JP2010062806A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】拡大連写機能で作成した印刷物を最適な用紙で印刷する。
【解決手段】本発明の複合機100は、原稿画像を拡大し、拡大後の全体画像を複数の分割領域に分割して分割領域内の画像を印刷用紙に印刷する複合機100を前提とする。そして、本発明の複合機100は、各分割領域の白紙領域を検知する白紙領域検知手段505と、白紙領域検知手段505で検知された白紙領域から画像領域を計算する画像領域計算手段506とを備えたことを特徴とする。
【選択図】図5
【解決手段】本発明の複合機100は、原稿画像を拡大し、拡大後の全体画像を複数の分割領域に分割して分割領域内の画像を印刷用紙に印刷する複合機100を前提とする。そして、本発明の複合機100は、各分割領域の白紙領域を検知する白紙領域検知手段505と、白紙領域検知手段505で検知された白紙領域から画像領域を計算する画像領域計算手段506とを備えたことを特徴とする。
【選択図】図5
Description
本発明は、画像形成装置に関する。さらに詳しくは、原稿画像を拡大し、複数の分割領域に分割して印刷する画像形成装置に関する。
近年、画像形成装置は、提供可能な機能を複数備えるようになっており、多機能化を迎えている。その機能は、コピー機能に加えて、ファクシミリ送受信機能、スキャン機能、プリント機能、ステープル機能やパンチ機能に代表される後処理機能、省電力機能等であり、種類も様々である。さらに、上記機能の多様化とともに、拡大連写機能も搭載されるようになってきている。
拡大連写とは、例えばポスター等で、仕上がりの用紙サイズが、A0、A1、A2もしくはこれら以上の大きなサイズの場合、拡大後の画像を複数の分割領域に分割して、当該分割領域を各々印刷することにより、より小さいサイズの用紙で拡大原稿を印刷する機能である。ユーザーはこれらの各分割領域の印刷コピーを貼り合わせて1枚の拡大画像としてポスター等を完成する。
ここで、原稿画像中にある程度大きな余白領域が存在し、画像の拡大とともに余白が拡大されて、印刷される用紙サイズより余白の方が大きくなると、全面白紙の用紙を印刷することになる。特許文献1には余白領域が用紙より大きくなった全面白紙は印刷しない技術が開示されている。この技術は、分割領域内に画像が存在するか判断し、もし画像が存在しない場合には、当該分割領域に対する画像形成処理(印刷処理)を省略するという技術である。
特開平7−87300号公報
上記の技術は白紙印刷処理を省略しているが、拡大連写の場合には、一部分のみが画像で、残りが全て余白の分割領域が作製される場合が多い。特許文献1の技術は、用紙の半分以上が余白の状態でも、通常の印刷が行われる。しかし、上下左右に大きく余白が残ったポスター等は見栄えが悪く、余白をできるだけ小さくできる技術が要請されていた。
本発明は上記の問題を解決するためになされたものであり、分割領域内にデータが存在し、且つ半分以上が白紙領域である分割領域に対して、用紙サイズを変更することで上下左右に大きく余白の残ったポスター等が作成されないように用紙サイズを選択することが可能な画像形成装置の提供を目的とする。
上記の課題を解決するための本発明に係る画像形成装置は、原稿画像を拡大し、拡大後の全体画像を複数の分割領域に分割して分割領域内の画像を印刷用紙に印刷する画像形成装置を前提とする。そして、本発明の画像形成装置は、各分割領域の白紙領域を検知する白紙領域検知手段と、白紙領域検知手段で検知された白紙領域から画像領域を計算する画像領域計算手段とを備えたことを特徴とする。
上記構成では、分割された分割領域の白紙領域の大きさが分割領域のある一定以上を占める時、出力する用紙の大きさを変更し、白紙領域を出力しない。もし、ある分割領域に一定量の白紙領域が検知された場合、分割領域内の白紙領域以外の画像領域のサイズを計算する。そしてその分割領域のサイズを出力できる用紙が存在する場合、白紙領域を出力しないように、より小さな用紙で出力を行う。
上記の構成において、所定用紙サイズのうち、分割領域内の画像を印刷可能な最小の用紙サイズを選択する用紙サイズ選定手段をさらに備えることが望ましい。
さらに、用紙サイズ選定手段が、全体画像を再現する位置に用紙を配置したとき、隣り合う用紙の隣り合う辺の長さが一致する用紙サイズを選択することが望ましい。
さらに、白紙領域検知手段が、全体画像を再現する位置に分割領域を配置したとき、全体画像の外辺に対応する分割領域の辺でかつ、分割領域の短辺の位置から白紙領域を検知することが望ましい。
本願発明によれば、拡大連写機能を用いてポスター等の大型の複写物を作成する場合であっても、上下左右に余白の少ないポスターを作成することができる。また用紙の大きさを最適に変更することができるので、ユーザーは紙の節約をすることができる。
以下に、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて説明する。
<画像形成装置>
以下に、画像形成装置における基本的なコピーサービスの処理を説明する。本発明の実施形態に係る画像形成装置は、プリンタ、コピー、スキャナ、ファックス等を備えた複合機、デジタル複写機、プリンタ等が該当し、コピーサービス、スキャナサービス、ファクシミリサービス、プリンタサービス等を備えた画像形成装置として機能する。
以下に、画像形成装置における基本的なコピーサービスの処理を説明する。本発明の実施形態に係る画像形成装置は、プリンタ、コピー、スキャナ、ファックス等を備えた複合機、デジタル複写機、プリンタ等が該当し、コピーサービス、スキャナサービス、ファクシミリサービス、プリンタサービス等を備えた画像形成装置として機能する。
図1は、複合機の概略模式図である。ただし、本発明に直接には関係しない各部の詳細は省略している。なお、一例として複合機を利用して原稿のコピーを行う際の画像形成装置の動作を簡単に説明する。
ユーザーが複合機100を利用して例えば原稿の印刷を行う場合、原稿を図1に示す原稿台103、或いは載置台105に配置し、原稿台103近傍に供えられた操作部200に対して印刷の指示を行う。当該指示があると、以下に示す各部(駆動部)が動作することで、印刷が行われる。
即ち、図1に示すように、本実施の形態の複合機100は、本体101と、本体101の上方に取り付けられたプラテンカバー102を備える。本体101の上面は原稿台103が設けられており、原稿台103は、プラテンカバー102によって開閉されるようになっている。プラテンカバー102は、自動原稿給紙装置104と載置台105と排紙台109が設けられている。
原稿台103の下方には、読取部110が設けられており、図2にその詳細が示されている。読取部110は、原稿台103を照射する主走査方向に長い光源111と、原稿台からの光を選択的に通過させるスリット116と、原稿台からの光を導くミラー112とを備える第一の移動キャリッジ117や、第一の移動キャリッジ117からの反射光を再度反射するミラー113A、113Bを備える第二の移動キャリッジ118、さらにミラーで導かれた光を光学的に補正するレンズ群119、当該レンズ群119より補正された光を受光する撮像素子115、撮像素子115にて受光した光を電気信号に変換し、必要に応じて補正・修正などを行う画像データ生成部114とで構成されている。
自動原稿給紙装置104上の原稿を読み取る場合には、光源111は、読取位置Pを照射できる位置に移動して発光する。光源111からの光は、原稿台103を透過して読取位置Pを通過する原稿にて反射し、スリット116、ミラー112、113A、113B、レンズ群119によって撮像素子115に導かれる。撮像素子115は、受光した光を電気信号に変換して画像データ生成部114に送信する。画像データ生成部114には、上記撮像素子115にて受光された光がR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)のアナログ電気信号として入力され、ここでアナログ−デジタル変換され、即ちデジタル化される。さらに、画像データ生成部114では、順次変換されたデジタル信号を単位データとし、これら単位データを補正、修正等することで複数の単位データからなる画像データを生成する。
また、読取部110が原稿台103に載置された原稿を読み取る場合は、第一のキャリッジ117は、光源111を発光しながら副走査方向に移動し、光源111から撮像素子115までの光路長を一定にするために、第二の移動キャリッジ118は第一の移動キャリッジ117の1/2の速度で撮像素子115方向に移動する。
撮像素子115は、ミラー112、113A、113Bに導かれた光に基づいて原稿台103に載置された原稿からの光を電気信号に変換し、これに基づいて画像データ生成部114が画像データを生成する。
本体101の読取部110の下方には、画像データを印刷する印刷部120を備えている。印刷部120が印刷できる画像は、上記のように画像データ生成部114にて生成されたものや、複合機100に接続された通信ケーブル201を介して、ネットワーク202から画像形成の指示とともに送信される場合もある。
印刷部120が行う印刷方式には、電子写真方式が用いられている。即ち、感光ドラム121を帯電器122で一様に帯電させ、その後レーザ123で感光ドラム121を照射して感光ドラム121に潜像を形成し、現像器124で潜像にトナーを付着させて可視像を形成し、転写ローラにて可視像を用紙に転写する方式である。
なお、フルカラー画像に対応した画像形成装置では、上記現像器(ロータリー現像器)124が、図4の紙面に対して垂直方向に構成される回転軸を中心として周方向に回転させられ、対応する色のトナーが格納された現像ユニットが感光ドラム121の対向位置に配置される。この状態で、感光ドラム121上の潜像が、現像器124が格納するトナーにより現像され、中間転写ベルト125Aに転写される。なお、現像器124は、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の各トナーをそれぞれ格納する4つの現像ユニット124(Y)、(C)、(M)、(K)を有している。上記中間転写ベルト125Aへの転写を上記各色毎に繰り返すことにより、当該中間転写ベルト125A上にフルカラー画像が形成される。
可視像が印刷される用紙は、手差しトレイ131、給紙カセット132、133、134などの給紙トレイに載置されたものである。
印刷部120が印刷を行う際には、何れか1つの給紙トレイから用紙1枚を、ピックアップローラ135を用いて引き出し、引き出した用紙を搬送ローラ137やレジストローラ138で中間転写ベルト125Aと転写ローラ125Bの間に送り込む。用紙を引き出す場合、手差しトレイ131に載置された用紙を、手差しトレイ用ピックアップローラ136を用いて引き出しても構わない。
印刷部120は、中間転写ベルト125Aと転写ローラ125Bの間に送り込んだ用紙に、上記中間転写ベルト125A上の可視像を転写すると、可視像を定着させるために、搬送ベルト126で定着装置127に用紙を送る。定着装置127は、ヒータが内蔵された加熱ローラ128と、所定の圧力で加熱ローラ128に押し当てられた加圧ローラ129とで構成されている。加熱ローラ128と加圧ローラ129の間を用紙が通過すると、熱と用紙への押圧力によって可視像が用紙に定着する。印刷部120は、定着装置127を通過した用紙を排紙トレイ130に排紙する。
以上が、複合機100における基本的なコピーサービスの処理である。なお、複合機100は、上述した各部(読取部110、印刷部120)を適宜協働的に動作することによって、他の機能、例えば、ファクシミリ送受信機能、プリント機能、スキャン機能、後処理機能、メモリ機能等をユーザーに提供する。
図3は、複合機100に備えられた操作部200の外観の一例を示す図である。ユーザーは、上記操作部200を用いて、上述のような機能提供についての設定条件等を入力したり、書き込み情報を書き込んだり、所定の送信先へ書き込み情報を送信したりする。設定条件の入力、各サービスの実行開始等が行なわれる際に、上記操作部200に備えられたタッチパネル301、タッチペン302、操作キー303が用いられる。
次に、図4を用いて、本発明の拡大連写機能を制御する複合機100の制御系ハードウェアの構成を説明する。図4は、当該複合機100における制御系ハードウェアの概略構成図である。ただし、本発明に直接には関係しない各部の詳細は省略している。
複合機100の制御回路は、CPU(Central Processing Unit)401、ROM(Read Only Memory)402、RAM(Random Access Memory)403、HDD(Hard Disk Drive)404、各駆動部に対応するドライバ405を内部バス406によって接続している。上記CPU401は、例えば、RAM403を作業領域として利用し、上記ROM402、HDD404等に記憶されているプログラムを実行し、当該実行結果に基づいて上記ドライバ405と操作部200からのデータ、指示を授受し、さらに、原稿向き検知センサ、上限センサ、下限センサ等から発信される信号を授受し、上記図1から図3に示した各駆動部等の動作を制御する。
拡大連写機構としては次のように制御する。ROM402、HDD404等は、拡大連写機能を実現する画像データの拡大、分割等に必要なプログラムやデータを記憶するためのものである。さらに、ROM402、HDD404等は、前記画像データ生成部114が生成した画像データを記憶している。
CPU401は、ROM402、HDD404等に記憶されているプログラムを実行し、前記画像データを拡大し、複数の分割領域に分割するためのものである。CPU401には、後述する、各分割領域の白紙領域の範囲を検知する白紙領域検知手段と、検知された白紙領域から画像データが存在する領域を計算する画像領域計算手段と、分割領域内の画像を印刷可能な最小の用紙サイズを選択する用紙サイズ選定手段とを備える。このとき前記タッチパネル301に入力された条件に基づいて、CPU401は画像データを拡大し、後述する白紙領域検知処理及び画像領域計算、適切な用紙の選定の制御を行う。その後CPU401は、印刷部120を制御して印刷させる。
なお上記拡大連写等の駆動部以外についても、上記CPU401がプログラムを実行することで当該各手段を実現する。
〈拡大連写〉
次に本発明に係る実施の形態の拡大連写の動作について、前記図5乃至図8を参照して説明する。図5は、本発明の複合機の機能ブロック図、図6は、出力のフローチャート、図7は、拡大連写の出力例、図8は、印刷可能用紙サイズテーブルを示している。
次に本発明に係る実施の形態の拡大連写の動作について、前記図5乃至図8を参照して説明する。図5は、本発明の複合機の機能ブロック図、図6は、出力のフローチャート、図7は、拡大連写の出力例、図8は、印刷可能用紙サイズテーブルを示している。
まず、ユーザーが原稿を図2の載置台105に載置し、拡大連写条件(拡大倍率(400%)、用紙サイズ(A4))を操作部200に入力すると、条件受付手段501が、当該拡大連写の条件を受け付ける(図6:S101)。なお、原稿サイズは、載置台105に備えられたセンサ(図示せず)に基づいて、原稿が載置されると、条件受付手段501が原稿サイズを取得する。
拡大連写条件のうち、拡大倍率とは、読み取った原稿の大きさに対して、定形サイズの用紙一枚では原稿画像全体(全体画像とする)を出力できない倍率、言い換えると、定形サイズの用紙を複数枚継ぎ合わせることにより全体画像を出力することができる倍率を意味し、例えば、原稿サイズがA4であり、複合機100の出力可能な用紙サイズがA3である場合、拡大倍率は、原稿全体を拡大して、一枚の用紙に出力することができる倍率の1.41倍よりも大きな倍率となる。
また、拡大連写条件のうち、用紙サイズとは、拡大後の全体画像を複数の分割領域に分割した際の一分割領域の用紙サイズを意味する。例えば、用紙サイズがA4であれば、拡大後に再現される全体画像は、出力されたA4サイズの用紙を複数枚配置することによって再現される。
ユーザーが操作部200のスタートキーを押下すると、条件受付手段501が、拡大連写による原稿の画像読取と画像出力を受け付け、画像読取手段502に、原稿サイズA4の原稿画像を読み取らせる旨の信号を送信する。当該信号を受信した画像読取手段502は、原稿サイズA4の原稿画像を読み取る(図6:S102)。
画像読取手段502が原稿の画像データを読み取ると、その画像データを拡大手段503に送信する。拡大手段503は、条件受付手段501から原稿のサイズと拡大連写条件の拡大倍率とを取得し、画像読取手段502から受信した画像データを、当該原稿サイズと拡大倍率とに基づいて拡大処理し、例えば、図7(A)に示すように、拡大された原稿の画像データである全体画像700をHDD404等に作製する(図6:S103)。
全体画像700が作製されると、分割手段504が、条件受付手段501から拡大連写条件の用紙サイズを取得し、その用紙サイズに基づいて、全体画像の画像領域を分割して、複数の分割領域を作製する(図6:S104)。
例えば、図7(B)に示すように、原稿サイズA4の原稿が400%に拡大された全体画像を、分割手段504が用紙サイズA4に基づいて分割する場合、分割手段504は、分割領域に対応する用紙サイズをA4とし、全体画像の画像領域を4つの分割領域701に分割し、4つの分割領域を作製する。
複数の分割領域が作製されると、白紙領域検知手段505が、前記分割された各分割領域それぞれについて、白紙領域であるか判断して、白紙領域の範囲を計算する(図6:S105)。白紙領域の判断処理は以下のように行われる。
例えば、複合機100のコンタクトガラス等に付着したほこりや原稿の汚れなどがあると、この汚れがノイズ画像となる。そして白紙領域の判断処理を誤る可能性がある。そこで、所定の濃度しきい値を設け、分割領域701の画像データとこのしきい値とを比較して、分割領域701の濃度がしきい値以上であるか否かによって、分割領域701内が白紙領域か否かを判断する。これによって、汚れやほこりに起因する白紙領域の判断処理ミスを防ぐことができる。
白紙領域の判断処理の開始位置は、全体画像700を再現する位置に分割領域701を配置したとき、全体画像700の外辺702に対応する分割領域701の辺でかつ、分割領域701の短辺703の位置から行う。図7(C)では、分割領域701の短辺703である下側から矩形領域704内が白紙領域であるかの判断処理を行う。この短辺703から同図7(B)の矢印で示した分割領域701の長手方向に沿って白紙検知を行う。矩形の白紙領域の単位は、どのような単位でも構わないが、例えば、定形の用紙サイズを、白紙領域を判断処理する基準とすることができる。
複数の分割領域701のうち、一分割領域701中の矩形の白紙領域704の範囲が計算されると、画像領域計算手段506が、その分割領域内の画像領域の計算を行う(図6:S106)。これは、白紙領域検知手段505が計算した矩形の白紙領域704を分割領域701から差し引くことで計算できる。
例えば、白紙領域検知手段505が計算した白紙領域が図7(C)の斜線部分704であるとすると、分割領域701から当該白紙領域704を差し引いた領域が画像領域705である。
さらに用紙サイズ選定手段507が、印刷可能用紙サイズ記憶手段508に記憶された印刷可能用紙サイズテーブル800から、分割領域の用紙サイズよりも小さい用紙サイズを取得する。そして、取得した用紙サイズの領域と、その分割領域で計算された画像領域とを比較する。比較の方法は、例えば画像領域の長辺の長さと印刷可能用紙サイズテーブル800から取得した用紙サイズの長辺の長さを比較して次に同じく短辺の長さを比較する。画像領域の長辺又は短辺の長さの方が印刷可能用紙サイズテーブル800から取得した用紙サイズのそれぞれ対応する長辺又は短辺の長さより短ければ画像領域の方が小さいと判断できる。以上から、用紙サイズ選定手段507は、当該画像領域内の画像を全て印刷可能であり、当該分割領域の用紙サイズよりも小さい用紙サイズを判別・選択する(図6:S107→S108YES→S109)。
印刷可能用紙サイズテーブル800は、図8(A)に示すように、分割領域の用紙サイズ801と、その分割領域の用紙サイズに対して1/2倍に縮小した用紙サイズ802と、1/4倍に縮小した用紙サイズ803と、1/8倍に縮小した用紙サイズ804とを関連付けて記憶している。なお、前記縮小された用紙サイズは、複合機の設備等に応じて、適宜追加・削除される。
前記判別する手順は、以下の手順にて実行される。まず、用紙サイズ選定手段507が、印刷可能用紙サイズテーブル800から分割領域の用紙サイズに対応する1/2倍に縮小した用紙サイズ(図7では、用紙サイズA5)を取得する(図6:S107)。用紙サイズ選定手段507は、取得した1/2倍に縮小した用紙サイズの領域と、その分割領域で計算された画像領域とを上記のように比較する(図6:S108)。当該比較した結果、1/2倍に縮小した用紙サイズの領域よりも画像領域が小さい場合(図6:S108YES)、用紙サイズ選定手段507が、印刷可能用紙サイズテーブル800から取得した用紙サイズよりも、さらに小さい用紙サイズ、すなわち、1/4倍に縮小した用紙サイズ(図7では、用紙サイズA6)を取得し、その1/4倍に縮小した用紙サイズの領域と当該画像領域とを比較する(図6:S107→S108)。当該比較した結果、1/4倍に縮小した用紙サイズの領域よりも画像領域が大きい場合、用紙サイズ選定手段507は、現在の比較対象の用紙サイズであるA6の用紙サイズを2倍した、A5の用紙サイズ(分割領域に対して1/2倍に縮小した用紙サイズ)が最適な用紙サイズと判別する(図6:S108NO→S109)。
なお、1/4倍に縮小した用紙サイズの領域よりも前記画像領域が小さい場合は、当該比較、判別手順と同様である。当該比較、判別手順は、例えば、最適な用紙サイズがない場合、印刷可能用紙サイズテーブル800に対応する、分割領域の用紙サイズよりも小さい用紙サイズの数だけ繰り返される。
一方、1/2倍に縮小した用紙サイズの領域よりも画像領域が大きい場合、用紙サイズ選定手段507は、分割領域の用紙サイズ(A4サイズ)が最適な用紙サイズと判別する(図6:S108NO→S109)。
前記判別手順は、作製した複数の分割領域全てについて実行される(図6:S110YES)。前記判別手順が一部の分割領域についてのみ実行された場合は、残りの分割領域について、白紙領域を検知する処理から、分割領域において画像領域内の画像を全て印刷可能であり、その分割領域の用紙サイズよりも小さい用紙サイズを判別する処理まで実行される(図6:S110NO→S105)
前記判別手順が全て実行されると、複数の分割領域のうち、分割領域の用紙サイズに対応する領域(ユーザに入力された用紙サイズに該当する)と、最適な用紙サイズに対応する領域(用紙サイズ選定手段507が判別した用紙サイズに該当する)とが混在することになる。
前記判別手順が全て実行されると、複数の分割領域のうち、分割領域の用紙サイズに対応する領域(ユーザに入力された用紙サイズに該当する)と、最適な用紙サイズに対応する領域(用紙サイズ選定手段507が判別した用紙サイズに該当する)とが混在することになる。
そこで、用紙サイズ選定手段507は、全体画像を再現する位置に上記で判別された用紙を配置したとき、隣り合う用紙の隣り合う辺の長さが相互に一致するか否かを判別し、隣り合う用紙の隣り合う辺(例えば図8(B)の805eと806e)の長さが相互に一致する分割領域の用紙サイズ、言い換えると、上記用紙サイズでポスター等を再現したとき、当該ポスター等の形状が、正方形または長方形となる複数の用紙サイズを、分割領域毎に再選択する(図6:S111NO→S112)。
隣り合う用紙の隣り合う辺の長さが一致すれば、ポスター等が完成したときの全体の縦横長さが揃うからである。なおこの最適な用紙サイズはユーザーが選択できる構成にしてもよい。
隣り合う用紙の隣り合う辺の長さが相互に一致するか否かを判別する手順は、以下の手順にて実行される。
用紙サイズ選定手段507が、複数の分割領域に対応する、当初判別された用紙サイズの隣り合う用紙の隣り合う辺の長さを相互に比較し、相互に一致しているか否かを判別する(図6:S111)。
例えば、図7(D)に示すように、全ての用紙サイズについて、当該判別した結果、隣り合う用紙の隣り合う辺の長さが相互に一致する場合(図7(D)では、706a、706b、706c、706dが、隣り合う辺の長さが相互に一致する)、用紙サイズ選定手段507は、分割領域の用紙サイズを再選択することなく、当初判別された分割領域の用紙サイズに維持する(図6:S111YES→S113)。用紙サイズ選定手段507は、当初判別された分割領域の用紙サイズに基づいて分割領域内の画像領域を印刷する旨の信号を画像形成手段509に送信する(図6:S114YES)。当該信号を受信すると、画像形成手段509は、その信号に従って、印刷物を出力する(図6:S115)。
一方、当該判別した結果、例えば、図8(B)に示すように、隣り合う用紙の隣り合う辺の長さが相互に一致しない、一組の用紙サイズ805、806が存在する場合、用紙サイズ選定手段507が、それらの用紙サイズのうち、短い辺805aに対応する用紙サイズ805(図8(B)では、用紙サイズA5)を、長い辺806aに対応する用紙サイズ806(図8(B)では、用紙サイズA4)に再選択(変更)する(図6:S111NO→S112)。当該再選択は、隣り合う用紙の隣り合う辺の長さが一致しない全ての用紙サイズについて実行される(図6:S114NO→S111)。
用紙サイズ選定手段507が全ての分割領域の用紙サイズについて当該判別をすると、再選択された新たな分割領域の用紙サイズと、辺の長さが相互に一致すると判別された当初の分割領域の用紙サイズに基づいて分割領域内の画像領域を印刷する旨の信号を画像形成手段509に送信する(図6:S114YES)。当該信号を受信すると、画像形成手段509は、その信号に従って、印刷物を出力する(図6:S115)。
(効果)
本発明の複合機は、各分割領域の白紙領域を検知する白紙領域検知手段と、白紙領域検知手段で検知された白紙領域から画像領域を計算する画像領域計算手段とを備えたことを特徴とする。さらに、所定用紙サイズのうち、分割領域内の画像を印刷可能な最小の用紙サイズを選択する用紙サイズ選定手段507を備える。
本発明の複合機は、各分割領域の白紙領域を検知する白紙領域検知手段と、白紙領域検知手段で検知された白紙領域から画像領域を計算する画像領域計算手段とを備えたことを特徴とする。さらに、所定用紙サイズのうち、分割領域内の画像を印刷可能な最小の用紙サイズを選択する用紙サイズ選定手段507を備える。
これにより、拡大連写機能を用いてポスター等の大型の複写物を作成する場合であっても、上下左右に余白の少ないポスターを作成することができる。また用紙の大きさを最適に変更することができるので、ユーザーは紙の節約をすることができる。
なお、本発明の実施形態では、複合機が各手段を備えるよう構成したが、当該各手段を実現するプログラムを記憶媒体に記憶させ、当該記憶媒体を提供するよう構成しても構わない。上記構成では、上記プログラムを複合機に読み出させ、その複合機が上記各手段を実現する。その場合、上記記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の作用効果を奏する。さらに、各手段が実行するステップをハードディスクに記憶させる記憶方法として提供することも可能である。
実施形態中の数値は、好ましい形態の一例であり、限定されることはない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、様々に形態の変更は可能である。
本発明の画像形成装置を使用して拡大連写を行うことで、ユーザーは、上下左右に不必要な余白のある元原稿から、当該不必要な余白を取り除いたポスターを作成することができる。したがってその産業上の利用可能性は大きい。
100 画像形成装置
501 条件受付手段
502 画像読取手段
503 拡大手段
504 分割手段
505 白紙領域検知手段
506 画像領域計算手段
507 用紙サイズ選択手段
508 印刷可能用紙サイズ記憶手段
509 画像形成手段
501 条件受付手段
502 画像読取手段
503 拡大手段
504 分割手段
505 白紙領域検知手段
506 画像領域計算手段
507 用紙サイズ選択手段
508 印刷可能用紙サイズ記憶手段
509 画像形成手段
Claims (4)
- 原稿画像を拡大し、当該拡大後の全体画像を複数の分割領域に分割して当該分割領域内の画像を印刷用紙に印刷する画像形成装置において、
前記各分割領域の白紙領域を検知する白紙領域検知手段と、
前記白紙領域検知手段で検知された白紙領域から画像領域を計算する画像領域計算手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 前記分割領域内の画像を印刷可能な最小の用紙サイズを選択する用紙サイズ選定手段をさらに備えた請求項1記載の画像形成装置。
- 前記用紙サイズ選定手段が、前記全体画像を再現する位置に前記用紙を配置したとき、隣り合う用紙の隣り合う辺の長さが一致する用紙サイズを選択する請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記白紙領域検知手段が、前記全体画像を再現する位置に当該分割領域を配置したとき、当該全体画像の外辺に対応する当該分割領域の辺でかつ、当該分割領域の短辺の位置から白紙領域を検知する請求項1から3いずれか一項記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008225728A JP2010062806A (ja) | 2008-09-03 | 2008-09-03 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008225728A JP2010062806A (ja) | 2008-09-03 | 2008-09-03 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010062806A true JP2010062806A (ja) | 2010-03-18 |
Family
ID=42189128
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008225728A Pending JP2010062806A (ja) | 2008-09-03 | 2008-09-03 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2010062806A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102233717A (zh) * | 2010-04-01 | 2011-11-09 | 精工爱普生株式会社 | 印刷系统、印刷控制方法以及印刷控制程序 |
-
2008
- 2008-09-03 JP JP2008225728A patent/JP2010062806A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102233717A (zh) * | 2010-04-01 | 2011-11-09 | 精工爱普生株式会社 | 印刷系统、印刷控制方法以及印刷控制程序 |
CN102233717B (zh) * | 2010-04-01 | 2015-03-25 | 精工爱普生株式会社 | 印刷系统 |
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