Dは必ずしも必要ではなく、制御Dを用いない場合には、ステップ103に戻るようにすればよい。また、ステップ105における不感帯と充放電量との比較による制御は、停電発生から所定時間は行わないようにすることもできる。これは、停電発生後に発電装置を起動した場合など、起動後の発電装置が安定して発電を行うまでは、発電量が不安定であるため、充放電量が安定した後に、ステップ105を開始しても良い。例えば、ステップ103以降は、停電発生後90〜120分後に各工程を進むようにしても良い。
次に、制御部11は、蓄電池5に対する充放電量が、不感帯の上下限のいずれを超えているかどうかを判定する(ステップ106)。蓄電池5に対する充放電量が、不感帯の下限を下回った場合には、制御Aに進み、蓄電池5に対する充放電量が、不感帯の下限を下回った場合には、制御Bに進む。
図4は、制御Aを示すフローチャートである。蓄電池5の充放電量が不感帯の下限を下回るとは、不感帯に対して、充電量が多すぎることを意味する。したがって、以下の制御により、蓄電池5への充電を減少させる制御を行う。
まず、制御部11は、充放電量が不感帯の下限値を下回った状態が所定時間以上継続しているかを判定する(ステップ200)。所定時間以内であれば、所定時間経過するまで、充放電量が不感帯の範囲内に復帰するかどうかを判定する(ステップ201)。所定時間以内に充放電量が不感帯の範囲内に復帰した場合にはステップ103に戻る。ここで、所定時間としては、例えば数分程度とすればよい。このようにすることで、電力消費量や発電量のばらつきにより、瞬間的に不感帯を超えるような場合に、過剰な制御を行うことを防止することができる。
所定時間内に充放電量が不感帯の範囲内に復帰しない場合(すなわち、充放電量が不感帯の下限値を下回った状態が所定時間以上継続している場合)には、制御部11は、off状態のブレーカ21があるかどうかを判定する(ステップ202)。off状態のブレーカ21があれば、ブレーカ21を1台on状態とする(ステップ204)。すなわち、使用できなかった一般負荷19を使用可能とする。したがって、電力消費量が増加する。
off状態のブレーカ21がない場合には、これ以上一般負荷19を増やすことができない。したがって、この場合には、発電装置15を1台停止する(ステップ203)。これにより発電装置15による総発電量が減少する。すなわち、ステップ203、204のいずれにしても、蓄電池5に対する充電量を減少させることができる。以上の制御を行った後、ステップ103に戻る。
一方、前述の通り、蓄電池5の充放電量が不感帯の上限を超えた場合には、制御Bに進む。図5は、制御Bを示すフローチャートである。蓄電池5の充放電量が不感帯の上限を上回るとは、不感帯に対して、放電量が多すぎることを意味する。したがって、以下の制御により、蓄電池5からの放電を減少させる制御を行う。
まず、制御部11は、充放電量が不感帯の上限値を上回った状態が所定時間以上継続しているかを判定する(ステップ300)。所定時間以内であれば、所定時間経過するまで、充放電量が不感帯の範囲内に復帰するかどうかを判定する(ステップ301)。所定時間以内に充放電量が不感帯の範囲内に復帰した場合にはステップ103に戻る。
所定時間内に充放電量が不感帯の範囲内に復帰しない場合(すなわち、充放電量が不感帯の上限値を上回った状態が所定時間以上継続している場合)には、制御部11は、全てのブレーカ21がoff状態であるかどうかを判定する(ステップ302)。on状態のブレーカ21があれば、ブレーカ21を1台off状態とする(ステップ303)。すなわち、使用されていた一般負荷19を使用不可能とする。したがって、電力消費量が減少する。
on状態のブレーカ21がない場合には、これ以上一般負荷19を減らすことができない。したがって、この場合には、発電装置15を1台起動する(ステップ304)。これにより発電装置15による総発電量が増加する。すなわち、ステップ303、304のいずれにしても、蓄電池5からの放電量を減少させることができる。以上の制御を行った後、ステップ103に戻る。
以上の制御を繰り返すことで、蓄電池5の充電残量を所定範囲内に維持することができる。また、発電装置15による総発電量と、電力消費部13における総電力消費量とのバランスを取ることができる。
次に、蓄電池5に対する充放電量が不感帯の範囲内である場合の制御について説明する。図6は制御Dを示すフローチャートである。前述の通り、蓄電池5に対する充放電量が不感帯の範囲内である場合には、発電装置15による総発電量と、電力消費部13における総電力消費量とのバランスがとれているため、制御部11は、基本的には発電装置15または電力消費部13への制御を行う必要がない。しかし、さらに発電装置15による総発電量と、電力消費部13における総電力消費量とのバランスを適切な状態とするように、制御部11は以下の制御を行う。
まず、制御部11は、停電開始から、所定時間以上が経過しているかどうかを判定する(ステップ400)。所定時間以内であれば、ステップ103に戻る。これは、前述した制御B、Cによる制御を優先させ、これにより変化した充放電バランスが安定するまでの時間である。例えば、以下の制御は、停電開始から1〜2時間程度後から開始すればよい。
停電開始から所定時間が経過している場合には、制御部11は、off状態のブレーカ21があるかどうかを判定する(ステップ401)。off状態のブレーカ21がない場合、すなわち、全ての一般負荷19が使用可能な状態の場合には、それ以上の制御は行わず、ステップ103へ戻る。
off状態のブレーカ21がある場合には、制御部11は、次に運転停止中の発電装置15が存在するかどうかを判定する(ステップ402)。全ての発電装置15が稼働中であれば、それ以上の制御は行わず、ステップ103へ戻る。
運転停止中の発電装置15がある場合には、制御部11は、発電装置15を1台起動する(ステップ403)。以上の制御を行った後、ステップ103に戻る。このようにすることで、総発電量を増加することができる。したがって、ステップ103に戻った後、発電装置15の発電が開始されて安定すると、充電量が過多側になり、制御Aに移行する。
すなわち、発電装置15が1台稼働を開始することで、総発電量が増加する。したがって、充放電量が不感帯の下限値を下回ることとなる。この場合には、off状態のブレーカ21が投入されるため(ステップ204)、発電装置15による総発電量と、電力消費部13における総電力消費量とのバランスを取ることができる。また、できるだけ多くの一般負荷を使用可能とすることで、需要者は停電による不都合をより解消することができる。
次に、図1に示した発電装置15に、さらに太陽光発電装置が追加された例について説明する。図7は、太陽光発電装置に対する制御を示すフローチャートである。まず、制御部11は、停電発生と同時に、すべての太陽光発電装置を解列する(ステップ500)。すなわち、太陽光発電装置を、電力供給システム1から切り離す。
次に、制御部11は、停電開始から所定時間以上経過しているかどうかを判定する(ステップ501)。太陽光発電装置による発電量は、天候や時間などによって不安定である。このため、電力供給システム1が安定に制御されるまでは、太陽光発電装置により発電された電力は使用しない。したがって、所定時間経過するまでは、以下の工程には進まない。
停電発生から所定時間経過後である場合には、制御部11は、太陽光発電装置による発電量が所定値以上であるかを判定する(ステップ502)。太陽光発電装置による発電量が十分でない場合には、電力供給システム1には利用しない。
太陽光発電装置による発電量が所定値以上である場合には、制御部11は、太陽光発電装置を順次起動し、発電装置15とともに発電を開始する(ステップ503)。以上により、電力供給システム1が安定した状態で、太陽光発電装置による発電を利用することができる。
なお、太陽光発電装置による発電量が所定値以下となった場合には、システムの電力バランスが安定しにくくなるため、再度太陽光発電装置を解列するようにしても良い。すなわち、制御部11は、太陽光発電装置の発電量を監視し、発電量が所定値以上の場合にのみ、太陽光発電装置を利用するように制御しても良い。
また、太陽光発電装置が稼働中は、制御部11は、発電装置15と同様に太陽光発電装置を制御することができる。例えば、発電装置15の起動に代えて、太陽光発電装置を起動することもでき、発電装置15の停止に代えて、太陽光発電装置を解列することもできる。すなわち、太陽光発電装置は、その発電量が所定値以上であり、かつ、発電装置15を起動する必要がある場合に稼働させればよい。このように、発電装置15の起動および停止に対して、太陽光発電装置の起動および停止を優先させることで、発電装置15の起動または停止頻度を減少させることができる。
以上、添付図を参照しながら、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1………電力供給システム
3………交流配電線
5………蓄電池
7………停電時遮断スイッチ
9………停電シーケンス
11………制御部
13………電力消費部
15………発電装置
17………電力計
19………一般負荷
21………ブレーカ
23………重要負荷

Claims (6)

  1. 停電時に使用可能な電力供給システムであって、
    複数の発電装置と、
    前記発電装置で発電された電力を充電可能な蓄電池と、
    前記発電装置で発電された電力または前記蓄電池に充電された電力を消費する複数の電力消費部と、
    前記蓄電池の各時点における充電残量および充放電量を監視し、前記電力消費部および前記発電装置を制御する制御部と、
    を具備し、
    前記制御部は、
    前記蓄電池の充電残量に応じて不感帯を設定し、前記蓄電池に対する実際の充放電量が前記不感帯を超えた際に、前記発電装置の発電状態または、前記電力消費部の消費状態の少なくとも一方を変更するように、前記発電装置および前記電力消費部の制御を行い、
    前記蓄電池の充電残量に応じて前記不感帯を変化させることで、前記蓄電池の充電残量が所定範囲内になるように制御を行い、
    前記電力消費部は、停電時においても特に稼働が要求される重要負荷と、停電時において優先的に使用が制限される一般負荷と、を有し、
    前記制御部は、
    前記電力消費部ごとの前記一般負荷のブレーカのon/offを制御可能であり、
    前記不感帯に対し、前記蓄電池に対する実際の充放電量が、充電量過多側に超えた場合には、前記一般負荷のブレーカを一つonにして、放電量を増加させ、
    前記不感帯に対し、前記蓄電池に対する実際の充放電量が、放電量過多側に超えた場合には、前記一般負荷のブレーカを一つoffにして、放電量を減少させることを特徴とする電力供給システム。
  2. 前記制御部は、
    前記不感帯に対し、前記蓄電池に対する実際の充放電量が、充電量過多側に超えた場合において、前記一般負荷のブレーカの全てがonになっている場合には、前記発電装置を1台停止して充電量を減少させ、
    前記不感帯に対し、前記蓄電池に対する実際の充放電量が、放電量過多側に超えた場合において、前記一般負荷のブレーカの全てがoffになっている場合には、前記発電装置を1台起動して充電量を増加させることを特徴とする請求項記載の電力供給システム。
  3. 前記制御部は、
    前記蓄電池に対する実際の充放電量が、前記不感帯内ある場合において、off状態の前記一般負荷が存在し、かつ、非稼働状態の前記発電装置が存在する場合には、前記発電装置を1台起動することを特徴とする請求項または請求項に記載の電力供給システム。
  4. 前記制御部は、前記蓄電池に対する実際の充放電量が、前記不感帯を所定時間継続して超えた際に、前記蓄電池に対する実際の充放電量が前記不感帯を超えたと判断することを特徴とする請求項1から請求項のいずれかに記載の電力供給システム。
  5. 前記制御部は、
    停電直前の当初使用電力量を取得し、
    前記当初使用電力量に応じて必要稼働発電装置台数を設定し、
    前記必要稼働発電装置台数に対して、停電直前の稼働発電装置台数が少ない場合には、前記必要稼働発電装置台数となるように、前記発電装置を起動し、
    起動する前記発電装置が複数台ある場合に、所定時間をあけて前記発電装置を順次起動することを特徴とする請求項1から請求項のいずれかに記載の電力供給システム。
  6. さらに太陽光発電装置を有し、
    前記制御部は、停電直後には、前記太陽光発電装置を解列し、
    所定時間経過後に、前記発電装置を起動する必要がある場合であって、前記太陽光発電装置による発電量が規定値以上ある場合には、前記発電装置の起動に代えて前記太陽光発電装置を起動し、
    前記太陽光発電装置による発電を行っている状態で、前記発電装置を停止する必要がある場合には、前記発電装置の停止に代えて前記太陽光発電装置を解列することを特徴とする請求項1から請求項のいずれかに記載の電力供給システム。
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