JP2010060283A - ガスこんろ - Google Patents

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Abstract

【課題】火炎や燃焼ガスを調理容器の底面から側面に至るコーナー部分及び調理容器の側面へ導き、熱効率を向上させるガスこんろを提供する。
【解決手段】 ング板21の外周に設けられた複数のガイド部材30は、リング板21に取り付けられた板状部材31と、支持板33とで構成されている。ばね32は、ガイド部材30を上方内側方向に付勢る。五徳20に調理容器Pが載置されると、ガイド部材30は支持板33で調理容器Pのコーナー部分Cを支持し、角度が変化した板状部材31がコーナー部分Cに添った状態に配置される。よって、燃焼ガスは、板状部材31によってガイドされ、調理容器の底面Bから側面Sに添って上昇するので、底面B、コーナー部分C、側面Sを加熱できる
【選択図】図4

Description

本発明は、ガスこんろに関するものであり、詳細には、バーナの燃焼ガスを調理容器の底面から側面にいたるコーナー部分及び側面に導き、熱効率を向上させるガスこんろに関するものである。
図12は、従来のテーブルこんろ100の斜視図である。一般に、加熱調理するためのガスこんろは、図12に示すように、燃焼ガスを燃焼するバーナ140と、バーナ140上で調理容器を支持する五徳200とを備える。五徳200は、バーナ140の周囲に設けられるリング板状の五徳リング210と、五徳リング210上に所定間隔で配置され調理容器を載置支持するL字状の五徳爪220とから一体構成される。ガスこんろの熱効率を向上させるには、できるだけ火炎や燃焼ガスの広がりを抑え、なるべく高温の熱流が調理容器の表面に添って流れるようにすることが重要である。そこで、こうしたガスこんろにおいては熱効率を向上させるために、五徳の構成に特徴を持たせて、調理容器をなるべく火炎に近づけるような提案や、火炎や燃焼ガスと調理容器との接触距離を長くするような提案が多数なされている。
例えば、特許文献1においては、火炎の噴出方向をバーナ中心と炎口とを結ぶ直線に対してバーナ周方向に所定角度傾け、燃焼ガスと調理容器との接触距離を長くして、熱効率を向上させている。また、特許文献2においては、五徳リングの内周側の面をリング中心に向かって下向きに傾斜させて延長した傾斜鍔部を、炎口の外周面からの水平距離を30mm以内に配置して、バーナの燃焼用二次空気を炎口の近傍に導くことにより、五徳爪を低くして炎口と調理容器との間隔を小さくして熱効率を向上させた五徳においても二次空気不足による燃焼不良を予防して熱効率を向上させている。
特開2003−166718号公報 特開2003−161449号公報
しかしながら、特許文献1のガスこんろでは、調理容器の底面に対する火炎や燃焼ガスの接触距離は長くなっているが、調理容器の側面や、底面から側面に至る部分に対する火炎や燃焼ガスの接触距離については、考慮されていない。同様に、特許文献2の五徳爪を低くして炎口と調理容器との間隔を小さくした五徳においても、調理容器の側面や、底面から側面に至る部分に対する火炎や燃焼ガスの接触距離については、考慮されていない。
しかし、調理容器の底面から側面に至るコーナー部分は、鍋やフライパン等の調理容器の外側の表面積において1/4にもなるものもある。また、中華鍋では底面と側面との区別がなく、球形、つまり調理容器の外側がすべてコーナー部分となっているものもある。コーナー部分に添って流れた火炎や燃焼ガスはそのまま調理容器の側面にも添って流れてゆくため、火炎や燃焼ガスがコーナー部分を添って流れるようにすることは、熱効率を向上させるためには重要である。
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたものであり、火炎や燃焼ガスを調理容器の底面から側面に至るコーナー部分、そして調理容器の側面へ導き、熱効率を向上させる五徳を備えたガスこんろを提供しようとするものである。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明のガスこんろは、調理容器を加熱するバーナと、当該バーナの周囲に設けられるリング板と調理容器の底面を支持する複数の五徳爪とを有する五徳とを備え、前記リング板の上面と調理容器の底面との間にリング状の燃焼ガス通路を形成するガスこんろにおいて、調理容器の載置により調理容器の底面外径の大きさに応じて移動するガイド部材を備え、前記ガイド部材は、前記リング板の外周に一端側が軸支され、当該一端側とは反対の他端側が前記リング板の外方に向けられた複数の板状部材と、当該板状部材の上面に設けられ、前記五徳爪に載置される調理容器の底面から側面に至るコーナ部分に当接することによって調理容器を支持する当接支持部と、前記板状部材の前記他端側前記バーナ側上方向に付勢する付勢手段とを備え、前記五徳爪上に調理容器が載置されると、調理容器の前記コーナ部分に当接する前記当接支持部が、前記板状部材と共に前記付勢手段の付勢力に対抗する方向に押し下げられ前記板状部材の前記リング板上面に対する角度が変化することによって、前記バーナの燃焼ガス調理容器のコーナー部分及び側面に導かれることを特徴とする。
また、請求項に係る発明のガスこんろは、請求項に記載の発明の構成に加え、前記五徳爪は、前記燃焼ガス通路を仕切り、複数の燃焼ガス通路に分割して燃焼ガスを外側に導くことを特徴とする。
また、請求項に係る発明のガスこんろでは、請求項1又は2に記載の発明の構成に加え、前記五徳爪は、前記バーナの中心から放射状に向けた直線に対してバーナ周方向に所定角度傾斜して外側に延びる板状縦壁を、その内側先端から外側先端にかけて前記リング板上面から立設して形成されており、調理容器を載置したときに、当該五徳爪の上端が調理容器底面と当接して、前記バーナの燃焼ガス通路を、前記リング板上面と前記五徳爪と調理容器底面とにより囲まれて区画形成された複数の燃焼ガス通路に分割して、燃焼ガスを五徳爪の壁面に衝突させながら外側に排出することを特徴とする。
請求項1に係る発明のガスこんろでは、ガイド部材が調理容器の載置により調理容器の底面外径の大きさに応じて移動することができ、ガイド部材によりバーナの燃焼ガスを調理容器の底面から側面に至るコーナー部分、及び、調理容器の側面に導くことができる。よって、調理容器を底面だけでなく、そのコーナー部分や側面からもバーナの燃焼ガスにより加熱することができるので、伝熱面積が増加してバーナの熱効率が向上する。ガイド部材の複数の板状部材は、その一端側がリング板の外周に軸支されている。付勢手段は、その板状部材の他端側をバーナ側上方向に付勢する。そして、調理容器が五徳爪上に載置されると、調理容器のコーナ部分に当接する当接支持部が、板状部材付勢手段の付勢力に対抗する方向に押し下げる。すると板状部材のリング板上面に対する角度が変化するのでその板状部材によって、バーナの燃焼ガスを調理容器のコーナー部分及び側面に導くことができる。よって、調理容器を底面だけでなく、そのコーナー部分や側面からもバーナの燃焼ガスにより加熱することができるので、伝熱面積が増加してバーナの熱効率が向上する。
また、請求項に係る発明のガスこんろでは、請求項に記載の発明の効果に加えて、リング板の上面に設けられる調理容器載置用の五徳爪によって、燃焼ガス通路を仕切って、複数の燃焼ガス通路に分割しているため、燃焼ガスの流れを偏らせることなく、燃焼ガスを狭い空間に均一に分配して流すことが可能となり、燃焼ガスと調理容器との間の伝熱効率を向上させて、より一層高い熱効率を得ることができる。
また、請求項に係る発明のガスこんろでは、請求項1又は2に記載の発明の効果に加えて、五徳爪は、バーナの中心から放射状に向けた直線に対してバーナ周方向に所定角度傾斜して外側に延びる板状縦壁を、その内側先端から外側先端にかけてリング板上面から立設して形成されているので、調理容器を載置したときに、五徳爪の上端が調理容器底面と当接して、バーナの燃焼ガス通路を、リング板上面と五徳爪と調理容器底面とにより囲まれて区画形成された複数の燃焼ガス通路に分割して、燃焼ガスを五徳爪の壁面に衝突させながら外側に排出することができる。よって、このような五徳では、調理容器の底面において、燃焼ガス通路を長く取ることができ、より一層熱効率を向上させることができる。
第一の実施の形態のテーブルこんろ1の斜視図である。 第一の実施の形態の五徳20の上面図である。 第一の実施の形態の五徳20の斜視図である。 調理容器Pを載置した状態の第一の実施の形態の五徳20の縦断面図である。 図4の調理容器Pよりも外径の小さい調理容器Pを載置した状態の第一の実施の形態の五徳20の縦断面図である。 第二の実施の形態のテーブルこんろ51の斜視図である。 第二の実施の形態の五徳70の上面図である。 第二の実施の形態の五徳70のリング板71の斜視図である。 第二の実施の形態の筒状部材83の斜視図である。 第二の実施の形態の五徳70の斜視図である。 調理容器Pを載置した状態の第二の実施の形態の五徳70の縦断面図である。 従来のテーブルこんろ100の斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は、第一の実施の形態のテーブルこんろ1の斜視図である。ガスこんろとしてのテーブルこんろ1は、図1に示すように、トッププレート12に開口が設けられ、その開口の中央位置に円筒状のバーナ14が配置され、その周囲に汁受皿11(図2参照)が配置される。バーナ14の上方周囲には、調理容器Pを載置するための五徳20が設けられる。
本第一の実施の形態のテーブルこんろ1の五徳20は、バーナ14の燃焼ガス(火炎を含む)の熱効率を向上させるために、燃焼ガスを調理容器Pのコーナー部分C及び側面Sに添わせるような構造となっている。そこで、図2乃至図5を参照して、テーブルこんろ1の特に五徳20の構造について説明する。図2は、五徳20の上面図であり、図3は、五徳20の斜視図である。また、図4は、調理容器Pを載置した状態の五徳20の縦断面図であり、図5は、図4の調理容器Pよりも外径の小さい調理容器Pを載置した状態の五徳20の縦断面図である。
テーブルこんろ1のバーナ14は、燃焼に必要な空気のほとんどを一次空気として吸入する全一次空気式のバーナであり、図4及び図5に示すように、燃焼面としてのバーナプレート17とバーナ本体15とを備える。バーナプレート17は、多孔質セラミックスの平面プレートで多数の貫通孔を有し、その燃焼面を水平方向に配置して、火炎を上方向に向けて燃焼するように設けられる。バーナ本体15は、上流端において、燃焼用空気を供給するための給気ファン18が接続されて、空気供給通路の途中に、燃焼ガスを噴射するガスノズル19が設けられる。また、ガスノズル19の下流には、燃焼ガスと燃焼用空気とを混合させるための混合管16が形成され、ガスノズル19から噴射された燃焼ガスと燃焼用空気が混合管16で混合され、給気ファン18によりバーナプレート17側へ送り出される。
本第一の実施の形態のテーブルこんろ1の五徳20は、図2及び図3に示すように、調理容器Pを載置支持する複数の円弧状の板状縦壁22と、バーナ14の周囲に設けられトッププレート12の開口と汁受皿11との重ね部上部を覆うと共に板状縦壁22を立設する基板となるリング板21と、五徳20の本体をトッププレート12上に固定するための突起部13(図4参照)と、燃焼ガスを調理容器Pのコーナー部分(底面から側面に至る部分)へ導くためのガイド部材30とにより一体的に構成される。
リング板21はリング状の板であり、図3乃至図5に示すように、中心部に向かってやや下向きに傾斜している。そして、その上面に8つの板状縦壁22が中心部に向かって平面視左巻きに旋回して立設されている。この板状縦壁22の先端はバーナ14の外周側面に近接して設けられており、リング板21の外周側面まで続いており、上面はほぼ水平に形成されている。さらにリング板21とバーナ14との間は、ほとんど隙間なく形成されている。したがって、リング板21上面と板状縦壁22と調理容器P底面とによって、上下左右面をほとんど隙間なく囲まれた燃焼ガス通路が形成され、バーナ14から噴出した燃焼ガスは、リング板21の外周まではほとんど外部へ流出することなく板状縦壁22で仕切られた燃焼ガス通路を通り、調理容器Pの底面を熱する。
このように、板状縦壁22により調理容器P底面とリング板21との間の空間を仕切ることにより、燃焼ガスの通路も仕切られて複数の燃焼ガス通路が形成されるので、燃焼ガスの流れは偏ることなく、リング板21上面と板状縦壁22と調理容器P底面とによって囲まれた狭い空間に均一に分配されてゆく。よって、調理容器Pへの伝熱効率が向上する。さらに、板状縦壁22は、中心部に向かって旋回して(バーナ14の周方向に所定角度傾斜して)立設されているので、中心部から放射状に立設されている場合に比べて、燃焼ガス通路が長く形成されている。よって、燃焼ガスはより長い時間調理容器P底面に接してから外部に放出されるため、調理容器Pへの伝熱効率はさらに向上する。
また、調理容器Pと対面して燃焼ガス通路を形成するリング板21は、高温の燃焼ガスと直接接触する表板21aと、燃焼ガスとは直接接触しない裏板21bとによる二重構造とされている。これにより、表板21aと裏板21bとの間に形成された隙間が断熱層として働き、表板21aに伝熱した燃焼ガスの熱が裏面から放熱されるのを防いでいる。さらに、リング板21の内周端部及び外周端部全周にわたって、表板21aと裏板21bとの間にセラミック21eを挟着し、表板21aと裏板21bとを連結しているので、表板21aに伝熱した燃焼ガスの熱が、内周端部及び外周端部により裏板21bへ伝熱することを抑制している。したがって、表板21aに伝熱した燃焼ガスの熱の裏板21bへの伝熱、裏板21bからの放熱を抑制し、燃焼ガスの温度低下を防止している。尚、このリング板21の二重構造においては、表板21aと裏板21bとの間を真空にしていわゆる魔法瓶のような断熱構造をとれば、さらにその効果が高くなる。
さらに、五徳20のリング板21の外周には、複数のガイド部材30が取り付けられている。このガイド部材30は、リング板21の外周に添ったカーブの略扇形の板状部材31と、調理容器Pを支持するための略長方形の板状の部材である支持板33と、板状部材31及び支持板33を上方向へ付勢するばね32とで構成されている。支持板33は板状部材31の上面略中央にリング板21の中心から外周へ向かう放射線と略平行に立設されている。尚、板状部材31の外周側は上方向に湾曲されており、リング板21から外部へ流出された燃焼ガスを調理容器Pのコーナー部分及び側面へ導くように形成されている。この板状部材31は、蝶番34でリング板21の外周に回動可能に取り付けられており、さらに、板状部材31の下面とトッププレート12との間にはばね32が取り付けられているので、ガイド部材30は上方向かつ五徳20の内側方向に付勢されている。よって、図4及び図5に示すように、板状部材31の傾斜は調理容器Pの底面Bの外径の大きさにより異なり、より底面Bの外径が小さい調理容器Pを載置した場合の方が、板状部材31の傾斜は急になる。
これにより、五徳20に調理容器Pが載置されると、調理容器Pのコーナー部分Cが支持板33の上面に当接して支持板33を押し、板状部材31をばね32の付勢方向に対抗する方向に移動させる。すなわち、ガイド部材30は、支持板33で調理容器Pのコーナー部分Cを支持し、板状部材31が調理容器Pのコーナー部分Cに添った状態に配置される。この結果、調理容器Pの底面B及びコーナー部分Cと板状部材31の上面との間に支持板33の高さ分だけの空間が確保される。そして、リング板21の外周から流出した燃焼ガスがこの空間を通過し、調理容器Pの底面B及びコーナー部分Cを加熱することになる。また、板状部材31の外周側は上方向に湾曲しているので、通過した燃焼ガスは上方向、すなわち、調理容器Pの側面Sに添って上昇し、側面Sを熱する。したがって、ガイド部材30がなく燃焼ガスが周囲に広がってしまう場合に比べて、ガイド部材30により燃焼ガスが導かれ、調理容器Pのコーナー部分C及び側面Sを熱する分だけ熱効率が上昇する。
尚、本発明のガスこんろは、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、バーナは燃焼用の空気のほとんどを一次空気として給気する全一次空気式バーナに限定せず、ブンゼンバーナ、セミブンゼンバーナ、赤火式バーナであってもよい。また、上記実施の形態では、テーブルこんろを例に挙げて説明したが、ガスこんろはテーブルこんろに限らず、キッチンユニットに組み込まれるビルトインこんろであってもよく、種々のガスこんろに適応可能である。
また、本第一の実施の形態では、円弧状の板状縦壁22で五徳爪を形成した五徳20を例に挙げたが、従来例として図12に示したような、L字形状の五徳爪を有した五徳など、他の形状の五徳であってもよいことは言うまでもない。また、リング板21の外周の形状も円形に限らず、多角形であってもよいことは言うまでもないが、調理容器Pの底面Bは円形のものが多いので、ガイド部材30はなるべく円に近い形状に沿って配置されていることが望ましい。また、上記実施の形態では、リング板21を燃焼ガスの放熱を防ぐための2重構造としたが、リング板の構造は2重構造に限らず、1重のリング板や、さらに多重のリング板であってもよい。
また、複数のガイド部材30の配置間隔は、図2に示すような間隔ではなくてもよく、ガイド部材30が互いに接触しないだけの間隔が空いていればよい。尚、この間隔が広く、ガイド部材30の幅が狭いと、リング板21の外周から流出した燃焼ガスが調理容器Pのコーナー部分C及び側面Sに添って上昇せずに、調理容器Pの周囲へ広がってしまう。よって、この間隔はなるべく狭く、ガイド部材30の幅が広い方が、多くの燃焼ガスが調理容器Pのコーナー部分C及び側面Sへ添って上昇するので、しっかりと調理容器Pを熱することができ、熱効率が上昇する。また、板状部材31の形状も本実施の形態のものに限らない。本実施の形態の板状部材31のように外周側が上方向に湾曲していると、特に燃焼ガスが調理容器Pの側面Sへ添ってゆくように構成されているので、外周側が上方向に湾曲していた方が望ましい。しかし、板状部材31は、内周側がリング板21に軸支されて、ばね32により上方向かつ五徳20の内側方向に付勢されて板状部材31自体が側面Sに近づいているので、板状部材31の外周側が湾曲していないものであってもよい。
次に、本発明の第二の実施の形態のテーブルこんろ51について説明する。図6は、第二の実施の形態のテーブルこんろ51の斜視図である。ガスこんろとしてのテーブルこんろ51は、図1に示した第一の実施の形態のテーブルこんろ1と同様に、トッププレート12に開口が設けられ、その開口の中央位置に円筒状のバーナ14が配置され、その周囲に汁受皿(図示外)が配置される。そして、バーナ14の上方周囲には、調理容器Pを載置するための五徳70が設けられる。また、バーナ14は、第一の実施の形態と同様に、燃焼に必要な空気のほとんどを一次空気として吸入する全一次空気式のバーナであり、図11に示すように燃焼面としてのバーナプレート17とバーナ本体15とを備えている。バーナプレート17は、多孔質セラミックスの平面プレートで多数の貫通孔を有し、その燃焼面を水平方向に配置して、火炎を上方向に向けて燃焼するように設けられる。また、バーナ本体15は、上流端において、燃焼用空気を供給するための給気ファン18が接続されて、空気供給通路の途中に、燃焼ガスを噴射するガスノズル19が設けられる。また、ガスノズル19の下流には、燃焼ガスと燃焼用空気とを混合させるための混合管16が形成され、ガスノズル19から噴射された燃焼ガスと燃焼用空気が混合管16で混合され、給気ファン18によりバーナプレート17側へ送り出される。
本第二の実施の形態のテーブルこんろ51の五徳70は、バーナ14の燃焼ガスの熱効率を向上させるために、燃焼ガスを調理容器Pのコーナー部分C及び側面Sに添わせるような構造となっている。そこで、図7乃至図11を参照して、テーブルこんろ51の五徳70の構造について説明する。図7は、五徳70の上面図であり、図8は、五徳70のリング板71の斜視図であり、図9は、筒状部材83の斜視図であり、図10は、五徳70の斜視図であり、図11は、調理容器Pを載置した状態の五徳70の縦断面図である。
五徳70は、図8に示すような複数の五徳爪72を備えたリング板71と、図9に示すような筒状部材83と、筒状部材83と内径の異なる筒状部材81,82(図10、図11参照)と、筒状部材81,82,83を上方向に付勢するばね84(図11参照)とから構成される。図8、図9及び図11に示すように、リング板71はリング状の部材であり、上部材74及び下部材75から構成される。上部材74は中心部分へ向かってやや傾斜し、下部材75は上部材74の内周端から外側に水平に折り返して形成されている。また、上部材74はその上面に五徳爪72を立設している。さらに、図9に示す筒状部材83を下方向から上方向に向けて嵌め合わせるためのガイド用穴78が設けられており、さらにその外側には、筒状部材82を下方向から上方向に向けて嵌め合わせるためのガイド用穴77が設けられている。このガイド用穴77,78は、後述する筒状部材82,83のガイド壁97,98の厚み以上の幅を有するリング状の溝を、五徳爪72が配設されている部分において分断した、複数の略扇形の形状で上部材74を貫通した穴として形成されている。
ここで、ガイド部材である筒状部材81,82,83について説明する。まず、この筒状部材83は、図9に示すように略円筒形をしており、その下端には、円筒の内側に向かってガイド用穴78に係止するための係止部93が立設されている。また、筒状部材83の側面であるガイド壁98は所定の間隔(リング板71に配設されている五徳爪72の間隔)で分断されており、爪用溝63が形成されている。ガイド壁98はリング板71のガイド用穴78と嵌合するので、ガイド用穴78はその上部に五徳爪72が配設されている位置で分断されているが、筒状部材83のガイド壁98も同じ位置に爪用溝63が形成されているため、ガイド用穴78にガイド壁98を挿入することができる。また、図11に示すように、リング板71の下部材75と筒状部材83の係止部93との間には、ばね84が設置されている。このばね84により筒状部材83は上方向へ付勢されるが、係止部93がガイド用穴78の縁に係止する。
また、筒状部材82は、図9に示す筒状部材83と同様の形状をしているが、その外径は筒状部材83よりも大きくなっており、ガイド用穴77と嵌合している。この筒状部材82においても、その下端において円筒の内側に向かって立設されている係止部92の下面と下部材75の上面との間にばね84が設けられており、筒状部材82は上方向へばね84により付勢され、係止部92によりガイド用穴77の縁に係止する。
また、筒状部材81は、円筒の側面であるガイド壁96とその下端から内側に向かって立設された係止部91とで構成されているが、筒状部材82,83のようにガイド壁96は分断されておらず、その内周はリング板71の外周とほぼ同じとなっている。そして、係止部91の下面とリング板71の下部材75の上面との間には、ばね84が設けられている。そして、筒状部材81はばね84により上方向へ付勢されて、リング板71の外周端に係止部91により係止している。
尚、筒状部材83の各ガイド壁98の上部に、調理容器Pを支持する支持突起部88が所定の間隔で設けられており、筒状部材82の各ガイド壁97の上部に、調理容器Pを支持する支持突起部87が所定の間隔で設けられており、筒状部材81のガイド壁96の上部には、調理容器Pを支持する支持突起部86が所定の間隔で設けられている。これにより、調理容器Pが五徳70に載置された際には、調理容器Pの外径よりも小さい筒状部材の上には調理容器Pが載ってその筒状部材を押し下げるため、調理容器Pの外径よりも小さい筒状部材のガイド壁の上面と調理容器Pの底面B又はコーナー部分Cとの間には、支持突起部の高さ分だけ空間が確保される。この空間が燃焼ガスの通路となる。
図10に示すように、五徳70は、リング板71に筒状部材81,82,83が嵌め合わされて、ばね84によりそれぞれが上方向に付勢されている。五徳70に調理容器Pが載置されると、調理容器Pの底面は、調理容器Pの底面Bの外径よりもその外径の小さい筒状部材の支持突起部(図11では筒状部材83の支持突起部88及び筒状部材82の支持突起部87)に当接し、筒状部材82,83をばね84の付勢力に逆らって下方向に押し下げる。そして、調理容器Pは五徳爪72の上面と当接するまで筒状部材82,83を押し下げてゆき、五徳爪72によって支持される。一方、調理容器Pの底面Bの外径よりもその外径の大きい筒状部材(図11では一番外側の筒状部材81)は、調理容器Pが載置されないため、下方向へ押し下げられることはなく、上方向へ付勢された状態(上位置)で保たれる。
したがって、バーナ14の燃焼ガスは調理容器Pの底面Bを加熱し、調理容器Pの底面Bの外周側、すなわちコーナー部分Cへ向かって排出される際に、調理容器Pに押し下げられている筒状部材(図11では筒状部材82,83)のガイド壁(図11では97,98)の上面と調理容器Pの底面B及びコーナー部分Cとの間が燃焼ガスの通路となり、調理容器Pのコーナー部分Cへ向かって流出する。
調理容器Pの外径よりもその外径の大きい筒状部材(図11では筒状部材81)のガイド壁(図11ではガイド壁96)は、下方向へ押し下げられていないので上位置に保たれおり、流出してきた燃焼ガスがそのガイド壁に衝突する。そして、衝突した燃焼ガスは、調理容器Pの周囲に広がることなく、調理容器Pのコーナー部分C及び側面Sに添って上昇し、コーナー部分C及び側面Sを熱する。したがって、筒状部材81,82,83がなく燃焼ガスが周囲に広がってしまう場合に比べて、筒状部材81,82,83により燃焼ガスが導かれ、調理容器Pのコーナー部C及び側面Sを熱する分だけ熱効率が上昇する。
尚、本発明のガスこんろは、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。第一の実施の形態と同様に、バーナは燃焼用の空気のほとんどを一次空気として給気する全一次空気式バーナに限定せず、ブンゼンバーナ、セミブンゼンバーナ、赤火式バーナであってもよい。また、上記実施の形態では、テーブルこんろを例に挙げて説明したが、ガスこんろはテーブルこんろに限らず、キッチンユニットに組み込まれるビルトインこんろであってもよく、種々のガスこんろに適応可能である。
また、本第二の実施の形態では、L字形状の五徳爪を有した五徳爪72を有した五徳を例に挙げたが、第一の実施の形態で例示したような、円弧状の板状縦壁で五徳爪を形成した五徳のような他の形状の五徳であってもよいことは言うまでもない。円弧状の板状縦壁の五徳爪を使用した場合には、調理容器Pの底面Bにおける燃焼ガス通路がより長くなるため、さらに熱効率が高くなる。また、リング板21の外周の形状も円形に限らず、多角形であってもよいことは言うまでもない。
また、筒状部材81,82,83の形状は、本実施の形態のものに限らず、係止部91,92,93も五徳爪72の配置間隔で分断されていてもよい。また、円筒形でなく多角形筒であってもよいが、調理容器Pの底面Bの形状は円であるものが多いので、円形に近いものが望ましい。また、上記実施の形態では、3つの筒状部材を配置したが、筒状部材の数、配置間隔も本実施の形態のものに限らない。
本発明のガスこんろはテーブルこんろに限らず、キッチンユニットに組み込まれるビルトインこんろであってもよく、種々のガスこんろに適応可能である。
1 テーブルこんろ
14 バーナ
20 五徳
21 リング板
22 板状縦壁
30 ガイド部材
31 板状部材
33 支持板
51 テーブルこんろ
70 五徳
71 リング板
72 五徳爪
74 上部材
75 下部材
77 ガイド用穴
78 ガイド用穴
81 筒状部材
82 筒状部材
83 筒状部材
86 支持突起部
87 支持突起部
88 支持突起部
91 係止部
92 係止部
93 係止部
96 ガイド壁
97 ガイド壁
98 ガイド壁
C コーナー部分
P 調理容器
S 側面

Claims (3)

  1. 調理容器を加熱するバーナと、
    当該バーナの周囲に設けられるリング板と調理容器の底面を支持する複数の五徳爪とを有する五徳と
    を備え、前記リング板の上面と調理容器の底面との間にリング状の燃焼ガス通路を形成するガスこんろにおいて、
    調理容器の載置により調理容器の底面外径の大きさに応じて移動するガイド部材を備え
    記ガイド部材は、
    前記リング板の外周に一端側が軸支され、当該一端側とは反対の他端側が前記リング板の外方に向けられた複数の板状部材と、
    当該板状部材の上面に設けられ、前記五徳爪に載置される調理容器の底面から側面に至るコーナ部分に当接することによって調理容器を支持する当接支持部と、
    前記板状部材の前記他端側前記バーナ側上方向に付勢する付勢手段と
    を備え、
    前記五徳爪上に調理容器が載置されると、調理容器の前記コーナ部分に当接する前記当接支持部が、前記板状部材と共に前記付勢手段の付勢力に対抗する方向に押し下げられ前記板状部材の前記リング板上面に対する角度が変化することによって、前記バーナの燃焼ガス調理容器のコーナー部分及び側面に導かれることを特徴とするガスこんろ。
  2. 前記五徳爪は、前記燃焼ガス通路を仕切り、複数の燃焼ガス通路に分割して燃焼ガスを外側に導くことを特徴とする請求項1に記載のガスこんろ。
  3. 前記五徳爪は、
    前記バーナの中心から放射状に向けた直線に対してバーナ周方向に所定角度傾斜して外側に延びる板状縦壁を、その内側先端から外側先端にかけて前記リング板上面から立設して形成されており、
    調理容器を載置したときに、当該五徳爪の上端が調理容器底面と当接して、前記バーナの燃焼ガス通路を、前記リング板上面と前記五徳爪と調理容器底面とにより囲まれて区画形成された複数の燃焼ガス通路に分割して、燃焼ガスを五徳爪の壁面に衝突させながら外側に排出することを特徴とする請求項1又は2に記載のガスこんろ。
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