JP6479516B2 - 入力制御蓄電システム - Google Patents

入力制御蓄電システム Download PDF

Info

Publication number
JP6479516B2
JP6479516B2 JP2015053422A JP2015053422A JP6479516B2 JP 6479516 B2 JP6479516 B2 JP 6479516B2 JP 2015053422 A JP2015053422 A JP 2015053422A JP 2015053422 A JP2015053422 A JP 2015053422A JP 6479516 B2 JP6479516 B2 JP 6479516B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power
voltage
charging
power supply
storage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015053422A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016174477A (ja
Inventor
清敬 隈本
清敬 隈本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FDK Corp
Original Assignee
FDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by FDK Corp filed Critical FDK Corp
Priority to JP2015053422A priority Critical patent/JP6479516B2/ja
Publication of JP2016174477A publication Critical patent/JP2016174477A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6479516B2 publication Critical patent/JP6479516B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E70/00Other energy conversion or management systems reducing GHG emissions
    • Y02E70/30Systems combining energy storage with energy generation of non-fossil origin

Landscapes

  • Direct Current Feeding And Distribution (AREA)
  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)

Description

本発明は、入力系統の制御が可能な蓄電システムに関する。
太陽光等の自然エネルギーを利用した発電システムは近年急速に普及しつつある。自然エネルギーを利用した発電システムの1つの問題は、日照時間等の環境要因による影響を受けやすく電力供給が不安定なことである。そこで一般的な太陽光発電システムは、商用電力の電力系統と連系し、太陽光発電の発電量が不足した場合には入力系統を商用電力側に切り替えることで負荷への電力供給を維持する。また太陽光発電システムは、商用電力の電力系統と連系することにより、発電した電力を電力会社に売電することもできる。
この入力系統の切り替えは、太陽光発電システムが備えるパワーコンディショナー(Power Conditioning System:以下、「PCS」という。)により行われる。PCSは、ソーラーパネルにより発電した直流電力を交流電力に変換し系統連系のための電圧及び位相制御等を行う。そしてPCSは、ソーラーパネルが十分な発電量を供給できる場合には入力系統を太陽光発電側に切り替える。また停電が発生したときPCSは、商用電源を解列する。このとき利用者が手動により自立運転モードに切り替えることで、ソーラーパネルが発電できる場合には負荷に電力を供給することができるPCSも利用されている。
さらに近年では、電力を蓄電可能な蓄電システムを上述のような太陽光発電システムと組み合わせた発電・蓄電システムが実用化されている。単一のシステムで発電及び蓄電の両方が可能になったことにより、発電量が十分なときに発電した電力を蓄電し発電量が不十分なときにその電力を消費することができ、自然エネルギーが持つ不安定性の影響を軽減することが可能となる。またこれにより商用電力の消費を抑制でき電力費用の軽減が可能となる。
独立して稼働する既設の発電システムに対して、蓄電システムを追加することで発電・蓄電システムを構成しようとした場合、両システムが互いに組み合わされることを想定した設計がなされていない限り、上述のような発電・蓄電システムを実現することはできない。これは発電システム及び蓄電システムが各々独立に制御されるため、両システムを連系して制御することができないためである。したがってこのような場合には、蓄電システムの他にその蓄電システムと連系可能な発電システムのPCSについても新たに導入する必要がある。このような課題に対し特許文献1に開示された従来技術では、商用電源、既設の発電システム、及び蓄電システムの接続配線上に各々カレントトランスを配置し、これらの地点における電流情報に基づき蓄電池の充放電を制御可能な蓄電パワーコンディショナーにより、既設の発電システム及び追加の蓄電システムを連系制御させている。
特開2012−55059号公報
しかしながら上述の特許文献1に開示された従来技術は、既設の発電システムに蓄電システムを追加する際に、複数のカレントトランスがさらに必要となるため、設置に手間がかかるとともに複数のカレントトランス分のコスト増加につながる虞がある。
また上述の特許文献1に開示された発電システムのPCSは、発電した直流電力を交流電力に変換し商用電源と同一の周波数及び位相に整合した後、単一の給電路で蓄電システムに供給する。このため商用電源以外に複数の入力系統と連系する冗長系を構成しようとした場合、停電時に各入力系統のPCSを自立運転モードに移行させると、各々独立した位相で運転するため入力系統間で電位差が生じて支障をきたす虞がある。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、既設の発電システムと蓄電システムとの連系において、システム内で完結した入力系統の制御が可能な蓄電システムを提供することにある。
<本発明の第1の態様>
本発明の第1の態様は、負荷装置へ直流電源を供給する電力バスラインと、商用交流電力を受電して前記電力バスラインへ定格電圧の直流電圧を出力する第1直流電源装置と、自然エネルギーを利用して発電する装置から電力を受電して前記電力バスラインへ直流電力を出力する第2直流電源装置と、前記電力バスラインの直流電力で複数の蓄電池を充電し、前記複数の蓄電池の電力を前記電力バスラインへ放電する充放電装置と、制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記第1直流電源装置及び前記第2直流電源装置の出力電圧がいずれも低電圧検出電圧より高い電圧であることを条件として、前記第2直流電源装置の出力電圧を前記定格電圧よりも高い電圧に設定する第1電圧設定手段と、前記第2直流電源装置の出力電圧が前記定格電圧よりも高いことを条件として、前記複数の蓄電池の充電を許可する蓄電池を1つ増加させる第1充電蓄電池増加手段と、前記第2直流電源装置の出力電圧が前記定格電圧以下に低下したことを条件として、前記複数の蓄電池の充電を許可する蓄電池を1つ減少させる第1充電蓄電池減少手段と、前記第1充電電池減少手段によって前記複数の蓄電池の充電を許可する蓄電池を1つ減少させたときに、充電を許可する蓄電池の数がゼロになったことを条件として、前記第2直流電源装置の出力電圧を前記定格電圧よりも低い電圧に設定する第2電圧設定手段と、を含む、蓄電システムである。
蓄電システムが備える第1直流電源装置は、商用電源からの交流電力を直流電力に変換し、蓄電システムの電力バスラインに入力する。同様に蓄電システムが備える第2直流電源装置は、自然エネルギーによる発電装置からの交流電力を直流電力に変換し、蓄電システムの電力バスラインに入力する。よってこの蓄電システムの電力は、商用電源及び自然エネルギーによる発電装置の2つの入力系統から供給される。
蓄電システムが備える充放電装置は、電力バスラインからの直流電力を複数の蓄電池に充電する制御が可能であり、また複数の蓄電池からの直流電力を電力バスラインに放電する制御が可能である。
電力バスラインは、電力の出力機構を備えており、商用電源、自然エネルギーによる発電装置、又は複数の蓄電池から供給される電力を負荷装置へ供給する。
制御装置は、第1直流電源装置及び第2直流電源装置の出力電圧がいずれも所定の低電圧検出電圧よりも高いことにより、両方の入力系統から電力が供給されていることを確認する。
また制御装置は、両方の入力系統からの電力供給が確認されたことを条件として、第1電圧設定手段により第2直流電源装置の出力電圧を定格電圧すなわち商用電源の電圧よりも高い電圧に設定する。この制御により第2直流電源装置を経由した自然エネルギーによる発電装置からの電力は電力バスラインへ供給され、第1直流電源装置を経由した商用電源からの電力は電力バスラインへ供給されない。
このように2つの入力系統の電圧を制御装置が制御することにより、どちらの入力系統からの電力を電力バスラインへ供給するかを切り替えることができる。そして自然エネルギーによる発電装置から電力バスラインへ電力が供給される場合には、制御装置は、負荷装置が必要とする電力を電力バスラインから負荷装置へ供給するとともに、余剰電力が生じた場合には以下の制御により一又は複数の蓄電池を充電する。
制御装置は、第2直流電源装置の出力電圧が定格電圧よりも高くなったときには、負荷装置の電力消費に対して自然エネルギーによる発電装置の発電量に余裕があると想定されることから、第1充電蓄電池増加手段により複数の蓄電池のうち充電を許可する蓄電池の数を1つ増加させる。そして充電を許可する一又は複数の蓄電池は、自然エネルギーによる発電装置からの電力により充電される。
電力が供給される蓄電池の数が1つ増加すると、その分だけ当該蓄電システムが消費する電力は増加することになる。それでもなお第2直流電源装置の出力電圧が定格電圧よりも高い場合には、負荷装置の電力消費に対して自然エネルギーによる発電装置の発電量に依然として余裕があると想定されることから、制御装置は充電を許可する蓄電池の数をさらに1つ増加させる。制御装置がこの制御を周期的に繰り返すことにより、当該蓄電システムは自然エネルギーによる発電装置が発電する電力量に応じて、負荷装置への十分な電力供給を確保しつつ蓄電池に充電することができる。
他方、自然エネルギーによる発電装置の発電量の低下、或いは上記の第1充電蓄電池増加手段によって、第2直流電源装置の出力電圧が定格電圧以下に低下する場合には、電力の供給が負荷装置の電力需要に追いつかなくなる可能性がある。このため制御装置は、第2直流電源装置の出力電圧が定格電圧以下に低下したときに、第1充電蓄電池減少手段により充電を許可する蓄電池の数を1つ減少させる。
充電を許可する蓄電池の数を1つ減少させると、その分だけ当該蓄電システムが消費する電力は減少することになる。それでもなお第2直流電源装置の出力電圧が定格電圧よりも低い場合には、制御装置は充電を許可する蓄電池の数をさらに1つ減少させる。制御装置がこの制御を周期的に繰り返すことにより、当該蓄電システムは自然エネルギーによる発電装置が発電する電力量に応じて、負荷装置への十分な電力供給を確保しつつ蓄電池に充電することができる。
そして第1充電蓄電池減少手段により充電を許可する蓄電池の数がゼロになったとき、制御装置は、自然エネルギーによる発電装置による発電量が不十分であると判断し、第2電圧設定手段により第2直流電源装置の出力電圧を定格電圧よりも低い電圧に設定する。この制御により第1直流電源装置を経由した商用電源からの電力は電力バスラインへ供給され、第2直流電源装置を経由した自然エネルギーによる発電装置からの電力は電力バスラインへ供給されない。よって自然エネルギーによる発電装置が発電量以上の電力を要求されて運転停止に陥る状態を回避することができる。
これらの制御により制御装置は、自然エネルギーによる発電装置から受電した電力を負荷装置へ供給した上で、電力の余剰が生じた場合にはその出力に応じた数の蓄電池に充電し、電力が不足する場合には入力系統を商用電源に切り替える。
上述の構成により本発明の蓄電池システムは、複数の蓄電池の充電を許可する蓄電池の数を増減調整することによって自然エネルギーによる発電装置の発電量を判断し、その発電量が不十分である場合には入力系統を商用電源に切り替える制御を行う。このため本発明の蓄電システムは、蓄電池システムの外部に発電量を計測する装置を別途設ける必要がない。
これにより本発明の第1の態様によれば、既設の発電システムとの連係において、システム内で完結した入力系統の制御が可能な蓄電システムを提供することができるという作用効果が得られる。
<本発明の第2の態様>
本発明の第2の態様は、前述した本発明の第1の態様において、前記制御装置は、前記第1充電電池減少手段によって前記複数の蓄電池の充電を許可する蓄電池を1つ減少させたときに、前記第2直流電源装置の出力電圧が前記定格電圧よりも高いことを条件として、前記第1充電蓄電池増加手段の処理周期を長くする、蓄電システムである。
制御装置は、第2直流電源装置の出力電圧が定格電圧以下に低下した場合に、負荷装置及び充電を許可する一又は複数の蓄電池で消費される電力が自然エネルギーによる発電装置の発電量を上回ると想定されることから、充電を許可する蓄電池を1つ減少させ消費電力を減少させる。このとき第2直流電源装置の出力電圧が定格電圧よりも高くなれば、そのときの充電を許可する蓄電池の数が発電量に対して最適な数ということになる。
一方、自然エネルギーによる発電装置の発電量は、時間の経過とともに変化するものの、比較的に長い周期でゆっくりと変化する場合が多い。そのため充電を許可する蓄電池の数が最適な数に設定された直後にその数を再び増加させると、第2直流電源装置の出力電圧が定格電圧以下に再び低下し、それによって充電を許可する蓄電池の数を再び減少させることを一定の処理周期で延々と繰り返す状態になってしまう虞が生ずる。その結果、自然エネルギーによる発電装置からの電力供給を再開した直後に、発電量不足により電力供給が停止するという状態を繰り返す虞が生ずることとなり、それによって自然エネルギーによる発電装置は発電が可能にも関わらず、電力供給ができない状態となる事態が頻発する虞が生ずる。
そこで制御装置は、第1充電電池減少手段によって複数の蓄電池の充電を許可する蓄電池を1つ減少させたときに、第2直流電源装置の出力電圧が定格電圧よりも高いことを条件として、第1充電蓄電池増加手段の処理周期を長くする。それによって充電を許可する蓄電池の数の増加と減少を一定の処理周期で延々と繰り返す状態になってしまう虞を低減することができるので、自然エネルギーによる発電装置は発電が可能にも関わらず、電力供給ができない状態となる事態が頻発する虞を低減することができる。
これにより本発明の第2の態様によれば、前述した本発明の第1の態様による作用効果に加え、自然エネルギーによる発電装置は発電が可能にも関わらず、電力供給ができない状態となる事態が頻発する虞を低減することができるという作用効果が得られる。
<本発明の第3の態様>
本発明の第3の態様は、前述した本発明の第1又は2の態様において、自然エネルギーを利用して発電する装置から電力を受電して前記電力バスラインへ直流電力を出力する第3直流電源装置を備え、前記制御装置は、前記第3直流電源装置の出力電圧が前記低電圧検出電圧より高く、かつ前記第1充電電池減少手段によって充電を許可する蓄電池の数がゼロになったことを条件として、前記第3直流電源装置の出力電圧を前記定格電圧よりも高い電圧に設定する第3電圧設定手段と、前記第3直流電源装置の出力電圧が前記定格電圧よりも高いことを条件として、前記複数の蓄電池の充電を許可する蓄電池を1つ増加させる第2充電蓄電池増加手段と、前記第3直流電源装置の出力電圧が前記定格電圧以下に低下したことを条件として、前記複数の蓄電池の充電を許可する蓄電池を1つ減少させる第2充電蓄電池減少手段と、前記第2充電電池減少手段によって前記複数の蓄電池の充電を許可する蓄電池を1つ減少させたときに、充電を許可する蓄電池の数がゼロになったことを条件として、前記第3直流電源装置の出力電圧を前記定格電圧よりも低い電圧に設定する第4電圧設定手段と、を含む、蓄電システムである。
蓄電システムが備える第3直流電源装置は、自然エネルギーによる発電装置からの交流電力を直流電力に変換し、蓄電システムの電力バスラインに入力する。よってこの蓄電システムの電力は、商用電源及び2つの自然エネルギーによる発電装置の計3つの入力系統から供給される。
第1充電電池減少手段により充電を許可された蓄電池の数がゼロになったとき、制御装置は、第2直流電源装置を経由した自然エネルギーによる発電装置の発電量が不十分であると判断し、次の手順により入力系統を第3直流電源装置に切り替える制御を行う。
制御装置は、第3直流電源装置の出力電圧が所定の低電圧検出電圧よりも高いことにより、第3直流電源装置の入力系統から電力が供給されていることを確認する。
また制御装置は、両方の入力系統からの電力供給が確認されたことを条件として、第3電圧設定手段により第3直流電源装置の出力電圧を定格電圧すなわち商用電源の電圧よりも高い電圧に設定する。この制御により第3直流電源装置を経由した自然エネルギーによる発電装置からの電力は電力バスラインへ供給され、第1直流電源装置を経由した商用電源からの電力は電力バスラインへ供給されない。
さらに制御装置は、第3直流電源装置の出力電圧が定格電圧よりも高くなったときには、負荷装置の電力消費に対して自然エネルギーによる発電装置の発電量に余裕があると想定されることから、第2充電蓄電池増加手段により複数の蓄電池のうち充電を許可する蓄電池の数を1つ増加させる。そして充電を許可する一又は複数の蓄電池は、自然エネルギーによる発電装置からの電力により充電される。
電力が供給される蓄電池の数が1つ増加すると、その分だけ当該蓄電システムが消費する電力は増加することになる。それでもなお第3直流電源装置の出力電圧が定格電圧よりも高い場合には、負荷装置の電力消費に対して自然エネルギーによる発電装置の発電量に依然として余裕があると想定されることから、制御装置は充電を許可する蓄電池の数をさらに1つ増加させる。制御装置がこの制御を周期的に繰り返すことにより、当該蓄電システムは自然エネルギーによる発電装置が発電する電力量に応じて、負荷装置への十分な電力供給を確保しつつ蓄電池に充電することができる。
他方、自然エネルギーによる発電装置の発電量の低下、或いは上記の第2充電蓄電池増加手段によって、第3直流電源装置の出力電圧が定格電圧以下に低下する場合には、電力の供給が負荷装置の電力需要に追いつかなくなる可能性がある。このため制御装置は、第3直流電源装置の出力電圧が定格電圧以下に低下したときに、第2充電蓄電池減少手段により充電を許可する蓄電池の数を1つ減少させる。
充電を許可する蓄電池の数を1つ減少させると、その分だけ当該蓄電システムが消費する電力は減少することになる。それでもなお第3直流電源装置の出力電圧が定格電圧よりも低い場合には、制御装置は充電を許可する蓄電池の数をさらに1つ減少させる。制御装置がこの制御を周期的に繰り返すことにより、当該蓄電システムは自然エネルギーによる発電装置が発電する電力量に応じて、負荷装置への十分な電力供給を確保しつつ蓄電池に充電することができる。
そして第2充電蓄電池減少手段により充電を許可する蓄電池の数がゼロになったとき、制御装置は、自然エネルギーによる発電装置による発電量が不十分であると判断し、第4電圧設定手段により第3直流電源装置の出力電圧を定格電圧よりも低い電圧に設定する。この制御により第1直流電源装置を経由した商用電源からの電力は電力バスラインへ供給され、第3直流電源装置を経由した自然エネルギーによる発電装置からの電力は電力バスラインへ供給されない。よって自然エネルギーによる発電装置が発電量以上の電力を要求されて運転停止に陥る状態を回避することができる。
これらの制御により制御装置は、自然エネルギーによる発電装置から受電した電力を負荷装置へ供給した上で、電力の余剰が生じた場合にはその出力に応じた数の蓄電池に充電し、電力が不足する場合には入力系統を商用電源に切り替える。
上述の構成により本発明の蓄電池システムは、複数の蓄電池の充電を許可する蓄電池の数を増減調整することによって自然エネルギーによる発電装置の発電量を判断し、その発電量が不十分である場合には入力系統を商用電源に切り替える制御を行う。このため本発明の蓄電システムは、蓄電池システムの外部に発電量を計測する装置を別途設ける必要がない。
また当該蓄電システムは、商用電源以外に複数の入力系統を備え、入力系統ごとに独立した給電路により電力が供給されるため、各入力系統の交流電力の位相等を整合させる必要がない。その上で制御装置は、第2直流電源装置又は第3直流電源装置の出力電圧を各々調整することにより各入力系統と連系制御することが可能となる。
これにより本発明の第3の態様によれば、前述した本発明の第1又は2の態様による作用効果に加え、商用電源以外の複数の入力系統を備える冗長系を構成することができるという作用効果が得られる。
<本発明の第4の態様>
本発明の第4の態様は、前述した本発明の第3の態様において、前記制御装置は、前記第2充電電池減少手段によって前記複数の蓄電池の充電を許可する蓄電池を1つ減少させたときに、前記第3直流電源装置の出力電圧が前記定格電圧よりも高いことを条件として、前記第2充電蓄電池増加手段の処理周期を長くする、蓄電システムである。
制御装置は、第3直流電源装置の出力電圧が定格電圧以下に低下した場合に、負荷装置及び充電を許可する一又は複数の蓄電池で消費される電力が自然エネルギーによる発電装置の発電量を上回ると想定されることから、充電を許可する蓄電池を1つ減少させ消費電力を減少させる。このとき第3直流電源装置の出力電圧が定格電圧よりも高くなれば、そのときの充電を許可する蓄電池の数が発電量に対して最適な数ということになる。
一方、自然エネルギーによる発電装置の発電量は、時間の経過とともに変化するものの、比較的に長い周期でゆっくりと変化する場合が多い。そのため充電を許可する蓄電池の数が最適な数に設定された直後にその数を再び増加させると、第3直流電源装置の出力電圧が定格電圧以下に再び低下し、それによって充電を許可する蓄電池の数を再び減少させることを一定の処理周期で延々と繰り返す状態になってしまう虞が生ずる。その結果、自然エネルギーによる発電装置からの電力供給を再開した直後に、発電量不足により電力供給が停止するという状態を繰り返す虞が生ずることとなり、それによって自然エネルギーによる発電装置は発電が可能にも関わらず、電力供給ができない状態となる事態が頻発する虞が生ずる。
そこで制御装置は、第2充電電池減少手段によって複数の蓄電池の充電を許可する蓄電池を1つ減少させたとに、第3直流電源装置の出力電圧が定格電圧よりも高いことを条件として、第2充電蓄電池増加手段の処理周期を長くする。それによって充電を許可する蓄電池の数の増加と減少を一定の処理周期で延々と繰り返す状態になってしまう虞を低減することができるので、自然エネルギーによる発電装置は発電が可能にも関わらず、電力供給ができない状態となる事態が頻発する虞を低減することができる。
これにより本発明の第4の態様によれば、前述した本発明の第3の態様による作用効果に加え、自然エネルギーによる発電装置は発電が可能にも関わらず、電力供給ができない状態となる事態が頻発する虞を低減することができるという作用効果が得られる。
本発明によれば、既設の発電システムと蓄電システムとの連系において、システム内で完結した入力系統の制御が可能な蓄電システムを提供できるという作用効果が得られる。
本発明の第1実施例に係る蓄電システム1の構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施例に係る蓄電システム1の制御を示すフローチャートである。 本発明の第2実施例に係る蓄電システム1の構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施例に係る蓄電システム1の制御を示すフローチャートである。 本発明の第2実施例に係る蓄電システム1の制御を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
<第1実施例>
図1は、本発明の第1実施例に係る蓄電システム1の構成を示すブロック図である。
蓄電システム1は、商用電源2から商用交流電力を受電するとともに、太陽光発電装置3から太陽光PCS4を介して商用電源2とは独立した給電路により交流電力を受電する。また蓄電システム1は、負荷装置5と接続され負荷装置5に交流電力を供給する。
蓄電システム1は、「第1直流電源装置」としての第1AC−DCコンバータ11、「第2直流電源装置」としての第2AC−DCコンバータ12、電力バスライン13、充放電装置14、N個の蓄電池B1〜BN、DC−ACインバータ15、制御装置16を備える。
第1AC−DCコンバータ11は、商用電源2から受電した商用交流電力を直流電力に変換して電力バスライン13に供給する。また第2AC−DCコンバータ12は、太陽光発電装置3が発電した直流電力を太陽光PCS4が交流電力に変換し送電する交流電力を受電し、その交流電力を直流電力に変換して電力バスライン13に供給する。
充電装置14は、電力バスライン13からの直流電力を受電し、その直流電力により複数の蓄電池B1〜BNを個別に充電する制御を行う。また充電装置14は、電力バスライン13へ複数の蓄電池B1〜BNから個別に放電する制御を行う。
DC−ACインバータ15は、電力バスライン13からの直流電力を交流電力に変換し、蓄電システム1に接続された負荷装置5に交流電力を供給する。
制御装置16は、公知のマイコン制御回路であり、蓄電システムが備える全ての構成要素と接続されており(図示せず)、接続先の情報を取得するとともに、それらの動作を制御する。
制御装置16は、第2AC−DCコンバータ12の出力電圧を昇圧または降圧することにより、電力供給を受ける入力系統を制御することができる。すなわち第2AC−DCコンバータ12の出力電圧を定格電圧よりも高くすることにより、太陽光発電装置3が発電する電力を受電することができる。他方、第2AC−DCコンバータ12の出力電圧を定格電圧よりも低くすることにより、商用電源2の電力を受電することができる。
このため制御装置16は、太陽光発電装置3が十分な電力を発電している場合には、太陽光発電装置3が発電する電力を受電し、太陽光発電装置3が十分な電力を発電していない場合には、商用電源2の電力を受電する。
これにより蓄電システム1は、できるだけ太陽光発電装置3からの電力を受電することにより商用電力の購入を抑制し、太陽光発電装置3の発電電力が不十分であれば商用電源2の入力系統に切り替えることで、電力供給の不安定性を解消することができる。また、太陽光発電装置3の発電電力が十分であれば、その発電量に応じた数の複数の蓄電池B1〜BNに電力を供給し充電することができる。
図2は、本発明の第1実施例に係る蓄電システム1の制御を示すフローチャートである。以下、同フローチャートに沿って、制御装置16が行う太陽光発電装置3の発電量の推定、入力系統の制御、及び複数の蓄電池B1〜BNの制御等について説明する。
蓄電システム1は、商用電源2と接続されることにより図2に示す入力系統制御手順をスタートさせる。まず蓄電システム1は、商用電源2から商用交流電力を受電する(ステップS1)。このとき第1AC−DCコンバータ11は、蓄電システム1が受電した交流電力を直流電力に変換し、電力バスライン13に供給する。電力バスライン13に供給された直流電力は、DC−ACインバータ15に供給される。DC−ACインバータ15は、電力バスライン13から供給された直流電力を交流電力に変換し、蓄電システム1の外部に接続された負荷装置5に供給する。このように蓄電システム1は、まず商用電源の電力供給により起動し、負荷装置5へ電力を供給する。
つづいて以降の発電量推定のための初期化処理として、充電を許可する蓄電池の数nを1に設定する(ステップS2)。
つづいて第2AC−DCコンバータ11の出力電圧V2が所定の低電圧検出電圧VLよりも高いか否かを判定する(ステップS3)。それによって太陽光発電装置3が発電状態にあるか否かを判断する。
第2AC−DCコンバータ12の出力電圧V2が所定の低電圧検出電圧VL以下である場合には(ステップS3でNo)、太陽光発電装置3が発電状態にないと判断し、太陽光発電装置3が発電状態になるまで商用電源2からの電力で蓄電システム1を稼働させる。
第2AC−DCコンバータ12の出力電圧V2が所定の低電圧検出電圧VLよりも高い場合には(ステップS3でYes)、太陽光発電装置3が発電状態にあると判断し、第2AC−DCコンバータ12の出力電圧V2を定格電圧、すなわち第1AC−DCコンバータ11の出力電圧よりも高い電圧に設定する(ステップS4:第1電圧設定手段)。
つづいて第2AC−DCコンバータ12の出力電圧V2が定格電圧より高いか否かを判定する(ステップS5)。第2AC−DCコンバータ12の出力電圧V2が定格電圧よりも高い場合には、太陽光発電装置3が発電する電力が電力バスライン13へ供給されることになる。このとき太陽光発電装置3の発電量は、負荷装置5及び充電を許可する1つの蓄電池に供給され消費される電力よりも多いことになる。そこで第2AC−DCコンバータ12の出力電圧V2が定格電圧より高い場合には(ステップS5でYes)、充電を許可する蓄電池の数nを1増加させ(ステップS6:第1充電蓄電池増加手段)、第2AC−DCコンバータ12の出力電圧V2と定格電圧とを再度比較する(ステップS5)。このように第2AC−DCコンバータ12の出力電圧V2が定格電圧よりも高い間、ステップS5とステップS6を交互に繰り返すことにより、太陽光発電装置3が発電する電力の余剰分だけ蓄電池B1〜BNの充電に利用する。
充電する蓄電池を1つずつ増加していくことにより、複数の蓄電池B1〜BN及び負荷装置5で消費される電力量が太陽光発電装置3の発電量を上回ったとき、第2AC−DCコンバータ12の出力電圧V2が定格電圧以下に低下する(ステップS5でNo)。また太陽光発電装置3の発電量が不十分なとき、又は蓄電システム1の運転中に太陽光発電装置3の発電量が低下したときにも、第2AC−DCコンバータ12の出力電圧V2が定格電圧以下に低下する(ステップS5でNo)。
このようなことから第2AC−DCコンバータ12の出力電圧V2が定格電圧以下に低下した場合には(ステップS5でNo)、充電を許可する蓄電池の数nを1減少させ(ステップS7:第1充電蓄電池減少手段)、充電によって消費される電力の負荷を減少させる。
つづいて充電を許可する蓄電池の数nがゼロになったか否かを判定する(ステップS8)。充電を許可する蓄電池の数nがゼロになった場合(ステップS8でYes)、太陽光発電装置3の発電量が負荷装置5で消費される電力量と同等又はそれ以下となるため、第2AC−DCコンバータ12の出力電圧V2を定格電圧以下に設定する(ステップ11:第2電圧設定手段)。これにより太陽光発電装置3が発電する電力は電力バスライン13へ供給されず、商用電源2の電力が電力バスライン13へ供給されることになる。したがって発電量の不足により負荷装置5へ十分な電力を供給できなくなる状態を回避することができる。
他方、充電を許可する蓄電池の数nを1減少させた後、nがゼロでない場合には(ステップS8でNo)、再度第2AC−DCコンバータ12の出力電圧V2が定格電圧より高いか否かを判定する(ステップS9)。このように第2AC−DCコンバータ12の出力電圧V2が定格電圧よりも低い間、ステップS7〜S9の手順を繰り返すことにより、太陽光発電装置3が発電できる電力の余剰分だけ蓄電池B1〜BNの充電に利用する。
充電を許可する蓄電池の数nを1減少させた後(ステップS7)、第2AC−DCコンバータ12の出力電圧V2が定格電圧より高い場合には(ステップS9でYes)、太陽光発電装置3が発電する電力から負荷装置5で消費される電力を差し引いた残りの電力でできるだけ多くの蓄電池を充電でき、そのときの充電を許可する蓄電池の数nが発電量に対して最適な数ということになる。
一方、太陽光発電装置3の発電量は時間の経過とともに変化するものの、比較的に長い周期でゆっくりと変化する場合が多い。そのため充電を許可する蓄電池の数nが最適な数に設定された直後にその数を再び増加させると、第2AC−DCコンバータ12の出力電圧V2が定格電圧以下に再び低下し、それによって充電を許可する蓄電池の数nを再び減少させることを一定の処理周期で延々と繰り返す状態になってしまう虞が生ずる。その結果、太陽光発電装置3からの電力供給を再開した直後に、発電量不足により太陽光発電装置3からの電力供給が停止するという状態を繰り返す虞が生ずることとなり、それによって太陽光発電装置3は発電が可能にも関わらず、電力供給ができない状態となる事態が頻発する虞が生ずる。
そこで第2AC−DCコンバータ12の出力電圧V2が定格電圧より高い場合には(ステップS9でYes)、一定の待機時間を設けることにより(ステップS10)、充電を許可する蓄電池の数を増減調整する処理周期を長くする。それによって太陽光発電装置3が持続的に電力供給できるよう更新周期を制御することができる。そして待機時間後に太陽光発電装置3の発電量が増加した場合には(ステップS5でYes)、充電を許可する蓄電池の数nを増加させ(ステップS6)、太陽光発電装置3の発電量が減少した場合には(ステップS5でNo)、充電を許可する蓄電池の数nを減少させる(ステップS7)。
以上のように蓄電システム1は、太陽光発電装置3の発電量に応じて充電を許可する蓄電池の数nを増減調整し、発電量に余剰がある場合には太陽光発電装置3から供給される電力を受電し、発電量に余剰がない場合には商用電源から供給される電力を受電する。
これにより本発明の第1実施例に係る蓄電システム1は、既設の発電システムとの連係において、蓄電システム1の外部に発電量を計測する装置等を別途設ける必要がなく、システム内で完結した入力系統の制御が可能となる。
<第2実施例>
次に、本発明の第2実施例について説明する。本実施例の蓄電システムは、商用電源以外の入力系統を複数備えている点が第1実施例の蓄電システムと異なる。以下、第1実施例と異なる部分について説明することとし、第1実施例と共通する構成要素については、同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
図3は、本発明の第2実施例に係る蓄電システム1の構成を示すブロック図である。蓄電システム1は、風力発電装置6から風力PCS7を介して交流電力を受電する。
また蓄電システム1は、「第3直流電源装置」としての第3AC−DCコンバータ17を備える。第3AC−DCコンバータ17は、風力発電装置6が発電した直流電力を風力PCS7が交流電力に変換し送電する交流電力を受電し、その交流電力を直流電力に変換して電力バスライン13に供給する。
制御装置16は、第2AC−DCコンバータ12の出力電圧V2を昇圧または降圧することにより、或いは第3AC−DCコンバータ17の出力電圧V3を昇圧または降圧することにより、電力供給を受ける入力系統を制御することができる。すなわち第2AC−DCコンバータ12の出力電圧V2を定格電圧よりも高くすることにより、太陽光発電装置3が発電する電力を受電することができる。また第3AC−DCコンバータ17の出力電圧V3を定格電圧よりも高くすることにより、風力発電装置6が発電する電力を受電することができる。他方、第2AC−DCコンバータ12の出力電圧V2及び第3AC−DCコンバータ17の出力電圧V3を定格電圧よりも低くすることにより、商用電源2の電力を受電することができる。
このため制御装置16は、太陽光発電装置3が十分な電力を発電している場合には、太陽光発電装置3が発電する電力を受電する。他方、制御装置16は、太陽光発電装置3が十分な電力を発電していない場合には、風力発電装置6が十分な電力を発電しているときは風力発電装置6が発電する電力を受電し、風力発電装置6も十分な電力を発電していないときは商用電源2の電力を受電する。
つまり本実施例では、太陽光発電装置3が十分な電力を発電していない場合において、風力発電装置6が十分な電力を発電しているときに、以下の手順により風力発電装置6が発電する電力により蓄電システム1を運転する。
図4A及び図4Bは、本発明の第2実施例に係る蓄電システム1の制御を示すフローチャートである。以下、同フローチャートに沿って、制御装置16が行う風力発電装置6の発電量の推定、入力系統の制御、及び複数の蓄電池B1〜BNの制御等について説明する。
図4AのステップS21〜30の手順については、第1実施例のステップS1〜S10(図2)と同じ手順であるため、詳細な説明を省略する。
本発明の第2実施例に係る蓄電システム1は、第2AC−DCコンバータ12の出力電圧V2が所定の低電圧検出電圧VLを下回る場合(ステップS23でNo)、及び充電を許可する蓄電池の数nが0となった場合(ステップS28でYes)の制御が本発明の第1実施例と異なる。すなわち本発明の第2実施例に係る蓄電システム1においては、太陽光発電装置3が発電状態にないか、発電していても発電量が負荷装置5で消費される電力量と同等又はそれ以下となる場合に、入力系統を太陽光発電装置3から風力発電装置6へ切り替える。
より具体的にはまず以降の発電量推定のための初期化処理として、充電を許可する蓄電池の数nを1に設定する(ステップS31)。つづいて第3AC−DCコンバータ17の出力電圧V3が所定の低電圧検出電圧VLよりも高いか否かを判定する(ステップS32)。それによって風力発電装置6が発電状態にあるか否かを判断する。
第3AC−DCコンバータ17の出力電圧V3が所定の低電圧検出電圧VL以下である場合には(ステップS32でNo)、風力発電装置6が発電状態にないと判断する。そして第3AC−DCコンバータ17の出力電圧V3を定格電圧以下に設定する(ステップS40:第4電圧設定手段)。これにより風力発電装置6が発電する電力は、電力バスライン13へ供給されず、商用電源2の電力が電力バスライン13へ供給されることになる。
他方、第3AC−DCコンバータ17の出力電圧V3が所定の低電圧検出電圧VLよりも高い場合には(ステップS32でYes)、風力発電装置6が発電状態にあると判断し、第3AC−DCコンバータ17の出力電圧V3を定格電圧よりも高い電圧に設定する(ステップS33:第3電圧設定手段)。
つづいて第3AC−DCコンバータ17の出力電圧V3が定格電圧より高いか否かを判定する(ステップS34)。第3AC−DCコンバータ17の出力電圧V3が定格電圧よりも高い場合には、風力発電装置6が発電する電力が電力バスライン13へ供給されることになる。このとき風力発電装置6の発電量は、負荷装置5及び充電を許可する1つの蓄電池に供給され消費される電力よりも多いことになる。そこで第3AC−DCコンバータ17の出力電圧V3が定格電圧より高い場合には(ステップS34でYes)、充電を許可する蓄電池の数nを1増加させ(ステップS35:第2充電蓄電池増加手段)、第3AC−DCコンバータ17の出力電圧V3と定格電圧とを再度比較する(ステップS34)。このように第3AC−DCコンバータ17の出力電圧V3が定格電圧よりも高い間、ステップS34とステップS35を交互に繰り返すことにより、風力発電装置6が発電する電力の余剰分だけ蓄電池B1〜BNの充電に利用する。
充電する蓄電池を1つずつ増加していくことにより、複数の蓄電池B1〜BN及び負荷装置5で消費される電力量が風力発電装置6の発電量を上回ったとき、第3AC−DCコンバータ17の出力電圧V3が定格電圧以下に低下する(ステップS34でNo)。また風力発電装置6の発電量が不十分なとき、又は蓄電システム1の運転中に風力発電装置6の発電量が低下したときにも、第3AC−DCコンバータ17の出力電圧V3が定格電圧以下に低下する(ステップS34でNo)。
このようなことから第3AC−DCコンバータ17の出力電圧V3が定格電圧以下に低下した場合には(ステップS34でNo)、充電を許可する蓄電池の数nを1減少させ(ステップS36:第2充電蓄電池減少手段)、充電によって消費される電力の負荷を減少させる。
つづいて充電を許可する蓄電池の数nがゼロになったか否かを判定する(ステップS37)。充電を許可する蓄電池の数nがゼロになった場合(ステップS37でYes)、風力発電装置6の発電量が負荷装置5で消費される電力量と同等又はそれ以下となるため、第3AC−DCコンバータ17の出力電圧V3を定格電圧以下に設定する(ステップS40:第4電圧設定手段)。これにより風力発電装置6が発電する電力は電力バスライン13へ供給されず、商用電源2の電力が電力バスライン13へ供給されることになる。したがって発電量の不足により負荷装置5へ十分な電力を供給できなくなる状態を回避することができる。
他方、充電を許可する蓄電池の数nを1減少させた後、nがゼロでない場合には(ステップS37でNo)、再度第3AC−DCコンバータ17の出力電圧V3が定格電圧より高いか否かを判定する(ステップS38)。このように第3AC−DCコンバータ17の出力電圧V3が定格電圧よりも低い間、ステップS36〜S38の手順を繰り返すことにより、風力発電装置6が発電できる電力の余剰分だけ蓄電池B1〜BNの充電に利用する。
充電を許可する蓄電池の数nを1減少させた後(ステップS36)、第3AC−DCコンバータ17の出力電圧V3が定格電圧より高い場合には(ステップS38でYes)、風力発電装置6が発電する電力から負荷装置5で消費される電力を差し引いた残りの電力でできるだけ多くの蓄電池を充電でき、そのときの充電を許可する蓄電池の数nが発電量に対して最適な数ということになる。
一方、風力発電装置6の発電量は時間の経過とともに変化するものの、比較的に長い周期でゆっくりと変化する場合が多い。そのため充電を許可する蓄電池の数nが最適な数に設定された直後にその数を再び増加させると、第3AC−DCコンバータ17の出力電圧V3が定格電圧以下に再び低下し、それによって充電を許可する蓄電池の数nを再び減少させることを一定の処理周期で延々と繰り返す状態になってしまう虞が生ずる。その結果、風力発電装置6からの電力供給を再開した直後に、発電量不足により風力発電装置6からの電力供給が停止するという状態を繰り返す虞が生ずることとなり、それによって風力発電装置6は発電が可能にも関わらず、電力供給ができない状態となる事態が頻発する虞が生ずる。
そこで第3AC−DCコンバータ17の出力電圧V3が定格電圧より高い場合には(ステップS38でYes)、一定の待機時間を設けることにより(ステップS39)、充電を許可する蓄電池の数を増減調整する処理周期を長くする。それによって風力発電装置6が持続的に電力供給できるよう更新周期を制御することができる。そして待機時間後に風力発電装置6の発電量が増加した場合には(ステップS34でYes)、充電を許可する蓄電池の数nを増加させ(ステップS35)、風力発電装置6の発電量が減少した場合には(ステップS34でNo)、充電を許可する蓄電池の数nを減少させる(ステップS36)。
以上のように蓄電システム1は、風力発電装置6の発電量に応じて充電を許可する蓄電池の数nを増減調整し、発電量に余剰がある場合には風力発電装置6から供給される電力を受電し、発電量に余剰がない場合には商用電源から供給される電力を受電する。
これにより本発明の第2実施例に係る蓄電システム1は、既設の発電システムとの連係において、蓄電システム1の外部に発電量を計測する装置等を別途設ける必要がなく、システム内で完結した入力系統の制御が可能となる。また、太陽光発電装置3の発電量が不十分である場合にも、風力発電装置6の発電量が十分であれば、商用電力の消費を抑制でき電力費用の軽減が可能である。
さらに本発明の第2実施例に係る蓄電システム1は、太陽光発電装置3と風力発電装置6との入力系統の切り替えにおいて、それぞれ独立した給電路で電力を受電するため、商用電源2の電力と同一の周波数及び位相に整合に整合する必要がない。このため停電時に太陽光発電装置3及び風力発電装置6の2つの各入力系統のPCSを自立運転モードに移行させても、入力系統間で電位差が生じて支障をきたす虞がない。
以上で実施形態の説明を終えるが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。例えば上記各実施例では、自然エネルギーを利用して発電する装置として、太陽光発電装置や風力発電装置を例示しているが、地熱発電や潮汐発電等のその他の発電装置であってもよい。また上記第2実施例では、自然エネルギーを利用して発電する複数の発電装置からの電力供給の順序を交換可能としてもよいし、それらの複数の発電装置からの電力を常に同時に受電する構成としてもよい。
1 蓄電システム
2 商用電源
3 太陽光発電装置
4 太陽光PCS
5 負荷装置
6 風力発電装置
7 風力PCS
11 第1AC−DCコンバータ
12 第2AC−DCコンバータ
13 電力バスライン
14 充放電装置
15 DC−ACインバータ
16 制御装置
17 第3AC−DCコンバータ
B1〜BN 蓄電池

Claims (4)

  1. 負荷装置へ直流電源を供給する電力バスラインと、
    商用交流電力を受電して前記電力バスラインへ定格電圧の直流電圧を出力する第1直流電源装置と、
    自然エネルギーを利用して発電する装置から電力を受電して前記電力バスラインへ直流電力を出力する第2直流電源装置と、
    前記電力バスラインの直流電力で複数の蓄電池を充電し、前記複数の蓄電池の電力を前記電力バスラインへ放電する充放電装置と、
    制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、前記第1直流電源装置及び前記第2直流電源装置の出力電圧がいずれも低電圧検出電圧より高い電圧であることを条件として、前記第2直流電源装置の出力電圧を前記定格電圧よりも高い電圧に設定する第1電圧設定手段と、
    前記第2直流電源装置の出力電圧が前記定格電圧よりも高いことを条件として、前記複数の蓄電池の充電を許可する蓄電池を1つ増加させる第1充電蓄電池増加手段と、
    前記第2直流電源装置の出力電圧が前記定格電圧以下に低下したことを条件として、前記複数の蓄電池の充電を許可する蓄電池を1つ減少させる第1充電蓄電池減少手段と、
    前記第1充電電池減少手段によって前記複数の蓄電池の充電を許可する蓄電池を1つ減少させたときに、充電を許可する蓄電池の数がゼロになったことを条件として、前記第2直流電源装置の出力電圧を前記定格電圧よりも低い電圧に設定する第2電圧設定手段と、を含む、蓄電システム。
  2. 請求項1に記載の蓄電システムにおいて、前記制御装置は、前記第1充電電池減少手段によって前記複数の蓄電池の充電を許可する蓄電池を1つ減少させたときに、前記第2直流電源装置の出力電圧が前記定格電圧よりも高いことを条件として、前記第1充電蓄電池増加手段の処理周期を長くする、蓄電システム。
  3. 請求項1又は2に記載の蓄電システムにおいて、自然エネルギーを利用して発電する装置から電力を受電して前記電力バスラインへ直流電力を出力する第3直流電源装置を備え、
    前記制御装置は、前記第3直流電源装置の出力電圧が前記低電圧検出電圧より高く、かつ前記第1充電電池減少手段によって充電を許可する蓄電池の数がゼロになったことを条件として、前記第3直流電源装置の出力電圧を前記定格電圧よりも高い電圧に設定する第3電圧設定手段と、
    前記第3直流電源装置の出力電圧が前記定格電圧よりも高いことを条件として、前記複数の蓄電池の充電を許可する蓄電池を1つ増加させる第2充電蓄電池増加手段と、
    前記第3直流電源装置の出力電圧が前記定格電圧以下に低下したことを条件として、前記複数の蓄電池の充電を許可する蓄電池を1つ減少させる第2充電蓄電池減少手段と、
    前記第2充電電池減少手段によって前記複数の蓄電池の充電を許可する蓄電池を1つ減少させたときに、充電を許可する蓄電池の数がゼロになったことを条件として、前記第3直流電源装置の出力電圧を前記定格電圧よりも低い電圧に設定する第4電圧設定手段と、を含む、蓄電システム。
  4. 請求項3に記載の蓄電システムにおいて、前記制御装置は、前記第2充電電池減少手段によって前記複数の蓄電池の充電を許可する蓄電池を1つ減少させたときに、前記第3直流電源装置の出力電圧が前記定格電圧よりも高いことを条件として、前記第2充電蓄電池増加手段の処理周期を長くする、蓄電システム。
JP2015053422A 2015-03-17 2015-03-17 入力制御蓄電システム Active JP6479516B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015053422A JP6479516B2 (ja) 2015-03-17 2015-03-17 入力制御蓄電システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015053422A JP6479516B2 (ja) 2015-03-17 2015-03-17 入力制御蓄電システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016174477A JP2016174477A (ja) 2016-09-29
JP6479516B2 true JP6479516B2 (ja) 2019-03-06

Family

ID=57009249

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015053422A Active JP6479516B2 (ja) 2015-03-17 2015-03-17 入力制御蓄電システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6479516B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018137893A (ja) * 2017-02-22 2018-08-30 富士電機株式会社 電源装置
CN109245264B (zh) * 2018-10-19 2022-07-01 东君新能源有限公司 蓄电管理方法、蓄电系统、计算机设备及可读存储介质

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001197751A (ja) * 2000-01-12 2001-07-19 Hokoku Kogyo Co Ltd 自然エネルギーを利用した電源装置
JP5978596B2 (ja) * 2011-11-07 2016-08-24 ソニー株式会社 制御装置および制御方法
JP2013123282A (ja) * 2011-12-09 2013-06-20 Ohbayashi Corp 蓄電制御システムおよび蓄電制御方法
JP2013247716A (ja) * 2012-05-23 2013-12-09 Hitachi Maxell Ltd 二次電池充電システム及び二次電池充電方法
JP5897501B2 (ja) * 2013-06-19 2016-03-30 三菱電機株式会社 電力供給システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016174477A (ja) 2016-09-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5311153B2 (ja) 電力制御装置および電力制御方法
JP5519692B2 (ja) 二次電池の制御方法および電力貯蔵装置
JP5995041B2 (ja) 充電制御装置、太陽光発電システム、および充電制御方法
JP5799253B2 (ja) 配電システム
KR101818168B1 (ko) 배터리 관리 장치 및 배터리 에너지 저장 시스템
JP2008099527A (ja) 電力系統に接続された自家発電設備における蓄電池設備および蓄電池設備の運転方法
JP2008131736A (ja) 分散型電源システムと昇降圧チョッパ装置
JP5297127B2 (ja) 直流給電システム及び蓄電装置
JP2015195674A (ja) 蓄電池集合体制御システム
WO2017179178A1 (ja) 電力管理システム
JP2012210018A (ja) 直流給電システム
JP2008278726A (ja) 風力発電制御システム及びその制御方法
JP5841279B2 (ja) 電力充電供給装置
JP2002218654A (ja) 太陽光発電システム
JP6479516B2 (ja) 入力制御蓄電システム
KR20190062812A (ko) 에너지 저장 시스템
JP2014121151A (ja) 蓄電システム及び電力供給システム
JP6677186B2 (ja) 直流給電システム
JP6707309B2 (ja) 電力供給システム
JP6722295B2 (ja) 電力変換システム、電力供給システムおよび電力変換装置
JP2006060984A (ja) 電源装置
JP2021069192A (ja) パワーコンディショナ
JP2021175336A (ja) 電力変換装置、電力変換システム、電源システム、及び、電力変換装置の接続方法
JP2016192883A (ja) 蓄電制御システム
US20130141958A1 (en) Management system for variable-resource energy generation systems

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20170511

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180213

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181212

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190118

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190130

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190206

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6479516

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250