JP2010058433A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録ヘッドに電気信号を伝達する配線や液体を供給する配管の損傷を確実に防止することが可能なインクジェット記録装置を提供する。
【解決手段】記録ヘッド8のノズル81から液滴を射出して記録媒体Sに画像を記録するインクジェット記録装置1において、記録ヘッド8に電気信号を伝達する配線11と、記録ヘッド8に、射出するための液体を供給する配管15と、配線11および配管15を収容するケーブルベア9とを備え、ケーブルベア9は、その内部を区画し、柔軟性を有し表面が平滑な板材で形成された隔壁18を備え、かつ、配線11および配管15は、隔壁18の表面側および裏面側にそれぞれ収容されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、インクジェット記録装置に係り、特に、ケーブルベアに収容された配線や配管を介して記録ヘッドに電気信号やインク等を供給するインクジェット記録装置に関する。
紙や布帛等の通常の記録媒体のみならず、樹脂フィルムや金属類等のインク吸収性の乏しい記録媒体に対しても画像を記録することができる画像記録装置として、記録ヘッドの一端面に設けられたノズルからインクを射出して記録媒体上に着弾させるインクジェット記録装置が開発され、現在、その技術は種々の技術分野で応用されている。
このようなインクジェット記録装置では、記録ヘッドに電気信号や電力を伝達する配線や記録ヘッドのアースをとるためのアース線(以下、あわせて配線という。)や、記録ヘッドのノズルから射出する液体を記録ヘッドに供給する配管が、記録ヘッドに接続されている。そして、インクジェット記録装置には、通常、複数の記録ヘッドが搭載され、特に複数の色インクを用いてカラーの画像記録を行う場合には、記録ヘッドの数が比較的多くなる。
そのため、これらの複数の記録ヘッドに接続される配線や配管の数が多くなり、それらが絡まり合い、装置の組み立て時には組み立ての邪魔になり、また、装置の稼働時には、配線が断線したり、配管内のインク供給圧が変動するなどして記録ヘッドへのインク供給が正常に行えなくなる等の障害となる。特に、インクジェット記録装置がシリアルヘッド方式の装置である場合には、記録ヘッドがキャリッジに搭載されて主走査方向に往復移動するため、配管や配線が擦れ合って配線が断線したり、配管が損傷して穴が開き配管からインクが漏れ出す等の問題を生じる。
そこで、例えば特許文献1では、複数の配管を接着したり一体形成したりして並設し、配線としてフレキシブルなプリント基板を用い、それらを並べて配設することが提案されている。また、特許文献2や特許文献3では、結束具で複数の配管を横並びにして束ね、フラットケーブルと横並びの配管の間にスポンジ層等の中間材を介在させることが提案されている。
特開平11−286101号公報 特開2001−171145号公報 特開2002−200768号公報
しかしながら、特許文献1に記載の発明は、記録ヘッドの数が少なく比較的少数の配管を用いる家庭用のプリンタ等には適用可能であるが、記録ヘッドの数が多く、配管や配線が多数存在し、しかも、キャリッジの往復移動の範囲が広く、長い配管や配線が配設される大型の業務用等のインクジェット記録装置にこれを適用することは実用上困難である。
また、特許文献2や特許文献3に記載の発明では、配管が結束具で緊縛されるため、キャリッジの往復移動等にあわせて配管が動く際に、配管と結束具とが擦れ合うため、結束具による緊縛部分で配管が損傷して配管からインクが漏れ出す等の問題を生じてしまう場合がある。
さらに、特許文献1〜3では、配線として、フレキシブルなプリント基板等を用いることが提案されているが、記録ヘッドに接続される配線としては、これに限定されずに通常のケーブル状の結線等を用いることができるように構成されていれば便利である。
本発明は、上記の問題点を鑑みてなされたものであり、記録ヘッドに電気信号を伝達する配線や液体を供給する配管の損傷を確実に防止することが可能なインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
前記の問題を解決するために、本発明は、
記録ヘッドのノズルから液滴を射出して記録媒体に画像を記録するインクジェット記録装置において、
前記記録ヘッドに電気信号を伝達する配線と、
前記記録ヘッドに、射出するための液体を供給する配管と、
前記配線および前記配管を収容するケーブルベアと、
を備え、
前記ケーブルベアは、その内部を区画し、柔軟性を有し表面が平滑な板材で形成された隔壁を備え、かつ、前記配線および前記配管は、前記隔壁の表面側および裏面側にそれぞれ収容されていることを特徴とする。
本発明のインクジェット記録装置によれば、記録ヘッドに電気信号を伝達する配線と、記録ヘッドに液体を供給する配管とをケーブルベア内に収容し、ケーブルベア内に柔軟性を有し表面が平滑な板材で形成された隔壁を設けて、配線および配管を隔壁の表面側および裏面側にそれぞれ収容するようにしたため、配線と配管、配線同士或いは配管同士が絡み合って擦れ合い、或いは配線や配管と隔壁とが擦れ合うことを的確に回避して、配線や配管が破断したり、配管が損傷して穴が開きインクが漏れ出すことを確実に防止することが可能となる。
また、ケーブルベアで配線や配管を緊縛しなくても、配線や配管のケーブルベア内の位置は適切に維持されるため、ケーブルベアによって配線や配管を緊縛して配線や配管が損傷することを有効に防止することが可能となる。
以下、本発明に係るインクジェット記録装置の実施の形態について、図面を参照して説明する。
本実施形態に係るインクジェット記録装置1は、図1に示すように、主に、搬送ユニット2と、スキャンユニット3と、インクラック4と、コンピュータ5とで構成されている。
搬送ユニット2の上部には、図示しない記録媒体を裏面側から支持しながら図中矢印Yで示される副走査方向Yに搬送するための無端状の搬送ベルト21が配設されている。搬送ベルト21の代わりに、平板状のプラテンを用いることも可能である。なお、本実施形態では、搬送ユニット2とスキャンユニット3とは別体として形成されているが、一体的に形成することも可能である。
記録媒体としては、前述したように、紙や布帛のほか、樹脂フィルムや金属類等を用いることが可能であり、特に限定されない。
搬送ユニット2の搬送ベルト21上方には、スキャンユニット3が配設されているが、スキャンユニット3については、後で詳しく説明する。
本実施形態では、スキャンユニット3の背後には、後述する複数の記録ヘッド8にそれぞれ供給する各色のインク(液体)を貯蔵するインクタンク41を備えるインクラック4が配置されている。各インクタンク41からは、後述する配管15を介して各記録ヘッド8にインクがそれぞれ供給されるようになっている。
また、スキャンユニット3の下方には、インクジェット記録装置1を構成する各部を制御するためのコンピュータ5が配設されており、後述する配線11を介してコンピュータ5から各記録ヘッド8に電気信号を伝達されるようになっている。
図2は、スキャンユニット内部の主要部を表す図である。なお、実際にはスキャンユニット3の図中左側の台座部上には、インクジェット記録装置1の稼働停止中に記録ヘッド8のノズル面81aをキャップして保湿するヘッド保湿ユニットがあり、図中右側の台座部上には、記録ヘッド8のメンテナンスを行うヘッドクリーニング機構等が配置されたメンテナンスユニットがあるが、図2中では図示が省略されている。
スキャンユニット3の内部には、棒状のキャリッジレール6が副走査方向Yに直交し図中矢印Xで示される主走査方向Xに延在するように配設されており、キャリッジレール6には、略筐体状のキャリッジ7がキャリッジレール6に沿って主走査方向Xに往復移動自在に支持されている。
キャリッジ7には、図3に示すように、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)等の各色のインクを射出する複数のノズル81が配列されたノズル面81aを有する記録ヘッド8が複数搭載されており、各記録ヘッド8のノズル81から搬送ユニット2の搬送ベルト21上の記録媒体Sに対して各色のインクの液滴が射出されるようになっている。
また、キャリッジ7の上端部分には、主走査方向Xに往復移動するキャリッジ7の動きにフレキシブルに変形して追従し、内部に収容した配線11や配管15を保護するケーブルベア9が連結されている。本実施形態では、ケーブルベア9は、図4に示すように、略角管状の小片9aを互いに回動自在に連結部材9bで連結してキャタピラ状に形成されている。
キャリッジ7の上端部分は2層に形成されており、上層側には、各記録ヘッド8を駆動制御するためのヘッド駆動回路基板10等が配設されている。ヘッド駆動回路基板10等には、ケーブルベア9内に収容されている配線11が延設されてコネクタ12等を介して接続されている。
この場合、配線11として、複数の電線が1つのケーブルに束ねられた束線が用いられており、配線11は、記録ヘッド8を駆動するヘッド駆動回路基板10等に電力や電気信号等を伝達するようになっている。また、配線11には、それらのアース線も含まれている。
また、キャリッジ7の上端部分の下層側には、各記録ヘッド8にインクを供給するための複数のインク供給管13が配されており、各インク供給管13には、ジョイント14を介してケーブルベア9内に収容されている各配管15に連結されている。配管15は、このようにインク供給管13と連結されることで、ノズル81から射出するインクを記録ヘッド8に供給するようになっている。
なお、ヘッド駆動回路基板10等は通電により加熱し、ヘッド駆動回路基板10等の周囲の空気は温められて上昇する。また、配管15やインク供給管13の内部でインクが温められると記録ヘッド8のノズル81からのインクの射出が不安定になる現象が生じる。そのため、ヘッド駆動回路基板10等により温められた空気が配管15やインク供給管13内のインクを温めないように、本実施形態のように上層側にヘッド駆動回路基板10等を配設し、下層側にインク供給管13を配設することが好ましい。
本実施形態では、ケーブルベア9内には計8本の配管15が収容されているが、各配管15は所定の本数ごとにそれぞれ例えば樹脂製のチューブ16に収容されている。図5に示すように、各配管15を所定の本数ごとにそれぞれ保護テープ17で巻回するように構成することも可能である。このように、配管15をチューブ16に収容したり保護テープ17で巻回することで、配管15同士が絡み合ったり、擦れ合ったりして損傷することを防止することが可能となるとともに、組み立て易くなり組立性が向上する。
また、図6の断面図に示すように、本実施形態では、ケーブルベア9内の計8本の配管15がそれぞれ3本のチューブ16に3本、2本、3本にまとめられて収容されている。このように、複数のチューブ16に収容する配管15の本数をできるだけ均等にすることで、ケーブルベア9内での重量バランスを安定させることができ、ケーブルベア9がキャリッジ7の往復移動にスムーズに追従するようになるため、配管15や配線11の損傷等の発生頻度をより低減させることが可能となる。なお、図6では、配線11の内部構造は記載されていないが、前述したように、各配線11内にはそれぞれ複数の電線が束ねられている。
図4や図6に示すように、ケーブルベア9には、その内部を区画する隔壁18が設けられており、配線11はケーブルベア9内の隔壁18の表面側に、配管15やチューブ16はケーブルベア9内の隔壁18の裏面側にそれぞれ収容されている。
なお、配線11、配管15、チューブ16、隔壁18は、各々独立してキャリッジ7に固定されている。すなわち、配線11は、図示しない束線クランプによりキャリッジ7に固定されている。また、配管15は、実際にはその外側に、配管15の外径より小さい内径を有し柔軟性があるたとえばシリコンチューブ等の図示しない被覆材が被せられており、図4に示した固定具Aとその被覆材とが固定され、固定具Aがキャリッジ7に固定されることにより、各配管15がキャリッジ7に固定されるようになっている。
また、チューブ16は、図4で図示が省略されている固定部材によってキャリッジ7に固定されている。チューブ16を固定するために、固定部材にはスポンジ状の緩衝材と両面粘着テープが貼られている。また、隔壁18は、図示しないネジによってキャリッジ7に固定されている。
そして、上記のように、キャリッジ7の上端部分の2層構造では、上層側にヘッド駆動回路基板10等が配設され、下層側にインク供給管13が配設されているため、配線11および配管15は、ケーブルベア9内の隔壁18の上面側および下面側にそれぞれ収容されていることが好ましく、また、このような位置関係になるように、ケーブルベア9をキャリッジ7に取り付けることが好ましい。
上記のようなキャリッジ7の上端部分の2層構造に対して、配線11をケーブルベア9内の隔壁18の下面側に収容し、配管15をケーブルベア9内の隔壁18の上面側に収容するように構成すると、配線11と配管15とが交差する状態となり、それらの間に擦れ合いが生じかねないため、通常、このような配置はとられない。
このように、配管15は、ケーブルベア9の端部においてケーブルベア9内の隔壁18の記録ヘッド8に近い側、すなわち本実施形態では隔壁18の下面側に収容されていることが好ましい。
また、これは、本実施形態のようにケーブルベア9が上下方向に曲がったり伸びたりする場合だけでなく、前述した特許文献1に記載のインクジェット記録装置のようにケーブルベア9が水平方向に曲がったり伸びたりする場合も同様に、配管15がケーブルベア9の端部においてケーブルベア9内の隔壁18の記録ヘッド8に近い側に収容されていれば、配管15と配線11とが交差することを回避することが可能となり、好ましい。
隔壁18は、柔軟性を有し、表面が平滑な板材で形成されており、ケーブルベア9のフレキシブルな変形に柔軟に追従するようになっている。
本実施形態では、隔壁18はステンレス板や銅板で形成されている。ステンレス板や銅板は、通常、圧延加工により製造されるため、表面が平滑であるが、表面が平滑でなければ平滑化処理が施されることが好ましい。隔壁18をステンレス板で形成すれば、隔壁18が錆び難くなり、錆により配管15等が擦られて損傷することを防止することができ、好ましい。また、隔壁18をステンレス板や銅板等の金属板で構成することで、隔壁18をヘッド駆動回路基板10等のアース線として用いることが可能となる。
また、隔壁18をテフロン(登録商標)やPET(polyethylene terephthalate)等の表面が平滑な樹脂板で形成することも可能である。隔壁18を金属板で形成する場合を含め、隔壁18の表面を平滑にすることで、配線11や配管15(またはチューブ16等)が隔壁18と擦れ合って破断したり損傷したりすることを防止することが可能となる。
さらに、図示を省略するが、金属板で構成された隔壁18の一方側の面或いは表裏両面を樹脂でコーティングする等して、隔壁18の表面に平滑層を形成することも可能である。このように構成すれば、隔壁18の表面の平滑性を確保することが可能となるとともに、隔壁18をヘッド駆動回路基板10等のアース線として用いることが可能となる。
また、図7に示すように、隔壁18を、並設された複数枚の板材(金属板や樹脂板)18a、18bで形成することも可能であり、さらに、図8に示すように、並設された複数枚の板材18a、18bの間に、樹脂板やスポンジ等の、板材18とは別体の柔軟性を有する部材19(以下、柔軟材19という。)を介在させて隔壁18を形成することも可能である。
ケーブルベア9は、キャリッジ7のキャリッジレール6に沿った主走査方向Xへの往復移動に追従して、図9に示すように曲がったり伸びたりするが、ケーブルベア9が曲がる部分では、配線11が隔壁18に対して相対的に動き、配管15も隔壁18に対して相対的に動く。
その際、図7に示したように、隔壁18を複数枚の板材18a、18bで形成しておけば、隔壁18を1枚だけ設ける場合に比べて、配線11の板材18aに対する相対的な動きや配管15の板材18bに対する相対的な動きが小さくなり、配線11や配管15の板材(隔壁)18a、18bに対する擦れの程度を小さくすることができる。
また、図8に示したように、板材18a、18bの間に柔軟材19を介在させることで、板材18aと板材18bとの摩擦が生じることを防止することが可能となり、板材18a、18bの動きがスムーズになるとともに、板材18a、18bの間に生じる摩擦音を消音することが可能となる。なお、板材18a、18bと柔軟材19とは接着されず、それぞれが自由に動けるようになっている。
一方、ケーブルベア9と配線11との間や、ケーブルベア9と配管15との間にも摩擦が生じ得る。そこで、図10に示すように、それらの間にそれぞれ隔壁18とは別体で柔軟性を有し表面が平滑な板材20(以下、平滑板20という。)を配設することが好ましい。このように構成すれば、配線11や配管15とケーブルベア9とが擦れ合うことを防止することが可能となり、配線11や配管15が破断、損傷等することを防止することが可能となる。
なお、平滑板20は、隔壁18と同様に、表面が平滑なステンレス板や樹脂板で形成されていることが好ましい。また、平滑板20を、ケーブルベア9と配線11との間、或いはケーブルベア9と配管15との間の一方にのみ設けることも可能である。
次に、本実施形態に係るインクジェット記録装置1の作用について説明する。
インクジェット記録装置1では、通常の画像記録時においては、記録媒体S(図3参照)上でキャリッジ7がキャリッジレール6に沿って主走査方向Xに移動し、キャリッジ6の移動中に、各記録ヘッド8の各ノズル81からインクの液滴を射出信号に従って射出して、記録媒体S上に主走査方向Xに1列分の画像を記録する。
そして、搬送ベルト21を動作させて記録媒体Sを所定量だけ副走査方向Yに移動させ、キャリッジ7を主走査方向Xに再び移動させながら各記録ヘッド8の各ノズル81からインクの液滴を射出信号に従って射出して、記録媒体S上に画像を記録する。この記録ヘッド8の主走査方向Xへの走査と搬送ベルト21による記録媒体Sの副走査方向Yへの搬送を交互に繰り返しながら、記録媒体Sに画像が記録される。
キャリッジ7が主走査方向Xに往復移動する際、図9に示したように、キャリッジ7に接続されたケーブルベア9が、キャリッジ7の往復移動に追従して曲がったり伸びたりする。しかし、図4や図6等に示したように、ケーブルベア9内には、その内部を区画する隔壁18が設けられており、配線11はケーブルベア9内の隔壁18の表面側に、配管15はケーブルベア9内の隔壁18の裏面側にそれぞれ収容されているため、ケーブルベア9が曲がったり伸びたりしても配線11と配管15とが絡み合うことはない。そのため、配線11と配管15、配線11同士、或いは配管15同士が絡み合い擦れ合って破断したり、配管15が損傷して穴が開きインクが漏れ出す等の問題は生じない。
また、隔壁18は、柔軟性を有するため、ケーブルベア9の動きに柔軟に追従するとともに、平滑な板材で形成されているため、配線11や配管15と摺動する状態になっても摩擦を生じることはなく、或いは摩擦を生じたとしても非常に小さい摩擦しか生じない。そのため、配線11や配管15と隔壁18との摺動によってそれらが破断したり、配管15が損傷して穴が開きインクが漏れ出す等の問題も生じることがない。
さらに、インクジェット記録装置1の組み立て時においても、配線11や配管15の絡み合いが生じ得るが、この場合も、やはりケーブルベア9内の隔壁18の表面側に配線11を挿通し、隔壁18の裏面側に配管15を挿通してそれぞれ収容することで、それらの絡み合いを回避することが可能となり、それらが絡み合い擦れ合って破断したり損傷してインクが漏れ出す等の問題を生じることはない。
以上のように、本実施形態に係るインクジェット記録装置1によれば、記録ヘッド8に電気信号を伝達する配線11と、記録ヘッド8に液体(インク)を供給する配管15とをケーブルベア9内に収容し、ケーブルベア9内に柔軟性を有し表面が平滑な板材で形成された隔壁18を設けて、配線11および配管15を隔壁18の表面側および裏面側にそれぞれ収容するように構成した。
そのため、配線11と配管15、配線11同士或いは配管15同士が絡み合って擦れ合い、或いは配線11や配管15と隔壁18とが擦れ合うことを的確に回避して、配線11や配管15が破断したり、配管15が損傷して穴が開きインクが漏れ出すことを確実に防止することが可能となる。
また、ケーブルベア9がキャリッジ7の往復移動に追従して動くと、ケーブルベア9内で配線11や配管15も動くが、例えば図6に示した配線11同士の左右の位置が入れ替わったり、配管15同士の左右の位置が入れ替わったりしない限り、配線11や配管15がケーブルベア9内で動くことは許容される。
このように、本実施形態に係るインクジェット記録装置1では、配線11や配管15はケーブルベア9と隔壁18によって緊縛されることがなく、それらを緊縛する必要もない。そのため、配線11や配管15とケーブルベア9とが擦れ合ったとしても、ケーブルベア9がそれらを緊縛する場合に比べれば擦れ合いの程度は小さく、ケーブルベア9による配線11や配管15の損傷を有効に防止することが可能となる。
なお、上記の実施形態では、インクジェット記録装置が、記録ヘッドがキャリッジに搭載されて主走査方向に往復移動しながら画像記録を行うシリアルヘッド方式のインクジェット記録装置である場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、位置固定された記録ヘッドから下方を搬送される記録媒体にインクを吐出して画像記録を行うラインヘッド方式のインクジェット記録装置にも適用される。
ラインヘッド方式のインクジェット記録装置においても、記録ヘッドに電気信号を伝達する配線やインク等の液体を供給する配管がケーブルベアに収容されて記録ヘッドに接続されているが、装置の組み立て時や、メンテナンス時に記録ヘッドが記録位置から移動される際などに、配線や配管が絡まり合う可能性がある。その際、本発明が適用されていれば、上記の実施形態のシリアルヘッド方式のインクジェット記録装置1の場合と同様の効果を得ることができる。
本実施形態に係るインクジェット記録装置の全体構成を表す図である。 図1のインクジェット記録装置のスキャンユニット内部の主要部を表す図である。 図2のスキャンユニットにおけるキャリッジ部分の構成を表す図である。 キャリッジの上端部分およびそれに連結されたケーブルベア等の構成を表す図である。 配管を巻回する保護テープを表す図である。 ケーブルベア内の配線、配管および隔壁を表す図4のZ−Z線に沿う断面図である。 隔壁を複数枚の板材で形成した場合のケーブルベアの断面図である。 図7の複数枚の板材の間に柔軟材を介在させた場合のケーブルベアの断面図である。 キャリッジの往復移動に追従して変形するケーブルベアと隔壁とを表す図である。 配線−配管間の隔壁のほかにケーブルベア−配線間やケーブルベア−配管間に平滑板を配設した場合のケーブルベアの断面図である。
符号の説明
1 インクジェット記録装置
8 記録ヘッド
9 ケーブルベア
11 配線
15 配管
16 チューブ
17 保護テープ
18 隔壁
18a、18b 板材
19 柔軟材(柔軟性を有する部材)
20 平滑板(隔壁とは別体で柔軟性を有し表面が平滑な板材)
81 ノズル
S 記録媒体

Claims (12)

  1. 記録ヘッドのノズルから液滴を射出して記録媒体に画像を記録するインクジェット記録装置において、
    前記記録ヘッドに電気信号を伝達する配線と、
    前記記録ヘッドに、射出するための液体を供給する配管と、
    前記配線および前記配管を収容するケーブルベアと、
    を備え、
    前記ケーブルベアは、その内部を区画し、柔軟性を有し表面が平滑な板材で形成された隔壁を備え、かつ、前記配線および前記配管は、前記隔壁の表面側および裏面側にそれぞれ収容されていることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記板材は、ステンレス板で形成されていることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記板材は、樹脂板で形成されていることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記隔壁は、並設された複数枚の前記板材で形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記並設された複数枚の板材の間に、前記板材とは別体の柔軟性を有する部材が介在されていることを特徴とする請求項4に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記板材は、その表面に平滑層が形成されることにより前記表面の平滑性が確保されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記ケーブルベアと前記配線との間または前記ケーブルベアと前記配管との間の少なくとも一方に、前記隔壁とは別体で柔軟性を有し表面が平滑な板材が配設されていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記隔壁とは別体で柔軟性を有し表面が平滑な板材は、ステンレス板で形成されていることを特徴とする請求項7に記載のインクジェット記録装置。
  9. 前記隔壁とは別体で柔軟性を有し表面が平滑な板材は、樹脂板で形成されていることを特徴とする請求項7に記載のインクジェット記録装置。
  10. 前記配管は、前記ケーブルベア内における前記隔壁の表面側および裏面側のうち、前記ケーブルベアの前記記録ヘッド側端部において前記記録ヘッドに近い側に収容されることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  11. 前記配管はチューブ内に収容されて、前記ケーブルベアに収容されることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  12. 前記配管は保護テープで巻回されて、前記ケーブルベアに収容されることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
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