JP2010061140A - 光イメージングシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】ズームシステムと照明システムを備え、ズームシステムと照明システムは簡単な方式で互いに同調させられ、その構成において、特に、可能な限り簡潔な設計がなされ、上述の欠点を回避した、光イメージングシステム、特に顕微鏡システムを提供する。
【解決手段】本発明は、少なくとも1つのレンズアセンブリ(31、32、33、34、37、38)及び/又は少なくとも1つのSLM光学ユニット(40、41、42、35、36)を有し、イメージング(結像)の可変倍率を設定するズームシステム(30)と、物体面(2)に結像させる対象物を照らす照明システム(20)とを備えている光イメージングシステム(10)、特に顕微鏡システムであって、照明システム(20)が、照明システム(20)内における焦点距離を設定するSLM光学ユニット(40’、41’、42’)を有する光イメージングシステム(10)に関する。
【選択図】図2

Description

本発明は光イメージングシステムに関し、特に、少なくとも1つのレンズアセンブリ及び/又は少なくとも1つのSLM光学ユニットを有し、イメージング(結像)の可変倍率を設定するズームシステムと、結像させる対象物を照らす照明システムとを備えている光イメージングシステム、とりわけ顕微鏡システムに関する。
かかる光イメージングシステム、特に顕微鏡として具体化されたもの、特に立体(ないし実体)顕微鏡が一般に公知となっている。立体顕微鏡は2つのチャンネルを有し、各チャンネルは結像倍率を同期して変更するズームシステムを有する。かかるズームシステムは、例えば、特許文献1により公知となっている。当該文献において提案されているズームシステムは、2つの外側の固定レンズアセンブリと、2つの内側の可動レンズアセンブリを備え、後者はズームシステムの光軸の方向に所定の方式で変位可能に据え付けられている。例えば、診断用顕微鏡においては、ズームシステムの代わりに、固定倍率を有する変倍部を用いることもできる。かかる目的のため、光学ユニットがローラ上に回転可能に据え付けられ、所望の倍率に依存してローラを回転することによって、ビーム経路内に導入することができる。変倍部を有する顕微鏡の基本的な構成は、例えば、非特許文献1において図示されるとともに記載されている。
モノスコピック表示については特許文献2において、立体視については特許文献3により、他のズームシステムが公知となっている。
ズームシステムにおけるズーム素子は、非常に高い精度で移動させなければならず、立体顕微鏡においては、2つのズームシステムにおいて同期して移動させなれらばならないため、ズームシステムの駆動は重大な技術的挑戦となる。さらに、可動レンズアセンブリが必要である場合には、これに相当する大きなズームシステムの体積を必要とする。
特許文献4は、レンズアセンブリの位置を変化させることなく可変倍率を提供するために、立体顕微鏡システムの左右のステレオチャネルにおけるズームシステムに対して、可変屈折力を有するレンズを用いることを提案している。可変屈折力を有する、ここで提案されているレンズは、一方では、電極構造によって駆動することができる液晶レンズであり、他方では、2つの電極とともに、異なる屈折率を有する2つの非混合性液体をハウジング内に備えている純粋な液体レンズであり、電極間の電圧を変更することによって、2つの液体の境界面とこれらを囲む壁との間の角度を変えることができる。この角度の変更により、液体レンズのレンズ効果における変化がもたらされる。この文献において提案されているズーム光学ユニットは、複数のレンズアセンブリを有し、各レンズアセンブリは、正の屈折力を有する第1のレンズと、負の屈折力を有する第2のレンズと、可変屈折力を有する第3のレンズとを備えている。可変屈折力を有するレンズを含むただ1つのレンズアセンブリを用いる場合には、当該文献によると、さらに2つのレンズアセンブリが必要とされ、そのうちの1つ(中央のもの)は、ズーム光学ユニットの光軸に沿って変位することができるように据え付けられる。
高さが低いことに対する利用者の要望を満たすために、特許文献5は、いわゆる「水平ズームシステム」を備えた立体顕微鏡を提案している。この文献によると、立体顕微鏡の2つのチャネルのズーム系は、お互いに並んで同一の水平面に設けられ、主対物レンズの光軸はこの面に対して垂直となっている。このために、偏向素子が設けられており、当該素子は、立体顕微鏡の2つのズームシステムが設けられた前記(水平)面に、観測ビーム経路を偏向する。当該文献において提案されている立体顕微鏡の場合には、適宜、(共同)観察者の方にビーム経路を出射し、かつ/又は、適当な場所にいる(主)観察者にビーム経路を提供するために、さらにビームスプリッタと偏向要素を設けることができる。
ここ及び以下において、方向を示す「鉛直」及び「水平」は、光イメージングシステム、特に顕微鏡の通常の動作位置を基準としている。
特許文献6及び特許文献7において、立体顕微鏡の左右のチャンネルに対して共通の主対物レンズと、左右のチャンネルに共通のアフォーカル拡大系とを備え、当該アフォーカル拡大系から生じた物体光を観察するための双眼鏡筒も備えている立体顕微鏡が記載されている。
倍率に依存した立体視はユーザの望むところではないため、本出願人は、特許文献8並びに特許文献9及び特許文献10において、「水平方向に」配置された少なくとも2つの光学ズームチャネルをつねに含み、倍率に依存しない立体視とともに構造上の高さが低いという利点を生じる顕微鏡システムを提案した。補助者による完全な空間分解能での同時観察が求められる場合には、合計4つのチャネル(主観察者用に2つと、補助者用に2つ)が必要とされる。
すでに引用した特許文献8による構成の場合には、互いに平行な3つの水平面が設けられ、偏向素子はビーム経路を各水平面に偏向するのに役立つ。主観察者用のズームシステムは、例えば第2の(中央の)水平面に設けられ、補助者用のズームシステムは第3の(上部の)水平面に設けられる。引用した特許文献9及び特許文献10は、異なる水平面において補助者用に出射するという、さらなる可能性について記載している。これらの文献において用いられているズームシステムは、いずれも場合においても、つねに水平面の1つに位置している。
最後に、異なる文脈で、顕微鏡によって観察される対象物を照らす照明ユニットを有する顕微鏡の操作方法であって、顕微鏡の作動距離が可変であり、各場合における照明及び観測ビーム経路は顕微鏡の主対物レンズを通り抜けるような操作方法が、本出願人の名義による特許文献11に記載されている。提案されている方法によると、作動距離に依存して、物体面における光強度が所定のプロフィル(分布パターン)によって規定される。他のアスペクトによると、接眼レンズにおける光強度は、顕微鏡のズームシステムの作動と、顕微鏡の主対物レンズの焦点距離の変化に依存して、連携して調整される。これらの調整のため、光強度の変化を検出するセンサが用いられる。照明ユニットのランプに対する電力供給を駆動することにより、光学素子(透過フィルタ又は干渉フィルタ)の透過率を変化させることにより、照明装置に挿入された絞りを駆動することにより、又は、例えば、可動レンズ若しくはレンズ群(照明ズーム)を照明ビーム経路の方向に移動することで照明光学ユニットを駆動することにより、光強度を規定することができる。
US6,853,494B2 DE1293470OS EP1431796B1 DE10349293A1 US2001/0010592A1 US6,304,374B1 DE4336715C2 US7,057,807B2 EP1424581B1 EP1460466B1 DE102006022073A1
特許文献4によると、ズーム光学ユニットにおいて可変屈折力を有する2つのレンズ用いた場合には、ズーム光学ユニットの光軸に沿ってレンズアセンブリを変位可能とする必要がなくなるものの、可動レンズアセンブリを有する光学ユニットは極端にかさ張り、顕微鏡が小型であって欲しいという利用者、特に外科手術用顕微鏡の利用者の望みを叶えることはできず、一方、縦方向において可動レンズアセンブリを有していないズーム光学ユニットは、像収差を十分に補正するには構造上短すぎる(「スクリーン化されたズームシステム」)という欠点がある。
特許文献5に記載された立体顕微鏡は、構造上の高さが低く抑えられているものの、立体顕微鏡の奥行き範囲が広くなっており、特に、顕微鏡を外科手術用顕微鏡として用いる場合に、1人又は複数の利用者にとって妨げとなるおそれがある。
特許文献6、7において用いられているズームシステムは、モノスコピックであり、3次元表示を可能とするステレオスコピック・スプリッティング(stereoscopic splitting)は、ズームシステムからビーム経路が出た後にのみ行われる。かかるシステムは、3次元表示(「立体表示」)が、ズームシステムの倍率に依存するという重大な欠点を有する。このことは、大半の利用者にとって受け入れることができない。さらに、当該文献で提案されているシステムの場合には、ズームシステムは水平に配置され、さらに、ズームシステム自身がビーム経路を上下に重なった2つの水平面に向けるための偏向要素(プリズム)を含んでいる。さらに、ズームシステムの第1の水平面に設けられた部分は、主対物レンズの後部の共通軸上に位置している。このため、物体光を主対物レンズに導くさらなる偏向ミラーが必要となり、その結果として、システム全体として、少なくとも4つの偏向素子を必要とする。
上記特許文献11の場合、可動レンズ若しくはレンズ群(照明ズーム)を照明ビーム経路の方向に移動して光強度を調整できるが、かかる移動によって、照明ビーム経路の焦点が合ったり、焦点がぼけたりして、これに応じて輝度の変化が生じるという問題がある。そこで、物体面又は接眼レンズにおける光強度を、可能な限り少ない部品で、可能な限り簡単に調整できるようにすることが望ましい。
本発明の目的は、ズームシステムと照明システムを備え、ズームシステムと照明システムは簡単な方式で互いに同調させられ、その構成において、特に、可能な限り簡潔な設計がなされ、上述の欠点を回避した、光イメージングシステム、特に顕微鏡システムを提供することにある。
かかる目的は、請求項1による光イメージングシステムによって達成される。即ち、本発明の第1の視点において、下記の光イメージングシステム、特に顕微鏡システムが提供される。
該光イメージングシステムは、少なくとも1つのレンズアセンブリ及び/又は第1のSLM光学ユニットを有し、イメージング(結像)の可変倍率を設定するズームシステムと、物体面に結像される対象物を照らす照明システムとを備え、前記照明システムは、照明システム内において焦点距離を設定する第2のSLM光学ユニットを備えていることを特徴とする。(形態1)
他の有利な構成は、従属請求項及び以下の記載から明らかにされる。本発明において、さらに以下の形態が可能である。
前記第1及び第2のSLM光学ユニットの少なくとも1つが、反射型マイクロディスプレイ、特に反射型LCDを構成することが好ましい。(形態2)
前記第1及び第2のSLM光学ユニットの少なくとも1つが、向きを設定することができ、個別に駆動しうるマイクロミラーを有するマイクロミラーアレイを構成することが好ましい。(形態3)
前記第1及び第2のSLM光学ユニットの少なくとも1つが、透過型マイクロディスプレイ、特に透過型LCD又は液晶レンズ方式の透過型マイクロディスプレイを構成することが好ましい。(形態4)
照明システムの第2のSLM光学ユニットが、照明システムの照明ズームシステムの一部であることが好ましい。(形態5)
照明システムの照明ズームシステムが、光イメージングシステムのズームシステムと同一であることが好ましい。(形態6)
少なくとも1つの偏向素子が、光イメージングシステムのズームシステムに含まれていることが好ましい。(形態7)
光イメージングシステムのズームシステムの第1のSLM光学ユニットが、偏向素子として用いられることが好ましい。(形態8)
複数の第1のSLM光学ユニットが光イメージングシステムのズームシステムに存在し、当該複数の第1のSLM光学ユニットのうちの少なくとも2つが偏向素子として用いられることが好ましい。(形態9)
照明システムが、少なくとも1つの偏向素子を含む照明ズームシステムを有することが好ましい。(形態10)
前記第2のSLM光学ユニットが、照明ズームシステムの偏向素子として用いられることが好ましい。(形態11)
照明ズームシステムが、複数の第2のSLM光学ユニットを含み、そのうちの少なくとも2つは偏向素子として用いられることが好ましい。(形態12)
光イメージングシステムのズームシステムの第1のSLM光学ユニットと照明システムの第2のSLM光学ユニットとを連動して駆動し、光イメージングシステムのズームシステムを照明システムに結合する制御部を有することが好ましい。(形態13)
照明システムによって生成される照明領域がズーム設定に依存して変化する観察領域に適応するように、制御部が設計されていることが好ましい。(形態14)
光イメージングシステムの様々な作動状態の間で切り替えが可能であるように制御部が設計され、少なくとも1つの所定の倍率と対象面の1つの所定の光量とによって各作動状態が決定されることが好ましい。(形態15)
イメージング(結像)の可変倍率を設定するズームシステムを含む顕微鏡、特に立体顕微鏡又は外科手術用顕微鏡を備えていることが好ましい。(形態16)
なお、特許請求の範囲に付記した図面参照符号は、専ら理解を助けるためのものであり、図示の態様に限定することを意図するものではない。
本発明の第1の視点において、ズームシステムと照明システムを備え、ズームシステムと照明システムは簡単な方式で互いに同調させられ、その構成において、特に、可能な限り簡潔な設計がなされ、上述の欠点を回避した、光イメージングシステム、特に顕微鏡システムが提供される。さらなる利点は、各実施形態において、以下に詳細に説明するとおり、明らかとなる。
立体顕微鏡を有する公知の光イメージングシステムの縦断面を概略的に示す図である。 SLM光学ユニットを有するズームシステム(又は照明ズームシステム)を概略的に示す図である。 他の実施形態におけるSLM光学ユニットを有するズームシステムを概略的に示す図である。 他の構成におけるSLM光学ユニットを有するズームシステムを再度概略的に示す図である。
本発明に係る光イメージングシステムは、イメージングの可変倍率を設定するズームシステムを備え、当該ズームシステムは少なくとも1つのレンズアセンブリ、及び/又は、少なくとも1つのSLM光学ユニットを有し、物体面に位置して結像される対象物を照らす照明システムをさらに備えている顕微鏡を特に含んでおり、当該照明システムは、照明システム内における焦点距離を設定するSLM光学ユニットを有していることを特徴とする。
本出願において、「SLM光学ユニット」という用語は、光波面の振幅及び/又は位相に高精度で影響を及ぼすことができるオプトエレクトロニック素子に対する総称として用いられるものとする。「SLM」という略語は、「空間光変調器(Spatial Light Modulator)」を表す。これは、一般に、入射ビーム形状を変更するために、アレイの各点において駆動することができる電子(ないし光学)駆動アレイ(光学駆動SLMも存在する。)を含む。SLM技術の概要は、例えば非特許文献2に見られる。
SLM光学ユニットは、特に、焦点合わせ及び/又は拡大のためにも用いられる。可変かつ調整可能な焦点距離を有する液晶レンズのような液晶光学ユニットが知られている(非特許文献3及び非特許文献4参照)。そのような液晶レンズの一形態は、2枚のガラス層の間に液晶層を有し、ガラス層は同心の複数の透明電極リングによって表面が覆われている。電極リングに印加される電圧を変更することによって、これらの液晶レンズは、その焦点距離が変わる。いわゆる「EAPレンズ」(EAPとは、エレクトロアクティブポリマーをいう。)によると、他の可能性が生じ、レンズの屈折力は電圧を印加することによって変えることができる。そのような素子は、ビデオアダプタに存在する従来のレンズを全体として又は部分的に置き換えるのに非常に適している。かかる手段によると、簡単な焦点合わせが可能となる。ズームシステムの場合には、SLM光学ユニットを使用することによって、移動(ないし置換)可能なズーム素子が不要となる。電子的に駆動が行われることから、レンズ群を全体として又は互いに相対的に移動させる従前のモータを無しで済ませることもできる。
SLM光学ユニットは、反射型マイクロディスプレイであってもよく、特に、反射型液晶ディスプレイ(LCD)であってもよい。そのような反射型LCDは、例えば、LCoS(エルコス、Liquid Crystal over Silicon)光変調器として実現することができる。反射型のLCoSマイクロディスプレイの構成及び機能に関しては、引用文献(非特許文献2)を参照されたい。
LCDシステムは、小型でアドレス指定可能な構造、高い分解能、及び、高いダイナミックレンジという長所を有する。高い精度かつ短い応答時間で、振幅及び位相変調を実現することができる。したがって、これらは、ビーム整形、ビーム分離、動的な収差補正等のために用いることができる。比較的新しい反射型LCDに加えて、透過型液晶ディスプレイのような透過型マイクロディスプレイ(「電子トランスペアレンシ」)が比較的長い期間にわたって知られており、本発明に対して同様に有利に用いることができる。
SLM光学ユニットのさらに重要な代表例は、向きを設定することができ、個別に駆動しうるマイクロミラーを有するマイクロミラーアレイである(DMD、デジタルマイクロミラーデバイス(Digtal Micromirror Device))。そのようなマイクロミラーアレイは、ビーム偏向及びビーム分離のために使用することができる。マイクロミラーの向きが、球面又は非球面式に(ないし、より一般的に非平面式に)適当に方向付けられている場合には、マイクロミラーアレイは、焦点合わせ及び/又は光学補正のために用いることができる。技術的原理及び可能な用途に関しては、非特許文献5を参照されたい。
本発明により、光イメージングシステムの照明システムとズームシステムの双方においてSLM光学ユニットを用いることは、これまでよりも技術的に非常に簡単に、特に、非常に、小型で、軽量で、よりコンパクトで、ノイズが少なく、応答時間が非常に短く、より精密な駆動を伴って、従来の光イメージングシステムが実現される、という驚くべき広範な利点を生じる。
焦点合わせ効果を有する、上述のSLM光学ユニットは、照明システム内における焦点距離を設定するSLM光学ユニットとして適している。この目的に対して、例えば、非球面若しくは球面、又は、より一般に非平面向きにマイクロミラーを設定することによって、マイクロミラーアレイが適合する。さらに、可変かつ調整可能な焦点距離を有する、上述の液晶レンズ又はEAPレンズが、この目的に適している。
本発明により、光イメージングシステムのズームシステムにおいてSLM光学ユニットを用いるとともに、照明システム内の焦点距離の設定のためにSLM光学ユニットを用いることは、次のような利点がある。
第1に、ズームシステムの光学ユニットは、倍率に依存して非常に高い精度で電気機械的に変位させなければならない(少なくとも1つの)可動レンズアセンブリを有している従来のズームシステムの光学ユニットよりも小さな体積とすることができる。さらに、離散的な変換装置による場合と同様に、中間値のすべてを連続的に経由することなく、1の倍率レベルから他の望みのレベルに、ズームシステムにおける倍率を変更したいという、利用者から度々出される要望に応えることができる。SLM光学ユニットを用いることにより、倍率レベル間の変更は、遅延を伴わない方式の電気的駆動によって行われる。
特に、本発明によると、変化するズーム設定に対して、遅延を伴わずに同期して、照明を適応させることができる(その逆も可能となる)。ズーム設定(高倍率化)に依存して、公知のように観測領域が変化する(観測領域は狭くなり、輝度が低下する)ことによって、最適な顕微鏡表示のために、ジオメトリと輝度に関して適応させることが必要となる。上述のSLM光学ユニットは、この目的に最も適している。倍率を高くする場合には、SLM光学ユニットによって、光強度の増大と共に明視野の縮小が行われる。
焦点を合わせるSLM光学ユニットによる上述の設定の可能性に加え、例えば、照明の輝度、及び/又は、ジオメトリも、(透過型又は反射型)マイクロディスプレイによって制御することができる。
照明ユニットが照明ズームシステムを有している場合には、光イメージングシステムのズームシステムと同様に1又は2以上のSLM光学ユニットを用いることによって、照明ズームシステムにおける可動レンズ素子を不要とすることができる。光イメージングシステムのズームシステムに関連してすでに議論した利点は、ここから同様にして生じる。
したがって、一般に、光イメージシステムの照明ユニットにSLM光学ユニットを導入することによって、照明ユニット内の焦点距離、及び/又は、明視野の輝度、及び/又は、ジオメトリを狙い通りに電子的に変えることができるようになり、これらの変数をズームシステムの各設定に狙い通りに結合することができる。このために、光イメージシステムのズームシステムと照明(ズーム)システムのSLM光学ユニットを適宜一緒に駆動する制御ユニットを設けるようにしてもよい。これによると、以前のシステムと比較して、非常に簡単に結合することができる。
光イメージングシステムの一例としてここで扱われている従来の顕微鏡システムにおいては、照明システムの様々な配置の仕方がある。照明システムは、関連する光学ユニットを有する独立したユニットとして、顕微鏡(の光学系)とは独立に、対象フィールドを照らすことができる。他の構成によると、照明ビーム経路は、偏向素子によって、顕微鏡の(主)対物レンズを経由して物体面に導かれる。本発明は、いずれの型の照明システムに対しても用いることができる。照明システムが照明ズームシステムを含む場合には、光イメージングシステムの既存のズームシステムを照明ズームシステムとして利用するという、有利な可能性が生じる。照明ビーム経路は、適当な偏向素子によって、光イメージングシステムのズームシステム、例えば、2つの観測チャネルのうちの1つに導かれ、照明ビーム経路は、立体顕微鏡の(主)対物レンズを経由して物体面上に導かれる。かかる構成によると、部品点数が少なくなり、特に、ズーム設定に応じて照明設定が自動的に変化するという利点がある。
本発明によると、光イメージングシステムのズームシステムの少なくとも1つのSLM光学ユニットを偏向素子として用いることによって、すでに議論した「水平ズームシステム」の構成の変形例を非常に有利に実現することができる。偏向素子は、例えば垂直方向から水平方向に観測ビーム経路を導くことができ、ズームシステムの各部は、対応する水平面内に配置される。偏向素子に適しているSLM光学ユニットは、例えば、反射型マイクロディスプレイ又はマイクロミラーアレイである。SLM光学ユニットを用いた場合のさらなる利点は、例えば、焦点設定及び光学補正(マイクロミラーアレイ)、又は、輝度及びジオメトリ設定(反射型マイクロディスプレイ及びマイクロミラーアレイ)といった他の機能も実現することができる点にある。他の可能な配置として、ズームシステムの各部を水平面内に配置することができ、ズームシステム内において偏向素子として作用するSLM光学ユニットは、ズームシステムの他部が設けられている(実質的に)垂直な方向に観測ビーム経路を偏向する。ズームシステムを通り過ぎた後、観測ビーム経路は、例えば他の偏向素子(従来のもの又はSLM光学ユニット)により他の水平面に導かれる。
上述の他の機能、特にマイクロミラーアレイを用いることに関して、次の点を説明しておく。すなわち、マイクロミラーアレイの焦点合わせ効果は、マイクロミラーの球面又は非球面の配向(より一般に非平面的配向)によって得られ、光学補正も併せて行うことができる。代替策として、又は、付加的に、マイクロミラーアレイの特定領域が主ビーム経路からの入射光を反射することによって、この光がさらなる観測(又は照明)のために利用することができないようにしてもよい。このようにして、輝度に影響を与えることができる。最後に、マイクロミラーの適当な配向によって、ビーム整形(ジオメトリ設定、即ち、ビームの外縁輪郭の形状の制御)を行うことができる。
ここで、次の点に留意すべきである。すなわち、偏向素子を含む光イメージングシステムのズームシステムについて、ここで議論した構成のすべてと、これから議論する構成は、照明システムの照明ズームシステムに対しても全く同様に当てはまり、適用することができる。
より好ましくは、複数の(少なくとも2つの)SLM光学ユニットが光イメージングシステムのズームシステムに含まれ、そのうちの少なくとも2つが偏向素子として用いられる。これによって、光イメージングシステムのズームシステムの部品は、例えば、2枚の(水平)面に分散することができる。
すでに論じた「水平ズームシステム」の利点に加えて、上記の構成は、以下のさらなる利点を生じる。従来のズームシステムの場合には、構造上の高さが低いことが要求されるため、最適な画像補正を実現することはつねに非常に困難であった。ズームシステムの構造が短くなるにつれて、像収差を補正することは困難となり、光学システムに「無理」が生じる。奥行き範囲が狭いことが要求されるため、このことは、(一体の)「水平ズームシステム」にも当てはまる。SLM光学ユニットを有する従来から公知のズームシステムによると、可動レンズ構造要素を回避することができるものの、軸方向の奥行きが狭いために、同様に「無理」が生じ、像収差の補正に関する制御が困難となる。
光イメージングシステムのズームシステムの部品を1つよりも多くの(水平)面に配する上記の特に有利な可能性によると、長い構造を有するズームシステムを提供することができ、前記ズームシステムの長さに「余裕を持たせる」ことができるため、像収差を最適に補正することができる。
かかる構成により偏向素子として機能する、ズームシステムのSLM光学ユニットは、適当な空間的設計の下で、いずれのズームチャネルに対しても用いることができる。その代わりに、立体顕微鏡の2つのズームシステムの各々は、偏向素子として機能するSLM光学ユニットを伴って提供し得る。立体顕微鏡に応用する場合には、倍率に依存した立体視を避けるために、立体顕微鏡のチャネルごとにつねに1つのズームシステムを設けるべきである。
今述べた特に好ましい構成によると、ズームシステム内に設けられたSLM光学ユニットが偏向素子の機能を果たすのではなく、従来のミラー又はプリズムがこの機能を果たすようにすることも原理的に考えられる。一方、曲面を有する凹面鏡若しくはプリズム又は屈折力を有する偏向素子を用いた場合には、焦点合わせ効果が同時に得られる。時間に依存した又は倍率に依存した屈折力を得るためにも用いることができる、すでに述べたマイクロミラーアレイ(SLM光学ユニット)にも同じことが当てはまる。
概説した「水平」ズームシステムの構成、特に「余裕を持たせた」ズームシステムに関する構成は、照明システムの照明ズームシステムにも同様に適用することができることを再度指摘しておく。当業者であれば、光イメージングシステムのズームシステムについてすでに論じた構成を、証明ズームシステムに応用することができることから、繰り返しを避けるために、照明ズームシステムの対応する構成については、ここでは特に詳述しない。
本発明のさらに好ましい形態によると、光イメージングシスに用いられているSLM光学ユニットによって、光イメージングシステムの様々な作動状態の間で、遅延を伴わず作動状態を変更することができるという事実がある。この一例として、眼科の外科手術用顕微鏡の場合の一状況が挙げられる。外科医が、例えば最初に白内障手術を行い、その直後に網膜手術を行う場合には、外科医は、これらの2つの手術過程のそれぞれについて、異なる定められた一定の倍率と、これに応じて異なる定められた対象フィールドの照明とを必要とする。定められた所望の倍率は、これに応じてズームシステムのSLM光学ユニットを電子的に駆動することによって(自動的に)設定することができる。照明システムのSLM光学ユニットを駆動することによって、同じことが照明についても当てはまる。1つの手術過程から次の手術過程への変更を、例えば半自動的に(押しボタンの差動、音響信号又は同様のもの)行うことができ、制御部は、これに応じたパラメータをSLM光学ユニットに対して設定する。このようにして、倍率と照明は、同期して、各手術過程に適応して遅延を伴うことなく設定することができる。
概略を示した本発明の様々な特徴とその構成は、ここで提示した組み合わせとして用いることができるのみならず、本発明の枠組みから離れることなく、他の組み合わせとして、又は、それら自身として用いることもできる。
本発明及びその利点は、図面に示した実施形態に基づいて、以下においてより詳細に説明がなされる。
図1は、例えば先行技術(非特許文献1のp.6)から公知となっている光イメージングシステムを非常に概略的に示すものであり、照明システム20を有する立体(実体)顕微鏡1の縦断面を示す。光イメージングシステム、又は、ここでの立体顕微鏡システムは、符号10により、すべてを包含するように示されている。図1によるシステムは、それ自体は公知であるため、以下では大まかな概略のみを与える。構造と機能に関する詳細は、本明細書の導入部において引用した先行技術において見出される。立体顕微鏡システム10は、立体顕微鏡1と照明システム20を備えている。立体顕微鏡1は、実質的に、主対物レンズ3、イメージングの可変倍率を(連続的に可変的に)設定するズームシステム30、結像レンズ6、偏光素子(プリズム)7、及び接眼レンズ5を備えている。立体顕微鏡1の1つの観測チャネルのみが図示されている。立体顕微鏡1の双方の観測チャネルは、それぞれズームシステム30を含み、ズームシステム30は、同期して倍率を変化させる。ズームシステム30は、通常アフォーカルズームシステムであり、拡大システムの上流と下流に向かって無限遠で結像する。同様の2チャンネルの双眼鏡筒が、符号4で示されている。図示された立体顕微鏡1の構成によると、物体面2に置かれた物体は、双眼鏡筒4を覗き込んでいる観測者の網膜上に非常に拡大されて結像する。双眼鏡筒4の代わりに、又は、双眼鏡筒4に加えて、記録ユニット(カメラ)も接続することができる。
物体面2に置かれた対象物を照らすために照明システム20が設けられ、図1に示した照明システム20はファイバ照明を有するシステムである。言うまでもなく、代わりに、照明光学ユニットを備えた照明用ランプを設けてもよい。照明システム20の光導波路21は、照明光学ユニット22に光を放射する。この結果として生じた照明ビーム経路は、偏向素子23(プリズム)によって、立体顕微鏡1の主対物レンズ3を介して物体面2上に導かれる。照明光学ユニット22と主対物レンズ3は、照明ビーム経路の焦点を物体面2上に合わせることにより、明視野(照明領域)のジオメトリと輝度を定める。照明光学ユニット22は、照明ズームシステムを有していてもよく、これによって照明領域の輝度と大きさを制御するようにしてもよい。かかる照明ズームシステムは、原理的に、立体顕微鏡システム10、より正確には、立体顕微鏡1のズームシステム30と同様に構成される。
ズームシステム30は、固定レンズアセンブリ31と、軸8に沿って移動させることができる2つのレンズアセンブリ32、33を有している。他の固定レンズアセンブリ34をさらに含んでいるズームシステム30も知られている。軸8に沿って互いに相対的に可動レンズアセンブリ32、33を移動させることによって、広い倍率範囲にわたって倍率を連続的に変化させることができる。すでに述べたように、レンズアセンブリ32、33の移動は、定められたやり方で非常に精密に行わねばならない。このために、高精度の機構、ギアシステム、及び、駆動が必要となる。最後に、ズームシステム30に特有の最小限の体積を下回ることはできず、この結果として、図1に示したタイプの公知の立体顕微鏡1は、しばしば垂直方向にかさ張る。このことは、立体顕微鏡1が外科手術用顕微鏡として用いられる場合に、特に不利となる。
図2は、SLM光学ユニット(40)を有するズームシステム30を非常に概略的に示す。図は、2つの固定レンズアセンブリ31、34(図1も参照されたい)と、SLM光学ユニット40を備えたズームシステム30を示す。概略的に示されているSLM光学ユニット40は、さらに、1又は2以上のレンズアセンブリを有していてもよい。このように規定されたSLM光学ユニット40は、軸8に沿って移動させることができる。次のような代替物(非図示)も可能である。すなわち、固定レンズアセンブリ31、34の双方が、それぞれSLM光学ユニットを有しているズームシステム30を実現することもできる。このとき、さらなるズーム素子を設ける必要がなくなる。2つのレンズアセンブリ31、34を、例えばEAPレンズのようなSLM光学ユニットによって置き換えることもできる。2つの固定レンズアセンブリ31、34の一方がSLM光学ユニットを有し、軸8に沿って移動させることができるレンズアセンブリがさらに設けられている、という他の解決方法も可能となる。1又は2以上のレンズアセンブリを移動させる必要がある場合には、勿論、SLM光学ユニットの駆動と連携して、軸8に沿って非常に精密に誘導する必要がある。したがって、本発明においては、可動レンズアセンブリを含んでいないズームシステム30が好ましい。
概略的に示した(上記の定義による)SLM光学ユニットは、制御部50によって電子的に駆動される。これまでに記載された、制御部50を有するズームシステム30の構成は、原理的に、照明システム20(図1参照)における照明ズームシステム24にも適している。したがって、照明ズームシステム24を別途記載することは省略することができ、実際に省略するものとする。照明ズームシステムの固定レンズ群は、符号25、26によって示されている。SLM光学ユニットは符号40’で示され、これに関連する制御部は符号50’で示されている。
図2は、光イメージングシステム10のズームシステム30を照明システム20に、特に照明システム20(図1参照)のような照明ズームシステム24に統合するために用いられる制御部60を示している。このために、制御部60は、一方ではズームシステム30のSLM光学ユニット40に対する制御部50に接続され、他方では照明システム20のSLM光学ユニット40’に対する他の制御部50’に接続されている。このために、照明ズームシステム24の対応する要素50’、40’、25及び26は、鏡像反転して(図2の要素60について下方に鏡映されて)制御部60に隣接している(図示は省略)。
照明システム20内において焦点距離を設定するために、照明システム20(図1参照)の照明光学ユニット22は、一般にSLM光学ユニットを有している。これは、便宜上、焦点合わせ特性を有するSLM光学ユニットを含む。本明細書においてすでに説明したように、例として、マイクロミラーアレイ、液晶レンズ、又は、他のEAPレンズをこの目的で用いることができる。マイクロミラーアレイを用いた場合には、当該マイクロミラーアレイは、偏向素子23(図1参照)の機能も果たすことができる。同一の機能を補強し、かつ/又は、異なる機能を互いに補うために、上記のSLM光学ユニットを統合することも考えられ、例えば、照明光学ユニット22に液晶レンズを設けるとともに、マイクロミラーアレイを偏向素子23として設けることも考えられる。例えば、照明光学ユニットにおける液晶レンズの主な役目は、焦点距離を設定することにあるものとし、一方、偏向素子23としてのマイクロミラーアレイの主な役目は、明視野のジオメトリを変更することにあるものとしてもよい。しかし、マイクロミラーアレイによると、さらに、照明システム20における焦点設定のダイナミックレンジを向上させることもできる。照明システム20が、照明ズームシステム24(図2参照)を有する場合にも、同じ考え方が成り立つ。
制御部60(図2参照)によると、ズームシステム30と、これと同様に構成された照明ズームシステム24、又は、より一般に、照明システム20におけるSLM光学ユニットとを統合することができる。これによると、特に、可動光学素子を設けることなく電子的に、物体面2における明視野の直径を調整することができる。ズームシステム30の倍率を設定することによって、この調整を制御することができ、当該パラメータは、制御部50によるSLM光学ユニット40の駆動から生じた値と相関を有する。したがって、制御部50は、対応する値を制御部60に伝えることができ、制御部60は、これに依存するようにして、照明システム20のSLM光学ユニット40’に対する制御部50’を駆動する。このようにして、ズーム設定に依存して変化する観測領域に、照明システム20によって生成された照明領域(明視野)を適応させることができる。
他の実用的な構成は、すでに論じた、様々な作動状態間における状態の切り替えであり、これは、立体顕微鏡1(図1参照)が外科手術用顕微鏡として用いられる場合に、特に有用となる。SLM光学ユニットを用いることにより、2つの異なる焦点距離の間で、ズームシステム30の場合には2つの異なる倍率の間で、照明システム20の場合には照明システム20内における2つの異なる焦点距離の間で、中間の焦点距離を経由することなく切り替えることができるようになる。これによって、例えば、各場合の照明領域が各ズーム設定に依存した観測領域に最も適応した様々なモード間で、モードを切り替えることができるようになる。特に、そのようなモード間での高速なモードの切り替えが可能となる。例えば、立体顕微鏡1が、眼科の外科手術用顕微鏡として用いられた場合には、すでに論じた、白内障手術に適した作動状態からその後の網膜手術に適した作動状態への切り替えを簡単かつ確実に行うことができる。
図3は、他の実施形態のSLM光学ユニットを備えたズームシステム30(この点につき、図1と、これに関する説明を参照のこと)の一形態を示している。図1の立体顕微鏡1の主対物レンズ3は、図3においても同様に示されている。垂直軸8に直交して軸9が配設される。ここで、ズームシステム30は、3つのレンズアセンブリ31、32及び33から成り、レンズアセンブリ32及び33が、各場合において軸8及び9に沿って個別に、又は、互いに連動して移動させることができるように据え付けられていてもよい。図1の立体顕微鏡1の通常の作動中に実質上垂直方向に進む、軸8に沿った観測ビーム経路は、反射型SLM光学ユニットによって水平面に導かれる。図3は、以前と同じように、立体顕微鏡の1つのチャネルのみを示している。第2のチャネルは、ズームシステム30の図示した素子の裏側に位置するため、軸9は、その後ろ側にある、これに対応する第2の軸(非図示)とともに(水平)面を張る。反射型マイクロディスプレイ41、又は、マイクロミラーアレイ42は、反射型SLM光学ユニットとして適しており、当該マイクロミラーアレイは、さらにすでに述べた焦点合わせ特性も有している。焦点合わせ特性を有していない反射型マイクロディスプレイ41を用いた場合には、イメージング(結像)の可変倍率を設定するために、ズームシステム30においてさらなるSLM光学ユニットが必要となる。この点について、図2に関連する説明を参照されたい。
図3に示した配置によると、「水平方向」であって同時に「余裕をもたせた」ズームシステム30を実現することができる。ズームシステムの各部(レンズアセンブリ31、32)は、「水平方向に」配置され、ズームシステムに「余裕を持たせること」は、反射型SLM光学ユニットによって同時に可能となる。「水平方向の」ズームシステムに関して、導入部においてすでに言及した、本出願人名義の文献(特許文献8、特許文献9、特許文献10)を再度参照されたい。図3に示したズームシステムは、上記の文献に示した顕微鏡システムに、都合良く組み込むことができる。記載の繰り返しを避けるために、これらの引用した文献と、これらに含まれる図面を明示的に本書に引用するものとする。
図3(軸8及び9又はこれらに対応する平面)に示したように、ただ1つよりも多くの軸又は平面の間に、ズームシステム30の部品を配することができることによって、長い構造を有するズームシステム30を提供することができ、像収差を最適に補正することができる(「余裕のある」ズームシステム)。
図2に関してすでに説明したように、図3に示したズームシステムは、照明システム20の照明ズームシステム24を構成することもできる。このため、照明ズームシステム24は、固定レンズアセンブリ25と、2つのさらなる(可動式としてもよい)レンズアセンブリ27、28を有する。図3に関する他の説明のすべては、かかる照明ズームシステム24に対しても全く同様に当てはまる。次の点を指摘しておく。すなわち、照明ビーム経路は、立体顕微鏡1の主対物レンズ3を経由して誘導されるようにしてもよいし、その代わりに、照明ビーム経路は、主対物レンズ3の完全に外側において、物体面2(図1参照)の方向に誘導されるようにしてもよい。
さらなる偏向素子(従来の光学ユニット又はSLM光学ユニット)によって、図3に示した観測ビーム経路(軸9)は、他の水平面に導かれるようにしてもよい。しかし、垂直、及び/又は、水平方向へのさらなる偏向をもたらすために、ズームシステム30内にさらなる偏向素子(従来の光学ユニット又はSLM光学ユニット)を設けることもできる。
ズームシステムのズーム素子が、このように配置されている場合には、ズームシステムは無理なく長い構造とすることができる。画像補正の最適化に関連して、ズーム素子の正確な配置が行われる。
上記の偏向素子(従来の光学ユニット又はSLM光学ユニット)は、立体顕微鏡1の各個別の光学チャネルに対して機能するようにしてもよいし、特に調整をより簡単にするために、同時に複数のチャンネルに対して機能するようにしてもよい。すでに記載したように、倍率に依存した立体視についてのすでに述べた欠点を回避するために、つねに少なくとも2つのチャネルが存在する。
「余裕を持たせた」ズームシステムに関連した説明は、照明システム20の照明ズームシステム24に対しても全く同様に当てはまることを、もう一度指摘しておく。
図4は、使用中の立体顕微鏡1の2つの水平面に(照明ズームシステムを含む)ズームシステムのレンズアセンブリを配置させる、というすでに論じた可能性を示す。簡単のために、以下では、ズームシステム30の場合のみについて論ずる。立体顕微鏡1の主対物レンズ3から進むと、観測ビーム経路の軸8は、第1の偏向素子13によって、第1の水平面Iに導かれる。ズームシステム30は、2つの水平面I及びIIに分散され、このために、偏向素子35及び36が用いられる。ズームシステム30のレンズアセンブリは、図4において符号37及び38によって示されている。図4に示した配置において、様々な形態が可能となる。すなわち、レンズアセンブリ37が、図1のレンズアセンブリ34に相当してもよいし、マイクロミラーアレイとして具体化されるとともに自身の焦点合わせ特性を有する偏向素子35が、図1のレンズアセンブリ33の機能を果たすようにしてもよい。マイクロミラーアレイとして具体化された偏向素子36は、これに対応して、図1によるレンズアセンブリ32の機能を果たす。この場合には、レンズアセンブリ38は、図1による固定レンズアセンブリ31に相当する。したがって、図4に示したズームシステム30は、可動素子を含まず、これにより、すでに述べた利点が得られる。
他の形態によると、偏向素子35又は36の一方は、従来の偏向素子(プリズム、ミラー)であってもよい。かかる場合には、可動レンズ群を設ける必要がある。レンズアセンブリ37又は38は、固定レンズアセンブリを可動レンズアセンブリと組み合わせたものとして解釈すべきである。最後に、偏向素子35と36の間に、垂直方向(軸11)にレンズアセンブリを設けた配置も考えられる。最後に、レンズアセンブリ37、38も、レンズアセンブリとSLM光学ユニットとの組み合わせであってもよいし、純粋なSLM光学ユニット(図2参照)であってもよい。単に説明を簡単にするため、ここでは、さまざまな形態のすべてについて別々に図示することはしない。
すでに概説した図3及び図4の形態によると、像収差を最適に補正することができる「水平」ズームシステムを実現しうる。かかるズームシステム30を備えた立体顕微鏡によると、ズーム部品のすべてが1つの水平面(I又はII)に配置されている訳ではないことから、これに相当する従来の立体顕微鏡1(図1参照)よりも小さな構造となり、同時に、以前の「水平」ズームシステムと比較して奥行き範囲も狭くなっている。したがって、かかる立体顕微鏡は、外科手術用顕微鏡として使用するのに最適である。
なお、実施例において、上述したが、本発明は、上述の実施例に限定されるものではなく、開示した種々の形態及び特許請求の範囲の各請求項の範囲内において、種々の修正ないし変形、要素の選択、組合せの変更等が可能である。
1 顕微鏡、立体(実体)顕微鏡
2 物体面
3 主対物レンズ
4 双眼鏡筒
5 接眼レンズ
6 結像レンズ
7、13、23、35、36 偏向素子
8、9、11、12 軸
10 光イメージングシステム、立体顕微鏡システム
20 照明システム
21 光導波路
22 照明光学ユニット
24 照明ズームシステム
25、26、31、34 固定レンズアセンブリ
27、28、37、38 レンズアセンブリ
30 ズームシステム
32、33 可動レンズアセンブリ
40、40’ SLM光学ユニット
41、41’ 反射型マイクロディスプレイ
42、42’ マイクロミラーアレイ
50、50’ SLM光学ユニット用制御部
60 制御部

Claims (16)

  1. 少なくとも1つのレンズアセンブリ(31、32、33、34;37、38)及び/又は第1のSLM光学ユニット(40;41;42;35、36)を有し、イメージング(結像)の可変倍率を設定するズームシステム(30)と、
    物体面(2)に結像される対象物を照らす照明システム(20)とを備え、
    前記照明システム(20)は、照明システム(20)内において焦点距離を設定する第2のSLM光学ユニット(40’;41’;42’)を備えていることを特徴とする光イメージングシステム。
  2. 前記第1及び第2のSLM光学ユニットの少なくとも1つが、反射型マイクロディスプレイ(41、41’)を構成することを特徴とする、請求項1に記載の光イメージングシステム。
  3. 前記第1及び第2のSLM光学ユニットの少なくとも1つが、向きを設定することができ、個別に駆動しうるマイクロミラーを有するマイクロミラーアレイ(35、36、42、42’)を構成することを特徴とする、請求項1又は2に記載の光イメージングシステム。
  4. 前記第1及び第2のSLM光学ユニットの少なくとも1つが、透過型マイクロディスプレイ(40、40’)を構成することを特徴とする、請求項1に記載の光イメージングシステム。
  5. 照明システム(20)の第2のSLM光学ユニット(40’、41’、42’)が、照明システム(20)の照明ズームシステム(24)の一部であることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光イメージングシステム。
  6. 照明システム(20)の照明ズームシステム(24)が、光イメージングシステム(10)のズームシステム(30)と同一であることを特徴とする、請求項5に記載の光イメージングシステム。
  7. 少なくとも1つの偏向素子(35、36、41、42)が、光イメージングシステムのズームシステム(30)に含まれていることを特徴とする、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の光イメージングシステム。
  8. 光イメージングシステム(10)のズームシステム(30)の第1のSLM光学ユニット(35、36、42)が、偏向素子として用いられる、請求項7に記載の光イメージングシステム。
  9. 複数の第1のSLM光学ユニット(35、36)が光イメージングシステムのズームシステム(30)に存在し、当該複数の第1のSLM光学ユニットのうちの少なくとも2つが偏向素子として用いられることを特徴とする、請求項7に記載の光イメージングシステム。
  10. 照明システム(20)が、少なくとも1つの偏向素子(41’、42’)を含む照明ズームシステム(24)を有することを特徴とする、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の光イメージングシステム。
  11. 前記第2のSLM光学ユニット(41’、42’)が、照明ズームシステム(24)の偏向素子として用いられることを特徴とする、請求項10に記載の光イメージングシステム。
  12. 照明ズームシステム(24)が、複数の第2のSLM光学ユニットを含み、そのうちの少なくとも2つは偏向素子として用いられることを特徴とする、請求項10に記載の光イメージングシステム。
  13. 光イメージングシステム(10)のズームシステム(30)の第1のSLM光学ユニットと照明システム(20)の第2のSLM光学ユニットとを連動して駆動し、光イメージングシステム(10)のズームシステム(30)を照明システム(20)に結合する制御部(60)を有することを特徴とする、請求項1乃至12のいずれか1項に記載の光イメージングシステム。
  14. 照明システム(20)によって生成される照明領域がズーム設定に依存して変化する観察領域に適応するように、制御部(50)が設計されていることを特徴とする、請求項13に記載の光イメージングシステム。
  15. 光イメージングシステム(10)の様々な作動状態の間で切り替えが可能であるように制御部(60)が設計され、少なくとも1つの所定の倍率と対象面(2)の1つの所定の光量とによって各作動状態が決定されることを特徴とする、請求項13又は14に記載の光イメージングシステム。
  16. イメージング(結像)の可変倍率を設定するズームシステム(30)を含む顕微鏡を備えている、請求項1乃至15のいずれか1項に記載の光イメージングシステム。
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