JP2009523254A - 立体視光学系 - Google Patents

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Abstract

立体視光学系(1)であって、立体視光学系(1)の左側結像光路(14L)を形成するための複数の光学素子(4L〜12L)を有する第1の光学サブシステム(2L)と、立体視光学系(1)の右側結像光路(14R)を形成するための複数の光学素子(4R〜12R)を有する第2の光学サブシステム(2L)とを含む立体視光学系(1)が開示される。第1の光学サブシステム(2L)は、左側結像光路(14L)の範囲に第1の回転対称な数学的領域(31)の部分領域である第1の光学面(15L)を有する少なくとも1つの第1の光学レンズ(4L)を含む。第1の数学的領域(31)は、第1の対称軸(16L)に対して第1の最大半径(R1)を有する。第2の光学サブシステム(2R)は、右側結像光路(14R)の範囲に第2の回転対称な数学的平面領域(31)の部分領域である第2の光学面(15R)を有する少なくとも1つの第2の光学レンズ(4R)を含む。この第2の数学的領域(31)は、第2の対称軸(16R)に対して第2の最大半径(R2)を有する。ここで、第1の光学レンズ(4L)は、第1の軸外しレンズ(4L)であり、その第1の光学面(15L)の第1の領域中心(17L)は、第1の数学的領域(31)の第1の最大半径(R1)の0.2倍よりも大きい距離(AL)を、第1の数学的領域(31)の第1の対称軸(16L)から有する。また、第2の光学レンズ(4R)は、第2の軸外しレンズ(4R)であり、その第2の光学面(15R)の第2の領域中心(17R)は、第2の数学的領域(31)の第2の最大半径(R2)の0.2倍よりも大きい距離(AR)を、第2の数学的領域(31)の第2の対称軸(16R)から有する。さらに、偏向素子を用いることによって数回折り曲げられる立体視光学系が開示される。また、上記立体視光学系が一体化された頭部装着型ルーペ及び手術用顕微鏡が開示される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、立体視光学系に関する。
立体視光学系は、通常、少なくとも、第1の光路を形成するための複数の光学素子を有する第1の光学サブシステムと、第2の光路を形成するための複数の光学素子を有する第2の光学サブシステムとを含む。従って、第1及び第2の光路は、第1及び第2の光学サブシステム内で別々に導かれる。
上記2つの光路は、通常、ユーザの左右の目にそれぞれ割り当てられるため、第1及び第2の2つの光路は、しばしば、左側及び右側光路としてそれぞれ示される。但し、ユーザの目の代わりに、2つの光路を、例えば、第1又は第2の感光性空間分解能型半導体に導くことも可能である。第1及び第2の半導体は、例えば、CCDチップであり得る。このような立体視光学系は、特に、ステレオカメラ又はデジタル外科用顕微鏡として用いられる。
このような立体視光学系では、2つの光路によって導かれるビーム束は、立体視光学系の外側の集束点(focus point)において立体視角αで交差するのが一般的である。この点に関し、立体視光学系は、2つの光路によって導かれるビーム束が、作動距離の変更後であっても、ゼロとは異なる新たな角度で新たな集束点において交差することを可能にする。
このような光学系は、グリーノーシステムとして公知であり、図6に概略的に示される。
図示されるグリーノーシステムは、第1の光路60Lを形成するための複数の光学素子62、63、64を有する第1の光学サブシステム61と、第2の光路60Rを形成するための複数の光学素子66、67、68を有する第2の光学サブシステム65とを含む。従って、第1及び第2の光路60L及び60Rは、第1及び第2の光学サブシステム61、65によって別々に導かれる。2つの光学サブシステム61、65、ひいては2つの光路60L及び60Rもまた、調整可能な第2の光角で互いに対して傾斜している。その結果、2つの光路60L及び60Rによって導かれる第1及び第2のビーム束は、物体平面69において調整可能な立体視角αをなして交差する。
図6に示すグリーノーシステムには、作動距離の変更後に、2つの光路60L及び60Rが有する角度αを手動であるいは機械的に調整する必要があるという問題がある。このような作動距離の変更、従って、物体平面69’、69’’の変位が、図6に破線で示されている。光学サブシステム61、65の光路60L、60Rによって導かれるビーム束が新たな物体平面69’、69’’において新たな立体視角で交差するように、光学サブシステム61、65の相対的な傾斜を調整する必要があることが分かる。
上記の問題を解決するために、第1及び第2の光学サブシステム内で別々に導かれるビーム束が第3の光学サブシステムの光路内で共通に導かれる立体視光学系が独国特許出願公開第10134896号(特許文献1)から公知である。この公知の光学系を通過する光路を図7に示す。
従来技術における立体視光学系71は、第1及び第2の2つの光学サブシステム(接眼システム)72L、72Rを含み、第1及び第2の部分ビーム束70L、70Rのそれぞれの光路は、別々に導かれる。さらに、立体視光学系は、第3の光学サブシステム(対物システム)73を含み、その光路において、第1及び第2の光学サブシステム72L、72R内で別々に導かれる部分ビーム束72L及び72Rは、共通に導かれる。第1及び第2の光学サブシステム72L、72Rによって別々に導かれる部分ビーム束72L、72Rは、物体平面74において立体視角αで互いに交差するように、第3の光学サブシステム73によって結像される。
両方の部分ビーム束70L、70Rに関し、立体視光学系71は、立体視光学系71の共通の対称軸75に対して対称に構成されている。物体平面74から入射する部分ビーム束70L、70Rは、1つの共通の主要光学入射レンズ76を通って立体視光学系71の第3の光学サブシステム73に入射する。
この点に関し、2つの部分ビーム束70L、70Rは、これらが完全には重なり合わずに、使用される光学レンズ76、77の異なる領域において第3の光学サブシステム73を横断するように、第3の光学サブシステム73内で共通に導かれる。
第3の光学サブシステム73から出射した後、部分ビーム束70L、70Rは、折り曲げられて、それぞれ、第1又は第2の光学サブシステム72L、72Rのうちの1つに入射し、好ましくは、特定の第1又は第2の光学サブシステム72L、72Rの特定の光路は、2つの部分ビーム束70L、70Rのそれぞれに割り当てられる。
立体視光学系71の光学レンズ76〜80のレンズ間距離「e」、「f」、及び「d」を変更することにより、物体平面74に配置される被結像物体の可変の倍率(magnification)(ズーム機能)及び物体平面74に配置可能な被結像物体に適合させるための作動距離「a」の調整(焦点合わせ)が可能となる。この点に関し、距離「d」を調整することによって第3の光学サブシステム73を両方の部分ビーム束70L、70Rに共通に用いることにより、部分ビーム束70L、70Rの主ビームが、距離の変更(焦点合わせ)を行った後であっても、ゼロとは異なる立体視角(を有し、かつ、物体平面74において常に交差することが保証される。当業者は、第3の光学サブシステム73の光学レンズ76、77の光学面を適切に選択することによってこれを行なう。
引用によってその全てが援用される独国特許出願公開第10134896号の内容は、本願の開示の一部をなしている。
独国特許出願公開第10134896号
上述の立体視光学系の1つの欠点は、共通の第3の光学サブシステムが重いことである。その理由は、2つの部分ビーム束が、第3の光学サブシステムの光学レンズを、少なくとも部分的に異なった領域において横断するように第3の光学サブシステム内で導かれなくてはならないからである。さらに、第3の光学サブシステムの光学レンズは、2つの部分ビーム束がレンズを横断するそれぞれの領域の一定の変位、拡大(magnification)及び/又は縮小を許容するものでなければならない。従って、2つの部分ビーム束によって共通に用いられる第3の光学サブシステムの光学レンズは、第1及び第2の光学サブシステムの光学レンズと比較して相対的に大きいものである必要がある。
さらに、第3の光学サブシステムの光学レンズを光学系の共通の対称軸に沿って配置することにより、第3の光学サブシステムの全長が大きくなる。
このような立体視光学系を頭部装着型ルーペとして使用する場合、第3の光学サブシステムの重量及び全長が大きいことにより、ユーザの移動の自由が著しく損なわれることになる。さらに、レンズ間距離の変更が生じた場合、光学系、ひいてはユーザの頭部に作用するレバーアームの重心が変位する。さらに、大きな重量は、大きな全長と相俟って、ユーザの早期疲労及びユーザの頸筋の痙攣をしばしば引き起こす。
従って、本発明は、軽量かつコンパクトな立体視光学系であって、同時に、ある一定の立体視角が集束点において当該系の動作範囲内に常に含まれることを自動的に保証する立体視光学系を提供することを目的とする。さらに、本発明は、装着快適性が向上した頭部装着型ルーペを提供することを目的とする。
一実施の形態によれば、立体視光学系は、前記立体視光学系の左側結像光路を形成するための複数の光学素子を有する第1の光学サブシステムと、前記立体視光学系の右側結像光路を形成するための複数の光学素子を有する第2の光学サブシステムとを含む。ここで、前記第1の光学サブシステムは、前記左側結像光路の範囲に第1の回転対称な数学的領域の部分領域である第1の光学面を有する少なくとも1つの第1の光学レンズを含む。前記第1の数学的領域は、第1の対称軸に対して第1の最大半径を有する。前記第2の光学サブシステムもまた、前記右側結像光路の範囲に第2の回転対称な数学的領域の部分領域である第2の光学面を持つ少なくとも1つの第2の光学レンズを有する。前記第2の数学的領域は、第2の対称軸に対して第2の最大半径を有する。前記第1の光学レンズは、第1の軸外しレンズ(off-axis lens)であり、その前記第1の光学面の第1の領域中心は、前記第1の数学的領域の前記第1の最大半径の0.2倍よりも大きい距離を、前記第1の数学的領域の前記第1の対称軸から有する。さらに、前記第2の光学レンズは、第2の軸外しレンズであり、その前記第2の光学面の第2の領域中心は、前記第2の数学的領域の前記第2の最大半径の0.2倍よりも大きい距離を、前記第2の数学的領域の前記第2の対称軸から有する。あるいは、上記距離は、前記それぞれの軸外しレンズの光学的に有効な面によって規定される曲率円のうちの最も小さい曲率円の半径の0.5%よりも大きい、特に、1%よりも大きい、さらに特に、5%よりも大きい。この点に関し、「結像光路の範囲」とは、前記左側又は右側結像光路によって導かれるそれぞれの結像ビーム束が完全に又は部分的に横断するそれぞれの光学面の範囲であると考えられる。
一実施の形態によれば、それぞれの回転対称な数学的領域の最大半径は、数学的な面も規定するそれぞれのレンズ面の最大の延長線(the maximum extension)によって規定される。
一実施の形態によれば、前記レンズ面によって規定される回転対称な数学的領域は、一定(steady)である。さらなる一実施の形態によれば、前記回転対称な数学的領域は、連続的に凸状又は凹状であり、従って、代数符号が一定である曲率を有する。
領域中心の計算は、当業者に公知である。例えば、ホルスト・クーフリング(Horst Kuchling)による書籍「物理学ハンドブック(Taschenbuch der Physik)」、第16版、ライプチヒ:ファッハブーフフェルラーグ(Fachbuchverlag)社、1996年の57〜59頁における定義が参照される。
前記第1及び第2の光学サブシステムにおいて軸外しレンズを設けることにより、前記軸外しレンズの光学面を適切に選択すれば、前記作動距離及び/又は結像倍率の変更後であっても、2つの結像光路によって導かれる結像ビーム束がゼロとは異なる立体視角(で集束点において交差することが保証される。
さらに、前記軸外しレンズは、1つの結像光路を導くだけでよいので、重量が比較的小さく、従って、複数の隣接する結像光路を同時に導くレンズと比べて直径が小さい。
さらに、このような軸外しレンズを前記2つの光学サブシステムにおいて別々に設けることにより、前記左側及び右側の2つの結像光路を、少なくとも一部の領域(一部の区間)において、互いに完全に別々に導くことができる。これにより、前記2つの光学サブシステムによって形成される前記2つの結像光路を最適に折り曲げることが可能となり、その結果、前記立体視光学系の全長を特に小さくすることができる。さらに、前記結像光路を別々に導くことにより、前記結像光路によって導かれる結像ビーム束が反射等によって互いに摂動を起こすことを防ぐことができる。
先行する実施の形態と組み合わせられ得る、あるいは、先行する実施の形態の代わりとなり得る一実施の形態によれば、前記第1及び第2のサブシステムの前記第1及び第2の光学レンズは、それぞれ、軸外しレンズであり、1つの結像光路が連続して横断する少なくとも2つの光学有効面をそれぞれ有する。ここで、前記軸外しレンズは、複合レンズであり得る。この点に関し、本実施の形態における前記軸外しレンズは、それぞれの軸外しレンズの少なくとも2つの光学有効面の領域中心の接続直線及び前記それぞれの軸外しレンズの少なくとも2つの光学有効面の曲率中心(上記面によって規定される曲率円の中心)の接続直線が同軸状ではなく、互いに離間し、及び/又は、互いに対して傾斜していることによっても特徴付けられ得る。一実施の形態によれば、上記距離は、それぞれの光学有効面の領域中心と外側縁部との間で測定される軸外しレンズの光学有効面の最大半径の0.2倍よりも大きい。さらなる実施の形態によれば、前記曲率中心の接続直線は、それぞれの軸外しレンズの光学面を全く貫通しない。さらなる実施の形態によれば、前記少なくとも2つの光学有効面の曲率中心の接続直線は、光学有効面のうちの少なくとも1つの領域中心からある一定の距離をあけて、前記それぞれの軸外しレンズの光学有効面と交差する。この点に関し、一実施の形態によれば、この距離は、それぞれの軸外しレンズの光学有効面の最大半径の0.2倍よりも大きく、及び/又は、前記軸外しレンズの光学有効面によって規定される曲率円のうちの最小の曲率円の半径の0.1%よりも大きく、特に、1%よりも大きく、さらに特に、5%よりも大きい。
一実施の形態によれば、前記第1の軸外しレンズの前記第1の光学面の前記第1の領域中心は、前記第2の軸外しレンズの前記第2の光学面の前記第2の領域中心が前記第2の対称軸から離間しているのと同じ分だけ、前記第1の対称軸から離間している。
軸外しレンズのこのような設計により、2つのサブシステムの2つの結像光路内で導かれる結像ビーム束が(集束点において)有する立体視角αの自動的な適合が特に容易に実現される。
さらに、前記第1の軸外しレンズの前記第1の光学面、及び、前記第2の軸外しレンズの前記第2の光学面は、実質的に同一であり得る。この点に関し、「実質的に同一」とは、前記第1及び第2の軸外しレンズの前記第1及び第2の光学面の、少なくとも90%、特に、少なくとも98%、さらに特に、100%が同一であり、光学的に重要なずれのみが考慮されることを意味する。
軸外しレンズの上述の概ね同一の構造により、立体視光学系のさらなる光学素子の寸法決定が簡略化される。その結果、立体視光学系の製造コストを低く抑えることができる。さらに、これにより、例えば、軸外しレンズを、1つの大きいレンズから切断によって製造することができる。
一実施の形態によれば、前記第1の光学サブシステムの第3の光学レンズが、前記左側結像光路の範囲に第3の回転対称な数学的領域の部分領域である第3の光学面を有し、前記第3の数学的領域は、第3の対称軸に対して第3の最大半径を有する。さらに、前記第2の光学サブシステムの第4の光学レンズが、前記右側結像光路の範囲に第4の回転対称な数学的領域の部分領域である第4の光学面を有し、前記第4の数学的領域は、第4の対称軸に対して第4の最大半径を有する。ここで、前記第3の光学レンズは、第3の軸外しレンズであり、その前記第3の光学面の第3の領域中心は、前記第3の数学的領域の前記第3の最大半径の0.2倍よりも大きい距離を、前記第3の数学的領域の前記第3の対称軸から有する。前記第4の光学レンズは、第4の軸外しレンズであり、その前記第4の光学面の第4の領域中心は、前記第4の数学的領域の前記第4の最大半径の0.2倍よりも大きい距離を、前記第4の数学的領域の前記第4の対称軸から有する。さらに、前記第1の軸外しレンズ及び前記第3の軸外しレンズは、前記左側結像光路に沿って互いに第1の距離だけ離間し、前記第2の軸外しレンズ及び前記第4の軸外しレンズは、前記右側結像光路に沿って互いに第2の距離だけ離間している。この点に関し、前記第1及び第2の距離は、互いに等しくてもよく、あるいは、異なっていてもよい。
先行する実施の形態と組み合わせられ得る、あるいは、先行する実施の形態の代わりとなり得る一実施の形態によれば、前記第3及び第4の光学レンズもまた、それぞれ軸外しレンズである。それぞれの軸外しレンズの少なくとも2つの光学有効面の領域中心の接続直線及びそれぞれの軸外しレンズの前記少なくとも2つの光学有効面の曲率中心の接続直線を用いることによる軸外しレンズの上記別の説明が参照される。
一実施の形態によれば、前記立体視光学系は、前記第1の軸外しレンズと前記第3の軸外しレンズとの間の前記第1の距離を前記左側結像光路に沿って変更し、及び/又は、前記第2の軸外しレンズと前記第4の軸外しレンズとの間の前記第2の距離を前記右側結像光路に沿って変更するための少なくとも1つのアクチュエータをさらに含み得る。
このような構造により、左側及び右側光路に共通の光学素子を用いることなく、被観察物体に適合させるための作動距離の変更(焦点合わせ)を立体視角の自動適合と同時に行なうことが可能となる。作動距離の変更は、第1又は第2の軸外しレンズの第1又は第2の距離を、それぞれ、第3又は第4の軸外しレンズに対して変更することによって行なわれる。この点に関し、軸外しレンズの光学面を適切に選択すれば、本発明の構造により、2つのサブシステムの2つの結像光路によって導かれる結像ビーム束が、作動距離の変更後に、ゼロとは異なる立体視角αで集束点において自動的に交差することが保証される。
一実施の形態によれば、それぞれの軸外しレンズの前記光学面の前記領域中心は、それぞれの最大半径の少なくとも30%、さらに、少なくとも40%、さらに特に、少なくとも50%だけ、前記それぞれの対称軸から離間している。
少なくとも50%だけ離間している場合、1つの共通の大きいレンズから切断することにより、少なくとも2つの軸外しレンズを形成し得る。
さらなる一実施の形態によれば、前記第1及び第2の軸外しレンズ、及び/又は、前記第3及び第4の軸外しレンズは、それぞれ、1つの共通の対称平面に関して対称に配置され得る。
このような対称構造により、前記立体視光学系の組み立て及び製造が容易となる。
さらに、前記第1の光学サブシステムは、前記左側結像光路に沿って前記立体視光学系の物体平面と前記第1の軸外しレンズとの間に配置された、前記左側結像光路を折り曲げるための第1のミラー面を持つ少なくとも1つの第1の偏向素子を有し得る。これに対応して、前記第2の光学サブシステムは、前記右側結像光路に沿って前記立体視光学系の物体平面と前記第2の軸外しレンズとの間に配置された、前記右側結像光路を折り曲げるための第2のミラー面を持つ少なくとも1つの第2の偏向素子を有し得る。
上記の折り曲げにより、前記立体視光学系は、従来技術と比較して全長が小さくなる。この点に関し、前記第1及び第2の軸外しレンズは、それぞれ、折り曲げられた前記各結像光路の部分をなしている。
一実施の形態によれば、前記第1の光学サブシステムは、第1の偏向装置と、第3のミラー面を有する第3の偏向素子とをさらに含み、前記第2の光学サブシステムは、少なくとも1つの第2の偏向装置と、第4のミラー面を有する少なくとも1つの第4の偏向素子とをさらに含む。この場合、前記第1の偏向装置は、前記左側結像光路内の前記第1の偏向素子と前記第3の偏向素子との間に配置され、前記第2の偏向装置は、前記右側結像光路内の前記第2の偏向素子と前記第4の偏向素子との間に配置されている。さらに、前記第1の軸外しレンズは、前記第1の偏向素子と前記第1の偏向装置との間に配置され、前記第2の軸外しレンズは、前記第2の偏向素子と前記第2の偏向装置との間に配置されている。
従って、前記結像光路もまた複数回折り曲げることができ、これにより、上記立体視光学系がよりコンパクトになる。
さらに、前記第1の光学サブシステムは、第1のズーム系であって、前記左側結像光路内の前記第3の偏向素子と前記第1の偏向装置との間に配置され、前記左側結像光路の結像倍率を可変とするように互いに対して変位可能な第1の光学ズーム素子を備えた第1のズーム系を含み得る。前記第2の光学サブシステムは、第2のズーム系であって、前記右側結像光路内の前記第4の偏向素子と前記第2の偏向装置との間に配置され、前記右側結像光路の結像倍率を可変とするように互いに対して変位可能な第2の光学ズーム素子を備えた第2のズーム系を含む。
折り曲げられた前記各結像光路内に前記光学ズーム素子を配置することにより、前記立体視光学系の全長を最小限にしながら、可変結像倍率を実現することができる。
一実施の形態によれば、前記第1のズーム系の前記第1の光学ズーム素子は、前記第1の軸外しレンズの前記第1の対称軸に対して20°の最大角度を有する1つの共通の光軸に沿って配置され得る。さらに、前記第2のズーム系の前記第2の光学ズーム素子も、前記第2の軸外しレンズの前記第2の対称軸に対して20°の最大角度を有する1つの共通の光軸に沿って配置され得る。
このようにして前記結像光路が複数回折り曲げられるため、前記立体視光学系の全長が小さく抑えられる。さらに、このような構成において、上記立体視光学系の重心は、前記光学ズーム素子の変位によって若干量しか変位しない。
さらに、前記第1のズーム系の前記第1の光学ズーム素子は、前記第1の軸外しレンズの前記第1の対称軸に対して平行ずれを有する1つの共通の光軸に沿って配置され得る。この場合、前記第2のズーム系の前記第2の光学ズーム素子もまた、前記第2の軸外しレンズの前記第2の対称軸に対して平行ずれを有する1つの共通の光軸に沿って配置され得る。
さらなる一実施の形態によれば、立体視光学系が開示され、この立体視光学系は、前記立体視光学系の左側結像光路を形成するための複数の光学素子を有する第1の光学サブシステムであって、前記左側結像光路を折り曲げるための、少なくとも1つの偏向素子と、少なくとも1つの第1の偏向装置とを備えた第1の光学サブシステムをさらに又は代わりに含む。さらに、上記立体視光学系は、前記立体視光学系の右側結像光路を形成するための複数の光学素子を有する第2の光学サブシステムであって、前記右側結像光路を折り曲げるための、少なくとも1つの偏向素子と、少なくとも1つの第2の偏向装置とを備えた記第2の光学サブシステムとを含む。この点に関し、前記第1の光学サブシステムの前記光学素子及び前記第2の光学サブシステムの前記光学素子は、1つの共通の対称平面に関して実質的に対称に配置されている。さらに、前記少なくとも1つの偏向素子と前記第1の偏向装置との間の前記左側結像光路の主ビーム、及び前記少なくとも1つの偏向素子と前記第2の偏向装置との間の前記右側結像光路の主ビームが、45°〜135°、好ましくは、75°〜105°、さらに好ましくは、90°の最小角度を前記共通の対称平面に対して有する平面内にそれぞれ配置されている。さらに、少なくとも1つの可変屈折力の光学装置が、前記左側結像光路の前記少なくとも1つの偏向素子と前記第1の偏向装置との間、及び/又は、前記右側結像光路の前記少なくとも1つの偏向素子と前記第2の偏向装置との間に配置されている。
ここで、「実質的に対称」とは、前記光学素子の配置が原則として対称であることを意味するが、若干の非対称性(例えば、視度(diopter)調節のために)は許容される。例えば、このような非対称性は、特に、使用される最も大きい光学素子の最大直径の1/2以下である。さらに、主ビームは、それぞれの前記結像光路によって導かれる前記結像ビーム束のうちの最大強度を有するビームであると考えられる。さらに、可変屈折力の前記光学装置は、1つ又は複数の光学素子によって構成され得る。
上記に示した角度範囲により、それぞれの結像光路内で導かれる結像ビーム束の主ビームが、実質的に垂直に折り曲げられ、折り曲げられた後に、立体視光学系の観察方向を実質的に横切る方向に向き、そして、ユーザの額を法線方向に横切るような方向に向くことが保証される。可変屈折力の光学装置が変位可能な光学レンズである場合、このようにして折り曲げられる左側及び右側結像光路内に少なくとも1つの変位可能なレンズを配置することにより、両方の結像光路内で両方のレンズが同時に反対方向に変位された場合に、上記立体視光学系の重心が自動的に不変となるか、あるいは、ほんの僅かしか変化しないことが保証される。
これにより、上記立体視光学系は、頭部装着型ルーペとしての使用に特に適したものとなる。なぜなら、頭部装着型ルーペを装着した際にユーザの頭部に作用するレバーアームがレンズの変位によって全く変化しないか、あるいは、若干量しか変化しないからである。例えば、上記立体視光学系を手術用顕微鏡において用いる場合、スタンドに作用する力が等しく分散される。
一実施の形態によれば、前記少なくとも1つの偏向素子と前記第1の偏向装置との間の前記左側結像光路の主ビーム、及び前記少なくとも1つの偏向素子と前記第2の偏向装置との間の前記右側結像光路の主ビームが、45°〜135°、好ましくは、75°〜105°、さらに好ましくは、90°の最小角度(γ1、γ2、η1、η2)を前記共通の対称平面に対してそれぞれ有する。上記角度範囲により、それぞれの前記結像光路内で導かれる前記結像ビーム束の前記主ビームが、実質的に垂直に折り曲げられた後に、前記立体視光学系の観察方向を横切る実質的に反対方向に向き、そして、ユーザの額を法線方向に横切ることが保証される。
この点に関し、「最小角度」は、それぞれの前記主ビームが配置される任意の平面にあることが強調される。
一実施の形態によれば、前記第1の光学サブシステムは、第1及び第3の偏向素子を含む。さらに、前記第1の偏向装置は、前記左側結像光路に沿って前記第1及び第3の2つの偏向素子間に配置されている。前記第2の光学サブシステムは、少なくとも1つの第2及び第4の偏向素子を含み、前記第2の偏向装置は、前記右側結像光路に沿って前記第2及び第4の2つの偏向素子間に配置されている。さらに、前記第1又は第3の偏向素子と前記第1の偏向装置との間の前記左側結像光路の主ビーム、及び前記第2又は第4の偏向素子と前記第2の偏向装置との間の前記右側結像光路の主ビームが、45°〜135°、好ましくは、75°〜105°、最も好ましくは、90°の最小角度を前記共通の対称平面に対して有する平面内にそれぞれ配置されている。
一実施の形態によれば、前記第1又は第3の偏向素子と前記第1の偏向装置との間の前記左側結像光路の主ビーム、及び前記第2又は第4の偏向素子と前記第2の偏向装置との間の前記右側結像光路の主ビームが、45°〜135°、好ましくは、75°〜105°、特に好ましくは、90°の最小角度を前記共通の対称平面に対してそれぞれ有する。
上記角度範囲を用いて前記結像光路をこのように繰り返し折り曲げることにより、前記左側及び右側結像光路内で導かれる前記主ビームは、それぞれの前記左側及び右側結像光路内の区間において実質的に逆平行な方向(すなわち、実質的に平行であるが、互いに反対方向)に向く。これにより、上記立体視光学系がよりコンパクトになる。
さらに、前記少なくとも1つの可変屈折力の光学装置は、それぞれ、前記左側又は右側結像光路内の前記少なくとも1つの偏向素子と前記第1又は第2の偏向装置との間に配置された第1又は第2のズーム系の1つの変位可能な光学レンズであり得る。ここで、前記第1又は第2のズーム系は、前記左側又は右側結像光路の結像倍率を可変とするように互いに対して変位可能な光学ズーム素子を含む。
実際には、ズーム系の前記レンズは、前記左側及び右側結像光路の前記それぞれのレンズを同時に同じ距離だけ変位させて、複数回変位させる必要がある。従って、前記レンズを変位させた際に前記立体視光学系の重心が実質的に不変に保たれるならば、特に有利である。
前記左側結像光路内の前記第1のズーム系の前記第1の光学ズーム素子は、45°〜135°、好ましくは、75°〜105°、最も好ましくは、90°の最小角度を前記共通の対称軸あるいは対称平面に対して有する平面に配置された1つの共通の光軸に沿って配置され得る。これに対応して、前記右側結像光路内の前記第2のズーム系の前記第2の光学ズーム素子は、45°〜135°、好ましくは、75°〜105°、最も好ましくは、90°の最小角度を前記共通の対称軸あるいは対称平面に対して有する平面内に配置された1つの共通の光軸に沿って配置され得る。
上記角度範囲により、上記立体視光学系の重心が、前記ズーム系のレンズを変位させた場合であっても、全く変位しないか、あるいは若干量しか変位しないことが保証される。
一実施の形態によれば、前記第1及び第2のズーム系の前記第1及び第2の光学ズーム素子の前記共通の光軸は、45°〜135°、好ましくは、75°〜105°、特に好ましくは、90°の最小角度を前記共通の対称軸あるいは対称平面に対してそれぞれ直接有する。
上記角度範囲により、前記ズーム系の前記光軸が、前記共通の対称軸あるいは対称平面と実質的に直交し、かつ、実質的に反対方向に向くことが保証される。
一実施の形態によれば、前記第1のズーム系の前記第1の光学ズーム素子は、前記左側結像光路内の前記第1の偏向素子と前記第1の偏向装置との間で導かれる主ビームに対して平行ずれを有する1つの共通の光軸に沿って前記第3の偏向素子と前記第1の偏向装置との間に配置されている。さらに、前記第4の偏向素子と前記第2の偏向装置との間の前記第2のズーム系の前記第2の光学ズーム素子は、前記右側結像光路内の前記第2の偏向素子と前記第2の偏向装置との間で導かれる主ビームに対して平行ずれを有する1つの共通の光軸に沿って配置されている。
この平行構成は、上記立体視光学系のコンパクト性を高めるのに有利である。
あるいは、もしくはさらに、前記左側結像光路の前記少なくとも1つの偏向素子と前記第1の偏向装置との間、及び/又は、前記右側結像光路の少なくとも1つの偏向素子と前記第2の偏向装置との間にそれぞれ設けられた前記少なくとも1つの可変屈折力の光学装置は、変位可能な光学レンズであり得る。前記変位可能な光学レンズは、それぞれ、前記立体視光学系の作動距離を調整するための前記左側又は右側結像光路のさらなる光学素子に対して変位が可能である。
あるいは、もしくはさらに、前記少なくとも1つの可変屈折力の光学装置は、(好ましくは電気的な)制御によって屈折力が調整可能な液晶レンズ及び/又は液体レンズであってもよい。
ここで、前記少なくとも1つの変位可能な光学レンズ、液晶レンズ/液体レンズのそれぞれの前記光学面、及び前記光学レンズの相対的な移動に関連する対応付けられた光学素子(例えば、光学レンズ又は光学自由形状ミラー(非円環面状かつ非球面状(従って、アトーリック)であるが、回転対称な作用を及ぼすミラー面を有するミラー等))を適切に選択することにより、前記左側及び右側結像光路が、変位後であっても、前記物体平面においてある一定の立体視角で交差することが自動的に保証される。
さらに、前記第1及び第2の偏向装置は、前記左側又は右側結像光路を、155°〜205°、好ましくは、170°〜190°、特に好ましくは、180°だけ折り曲げるようにそれぞれ構成され得る。さらに、前記第1及び第2の偏向素子、及び/又は、前記第3及び第4の偏向素子は、前記左側又は右側結像光路を、65°〜105°、好ましくは、80°〜100°、特に好ましくは、90°だけ折り曲げるようにそれぞれ構成され得る。
これにより、左側及び右側結像光路のある区間が、それぞれU字状に延びることになる。
前記第1及び第2の偏向装置は、85°〜95°、好ましくは、90°の角度を互いに対してそれぞれ有する2つの光学ミラー面をそれぞれ含み得る。
さらに、前記第1及び第2の偏向装置は、1つの共通の対称平面に関して対称に配置され得る。
一実施の形態によれば、前記第1の偏向素子の前記第1のミラー面と前記第2の偏向素子の前記第2のミラー面との間の角度は、50°〜130°、好ましくは、80°〜100°、特に好ましくは、90°である。
さらに、前記第1及び第2の偏向素子の前記第1及び第2のミラー面は、1つの共通の対称平面に関して対称に配置され得る。
前記立体視光学系は、放射線を射出するための照射線源と、前記照射線源によって射出される放射線用の照射光路を形成するための照射光学系とを有する照射システムをさらに含み得る。
一実施の形態によれば、この場合、前記第1及び第2の偏向素子の前記第1及び第2のミラー面は、前記左側又は右側結像光路によって導かれる放射線に対してよりも、前記照射光路によって導かれる放射線に対して、より高い透明度を少なくとも一部の領域においてそれぞれ有し得、及び/又は、ゼロよりも大きい距離だけ互いに離間し得る。ここで、前記照射光学系によって形成される前記照射光路は、前記第1及び第2のミラー面の前記より高い透明度によって、及び/又は、前記第1及び第2の2つのミラー面間の前記距離を介して導かれる。
ここで、前記結像光路の折り曲げと共にゼロ度照射(例えば、ゼロ度照明)が実現され得る。従って、例えば蛍光機器用のゼロ度赤外線照射や、治療用のゼロ度レーザ放射も容易に実現される。
一実施の形態によれば、前記第1及び第2の光学サブシステムの少なくとも1つの偏向素子及び/又は少なくとも1つの偏向装置は、10メートル未満、好ましくは、1メートル未満の曲率半径を有する曲面ミラー面をそれぞれ含む。前記曲面ミラー面は、少なくとも2つの異なる曲率半径を有していてもよく、前記少なくとも2つの曲率半径は、10メートル未満、好ましくは、1メートル未満である。互いに異なる(かつ、好ましくは、互いに垂直な)前記少なくとも2つの曲率半径間の差は、前記2つの曲率半径のうちの大きい方の曲率半径の少なくとも5%、好ましくは、少なくとも10%、特に好ましくは、少なくとも20%である。上記の曲率半径を有する前記ミラー面は、円環状でも球面状でもないことが好ましく、また、ゼロとは異なる屈折力を有することが好ましい。典型的には、これらの曲面ミラー面は、当該曲面ミラー面がそれぞれ折り曲げる前記結像光路に対して回転対称な作用を及ぼす。
一実施の形態によれば、前記少なくとも1つの偏向素子の前記曲面ミラー面及び/又は前記第1及び第2の光学サブシステムの少なくとも1つの偏向装置は、前記第1のサブシステムの前記曲面ミラー面の領域中心と前記第2のサブシステムの前記曲面ミラー面の領域中心との間の接続直線、及び前記第1のサブシステムの前記曲面ミラー面の最小極率中心(前記曲面ミラー面と前記領域中心とによって規定される最小曲率円の中心点)と前記第2のサブシステムの前記曲面ミラー面の最小曲率中心点との間の接続直線が同軸状にならないように構成及び配置されている。例えば、前記領域中心の前記接続直線及び前記ミラー面の最小曲率中心点の接続直線は、平行ずれを有し得るか、あるいは、互いに対して角をなしているか、あるいは、斜めになっていてもよい。一実施の形態によれば、前記領域中心の前記接続直線及び前記ミラー面の最小曲率中心点の接続直線は、前記曲面ミラー面のうちの一方の前記領域中心における最小曲率半径の0.1%よりも大きい、特に、1%よりも大きい、さらに特に、5%よりも大きい量だけ互いに離間している。
従って、上述の軸外しレンズを用いる代わりに、1つもしくはそれ以上、又は全ての軸外しレンズ(及び隣接する光学反射素子又は偏向装置の隣接するミラー面)を、曲面ミラー面を有する曲面光学ミラーに置き換えることも可能である。前記曲面ミラー面は、前記それぞれの結像光路内で導かれ、前記それぞれのミラー面によって反射される結像ビーム束の視差の欠落が上記立体視光学系の動作範囲内に常に維持されるように選択される。軸外しレンズ及び隣接する光学偏向素子又は偏向装置の隣接するミラー面の代わりに曲面ミラーをそれぞれ用いることにより、前記立体視光学系の重量が大幅に低減される。これは、前記立体視光学系を頭部装着型ルーペとして用いる場合に特に有利である。上述の隣接する軸外しレンズと同様に、1つの共通の光路に沿って互いにある一定の距離だけ離間した隣接する2つの曲面ミラーは、このようにして形成される光学装置の焦点距離を変更するために、アクチュエータを用いて互いに対して変位可能であり得る。
一実施の形態によれば、前記第1の光学サブシステムは、第1の接眼系をさらに含み、前記第2の光学サブシステムは、第2の接眼系をさらに含み、前記第1の接眼系内で導かれる前記左側結像光路の主ビーム、及び前記第2の接眼系内で導かれる前記右側結像光路の主ビームが、互いに実質的に平行に配置されている。
本明細書において、「実質的に平行」とは、前記2つの主ビームのうちの一方によってそれぞれ規定される2つの平面と、両方の主ビーム(あるいは前記2つの光路の直接の延長線)と直交する、前記2つの主ビーム間の最短接続直線とが、20°未満、好ましくは、10°未満、特に好ましくは、5°未満の角度で傾斜して交差することを意味する。
この構成を上記立体視光学系の実質的に対称な構造と組み合わせることにより、前記2つの接眼系内で導かれる前記結像光路の前記主ビームの方向は、前記立体視光学系の前記共通の対称平面に実質的に平行となる。ここで、前記左側及び右側結像光路の主ビームは、1つの共通の平面内に実質的に配置され得る。
前記立体視光学系は、ユーザの頭部に固定されるように構成された取付システムをさらに含み得る。
全長が小さくなることによって重量が小さくなりかつレバーアームが短くなるため、本発明に係る立体視光学系は、頭部装着型ルーペとしての使用に特に適している。
あるいは、前記立体視光学系は、立体顕微鏡、特に、例えば、手術用顕微鏡であってもよい。
以下に、本発明の好適な実施の形態を添付の図面を参照しながら説明する。図中、同一又は類似の要素には、同一又は類似の参照符号を付す。ここで、
図1は、本発明の第1の実施の形態における立体視光学系を通過する光路の概略図であり、
図2は、図1、図4、又は図5の立体視光学系が一体化された頭部装着型ルーペを示す概略図であり、
図3Aは、図1、図4、又は図5のいずれかの立体視光学系に取り付けられる前の2つの軸外しレンズの概略上面図であり、
図3Bは、図1、図4、又は図5のいずれかの立体視光学系に取り付けられる前の別の2つの軸外しレンズの概略上面図であり、
図3Cは、軸外しレンズの本質的な特徴を示す概略図であり、
図4は、本発明の第1の別の実施の形態における立体視光学系を通過する光路の概略図であり、
図5は、本発明の第2の別の実施の形態における立体視光学系を通過する光路の概略図であり、
図6は、従来技術から公知のグリーノーシステムを通過する光路の概略図であり、
図7は、従来技術におけるさらなる立体視光学系を通過する光路の概略図である。
図1は、第1の実施の形態における立体視光学系を通過する光路を概略的に示す。立体視光学系1は、左側(第1)の光学サブシステム2L及び右側(第2)の光学サブシステム2Rによって、左側(第1)及び右側(第2)結像光路14L及び14Rに対して、立体視光学系1の1つの共通の対称平面22に関して対称に構成されている。左側及び右側の光学サブシステム2L及び2Rは、左側及び右側結像光路14L、14Rを形成するための複数の光学素子3L、3R、4L、4R、5L、5R、6L、6R、7L、7R、8L、8R、9L、9R、10L、10R、11L、11R、12L、12Rをそれぞれ含む。ここで、対称性からの若干のずれは、例えば、視度調節のために許容されることが強調される。これらのずれは、使用される光学素子のうちの最も大きい光学素子の直径の1/2を超えないことが好ましい。
図1において、横断する結像ビーム束のそれぞれの主ビームは、左側及び右側結像光路14L、14Rを表す。ここで、主ビームは、それぞれのビーム束のうちの強度が最も高いビームである。
ユーザの左目又は右目13L、13Rは、それぞれ、立体視光学系1の左側又は右側出射接眼レンズを覗き込んでいる。左側又は右側出射接眼レンズは、1つの取付台(図示せず)によって対として支持された2つの光学レンズ11L、12R及び11R、12Rによってそれぞれ構成されている。ここで、左側出射接眼レンズ内で導かれる左側結像光路14Lの主ビーム及び右側出射接眼レンズ内で導かれる右側結像光路14Rの主ビームは、平行であり、かつ、互いに対して(従って、共通の対称平面22に対しても)同じ方向に向いている。但し、これらは完全に平行である必要はない。実際、2つの主ビームのうちの一方によってそれぞれ規定される2つの平面と、2つの主ビームあるいは2つの主ビームの直接の延長線間の最も短い接続直線(この接続直線は、両方の主ビームに対して垂直である)とが、20°未満、特に、10°未満、さらに特に、5°未満の角度で傾斜して交差すればよい。左側又は右側出射接眼レンズのいずれかの代わりに、空間分解能型デジタルセンサを有するカメラアダプタ(図示せず)を設けてもよい。
左側及び右側結像光路14L及び14Rは、第1、第2、第3及び第4の光学ミラー3L、3R、10L、10Rのミラー面、並びに第1及び第2のプリズム6L、6Rのミラー面によって複数回折り曲げられる。ここで、第1のプリズム6Lは、第1及び第3の光学ミラー3L、10L間に配置され、左側結像光路14Lを2回連続して90°折り曲げることによって180°折り曲げる。これに対応して、第2のプリズム6Rは、第2及び第4の光学ミラー3R、10R間に配置され、右側結像光路14Rを2回連続して90°折り曲げることによって180°折り曲げる。
あるいは、第1及び第2のプリズム6L、6Rによる折り曲げは、180°ではなく、135°〜225°、特に、170°〜190°であってもよい。
さらに、第1及び第3の光学ミラー3L、10Lと第1のプリズム6Lとの間の左側結像光路14Lの主ビーム、並びに第2及び第4の光学ミラー3L、10Lと第2のプリズム6Lとの間の右側結像光路14Rの主ビームは、共通の対称平面22に対して90°の最小角度γ1、γ2、η1、η2をそれぞれ有する。これに対応して、第1及び第2のミラー3L及び3Rは、左側及び右側結像光路14L、14Rを実質的に90°折り曲げる。ここで、「実質的に90°」の折り曲げとは、65°〜115°、特に、80°〜100°の範囲の折り曲げであると考えられる。
本発明は、90°の角度γ1、γ2、η1、η2に限定されるものではないことが強調される。むしろ、上記角度は、45°〜135°、特に、75°〜105°であってもよい。むしろ、これらの角度は、主ビームと対称平面22との間の最小角度である必要はない。より正確には、主ビームが、45°〜135°、特に、75°〜105°、さらに特に、90°の最小角度γ1、γ2、η1、η2を共通の対称平面22に対してそれぞれ有する平面内にそれぞれ配置されていればよい。
さらに、左側及び右側結像光路14L、14Rは、第1、第2、第3及び第4の光学レンズ14L、14R、15L、15Rによって、ゼロとは異なる立体視角(をなして物体平面33において互いに交差するように結像される。その結果、立体視光学系1は、物体平面23に配置される物体(図示せず)の像をユーザのそれぞれの目13L、13Rに結像し、これら2つの像の視野角は、立体視角(の分だけ異なる。従って、被観察物体の立体視空間像が観察者に対してもたらされる。立体視角(の大きさは、立体視光学系1からの物体平面のそれぞれの作動距離に依存する。立体視角(は、好ましくは、1°〜18°、さらに好ましくは、6°〜8°の範囲にある。
物体平面23から入射した2つの結像光路14L、14Rは、左側及び右側の光学サブシステム2L、2Rの第1及び第2の光学ミラー3L及び3Rのミラー面によって反対方向に90°折り曲げられる。その結果、上記実施の形態においては、第1及び第2のミラー3L、3Rのそれぞれのミラー面もまた、互いに対してほぼ90°の角度βを有する。さらに、第1及び第2のミラー3L、3Rのミラー面は、共通の対称平面22に関して対称に配置される。
ここで、角度βは、90°に限定されない。むしろ、第1及び第2のミラー3L、3Rのそれぞれのミラー面は、互いに対して任意の角度βを有し得る。コンパクトな立体視光学系1を得るためには、2つの結像光路14L、14Rを大幅に折り曲げる必要があるため、角度βは、50°〜130°の範囲にあることが好ましい。さらに、本発明は、第1〜第4の光学ミラー3L、3R、10L、10Rの使用に限定されない。実際、異なる数のミラーが設けられ得る。
ここで、左側及び右側の光学サブシステム2L、2Rにおける2つの結像光路14L、14Rは、完全に別々に導かれることが分かる。但し、これは、物体平面23と第1及び第2の光学ミラー3L、3Rとの間に、2つの結像光路14L、14Rが共通して導かれるレンズ、フィルタ又はカバーガラスなどのさらなる光学素子(図1には図示せず)が設けられ得ることを除外するものではない。
その後、このように導かれた結像光路14L、14Rは、別々の第1及び第3の光学レンズ4L及び5Lと、第2及び第4の光学レンズ4R及び5Rとをそれぞれ横断する。ここで、第1の光学レンズ4L及び第3の光学レンズ5Lは、左側結像光路14Lに沿って第1の距離D1だけ互いに離間し、第2の光学レンズ4R及び第4の光学レンズ5Rは、右側結像光路14Rに沿って第2の距離D2だけ互いに離間している。従って、第1の光学ミラー3Lは、第1の光学レンズ4Lと物体平面22との間に配置され、第2の光学ミラー3Rは、第2の光学レンズ4Rと物体平面22との間に配置されている。ここで、第1の光学レンズは、第1の軸外しレンズ4Lである。
本発明との関連において、軸外しレンズは、特殊な光学レンズであると考えられる。第1の定義によれば、軸外しレンズは、少なくとも、それぞれの結像光路内で導かれる結像ビーム束の範囲において、回転対称な数学的領域の部分領域である光学面を有し、この数学的領域は、当該数学的領域の対称軸に対して最大半径を有する。この最大半径は、数学的領域も規定するそれぞれの光学面の最大の延長線によって規定される。ここで、軸外しレンズの1つの特徴は、レンズの光学面のそれぞれの領域中心が、対応する数学的領域の対称軸から、数学的領域の最大半径の0.2倍よりも大きい距離を有するということである。この距離は、任意のより大きい距離であってもよく、数学的領域の最大半径の、0.2倍よりも大きい、又は0.4倍よりも大きい、特に、0.5倍よりも大きいものであってもよい。さらに、数学的領域の対称軸は、軸外しレンズの光学面の内部に配置されていても、外部に配置されていてもよい。
第1の軸外しレンズ4Lに当てはめた場合、これは、レンズ4Lの第1の光学面15Lが、第1の回転対称な数学的領域31の部分領域であることを意味する。レンズ4Lのこの第1の光学面15Lの第1の領域中心17Lは、数学的領域31の第1の対称軸16Lから距離ALを有し、この距離は、数学的領域31の第1の最大半径R1の0.2倍よりも大きい。図1において、距離ALは、第1の最大半径R1の0.5倍である。
これに対応して、第2、第3、及び第4の光学レンズ4R、5L、及び5Rもまた軸外しレンズであり、少なくとも、それぞれの結像光路内で導かれる結像ビーム束の範囲において、それぞれ第2、第3及び第4の回転対称な数学的領域の部分領域である第2、第3及び第4の光学面15R、18L、18Rをそれぞれ含み、これらの面は、数学的領域の第2、第3及び第4の対称軸16R、19L、19Rに対して第2、第3及び第4の最大半径R2、R3、R4をそれぞれ有する。ここで、第2、第3及び第4の光学レンズ4R、4L及び5Rもまた、第2、第3及び第4の軸外しレンズ4R、5L及び5Rをそれぞれ構成している。従って、第2、第3及び第4の軸外しレンズ4R、5L、5Rのそれぞれの第2、第3及び第4の光学面14R、15L、18Rの第2、第3及び第4の領域中心17R、20L、20Rは、それぞれの数学的領域の対応する第2、第3及び第4の対称軸14R、15L、19Rから距離AL、AL’、AR’をそれぞれ有し、この距離は、対応する数学的領域の第2、第3、及び第4の最大半径R2、R3、R4の0.2倍よりも大きい。図1において、距離ARは、第2の最大半径R2の0.5倍であり、距離AL’及びAR’は、それぞれ、第3及び第4の最大半径R3、R4の0.4倍である。
第2、第3及び第4の領域中心17R、20L、20Rと、対応する第2、第3及び第4の対称軸16R、19L、19Rとの間の距離AR、AL’、及びAR’は、それぞれ異なり得る。但し、本実施の形態においては、第1の軸外しレンズ4Lの第1の光学面15Lの第1の領域中心17Lは、第2の軸外しレンズ4Rの第2の光学面15Rの第2の領域中心17Rが第2の対称軸16Rから離間しているのと同じ分だけ、第1の対称軸16Lから離間している。これに対応して、第3の軸外しレンズ5Lの第3の光学面18Lの第3の領域中心20Lもまた、第4の軸外しレンズ5Rの第4の光学面18Rの第4の領域中心20Rが第4の対称軸19Rから離間しているのと同じ分だけ第3の対称軸19Lから離間している。
図示の実施の形態において、対応する第1、第2、第3及び第4の軸外しレンズ4L、4R、5L、5Rの第1、第2、第3及び第4の光学面15L、15R、18L、18Rの第1、第2、第3及び第4の領域中心17L、17R、20L、20Rは、それぞれ、対応する数学的領域のそれぞれの第1、第2、第3、及び第4の最大半径R1、R2、R3、R4の、それぞれ50%及び40%だけ、対応する数学的領域の対応する第1、第2、第3及び第4の対称軸16L、16R、19L、19Rから離間している。
但し、本発明は、これに限定されるものではない。実際、この距離は、より小さくてもよい。但し、少なくとも50%離間させると、1つの大きい共通のレンズから切断によって少なくとも2つの軸外しレンズを製造することができるという点で有利である。
図3Cに、第3の軸外しレンズ5Lを例に挙げて、軸外しレンズと軸外しレンズによって規定される回転対称な数学的領域との間の上述の相互関係を示す。図3Cは、図の左半分において、第3の軸外しレンズ5Lのみを示し、図の右半分において、第3の軸外しレンズ5Lを、第3の軸外しレンズによって規定される第1の回転対称な数学的領域31Lと共に示す。図3Cの上部に上面図を示し、図3Cの下部に上記領域のレンズのそれぞれの側面の断面図を示す。
第3の軸外しレンズ5Lの第3の光学有効面18Lは、第3の回転対称な数学的領域31L(図中、点線を付して示す)を規定する。図3Cにおいて、第3の光学面18Lには斜線が施され、図3Cの下部において、この表面は、軸外しレンズ5Lの断面図の上部の輪郭線によって示されている。図3Cの右半分に示されるように、第3の軸外しレンズ5Lの第3の光学面18Lは、第3の数学的領域31Lの部分領域である。第3の軸外しレンズ5Lの第3の光学面18Lもまた、領域中心20Lを有する。面の重心の計算方法は、当業者に公知である。
第3の光学面18Lによって規定される第3の数学的領域31Lは、その対称軸19Lに対して最大半径R3を有し、この半径は、数学的領域31Lを規定する第3の光学面18Lの最大の延長線によって規定される。
軸外しレンズの1つの特徴は、(第3の)光学面18Lの領域中心20Lが、当該レンズによって規定される数学的領域31Lの対称軸19Lから離間しているということである。
別の実施の形態によれば、軸外しレンズは、上記とは異なるように規定されてもよい。すなわち、軸外しレンズ4L、4R、5L及び5Rは、結像光路14L、14Rが連続的に横断する少なくとも2つの光学有効面をそれぞれ含む。これらの光学面は、曲率円の中心点(曲率中心点)をそれぞれ規定する。ここで、通常のレンズとは異なり、領域中心の接続直線及びそれぞれの軸外しレンズのこれらの光学有効面の曲率中心点の接続直線は、同軸状ではなく、平行ずれを有するか、あるいは、角をなすもしくは斜めになっている。
特に図3Cにおいて、このことは、領域中心20L(図3Cにおいては一致)の接続直線と、第3の軸外しレンズ5Lの光学有効面18L、18L’の曲率中心点K、K’(図3Cにおいては第3の数学的領域31Lの対称軸19Lに一致)の接続直線との間の距離AL’から明らかである。ここで、Kは、光学面18Lの曲率中心点を示し、K’は、光学面18L’の曲率中心点を示す。図3Cの下部において、光学有効面18L’は、第3の軸外しレンズ5Lの断面図の中間の点線で示す輪郭線である。一実施の形態によれば、この距離は、領域中心20Lから光学有効面19L及び19L’の外縁部まで測定した場合、軸外しレンズ5Lの光学有効面の最大半径の0.2倍よりも大きい。但し、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、一実施の形態によれば、上記距離は、軸外しレンズ5Lの光学有効面18L、18L’によって規定される曲率円のうちの最小の曲率円の半径の0.1%、特に、1%、さらに特に、5%よりも大きくてもよい。
図示の実施の形態において、第1の軸外しレンズ4Lの第1の光学面5L及び第2の軸外しレンズ4Rの第2の光学面15Rは、同一である。同様に、第3の軸外しレンズ5Lの第3の光学面18L及び第4の軸外しレンズ5Rの第4の光学面18Rは、同一である。但し、このような完全な相関である必要はない。各軸外しレンズの各光学面の少なくとも80%、特に、少なくとも90%、さらに特に、少なくとも98%が等しければよく、光学的に重要なずれのみが考慮されればよい。一実施の形態によれば、異なる軸外しレンズの少なくとも1つの光学面が対として干渉性を有していればよい。
さらに、第1及び第2の軸外しレンズ4L及び4R、並びに第3及び第4の軸外しレンズ5L及び5Rは、共通の対称平面22に関して対称に対として配置されている。
図3Aに、立体視光学系1に取り付けられる前の第1及び第2の軸外しレンズ4L及び4Rの概略上面図を示す。
第1及び第2の軸外しレンズ4l、4Rは、点線で示す1つの共通の回転対称な光学レンズ30から切断によって形成される。従って、第1及び第2の軸外しレンズ4L、4Rの第1及び第2の光学面15L、15Rは、それぞれ、その対称軸18L、18Rに対して最大半径R1、R2を有する、共通の光学レンズ30の1つの回転対称な(数学的)領域31の部分領域である。このように、この特定の実施の形態において、共通の光学レンズ30の第1及び第2の対称軸16L、16R並びに共通の光学レンズ30の第1及び第2の最大半径R1、R2は、第1及び第2の軸外しレンズ4L、4Rに関して同一である。明らかに、第1の軸外しレンズ4Lの第1の光学面15Lの第1の領域中心17L及び第2の軸外しレンズ4Rの第2の光学面15Rの第2の領域中心17Rは、共通の光学レンズ30の共通の最大半径R1、R2の0.5倍である距離AL、ARを共通の光学レンズ30の共通の対称軸16L、16Rからそれぞれ有する。
図3Aに示す第1及び第2の2つの軸外しレンズ4L及び4Rは、1つの共通の回転対称な光学レンズ30から円形に切断されることによって形成されるが、本発明は、これに限定されるものではない。あるいは、2つの軸外しレンズは、任意の形状の外周線を有し得る。特に、2つの軸外しレンズは、異なる外周線を有していてもよい。
2つの軸外しレンズは、図3Bに概略的に示すように、1つの共通の回転対称な光学レンズ30’から直線的に切断することによって特に容易に製造することができる。図3Bにおいて、要素R1’、R2’、AL’、AR’、4L’、4R’、15L’、15R’、16L’、16R’、17L’、17L’、30’及び31’は、図3Aに関して上記に説明した要素R1、R2、AL、AR、4L、4R、15L、15R、16L、16R、17L、17L、30及び31に一部が変更されてそれぞれ対応しているので、個々の説明は省略する。
図1に示す第1の実施の形態において、左側結像光路14Lに沿った第1の軸外しレンズ4Lと第3の軸外しレンズ5Lとの間の第1の距離D1は、第1のモータ21Lを用いることによって変更することができる。第2のモータ21Rを用いることによって、右側結像光路14Rに沿った第2の軸外しレンズ4Rと第4の軸外しレンズ5Rとの間の第2の距離D2も変更することができる。ここで、結像光路14L、14Rに沿って互いに直列に配置された第1及び第3並びに第2及び第4の軸外しレンズ4L、4R及び5L、5Rは、第1の光学ミラー3Lと第1のプリズム6Lとの間、及び第2の光学ミラー3Rと第2のプリズム6Rとの間に配置された可変屈折力の光学装置を対として形成している。ここで、第1及び第2のモータ21L及び21Rは、ステッピング・モータである。別個のステッピング・モータの代わりに、例えば、1つの共通のモータ又は2つの手動駆動装置を用いてもよい。
第3の軸外しレンズ5Lに対する第1の軸外しレンズ4Lの相対的な変位と、第4の軸外しレンズ5Rに対する第2の軸外しレンズ4Rの相対的な変位とを機械的にあるいは電気的に互いに結合して、第1の距離D1と第2の距離D2とが常に同じ大きさとなるようにすれば、図1に示す立体視光学系1の対称な構成にとって有利である。2つのステッピング・モータを用いることにより、これを、1つの共通の制御装置によって、例えば、制御器(図1には図示せず)を用いることによって実現することができる。1つの共通のモータ又は1つの共通の手動駆動装置を用いる場合、これは、例えば、機械的結合によって実現することができる。
距離D1及びD2を変更することにより、物体平面23のそれぞれの作動距離に立体視光学系1を適合させること、従って、焦点合わせを行なうことが可能となる。さらに、第1及び第3並びに第2及び第4の軸外しレンズ4L、5L、4R、5Rに用いる第1及び第3並びに第2及び第4の光学面15L、18L、15R、18Rを適切に選択すれば、本発明の構造により、左側及び右側結像光路の主ビームが、作動距離の変更後、ひいては距離D1及びD2の変更後であっても、物体平面23においてゼロとは異なる立体視角(を立体視光学系1の動作範囲内に常に自動的に有することが保証される。
第1及び第3並びに第2及び第4の軸外しレンズ4L、5L、4R、5Rを横断した後、別々に導かれる左側及び右側結像光路14L、14Rは、それぞれが2つのミラー面を含む第1及び第2のプリズム(偏向装置)6L及び6Rにそれぞれ入射する。このように、第1及び第3の軸外しレンズ4L、5Lは、第1のミラー3Lと第1のプリズム6Lとの間に配置されている。これに対応して、第2及び第4の軸外しレンズ4R、5Rは、第2のミラー3Rと第2のプリズム6Rとの間に配置されている。
ここで、偏向装置を形成する2つのプリズム6l及び6Rは、ミラー対に機能的に置き換えてもよい。
第1及び第2のプリズム6L、6Rによって折り曲げられた後、別々に導かれる左側及び右側結像光路14L、14Rは、左側及び右側の光学サブシステム2L、2Rの第1及び第2のズーム系24L、24Rにそれぞれ入射する。
第1のズーム系24Lは、左側結像光路14Lの結像倍率を可変とし、これにより、可変屈折力の光学装置を形成するために、互いに対して変位可能な3つの光学レンズ(第1の光学ズーム素子)7L、8L及び9Lを含む。これに対応して、第2のズーム系24Rは、右側結像光路14Rの結像倍率を可変とし、これにより、可変屈折力の光学装置を形成するために、互いに対して変位可能な3つの光学レンズ(第2の光学ズーム素子)7R、8R及び9Rを含む。従って、第1のプリズム6Lと第3の光学ミラー10Lとの間及び第2のプリズム6Rと第4の光学ミラー10Rとの間に、少なくとも1つの可変屈折力の光学装置が配置されている。
ここで、第1のズーム系24Lの光学レンズ7L、8L、9Lは、第1の軸外しレンズ4Lの第1の対称軸16Lに対して平行ずれを有し、かつ、立体視光学系1の共通の対称平面/対称軸22との間に90°の最小角度を有する1つの共通の光軸に沿って配置されている。これに対応して、第2のズーム系24Rの光学レンズ7R、8R、9Rは、第2の軸外しレンズ4Rの第2の対称軸16Rに対して平行ずれを有し、かつ、立体視光学系1の共通の対称平面/対称軸22との間に90°の最小角度を有する1つの共通の光軸に沿って配置されている。
従って、光学レンズ7L、8L、9L、7R、8R、9Rのそれぞれの光軸は、第1の光学ミラー3Lと第1のプリズム6Lとの間及び第2の光学ミラー3Rと第2のプリズム6Rとの間でそれぞれ導かれる主ビームに対して平行ずれを有する。
但し、本発明は、第1及び第2のズーム系24L、24Rの光学レンズ7L、8L、9L、7R、8R、9Rのこのような構成に限定されるものではない。むしろ、第1及び第2のズーム系24L、24Rの光学レンズ7L、8L、9L、7R、8R、9Rのそれぞれの光軸は、第1及び第2の軸外しレンズ4L、4Rの第1及び第2の対称軸16L、16Rに対してそれぞれ角度を有し得る。光路の十分な折り曲げ、従って、小さい構造形状を実現するために、形成される角度は、それぞれ、最大で20°であり得る。これに対応して、光学レンズ7L、8L、9L、7R、8R、9Rのそれぞれの光軸と、立体視光学系1の共通の対称平面22との間に形成される最小角度は、90°に限定されない。むしろ、この最小角度は、45°〜135°、特に、75°〜105°の範囲にあってもよい。ここで、この最小角度は、各光軸の周囲の任意の平面内に配され得る。
第1及び第2のズーム系24L、24Rの光学レンズ7L、8L、9L、7R、8R、9R間のレンズ間距離EL、ER及びFL、FLを変更することにより、第1及び第2のズーム系24L及び24Rの屈折力を調節し、これによって、左側及び右側結像光路14L、14Rによる結像の倍率を可変とすること(ズーム機能)が可能となる。
図示の実施の形態において、これは、制御機器(図示せず)を用いて第1のズーム系24Lの光学レンズ7L、8L、9L及び第2のズーム系24Rの光学レンズ7R、8R、9Rをそれぞれ互いに対して変位させることによって実現される。ここで、図1に示す立体視光学系1の対称構造における変位は、距離ALとAR及び距離FlとFRが、それぞれ常に等しくなるように行なわれることが好ましい。第1及び第2のズーム系24L、24Rの光学レンズ7L、8L、9L、7R、8R、9Rの上記の構成により、2つのズーム系24L、24Rのレンズを同時に変位させても、立体視光学系1の重心は、維持されるか、あるいは少ししか変化しない
別の実施の形態(図示せず)によれば、2つのズーム系24L、24Rの屈折力の変更は、2つのズーム系の光学レンズ7L、8L、9L、7R、8R、9Rを互いに対して変位させることによって行なわれるのではない。むしろ、この実施の形態においては、ズーム系24L、24Rの両方における光学レンズ7L、8L、9L、7R、8R、9Rのうちの少なくとも1つが可変屈折力の光学レンズであり、駆動によってそれぞれの光学レンズの屈折力を変更することができる。
さらに、あるいはもしくは、さらなる別の実施の形態(同じく図示せず)によれば、光学レンズ4L、5L及び4R、5Rによって形成される作動距離を調節するための光学装置の屈折力の変更は、光学レンズ4L、5L、4R、5Rのうちの一方を相対的に変位させることによって行なわれるのではない。むしろ、この別の実施の形態においては、光学レンズ4L、5L、4R、5Rのうちの少なくとも一方が可変屈折力の光学レンズであるか、あるいは、1つのさらなる可変屈折力の光学レンズが軸外しレンズ対の間に配置され、それぞれの光学レンズを駆動することによって屈折力を変更することができる。
可変の、従って、調整可能な屈折力を有する光学レンズが、従来技術、例えば、米国特許第4,795,248号又は米国特許第5,815,233号から公知であり、これらの両方の出願の開示の全体は、引用によって本明細書に援用される。可変屈折力を有するこのようなレンズは、液晶層を含み、液晶層は、当該層を横断するビームに対して形成する光路長をその位置に関して調整するために、電極の構造によって駆動され得る。従って、光路長は、レンズの断面全体にわたって所望の値に様々に調整することができ、自在なレンズ作用を実現することが可能となる。このようなレンズは、液晶レンズあるいはLCDレンズと呼ばれる。
あるいは、このような可変屈折力の光学レンズは、液体レンズであってもよい。典型的には、液体レンズは、屈折率が異なり、かつ、好ましくは、互いに混和しない2種類の液体が封入された2つの窓(入射窓及び出射窓)を有する筐体を含む。筐体は、液体レンズの光軸に関して対称な円錐壁を両液体に対して形成し、2種類の液体間の境界層がこの壁にある一定の接触角で接触している。一方の液体は導電性を有し、他方の液体は実質的に導電性を有しない。電圧を印加することにより、2種類の液体間の境界層と上記壁との間に形成される角度を変更することができる。2種類の液体の屈折率が異なっているため、光軸に沿ってレンズを横断するビームに対する当該レンズのレンズ作用は可変である。このような液体レンズは、例えば、バリオプティック(Varioptic)社(フランス、リヨン、69007)から入手可能である。境界層の形状を変更することによってその屈折力を変更するさらなる液体レンズが、米国特許第6,369,954号、カナダ国特許第2,368,553号、及び米国特許第4,783,155号から公知であり、これらの引用文献の内容の全体は、引用により本明細書に援用される。
第1及び第2のズーム系24L、25Rを通過した後、別々に導かれる左側及び右側結像光路14L、14Rは、左側光学サブシステム2L内に配置された第3の光学ミラー(第3の偏向素子)10Lのミラー面及び右側光学サブシステム2R内に配置された第4の光学ミラー(第4の偏向素子)10Rのミラー面によって、それぞれ折り曲げられる。
このように、第1の光学サブシステム2Lの第1のズーム系24Lは、第3の光学ミラー10Lと第1のプリズム6Lとの間に配置され、第1のプリズム6Lは、第1の光学ミラー3Lと第3の光学ミラー10Lとの間に配置される。これに対応して、第2の光学サブシステム2Rの第2のズーム系24Rは、第4の光学ミラー10Rと第2のプリズム6Rとの間に配置され、第2のプリズム6Rは、第2の光学ミラー3Rと第4のミラー10Rとの間に配置されている。
図1に示す第1の実施の形態における立体視光学系1は、放射線源25と照射光学系26とにより構成される照射系をさらに含む。放射線源25は、放射線を射出する働きをする。図1において単一のレンズのみによって構成される照射光学系26は、放射線源25によって射出される放射線のための照射光路27を形成する。放射線源25によって射出される放射線は、例えば、照明目的で射出される光、治療目的で射出されるレーザ放射線、及び/又は、診断目的で射出される赤外放射線であり得る。上記照射系の代わりに、観察系、特に、赤外線観察系を設けてもよい。
図1から、第1及び第2の光学サブシステム2L、2Rの第1及び第2のミラー3L、3Rの第1及び第2のミラー面は、ゼロよりも大きい距離Aだけ互いに離間しており、照射光学系26によって形成される照射光路27は、距離Aを介して導かれることが分かる。このようにして、物体平面22に配置される物体の0度照明/観察が問題なく可能となる。
第1及び第2のミラー3L、3Rの第1及び第2のミラー面間の図1に示す距離Aの代わりに、第1及び第2のミラー3L、3Rの第1及び第2のミラー面が、照射光路27内で導かれる放射線に対して、左側及び右側結像光路14L、14R内の結像ビーム束に対してよりも高い透明度を少なくとも一部の領域においてそれぞれ有していてもよい。従って、第1及び第2のミラー3L、3Rのミラー面は、一部の領域において透明もしくは半透明であり得るか、あるいは、二色性を有し得る。この場合、照射光学系26によって形成される照射光路27は、第1及び第2のミラー面の上記の高透明度領域又は二色性領域を通って導かれる。
図1に示す実施の形態において、左側及び右側光路14L、14R内でそれぞれ導かれる左側及び右側結像ビーム束の主ビームは、実質的に同じ平面に配置される。つまり、上記主ビームは、30°未満、特に、20°未満、さらに特に、10°未満、好ましくは、0°の角度を共通の平面に対して有する。
尚、上述の第1の実施の形態は一例に過ぎない。従って、図1に示す光学素子の数は、異なるものであってもよい。さらに、使用する光学レンズのうちの1つ又はそれ以上が、(図示されるような)複合レンズであってもよい。また、光学ミラーの代わりに、プリズムなどの他の任意の光学偏向素子を用いてもよい。
図4及び図5に、2つの別の実施の形態における立体視光学系を通過する光路を概略的に示す。
2つの別の実施の形態の光路の構造は、上記において説明し、図1に示す上述の第1の実施の形態の光路に非常に類似しているため、以下においてはその違いのみを説明する。例えば、より分かりやすくするために、図4及び図5において、角度η1及びη2は、(図1において以外は)明示しない。
図4に示す第1の別の実施の形態における立体視光学系1’は、特に、第1及び第2の光学軸外しレンズ4L、4R並びに軸外しレンズ4L、4Rに隣接する第1及び第2の光学ミラー3L、3Rが、左側及び右側結像光路14L、14Rにおいて第1及び第2の光学曲面ミラー14L、14Rにそれぞれ対として置き換えられているという点で、上述の第1の実施の形態における立体視光学系1と異なる。
ここで、第1及び第2の光学曲面ミラー14L、14Rの曲面ミラー面44L、44Rの最大曲率半径m1L、m1R(図4において矢印で示す)は、80cmであり、従って、1メートル未満である。但し、本発明は、この値に限定されるものではない。むしろ、本願の目的においては、曲面ミラー面44L、44Rのそれぞれの最大曲率半径m1L、m1Rが10メートル未満であればよい。
図示の実施の形態において、曲面ミラー面44L、44Rは、2つの異なる曲率半径m1L、m2L、m1R、m2Rをそれぞれ含み、好ましくは互いに垂直である異なる曲率半径m1L、m2Lとm1R、m2Rとの差は、それぞれ、各曲面ミラー面44L、44Rのそれぞれの2つの曲率半径m1L、m2L及びm1R、m2Rの最大曲率半径m1R、m1Lの22%である。
但し、本発明は、曲面ミラー面44L、44Rが、ちょうど2つの異なる曲率半径m1L、m2L及びm1R、m2Rをそれぞれ有するという特徴に限定されるものではない。むしろ、曲面ミラー面44L、44Rは、2つより多くの異なる曲率半径を有していてもよい。また、一方の曲面ミラー面(ここでは、すなわち44L)の曲率半径が、数及び/又は半径において他方のミラー面(ここでは、すなわち44R)の曲率半径と異なっていてもよい。また、各曲面ミラー面の異なる曲率半径間の差は、上述の例に限定されない。本願によれば、一般に、各曲面ミラー面の好ましくは実質的に互いに垂直な少なくとも2つの異なる曲率半径間の差は、当該少なくとも2つの曲率半径の最大曲率半径の少なくとも5%、さらには、少なくとも10%、好ましくは、少なくとも20%である。この点に関し、「実質的に垂直」とは、2つの異なる曲率半径が65°〜115°、特に、80°〜100°、さらに特に、90°の角度で互いに交差することを意味する。
これらの曲率半径m1L、m2L及びm1R、m2Rを有するミラー面44L、44Rが、円環面状でも球面状でもなく、かつ、ゼロとは異なる屈折力を有することは明らかである。曲面ミラー面44L、44Rがこれらがそれぞれ折り曲げる結像光路14L、14Rに対して回転対称な作用を及ぼすことは、第1及び第2の光学曲面ミラー44L、44Rのミラー面44L、44Rに典型的である。ここで、ミラー面44L、44Rの曲率は、左側及び右側結像光路14L、14Rによってそれぞれ導かれ、第1及び第2の曲面ミラー面44L、44Rによって反射される結像ビーム束の視差の欠落が、立体視光学系1’の動作範囲内に常に維持されるように選択される。
図4に示す実施の形態において、第1の曲面ミラー面44L及び第2の曲面ミラー面44Rは同一であり、立体視光学系1’の対称平面22に関して対称に配置されている。
ここで、第1及び第2の曲面ミラー面44L、44Rは、互いに距離A’だけ離間し、かつ、互いに対して角度βで傾斜している。放射線源25によって射出される放射線のための照射光路27は、距離A’を介して導かれる。この点に関し、距離A’及び角度β’は、一定であっても、可変であってもよい。
本実施の形態によれば、第1及び第2の曲面ミラー面44L、44Rは、第1の曲面ミラー面44Lの領域中心(図示せず)と第2の曲面ミラー面44Rの領域中心(図示せず)との間の接続直線(図示せず)、及び第1の曲面ミラー44Lの最小曲率中心点(曲面ミラー面の領域中心において曲面ミラー面によって規定される最小曲率円の中心点)(図示せず)と第2の曲面ミラー面44Rの最小曲率中心点(図示せず)との間の接続直線(図示せず)が同軸状ではなく、曲面ミラー面44L、44Rの領域中心における最小曲率半径の0.1%よりも大きい量だけ互いに離間するようにさらに配置されている。但し、本発明は、第1及び第2のミラー面44L、44Rのこのような配置及び設計に限定されるものではない。例えば、領域中心間の接続直線、及びミラー面の最小曲率中心点間の接続直線は、平行ずれを有し、互いに角をなすもしくは斜めになっており、及び/又は、それぞれの領域中心の曲面ミラー面における最小曲率半径の1%よりも大きい、特に、5%よりも大きい量だけ離間し得る。
第1の曲面ミラー40Lは、第3の軸外しレンズ5Lから第1の距離D1’だけ離間している。これに対応して、第2の曲面ミラー40Rは、第4の軸外しレンズ5Rから第2の距離D2’だけ離間している。第1のモータ21Lを用いることにより、第1の曲面ミラー40Lと第3の軸外しレンズ5Lとを互いに対して変位させて、第1の距離D1’を変更することが可能である。これに対応して、第2のモータ21Rを用いることにより、第2の曲面ミラー40Rと第4の軸外しレンズ5Rとを互いに対して変位させて、第2の距離D2’を変更することが可能である。また、ここでは、第1及び第2の距離D1’及びD2’を機械的又は電気的に結合することが有利であり得る。あるいは、1つの共通のモータを用いてもよい(図示せず)。全ての実施の形態において、1つのモータの代わりに手動駆動装置を用いてもよい。上記の第1の実施の形態のように、距離D1’及びD2’を変更することにより、立体視光学系1’の物体平面23からの各作動距離を調節し、従って、焦点合わせを行なうことが可能となる。ここで、第1の曲面ミラー40L及び第3の軸外しレンズ5L、並びに第2の曲面ミラー40R及び第4の軸外しレンズ5Rにそれぞれ用いる光学面44L、18Lと44R、18Rとを適切に選択すれば、本発明の構造により、左側及び右側結像光路40L、40Rの主ビームが、作動距離の変更後、従って、距離D1’及びD2’の変更後であっても、(立体視光学系1’の動作範囲内で)ゼロとは異なる立体視角(で物体平面23において常に自動的に交差することが保証される。左側及び右側結像光路14L、14Rが折り曲げられるため、距離D1’及びD2’が変更された際、立体視光学系1’の重心は全く変位しないか、あるいは、少ししか変化しない。
さらに、第1の別の実施の形態において、第1及び第2のプリズム6L、6Rは、1つの共通の取付台43L及び43Rによってそれぞれ支持され、従って、90°の一定角度δ1、δ2を有する一対の光学平面ミラー対41L、42L及び41R、42Rにそれぞれ置き換えられる。但し、この角度δ1、δ2は、ちょうど90°に限定されるものではない。むしろ、角度δ1、δ2は、任意の、特に、85°〜95°の範囲の角度を有していてもよい。
第1及び第2の軸外しレンズ4L、4R並びに隣接する光学偏向素子3L、3Rの代わりに第1及び第2の曲面ミラー40L、40Rを用いることにより、立体視光学系1’の重量が大幅に低減される。これは、立体視光学系1’が頭部装着型ルーペとして用いられる場合に特に有利である。
以下に、第2の別の実施の形態における立体視光学系1’’を通過する光路について、図5を参照しながら説明する。ここでは、図4に示す第1の別の実施の形態に示す要素に対応する要素の説明は省略する。
図5に示す第2の別の実施の形態における立体視光学系1’’は、特に、左側及び右側結像光路14L、14Rにおいて第3及び第4の軸外しレンズ5L、5R並びに軸外しレンズ5L、5Rにそれぞれ隣接する光学平面ミラー41L、41Rが、第3及び第4の光学曲面ミラー45L、45Rにそれぞれ対として置き換えられているという点で、上述の第1の別の実施の形態における立体視光学系1’と異なる。第3及び第4の曲面ミラー45L、45Rは、左側及び右側結像光路14L、14R内でそれぞれ導かれ、第3及び第4の曲面ミラー面46L、46Rによってそれぞれ反射される結像ビーム束における視差の欠落が立体視光学系1’’の動作範囲内に常に維持されるようにそれぞれ選択される第3及び第4の光学曲面ミラー面46L、46Rをそれぞれ含む。従って、第3及び第4の光学曲面ミラー45L、45Rの第3及び第4の曲面ミラー面46L、46Rもまた、折り曲げられる結像光路14L、14Rに対してそれぞれ回転対称な作用をそれぞれ有する。第3及び第4の曲面ミラー面46L、46Rの曲率半径(図5においては明示せず)の選択に関しては、図4に示す実施の形態における第1及び第2の曲面ミラー面44L、44Rのそれぞれの曲率半径m1L、m2L及びm1R、m2Rに関して述べた説明が参照される。
図5に示す実施の形態において、第3の曲面ミラー面46L及び第4の曲面ミラー面46Rは同一であり、立体視光学系1’’の対称平面22に関して対称に配置されている。第3の曲面ミラー45L及び平面ミラー42L、並びに第4の曲面ミラー45R及び平面ミラー42Rは、1つの共通の取付台43L、43Rによってそれぞれ対として支持されている。
本実施の形態によれば、領域中心間の接続直線に関する第3及び第4の曲面ミラー面46L、46Rの互いに対する配置は、第1及び第2の曲面ミラー面44L、44Rの互いに対する上述の配置のミラー面46L及び46Rの最小曲率中心点間の接続直線に対応している。
第1の曲面ミラー40Lは、第3の曲面ミラー45Lから第1の可変距離D1’’だけ離間している。これに対応して、第2の曲面ミラー40Rは、第4の曲面ミラー45Rから第2の可変距離D2’’だけ離間している。第1のモータ21L’を用いることにより、第3の曲面ミラー45L及び平面ミラー42Lを第1の曲面ミラー40Lに対して変位させて、第1の距離D1’’を変更することができる。これに対応して、第2のモータ21R’を用いることにより、第4の曲面ミラー45R及び平面ミラー42Rを第2の曲面ミラー40Rに対して変位させて、第2の距離D2’’を変更することができる。ここで、平面ミラー42L及び42Rの変位によって生じ得る左側及び右側結像光路14L、14Rの倍率の変更は、第1及び第2のズーム系24L、24Rによって補正することができる。また、ここでは、第1及び第2の距離D1’及びD2’を機械的又は電気的に結合することが有利であり得る。あるいは、1つの共通の駆動装置を用いてもよい(図示せず)。上述の実施の形態と同様に、距離D1’’及びD2’’を変更することにより、立体視光学系1’’を物体平面23からの各作動距離に適合させ、従って、焦点合わせを行なうことが可能となる。ここで、第1の曲面ミラー40L及び第3の曲面ミラー45L、並びに第2の曲面ミラー40R及び第4の曲面ミラー45Rにそれぞれ用いる光学面44L、46LR及び44R、64Rを適切に選択すれば、本発明の構造により、左側及び右側結像光路14L、14Rの主ビームが、作動距離の変更後、従って、距離D1’’及びD2’’の変更後であっても、ゼロとは異なる立体視角(で物体平面23において自動的に交差することが保証される。
第3及び第4の軸外しレンズ5L、5R並びに隣接する平面ミラー41L、41Rの代わりに第3及び第4の曲面ミラー45L、45Rを用いることにより、第1の別の実施の形態と比較して立体視光学系1’’の重量がさらに低減される。これは、立体視光学系1’’が頭部装着型ルーペとして用いられる場合に特に有利である。
図2に示すように、立体視光学系1、1’、1’’を、観察者の左目及び右目14L、14Rが立体視光学系1、1’、1’’の左側及び右側出射接眼レンズを覗き込むように、ユーザの頭部にストラップによって取り付けることが可能な筐体28に一体化してもよい。このように、立体視光学系1、1’、1’’は、頭部装着型ルーペの一部であってもよい。ここで、上述の左側及び右側結像光路14L及び14Rの折り曲げにより、立体視光学系1の光学素子は、大部分が、ユーザの頭部にわたって、従って、ユーザの額に広がる額平面に平行に配置される。これにより、光学素子の重量は、ユーザの頭部上の短いレバーアームに対してのみ作用することになる。さらに、レバーアームは、光学素子の変位によって全く変化しないか、あるいは、若干しか変化しない。従って、ユーザの早期疲労及び頸筋の痙攣を防止することができる。
あるいは、上述の立体視光学系1、1’、1’’は、手術用顕微鏡、特に、デジタル式手術用顕微鏡に一体化してもよい。
本発明の第1の実施の形態における立体視光学系を通過する光路の概略図 図1、図4、又は図5の立体視光学系が一体化された頭部装着型ルーペを示す概略図 図1、図4、又は図5のいずれかの立体視光学系に取り付けられる前の2つの軸外しレンズの概略上面図 図1、図4、又は図5のいずれかの立体視光学系に取り付けられる前の別の2つの軸外しレンズの概略上面図 軸外しレンズの本質的な特徴を示す概略図 本発明の第1の別の実施の形態における立体視光学系を通過する光路の概略図 本発明の第2の別の実施の形態における立体視光学系を通過する光路の概略図 従来技術から公知のグリーノーシステムを通過する光路の概略図 従来技術におけるさらなる立体視光学系を通過する光路の概略図

Claims (35)

  1. 立体視光学系(1)であって、
    前記立体視光学系(1)の左側結像光路(14L)を形成するための複数の光学素子(3L、4L、5L、6L、7L、8L、9L、10L、11L、12L)を有する第1の光学サブシステム(2L)であって、前記第1の光学サブシステム(2L)が、前記左側結像光路(14L)の範囲に第1の回転対称な数学的領域(31)の部分領域である第1の光学面(15L)を有する少なくとも1つの第1の光学レンズ(4L)を含み、前記第1の数学的領域(31)が、第1の対称軸(16L)に対して第1の最大半径(R1)を有する第1の光学サブシステム(2L)と、
    前記立体視光学系(1)の右側結像光路(14R)を形成するための複数の光学素子(3R、4R、5R、6R、7R、8R、9R、10R、11R、12R)を有する第2の光学サブシステム(2L)であって、前記第2の光学サブシステム(2R)が、前記右側結像光路(14R)の範囲に第2の回転対称な数学的領域(31)の部分領域である第2の光学面(15R)を持つ少なくとも1つの第2の光学レンズ(4R)を有し、前記第2の数学的領域(31)が、第2の対称軸(16R)に対して第2の最大半径(R2)を有する第2の光学サブシステム(2L)とを含み、
    前記第1の光学レンズ(4L)は、第1の軸外しレンズ(4L)であり、その前記第1の光学面(15L)の第1の領域中心(17L)は、前記第1の数学的領域(31)の前記第1の最大半径(R1)の0.2倍よりも大きい距離(AL)を、前記第1の数学的領域(31)の前記第1の対称軸(16L)から有し、
    前記第2の光学レンズ(4R)は、第2の軸外しレンズ(4R)であり、その前記第2の光学面(15R)の第2の領域中心(17R)は、前記第2の数学的領域(31)の前記第2の最大半径(R2)の0.2倍よりも大きい距離(AR)を、前記第2の数学的領域(31)の前記第2の対称軸(16R)から有することを特徴とする立体視光学系(1)。
  2. 前記第1の軸外しレンズ(4L)の前記第1の光学面(15L)の前記第1の領域中心(17L)は、前記第2の軸外しレンズ(4R)の前記第2の光学面(15R)の前記第2の領域中心(17R)が前記第2の対称軸(16R)から離間しているのと同じ分だけ、前記第1の対称軸(16L)から離間している、請求項1に記載の立体視光学系(1)。
  3. 前記第1の軸外しレンズ(4L)の前記第1の光学面(15L)、及び、前記第2の軸外しレンズ(4R)の前記第2の光学面(15R)は、実質的に同一である、請求項1又は2に記載の立体視光学系(1)。
  4. 前記第1の光学サブシステム(2L)の第3の光学レンズ(5L)が、前記左側結像光路(14L)の範囲に第3の回転対称な数学的領域の部分領域である第3の光学面(18L)を有し、前記第3の数学的領域は、第3の対称軸(19L)に対して第3の最大半径(R3)を有し、前記第2の光学サブシステム(2R)の第4の光学レンズ(5R)が、前記右側結像光路(14R)の範囲に第4の回転対称な数学的領域の部分領域である第4の光学面(18R)を有し、前記第4の数学的領域は、第4の対称軸(19R)に対して第4の最大半径(R4)を有し、
    前記第3の光学レンズ(5L)は、第3の軸外しレンズ(5L)であり、その前記第3の光学面(18L)の第3の領域中心(20L)は、前記第3の数学的領域の前記第3の最大半径(R3)の0.2倍よりも大きい距離(AL’)を、前記第3の数学的領域の前記第3の対称軸(19L)から有し、前記第4の光学レンズ(5R)は、第4の軸外しレンズ(5R)であり、その前記第4の光学面(18R)の第4の領域中心(20R)は、前記第4の数学的領域の前記第4の最大半径(R4)の0.2倍よりも大きい距離(AR’)を、前記第4の数学的領域の前記第4の対称軸(19R)から有し、
    前記第1の軸外しレンズ(4L)及び前記第3の軸外しレンズ(5L)は、前記左側結像光路(14L)に沿って互いに第1の距離(D1)だけ離間し、前記第2の軸外しレンズ(4R)及び前記第4の軸外しレンズ(5R)は、前記右側結像光路(14R)に沿って互いに第2の距離(D2)だけ離間している、請求項1〜3のいずれかに記載の立体視光学系(1)。
  5. 前記第1の軸外しレンズ(4L)と前記第3の軸外しレンズ(5L)との間の前記第1の距離(D1)を前記左側結像光路(14L)に沿って変更し、及び/又は、前記第2の軸外しレンズ(4R)と前記第4の軸外しレンズ(5R)との間の前記第2の距離(D2)を前記右側結像光路(14R)に沿って変更するための少なくとも1つのアクチュエータ(21L、21R)をさらに含む、請求項4に記載の立体視光学系(1)。
  6. 前記それぞれの軸外しレンズ(4L、4R、5L、5R)の前記光学面の前記領域中心(17L、17R、20L、20R)は、前記対応する最大半径(R1、R2、R3、R4)の少なくとも30%、好ましくは、少なくとも40%、さらに好ましくは、少なくとも50%だけ、前記対応する対称軸(16L、16R、19L、19R)から離間している、請求項1〜5のいずれかに記載の立体視光学系(1)。
  7. 前記第1及び第2の軸外しレンズ(4R、4L)、及び/又は、前記第3及び第4の軸外しレンズ(5L、5R)は、それぞれ、1つの共通の対称平面(22)に関して対称に対として配置されている、請求項1〜6のいずれかに記載の立体視光学系(1)。
  8. 前記第1の光学サブシステム(2L)は、前記左側結像光路(14L)に沿って前記立体視光学系(1)の物体平面(23)と前記第1の軸外しレンズ(4L)との間に配置された、前記左側結像光路(14L)を折り曲げるための第1のミラー面を持つ少なくとも1つの第1の偏向素子(3L)を有し、
    前記第2の光学サブシステム(2R)は、前記右側結像光路(14R)に沿って前記立体視光学系(1)の物体平面(23)と前記第2の軸外しレンズ(4R)との間に配置された、前記右側結像光路(14R)を折り曲げるための第2のミラー面を持つ少なくとも1つの第2の偏向素子(3R)を有する、請求項1〜7のいずれかに記載の立体視光学系(1)。
  9. 前記第1の光学サブシステム(2L)は、少なくとも1つの第1の偏向装置(6L)と、第3のミラー面を有する少なくとも1つの第3の偏向素子(10L)とをさらに含み、前記第2の光学サブシステム(2R)は、少なくとも1つの第2の偏向装置(6R)と、第4のミラー面を有する少なくとも1つの第4の偏向素子(10R)とをさらに含み、
    前記第1の偏向装置(6L)は、前記左側結像光路(14L)内の前記第1の偏向素子(3L)と前記第3の偏向素子(10L)との間に配置され、前記第2の偏向装置(6R)は、前記右側結像光路(14R)内の前記第2の偏向素子(3R)と前記第4の偏向素子(10R)との間に配置され、
    前記第1の軸外しレンズ(4L)は、前記第1の偏向素子(3L)と前記第1の偏向装置(6L)との間に配置され、前記第2の軸外しレンズ(4R)は、前記第2の偏向素子(3R)と前記第2の偏向装置(6R)との間に配置されている、請求項8に記載の立体視光学系(1)。
  10. 前記第1の光学サブシステム(2L)は、第1のズーム系(24L)であって、前記左側結像光路(14L)内の前記第3の偏向素子(10L)と前記第1の偏向装置(6L)との間に配置され、前記左側結像光路(14L)の結像倍率を可変とするように互いに対して変位可能な第1の光学ズーム素子(7L、8L、9L)を備えた第1のズーム系(24L)を含み、
    前記第2の光学サブシステム(2R)は、第2のズーム系(24R)であって、前記右側結像光路(14R)内の前記第4の偏向素子(10R)と前記第2の偏向装置(6R)との間に配置され、前記右側結像光路(14R)の結像倍率を可変とするように互いに対して変位可能な第2の光学ズーム素子(7R、8R、9R)を備えた第2のズーム系(24R)を含む、請求項9に記載の立体視光学系(1)。
  11. 前記第1のズーム系(24L)の前記第1の光学ズーム素子(7L、8L、9L)は、前記第1の軸外しレンズ(4L)の前記第1の対称軸(16L)に対して20°の最大角度を有する1つの共通の光軸に沿って配置され、
    前記第2のズーム系(24R)の前記第2の光学ズーム素子(7R、8R、9R)は、前記第2の軸外しレンズ(4R)の前記第2の対称軸(16R)に対して20°の最大角度を有する1つの共通の光軸に沿って配置されている、請求項10に記載の立体視光学系(1)。
  12. 前記第1のズーム系(24L)の前記第1の光学ズーム素子(7L、8L、9L)は、前記第1の軸外しレンズ(4L)の前記第1の対称軸(16L)に対して平行ずれ(parallel offset)を有する1つの共通の光軸に沿って配置され、
    前記第2のズーム系(24R)の前記第2の光学ズーム素子(7R、8R、9R)は、前記第2の軸外しレンズ(4R)の前記第2の対称軸(16R)に対して平行ずれを有する1つの共通の光軸に沿って配置されている、請求項10又は11に記載の立体視光学系(1)。
  13. 特に先行する請求項のいずれかに記載の立体視光学系(1;1’;1’’)であって、
    前記立体視光学系(1;1’;1’’)の左側結像光路(14L)を形成するための複数の光学素子(3L〜12L;40L、5L、41L、42L、7L〜12L;40L、54L、42L、7L〜12L)を有する第1の光学サブシステム(2L)であって、前記左側結像光路(14L)を折り曲げるための、少なくとも1つの偏向素子(3L、10L;40L、10L)と、少なくとも1つの第1の偏向装置(6L;41L、42L;45L、42L)とを備えた第1の光学サブシステム(2L)と、
    前記立体視光学系(1)の右側結像光路(14R)を形成するための複数の光学素子(3R〜12R;40R、5R、41R、42R、7R〜12R;40R、54R、42R、7R〜12R)を有する第2の光学サブシステム(2R)であって、前記右側結像光路(14R)を折り曲げるための、少なくとも1つの偏向素子(3R、10R;40R、10R)と、少なくとも1つの第2の偏向装置(6R;41R、42R;45R、42R)とを備えた記第2の光学サブシステム(2R)とを含み、
    前記第1の光学サブシステム(2L)の前記光学素子(3L〜12L;40L、5L、41L、42L、7L〜12L;40L、54L、42L、7L〜12L)及び前記第2の光学サブシステム(2R)の前記光学素子(3R〜12R;40R、5R、41R、42R、7R〜12R;40R、54R、42R、7R〜12R)は、1つの共通の対称平面(22)に関して実質的に対称に配置され、
    前記少なくとも1つの偏向素子(3L、10L;40L、10L)と前記第1の偏向装置(6L;41L、42L;45L、42L)との間の前記左側結像光路(14L)の主ビーム、及び前記少なくとも1つの偏向素子(3R、10R;40R、10R)と前記第2の偏向装置(6R;41R、42R;45R、42R)との間の前記右側結像光路(14R)の主ビームが、45°〜135°、好ましくは、75°〜105°、さらに好ましくは、90°の最小角度(γ1、γ2、η1、η2)を前記共通の対称平面(22)に対して有する平面内にそれぞれ配置され、
    少なくとも1つの可変屈折力の光学装置(4L、5L、7L〜9L、4R、5R、7R〜9R)が、前記少なくとも1つの偏向素子(3L、10L;40L、10L)と前記第1の偏向装置(6L;41L、42L;45L、42L)との間、及び/又は、前記少なくとも1つの偏向素子(3R、10R;40R、10R)と前記第2の偏向装置(6R;41R、42R;45R、42R)との間に配置されていることを特徴とする立体視光学系(1;1’;1’’)。
  14. 前記少なくとも1つの偏向素子(3L、10L;40L、10L)と前記第1の偏向装置(6L;41L、42L;45L、42L)との間の前記左側結像光路(14L)の主ビーム、及び前記少なくとも1つの偏向素子(3R、10R;40R、10R)と前記第2の偏向装置(6R;41R、42R;45R、42R)との間の前記右側結像光路(14R)の主ビームが、45°〜135°、好ましくは、75°〜105°、さらに好ましくは、90°の最小角度(γ1、γ2、η1、η2)を前記共通の対称平面(22)に対してそれぞれ有する、請求項13に記載の立体視光学系(1、1’;1’’)。
  15. 前記第1の光学サブシステム(2L)は、少なくとも1つの第1及び第3の偏向素子(3L、10L;40L、10L)を含み、前記第1の偏向装置(6L;41L、42L;45L、42L)は、前記左側結像光路(14L)に沿って前記第1及び第3の偏向素子(3L、10L;40L、10L)間に配置され、
    前記第2の光学サブシステム(2R)は、少なくとも1つの第2及び第4の偏向素子(3R、10R;40R、10R)を含み、前記第2の偏向装置(6R;41R、42R;45R、42R)は、前記右側結像光路(14R)に沿って前記第2及び第4の偏向素子(3R、10R;40R、10RL)間に配置され、
    前記第1又は第3の偏向素子(3L、10L;40L、10L)と前記第1の偏向装置(6L;41L、42L;45L、42L)との間の前記左側結像光路(14L)の主ビーム、及び前記第2又は第4の偏向素子(3R、10R;40R、10R)と前記第2の偏向装置(6R;41R、42R;45R、42R)との間の前記右側結像光路(14R)の主ビームが、45°〜135°、好ましくは、75°〜105°、さらに好ましくは、90°の最小角度(γ1、γ2、η1、η2)を前記共通の対称平面(22)に対してそれぞれ有する平面内にそれぞれ配置されている、請求項13又は14に記載の立体視光学系(1、1’;1’’)。
  16. 前記第1又は第3の偏向素子(3L、10L;40L、10L)と前記第1の偏向装置(6L;41L、42L;45L、42L)との間の前記左側結像光路(14L)の主ビーム、及び前記第2又は第4の偏向素子(3R、10R;40R、10R)と前記第2の偏向装置(6R;41R、42R;45R、42R)との間の前記右側結像光路(14R)の主ビームが、45°〜135°、好ましくは、75°〜105°、さらに好ましくは、90°の最小角度(γ1、γ2、η1、η2)を前記共通の対称平面(22)に対してそれぞれ有する、請求項15に記載の立体視光学系(1、1’;1’’)。
  17. 前記少なくとも1つの可変屈折力の光学装置(4L、5L、7L〜9L、4R、5R、7R〜9R)は、それぞれ、前記左側又は右側結像光路(14L、14R)内の前記少なくとも1つの偏向素子(10L、10R)と前記第1又は第2の偏向装置(6L、6R;41L、42L、41R、42R;45L、42L、45R、42L)との間に配置され、前記左側又は右側結像光路(14L、14R)の結像倍率を可変とするように互いに交換可能な(replaceable)光学ズーム素子(7L〜9L、7R〜9R)をそれぞれ含む第1又は第2のズーム系(24L、24R)の変位可能な光学レンズ(7L、8L、9L、7R、8R、9R)である、請求項13〜16のいずれかに記載の立体視光学系(1、1’;1’’)。
  18. 前記左側結像光路(14L)内の前記第1のズーム系(24L)の前記第1の光学ズーム素子(7L、8L、9L)は、45°〜135°、好ましくは、75°〜105°、さらに好ましくは、90°の最小角度(γ1)を前記共通の対称平面(22)に対して有する平面に配置された1つの共通の光軸に沿って配置され、
    前記右側結像光路(14R)内の前記第2のズーム系(24R)の前記第2の光学ズーム素子(7R、8R、9R)は、45°〜135°、好ましくは、75°〜105°、さらに好ましくは、90°の最小角度(γ2)を前記共通の対称平面(22)に対して有する平面内に配置された1つの共通の光軸に沿って配置されている、請求項17に記載の立体視光学系(1、1’;1’’)。
  19. 前記左側結像光路(14L)内の前記第1のズーム系(24L)の前記第1の光学ズーム素子(7L、8L、9L)は、45°〜135°、好ましくは、75°〜105°、さらに好ましくは、90°の最小角度(γ1)を前記共通の対称平面(22)に対して有する1つの共通の光軸に沿って配置され、
    前記右側結像光路(14R)内の前記第2のズーム系(24R)の前記第2の光学ズーム素子(7R、8R、9R)は、45°〜135°、好ましくは、75°〜105°、さらに好ましくは、90°の最小角度(γ2)を前記共通の対称平面(22)に対して有する1つの共通の光軸に沿って配置されている、請求項18に記載の立体視光学系(1、1’;1’’)。
  20. 前記第1のズーム系(24L)の前記第1の光学ズーム素子(7L、8L、9L)は、前記左側結像光路(14L)内の前記第1の偏向素子(3L;40L)と前記第1の偏向装置(6L;41L、42L;45L、42L)との間で導かれる主ビームに対して平行ずれを有する1つの共通の光軸に沿って前記第3の偏向素子(10L)と前記第1の偏向装置(6L;41L、42L;45L、42L)との間に配置され、
    前記第4の偏向素子(10R)と前記第2の偏向装置(6R;41R、42R;45R、42R)との間の前記第2のズーム系(24R)の前記第2の光学ズーム素子(7R、8R、9R)は、前記右側結像光路(14R)内の前記第2の偏向素子(3R;40R)と前記第2の偏向装置(6R;41R、42R;45R、42R)との間で導かれる主ビームに対して平行ずれを有する1つの共通の光軸に沿って配置されている、請求項17〜19のいずれかに記載の立体視光学系(1、1’;1’’)。
  21. 前記少なくとも1つの可変屈折力の光学装置(4L、5L、4R、5R;5L、5R)は、それぞれ、前記立体視光学系(1;1’)の作動距離を調整するためのさらなる光学素子(5L、4L、5R、4R;40L、40R)に対して変位可能である変位可能光学レンズ(4L、5L、4R、5R;5L、5R)である、請求項13〜20のいずれかに記載の立体視光学系(1、1’)。
  22. 前記少なくとも1つの可変屈折力の光学装置は、それぞれ、駆動によって屈折力が調整可能な液晶レンズ及び/又は液体レンズである、請求項13〜21のいずれかに記載の立体視光学系(1、1’)。
  23. 前記第1及び第2の偏向装置(6L、6R;41L、42L、41R、42R;45L、42L、45R、42R)は、前記左側又は右側結像光路(14L、14R)を、135°〜225°、好ましくは、170°〜190°、さらに好ましくは、180°だけ折り曲げるようにそれぞれ構成され、
    前記第1及び第2の偏向素子、及び/又は、前記第3及び第4の偏向素子(3L、10L、3R、10R;40L、10L、40R、10R)は、前記左側又は右側結像光路(14L、14R)を、65°〜115°、好ましくは、80°〜100°、さらに好ましくは、90°だけ折り曲げるようにそれぞれ構成されている、請求項9〜22のいずれかに記載の立体視光学系(1、1’;1’’)。
  24. 前記第1及び第2の偏向装置(6L、6R;42L、45L、42R、45R)は、85°〜95°、好ましくは、90°の角度(δ1、δ2)を互いに対してそれぞれ有する2つの光学ミラー面をそれぞれ含む、請求項23に記載の立体視光学系(1、1’;1’’)。
  25. 前記第1及び第2の偏向装置(6L、6R;41L、42L、41R、42R;45L、42L、45R、42R)は、1つの共通の対称平面(22)に関して対称に配置されている、請求項9〜24のいずれかに記載の立体視光学系(1、1’;1’’)。
  26. 前記第1の偏向素子(3L;40L)の前記第1のミラー面と前記第2の偏向素子(3R;40R)の前記第2のミラー面との間の角度(β)は、50°〜130°、好ましくは、80°〜100°、好ましくは、90°である、請求項8〜25のいずれかに記載の立体視光学系(1、1’;1’’)。
  27. 前記第1及び第2の偏向素子(3L、3R;40L、40R)の前記第1及び第2のミラー面は、1つの共通の対称平面(22)に関して対称に配置されている、請求項8〜26のいずれかに記載の立体視光学系(1、1’;1’’)。
  28. 前記立体視光学系(1;1’;1’’)は、放射線を射出するための照射線源(25)と、前記照射線源(25)によって射出される放射線用の照射光路(27)を形成するための照射光学系(26)とを有する照射システムを含む、請求項8〜27のいずれかに記載の立体視光学系(1、1’;1’’)。
  29. 前記第1及び第2の偏向素子(3L、3R;40L、40R)の前記第1及び第2のミラー面は、前記左側又は右側結像光路(14L、14R)内で導かれる放射線に対してよりも、前記照射光路(27)によって導かれる放射線に対して、より高い透明度を少なくとも一部の領域においてそれぞれ有し、及び/又は、ゼロよりも大きい距離(A)だけ互いに離間し、
    前記照射光学系(26)によって形成される前記照射光路(27)は、前記第1及び第2のミラー面の前記より高い透明度によって、及び/又は、前記第1及び第2の2つのミラー面間の前記距離(A)を介して導かれる、請求項28に記載の立体視光学系(1、1’;1’’)。
  30. 前記第1及び第2の光学サブシステム(2L、2R)の少なくとも1つの偏向素子(3L、3R、10L、10R;40L、40R、10L、10R)及び/又は少なくとも1つの偏向装置(6L、6R;41L、41R、42L、42R;45L、45R、42L、42R)は、10メートル未満、好ましくは、1メートル未満の曲率半径(m1L、m2L、m1R、m2R)を有する少なくとも1つの曲面ミラー面(44L、44R、46L、46R)をそれぞれ含み、前記曲面ミラー面(44L、44R、46L、46R)は、当該曲面ミラー面がそれぞれ折り曲げる前記結像光路(14l、14R)に対して回転対称な作用を及ぼす、請求項8〜29のいずれかに記載の立体視光学系(1’;1’’)。
  31. 前記第1及び第2の光学サブシステム(2L、2R)の少なくとも1つの偏向素子(3L、3R、10L、10R;40L、40R、10L、10R)及び/又は少なくとも1つの偏向装置(6L、6R;41L、41R、42L、42R;45L、45R、42L、42R)は、少なくとも2つの異なる曲率半径(m1L、m2L、m1R、m2R)を有する1つの曲面ミラー面(44L、44R、46L、46R)をそれぞれ含み、前記少なくとも2つの曲率半径(m1L、m2L、m1R、m2R)は、10メートル未満、好ましくは、1メートル未満であり、前記少なくとも2つの異なる曲率半径(m1L、m2L、m1R、m2R)間の差は、前記2つの曲率半径(m1L、m2L、m1R、m2R)のうちの大きい方の曲率半径(m1L、m2L、m1R、m2R)の少なくとも5%、好ましくは、少なくとも10%、さらに好ましくは、少なくとも20%であり、前記曲面ミラー面(44L、44R、46L、46R)は、当該曲面ミラー面がそれぞれ折り曲げる前記結像光路(14L、14R)に対して回転対称な作用を及ぼす、請求項8〜30のいずれかに記載の立体視光学系(1’;1’’)。
  32. 前記第1の光学サブシステム(2L)は、第1の接眼系(11L、12L)をさらに含み、前記第2の光学サブシステム(2R)は、第2の接眼系(11R、12R)をさらに含み、
    前記第1の接眼系(11L、12L)内で導かれる前記左側結像光路(14L)の主ビーム、及び前記第2の接眼系(11R、12R)内で導かれる前記右側結像光路(14R)の主ビームが、互いに実質的に平行に向いている、請求項1〜31のいずれかに記載の立体視光学系(1、1’;1’’)。
  33. 前記左側及び右側結像光路(14L、14R)の主ビームが、1つの共通の平面内に実質的に配置される、請求項1〜32のいずれかに記載の立体視光学系(1、1’;1’’)。
  34. 前記立体視光学系(1)は、ユーザの頭部に固定されるように構成された取付部(29)を含む、請求項1〜33のいずれかに記載の立体視光学系(1、1’;1’’)。
  35. 前記立体視光学系(1)は、立体顕微鏡、特に、手術用顕微鏡である、請求項1〜33のいずれかに記載の立体視光学系(1、1’;1’’)。
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