JP2010058701A - 車両用ワイパ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ワイパブレードの水引きを確実に防止することにある。
【解決手段】車両用ワイパ装置のワイパブレード14を、ウインドガラス12の払拭面12aを払拭するブレードラバー25と、ブレードラバー25を保持するとともにブレードラバー25の上端部を覆うラバーホルダ26とにより構成する。ラバーホルダ26の天壁部38cにフィン37を形成し、車両走行時に当該フィン37により走行風を受けてワイパブレード14に払拭面12a側に向かう押し付け力を加えるようにする。また、天壁部38cにラバーホルダ26内部の収容スペース26aに連通する貫通孔42を形成し、この貫通孔42を介して走行風の一部をワイパブレード14の揺動方向後方側に案内することにより背面側負圧の発生を抑制する。
【選択図】図3

Description

本発明は、自動車等の車両に設けられてウインドガラスを払拭する車両用ワイパ装置に関する。
自動車等の車両には、ウインドガラス(ウインドシールドガラス)に付着した雨水等の付着物を払拭するためにワイパ装置が設けられている。ワイパ装置はワイパアームとワイパアームの先端に取り付けられるワイパブレードとを備えており、ワイパブレードはウインドガラスに接するブレードラバーとブレードラバーを保持するラバーホルダ(カバー部材)とを備えている。ワイパアームはその基端部において車体に回動自在に支持されるピボット軸に固定されており、車体に搭載されるワイパモータによりピボット軸が回動駆動されると、ワイパアームとともにワイパブレードがウインドガラス上を揺動してガラス面が払拭されるようになっている。
このようなワイパ装置では、車両走行時に走行風による揚力や抗力を受けてワイパブレードの払拭性が低下する場合がある。そのため、ラバーホルダにその長手方向の全体にわたって延びるフィンを設け、このフィンで走行風を受けることにより、ワイパブレードにウインドガラスに向く押し付け力つまりダウンフォースを生じさせて、ワイパブレードの払拭性を高めるようにしている。
しかしながら、この場合には、走行風がフィンに沿って上方へ流れるため、ワイパブレードの車両後方側つまり揺動方向後方側(背面側)に負圧(カルマン渦)が発生する。この背面側負圧により、ワイパブレードの揺動移動が揺動方向前方へと反転する際つまり上反転時において、払拭領域の外側へ取り除かれた雨水等を払拭領域の内側へと引き込んでしまう(水引き)という問題がある。そこで、例えば特許文献1には、走行風の一部をフィンに形成された貫通孔を介してワイパブレードの背面側に案内することで、背面側負圧の発生を抑制するようにした車両用ワイパ装置が記載されている。
特開2006−290220号公報
特許文献1に記載される車両用ワイパ装置においては、フィンを揺動方向に貫通する複数の貫通孔が、カバー部材の長手方向に相互に所定の間隔をあけて形成されており、貫通孔を介して走行風の一部をワイパブレードの背面側に案内することで背面側負圧の発生を抑制するようにしている。この場合には、走行風の一部が貫通孔からワイパブレードの背面側に直接流出されるようになっており、貫通孔が形成された位置におけるワイパブレードの背面側では背面側負圧の発生を十分に抑制できるようになっているが、貫通孔の相互間位置におけるワイパブレードの背面側では背面側負圧の発生を十分に抑制することが難しい。
本発明の目的は、ワイパブレードの水引きを確実に防止することにある。
本発明の車両用ワイパ装置は、払拭面上を摺動するブレードラバー、および前記ブレードラバーを保持するとともに前記ブレードラバーを覆うカバー部材を備えるワイパブレードと、先端部が前記ワイパブレードの長手方向中央部に取り付けられ、車体に揺動自在に装着されるワイパアームとを有する車両用ワイパ装置であって、前記カバー部材は、前記ブレードラバーの車両前方側に設けられる前壁部と、前記ブレードラバーの車両後方側に設けられる後壁部と、前記前壁部と前記後壁部とを連結するとともに、走行風を受けることにより前記ワイパブレードを前記払拭面側に付勢するフィンを備える天壁部と、前記払拭面側に開口する開口部と、前記天壁部に形成され、前記開口部を介して走行風の一部を前記ワイパブレードの車両後方側へ案内する貫通孔とを有することを特徴とする。
本発明の車両用ワイパ装置は、前記貫通孔は、前記ワイパブレードの長手方向中央部と前記ワイパブレードの前記ワイパアーム基端側の長手方向一端部との間に少なくとも1つ形成されていることを特徴とする。
本発明の車両用ワイパ装置は、前記後壁部は、少なくとも前記ワイパブレードの長手方向中央部と前記ワイパブレードの前記ワイパアーム基端側の長手方向一端部との間において、前記払拭面側に向かうにつれて前記ブレードラバーから離れる方向へ傾斜して形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、カバー部材の天壁部に貫通孔を形成して、当該貫通孔および開口部を介して走行風の一部をワイパブレードの背面側(車両後方側)に積極的に案内するようにしたので、ワイパブレードの背面側に案内されるこの走行風により、フィンに沿って上方へ流れる走行風による背面側負圧の発生が抑制される。したがって、例えば、ワイパブレードの上反転時において、払拭領域の外側へ取り除かれた雨水が背面側負圧により払拭領域の内側へ引き込まれること(水引き)を防止することができる。また、カバー部材の内部に流入した走行風は、ワイパブレードの背面側に流出するとともに後壁部の内面に沿ってカバー部材の内部を長手方向に流れるので、ワイパブレードの長手方向全体にわたってほぼ均一に走行風をワイパブレードの背面側に流出させることができ、ワイパブレードの長手方向全体にわたって背面側負圧の発生を確実に防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の一実施の形態である車両用ワイパ装置を示す斜視図であり、図2は車両用ワイパ装置の動作を示す概略図であり、図3は図1におけるA−A線に沿う断面図である。
自動車等の車両11には、ウインドガラス(ウインドシールドガラス)12に付着した雨水等の付着物を払拭するために、車両用ワイパ装置13(以下、ワイパ装置13とする)が設けられている。このワイパ装置13は、図1に示すように、ウインドガラス12を払拭するワイパブレード14と、ウインドガラス12上において当該ワイパブレード14を揺動するワイパアーム15とを有している。
ワイパアーム15はアルミダイキャスト製のアームヘッド16を備えており、ワイパアーム15はこのアームヘッド16の基端部において、車体17に回動自在に設けられたピボット軸18にナット19により固定されている。ピボット軸18は車体17に搭載された図示しないワイパモータにリンク機構(不図示)を介して連結されており、ワイパアーム15は当該ワイパモータにより駆動されて所定の角度範囲で揺動されるようになっている。
アームヘッド16の先端には連結軸20により、リテーナ21がウインドガラス12に接近離反する方向に回動自在に連結されている。このリテーナ21の先端には板状の棒材により形成されたアームピース22がカシメにより固定されており、ワイパアーム15は当該アームピース22の先端においてワイパブレード14に取り付けられている。リテーナ21は鋼板等により断面略コの字のアーム形状に形成されており、その内部には、連結軸20を軸心としてリテーナ21をウインドガラス12に接近する方向に付勢するための図示しないスプリングが収容されている。このスプリングの付勢力により、ワイパアーム15はワイパブレード14に所定の押し付け力を加えている。
一方、ワイパブレード14はワイパアーム15の長手方向とほぼ平行に延びる棒形状となっており、図3に示すように、ウインドガラス12の外面に形成された払拭面12aに当接するブレードラバー25と、当該ブレードラバー25を保持するカバー部材としてのラバーホルダ26とを有している。
ラバーホルダ26はプライマリレバー27と当該プライマリレバー27の長手方向両端部に連結される一対のセカンダリレバー28とを備えている。プライマリレバー27はセカンダリレバー28よりも長手方向に長寸に形成されており、ラバーホルダ26はその長手方向中央部に設けられた連結部29において、ワイパアーム15のアームピース22の先端に取り付けられている。図3に示すように、ラバーホルダ26(プライマリレバー27およびセカンダリレバー28)の内部にはウインドガラス12の払拭面12a側に開口する収容スペース26aが形成されており、ブレードラバー25はその上端側つまりウインドガラス12とは反対側の端部を収容スペース26aに収容させた状態のもとでプライマリレバー27により保持されている。
ブレードラバー25はゴム材によりラバーホルダ26の長手方向寸法とほぼ同寸法の棒状に形成されており、プライマリレバー27により保持されてウインドガラス12の払拭面12aに接触するとともに払拭面12aに沿って湾曲自在となっている。図3に示すように、ブレードラバー25は、その下端つまりウインドガラス12側の一端において払拭面12aに接触するリップ部30と、上端側に設けられてラバーホルダ26に覆われる断面略矩形のヘッド部31と、これらリップ部30とヘッド部31とを連結するネック部32とを備えている。ネック部32はリップ部30やヘッド部31に対して揺動方向(図3中左右方向)の厚さが小さく形成されており、これにより、リップ部30はヘッド部31に対して揺動方向に傾動自在となっている。
ヘッド部31の揺動方向両側にはそれぞれ装着溝33が長手方向に延びて形成されており、各装着溝33には板ばね(バーティブラ)34が装着されている。板ばね34は鋼板等の板材を打ち抜き加工することによりブレードラバー25の長手方向寸法とほぼ同寸法の平板状に形成されて、上下方向つまりウインドガラス12に直交する方向に弾性変形自在となっており、板ばね34のばね力によりブレードラバー25は自然状態でその長手方向両側をウインドガラス12側に向けて大きく湾曲させている。このブレードラバー25がウインドガラス12に設置されて、その長手方向中央部にラバーホルダ26を介してワイパアーム15から所定の押し付け力が加えられると、ブレードラバー25はウインドガラス12の払拭面12aに沿うように湾曲される。これにより、ブレードラバー25には払拭面12a側への押し付け力が長手方向全体にわたってほぼ均一に加えられ、長手方向全体がほぼ均一に払拭面12aに接触した状態でワイパブレード14が揺動されるので、ワイパブレード14は良好な払拭性を発揮することができるようになっている。
車両11の走行時におけるワイパブレード14の空力特性を向上させてワイパブレード14の払拭面12aからの浮き上がりを防止するために、ラバーホルダ26にはフィン37が設けられている。このフィン37は、ラバーホルダ26の長手方向両端部と長手方向中央部にある連結部29との間、つまりラバーホルダ26の連結部29を挟んだ長手方向両側にラバーホルダ26の長手方向に沿って形成されている。
図3に示すように、ラバーホルダ26は、揺動方向前方側(車両前方側)の前壁部38aと、揺動方向後方側(車両後方側)の後壁部38bと、これら前壁部38aの上端と後壁部38bの上端とを連結する天壁部38cとを備えており、その内部に開口部38dを介して払拭面12a側に連通する収容スペース26aが形成されている。フィン37はこの天壁部38cの揺動方向後方側において、上方つまりウインドガラス13とは反対側に向けて突出するように天壁部38cに一体に設けられている。つまり、天壁部38cは前壁部38aに連結される揺動方向前方側からフィン37が形成される揺動方向後方側に向けて上方に湾曲した形状となっており、天壁部38cの外面には車両走行時に車両前方から流れてくる走行風W(図4参照)を受ける風受け面39が形成されている。これにより、車両走行時には、フィン37(風受け面39)により走行風Wを受けて、ワイパブレード14をウインドガラス12に接近させる方向の押し付け力つまりダウンフォースを発生させ、ワイパブレード14の払拭性を高めることができるようになっている。
図2に示すように、ワイパブレード14はその長手方向一端側がワイパアーム15の基端側に向けて延びるように当該ワイパアーム15とほぼ平行に取り付けられており、ワイパアーム15がピボット軸18を軸心としてワイパモータにより揺動駆動されると、ワイパブレード14はワイパアーム15とともに図中実線で示す上反転位置と図中二点鎖線で示す下反転位置との間で揺動される。これにより、ワイパブレード14のブレードラバー25がウインドガラス12の払拭面12a上を摺動され、上反転位置と下反転位置との間を移動する際のブレードラバー25の軌跡である払拭領域S上に付着した雨水等がワイパブレード14により払拭されるようになっている。つまり、ワイパブレード14が上反転位置から下反転位置に向けて揺動方向前方(矢印B方向)に揺動されると、払拭領域S上に付着した雨水等がブレードラバー25により払拭されて、払拭領域Sから取り除かれた雨水等が水溜まり領域Sbに集められる。同様に、ワイパブレード14が下反転位置から上反転位置に向けて揺動方向後方(矢印C方向)に揺動されると、払拭領域S上に付着した雨水等がブレードラバー25により払拭されて、払拭領域Sから取り除かれた雨水等が水溜まり領域Scに集められる。
このワイパ装置13では、車両走行時にワイパブレード14の揺動方向後方側(背面側)に発生する背面側負圧による水引きを防止するために、つまり上反転位置から揺動方向前方に揺動される際(上反転時)に水溜まり領域Scに集められた雨水が背面側負圧により払拭領域Sの内側に引き込まれることを防止するために、ラバーホルダ26に形成された貫通孔42により走行風Wの一部をワイパブレード14の背面側に積極的に案内して背面側負圧の発生を抑制するようにしている。
図4は車両走行時にワイパブレードが受ける走行風の流れを示す説明図であり、図5はラバーホルダ内に流入した走行風の流れを示す説明図である。
図1に示すように、本実施の形態においては、貫通孔42はラバーホルダ26の長手方向に延びる略矩形状となっており、ラバーホルダ26の連結部29を挟んだ長手方向両側に、それぞれ4つずつの貫通孔42がラバーホルダ26の長手方向に相互に所定の間隔をあけて形成されている。つまり、貫通孔42はプライマリレバー27の連結部29を挟んだ長手方向両側にそれぞれ2つずつ形成されるとともに、一対のセカンダリレバー28にそれぞれ2つずつ形成されている。各貫通孔42のうちラバーホルダ26の連結部29とラバーホルダ26の長手方向一端との間に形成される4つの貫通孔42aは、ワイパアーム15に隠されて車外から視認されづらくなっており、ワイパ装置13の見栄えが悪くなりにくくなっている。
図3に示すように、各貫通孔42はラバーホルダ26の天壁部38cに形成されている。各貫通孔42は天壁部38cの風受け面39からラバーホルダ26内部の収容スペース26aに向けて揺動方向(図中左右方向)に貫通しており、収容スペース26aは各貫通孔42を介して揺動方向前方側に開口するとともに、開口部38dを介してウインドガラス12の払拭面12a側つまり揺動方向後方側に開口している。これにより、車両走行時には、図4に示すように、走行風Wがフィン37(風受け面39)に沿って上方つまりウインドガラス12側から離れる方向に流れるとともに、走行風Wの一部が貫通孔42を介してラバーホルダ26内に流入する。
フィン37に沿って上方に流れる走行風W1はフィン37の上端において剥離し、ワイパブレード14の背面側(揺動方向後方側)に背面側負圧(カルマン渦)を発生するように流れる。この背面側負圧の影響により、ワイパブレード14の背面側に集められた雨水がワイパブレード14側に引き込まれることで水引き現象が生じることとなる。一方、ラバーホルダ26内に流入した走行風W2は開口部38dを介してワイパブレード14の背面側に流出され、走行風W1により発生される背面側負圧を相殺するように流れる。つまり、ラバーホルダ26に貫通孔42を設けて走行風Wの一部をワイパブレード14の背面側に積極的に案内することで、走行風W1による背面側負圧の発生が抑制されるようになっている。
また、図5に示すように、ラバーホルダ26内に流入した走行風W2は、ワイパブレード14の背面側に流出されるとともに、後壁部38bの内面に沿ってラバーホルダ26の収容スペース26a内を長手方向に流れる。これにより、貫通孔42の形成位置はもとより貫通孔42の形成位置の相互間においても、走行風W2をワイパブレード14の背面側に積極的に流出させることができるようになっている。
このように、ラバーホルダ26の天壁部38cに貫通孔42を形成して、走行風Wの一部(走行風W2)を貫通孔42および開口部38dを介してワイパブレード14の背面側に積極的に案内するようにしたので、ワイパブレード14の背面側に案内されるこの走行風W2により、フィン37に沿って上方に流れる走行風W1による背面側負圧の発生が抑制される。したがって、例えば、ワイパブレード14の上反転時に水溜まり領域Scに集められた雨水が背面側負圧により払拭領域Sの内側に引き込まれることを防止することができる。また、ラバーホルダ26内に流入した走行風W2は、ワイパブレード14の背面側に流出するとともに、後壁部38bの内面に沿ってラバーホルダ26の収容スペース26a内を長手方向に流れるので、ブレードラバー14の長手方向全体においてほぼ均一にワイパブレード14の背面側に走行風W2を流出させることができ、ワイパブレード14の長手方向全体にわたって背面側負圧の発生を確実に防止することができる。
図3に示すように、ラバーホルダ26の後壁部38bはその長手方向全体にわたって、ウインドガラス12に直交する方向(図中上下方向)に対して傾斜角度αだけ傾斜して形成されている。つまり、後壁部38bは、ウインドガラス12の払拭面12a側に向かうにつれてブレードラバー25から離れるように傾斜して形成され、開口部38dにおける後壁部38bとブレードラバー25との間の隙間d1が、開口部38dにおける前壁部38aとブレードラバー25との間の隙間d2よりも広く設定されている。これにより、ラバーホルダ26内に流入された走行風W2は、当該隙間d1を介してブレードラバー14の背面側に案内されやすくなっている。また、後壁部38bの傾斜角度αは、後壁部38bに隠されてブレードラバー25が車内から視認されづらい角度に設定されており、ワイパ装置13の見栄えが悪くならないようになっている。
図6は本発明の他の実施形態である車両用ワイパ装置を示す斜視図であり、他の実施形態においては、貫通孔42はラバーホルダ26の連結部29とラバーホルダ26の長手方向一端との間に形成された4つの貫通孔42aのみとなっている。前述したように、貫通孔42aはワイパアーム15に隠されて車外から視認されづらくなっており、ラバーホルダ26にこの貫通孔42aのみを形成することでワイパ装置13の見栄えをさらに悪くならないようにすることができる。なお、水引き現象は、ブレードラバー14の長手方向一端部の背面側で発生する背面側負圧(カルマン渦)が大きな要因であるため、他の実施形態のように貫通孔42をラバーホルダ26の長手方向他端側に形成しないタイプにおいても、水引き現象は十分に防止することが可能となっている。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、前記実施の形態においては、貫通孔42をラバーホルダ26の連結部29を挟んだ長手方向両側にそれぞれ4つずつ、またはラバーホルダ26の長手方向一端側(連結部29と長手方向一端との間)に4つ形成するようにしたが、貫通孔42の数量や形状はこれに限らず、貫通孔42はラバーホルダ26の長手方向一端側に少なくとも1つあればよい。
また、前期実施の形態においては、ラバーホルダ26の後壁部38bをその長手方向全体にわたって傾斜して形成するようにしたが、少なくともラバーホルダ26の長手方向一端側において後壁部38bを傾斜して形成するようにすればよい。
本発明の一実施の形態である車両用ワイパ装置を示す斜視図である。 車両用ワイパ装置の動作を示す概略図である。 図1におけるA−A線に沿う断面図である。 車両走行時にワイパブレードが受ける走行風の流れを示す説明図である。 ラバーホルダ内に流入した走行風の流れを示す説明図である。 本発明の他の実施形態である車両用ワイパ装置を示す斜視図である。
符号の説明
11 車両
12 ウインドガラス
12a 払拭面
13 車両用ワイパ装置
14 ワイパブレード
15 ワイパアーム
16 アームヘッド
17 車体
18 ピボット軸
19 ナット
20 連結軸
21 リテーナ
22 アームピース
25 ブレードラバー
26 ラバーホルダ(カバー部材)
26a 収容スペース
27 プライマリレバー
28 セカンダリレバー
29 連結部
30 リップ部
31 ヘッド部
32 ネック部
33 装着溝
34 板ばね
37 フィン
38a 前壁部
38b 後壁部
38c 天壁部
38d 開口部
39 風受け面
42,42a 貫通孔
W,W1,W2 走行風
S 払拭領域
Sb,Sc 水溜まり領域
α 傾斜角度
d1,d2 隙間

Claims (3)

  1. 払拭面上を摺動するブレードラバー、および前記ブレードラバーを保持するとともに前記ブレードラバーを覆うカバー部材を備えるワイパブレードと、
    先端部が前記ワイパブレードの長手方向中央部に取り付けられ、車体に揺動自在に装着されるワイパアームとを有する車両用ワイパ装置であって、
    前記カバー部材は、
    前記ブレードラバーの車両前方側に設けられる前壁部と、
    前記ブレードラバーの車両後方側に設けられる後壁部と、
    前記前壁部と前記後壁部とを連結するとともに、走行風を受けることにより前記ワイパブレードを前記払拭面側に付勢するフィンを備える天壁部と、
    前記払拭面側に開口する開口部と、
    前記天壁部に形成され、前記開口部を介して走行風の一部を前記ワイパブレードの車両後方側へ案内する貫通孔とを有することを特徴とする車両用ワイパ装置。
  2. 請求項1記載の車両用ワイパ装置において、前記貫通孔は、前記ワイパブレードの長手方向中央部と前記ワイパブレードの前記ワイパアーム基端側の長手方向一端部との間に少なくとも1つ形成されていることを特徴とする車両用ワイパ装置。
  3. 請求項1または2記載の車両用ワイパ装置において、前記後壁部は、少なくとも前記ワイパブレードの長手方向中央部と前記ワイパブレードの前記ワイパアーム基端側の長手方向一端部との間において、前記払拭面側に向かうにつれて前記ブレードラバーから離れる方向へ傾斜して形成されていることを特徴とする車両用ワイパ装置。
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