JP2003287686A - 顕微鏡 - Google Patents

顕微鏡

Info

Publication number
JP2003287686A
JP2003287686A JP2002091441A JP2002091441A JP2003287686A JP 2003287686 A JP2003287686 A JP 2003287686A JP 2002091441 A JP2002091441 A JP 2002091441A JP 2002091441 A JP2002091441 A JP 2002091441A JP 2003287686 A JP2003287686 A JP 2003287686A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens group
focusing lens
focusing
variable power
operation switch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002091441A
Other languages
English (en)
Inventor
Shoji Kamasako
正二 鎌迫
Eiichi Ito
栄一 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pentax Corp
Original Assignee
Pentax Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pentax Corp filed Critical Pentax Corp
Priority to JP2002091441A priority Critical patent/JP2003287686A/ja
Publication of JP2003287686A publication Critical patent/JP2003287686A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lens Barrels (AREA)
  • Microscoopes, Condenser (AREA)
  • Lenses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ピント位置の移動速度を最適にし得る顕微鏡を
提供する。 【解決手段】クローズアップ光学系210の第2レンズ
212は、合焦レンズ(群)である。合焦レンズ212
は、鏡筒の内部に固定される。鏡筒の側面には、光軸Ax
1と平行なラックギア1が固着され、ラックギア1は、
エンコーダ付きの合焦用DCモータ3の駆動軸の先端近
傍のピニオンギア2に噛み合わされている。合焦用DC
モータ3とエンコーダ3aは、マイクロコンピュータ2
0に接続され、このマイクロコンピュータ20には、合
焦用スイッチ群21が繋がれている。マイクロコンピュ
ータ20は、合焦用スイッチ群21が押下されると、ズ
ーム光学系220,230の第2及び第3レンズ群(変
倍レンズ群)222,223,322,323の位置に
応じた回転速度にて合焦用DCモータ3が駆動するよう
に、電力を供給し、合焦用スイッチ群21の押下が止ま
ると、電力の供給を停止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変倍及び合焦のた
めにモータを駆動させるための操作を手動で行う顕微鏡
に、関する。
【0002】
【従来の技術】顕微鏡の操作者は、動き回る観察対象を
詳細に観察するには、その観察対象に合わせて変倍又は
合焦といった操作を適宜行わねばならない。このような
操作を行えるように、顕微鏡には、各レンズ群を移動さ
せるためのモータを夫々駆動させる回路に接続された幾
つかの操作スイッチ群が、設けられている。
【0003】通常、この操作スイッチ群は、変倍用も合
焦用も、夫々2個のスイッチからなっている。そして、
2個のスイッチのうち、一方のスイッチを入れると、移
動レンズが被写体側へ移動し、そのスイッチを離すと停
止するようになっており、もう一方のスイッチを入れる
と移動レンズが被写体側とは反対側へ移動し、そのスイ
ッチを離すと停止するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述したよ
うな顕微鏡では、操作スイッチ群を操作した時の合焦レ
ンズ群の移動速度が一定となっているために、次のよう
な問題が生じていた。
【0005】即ち、変倍レンズ群が広角端近傍にあると
き(低倍率時)には、合焦レンズ群の移動によるピント
位置の移動速度が遅すぎて、合焦させるのに時間が掛か
ったり合焦したか否かが分かりにくかったりした。逆
に、変倍レンズ群が望遠端近傍にあるとき(高倍率時)
には、合焦レンズ群の移動によるピント位置の移動速度
が早すぎて、合焦点に合わせづらかった。また、一定の
倍率であったとしても、作動距離(合焦レンズ群の像側
の端点からピント位置までの距離)が相対的に短いとき
は、合焦レンズ群の移動によるピント位置の移動速度が
速く、作動距離が相対的に長いときは、ピント位置の移
動速度が遅い。
【0006】このような問題があったため、顕微鏡の操
作者は、動き回る観察対象を追って行けず、観察対象を
詳細に観察できないことがあった。
【0007】なお、顕微鏡の中には、合焦レンズ群の移
動速度を変化させるためのダイヤルを備えるものもある
が、操作スイッチ群の操作とダイヤルの操作は別々に行
うようになっているので、やはり、操作スイッチ群を操
作する際には合焦レンズ群の移動速度は一定となってい
る。また、操作スイッチ群とダイヤルとを同時に操作す
るということもできなくはないが、その場合の操作は非
常に難しく、例えば脳神経外科手術をしている最中にそ
のような操作をしていると、手術に集中できなくなり、
患者に危険を及ぼす可能性もある。
【0008】本発明は、上述したような問題点に鑑みて
なされたものであり、その課題は、ピント位置の移動速
度を最適にし得る顕微鏡を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を達成するた
めに構成された本発明の顕微鏡は、互いに独立して光軸
方向に進退可能な変倍レンズ群及び合焦レンズ群を有す
る対物光学系と、操作スイッチと、前記操作スイッチへ
の操作があると、前記変倍レンズ群の位置に対応する速
度にて前記合焦レンズ群を移動させ、前記操作スイッチ
への操作が停止すると、前記合焦レンズ群の移動を停止
する制御部とを備えることを、特徴とする。
【0010】本発明はこのように構成されるので、操作
スイッチ群への操作がある間だけ、合焦レンズ群がその
光軸方向へ進退される。このときの移動速度は、変倍レ
ンズ群の位置、即ち、倍率に応じた速度となっている。
これにより、各倍率に応じて最適な移動速度を設定して
おけば、ピント位置の移動速度が遅すぎて移動に時間が
掛かってしまうことも合焦したか否かが分かりにくいこ
ともなくなり、また、ピント位置の移動速度が速すぎて
合焦させにくいこともなくなる。従って、顕微鏡の操作
者は、動き回る観察対象を追って行くことができるよう
になり、観察対象を詳細に観察することができるように
なる。
【0011】なお、制御部は、変倍レンズ群の位置を検
出する位置検出手段を備えていても良い。この位置検出
手段は、変倍レンズ群の移動量を検出する移動量検出手
段と、その移動量から変倍レンズ群の位置を算出する演
算手段と、変倍レンズ群の位置に関する位置情報を記憶
する記憶手段とからなるものとすることが可能である。
この場合における移動量検出手段は、エンコーダであっ
ても良いし、ポテンショメータであっても良い。
【0012】また、制御部は、変倍レンズ群の位置と合
焦レンズ群の速度とを対応付けて記憶する第2の記憶手
段と、操作スイッチへの操作があった時の変倍レンズ群
の位置に対応する合焦レンズ群の速度を第2の記憶手段
から読み出す読出手段とを、備えていても良い。この第
2の記憶手段は、テーブル形式にて変倍レンズ群の位置
と合焦レンズ群の速度とを対応付けて記憶するものとす
ることができる。
【0013】本発明の顕微鏡は、変倍レンズ群を移動さ
せるための第2の操作スイッチを、更に備えていても良
い。この場合、制御部は、第2の操作スイッチへの操作
があると、変倍レンズ群を移動させ、第2の操作スイッ
チへの操作が停止すると、変倍レンズ群の移動を停止さ
せる。
【0014】また、本発明の顕微鏡は、同一の物体の像
を所定の基線長だけ隔てた位置から夫々結像させる一対
の対物光学系からなっていても良い。この場合、両対物
光学系の合焦レンズ群同士を一体に移動させることがで
き、また、変倍レンズ群同士を一体に移動させることが
できる。
【0015】なお、合焦レンズ群の移動速度は、変倍レ
ンズ群の位置、即ち、倍率のみに応じた速度であっても
良いが、合焦レンズ群の位置、即ち、作動距離のみに応
じた速度であっても良いし、倍率と作動距離との両方に
応じた速度であっても良い。何れの場合も、倍率又は/
及び作動距離に応じて最適な合焦レンズ群の移動速度を
設定しておけば、倍率が高いとき又は/及び作動距離が
相対的に短いときにピント位置の移動速度が速かった
り、倍率が低いとき又は/及び作動距離が長いときにピ
ント位置の移動速度が遅かったりすることがなくなる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る顕微鏡の実施
の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、
以下に説明する実施形態では、本発明の顕微鏡は、左右
一対の対物光学系によって形成される被写体の像を撮像
デバイスで撮像することにより立体観察を可能にする画
像を生成するビデオ型立体顕微鏡として、実施されてい
る。このようなビデオ型立体顕微鏡(以下、単に「立体
顕微鏡」という)は、例えば脳神経外科手術の際に用い
られる手術支援システムに組み込まれて使用される。こ
の手術支援システムは、立体顕微鏡によって患者の組織
をビデオ撮影して得られた立体映像を、主術者専用の立
体視ビューワーや他のスタッフ用のモニター等に表示す
ると同時に、録画装置に録画する。
【0017】<手術支援システムの全体構成>先ず、本
発明の実施形態としての手術支援システムの概略構成を
説明する。この手術支援システムの概略構成を、図1に
示す。
【0018】この図1に示されるように、手術支援シス
テムは、立体顕微鏡101,この立体顕微鏡101の背
面の上端近傍に取り付けられたハイビジョンCCDカメ
ラ102,立体顕微鏡101の上面からその内部に引き
通されたライトガイドファイババンドル(以下、単に
「ライトガイド」という)105,このライトガイド1
05を通じて立体顕微鏡101に照明光を供給する光源
装置106,ハイビジョンCCDカメラ102に接続さ
れた分配器111,及び、この分配器111に接続され
た立体視ビューワー113やモニター114や録画装置
115等から、構成されている。
【0019】上述した立体顕微鏡101は、その背面に
取り付けられたマウント100bを介して、第1スタン
ド100のフリーアーム100aの先端に、着脱自在に
固定されている。従って、この立体顕微鏡101は、第
1スタンド100のフリーアーム100aの先端が届く
範囲内において移動自在であるとともに、任意の向きに
向くことが可能である。
【0020】この立体顕微鏡101内の光学構成につい
ては後で詳しく説明するが、その概略構成を述べると、
この立体顕微鏡101は、光源装置106からライトガ
イド105を介して供給される照明光で被写体を照明す
る照明光学系300(図5参照)と、照明された被写体
の像を形成する撮影光学系200(図5乃至図7参照)
とを、有している。このうち、撮影光学系200の概略
構成を、図2に示す。
【0021】この図2に示されるように、被写体は、単
一の光軸を持つ大径のクローズアップ光学系210とこ
のクローズアップ光学系210における互いに異なる箇
所を透過した光を夫々収束させる左右一対のズーム光学
系220,230とからなる対物光学系によって、左右
の視野絞り270,271の位置に、夫々一次像として
結像される。これら左右の一次像は、左右一対のリレー
光学系240,250によってリレーされてハイビジョ
ンCCDカメラ102内に導入されるとともに、CCD
116が有するハイビジョンサイズ(縦横のアスペクト
比=9:16)の撮像面における左右の各撮像領域(縦
横のアスペクト比=9:8)に、夫々二次像として再結
像される。
【0022】このような撮影光学系200によってCC
D116の撮像面上における左右の各撮像領域に形成さ
れた像は、被写体から所定距離だけ離れた位置で所定の
基線長を隔てた二箇所から夫々撮影した画像を左右に並
べたステレオ画像と、等価である。
【0023】そして、このCCD116の出力信号は、
CCD116に接続される画像プロセッサ117に送信
され、この画像プロセッサ117によってハイビジョン
信号として生成されて、図1の矢印で示すように、ハイ
ビジョンCCDカメラ102から分配器111へ向けて
出力される。
【0024】ハイビジョンCCDカメラ102から入力
された被写体像のハイビジョン信号は、分配器111に
よって、主術者D用の立体視ビューワー113,その他
の手術スタッフ用のモニター114,及び、録画装置1
15へ、夫々供給される。
【0025】このうちの立体視ビューワー113は、第
2スタンド112のフリーアーム112aの先端から垂
下して取り付けられている。従って、主術者Dが処置を
施し易い姿勢に合わせて、立体視ビューワー113を配
置することが可能になっている。この立体視ビューワー
113の概略構成を、図3に示す。
【0026】この図3に示されるように、立体視ビュー
ワー113は、ハイビジョンサイズのLCDパネル12
0をモニターとして内蔵している。このLCDパネル1
20において分配器111からのハイビジョン信号によ
る画像が映し出された場合、図4の平面図に示されるよ
うに、LCDパネル120の左半分の表示領域120a
には、CCD116における左側撮像領域にて撮像され
た像が映し出され、LCDパネル120の右半分の表示
領域120bには、CCD116における右側撮像領域
にて撮像された像が映し出される。
【0027】立体視ビューワー113内の光路は、LC
Dパネル120の左右の表示領域120a,120bの
境界線120cに沿ってこの表示画面に対して垂直に設
置された隔壁121により、左右に区分けされている。
この隔壁121の両側には、夫々LCDパネル120側
から順番に、楔プリズム119及び接眼レンズ118が
配置されている。この接眼レンズ118は、LCDパネ
ル120に表示された映像の虚像を観察眼Iの前方約1
m(−1ディオプトリ)の位置に拡大して形成するレン
ズである。また、楔プリズム119は、観察眼Iの輻輳
角が1m先に存在する被写体を観察するのと等しい角度
になるように光の進行方向を補正し、自然な立体観察を
可能としている。
【0028】<立体顕微鏡の光学構成>次に、立体顕微
鏡101の光学構成を説明する。この立体顕微鏡101
のハウジングの側面,正面及び上面が向く方向から夫々
見たときの撮影光学系200及び照明光学系300の光
学構成を、図5乃至図7に示す。
【0029】立体顕微鏡101は、ハイビジョンCCD
カメラ102のCCD116上に被写体像を形成するた
めの撮影光学系200と、光源装置106よりライトガ
イド105を介して供給される照明光を被写体に向けて
照射するための照明光学系300とを、内蔵している。
【0030】撮像光学系200は、上述したように、左
右で共用される一つのクローズアップ光学系210及び
左右一対のズーム光学系220,230から構成される
対物光学系と、この対物光学系により形成された被写体
の一次像をリレーして被写体の二次像を形成する左右一
対のリレー光学系240,250と、これらのリレー光
学系240,250からの被写体光を互いに近接させる
輻輳寄せプリズム260とを、備えている。また、ズー
ム光学系220,230による一次像の形成位置には、
視野絞り270,271が夫々配置されており、リレー
光学系240,250には、光路を直角に偏向するペン
タゴナルプリズム272,273が夫々配置されてい
る。
【0031】なお、立体顕微鏡101のハウジング内で
は、対物光学系を構成する1つのクローズアップ光学系
210の光軸Ax1と、対物光学系を構成する左右一対の
ズーム光学系220,230の光軸Ax2,Ax3と、後述
する照明光学系300の光軸Ax4とが、このハウジング
の上下方向(長手方向)と平行に設けられている。ま
た、これら各ズーム光学系220,230に対して各ペ
ンタゴナルプリズム272,273を介して同軸となる
各リレー光学系240,250の第2レンズ群242,
252以後の光軸は、立体顕微鏡101のハウジングの
前後方向に向けられている。そして、両リレー光学系2
40,250の光軸は、CCDカメラ102直前に配置
された輻輳寄せプリズム260によって、互いに接近す
る方向へ夫々平行にシフトされて、ハイビジョンCCD
102カメラ内(CCD116の撮像面における左右の
撮像領域の中心)に、達している。
【0032】このような構成により、ハイビジョンCC
Dカメラ102内に配置されたCCD116上の左右の
撮像領域の夫々に、所定の視差を持つ2つの被写体像を
形成することができる。なお、光学系の説明において
は、「左右」はCCD116上に投影された際にその撮
像面の長手方向に一致する方向とし、「上下」はCCD
116の撮像面上で左右方向に直交する方向とする。以
下、各光学系の構成を順に説明する。
【0033】クローズアップ光学系210は、図5及び
図6に示されるように、負の第1レンズ211と正の第
2レンズ212とから構成されている。このうち、第2
レンズ212は、被写体からの発散光をほぼ平行光に変
換するコリメート機能を有し、後述する駆動機構により
光軸Ax1方向に移動可能に保持されている。そして、こ
の第2レンズ212を適宜移動させることにより、主要
被写体(観察対象物)への焦点合わせが行える。
【0034】なお、クローズアップ光学系210の第1
及び第2レンズ211,212自体は、その光軸Ax1と
平行な平面に沿って一部が切り欠かれた形状と等価なD
字形状に、形成されている。この切り欠きによって生じ
たコバ面の隣接位置には、このクローズアップ光学系2
10の光軸Ax1に対して自己の光軸Ax4を平行に向けた
照明光学系300が、配置されている。
【0035】一対のズーム光学系220,230は、ク
ローズアップ光学系210からの無限遠結像の被写体光
を視野絞り270,271の位置に夫々結像する。
【0036】一方のズーム光学系220は、図5及び図
6に示されるように、正、負、負、正のパワーを夫々有
する第1乃至第4レンズ群221〜224により構成さ
れている。このうちの第1及び第4レンズ群221,2
24は上記の位置に固定され、第2及び第3レンズ群2
22,223は、後述する駆動機構により光軸Ax2方向
に移動可能に保持されている。そして、これらレンズ群
222,223を適宜移動させることにより、撮影倍率
の調整が行える。
【0037】もう一方のズーム光学系230も、上記の
ズーム光学系220と同一構成であり、固定的に保持さ
れる第1及び第4レンズ群231,234と、光軸Ax3
方向に移動可能に保持される第2及び第3レンズ群23
2,233とから構成されている。なお、ズーム光学系
230の第2及び第3レンズ群232,233は、後で
説明するように、ズーム光学系220の第2及び第3レ
ンズ群222,223と一体に移動されるようになって
いる。従って、左右の撮影倍率は、同じ変化率にて同時
に変化される。
【0038】ところで、これらズーム光学系220,2
30の光軸Ax2,Ax3をともに含む平面は、クローズア
ップ光学系210における切り欠きにより生じたコバ面
を含む平面との間で光軸Ax1を挟む状態で、その光軸Ax
1からΔだけ離れている。また、クローズアップ光学系
210の直径は、ズーム光学系220,230の最大有
効径と照明光学系300の最大有効径を内包する円の直
径より大きく設定されている。上記のようにズーム光学
系220,230の光軸Ax2,Ax3をクローズアップ光
学系210の光軸Ax1よりもコバ面から離れた位置に設
定することにより、照明光学系300をもクローズアッ
プ光学系210の占める径内に収めることができ、全体
をコンパクトにまとめることができる。
【0039】視野絞り270,271は、ズーム光学系
220,230により形成される一次像の位置(像側焦
点位置)に配置されている。この視野絞り270,27
1は、円板形の全体形状を有し、この円板の内側には、
右半分又は左半分のみを開口する半円形状の開口部が形
成されている。各視野絞り270,271は、この開口
部の直線状のエッジがCCD116上での左右撮像領域
における境界線側に相当する側に向けられてそれより内
側の光束のみを透過するように、配置されている(図2
には、視野絞り270,271の内側の開口部が白抜き
で示されている)。なお、この開口部の直線状のエッジ
は、いわゆるナイフエッジとして機能し、単一のCCD
116上の隣接領域に夫々形成される二次像は、互いに
隣接する側の境界が明確となった状態で、夫々に対応す
る撮像領域において撮像される。従って、このCCD1
16により生成される左右眼用の画像には、境界近傍に
おける一方又は両方の二次像がはみ出すことに因る像の
重なりが生じることが無い。また、このように明確とな
った境界は、左右眼用の画像が立体視ビューワー113
のLCDパネル120に映し出された際には、境界線1
20cに重なる。
【0040】リレー光学系240,250は、上述した
ようにズーム光学系220,230により形成された一
次像を再結像させる作用を持ち、何れも3群の正レンズ
群により構成される。
【0041】一方のリレー光学系240は、図5及び図
7に示されるように、単一の正メニスカスレンズから構
成される第1レンズ群241と,全体として正のパワー
を持つ第2レンズ群242と,単一の両凸レンズから構
成される第3レンズ群243とから、構成されている。
このうちの第1及び第2レンズ群241,242は、そ
の全体としての物体側焦点平面を、ズーム光学系220
による一次像の結像面(視野絞り270と同じ平面)に
一致させている。また、第3レンズ群243は、第2レ
ンズ群242から射出された平行光をCCD116の撮
像面上に収束させる。そして、第1レンズ群241と第
2レンズ群242との間には、光路を直角に偏向するペ
ンタゴナルプリズム272が配置され、第2レンズ群2
42と第3レンズ群243との間には、光量調節用の明
るさ絞り244が配置されている。
【0042】他方のリレー光学系250も、上記のリレ
ー光学系240と同一構成であり、第1乃至第3レンズ
群251〜253から構成され、第1レンズ群251と
第2レンズ群252との間には、ペンタゴナルプリズム
273が配置され、第2レンズ群252と第3レンズ群
253との間には、明るさ絞り254が配置されてい
る。
【0043】そして、視野絞り270,271を通過し
た発散光は、リレー光学系の第1レンズ群241,25
1及び第2レンズ群242,252により再びほぼ平行
光に変換され、明るさ絞り244,254を通過した
後、第3レンズ群243,253によって再度結像され
ることにより二次像を形成する。
【0044】ところで、立体視による立体感を得るため
には、左右のズーム光学系220,230の間、及び、
左右のリレー光学系240,250の間には所定の基線
長が必要である。他方、CCD116上の隣接した領域
に二次像を形成するためには、光軸間の距離を基線長よ
り小さくする必要がある。そこで、輻輳寄せプリズム2
60にてリレー光学系240,250の光軸をそれぞれ
内側にシフトさせることにより、所定の基線長を確保し
つつ同一CCD116上への結像を可能としている。リ
レー光学系240,250とCCDカメラ102との間
に配置された輻輳寄せプリズム260は、それぞれのリ
レー光学系240,250からの被写体光の左右の間隔
を狭める機能を有する。
【0045】この輻輳寄せプリズム260は、図7に示
されるように、五角柱の左右対称な光軸シフトプリズム
261,262が0.1mm程度の隙間を開けて対向配
置されることにより、構成されている。具体的には、光
軸シフトプリズム261,262は、互いに平行な入射
端面及び射出端面を備え、且つ、内側と外側とに互いに
平行な第1反射面及び第2反射面を備えている。また、
これらの光軸シフトプリズム261、262は、入射端
面や射出端面、第1反射面、第2反射面に対して垂直な
面を平面的に見ると(図7参照)、平行四辺形の鋭角な
頂角の一方を、射出端面に直交する線で切り取って形成
された五角形状である。
【0046】リレー光学系240,250からの被写体
光は、各光軸シフトプリズム261,262の入射端面
から入射し、外側の第1反射面で反射されて左右方向の
内方に向けられ、内側の第2反射面で再び入射時と同じ
光軸方向に反射され、射出端面から射出されて、ハイビ
ジョンCCDカメラ102に入射する。この結果、左右
の被写体光は、その進行方向を変えずに左右の間隔のみ
が狭められ、同一のCCD116の撮像面上に二次像を
形成する。
【0047】照明光学系300は、被写体に照明光を照
射する機能を有し、図5に示されるように、ライトガイ
ド105から射出される発散光の発散度合いを調整する
照明レンズ310と,照明範囲の中心と撮影範囲の中心
とを一致させるための楔プリズム320とから、構成さ
れている。
【0048】照明レンズ310の光軸Ax4は、上述した
ように、クローズアップ光学系210の光軸Ax1と平行
な状態で所定量偏心しているために、このままでは照明
範囲の中心と撮影範囲の中心とが一致せず、照明光量が
無駄になる。しかし、楔プリズム320が射出側に配置
されていることにより、クローズアップ光学系210の
光軸Ax1と被写体との交点又はその近傍へ、照明レンズ
310の光軸を向けることができる。従って、照明範囲
の中心と撮影範囲の中心の不一致を解消でき、照明光量
を有効に利用することができる。
【0049】<合焦レンズ群の駆動機構>次に、合焦レ
ンズ群の駆動機構について説明する。ここで、合焦レン
ズ群とは、クローズアップ光学系210の第2レンズ2
12のことを言う。この合焦レンズ群212の駆動機構
の概略を、図8に示す。
【0050】合焦レンズ群212は、図示せぬ鏡筒の内
部に固定されており、この図示せぬ鏡筒は、立体顕微鏡
101のハウジング内で光軸Ax1と平行な方向にスライ
ド可能に保持されている。また、この図示せぬ鏡筒は、
光軸Ax1と平行な方向に向けられたラックギア1を備え
ており、このラックギア1には、合焦用DCモータ3の
駆動軸の先端近傍に固定されているピニオンギア2が、
噛み合わされている。この合焦用DCモータ3は上記ハ
ウジング内に固定されており、この合焦用DCモータ3
が駆動すると、図示せぬ鏡筒が光軸Ax1方向に進退さ
れ、この図示せぬ鏡筒とともに合焦レンズ群212が光
軸Ax1方向に進退される。なお、この合焦用DCモータ
3には、その駆動軸の回転数を検出するためのエンコー
ダが備えられているが、図8ではその図示を省略してい
る。
【0051】さらに、ラックギア1の両端から光軸Ax1
と平行な方向へ向かった先には、夫々リミットスイッチ
4,5が備えられている。一方のリミットスイッチ4
は、図示せぬ鏡筒の内部に固定された合焦レンズ群21
2が被写体から遠退く側において到達できる限界位置を
検出するためのマイクロスイッチであり、合焦レンズ群
212がその限界位置に達したときにラックギア1にお
ける被写体側とは反対側の先端が接触する位置に、配置
されている。同様に、もう一方のリミットスイッチ5
は、合焦レンズ群212が被写体に近寄る側において到
達できる限界位置を検出するためのマイクロスイッチで
あり、合焦レンズ群212がその限界位置に達したとき
にラックギア1の被写体側の先端が接触する位置に、配
置されている。
【0052】なお、合焦レンズ群212が被写体から遠
退くと、ピント位置は撮影光学系200に近寄り、作動
距離(クローズアップ光学系210の第1レンズ211
の入射端からピント位置までの距離)が短くなる。この
ように作動距離が短くなったときの状態をニア(near)
という。また、その逆の状態をファー(far)という。
【0053】<変倍レンズ群の駆動機構>次に、変倍レ
ンズ群の駆動機構について説明する。ここで、変倍レン
ズ群とは、ズーム光学系220,230の第2及び第3
レンズ群222,223,232,233のことを言
う。この左右眼用の変倍レンズ群222,223,23
2,233の駆動機構の要部の外観を、図9に示す。ま
た、その駆動機構を像側(図9での上側)から見た時の
様子を、図10に示す。さらに、図10のA−A線に沿
った縦断面を、図11に示す。
【0054】図9乃至図11に示されるように、駆動機
構は、2つのレンズ鏡筒6,7と、2つのリミットスイ
ッチ8,9と、カム環駆動ギア10と、モータギア11
と、変倍用DCモータ12と、エンコーダ13とから、
構成される。
【0055】レンズ鏡筒6,7は、図11に示されるよ
うに、ズーム光学系221〜224,231〜234を
それぞれ収容している。これら2つのレンズ鏡筒6,7
は、後述するリミットスイッチ8,9用の構成を除け
ば、互いに同じ形状且つ同じ大きさのレンズ鏡筒であ
る。従って、互いに共通する構成については、一方のレ
ンズ鏡筒6を用いて説明する。
【0056】レンズ鏡筒6は、立体顕微鏡101のハウ
ジング内に固定された円筒状の固定環6aと、その中心
軸に沿って第2及び第3レンズ群222,223を平行
移動させるカム機構と、固定環6aの両端に固定された
2つのレンズ枠とを、有する。固定環6aの両端のレン
ズ枠には、それぞれ第1及び第4レンズ群221,22
4が保持されており、これらレンズ群221,224と
固定環6aとは同軸となっている。
【0057】上記カム機構は、固定環6aの内部に回転
のみ自在に填め込まれた円筒状のカム環6bと、このカ
ム環6bの内部に填め込まれた有底な円筒状のレンズ枠
6dと、このレンズ枠6dの内部に填め込まれた肉厚の
円筒状のレンズ枠6cとからなる。レンズ枠6dの底部
は、第4レンズ群224側に向けられており、その底部
に穿たれた貫通孔には、変倍(第3)レンズ群223が
填め込まれている。また、レンズ枠6cの内部には、変
倍(第2)レンズ群222が取り付けられている。レン
ズ枠6c,6dに取り付けられたこれら変倍レンズ群2
22,223は、第1及び第4レンズ群221,224
と同軸となっている。
【0058】また、カム環6bの円筒面には、その中心
軸に対して斜めな2つのカム溝が穿たれており、一方、
固定環6aとレンズ枠6dの円筒面には、それぞれ、そ
の中心軸と平行な直進溝が1つ穿たれている。そして、
2つのレンズ枠6c,6dの外周面には、軸とその軸を
中心に回転する円筒状のカラーとからなるカムピンが、
それぞれ植設されており、これらカムピンは、カム環6
bに形成された2つのカム溝と固定環6aに形成された
1つの直進溝との交点にそれぞれ挿入されている。カム
溝と直進溝とをレンズ鏡筒6の外側から透視したときの
様子を図12に示す。これらカム溝C1,C2と直進溝
Lとの交点は、カム環6bが回転すると、カム溝C1,
C2の軸方向への傾斜に従って、軸方向へ移動する。こ
のとき、これら交点の移動に伴ってカムピンP1,P
2、すなわちレンズ枠6c,6dが軸方向へ移動され、
それらレンズ枠6c,6dが、各変倍レンズ群222,
223をカム環6bの中心軸(光軸Ax2)に沿って移動
させる。なお、図12に示す各カム溝C1,C2の右端
に対してカムピンP1,P2が接触したときには、変倍
レンズ群222,223は望遠(tele)端にあり、各カ
ム溝C1,C2の左端に対してカムピンP1,P2が接
触したときには、変倍レンズ群222,223は広角
(wide)端にある。
【0059】ところで、カム環6bは、円筒状であると
説明したが、より正確には、図11に示されるように、
その像側(図11での上側)の端部が一定幅に亘って他
の部分よりも若干小さくなるように、形成されている。
そして、この細くなっている部分には、外周に歯が形成
された環状ギア6eが填め込まれている。この環状ギア
6eは、図9乃至図11に示されるように、立体顕微鏡
101のハウジング内に回転自在に保持されたカム環駆
動ギア10に、噛み合わされている。
【0060】一方、レンズ鏡筒7は、上述したレンズ鏡
筒6とほぼ同じ構成を有するレンズ鏡筒であるが、レン
ズ鏡筒6と異なる構成として、カム環7bの像側の端部
に、フランジ状に突出するリング状の遮光板7fを、備
えている。この遮光板7fは、図示していないが、完全
な輪ではなく、一部が所定幅だけ切り欠かれることによ
り、周方向において切断されている。
【0061】リミットスイッチ8,9は、光を発光する
発光部とその光を受光する受光部とを備える透過型のフ
ォトインタラプタである。それら発光部と受光部は、上
記遮光板7fの厚みよりも長い距離を空けて対向配置さ
れている。そして、これらリミットスイッチ8,9は、
何れも上記ハウジング内に固定されているが、一方のリ
ミットスイッチ8は、カム溝C1,C2の望遠端側の端
部に対してカムピンP1,P2が接触した時のみ受光部
と発光部との間に遮光板7fの切り欠きが重なり、それ
以外の時には受光部への光が遮光板7eによって遮られ
る位置に、固定されている。また、もう一方のリミット
スイッチ9は、カム溝C1,C2の広角端側の端部に対
してカムピンP1,P2が接触した時に受光部と発光部
との間にその切り欠きが重なり、それ以外の時には受光
部への光が遮光板7fによって遮られる位置に、固定さ
れている。
【0062】なお、レンズ鏡筒7は、レンズ鏡筒6との
間に所定の間隔を空けて(正確には、両方の中心軸の間
隔が図6で示した光軸Ax2,Ax3の間隔と同じになるよ
うな間隔)その鏡筒6と平行に上記ハウジング内に固定
されている。さらに、レンズ鏡筒7のカム環7bの環状
ギア7eは、レンズ鏡筒6のそれと同様に、カム環駆動
ギア10に噛み合わされている。そして、このカム環駆
動ギア10が回転すると、レンズ鏡筒6,7のカム環6
b,7bが同時に同じ回転方向に同じ回転量だけ回転さ
れる。従って、左右の撮影倍率は、同期して変化され
る。
【0063】さらに、カム環駆動ギア10は、レンズ鏡
筒6,7と平行に配置された円柱状の変倍用DCモータ
12の駆動軸の先端に固定されているモータギア11に
対しても、噛み合わされている。このモータギア11
は、変倍用DCモータ12の駆動時には、その回転力を
カム環駆動ギア10に伝達する。なお、カム環駆動ギア
10の回転数は、上記ハウジング内に固定されたエンコ
ーダ13によって検出される。
【0064】<駆動機構の制御>以上に示した合焦レン
ズ群212及び変倍レンズ群222,223,232,
233の駆動機構は、マイクロコンピュータ(以下、
「マイコン」と言う)によって制御される。そのマイコ
ン(位置検出手段,演算手段,記憶手段,第2の記憶手
段及び読出手段に相当)は、図示していないが、各種の
演算を行うCPUや、各種のプログラムが格納されたR
OMや、プログラムを実行するCPUの作業領域が展開
されるRAMを組み合わせて1つのチップとして製造さ
れた制御回路であり、立体顕微鏡101のハウジング内
に取り付けられている。
【0065】また、図13の概略図に示されるように、
このマイコン20には、上述した各リミットスイッチ
4,5,8,9と、合焦用DCモータ3及びそのエンコ
ーダ3aと、変倍用DCモータ12及びそのエンコーダ
13とが、個々に接続されている。さらに、このマイコ
ン20には、合焦用スイッチ群21及び変倍用スイッチ
群22も、接続されている。これらスイッチ群21,2
2は、立体顕微鏡101の図示せぬ操作パネルに組み込
まれている。
【0066】そして、このマイコン20は、両スイッチ
群21,22のうちの何れかのスイッチが押下されたこ
とを検出するとともに、各DCモータ3,12への電力
の供給を行う。また、このマイコン20は、各DCモー
タ3,12の駆動時に各エンコーダ(移動量検出手段に
相当)3a,13から発せられる回転数に応じたパルス
信号を受信するとともに、何れかのリミットスイッチ
4,5,8,9が反応した時(リミットスイッチ4,5
にあってはラックギア1,6の先端が接触した時、リミ
ットスイッチ8,9にあっては受光部が受光した時)に
その反応したリミットスイッチから発せられる検出信号
を受信する。
【0067】上記の合焦用スイッチ群21及び変倍用ス
イッチ群22は、合焦レンズ212及び変倍レンズ群2
22,223,232,233を被写体から遠退く方向
又は被写体に近寄る方向に移動させる操作をするための
操作スイッチである。これら各スイッチ群21,22の
一例の斜視図を、図14に示す。この図14に示される
ように、両スイッチ群21,22は、ともに、入力した
ときの電気的な極性が互いに相反する2個のスイッチを
その両端に有するシーソー型のスイッチ群として、構成
されている。具体的には、個々のスイッチ群21,22
は、自然状態では両端のスイッチとも接触していない状
態となっており、一方のスイッチを押下して接点を接触
させた時には他方のスイッチが浮き上がり、一方のスイ
ッチの押下を止めると自然状態に戻る構造となってい
る。
【0068】なお、合焦用スイッチ群21の2つのスイ
ッチのうち、一方のスイッチは、合焦レンズ212を被
写体に近寄る方向に移動させる際に操作者が押下するた
めのF(ファー)スイッチ21aとして構成され、他方
のスイッチは、合焦レンズ212を被写体から遠退く方
向に移動させる際に操作者が押下するためのN(ニア)
スイッチ21bとして構成されている。従って、Fスイ
ッチ21aを入れた時の合焦用DCモータ3の回転方向
は、Nスイッチ21bを入れたときのそれとは逆方向と
なっている。
【0069】また、変倍用スイッチ群22も合焦用スイ
ッチ群21と同様の機能を有しており、一方のスイッチ
は、変倍レンズ群222,223,232,233を被
写体から遠退く方向に移動させる際に操作者が押下する
ためのT(テレ)スイッチ12aとして構成され、他方
のスイッチは、変倍レンズ群222,223,232,
233を被写体に近寄る方向に移動させる際に操作者が
押下するためのW(ワイド)スイッチ22bとして構成
されている。
【0070】そして、マイコン20は、電源が投入され
ている間は、内部に格納されている合焦動作プログラム
及び変倍動作プログラムの実行を夫々開始しており、上
記の各スイッチ21,22のうちの何れかのスイッチが
操作者(主術者D)によって押下されるのを、待機して
いる。このマイコン20によって実行される処理の内容
を、図15及び図16に示す。なお、図15は、T又は
Wスイッチ22a,22bが押下された際の変倍動作処
理の内容を示し、図16は、F又はNスイッチ21a,
21bが押下された際の合焦動作処理の内容を示す。
【0071】図15に示されるように、変倍動作処理の
開始後、最初のS101において、マイコン20は、T
スイッチ22a又はWスイッチ22bが押下されるの
を、待機する。そして、マイコン20は、Tスイッチ2
2a又はWスイッチ22bが押下されると、処理をS1
02へ進める。
【0072】S102では、マイコン20は、この時点
で記憶している変倍レンズ群222,223,232,
233の位置情報を、読み出す。
【0073】次のS103では、マイコン20は、押下
されたスイッチの極性(T又はW)を特定し、その極性
に応じた回転方向となるように変倍用DCモータ12に
電力の供給を開始する。これにより、変倍レンズ群22
2,223,232,233は、押下されたスイッチの
極性(T又はW)に応じた方向(Tなら被写体から遠退
く方向、Wなら被写体に近寄る方向)へ移動される。な
お、マイコン20は、このS103において、エンコー
ダ13から入力されるパルスのカウントも開始する。
【0074】次のS104では、マイコン20は、何れ
かのリミットスイッチ8,9から検出信号を受信したか
否かを、チェックする。そして、検出信号を受信してい
なかった場合には、マイコン20は、処理をS105へ
進める。
【0075】S105では、マイコン20は、Tスイッ
チ22a又はWスイッチ22bの押下が終了したか否か
を、チェックする。そして、当該スイッチの押下が終了
していなかった場合には、マイコン20は、処理をS1
04へ戻す。
【0076】そして、マイコン20は、S104及びS
105の処理ループを行っている間に、何れかのリミッ
トスイッチ8,9から検出信号を受信した場合、若しく
は、スイッチの押下が終了した場合には、処理をS10
4又はS105からS106へ進める。
【0077】S106では、マイコン20は、変倍用D
Cモータ12への電力の供給を停止する。なお、マイコ
ン20は、このS106において、エンコーダ13から
通知されるパルスのカウントも停止する。
【0078】次のS107では、マイコン20は、パル
スのカウント数に基づいて、変倍レンズ群222,22
3,232,233の変位量を算出し、S102におい
て読み出した位置情報にこの変位量を加算して記憶す
る。そして、マイコン20は、変倍動作処理を終了す
る。
【0079】以上に示したような変倍動作処理により、
Tスイッチ22a又はWスイッチ22bが押下される
と、押下されている間だけ変倍レンズ群222,22
3,232,233が被写体から遠退く方向又は被写体
に近寄る方向へ移動され、撮影倍率が変化される。
【0080】また、図16に示されるように、合焦動作
処理の開始後、最初のS201において、マイコン20
は、Fスイッチ21a又はNスイッチ21bが押下され
るのを、待機する。そして、マイコン20は、Fスイッ
チ21a又はNスイッチ22aが押下されると、処理を
S202へ進める。
【0081】S202では、マイコン20は、この時点
で記憶している変倍レンズ群222,223,232,
233の位置情報を、読み出す。
【0082】次のS203では、マイコン20は、内部
に記憶している参照テーブルを参照して、変倍レンズ群
222,223,232,233の位置(すなわち撮影
倍率)に対応する合焦レンズ群212の移動速度(すな
わち合焦用DCモータ3の回転速度)を、読み出す。な
お、参照テーブルは、変倍レンズ群222,223,2
32,233の位置のデータと合焦用DCモータ3の回
転速度のデータとの関係をまとめた対応表である。この
参照テーブルの内容に基づいて座標上にプロットしたグ
ラフを、図17に示す。この図17に示されるように、
変倍レンズ群222,223,232,233の位置と
合焦用DCモータ3の回転速度との関係はリニアとなっ
ていて、変倍レンズ群222,223,232,233
が望遠(T)端に近いほど合焦用DCモータ3の回転速
度は遅く設定されるとともに、変倍レンズ群222,2
23,232,233が広角(W)端に近いほど合焦用
DCモータ3の回転速度は速く設定されている。なお、
図17に示した例ではこのグラフは直線となっている
が、合焦レンズ群212の最適な移動速度を得るために
必要に応じて折れ線となっていても良いし、二次以上の
曲線となっていても良い。そして、マイコン20は、合
焦レンズ群212の移動速度(合焦用DCモータ3の回
転速度)を読み出した後、処理をS204へ進める。
【0083】S204では、マイコン20は、押下され
たスイッチの極性(F又はN)を特定し、その極性に応
じた回転方向となるように、合焦用DCモータ3に対
し、S203で読み出された回転速度に応じた電力を、
供給し始める。これにより、合焦レンズ群212は、押
下されたスイッチの極性(F又はN)に応じた方向(F
なら被写体に近寄る方向、Nなら被写体から遠退く方
向)へ、S203で設定された移動速度にて、移動され
る。
【0084】次のS205では、マイコン20は、リミ
ットスイッチ4,5から検出信号を受信したか否かを、
チェックする。そして、検出信号を受信していなかった
場合には、マイコン20は、処理をS206へ進める。
【0085】S206では、マイコン20は、操作スイ
ッチの押下が終了したか否かを、チェックする。そし
て、操作スイッチの押下が終了していなかった場合に
は、マイコン20は、処理をS205へ戻す。
【0086】そして、マイコン20は、S205及びS
206の処理ループを行っている間に、何れかのリミッ
トスイッチ4,5から検出信号を受信した場合、若しく
は、操作スイッチの押下が終了した場合には、処理をS
205又はS206からS207へ進める。
【0087】S207では、マイコン20は、合焦用D
Cモータ3への電力の供給を停止し、合焦動作処理を終
了する。
【0088】以上に示したような合焦動作処理により、
Fスイッチ21a又はNスイッチ21bが押下される
と、押下されている間だけ合焦レンズ群212が被写体
から遠退く方向又は被写体に近寄る方向へ移動される。
このときの合焦レンズ群212の移動速度は、変倍レン
ズ群222,223,232,233の位置(すなわち
撮影倍率)に応じて設定された速度となっている。
【0089】上述したように、本実施形態によれば、合
焦レンズ群212の移動速度は、変倍レンズ群222,
223,232,233の位置に応じて最適に設定され
る。つまり、変倍レンズ群222,223,232,2
33が望遠端近傍にあるときに、合焦レンズ群212の
移動によるピント位置の移動速度が早すぎたり、変倍レ
ンズ群222,223,232,233が広角端近傍に
あるときに、合焦レンズ群212の移動によるピント位
置の移動速度が遅すぎたりすることがない。これによ
り、合焦させるのに時間が掛かったり、合焦したか否か
が分かりにくかったり、合焦点に合わせづらかったりす
ることがない。従って、立体顕微鏡101の操作者(主
術者D)は、動き回る観察対象を追って行くことがで
き、観察対象を詳細に観察することができる。
【0090】なお、上述した本実施形態では、合焦レン
ズ群212の移動速度は、変倍レンズ群222,22
3,232,233の位置(すなわち撮影倍率)のみに
依存していたが、合焦レンズ群212の位置(すなわち
作動距離)のみに依存していても良いし、両方に依存し
ていても良い。それらの具体例の説明は省略するが、そ
の概略は以下の通りである。
【0091】(変形例1)合焦レンズ群212の移動速
度がその位置のみに依存する場合の例を、略述する。こ
の第1の変形例では、マイコン20内には、合焦レンズ
群212の位置と合焦レンズ群212の移動速度との関
係を二次元的にまとめた対応表である参照テーブルが、
事前に格納されている。さらに、図15の変倍動作処理
のS102及びS107のステップが省略されるととも
に、図16の合焦動作処理とは内容が若干変更された合
焦動作処理が、マイコン20において実行される。
【0092】なお、第1の変形例において使用される参
照テーブルの内容に基づいて座標上にプロットしたグラ
フの一例を、図18に示している。この図18に示され
るように、合焦レンズ群212がファー(far)側にい
くほどその移動速度が相対的に速くなるように設定さ
れ、逆に合焦レンズ群212がニア(near)側にいくほ
どその移動速度が相対的に遅くなるように設定されてい
る。
【0093】また、第1の変形例において実行される合
焦動作処理についてのフローチャートを、図19に示し
ている。マイコン(第4の記憶手段及び読出手段に相
当)20は、合焦用スイッチ群21が押下されたのを検
出した(S301)後、合焦レンズ群212の位置情報
を読み出し(S302)、ラックギア1の限界位置への
到達と合焦用スイッチ群21の押下の終了とがともに検
出されない(S305,S306)間は、エンコーダ3
aから入力されるパルスに従って位置情報を順次更新す
る(S307)とともにその更新に伴って移動速度を順
次読み出し(S303)、順次読み出される移動速度に
応じて合焦用DCモータ3への電力を調節する(S30
4)。
【0094】この合焦動作処理により、合焦用スイッチ
群21が押下されている間は、合焦レンズ群212の移
動によるピント位置の移動速度は、当該レンズ群212
がファー側にあるときには相対的に早くなり、逆にニア
側にあるときには相対的に遅くなる。このため、合焦レ
ンズ群212がファー側にいるときには、合焦させるの
に時間が掛かったり合焦したか否かが分かりにくかった
りすることがない。また、合焦レンズ群212がニア側
にいるときには、合焦点に合わせづらかったりすること
がない。従って、第1の変形例によっても、立体顕微鏡
101の操作者(主術者D)は、動き回る観察対象を追
って行くことができるようになり、観察対象を詳細に観
察することができるようになる。
【0095】(変形例2)合焦レンズ群212の移動速
度がその位置と変倍レンズ群222,223,232,
233の位置とに依存する場合の例を、略述する。この
第2の変形例では、マイコン20内には、変倍レンズ群
222,223,232,233の位置と合焦レンズ群
212の位置と合焦レンズ群212の移動速度との関係
を三次元的にまとめた対応表である参照テーブルが、事
前に格納されている。さらに、図16の合焦動作処理と
は内容が若干変更された合焦動作処理が、マイコン20
において実行される。
【0096】なお、第2の変更例において使用される参
照テーブルの内容に基づいて座標上にプロットしたグラ
フの一例を、図20に示している。この図20に示され
るように、変倍レンズ群222,223,232,23
3が広角(wide)端側にいくほど且つ合焦レンズ群21
2がファー(far)側にいくほど、合焦レンズ群212
の移動速度が速くなるように設定され、変倍レンズ群2
22,223,232,233が望遠(tele)端側にい
くほど且つ合焦レンズ群212がニア(near)側にいく
ほど、合焦レンズ群212の移動速度が遅くなるように
設定されている。
【0097】また、第2の変形例において実行される合
焦動作処理についてのフローチャートを、図21に示し
ている。マイコン(第3の記憶手段及び読出手段に相
当)20は、合焦用スイッチ群21が押下されたのを検
出した(S401)後、変倍レンズ群222,223,
232,233と合焦レンズ群212の位置情報をそれ
ぞれ読み出し(S402,S403)、ラックギア1の
限界位置への到達と合焦用スイッチ群21の押下の終了
とがともに検出されない(S406,S407)間は、
エンコーダ3aから入力されるパルスに従って位置情報
を順次更新する(S408)とともにその更新に伴って
移動速度を順次読み出し(S409)、順次読み出され
る移動速度に応じて合焦用DCモータ3への電力を調節
する(S405)。
【0098】この合焦動作処理により、合焦用スイッチ
群21が押下されている間は、合焦レンズ群212の移
動によるピント位置の移動速度は、当該レンズ群212
がファー側にあるときには相対的に早くなり、逆にニア
側にあるときには相対的に遅くなる。然も、当該レンズ
群212がファー側にいるときでもニア側にいるときで
もその移動速度は、変倍レンズ群222,223,23
2,233が望遠端側にいるほど相対的に遅く、逆に広
角端側にいるほど相対的に早い。このため、変倍レンズ
群222,223,232,233が広角端側にいて合
焦レンズ群212がファー側にいるときには、合焦させ
るのに時間が掛かったり合焦したか否かが分かりにくか
ったりすることがない。また、変倍レンズ群222,2
23,232,233が望遠端側にいて合焦レンズ群2
12がニア側にいるときには、合焦点に合わせづらかっ
たりすることがない。従って、第2の変形例によると、
立体顕微鏡101の操作者(主術者D)は、動き回る観
察対象をより素速く追って行くことができるようにな
り、観察対象をより詳細に観察することができるように
なる。
【0099】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の顕微鏡
によれば、ピント位置の移動速度を最適にすることがで
きる。従って、顕微鏡の操作者は、動き回る観察対象を
追って行くことができるようになり、観察対象を詳細に
観察することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 立体顕微鏡を含む手術支援システムの概略を
示すシステム構成図
【図2】 立体顕微鏡における撮影光学系の光学構成を
示す概略図
【図3】 立体視ビューワーの光学構成を示す概略図
【図4】 立体視ビューワーのLCDパネルの平面図
【図5】 撮影光学系及び照明光学系の光学構成を示す
側面図
【図6】 撮影光学系の正面図
【図7】 撮影光学系の平面図
【図8】 合焦レンズの駆動機構の概略図
【図9】 変倍レンズ群の駆動機構の要部の外観図
【図10】 変倍レンズ群の駆動機構を像側から見たと
きの平面図
【図11】 図10のA−A線に沿った駆動機構の縦断
面図
【図12】 カム溝と直進溝の透視図
【図13】 駆動機構を制御するマイコンとそれに繋が
れる各ハードウエアの概略図
【図14】 操作スイッチ群の斜視図
【図15】 マイコンにより行われる変倍動作処理を示
すフローチャート
【図16】 マイコンにより行われる合焦動作処理を示
すフローチャート
【図17】 マイコンの内部に記憶される参照テーブル
【図18】 第1の変形例のマイコンの内部に記憶され
る参照テーブル
【図19】 第1の変形例のマイコンにより行われる合
焦動作処理を示すフローチャート
【図20】 第2の変形例のマイコンの内部に記憶され
る参照テーブル
【図21】 第2の変形例のマイコンにより行われる合
焦動作処理を示すフローチャート
【符号の説明】
1 ラックギア 2 ピニオンギア 3 合焦用DCモータ 3a エンコーダ 4,5 リミットスイッチ 6,7 レンズ鏡筒 8,9 リミットスイッチ 10 カム環駆動ギア 11 モータギア 12 変倍用DCモータ 13 エンコーダ 20 マイクロコンピュータ 21 合焦用スイッチ群 21a F(ファー)スイッチ 21b N(ニア)スイッチ 22 変倍用スイッチ群 21c T(テレ)スイッチ 21d W(ワイド)スイッチ 200 撮影光学系 210 クローズアップ光学系 212 第2レンズ群(合焦レンズ群) 220 ズーム光学系 222 第2レンズ群(変倍レンズ群) 223 第3レンズ群(変倍レンズ群) 230 ズーム光学系 232 第2レンズ群(変倍レンズ群) 233 第3レンズ群(変倍レンズ群)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02B 21/22 G02B 21/22 21/24 21/24 21/36 21/36 Fターム(参考) 2H044 DA01 DA02 DB02 DC01 DC06 DC08 DC09 DE01 DE06 2H052 AA13 AB01 AB05 AB19 AC04 AC26 AD04 AD06 AD09 AD29 AD31 AF14 2H087 KA09 LA25 LA27 MA08 PA02 PA03 PA06 PA17 PB02 PB03 PB06 RA41 SA23 SA27 SA30 SA32 SA63 SA64 SA72 SA75 SB03 SB12 SB22 SB33

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに独立して光軸方向に進退可能な変倍
    レンズ群及び合焦レンズ群を有する対物光学系と、 操作スイッチと、 前記操作スイッチへの操作があると、前記変倍レンズ群
    の位置に対応する速度にて前記合焦レンズ群を移動さ
    せ、前記操作スイッチへの操作が停止すると、前記合焦
    レンズ群の移動を停止する制御部とを備えることを特徴
    とする顕微鏡。
  2. 【請求項2】前記制御部は、前記変倍レンズ群の位置を
    検出する位置検出手段を、備えることを特徴とする請求
    項1記載の顕微鏡。
  3. 【請求項3】前記位置検出手段は、 前記変倍レンズ群の移動量を検出する移動量検出手段
    と、 前記移動量検出手段により検出された移動量に基づいて
    前記変倍レンズ群の位置を算出する演算手段と、 前記演算手段により算出された前記変倍レンズ群の位置
    を記憶する記憶手段とからなることを特徴とする請求項
    2記載の顕微鏡。
  4. 【請求項4】前記移動量検出手段は、エンコーダである
    ことを特徴とする請求項3記載の顕微鏡。
  5. 【請求項5】前記制御部は、 前記変倍レンズ群の位置と前記合焦レンズ群の速度とを
    対応付けて記憶する第2の記憶手段と、 前記操作スイッチへの操作があった時の前記変倍レンズ
    群の位置に対応する前記合焦レンズ群の速度を前記第2
    の記憶手段から読み出す読出手段とを備えることを特徴
    とする請求項1記載の顕微鏡。
  6. 【請求項6】前記第2の記憶手段は、テーブル形式にて
    前記変倍レンズ群の位置と前記合焦レンズ群の速度とを
    対応付けて記憶することを特徴とする請求項5記載の顕
    微鏡。
  7. 【請求項7】互いに独立して光軸方向に進退可能な変倍
    レンズ群及び合焦レンズ群を有する対物光学系と、 操作スイッチと、 前記操作スイッチへの操作があると、前記変倍レンズ群
    の位置と前記合焦レンズ群の位置とに対応する速度にて
    前記合焦レンズ群を移動させ、前記操作スイッチへの操
    作が停止すると、前記合焦レンズ群の移動を停止する制
    御部とを備えることを特徴とする顕微鏡。
  8. 【請求項8】前記制御部は、 前記変倍レンズ群の位置と前記合焦レンズ群の位置と前
    記合焦レンズ群の速度とを対応付けて記憶する第3の記
    憶手段と、 前記操作スイッチへの操作があった時の前記変倍レンズ
    群の位置と順次変化する前記合焦レンズ群の位置とに対
    応する前記合焦レンズ群の速度を、前記第3の記憶手段
    から順次読み出す読出手段とを備えることを特徴とする
    請求項7記載の顕微鏡。
  9. 【請求項9】前記第3の記憶手段は、テーブル形式にて
    前記変倍レンズ群の位置と前記合焦レンズ群の位置と前
    記合焦レンズ群の速度とを対応付けて記憶することを特
    徴とする請求項8記載の顕微鏡。
  10. 【請求項10】第2の操作スイッチを、更に備え、 前記制御部は、前記第2の操作スイッチへの操作がある
    と、前記変倍レンズ群を移動させ、前記第2の操作スイ
    ッチへの操作が停止すると、前記変倍レンズ群の移動を
    停止することを特徴とする請求項1乃至9の何れかに記
    載の顕微鏡。
  11. 【請求項11】同一の物体の像を所定の基線長だけ隔て
    た位置から夫々結像させる一対の前記対物光学系を、備
    えることを特徴とする請求項1乃至10の何れかに記載
    の顕微鏡。
  12. 【請求項12】前記一対の対物光学系が夫々有する変倍
    レンズ群は、各々の光軸方向へ互いに一体となって進退
    することを特徴とする請求項11記載の顕微鏡。
  13. 【請求項13】光軸方向に進退可能な合焦レンズ群を有
    する対物光学系と、 操作スイッチと、 前記操作スイッチへの操作があると、前記合焦レンズ群
    の位置に対応する速度にて前記合焦レンズ群を移動さ
    せ、前記操作スイッチへの操作が停止すると、前記合焦
    レンズ群の移動を停止する制御部とを備えたことを特徴
    とする顕微鏡。
  14. 【請求項14】前記制御部は、 前記合焦レンズ群の位置と前記合焦レンズ群の速度とを
    対応付けて記憶する第4の記憶手段と、 前記操作スイッチへの操作があった時に、順次変化する
    前記合焦レンズ群の位置に対応する前記合焦レンズ群の
    速度を、前記第4の記憶手段から順次読み出す読出手段
    とを備えることを特徴とする請求項13記載の顕微鏡。
  15. 【請求項15】前記第4の記憶手段は、テーブル形式に
    て前記合焦レンズ群の位置と前記合焦レンズ群の速度と
    を対応付けて記憶することを特徴とする請求項14記載
    の顕微鏡。
  16. 【請求項16】同一の物体の像を所定の基線長だけ隔て
    た位置から夫々結像させる一対の前記対物光学系を、備
    えることを特徴とする請求項13乃至15の何れかに記
    載の顕微鏡。
  17. 【請求項17】前記一対の対物光学系が夫々有する合焦
    レンズ群は、各々の光軸方向へ互いに一体となって進退
    することを特徴とする請求項11,12又は16記載の
    顕微鏡。
JP2002091441A 2002-03-28 2002-03-28 顕微鏡 Pending JP2003287686A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002091441A JP2003287686A (ja) 2002-03-28 2002-03-28 顕微鏡

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002091441A JP2003287686A (ja) 2002-03-28 2002-03-28 顕微鏡

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003287686A true JP2003287686A (ja) 2003-10-10

Family

ID=29236522

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002091441A Pending JP2003287686A (ja) 2002-03-28 2002-03-28 顕微鏡

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003287686A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007075338A (ja) * 2005-09-14 2007-03-29 Olympus Medical Systems Corp 医療用立体観察装置
JP2009518670A (ja) * 2005-12-08 2009-05-07 スイス メディカル テヒノロギー ゲーエムベーハー 光学系の操作方法および光学系
JP2009523254A (ja) * 2006-01-13 2009-06-18 カール ツァイス サージカル ゲーエムベーハー 立体視光学系

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007075338A (ja) * 2005-09-14 2007-03-29 Olympus Medical Systems Corp 医療用立体観察装置
JP2009518670A (ja) * 2005-12-08 2009-05-07 スイス メディカル テヒノロギー ゲーエムベーハー 光学系の操作方法および光学系
JP2009523254A (ja) * 2006-01-13 2009-06-18 カール ツァイス サージカル ゲーエムベーハー 立体視光学系

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6930705B2 (en) Image search device
JP5043604B2 (ja) 実体顕微鏡
JP3527659B2 (ja) 立体顕微鏡
JPH085923A (ja) 実体顕微鏡
JP4674094B2 (ja) 立体観察装置
KR101478270B1 (ko) 가변 3차원 실체 현미경 어셈블리
JP3290467B2 (ja) 双眼実体顕微鏡
JP3891663B2 (ja) 実体顕微鏡
JP4727356B2 (ja) 医療用立体観察装置
KR101654589B1 (ko) 초점 및 물체 거리 자동 변환 기능을 구비한 3차원 입체 영상 기반의 의료 현미경 시스템
US20010055150A1 (en) Video-type stereoscopic microscope
JP2003287686A (ja) 顕微鏡
JP5390865B2 (ja) 立体画像撮影装置
US20040165258A1 (en) Stereoscopic microscope, and an observation mechanism for use in a stereoscopic microscope
JPH05215970A (ja) 手術用顕微鏡
JP4615840B2 (ja) 手術用観察装置
WO2020095445A1 (ja) 顕微鏡
JP4459108B2 (ja) 撮像装置及び顕微鏡
JP3538365B2 (ja) ビデオ型立体顕微鏡
WO2020095443A1 (ja) 顕微鏡
JPH08160316A (ja) 立体視硬性内視鏡
JP2004145372A (ja) 固定高倍率切換型顕微鏡
JP2019076329A (ja) 前置レンズ装置及び眼科用顕微鏡
JP4499223B2 (ja) 手術用顕微鏡
JP5023358B2 (ja) 立体視内視鏡

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050207

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071002

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080219

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20080430

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080624