JP2021125988A - 分散型電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電力系統に停電が生じたとしても確実に起動可能とする。【解決手段】分散型電源装置18は、電力系統22に接続される分散型電源ユニット30と、分散型電源ユニット30に対応付けて接続される蓄電池32と、分散型電源ユニット30が将来において停止されることを示す停止情報に応じて、分散型電源ユニット30の停止時刻よりも前に予め蓄電池を充電させる充電制御部54と、を備える。これにより、電力系統22に停電が生じたとしても、蓄電池32の電力によって分散型電源ユニット30を確実に起動可能となる。【選択図】図1

Description

本発明は、分散型電源装置に関する。
例えば、家屋などの建物には、燃料電池などの分散型電源装置が設置されることがある(例えば、特許文献1)。
特開2017−91922号公報
電力系統に停電が生じた場合、分散型電源装置が非常用電源として機能することが望まれている。電力系統に停電が生じた際に分散型電源装置が停止していた場合、分散型電源装置を非常用電源として機能させるためには、分散型電源装置を起動させなければならない。分散型電源装置を起動させるためには、所定の電力を必要とするが、電力系統が停電しているため、起動用の電力を適時に得られないことがある。
本発明は、このような課題に鑑み、電力系統に停電が生じたとしても確実に起動可能な分散型電源装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の分散型電源装置は、電力系統に接続される分散型電源ユニットと、分散型電源ユニットに対応付けて接続される蓄電池と、分散型電源ユニットが将来において停止されることを示す停止情報に応じて、分散型電源ユニットの停止時刻よりも前に予め蓄電池を充電させる充電制御部と、を備える。
上記課題を解決するために、本発明の分散型電源装置は、電力系統に接続される分散型電源ユニットと、分散型電源ユニットに対応付けて接続される蓄電池と、電力系統からの電力の供給が将来において停止されることを示す停電情報に応じて、電力系統からの電力の供給停止時刻よりも前に予め蓄電池を充電させる充電制御部と、を備える。
また、充電制御部は、蓄電池の定格容量、または、蓄電池を電力系統に接続させるパワーコンディショナの定格充放電出力に基づいて、蓄電池の充電開始時刻を決定してもよい。
また、充電制御部は、分散型電源ユニットの定格出力に基づいて、蓄電池の充電開始時刻を決定してもよい。
また、充電制御部は、充電開始時刻の導出時の蓄電池のSOCに基づいて、蓄電池の充電開始時刻を決定してもよい。
本発明によれば、電力系統に停電が生じたとしても確実に起動可能となる。
第1実施形態による分散型電源システムの構成を示す概略図である。 充電制御部の動作を説明するフローチャートである。 第2実施形態による分散型電源システムの構成を示す概略図である。 第2実施形態の充電制御部の動作を説明するフローチャートである。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の実施形態の態様について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態による分散型電源システム1の構成を示す概略図である。分散型電源システム1は、例えば、家屋やビルなどの建物10に適用される。建物10には、分電盤12、コンセント14、負荷16、分散型電源装置18およびガスメータ20が設けられる。
分電盤12は、電力系統22に接続される。コンセント14は、分電盤12に接続される。なお、複数のコンセント14が分電盤12に接続されてもよい。コンセント14には、負荷16が接続される。分散型電源装置18は、分電盤12に接続される。なお、分散型電源装置18は、コンセント14を通じて分電盤12に接続されてもよい。また、コンセント14は、屋内に配置される屋内コンセントに限らず、屋外に配置される屋外コンセントであってもよい。負荷16には、電力系統22および分散型電源装置18から電力が供給される。
建物10には、導管を通じて都市ガスなどのガスが供給される。ガスメータ20は、建物10におけるガスの使用量を計測する。ガスメータ20は、スマートメータであってもよい。
ガスメータ20は、内管漏洩検出部24を有する。内管漏洩検出部24は、導管内のガスの流れを監視し、ガスの漏洩(内管漏洩)を検出する。具体的には、内管漏洩検出部24は、ガスが予め設定された所定期間(例えば、1カ月)以上継続して流れていることを検出すると、ガスが漏洩している(内管漏洩がある)として報知する。以後、内管漏洩の判断対象となる所定期間(例えば、1カ月)を、漏洩検出期間と呼ぶ場合がある。なお、報知方法は、異常ランプの点灯または点滅であってもよいし、警報ブザーの放音であってもよいし、通信による通知などであってもよい。
分散型電源装置18は、分散型電源ユニット30、蓄電池32、パワーコンディショナ34、第1DC/DCコンバータ36、第2DC/DCコンバータ38、通信部40および分散型電源制御部42を含む。
分散型電源ユニット30は、例えば、燃料電池ユニットとするが、この例に限らない。例えば、分散型電源ユニット30は、太陽光発電装置、風力発電装置、水力発電機、地熱発電機、太陽熱発電機および大気中熱発電機等の再生可能エネルギー発電設備であってもよいし、内燃力発電機等であってもよいとするが、起動時に電力を必要とする発電ユニットとする。以下では、分散型電源ユニット30が燃料電池ユニットであるとして説明する。
分散型電源ユニット30は、導管およびガスメータ20を通じて供給されるガスを使用して発電を行う。例えば、分散型電源ユニット30が燃料電池ユニットである場合、供給されるガスを改質して水素を生成し、水素と空気とを化学反応させて発電する。
蓄電池32は、充電および放電が可能な二次電池である。蓄電池32は、分散型電源ユニット30に対応付けられて設けられる。つまり、分散型電源装置18では、1の分散型電源ユニット30に対して1の蓄電池32が対応するように、分散型電源ユニット30と蓄電池32とが関連付けられて接続されている。蓄電池32は、例えば、分散型電源装置18に内蔵されてもよいし、分散型電源装置18の筐体外に設けられてもよい。また、蓄電池32は、新規の分散型電源装置18に予め搭載されてもよいし、既存の分散型電源装置18に後付けで設置されてもよい。
パワーコンディショナ34は、分電盤12に接続される。分散型電源ユニット30は、第1DC/DCコンバータ36を通じてパワーコンディショナ34に接続される。蓄電池32は、第2DC/DCコンバータ38を通じてパワーコンディショナ34に接続される。パワーコンディショナ34は、電力系統22側の交流電力と、分散型電源ユニット30側および蓄電池32側の直流電力との間の電力変換を行う。第1DC/DCコンバータ36は、パワーコンディショナ34側の直流電圧と分散型電源ユニット30側の直流電圧との間の電圧変換を行う。第2DC/DCコンバータ38は、パワーコンディショナ34側の直流電圧と蓄電池32側の直流電圧との間の電圧変換を行う。
通信部40は、分散型電源装置18の外部と無線または有線により通信することができる。通信部40は、例えば、ガスメータ20と通信することができる。
分散型電源制御部42は、中央処理装置(CPU)、プログラム等が格納されたROM、ワークエリアとしてのRAM等を含む半導体集積回路から構成される。分散型電源制御部42は、通常、分散型電源ユニット30の出力を負荷16に追従して変化させる負荷追従制御を行う。
また、分散型電源制御部42は、プログラムを実行することでMM停止制御部52および充電制御部54として機能する。MM停止制御部52および充電制御部54については、後に詳述する。
分散型電源ユニット30では、ガスを使用して発電を行うため、ガスを長期間継続して使用することがあり得る。ここで、上述のように、ガスが漏洩検出期間(1カ月)以上継続して流れると、内管漏洩があるものとして報知される。この内管漏洩検出機能が用いられると、ガスが意図的に漏洩検出期間(1カ月)以上継続して使用された場合であっても、内管漏洩があるものとして報知されてしまう。このため、分散型電源ユニット30での発電のように、ガスを意図的に漏洩検出期間(1カ月)以上継続して使用する場合には、内管漏洩がある旨の誤報知がされないようにする必要がある。
そこで、分散型電源制御部42のMM停止制御部52は、内管漏洩の誤報知を防止するための停止であるMM停止(ガスマイコンメータ停止)に関する制御を行う。
分散型電源制御部42は、内部に不図示のタイマを備えている。タイマは、分散型電源ユニット30の起動日時を基準として分散型電源ユニット30の継続稼働日時を計時する。MM停止制御部52は、タイマから分散型電源ユニット30の継続稼働日時を取得する。
また、MM停止制御部52には、分散型電源ユニット30の継続稼働が許可される期間の上限(以下、上限閾値という場合がある)が予め設定されている。この上限閾値は、漏洩検出期間未満に設定される。漏洩検出期間が1カ月である場合、上限閾値は、例えば、26日に設定される。なお、漏洩検出期間および上限閾値の具体的な値は、例示したものに限らず、適宜設定することができる。
MM停止制御部52は、タイマから取得された継続稼働日時および予め設定される上限閾値に基づいて、MM停止を開始する時刻であるMM停止時刻を導出する。例えば、MM停止制御部52は、上限閾値から現在の継続稼働日時を減算して現在の日時に加算することで、将来のMM停止時刻を導出することができる。
そして、MM停止制御部52は、現在時刻がMM停止時刻を経過したか否かを判断する。現在時刻がMM停止時刻を経過した場合、MM停止制御部52は、分散型電源ユニット30を一旦停止させる。つまり、分散型電源ユニット30は、継続稼働日時(換言すると、ガスの継続使用日時)が漏洩検出期間を経過する前に、一旦停止される。これにより、分散型電源ユニット30において、ガスの使用が漏洩検出期間(1カ月)以上継続されないようになるため、内管漏洩検出部24による内管漏洩の誤報知が防止される。
なお、分散型電源ユニット30の停止期間は、例えば、24時間とするが、MM停止が行われていることを内管漏洩検出部24が認識できる程度に適宜設定することができる。
ところで、分散型電源ユニット30がMM停止中において、電力系統22に停電が生じた場合、内管漏洩の誤報知の防止よりも、分散型電源装置18を非常用電源として機能させることが望まれる。このため、この場合、分散型電源制御部42は、蓄電池32の電力を利用して分散型電源ユニット30を起動させる。なお、停電中に分散型電源ユニット30を起動させることを、ブラックアウトスタート(BOS)と呼ぶ場合がある。具体的には、分散型電源制御部42は、第1DC/DCコンバータ36の分散型電源ユニット30側の電圧を下げ、第2DC/DCコンバータ38の蓄電池32側の電圧を上げることで、蓄電池32から分散型電源ユニット30に電力を供給させる。
しかし、MM停止中において蓄電池32が十分に充電されていなかったとしたら、蓄電池32によって分散型電源ユニット30を起動できないことがある。
そこで、充電制御部54は、MM停止が行われる前に予め蓄電池32を充電させる。上述のように、将来のMM停止時刻がMM停止制御部52によって導出されるため、充電制御部54は、将来のMM停止時刻の前に蓄電池32の充電を開始させることが可能である。
図2は、充電制御部54の動作を説明するフローチャートである。充電制御部54は、所定制御周期で発生する割り込みタイミングごとに図2の一連の処理を繰り返す。以下、充電制御部54の動作について詳述する。
まず、充電制御部54は、MM停止時刻をMM停止制御部52から取得する(S100)。MM停止制御部52から取得されるMM停止時刻は、分散型電源ユニット30が将来において停止されることを示す停止情報である。
次に、充電制御部54は、MM停止時刻に基づいて、充電を終了させる期限を示す充電完了時刻を設定する(S110)。例えば、充電制御部54は、MM停止時刻に対して所定の猶予時間だけ前の時刻を充電完了時刻とする。所定の猶予時間は、例えば、30分とするが、適宜設定することができる。
次に、充電制御部54は、設定された充電完了時刻までに充電を完了させることが可能な充電開始時刻を導出する(S120)。
具体的には、充電制御部54は、蓄電池32の定格容量に基づいて充電開始時刻を決定する。例えば、蓄電池32の定格容量が500Whであるとすると、500Wの充電を1時間継続することで満充電とすることができる。このため、充電制御部54は、500Wで充電させる場合、充電完了時刻の1時間前を充電開始時刻とする。つまり、この場合、充電制御部54は、MM停止時刻の1時間前以前の、例えば、1時間30分前を充電開始時刻とする。
なお、充電制御部54は、蓄電池32の劣化を防止するため、定格充電電力に比べ低い電力で充電する制御を行うことがある。例えば、蓄電池32の定格充電電力500Wに対して50Wで充電する場合、充電制御部54は、MM停止時刻の10時間前以前の、例えば、11時間前の時刻を充電開始時刻してもよい。
このように充電開始時刻を決定すると、蓄電池32が完全に放電されていたとしても、MM停止時刻までに蓄電池32を満充電とすることができる。
充電開始時刻の導出後、充電制御部54は、現在時刻が充電開始時刻に到達したか否かを判断する(S130)。現在時刻が充電開始時刻に到達していない場合(S130におけるNO)、充電制御部54は、一連の処理を終了する。この場合、充電制御部54は、充電開始時刻となるまで待機することとなる。
現在時刻が充電開始時刻に到達した場合(S130におけるYES)、充電制御部54は、蓄電池32が満充電に到達しているか否かを判断する(S140)。具体的には、充電制御部54は、蓄電池32の現在のSOC(State Of Charge)が満充電に相当する所定SOC以上となったか否かを判断する。
充電池32が満充電に到達していない場合(現在のSOCが所定SOC未満の場合)(S140におけるNO)、蓄電池32が充電不足であるため、充電制御部54は、蓄電池32を充電させる(S150)。例えば、充電制御部54は、第1DC/DCコンバータ36の分散型電源ユニット30側の電圧を上げ、第2DC/DCコンバータ38の蓄電池32側の電圧を下げることで、分散型電源ユニット30から蓄電池32に電力を供給させる。
ステップS140がNOであり、前回の割り込みタイミングで蓄電池32の充電がまだ開始されていない場合、充電制御部54は、ステップS150において蓄電池32の充電を開始させる。これにより、蓄電池32の定格充電電力(例えば、500W)が蓄電池32に供給開始される。
また、ステップS140がNOであり、前回の割り込みタイミングで既に蓄電池32の充電が開始されている場合、充電制御部54は、ステップS150において蓄電池32の充電を継続させる。これにより、蓄電池32の定格充電電力(例えば、500W)の蓄電池32への供給が継続される。
充電中は、基本的には、分散型電源ユニット30の電力が蓄電池32に供給されるが、並行して電力系統22の電力が蓄電池32に供給されてもよい。また、充電中における負荷16には、分散型電源ユニット30および電力系統22の電力が供給される。
蓄電池32が満充電に到達した場合(現在のSOCが所定SOC以上となった場合)(S140におけるYES)、充電制御部54は、蓄電池32の充電を終了させ(S160)、一連の処理を終了する。これにより、蓄電池32の充電が完了となる。なお、充電開始時のSOCが既に比較的高ければ、ステップS110で設定された充電完了時刻よりも早く充電が完了することもある。
充電が完了すると、分散型電源制御部42は、MM停止時刻まで通常の負荷追従制御を行う。そして、MM停止時刻となると、MM停止制御部52は、分散型電源ユニット30を一旦停止させる。
以上のように、第1実施形態の分散型電源装置18の充電制御部54は、分散型電源ユニット30が将来において停止されることを示す停止情報の一例であるMM停止時刻をMM停止制御部52から取得する。充電制御部54は、分散型電源ユニット30のMM停止時刻よりも前に予め蓄電池32を充電させる。これにより、MM停止時刻には蓄電池32が充電された状態となる。
したがって、第1実施形態の分散型電源装置18によれば、MM停止中に電力系統22に停電が生じたとしても、停電時に蓄電池32の電力によって分散型電源ユニット30を確実に起動させることが可能となる。その結果、分散型電源装置18を非常用電源として有効に機能させることができる。
なお、第1実施形態では、分散型電源ユニット30のMM停止を例示して説明していた。しかし、蓄電池32を予め充電させるための契機(トリガー)は、MM停止情報に限らず、分散型電源ユニット30が将来において停止されることが認識できる情報であればよい。つまり、充電制御部54は、分散型電源ユニット30が将来において停止されることを示す停止情報に応じて、分散型電源ユニット30の停止時刻よりも前に予め蓄電池32を充電させてもよい。
また、第1実施形態の充電制御部54は、蓄電池32の定格容量に基づいて充電開始時刻を決定していた。しかし、充電開始時刻の決定方法は、蓄電池32の定格容量に基づく方法に限らない。例えば、分散型電源ユニット30および電力系統22の電力がパワーコンディショナ34で電力変換されてから蓄電池32に供給されるため、充電制御部54は、パワーコンディショナ34の定格充放電出力に基づいて充電開始時刻を決定してもよい。
例えば、パワーコンディショナ34の定格充放電出力が400Wであるとしたら、パワーコンディショナ34は、1時間に400Whの電力量を変換して蓄電池32に供給することができる。定格容量500Whの蓄電池32に400Wの電力を供給すると、蓄電池32を75分(60分×500W/400W)で満充電とすることができる。このため、充電制御部54は、MM停止時刻の75分以前の、例えば、1時間45分(105分)前に蓄電池32の充電を開始してもよい。この態様においても、MM停止時刻までに蓄電池32を満充電とすることができる。
また、充電制御部54は、充電時において、分散型電源ユニット30の出力を定格出力とさせ、満充電となるまでその定格出力を蓄電池32に供給するようにしてもよい。この場合、充電制御部54は、分散型電源ユニット30の定格出力に基づいて充電開始時刻を決定してもよい。分散型電源ユニット30の定格出力の電力を全て蓄電池32に供給するとしたら、蓄電池32を満充電にさせる時間は、蓄電池32の定格容量を分散型電源ユニット30の定格出力で除算(蓄電池32の定格容量/分散型電源ユニット30の定格出力)することで導出できる。
例えば、分散型電源ユニット30の定格出力が700Wであり、定格容量が500Whであるとしたら、満充電にさせる時間は、約45分(500Wh/700W≒0.75h)となる。この場合、充電制御部54は、MM停止時刻の45分前以前の、例えば、1時間前の時刻となったら、分散型電源ユニット30の出力を定格出力とさせて蓄電池32を充電させてもよい。なお、蓄電池32の充電中の負荷16には、電力系統22の電力が供給されてもよい。この態様では、分散型電源ユニット30を蓄電池32の充電に専念させるため、蓄電池32の充電を早期に終了させることができる。つまり、MM停止時刻までの時間が比較的短くても蓄電池32を満充電とさせることが可能となる。
また、充電開始時刻の導出時のSOCが比較的高いと、蓄電池32が満充電となるまでの充電時間が比較的短くなるため、実際に充電が完了してからMM停止時刻までの時間が比較的長くなる。そうすると、充電が完了してからMM停止時刻までの自然放電によるSOCの低下量が比較的多くなり、充電の効果が低減するおそれがある。そこで、充電制御部54は、充電開始時刻の導出時における蓄電池32のSOCに基づいて充電開始時刻を決定してもよい。例えば、充電制御部54は、充電開始時刻の導出時における蓄電池32のSOCが多いほど充電開始時刻を遅くしてもよい。この態様では、実際の充電の完了時刻をMM停止時刻に近づけることができるため、充電の効果を向上させることが可能となる。
(第2実施形態)
第1実施形態では、MM停止中のブラックアウトスタートに対処するための例を挙げていた。これに対し、第2実施形態では、電力系統22の計画停電時のブラックアウトスタートに対処する例を示す。計画停電は、電力需要が電力供給を上回ることが予測される場合に、大規模な停電を回避するために、事前に用途、日時、地域などを定めて電力系統22の電力の供給を意図的に停止するものである。
図3は、第2実施形態による分散型電源システム100の構成を示す概略図である。分散型電源システム100は、ガスメータ20が省略され、管理サーバ110および通信網112が追加された点において第1実施形態の分散型電源システム1と異なり、他の構成については、第1実施形態の分散型電源システム1と共通している。以下では、第1実施形態と共通する構成および動作については説明を省略し、異なる構成および動作について詳述する。
管理サーバ110は、例えば、電力系統22を管理する電力会社のサーバ装置である。通信網112は、例えば、インターネットなどであり、有線ネットワークであってもよいし、無線ネットワークであってもよい。分散型電源装置18の通信部40は、通信網112を通じて管理サーバ110と通信することができる。
ここで、電力系統22の計画停電中、分散型電源装置18が非常用電源として機能することが望まれる。このため、計画停電中に分散型電源ユニット30が停止している場合、分散型電源制御部42は、蓄電池32の電力を利用して分散型電源ユニット30を起動させる。
しかし、計画停電中において蓄電池32が十分に充電されていなかったとしたら、蓄電池32によって分散型電源ユニット30を起動できないことがある。そこで、充電制御部54は、計画停電が行われる前に予め蓄電池32を充電させる。
電力会社の管理サーバ110は、計画停電を行う場合、計画停電に関する計画停電情報を計画停電の実行前に予め分散型電源装置18に送信することができる。充電制御部54は、電力会社の管理サーバ110から送信される計画停電情報を、通信網112および通信部40を通じて取得することができる。
図4は、第2実施形態の充電制御部54の動作を説明するフローチャートである。充電制御部54は、所定制御周期で発生する割り込みタイミングごとに図4の一連の処理を繰り返す。図4のフローチャートは、ステップS100の処理に代えてステップS200の処理を有する点において図2のフローチャートと異なり、他のステップの処理については、図2のフローチャートと共通している。以下では、図2のフローチャートと共通する処理については説明を簡略し、異なる処理について詳述する。
まず、充電制御部54は、計画停電情報を受信したか否かを判断する(S200)。計画停電情報は、電力系統22から分散型電源ユニット30への電力の供給が将来において停止されることを示す停電情報である。
計画停電情報を受信していない場合(S200におけるNO)、充電制御部54は、一連の処理を終了する。この場合、充電制御部54は、計画停電情報を受信するまで待機することとなる。
計画停電情報を受信した場合(S200におけるYES)、充電制御部54は、計画停電情報によって示される計画停電の開始時刻(計画停電時刻)に基づいて、充電完了時刻を設定する(S110)。例えば、充電制御部54は、計画停電時刻に対して所定の猶予時間だけ前の時刻を充電完了時刻とする。
そして、充電制御部54は、設定された充電完了時刻までに充電を完了させることが可能な充電開始時刻を導出する(S120)。例えば、充電制御部54は、蓄電池32の定格容量に基づいて充電開始時刻を決定する。なお、充電開始時刻の具体的な決定方法については、第1実施形態における充電開始時刻の決定方法と同様に、各種の方法を用いることができる。
充電開始時刻の決定後、充電制御部54は、現在時刻が充電開始時刻に到達するまで待機し(S130におけるNO)、現在時刻が充電開始時刻に到達すると(S130におけるYES)、蓄電池32が満充電に到達しているか否かを判断する(S140)。充電制御部54は、蓄電池32が満充電に到達していない場合(S140におけるNO)、蓄電池32が満充電に到達するまで充電を継続させ(S150)、満充電に到達すると(S140におけるYES)、充電を終了させる(S160)。
充電の終了後、分散型電源制御部42は、計画停電時刻となるまで、通常の負荷追従制御を行う。なお、充電の終了後、分散型電源制御部42は、分散型電源ユニット30を停止してもよい。
以上のように、第2実施形態の分散型電源装置18の充電制御部54は、計画停電情報に基づいて、計画停電時刻よりも前に予め蓄電池32を充電させる。これにより、計画停電時刻には蓄電池32が充電された状態となる。
したがって、第2実施形態の分散型電源装置18によれば、仮に、充電の終了後に分散型電源ユニット30が停止されて計画停電が開始されたとしても、計画停電時に蓄電池32の電力によって分散型電源ユニット30を確実に起動させることができる。その結果、分散型電源装置18を非常用電源として有効に機能させることができる。
なお、第2実施形態では、電力系統22の計画停電を例示して説明していた。しかし、蓄電池32を予め充電させるための契機(トリガー)は、計画停電情報に限らず、電力系統22が将来において停電されることが認識できる情報であればよい。つまり、充電制御部54は、電力系統22からの電力の供給が将来において停止されることを示す停電情報に応じて、電力系統22からの電力の供給停止時刻よりも前に予め蓄電池32を充電させてもよい。例えば、災害の発生により停電が予見できた場合も停電情報が電力系統22から送信され、その停電情報に応じて蓄電池32を充電させてもよい。
また、充電制御部54は、停電が開始されるまでに十分な時間がない場合には、蓄電池32の充電を直ぐに開始し、可能な限り蓄電池32を充電させてもよい。
以上、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記各実施形態では、MM停止時刻や計画停電情報に応じて蓄電池32の充電させていた。しかし、手動操作が可能なスイッチ等を分散型電源装置18に設け、スイッチの手動操作に応じて蓄電池32の充電を行うようにしてもよい。
また、上記第1実施形態では、MM停止前に蓄電池を充電させる例を挙げていた。しかし、充電制御部54は、分散型電源ユニット30がMM停止以外の通常の停止制御によって停止される場合であっても、その停止前に予め蓄電池32を充電させてもよい。
本発明は、分散型電源装置に利用することができる。
18 分散型電源装置
22 電力系統
30 分散型電源ユニット
32 蓄電池
34 パワーコンディショナ
54 充電制御部

Claims (5)

  1. 電力系統に接続される分散型電源ユニットと、
    前記分散型電源ユニットに対応付けて接続される蓄電池と、
    前記分散型電源ユニットが将来において停止されることを示す停止情報に応じて、前記分散型電源ユニットの停止時刻よりも前に予め前記蓄電池を充電させる充電制御部と、
    を備える分散型電源装置。
  2. 電力系統に接続される分散型電源ユニットと、
    前記分散型電源ユニットに対応付けて接続される蓄電池と、
    前記電力系統からの電力の供給が将来において停止されることを示す停電情報に応じて、前記電力系統からの電力の供給停止時刻よりも前に予め前記蓄電池を充電させる充電制御部と、
    を備える分散型電源装置。
  3. 前記充電制御部は、前記蓄電池の定格容量、または、前記蓄電池を前記電力系統に接続させるパワーコンディショナの定格充放電出力に基づいて、前記蓄電池の充電開始時刻を決定する請求項1または2に記載の分散型電源装置。
  4. 前記充電制御部は、前記分散型電源ユニットの定格出力に基づいて、前記蓄電池の充電開始時刻を決定する請求項1から3のいずれか1項に記載の分散型電源装置。
  5. 前記充電制御部は、充電開始時刻の導出時の前記蓄電池のSOCに基づいて、前記蓄電池の充電開始時刻を決定する請求項1から4のいずれか1項に記載の分散型電源装置。
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