JP5851276B2 - 自立給電システム - Google Patents
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加えて、特許文献1に記載の給電システムでは、電力系統から電力線に電力供給を行なえないとき、自立運転を行なった充放電装置を電力線における基準電源として、太陽光発電装置と発電装置を動作させることができるように構成されている。
前記電力線の上流側に前記電力系統への接続箇所が設けられ、前記電力線に対する前記電力系統の接続箇所から見て下流側に向かって前記第2接続箇所及び前記第3接続箇所及び前記第4接続箇所がその並び順で設けられ、
前記電力線に対する前記発電装置の前記第2接続箇所よりも上流側に、前記電力線に対する前記充放電装置の第5接続箇所が別に設けられ、
前記発電装置は、前記電力線における電力の潮流を前記第2接続箇所から上流側に向かわせないという条件下で発電電力を制御し、
前記充放電装置は、前記電力系統から前記電力線に電力供給が行われているとき、前記電力線における電力の潮流を前記第3接続箇所から上流側に向かわせないという条件下で前記第3接続箇所を介して前記蓄電部への充電及び前記蓄電部からの放電を行う充放電モードでの動作を行い、前記電力系統から前記電力線に電力供給を行なえないとき、前記蓄電部の電力を用いて前記第5接続箇所を介して前記電力線の電圧を設定電圧に制御する電圧制御モードでの動作を行なう点にある。
加えて、充放電装置は、電力系統から電力線に電力供給を行なえないとき、蓄電部の電力を用いて、第2接続箇所よりも上流側の第5接続箇所を介して電力線の電圧を設定電圧に制御する電圧制御モードでの動作を行う。つまり、電力系統から電力線に電力供給を行なえないとき、発電装置が運転しているか否かに関わらず、蓄電部を電力線の電圧源として機能させつつ、電力消費装置へと電力の供給を行なうことができる。更に、発電装置が運転されても、電力線には電圧源としての蓄電部が接続されているので、電力系統から電力線に電力供給が行なわれている場合と同様に、その電力線に対して発電装置を連系することができる。
従って、電力系統から電力線に電力供給を行なえないとき、充放電装置の蓄電部を電力線の電圧源として利用できると共に、電力系統から電力線に電力供給が行なわれているとき、発電装置の発電電力を充放電装置の蓄電部への充電に利用可能な自立給電システムを提供できる。
前記電力線に対する前記電力系統の接続箇所から見て下流側に向かって前記第1接続箇所及び前記第2接続箇所及び前記第3接続箇所及び前記第4接続箇所がその並び順で設けられる点にある。
加えて、電力系統から電力線に電力供給を行なえないとき、発電装置が運転しているか否かに関わらず、蓄電部を電力線の電圧源として機能させつつ、電力消費装置へと電力の供給を行なうことができ、且つ、充放電装置の整流部を介して電力線の電力を蓄電部への充電に用いることもできる。
加えて、電力系統から電力線に電力供給を行なえないとき、発電装置が運転しているか否かに関わらず、蓄電部を電力線の電圧源として機能させつつ、電力消費装置への電力の供給を行なうことができ、且つ、充放電装置の整流部を介して太陽光発電装置の発電電力を蓄電部への充電に用いることもできる。
前記充放電装置が、第1電力変換部と前記蓄電部とを有し、
前記太陽光発電装置が、第2電力変換部と太陽光発電部とを有し、
前記充放電装置の前記蓄電部を前記第1電力変換部に接続する状態と、前記充放電装置の前記蓄電部を前記太陽光発電装置の前記第2電力変換部に接続する状態との間で切り換える切換スイッチを備え、
前記電力系統から前記電力線に電力供給が行われているとき、前記充放電装置の前記第1電力変換部は、前記充放電装置の前記蓄電部が前記第1電力変換部に接続されるように前記切換スイッチが切り換えられた状態で、前記電力線における電力の潮流を前記第3接続箇所から上流側に向かわせないという条件下で前記第3接続箇所を介して前記蓄電部への充電及び前記蓄電部からの放電を行う充放電モードでの動作を行い、
前記電力系統から前記電力線に電力供給を行なえないとき、前記太陽光発電装置の前記第2電力変換部は、前記充放電装置の前記蓄電部が前記太陽光発電装置の前記第2電力変換部に接続されるように前記切換スイッチが切り換えられた状態で、前記蓄電部の電力を用いて前記第5接続箇所を介して前記電力線の電圧を設定電圧に制御する電圧制御モードでの動作を行う点にある。
加えて、電力系統から電力線に電力供給を行なえないとき、発電装置が運転しているか否かに関わらず、蓄電部を電力線の電圧源として機能させつつ、電力消費装置への電力の供給を行なうことができる。更に、第2電力変換部には太陽光発電部と蓄電部とが接続されているので、第2電力変換部が、太陽光発電部の発電電力を蓄電部へ充電させることもできる。
以下に図面を参照して第1実施形態の自立給電システムS1(S)について説明する。図1は、第1実施形態の自立給電システムS1の構成を示す図である。
図示するように、自立給電システムS1は、電力系統1に接続される電力線2と、発電装置4と、充放電装置5と、電力消費装置6とを備える。本実施形態では、自立給電システムS1が太陽光発電装置3を更に備える例を説明するが、太陽光発電装置3を備えないような自立給電システムを構築することもできる。後述するように、電力線2の途中(即ち、第5接続箇所P5)には切換スイッチ7が設けられている。この自立給電システムS1の動作を制御する制御装置Cは、電力系統1から電力線2に電力供給が行われているか否かを検出可能である。そして、制御装置Cは、電力系統1から電力線2に電力供給が行われているときと、電力系統1から電力線2に電力供給が行えないときとで、切換スイッチ7及び充放電装置5の動作を切り換えさせる。
また、制御装置Cは、電力系統1から電力線2に電力供給を行なえないと判定したとき、切換スイッチ7を接点bと接点cとの間が接続されるように動作させ、充放電装置5に対して異常時用の動作モード(電圧制御モード)での動作を指令する。この電圧制御モードは、蓄電部5bの電力を用いて第5接続箇所P5を介して電力線2の電圧を設定電圧に制御する運転モードである。
以下に、充放電装置5が行う充放電モード及び電圧制御モードでの動作について説明する。
電力系統1から電力線2に電力供給が行われている電力系統1の正常時に、制御装置Cは、切換スイッチ7を接点aと接点bとの間が接続されるように動作させる。その結果、電力線2での電力の電圧は、電力系統1から供給される電力の電圧になる。つまり、電力線2では、電力系統1が電圧源として機能する。加えて、充放電装置5は、制御装置Cからの指令に応じて、電力線2における電力の潮流を第3接続箇所P3から上流側に向かわせないという条件下で第3接続箇所P3を介して蓄電部5bへの充電及び蓄電部5bからの放電を行う充放電モードで動作する。例えば、発電装置4が定格運転をする場合、「電力消費装置6の電力負荷>発電装置4の定格発電容量」であれば発電装置4の発電出力だけでは不足する分を充放電装置5が放電し、「電力消費装置6の電力負荷<発電装置4の定格発電容量」であれば発電装置4の発電能力の余力分を充放電装置5が充電する。言い換えると、電力線2における電力の潮流が、第1接続箇所P1及び第2接続箇所P2から下流側の第3接続箇所P3へと向かうことは許容される。
電力系統1の事故や停電など、電力系統1から電力線2に電力供給が行えない電力系統1の異常時に、制御装置Cは、切換スイッチ7を接点bと接点cとの間が接続されるように動作させる。その結果、第5接続箇所P5(切換スイッチ7)を介して、充放電装置5の電力変換部5aと電力線2との接続が確立される。また、太陽光発電装置3は電力線2から切り離される。そして、充放電装置5は、制御装置Cからの指令に応じて、蓄電部5bの電力を用いて第5接続箇所P5を介して電力線2の電圧を設定電圧に制御する電圧制御モードで動作する。例えば、切換スイッチ7の接点cには、給電線11を介して充放電装置5の電力変換部5aが接続されており、その充放電装置5の電力変換部5aは、電力線2の電圧が設定電圧となるように蓄電部5bから第5接続箇所P5を介して電力線2へと放電する電力の電圧を制御する。このとき、電力線2には、電圧源として機能する充放電装置5の他に、発電装置4と電力消費装置6とが接続されており、発電装置4は、電力線2における電力の潮流を第2接続箇所P2から上流側に向かわせないように発電電力を制御している。
第2実施形態の自立給電システムS2(S)は、電力線2に対する充放電装置5の接続形態が第1実施形態と異なっている。以下に第2実施形態の自立給電システムS2の構成について説明するが、第1実施形態と同様の構成については説明を省略する。
第3実施形態の自立給電システムS3(S)は、充放電装置5の構成が第1実施形態及び第2実施形態と異なっている。以下に第3実施形態の自立給電システムS3の構成について、図1に示した第1実施形態の自立給電システムを改変した例を説明するが、図2に示した第2実施形態を改変することもできる。
以下に、電力系統1から電力線2に電力供給が行われているときの自立給電システムS1の動作例と、電力系統1から電力線2に電力供給を行なえないときの自立給電システムS1の動作例とを説明する。
第4実施形態の自立給電システムS4(S)は、充放電装置5及び太陽光発電装置3の構成が第3実施形態と異なっている。以下に第4実施形態の自立給電システムS4の構成について説明するが、第3実施形態と同様の構成については説明を省略する。
以下に、電力系統1から電力線2に電力供給が行われているときの自立給電システムS1の動作例と、電力系統1から電力線2に電力供給を行なえないときの自立給電システムS1の動作例とを説明する。
第5実施形態の自立給電システムS5(S)は、充放電装置5の構成、太陽光発電装置3の構成及び切換スイッチの構成が第1実施形態と異なっている。以下に第5実施形態の自立給電システムS5の構成について説明するが、第1実施形態と同様の構成については説明を省略する。
また、電力線2の途中に設けられる切換スイッチ7の固定接点bは電力線2の第2接続箇所P2及び第3接続箇所P3及び第4接続箇所P4に対して電気的に接続され、接点aは電力線2の第1接続箇所P1に対して電気的に接続され、接点cは太陽光発電装置3の電力変換部3aに対して給電線14を介して電気的に接続される。
以下に、電力系統1から電力線2に電力供給が行われているときの自立給電システムS1の動作例と、電力系統1から電力線2に電力供給を行なえないときの自立給電システムS1の動作例とを説明する。
<1>
上記実施形態において説明した自立給電システムSの構成は適宜変更可能である。例えば、太陽光発電装置3の電力変換部3a及び発電装置4の電力変換部4aに対して、それらから直接電力供給を受けることができる電気コンセントを接続してもよい。具体的には、図1及び図3に例示した自立給電システムS1、S3では、電力系統1から電力線2に電力供給を行なえないとき、切換スイッチ7の接点aが接点bから切り離されることで太陽光発電装置3が電力線2からも切り離される。このように、太陽光発電装置3の発電電力の出力先が切り離されるような場合であっても、太陽光発電装置3の電力変換部3aに電気コンセントを接続しておくことで、太陽光発電装置3の発電作動を停止させることなく、電気コンセントから他の電力消費装置へと電力を供給できる。
上記実施形態では、制御装置Cが、電力系統1の正常又は異常(即ち、電力系統1から電力線2に電力供給を正常に行なえるか否か)を判定し、その判定結果に基づいて充放電装置5及び太陽光発電装置3などに動作モードの切り換えを指令する例を説明したが、本発明はこの例には限定されない。例えば、充放電装置5及び太陽光発電装置3が、電力系統1又は電力線2の電圧値を参照して電力系統1の正常又は異常を自身で判定し、制御装置Cからの指令によらずに上述した各動作を行ってもよい。
2 電力線
3 太陽光発電装置
3a 電力変換部(第2電力変換部)
3b 太陽光発電部
4 発電装置
5 充放電装置
5a 電力変換部(第1電力変換部)
5ai インバータ部
5ar 整流部
5b 蓄電部
5c 切換スイッチ
6 電力消費装置
C 制御装置
P1 第1接続箇所
P2 第2接続箇所
P3 第3接続箇所
P4 第4接続箇所
P5 第5接続箇所
S(S1〜S5) 自立給電システム
Claims (5)
- 電力系統に連系される電力線と、
前記電力線に対して第2接続箇所で接続される発電装置と、
前記電力線に対して第3接続箇所で接続される蓄電部を有する充放電装置と、
前記電力線に対して第4接続箇所で接続される電力消費装置とを備える自立給電システムであって、
前記電力線の上流側に前記電力系統への接続箇所が設けられ、前記電力線に対する前記電力系統の接続箇所から見て下流側に向かって前記第2接続箇所及び前記第3接続箇所及び前記第4接続箇所がその並び順で設けられ、
前記電力線に対する前記発電装置の前記第2接続箇所よりも上流側に、前記電力線に対する前記充放電装置の第5接続箇所が別に設けられ、
前記発電装置は、前記電力線における電力の潮流を前記第2接続箇所から上流側に向かわせないという条件下で発電電力を制御し、
前記充放電装置は、前記電力系統から前記電力線に電力供給が行われているとき、前記電力線における電力の潮流を前記第3接続箇所から上流側に向かわせないという条件下で前記第3接続箇所を介して前記蓄電部への充電及び前記蓄電部からの放電を行う充放電モードでの動作を行い、前記電力系統から前記電力線に電力供給を行なえないとき、前記蓄電部の電力を用いて前記第5接続箇所を介して前記電力線の電圧を設定電圧に制御する電圧制御モードでの動作を行なう自立給電システム。 - 前記電力線に対して第1接続箇所で接続される太陽光発電装置を備え、
前記電力線に対する前記電力系統の接続箇所から見て下流側に向かって前記第1接続箇所及び前記第2接続箇所及び前記第3接続箇所及び前記第4接続箇所がその並び順で設けられる請求項1に記載の自立給電システム。 - 前記充放電装置が、インバータ部及び整流部を有する電力変換部と、前記蓄電部とを有し、
前記電力系統から前記電力線に電力供給が行われているとき、前記インバータ部が、前記電力線における電力の潮流を前記第3接続箇所から上流側に向かわせないという条件下で前記第3接続箇所を介して前記蓄電部への充電及び前記蓄電部からの放電を行う充放電モードでの動作を行い、
前記電力系統から前記電力線に電力供給を行なえないとき、前記インバータ部が、前記蓄電部の電力を用いて前記第5接続箇所を介して前記電力線の電圧を設定電圧に制御する電圧制御モードでの動作を行うと共に、前記電力線に接続される前記整流部が、前記電力線の電力を前記蓄電部への充電に用いる充電モードでの動作を行う請求項1又は2に記載の自立給電システム。 - 前記充放電装置が、インバータ部及び整流部を有する電力変換部と、前記蓄電部とを有し、
前記電力系統から前記電力線に電力供給が行われているとき、前記インバータ部が、前記電力線における電力の潮流を前記第3接続箇所から上流側に向かわせないという条件下で前記第3接続箇所を介して前記蓄電部への充電及び前記蓄電部からの放電を行う充放電モードでの動作を行い、
前記電力系統から前記電力線に電力供給を行なえないとき、前記インバータ部が、前記蓄電部の電力を用いて前記第5接続箇所を介して前記電力線の電圧を設定電圧に制御する電圧制御モードでの動作を行うと共に、前記太陽光発電装置に対して接続される前記整流部が、前記太陽光発電装置の発電電力を前記蓄電部への充電に用いる充電モードでの動作を行う請求項2に記載の自立給電システム。 - 前記充放電装置が、第1電力変換部と前記蓄電部とを有し、
前記太陽光発電装置が、第2電力変換部と太陽光発電部とを有し、
前記充放電装置の前記蓄電部を前記第1電力変換部に接続する状態と、前記充放電装置の前記蓄電部を前記太陽光発電装置の前記第2電力変換部に接続する状態との間で切り換える切換スイッチを備え、
前記電力系統から前記電力線に電力供給が行われているとき、前記充放電装置の前記第1電力変換部は、前記充放電装置の前記蓄電部が前記第1電力変換部に接続されるように前記切換スイッチが切り換えられた状態で、前記電力線における電力の潮流を前記第3接続箇所から上流側に向かわせないという条件下で前記第3接続箇所を介して前記蓄電部への充電及び前記蓄電部からの放電を行う充放電モードでの動作を行い、
前記電力系統から前記電力線に電力供給を行なえないとき、前記太陽光発電装置の前記第2電力変換部は、前記充放電装置の前記蓄電部が前記太陽光発電装置の前記第2電力変換部に接続されるように前記切換スイッチが切り換えられた状態で、前記蓄電部の電力を用いて前記第5接続箇所を介して前記電力線の電圧を設定電圧に制御する電圧制御モードでの動作を行う請求項2に記載の自立給電システム。
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