JP6865651B2 - 分散型電源システム - Google Patents

分散型電源システム Download PDF

Info

Publication number
JP6865651B2
JP6865651B2 JP2017149300A JP2017149300A JP6865651B2 JP 6865651 B2 JP6865651 B2 JP 6865651B2 JP 2017149300 A JP2017149300 A JP 2017149300A JP 2017149300 A JP2017149300 A JP 2017149300A JP 6865651 B2 JP6865651 B2 JP 6865651B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power
charge
line
discharge
charging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017149300A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019030160A (ja
Inventor
敏成 百瀬
敏成 百瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Osaka Gas Co Ltd filed Critical Osaka Gas Co Ltd
Priority to JP2017149300A priority Critical patent/JP6865651B2/ja
Publication of JP2019030160A publication Critical patent/JP2019030160A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6865651B2 publication Critical patent/JP6865651B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)

Description

本発明は、電力系統に接続される交流線と、交流線に接続され、発電部及びその発電部の動作を制御する発電制御部を有する発電装置と、交流線に接続され、その交流線との間での電力の充放電を行う蓄電池を含む充放電部及びその充放電部の動作を制御する充放電制御部を有する充放電装置とを備え、交流線に電力消費装置が接続されている分散型電源システムに関する。
従来から、電力系統に接続される交流線と、その交流線に接続される燃料電池装置のような出力を自在に調節できる発電装置と、その交流線に接続される充放電装置とを備え、その交流線に電力消費装置が接続されている分散型電源システムがある。このような分散型電源システムでは、電力消費装置に対して、電力系統及び発電装置及び充放電装置の少なくとも一つから電力を供給できる。そのため、発電装置を発電運転させる、或いは、充放電装置から放電させることで、電力系統からの受電電力を小さくした状態で、電力消費装置への電力の供給を行える。
特許文献1には、上述のような発電装置を備えていないが、太陽光発電装置と蓄電池(充放電装置)とを備えている分散型電源システムが記載されている。この分散型電源システムでは、昼間に太陽光発電装置の余剰電力が蓄電池に充電されるPV充電モードの後に、蓄電池の充電レベル:SOC(State of Charge)が所定の下限レベルになるように蓄電池が放電される強制放電モードが実行される。更に、強制放電モードの後に、夜間の外部電力によって蓄電池が充電される回帰モードが実行される。このPV充電モードにより、昼間は太陽光発電装置の余剰電力を蓄電でき、その後の強制放電モードにより、バックアップ用として最小限の電力量を蓄電池に残しつつ蓄電池の空き容量を確保し、更にその後の回帰モードにより、夜間電力を蓄電できる。
特許文献1に記載の分散型電源システムであれば、PV充電モードを実行するのは毎日決まった時間帯(昼間)だけに限定され、それ以外の時間帯にはPV充電モードを実行しない。そのため、昼間のPV充電モードの後に実行される強制放電モードによって、夜間の回帰モードが実行されるまでの間に、蓄電池のSOCは充分に低下させることができる。
特開2016−220461号公報
発電装置は、特許文献1に記載の分散型電源システムが備えている太陽光発電装置と異なり、あらゆる時間帯に発電を行うことができる。また、分散型電源システムが充放電装置を備えていれば、電力消費装置の消費電力の大小に関わらず発電装置を一定の出力で運転させ、不足電力は充放電装置の蓄電池からの放電電力で賄い、余剰電力は充放電装置の蓄電池に充電させるといった効率的な運用が可能になる。
但し、春や秋などは、冷房や暖房などのために大電力が消費される夏や冬と比べて電力消費装置の消費電力が相対的に小さくなる期間が連続することがある。そのため、発電装置を一定の出力で運転させ、余剰電力を充放電装置の蓄電池に充電させると、充放電装置の蓄電池の充電レベルがほとんど低下せず、極端な場合には充電レベルがほぼ100%の状態が連続することもある。その結果、例えばリチウムイオン電池などの蓄電池の寿命(耐久性)に悪影響が生じる可能性が高まる。
これに対して、蓄電池の満充電状態を解消するために蓄電池から強制的に放電させると、発電装置の出力を低下させなければならない。そのため、分散型電源システムの省エネルギー性が低下するという問題がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、発電装置と共に運用する充放電装置について、満充電状態が長期間連続することによる充放電装置の蓄電池の耐久性低下を回避できる分散型電源システムを提供する点にある。
上記目的を達成するための本発明に係る分散型電源システムの特徴構成は、電力系統に接続される交流線と、前記交流線に接続され、発電部及び前記発電部の動作を制御する発電制御部を有する発電装置と、前記交流線に接続され、前記交流線との間での電力の充放電を行う蓄電池を含む充放電部及び前記充放電部の動作を制御する充放電制御部を有する充放電装置とを備え、前記交流線に電力消費装置が接続されている分散型電源システムであって、
前記充放電装置が前記交流線から受け取る受取電力として、前記充放電装置による前記交流線からの充電電力を正の受取電力と見なし、前記充放電装置による前記交流線への放電電力を負の受取電力と見なしたとき、
前記発電装置の前記発電制御部は、前記電力消費装置が前記交流線から受け取る消費電力と前記充放電装置が前記交流線から受け取る受取電力との和に見合った電力を前記発電装置から前記交流線に提供するように、所定の最小提供電力と最大提供電力との間の範囲内で前記発電装置から前記交流線への提供電力を制御し、
前記充放電装置の前記充放電制御部は、
動作モードが、前記充放電装置による前記交流線との間での電力の充放電が許可される第1充放電モードに設定されているとき、前記電力消費装置が前記交流線から受け取る消費電力と、前記充放電装置が前記交流線から受け取る受取電力との和が所定の目標電力になるように、前記充放電装置が前記交流線から受け取る受取電力を制御し、
動作モードが前記第1充放電モードに設定されているとき、前記充放電部の充電レベルが所定の第1上限レベル以上である期間が所定期間以上継続すると、動作モードを充電禁止モードに変更し、
動作モードが前記充電禁止モードに設定されているとき、前記充放電部の充電レベルが低下して前記第1上限レベル未満である所定の第1下限レベル未満になるまで、前記充放電装置が前記交流線からの電力の充電を行わずに前記充放電部で蓄えている電力の自己消費を行うように構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、充放電装置の充放電制御部は、動作モードが第1充放電モードに設定されているとき、電力消費装置が交流線から受け取る消費電力と、充放電装置が交流線から受け取る受取電力との和が所定の目標電力になるように、充放電装置が交流線から受け取る受取電力を制御する。その結果、発電装置の発電制御部は、充放電装置の動作モードが第1充放電モードに設定されている間は、その一定の目標電力に見合った電力を発電装置から交流線に提供するように、発電装置から交流線への提供電力を制御する。つまり、充放電装置の動作モードが第1充放電モードに設定されている間は、発電装置を好ましくは一定出力(=目標電力)で運転させることができる。
尚、充放電装置の動作モードが第1充放電モードに設定されているとき、電力消費装置の消費電力が上記目標電力に満たない状態が続くと、充放電装置の充放電制御部は、電力消費装置の消費電力と充放電装置の受取電力との和が目標電力になるように、交流線からの電力の充電を行い続ける必要がある。その場合、充放電部の充電レベルが満充電又はそれに近い状態が続き、蓄電池の寿命(耐久性)に悪影響が及ぶ可能性がある。
そこで本特徴構成では、充放電装置の充放電制御部は、動作モードが第1充放電モードに設定されているとき、充放電部の充電レベルが所定の第1上限レベル以上である期間が所定期間以上継続すると、動作モードを充電禁止モードに変更し、充放電部の充電レベルが低下して第1上限レベル未満である所定の第1下限レベル未満になるまで、充放電装置が交流線からの電力の充電を行わずに充放電部で蓄えている電力の自己消費を行う。つまり、充放電装置の充放電制御部は、上記充電禁止モードで動作することで、充放電部の充電レベルが満充電又はそれに近い状態が続くことで蓄電池の寿命(耐久性)に悪影響が及ぶといった問題を未然に防止できる。加えて、充放電装置から交流線へと電力を強制的に放電させるのではないため、電力消費装置の消費電力に見合った電力を発電装置から交流線に提供でき、発電装置の出力低下は抑制される。
従って、発電装置と共に運用する充放電装置について、発電装置の出力低下を抑制しながら、満充電状態が長期間連続することによる充放電装置の蓄電池の耐久性低下を回避できる分散型電源システムを提供できる。
本発明に係る分散型電源システムの別の特徴構成は、前記充放電装置の前記充放電制御部は、動作モードが前記充電禁止モードに設定されているとき、前記充放電部の充電レベルが低下して前記第1下限レベル未満になると、動作モードを第2充放電モードに変更し、動作モードが前記第2充放電モードに設定されているとき、前記充放電部の充電レベルが前記第1下限レベルより高く且つ前記第1上限レベルより低い所定の第2上限レベルを超えないことを条件として前記充放電装置による前記交流線との間での電力の充放電を許可した状態で、前記電力消費装置が前記交流線から受け取る消費電力と、前記充放電装置が前記交流線から受け取る受取電力との和が前記目標電力になるように、前記充放電装置が前記交流線から受け取る受取電力を制御する点にある。
上記特徴構成によれば、充放電装置が充電禁止モードで動作している間に充放電部の充電レベルが低下して第1下限レベル未満になると、動作モードを第2充放電モードに変更して、充放電装置による交流線との間での電力の充放電を許可した状態で、電力消費装置が交流線から受け取る消費電力と、充放電装置が交流線から受け取る受取電力との和が目標電力になるように、充放電装置が交流線から受け取る受取電力を制御する。その結果、発電装置の発電制御部は、その一定の目標電力に見合った電力を発電装置から交流線に提供するように、発電装置から交流線への提供電力を制御する。つまり、充放電装置の動作モードが第2充放電モードに設定されている間は、発電装置を好ましくは一定出力(=目標電力)で運転させることができる。
加えて、本特徴構成では、動作モードが第2充放電モードに設定されているとき、充放電部の充電レベルが第1下限レベルより高く且つ第1上限レベルより低い所定の第2上限レベルを超えないことを条件として、充放電装置による交流線との間での電力の充放電が許可される。つまり、充放電部の充電レベルが第2上限レベル以上(即ち、第1上限レベル以上)になることが防止されるので、充放電部の充電レベルが満充電又はそれに近い状態が続くことで蓄電池の寿命(耐久性)に悪影響が及ぶといった問題を未然に防止できる。
本発明に係る分散型電源システムの更に別の特徴構成は、前記充放電装置の前記充放電制御部は、動作モードが、前記充放電部の充電レベルが前記第1下限レベルより高く且つ前記第1上限レベルより低い所定の第2上限レベルを超えないことを条件として前記充放電装置による前記交流線との間での電力の充放電が許可される第2充放電モードに設定されているとき、前記電力消費装置が前記交流線から受け取る消費電力と、前記充放電装置が前記交流線から受け取る受取電力との和が前記目標電力になるように、前記充放電装置が前記交流線から受け取る受取電力を制御し、動作モードが前記第2充放電モードに設定されているとき、前記充放電部の充電レベルが低下して前記第1下限レベル未満である所定の第2下限レベル未満になると、動作モードを前記第1充放電モードに変更する点にある。
上記特徴構成によれば、充放電装置の充放電制御部は、動作モードが第2充放電モードに設定されているとき、充放電装置による交流線との間での電力の充放電を許可した状態で、電力消費装置が交流線から受け取る消費電力と、充放電装置が交流線から受け取る受取電力との和が目標電力になるように、充放電装置が交流線から受け取る受取電力を制御する。その結果、発電装置の発電制御部は、その一定の目標電力に見合った電力を発電装置から交流線に提供するように、発電装置から交流線への提供電力を制御する。つまり、充放電装置の動作モードが第2充放電モードに設定されている間は、発電装置を好ましくは一定出力(=目標電力)で運転させることができる。
加えて、本特徴構成では、動作モードが第2充放電モードに設定されているとき、充放電部の充電レベルが第1下限レベルより高く且つ第1上限レベルより低い所定の第2上限レベルを超えないことを条件として、充放電装置による交流線との間での電力の充放電が許可される。つまり、充放電部の充電レベルが第2上限レベル以上(即ち、第1上限レベル以上)になることが防止されるので、充放電部の充電レベルが満充電又はそれに近い状態が続くことで蓄電池の寿命(耐久性)に悪影響が及ぶといった問題を未然に防止できる。
更に、充放電装置の充放電制御部は、動作モードが第2充放電モードに設定されているとき、充放電部の充電レベルが低下して第1下限レベル未満である所定の第2下限レベル未満になると、動作モードを第1充放電モードに変更する。つまり、充放電部の充電レベルが大きく低下して充電余裕が大きくなった状態で、上記第1上限レベルまでの充電が許可される。その結果、充放電部の充電レベルが短期間で満充電又はそれに近い状態になることを回避できる。
本発明に係る分散型電源システムの更に別の特徴構成は、前記充放電制御部は、前記発電装置から前記交流線へ電力が供給されていないとき、前記電力消費装置が前記交流線から受け取る消費電力に見合った電力を前記充放電装置から前記交流線に供給する点にある。
上記特徴構成によれば、発電装置から前記交流線へ電力が供給されていないとき、電力消費装置が交流線から受け取る消費電力に見合った電力が充放電装置から交流線に供給される。その結果、発電装置から交流線へ電力が供給されていない場合であっても、電力系統からの受電電力(即ち、購入電力)を少なくすることができる。
第1実施形態の分散型電源システムの構成を示す図である。 モード設定処理を説明するフローチャートである。 蓄電池の充電レベルの推移例を示すグラフである。 第2実施形態の分散型電源システムの構成を示す図である。
<第1実施形態>
以下に図面を参照して本発明の第1実施形態に係る分散型電源システムについて説明する。
図1は第1実施形態の分散型電源システムの構成を示す図である。図1に示すように、分散型電源システムは、電力系統1に接続される交流線2と、交流線2に接続される発電装置としての燃料電池装置10と、交流線2に接続される充放電装置20とを備え、交流線2に電力消費装置3が接続されている。また、本実施形態では、交流線2に対する電力系統1の接続箇所から見て下流側に向かって第1接続箇所6と第2接続箇所7とがその並び順で設けられ、第1接続箇所6には燃料電池装置10が接続され、第2接続箇所7には充放電装置20及び電力消費装置3が接続されている。燃料電池装置10が交流線2に供給する電力及び充放電装置20が交流線2に供給する電力の合計が電力消費装置3の消費電力P3に満たない場合、その不足電力は電力系統1からの受電電力によって賄われる。
図1に示すように、本実施形態では、電力系統1から第1接続箇所6に向かう方向の電力P1を正の電力と見なし、第1接続箇所6から第2接続箇所7に向かう方向の電力P2を正の電力と見なす。また、充放電装置20が交流線2から受け取る受取電力Pbとして、充放電装置20による交流線2からの充電電力を正の受取電力と見なし、充放電装置20による交流線2への放電電力を負の受取電力と見なして説明を行う。よって、図1では、受取電力Pbを、交流線2から充放電装置20に向かう方向の矢印で記載している。
〔燃料電池装置10〕
発電装置としての燃料電池装置10は、発電部としての燃料電池部12及び燃料電池部12の動作を制御する発電制御部としての燃料電池制御部11を有する。燃料電池部12は、燃料電池12a及び燃料電池12aで発生した電力を、所望の電圧、周波数、位相の電力に変換して交流線2に出力するための電力変換部12bを有する。
燃料電池12aは、例えば固体酸化物形燃料電池(SOFC)を用いて実現できる。或いは、燃料電池12aを、固体高分子形燃料電池(PEFC)などの他のタイプの燃料電池を用いて実現してもよい。尚、図示は省略するが、燃料電池部12が、燃料電池12aのアノードに供給する燃料ガスとしての水素等を改質処理により生成する燃料改質器などを備えていてもよい。そして、燃料電池制御部11は、燃料電池12aの運転開始、運転停止、出力状態などを制御する。また、燃料電池制御部11は、電力変換部12bによる電力変換動作を制御する。
燃料電池制御部11には、電力計測器4で計測される電力についての情報が伝達される。電力計測器4は、交流線2の途中の、第1接続箇所6よりも上流側(電力系統1側)に設けられ、電力系統1側から第1接続箇所6に向かう電力を計測する。電力計測器4は、例えば交流線2における電力の電流値を検出するために用いられるカレントトランス(計器用変流器)を用いて構成され、所定の電圧値(例えば100V、200V等)との積から、交流線2での電力値を導出できる。尚、電力計測器4は交流線2での電力の電流値のみを燃料電池制御部11に伝達し、燃料電池制御部11が電力値の導出を行ってもよい。
電力計測器4が計測する電力P1は、電力消費装置3が交流線2から受け取る消費電力P3と、充放電装置20が交流線2から受け取る受取電力Pbとの和から、燃料電池装置10から交流線2への提供電力Pfを減算した値に対応する。
燃料電池装置10の燃料電池制御部11は、電力計測器4の計測結果を参照して、電力消費装置3が交流線2から受け取る消費電力P3と充放電装置20が交流線2から受け取る受取電力Pbとの和に見合った電力を燃料電池装置10から交流線2に提供するように、所定の最小提供電力と最大提供電力との間の範囲内で、燃料電池装置10から交流線2への提供電力Pfを制御する。例えば、燃料電池装置10は、電力系統1側から第1接続箇所6へ向かう電力P1が好ましくは負の電力とはならず且つ出来るだけ小さい設定電力になるように(特に好ましくは、上記設定電力が零、即ち、電力系統1側から第1接続箇所6へ向かう電力P1が零になるように)、燃料電池装置10から交流線2への提供電力Pfを調節する。
〔充放電装置20〕
充放電装置20は、交流線2との間での電力の充放電を行う蓄電池22aを含む充放電部22及び充放電部22の動作を制御する充放電制御部21を有する。加えて、本実施形態の充放電部22では、蓄電池22aは電力変換部22bを介して交流線2に接続される。その結果、充放電部22では、蓄電池22aに蓄えられている電力を、所望の電圧、周波数、位相の電力に変換して交流線2に出力できる。蓄電池22aは、例えばリチウムイオン電池等の二次電池などを用いて構成できる。充放電制御部21は、電力変換部22bの動作を制御して、蓄電池22aから交流線2への出力電力(放電電力)の制御と、交流線2から蓄電池22aへの入力電力(充電電力)の制御とを行う。
図示は省略するが、充放電装置20は、電源が投入されて内部に通電が行われた状態で電力を消費可能な機器として、例えば、表示装置や演算処理装置や半導体素子や冷却ファンなどを備えている。よって、充放電装置20は、それらの機器への通電量を調節することで、装置内部で自己消費する電力を変化させることもできる。
充放電制御部21には、電力計測器5で計測される電力についての情報が伝達される。本実施形態では、電力計測器5は、交流線2の途中の、第1接続箇所6と第2接続箇所7との間に設けられ、第1接続箇所6から第2接続箇所7に向かう電力を計測する。つまり、電力計測器5が計測する電力は、電力消費装置3が交流線2から受け取る消費電力P3と、充放電装置20が交流線2から受け取る受取電力Pbとの和に対応する。電力計測器5は、例えば交流線2における電力の電流値を検出するために用いられるカレントトランス(計器用変流器)を用いて構成され、所定の電圧値(例えば100V、200V等)との積から、交流線2での電力値を導出できる。尚、電力計測器5は交流線2での電力の電流値のみを充放電制御部21に伝達し、充放電制御部21が電力値の導出を行ってもよい。そして、充放電制御部21は、電力計測器5の計測結果を参照して、充放電装置20が交流線2から受け取る受取電力Pbを制御する。
充放電装置20の充放電制御部21は、複数の動作モードのうちの一つを設定し、その設定した動作モードで充放電装置20が交流線2から受け取る受取電力Pbを制御する。本実施形態では、複数の動作モードとして、後述するような第1充放電モードと第2充放電モードと充電禁止モードとがある。
第1充放電モードは、充放電装置20による交流線2との間での電力の充放電が許可される動作モードである。充放電装置20の充放電制御部21は、動作モードが第1充放電モードに設定されているとき、電力消費装置3が交流線2から受け取る消費電力P3と、充放電装置20が交流線2から受け取る受取電力Pbとの和が所定の目標電力になるように、充放電装置20が交流線2から受け取る受取電力Pbを制御する。例えば、この目標電力は、例えば燃料電池装置10の定格発電電力に等しい値に設定されている。
加えて、充放電装置20の充放電制御部21は、動作モードが第1充放電モードに設定されているとき、充放電部22の充電レベル:SOC(State of Charge)が所定の第1上限レベル以上である期間が所定期間以上継続すると、動作モードを充電禁止モードに変更する。
充電禁止モードは、充放電装置20が交流線2からの電力の充電を行わずに充放電部22で蓄えている電力の自己消費を行うときの動作モードである。充放電装置20の充放電制御部21は、動作モードが充電禁止モードに設定されているとき、充放電部22の充電レベルが低下して第1上限レベル未満である所定の第1下限レベル未満になるまで、充放電装置20が交流線2からの電力の充電を行わずに充放電部22で蓄えている電力の自己消費を行う。このとき、充放電装置20の充放電制御部21は、充電禁止モードに設定されている間、自己消費する電力を充電禁止モードではない場合よりも増大させてもよい。例えば、充放電装置20の充放電制御部21は、充電禁止モードに設定されている間、充放電装置20が備えている表示装置や冷却ファンなどの消費電力を増大させるといった制御を行ってもよい。
加えて、充放電装置20の充放電制御部21は、動作モードが充電禁止モードに設定されているとき、充放電部22の充電レベルが低下して第1下限レベル未満になると、動作モードを第2充放電モードに変更する。
第2充放電モードは、充放電部22の充電レベルが第1下限レベルより高く且つ第1上限レベルより低い所定の第2上限レベルを超えないことを条件として充放電装置20による交流線2との間での電力の充放電が許可される動作モードである。充放電装置20の充放電制御部21は、動作モードが第2充放電モードに設定されているとき、充放電部22の充電レベルが第1下限レベルより高く且つ第1上限レベルより低い所定の第2上限レベルを超えないことを条件として充放電装置20による交流線2との間での電力の充放電を許可した状態で、電力消費装置3が交流線2から受け取る消費電力P3と、充放電装置20が交流線2から受け取る受取電力Pbとの和が目標電力になるように、充放電装置20が交流線2から受け取る受取電力Pbを制御する。
加えて、充放電装置20の充放電制御部21は、動作モードが第2充放電モードに設定されているとき、充放電部22の充電レベルが低下して第1下限レベル未満である所定の第2下限レベル未満になると、動作モードを第1充放電モードに変更する。
次に、図2及び図3を参照して、充放電装置20の動作モードの設定処理について説明する。図2はモード設定処理を説明するフローチャートである。図3は蓄電池22aの充電レベル:SOC(State of Charge)の推移例を示すグラフである。
充放電装置20の充放電制御部21は、動作中に図2に示すモード設定処理を実行しながら、上述したように充放電装置20が交流線2から受け取る受取電力Pbを制御する。尚、上述したように、充放電装置20が交流線2から受け取る受取電力Pbとして、充放電装置20による交流線2からの充電電力を正の受取電力と見なし、充放電装置20による交流線2への放電電力を負の受取電力と見なす。
工程#10において充放電制御部21は、現在の動作モードが充電禁止モードであるか否かを判定し、充電禁止モードである場合には工程#14に移行し、充電禁止モードではない場合には工程#11に移行する。
次に、工程#11において充放電制御部21は、現在の動作モードが第1充放電モードであるか否かを判定し、第1充放電モードである場合には工程#12に移行し、第1充放電モードではない(即ち、第2充放電モードである)場合には工程#16に移行する。
このように、工程#10及び工程#11において、現在の動作モードが、第1充放電モードであるか、又は、第2充放電モードであるか、又は、充電禁止モードであるかが決定される。
工程#12において充放電制御部21は、充放電部22の充電レベルが第1上限レベル以上である期間が所定期間以上継続したか否かを判定し、その期間が所定期間以上継続している場合には工程#13に移行する。それに対して、充放電制御部21は、その期間が所定期間以上継続していない場合には、第1充放電モードを維持したままこのフローチャートの最初にリターンする。
図3に示した例では、時刻t1において充放電部22の充電レベルが第1上限レベル(H1)以上になり、充放電制御部21は、時刻t2において、充放電部22の充電レベルが第1上限レベル以上である期間が所定期間以上継続したと判定する(工程#12で「Yes」と判定する)。具体例を挙げると、春や秋などは、冷房や暖房などのために大電力が消費される夏や冬と比べて電力消費装置3の消費電力P3が相対的に小さくなる期間が連続することがある。この場合、充放電装置20は、交流線2からの電力の充電を行うことで、電力消費装置3が交流線2から受け取る消費電力P3と、充放電装置20が交流線2から受け取る受取電力Pbとの和が目標電力になるように、充放電装置20が交流線2から受け取る受取電力Pbを制御する。つまり、一定の提供電力Pf(=目標電力)で燃料電池装置10が運転できるように、充放電装置20は充電を行い続けることになるため、図3に示すように、充電レベルは減少することなく単調に増加することになる。
次に工程#13において充放電装置20は、動作モードを充電禁止モードに設定する。そして、充放電制御部21は、充放電部22の充電レベルが低下して第1上限レベル未満である所定の第1下限レベル(解除閾値)未満になるまで、充放電装置20が交流線2からの電力の充電を行わずに充放電部22で蓄えている電力の自己消費を行う。その結果、充放電部22の充電レベルは低下する。つまり、充放電装置20の充放電制御部21は、充電禁止モードで動作することで、充放電部22の充電レベルが満充電又はそれに近い状態が続くことで蓄電池22aの寿命(耐久性)に悪影響が及ぶといった問題を未然に防止できる。加えて、充放電装置20から交流線2へと電力を強制的に放電させるのではないため、電力消費装置3の消費電力P3に見合った電力を燃料電池装置10から交流線2に提供でき、燃料電池装置10の出力低下は抑制される。
図3に示した例では、時刻t2において充電禁止モードに設定された後、充放電部22の充電レベルが単調に減少している。そして、充放電制御部21は、時刻t3において、充放電部22の充電レベルが低下して第1下限レベル(L1)未満になったと判定する(工程#14で「Yes」と判定する)。
次に工程#15において充放電制御部21は、動作モードを第2充放電モードに設定する。そして、充放電制御部21は、動作モードが第2充放電モードに設定されているとき、充放電部22の充電レベルが第1下限レベルより高く且つ第1上限レベルより低い所定の第2上限レベルを超えないことを条件として充放電装置20による交流線2との間での電力の充放電を許可した状態で、電力消費装置3が交流線2から受け取る消費電力P3と、充放電装置20が交流線2から受け取る受取電力Pbとの和が目標電力になるように、充放電装置20が交流線2から受け取る受取電力Pbを制御する。この場合も、燃料電池装置10の燃料電池制御部11は、その一定の目標電力に見合った電力を燃料電池装置10から交流線2に提供するように、燃料電池装置10から交流線2への提供電力Pfを制御する。つまり、充放電装置20の動作モードが第2充放電モードに設定されている間は、燃料電池装置10を好ましくは一定出力(=目標電力)で運転させることができる。加えて、充放電部22の充電レベルが第2上限レベル以上(即ち、第1上限レベル以上)になることが防止されるので、充放電部22の充電レベルが満充電又はそれに近い状態が続くことで蓄電池22aの寿命(耐久性)に悪影響が及ぶといった問題を未然に防止できる。
工程#16において充放電制御部21は、動作モードが第2充放電モードに設定されている状態で、充放電部22の充電レベルが低下して第1下限レベル未満である所定の第2下限レベル(L2)未満になったか否かを判定し、充放電部22の充電レベルが第2下限レベル(L2)未満になった場合には工程#17に移行する。それに対して、充放電制御部21は、充放電部22の充電レベルが第2下限レベル(L2)未満になっていない場合には、第2充放電モードを維持したままこのフローチャートの最初にリターンする。
図3に示す例では、時刻t3において第2充放電モードに設定された後、充放電制御部21は、充放電部22の充電レベルが第2上限レベル(H2)を超えないことを条件として充放電装置20による交流線2との間での電力の充放電を許可した状態で、充放電装置20が交流線2から受け取る受取電力Pbを制御している。そして、充放電制御部21は、時刻t4において充放電部22の充電レベルが第2下限レベル(L2)未満になったと判定する(工程#16で「Yes」と判定する)。このように、充放電装置20の充放電制御部21は、動作モードが第2充放電モードに設定されているとき、充放電部22の充電レベルが低下して第2下限レベル(L2)未満になるまでは、充電レベルに上限(第2上限レベル(H2))を設けている。つまり、充放電部22の充電レベルが大きく低下して充電余裕が大きくなった状態で初めて、上記第1上限レベル(H1)までの充電が許可される。その結果、充放電部22の充電レベルが短期間で満充電又はそれに近い状態になることを回避できる。
工程#17において充放電制御部21は、動作モードを第1充放電モードに設定する。そして、充放電制御部21は、動作モードを第1充放電モードに設定している間、電力消費装置3が交流線2から受け取る消費電力P3と、充放電装置20が交流線2から受け取る受取電力Pbとの和が所定の目標電力になるように、充放電装置20が交流線2から受け取る受取電力Pbを制御する。よって、燃料電池装置10の燃料電池制御部11は、充放電装置20の動作モードが第1充放電モードに設定されている間は、その一定の目標電力に見合った電力を燃料電池装置10から交流線2に提供するように、燃料電池装置10から交流線2への提供電力Pfを制御する。つまり、充放電装置20の動作モードが第1充放電モードに設定されている間は、燃料電池装置10を好ましくは一定出力(=目標電力)で運転させることができる。
<第2実施形態>
第2実施形態の分散型電源システムは、充放電制御部の動作が上記実施形態と異なっている。以下に第2実施形態の分散型電源システムについて説明するが、第1実施形態と同様の内容については説明を省略する。
図4は、第2実施形態の分散型電源システムの構成を示す図である。図4に示すように、電力計測器8が、燃料電池装置10から交流線2へ供給される電力(提供電力Pf)を計測できる位置に設けられている。そして、充放電装置20には、電力計測器8で計測される電力についての情報が伝達される。電力計測器8は、例えば燃料電池装置10と交流線2との接続線における電力の電流値を検出するために用いられるカレントトランス(計器用変流器)を用いて構成され、所定の電圧値(例えば100V、200V等)との積から、その接続線での電力値を導出できる。よって、充放電装置20は、燃料電池装置10から交流線2へ供給される電力が下限閾値(例えばゼロ)以下であれば、燃料電池装置10から交流線2へ電力が供給されていないと判定でき、その下限閾値より大きければ燃料電池装置10から交流線2へ電力が供給されていると判定できる。
そして、充放電制御部21は、停止中などの理由によって燃料電池装置10から交流線2へ電力が供給されていないとき、電力消費装置3が交流線2から受け取る消費電力P3に見合った電力を充放電装置20から交流線2に供給する。
それに対して、充放電制御部21は、燃料電池装置10から交流線2へ電力が供給されているとき、第1実施形態で説明したのと同様に、第1充放電モードと第2充放電モードと充電禁止モードとの何れかの動作モードで動作する。
このように、本実施形態では、燃料電池装置10から交流線2へ電力が供給されていないとき、電力消費装置3が交流線2から受け取る消費電力P3に見合った電力が充放電装置20から交流線2に供給される。その結果、燃料電池装置10から交流線2へ電力が供給されていない場合であっても、電力系統1からの受電電力P1(即ち、購入電力)を少なくすることができる。
<別実施形態>
<1>
上記実施形態では、本発明の分散型電源システムの構成について具体例を挙げて説明したが、その構成は適宜変更可能である。
例えば、燃料電池装置10や充放電装置20の構成は図示したものに限定されず適宜変更可能である。
また、上記実施形態において、交流線2に対する燃料電池装置10及び充放電装置20の接続箇所は適宜変更可能である。例えば、上記実施形態では、燃料電池装置10が交流線2の上流側(電力系統1に近い側)の第1接続箇所6に接続され、充放電装置20が交流線2の下流側の第2接続箇所7に接続される例を説明したが、交流線2に対する充放電装置20の接続箇所よりも下流側で燃料電池装置10を交流線2に接続するという接続態様を採用してもよい。どのような接続態様を採用するとしても、燃料電池装置10の燃料電池制御部11は、適切な箇所で計測された電力値を参照して、電力消費装置3が交流線2から受け取る消費電力P3と充放電装置20が交流線2から受け取る受取電力Pbとの和に見合った電力を燃料電池装置10から交流線2に提供するように、燃料電池装置10から交流線2への提供電力Pfを制御すればよい。同様に、充放電装置20の充放電制御部21は、適切な箇所で計測された電力値を参照して、動作モードが第1充放電モード及び第2充放電モードに設定されているとき、電力消費装置3が交流線2から受け取る消費電力P3と、充放電装置20が交流線2から受け取る受取電力Pbとの和が所定の目標電力になるように、充放電装置20が交流線2から受け取る受取電力Pbを制御すればよい。
<2>
上記実施形態では、充放電制御部21が、第1充放電モードと第2充放電モードと充電禁止モードとの何れかの動作モードで動作する例を説明したが、例えば第2充放電モードを行わず、第1充放電モードと充電禁止モードとの何れかの動作モードで動作するように変更してもよい。具体例を挙げると、充放電装置20の充放電制御部21は、動作モードが充電禁止モードに設定されているとき、充放電装置20が交流線2からの電力の充電を行わずに充放電部22で蓄えている電力の自己消費を行うことで充放電部22の充電レベルが低下して所定の下限レベル未満になると、動作モードを充電禁止モードに変更すればよい。
<3>
上記実施形態では、充放電装置20の充放電制御部21は、動作モードが充電禁止モードに設定されているとき、交流線2からの電力の充電を行わずに充放電部22で蓄えている電力の自己消費を行うことについて説明したが、所定の条件下では、充放電装置20から交流線2への電力の放電は行ってもよい。
具体的には、電力計測器5が計測する電力が上記目標電力を上回っている場合には、充放電装置20の充放電制御部21は、電力計測器5が計測する電力が上記目標電力以下にならないことを条件として、充放電装置20から交流線2への電力の放電を行ってもよい。例えば、目標電力が燃料電池装置10の定格発電電力に等しい値に設定されている場合、電力計測器5が計測する電力が上記目標電力を上回ると、その上回った分の電力は燃料電池装置10からは供給できず、電力系統1から受電することになる。よって、その上回った分の電力、即ち、燃料電池装置10からは供給できない分の電力については、充放電装置20から交流線2への放電により供給してもよい。
<4>
上記実施形態では、本発明の発電装置の例として燃料電池装置10を挙げたが、所定の最小提供電力と最大提供電力との間の範囲内で出力を自在に調節できる他の様々な発電装置を用いることができる。例えば、エンジンとそのエンジンによって駆動される発電機とを備えて構成されるタイプの発電装置などを用いることできる。
<5>
上記実施形態(別実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用でき、また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変できる。
本発明は、発電装置と共に運用する充放電装置について、発電装置の出力低下を抑制しながら、満充電状態が長期間連続することによる充放電装置の蓄電池の耐久性低下を回避できる分散型電源システムに利用できる。
1 電力系統
2 交流線
3 電力消費装置
10 燃料電池装置(発電装置)
11 燃料電池制御部(発電制御部)
12 燃料電池部(発電部)
20 充放電装置
21 充放電制御部
22 充放電部
22a 蓄電池
P3 消費電力
Pb 受取電力
Pf 提供電力

Claims (4)

  1. 電力系統に接続される交流線と、
    前記交流線に接続され、発電部及び前記発電部の動作を制御する発電制御部を有する発電装置と、
    前記交流線に接続され、前記交流線との間での電力の充放電を行う蓄電池を含む充放電部及び前記充放電部の動作を制御する充放電制御部を有する充放電装置とを備え、
    前記交流線に電力消費装置が接続されている分散型電源システムであって、
    前記充放電装置が前記交流線から受け取る受取電力として、前記充放電装置による前記交流線からの充電電力を正の受取電力と見なし、前記充放電装置による前記交流線への放電電力を負の受取電力と見なしたとき、
    前記発電装置の前記発電制御部は、前記電力消費装置が前記交流線から受け取る消費電力と前記充放電装置が前記交流線から受け取る受取電力との和に見合った電力を前記発電装置から前記交流線に提供するように、所定の最小提供電力と最大提供電力との間の範囲内で前記発電装置から前記交流線への提供電力を制御し、
    前記充放電装置の前記充放電制御部は、
    動作モードが、前記充放電装置による前記交流線との間での電力の充放電が許可される第1充放電モードに設定されているとき、前記電力消費装置が前記交流線から受け取る消費電力と、前記充放電装置が前記交流線から受け取る受取電力との和が所定の目標電力になるように、前記充放電装置が前記交流線から受け取る受取電力を制御し、
    動作モードが前記第1充放電モードに設定されているとき、前記充放電部の充電レベルが所定の第1上限レベル以上である期間が所定期間以上継続すると、動作モードを充電禁止モードに変更し、
    動作モードが前記充電禁止モードに設定されているとき、前記充放電部の充電レベルが低下して前記第1上限レベル未満である所定の第1下限レベル未満になるまで、前記充放電装置が前記交流線からの電力の充電を行わずに前記充放電部で蓄えている電力の自己消費を行うように構成されている分散型電源システム。
  2. 前記充放電装置の前記充放電制御部は、
    動作モードが前記充電禁止モードに設定されているとき、前記充放電部の充電レベルが低下して前記第1下限レベル未満になると、動作モードを第2充放電モードに変更し、
    動作モードが前記第2充放電モードに設定されているとき、前記充放電部の充電レベルが前記第1下限レベルより高く且つ前記第1上限レベルより低い所定の第2上限レベルを超えないことを条件として前記充放電装置による前記交流線との間での電力の充放電を許可した状態で、前記電力消費装置が前記交流線から受け取る消費電力と、前記充放電装置が前記交流線から受け取る受取電力との和が前記目標電力になるように、前記充放電装置が前記交流線から受け取る受取電力を制御する請求項1に記載の分散型電源システム。
  3. 前記充放電装置の前記充放電制御部は、
    動作モードが、前記充放電部の充電レベルが前記第1下限レベルより高く且つ前記第1上限レベルより低い所定の第2上限レベルを超えないことを条件として前記充放電装置による前記交流線との間での電力の充放電が許可される第2充放電モードに設定されているとき、前記電力消費装置が前記交流線から受け取る消費電力と、前記充放電装置が前記交流線から受け取る受取電力との和が前記目標電力になるように、前記充放電装置が前記交流線から受け取る受取電力を制御し、
    動作モードが前記第2充放電モードに設定されているとき、前記充放電部の充電レベルが低下して前記第1下限レベル未満である所定の第2下限レベル未満になると、動作モードを前記第1充放電モードに変更する請求項1又は2に記載の分散型電源システム。
  4. 前記充放電制御部は、前記発電装置から前記交流線へ電力が供給されていないとき、前記電力消費装置が前記交流線から受け取る消費電力に見合った電力を前記充放電装置から前記交流線に供給する請求項1〜3の何れか一項に記載の分散型電源システム。
JP2017149300A 2017-08-01 2017-08-01 分散型電源システム Active JP6865651B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017149300A JP6865651B2 (ja) 2017-08-01 2017-08-01 分散型電源システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017149300A JP6865651B2 (ja) 2017-08-01 2017-08-01 分散型電源システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019030160A JP2019030160A (ja) 2019-02-21
JP6865651B2 true JP6865651B2 (ja) 2021-04-28

Family

ID=65478968

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017149300A Active JP6865651B2 (ja) 2017-08-01 2017-08-01 分散型電源システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6865651B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021125988A (ja) * 2020-02-06 2021-08-30 東京瓦斯株式会社 分散型電源装置

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003032906A (ja) * 2001-07-11 2003-01-31 Osaka Gas Co Ltd 電源装置
JP2004357377A (ja) * 2003-05-28 2004-12-16 Osaka Gas Co Ltd 分散型発電システム
JP5479182B2 (ja) * 2009-09-30 2014-04-23 三洋電機株式会社 発電システムおよび充放電制御装置
JP2014233096A (ja) * 2011-09-27 2014-12-11 三洋電機株式会社 充放電システム
JP5851276B2 (ja) * 2012-02-23 2016-02-03 大阪瓦斯株式会社 自立給電システム
JP2015037011A (ja) * 2013-08-12 2015-02-23 トヨタ自動車株式会社 バッテリ制御装置
JP6333061B2 (ja) * 2014-05-19 2018-05-30 三菱電機株式会社 蓄電池充放電システム
CN106797126B (zh) * 2014-08-29 2020-04-24 日产自动车株式会社 二次电池充电系统和充电方法
JP2017065583A (ja) * 2015-10-01 2017-04-06 株式会社オートネットワーク技術研究所 車載用電源装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019030160A (ja) 2019-02-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2587623B1 (en) Dc power distribution system
JP5434195B2 (ja) 燃料電池システム及びこれを備えた車両
US7976996B2 (en) Fuel cell system
JP6026713B1 (ja) 電力管理システム
EP2784906B1 (en) Power supply control system and power supply control method
JP5297127B2 (ja) 直流給電システム及び蓄電装置
CN106159980B (zh) 发电系统和能量管理方法
WO2015059873A1 (ja) 電力管理装置
WO2015111144A1 (ja) 電力供給システム及びこれに用いるエネルギーマネジメントシステム
JP2014535138A (ja) ハイブリッドシステムの動作を制御する方法
JP6426014B2 (ja) 双方向インバータおよびそれを用いた蓄電システム
US6670063B1 (en) Fuel cell system
JP6865651B2 (ja) 分散型電源システム
US20190103756A1 (en) Power storage system, apparatus and method for controlling charge and discharge, and program
JP2021164303A (ja) 電力供給システム
JP2021010204A (ja) 電力供給システム
JP6677186B2 (ja) 直流給電システム
JP6207196B2 (ja) 直流電源システム
WO2018155442A1 (ja) 直流給電システム
CN115107538A (zh) 汽车的能量管理方法及装置
JPH0935757A (ja) 独立型太陽光発電システムの収支判定制御方式および独立型太陽光発電システムの電池寿命判定方法
JP2019030161A (ja) 分散型電源システム
JP6556482B2 (ja) 蓄電制御システム
JP2019030162A (ja) 分散型電源システム
JP6629694B2 (ja) 電力制御装置及びその制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200414

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210224

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210309

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210406

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6865651

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150