JP5519692B2 - 二次電池の制御方法および電力貯蔵装置 - Google Patents

二次電池の制御方法および電力貯蔵装置 Download PDF

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Description

本発明は、二次電池の制御方法および電力貯蔵装置に関する。
従来より、昼夜間などのように格差の大きい電力消費量を平準化するために、あるいは、自然エネルギー発電装置などのように刻一刻と変動する出力を補償するために、ナトリウム−硫黄電池(以下、NaS電池とも記載する)等の二次電池を主構成機器とする電力貯蔵装置が使用されてきた。
NaS電池の残存容量は、初期に設定された残存容量から充放電にかかる電流値をシーケンサ等の制御装置に取り込み加減し積算することにより求め、管理することができる。
しかし、長期にわたってNaS電池を使用していると、実際の残存容量と、管理する残存容量(以下、残存容量管理値とも記載する)との間にはズレが生じる。さらに、各NaS電池間において、残存容量管理値のズレの程度にはばらつきが生じる。したがって、NaS電池の残存容量を精度よく管理するためには、残存容量管理値を補正ないし再設定する必要がある。
例えば、下記特許文献1には、充電末近傍あるいは放電末近傍で残存容量管理値を補正する方法が開示されている。
特開2008−84677号公報
特許文献1に開示されているようなNaS電池においては、残存容量管理値の補正が、制御装置に予め設定された充電末補正あるいは放電末補正のどちらかの方法を用いることで行われていた。すなわち、NaS電池の運転状態や自然環境等に関係なく、予め設定された補正方法を用いて残存容量管理値の補正が行われていた。また、このようなNaS電池においては、残存容量管理値の補正が完了するまで、あるいは、補正完了後に電力貯蔵装置の使用目的に応じて設定される所定の蓄電量に到達するまで、補正対象のNaS電池を優先的に充電または放電させるように制約することで残存容量管理値の補正が行われることがある。
しかし、NaS電池の運転状態や自然環境等によっては、予め設定された方法を用いるよりも、設定されていない他方の方法を用いる方が、上述の補正に関する処理に要する時間が短くなることがあった。
したがって、特許文献1に開示されているようなNaS電池においては、最適な補正方法が使用されないことで補正に関する処理に要する時間が長引くことにより、残存容量誤差が大きくなり予期しない時に充放電末を迎えて補正対象電池の充電又は放電が継続できなくなるという問題や、使用目的に適した残存容量ではないことから長時間連続した充電または放電に対応できないという問題が生じる可能性が大きくなる。
そこで、本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、二次電池の運転状態や自然環境等に応じた最適な補正方法を用いて残存容量管理値を補正する二次電池の制御方法を提供することを目的としたものである。
本発明の第1の局面は、残存容量管理値の補正の対象となる二次電池において充電末近傍あるいは放電末近傍で前記残存容量管理値を補正する二次電池の制御方法であって、前記残存容量管理値から前記充電末近傍まで充電するのに要する電力量と、前記残存容量管理値から前記放電末近傍まで放電するのに要する電力量と、を算出する第1の電力量算出工程と、前記二次電池が得ることのできる充放電電力量を予測する電力量予測工程と、前記第1の電力量算出工程で算出された電力量と、前記電力量予測工程で予測された電力量と、から、前記充電末近傍で前記残存容量管理値の補正を完了するまでに要する時間と、前記放電末近傍で前記残存容量管理値の補正を完了するまでに要する時間と、を予測する補正時間予測工程と、前記補正時間予測工程で予測された時間のうち予測時間の短い補正方法を選択する補正方法選択工程と、前記選択された補正方法を用いて前記二次電池の前記残存容量管理値を補正するように前記二次電池の充電状態を制御する充放電制御工程と、を備える。
本発明の第2の局面は、第1の局面の発明の二次電池の制御方法であって、前記充電末近傍から前記二次電池の使用目的に応じて設定される所定の蓄電量に達するまで充放電するのに要する電力量と、前記放電末近傍から前記所定の蓄電量に達するまで充放電するのに要する電力量と、を算出する第2の電力量算出工程をさらに備え、前記補正時間予測工程は、前記第1の電力量算出工程で算出された電力量と、前記電力量予測工程で予測された電力量と、前記第2の電力量算出工程で算出された電力量と、から、前記充電末近傍で前記残存容量管理値の補正を完了し前記所定の蓄電量に達するまでに要する時間と、前記放電末近傍で前記残存容量管理値の補正を完了し前記所定の蓄電量に達するまでに要する時間と、を予測する。
本発明の第3の局面は、第1または第2の局面の発明の二次電池の制御方法であって、前記電力量予測工程は、前記二次電池が得ることのできる充電電力量と放電電力量とを同じ電力量とする。
本発明の第4の局面は、第1または第2の局面の発明の二次電池の制御方法であって、二次電池が複数設けられる場合、前記電力量予測工程は、前記補正対象の二次電池に優先的に充電を行い、前記補正対象の二次電池以外の二次電池から優先的に放電を行った場合に、前記補正対象の二次電池が得ることのできる充放電電力量と、前記補正対象の二次電池から優先的に放電を行い、前記補正対象の二次電池以外の二次電池に優先的に充電を行った場合に、前記補正対象の二次電池が得ることのできる充放電電力量と、を予測する。
本発明の第5の局面は、二次電池を備えた電力貯蔵装置であって、前記二次電池の充放電を制御する双方向変換器と、前記二次電池の残存容量管理値の補正が行われる充電末近傍あるいは放電末近傍になるように前記双方向変換器を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記残存容量管理値の補正対象となる二次電池において、前記残存容量管理値から前記充電末近傍まで充電するのに要する電力量と、前記残存容量管理値から前記放電末近傍まで放電するのに要する電力量と、を算出する第1の電力量算出部と、前記補正対象の二次電池が得ることができる充放電電力量を予測する電力量予測部と、前記第1の電力量算出部で算出された電力量と、前記電力量予測部で予測された電力量と、から、前記充電末近傍で前記残存容量管理値の補正を完了するまでに要する時間と、前記放電末近傍で前記残存容量管理値の補正を完了するまでに要する時間と、を予測する補正時間予測部と、前記補正時間予測部で予測された時間のうち予測時間の短い補正方法を選択する補正方法選択部と、前記選択された補正方法を用いて前記補正対象の二次電池の前記残存容量管理値を補正するように前記双方向変換器を制御する充放電指令部と、を備える。
本発明の第6の局面は、第5の局面の発明の電力貯蔵装置であって、前記充電末近傍から前記二次電池の使用目的に応じて設定される所定の蓄電量に達するまで充放電するのに要する電力量と、前記放電末近傍から前記所定の蓄電量に達するまで充放電するのに要する電力量と、を算出する第2の電力量算出部をさらに備え、前記補正時間予測部は、前記第1の電力量算出部で算出された電力量と、前記電力量予測部で予測された電力量と、前記第2の電力量算出部で算出された電力量と、から、前記充電末近傍で前記残存容量管理値の補正を完了し前記所定の蓄電量に達するまでに要する時間と、前記放電末近傍で前記残存容量管理値の補正を完了し前記所定の蓄電量に達するまでに要する時間と、を予測する。
本発明の第7の局面は、第5または第6の局面の発明の電力貯蔵装置であって、前記電力量予測部は、前記補正対象の二次電池が得ることのできる充電電力量と放電電力量とを同じ電力量とする。
本発明の第8の局面は、第5または第6の局面の発明の電力貯蔵装置であって、前記二次電池を複数備える場合、前記電力量予測部は、前記補正対象の二次電池に優先的に充電を行い、前記補正対象の二次電池以外の二次電池から優先的に放電を行った場合に、前記補正対象の二次電池が得ることのできる充放電電力量と、前記補正対象の二次電池から優先的に放電を行い、前記補正対象の二次電池以外の二次電池に優先的に充電を行った場合に、前記補正対象の二次電池が得ることのできる充放電電力量と、を予測する。
第1から第8までの局面の発明によれば、用途や電力貯蔵装置の運転状態に応じた最適な補正方法を用いて残存容量管理値の補正を行うことができる。
第3および第7の局面の発明によれば、残存容量管理値の補正に要する大凡の時間を容易に予測することができる。
第4および第8の局面の発明によれば、補正に関する処理に要する時間をより短くすることができる。
これらの及びこれら以外の本発明の目的、特徴、局面及び利点は、添付図面とともに考慮されたときに下記の本発明の詳細な説明によってより明白となる。
本発明の第1の実施の形態に係る電力貯蔵装置を備えた連系システムの構成を概略的に示した図である。 NaS電池のモジュールの回路図である。 本発明の第1の実施の形態に係る制御部の構成を概略的に示した図である。 NaS電池の電池残存容量率と電圧との関係を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における、充電末補正を完了するのに要する予測時間の算出方法を示したフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態における、放電末補正を完了するのに要する予測時間の算出方法を示したフローチャートである。 単位時間内の充電電力量と放電電力量とが等しくなるように出力電力を設定したときの例を示した図である。 単位時間内の充電電力量が放電電力量よりも多くなるように出力電力を設定したときの例を示した図である。 単位時間内の充電電力量が放電電力量よりも少なくなるように出力電力を設定したときの例を示した図である。 本発明の第1の実施の形態における、シミュレーションを行って得た、充電末補正に要する予測時間と、放電末補正に要する予測時間とを示した図である。 本発明の第1の実施の形態における、シミュレーションを行って得た、充電末補正に要する予測時間と、放電末補正に要する予測時間とを示した図である。 本発明の第2の実施の形態に係る制御部の構成を概略的に示した図である。 本発明の第2の実施の形態における、目標残存容量に達するまでに要する予測時間の算出方法を示したフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態における、目標残存容量に達するまでに要する予測時間の算出方法を示したフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態における、シミュレーションを行って得た、目標残存容量に達するまでに要する予測時間とを示した図である。 本発明の第3の実施の形態における、マイクログリッドの構成を概略的に示した図である。
<1.第1の実施の形態>
<1−1.連系システムの構成>
はじめに、本発明の第1の実施の形態に係る電力貯蔵装置1を備えた連系システム10の構成について説明する。
<1−1−1.連系システムの構成>
図1は、連系システム10の構成を概略的に示した図である。連系システム10は、電力貯蔵装置1と出力が変動する発電装置2とを備え、それぞれが電力系統3に接続されている。図1では、発電装置2が風の力を利用して発電する風力発電装置である場合を例示しているが、その他の自然エネルギー発電装置(例えば、太陽光発電装置など)であってもよい。
電力貯蔵装置1は、電力を貯蔵する二次電池11と、電力系統3と二次電池11とを接続する接続線12と、二次電池11から電力系統3へ供給される電力を直流から交流へ変換し電力系統3から二次電池11へ供給される電力を交流から直流へ変換する双方向変換器13と、二次電池11から電力系統3へ供給される電力を昇圧し電力系統3から二次電池11へ供給される電力を降圧する変圧器14と、電力貯蔵装置1を制御する制御部15と、を主として備える。
接続線12、双方向変換器13および変圧器14は、二次電池11の各々に対応して1つずつ設けられ、双方向変換器13および変圧器14は、接続線12に挿入される。
図1には、4台の二次電池11が示されているが、二次電池11の数は電力貯蔵装置1の仕様に応じて増減される。例えば、二次電池11が1台からなる電力貯蔵装置1であってもよい。
なお、以下においては、二次電池11がナトリウム−硫黄電池(以下、NaS電池11とも記載する)である場合を例として説明する。
<1−1−2.連系システムの出力電力PT
次に、連系システム10から電力系統3へ出力される電力PTについて説明する。
連系システム10では、NaS電池11の充放電によりNaS電池11から出力される電力P(あるいはNaS電池11に入力される電力P)が、発電装置2から出力される電力Pの変動を補償する。その結果、連系システム10全体としての合成出力(P)は、P=P+P=目標電力となるように制御される。つまり、NaS電池11の充放電を制御することで、連系システム10の合成出力(P)が目標電力となるように制御されている。NaS電池11においては、実際の残存容量と管理値(以下、残存容量管理値とも記載する)との間にズレが生じることにより起こり得る種々の問題(例えば、突然充電末になり充電が継続できなくなるという問題や、突然放電末になり放電が継続できなくなるという問題)を解消するために、残存容量管理値が定期的あるいは補正要求のタイミングで補正されることで管理されている。
そこで、本実施の形態に係る制御部15は、後述するように、最適な補正方法を用いて残存容量管理値の補正を行うべく採用されたものである。
<1−1−3.電力貯蔵装置の各構成要素>
次に、電力貯蔵装置1の各構成要素について説明する。
(NaS電池11)
図2は、NaS電池11のモジュール210の回路図である。図2に示すように、モジュール210は、ブロック211を直列接続した直列接続体であり、ブロック211は、ストリング212を並列接続した並列接続体であり、ストリング212は、セル213を直列接続した直列接続体である。ブロック211の直列接続数、ストリング212の並列接続数およびセル213の直列接続数は、モジュール210の仕様に応じて増減される。
複数のNaS電池11の各々は、1個以上のモジュール210を備え、他のNaS電池11から独立して充放電される。モジュール210の数は、NaS電池11の仕様に応じて増減される。
(双方向変換器13)
双方向変換器13は、NaS電池11の残存容量管理値が目標値となるように、充放電指令に従ってNaS電池11の充放電を制御する。双方向変換器13は、「PCS(Power Conversion System)」「直交変換器」等とも呼ばれる。双方向変換器13における直流と交流との相互変換は、PWM(Pulse Width Modulation)インバータ等により行われる。
(制御部15)
図3は、制御部15の構成を概略的に示した図である。図3のブロックの各々は、少なくともCPUおよびメモリを備える組み込みコンピュータに制御プログラムを実行させることにより実現されてもよいし、ハードウエアにより実現されてもよい。
制御部15は、いずれかのNaS電池11に対する残存容量管理値の補正要求を検出する補正要求検出部16と、補正の対象のNaS電池11に対して行う最適な残存容量管理値の補正方法を判定する第1の補正方法判定部17と、判定された補正方法を用いて残存容量管理値を補正するように双方向変換器13にNaS電池11の充放電を指令する充放電指令部18と、を備える。
第1の補正方法判定部17は、補正の対象となったNaS電池11において、現在の残存容量管理値から充電末近傍まで充電するのに要する電力量と現在の残存容量管理値から放電末近傍まで放電するのに要する電力量とを算出する第1の充放電電力量算出部171と、補正対象のNaS電池が今後得ることのできる充放電電力量を予測する充放電電力量予測部172と、充電末近傍で残存容量管理値を補正(以下、充電末補正とも記載する)するのに要する時間と放電末近傍で残存容量管理値を補正(以下、放電末補正とも記載する)するのに要する時間とを予測する第1の補正時間予測部173と、第1の補正時間予測部173で予測された時間のうち短い時間の補正方法を選択する補正方法選択部174と、を備える。
<1−2.制御部15の処理>
次に、制御部15の処理について説明する。
(補正要求を検出)
まず、補正要求検出部16により、いずれかのNaS電池11に対する残存容量管理値の補正要求を検出する。残存容量管理値の補正対象となるNaS電池11を決定する方法は、様々な方法が知られており、いずれの方法を用いてもよい。例えば、所定のタイミングでNaS電池11を1つずつ順番に特定して残存容量管理値の補正を行ってもよい。また、前回の補正から現在までに経過した時間、充放電が行われた時間、充放電電力、充放電電力の変動の大きさ・急峻さ・回数等から、複数のNaS電池11の各々の残存容量管理値の推定誤差を求め、推定誤差が閾値を超えたNaS電池11を補正の対象としてもよい。
(充電末近傍および放電末近傍までに要する電力量を算出)
次に、第1の充放電電力量算出部171により、残存容量が現在の残存容量管理値から補正を行うときの残存容量となるまで、NaS電池11を充放電するのに要する電力量を算出する。
図4は、NaS電池11の電池残存容量率と電圧との関係を示す図である。電池残存容量率とは、NaS電池11の定格容量に対する放電可能な容量の比率(%)のことである。図4に示すように、ナトリウム硫黄物(Na)および単体硫黄(S)が正極活物質として存在する二相域の充電末近傍(概ね95%以上)になると、NaS電池11の電圧は電池残存容量率が大きくなるほど上昇する。充電末以外の二相域(概ね40%〜90%)においては、電圧は電池残存容量率によらず概ね一定である。ナトリウム硫黄物(Na )のみが正極活物質として存在する一相域(概ね40%以下)になると、電圧は電池残存容量率が小さくなるほど低下する。
このようなNaS電池11の電圧と電池残存容量率との関係を利用して、残存容量管理値の補正は、充電末近傍までNaS電池11が充電された状態、又は、一相域(放電末近傍)までNaS電池11が放電された状態で行われる。
すなわち、第1の充放電電力量算出部171は、補正対象となった電池の残存容量が、現在の残存容量管理値から充電末近傍(例えば、電池残存容量率が95%)になるまで充電するのに要する電力量と、現在の残存容量管理値から放電末近傍(例えば、電池残存容量率が40%)になるまで放電するのに要する電力量とを算出する。
(補正対象のNaS電池11が得ることのできる充放電電力量を予測)
次に、充放電電力量予測部172により、今後補正対象のNaS電池11が得ることのできる充放電電力量(以下、予測充放電電力量とも記載する)を予測する。
予測充放電電力量とは、発電装置2が今後発電して出力すると予測される電力PW、非補正対象のNaS電池11の充放電を調整することで非補正対象のNaS電池11の入出力可能な電力PNn、連系システム10(または電力貯蔵装置)と電力系統3との間の電力授受計画、等に基づいて、補正対象のNaS電池11に割り当てることができると予測される充放電電力量のことである。
発電装置2が今後発電して出力すると予測される電力PWは、例えば、過去の発電実績や天気予報等から予測することができる。例えば、発電装置2が風力発電機である場合、過去の発電実績や風状予測を基に発電装置2が今後出力する各時刻の発電量を予測し、該予測発電量、過去の負荷実績および他のNaS電池11の残存容量管理値等をもとに今後補正対象電池が授受できる充放電電力を予測する。また、発電装置2が太陽光発電機である場合も同様に、過去の発電実績や天気予測を基に発電装置2が今後出力する各時刻の発電量を予測する。
連系システム10(または電力貯蔵装置)と電力系統3との間の電力授受計画とは、例えば、連系システム10の出力電力PTが一定値となるように運転している場合の設定出力電力や、電力平滑運転をしている場合のオフセット分の電力や、負荷平準運転をしている場合の設定出力電力等のことである。
また、充放電電力量予測部172は、補正対象のNaS電池11を優先的に充電し、非補正対象のNaS電池11を優先的に放電したときに、補正対象NaS電池11に割り当てることができると予測される充放電電力量(予測充放電電電力量A)と、補正対象のNaS電池11を優先的に放電し、非補正対象のNaS電池11を優先的に充電させたときに、補正対象NaS電池11に割り当てることができると予測される充放電電力量(予測充放電電力量B)とを予測することが好ましい。これにより、残存容量管理値が短時間で補正されるように電力貯蔵装置1を制御したときの充放電電力量を予測することができる。例えば、予測充放電電力量は、放電電力を正、充電電力を負として、予測される充放電電力を積算することで求める。
補正対象のNaS電池11を優先的に充電または放電する方法は、上述した、発電装置2が今後発電して出力すると予測される電力PW、非補正対象のNaS電池11の充放電を調整することで非補正対象のNaS電池11の入出力可能な電力PNn、連系システム10(または電力貯蔵装置)と電力系統3との間の電力授受計画、等を調整することで行う。
具体的には、補正対象のNaS電池11を優先的に充電または放電するために行う、発電装置2が今後発電して出力すると予測される電力PWの調整は、電力系統3に接続する発電設備の数の増減や、風力発電設備のピッチ角(ブレードの角度)を変えることで可能である。しかし、通常、自然エネルギー発電設備の発電電力は最大限に大きくすることが望ましいので、このような調整を行わずに補正対象のNaS電池21への充放電電力量を調整することが好ましい。
また、補正対象のNaS電池11を優先的に充電または放電するために行う、非補正対象のNaS電池11の入出力可能な電力PNnの調整は、NaS電池全体の入出力電力PNが補正対象のNaS電池11への充電または放電へ優先的に割り当てられるように、非補正対象のNaS電池11の入出力電力PNnを調整することで行う。具体的には、補正対象のNaS電池11を充電して充電末補正を行う場合、補正対象電池に充電電力を優先的に割り当てるとともに放電電力は下位の優先順位で割り当てることで行う。また、補正対象のNaS電池11を放電して放電末補正を行う場合は、上述した処理とは逆の処理を行う。
また、補正対象のNaS電池11を優先的に充電または放電するために行う、連系システム10(または電力貯蔵装置)と電力系統3との間の電力授受計画の調整は、電力系統3の需給バランスや周波数変動が適切に維持されるように、連系システム10と電力系統3との間の入出力電力を制御することで行う。この入出力電力の制御は、電力系統3により求められる制御が異なるが、例えば、連系システム10から電力系統3へ出力される電力を制御する場合、出力電力値や出力電力の変動率等が許容範囲内となるように出力電力を調整することで行われる。また、連系システム10が電力系統3から電力の供給を受ける場合も同様に、受電電力値や受電電力変動率等が許容範囲内となるように受電電力を調整することで行われる。例えば、出力電力値の許容範囲は、需給に応じた電力が連系システム10から出力されるように、時間帯毎の許容出力電力範囲が定められたり時間帯毎に買電価格が設定されたりすることで決定される。
例えば、補正対象のNaS電池11を優先的に充電する場合においては、許容電力変動率内で連系システム10の出力電力を許容電力値範囲を逸脱しない範囲で低下させることにより、補正対象NaS電池11に割り当てることができる充電電力量を大きくすることができる。また、補正対象のNaS電池11を優先的に放電する場合においては、許容電力変動率内で連系システム10の出力電力を許容出力電力範囲を逸脱しない範囲で上昇させることにより、補正対象NaS電池11に割り当てることができる放電電力量を大きくすることができる。
このように、充放電電力量予測部172は、補正対象のNaS電池11に割り当てることのできる充放電電力量を予め予測することができる。
また、予測が困難な場合や処理を簡略化したい場合、充放電電力量予測部172は、標準的な1日の発電パターンを制御部15に予め記憶させることで、予測充放電電力量を算出してもよいし、予測充電電力と予測放電電力とを同じ電力として設定してもよい。これにより、後の処理において残存容量管理値の補正に要する時間を予測する際に、大凡の時間を容易に予測することができる。標準的な発電パターンは、ある期間ごとに(例えば、1日、1月など)変更してもよい。
(残存容量管理値の補正に要する時間を算出)
次に、第1の補正時間予測部173により、第1の充放電電力量算出部171で算出された充電末近傍まで充電するのに要する電力量および放電末近傍まで放電するのに要する電力量と、充放電電力量予測部172で予測された予測充放電電力量と、充放電時の双方向変換器やNaS電池における損失とから、補正要求検出部16が補正の要求を検出してから補正対象のNaS電池11が充電末補正を完了するまでに要する時間および放電末補正を完了するまでに要する時間を予測する。
なお、第1の補正時間予測部173は、上述した予測充放電電力量Aと予測充放電電力量Bとを用いることで、残存容量管理値が短時間で補正されるのに要する時間を予測することができる。つまり、補正のために補正対象のNaS電池11を充電する場合は予測充放電電力量Aを、放電する場合は予測充放電電力量Bを用いて、補正に要する時間を予測すればよい。
ここで、NaS電池11の放電末補正では、放電末近傍まで放電してから補正を行うまでの間に、出力電圧安定のために所定の充放電停止時間が必要となる。したがって、放電末補正を完了するのに要する予測時間は、放電末近傍まで放電するのに要する予測時間と、所定の充放電停止時間とを合わせた時間となる。
図5は、充電末補正を完了するのに要する予測時間の算出方法を示したフローチャートである。一方、図6は、放電末補正を完了するのに要する予測時間の算出方法を示したフローチャートである。図5および図6中に示すSOC(t)は、t時間後の残存容量管理値のことである。DC(t+Δt)は、補正対象のNaS電池11を放電優先とした場合に、時刻tから時刻t+Δtの間に補正対象のNaS電池11に充放電できると予測される電力量のことである。CH(t+Δt)は、補正対象のNaS電池11を充電優先とした場合に、時刻tから時刻t+Δtの間に補正対象のNaS電池11に充放電できると予測される電力量のことである。DC,CHともに放電方向を正の値とする。なお、DCおよびCHを予測する際には、充放電時の双方向変換器13やNaS電池11等における損失を考慮することは言うまでもない。後述する図13および図14も同様とする。
図5に示すように、現在の残存容量管理値と、補正対象のNaS電池11の充電を優先的に行った場合に補正対象NaS電池11に充放電できると予測される電力量と、を合わせた電力量が充電末近傍の残存容量になるまでの時間と、所定の充放電停止時間とをあわせた時間(t1)が、充電末補正が完了するのに要すると予測される時間となる。
一方、図6に示すように、現在の残存容量管理値と、補正対象のNaS電池11の放電を優先的に行った場合に補正対象NaS電池11に充放電できると予測される電力量と、を合わせた電力量が放電末近傍の残存容量になるまで時間と、所定の充放電停止時間と、を合わせた時間(t2)が、放電末補正が完了するのに要すると予測される時間となる。
(補正方法を選択)
次に、補正方法選択部174により、第1の補正時間予測部173で予測された、充電末補正が完了するまでに要する予測時間t1と放電末補正が完了するまでに要する予測時間t2とを比較し、予測時間の短い補正方法を選択する。
そして、充放電指令部18により、補正方法選択部174で選択された補正方法を用いて、補正対象NaS電池11が補正可能な残存容量となるまで、補正対象NaS電池11および補正対象外のNaS電池11とが充放電を行うように双方向変換器13を制御する。
このとき、充電末補正を選択した場合は、連系システム10の出力電力を許容範囲内で低下させたり、発電装置2の発電電力を増加させたり、補正対象NaS電池11への充電を優先し補正対象外NaS電池11への放電を優先したりして、可能な範囲で補正対象NaS電池11の充放電電力量が充電側となるように制御する。
また、放電末補正を選択した場合は、連系システム10の出力電力を許容範囲内で増加させたり、発電装置2の発電電力を低下させたり、補正対象NaS電池11への放電を優先し補正対象外NaS電池11への充電を優先したりして、可能な範囲で補正対象NaS電池11の充放電電力量が放電側となるように制御する。
連系システム10の出力電力を許容範囲内で低下または増加させる例について、図7〜図9を用いて説明する。図7は、単位時間内の充電電力量と放電電力量とが等しくなるように、連系システム10の出力電力PTを設定した例を示した図である。図7(a)は、単位時間内の発電装置2の発電電力と連系システム10の出力電力とを示した図である。PWは、連系システム10内の発電装置2の発電電力を示し、PTは連系システム10の出力電力を示している。図7(b)は、単位時間内のNaS電池11への充放電電力を示した図である。図7(b)に示すように、図示した時間範囲内において、NaS電池11の充電電力量と放電電力量は、ほぼ等しくなっている。
一方、図8は、単位時間内の充電電力量が放電電力量よりも多くなるように、連系システム10の出力電力PTを設定した例を示した図である。図8(b)に示すように、図示した時間範囲内において、充電電力量が放電電力量よりも多くなっている。また、図9は、単位時間内の充電電力量が放電電力量よりも少なくなるように、連系システム10の出力電力PTを設定した例を示した図である。図9(b)に示すように、図示した時間範囲内において、充電電力量が放電電力量よりも少なくなっている。
なお、補正方法選択部174により、第1の補正時間予測部173で予測された、充電末補正が完了するまでに要する予測時間t1と放電末補正が完了するまでに要する予測時間t2とを比較することに代えて、第1の充放電電力量算出部171で算出した、補正対象となった電池の残存容量を、現在の残存容量管理値から充電末近傍になるまで充電するのに要する電力量と、現在の残存容量管理値から放電末近傍になるまで放電するのに要する電力量とを比較し、要する電力量が少ない補正方法を選択してもよい。
また、補正要求検出部16が補正要求を検出した時点で、補正対象となった電池が、充電末近傍での補正が可能な電池残存容量率である場合は、充電末近傍での補正を選択し、放電末近傍での補正が可能な電池残存容量率である場合は、放電末近傍での補正を選択することとしてもよい。
さらに、NaS電池の場合は、補正要求検出部16が補正要求を検出した時点で、補正対象となった電池が、一相域の状態であれば、放電末近傍での補正を選択することとしてもよい。
(補正方法の手動選択)
また、補正方法の選択において、補正対象NaS電池11の残存容量管理値を補正する補正方法の自動選択を停止し、残存容量管理値を補正する補正方法を手動で選択させるようにしてもよい。
このような補正方法の手動選択を可能にするため、電力貯蔵装置1は、各々の補正方法を用いたときに補正を完了するまでに要すると予測される予測時間を表示部(図示せず)に表示し、操作者による選択した補正方法の入力を操作部(図示せず)で受け付ける。操作部から入力された補正方法は充放電司令部18へ送られる。そして、充放電指令部18により、操作部で入力された補正方法を用いて、補正対象NaS電池11が補正可能な残存容量となるまで補正対象NaS電池11および補正対象外のNaS電池11が充放電を行うように双方向変換器13を制御する。
補正方法の選択を手動実行する場合、電力貯蔵装置1の操作者は、表示部に表示された各々の補正方法を参照し、電力貯蔵装置1を含む連系システム10の現在および将来の状況を考慮し、選択した補正方法を操作部から入力する。操作者が考慮する事項には、天気予測、発電機の故障の有無、メンテナンス予定等がある。
このように、本実施の形態に係る電力貯蔵装置1では、残存容量管理値の補正を完了するまでに要する時間を予め予測し、予測時間の短い補正方法を選択して補正を行うことで、電力貯蔵装置1の用途や運転状態に応じた最適な補正方法を用いて残存容量管理値の補正を行うことができる。
<1−3.シミュレーション結果>
図10および図11は、シミュレーションを行って得た、第1の補正時間予測部173により予測される充電末補正に要する予測時間t1と放電末補正に要する予測時間t2とを示した図である。
図10は、短周期の電力変動平滑を目的として、NaS電池11が風力発電機等の発電装置2に併設された連系システム10において、残存容量管理値の補正に要する予測時間をシミュレーションした図である。補正対象NaS電池11の現在の残存容量管理値は、定格容量の70%とする。
電力貯蔵装置1が1台のNaS電池11からなる場合は、電力平滑を中止して、電力系統3との間の電力授受により補正の為の充放電を行うこととしてシミュレーションを行う。また、電力貯蔵装置1が複数のNaS電池11からなる場合は、補正対象電池の充電量(あるいは放電量)が多くなるように優先的に制御するとともに、システムとして目的が果たせるように(電力平滑ができるように)他のNaS電池11の充放電量を制御することとしてシミュレーションを行う。
図10に示す実線は、補正対象NaS電池11を優先的に充電するように制御した場合における、現在の残存容量管理値と予測充放電電力量とを合わせた予測蓄電量の経時変化を示している。一方、点線は、補正対象NaS電池11を優先的に放電するように制御した場合における、現在の残存容量管理値と予測充放電電力量とを合わせた予測蓄電量の経時変化を示している。
図10(a)では、補正対象のNaS電池11を優先的に充電した場合に充電できると予測される予測充放電電力量と、補正対象のNaS電池11を優先的に放電した場合に放電できると予測される予測充放電電力量とを等しい電力量とする。
図10(a)に示すように、放電末補正を行うよりも充電末補正を行う方が短い時間で残存容量管理値の補正を完了すると予測される。したがって、この場合、補正方法選択部174は、充電末補正を選択することとなる。
一方、図10(b)では、補正対象のNaS電池11を優先的に充電した場合に充電できると予測される予測充放電電力量が、補正対象のNaS電池11を優先的に放電した場合に放電できると予測される予測充放電電力量よりも小さい電力量とする。
図10(b)に示すように、充電末補正を行うよりも放電末補正を行う方が短い時間で残存容量管理値の補正を完了すると予測される。したがって、この場合、補正方法選択部174は、放電末補正を選択することとなる。
図11は、太陽光発電機を主要な発電装置2とするマイクログリッドにNaS電池11を用いたときの、残存容量管理値の補正に要する時間をシミュレーションした図である。このようなマイクログリッドに使用されるNaS電池11は、1日を周期として電力変動を平滑するために、昼間は充電電力を多くし、夜は放電電力を多くする運転が行われる。
予測充放電電力量は、過去の発電実績、過去の負荷実績、天気予報(晴天率)、他のNaS電池11の残存容量管理値等から予測する。
図11に示す実線は、補正対象NaS電池11を優先的に充電するように制御した場合における、現在の残存容量管理値と予測充放電電力量とを合わせた予測蓄電量の経時変化を示している。点線は、補正対象NaS電池11を優先的に放電するように制御した場合における、現在の残存容量管理値と予測充放電電力量とを合わせた予測蓄電量の経時変化を示している。
図11(a)では、補正対象NaS電池11の現在の残存容量管理値が定格容量の70%とし、現在時刻を0時とする。図11(a)に示すように、充電末補正を行うよりも放電末補正を行う方が短い時間で残存容量管理値の補正を完了すると予測される。したがって、この場合、補正方法選択部174は、放電末補正を選択することとなる。
一方で、図11(b)では、補正対象NaS電池11の現在の残存容量管理値が定格容量の50%とし、現在時刻を8時とする。図11(b)に示すように、放電末補正を行うよりも充電末補正を行う方が短い時間で残存容量管理値の補正を完了すると予測される。したがって、この場合、補正方法選択部174は、充電末補正を選択することとなる。
このように、電力貯蔵装置1の用途や運転状態に応じて最適な残存容量管理値の補正方法は異なっているが、残存容量管理値の補正に要する時間を予め予測することで、電力貯蔵装置1の用途や運転状態に応じた最適な残存容量管理値の補正方法を選択することができる。
以上、説明したように、本実施の形態に係る電力貯蔵装置1は、電力貯蔵装置1の用途や運転状態に応じた最適な補正方法を用いて残存容量管理値の補正を行うことができる。
<2.第2の実施の形態>
<2−1.制御部25の構成>
次に、本発明の第2の実施の形態に係る電力貯蔵装置1について説明する。以下においては、図12を参照して、第1の実施の形態に係る電力貯蔵装置1の制御部15の構成と相違する制御部25の構成について説明する。なお、第1の実施の形態で説明した制御部15の構成要素と同様の構成要素は、同じ参照番号を付して説明を省略する。
図12は、制御部25の構成を概略的に示した図である。制御部25は、補正要求検出部16と、補正対象のNaS電池11に対して行う残存容量管理値の最適な補正方法を判定する第2の補正方法判定部27と、充放電指令部18と、を備える。
第2の補正方法判定部27は、第1の充放電電力量算出部171と、充電末近傍からNaS電池の使用目的に応じて設定される所定の残存容量(以下、目標残存容量とも記載する)まで充放電するのに要する電力量と放電末近傍から目標残存容量まで充放電するのに要する電力量とを算出する第2の充放電電力量算出部271と、充放電電力量予測部172と、補正要求検出部16で補正要求を検出してから充電末補正完了後に目標残存容量に達するまでに要する時間および放電末補正完了後に目標残存容量に達するまでに要する時間を予測する第2の補正時間予測部273と、補正方法選択部174と、を備える。
本実施の形態に係る制御部25は、後述するように、最適な補正方法を用いてNaS電池11の残存容量管理値の補正を行うべく採用されたものである。
<2−2.制御部25の処理>
次に、制御部25の処理について説明する。
まず、補正要求検出部16により、いずれかのNaS電池11に対する残存容量管理値の補正の要求を検出する。次に、第1の充放電電力量算出部171により、残存容量が現在の残存容量管理値から補正を行うときの残存容量となるまで、NaS電池11を充放電するのに要する電力量を算出する。次に、充放電電力量予測部172により、今後補正対象のNaS電池11が得ることのできる予測充放電電力量を予測する。
次に、第2の充放電電力算出部271により、充電末近傍から目標残存容量まで充放電するのに要する電力量および放電末近傍から目標残存容量まで充放電するのに要する電力量を算出する。
ここで、目標残存容量とは、電力貯蔵装置1の使用目的を達成するのに最適なNaS電池の残存容量のことである。充電末および放電末で補正を完了した後は、それ以上の充電乃至放電が制約されることとなる。したがって、補正を完了した後は、電力貯蔵装置1の使用目的に適した残存容量(目標残存容量)となるように、補正対象のNaS電池11に対して充放電を行うことが好ましい。目標残存容量は、例えば、マイクログリッド等に併設され、発電電力および負荷電力の変動吸収のみを目的とする場合は、定格容量の概ね50%に設定され、変動吸収に加えて昼夜の需要電力平準化を目的として運転する場合は、昼間は定格容量の10%、夜間は定格容量の90%に設定される。
次に、第2の補正時間予測部273により、補正要求検出部16が補正の要求を検出してから充電末補正が完了して目標残存容量に達するまでに要する時間および放電末補正が完了して目標残存容量に達するまでに要する時間を予測する。
第2の補正時間予測部273により予測される時間は、第1の充放電電力量算出部171で算出された充電末近傍まで充電するのに要する電力量および放電末近傍まで放電するのに要する電力量と、第2の充放電電力量算出部271で算出された充電末近傍から目標残存容量まで充放電するのに要する電力量および放電末近傍から目標残存容量まで充放電するのに要する電力量と、充放電電力量予測部172で予測された予測充放電電力量と、充放電時の双方向変換器やNaS電池における損失と、を基に予測する。
図13は、充電末補正を開始してから目標残存容量に達するまでに要する予測時間の算出方法を示したフローチャートである。図13に示すように、図5で予測した充電末補正が完了する時間(t1)と、補正対象のNaS電池11の放電を優先とした場合に残存容量が充電末近傍から目標残存容量になるまでの時間と、を合わせた時間(t3)が、充電末補正を開始してから目標残存容量に達するまでに要する予測時間となる。
一方、図14は、放電末補正を開始してから目標残存容量に達するまでに要する予測時間の算出方法を示したフローチャートである。図14に示すように、図6で予測した放電末補正が完了する時間(t2)と、補正対象のNaS電池11の充電を優先とした場合に残存容量が放電末近傍から目標残存容量になるまでの時間と、を合わせた時間(t4)が、放電末補正を開始してから目標残存容量に達するまでに要する予測時間となる。
次に、補正方法選択部174により、第2の補正時間予測部273で予測された、充電末補正を開始してから目標残存容量に達するまでに要する予測時間(t3)と、放電末補正を開始してから目標残存容量に達するまでに要する予測時間(t4)とを比較し、予測時間の短い補正方法を選択する。
そして、充放電指令部18により、補正方法選択部174で選択された補正方法を用いて、補正対象NaS電池11が補正可能な残存容量となるまで補正対象NaS電池11および補正対象外のNaS電池11が充放電を行うように双方向変換器13を制御する。
このように、本実施の形態に係る電力貯蔵装置1では、充放電末補正を開始してから目標残存容量に達するまでに要する時間を予め予測し、予測時間の短い補正方法を選択して補正を行うことで、電力貯蔵装置1の用途や運転状態に応じた最適な残存容量管理値の補正方法を用いることができる。
<2−3.シミュレーション結果>
図15は、シミュレーションを行って得た、第2の補正時間予測部273により予測される充電末補正を開始してから目標残存容量に達するまでに要する予測時間t3と放電末補正を開始してから目標残存容量に達するまでに要する予測時間t4とを示した図である。
図15は、図10と同じ連系システム10において、充放電末補正を開始してから目標残存容量に達するまでに要する予測時間をシミュレーションした図である。補正対象NaS電池11の現在の残存容量管理値は、定格容量の70%とする。また、目標残存容量は定格容量の45%〜55%とする。
図15に示す実線は、補正対象NaS電池11に対して、充電末補正を行うまでは優先的に充電し、充電末から目標残存容量に達するまでは優先的に放電するように制御した場合における、現在の残存容量管理値と予測充放電電力量とを合わせた予測蓄電量の経時変化を示している。一方、点線は、補正対象NaS電池11に対して、放電末補正を行うまでは優先的に放電し、放電末から目標残存容量に達するまでは優先的に充電するように制御した場合における、現在の残存容量管理値と予測充放電電力量とを合わせた予測蓄電量の経時変化を示している。
図15(a)では、補正対象のNaS電池11を優先的に充電した場合に充電できると予測される予測充放電電力量と、補正対象のNaS電池11を優先的に放電した場合に放電できると予測される予測充放電電力量とを等しい電力とする。
図15(a)に示すように、放電末補正を行うよりも充電末補正を行う方が短い時間で目標残存容量に達すると予測される。したがって、この場合、補正方法選択部174は、充電末補正を選択することとなる。
一方、図15(b)では、補正対象のNaS電池11を優先的に充電した場合に充電できると予測される予測充放電電力量が、補正対象のNaS電池11を優先的に放電した場合に放電できると予測される予測充放電電力量よりも小さい電力量とする。
【0113】
図15(b)に示すように、充電末補正を行うよりも放電末補正を行う方が短い時間で目標残存容量に達すると予測される。したがって、この場合、補正方法選択部174は、放電末補正を選択することとなる。
【0114】
このように、電力貯蔵装置1の用途や運転状態に応じて最適な残存容量管理値の補正方法は異なっているが、残存容量管理値の補正を開始してから目標残存容量に達するまでに要する時間を予め予測することで、電力貯蔵装置1の用途や運転状態に応じた最適な残存容量管理値の補正方法を提供することができる。
以上、説明したように、本実施の形態に係る電力貯蔵装置1は、電力貯蔵装置1の用途や運転状態に応じた最適な残存容量管理値の補正方法を用いることができる。
<3.第3の実施の形態>
第3の実施の形態は、第1の実施の形態に係る電力貯蔵装置1を含むマイクログリッド300に関する。なお、第1の実施の形態に係る電力貯蔵装置1に代えて、第2の実施の形態に係る電力貯蔵装置1を採用してもよい。
図16は、本実施の形態に係るマイクログリッド300の構成を示した図である。図16は、マイクログリッド300の構成の一例を示したものであり、その他の構成であってもよい。マイクログリッドとは、電力の需要地に分散型電源を設置した小規模の電力供給網であり、分散型エネルギーシステム等とも呼ばれる。
図16に示すように、マイクログリッド300においては、分散型電源301、出力調整可能な分散型電源302、負荷303および電力貯蔵装置1が電力系統310に接続されている。また、電力系統310は、原子力発電所331や火力発電所332等が接続された外部電力系統330と接続されている。分散型電源301、出力調整可能な分散型電源302、負荷303および電力貯蔵装置1の運転は、マイクログリッド制御システム320により制御される。
分散型電源301としては、例えば、風力発電機、太陽光発電機および燃料電池などがある。また、出力調整可能な分散型電源302としては、例えば、ディーゼル発電機などがある。また、負荷303としては、例えば、工場、オフィスおよび一般家庭等がある。
上述したように、太陽光や風力などの自然エネルギーを利用した発電設備は電力供給が不安定であり、かつ、オフィス、工場および一般家庭などの電力負荷は時間的に変動することから、マイクログリッド300においても、これらの電力需給の変動を補償する必要がある。
マイクログリッド300における電力需給の変動を補償する手段としては、出力調整可能な分散型電源302や電力貯蔵装置1などがある。電力貯蔵装置1を電力需給変動の補償手段として利用することによる主な利点は、出力調整可能な発電設備を高い発電効率で運転することができることである。具体的には、電力貯蔵装置1で電力変動を補償することで、出力調整可能な発電施設の出力変動を抑制することができるので、該発電施設を高い出力電力(一般的には定格出力)で一定の出力で運転することができ、すなわち、該発電施設を高い発電効率で運転することができる。また、他の利点としては、CO2の排出を低減することが可能なことである。自然エネルギー発電設備と電力貯蔵装置とを併用することで、究極的にはCO2の排出をゼロにすることができる。
マイクログリッドを構成する電力貯蔵装置1においてNaS電池11の残存容量管理値の補正が行われる場合、補正対象のNaS電池11が得ることのできる予測充放電電力量は、分散型電源301および分散型電源302が今後発電して出力すると予測される電力、非補正対象のNaS電池11の充放電を調整することで非補正対象のNaS電池11の入出力可能な電力、電力系統310(または電力貯蔵装置1)と外部電力系統330との間の電力授受計画、出力調整可能な分散型電源302の発電計画、等に基づいて予測される。
また、補正対象のNaS電池11を優先的に充放電する方法は、上述した方法に加え、出力調整可能な分散型電源302の発電計画を調整することでも行うことができる。具体的には、補正対象のNaS電池11を優先的に充放電するために行う、出力調整可能な分散型電源302の発電計画の調整は、該分散型電源302の出力を電力需給バランスが維持できる範囲で調整することで行う。例えば、該分散型電源302の出力を電力供給バランスが維持できる範囲で最大限に変化させるように、あるいは、該分散型電源302の出力調整による発電効率の低下が予め定めた許容範囲内となるように、該分散型電源302の運転を調整することで行う。
このように、電力貯蔵装置1がマイクログリッドに備えられた場合であっても、電力貯蔵装置1は、上述した第1の実施の形態および第2の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
<変形例>
上述の実施の形態においては、充電末補正は、一定の充電電力で補正対象のNaS電池11を充電させることで行っているが、これに限られるものではなく、充電電力を減少させて充電を行う補充電操作を採用してもよい。充電末補正は各補充電末で行うことが可能だが、充電電力を第1段階よりも少なくして充電する第2段階以降のステップで補正する場合は、「補充電による充電電力の上限値」と、「今後補正対象電池に優先的に充電した場合に充電できると予測される充電電力」の小さい方の値をもとに、充電末補正の完了時刻を計算すればよい。
また、充放電電力量の予測がはずれ、予測した時刻に補正が完了できない場合は、その時点で、再度どちらの補正を実施するかを判断してもよい。繰り返し予想がはずれて、補正をできない場合は、操作画面などから操作者に知らせる態様であってもよい。
また、長周期の昼夜の電力平滑を目的として電力貯蔵装置1を使用し、可能な限り、NaS電池11の蓄電量が昼間は放電末、夜間は充電末となるようにNaS電池11の充電状態を制御する場合、第1の補正方法判定部17および第2の補正方法判定部27は、補正要求検出部16により補正要求を検出した時刻に応じて、夜間であれば充電末補正、昼間であれば放電末補正を優先的に採用する態様であってもよい。
本発明は詳細に示され記述されたが、上記の記述は全ての局面において例示であって限定的ではない。しがって、本発明の範囲からはずれることなく無数の修正及び変形が案出されうると解される。特に、一の実施形態の技術的事項と他の実施形態の技術的事項とを組み合わせることは当然に予定されている。

Claims (8)

  1. 残存容量管理値の補正の対象となる二次電池において充電末近傍あるいは放電末近傍で前記残存容量管理値を補正する二次電池の制御方法であって、
    前記残存容量管理値から前記充電末近傍まで充電するのに要する電力量と、前記残存容量管理値から前記放電末近傍まで放電するのに要する電力量と、を算出する第1の電力量算出工程と、
    前記二次電池が得ることのできる充放電電力量を予測する電力量予測工程と、
    前記第1の電力量算出工程で算出された電力量と、前記電力量予測工程で予測された電力量と、から、前記充電末近傍で前記残存容量管理値の補正を完了するまでに要する時間と、前記放電末近傍で前記残存容量管理値の補正を完了するまでに要する時間と、を予測する補正時間予測工程と、
    前記補正時間予測工程で予測された時間のうち予測時間の短い補正方法を選択する補正方法選択工程と、
    前記選択された補正方法を用いて前記二次電池の前記残存容量管理値を補正するように前記二次電池の充電状態を制御する充放電制御工程と、を備える、二次電池の制御方法。
  2. 前記充電末近傍から前記二次電池の使用目的に応じて設定される所定の蓄電量に達するまで充放電するのに要する電力量と、前記放電末近傍から前記所定の蓄電量に達するまで充放電するのに要する電力量と、を算出する第2の電力量算出工程をさらに備え、
    前記補正時間予測工程は、前記第1の電力量算出工程で算出された電力量と、前記電力量予測工程で予測された電力量と、前記第2の電力量算出工程で算出された電力量と、から、前記充電末近傍で前記残存容量管理値の補正を完了し前記所定の蓄電量に達するまでに要する時間と、前記放電末近傍で前記残存容量管理値の補正を完了し前記所定の蓄電量に達するまでに要する時間と、を予測する、請求項1に記載の二次電池の制御方法。
  3. 前記電力量予測工程は、前記二次電池が得ることのできる充電電力量と放電電力量とを同じ電力量とする、請求項1または請求項2に記載の二次電池の制御方法。
  4. 二次電池が複数設けられる場合、
    前記電力量予測工程は、
    前記補正対象の二次電池に優先的に充電を行い、前記補正対象の二次電池以外の二次電池から優先的に放電を行った場合に、前記補正対象の二次電池が得ることのできる充放電電力量と、
    前記補正対象の二次電池から優先的に放電を行い、前記補正対象の二次電池以外の二次電池に優先的に充電を行った場合に、前記補正対象の二次電池が得ることのできる充放電電力量と、を予測する、請求項1または請求項2に記載の二次電池の制御方法。
  5. 二次電池を備えた電力貯蔵装置であって、
    前記二次電池の充放電を制御する双方向変換器と、
    前記二次電池の残存容量管理値の補正が行われる充電末近傍あるいは放電末近傍になるように前記双方向変換器を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記残存容量管理値の補正対象となる二次電池において、前記残存容量管理値から前記充電末近傍まで充電するのに要する電力量と、前記残存容量管理値から前記放電末近傍まで放電するのに要する電力量と、を算出する第1の電力量算出部と、
    前記補正対象の二次電池が得ることができる充放電電力量を予測する電力量予測部と、
    前記第1の電力量算出部で算出された電力量と、前記電力量予測部で予測された電力量と、から、前記充電末近傍で前記残存容量管理値の補正を完了するまでに要する時間と、前記放電末近傍で前記残存容量管理値の補正を完了するまでに要する時間と、を予測する補正時間予測部と、
    前記補正時間予測部で予測された時間のうち予測時間の短い補正方法を選択する補正方法選択部と、
    前記選択された補正方法を用いて前記補正対象の二次電池の前記残存容量管理値を補正するように前記双方向変換器を制御する充放電指令部と、を備える、電力貯蔵装置。
  6. 前記充電末近傍から前記二次電池の使用目的に応じて設定される所定の蓄電量に達するまで充放電するのに要する電力量と、前記放電末近傍から前記所定の蓄電量に達するまで充放電するのに要する電力量と、を算出する第2の電力量算出部をさらに備え、
    前記補正時間予測部は、前記第1の電力量算出部で算出された電力量と、前記電力量予測部で予測された電力量と、前記第2の電力量算出部で算出された電力量と、から、前記充電末近傍で前記残存容量管理値の補正を完了し前記所定の蓄電量に達するまでに要する時間と、前記放電末近傍で前記残存容量管理値の補正を完了し前記所定の蓄電量に達するまでに要する時間と、を予測する、請求項5に記載の電力貯蔵装置。
  7. 前記電力量予測部は、前記補正対象の二次電池が得ることのできる充電電力量と放電電力量とを同じ電力量とする、請求項5または請求項6に記載の電力貯蔵装置。
  8. 前記二次電池を複数備える場合、
    前記電力量予測部は、
    前記補正対象の二次電池に優先的に充電を行い、前記補正対象の二次電池以外の二次電池から優先的に放電を行った場合に、前記補正対象の二次電池が得ることのできる充放電電力量と、
    前記補正対象の二次電池から優先的に放電を行い、前記補正対象の二次電池以外の二次電池に優先的に充電を行った場合に、前記補正対象の二次電池が得ることのできる充放電電力量と、を予測する、請求項5または請求項6に記載の電力貯蔵装置。
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