JP2010056509A - 配線基板および半導体素子収納用パッケージならびに半導体装置 - Google Patents

配線基板および半導体素子収納用パッケージならびに半導体装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 20GHz以上の高周波帯においても良好な終端特性を有し、搭載する半導体素子が正常に動作する配線基板を提供する。
【解決手段】 誘電体基板1と、誘電体基板1の一方主面上に配置された信号線路導体2と、信号線路導体2の両側に間隔を設けて配置された接地導体3と、信号線路導体2の一端と接地導体3とを接続する第1の抵抗体4と、誘電体基板1の一方主面上に接地導体3と絶縁されて配置されたバイアス端子電極5と、誘電体基板1の他方主面上に配置された、一端が前記信号線路導体2の一端に、および他端がバイアス端子電極5にそれぞれ貫通導体6cを介して接続されており、両端間の少なくとも一部が第2の抵抗体6aからなるバイアス導体6とを具備している配線基板7である。信号線路導体2とバイアス導体6との電磁結合が小さく、電磁結合しても減衰して信号線路導体2への反射が小さいので良好な終端特性となる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、終端抵抗により高周波信号を終端する機能を有する配線基板を用いた半導体素子収納用パッケージに関し、特に20GHz以上の高周波帯域で使用される半導体素子収納用パッケージおよび半導体装置に関するものである。
従来、高周波信号を用いる半導体素子を収納する半導体素子収納用パッケージには、高周波信号成分を含む終端用信号を電気エネルギーから熱エネルギーに変換し、終端用信号の反射によるノイズを抑制するために、終端抵抗を有する配線基板が搭載されたものがある。このような半導体素子収納用パッケージは、例えば、図10(a)に上面図で、図10(b)に断面図で、図10(c)に下面図で示すように、半導体素子111を搭載する搭載部108aを有する金属製の基体108上に搭載部108aを取り囲むような金属製の枠体109が接合されており、信号端子113がガラス等の封止材114により枠体109に設けられた固定孔109aに固定されている。信号端子113は搭載部108aに搭載された中継基板115に電気的に接続され、半導体素子111の搭載部108aを間に設けて終端抵抗を有する配線基板107が搭載される。
そして、半導体素子111を搭載部108aに搭載して、中継基板115と半導体素子111とをボンディングワイヤ116等により電気的に接続し、半導体素子111と配線基板107の信号線路導体102とを同様にボンディングワイヤ116により電気的に接続し、枠体109の上面に蓋体112を接合して封止することにより半導体装置となる。このときの配線基板107は、例えば、図11(a)に上面図で、図11(b)に図11(a)のA−A線における断面図で、また図11(c)に下面図で示すように、誘電体基板101の上面に信号線路導体102とこれを取り囲むように同一面接地導体103が形成され、信号線路導体102の先端と同一面接地導体103との間に高抵抗部、すなわち終端抵抗104が設けられている。配線基板107の下面には接地導体103aが形成されており、同一面接地導体103と接地導体103aとは誘電体基板101の側面に形成された導体により接続されている(例えば、特許文献1を参照。)。
近年、このような半導体装置の配線基板にバイアス端子電極を設けて半導体素子に配線基板の信号線路導体を介してバイアス電圧を供給することにより、半導体素子にバイアス専用の端子や導体を設けないことで半導体素子を小型化したり、バイアス供給用の回路基板を搭載しないことで半導体装置を小型化したりすることが行なわれるようになっている。配線基板に形成されるバイアス端子電極は、バイアス端子に接続して外部からバイアス電圧の供給を受けるのが容易となるように、信号線路導体および接地導体が形成された上面に形成される。
特開2002−319645号公報
しかしながら、信号線路導体102とバイアス端子電極とを接続するバイアス導体をそれらと同じ誘電体基板101の上面に形成すると、同一面にある接地導体103をバイアス導体が分断することとなり、信号線路導体102のインピーダンス整合が乱れて特性が劣化してしまうこととなる。そのため、誘電体基板101の下面に接地導体103aがある従来の配線基板では、誘電体基板101を多層化して誘電体基板101の内部にバイアス導体を設けることとなる。
誘電体基板101の内部にバイアス導体を設けると、信号線路導体102は同一面接地導体103だけでなく接地導体103aとも電磁結合するものであるので、バイアス導体が信号線路導体102と上面視して重なる部分や、重ならなくても距離が近い部分においては、信号線路導体102とバイアス導体とが電磁結合してしまい、信号線路導体102に不要な反射等が発生して信号線路導体102のインピーダンスが変化することにより伝送特性が低下し、配線基板107の終端特性が不十分となり、半導体素子111を正常に動作させることができなくなるという問題点があった。
本発明は上記問題点に鑑み完成されたものであり、その目的は、20GHz以上の高周波帯においても良好な終端特性を有し、半導体素子を正常に動作させることができる配線基板、およびそれを用いた高周波用半導体素子収納用パッケージならびに半導体装置を提供することにある。
本発明の配線基板は、誘電体基板と、該誘電体基板の一方主面上に配置された信号線路導体と、該信号線路導体の両側に間隔を設けて配置された接地導体と、前記信号線路導体の一端と前記接地導体とを接続する第1の抵抗体と、前記誘電体基板の一方主面上に前記接地導体と絶縁されて配置されたバイアス端子電極と、前記誘電体基板の他方主面上に配置された、一端が前記信号線路導体の前記一端に、および他端が前記バイアス端子電極にそれぞれ貫通導体を介して接続されており、両端間の少なくとも一部が第2の抵抗体からなるバイアス導体とを具備することを特徴とするものである。
また、本発明の配線基板は、上記構成において、前記バイアス導体の前記第2の抵抗体以外の導体部の長さが、前記信号線路導体により伝送する信号の波長の1/4未満であることを特徴とするものである。
本発明の半導体素子収納用パッケージは、上面に前記配線基板および半導体素子を搭載する搭載部を有する基体と、該基体の上面に接合された前記搭載部を取り囲む枠体と、前記搭載部に搭載された上記構成のいずれかの本発明の配線基板と、該配線基板の前記バイアス端子電極に電気的に接続されたバイアス端子とを具備することを特徴とするものである。
また、本発明の半導体素子収納用パッケージは、上記構成において、前記基体が金属から成るとともに前記搭載部に凹部を有し、上記構成のいずれかの本発明の配線基板が、前記バイアス導体が前記凹部内で前記基体と電気的に絶縁されるように前記凹部をまたいで搭載されていることを特徴とするものである。
また、本発明の半導体素子収納用パッケージは、上記構成において、前記基体が金属から成るとともに前記搭載部に上面から下面にかけて貫通する貫通孔を有し、上記構成のいずれかの本発明の配線基板が、前記バイアス導体が前記貫通孔内で前記基体と電気的に絶縁されて前記貫通孔を塞ぐように前記基体の上面に搭載されていることを特徴とするものである。
また、本発明の半導体素子収納用パッケージは、上記構成において、前記基体が金属から成るとともに、上記構成のいずれかの本発明の配線基板が、前記バイアス導体がスペーサを介して前記基体と電気的に絶縁されて前記搭載部に搭載されていることを特徴とするものである。
本発明の半導体装置は、上記構成の本発明の半導体素子収納用パッケージと、前記搭載部に搭載されて前記信号線路導体および前記接地導体に電気的に接続された半導体素子と、前記枠体の上面に接合された蓋体とを具備することを特徴とするものである。
本発明の配線基板によれば、誘電体基板と、誘電体基板の一方主面上に配置された信号線路導体と、信号線路導体の両側に間隔を設けて配置された接地導体と、信号線路導体の一端と接地導体とを接続する第1の抵抗体と、誘電体基板の一方主面上に接地導体と絶縁されて配置されたバイアス端子電極と、誘電体基板の他方主面上に配置された、一端が信号線路導体の前記一端に、および他端がバイアス端子電極にそれぞれ貫通導体を介して接続されており、両端間の少なくとも一部が第2の抵抗体からなるバイアス導体とを具備することから、バイアス導体は信号線路導体と信号線路導体が電磁結合する接地導体との間に位置していないので信号線路導体とバイアス導体との電磁結合が小さくなるとともに、電磁結合によりバイアス導体に共振が発生したとしても、バイアス導体の一部が抵抗体でできているため共振が熱エネルギーに変わって減衰するので、信号線路導体に反射して返ることを減少させることができる。それによって、20GHz以上の高周波信号においても伝達特性が向上し良好な終端特性を得ることができる配線基板となる。
また、本発明の配線基板によれば、上記構成において、バイアス導体の第2の抵抗体以外の導体部の長さが、信号線路導体により伝送する信号の波長の1/4未満であるときには、バイアス導体の第2の抵抗体以外の導体部が信号線路導体と容量結合したとしてもバイアス導体が共振することなく減衰するため、信号線路導体に反射して返ってくることがない。それによって、より良好な終端特性を得ることができるようになる。
本発明の半導体素子収納用パッケージによれば、上面に配線基板および半導体素子を搭載する搭載部を有する基体と、基体の上面に接合された搭載部を取り囲む枠体と、搭載部に搭載された上記構成のいずれかの本発明の配線基板と、配線基板の前記バイアス端子電極に電気的に接続されたバイアス端子とを具備することから、半導体素子に配線基板の信号線路導体を介してバイアス電圧を供給することができるとともに、本発明の配線基板により良好な終端特性が得られるので、高周波においても半導体素子が安定に動作する半導体装置を提供することができる。
また、本発明の半導体素子収納用パッケージによれば、上記構成において、基体が金属から成るとともに前記搭載部に凹部を有し、上記構成のいずれかの本発明の配線基板が、バイアス導体が凹部内で基体と電気的に絶縁されるように凹部をまたいで搭載されているときには、半導体素子を金属から成る基体に搭載することで半導体素子に発生する熱を良好に放出することができ、また外部からのノイズを遮蔽することができるとともに、配線基板の信号線路導体と接地導体として機能する基体の上面(凹部の底面)との間に比誘電率の小さな空気層が形成されるので、信号線路導体は基体と電磁結合し難くなり、信号線路導体と同一面に形成された接地導体との電磁結合がほとんどとなる。それにより、信号線路導体と基体との間に位置するバイアス導体と信号線路導体との電磁結合も小さくなるので、信号線路導体に不要な反射が発生してインピーダンスが変化することが抑えられ、20GHz以上の高周波信号においても伝達特性が向上し良好な終端特性を得ることができ、搭載する半導体素子を高周波でも正常に動作させることができるようになる。
また、本発明の半導体素子収納用パッケージによれば、上記構成において、基体が金属から成るとともに搭載部に上面から下面にかけて貫通する貫通孔を有し、上記構成のいずれかの本発明の配線基板が、バイアス導体が貫通孔内で基体と電気的に絶縁されて貫通孔を塞ぐように基体の上面に搭載されているときには、半導体素子を金属から成る基体に搭載することで半導体素子に発生する熱を良好に放出することができ、また外部からのノイズを遮蔽することができるとともに、配線基板の信号線路導体と接地導体として機能する基体の上面とが対向しないので、信号線路導体と基体との電磁結合がほぼなくなり、信号線路導体と同一面に形成された接地導体との電磁結合だけとなる。それによって、信号線路導体と基体との間に位置するバイアス導体と信号線路導体との電磁結合も小さくなるので、信号線路導体に不要な反射が発生してインピーダンスが変化することが抑えられ、20GHz以上の高周波信号においても伝達特性が向上し良好な終端特性を得ることができ、搭載する半導体素子をより高周波でも正常に動作させることができるようになる。
また、本発明の半導体素子収納用パッケージによれば、上記構成において、基体が金属から成るとともに、上記構成のいずれかの本発明の配線基板が、バイアス導体がスペーサを介して基体と電気的に絶縁されて搭載部に搭載されているときには、半導体素子を金属から成る基体に搭載することで半導体素子に発生する熱を良好に放出することができ、また外部からのノイズを遮蔽することができるとともに、配線基板の信号線路導体と接地導体として機能する基体の上面との間に比誘電率の小さな空気層が形成されるので、信号線路導体は基体と電磁結合し難くなり、信号線路導体と同一面に形成された接地導体との電磁結合がほとんどとなる。それにより、信号線路導体と基体との間に位置するバイアス導体と信号線路導体との電磁結合も小さくなるので、信号線路導体に不要な反射が発生してインピーダンスが変化することが抑えられ、20GHz以上の高周波信号においても伝達特性が向上し良好な終端特性を得ることができ、搭載する半導体素子を高周波でも正常に動作させることができるようになる。
本発明の半導体装置によれば、上記構成の本発明の半導体素子収納用パッケージと、搭載部に搭載されて信号線路導体および接地導体に電気的に接続された半導体素子と、枠体の上面に接合された蓋体とを具備することから、本発明の配線基板により良好な終端特性が得られるので高周波においても半導体素子が安定に動作する半導体装置となる。
本発明の配線基板および半導体素子収納用パッケージならびに半導体装置について添付の図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1(a)は本発明の配線基板の実施の形態の一例を示す上面図であり、図1(b)は図1(a)のA−A線における断面図であり、図1(c)は下面図である。図2(a)は本発明の配線基板の実施の形態の他の例を示す上面図であり、図2(b)は下面図である。図3および図4は、図2と同様に、それぞれ(a)は本発明の半導体装置の実施の形態の一例を示す上面図であり、(b)は下面図である。図5は本発明の配線基板の等価回路図である。図1〜図4において、1は誘電体基板、2は信号線路導体、3は接地導体、4は第1の抵抗体、5はバイアス端子電極、6はバイアス導体、6aは第2の抵抗体、6bは導体部、6cは貫通導体、7は配線基板である。
本発明の配線基板7は、図1〜図4に示す例のように、誘電体基板1と、誘電体基板1の一方主面上に配置された信号線路導体2と、信号線路導体2の両側に間隔を設けて配置された接地導体3と、信号線路導体2の一端と接地導体3とを接続する第1の抵抗体4と、誘電体基板1の一方主面上に接地導体3と絶縁されて配置されたバイアス端子電極5と、誘電体基板1の他方主面上に配置された、一端が信号線路導体2の一端に、および他端がバイアス端子電極5にそれぞれ貫通導体6cを介して接続されており、両端間の少なくとも一部が第2の抵抗体6aからなるバイアス導体6とを具備する。本発明の配線基板7によれば、このような構成としたことから、バイアス導体6は信号線路導体2と信号線路導体2が電磁結合する接地導体3との間に位置していないので信号線路導体2とバイアス導体6との電磁結合が小さくなるとともに、電磁結合によりバイアス導体6に共振が発生したとしても、バイアス導体6の一部が第2の抵抗体6aでできているため共振が熱エネルギーに変わって減衰するので、信号線路導体2に反射して返ることを減少させることができる。それによって、20GHz以上の高周波信号においても伝達特性が向上し良好な終端特性を得ることができる配線基板7となる。
本発明の配線基板7を回路図で示すと図5のようになり、信号線路導体2はその端部で終端抵抗である第1の抵抗体4を介して接地導体3に接続されている。また、バイアス端子電極5とはバイアス導体6を介して接続されており、バイアス導体6は第2の抵抗体6aとなっている。
また、本発明の配線基板7は、上記構成において、バイアス導体6の第2の抵抗体6a以外の導体部6bの長さ(図1にLで示す。)が、信号線路導体2により伝送する信号の波長の1/4未満であるときには、バイアス導体6の第2の抵抗体6a以外の導体部6bが信号線路導体2と容量結合したとしても共振することなく減衰するため、信号線路導体2に反射して返ってくることがない。それによって、より良好な終端特性を得ることができるようになる。
配線基板7は、酸化アルミニウム(アルミナ:Al)質焼結体,窒化アルミニウム(AlN)質焼結体等のセラミックスから成る誘電体基板1上に信号線路導体2,接地導体3,バイアス導体6等が形成されたものである。
誘電体基板1は、例えば、誘電体基板1がアルミナ(Al)質セラミックスから成る場合、以下のようにして作製される。まず、Al,酸化珪素(SiO),酸化カルシウム(CaO),酸化マグネシウム(MgO)等の原料粉末に適当な有機バインダや可塑剤,分散剤,溶剤等を添加混合して泥漿状となす。これを従来周知のドクターブレード法等でシート状となすことによってセラミックグリーンシートを得る。しかる後、このセラミックグリーンシートに適当な打ち抜き加工を施すことによって所定の形状に成形するとともに必要に応じて複数枚積層して生成形体を作製し、これを還元雰囲気中で約1600℃の温度で焼成することにより製作される。なお、生成形体は、Al,SiO,CaO,MgO等の原料粉末(必要に応じて有機バインダを加えて顆粒状とする。)を金型に充填しプレス成型することによって所定の形状のものを作製してもよい。
図1〜図4では配線基板7の信号線路導体2が平行に2本配置された例を示しているが、信号線路導体2の数は、使用される素子やモジュールに合わせることによって決まるものであるので、信号線路導体2の数が1本である場合や、2本より多い場合もある。
図1(a)に示す例では、配線基板7を上面から透視すると、バイアス導体6と信号線路導体2とが平行に重なっている。信号線路導体2とバイアス導体6との電磁結合をより小さくするためには、図2(a)に示す例のようにバイアス導体6の形状を変えて信号線路導体2からずらし、信号線路導体2との重なりを小さくするのが好ましい。また、図3(a)に示す例では、信号線路導体2を端部付近で屈曲させることで、信号線路導体2とバイアス導体6との重なりを小さくして電磁結合がより小さくなるようにしている。さらに、配線基板7の大きさ等による制限はあるが、図4(a)に示す例のように、信号線路導体2とバイアス導体6とが各々の接続部以外では重ならないようにすると電磁結合が最も小さくなるので最も好ましい。
なお、バイアス導体6は両端間の少なくとも一部が第2の抵抗体6aからなるものであれば上記のような効果が得られるが、バイアス導体6の全てを第2の抵抗体6aで形成してもかまわない。また、貫通導体6cも第2の抵抗体6aで形成してもよい。
また、図1〜図4においては、バイアス導体6の導体部6bは、バイアス導体6の両端部であるバイアス導体6と貫通導体6cとの接続部に配置しているが、それ以外の部分に配置してもかまわない。特に配線基板7を上面から透視して信号線路導体2と重なる位置または信号線路導体2と近い位置に導体部6bを配置する場合は、導体部6bの長さを信号線路導体2により伝送する信号の波長の1/4未満とするのが好ましい。
信号線路導体2,接地導体3,バイアス端子電極5,バイアス導体6の導体部6bは、誘電体基板1となるセラミックグリーンシートまたは焼成後の誘電体基板1に金属ペーストをスクリーン印刷法等の塗布手段により印刷塗布して焼成することによって形成することができる。貫通導体6cは、グリーンシートに貫通孔を形成して貫通孔に金属ペーストを充填しておくことにより、あるいは誘電体基板1に形成した貫通孔に金属ペーストを充填して焼成することにより形成することができる。特に、貫通導体6cの上に薄膜形成法で信号線路導体2等の配線を形成する場合は、貫通導体6cの誘電体基板1の表面から露出する表面には、ニッケル(Ni)や金(Au)等の表面保護層を形成することが好ましい。金属ペーストは、タングステン(W),モリブデン(Mo),マンガン(Mn)等の高融点金属粉末に適当な有機バインダや溶剤を添加混合して作製する。
なお、配線基板7の信号線路導体2,接地導体3,バイアス端子電極5,バイアス導体6の導体部6bは、真空蒸着法等の薄膜形成法を用いて誘電体基板1の表面に形成してもよい。この場合、窒化タンタル(TaN),ニッケル−クロム(Ni−Cr)合金,チタン(Ti)等から成る密着金属層の上に、ニッケル(Ni),ニッケル−クロム(Ni−Cr)合金,パラジウム(Pd),白金(Pt)等から成る拡散防止層を介して、銅(Cu),金(Au),ニッケル(Ni)等の電気抵抗の小さい金属から成る主導体層を形成する。
第1の抵抗体4の終端抵抗値およびバイアス導体6の第2の抵抗体6aの抵抗値は、伝送される高周波信号の周波数や信号線路導体2の特性インピーダンスに応じて、適当な材質を選択し、その厚みや幅および形状を適宜設定して所望の値に設定される。また、例えば、レーザ加工によって第1の抵抗体4や第2の抵抗体6aの一部を除去し、精度よく抵抗値を調整してもよい。
第1の抵抗体4およびバイアス導体6の第2の抵抗体6aは、所定の抵抗値が得られるものであれば特に制限はなく、薄膜形成法により第1の抵抗体4および第2の抵抗体6aを形成する場合は、例えば窒化タンタル(TaN),ニクロム(Ni−Cr合金)等の薄膜を用いて形成する。また、誘電体基板1に厚膜抵抗体ペーストを印刷塗布して焼成することにより形成する場合は、RuO等を主成分とする厚膜を用いて形成する。厚膜抵抗体ペーストは、主にガラス組成物、導電性材料、抵抗値および温度特性の調整等を目的とした金属酸化物等の添加物からなり、これらが有機ビヒクルと混合されてなるものである。ガラス組成物は、例えばCaO,BO3,SiOおよびMnOを含むCa−B−Si−Mn−O系の鉛を含まないガラス組成が挙げられる。導電性材料としては、RuO等のルテニウム酸化物や、Ag−Pd合金,Ag−Pt合金,TaN,WC,LaB,MoSiO,TaSiOおよび金属(Ag,Au,Pt,Pd,Cu,Ni,W,Mo等)が挙げられる。金属酸化物等の添加物としては、例えばV,CuO,ZnO,CoO,MnO,Mnが挙げられる。
配線基板7は、例えば、比誘電率が9.5の酸化アルミニウム質焼結体から成り、厚みが0.2mmである誘電体基板1を用いた場合であれば、信号線路導体2の幅を0.1mm、厚みを0.002mmとし、その両側に0.05mmの間隔を設けて同じ厚みで誘電体基板1の外周縁まで接地線路3を形成することにより、信号線路導体2を50Ωにインピーダンス整合させたコプレーナ線路とすることができる。終端抵抗である第1の抵抗体4は抵抗値が50Ωになるように形成する。例えば第1の抵抗体4を薄膜で形成する場合であれば、窒化タンタル(Ta2N)薄膜の幅を0.1mm、長さを0.1mm、厚みを約0.1μmとすることで第1の抵抗体4の抵抗値が約50Ωとなる。必要に応じて形成した第1の抵抗体4の一部をレーザ加工によって除去して抵抗値を精度よく調整すればよい。
バイアス導体6の一部が第2の抵抗体6aである場合に、第2の抵抗体6aの単位長さ当たりの電気抵抗が導体部6bの100倍以上であると、電磁結合による共振を第2の抵抗体6aでほとんど熱エネルギーに変換して減衰し、その共振によるノイズが信号線路導体2に反射して返ることを減少させることができるので好ましい。ここで第2の抵抗体6aが窒化タンタル(TaN)の場合は、窒化タンタルの比抵抗は125μΩcmであり、導体部6bが銅(Cu)の場合は、銅の比抵抗は1.55μΩcmであるので、バイアス導体6において第2の抵抗体6aと導体部6bが同じ幅であれば、導体部6bの銅の厚みを第2の抵抗体6aの窒化タンタルよりも約25%厚く形成することで、第2の抵抗体6aの単位長さ当たりの電気抵抗を導体部6bの単位長さ当たりの電気抵抗の100倍以上にすることができる。
また、バイアス導体6に信号線路導体2の高周波信号が漏れないように、コンデンサを第1の抵抗体4と信号線路導体2との間に配置してもよい。このコンデンサは、バイアス導体6に流れる電流は直流であるので、その電流をカットして終端抵抗(第1の抵抗体4)に流れ込むことを防ぐ働きをする。
図6(a)は本発明の半導体装置の実施の形態の一例を示す平面図であり、図6(b)は図6(a)のA−A線における断面図である。図7〜図9は、図6と同様にそれぞれ、(a)は本発明の半導体装置の実施の形態の他の一例を示す平面図であり、(b)は(a)のA−A線における断面図である。これらの図において、7aはスペーサ、8は基体、8aは搭載部、8bは凹部、8cは貫通孔、9は枠体、9aは固定孔、10はバイアス端子、11は半導体素子、12は蓋体、13は信号端子、14は封止材、15は中継基板、16はボンディングワイヤである。なお、これらの図の平面図は、蓋体12を外した状態を示している。
本発明の半導体素子収納用パッケージは主として基体8と、基体8の上面に接合された枠体9と、枠体9内の基体8の上面に搭載された配線基板7と、配線基板7のバイアス端子電極5に電気的に接続されたバイアス端子10とで構成され、この半導体素子収納用パッケージに半導体素子11を搭載して配線基板7の信号線路導体2および接地導体3に電気的に接続し、蓋体12を枠体9の上面に接合することにより封止して、本発明の半導体装置が構成される。
本発明の半導体素子収納用パッケージは、上面に配線基板7および半導体素子11を搭載する搭載部8aを有する基体8と、基体8の上面に接合された搭載部8aを取り囲む枠体9と、搭載部8aに搭載された上記構成のいずれかの本発明の配線基板7と、配線基板7のバイアス端子電極5に電気的に接続されたバイアス端子10とを具備するものである。本発明の半導体素子収納用パッケージによれば、このような構成としたことから、半導体素子11に配線基板7の信号線路導体2を介してバイアス電圧を供給することができるとともに、本発明の配線基板7により良好な終端特性が得られるので、高周波においても半導体素子11が安定に動作する半導体装置を提供することができる。
また、本発明の半導体素子収納用パッケージは、図6に示す例のように、上記構成において、基体8が金属から成るとともに搭載部8aに凹部8bを有し、上記構成のいずれかの本発明の配線基板7が、バイアス導体6が凹部8b内で基体8と電気的に絶縁されるように凹部8bをまたいで搭載されているものである。本発明の半導体素子収納用パッケージによれば、このような構成としたときには、半導体素子11を金属から成る基体8に搭載することで半導体素子11に発生する熱を良好に放出することができ、また外部からのノイズを遮蔽することができるとともに、配線基板7の信号線路導体2と接地導体として機能する基体8の上面(凹部8bの底面)との間に比誘電率の小さな空気層が形成されるので、信号線路導体2は基体8と電磁結合し難くなり、電磁結合は信号線路導体2と同一面に形成された接地導体3とのものがほとんどとなる。それにより信号線路導体2と基体8との間に位置するバイアス導体6と信号線路導体2との電磁結合も小さくなるので、信号線路導体2に不要な反射等が発生してインピーダンスが変化することが抑えられ、20GHz以上の高周波信号においても伝達特性が向上して良好な終端特性を得ることができ、搭載する半導体素子12を高周波でも正常に動作させることができるようになる。
また、本発明の半導体素子収納用パッケージは、図7に示す例のように、上記構成において、基体8が金属から成るとともに搭載部8aに上面から下面にかけて貫通する貫通孔8cを有し、上記構成のいずれかの本発明の配線基板7が、バイアス導体6が貫通孔8c内で基体8と電気的に絶縁されて貫通孔8cを塞ぐように基体8の上面に搭載されているものである。本発明の半導体素子収納用パッケージによれば、このような構成としたときには、半導体素子11を金属から成る基体8に搭載することで半導体素子11に発生する熱を良好に放出することができ、また外部からのノイズを遮蔽することができるとともに、配線基板7の信号線路導体2と接地導体として機能する基体8の上面とが対向しないので、信号線路導体2と基体8との表面の電磁結合がほぼなくなり、電磁結合は信号線路導体2と同一面に形成された接地導体3とのものだけとなる。それによって、信号線路導体2と基体8との間に位置するバイアス導体6と信号線路導体2との電磁結合も小さくなるので、信号線路導体2に不要な反射等が発生してインピーダンスが変化することが抑えられ、20GHz以上の高周波信号においても、より伝達特性が向上して良好な終端特性を得ることができ、搭載する半導体素子11を高周波でも正常に動作させることができるようになる。
また、本発明の半導体素子収納用パッケージは、図8および図9に示す例のように、上記構成において、基体8が金属から成るとともに、上記構成のいずれかの本発明の配線基板7が、バイアス導体6がスペーサ7aを介して基体8と電気的に絶縁されて搭載部8aに搭載されているものである。本発明の半導体素子収納用パッケージによれば、このような構成としたときには、半導体素子11を金属から成る基体8に搭載することで半導体素子11に発生する熱を良好に放出することができ、また外部からのノイズを遮蔽することができるとともに、配線基板7の信号線路導体2と接地導体として機能する基体8の上面との間に比誘電率の小さな空気層が形成されるので、信号線路導体2は基体8と電磁結合し難くなり、電磁結合は信号線路導体2と同一面に形成された接地導体3とのものがほとんどとなる。それにより信号線路導体2と基体8との間に位置するバイアス導体6と信号線路導体2との電磁結合も小さくなるので、信号線路導体2に不要な反射等が発生してインピーダンスが変化することが抑えられ、20GHz以上の高周波信号においても伝達特性が向上して良好な終端特性を得ることができ、搭載する半導体素子12を高周波でも正常に動作させることができるようになる。
本発明の半導体装置は、図6〜図9に示す例のように、上記構成の本発明の半導体素子収納用パッケージと、搭載部8aに搭載されて信号線路導体2および接地導体3に電気的に接続された半導体素子11と、枠体9の上面に接合された蓋体12とを具備するものである。このような構成としたことから、本発明の配線基板7により良好な終端特性が得られるので、高周波においても半導体素子11が安定に動作する半導体装置を提供することができる。
従来の半導体装置の配線基板がグラウンド付きコプレーナ線路構造を有していたのに対して、本発明の半導体装置における配線基板7は、信号線路導体2と接地導体3との結合を強めて純コプレーナ線路構造として、凹部8bや貫通孔8cにより信号線路導体2と基体8との結合を弱くすることにより、信号線路導体2とバイアス線路6との間で不要な電磁結合が発生せず、信号線路導体2への反射損失の発生を低減できる。
基体8は、Fe−Ni−Co合金等の金属やCu−W焼結材等の金属や酸化アルミニウム質焼結体,窒化アルミニウム質焼結体,窒化珪素(Si)質焼結体等のセラミックスから成る板状体である。基体8の搭載部8aに搭載される半導体素子11に発生する熱を良好に放出するためには、熱伝導率の大きい、金属や窒化アルミニウム等の高熱伝導率のものを用いるのが好ましく、さらにコストを考慮すると金属から成るものが好ましい。また、基体8が金属から成る場合は、外部のノイズを遮蔽するシールド材としても機能するので搭載される半導体素子11を正常に動作させることができ、また、基体8を半導体素子11や金属製の枠体9に固定された信号端子13の共通の接地導体として用いることができる。
基体8が金属から成る場合であれば、例えば金属インゴットに圧延加工や打ち抜き加工等の従来周知の金属加工法により、または射出成形したものに切削加工等を施すことによって、所定の形状に製作される。凹部8bや貫通孔8cは、このとき同時に形成してもよいし、板状の基体8を切削加工することにより形成してもよい。また、基体8がセラミックスから成る場合であれば、配線基板7の誘電体基板と同様にして作製することができる。この場合は、セラミックスは通常絶縁性であり、基体8を介して複数のバイアス導体6同士が短絡することはないので、凹部8bや貫通孔8cは特に設ける必要はないが、配線基板7を搭載部8aに搭載する際にバイアス導体6が基体8と接触して傷付くことを防止するために凹部8bを設けてもよい。なお、基体8は図6〜図9に示す例のような四角形の板状体に限定されるものではなく、円形または多角形状の板状体であってもよい。また、図6および図7に示す例のように、例えば、基体8を外部基板にねじ止めして固定するために用いる基体固定孔8dを基体8のコーナー部に設けてもよい。
凹部8bは、配線基板7が、バイアス導体6が凹部8b内で基体8と電気的に絶縁されるように、凹部8bをまたいで搭載されるような形状および大きさの開口を有する凹部8bであればよい。図6に示す例のように、凹部8bの開口寸法を配線基板7より一回り小さく形成すると、凹部8bの周囲の基体8上に配線基板7の周縁部を接着して強固に固定することができる。例えば、図6に示す例の凹部8bを半導体素子11側に延ばして、配線基板7の周縁部のうちの3辺のみで配線基板7を基体8の上に固定するようにすると、信号線路導体2と基体8とが対向せず、基体8が金属であっても電磁結合しなくなるのでより好ましい。
なお、誘電体基板1が、厚みが0.2mmの比誘電率が9.6のアルミナから成る場合であれば、凹部8bの深さが0.20mm以上であると、基体8に凹部8bがない場合の信号線路導体2と基体8との間の容量の1/5以下となり、信号線路導体2と基体8との間の容量結合が無視できるようになるので好ましい。
貫通孔8cは、貫通孔8cを気密に塞ぐように基体8の上面に配線基板7を搭載するために、配線基板7の周縁部を貫通孔8cの周囲の基体8上に接着するので、貫通孔8cの開口寸法は配線基板7より一回り小さく形成すればよい。具体的には、貫通孔8cの外周から配線基板7の外周までの幅が、全周にわたって0.3mm〜1.0mm程度あるようにするのが好ましい。0.3mm未満であると、接合材により気密に封止することが困難となり、他方、1.0mmを超えると、信号線路導体2と基体8とが対向する面積が増えるので基体8が金属である場合は電磁結合しやすくなり、またバイアス導体6を基体8と電気的に絶縁することが困難となる。
スペーサ7aは、バイアス導体6が基体8と電気的に絶縁されるように配線基板7を支持して基体8の搭載部8aに搭載するために、配線基板7の一方主面のバイアス導体6が形成されていない周縁部と基体8との間に配置する。その形状は、図8に示す例のような、配線基板7の外形に沿った枠状であってもよいし、配線基板7の対向する2辺に沿った2つの棒状の直方体状であってもよいし、あるいは、配線基板7の1個以上の柱状のものであってもよく、特に制限はない。柱状の場合は、配線基板7を固定する前にスペーサ7aの上に載置しやすいように、例えば配線基板7の四隅に1個ずつ配置するなど、3個以上であるのがよい。スペーサ7aは、誘電体基板1を挟んで信号線路導体2と対向しない位置に配置すると、基体8が金属であっても電磁結合しやすくならないので好ましい。
また、スペーサ7aは図9に示す例のように、枠体9から内側に突出するように配置してもよい。図9に示す例では、スペーサ7aは配線基板7の3箇所を支持するように枠体9の3箇所から突出したものであるが、配線基板7の対向する2辺を支持するように枠体9の対向する内壁から突出したものであってもよいし、図9に示す3つのスペーサ7aが一体となったC字型に突出したものであってもよい。
スペーサ7aは、配線基板7や基体8または枠体9とは別々に作製されたものであってもよいし、配線基板7または基体8または枠体9と一体的に作製されたものであってもよい。配線基板7または基体8または枠体9と一体となったものであると、配線基板7を基体8の上に搭載する際に、スペーサ7aを搭載する工程を省くことができ、例えば、配線基板7やスペーサ7aを固定するためにろう材を用いる場合は、複数のろう材の融点を考慮する必要がなく、自由度が高まるので好ましい。例えば、スペーサ7aが金属から成る基体8または枠体9と一体となっている場合であれば、基体8または枠体9の作製の際の金属インゴットの打ち抜き加工や切削加工の際にスペーサ7aも同時に作製すればよい。あるいは、例えば、スペーサ7aが配線基板7と一体となっている場合であれば、例えば枠状のセラミックグリーンシートを積層して生成形体を作製したり、プレス成型の際の金型によりスペーサ7aと成る部分を有する生成形体を作製したりすればよい。スペーサ7aが枠体9から突出したものである場合は、突出した部分だけを別に作製して枠体9に接合してもよい。
スペーサ7aは、基体8または枠体9と同様のセラミックスや金属、あるいはエポキシ樹脂等の樹脂から成る。配線基板7等を基体8または枠体9へ搭載して固定する際の加熱等により変形することのないものを用いればよい。
なお、誘電体基板1が、厚みが0.2mmの比誘電率が9.6のアルミナから成る場合であれば、スペーサ7aによって、配線基板7と基体8の間の空間が0.20mm以上あればスペーサ7aがない場合の信号線路導体2と基体8との間の容量の1/5以下となり、信号線路導体2と基体8との間の容量結合が無視できるようになるので好ましい。
配線基板7の基体8への搭載は、エポキシ樹脂等の接着剤あるいはガラスやはんだ等の接合材で固定して行なわれる。
配線基板7を基体8に凹部8aまたは貫通孔8cを気密に封止して接着する場合には、配線基板7の周縁部に厚膜法や薄膜法で金属接合層を形成しておき、Au−SnやPb−Sn等のはんだで凹部8aまたは貫通孔8cの周囲に接合して封着を行なえばよい。基体8がセラミックスから成る場合は、搭載部8aにも同様の金属接合層を形成しておくとよい。
また、配線基板7と基体8との接合により十分な気密封止ができない場合は、基体8の下面に金属やセラミックスからなる蓋材をはんだにより接合して貫通孔8cを塞ぐことにより気密封止してもよい。この場合、蓋材が嵌まるような段差を設けて、基体8の下面から蓋材が突出しないようにすると、半導体素子収納用パッケージおよび半導体装置の厚みが厚くなることがなく、半導体装置を他の基板や装置に搭載するのも容易になる。あるいは、基体8の下面の貫通孔8cの周囲を半導体装置が搭載される基板や装置に気密にはんだ付けすることによって、パッケージ内部を気密に封着することができる。
配線基板7を、スペーサ7aを介して基体8へ搭載する場合は、基体8の上にスペーサ7aを載置して接着剤や接合材により固定した後に、配線基板7をスペーサ7aの上に固定してもよいし、配線基板7の一方主面にスペーサを固定した後に基体8の上に載置して固定してもよいし、間に接着剤や接合材を介在させて、基体8の上にスペーサ7a、配線基板7の順に載置して固定してもよい。
基体8と、基体8の搭載部8aおよび凹部8bまたは貫通孔8cを取り囲む枠体9とにより、内側に半導体素子11を収容する空所を有する容器体となる。
枠体9は、基体8と同様のFe−Ni−Co合金やCu−Wの焼結材等の金属や酸化アルミニウム質焼結体,窒化アルミニウム質焼結体,窒化珪素質焼結体等のセラミックスから成るものである。なお、枠体9がセラミックスから成る場合は、その表面にメタライズ層等の導体層が形成されているのが好ましい。枠体9は、金属から成るか、または表面に導体層が形成されたセラミックスから成ることにより、内部の半導体素子11によって発生する放射ノイズまたは枠体9の外側から侵入して来る放射ノイズを遮蔽することができる。
基体8および枠体9が金属から成る場合であれば、基体8と枠体9とを同時に一体成形するか、打ち抜き加工等の金属加工法により作製した枠体9を、基体8にAgろう等のろう材によりろう付けする、またはシーム溶接法等の溶接法により接合することで作製することができる。基体8および枠体9の一方がセラミックスから成り、他方が金属から成る場合であれば、セラミックスから成る方の接合面にメタライズ等で金属層を形成しておけば、同様にろう付けやシーム溶接法等の溶接法により接合するか、活性金属を含むろう材により直接接合することによって作製することができる。基体9および枠体10がセラミックスから成る場合であれば、基体9と枠体10とを同時に一体成形するか、それぞれの枠体10の基体9との接合面に金属層を形成しておいてろう材で接合するか、あるいは活性金属を含むろう材により直接接合することによって作製することができる。
図6および図7に示す例では、外部より半導体素子11に駆動信号等を入力させる入出力用の信号端子13が枠体9に設置されている。Fe−Ni−Co合金等の金属から成る信号端子13は枠体9の側面に形成された固定孔9aにガラスから成る封止材14の中心を貫通して固定されている。あるいは、信号端子13を金属環内に封止材14で固定した後に、固定孔9a内に金属環を嵌め込むとともにAu−SnはんだやPb−Snはんだ等の封着材により固定孔9aに接合してもよい。
基体8および枠体9が金属から成る場合は、その表面には、耐食性に優れ、ろう材との濡れ性に優れた厚さが0.5〜9μmのNi層と厚さが0.5〜5μmのAu層とをめっき法により順次被着させておくのがよい。これにより、基体1が酸化腐食するのを有効に防止することができるとともに、配線基板7や半導体素子11をはんだにより良好に接合することができる。また、基体8および枠体9がセラミックスから成る場合に、表面に形成される金属層の表面にも同様のめっき皮膜を被着させておくのがよい。
バイアス端子10は、Fe−Ni−Co合金等の金属を打ち抜き加工等の金属加工法により加工することで作製され、ガラス等により枠体9の側面に形成された貫通孔内に固定される。
枠体9内の基体8の上面に搭載された配線基板7のバイアス端子電極5とバイアス端子電極とを電気的に接続することで、本発明の半導体素子収納用パッケージとなる。バイアス端子電極5とバイアス端子6との電気的接続は、ボンディングワイヤ16により行なう。
半導体素子11は、IC(Integrated circuit),LSI(Large Scale Integrated circuit),LD(Laser Diode),PD(Photo Diode)であり、基体8の搭載部8aへの搭載は、Agろう,Ag−Cuろう等のろう材により、またはAu−SnはんだやPb−Snはんだ等のはんだにより、またはエポキシ樹脂等の接着剤により、基体8の上面に強固に接着固定することによって行なう。
半導体素子11は、その電極が配線基板7の信号線路導体2および接地導体3にそれぞれボンディングワイヤ16を介して電気的に接続される。また、図6および図7に示す例では、半導体素子11と信号端子13とが、それらの間の基体8の上面に搭載された中継基板15を介して電気的に接続されている。具体的には、半導体素子11の電極と中継基板15の上面に形成された信号線路導体とがボンディングワイヤ16により電気的に接続され、中継基板15の信号線路導体と信号端子13とがろう材等から成る導電性接着材を介して電気的に接続される。
中継基板15は、セラミックスから成る誘電体基板上に信号線路導体が形成されたものであり、配線基板7と同様にして作製することができ、配線基板7と同様の方法で基体8の上に搭載される。
そして、本発明の半導体素子収納用パッケージに半導体素子11を搭載して、半導体素子11と配線基板7の信号線路導体2および接地導体3とを電気的に接続した後に、ろう付け法やシームウエルド法等の溶接法により枠体9の上面に蓋体12を接合し、パッケージ内部を気密に封止することによって、本発明の半導体装置となる。
蓋体12は、Fe−Ni−Co合金やCu−Wの焼結材等の金属や酸化アルミニウム質焼結体,窒化アルミニウム質焼結体,窒化珪素質焼結体等のセラミックスから成る、板状のものである。図6および図7に示す例のように、蓋体12の下面に段差を設けると、枠体9との位置合わせが容易となるのでよい。また、蓋体12がセラミックスから成る場合は、下面の周縁部に厚膜法や薄膜法で金属接合層を形成しておくことにより、ろう材による接合が可能となる。
なお、本発明は、上述の実施の形態の例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲であれば種々の変更は可能である。例えば、半導体素子11は、これに代えてLiNbO(ニオブ酸リチウム:LN)の単結晶基板を用いた光変調素子を搭載したLN光変調器であってもかまわない。
(a)は本発明の配線基板の実施の形態の一例を示す上面図であり、(b)は(a)のA−A線における断面図であり、(c)は下面図である。 (a)は本発明の配線基板の実施の形態の他の例を示す上面図であり、(b)は下面図である。 (a)は本発明の配線基板の実施の形態の一例を示す上面図であり、(b)は下面図である。 (a)は本発明の配線基板の実施の形態の一例を示す上面図であり、(b)は下面図である。 本発明の配線基板の等価回路図である。 (a)は本発明の半導体装置の実施の形態の一例を示す平面図であり、(b)は(a)のA−A線における断面図である。 (a)は本発明の半導体装置の実施の形態の他の一例を示す平面図であり、(b)は(a)のA−A線における断面図である。 (a)は本発明の半導体装置の実施の形態の他の一例を示す平面図であり、(b)は(a)のA−A線における断面図である。 (a)は本発明の半導体装置の実施の形態の他の一例を示す平面図であり、(b)は(a)のA−A線における断面図である。 (a)は従来の半導体装置の実施の形態の一例を示す平面図であり、(b)は(a)のA−A線における断面図である。 (a)は従来の半導体装置に搭載されている配線基板の上面図であり、(b)は(a)のA−A線の断面図であり、(c)は下面図である。
符号の説明
1:誘電体基板
2:信号線路導体
3:接地導体
4:第1の抵抗体
5:バイアス端子電極
6:バイアス導体
6a:第2の抵抗体
6b:導体部
6c:貫通導体
7:配線基板
7a:スペーサ
8:基体
8a:搭載部
8b:凹部
8c:貫通孔
8d:基体固定孔
9:枠体
9a:固定孔
10:バイアス端子
11:半導体素子
12:蓋体
13:信号端子
14:封止材
15:中継基板
16:ボンディングワイヤ

Claims (7)

  1. 誘電体基板と、該誘電体基板の一方主面上に配置された信号線路導体と、該信号線路導体の両側に間隔を設けて配置された接地導体と、前記信号線路導体の一端と前記接地導体とを接続する第1の抵抗体と、前記誘電体基板の一方主面上に前記接地導体と絶縁されて配置されたバイアス端子電極と、前記誘電体基板の他方主面上に配置された、一端が前記信号線路導体の前記一端に、および他端が前記バイアス端子電極にそれぞれ貫通導体を介して接続されており、両端間の少なくとも一部が第2の抵抗体からなるバイアス導体とを具備することを特徴とする配線基板。
  2. 前記バイアス導体の前記第2の抵抗体以外の導体部の長さが、前記信号線路導体により伝送する信号の波長の1/4未満であることを特徴とする請求項1に記載の配線基板。
  3. 上面に前記配線基板および半導体素子を搭載する搭載部を有する基体と、該基体の上面に接合された前記搭載部を取り囲む枠体と、前記搭載部に搭載された請求項1または請求項2に記載の配線基板と、該配線基板の前記バイアス端子電極に電気的に接続されたバイアス端子とを具備することを特徴とする半導体素子収納用パッケージ。
  4. 前記基体が金属から成るとともに前記搭載部に凹部を有し、請求項1または請求項2に記載の配線基板が、前記バイアス導体が前記凹部内で前記基体と電気的に絶縁されるように前記凹部をまたいで搭載されていることを特徴とする請求項3に記載の半導体素子収納用パッケージ。
  5. 前記基体が金属から成るとともに前記搭載部に上面から下面にかけて貫通する貫通孔を有し、請求項1または請求項2に記載の配線基板が、前記バイアス導体が前記貫通孔内で前記基体と電気的に絶縁されて前記貫通孔を塞ぐように前記基体の上面に搭載されていることを特徴とする請求項3に記載の半導体素子収納用パッケージ。
  6. 前記基体が金属から成るとともに、請求項1または請求項2に記載の配線基板が、前記バイアス導体がスペーサを介して前記基体と電気的に絶縁されて前記搭載部に搭載されていることを特徴とする請求項3に記載の半導体素子収納用パッケージ。
  7. 請求項3乃至請求項6のいずれかに記載の半導体素子収納用パッケージと、前記搭載部に搭載されて前記信号線路導体および前記接地導体に電気的に接続された半導体素子と、前記枠体の上面に接合された蓋体とを具備することを特徴とする半導体装置。
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