JP2010066314A - 光走査装置及び画像形成装置 - Google Patents

光走査装置及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010066314A
JP2010066314A JP2008230074A JP2008230074A JP2010066314A JP 2010066314 A JP2010066314 A JP 2010066314A JP 2008230074 A JP2008230074 A JP 2008230074A JP 2008230074 A JP2008230074 A JP 2008230074A JP 2010066314 A JP2010066314 A JP 2010066314A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical element
scanning device
optical
diffractive optical
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008230074A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5105250B2 (ja
Inventor
Takeshi Ueda
健 上田
Koji Masuda
浩二 増田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2008230074A priority Critical patent/JP5105250B2/ja
Publication of JP2010066314A publication Critical patent/JP2010066314A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5105250B2 publication Critical patent/JP5105250B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Laser Beam Printer (AREA)
  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
  • Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)

Abstract

【課題】光源数を減らしながらも、高速な画像出力を可能にする光走査装置を提供する。
【解決手段】光源1と、複数の偏向反射面を副走査方向に備えた光偏向器7と、光源からの光束を複数の偏向反射面の夫々に入射する複数の光束に分割する第1の回折光学素子13と、第1の回折光学素子で偏向される方向に対し副走査方向において逆方向に偏向する第2の回折光学素子14と、光偏向器により偏向される光束を被走査面上に集光する走査光学系とを備えた光走査装置において、第1と第2の回折光学素子13,14は、表面レリーフ型のDuty factorが場所に寄らず一定のバイナリ回折面を有し、第1と第2の回折光学素子13,14の格子周期は等しく光源波長以下であり、第1と第2の回折光学素子は平行であり、第1の回折光学素子によって分割される光束は0次回折光と1次回折光であり、第1の回折光学素子に対して光束は斜入射する構成とした。
【選択図】図2

Description

本発明は、電子写真方式の画像形成装置に具備される光走査装置、及び、その光走査装置を備えたレーザプリンタ、レーザプロッタ、デジタル複写機、普通紙ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等の画像形成装置に関する。
レーザプリンタ、レーザプロッタ、デジタル複写機、普通紙ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等で用いられる電子写真方式の画像形成装置においては、近年、カラー化、高速化が進み、像担持体である感光体を複数(通常は4つ)有するタンデム方式対応の画像形成装置が普及してきている。このタンデム方式の画像形成装置では、シート状記録媒体(記録紙、葉書、OHPシート等の記録材)を搬送する搬送ベルト(または中間転写ベルト)に沿って例えば4つの感光体を並設し、各感光体を帯電手段で帯電した後、書込ユニットで各感光体上に潜像を形成し、各感光体上の潜像を現像手段の色の異なる現像剤(例えば、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナー)で各々現像して可視像化し、この各色の画像を搬送ベルトで搬送される記録材(または中間転写ベルト)に重ね合わせて転写し、カラー画像を形成する。
また、電子写真方式のカラー画像形成装置としては、感光体を1つのみ有し、色の数だけ感光体を回転して中間転写体に順次重ね合わせて転写し、中間転写体上にカラー画像を形成した後、記録材に一括して転写するという、所謂1ドラム−中間転写方式のものもあるが、この場合には、4色、1ドラムだと、1枚の画像形成毎に感光体を4回転する必要が有り、タンデム方式に比べて生産性が劣る。
このようにタンデム方式の画像形成装置では、1ドラム−中間転写方式に比べて高速化が図れ、カラー画像形成の生産性を向上することができるが、タンデム方式の画像形成装置の場合、光走査装置を用いた書込ユニットで複数の感光体に光書込みを行うために、どうしても光走査装置の光源数が増えてしまい(例えば感光体が4つの場合には、通常4つの光源が必要となる)、それに伴い、部品点数の増加、複数光源間の波長差に起因する色ずれ、コストアップ等の問題が生じてしまう。
また、書込ユニットの故障の原因として半導体レーザの劣化が挙げられている。このため光源数が多くなると、故障の確率が増え、リサイクル性が劣化する。
そこで、これまでにも、以下の(A)〜(C)の目的を達成するために、「共通の光源からのビームを分割し、異なる段の反射鏡にビームを入射させ、異なる被走査面を走査する」という方式が提案されている(例えば特許文献1参照)。
(A)光源数を減らしながらも、高速な画像出力を可能にする光走査装置を提供する。
(B)(A)に伴い、部品点数の低減、低コスト化を実現する。
(C)(A)に伴い、ユニット全体の故障率を減少させて、リサイクル性を向上させる。
前述の方式においては、共通の光源からのビームを分割するための手段を備えていて、例えば以下の方式で光束を分割している。
(a)ハーフミラープリズムを用いる方式。
(b)ハーフミラーとミラーを組み合わせる方式。
(c)複数の開口部を設けることで、出射したビームを空間的に分割する方式。
しかしながら、(a)、(b)の両方式とも、分離手段にミラーを用いているため、ミラーの面精度ばらつきの影響、及び、配置誤差の影響により、ビームスポット径の劣化が発生し易い。また、(a)のハーフミラープリズムは非常に高価であり、コストアップとなる。
(b)のハーフミラーとミラーを組み合わせる方式は、レイアウトが困難であり、なおかつ、偏向回転面内で開き角を有するため、ビームスポット径等の光学特性が劣化する。
(c)の複数の開口部で光束を分割する方式は、光源からのビームの周辺部を用いるため、光量不足や、ビームスポット径太りを生じる。
そこで本出願人は先に、「共通の光源からのビームを分割し、異なる段の反射鏡にビームを入射させ、異なる被走査面を走査する」という方式を前提とすることで、(A)光源の数を減らしながらも高速な画像出力を可能にする、(B)部品点数の低減、低コスト化を実現する、(C)ユニット全体の故障率が減少してリサイクル性が向上する、というメリットを維持しつつ、なおかつ、前述の問題点を解決することができる光走査装置を提案している(特許文献2参照)。
この特許文献2に記載の方式においては、共通の光源からのビームを分割するための手段を備えていて、以下の方式で光束を分割している。
(1)体積位相型回折格子を用い、0次透過光と1次項に分ける。
(2)ブレーズ(鋸歯)状の表面形状、または、ブレーズ(鋸歯)状の表面形状を階段状に近似した形状を持つ回折格子を用い、0次透過光と1次光に分ける。
(3)Duty factorが連続的に変化する矩形凸凹型の回折格子を用い、0次透過光と1次項に分ける。
特開2005−92129号公報 特開2007−279670号公報
しかしながら、前述の特許文献2に記載の方式においても以下のような問題がある。
(1)の体積位相型回折格子は化学反応を用いて作成するため、大量生産に向かず、コストも高い。
(2)および(3)は格子周期の中に更に微細構造を持っており、金型の加工に高精度の治具と時間がかかり、コストが高くなる他、射出成形ではあまりに微細過ぎて転写できない懸念もある。よって、格子周期が波長以下の物は作ることが不可能である。
また、格子周期が細かいほど1次光の射出角が大きく取れるので、(2)および(3)では大きな射出角は取れず、十分な光束分離間隔を取るには光束分離用回折光学素子と回折光学素子の間を長く取る必要があり、装置が大きくなってしまう。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、大量生産が可能で、低コストでコンパクトな光走査装置を提供すること、また、光源数を減らしながらも、高速な画像出力を可能にする光走査装置を提供することを目的とし、さらには、その光走査装置を備え、部品点数の低減、低コスト化を実現でき、ユニット全体の故障率を減少させて、リサイクル性を向上させることができる画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では以下のような解決手段を採っている。
本発明の第1の手段は、光源と、複数の偏向反射面を副走査方向に備えた光偏向器と、前記光源からの光束を前記複数の偏向反射面のそれぞれに入射する複数の光束に分割する第1の回折光学素子と、前記第1の回折光学素子で偏向される方向に対し副走査方向において逆方向に偏向する第2の回折光学素子と、前記光偏向器により偏向される光束を被走査面上に集光する走査光学系とを備え、前記光偏向器に入射する複数の光束がそれぞれ異なる被走査面上を走査する光走査装置において、前記第1と第2の回折光学素子は、表面レリーフ型のDuty factorが場所に寄らず一定のバイナリ回折面を有し、且つ前記第1と第2の回折光学素子の格子周期は等しく、光源波長以下であり、且つ前記第1と第2の回折光学素子は平行であり、且つ前記第1の回折光学素子によって分割される光束は0次回折光と1次回折光であり、且つ前記第1の回折光学素子に対して光束は斜入射することを特徴とする。
本発明の第2の手段は、第1の手段の光走査装置において、前記第1及び第2の回折光学素子は、熱可塑性樹脂製であることを特徴とする。
また、本発明の第3の手段は、第1または第2の手段の光走査装置において、前記第2の回折光学素子の格子の深さは、前記第1の回折光学素子の2倍であることを特徴とする。
本発明の第4の手段は、第1乃至第3のいずれか一つの手段の光走査装置において、前記第1の回折光学素子に対して、格子ピッチをΛ、光束の波長をλ、入射角をθとしたときに、条件式:
2Λ sinθ=λ
を概略満たすことを特徴とする。
また、本発明の第5の手段は、第4の手段の光走査装置において、前記第1の回折光学素子に対して、格子ピッチをΛ、光束の波長をλとしたときに、条件式:
Λ≦0.707×λ
を満たすことを特徴とする。
さらに本発明の第6の手段は、第3乃至第5のいずれか一つの手段の光走査装置において、前記第2の回折光学素子は、前記第1の回折光学素子の張り合わせであることを特徴とする。
本発明の第7の手段は、複数の像担持体に光走査により個別的に静電潜像を形成し、これら静電潜像を現像して可視像化し、得られる画像を直接または中間転写体を介して同一のシート状記録媒体上に転写して合成的に画像形成を行うタンデム式の画像形成装置において、前記複数の像担持体に光走査を行う光走査手段として、第1乃至第6のいずれか一つの手段の光走査装置を備えたことを特徴とする。
さらに本発明の第8の手段は、第7の手段の画像形成装置において、前記像担持体は光電導性の感光体であることを特徴とする。
第1の手段の光走査装置では、前記第1と第2の回折光学素子は表面レリーフ型のDuty factorが場所に寄らず一定のバイナリ回折面を有するため、大量生産が可能で、低コストな光走査装置が実現でき、且つ、前記第1と第2の回折光学素子の格子周期は等しく、光源波長以下であるため、分離角を大きくできるので、コンパクトな光走査装置を実現でき、且つ、前記第1と第2の回折光学素子は平行なので位置合せが容易である。
第2の手段の光走査装置では、第1の手段の構成及び効果に加え、前記第1及び第2の回折光学素子は熱可塑性樹脂製であるので、大量生産が可能で、低コストな光走査装置が実現できる。
また、第3の手段の光走査装置では、第1または第2の手段の構成及び効果に加え、前記第2の回折光学素子の格子の深さは前記第1の回折光学素子の2倍であるので、第1の回折光学素子を二つ重ねることにより、第2の回折光学素子になり、該第1及び第2の回折光学素子のピッチを完全に合わせ、平行な2光束に分けることができる。
第4の手段の光走査装置では、第1乃至第3のいずれか一つの手段の構成及び効果に加え、前記第1の回折光学素子に対して、格子ピッチをΛ、光束の波長をλ、入射角をθとしたときに、条件式:
2Λ sinθ=λ
を概略満たすので、損失の少ない光束分離ができ、光源パワーが抑えられ、省エネルギーとなる。
また、第5の手段の光走査装置では、第4の手段の構成及び効果に加え、前記第1の回折光学素子に対して、格子ピッチをΛ、光束の波長をλとしたときに、条件式:
Λ≦0.707×λ
を満たすので、光束分離角が90°以上になり、コンパクトな光走査装置が可能になる。
さらに第6の手段の光走査装置では、第3乃至第5のいずれか一つの手段の構成及び効果に加え、前記第2の回折光学素子は前記第1の回折光学素子の張り合わせであるので、2つの素子のピッチが完全に一致し、金型も1つで済むので、高信頼で低コストな光走査装置が可能になる。
第7、第8の手段の画像形成装置では、複数の像担持体(光電導性の感光体)に光走査を行う光走査手段として、第1乃至第6のいずれか一つの手段の光走査装置を備えたことにより、光源数を減らしながらも、高速な画像出力を可能にする光走査装置を用いて、部品点数の低減、低コスト化を実現でき、ユニット全体の故障率を減少させて、リサイクル性を向上させることができる画像形成装置を実現することが可能になる。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る光走査装置、画像形成装置、光束分割用回折光学素子、並びに回折光学素子の実施例について詳細に説明する。
なお、以下の説明において、光走査装置が被走査面上を光走査する方向を主走査方向とし、主走査方向と直交する方向を副走査方向とする。
[光走査装置の構成例]
図1は、本発明が実施される光走査装置の基本的な構成例を示す光学配置図である。図1において、符号1,1’は光源としての半導体レーザ、2は半導体レーザ1,1’を保持するベース、3,3’はカップリングレンズ、4は光束分離手段としてのハーフミラープリズム、5a,5bはシリンドリカルレンズ、7は2段のポリゴンミラー(回転多面鏡)7a,7bを有してなる光偏向器、をそれぞれ示している。また、符号6は、光偏向器7の図示しない防音ハウジングの窓に設けられた防音ガラスを示している。
半導体レーザ1,1’は、画像信号に基づき変調駆動され、それぞれ1本の発散光ビームを射出する。半導体レーザ1,1’から出射された各光ビームは、カップリングレンズ3,3’により以降の光学系に適したビーム形態(平行光束あるいは弱い発散性もしくは弱い収束性の光束)にカップリングされる。
カップリングレンズ3,3’を通過した各光ビームは、光ビーム幅を規制するアパーチャ12の開口部を通過してビーム整形されたのちにハーフミラープリズム4に入射し、各光ビームはハーフミラープリズム4の作用により副走査方向に2分割される。
このように、半導体レーザ1からの1本の光ビームがハーフミラープリズム4で分割されて2本の光ビームとなり、同様に、半導体レーザ1’から射出された1本の光ビームがハーフミラープリズム4で分割されて2本の光ビームとなる。
ハーフミラープリズム4を通過した4本の光ビームは、シリンドリカルレンズ5a,5bに入射し、シリンドリカルレンズ5a,5bの作用により副走査方向に集光され、光偏向器7の2段のポリゴンミラー(回転多面鏡)7a,7bの偏向反射面上または偏向反射面近傍に主走査方向に長い線像として結像する。
なお、ハーフミラープリズム4を通過した光ビームは、防音ガラス6を介して、光偏向器7に入射する。
光偏向器7を構成するポリゴンミラー7a,7bは、副走査方向に上下2段に重ねて配置されていて、駆動モータ(図示省略)によって一定速度で回転駆動されている。上段のポリゴンミラー7aには、半導体レーザ1から射出されてハーフミラープリズム4で分割された2本の光ビームが入射する。下段のポリゴンミラー7bには、半導体レーザ1’から射出されてハーフミラープリズム4で分割された2本の光ビームが入射する。
ここで、上段のポリゴンミラー7aと下段のポリゴンミラー7bは、共に4面の偏向反射面を持つ同一形状のものであるが、下段のポリゴンミラー7bの偏向反射面は、上段のポリゴンミラー7aの偏向反射面に対して、回転方向へ所定角:θ(=45°)ずれている。なお、上段のポリゴンミラー7aと下段のポリゴンミラー7bは、一体的に形成してもよいし、別体として組み付けても良い。
符号8(8a,8b)は第1走査レンズ、10a,10bは第2走査レンズ、9a,9bは光路折り曲げミラー、11a,11bは光走査面である像担持体(光導電性の感光体)を示している。
第1走査レンズ8a、第2走査レンズ10a、光路折り曲げミラー9aは、1組の走査結像光学系を構成し、上段のポリゴンミラー7aにより偏向される2本の光ビームを、対応する光走査面である感光体11a上に導光し、副走査方向に分離した2つの光ビームスポットを形成する。
また、第1走査レンズ8b、第2走査レンズ10b、光路折り曲げミラー9bは、1組の走査結像光学系を構成し、下段のポリゴンミラー7bにより偏向される2本の光ビームを、対応する光走査面である感光体11b上に導光し、副走査方向に分離した2つの光ビームスポットを形成する。
半導体レーザ1,1’から射出された光ビームは、光偏向器7の回転軸方向から見て、偏向反射面位置の近傍において主光線が交差するように光学配置が定められている。したがって、偏向反射面に入射してくる対を成す2本の光ビーム相互は、開き角、すなわち、偏向反射面の側から光源の側を見たとき、2本の光ビームの回転軸に直交する面への射影が成す角を有する。この開き角により、感光体11a,11bのそれぞれに形成される2つの光ビームスポットは主走査方向にも分離している。このため、各感光体11a,11bを光走査する2本の光ビームを個別的に検出し、光ビームごとに光走査開始の同期を取ることができる。
このように、光偏向器7の上段のポリゴンミラー7aにより偏向される2本の光ビームにより、感光体11aが2本の光ビームによりマルチビーム走査される。また、光偏向器7の下段のポリゴンミラー7bにより偏向される2本の光ビームにより、感光体11bが2本の光ビームによりマルチビーム走査される。
光偏向器7の上段のポリゴンミラー7aと下段のポリゴンミラー7bの偏向反射面は、互いに回転方向に45度ずれている。そのため、上段のポリゴンミラー7aによる偏向光ビームが感光体11aの光走査を行うとき、下段のポリゴンミラー7bによる偏向光ビームは、感光体11bには導光されない。また、上段のポリゴンミラー7bによる偏向光ビームが感光体11bの光走査を行うとき、下段のポリゴンミラー7aによる偏向光ビームは、感光体11aには導光されない。すなわち、感光体11a,11bの光走査は、「時間的にずれて交互」に行われる。
図7は、この状況を説明する図であって、上下段のポリゴンミラー7a,7bによる光走査の時間的ずれの説明図である。光偏向器7に入射する光ビームは、実際には4本であるが、1本の入射光として描かれており、上下段のポリゴンミラー7a,7bによって偏向される光ビームをそれぞれ偏向光a、偏向光bとして示している。
図7(a)は、入射光が光偏向器7に入射し、上段のポリゴンミラー7aで反射されて偏向された偏向光aが光走査面(感光体11a)へ導光されるときの状況を示している。このとき、下段のポリゴンミラー7bによる偏向光bは、光走査面(感光体11b)には向かわない。
また、図7(b)は、入射光が光偏向器7に入射し、下段のポリゴンミラー7bで反射されて偏向された偏向光bが光走査面(感光体11b)へ導光されるときの状況を示している。このとき、上段のポリゴンミラー7aによる偏向光aは、光走査面(感光体11a)には向かわない。
なお、一方のポリゴンミラーによる偏向光が光走査位置へ導光されている間に、他方のポリゴンミラーによる偏向光がゴースト光として作用しないように、図7に示すように適宜の位置に遮光手段(例えば遮光部材SD)を配置し、光走査面へ導光されない偏向光を遮光手段(遮光部材SD)で遮光するように構成するとよい。
また、光源の変調駆動のタイミングを、上段と下段でずらし、上段に対応する感光体11aを走査するときは、上段に対応する色(例えばブラック)の画像情報に基づき、光源の変調駆動を行い、下段に対応する感光体11bを走査するときは下段に対応する色(例えばマゼンダ)の画像情報に基づき、光源の変調駆動を行うとよい。
図8は、共通の光源、例えば図1に示した半導体レーザ1,1’によりブラック画像とマゼンダ画像を書き込み、それぞれの静電潜像を形成する場合において、有効走査領域において全点灯する場合のタイムチャートを示している(図中、実線はブラック画像の書き込みに相当する部分、破線はマゼンダ画像の書き込みに相当する部分を示す)。ブラック画像、マゼンダ画像の書き出しの主走査タイミングは、有効走査領域外に配備されている周知の同期検知手段(図1では図示を省略している。通常はフォトダイオードが用いられる。)で光走査位置へ向かう光ビームを検知することにより決定される。
なお、図8では、ブラック画像とマゼンダ画像を書き込む時間領域での光源の発光強度を同じに設定しているが、実際には、光源から感光体11a,11bに至る各光路において、光学素子の透過率や反射率に相対的な差異が存在する場合には、各感光体に到達する光ビームの光量が異なる。そこで図9に示すように、各色に対応する各々の感光体面を走査するときに、光源における発光強度(発光光量)を異ならせることで、異なる感光体面上に到達する光量を等しくすることができる。
以上、本発明に係る光走査装置の基本的な構成・動作の一例について説明したが、本発明では、図1に示すような構成の光走査装置において、光束分離手段として、ハーフミラープリズム4に代えて、図2に示すような2つの回折光学素子13,14からなる光束分離手段を用いている。
なお、図2は、本発明に係る光束分離手段の要部を示す、光偏向器7(2段の回転多面鏡7a,7b)以前の光学系の副走査断面図である。
図2において、光束分離手段は第1と第2の回折光学素子13,14からなり、この第1と第2の回折光学素子13,14は、表面レリーフ型のDuty factorが場所に寄らず一定のバイナリ回折面を有し、且つ第1と第2の回折光学素子13,14の格子周期は等しく、光源波長以下であり、且つ第1と第2の回折光学素子13,14は平行であり、且つ第1の回折光学素子13によって分割される光束は0次回折光と1次回折光であり、且つ第1の回折光学素子13に対して光束は斜入射するようになっている。以下、第1と第2の回折光学素子13,14の具体的な実施例を示す。
[実施例1]
先ず、本発明の第1の実施例を示す。
半導体レーザ(LD)などの光源1からの出射光は、カップリングレンズ(例えばコリメートレンズ)3により平行ビームとなり、第1の回折光学素子13に斜入射して、入射光と同じ方向に進む0次回折光と、図中紙面内の上方に回折する1次回折光(ここでは「−1次回折光」とする)が生じる。0次回折光は、下段のポリゴンミラー7bの偏向反射面に入射する。一方、−1次回折光は、第2の回折光学素子14に入射して、この第2の回折光学素子14で再び回折され、上段のポリゴンミラー7aに入射する。第1の回折光学素子13、第2の回折光学素子14と回転多面鏡7の間には、開口を規定するアパーチャ12およびシリンドリカルレンズ5a,5bが配置されている。
上段のポリゴンミラー7aに入射する光ビームは、第2の回折光学素子14で再回折後、第1の回折光学素子13で偏向される方向に対し副走査方向について逆方向に偏向されるようにする。こうすることで、半導体レーザ1の波長変化が生じた場合の光偏向器(回転多面鏡)7への入射角変化を低減することができるので、異なる被走査線に向かう光ビームの副走査方向のビームスポット位置変動を低減でき、なおかつ、走査線曲がり変動を低減することができる。
また、更に望ましくは、上段のポリゴンミラー7aに入射する光ビームが第1の回折光学素子13への入射光と平行になるようにするとよい。このときは、上下段とも光偏向器(回転多面鏡)7への副走査方向入射角が同一になり、好ましくは、光偏向器(回転多面鏡)7の回転軸に対し垂直に入射するようにする。これにより、半導体レーザ1の波長変化が生じた場合の、光偏向器(回転多面鏡)7への入射角変化を0にすることができ、異なる被走査線に向かうビームの副走査方向のビームスポット位置変動を低減でき、なおかつ、走査線曲がり変動を低減することができる。このようにするには、第1の回折光学素子13と第2の回折光学素子14の格子ピッチが等しく、且つ、各回折面は互いに平行になるようにするすることで実現することができる。
また、第1の回折光学素子13、第2の回折光学素子14共に熱可塑性樹脂製であり、射出成形等で低コストで大量生産が可能である。
このときの第1の回折光学素子13の構成及び光学特性を図3を用いて説明する。
一例として、波長λ=0.655μm、偏光方向は副走査方向、基板の屈折率N=1.525、回折面の格子の周期Λ=0.575μm、フィルファクターf=0.565、格子の深さD=0.72μmとした。
ここで、図4にベクトル回折理論に基づくフーリエモード法で計算した、第1の回折光学素子13の回折効率の入射角θ依存性を示す。
図4から明らかなように、θ=34.72°で、最も−1次回折光の回折効率が高いので、これを入射角とする。
また、2Λsinθ=0.655μmとなり、波長λと一致している。
第1の回折光学素子13の回折角を格子方程式に基づいて求めると、0次回折光は入射光と同じ方向に透過し、−1次回折光に関してはθ−1=21.93°、θ’=34.72°となり、入射光に対して約70°にもなる。−1次回折光の射出角が約70°にもなるのは、Λ<λだからである。
このように、高角度なので半導体レーザ−ポリゴンミラー間が狭くても充分光束分離間隔が取れる。
また、−1次回折光の回折効率を0次回折光より大きく取っているのは、−1次回折光の第2の回折光学素子14での損失を考慮して設計しているためにある。
次に第2の回折光学素子14の構成及び光学特性を図5を用いて説明する。
基板の屈折率N=1.525、回折面の格子の周期Λ=0.575μm、フィルファクターf=0.565、格子の深さD=1.44μmとした。θ’=34.72、θ”=21.93°となり−1次回折光は入射光と同じ方向に射出する。また、−1次回折光の回折効率は93.8%となる。
[実施例2]
次に、本発明の第2の実施例を示す。
本実施例では、第2の回折光学素子14の構成以外は第1の実施例と同一である。
第1の実施例で、第2の回折光学素子14の格子深さは第1の回折光学素子13の深さの2倍にしている。
よって、図6に示すように、第2の回折光学素子14の代わりに、第1の回折光学素子13を2つ貼り合せても同じ効果が得られる。
さらに、図6の回折光学素子を用いることにより、全て同じ金型で作ることができるので、周期Λがずれること無く、良好な性能が得られる。
[実施例3]
次に、本発明の第3の実施例を示す。
本発明の第3の実施例では、第1の回折光学素子13の格子周期と第2の回折光学素子14の格子周期を共に周期Λ=0.463μm(=0.707×λ)とし、第1の回折光学素子13の格子深さをD=0.94μm、入射角θ=45°、第2の回折光学素子14の格子深さをD=1.88μmとし、他は第1の実施例と同じにした。このようにすると、θ−1=27.63°、θ’=45°となり、第1の回折光学素子13からの射出光は入射光に対して90°となり、光束分離間隔に関わらず狭いスペースで光束分離が可能になる。
以上の実施例1〜3に示したように、本発明に係る光走査装置では、第1と第2の回折光学素子13,14は表面レリーフ型のDuty factorが場所に寄らず一定のバイナリ回折面を有するため、大量生産が可能で、低コストな光走査装置が実現でき、且つ、第1と第2の回折光学素子13,14の格子周期Λは等しく、光源波長λ以下であるため、分離角を大きくできるので、コンパクトな光走査装置を実現でき、且つ、第1と第2の回折光学素子13,14は平行なので位置合せが容易である。
また、本発明に係る光走査装置では、第1及び第2の回折光学素子13,14は熱可塑性樹脂製であるので、大量生産が可能で、低コストな光走査装置が実現できる。
さらに、本発明に係る光走査装置では、第2の回折光学素子14の格子の深さは第1の回折光学素子13の2倍であるので、図6に示したように第1の回折光学素子13を二つ重ねることにより第2の回折光学素子になり、第1及び第2の回折光学素子の格子ピッチΛを完全に合わせ、平行な2光束に分けることができる。
本発明に係る光走査装置では、第1の回折光学素子13に対して、格子ピッチをΛ、光束の波長をλ、入射角をθとしたときに、条件式:
2Λ sinθ=λ
を概略満たすので、損失の少ない光束分離ができ、光源パワーが抑えられ、省エネルギーとなる。
また、第1の回折光学素子13に対して、格子ピッチをΛ、光束の波長をλとしたときに、条件式:
Λ≦0.707×λ
を満たすので、光束分離角が90°以上になり、コンパクトな光走査装置が可能になる。
さらに本発明に係る光走査装置では、第2の回折光学素子14を、第1の回折光学素子13の張り合わせで構成することにより、2つの素子の格子ピッチΛが完全に一致し、金型も1つで済むので、高信頼で低コストな光走査装置が可能になる。
[画像形成装置の構成例]
次に、上述した本発明の光走査装置を備えた画像形成装置の実施例について説明する。
図10は本発明の一実施例を示す多色画像形成装置の概略構成図であり、カラー画像の高速出力に有利なタンデム方式のレーザプリンタの一例を示している。
この画像形成装置は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)に対応する走査光学系を備えた光走査装置33、各走査光学系に対応する感光体31X(X:Y,M,C,K、以下同じ。)、駆動ローラ38aと従動ローラ38bに張架された搬送ベルト37、定着装置39、シート状記録媒体である記録紙を備えた給紙カセット40、排紙トレイ(図示省略)を有してなる。
搬送ベルト37の上方には、光走査装置33によって露光され静電潜像が形成される像担持体として円筒状に形成された光導電性の感光体31Xが、搬送ベルト37の移動方向の上流側からイエロー用(31Y)、マゼンタ用(31M)、シアン用(31C)、ブラック用(31K)の順に配設されている。なお、感光体1Xの径は、全て同一である。
各感光体31Xの周囲には、帯電手段(例えば帯電ローラ)32X、現像手段(1成分現像剤(各色のトナー)または2成分現像剤(各色のトナーとキャリア)を用いて静電潜像をトナーで可視像化する現像装置)34X、転写手段(転写チャージャまたは転写ローラ)36X、クリーニング手段(クリーニングブレード、クリーニングブラシ等からなるクリーニング装置)35Xなどの電子写真方式(電子写真プロセス)に従うプロセス部材が順に配設されている。なお、帯電手段としては、帯電ローラに代えてコロナチャージャを用いることもできる。
搬送ベルト37の周囲には、感光体31Xよりも記録紙搬送経路の上流側にレジストローラ45、ベルト帯電チャージャ(図示省略)が配設され、また、感光体31Xよりも記録紙搬送経路の下流側にベルト分離チャージャ(図示省略)、除電チャージャ(図示省略)、クリーニング装置(図示省略)などが順に配設されている。
このように、画像形成装置は、感光体31Y、31M、31C、31Kを各色毎に設定された光走査面とし、それぞれに対して走査光学系が1対1の対応関係で設けられている。ただし、光偏向器は各色で共有する。
光走査装置33は、感光体31Xに光書込を行う光書込装置であって、電子写真プロセスの露光プロセスを実行するもので、帯電手段32Xで均一に帯電された感光体31Xの表面を走査して静電潜像を形成する。形成された静電潜像は、いわゆるネガ潜像であって画像部が露光されている。この静電潜像は、現像手段34Xにより反転現像され、感光体31X上にトナー画像が形成される。
なお、光走査装置33としては、前述の本発明に係る光走査装置(基本的な構成は図1と同様であり、ハーフミラープリズム4に代えて、実施例1〜3のいずれかの光束分離手段を用いたもの)が用いられている。
給紙カセット40に収納されたシート状記録媒体(例えば定形の記録紙)Sの最上位の1枚が給紙コロ41により給紙され、給紙された記録紙Sは、分離ローラ42、搬送ローラ43,44を経てレジストローラ45に搬送され、その先端部がレジストローラ45に捕らえられる。レジストローラ45は、感光体31X上のトナー画像が転写位置へ移動するタイミングに合わせて、記録紙Sを転写部へ送り込む。送り込まれた記録紙Sは、転写部においてトナー像と重ね合わせられ転写手段36Xの作用により、トナー画像を静電転写される。
トナー画像を転写された記録紙Sは定着装置39へ送られ、定着装置39においてトナー画像を定着され、図示しない搬送路を通り、排紙ローラ(図示省略)により排紙トレイ(図示省略)に排出される。トナー画像が転写された後の感光体31Xの表面は、クリーニング装置35Xによりクリーニングされ、残留トナーや紙粉等が除去される。
このように構成されたタンデム方式の画像形成装置においては、例えば複数色モード(フルカラーモード)選択時であれば、各感光体31Xに対して、対応する色の画像信号に応じた光走査装置33の露光走査により、各々の感光体上に静電潜像が形成される。これらの静電潜像は、各々の現像装置34Xの対応する色トナーで現像されてトナー像となり、搬送ベルト37上に静電的に吸着されて搬送される記録紙S上に順次転写されることにより、重ね合わせられる。そして、定着装置39によりカラー画像として定着された後、記録紙Sは排紙トレイに排紙される。
また、単色モード選択時であれば、ある色S(Y,M,C,Kのいずれか)として、他の色の感光体及びプロセス部材は非動作状態となる。ここで、感光体31Sに対してのみ、光走査装置33の露光走査により静電潜像が形成され、ある色Sのトナーで現像されてトナー像となり、搬送ベルト37上に静電的に吸着されて搬送される記録紙S上に転写される。そして、定着装置39により単色画像として定着された後、記録紙Sは排紙トレイに排紙される。
なお、図1に示した光走査装置では、2つの感光体11a,11bに対応する図のみ示しているが、図10に示す画像形成装置の光走査装置33内には、図1に示す光走査装置と同様の構成に加えて、光偏向器7を挟んで、図示された光学系と同様の走査光学系が対称な位置に配備された構成となっており、上記の4つの感光体31Y、31M、31C、31Kに対応した光走査を行うことができるようになっている。
以上の本実施例の画像形成装置では、複数の感光体31Y、31M、31C、31Kに光走査を行う光走査手段として、前述の実施例で説明した構成の光走査装置33を備えたことにより、光源数を減らしながらも、高速な画像出力を可能にする光走査装置を用いて、部品点数の低減、低コスト化を実現でき、ユニット全体の故障率を減少させて、リサイクル性を向上させることができる。
本発明が実施される光走査装置の基本的な構成例を示す光学配置図である。 本発明に係る光束分離手段の要部を示す、光偏向器(2段の回転多面鏡)以前の光学系の副走査断面図である。 第1の回折光学素子の概略要部断面図である。 第1の回折光学素子の回折効率の入射角依存性を示す図である。 第2の回折光学素子の概略要部断面図である。 第1の回折光学素子を2つ貼り合せて形成した第2の回折光学素子の概略要部断面図である。 図1に示す光走査装置の光偏向器(2段のポリゴンミラー)による光走査を説明するための図である。 複数色用の露光のタイミングチャートを示す図である。 色によって露光量を異ならせるためのタイミングチャートを示す図である。 本発明に係る光走査装置を用いた画像形成装置の一実施例を示す図であって、タンデム方式のレーザプリンタの概略構成図である。
符号の説明
1,1’:光源(半導体レーザ)
2:ベース
3,3’:カップリングレンズ
4:光束分離手段
5a,5b:シリンドリカルレンズ
6:防音ガラス
7:光偏向器
7a,7b:ポリゴンミラー(回転多面鏡)
8(8a,8b):第1走査レンズ
9a,9b:折り返しミラー
10a,10b:第2走査レンズ
11a,11b:光走査面としての感光体
12:開口絞り(アパーチャ)
13:第1の回折光学素子
14:第2の回折光学素子
31Y,31M,31C,31K:感光体(像担持体)
32Y,32M,32C,32K:帯電手段
33:光走査装置
34Y,34M,34C,34K:現像手段
35Y,35M,35C,35K:クリーニング手段
36Y,36M,36C,36K:転写手段
37:搬送ベルト
38a:駆動ローラ
38b:従動ローラ
39:定着装置
40:給紙カセット
41:給紙コロ
42:分離ローラ
43,44:搬送ローラ
45:レジストローラ
S:記録紙(シート状記録媒体)

Claims (8)

  1. 光源と、複数の偏向反射面を副走査方向に備えた光偏向器と、前記光源からの光束を前記複数の偏向反射面のそれぞれに入射する複数の光束に分割する第1の回折光学素子と、前記第1の回折光学素子で偏向される方向に対し副走査方向において逆方向に偏向する第2の回折光学素子と、前記光偏向器により偏向される光束を被走査面上に集光する走査光学系とを備え、前記光偏向器に入射する複数の光束がそれぞれ異なる被走査面上を走査する光走査装置において、
    前記第1と第2の回折光学素子は、表面レリーフ型のDuty factorが場所に寄らず一定のバイナリ回折面を有し、且つ前記第1と第2の回折光学素子の格子周期は等しく、光源波長以下であり、且つ前記第1と第2の回折光学素子は平行であり、且つ前記第1の回折光学素子によって分割される光束は0次回折光と1次回折光であり、且つ前記第1の回折光学素子に対して光束は斜入射することを特徴とする光走査装置。
  2. 請求項1記載の光走査装置において、
    前記第1及び第2の回折光学素子は、熱可塑性樹脂製であることを特徴とする光走査装置。
  3. 請求項1または2記載の光走査装置において、
    前記第2の回折光学素子の格子の深さは、前記第1の回折光学素子の2倍であることを特徴とする光走査装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一つに記載の光走査装置において、
    前記第1の回折光学素子に対して、格子ピッチをΛ、光束の波長をλ、入射角をθとしたときに、条件式:
    2Λ sinθ=λ
    を概略満たすことを特徴とする光走査装置。
  5. 請求項4記載の光走査装置において、
    前記第1の回折光学素子に対して、格子ピッチをΛ、光束の波長をλとしたときに、条件式:
    Λ≦0.707×λ
    を満たすことを特徴とする光走査装置。
  6. 請求項3乃至5のいずれか一つに記載の光走査装置において、
    前記第2の回折光学素子は、前記第1の回折光学素子の張り合わせであることを特徴とする光走査装置。
  7. 複数の像担持体に光走査により個別的に静電潜像を形成し、これら静電潜像を現像して可視像化し、得られる画像を直接または中間転写体を介して同一のシート状記録媒体上に転写して合成的に画像形成を行うタンデム式の画像形成装置において、
    前記複数の像担持体に光走査を行う光走査手段として、請求項1乃至6のいずれか一つに記載の光走査装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項7記載の画像形成装置において、
    前記像担持体は光電導性の感光体であることを特徴とする画像形成装置。
JP2008230074A 2008-09-08 2008-09-08 光走査装置及び画像形成装置 Expired - Fee Related JP5105250B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008230074A JP5105250B2 (ja) 2008-09-08 2008-09-08 光走査装置及び画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008230074A JP5105250B2 (ja) 2008-09-08 2008-09-08 光走査装置及び画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010066314A true JP2010066314A (ja) 2010-03-25
JP5105250B2 JP5105250B2 (ja) 2012-12-26

Family

ID=42191984

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008230074A Expired - Fee Related JP5105250B2 (ja) 2008-09-08 2008-09-08 光走査装置及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5105250B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03100514A (ja) * 1989-09-13 1991-04-25 Fujitsu Ltd ホログラムの作製方法
JPH07234373A (ja) * 1994-02-22 1995-09-05 Brother Ind Ltd 光走査装置
JP2007279670A (ja) * 2006-03-17 2007-10-25 Ricoh Co Ltd 光走査装置、画像形成装置、光束分割用回折光学素子、並びに回折光学素子の作成方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03100514A (ja) * 1989-09-13 1991-04-25 Fujitsu Ltd ホログラムの作製方法
JPH07234373A (ja) * 1994-02-22 1995-09-05 Brother Ind Ltd 光走査装置
JP2007279670A (ja) * 2006-03-17 2007-10-25 Ricoh Co Ltd 光走査装置、画像形成装置、光束分割用回折光学素子、並びに回折光学素子の作成方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5105250B2 (ja) 2012-12-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4340515B2 (ja) 光走査装置および画像形成装置
JP4922118B2 (ja) 光走査装置及び画像形成装置
JP5050262B2 (ja) 画像形成装置
JP5024928B2 (ja) 光走査装置及び画像形成装置
JP4921896B2 (ja) 光走査装置及び画像形成装置
JP5033548B2 (ja) 光書込装置及び画像形成装置
JP4918439B2 (ja) 光書込装置及び画像形成装置
JP5896117B2 (ja) 光走査装置および画像形成装置
JP2010256397A (ja) 光学走査装置及びそれを備えた画像形成装置
JP2006267398A (ja) 走査光学装置及び画像形成装置
JP2004212628A (ja) 光走査装置および画像形成装置
JP4818070B2 (ja) 走査式光学装置及び画像形成装置
JP2008112041A5 (ja)
JP4715418B2 (ja) 光走査装置及び画像形成装置
JP5105250B2 (ja) 光走査装置及び画像形成装置
JP5712709B2 (ja) 光走査装置及び画像形成装置
JP5022945B2 (ja) 光書込装置及び画像形成装置
JP4411054B2 (ja) 光走査装置及びそれを用いた画像形成装置
JP5401482B2 (ja) 光走査装置及びこれを備えた画像形成装置
JP5059453B2 (ja) 光走査装置及び画像形成装置
JP5439397B2 (ja) 光走査装置及びこれを備えた画像形成装置
JP5303346B2 (ja) 光学走査装置及びそれを備えた画像形成装置
JP4898605B2 (ja) 光書込装置及び画像形成装置
JP5849598B2 (ja) 光走査装置および画像形成装置
JP5123797B2 (ja) 光走査装置、画像形成装置及びプラスチック光学素子

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110803

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120620

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120626

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120808

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120904

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120920

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151012

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees